RIETI 政 策 シンポジウム 正 社 員 改 革 と 多 様 な 働 き 方 実 現 を 目 指 して プレゼンテーション 資 料 小 林 浩 史 経 済 産 業 省 経 済 産 業 政 策 局 産 業 人 材 政 策 担 当 参 事 官 室 長 2015 年 7 月 2 日 独 立 行 政 法 人 経 済 産 業 研 究 所 (RIETI) http://www.rieti.go.jp/jp/index.html
多 様 な 働 き の 実 現 に 向 けた 働 き 改 の 取 組 について 2015 年 7 2 経 済 産 業 省 経 済 産 業 政 策 局 産 業 材 政 策 担 当 参 事 官 室 林 浩 史 発 表 内 容 は 報 告 者 個 の 解 に 基 づくものであり 報 告 者 が 所 属 する 組 織 の 公 式 解 ではありません
指 すべき 向 性 について 人 口 減 少 社 会 への 突 入 を 前 に 女 性 や 高 齢 者 が 働 きやすく また 意 欲 と 能 力 のある 若 者 が 将 来 に 希 望 が 持 てるような 環 境 を 作 ることで いかにして 労 働 力 人 口 を 維 持 し また 労 働 生 産 性 を 上 げていけるかどうかが 日 本 が 成 長 を 持 続 していけるかどうかの 鍵 を 握 っている 日 本 再 興 戦 略 改 訂 2014- 未 来 への 挑 戦 -(H26.6.24 閣 議 決 定 ) 量 の 充 実 少 子 高 齢 化 の 下 での 人 口 減 少 労 働 力 減 少 への 対 応 ( 足 下 の 人 手 不 足 対 策 と 中 長 期 的 な 構 造 問 題 の 双 方 ) 女 性 高 齢 者 などの 全 員 参 加 が 可 能 な 雇 用 環 境 を 創 出 ( 少 子 化 対 策 との 両 立 も 必 須 ) 労 働 生 産 性 の 向 上 ( 最 大 限 AI ロボット 導 入 に 加 え 効 率 良 い 働 き 方 ) 質 の 向 上 グローバル 競 争 の 激 化 ITの 加 速 的 拡 大 (AI ロボット 含 む)の 見 通 し 変 化 が 早 くオープンイノベー ションが 当 然 化 ダイバーシティ 強 化 ( 女 性 外 国 人 外 部 とつながる 人 材 ) クリエイティブ 性 強 化 労 働 生 産 性 の 向 上 効 率 よく 柔 軟 な 働 き 方 が 様 々な 場 で 可 能 となる 環 境 整 備 が 重 要 3
ダイバーシティ 経 営 企 業 100 選 ( ) 企 業 による 働 き 方 改 革 等 の 取 組 について SCSK 株 式 会 社 長 時 間 労 働 削 減 のため 残 業 時 間 削 減 目 標 と 有 給 休 暇 取 得 目 標 の 達 成 度 合 いによって 報 奨 制 度 を 設 け 達 成 率 の 高 い 部 署 の 社 員 に ボーナスを 増 額 し 約 4 割 の 残 業 削 減 達 成 2 年 で1.5 倍 の 労 働 生 産 性 向 上 働 きやすい 会 社 ランキング で 98 位 から23 位 に 躍 進 し 新 卒 エントリー 数 が 前 年 比 8.8% 増 日 本 マイクロソフト 株 式 会 社 本 社 移 転 を 機 にフリーアドレス 制 を 導 入 テレワークの 日 を 導 入 するなど 性 別 役 職 問 わず 全 社 員 に 在 宅 勤 務 を 浸 透 させ コミュニケーションや 部 下 の 管 理 といった 不 安 を 払 拭 ワークスタイル 変 革 で 社 員 一 人 ひとりの 時 間 当 たり 生 産 性 が 17.1% 向 上 交 通 費 出 張 費 は1 割 以 上 印 刷 費 は3 割 以 上 削 減 女 性 新 卒 採 用 者 の 累 積 退 職 者 比 率 が70%から30%に 改 善 サイボウズ 株 式 会 社 選 択 制 人 事 制 度 (ワーク 重 