平 成 24 年 度 損 保 1 2 (5) 平 成 10 年 6 月 8 日 大 蔵 省 告 示 第 232 号 においては 大 規 模 自 然 災 害 ファンドの 計 算 に 用 いる 工 学 的 事 故 発 生 モデルの 要 件 として 次 のように 記 載 されている 当 該 要 件 を 地



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16 日本学生支援機構

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m07 北見工業大学 様式①

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

公表表紙

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

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18 国立高等専門学校機構

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

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定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

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経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

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別紙3

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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波佐見町の給与・定員管理等について

 

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(1)1オールゼロ 記 録 ケース 厚 生 年 金 期 間 A B 及 びCに 係 る 旧 厚 生 年 金 保 険 法 の 老 齢 年 金 ( 以 下 旧 厚 老 という )の 受 給 者 に 時 効 特 例 法 施 行 後 厚 生 年 金 期 間 Dが 判 明 した Bは 事 業 所 記 号 が

目 次 1 報 酬 給 与 額 事 例 1 報 酬 給 与 額 に 含 める 賞 与 の 金 額 が 誤 っていた 事 例 1 事 例 2 役 員 退 職 金 ( 役 員 退 職 慰 労 金 )を 報 酬 給 与 額 として 申 告 して いなかった 事 例 1 事 例 3 持 株 奨 励 金 を

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為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

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第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 末 の 運 用 資 産 額 は 2,976 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +1.79%となりました なお 実 現 収 益 率 は +0.67%です 第 3 四 半 期

定款

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(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

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Q7 従 業 員 に 対 する 現 物 給 付 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます A7 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 のために 給 付 する 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 (いわ ゆる 現 物 給 与 )については 所 得 税 において 給

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2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

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ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

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検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

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平 成 24 年 度 損 保 1 1 損 保 1( 問 題 ) 第 Ⅰ 部 問 題 1. 次 の(1)~(5)の 各 問 に 解 答 しなさい 解 答 は 解 答 用 紙 の 所 定 の 欄 に 記 入 すること 各 5 点 (1) 傷 害 保 険 において 1 被 保 険 者 の 職 業 職 種 2 被 保 険 者 の 年 齢 および3 担 保 危 険 の 時 間 的 制 限 の 各 要 素 が 危 険 度 ( 料 率 )にどのように 影 響 を 及 ぼすと 考 えられるか 各 々 説 明 しなさい (2) 保 険 会 社 向 けの 総 合 的 な 監 督 指 針 において 保 険 商 品 審 査 上 の 留 意 点 等 として 規 定 されてい る 危 険 選 択 に 関 する 記 述 について 以 下 の 空 欄 のうち1~5の 空 欄 に 当 てはまる 最 も 適 切 な 語 句 を 記 入 しなさい なお 1~5の 空 欄 には それぞれ 異 なる 語 句 を 記 入 すること Ⅳ-1-4 危 険 選 択 (a) 被 保 険 者 の に 係 る 1 及 び 被 保 険 者 の に 係 る 2 を 適 切 に 選 択 す る 方 策 を 講 じているか (b) 3 を 排 除 する 方 策 を 適 切 に 講 じているか (c) 4 については 5 を 避 けるため 保 障 等 の 内 容 や 保 険 金 の 水 準 など 商 品 内 容 に 適 切 な 対 応 が 図 られたものとなっているか (3) 完 ぺきな 統 計 データに 基 づく 完 ぺきな 料 率 算 定 技 法 を 用 いたとしても 将 来 のクレームの 予 測 が 必 ずしもうまくできるとは 限 らない 理 由 を 説 明 しなさい (4) 付 加 保 険 料 の 付 加 方 式 の 一 つである 社 費 定 率 ( 対 保 険 金 額 ) 方 式 につき 計 算 式 を 示 したうえで この 方 式 の 問 題 点 について 説 明 しなさい

平 成 24 年 度 損 保 1 2 (5) 平 成 10 年 6 月 8 日 大 蔵 省 告 示 第 232 号 においては 大 規 模 自 然 災 害 ファンドの 計 算 に 用 いる 工 学 的 事 故 発 生 モデルの 要 件 として 次 のように 記 載 されている 当 該 要 件 を 地 震 リスク 評 価 台 風 ( 風 災 )リスク 評 価 に 当 てはめた 場 合 下 線 1~3は 具 体 的 に 何 を 示 しているのか 各 々 挙 げなさい た だし 下 線 3については 構 造 用 途 以 外 を 挙 げなさい イ. 想 定 される 全 ての 保 険 事 故 について 発 生 場 所 強 度 等 1 が 工 学 的 な 理 論 に 基 づいて 確 率 論 的 に 評 価 されていること ロ. 保 険 事 故 により 発 生 する 現 象 2 が 工 学 的 な 理 論 に 基 づいて 評 価 されていること ハ. 保 険 事 故 により 発 生 する 現 象 と 保 険 の 目 的 について 構 造 用 途 等 の 属 性 3 を 考 慮 した 上 で 評 価 されたぜい 弱 性 との 関 係 が 工 学 的 な 理 論 に 基 づいて 評 価 されていること ニ. 保 険 金 の 支 払 条 件 が 考 慮 されていること 問 題 2. 次 の(1)~(5)の 各 問 に 解 答 しなさい 解 答 は 解 答 用 紙 の 所 定 の 欄 に 記 入 すること 各 7 点 (1)クラス 料 率 の 利 点 およびクラス 料 率 の 適 用 により 生 じる 可 能 性 がある 問 題 について 説 明 しなさい (2) 料 率 算 定 にあたり 純 保 険 料 法 が 損 害 率 法 との 比 較 において 優 れている 点 を 説 明 しなさい (3) 自 動 車 保 険 の 参 考 純 率 において 損 害 保 険 料 率 算 出 機 構 により 平 成 23 年 9 月 26 日 に 届 出 され たノンフリート 等 級 別 料 率 制 度 の 改 定 内 容 について この 制 度 の 改 定 前 の 問 題 点 を 踏 まえて 説 明 しな さい (4) 元 受 保 険 契 約 および 受 再 保 険 契 約 において 引 き 受 けるリスクの 保 有 出 再 について 留 意 すべき 事 項 を 保 険 会 社 向 けの 総 合 的 な 監 督 指 針 に 則 って 説 明 しなさい (5) 取 締 役 会 が 経 営 方 針 に 則 り 保 険 会 社 全 体 の 収 益 目 標 リスク テイクの 戦 略 等 ( 資 産 負 債 戦 略 リスク リターン 戦 略 等 )を 定 めた 戦 略 目 標 を 策 定 するにあたり 留 意 すべき 事 項 を 保 険 検 査 マニュアル に 則 って 説 明 しなさい

