資 料 -7 平 成 26 年 12 月 10 日 静 岡 県 河 川 砂 防 局
目 次 海 岸 領 域 における 取 組 状 況 の 報 告 ~ 三 保 松 原 の 海 岸 景 観 の 改 善 ~ 清 水 海 岸 侵 食 対 策 事 業 の 概 要 3 景 観 改 善 検 討 の 概 要 6 参 考 資 料 24
清 水 海 岸 侵 食 対 策 事 業 の 概 要 全 体 必 要 最 小 限 の 施 設 整 備 と 養 浜 の 組 合 せによる 海 岸 保 全 駒 越 ~ 三 保 地 区 では 砂 浜 が 残 っている 段 階 で ヘッドランド を 設 置 安 倍 川 の 土 砂 を 利 用 した サンドバイパス 砂 嘴 先 端 部 の 土 砂 を 利 用 した サンドリサイクル を 実 施 3 消 波 堤 4 基 (H7~H8) 4 号 3 号 L 型 突 堤 (H9~H12) 2 号 1 号 三 保 離 岸 堤 型 ヘッドランド5 基 5 号 計 画 養 浜 量 3 万 m 3 / 年 ( 累 計 7.5 万 m 3 ) 離 岸 堤 19 基 (H1~H11) (S58~H17) 2 号 1 号 3 号 4 号 駒 越 増 蛇 塚 折 戸 計 画 養 浜 量 6 万 m 3 / 年 ( 累 計 67 万 m 3 ) 消 波 堤 の 設 置 状 況 計 画 養 浜 量 2 万 m 3 / 年 ( 累 計 29 万 m 3 ) 安 倍 川 からのサンドバイパス 飛 行 場 前 面 からのサンドリサイクル
清 水 海 岸 侵 食 対 策 事 業 の 概 要 消 波 堤 区 間 の 状 況 1997(H9) 年 2 月 消 波 堤 設 置 直 後 : 侵 食 域 到 達 前 4 2013(H25) 年 1 月 消 波 堤 設 置 16 年 後 : 侵 食 域 到 達 後 1997.2 汀 線 三 保 消 波 堤 標 準 断 面 図 H.H.W.L T.P.+1.66 m M.W.L T.P.+0.19 m 天 端 高 :T.P.+5.1m ( 消 波 フ ロック2 層 積 み 高 さ) 漂 砂 制 御 機 能 確 保 のための 必 要 高 以 上 T.P.+3m( 満 潮 位 + 年 数 回 波 高 0.5) 以 上 天 端 幅 :ブロック3 個 並 び 消 波 堤 ブロック 重 量 1 号 :40t 2 号 :50t( 被 災 後 ランクアッフ ) 3 号 :40t( 延 伸 部 50t) 4 号 :50t( 被 災 後 ランクアッフ ) 設 置 地 盤 高 T.P.-0.5m
清 水 海 岸 侵 食 対 策 事 業 の 概 要 消 波 堤 区 間 の 状 況 5 各 消 波 堤 下 手 の 砂 浜 が 狭 く 1 号 消 波 堤 下 手 の 砂 浜 幅 は 必 要 砂 浜 幅 を 割 り 込 んでいる ヘット ラント 区 間 への 養 浜 により 突 堤 下 手 側 の 沿 岸 漂 砂 量 は 回 復 傾 向 にあるが 海 岸 線 の 後 退 は 現 在 も 進 行 している 浜 幅 (m) 沿 岸 漂 砂 量 分 布 (1992-2013) 360 消 波 堤 区 間 の 砂 浜 幅 1997 年 (H9)3 月,2007 年 (H19) 年 3 月,2013 年 (H25)1 月 1 号 消 波 堤 下 手 の 状 況 320 1997 年 3 月 2007 年 3 月 2 号 消 波 堤 280 2013 年 1 月 240 必 要 砂 浜 幅 4 号 消 波 堤 200 H25.7 撮 影 160 2 号 消 波 堤 1 号 消 波 堤 3 号 消 波 堤 120 80 40 0 No.5 16.6 No.7 16.4 No.9 16.2 No.11 16.0 No.13 15.8 No.15 15.6 No.17 15.4 No.19 15.2 沿 岸 測 距 線 離 No. (km) No.21 15.0 No.23 14.8 No.25 14.6 No.27 14.4 No.29 14.2 No.31 14.0 リサイクル 養 浜 材 採 取 (H19~H24 年 度 ) 養 浜 (H23 24 年 度 )