視 ワークライフバランス ライフ 重 視 の3パターンから 各 自 が 選 択 )と ウルトラワーク ( 在 宅 勤 務 制 度 )により 時 間 と 場 所 の 制 約 を 超 えて 働 く 環 境 を 整 備 離 職 率 が28%から4%に 低 下 社 員 自 身 が 在 宅 勤 務 で 培 ったグループウェア 活 用 方 法 やニー ズを 営 業 提 案 や 商 品 開 発 に 活 かして 売 上 に 貢 献 < 選 択 制 人 事 制 度 > 名 称 概 要 備 考 PS2(ワーク 重 視 型 ) 時 間 に 関 係 なく 働 く 開 発 や 企 画 系 の 人 が 多 い 全 社 員 の72%が 選 択 PS(ワークライフバランス 型 ) 少 し 残 業 して 働 く 全 社 員 の6%が 選 択 DS(ライフ 重 視 型 ) 定 時 短 時 間 で 働 く 全 社 員 の22%が 選 択 カルビー 株 式 会 社 ビジネス 面 での 成 果 (2010 年 2012 年 ) ( 東 京 都 ) 固 定 的 であった 工 場 での 勤 務 シフトを 育 児 勤 務 者 等 の 事 情 を 考 慮 しつつ 改 革 また 社 員 の 多 能 工 化 を 進 めたことで 年 間 の 生 産 額 が 増 加 し 残 業 時 間 も 減 少 育 休 中 に 課 長 試 験 に 合 格 した 女 性 社 員 は その 後 も 時 短 勤 務 のまま で 部 長 職 に 昇 格 その 後 本 部 長 職 に 登 用 される 際 にも 会 長 自 らが 会 社 は 時 間 を 求 めていない と 背 中 を 押 し 現 在 も 毎 日 16 時 に 帰 宅 ダイバーシティ 経 営 企 業 100 選 優 れたダイバーシティ 経 営 企 業 を 選 定 表 彰 し ベストプラクティス 集 として 広 く 発 信 すること により 積 極 的 に 取 り 組 む 企 業 のすそ 野 を 広 げ 女 性 活 躍 推 進 の 動 きを 加 速 化 平 成 24 年 度 は43 社 平 成 25 年 度 は46 社 平 成 26 年 度 は52 社 を 選 定 4
ダイバーシティ 経 営 企 業 100 選 企 業 による 働 き 方 改 革 等 の 取 組 について 重 松 建 設 株 式 会 社 リケジョが 営 業 や 現 場 監 督 を 担 当 する ことで 顧 客 との 強 い 信 頼 関 係 を 構 築 女 性 ニーズに 応 える 商 品 開 発 で 成 約 件 数 が 伸 び 顧 客 満 足 度 も 向 上 ( 愛 媛 県 中 小 ) 株 式 会 社 OJTソリューションズ ( 愛 知 県 中 小 ) OB 人 材 を 積 極 的 に 採 用 トヨタ 自 動 車 出 身 の 平 均 年 齢 64 歳 のトレーナーと 若 手 のコーディネータがタッグを 組 み ソ リューションを 提 供 定 年 は 無 く 在 宅 勤 務 や3/4 勤 務 を 認 め 柔 軟 な 働 き 方 が 可 能 トヨタのDNAともいえるノウハウが 業 種 を 超 えて 病 院 や 保 険 会 社 などのプロセスの 見 直 しに 活 かされており 受 注 が 増 加 収 納 や 掃 除 を 楽 にする 女 ゴコロのわかる 家 株 式 会 社 虎 屋 本 舗 ( 広 島 県 中 小 ) 定 年 を70 歳 まで 引 き 上 げ ベテラン 和 菓 子 職 人 が 経 験 に 裏 打 ちされた 技 術 をベースにしたアイデアで 新 商 品 を 開 発 ベテラン 職 人 が 熟 練 の 技 でのレシピを 工 夫 し 商 品 やパッ ケージには 若 手 のセンスを 活 かした はっさく 大 福 がヒット 六 花 亭 製 菓 株 式 会 社 ( 帯 広 市 菓 子 販 売 製 造 ) 業 務 の 内 製 化 部 門 間 のジョブローテーション ユニークな 休 暇 制 度 ( 社 内 公 