( 1) 平 成 26 年 5 月 1 日 第 63 巻 5 号 千 葉 の園 芸 園 芸 産 出 額 全 国 第 1 位 の 奪 還 に 向 けた 力 強 い 産 地 づくり の 推 進 千 葉 県 農 林 水 産 部 生 産 振 興 課 課 長 飯 田 秀 雄 平 成 26 年 度 全 農 千 葉 県 本 部 園 芸 事 業 の 取 り 組 み 全 農 千 葉 県 本 部 園 芸 部 長 木 村 浩 1 県 計 画 における 園 芸 振 興 について 本 県 の 園 芸 産 出 額 は1, 994 億 円 で 県 農 業 産 出 額 の 約 半 分 を 占 める 重 要 な 部 門 ですが 平 成 10 年 を ピー ークに 減 少 傾 向 にあります 一 方 北 海 道 や 茨 城 県 は 野 菜 等 の 生 産 を 強 化 しており 北 海 道 が 全 国 第 1 位 となり 3 位 の 茨 城 県 との 差 は 縮 小 しています そこで 県 では 平 成 29 年 度 を 目 標 年 度 とする 千 葉 県 農 林 水 産 業 振 興 計 画 を 策 定 し 園 芸 産 出 額 全 国 第 1 位 の 奪 還 を 目 標 に 掲 げ 以 下 の 取 組 を 進 めてまい ります (1) 産 地 活 性 化 と 戦 略 的 連 携 による 力 強 い 産 地 づくり 園 芸 産 地 自 らが 行 う 生 産 力 や 販 売 力 を 向 上 させる 取 組 を 支 援 するとともに 加 工 業 務 需 要 など 大 口 需 要 に 対 応 できる 生 産 流 通 体 制 を 構 築 するため ( 公 社 ) 千 葉 県 園 芸 協 会 を 核 に 関 係 者 が 緊 密 に連 携 し オー ール 千 葉 体 制 で 力 強 い 産 地 づくりに 取 り組 みます (2) 高 収 益 型 園 芸 農 業 への 転 換 ハウスなどの 施 設 化 や 省 力 機 械 等 の導 入 による 規 模 拡 大 梨 の 改 植 による 生 産 力 強 化 及 び 集 出 荷 貯 蔵 施 設 の 整 備 による 流 通 体 制 の 強 化 を 支 援 するとともに 新 たな 販 路 の 拡 大 により 高 収 益 型 園 芸 農 業 への 転 換 を 図 ります 2 平 成 26 年 度 の 主 な 園 芸 振 興 施 策 について (1)ちばの 園 芸 産 地 活 性 化 支 援 事 業 ( 公 社 ) 千 葉 県 園 芸 協 会 を 核 として 県 全 農 千 葉 農 協 市 町 村 などの 関 係 機 関 団 体 が協 同 して 取 り 組 む オール 千 葉 体 制 を 構 築 し 産 地 間 の 連 携 強 化 に よる 県 産 ブランドの 確 立 や 販 売 力 強 化 に 取 り 組 みます (2) 新 輝 け!ちばの 園 芸 産 地 整 備 支 援 事 業 県 内 園 芸 産 地 の 生 産 力 を 強 化 拡 大 するため パイ プハウス 等 の 施 設 整 備 や 省 力 化 機 械 等 の 導 入 老 朽 化 した 温 室 等 の 改 修 に 対 して 助 成 します (3) 園 芸 産 地 競 争 力 強 化 総 合 対 策 事 業 県 内 園 芸 産 地 の 競 争 力 を 強 化 するため 国 の 交 付 金 を 活 用 して 生 産 流 通 コストの 削 減 省 力 化 高 付 加 価 値 化 などに 資 する 施 設 機 械 の 導 入 に 対 し 助 成 します 全 農 千 葉 県 本 部 は3か 年 計 画 におけ る5つの 基 本 戦 略 に 基 づき 販 売 力 強 化 による 組 合 員 農 家 の 所 得 向 上 や 生 産 基 盤 の維 持 