景 観 改 善 検 討 の 概 要 取 り 組 みの 経 緯 6 H25.4.30 イコモスが 富 士 山 からの 距 離 や 景 観 上 の 問 題 を 理 由 に 三 保 松 原 を 構 成 資 産 から 除 外 するよう ユネスコ 世 界 遺 産 委 員 会 に 勧 告 景 観 上 の 問 題 が 指 摘 された 消 波 堤 H25.6.22 ユネスコ 世 界 遺 産 委 員 会 において 三 保 松 原 を 構 成 資 産 に 含 む 形 で 富 士 山 が 世 界 文 化 遺 産 登 録 リストへの 記 載 が 決 定 される 2016 年 1 月 末 までに 保 全 状 況 報 告 書 を 提 出 す るよう 求 められる 三 保 松 原 から 富 士 山 に 対 する 展 望 は 潜 在 的 に 問 題 である とイコモスは 考 え る 著 名 な 広 重 の 版 画 に 見 られる 展 望 地 点 ではあるが 複 数 の 関 連 する 展 望 地 点 が 存 在 し そのうちのいくつかは 消 波 堤 ( 計 5 箇 所 そのうちの4 箇 所 は 海 岸 線 と 海 面 との 接 点 に 顕 著 な 小 丘 を 形 成 している )が 存 在 するため 美 しさの 観 点 から 望 ましくない しかし 色 彩 形 態 の 観 点 から 自 然 的 な 景 観 に 馴 染 ませるための 努 力 が 行 われてきた (イコモス 報 告 4. 資 産 に 対 する 影 響 因 子 より) 連 日 多 くの 観 光 客 でにぎわう 砂 浜 世 界 文 化 遺 産 登 録 を 契 機 とした 取 り 組 み 世 界 遺 産 にふさわしい 海 岸 を 後 世 に 伝 えるために 砂 浜 の 保 全 に 大 きな 役 割 を 果 たしてきた 消 波 ブロックの 存 在 が 審 美 的 観 点 において 望 ましくないという 指 摘 を 受 けたことを 重 く 受 け 止 める 海 岸 侵 食 の 勢 いはいまだ 衰 えておらず 地 球 温 暖 化 による 海 面 上 昇 や 津 波 など 海 岸 部 における 災 害 防 止 の 必 要 性 は 増 大 している これまでの 経 験 と 先 端 の 知 見 技 術 を 駆 使 し 防 護 と 景 観 の 両 面 から 問 題 を 捉 え 両 者 を 高 い 次 元 で 調 和 させることにより 文 化 財 としての 新 たな 価 値 を 創 造 する ( 三 保 松 原 白 砂 青 松 保 全 技 術 会 議 設 立 趣 意 書 を 引 用 )
景 観 改 善 検 討 の 概 要 取 り 組 みの 経 緯 三 保 松 原 白 砂 青 松 保 全 技 術 会 議 の 設 立 ~ 景 観 防 護 が 調 和 する 海 岸 づくりの 検 討 ~ 7 世 界 遺 産 構 成 資 産 にふさわしい 新 たな 海 岸 の 姿 を 実 現 するため 近 藤 前 文 化 庁 長 官 を 座 長 とする 技 術 会 議 を 設 立 し 海 岸 工 学 や 景 観 文 化 財 保 護 などの 多 角 的 な 視 点 から 提 案 助 言 を 受 ける 第 1 回 : 平 成 25 年 9 月 10 日 海 岸 の 概 要 対 応 方 針 確 認 第 2 回 : 平 成 26 年 1 月 30 日 対 策 工 法 (L 型 突 堤 )の 選 定 第 3 回 : 平 成 26 年 11 月 20 日 施 設 形 状 構 造 案 提 示 三 保 松 原 白 砂 青 松 保 全 技 術 会 議 (H26.12.1 現 在 ) 氏 名 分 野 所 属 近 藤 誠 一 学 識 ( 文 化 財 ) 前 文 化 庁 長 官 座 長 難 波 喬 司 学 識 ( 海 岸 文 化 ) 行 政 ( 県 ) 京 都 大 学 客 員 教 授 静 岡 県 副 知 