中国の環境汚染と日中環境協力



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目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

●電力自由化推進法案

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市 町 村 税 の 概 況 市 町 村 税 の 概 況 は 平 成 25 年 度 地 方 財 政 状 況 調 査 平 成 26 年 度 市 町 村 税 の 課 税 状 況 等 の 調 及 び 平 成 26 年 度 固 定 資 産 の 価 格 等 の 概 要 調 書 等 報 告 書 等 の 資 料 に

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

スライド 1

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農


文化政策情報システムの運用等

(3) 善 通 寺 市 の 状 況 善 通 寺 市 においては 固 定 資 産 税 の 納 期 前 前 納 に 対 する 報 奨 金 について 善 通 寺 市 税 条 例 の 規 定 ( 交 付 率 :0.1% 限 度 額 :2 万 円 )に 基 づき 交 付 を 行 っています 参 考 善 通 寺

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検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

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セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

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一般競争入札について

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第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 末 の 運 用 資 産 額 は 2,976 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +1.79%となりました なお 実 現 収 益 率 は +0.67%です 第 3 四 半 期

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

4 松 山 市 暴 力 団 排 除 条 の 一 部 風 俗 営 業 等 の 規 制 及 び 業 務 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 等 の 改 正 に 伴 い, 公 共 工 事 から 排 除 する 対 象 者 の 拡 大 等 を 図 るものです 第 30 号 H H28.1

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

第316回取締役会議案

Microsoft Word - 目次.doc

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

スライド 1

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

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私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

Microsoft Word - 奨学金相談Q&A.rtf


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平成24年度 業務概況書

スライド 1

消 費 ~ 軽 減 率 消 費 の 軽 減 率 制 度 が 消 費 率 10% 時 に 導 入 することとされています 平 成 26 年 4 月 1 日 平 成 27 年 10 月 1 日 ( 予 定 ) 消 費 率 5% 消 費 率 8% 消 費 率 10% 軽 減 率 の 導 入 平 成 26

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1


佐渡市都市計画区域の見直し

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第4回税制調査会 総4-1

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

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(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

●幼児教育振興法案

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1

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

連結計算書

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

第 2 節 関 連 計 画 1. 国 の 方 針 計 画 国 が 示 している 一 般 廃 棄 物 の 減 量 化 等 に 関 する 目 標 値 を 以 下 に 示 します (1) 廃 棄 物 の 減 量 その 他 その 適 正 な 処 理 に 関 する 施 策 の 総 合 的 かつ 計 画 的 な

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

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公表表紙

18 国立高等専門学校機構

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

資料3 家電エコポイント制度の政策効果等について

Microsoft Word - 都市計画法第34条第11号及び第12号

2. 建 築 基 準 法 に 基 づく 限 着 色 項 目 の 地 区 が 尾 張 旭 市 内 にはあります 関 係 課 で 確 認 してください 項 目 所 管 課 窓 口 市 役 所 内 電 話 備 考 がけに 関 する 限 (がけ 条 例 ) 都 市 計 画 課 建 築 住 宅 係 南 庁 舎


第 1 条 適 用 範 囲 本 業 務 方 法 書 は 以 下 の 性 能 評 価 に 適 用 する (1) 建 築 基 準 法 施 行 令 ( 以 下 令 という ) 第 20 条 の7 第 1 項 第 二 号 表 及 び 令 第 20 条 の 8 第 2 項 の 認 定 に 係 る 性 能 評

Microsoft Word 行革PF法案-0概要

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

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Microsoft Word - 通達(参考).doc

m07 北見工業大学 様式①

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

Microsoft Word - 答申本文.doc

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

弁護士報酬規定(抜粋)

課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

Microsoft PowerPoint - 基金制度

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

Taro-01 議案概要.jtd

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Microsoft Word )40期決算公開用.doc

社会保険の加入に関する下請指導ガイドラインの改訂等について

科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

復興特別法人税の前倒し廃止の検討

現 行 工 業 地 域 準 工 業 地 域 商 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 改 正 後 準 工 業 地 域 ( 特 別 業 務 地 区 ( 第 2 種 ) 及 び 指 定 集 積 区 域 を 除 く) 近 隣 商 業 地 域 2 / 7

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(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

Transcription:

2013 年 5 月 1 日 全 6 頁 中 国 の 環 境 汚 染 と 日 中 環 境 協 力 常 務 理 事 金 森 俊 樹 [ 要 約 ] 本 年 初 から 北 京 を 始 めとする 中 国 各 地 で 大 気 中 の PM2.5( 直 径 2.5 マイクロメートル の 微 粒 子 中 国 では 正 式 名 称 として 細 顆 粒 物 と 呼 ぶようになっている)の 値 が 急 上 昇 し 改 めて 中 国 の 深 刻 な 環 境 汚 染 が 明 らかとなった PM2.5 は 偏 西 風 によってわが 国 にも 飛 来 しており 中 国 の 環 境 汚 染 は わが 国 にとっても 他 人 事 ではなくなってい る (*) 本 稿 は 時 事 通 信 主 宰 内 外 情 勢 調 査 会 会 報 J 2 TOP(2013 年 5 月 号 )に 掲 載 した 同 タイトルの 原 稿 を 加 筆 修 正 したものである 1. 全 人 代 を 通 じての 中 国 での 関 心 度 は? ネット 上 で 霧 の 都 ロンドンならぬ 霾 都 (スモッグの 都 ) 北 京 人 肉 吸 塵 器 家 に 帰 る 道 がわからなくなって 生 活 や 家 族 への 愛 着 が 高 まった PM2.5 は 北 京 が 外 からの 攻 撃 を 阻 止 するために 仕 掛 けた 超 大 規 模 兵 器 といったブラックユーモアが 飛 び 交 う 中 で 開 催 された 全 人 代 だが 実 は 中 国 のメディアが 行 ったあるアンケート 調 査 によると 一 般 の 人 々の 全 人 代 に 向 けての 最 大 の 関 心 事 は やはり 住 宅 問 題 と 経 済 成 長 という 生 活 収 入 に 直 結 した 話 で 現 在 日 本 にとって 対 中 関 係 で 最 大 の 関 心 事 である 外 交 と 環 境 は 相 対 的 に 関 心 が 低 い 中 国 政 府 は その 活 動 報 告 の 中 で 環 境 対 策 に 触 れ 中 央 政 府 の 環 境 予 算 を 2,100 億 元 ( 日 本 円 で 約 3 兆 円 ) 対 前 年 予 算 比 18.8%と 大 幅 に 増 やすとしたが 表 明 された 対 策 は 基 本 的 に 現 行 第 12 次 5 ヵ 年 計 画 を 踏 襲 したもので 環 境 予 算 も 対 実 績 比 では 5.1%の 伸 びに 留 まっている 株 式 会 社 大 和 総 研 丸 の 内 オフィス 100-6756 東 京 都 千 代 田 区 丸 の 内 一 丁 目 9 番 1 号 グラントウキョウ ノースタワー このレポートは 投 資 勧 誘 を 意 図 して 提 供 するものではありません このレポートの 掲 載 情 報 は 信 頼 できると 考 えられる 情 報 源 から 作 成 しておりますが その 正 確 性 完 全 性 を 保 証 する ものではありません また 記 載 された 意 見 や 予 測 等 は 作 成 時 点 のものであり 今 後 予 告 なく 変 更 されることがあります 大 和 総 研 の 親 会 社 である 大 和 総 研 ホールディングスと 大 和 証 券 は 大 和 証 券 グループ 本 社 を 親 会 社 とする 大 和 証 券 グループの 会 社 です 内 容 に 関 する 一 切 の 権 利 は 大 和 総 研 にあります 無 断 での 複 製 転 載 転 送 等 はご 遠 慮 ください