平 成 24 年 度 損 保 1 3 第 Ⅱ 部 問 題 3. 次 の(1) (2)の 各 問 に 解 答 しなさい 解 答 は 汎 用 の 解 答 用 紙 に 記 入 すること 各 20 点 (1)ある 損 害 保 険 会 社 では 保 険 期 間 1 年 の 損 害 保 険 商 品 ( 疾 病 保 険 を 除 く )に 対 して 保 険 期 間 を 長 期 化 する 検 討 ( 積 立 型 保 険 の 検 討 を 除 く )を 行 うことになった この 商 品 開 発 の 検 討 に 際 して 保 険 期 間 を 長 期 化 することのメリット デメリットを 整 理 した 上 で 保 険 料 算 出 の 観 点 から 留 意 すべ き 点 について アクチュアリーとしての 所 見 を 述 べなさい (2) 消 費 税 の 引 上 げが 損 害 保 険 商 品 の 収 支 に 与 える 影 響 を 具 体 例 を 挙 げて 整 理 し 消 費 税 の 引 上 げに 対 し 保 険 料 算 出 や 料 率 検 証 においてどのような 点 に 留 意 すべきかについて アクチュアリーとして の 所 見 を 述 べなさい 以 上

損 保 1( 解 答 例 ) 第 Ⅰ 部 問 題 1. (1) 1 職 業 職 種 : 就 業 中 に 被 る 災 害 危 険 については 職 業 職 種 の 違 いにより 危 険 度 合 いに 差 異 がある 通 常 就 業 に 携 わる 時 間 は 日 常 生 活 全 体 に 占 める 割 合 が 大 きく したがって 職 業 職 種 の 違 いは 危 険 度 に 影 響 を 及 ぼすと 考 えられる 2 年 齢 : 特 別 に 高 年 齢 ではない 一 般 の 年 齢 層 においては 災 害 危 険 の 度 合 いに 関 して 年 齢 別 による 顕 著 な 格 差 は 見 られないものと 考 えられる しかしながら 高 年 齢 層 は 一 般 年 齢 層 に 比 して 傷 害 危 険 の 度 合 いが 大 きいといえる 入 院 通 院 危 険 度 については 事 故 頻 度 の 面 だけでなく 日 数 の 長 期 化 という 側 面 に ついても 留 意 する 必 要 がある 3 時 間 的 制 限 : 海 外 旅 行 国 内 旅 行 のように 一 定 期 間 に 危 険 が 集 中 するような 場 合 は 期 間 区 分 別 に 危 険 度 合 いに 格 差 がある 危 険 にさらされている 時 間 に 比 例 して 事 故 頻 度 が 高 くなるのは 当 然 であるが 時 間 に 基 づく 比 例 的 要 素 以 外 に 別 の 要 因 が 影 響 していることも 考 慮 すべきである (2) 1 2 3 4 5 身 体 的 危 険 環 境 的 危 険 モラルリスク 無 選 択 型 商 品 逆 選 択 の 混 入 ( )1 2は 順 不 同

(3) 1 時 間 とともに 事 情 が 変 化 し それが 事 故 頻 度 および1 件 あたり 平 均 損 害 額 に 影 響 をもたらすため 2 将 来 予 測 を 行 なうために 過 去 の 統 計 データを 用 いるという 際 それは 大 数 の 法 則 に 基 づいて 算 出 することになるが この 法 則 にも 弱 点 が 存 在 するため 具 体 的 には ロス 発 生 には 常 に 偶 然 的 要 因 がつきまとうため 実 績 ロスが 予 定 ロスに 等 しくなるほど 大 規 模 な 危 険 集 団 が 存 在 することは 難 しく また 料 率 算 定 者 が 将 来 ロス 予 測 値 として 完 全 な 信 頼 をおけるほど 料 率 算 定 に 用 いられる 統 計 量 が 十 分 であることはほとんどあり 得 ないことから 危 険 集 団 規 模 が 大 き くなるに 従 い 実 際 のロスが 予 定 ロスと 近 づくといっても 完 全 に 一 致 することは 無 い (4) 計 算 式 P = ( r + e ) { 1 - ( θ + δ ) } < 記 号 の 説 明 > P: 営 業 保 険 料 ( 対 保 険 金 額 ) r: 純 保 険 料 ( 対 保 険 金 額 ) e: 社 費 ( 対 保 険 金 額 ) θ: 代 理 店 手 数 料 率 ( 対 営 業 保 険 料 ) δ: 利 潤 率 ( 対 営 業 保 険 料 ) 問 題 点 保 険 金 額 の 大 小 に 比 例 して 収 入 保 険 料 のうちの 社 費 相 当 部 分 が 増 減 する 一 方 で 支 出 社 費 には 固 定 的 部 分 があることから 当 該 保 険 料 部 分 は 保 険 金 額 が 高 額 な 契 約 では 余 剰 を 生 じ 保 険 金 額 が 少 額 な 契 約 では 不 足 するおそれがある (5) 地 震 台 風 ( 風 災 ) 1 震 源 域 マグニチュード 経 路 中 心 気 圧 2 地 表 面 最 大 速 度 瞬 間 最 大 風 速 3 建 築 年 階 数 建 築 年 屋 根 開 口 部

