生 薬 学 担 当 教 員 による 漢 方 教 育 に 対 する 取 り 組 み H27.03.28 北 里 大 学 薬 学 部 生 薬 学 教 室 小 林 義 典 本 日 のプレゼン 内 容 1. 北 里 大 学 薬 学 漢 方 医 薬 学 プログラム( 簡 紹 ) 2. 薬 学 教 育 モデル コアカリキュラム ( 改 訂 案 )での 漢 方 部 分 コア とは? 薬 学 アドバンスト 教 育 ガイドライン( 例 示 )( 案 )の 内 容 を 除 外 日 本 薬 局 方 収 載 処 方 (17 改 正 で +4 計 32 処 方 ) 売 上 げ 上 位 の 処 方 とその 代 表 的 な( 西 洋 医 薬 的 ) 適 用 の 組 合 せ 診 療 ガイドラインでAランクまたはBランクに 記 載 された 処 方 試 験 問 題 の 作 成 に 関 する 手 引 き 平 成 26 年 11 月 for 登 録 販 売 業 者 新 一 般 用 漢 方 処 方 の 手 引 き 添 付 文 書 ( 特 に 有 害 作 用 医 薬 品 との 相 互 作 用 ) アレルギー 発 症 の 予 測 ( 食 品 表 示 法 ) ドーピング 検 査 への 対 応 (WADC) 西 洋 薬 との 併 用 (EBM 漢 方 第 2 版 ) セルフケア 指 導 に 漢 方 の 目 を 活 かす, 養 生 訓, 貴 重 な 資 源 を 効 率 的 に 利 用 し サステイナブルな 医 療 へ 3. 日 本 生 薬 学 会 編 漢 方 テキストの 改 訂 北 里 大 学 薬 学 部 漢 方 医 薬 学 プログラム 1 年 2 年 3 年 4 年 5-6 年 薬 用 植 物 学 生 薬 学 1 東 洋 医 学 概 論 健 康 食 品 論 * 生 薬 東 洋 医 学 精 説 * 生 薬 学 2 植 物 薬 品 化 学 * 生 薬 学 実 習 薬 用 植 物 園 東 医 研 漢 方 調 剤 薬 局 観 察 実 習 #1 基 礎 実 習 #1 初 級 太 極 拳 演 習 *,#4 医 薬 品 の 歴 史 植 物 由 来 医 薬 品 薬 用 植 物 の 形 態 生 薬 の 基 原 生 薬 成 分 の 生 合 成 動 物 薬 鉱 物 薬 (1コマ) 漢 方 調 剤 の 基 礎 基 本 処 方 の 構 成 生 薬 生 薬 の 確 認 試 験 漢 方 薬 の 調 剤 鑑 別 ( 実 技 試 験 ) 14 種 粉 末 生 薬 中 3 種 混 合 を 識 別 鑑 別 ( 筆 記 試 験 1) 全 形 生 薬 50 種 刻 み 生 薬 43 種 漢 方 処 方 20 種 筆 記 試 験 2 必 修 :4 科 目 1 実 習 選 択 :4 科 目 1 実 習 1 演 習 講 義 漢 方 企 業 見 学 #2 東 医 研 漢 方 調 剤 薬 局 実 務 実 習 *, #3 実 習 演 習 等 *: 選 択 科 目 ( 他 は 必 修 科 目 ) #1 : 1 回 ( 講 義 の 一 環 として) 5 限 目 や 放 課 後 を 利 用 して 班 分 け(20 班 程 度 )した 小 グループで 実 施 #2 : 講 義 内 もしくは 課 題 として 実 施 #3 : 1 週 間 定 員 40 名 (8 名 5)を 予 定 春 期 休 暇 および 夏 季 休 暇 中 に 実 施 漢 方 医 薬 学 履 修 プロ グラム 対 応 科 目 全 て( 但 し 初 級 太 極 拳 演 習 を 除 く)を 履 修 単 位 取 得 していること および 実 務 実 習 ( 病 院 保 険 薬 局 )を 修 了 していることを 履 修 条 件 とする #4 : 定 員 20 名 :アドバイザリースタッフ 養 成 プログラム NR サプリメントアドバイザー 健 康 食 品 管 理 士 受 験 資 格 東 洋 医 学 総 合 研 究 所 主 催 医 学 生 臨 床 医 のため の 東 洋 医 学 セミナー への 学 内 料 金 での 参 加 生 薬 学 実 習 1