2 / 6 ( 参 考 1) 北 京 市 大 気 汚 染 指 数 450 400 350 300 厳 重 汚 染 250 200 150 100 重 度 汚 染 中 度 汚 染 軽 度 汚 染 50 全 人 代 0 2013 年 1 月 2013 年 2 月 2013 年 3 月 2013 年 4 月 ( 注 ) 北 京 市 東 城 天 壇 地 区 の 指 数 ( 資 料 ) 北 京 市 環 境 保 護 局 発 表 の 空 気 質 量 指 数 より 筆 者 作 成 本 年 の 成 長 率 目 標 は 前 年 と 同 じ 7.5%と 設 定 された 環 境 面 にも 配 慮 した 抑 え 目 の 目 標 のよう にも 見 えるが 実 は 中 国 政 府 の 掲 げる 成 長 率 目 標 はここ 10 年 余 り 一 貫 して 7-8%だ そして 低 目 の 目 標 設 定 をして 超 過 達 成 を 誇 示 した 以 前 と 異 なり 前 年 の 実 績 7.8%からしても もはやそ れほど 高 い 成 長 は 望 み 難 いにもかかわらず 所 得 格 差 が 拡 大 する 中 で ある 程 度 の 成 長 率 は 提 示 せざるを 得 ないという 事 情 から 出 た むしろ 高 めの 数 値 と 理 解 すべきだ 各 地 方 政 府 は 全 人 代 に 先 駆 け 各 地 方 人 代 でそれぞれの 成 長 率 目 標 を 設 定 しているが 上 海 を 除 く 全 ての 省 区 市 で 7.5%を 上 回 る 目 標 値 で 大 半 が 10%を 超 えている そしてこれら 多 くの 地 方 政 府 が 20-30% の 固 定 資 産 投 資 目 標 を 掲 げており これまでの 投 資 主 導 での 成 長 パターンから 抜 けきれていな い 各 地 方 政 府 のこうした 高 めの 成 長 率 目 標 も 実 は 前 年 より 下 げられているところが 多 いが 全 人 代 で 全 国 の 目 標 値 が 下 げられなかったことで 地 方 政 府 からすれば 引 き 続 き 投 資 主 導 で 高 成 長 を 図 ることが 容 易 になった 相 対 的 に 遅 れている 中 西 部 はなおインフラ 需 要 が 強 く ま た 住 民 の 成 長 への 願 望 も 沿 海 部 に 比 べ 強 い 地 域 格 差 所 得 格 差 の 是 正 を 掲 げる 中 央 としては 高 めの 成 長 率 を 容 認 せざるを 得 ず また 全 体 の 目 標 達 成 もそう 簡 単 ではなくなりつつある 状 況 下 では 成 長 率 志 向 の 強 い 地 方 に 依 存 せざるを 得 ない 全 人 代 で 掲 げられた 成 長 率 目 標 はむし ろ 短 期 的 に 成 長 率 を 犠 牲 にしてでも 環 境 面 等 で 改 革 を 進 めるモメンタムを 削 ぐ 危 うさを 抱 え ている

3 / 6 ( 参 考 2) 成 長 率 目 標 と 実 績 (%) 成 長 率 実 績 8% 前 後 7% 前 後 予 測 目 標 7.5% 前 後 ( 資 料 ) 国 家 統 計 局 各 種 報 道 より 筆 者 作 成 ( 参 考 3) 中 国 各 地 方 の 2013 年 成 長 率 目 標 ( 注 ) 赤 い 7.5%ラインは 中 央 政 府 が 掲 げる 全 国 目 標 ( 資 料 ) 中 国 各 種 報 道 より 筆 者 作 成 2. 中 国 の 環 境 対 策 - 大 気 汚 染 防 止 を 中 心 に 中 国 では 主 として 1990 年 代 から 環 境 保 護 基 本 法 の 下 で 大 気 水 質 土 壌 等 の 各 分 野 につ いて 国 地 方 の 各 レベルで 環 境 法 制 基 準 が 整 備 強 化 されてきた 大 気 汚 染 を 例 にとると 1987 年 に 大 気 汚 染 防 治 弁 法 が 制 定 され その 後 改 正 が 重 ねられている 同 法 の 関 連 で 大 気 の 質 基 準 があり 二 酸 化 硫 黄 窒 素 酸 化 物 等 の 大 気 中 濃 度 の 基 準 が 設 定 されている PM2.5 について