問 題 2. (1) 利 点 適 用 が 簡 単 なこと 個 別 料 率 やメリット 料 率 において 必 要 とされる 高 度 な 知 識 や 経 験 を 得 ていない 者 でも 簡 単 に 保 険 料 計 算 ができ 時 間 的 労 力 的 および 費 用 的 な 節 減 が 図 れる 1 保 険 引 受 の 選 択 が 行 われること 料 率 が 同 一 クラス 内 のある 構 成 員 にとっては 低 すぎ 他 の 構 成 員 にと っては 高 すぎるものである 場 合 には 保 険 会 社 は 料 率 が 高 すぎる 者 だけの 保 険 引 受 を 行 い 低 すぎる 者 の 引 受 拒 否 を 行 うことにより よ り 大 きな 利 益 を 上 げることができる 保 険 会 社 がこのような 行 為 を 行 適 用 に よ り 生 じ る 可 能 性 が ある 問 題 えば 多 数 の 者 が 保 険 手 当 てされないまま 放 置 されることになり 消 費 者 の 不 評 を 買 い 社 会 問 題 化 する 懸 念 がある 2 必 要 以 上 の 料 率 細 分 化 が 行 われる 恐 れがあること 保 険 会 社 が 個 々の 料 率 区 分 内 の 最 も 危 険 度 の 低 い 層 を 獲 得 するために 料 率 を 細 分 化 していくことが 考 えられる 料 率 区 分 は 考 えようによ ってはいくらでも 細 分 化 は 可 能 であろうが あまり 細 分 化 してしまう と 個 々の 料 率 区 分 は 信 頼 性 を 確 保 できるだけの 十 分 なデータ 量 が 得 られなくなる さらには 最 も 高 い 料 率 区 分 は いわゆる 禁 止 料 率 になってしまう 危 険 性 をはらんでいる

(2) 純 保 険 料 法 が 損 害 率 法 との 比 較 において 優 れている 点 は 次 のとおりである 1 従 来 の 保 険 料 率 を 調 整 する 手 法 である 損 害 率 法 に 対 して 純 保 険 料 法 は 十 分 な 保 険 データが 蓄 積 されていない 状 況 においても 一 般 データで 補 完 することが 可 能 であること また このために 新 しい 保 険 商 品 の 料 率 算 定 には 損 害 率 法 では なく 一 般 的 に 純 保 険 料 法 を 用 いること 2 損 害 率 法 では 必 ずしも 必 要 ではない エクスポージャ 数 クレーム 件 数 個 々の クレーム 額 といった 保 険 データが 純 保 険 料 法 では 必 要 であり これらが 蓄 積 され ていくこと また このような 保 険 データにより 事 故 発 生 頻 度 やクレーム 額 の トレンドの 把 握 など 詳 細 な 分 析 が 可 能 となること 3 損 害 率 法 では 保 険 金 の 支 払 いが 増 減 した 場 合 に 必 要 なデータが 必 ずしも 蓄 積 されておらず 要 因 の 分 析 が 十 分 行 えない 場 合 があるが 純 保 険 料 法 は 統 計 デー タからトレンド 支 払 額 分 布 を 用 いての 頭 切 係 数 その 他 のファクターのより 詳 細 な 分 析 も 可 能 であり 科 学 的 かつ 論 理 的 な 料 率 算 定 法 であることから 行 政 当 局 者 や 消 費 者 に 対 して 料 率 改 定 を 正 当 化 するのが 比 較 的 容 易 であること (3) 改 定 前 の 制 度 では 前 年 契 約 の 事 故 の 有 無 にかかわらず 同 じ 等 級 の 契 約 者 であ れば 同 一 の 割 増 引 率 ( 係 数 )を 適 用 していたが 前 年 事 故 があった 契 約 者 は 負 担 している 保 険 料 と 比 較 してリスク 実 態 が 高 く 前 年 事 故 がなかった 契 約 者 は 負 担 している 保 険 料 と 比 較 してリスク 実 態 が 低 くなっており 同 じ 等 級 内 の 保 険 料 負 担 に 不 公 平 が 生 じていた このため 以 下 の 改 定 を 行 った ノンフリート 等 級 別 係 数 について 継 続 契 約 の7~20 等 級 の 等 級 係 数 を 無 事 故 係 数 と 事 故 有 係 数 に 細 分 化 した 上 で すべての 等 級 について 直 近 のリスク 実 態 を 基 に 係 数 の 見 直 しを 行 った 車 両 盗 難 飛 び 石 落 書 き 等 の 事 故 については 次 契 約 の 等 級 をダウンさせず すえおき 事 故 として 取 り 扱 ってきたが 1 等 級 ダウン 事 故 として 取 り 扱 うこととした 3 等 級 ダウン 事 故 1 件 につき3 年 間 1 等 級 ダウン 事 故 1 件 につき1 年 間 事 故 有 係 数 を 適 用 することとした なお 事 故 有 係 数 の 適 用 期 間 は6 年 間 を 上 限 とした