拡 大 に 向 けた 担 い 手 支 援 の 充 実 強 化 に 取 り組 み 担 い 手 支 援 と 組 合 員 農 家 の 所 得 向 上 をはかります 全 農 千 葉 県 本 部 園 芸 部 では JA グループ 千 葉 園 芸 生 産 者 躍 進 大 会 で 宣 言 したとおり オール 千 葉 として 生 産 基 盤 を 強 固 にし 安 全 安 心 で 美 味 しい 青 果 物 愛 情 ある 花 きの 生 産 振 興 と 販 売 力 強 化 後 継 者 の 育 成 のため 次 の 重 点 実 施 策 に 取 り 組 みます 重 点 実 施 策 (1) 食 の 安 全 安 心 対 策 の 取 組 強 化 もっと 安 心 農 産 物 生 産 販 売 運 動 に 取 り 組 み 食 の 安 全 安 心 を 確 保 します (2)JAと 連 携 した 生 産 振 興 の 取 組 強 化 と 生 産 組 織 の 充 実 再 編 ちばの 園 芸 産 地 活 性 化 支 援 事 業 の 活 用 参 画 など 県 関 係 機 関 と 連 携 し 産 地 活 性 化 をはかるとともに 実 需 者 ニーズに 基 づく 加 工 業 務 用 品 目 重 点 振 興 品 目 地 域 特 産 品 目 の 生 産 振 興 をはかります (3) 園 芸 販 売 事 業 強 化 策 の 実 践 パートナー ー 市 場 との 連 携 を 強 化 し 実 需 者 の 求 め る 販 売 ロットに 対 応 するため 主 要 7 品 目 を 中 心 に 販 売 事 業 強 化 策 の 実 践 に 向 けて JA 域 を 超 えた 広 域 で の 一 元 販 売 をすすめます (4) 系 統 結 集 による 花 き事 業 の 強 化 生 産 組 織 の 再 編 と 品 質 の 平 準 化 により 生 産 販 売 の 維 持 拡 大 をはかります (5) 直 販 事 業 の 強 化 と 販 路 の 拡 大 契 約 型 産 地 の 育 成 をはかり 生 協 量 販 店 等 への 供 給 拡 大 をはかります
(2) 平 成 26 年 5 月 1 日 第 63 巻 第 5 号 千 葉 県 野 菜 品 種 審 査 会 の 開 催 について 千 葉 県 生 産 振 興 課 園 芸 振 興 室 副 主 査 石 垣 賢 治 平 成 25 年 度 の 第 61 回 千 葉 県 野 菜 品 種 審 査 会 は トマト だいこん 食 用 ナバナ にんじん の 4 品 目 で 実 施 し にんじん ベーター441 ( 株 式 会 社 サカタのタネ)が 農 林 水 産 大 臣 賞 を 受 賞 しました 平 成 26 年 度 は メロン ねぎ こかぶ チンゲンサイの 4 品 目 で 実 施 しま す 第 61 回 千 葉 県 野 菜 品 種 審 査 会 の 開 催 結 果 千 葉 県 野 菜 品 種 審 査 会 は 県 内 の 野 菜 産 地 に 適 した 優 良 品 種 の 選 定 と 野 菜 種 子 の 素 質 改 善 や 向 上 を 通 じ 県 産 野 菜 の 品 質 向 上 と 野 菜 産 地 の 積 極 的 な 振 興 を 図 ることを 目 的 として 昭 和 27 年 から 開 催 しています 平 成 25 年 度 は トマト だいこん 食 用 ナバナ にんじんの 4 品 目 で 実 施 したところ 延 べ 19 社 から 総 計 94 点 の 出 品 があり 農 林 水 産 大 臣 賞 を はじめとする 特 別 賞 5 点 金 賞 5 点 銀 賞 6 点 が 決 定 しました ( 特 別 賞 : 表 1) 平 成 26 年 5 月 19 日 に 千 葉 市 内 において 表 彰 式 を 開 催 する 予 定 です 農 林 水 