漢 方 薬 の 系 統 的 な 分 類 構 成 生 薬 性 味 簡 易 的 な 薬 能 有 害 作 用 等 に 関 するワークシート 進 級 をかけて 実 習 試 験 ( 生 薬 鑑 別 )に 臨 む 全 形 生 薬 50 種 から 5 種 漢 方 処 方 20 種 から 1 種 ( 刻 み 生 薬 43 種 で 構 成 ) ランダムに 選 択 された ものに 対 して 解 答 する 進 級 をかけて 実 技 試 験 ( 生 薬 鑑 別 )に 臨 む 薬 学 教 育 モデル コアカリキュラム ( 改 訂 案 ) E 医 療 薬 学 E1 薬 の 作 用 と 体 の 変 化 E2 薬 理 病 態 薬 物 治 療 E3 薬 物 治 療 に 役 立 つ 情 報 E4 薬 の 生 体 内 運 命 E5 製 剤 化 のサイエンス E2 薬 理 病 態 薬 物 治 療 平 成 25 年 10 月 GIO 患 者 情 報 に 応 じた 薬 の 選 択 用 法 用 量 の 設 定 および 医 薬 品 情 報 安 全 性 や 治 療 ガイドラインを 考 慮 した 適 正 な 薬 物 治 療 に 参 画 できるようになるために 疾 病 に 伴 う 症 状 などの 患 者 情 報 を 解 析 し 最 適 な 治 療 を 実 施 するための 薬 理 病 態 薬 物 治 療 に 関 する 基 本 的 事 項 を 修 得 する 2
薬 学 教 育 モデル コアカリキュラム ( 改 訂 案 ) 平 成 25 年 10 月 E 医 療 薬 学 E2 (10) 医 療 の 中 の 漢 方 薬 GIO 漢 方 の 考 え 方 疾 患 概 念 代 表 的 な 漢 方 薬 の 適 応 副 作 用 や 注 意 事 項 などに 関 する 基 本 的 事 項 を 修 得 する 1 漢 方 薬 の 基 礎 1. 漢 方 の 特 徴 について 概 説 できる 2. 以 下 の 漢 方 の 基 本 用 語 を 説 明 できる 陰 陽 虚 実 寒 熱 表 裏 気 血 水 証 3. 配 合 生 薬 の 組 み 合 わせにより 漢 方 薬 の 系 統 的 な 分 類 が 説 明 できる 4. 漢 方 薬 と 西 洋 薬 民 間 薬 サプリメント 保 健 機 能 食 品 などとの 相 違 について 説 明 できる 2 漢 方 薬 の 応 用 1. 漢 方 医 学 における 診 断 法 体 質 や 病 態 の 捉 え 方 治 療 法 について 概 説 できる 2. 日 本 薬 局 方 に 収 載 される 漢 方 薬 の 適 応 となる 証 症 状 や 疾 患 について 例 示 し て 説 明 できる 3. 現 代 医 療 における 漢 方 薬 の 役 割 について 説 明 できる 3 漢 方 薬 の 注 意 点 1. 