Ⅰ 体 力 向 上 編 活 用 種 目 ~ 体 力 指 標 ~ 概 要 ページ 1 体 力 運 動 能 力 体 力 運 動 能 力 調 査 を 実 施 する 前 に 5 パワーアップコース 有 効 な 体 育 館 のサーキットコース 2 握 力 握 る 力 を 高 める 運 動 遊 び 6,7 ~ 筋 力 ~ 握 力 自 由 測 定 コーナーの 設 置 3 ボール 投 げ 投 げる 要 素 を 取 り 入 れた 運 動 遊 び 8,9 ~ 投 力 ~ 体 重 移 動 や 基 本 的 な 投 げ 方 の 習 得 4 50m 走 走 ることを 楽 しむ 運 動 遊 び 10,11 ~ スピード 走 力 ~ スタートからゴールまでの 走 り 方 5 立 ち 幅 とび ジャンプ 力 を 高 める 運 動 遊 び 12,13 ~ 跳 躍 力 ~ ジャンプ 力 向 上 のための 教 材 や 場 の 工 夫 6 20mシャトルラン 持 久 力 を 効 果 的 に 高 める 時 間 走 や 14,15 ~ 全 身 持 久 力 ~ いろいろなシャトルラン 7 上 体 起 こし 起 き 上 がる 要 素 を 取 り 入 れた 運 動 遊 び 16 ~ 筋 力 筋 持 久 力 ~ 上 体 起 こし 記 録 アップのコツ 8 長 座 体 前 屈 お 互 いの 体 の 気 付 きを 大 切 にした 17 ~ 柔 軟 性 ~ ペアストレッチ 9 反 復 横 とび サイドステップを 活 用 した 運 動 遊 び 18 ~ 敏 捷 性 ~ 素 早 く 動 く 力 を 高 める 運 動 体 力 を 高 める 運 動 担 当 : 大 槻 孝 宏, 齋 藤 践 太, 齋 藤 大 祐, 保 角 真 由 美 走 る わたる くぐる とぶ 木 を 回 る 4
1 体 力 運 動 能 力 パワーアップコース 楽 しく 体 力 向 上 を 図 ることができます ( 詳 しくは 各 種 目 のページへ!) 小 学 校 低 学 年 に 特 におすすめのサーキットコースです 握 力 の 向 上 6ページへ 長 座 体 前 屈 の 向 上 17ページへ 反 復 横 とび の 向 上 18ページへ コ ー ン タ ッ チ コ ー ス ろ く 木 登 り コ ー ス マ ッ ト コ ー ス 1 二 人 で ス ト レ ッ チ マ ッ ト コ ー ス 2 ゆ り か ご じ ゃ ん け ん 友 達 運 び コ ー ス 握 力 の 向 上 両 手 で ジ ャ ン プ タ ッ チ ブ ル ー シ ー ト 的 当 て 立 ち 幅 とび の 向 上 12ページへ 上 体 起 こし の 向 上 16ページへ ボール 投 げ の 向 上 8ページへ 50m 走 の 向 上 は10ページ, 20mシャトルラン の 向 上 は14ページへ 5
2 握 力 筋 力 力 を 入 れて 物 を 握 るという 経 験 を 豊 かにします 遊 びの 中 で 楽 しみながら 握 力 を 鍛 えます 学 校 でたくさん 握 る 経 験 をさせます 鉄 棒, 雲 てい, 登 り 棒,ろく 木 など, 学 校 には 強 く 握 りながら 遊 んだり, 運 動 したりできるものがたくさんあります 積 極 的 に 活 用 し, 近 年 低 下 傾 向 にある 握 力 を 向 上 させましょう 遊 びの 中 で 握 力 を 鍛 えます ろく 木 や 登 り 棒 などを 積 極 活 用! 雲 ていじゃんけん 雲 ていの 両 側 からスタートし, 出 会 ったらじゃ んけんをします 勝 った 人 は 前 に 進 み, 負 けた 人 はその 場 で 下 りて 自 分 の 列 に 戻 ります く ち 片 手 でぶら 下 がれない 場 合 は, 口 じゃんけんや 足 じゃんけんをします ばちを 握 って 押 し 相 撲, 引 き 相 撲 ばちを 握 って 友 達 運 び 太 鼓 のばちや 体 操 棒 などを 使 って, 相 撲 や 友 達 運 びなどを 行 います 相 撲 は, 周 りの 友 達 にぶつからないようにスペースを 確 保 し, 場 の 安 全 を 考 慮 し, マットの 上 で 行 います 友 達 運 びでは, 段 ボールや 新 聞 紙 などを 使 うと 引 っ 張 りやすくなります 6