事 副 座 長 宇 多 高 明 学 識 ( 海 岸 ) 日 本 大 学 客 員 教 授 岡 田 智 秀 学 識 ( 海 岸 景 観 ) 日 本 大 学 理 工 学 部 教 授 第 1 回 三 保 松 原 白 砂 青 松 保 全 技 術 会 議 の 様 子 (H25.9.10) 海 岸 管 理 者 清 水 海 岸 侵 食 対 策 検 討 委 員 会 モニタリング 評 価 対 策 の 見 直 し 合 意 形 成 対 策 の 実 施 モニタリングの 実 施 佐 藤 愼 司 学 識 ( 海 岸 ) 東 京 大 学 工 学 系 研 究 科 社 会 基 盤 学 専 攻 教 授 篠 原 修 学 識 ( 景 観 工 学 ) 東 京 大 学 名 誉 教 授 杉 本 隆 成 学 識 ( 海 洋 ) 東 京 大 学 名 誉 教 授 勢 田 昌 功 行 政 ( 国 ) 国 土 交 通 省 中 部 地 方 整 備 局 河 川 部 長 本 中 眞 行 政 ( 国 ) 文 化 庁 文 化 財 部 記 念 物 課 主 任 文 化 財 調 査 官 安 田 喜 憲 行 政 ( 県 ) 静 岡 県 補 佐 官 ( 学 際 担 当 ) 国 県 市 関 係 団 体 との 連 携 安 倍 川 総 合 土 砂 管 理 計 画 フォローアップ 委 員 会 三 保 松 原 の 松 林 保 全 技 術 会 議 山 本 克 也 行 政 ( 市 ) 静 岡 市 副 市 長 名 勝 等 に 係 る 関 係 組 織 など
景 観 改 善 検 討 の 概 要 基 本 理 念 8 基 本 理 念 背 後 地 の 防 護 と 芸 術 の 源 泉 にふさわしい 景 観 の 両 立 防 護 現 在 の 防 護 水 準 を 確 保 景 観 絵 画 などに 描 かれた 景 観 を 回 復 50 年 に1 回 発 生 する 規 模 の 波 浪 や 想 定 される 津 波 から 背 後 地 を 防 護 するとともに 構 成 資 産 に 対 して 致 命 的 な 影 響 を 及 ぼさないよう 努 める 世 界 文 化 遺 産 構 成 資 産 および 国 の 名 勝 としての 本 質 的 価 値 である 富 士 山 松 林 砂 浜 海 の 組 み 合 わせにより 景 観 を 構 成 する 歌 川 広 重 冨 士 三 十 六 景 昭 和 30 年 代 の 絵 葉 書 和 田 英 作 松 原 富 士 ( 昭 和 29 年 )
景 観 改 善 検 討 の 概 要 近 年 の 台 風 来 襲 状 況 9 昨 年 9 月 の 台 風 18 号 時 10 月 の 台 風 26 号 時 に 久 能 観 測 所 において 既 往 6 位 既 往 2 位 の 波 高 を 観 測 し 砂 浜 が 狭 い1 号 ~2 号 消 波 堤 間 などで 越 波 が 生 じた 今 年 10 月 の 台 風 18 号 でも 歴 代 最 高 に 近 い 有 義 波 高 を 観 測 した( 速 報 値 ) 久 能 観 測 所 の 波 高 上 位 10 波 (2000(H12) 年 ~2013(H25) 年 ) 順 位 気 象 要 因 有 義 波 高 (m) 有 義 波 周 期 (s) 最 大 値 観 測 時 刻 1 位 2011 年 台 風 15 号 10.11 12.4 2011/ 9/21 16 時 2 位 2013 年 台 風 26 号 9.28 16.7 2013/10/16 7 時 3 位 2012 年 台 風 17 号 8.40 13.7 2012/ 9/30 22 時 4 位 2002 年 台 風 21 号 8.37 16.4 2002/10/ 1 20 時 5 位 2009 年 台 風 18 号 8.13 13.7 2009/10/ 8 7 時 6 位 2013 年 台 風 18 号 7.97 13.1 2013/ 9/16 9 時 7 位 2012 年 台 風 4 号 7.67 13.5 2012/ 6/19 24 時 8 位 2005 年 台 風 11 号 7.14 14.7 2005/ 