漢 方 薬 の 副 作 用 と 使 用 上 の 注 意 点 を 例 示 して 説 明 できる F 薬 学 臨 床 GIO 患 者 生 活 者 本 位 の 視 点 に 立 ち 薬 剤 師 として 病 院 や 薬 局 などの 臨 床 現 場 で 活 躍 するた めに 薬 物 療 法 の 実 践 と チーム 医 療 地 域 保 健 医 療 への 参 画 に 必 要 な 基 本 的 事 項 を 修 得 する (2) 処 方 せんに 基 づく 調 剤 GIO 処 方 せんに 基 づいた 調 剤 業 務 を 安 全 で 適 正 に 遂 行 するために 医 薬 品 の 供 給 と 管 理 を 含 む 基 本 的 調 剤 業 務 を 修 得 する 5 医 薬 品 の 供 給 と 管 理 7. 前 ) 薬 局 製 剤 漢 方 製 剤 について 概 説 できる (5) 地 域 の 保 健 医 療 福 祉 への 参 画 B(4) 参 照 GIO 地 域 での 保 健 医 療 福 祉 に 積 極 的 に 貢 献 できるようになるために 在 宅 医 療 地 域 保 健 福 祉 プライマリケア セルフメディケーションの 仕 組 みと 意 義 を 理 解 するとともに これらの 活 動 に 参 加 することで 地 域 住 民 の 健 康 の 回 復 維 持 向 上 に 関 わることができる 3プライマリケア セルフメディケーションの 実 践 E2(9) 参 照 5. 薬 局 製 剤 ( 漢 方 製 剤 含 む) 一 般 用 医 薬 品 健 康 食 品 サプリメント 医 療 機 器 等 を リスクに 応 じ 適 切 に 取 り 扱 い 管 理 できる ( 技 能 態 度 ) 8. 選 択 した 薬 局 製 剤 ( 漢 方 製 剤 含 む) 一 般 用 医 薬 品 健 康 食 品 サプリメント 医 療 機 器 等 の 使 用 方 法 や 注 意 点 などを 来 局 者 に 適 切 に 判 りやすく 説 明 できる ( 知 識 態 度 ) E2 (9) 一 般 用 医 薬 品 セルフメディケーション GIO 適 切 な 薬 物 治 療 および 地 域 の 保 健 医 療 に 貢 献 できるようになるために 一 般 用 医 薬 品 (OTC 薬 )およびセルフメディケーションに 関 する 基 本 的 知 識 を 修 得 する 併 せて 薬 物 治 療 実 施 に 必 要 な 情 報 を 自 ら 収 集 するための 基 本 的 技 能 を 身 につけ る 1. 地 域 における 疾 病 予 防 健 康 維 持 増 進 セルフメディケーションのために 薬 剤 師 が 果 たす 役 割 を 概 説 できる 2. 一 般 用 医 薬 品 のリスクの 程 度 に 応 じた 分 類 ( 第 一 類 第 二 類 第 三 類 )に ついて 説 明 し 各 分 類 に 含 まれる 代 表 的 な 製 剤 を 列 挙 できる 3. 代 表 的 な 症 候 について 関 連 する 頻 度 の 高 い 疾 患 見 逃 してはいけない 疾 患 を 列 挙 できる 4. 一 般 用 医 薬 品 の 選 択 受 診 勧 奨 の 要 否 を 判 断 するために 必 要 な 患 者 情 報 を 収 集 できる ( 技 能 ) 5. 以 下 の 疾 患 症 候 に 対 するセルフメディケーションに 用 いる 一 般 用 医 薬 品 等 に 含 まれる 成 分 作 用 副 作 用 を 列 挙 できる 発 熱 痛 み かゆみ 消 化 器 症 状 呼 吸 器 症 状 アレルギー 細 菌 真 菌 感 染 症 生 活 習 慣 病 等 6. 