4 / 6 も 日 本 に 比 べると 緩 いものの 年 および 1 日 平 均 の 基 準 値 がある 環 境 法 制 基 準 という 点 では それなりに 整 備 されてきてはいる 政 府 は 2000 年 代 中 頃 から 環 境 と 成 長 の 両 立 を 意 識 するようになっており 2008 年 に 環 境 保 護 総 局 を 部 へと 省 庁 レベルの 組 織 に 格 上 げ また 現 12 次 5 ヵ 年 計 画 でも GDP 単 位 当 りの 温 室 効 果 ガス エネルギー 消 費 量 を 2015 年 までに 各 々17% 16% 削 減 すること サービス 産 業 省 エ ネ 環 境 関 連 等 7つの 戦 略 産 業 の 対 GDP 付 加 価 値 比 率 を 各 々47% 8%にまで 高 めること 窒 素 酸 化 物 や 二 酸 化 硫 黄 の 排 出 総 量 抑 制 等 の 目 標 が 設 定 されている 本 年 の 全 人 代 政 府 活 動 報 告 で は これら 目 標 を 再 確 認 するとともに 生 態 文 明 モデル 地 区 の 開 発 PM2.5 の 観 測 地 点 を 増 やし データの 充 実 や 一 層 の 公 開 を 進 めるとしている より 具 体 的 な 対 策 としては 2 月 車 の 排 ガス 規 制 を 段 階 的 に 強 化 し 日 米 欧 並 みしていくこと が 決 められ 北 京 で 先 行 実 施 されている 中 国 では 車 の 台 数 が 過 去 30 年 間 年 平 均 15%で 増 加 し 続 けており 2012 年 約 1 億 2 千 万 台 に 達 している その 排 ガス 規 制 強 化 は 急 務 だが 先 進 国 並 みの 規 制 が 全 国 に 広 がるのは 2017 年 また 主 要 排 出 源 である 既 存 の 車 特 に 排 ガス 規 制 が 導 入 された 1999 年 頃 以 前 の 車 およびディーゼル 車 をどうするかという 問 題 がある また 3 月 大 気 汚 染 物 質 特 別 排 出 規 制 に 関 する 公 告 が 発 表 され 北 京 天 津 等 重 点 地 域 で 火 力 発 電 製 鉄 石 油 金 属 化 学 セメント 6 業 種 の 新 規 プロジェクトを 対 象 に 特 別 排 出 制 限 値 を 設 け 火 力 発 電 と 製 鉄 で 4 月 から 先 行 適 用 するとされている さらに 環 境 保 護 部 幹 部 の 発 言 として PM2.5 の 削 減 を 大 都 市 圏 の 業 績 評 価 基 準 にしていくといったことも 伝 えられている 北 京 市 は 全 人 代 後 の 3 月 末 大 気 汚 染 汚 水 ごみ 処 理 違 法 建 築 を 4 害 として 2013-15 年 の 3 ヵ 年 計 画 を 策 定 総 額 で 1 千 億 元 超 の 投 資 を 見 込 んでいる この 中 で 2013 年 大 気 汚 染 対 策 として 車 の 利 用 規 制 強 化 大 気 質 観 測 に 揮 発 性 有 機 物 ( 多 くは 車 の 排 ガスに 含 まれる)を 加 えること クリーンエネルギー 促 進 により 農 村 での 石 炭 燃 料 依 存 を 下 げること( 北 京 の 大 気 汚 染 物 質 の 40%は 外 から 来 たものとの 認 識 ) 公 共 交 通 機 関 の 比 率 を 46%にまで 高 める 他 ユーロ 6 基 準 の 公 共 交 通 機 関 を 試 験 的 に 導 入 することなどが 示 されている さらに 各 地 区 部 門 には 具 体 的 計 画 を 提 出 させ 実 行 できなかった 場 合 に 責 任 を 問 う( 中 国 語 で 言 う 軍 令 状 )としている 3. 環 境 対 策 は 進 むのか 日 本 の 経 験 から 何 を 伝 えるべきか 中 国 当 局 も 中 国 経 済 が 発 展 方 式 を 転 換 してより 質 の 高 い 持 続 的 成 長 を 図 っていく 時 期 にな っていることは 認 識 しており 環 境 対 策 にも 本 格 的 に 取 り 組 んでいく(あるいは いかざるを 得 ない)ことは 間 違 いない ただ そのスピードや 実 効 性 には 上 記 1で 述 べたように 懸 念 が 残 る 特 に 以 下 のような 点 に 注 意 が 必 要 だ 1 中 国 は 世 界 第 二 位 の 経 済 大 国 とはいえ なお 中 所 得 国 で 8 千 万 人 とも 1 億 人 とも 言 われる 大 量 の 貧 困 層 を 抱 え 所 得 格 差 地 域 格 差 の 是 正 が 最 大 の 政 策 課 題 となっている このた め ある 程 度 の 成 長 率 を 維 持 し 底 上 げを 図 ることが 必 須 と 考 えられており 環 境 面 への 配