(4) 1 保 有 するリスクの 規 模 集 中 度 を 出 再 を 通 じて 適 正 に 管 理 するため 取 締 役 会 等 において 的 確 な 保 有 出 再 政 策 が 策 定 されているか 2 保 有 出 再 政 策 には 引 受 リスクの 特 性 に 応 じた 一 危 険 単 位 及 び 集 積 危 険 単 位 の 保 有 限 度 額 出 再 先 の 健 全 性 一 再 保 険 者 への 集 中 の 管 理 に 関 する 基 準 が 含 まれているか 3 保 有 出 再 政 策 上 の 保 有 限 度 額 を 超 える 引 受 リスクが 手 配 された 再 保 険 によ って 適 切 にカバーされているか 4 出 再 を 行 う 各 部 門 において 自 律 的 に 保 有 出 再 政 策 の 遵 守 状 況 を 確 認 する 体 制 がとられるとともに 各 部 門 とは 独 立 に 会 社 全 体 で 保 有 出 再 政 策 の 遵 守 状 況 を 確 認 する 体 制 がとられているか 5 再 保 険 金 の 回 収 状 況 及 び 将 来 の 回 収 可 能 性 並 びに 出 再 保 険 の 成 績 が 確 認 されて いるか 6 保 険 子 会 社 等 への 出 再 を 行 う 場 合 は 上 記 1から5までのリスク 管 理 がグルー プ 単 位 で 適 正 に 行 われているか (5) 資 産 負 債 の 構 成 各 種 リスクを 勘 案 し かつ 自 己 資 本 等 の 状 況 を 踏 まえ 検 討 しているか 負 債 特 性 を 保 険 会 社 全 体 及 び 各 部 門 の 戦 略 目 標 の 設 定 における 重 要 な 要 素 とし て 位 置 付 け 商 品 開 発 や 保 険 料 率 設 定 等 に 関 して 負 債 特 性 の 評 価 分 析 結 果 及 びそれを 踏 まえた 対 応 状 況 を 考 慮 しているか また 将 来 の 債 務 の 履 行 が 可 能 となるように 適 切 な 特 性 ( 残 存 期 間 流 動 性 等 )を 持 つ 資 産 を 十 分 確 保 す ることとしているか どの 程 度 のリスクを 取 り どの 程 度 の 収 益 を 目 標 とするのかを 定 めるに 当 たり リスクを 最 小 限 度 に 抑 えることを 目 標 とするのか 能 動 的 に 一 定 のリスクを 引 受 け これを 管 理 する 中 で 収 益 を 上 げることを 目 標 とするのか 等 を 明 確 にしているか 保 険 会 社 全 体 及 び 各 部 門 の 戦 略 目 標 は 目 先 の 収 益 確 保 を 優 先 するあまり リス ク 管 理 を 軽 視 したものになっていないか 特 に 長 期 的 なリスクを 軽 視 し 短 期 的 な 収 益 確 保 を 優 先 した 目 標 の 設 定 や 当 該 目 標 を 反 映 した 業 績 評 価 の 設 定 を 行 って いないか

問 題 3. (1) 本 題 においては 保 険 期 間 を 長 期 化 する 検 討 を 行 うということであるが そもそも 保 険 期 間 の 長 期 化 について どのような 背 景 があって 検 討 が 進 められたかの 把 握 が 必 要 である また 様 々な 角 度 からメリット デメリットを 整 理 把 握 したうえで 商 品 開 発 を 行 うことが 必 要 になろう 1. 保 険 期 間 を 長 期 化 することのメリット デメリット < 契 約 者 側 のメリット> 保 険 の 更 新 の 手 間 が 省 け 保 険 の 付 保 漏 れの 心 配 がいらないこと 火 災 保 険 における 住 宅 ローンの 返 済 期 間 や 傷 害 保 険 における 学 校 等 の 就 学 期 間 など 加 入 目 的 に 応 じた 保 険 加 入 が 可 能 であること 長 期 の 保 険 期 間 に 対 して 一 括 して 保 険 料 を 支 払 うことにより 保 険 料 の 割 り 引 き 効 果 が 期 待 で きること 保 険 期 間 の 途 中 で 保 険 料 を 変 更 する 仕 組 みがない 一 般 的 な 契 約 においては 長 期 間 に 亘 っ て 保 険 料 が 確 定 されること < 保 険 会 社 側 のメリット> 保 険 期 間 が 長 期 のため 継 続 率 がアップすること ( 継 続 落 ち 等 による 他 社 流 出 の 防 止 に 繋 が ること ) 契 約 継 続 の 手 続 きが 省 けるため 事 務 コストが 削 減 できること 住 宅 ローンの 返 済 期 間 不 動 産 の 賃 貸 期 間 動 産 のリース 期 間 など 保 険 の 利 用 目 的 や 保 険 の 目 的 の 利 用 期 間 に 応 じた 保 険 期 間 の 設 定 により 販 売 促 進 がしやすいこと 保 険 料 を 一 括 して 払 い 込 むことにより 収 入 保 険 料 の 拡 大 に 貢 献 すること ( 会 社 規 模 を 計 るこ との 一 つである 収 入 保 険 料 の 拡 大 に 寄 与 すること ) 販 売 者 ( 代 理 店 )にとっては 保 険 料 の 一 括 払 いにより 保 険 料 も 大 きくなり 代 理 店 手 数 料 が 一 時 に 大 きく 得 られること 以 上 のように 契 約 者 側 のメリットと 保 険 会 社 側 のメリットが 相 俟 って 保 険 会 社 が 積 極 的 に 保 険 期 間 の 長 期 化 を 推 進 する 傾 向 が 見 られるようになっている しかしながら 長 期 のリスクを 引 き 受 ける 保 険 会 社 にとっては 保 険 期 間 を 長 期 化 することの デメリットも 十 分 に 認 識 しなければならない < 契 約 者 側 のデメリット> 契 約 継 続 手 続 きの 機 会 が 少 なくなることにより 保 険 加 入 の 意 識 が 薄 れて 契 約 内 容 の 見 直 し やメンテナンス 機 会 がなくなり 最 適 な 契 約 内 容 が 保 てなくなる 恐 れがあること 保 険 期 間 の 途 中 で 保 険 料 を 変 更 する 仕 組 みがない 一 般 的 な 契 約 においては 保 険 会 社 が 保 険 期 間 の 中 途 で 保 険 料 の 引 き 下 げを 行 った 場 合 でも 保 険 料 が 調 整 されることがないこと < 保 険 会 社 側 のデメリット> 保 険 料 一 括 払 契 約 においては 予 定 利 率 を 設 定 して 保 険 料 の 割 り 引 きを 行 うため 予 定 利 率 の 設 定 水 準 と 運 用 環 境 によって 逆 鞘 リスクが 生 じること 保 険 料 が 長 期 間 に 亘 って 確 定 される 契 約 においては 環 境 変 化 に 応 じて 損 害 率 が 上 昇 しても 保 険 料 改 定 および 商 品 改 定 ( 引 受 方 針 や 販 売 方 針 の 変 更 を 含 む )が 機 動 的 に 実 施 できず 保 険 会 社 にとって 危 険 差 損 を 被 るリスクとなること