8/25 20 時 9 位 2004 年 爆 弾 低 気 圧 6.53 10.3 2004/12/ 5 6 時 10 位 2004 年 台 風 23 号 6.50 13.9 2004/10/20 21 時 2014 年 台 風 18 号 9.29 15.7 2014/10/6 9 時 30 分 安 倍 川 速 報 値 :10 分 データ 羽 衣 の 松 静 岡 海 岸 久 能 観 測 所 三 保 松 原 清 水 海 岸 1 号 消 波 堤 2 2 号 消 波 堤 2 号 消 波 堤 1 L 型 突 堤 1 号 消 波 堤 H25.12 撮 影 1 2 台 風 26 号 時 の 海 岸 状 況 10 月 16 日 8 時 潮 位 T.P.+0.2m
景 観 改 善 検 討 の 概 要 対 応 方 針 ~ 中 間 報 告 (H26.3.26) 骨 子 ~ 10 1 将 来 的 に 構 造 物 に 頼 らない 海 岸 を 実 現 するため 常 に 土 砂 供 給 の 連 続 性 を 確 保 するよう 努 める 2 砂 浜 が 自 然 回 復 するまでの 間 景 観 的 に 配 慮 した 最 低 限 の 施 設 により 砂 浜 を 保 全 する (1) 短 期 対 策 として 1 号 2 号 消 波 堤 をL 型 突 堤 に 置 き 換 える サンドリサイクル 量 は5 万 m 3 を 基 本 とする 突 堤 長 さを 含 めた 施 設 諸 元 等 については 詳 細 検 討 により 決 定 する 初 期 養 浜 等 により 景 観 改 善 目 標 を 早 期 に 達 成 できるよう 努 める (2) 中 期 対 策 として 3 号 4 号 消 波 堤 をL 型 突 堤 に 置 き 換 える 対 策 の 要 否 を 含 め 詳 細 は 短 期 対 策 完 了 後 に 改 めて 検 討 する 3 4 5 海 浜 変 形 状 況 などのモニタリング 結 果 を 踏 まえた 順 応 的 な 見 直 しにより 常 に 計 画 の 最 適 化 に 努 める 養 浜 量 や 施 設 構 造 などを 海 浜 変 形 状 況 に 応 じて 随 時 見 直 す 目 指 す 海 岸 の 姿 を 実 現 するため 関 係 者 関 係 機 関 との 連 携 を 進 める 文 化 財 を 構 成 する 周 辺 部 と 一 体 的 となって 三 保 松 原 の 文 化 財 的 な 価 値 向 上 に 努 める
景 観 改 善 検 討 の 概 要 段 階 的 な 対 策 の 実 施 11 短 期 対 策 羽 衣 の 松 エリアでの 視 認 性 が 高 い1 号 消 波 堤 周 辺 の 景 観 改 善 を 優 先 的 に 実 施 1 号 消 波 堤 2 号 消 波 堤 中 期 対 策 2 号 消 波 堤 より 下 手 側 について 海 浜 変 形 の 状 況 等 をモニタリング しながら 展 開 を 順 次 検 討 3 号 消 波 堤 4 号 消 波 堤 長 期 対 策 河 川 海 岸 における 土 砂 移 動 の 連 続 性 を 維 持 し 安 倍 川 から 供 給 される 土 砂 による 施 設 に 頼 らない 砂 浜 の 保 全 を 実 現 する 厳 しい 海 象 条 件 地 形 条 件 下 にあること 予 測 の 不 確 実 性 等 を 考 慮 し 景 観 上 の 問 題 が 大 きい 1 号 消 波 堤 周 辺 から 段 階 的 に 整 備 を 実 施 モニタリングを 平 行 して 実 施 し 順 応 的 に 計 画 の 見 直 しをおこなう 2 号 消 波 堤 3 号 消 波 堤 短 期 対 策 (H27~) 4 号 消 波 堤 中 期 対 策 1 号 消 波 堤 1 号 消 波 堤 L 型 突 堤 L 型 突 堤 付 近 からの 消 波 堤 の 見 え 方 H25.12 撮 影 長 期 対 策