主 な 養 生 法 ( 運 動 食 事 療 法 サプリメント 保 健 機 能 食 品 を 含 む)とその 健 康 の 保 持 促 進 における 意 義 を 説 明 できる 薬 学 アドバンスト 教 育 ガイドライン( 例 示 ) ( 案 ) 平 成 25 年 12 月 2 日 薬 学 教 育 モデル コアカリキュラム 改 訂 に 関 する 専 門 委 員 会 E 医 療 薬 学 E2 薬 理 病 態 薬 物 治 療 1 漢 方 薬 の 基 礎 関 連 コアカリ:(10)1 1. 漢 方 の 歴 史 について 概 説 できる 2. 漢 方 と 中 医 学 の 特 徴 について 説 明 できる 2 漢 方 薬 の 応 用 関 連 コアカリ:(10)2 1. 漢 方 薬 の 薬 効 を 構 成 生 薬 の 薬 能 ( 古 典 的 薬 効 )で 説 明 できる 2. 日 本 薬 局 方 に 収 載 されていない 頻 用 漢 方 処 方 ( 麻 黄 湯 や 五 苓 散 など)の 適 応 となる 証 症 状 や 疾 患 について 例 示 して 説 明 できる 3. 漢 方 薬 の 剤 形 と 特 徴 について 説 明 できる JP16 第 二 追 補 検 討 中 F 薬 学 臨 床 2 医 薬 品 の 供 給 と 管 理 関 連 コアカリ:(2)5 1. 院 内 製 剤 の 調 製 を 体 験 する ( 技 能 態 度 ) 2. 薬 局 製 剤 漢 方 製 剤 の 製 造 調 製 を 体 験 する ( 技 能 態 度 ) 3. 調 製 した 製 剤 の 品 質 試 験 を 体 験 する ( 技 能 態 度 ) 9 地 域 保 健 ( 公 衆 衛 生 学 校 薬 剤 師 啓 発 活 動 )への 参 画 関 連 コアカリ:(5)2 1. 地 域 保 健 において 専 門 的 な 領 域 で 対 応 する 薬 剤 師 の 活 動 (プライマリケア サプリメ ントのアドバイス 糖 尿 病 療 養 指 導 漢 方 医 療 アンチドーピング 活 動 等 )を 体 験 する ( 技 能 態 度 ) 3
売 上 額 上 位 の 漢 方 薬 とその 西 洋 医 薬 的 適 用 の 組 合 せ 3 1 大 建 中 湯 - 腹 部 膨 満 7 2 補 中 益 気 湯 - 病 後 の 体 力 増 強 6 3 六 君 子 湯 - 胃 炎 食 欲 不 振 6 2 24 9 1 4 抑 肝 散 - 神 経 症 不 眠 症 5 柴 苓 湯 - 下 痢 むくみ 6 加 味 逍 遙 散 - 月 経 困 難 更 年 期 障 害 7 芍 薬 甘 草 湯 - 筋 肉 の 痙 攣 疼 痛 12 8 小 青 竜 湯 - アレルギー 性 鼻 炎 12 14 8 34 9 麦 門 冬 湯 - 気 管 支 喘 息 10 牛 車 腎 気 丸 - しびれ 排 尿 障 害 27 半 夏 瀉 心 湯 - 胸 やけ 口 内 炎 医 療 用 漢 方 エキス 製 剤 販 売 数 量 売 上 額 順 位 (2011) 育 薬 傷 寒 論 金 匱 要 略 収 載 漢 方 薬 の 利 用 傷 寒 論 (112 処 方 ) 金 匱 要 略 (198 処 方 )に 収 載 されている 多 くの 処 方 が 現 代 の 日 本 漢 方 において 利 用 されている 収 載 処 方 総 数 (268 処 方 ) 一 般 用 漢 方 薬 (210 処 方 ) 医 療 用 漢 方 薬 (148 処 方 ) 収 載 処 方 総 数 には 数 え 方 出 典 等 により 異 論 が 多 い 傷 寒 論 のみ 金 匱 要 略 のみ 重 複 70 処 方 156 処 方 42 処 方 23 処 方 35 処 方 23 処 方 13 処 方 29 処 方 19 処 方 診 療 ガイドラインでAランク( 