募 で 選 考 された 社 員 の 自 己 研 鑽 やボランティア 活 動 に 対 して 休 暇 を 付 与 する 公 休 利 用 制 度 ) 等 により 職 域 の 拡 大 と 社 員 の 希 望 や 能 力 に 応 じた 適 材 適 所 を 実 現 社 員 の 自 発 的 な 工 夫 により 効 率 化 が 進 み 経 常 利 益 率 が 7.5%(08 年 度 ) 10.1%(11 年 度 )に 上 昇 ヒット 商 品 の はっさく 大 福 包 餡 機 の 導 入 で 高 齢 者 の 疲 労 を 軽 減 女 性 社 員 が 公 休 利 用 制 度 を 活 用 し 保 育 士 資 格 を 取 得 し 立 ち 上 げた ごろすけ 保 育 園 社 内 日 刊 新 聞 六 輪 5
企 業 等 による 働 き 方 改 革 等 の 取 組 について 徳 島 県 におけるICTを 活 用 したサテライトオフィス 展 開 の 取 組 場 所 や 時 間 にとらわれない 柔 軟 な 働 き 方 の 推 進 により ワーク ライフ バランスを 実 現 ICT 活 用 により 業 務 の 効 率 化 迅 速 化 が 図 られるとともに 首 都 圏 災 害 時 に 対 応 できる 拠 点 として 業 務 継 続 が 可 能 徳 島 県 はカバー 率 98.8%のFTTH 網 と 公 設 民 営 方 式 の 光 CATV( 加 入 率 88.9%)を 全 県 域 に 整 備 し 全 国 屈 指 の 高 速 ブロー ドバンド 環 境 を 実 現 徳 島 県 内 に21 社 進 出 43 名 の 地 元 雇 用 創 出 76 世 帯 113 名 が 移 住 徳 島 サテライトオフィス 神 山 バレー サテライトオフィスのコワーキングスペース ( 参 考 )まち ひと しごと 創 生 本 部 HP 徳 島 サテライトオフィスプロモーションHP 本 田 技 研 工 業 株 式 会 社 有 給 休 暇 カットゼロ 運 動 : 次 年 度 への 繰 越 時 にカットされる 年 休 をなくすため 年 間 で 計 画 的 に 年 休 取 得 する 取 組 個 人 ごとに 年 間 の 年 休 取 得 計 画 を 策 定 するとともに 年 休 取 得 分 の 要 員 不 足 に 対 応 する 欠 補 数 を 予 め 算 出 し 要 因 補 充 を 実 施 計 画 策 定 と 取 得 実 績 管 理 を 徹 底 することで 年 休 取 得 を 推 進 直 近 の 年 休 取 得 実 績 リミット15: 報 告 と 決 裁 のガイドライン 報 告 資 料 の 削 減 と 労 働 時 間 短 縮 のため 資 料 15 枚 報 告 15 分 決 裁 15 分 を 原 則 とする 過 分 な 報 告 業 務 の 徹 底 排 除 を 実 践 して 労 働 時 間 短 縮 に 向 けた 取 組 を 推 進 ( 参 考 ) 休 み 方 改 革 ワーキンググループHP 6
ゆう 活 普 及 に 向 けた 取 組 状 況 ゆう 活 とは ゆう 活 ( 夕 焼 け 時 間 活 動 推 進 )は 勤 務 終 了 時 刻 が 早 まることで 生 まれる 夕 方 の 時 間 で 生 活 を 豊 かにしていくという 考 え 方 から 名 称 朝 早 くから 働 き 始 め 明 るい 夕 方 のうちに 仕 事 を 終 わらせ 夕 方 からは 家 族 や 友 人 との 時 間 を 楽 しむこ とを 推 進 してワークライフバランスを 実 現 し 国 民 が 豊 かさを 実 感 できるようにすることを 目 的 民 間 企 業 の 朝 型 勤 務 の 事 例 A 社 B 社 C 社 所 定 勤 務 時 間 帯 (9 時 17 時 15 分 )での 勤 務 を 基 本 とし 夜 型 の 残 業 体 質 から 朝 型 の 残 業 へと 改 善 深 夜 勤 務 (22 時 5 時 )の 禁 止 20 時 22 時 勤 務 の 