朝 の 会 や 帰 りの 会 などを 活 用 し, 握 力 を 鍛 えます グーパー 体 操 両 腕 を 前 に 伸 ばし, 大 きく, 素 早 くグーパー を 繰 り 返 します 力 を 込 めて 握 り, 指 を 反 らせるように 開 くこ とがポイントです 少 ない 回 数 でも 継 続 的 に 行 うことが 大 切 です 1 分 間 に 何 回 繰 り 返 せるかを 競 い 合 ってもよ いでしょう お 楽 しみとして, 指 相 撲 などもおすすめです 自 分 の 体 重 で 負 荷 をかけて, 握 力 を 鍛 えます 懸 垂 鉄 棒 をしっかり 握 り,できる 限 り 自 分 の 体 を 持 ち 上 げます 体 を 持 ち 上 げるときに ダンゴムシ のよう に 体 を 丸 めながらひざを 胸 に 引 きつけること も 有 効 です 胸 の 高 さの 鉄 棒 で, 両 足 を 前 方 の 地 面 につけ て 斜 め 懸 垂 をしてもよいでしょう どれくらい 長 い 時 間 ぶら 下 がれるかを 友 達 と 競 い 合 うことも 握 力 向 上 につながります 握 力 自 由 測 定 コーナーを 設 置 します 握 力 計 は 比 較 的 取 り 扱 いやすいものです 日 常 的 に 使 えるように, 握 力 計 を 自 由 に 使 える 場 所 を 校 内 につくりましょう 握 り 方 や 調 整 の 仕 方 を 指 導 して, 器 具 を 正 しく 扱 い, 安 全 に 指 導 できるようにし ましょう 職 員 室 前 や 昇 降 口 など, 教 員 が 声 掛 けを しやすい 場 所 や 子 どもがよく 通 る 場 所 に 設 置 しましょう 記 録 カードを 準 備 し, 自 分 の 握 力 の 向 上 を 実 感 できるようにしましょう 安 全 に 活 動 できるように,ろく 木 や 雲 ていは, 親 指 をしっかり 巻 き 付 けて 握 ります 遊 具 は, 順 番 を 守 り, 遊 んでいる 友 達 に 近 づきすぎないように 指 導 しましょう 7
3 ボール 投 げ 投 力 体 を 大 きく 使 って,ボールを 斜 め 上 方 に 力 強 く 投 げ 出 す 力 を 身 に 付 けます 投 げる 要 素 のある 遊 びを 楽 しみます メンコ 紙 鉄 砲 コマ 回 し 地 面 に 置 いてある メンコの 横 にメンコ をたたき 付 けて, 風 圧 で 裏 返 します 紙 鉄 砲 の 端 を 握 り, パーン と 大 きな 音 を 鳴 るように 勢 い よく 振 り 下 ろします コマにひもを 巻 いて, 勢 いよく 投 げ 出 します スナップを 効 かせてひも を 引 き 戻 します 投 げる 動 作 を 身 に 付 けます 振 り 子 投 げ 1 2 3 1 胸 の 前 で 両 腕 をクロスし ます 2 大 きな 円 を 描 くように 振 り 下 ろします 3その 勢 いで 高 い 位 置 まで 振 り 上 げます この 動 作 を 繰 り 返 してから ステップ 足 を 上 げ,オーバー ハンドスロー 動 作 に 移 ります 振 り 向 き 投 げ 1 2 3 1 真 後 ろにボールを 置 き, 十 分 に 肩 を 後 方 にひねっ てボールをつかみます 2ひねりを 戻 しながら 投 げ 腕 を 後 方 に 引 き, 軸 足 か らステップ 足 に 体 重 を 移 動 させます 3 腕 をムチのように 振 って 勢 いよく 投 げます ボールを 渡 す 人 と 投 げる 人 の2 人 1 組 で 行 うと 効 果 的 です 8