景 観 改 善 検 討 の 概 要 海 浜 変 形 シミュレーションの 実 施 方 針 12 平 成 25 年 度 の 検 討 概 略 詳 細 の2 段 階 でシミュレーションを 実 施 20 年 後 の 予 測 汀 線 により 防 護 目 標 の 達 成 状 況 を 確 認 するとともに フォトモンタージュに よる 景 観 検 証 コストや 維 持 管 理 なども 含 めた 総 合 的 な 評 価 をおこなった L 型 突 堤 を 最 適 案 として 選 定 当 該 区 間 への 養 浜 (サンドリサイクル)を 増 量 概 略 検 討 保 全 施 設 の 絞 込 み 詳 細 検 討 施 設 規 模 養 浜 規 模 の 検 証 消 波 堤 存 置 比 較 対 象 1 号 2 号 消 波 堤 のみをL 型 突 堤 に 置 き 換 え 海 浜 に 影 響 が 大 きい 突 堤 長 ( 先 端 水 深 )と 養 浜 量 を 変 更 消 波 堤 撤 去 比 較 対 象 新 型 離 岸 堤 人 工 リーフ L 型 突 堤 現 消 波 堤 と 同 等 の 防 護 機 能 を 確 保 施 設 の 視 認 性 は 堆 砂 により 改 善 突 堤 先 端 水 深 4m 6m 養 浜 量 (/ 年 ) 養 浜 は5 万 m 3 を 基 本 突 堤 の 諸 元 は 詳 細 検 討 で 決 定 防 護 面 養 浜 5 万 m 3 / 年 の 実 施 により ほぼ 全 域 で 必 要 浜 幅 80mを 確 保 ( 採 取 箇 所 の 移 動 を 検 討 ) 現 消 波 堤 開 口 部 にも 設 置 ( 計 7 基 )した 場 合 も 検 討 L 型 突 堤 3 万 m 3 5 万 m 3 景 観 面 堆 砂 により 縦 堤 は 視 認 されず 横 堤 の 一 部 が 視 認
景 観 改 善 検 討 の 概 要 海 浜 変 形 シミュレーション 予 測 結 果 13 シミュレーションによる 汀 線 予 測 :L 型 突 堤 ( 先 端 水 深 4m)+ 養 浜 5 万 m 3 / 年 汀 線 予 測 ( 実 地 形 上 ) 20 年 後 の 予 測 汀 線 1998(H10) 年 9 月 汀 線 ( 侵 食 前 の 汀 線 ) L 型 突 堤 4 号 1 号 越 波 防 護 上 必 要 な 砂 浜 幅 80m 3 号 2 号 50m 20m 漂 砂 卓 越 方 向 10m 5m 三 保 飛 行 場 15.5km 15.0km 14.5km 14.0km 養 浜 -5 万 +2 万 +3 万 16.0km 地 形 変 化 予 測 ( 展 開 座 標 上 ) 水 深 変 化 量 (20 年 間 ) 汀 線 変 化 量 (5 年 ~20 年 )
景 観 改 善 検 討 の 概 要 景 観 改 善 イメージ 羽 衣 D 現 況 14 羽 衣 D
景 観 改 善 検 討 の 概 要 景 観 改 善 イメージ 羽 衣 D L 型 突 堤 ( 先 端 水 深 4m)+ 養 浜 5 万 m 3 / 年 20 年 後 15 羽 衣 D
景 観 改 善 検 討 の 概 要 景 観 改 善 イメージ 羽 衣 F 現 況 16 羽 衣 F
景 観 改 善 検 討 の 概 要 景 観 改 善 イメージ 羽 衣 F L 型 突 堤 ( 先 端 水 深 4m)+ 養 浜 5 万 m 3 / 年 20 年 後 17 羽 衣 F
景 観 改 善 検 討 の 概 要 現 在 の 検 討 状 況 18 養 浜 箇 所 を 上 手 側 にも 拡 大 し L 型 突 堤 ~1 号 消 波 堤 間 の 砂 浜 回 復 を 促 す 突 堤 配 置 は 2 基 1 基 それぞれにメリットがあるため 継 続 検 討 とする 浜 幅 浜 幅 (m) 200 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 14.8 14.7 14.6 2 号 14.5 新 設 14.4 14.3 X(km) 14.2 1 号 14.1 14.0 L 型 13.9 2013 突 堤 2 基 (5 年 後 ) 突 堤 2 基 (20 年 後 ) 突 堤 1 基 (5 年 後 ) 突 堤 1 基 (20 年 後 ) 必 要 浜 幅 80m 20 年 後 の 汀 線 位 置 突 堤 2 基 (5 年 後 ) 突 堤 2 基 (20 年 後 ) 突 堤 1 基 (5 年 後 ) 突 堤 1 基 (20 年 後 ) 1998(H10) 年 9 月 汀 線 ( 侵 食 前 の 汀 線 ) 越 波 防 護 上 必 要 な 砂 浜 幅 初 期 汀 線 (2013(H25) 年 1 月 測 量 ) 3 号 2 号 1 号 L 型 突 堤 養 浜 量 1 万 堤 防 2.5 万 1.5 万 無 堤 T.P.10m 以 上
景 観 改 善 検 討 の 概 要 現 在 の 検 討 状 況 19 第 3 回 三 保 松 原 白 砂 青 松 保 全 技 術 会 議 (11/20) 時 点 の 結 論 配 置 現 消 波 堤 位 置 への 設 置 (2 基 )や1 号 堤 ~2 号 堤 中 間 への 設 置 (1 基 ) などの 選 択 肢 から 防 護 と 景 観 のバランスのとれた 案 を 選 定 する ( 今 後 )シミュレーションと 模 型 を 用 いた 最 適 化 検 討 形 状 縦 堤 の 先 端 位 置 は 侵 食 前 の 汀 線 付 近 とする( 消 波 堤 位 置 ではT.P.-4m) 横 堤 長 は70mを 基 本 とする 天 端 高 はT.P.+1.5mを 基 本 とする ( 今 後 ) 景 観 的 構 造 的 な 要 請 からの 形 状 検 討 養 浜 総 量 は5 万 m 3 / 年 ( 飛 行 場 付 近 からのサンドリサイクル)とする L 型 突 堤 ~1 号 堤 の 汀 線 回 復 のため 1 号 堤 上 手 側 への 養 浜 を 実 施 する ( 今 後 ) 景 観 上 好 ましい 養 浜 形 状 検 討 長 期 的 な 養 浜 材 に 係 る 課 題 検 証
景 観 改 善 検 討 の 概 要 突 堤 構 造 に 関 する 課 題 20 既 設 L 型 突 堤 をそのまま 適 用 することは 困 難 海 底 勾 配 が 極 めて 急 になり 波 力 も 増 大 既 設 L 型 突 堤 の 構 造 急 勾 配 区 間 計 画 波 高 Ho =15.0m 海 底 勾 配 1/5~1/10 緩 勾 配 区 間 計 画 波 高 Ho =11.4m 海 底 勾 配 1/20 平 面 図 67m No.46 No.27 L 型 突 堤 羽 衣 の 松 折 戸 三 保 121m 測 線 No.27 10 基 準 年 2000 年 3 月 測 線 No.46 10 基 準 年 2000 年 3 月 縦 断 図 L=121m 5 0-5 -10 海 底 勾 配 1/8 著 しい 侵 食 傾 向 2000 年 3 月 2013 年 1 2013 年 1 月 5 0 標 -5 高 T.P.m -10 海 底 勾 配 1/20 安 定 ~ 堆 積 傾 向 2013 2000 年 年 13 月 2013 年 1 月 天 端 高 : T.P.+1.5m T.P.-9.4m -15 No.27-15 No.46-20 -20 0 100 200 300 0 100 200 300 断 面 方 向 距 離 (m) 断 面 方 向 距 離 (m)
景 観 改 善 検 討 の 概 要 突 堤 構 造 に 関 する 課 題 21 横 堤 に 有 脚 式 構 造 の 適 用 を 検 討 縦 堤 に 既 存 突 堤 と 同 じ 被 覆 ブロック 式 を 採 用 した ハイブリッドタイプ 平 面 図 横 堤 有 脚 式 縦 断 図 T.P.+1.5 T.P.+1.50 縦 堤 被 覆 ブロック 張 式 横 堤 有 脚 式 課 題 背 後 に 堆 砂 した 場 合 の 消 波 性 能 土 圧 の 影 響 反 射 率 等 の 確 認 が 必 要 杭 打 設 時 に 埋 没 ブロックが 干 渉 する 可 能 性 がある 縦 堤 被 覆 ブロック 張 式 透 過 不 透 過 双 方 のメリット デメリットを 考 慮 した 透 過 率 の 設 定 :T.P.+0 以 上 透 過 率 を 高 くする 波 圧 洗 掘 量 が 抑 えられ 施 設 の 安 全 性 は 高 まるが 堆 砂 性 能 が 落 ちる 透 過 率 を 低 くする 堆 砂 性 能 が 上 がるが 波 圧 洗 掘 量 も 大 きくなり 施 設 の 安 全 性 は 下 がる