5 / 6 慮 から 短 期 的 にせよ 成 長 率 が 大 きく 落 ち 込 むことにはなお 抵 抗 感 が 強 い ただし 深 刻 化 する 環 境 問 題 を 放 置 すると 人 々の 生 活 健 康 に 影 響 が 及 び( 清 華 大 学 と ADB の 共 同 研 究 チームが 1 月 に 発 表 した 中 国 環 境 分 析 報 告 書 によると 大 気 汚 染 が 毎 年 もたらしている 健 康 被 害 のコストは 約 6 千 億 元 GDP の 1.2%) 環 境 問 題 自 体 が 中 国 当 局 の 恐 れる 社 会 不 安 要 因 になっていく 危 険 性 はあり 放 置 もできないというディレンマに 直 面 している 2 これまで 多 くの 環 境 法 制 が 整 備 され また 10 年 間 で 約 4 兆 元 (60 兆 円 )の 環 境 対 策 費 が 使 われたとされているが 政 策 の 実 効 があがっていない この 背 景 には なお 成 長 志 向 の 強 い 地 方 政 府 の 意 識 があり 地 方 レベルの 環 境 保 護 部 門 の 人 事 評 価 権 限 もそうした 地 方 政 府 にあることが 指 摘 できる 成 長 志 向 が 強 いため 環 境 汚 染 産 業 への 管 理 監 督 も 甘 くなり がちである さらに 管 轄 区 域 をまたがる 汚 染 については 責 任 の 押 し 付 け 合 い 政 策 協 調 の 欠 如 といった 事 態 が 生 じている このため 環 境 保 護 総 局 ( 当 時 )が 2006 年 から 地 方 に 順 次 監 督 センターを 設 置 し 直 接 人 材 を 派 遣 するなど 改 善 策 を 講 じてきているが な お 職 員 の 監 督 管 理 能 力 行 政 部 門 の 縦 割 り( 他 省 庁 の 環 境 対 策 への 権 限 が 弱 いこと)など の 問 題 が 指 摘 されている PM2.5 が 飛 来 する 危 険 性 を 受 け 日 本 の 環 境 省 は 中 国 環 境 保 護 部 と 情 報 交 換 共 同 調 査 に 向 け ての 協 議 を 開 始 している また 民 間 レベルでも 環 境 技 術 面 での 協 力 の 可 能 性 について 話 し 合 いが 行 われているが 中 国 側 の 反 応 は 現 下 の 政 治 外 交 関 係 もあり 協 力 に 対 して 積 極 論 消 極 論 拒 否 論 が 交 錯 しているようである こうした 共 同 調 査 や 技 術 協 力 はもちろん 重 要 だが まずその 前 提 として 日 本 の 経 験 を 伝 える 形 で 次 のような 点 の 認 識 を 中 国 側 にも 改 めて 確 認 共 有 してもらうことが 有 効 だろう 1 日 本 の 公 害 対 策 は 公 害 問 題 の 経 済 的 本 質 が 外 部 不 経 済 であることを 明 確 に 認 識 すること から 始 まったこと この 点 は 社 会 主 義 市 場 経 済 を 志 向 する 中 国 にとっても 同 様 であ る こうした 認 識 から 資 源 価 格 体 系 の 改 革 1 環 境 関 連 税 制 の 整 備 2 環 境 保 護 や 省 エネ 関 連 投 資 促 進 のための 財 政 措 置 など 外 部 不 経 済 を 内 部 化 する 措 置 を 積 極 的 に 検 討 する 素 地 が 形 成 される 2 日 本 は 環 境 問 題 が 国 境 といった 人 為 的 な 境 界 を 無 意 味 にする 負 の 国 際 地 域 公 共 財 であ るとの 認 識 から 国 際 地 域 協 力 に 積 極 的 に 対 応 してきたこと こうした 認 識 の 共 有 によ り 中 国 も 国 際 的 な 環 境 協 力 に 積 極 的 になり また 国 内 的 にも 地 方 政 府 の 責 任 のなすり 合 いといった 事 態 を 抑 えることになる 1 ガソリンの 小 売 価 格 は 従 来 世 界 市 場 価 格 が 直 近 22 作 業 日 で 平 均 ±4% 以 上 変 動 した 場 合 に 国 家 発 展 改 革 委 員 会 が±8%の 範 囲 内 で 調 整 することができるとの 方 式 になっていたが 2013 年 3 月 末 発 展 改 革 委 は 世 界 市 場 価 格 との 連 動 性 をより 高 める 観 点 から 122 日 を 10 日 に 短 縮 2 国 内 価 格 調 整 の 目 安 としていた 世 界 市 場 価 格 の 変 動 幅 ±4%の 基 準 を 廃 止 3 参 考 とする 世 界 原 油 の 品 目 を 調 整 するとの 新 措 置 を 発 表 した また 天 然 ガスについては コスト 加 算 方 式 が 基 本 となっているが 広 東 省 と 広 西 自 治 区 で 2011 年 から 行 われている 価 格 改 革 実 験 を 基 礎 として 資 源 の 不 足 程 度 や 市 場 の 需 給 を 反 映 した 価 格 形 成 メカニズムを 確 立 することが 検 討 されている 模 様 2 中 国 ではすでに 石 油 天 然 ガス 原 料 炭 等 に 資 源 税 が 課 せられ 近 年 従 量 税 から 従 価 税 への 移 行 が 行 われて いる