産 大 臣 賞 にんじん ベーター441 表 -1 特 別 賞 入 賞 一 覧 賞 名 品 目 品 種 名 出 品 会 社 農 林 水 産 大 臣 賞 にんじん( 秋 冬 どり) ベーター441 サカタのタネ 関 東 農 政 局 長 賞 だいこん( 冬 どり) 冬 自 慢 サカタのタネ 千 葉 県 知 事 賞 トマト( 抑 制 栽 培 ) アニモ TY-12 朝 日 工 業 千 葉 県 議 会 議 長 賞 食 用 ナバナ( 冬 どり) SC0-001 サカタのタネ 一 般 社 団 法 人 日 本 種 苗 協 会 長 賞 だいこん( 冬 どり) 徳 誉 みかど 協 和 第 62 回 千 葉 県 野 菜 品 種 審 査 会 開 催 計 画 について 平 成 26 年 度 は メロン ねぎ こかぶ チンゲンサイの4 品 目 を 対 象 に 実 施 します 審 査 会 の 開 催 場 所 審 査 時 期 等 は 表 2 の と お り で す 表 -2 第 62 回 千 葉 県 野 菜 品 種 審 査 会 開 催 計 画 品 目 作 型 は 種 期 審 査 期 ほ 場 地 担 当 機 関 農 林 総 合 研 究 センター アールス 系 ハウス 3 月 上 旬 6 月 下 旬 館 山 市 暖 地 園 芸 研 究 所 メロン 半 促 成 野 菜 花 き 研 究 室 ねぎ 秋 冬 どり 3 月 上 旬 11 月 山 武 市 山 武 農 業 事 務 所 こかぶ 秋 冬 どり 9 月 上 旬 10 月 下 旬 柏 市 東 葛 飾 農 業 事 務 所 チンゲンサイ 秋 どり 8 月 下 旬 10 月 上 旬 旭 市 農 林 総 合 研 究 センター 水 稲 畑 地 園 芸 研 究 所 東 総 野 菜 研 究 室
(3) 平 成 26 年 5 月 1 日 第 63 巻 5 号 2 代 目 ガーベラ 生 産 者 のセミナー 開 催!! 海 匝 農 業 事 務 所 改 良 普 及 課 主 任 上 席 普 及 指 導 員 松 若 真 由 美 千 葉 県 旭 市 東 庄 町 では 昭 和 60 年 代 から 始 まったガーベラ 生 産 が 盛 んです(10 戸 3.5ha) 海 匝 農 業 事 務 所 では 香 取 農 業 事 務 所 と 連 携 して 2 代 目 を 中 心 とした 8 名 の 若 手 生 産 者 を 対 象 に 研 修 会 や 相 互 ほ 場 視 察 先 進 地 視 察 による 栽 培 技 術 や 知 識 の 向 上 と 若 手 生 産 者 のネッ トワークづくりを 目 的 とした ガーベラスキルアップセミナー を 開 催 しています 1 旭 市 東 庄 町 のガーベラ 生 産 ガーベラは 周 年 を 通 じた 収 穫 出 荷 ができ 後 継 者 も 多 い 切 花 品 目 です しかし 販 売 単 価 の 低 下 や 生 産 コストの 上 昇 連 作 により 反 収 は 低 下 傾 向 にあります また 個 人 出 荷 販 売 が 多 く 情 報 交 換 の 場 が 少 ない 状 況 でした そこで 若 手 生 産 者 の 課 題 解 決 能 力 向 上 とネットワーク 作 りを 目 指 してセミナーを 開 催 しました 2 ガーベラスキルアップセミナーの 取 組 1 連 作 障 害 対 策 と 土 壌 消 毒 方 法 の 研 修 会 太 陽 熱 や 土 壌 還 元 による 土 壌 消 毒 方 法 について の 講 義 と 地 域 の 生 産 者 が 行 っている 土 壌 消 毒 方 法 について 情 報 交 換 を 行 いました 2 土 壌 診 断 の 見 方 と 施 肥 設 計 の 研 修 会 各 々の 圃 場 の 土 壌 分 析 を 行 い それぞれのほ 場 の 特 徴 や 施 