強 く 勧 められる) またはBランク( 勧 められる)に 記 載 された 処 方 と その 適 応 の 組 合 せ 麦 門 冬 湯 - 咳 感 受 性 の 亢 進 している 気 管 支 喘 息 柴 朴 湯 - 気 管 支 喘 息 アスピリン 喘 息 桂 枝 人 参 湯 - 慢 性 頭 痛 呉 茱 萸 湯 - 慢 性 頭 痛 緊 張 型 頭 痛 釣 藤 散 - 慢 性 頭 痛 小 青 竜 湯 - アレルギー 性 鼻 炎 ランクA 六 君 子 湯 - 機 能 性 ディスペプシア 加 味 逍 遙 散 - 更 年 期 障 害 桂 枝 茯 苓 丸 - 更 年 期 障 害 当 帰 芍 薬 散 - 更 年 期 障 害 ランクA 試 験 問 題 の 作 成 に 関 する 手 引 き 平 成 26 年 11 月 厚 生 労 働 省 webサイト 掲 載 の 登 録 販 売 者 試 験 に 係 る 試 験 問 題 の 作 成 に 関 する 手 引 き より 第 3 章 主 な 医 薬 品 とその 作 用 ⅩⅣ 漢 方 処 方 製 剤 生 薬 製 剤 (p.181 188) 1 漢 方 処 方 製 剤 (5, その 他 の 用 途 ) 1) 漢 方 の 特 徴 漢 方 薬 使 用 における 基 本 的 な 考 え 方 2) 代 表 的 な 漢 方 処 方 製 剤 適 用 となる 症 状 体 質 主 な 副 作 用 3) 相 互 作 用 受 診 勧 奨 2 その 他 の 生 薬 製 剤 1) 代 表 的 な 生 薬 成 分 主 な 副 作 用 2) 相 互 作 用 受 診 勧 奨 新 一 般 用 漢 方 処 方 の 手 引 き じほう 2013 年 証 の 概 念 に 対 応 した しばり の 導 入 全 294 処 方 附 子 処 方 も 数 多 く 追 加 (4+25 処 方 ) 4
試 験 問 題 の 作 成 に 関 する 手 引 き 平 成 26 年 11 月 Ⅰ 精 神 神 経 に 作 用 する 薬 (p.55 180) 1 かぜ 薬 (9),2 解 熱 鎮 痛 薬 (9),3 眠 気 を 促 す 薬 (6),4 眠 気 を 防 ぐ 薬,5 鎮 暈 薬, 6 小 児 の 疳 を 適 応 症 とする 生 薬 製 剤 漢 方 処 方 製 剤 ( 小 児 鎮 静 薬 )(5) Ⅱ 呼 吸 器 官 に 作 用 する 薬 1 咳 止 め 痰 を 出 しやすくする 薬 ( 鎮 咳 去 痰 薬 )(7),2 口 腔 咽 喉 薬 うがい 薬 ( 含 嗽 薬 )(5) Ⅲ 胃 腸 に 作 用 する 薬 1 胃 の 薬 ( 制 酸 薬 健 胃 薬 消 化 薬 )(4),2 腸 の 薬 ( 整 腸 薬 止 瀉 薬 瀉 下 薬 )(4), 3 胃 腸 鎮 痛 鎮 痙 薬,4 その 他 の 消 化 器 官 用 薬 Ⅳ 心 臓 などの 器 官 や 血 液 に 作 用 する 薬 1 強 心 薬 (1),2 高 コレステロール 改 善 薬,3 貧 血 用 薬 ( 鉄 製 剤 ),4 その 他 の 循 環 器 用 薬 (2) Ⅴ 排 泄 に 関 わる 部 位 に 作 用 する 薬 1 痔 の 薬 (2),2 その 他 の 泌 尿 器 用 薬 (5) Ⅵ 婦 人 薬 (9) Ⅶ 内 服 アレルギー 用 薬 ( 鼻 炎 用 内 服 薬 を 含 む)(8) ) Ⅷ 鼻 に 用 いる 薬 Ⅸ 眼 科 用 薬 Ⅹ 皮 膚 に 用 いる 薬 (2) Ⅺ 歯 や 口 中 に 用 いる 薬 1 歯 痛 歯 槽 膿 漏 薬,2 口 内 炎 用 薬 (1) Ⅻ 禁 煙 