6 / 6 3 環 境 問 題 の 改 善 と 経 済 成 長 を 二 律 背 反 的 にとらえないこと 日 本 の 経 験 は 環 境 保 護 への 取 組 みが むしろ 新 たな 環 境 関 連 投 資 やビジネスの 創 出 をもたらす 意 味 で 成 長 のエンジ ンとなることを 示 している 中 国 でも 今 回 の 大 気 汚 染 問 題 を 契 機 に 株 式 市 場 において 新 エネルギーや 省 エネ 等 の 戦 略 的 新 興 産 業 株 が 急 騰 する 動 きが 見 られ( 環 保 風 暴 例 え ば 証 券 日 報 によると 全 人 代 直 前 の 2 月 18 日 の 週 上 海 証 券 交 易 所 で 環 境 省 エネ 関 連 銘 柄 の 上 昇 率 は 全 体 より 6.73%ポイント 高 く 25 日 にはストップ 高 となった 24 銘 柄 のうち 12 銘 柄 は 環 境 省 エネ 関 連 で 何 れも 10% 前 後 の 上 昇 率 ) また 現 行 5 ヵ 年 計 画 で 規 定 さ れている7つの 戦 略 産 業 の 投 資 収 益 率 が 相 対 的 に 高 いことが すでに 明 らかになってきて いる 4 環 境 への 取 組 みは 地 域 経 済 の 活 性 化 また 環 境 関 連 の 公 共 事 業 を 通 じ 地 域 インフラを 整 備 していく 原 動 力 になり 得 ること 中 国 においても 農 村 部 はインフラ 整 備 が 遅 れてい る 一 方 豊 かな 自 然 や 資 源 等 の 潜 在 的 優 位 性 も 実 は 持 っている 環 境 問 題 への 取 組 み 強 化 は 中 国 にとって 最 大 の 政 策 課 題 である 都 市 と 農 村 の 地 域 格 差 是 正 にも 資 するという 意 味 で 一 挙 両 得 ( 中 国 語 でも 同 じ 表 現 )であること 5 日 本 は 公 害 問 題 克 服 において 多 くの 面 で 地 方 政 府 が 環 境 対 策 を 企 画 し 実 行 したことが 効 果 的 であったこと また 中 央 レベルでは 環 境 省 の 役 割 発 言 力 が 不 断 に 強 化 されてきた こと 北 京 の 米 国 大 使 館 が 独 自 に PM2.5 を 計 測 し 発 表 し 始 めた 際 中 国 政 府 が 内 政 干 渉 と 言 わんば かりに 不 快 感 を 示 したことからもわかるように 環 境 協 力 と 言 っても データの 共 有 や 制 度 面 の 問 題 等 微 妙 な 側 面 があることも 日 本 として 理 解 すべきだ しかし 中 国 は 以 前 から 不 動 産 バブルを 始 め 様 々な 問 題 について 日 本 の 経 験 から 学 ぼうとする 姿 勢 は 強 い 深 刻 な 公 害 問 題 を 克 服 した 過 去 の 日 本 の 経 験 も 然 りである 日 本 の 経 験 として 上 記 のような 点 を 伝 えることで 微 妙 な 問 題 や 予 想 される 中 国 側 の 抵 抗 感 を 回 避 し 具 体 的 な 環 境 協 力 をよりスムースに 進 め 中 国 が 国 内 的 にも 実 効 ある 環 境 対 策 を 採 っていくことにつながるのではないだろうか 以 上