大 きなボールを 投 げることで, 全 身 を 使 った 投 げ 方 を 身 に 付 けます バランスボール 投 げ 1 2 3 1 両 手 でボールを 持 ち, 軸 足 に 体 重 を 乗 せ,ボールをできるだけ 後 ろに 引 いて, 力 をた めます 2 軸 足 からステップ 足 へと 体 重 を 移 動 させます ボールが 大 きく,バランスを 取 りずら いため,スムーズな 体 重 移 動 の 感 覚 をつかむまで,1,2を 何 度 か 繰 り 返 します 3ボールに 力 を 伝 えることを 意 識 しながら,ステップ 足 に 体 重 をしっかりと 乗 せ, 最 後 まで 投 げ 切 ります ホースを 使 って, 腕 をしならせる 投 げ 方 を 身 に 付 けます ホース 投 げ 1 2 3 1ホースを 高 く 持 って 半 身 に 構 え, 軸 足 に 体 重 を 乗 せて,ため をつくります ひじは 自 然 に 曲 げ, 肩 の 高 さまで 上 げます 2 左 肩 を 開 いて, 胸 を 張 り,ひじを 先 行 させながら,むちを 振 るような 感 覚 で, 素 早 くスナップを 使 って 投 げます 3 体 重 をステップ 足 に 移 動 させ, 大 きく 腕 を 振 り 切 ります 40cmに 切 ったホース 肩 やひじを 痛 めないように 気 を 付 けながら, 反 復 練 習 をすることで, 投 げ 方 が 身 に 付 いてきます ポイントは, 重 心 移 動 と 腕 のしなり です いつでも 手 軽 に 練 習 で きる 方 法 として,タオルの 一 方 の 端 を 持 って 行 う タオル 振 り などもおすすめです 投 げたボールが 決 して 人 にぶつかることがないよう, 声 を 掛 け 合 い, 安 全 を 確 認 して から 行 うことが 大 切 です 9
4 50m 走 スピード 走 力 スタートダッシュ, 中 間 疾 走,ラストスパートのポイントを 押 さえ, 速 く 走 る 力 を 身 に 付 けます 短 距 離 走 の 局 面 ごとの 指 導 を 通 して, 走 力 を 向 上 させます スタート&スタートダッシュ ラストスパート(フィニッシュ) 体 を 前 に 傾 け, 前 足 に 体 重 をかけます 低 い 姿 勢 で,1 歩 目 ( 後 ろ 足 )を 素 早 く 踏 み 出 します 徐 々に 体 を 起 こしな がら,ストライドと ピッチを 高 めていき ます 速 い リ ズ ム で ピ ッ チ を 上 げ る こ と を 意 識 します ゴ ー ル の 5 m 先 ま で 走 り 抜 けます 中 間 疾 走 体 : 上 半 身 の 余 分 な 力 を 抜 きます 目 :まっすぐ 前 を 見 ます 腕 : 素 早 く 前 後 に 振 ります 足 : 素 早 く 下 ろした 足 に 腰 を 乗 せます スタートダッシュ 練 習 ( 変 形 ダッシュ) 腰 : 高 くキープします 足 :かかとをおしりに 近 付 けます 仰 向 けの 姿 勢 や 長 座 の 姿 勢 など, 様 々な 姿 勢 から 20~30mのダッシュ 競 走 を 行 います 変 形 ダッシュを 行 うことで,スタートダッシュの 動 きづくりと 走 力 の 強 化 を 図 ることができます 10
じゃんけんダッシュ 10m 10m 変 化 を 持 たせたダッシュ ねことねずみ (ねこチームとねずみ チームに 分 かれ, 教 師 がねこと 言 った らねこがねずみを 追 いかける) のジャ ンケンバージョンです 向 かい 合 った 人 とじゃんけんをします 勝 った 方 が 逃 げ, 負 けた 方 が 追 いかけ ます 10m 先 まで 逃 げ 切 れるか, 逃 げ られる 前 にタッチできるかを 競 い 合 い ます 変 形 ダッシュと 同 様 に, 様 々な 姿 勢 か ら 行 うことで, 運 動 感 覚 を 磨 くことが できます だ ん だ ん 速 く 大 ま た 歩 き ス キ ッ プ 小 刻 み ス テ ッ プ 第 2 の ス タ ー ト ラ イ ン ダ ッ シ ュ スタートしてから, 第 2のスタートライ ンまでを 様 々な 助 走 で 進 み,ラインま で 到 達 したら,ダッシュします 様 々な 助 走 では,サイドステップ,ケ ンケン,バックなど, 様 々なアレンジ が 