肥 設 計 の 方 法 ガーベラの 養 分 吸 収 特 性 について 学 びました 3 病 害 虫 防 除 研 修 会 難 防 除 害 虫 類 の 生 態 と 物 理 的 防 除 の 方 法 農 薬 の 分 類 について 学 びました 地 域 の 生 産 者 も 参 加 し 各 自 の 事 例 について 情 報 交 換 を 行 いました 4 相 互 圃 場 視 察 当 年 定 植 したほ 場 を 中 心 に 相 互 ほ 場 視 察 を 4 回 行 いました 各 園 での 改 植 方 法 の 違 いによる 夏 越 し 後 の 生 育 状 況 液 肥 管 理 と 灌 水 方 法 暖 房 温 度 の 設 定 方 法 病 害 虫 防 除 とテーマを 決 めて 比 較 することで 活 発 な 意 見 交 換 ができました 5 先 進 地 視 察 研 修 ガーベラの 全 国 一 位 の 産 地 である 静 岡 県 の 視 察 を 行 いました 病 害 虫 の 初 期 防 除 方 法 や 肥 料 切 れ を 起 こさない 養 液 管 理 猛 暑 対 策 の 徹 底 などによ り 生 産 性 の 高 いほ 場 を 見 学 し 技 術 向 上 意 識 の 高 い 生 産 者 の 話 を 直 接 聞 くことができ 今 後 の 刺 激 となりました 3 スキルアップセミナーの 成 果 年 間 8 回 の 集 合 研 修 を 通 して 基 礎 的 な 知 識 を 再 確 認 し 戸 別 巡 回 で 各 々の 圃 場 の 問 題 点 や 解 決 方 法 を 生 産 者 同 士 が 対 話 検 討 することで 病 害 虫 被 害 が 軽 減 され 顕 著 に 生 産 性 が 向 上 したメンバー もおり 問 題 解 決 能 力 が 高 まりました また そ れぞれが 培 ってきた 技 術 情 報 について 活 発 に 意 見 交 換 ができるようになり 若 手 生 産 者 のネットワ ーク 化 が 図 られました 4 今 後 の 取 組 次 年 度 からは 各 自 が 明 確 な 目 標 を 持 ち 地 域 内 外 の 生 産 者 と 情 報 交 換 を 図 りながら 課 題 解 決 策 を 確 実 に 実 行 できるよう 支 援 していきます また 価 格 安 定 を 図 るために 販 売 先 の 情 報 収 集 をグル ープで 取 り 組 み 強 いガーベラの 産 地 化 につなげ たいと 考 えています これからの 千 葉 県 のガーベラを 支 えるメンバー
(4) 平 成 26 年 5 月 1 日 第 63 巻 第 5 号 ハウス 抑 制 栽 培 トマトの TYLCV 抵 抗 性 優 良 品 種 の 選 定 農 林 総 合 研 究 センター 野 菜 研 究 室 研 究 員 佐 藤 侑 美 佳 県 内 全 域 で 問 題 となっている 黄 化 葉 巻 病 (TYLCV) 対 策 として 黄 化 葉 巻 病 抵 抗 性 品 種 の 導 入 が 検 討 されています そこで 昨 年 行 った 第 61 回 千 葉 県 野 菜 品 種 審 査 会 ( 抑 制 トマト の 部 )の 結 果 をご 紹 介 します 1 はじめに 千 葉 県 のトマト 生 産 は 県 内 全 域 で 周 年 生 産 さ れており 平 成 24 年 は 作 付 面 積 が 834ha 産 出 額 158 億 円 と 全 国 でもトップクラスです しか し 近 年 黄 化 葉 巻 病 が 多 発 し 安 定 生 産 を 脅 かし ています 対 策 として 0.4mm 目 合 いの 防 虫 ネッ トの 展 張 や コナジラミへの 薬 剤 散 布 等 が 推 奨 さ れていますが 完 全 に 防 ぐことは 出 来 ません ま た 防 虫 