将 来 における 再 保 険 コストが 変 動 することにより 元 受 保 険 料 に 見 合 った 再 保 険 が 確 保 できな い 可 能 性 があること 物 保 険 における 保 険 金 額 の 設 定 について 保 険 の 目 的 の 評 価 額 ( 保 険 金 額 )は 新 価 ベース であっても 時 価 額 ベースであっても 期 間 が 経 過 するにつれて 変 化 するものであり 減 価 償 却 や 物 価 上 昇 などによる 評 価 額 の 変 化 に 対 して 保 険 金 額 の 調 整 の 工 夫 も 課 題 になること 契 約 を 維 持 管 理 するための 維 持 費 について 将 来 の 物 価 上 昇 や 価 格 変 動 により 費 差 損 を 被 る リスクが 生 じること 以 上 のようなデメリット(リスク)が 存 在 するにもかかわらず 保 険 料 面 における 契 約 者 側 の 期 待 ( 長 期 で 契 約 したほうがお 得 感 があるというもの)もあり 現 実 としては 保 険 期 間 の 長 期 化 が 推 進 されている このような 状 況 下 においても 実 際 に 保 険 会 社 が 保 険 料 設 定 を 行 う 上 では これ らのデメリット(リスク)を 踏 まえた 上 で 保 険 料 設 計 に 対 する 工 夫 も 必 要 であり かつ 非 常 に 重 要 になってくる 2. 長 期 契 約 の 保 険 料 算 出 における 留 意 点 一 般 的 に 長 期 契 約 の 保 険 料 は 保 険 期 間 1 年 の 保 険 料 をベースにして 保 険 料 を 算 出 してい る 補 償 内 容 が 同 一 の 場 合 においては 保 険 期 間 の 長 短 で 単 に 期 間 に 比 例 した 保 険 料 にはな っておらず 長 期 間 であればあるほど1 年 当 たりの 保 険 料 が 小 さくなっている 営 業 保 険 料 の 算 出 の 際 には 保 険 期 間 1 年 の 契 約 と 長 期 の 契 約 との 間 で 公 平 性 を 確 保 することを 踏 まえつつ 前 記 の 保 険 会 社 側 のデメリットを 考 慮 したうえで さらに 以 下 の 点 に 留 意 する 必 要 がある <1> 予 定 利 率 による 割 り 引 き 保 険 料 を 一 括 で 支 払 う 契 約 においては 数 年 分 の 保 険 料 が 前 払 いされるので 保 険 会 社 は 運 用 利 息 による 利 益 を 受 けることができる この 予 定 利 率 による 利 息 部 分 を 見 込 んで 割 り 引 きを 行 うことができる 一 般 的 に 予 定 利 率 は 損 益 に 対 して 中 立 であることを 前 提 に 定 められる 将 来 的 に 運 用 環 境 が 好 転 した 場 合 結 果 として 契 約 者 に 高 い 料 率 を 付 加 することとなってしまうが 一 方 で 将 来 の 運 用 環 境 が 悪 化 した 場 合 には いわゆる 逆 鞘 のリスクを 追 うこととなることから 事 業 の 健 全 性 を 確 保 する 観 点 からある 程 度 の 保 守 性 も 必 要 となる 運 用 利 回 りは 期 間 に 応 じて 変 化 するのが 一 般 的 であるが 実 際 には 保 険 種 目 毎 に 保 険 期 間 にかかわらず 一 律 に 設 定 されているようで ある <2> 付 加 保 険 料 の 調 整 2 年 目 以 降 の 保 険 料 部 分 に 含 まれる 新 契 約 費 に 相 当 する 部 分 は 長 期 契 約 においては 必 要 ないという 考 え 方 から 付 加 保 険 料 の 割 り 引 きを 行 うことが 考 えられる この 割 り 引 きの 設 定 に あたっては 新 契 約 費 に 相 当 する 保 険 料 部 分 の 把 握 状 況 によって 割 引 率 が 変 動 することから 保 険 期 間 1 年 の 契 約 との 保 険 料 の 公 平 性 を 保 つために 合 理 的 に 支 出 社 費 の 実 態 を 把 握 する ことが 必 要 となる また 回 払 契 約 の 場 合 で 新 契 約 費 に 相 当 する 割 り 引 きファンドを 平 凖 化 し て 各 回 払 保 険 料 から 割 り 引 きを 行 っている 場 合 保 険 期 間 の 中 途 で 解 約 が 発 生 すると 必 要 な 付 加 保 険 料 が 確 保 できなくなる 可 能 性 があるため 割 引 率 の 設 定 においてこれを 留 意 した 工 夫 も 必 要 となろう 一 方 将 来 の 支 出 社 費 を 現 時 点 において 見 積 もることは 不 確 定 要 素 が 多 く また 設 定 した