可 能 です ラインを 基 準 とはせず, 様 々な 助 走 か ら, 教 師 の 笛 の 合 図 でダッシュを 行 う という 方 法 も 有 効 です 8 秒 間 走 1 m 1 m 1 m 4 0 m ~ 5 0 m 8 秒 間 で 何 m 走 れるかに 挑 戦 します 1mおきに 引 かれたスタートラインか ら, 自 分 のスタート 位 置 を 決 め, 合 図 とともにゴールを 目 指 して 走 ります 8 秒 後 の 合 図 までにゴールラインに 到 達 できるかどうかで, 次 のスタートライ ンの 位 置 を 決 めます アレンジとして,3 秒 間 や5 秒 間 で 行 うこともできます 短 距 離 走 は,あらゆるスポーツに 必 要 とされるスピードの 基 本 として 重 要 です ただ 全 力 で 走 るのではなく, 正 しいフォームが 身 に 付 くように 指 導 することが 大 切 です 11
5 立 ち 幅 とび 跳 躍 力 両 足 で 前 方 に 力 強 く 跳 躍 する 力 を 身 に 付 けます ジャンプおに を 楽 しみながら,ジャンプ 力 を 向 上 させます ジャンプで 移 動 するおにごっ こです ゲームに 熱 中 する 中 で 跳 躍 力 や 敏 捷 性 が 高 まります 進 め 方 おにと 逃 げ 手 は,ともに 両 足 ジャンプで 移 動 します 前 後 どちらに 移 動 してもよく, 数 ゾーンまたいで 跳 んでも 構 いません おにと 同 時 に 同 じゾーンに 立 った 人 はアウトとなります アレンジ 制 限 時 間 を 設 けて,おにを 交 代 し,アウトにできた 人 数 の 多 さを 競 ってもよいでしょう 正 座 からジャンプ を 準 備 運 動 に 取 り 入 れます 正 座 から 腕 を 振 って 両 足 で 立 つ! 後 ろ 向 きに 片 足 で 立 つ! 後 ろ 向 きに 両 足 で 立 つ! 片 足 で 立 つ! 12
全 身 を 使 って, 高 く 跳 びます 垂 直 跳 び ひざを 曲 げ, 腕 を 大 きく 振 って,ジャンプします 助 走 をつけて, 目 標 に 向 かって, 両 手 を 伸 ばして ジャンプ! 重 い 物 を 背 負 ってジャンプ 背 筋 を 伸 ばし, 着 地 の 際 も 腰 が 曲 がらないように 注 意 します ラインを 川 に 見 立 てて,ジャンプ! 個 に 応 じた 幅 で 挑 戦 できるようにします ステージへジャンプ 両 足 で 踏 み 切 り, 腕 を 振 って,ひざを 高 く 上 げます リズムよく, 両 足 連 続 ジャンプをします 箱 への 跳 び 乗 り 接 地 時 間 を 短 くして,リズムよく 行 います ハードルを 連 続 ジャンプ 両 腕 でバランスをとりながら, 素 早 く 地 面 をキックします アキレス 腱 やひざなどに 負 担 がかかるため, 十 分 な 準 備 運 動 が 大 切 です 運 動 する 場 所 は,けが 防 止 のため,しっかりと 整 備 します 13
6 20mシャトルラン 全 身 持 久 力 走 る 時 間 や 距 離,ペースなど, 自 分 に 合 った 目 標 を 決 めて, 友 達 と 協 力 して 取 り 組 む ことで, 持 久 力 を 効 果 的 に 高 めます 様 々な 走 り 方 を 経 験 することで, 持 久 力 向 上 の 意 欲 を 高 めます 自 分 のペースで 走 る 運 動 を 通 して, 持 久 力 を 高 めます 3 分 間 走 ( 参 ) 資 料 編 マラソンカード P.51 2 人 1 組 20mシャトルラン 距 離 変 更 ありシャトルラン 業 間 時 間 や 授 業 の 導 入 などに3 分 間 走 を 行 います 歩 かずに 自 分 のペースで 走 り 続 けます 音 楽 を 流 しながら 行 うと,より 楽 しく 意 欲 的 に 取 り 組 むことができます ランニングが 基 本 ですが,スキップ, ケンケン,かけ 足 跳 びなどいろいろな 走 り 方 