補 助 剤 ⅩⅢ 滋 養 強 壮 保 健 薬 (2) 当 帰 芍 薬 散 虚 弱 2 2 0 0 0 充 実 体 力 虚 弱 で, 冷 え 症 で 貧 血 の 傾 向 があり 疲 労 しやすく, 桂 枝 茯 苓 丸 虚 弱 0 0 2 2 0 比 較 的 体 力 があり, ときに 下 腹 部 痛, 頭 重,めまい, 肩 こり, 耳 ときに 下 腹 部 痛, 肩 こり, 頭 重,めまい, 鳴 り, 動 悸 などを 訴 えるものの 次 の 諸 症 : のぼせて 足 冷 えなどを 訴 えるものの 次 の 症 : 月 経 不 順, 月 経 異 常, 月 経 痛, 更 年 期 障 害, 産 前 産 後 あるいは 流 産 による 障 害 ( 貧 血, 疲 労 倦 怠,めまい,むくみ),めまい 立 ちくらみ, 頭 重, 肩 こり, 腰 痛, 足 腰 の 冷 え 症, しもやけ,むくみ, しみ, 耳 鳴 り 低 血 圧 に 適 すとされるが 胃 腸 の 弱 い 人 では 胃 部 不 快 感 等 の 副 作 用 が 現 れやす い 等 不 向 きとされる 充 実 月 経 不 順, 月 経 異 常, 月 経 痛, 更 年 期 障 害, 血 の 道 症, 肩 こり,めまい, 頭 重, 打 ち 身 ( 打 撲 症 ), しもやけ, しみ, 湿 疹 皮 膚 炎, にきび に 適 すとされるが 体 の 虚 弱 な 人 ( 体 力 の 衰 えている 人 体 の 弱 い 人 )では 不 向 きとされる まれに 重 篤 な 副 作 用 として 肝 機 能 障 害 を 生 じることが 知 られている 新 一 般 用 漢 方 処 方 の 手 引 き 試 験 問 題 作 成 の 手 引 き より 当 帰 川 芎 当 帰 芍 薬 散 3 補 血 3 駆 瘀 血 桂 枝 茯 苓 丸 芍 薬 4 補 血 鎮 痙 3 補 血 鎮 痙 牡 丹 皮 3 駆 瘀 血 桃 仁 3 駆 瘀 血 潤 腸 茯 苓 4 利 水 3 利 水 朮 4 利 水 ( 補 気 ) 沢 瀉 4 利 水 桂 皮 3 解 表 理 気 ( 治 上 衝 ) 生 薬 の 有 害 作 用 使 用 重 複 を 避 ける 甘 草 (リコリス)- 偽 アルドステロン 症 (グリチルリチン 相 互 作 用 ) 麻 黄 - 動 悸 興 奮 不 眠 排 尿 障 害 (エフェドリン 相 互 作 用 ) 大 黄 センナ - 腹 痛 下 痢 流 産 授 乳 で 乳 児 が 下 痢 地 黄 - 胃 腸 障 害 附 子 - 動 悸 のぼせ 舌 のしびれ 悪 心 石 膏 - 胃 腸 障 害 薬 効 と 関 連 するもの 小 柴 胡 湯 とインターフェロン 製 剤 との 併 用 - 間 質 性 肺 炎 桂 皮 (シナモン) - 肝 機 能 障 害 (クマリン) 過 敏 性 反 応 (シンナムアルデヒド) 小 麦 陳 皮 枳 実 山 薬 阿 膠 胡 麻 - アレルギー 薬 効 と 関 連 しないもの 5
グリチルリチン(グリチルリチン 酸 ) 含 量 甘 草 ( 局 ) 2.5% 以 上 (25mg/g) 甘 草 エキス( 局 ) 4.5% 以 上 医 薬 品 では1 日 摂 取 量 200mg 未 満 に 用 量 を 設 定 1 日 服 用 量 が40mg( 甘 草 1g) 以 上 の 場 合 は 長 期 連 用 を 避 ける 甘 草 1 日 量 2.5g 以 上 配 合 処 方 は アルドステロン 症 ミオパシー 低 K 血 症 の 患 者 には 禁 忌 医 薬 品 ( 特 にOTC 薬 は 名 前 だけでは 