付 加 保 険 料 を 保 険 期 間 の 中 途 で 安 易 に 変 更 することはできないことから より 一 層 の 慎 重 な 対 応 が 必 要 となる さらに 保 険 期 間 が 長 期 間 であることから 発 生 する 固 有 の 事 務 処 理 に 関 しても 留 意 する 必 要 がある たとえば 少 なくとも1 年 間 に1 度 は 契 約 内 容 を 契 約 者 に 通 知 することなども 必 要 とな るため これら 長 期 契 約 固 有 に 発 生 する 事 務 に 対 するコストの 付 加 方 法 についても 十 分 な 検 討 が 必 要 となる <3> 将 来 の 危 険 の 増 加 減 少 に 伴 う 調 整 現 時 点 で 適 正 な 危 険 保 険 料 であっても 将 来 において この 危 険 保 険 料 の 水 準 がリスクに 見 合 った 危 険 保 険 料 としての 適 正 性 を 保 証 するものではない 社 会 環 境 の 変 化 や 自 然 環 境 の 変 化 に 伴 う 危 険 度 の 増 加 や 減 少 を 調 整 することが 必 要 となる 場 合 もある 特 に 長 期 契 約 におい ては 時 間 の 経 過 とともにこれが 顕 著 になってくる これらのリスクを 評 価 してそのリスク 量 相 当 分 に 対 するマージンを 付 加 することや リスクの 変 動 状 況 を 見 込 んで 料 率 上 昇 傾 向 または 低 下 傾 向 を 織 り 込 んだ 保 険 料 設 計 とすることなど これ ら 調 整 には 慎 重 な 検 討 が 必 要 となる また 将 来 の 時 点 に 対 するリスク 評 価 を 行 う 場 合 保 険 料 水 準 に 対 する 不 確 実 性 が 高 まることから そのリスク 評 価 の 方 法 に 関 しても 様 々な 検 討 が 必 要 と なる さらに 長 期 契 約 の 中 でもリスク 構 造 の 変 化 が 激 しいため 将 来 予 測 が 難 しいものについて は その 変 化 にどのように 対 応 すべきかが 重 要 な 課 題 となる 一 方 将 来 に 亘 る 長 期 期 間 のリスク 評 価 が 合 理 的 に 行 えないと 判 断 される 場 合 には 引 受 期 間 や 引 受 金 額 の 上 限 を 定 めるなど 引 受 上 の 制 限 を 設 けることも 必 要 となる 例 えば 賠 償 責 任 保 険 において 長 期 間 のリスクを 負 うことが 保 険 会 社 の 健 全 性 維 持 に 大 きな 影 響 を 与 えるという 判 断 から 長 期 契 約 の 引 き 受 け 自 体 を 制 限 することも 必 要 である <4>その 他 自 動 車 保 険 のノンフリート 等 級 制 度 のように 事 故 の 有 無 によって 契 約 更 新 時 の 保 険 料 が 変 わるような 商 品 の 場 合 は 保 険 期 間 の 長 期 化 に 伴 って 事 故 の 有 無 に 対 する 不 確 実 性 をどのよ うに 保 険 料 に 織 り 込 むのかについて 工 夫 が 必 要 になる 保 険 期 間 1 年 の 契 約 との 保 険 料 の 公 平 性 の 観 点 からも 合 理 的 な 保 険 料 算 出 が 必 要 になってくる 3.まとめ 昨 今 において 経 営 方 針 や 営 業 施 策 面 など 様 々な 理 由 で 保 険 契 約 の 長 期 化 を 推 進 すること が 考 えられる 前 記 のとおり 長 期 で 契 約 すればするほど 保 険 料 の 割 り 引 きが 期 待 できるなどの 契 約 者 側 の 期 待 するところも 大 きいが 保 険 会 社 として 長 期 契 約 の 保 険 商 品 を 開 発 するにあた っては 単 に 保 険 料 の 割 り 引 き 要 素 だけを 重 視 し 保 険 会 社 が 抱 えるリスクについて 決 して 軽 視 したまま 長 期 化 の 検 討 を 行 うべきではない 長 期 契 約 の 営 業 保 険 料 の 設 計 にあたっては 保 険 期 間 1 年 の 契 約 と 長 期 の 契 約 間 における 保 険 料 の 公 平 性 の 確 保 を 踏 まえつつ 保 険 期 間 を 長 期 化 した 場 合 における 保 険 会 社 の 健 全 性 の 維 持 収 益 性 の 確 保 も 踏 まえた 検 討 が 必 要 とな ってくる 以 上 の 通 り 長 期 契 約 の 商 品 開 発 および 商 品 管 理 に 関 しては 数 理 面 の 工 夫 やリスクの 把 握 などアクチュアリーとして 留 意 しなければならない 事 項 が 多 々ある 保 険 期 間 の 長 期 化 は 不 確 実 性 の 拡 大 に 繋 がることから まさにアクチュアリーとしての 役 割 が 期 待 されるところである