ネットの 展 張 によりハウス 内 が 高 温 にな る 等 の 弊 害 も 出 ており 抵 抗 性 品 種 への 期 待 が 高 まっています そこで 本 県 トマトの 主 要 な 作 型 であるハウス 抑 制 栽 培 において トマト 黄 化 葉 巻 病 ウイルスに 抵 抗 性 を 持 つ 優 良 品 種 の 選 定 を 行 い ました なお この 試 験 は 第 61 回 千 葉 県 野 菜 品 種 審 査 会 (トマトの 部 )として 実 施 しました 2 優 良 品 種 の 条 件 黄 化 葉 巻 病 に 抵 抗 性 を 持 つ 優 良 品 種 の 目 標 とし て 多 収 で 裂 果 や 空 洞 果 の 発 生 が 少 ない 草 勢 着 果 が 安 定 している 糖 度 が 高 く 食 味 が 良 い 等 の 特 性 を 有 したものとし 審 査 を 行 いました 3 審 査 結 果 出 品 された 10 品 種 のうち 上 位 3 品 種 は ア ニモ TY-12 ( 朝 日 工 業 ( 株 )) SYTM004 (シ ンジェンタジャパン( 株 )) TY みそら 86 (み かど 協 和 ( 株 ))でした これらの 黄 化 葉 巻 病 抵 抗 性 品 種 は 草 姿 がよく いずれの 品 種 も 参 考 品 種 の 桃 太 郎 グランデ に 劣 らない 収 量 性 と 糖 度 の 高 さを 持 っており 抑 制 栽 培 で 特 に 問 題 となる 裂 果 の 発 生 率 も 低 いことが 明 らかとなりました( 表 図 ) 従 来 の 抵 抗 性 品 種 は 乱 形 果 や 裂 果 が 多 く 発 生 するなど 栽 培 が 難 しいとされていましたが 今 回 出 品 された 抵 抗 性 品 種 の 多 くは 栽 培 しやすく 普 及 性 の 高 い 優 良 品 種 であると 考 えられました 農 林 総 合 研 究 センターでは 今 後 も 黄 化 葉 巻 病 対 策 を 検 討 し 情 報 提 供 を 行 っていく 予 定 です 表 審 査 品 種 の 収 量 糖 度 くず 裂 果 発 生 率 図 アニモ TY-12 の 収 穫 物 の 様 子 収 量 (g/ 株 ) 平 均 審 査 品 種 名 可 販 果 可 販 果 1 果 重 番 号 規 格 外 総 収 量 上 物 下 物 合 計 (g) 1 1,611 533 2,144 1,100 3,244 132 4.8 2 1,149 746 1,896 1,029 2,925 132 4.4 3 TYみそら86 1,713 835 2,548 1,422 3,970 169 5.0 4 2,106 1,036 3,142 660 3,801 145 4.7 5 SYTM004 2,447 840 3,287 875 4,161 178 4.6 6 アニモTY-12 2,717 609 3,326 699 4,025 149 4.5 7 1,355 721 2,076 1,147 3,223 135 4.8 8 2,399 919 3,319 931 4,250 182 4.5 9 2,797 320 3,118 634 3,752 168 4.7 10 998 782 1,781 2,173 3,954 159 4.9 糖 度 (Brix%) 参 考 桃 太 郎 グランデ 2,416 1,040 3,455 1,169 4,624 178 4.4 多 算 くず 裂 果 発 生 率 (%) 30 34 31 17 19 17 36 20 13 50 24