予 測 困 難 )との 併 用 注 意 食 品 やドリンク 剤 ( 第 2 類 医 薬 品 医 薬 部 外 品 )にも 注 意 仁 丹 20~30mg/100 粒 リコリスキャンディ 300mg/100g シュガーレスガム( 海 外 )16~60mg/ 袋 ユンケル スター 甘 草 流 エキス600mg/50mL( 瓶 ) いわゆる 漢 方 薬 との 重 複 投 与 に 注 意 医 療 用 漢 方 製 剤 148 処 方 一 般 用 漢 方 製 剤 294 処 方 薬 局 製 剤 ( 漢 方 製 剤 ) 212 処 方 一 般 の 方 は 以 下 も 漢 方 薬 として 認 識 している 場 合 が 多 い (あるいは 生 薬 が 配 合 されていることを 知 らないで 服 用 ) 中 薬 中 成 薬 生 薬 製 剤 ( 医 薬 品 医 薬 部 外 品 ) ( 生 薬 を 含 む)いわゆる 食 品 アレルギー 食 品 の 表 示 対 象 品 目 (2013 年 5 月 30 日 現 在 ) 用 語 表 示 を 義 務 付 け 特 定 原 材 料 (7 品 目 ) 表 示 を 奨 励 特 定 原 材 料 に 準 じ るもの(20 品 目 ) 名 称 卵 乳 小 麦 そば 落 花 生 エビ カニ アワビ イカ イクラ オレンジ キウイフルーツ 牛 肉 くるみ サケ サバ 大 豆 鶏 肉 バナナ 豚 肉 まつたけ 桃 やまいも りんご ゼラチン ごま カシューナッツ 原 材 料 生 薬 漢 方 薬 乳 乳 糖 ( 稀 だがリスク 皆 無 ではない) 賦 形 剤 小 麦 小 麦 浮 小 麦 甘 麦 大 棗 湯 オレンジ ( 柑 橘 類 ) 陳 皮 橙 皮 枳 実 ( 枳 殻 ) 香 蘇 散 六 君 子 湯 補 中 益 気 湯 四 逆 散 大 柴 胡 湯 抑 肝 散 大 承 気 湯 桃 リンゴ (バラ 科 果 実 ) 桃 仁 杏 仁 (バラ 科 種 子 ) 桂 枝 茯 苓 丸 大 黄 牡 丹 皮 湯 桃 核 承 気 湯 麻 黄 湯 麻 子 仁 丸 やまいも 山 薬 八 味 地 黄 丸 牛 車 腎 気 丸 ゼラチン 阿 膠 温 経 湯 芎 帰 膠 艾 湯 猪 苓 湯 ごま 胡 麻 消 風 散 ドーピング 検 査 スポーツ 選 手 への 処 方 は 注 意! 生 薬 関 連 の 禁 止 物 質 (WADC) エフェドリン( 麻 黄 ) - 葛 根 湯 小 青 竜 湯 防 風 通 聖 散 など ( 半 夏 も?) - 3kgDWから50mg 単 離 (Oshioら 1978) ストリキニーネ(ホミカ) - 苦 味 健 胃 薬 ホミカチンキ ホミカエキス 6
EBM 漢 方 第 2 版 寺 澤 捷 年 喜 多 敏 明 関 矢 信 康 編 医 歯 薬 出 版 漢 方 薬 の 併 用 による 薬 物 の 副 作 用 の 低 減 効 果 など SSRIによる 嘔 吐 ( 五 苓 散 ) NSAIDsによる 消 化 器 症 状 ( 六 君 子 湯 ) 塩 酸 オキシブチニンによる 口 腔 内 乾 燥 症 ( 人 参 養 栄 湯 ) リン 酸 リトドリンによる 頻 脈 ( 柴 胡 加 竜 骨 牡 蠣 湯 ) 塩 酸 イリノテカンによる 下 痢 ( 半 夏 瀉 心 湯 ) パクリタキセルによる 痛 み( 芍 薬 甘 草 湯 牛 車 腎 気 丸 ) 抗 癌 剤 による 食 欲 不 振 ( 十 全 大 補 湯, 補 中 益 気 湯 ) 抗 癌 剤 誘 発 粘 膜 障 害 ( 小 柴 胡 湯, 黄 連 解 毒 湯 ) 抗 精 神 病 薬 