景 観 改 善 検 討 の 概 要 モニタリングの 実 施 22 モニタリング 体 制 既 存 の 清 水 海 岸 侵 食 対 策 検 討 委 員 会 を 核 とした 組 織 ( 拡 充 部 会 化 など)で 対 応 モニタリング 項 目 効 果 の 検 証 防 護 目 的 景 観 目 的 現 在 のモニタリングを 基 本 とし 必 要 な 調 査 項 目 を 追 加 する 1/50 確 率 波 浪 に 対 する 防 護 水 準 ( 越 波 量 )を 満 たしているか 確 認 砂 浜 幅 海 浜 海 底 地 形 海 象 観 測 など 景 観 変 化 に 関 する 経 過 観 察 を 実 施 する 施 設 の 景 観 的 な 影 響 が 低 減 しているか 確 認 施 設 の 見 え 方 汀 線 形 状 など( 定 点 写 真 観 測 ) 影 響 の 確 認 施 設 通 常 の 測 量 とは 別 に 施 設 及 び 周 辺 地 形 を 詳 細 に 監 視 する 目 的 L 型 突 堤 本 体 及 びその 周 辺 地 形 に 問 題 がある 変 化 が 発 生 していないか 確 認 周 辺 地 形 施 設 変 形 など 利 用 環 境 5 年 毎 程 度 の 間 隔 で 確 認 をおこなう 目 的 利 用 環 境 に 悪 影 響 を 及 ぼしていないか 確 認 漁 業 利 用 ウミガメ 産 卵 など 長 期 目 標 の 実 現 安 倍 川 からの 土 砂 供 給 と 砂 浜 の 自 然 回 復 が 順 調 に 進 んでいるか 安 倍 川 総 合 土 砂 管 理 計 画 フォローアップ 委 員 会 との 連 携
景 観 改 善 検 討 の 概 要 スケジュール 平 成 28 年 1 月 末 までに 保 全 状 況 報 告 書 を 提 出 平 成 27 年 度 中 の 工 事 着 手 を 目 指 す 23 年 度 平 成 26 年 度 (2014 年 度 ) 平 成 27 年 度 (2015 年 度 ) 月 4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9 10-12 1-3 保 全 状 況 報 告 書 事 務 局 作 業 世 界 遺 産 協 議 会 全 体 構 想 案 の 作 成 各 種 戦 略 案 の 作 成 富 士 山 包 括 的 保 存 管 理 計 画 改 定 英 訳 提 出 第 5 回 第 6 回 第 7 回 全 体 構 想 案 採 択 各 種 戦 略 案 採 択 保 存 管 理 計 画 確 定 事 務 局 作 業 海 浜 変 形 シミュレーション 検 討 結 果 のまとめ 海 岸 部 景 観 改 善 工 事 白 砂 青 松 保 全 技 術 会 議 第 3 回 突 堤 形 状 決 定 養 浜 量 決 定 第 4 回 突 堤 構 造 決 定 モニタリング 計 画 決 定 発 注 準 備 工 事
参 考 資 料 静 岡 海 岸 の 経 年 変 化 24 1981(S56) 年 久 能 山 東 照 宮 古 安 川 殿 谷 川 浜 川 安 倍 川 2013(H25) 年 久 能 山 東 照 宮 古 安 川 殿 谷 川 浜 川 安 倍 川
参 考 資 料 清 水 海 岸 の 経 年 変 化 25 羽 衣 の 松 1981(S56) 年 三 保 飛 行 場 羽 衣 の 松 1989(H1) 年 H5 H4 H3 H3 H11 H10 三 保 飛 行 場 H7 H7 羽 衣 の 松 2013(H25) 年 H7 H8 三 保 飛 行 場 写 真 中 の 年 次 は 施 設 の 整 備 完 了 年 を 示 す