(5) 平 成 26 年 5 月 1 日 第 63 巻 5 号 加 工 業 務 用 野 菜 の 取 引 拡 大 に 向 けて ~ 新 農 業 ビジネスモデル 構 築 事 業 の 調 査 結 果 ~ 千 葉 県 流 通 販 売 課 販 売 輸 出 促 進 室 県 では 近 年 伸 びているサラダ 惣 菜 などの 加 工 業 務 用 需 要 に 対 応 した 野 菜 の 生 産 を 進 め 取 引 の 拡 大 を 図 るため ヒアリング 等 による 実 需 者 の 県 産 野 菜 に 対 する 意 向 調 査 新 たな 事 例 に 対 応 した 産 地 の 事 例 調 査 を 行 い 農 業 所 得 の 向 上 につながる 新 たなビジネスモデルを 検 討 しました 1 実 需 者 の 意 向 調 査 実 需 者 はカット 野 菜 サラダ 惣 菜 事 業 を 中 心 に 今 後 も 事 業 拡 大 する 意 向 が 強 く 県 内 野 菜 産 地 との 契 約 取 引 の 拡 大 を 求 めています 県 内 産 地 と 実 需 者 との 契 約 取 引 の 事 例 は 少 ないも のの 県 産 野 菜 は 市 場 経 由 で 加 工 業 務 用 に 利 用 されています だいこん キャベツなど 市 場 流 通 と 異 なる 出 荷 形 態 を 求 める 事 例 がありますが 品 質 規 格 取 引 条 件 について 現 時 点 では 細 かな 条 件 提 示 をする 実 鉄 コンテナの 利 用 による 流 通 コストの 削 減 需 者 は 多 くありません また 実 需 者 は 県 内 産 地 の 情 報 が 少 なく 情 報 交 換 の 場 を 求 めています 4 新 たなビジネスモデルの 提 案 2 県 内 産 地 の 事 例 調 査 千 葉 県 における 取 引 推 進 のビジネスモデルを2つ 県 外 では 農 業 法 人 が 広 域 的 に 生 産 者 を 組 織 化 し に 区 分 し 提 示 しました て 周 年 出 荷 体 制 を 構 築 し 実 需 者 と 契 約 取 引 を 行 う 1 大 規 模 生 産 者 モデル 事 例 が 見 られます また JA 及 びJA 県 本 部 が 部 大 規 模 農 家 を 核 とした 生 産 者 のネットワーク 化 や 会 組 織 を 強 化 し 市 場 出 荷 に 加 え 加 工 業 務 用 に JA 企 業 の 共 同 出 資 による 法 人 の 設 立 対 応 できる 産 地 化 を 進 める 事 例 があります 一 方 2JA 部 会 モデル 県 内 産 地 でも 若 手 農 業 者 を 中 心 に 意 識 が 変 わり JAには 加 工 業 務 用 に 取 り 組 む 生 産 者 の 組 織 つつあり 加 工 業 務 用 を 経 営 の 選 択 肢 の 一 つとし 化 や 販 売 体 制 の 強 化 JA 県 本 部 等 による 集 荷 販 規 模 拡 大 により 所 得 向 上 を 図 る 事 例 が 見 られていま 売 ステーションの 整 備 す 5 加 工 業 務 用 取 引 の 取 引 拡 大 に 向 けて 3 取 引 拡 大 に 向 けた 産 地 の 課 題 食 の 簡 便 化 志 向 が 高 まり 中 食 産 業 の 規 模 が 拡 大 実 需 者 の 業 態 により 求 められる 品 目 や 納 入 条 件 傾 向 にあり 本 県 の 野 菜 産 地 にとって 加 工 業 務 の 違 いがあるため 首 都 圏 にある 産 地 の 強 みを 生 か 用 取 引 は 必 要 不 可 欠 となっています し 実 需 者 ごとの 生 産 出 荷 体 制 や 物 流 手 法 の 構 築 が 加 工 業 務 用 取 引 は 定 質 定 量 定 価 定 期 を 基 求 められます 本 とした 契 約 取 引 で 価 格 は 生 鮮 用 に 比 べ 安 い 場 合 生 産 面 