(2) 1. 消 費 税 の 引 上 げが 損 害 保 険 商 品 に 与 える 影 響 <1> 保 険 会 社 の 支 出 に 与 える 影 響 保 険 料 は 非 課 税 であり 保 険 料 そのものに 消 費 税 が 課 されることはないが 保 険 金 や 経 費 等 については 消 費 税 の 引 上 げにより 増 加 する 場 合 がある 以 下 保 険 金 社 費 代 理 店 手 数 料 別 にその 影 響 を 整 理 する (a) 保 険 金 実 際 の 損 害 額 ( 修 理 費 )を 基 準 として 算 出 した 額 を 損 害 保 険 金 として 支 払 っている 商 品 は 消 費 税 を 含 めて 損 害 保 険 金 を 決 定 しており ある 事 故 の 支 払 について 消 費 税 が 引 上 げとなれば 損 害 保 険 金 の 額 も 引 上 げになる 例 えば 自 動 車 保 険 における 対 物 賠 償 や 車 両 損 害 火 災 保 険 における 損 害 保 険 金 等 が 該 当 する 一 方 傷 害 保 険 の 死 亡 保 険 金 のように 支 払 われる 保 険 金 の 額 が 約 定 上 固 定 されている 商 品 については 消 費 税 が 引 上 げとなっても 保 険 金 の 額 は 変 わらない 火 災 保 険 や 自 動 車 保 険 においても 保 険 金 額 に 対 して 定 率 を 支 払 う 場 合 や 特 定 の 事 故 に 対 して 定 額 を 支 払 う 場 合 があるが この 場 合 においても 消 費 税 の 引 上 げが 直 接 保 険 金 の 増 加 に 結 びつく ものでは 無 い なお いずれのケースにおいても 損 害 保 険 金 とは 別 に 保 険 会 社 側 で 負 担 する 損 害 査 定 付 帯 費 用 については 消 費 税 引 上 げの 影 響 を 受 ける (b) 社 費 保 険 会 社 で 支 出 する 社 費 のうち 物 件 費 の 大 半 ( 諸 会 費 寄 付 金 を 除 く)は 消 費 税 の 引 上 げによって 増 加 する 給 与 退 職 金 等 の 人 件 費 については 直 接 消 費 税 引 上 げの 影 響 を 受 けることは 無 いが 一 部 厚 生 費 における 通 勤 費 等 消 費 税 の 影 響 を 受 けるものもある (c) 代 理 店 手 数 料 代 理 店 手 数 料 は 消 費 税 の 課 税 対 象 であり 保 険 会 社 が 代 理 店 に 支 払 う 額 に 対 して 消 費 税 引 上 げの 影 響 を 勘 案 する 必 要 がある <2> 収 益 に 与 える 影 響 上 述 の 通 り 消 費 税 引 上 げに 伴 い 支 出 の 一 部 が 増 加 し 消 費 税 引 上 げ 前 の 保 険 料 水 準 で 引 受 を 行 った 契 約 について 消 費 税 引 上 げ 後 にある 程 度 の 収 益 が 圧 迫 されることが 想 定 される その 影 響 額 は 商 品 の 収 入 保 険 料 の 規 模 にも 依 るが 自 動 車 保 険 等 その 規 模 が 大 きい 商 品 については 消 費 税 の 引 上 幅 が 例 え 数 %であったとしても 保 険 会 社 の 収 益 実 額 とし ては 大 きな 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 もある まずは 上 記 (1)の 整 理 を 踏 まえ 商 品 収 益 上 の 影 響 額 を 確 認 し 必 要 な 対 応 策 を 検 討 することになる なお 消 費 税 引 上 げに 対 応 して 保 険 料 を 改 定 したとしても 消 費 税 引 上 げ 前 に 引 き 受 けた 保 有 契 約 ( 特 に 長 期 契 約 )については 期 中 で 保 険 料 を 変 更 することが 困 難 であり 消 費 税 引 上 げの 影 響 額 を 保 険 料 として 確 保 することが 出 来 ない この 場 合 消 費 税 引 上 げによる 影 響 額 は 将 来 の 確 定 した 損 失 として 認 識 する 必 要 があろう

2. 保 険 料 算 出 および 料 率 検 証 等 における 留 意 点 <1> 保 険 料 算 出 上 記 1の 通 り 消 費 税 の 引 上 げは 商 品 の 収 益 に 影 響 を 与 えることになるため 少 なく とも 消 費 税 引 上 げ 後 に 引 き 受 けた 契 約 について 収 支 相 等 を 前 提 にするためには 保 険 料 の 見 直 しが 必 要 になる 既 に 上 記 1.(1)で 整 理 した 保 険 金 等 への 影 響 を 前 提 に 見 直 しを 検 討 することになる が 損 害 保 険 商 品 の 特 性 に 応 じて 例 えば 以 下 のような 点 にも 留 意 する 必 要 がある a. 純 保 険 料 実 際 の 損 害 額 を 支 払 うような 商 品 において 限 度 額 が 無 制 限 であれば 全 ての 保 険 金 が 消 費 税 引 上 げ 相 当 分 引 上 がることを 前 提 に 保 険 料 を 算 出 することが 考 えられる が 限 度 額 が 決 まっている 場 合 消 費 税 の 影 響 を 受 け 保 険 金 が 増 加 する 場 合 でも 限 度 額 が 変 わらなければ 限 度 額 を 超 える 修 理 費 ( 例 えば 全 損 )に 対 する 保 険 金 は 増 加 せ ず その 増 加 幅 は 消 費 税 引 上 げ 幅 よりは 少 なくなる また 免 責 金 額 等 一 定 金 額 以 上 の 場 合 のみ 保 険 金 を 支 払 うことを 約 定 している 商 品 の 場 合 消 費 税 引 上 げに 伴 い 従 来 免 責 金 額 以 下 となり 支 払 っていなかった 損 害 も 免 責 金 額 を 超 えて 支 払 う 可 能 性 があるため 保 険 金 の 額 だけではなく 発 生 頻 度 について も 調 整 が 必 要 な 場 合 がある 次 に 例 えば 火 災 保 険 において 物 の 価 額 を 保 険 金 額 として 設 定 し 保 険 料 率 を 乗 じ て 保 険 料 を 算 出 する 商 品 の 場 合 契 約 時 に 設 定 する 保 険 金 額 自 体 が 消 費 税 の 引 上 げに 伴 い 増 加 する 可 能 性 がある この 場 合 消 費 税 引 上 げに 伴 う 保 険 金 の 増 加 分 は 保 険 料 率 ではなく 設 定 する 保 険 金 額 の 見 直 しで 吸 収 できるため 保 険 料 率 の 引 上 げは 不 要 に なる ただし 自 動 車 保 険 の 車 両 保 険 や 火 災 保 険 で 実 損 払 を 導 入 している 商 品 のよう に 限 度 額 の 増 加 に 伴 い 保 険 料 の 増 加 率 が 逓 減 していくような 保 険 料 体 系 の 場 合 は 必 ずしも 限 度 額 の 増 加 だけでは 消 費 税 引 上 げの 影 響 を 吸 収 できない 場 合 もあることに 留 意 する 以 上 のように 限 度 額 と 保 険 料 率 の 関 係 も 考 慮 し 安 易 に 消 費 税 引 上 げの 影 響 を 税 率 の 引 上 げ 幅 と 同 率 で 保 険 料 率 に 反 映 し 必 要 以 上 に 保 険 料 を 引 き 上 げることが 無 い ようにする 必 要 がある さらに 例 えば 医 療 費 を 実 損 で 支 払 う 商 品 については 直 接 消 費 税 の 影 響 が 出 る ものではなく 消 費 税 の 引 上 げに 伴 い 診 療 報 酬 基 準 が 見 直 されれば 保 険 料 率 の 見 直 しも 検 討 しなければならない 場 合 がある このように 保 険 料 算 出 の 基 礎 として 利 用 している 前 提 が 消 費 税 の 引 上 げに 伴 いどのように 影 響 するか 間 接 的 な 影 響 にも 注 意 して 対 応 していく 必 要 がある b. 付 加 保 険 料 収 益 上 の 影 響 で 確 認 したように 付 加 保 険 料 全 体 ではなく 社 費 および 代 理 店 手 数 料 のそれぞれについて 消 費 税 引 上 げの 影 響 を 考 慮 し 保 険 料 への 反 映 を 検 討 するこ とが 重 要 になる 例 えば 社 費 定 率 ( 対 保 険 金 額 ) 方 式 を 採 用 している 場 合 で 消 費 税 引 上 げと 共 に 設 定 する 保 険 金 額 が 引 上 げられる 場 合 社 費 については 収 入 保 険 料 の 増 加 とともに その 内 枠 である 収 入 社 費 も 同 率 で 引 きあがるため その 増 加 額 と 実 際 に 消 費 税 引 上 げ に 伴 い 増 加 する 経 費 との 比 較 が 重 要 になり 必 ずしも 消 費 税 引 上 げが 保 険 料 率 の 引 上 げに 結 びつくものでは 無 いことに 留 意 する 必 要 があるが 代 理 店 手 数 料 については 保 険 金 額 の 引 上 げに 伴 い 収 入 保 険 料 が 増 加 すれば 支 払 手 数 料 実 額 が 増 加 し その 額