を 取 り 入 れることで,マンネリ 化 を 防 止 します 年 間 を 通 して 曜 日 を 決 めて 取 り 組 む 方 法 や, 外 遊 びが 減 りがちな 秋 以 降 の 時 期 に, 一 定 期 間 集 中 して 取 り 組 む 方 法 などがあります 2 人 1 組 でシャトルランを 行 い,1 回 走 る 毎 に 交 代 します 走 っていない 人 は,スタートライン 上 で 待 ちます 片 方 のペアが 体 力 的 に 厳 しくなってき たときには,もう 片 方 のペアが 続 けて 走 ってもよいことにします 2 人 組 で 行 うことで,より 高 いレベル に 挑 戦 することができます 20m 間 隔 を 走 ることが 厳 しくなってき たときに, 走 る 距 離 を 短 縮 できるシャ トルランです 体 力 が 消 耗 し, 続 けられなくなりそう なとき,20mまで 走 らず,15m(ま たは10m)ラインで 折 り 返 します 20mをクリアできなくても, 続 けて 挑 戦 できるので, 持 久 力 の 向 上 が 期 待 で きます 14
まねっこランニング ペアを 組 み, 縦 2 列 で 並 びます 先 頭 の 児 童 は, 体 育 館 ( 校 庭 ) 内 を 自 由 に 走 り, 後 ろの 児 童 は,その 動 きを まねしながら 走 ります ペースを 変 える, 曲 がる, 両 手 を 広 げ る,しゃがむ,サイドステップを 入 れ るなど, 動 きを 工 夫 しながら 行 います 周 りのペアとぶつからないように 気 を 付 け, 後 ろの 児 童 のことも 思 いやりな がら 走 るようにします 1 分 後, 前 後 を 交 代 して, 同 様 に 行 い ます 全 員 が 限 られたエリア(20m 20m 程 度 ) 内 でランニングをします 教 師 の 合 図 で, 近 くの 人 とジャンプし てハイタッチをしたり,ジャンプして 肩 同 士 でタッチをしたりするなど, 様 々な 動 きを 行 います 周 囲 の 安 全 に 気 を 付 けながら 行 うよう にします スペースランニング 10mショートダッシュ 条 件 を 変 えながら,10mショートダッ シュを 何 本 も 行 います < 条 件 設 定 例 > スピード:50% 80% 100% < 動 きの 追 加 例 > ジャンプ5 回 もも 上 げ5 秒 スクワット5 回 バービースクワット3 回 腕 立 て 伏 せ3 回 ダ ッ シ ュ 持 久 走 では, 無 理 のないフォームで, 自 分 に 合 ったペース 配 分 を 身 に 付 けさせること が 大 切 です 校 庭 の 遊 具 を 活 用 したサーキットコースに 取 り 組 ませることも 有 効 です 暑 い 時 期 に 行 うときは, 決 して 無 理 をさせず, 水 分 補 給 をしっかりと 行 うようにします 15
7 上 体 起 こし 筋 力 筋 持 久 力 起 き 上 がるときに 力 を 入 れるポイントを 理 解 させます 遊 びの 中 から 両 手 を 使 わず 起 き 上 がる 感 覚 を 身 に 付 けます 力 を 入 れやすい 姿 勢 で, 上 体 起 こしに 挑 戦 します 力 を 入 れるのは 足 ではなく お 尻! 背 中 を 丸 めて,おへそを 見 るようにします 大 きな 声 で 数 えます お 尻 に 力 を 入 れ, 床 から 離 さないようにします 足 の 上 に 乗 り, 両 ひざを 抱 え 込 んで,しっかりと 持 ちます 足 上 げ 腹 筋 ( 上 げた 足 の 重 さ 負 荷 にした 腹 筋 ) ゆりかごじゃんけん 仰 向 けの 姿 勢 から, 床 と 足 が90 度 になるくら いまで,ひざを 曲 げずに 両 足 を 持 ち 上 げます 両 足 をそろえたまま, 床 につくぎりぎりのとこ ろまでゆっくりと 足 を 下 ろしていき,また 足 を 上 げていきます 両 足 が 苦 しいときは, 片 足 ずつ 行 います ペアで 向 かい 合 い, 両 手 で 足 を 引 きつけてしゃがみます おへそを 見 るように 背 中 を 丸 め て 後 ろに 転 がり,お 尻 に 力 を 入 れて 起 き 上 がります 起 き 上 がるタイミングでじゃん けんをします 上 体 起 こしは, 頭 が 床 にぶつからないように,あごを 引 いて 行 います 支 える 側 は, 互 いの 頭 がぶつからないように 気 を 付 け, 姿 勢 が 崩 れていないかなどの 確 認 をしながら 数 えるようにします 16