による 口 渇 ( 五 苓 散, 麦 門 冬 湯, 猪 苓 湯, 白 虎 加 人 参 湯 ) 向 精 神 薬 による 排 尿 障 害 ( 猪 苓 湯 ) 術 後 や 向 精 神 薬 による 便 秘 腸 閉 塞 ( 大 建 中 湯 ) Gn-RHアナログ 療 法 による 副 作 用 ( 桂 枝 茯 苓 丸 ) 放 射 線 療 法 による 副 作 用 ( 人 参 養 栄 湯, 麦 門 冬 湯 ) ステロイドの 副 作 用 低 減 投 薬 量 半 減 ( 柴 朴 湯 )など セルフケア( 養 生 )の 相 談 応 需 に 養 生 訓 [115] 凡 薬 と 鍼 灸 を 用 るは やむ 事 を 得 ざる 下 策 なり 飲 食 色 慾 を 慎 しみ 起 臥 を 時 にして 養 生 をよくすれば 病 なし 腹 中 の 痞 満 して 食 気 つかゆる 人 も 朝 夕 歩 行 し 身 を 労 動 して 久 坐 久 臥 を 禁 ぜば 薬 と 針 灸 とを 用 ひずして 痞 塞 のうれひなかるべし 是 上 策 とす 薬 は 皆 気 の 偏 なり 参 耆 朮 甘 の 上 薬 といへども 其 病 に 応 ぜざれば 害 あり 況 中 下 の 薬 は 元 気 を 損 じ 他 病 を 生 ず 鍼 は 瀉 ありて 補 なし 病 に 応 ぜざれば 元 気 をへらす 灸 もその 病 に 応 ぜざ るに 妄 に 灸 すれば 元 気 をへらし 気 を 上 す 薬 と 針 灸 と 損 益 ある 事 かくのごとし やむ 事 を 得 ざるに 非 ずんば 鍼 灸 薬 を 用 ゆべか らず 只 保 生 の 術 を 頼 むべし ( 総 論 上 ) 貴 重 な 資 源 の 効 率 的 な 利 用 でサステイナブルな 医 療 へ 写 真 提 供 : ツムラ 日 本 生 薬 学 会 監 修 新 現 代 医 療 における 漢 方 薬 作 成 中 第 1 版 の 改 訂 コア 部 分 の 内 容 に 絞 る 新 一 般 用 漢 方 処 方 の 手 引 き 専 門 医 のための 漢 方 テキストに 準 拠 過 去 の 国 家 試 験 出 題 内 容 をカバー JP17に 対 応 図 表 を 充 実 +α 部 分 は コラムで 紹 介 参 考 資 料 北 里 大 学 薬 学 部 シラバス http://www.kitasato u.ac.jp/pharm/ 医 学 生 臨 床 医 のための 東 洋 医 学 セミナー ( 有 料 : 薬 剤 師 薬 学 生 も 参 加 可 能 ) http://www.kitasato u.ac.jp/toui ken/education/index.html 薬 学 教 育 モデル コアカリキュラム ( 改 訂 案 ) http://www.pharm.or.jp/kyoiku/ 薬 学 アドバンスト 教 育 ガイドライン( 例 示 )( 案 ) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/47/siryo/attach/134 2145.htm 試 験 問 題 の 作 成 に 関 する 手 引 き http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/ippanyou/shiken_h26.html h26 html 新 一 般 用 漢 方 処 方 の 手 引 き http://www.jiho.co.jp/shop/list/detail/tabid/272/pdid/44980/default.aspx 7