では コンテナ 利 用 や 規 格 簡 素 化 など 出 荷 が 多 いですが 安 定 した 売 上 げが 見 込 め 出 荷 経 費 作 業 の 効 率 化 によるコスト 低 減 収 穫 機 械 の 導 入 の 削 減 ができるメリットがあります ロットの 確 保 が 必 要 です 今 後 に 向 けては 産 地 と 実 需 者 が 数 年 先 を 見 据 え 流 通 面 では 出 荷 数 量 調 整 や 簡 易 な 一 次 加 工 を 行 て 信 頼 関 係 を 構 築 していくことが 重 要 です うためのJA 等 の 施 設 整 備 や 産 地 のリレー 出 荷 体 制 県 では 加 工 業 務 用 取 引 の 一 層 の 拡 大 を 図 るた が 求 められています め 産 地 と 実 需 者 とのマッチングの 支 援 JA 等 の 販 売 面 では JA 等 の 専 門 部 署 の 設 置 やリスク 回 生 産 者 組 織 による 産 地 活 性 化 の 取 組 の 支 援 産 地 育 避 のための 中 間 事 業 者 ( 産 地 と 実 需 者 の 間 の 需 給 成 に 必 要 な 省 力 機 械 の 整 備 の 支 援 などを 進 めてまい 調 整 を 行 う 事 業 者 )との 連 携 が 必 要 です ります
(6) 平 成 26 年 5 月 1 日 第 63 巻 5 号 野 菜 等 の 出 荷 箱 に チーバくん を 活 用 できます! フード アクション ちば の 期 間 を 延 長 しました 流 通 販 売 課 販 売 輸 出 促 進 室 主 事 加 藤 恭 葉 流 通 販 売 課 販 売 輸 出 促 進 室 主 事 加 藤 恭 葉 千 葉 県 のマスコットキャラクター チーバくん 県 への 手 続 きを 行 えば 原 則 無 償 で 野 菜 等 の 出 荷 箱 にチーバくんのデザインを 使 用 すること ができます 一 部 地 域 では 既 に 活 用 していただいている 事 例 もあり チーバくん のロゴ 入 り 出 荷 箱 は 県 産 農 林 水 産 物 であるPR 手 段 のひとつとなっ ています 温 暖 な 気 候 と 豊 かな 自 然 に 恵 まれ 様 々な 農 林 水 産 物 が 生 産 されている 千 葉 県 県 産 農 林 水 産 物 の 販 売 促 進 活 動 の 一 環 として 広 く 活 用 して みてはいかがでしょうか 詳 しくはお 問 い 合 わせください 県 では 県 産 農 林 水 産 物 のより 一 層 の 消 費 拡 大 と 知 名 度 向 上 を 図 るため 県 民 運 動 として フ ード アクション ちば を 提 唱 しています 平 成 26 年 3 月 末 までとしていた 活 動 期 間 を 平 成 26 年 4 月 以 降 も 継 続 していくこととし 本 活 動 に 賛 同 いただける 企 業 団 体 を 推 進 パー トナーとして 随 時 募 集 していきます また この 取 組 を 効 果 的 に 推 進 するため 推 進 パートナーが 利 用 できる 専 用 ロゴマークを 作 成 しており 県 産 品 を 使 った 商 品 や 販 促 資 材 へ 無 償 で 利 用 することができます 専 用 ロゴマークは 全 部 で12 種 類 用 意 し 幅 広 く 活 用 していただくことができます 詳 しくはお 問 い 合 わせください 問 合 せ 先 県 流 通 販 売 課 販 売 輸 出 促 進 室 千 葉 市 中 央 区 市 場 町 1-1 043-223-3085 問 合 せ 先 県 流 通 販 売 課 販 売 輸 出 促 進 室 千 葉 市 中 央 区 市 場 町 1-1 043-223-3085