に 対 して 消 費 税 が 課 されるため 社 費 とは 別 の 観 点 での 検 討 が 必 要 になる 以 上 のことを 踏 まえ 保 険 料 の 見 直 しを 検 討 することになるが 必 ずしも 消 費 税 引 上 げ の 影 響 が 全 ての 商 品 に 対 して 大 きな 影 響 をもたらすものではなく また 既 に 適 用 して いる 商 品 の 保 険 料 で 収 益 を 確 保 できている 場 合 には 保 険 料 改 定 することなく そのフ ァンドで 消 費 税 の 影 響 を 吸 収 できないかにも 留 意 する 必 要 があろう さらに 結 果 として 算 出 後 の 保 険 料 によって 回 復 する 収 益 がわずかなものであれば システム 等 の 改 定 コストとの 比 較 で 保 険 料 改 定 の 要 否 を 決 定 することも 必 要 である 特 に 保 険 料 が 非 課 税 であるにもかかわらず 消 費 税 の 影 響 を 受 け 引 上 げになる 保 険 料 の 構 造 は 消 費 者 にとって 複 雑 であり 簡 単 に 納 得 できない 可 能 性 がある それだけに 消 費 税 による 影 響 を 正 確 に 把 握 し 慎 重 に 保 険 料 に 反 映 し 消 費 者 に 対 して 納 得 が 得 ら れる 保 険 料 改 定 にしていくことが 求 められる <2> 料 率 検 証 既 に 述 べた 通 り 消 費 税 引 上 げの 影 響 は 損 害 保 険 商 品 の 保 険 金 や 社 費 等 に 影 響 を 与 え るものであり 料 率 検 証 についてもその 点 を 考 慮 して 行 う 必 要 がある 特 に 過 渡 期 において 消 費 税 引 上 げ 前 の 実 績 と 引 上 げ 後 の 契 約 が 混 在 した 保 険 料 を 利 用 した 料 率 検 証 を 行 う 場 合 引 上 げ 前 の 実 績 を 引 上 げ 後 の 水 準 に 修 正 を 行 うなど 基 準 を 揃 えた 上 で 料 率 検 証 を 行 う 必 要 があることに 留 意 する また 保 険 金 を 分 析 するにあたっては 消 費 税 による 変 化 が 事 故 日 ベースではなく 支 払 日 ベースで 影 響 が 出 ることにも 留 意 する 必 要 がある 過 渡 期 においては 消 費 税 引 上 げ 前 の 未 払 保 険 金 が 支 払 時 点 では 消 費 税 引 上 げ 後 の 状 態 になるため 例 えば IBNR をロ スディベロップメントファクターにより 予 測 する 際 には ロスディベロップメントファ クターが 消 費 税 引 上 げにより 変 化 することに 留 意 する 必 要 がある 消 費 税 引 き 上 げ 前 の 料 率 検 証 においても この 点 にも 留 意 した 対 応 が 求 められる 外 部 環 境 の 変 化 に 対 する 損 害 保 険 商 品 の 影 響 を 収 益 面 料 率 面 から 的 確 に 整 理 分 析 し 健 全 な 保 険 会 社 の 運 営 に 寄 与 していくことは アクチュアリーとして 期 待 される 重 要 な 役 割 の 一 つである 消 費 税 の 引 上 げも 損 害 保 険 会 社 にとって 大 きな 外 部 環 境 の 変 化 であり 以 上 のよう な 分 析 に 基 づき 保 険 会 社 が 取 り 得 る 的 確 な 対 応 に 導 いていくことが 今 後 ますます 求 めら れていく 以 上