8 長 座 体 前 屈 柔 軟 性 相 手 の 体 の 状 態 への 気 付 きを 大 切 にしながら, 力 を 合 わせて 体 の 柔 らかさを 高 めます ペアストレッチで, 柔 軟 性 を 高 めます 相 手 の 肩 をてのひらで 床 方 向 に 押 します ひざは 伸 ばします 足 はできるだけ 開 きます 肩 入 れ 体 側 伸 ばし 背 中 合 わせ 股 関 節 一 人 で 行 うときは,ろくぼくや 壁 などを 利 用 します 互 いに 同 じ 手 を 握 り, 逆 向 きになって 行 い ます 上 の 腕 は 耳 の 横 に 位 置 します 上 体 を 前 傾 させないようにします 相 手 の 手 首 をつかみ 上 に 引 っ 張 りながらお しりで 相 手 を 持 ち 上 げます お 互 いの 後 頭 部 を 離 さないようにします 上 の 人 は 力 を 抜 きます 長 座 の 姿 勢 でも 挑 戦 してみます しっかり 手 をつなぎ,おしりを 床 につける くらい 体 重 を 後 ろにかけます またはできるだけ 開 きます 両 足 のかかとは 床 から 離 しません 思 いやりを 持 って, 必 要 な 負 荷 をかけて 行 います またをできるだけ 開 き,ゆっくりと 後 ろに 引 っ 張 ります 開 脚 柔 軟 すぐに 効 果 が 出 ることは 期 待 せず, 長 いスパンで 継 続 的 に 取 り 組 むことが 大 切 です 柔 軟 性 が 高 まれば,けがの 防 止 にもつながります いろいろなペアで 取 り 組 んでみるのもよいでしょう P.46~49にもストレッチの 方 法 が 掲 載 されています 17
9 反 復 横 跳 び 敏 捷 性 リズムよく, 素 早 くサイドステップする 力 を 身 に 付 けます サイドステップを 用 いた 運 動 で, 敏 しょう 性 を 高 めます 反 復 横 とびおにごっこ 限 られたスペース 内 を,サイドステップ で 移 動 しながら,おにごっこをします おには1 人 からスタートし,タッチされ た 人 は, 帽 子 を 白 から 赤 に 変 えておにに なります (おにが 増 えていきます ) 最 後 までタッチされなかった 児 童 にみん なで 拍 手 を 送 ります 2 人 1 組 の 手 つなぎおにで 行 うこともで きます コーンタッチ 反 復 横 とびの 両 サイドのラインの 外 側 に コーンを 置 き,サイドステップをしなが らタッチします 20 秒 間 でタッチできた 回 数 を 数 えます 同 じ 間 隔 で 記 録 が 伸 びたら, 小 さなコー ンに 変 えたり,コーン 間 の 距 離 を 広 げた りして,より 高 いレベルに 挑 戦 できるよ うにします コーンを 置 く 代 わりにラインを 引 いて, それをタッチするようにすると,さらに 負 荷 をかけて 行 うことができます インベーダー 突 破 ゲーム ライン 上 をサイドステップしながらタッ チしようとするおに(インベーダー)を 交 わしながらゴールを 目 指 します おににタッチされたら,またスタートに 戻 って 再 スタートします 2チームに 分 かれ, 時 間 内 に 何 人 突 破 で きたかを 競 い 合 うと 盛 り 上 がります 跳 び 上 がらずに, 横 への 動 きを 意 識 すると, 切 り 返 しが 速 くなります ねんざを 防 ぐため, 足 首 を 中 心 に 十 分 に 準 備 運 動 をしてから 行 います 18