原 則 禁 止 早 朝 勤 務 時 間 (5 時 8 時 )は インセンティブとして 深 夜 勤 務 と 同 様 の 割 増 し 賃 金 を 支 給 7 時 50 分 以 前 始 業 の 場 合 5 時 8 時 の 割 増 率 を8 時 9 時 にも 適 用 8 時 前 始 業 社 員 に 対 し 軽 食 を 支 給 2013 年 10 月 からトライアル 2014 年 5 月 より 正 式 導 入 この 結 果 導 入 前 と 比 べ 時 間 外 勤 務 時 間 時 間 外 勤 務 手 当 ( 早 朝 割 増 を 含 む)ともに 減 少 役 員 本 部 長 プロジェ クトメンバーの3 名 で20 時 40 分 から 全 フロアを 回 り 退 社 の 声 かけを 実 施 早 朝 出 勤 の 社 員 に8 時 45 分 から 朝 パン を 配 布 2015 年 1 月 からはおむす びの 配 布 に 変 更 フレックスタイム 制 のコ アタイムを 従 来 10 時 で あったものを9 時 ~15 時 に 前 倒 し 20 時 以 降 の 勤 務 を 原 則 禁 止 7
多 様 な 活 援 サービス 創 出 事 業 我 が 国 では 産 業 構 造 の 転 換 が 重 要 な 課 題 となっており 経 済 成 や 雇 の 確 保 を 図 りつつこれに 対 応 するためには スキルと 経 験 を 持 つ 社 会 が 成 分 野 で 活 躍 し 更 なる 価 値 創 造 を 図 ることが 不 可 そのため スキルと 経 験 を 持 つ 社 会 がキャリア 律 を 意 識 し 成 分 野 等 の 新 たなステージで 更 なる 活 躍 ができるよう 出 向 転 籍 に 関 するマッチングだけでなく 再 教 育 学 び 直 し を 取 り れた 新 たな 材 サービス( 活 援 サービ ス)を 提 供 する 産 業 の 創 出 及 び 振 興 を 図 る 事 業 イメージ スキルと 経 験 を 持 つ 層 企 業 の 中 堅 材 等 融 コンサル 商 社 など 海 外 進 出 に 必 要 な 能 を 持 つ 材 程 管 理 品 質 管 理 スキル を 有 する 管 理 職 企 業 内 で 経 理 財 務 営 業 事 マネジメント 等 を 担 当 していた 材 資 格 保 有 者 等 成 分 野 グローバル 展 開 企 業 ( 中 企 業 サービス 業 ) 健 康 寿 ヘルスケア 育 て 産 業 環 境 エネルギー 産 業 IT クリエイティブ 産 業 創 業 期 第 創 業 期 企 業 活 援 サービスの 創 出 振 興 が 必 要 成 分 野 の 事 業 者 の 材 ニーズに 適 合 した 再 教 育 マッチングのプ ログラムをPDCAサイクルを 回 しながら 開 発 実 証 STEP1 分 野 ごとに 異 なる 成 分 野 で 必 要 とされる 適 性 スキルの 明 確 化 等 エグゼクティブ 層 スキルと 経 験 を 持 つ 層 (ミドル 層 ) 若 者 層 材 ビジネスが 存 在 1ヘッドハンティング(エグゼクティブ サーチ) のビジネス 領 域 材 ビジネスが 未 成 熟 1ヘッドハンティング(エグゼクティブ サーチ) ほどの 度 材 が 対 象 で はない また 2 求 広 告 等 による 般 の 転 職 サイト では うまくマッチングが 成 しない 教 育 マインドセットとマッチングを 体 で 提 供 する 新 しい 活 援 サービスの 創 出 振 興 が 必 要 STEP2 STEP3 STEP4 成 分 野 で 必 要 なマインドやスキルに 係 る 再 教 育 プログラム の 開 発 (マインドリセット スキル 経 験 の 汎 化 等 を 含 む) 再 教 育 プログラム 受 講 者 の 成 分 野 の 事 業 者 での 就 労 受 講 者 の 活 躍 状 況 の 検 証 及 び 再 教 育 プログラムへの 反 映 材 ビジネスが 存 在 2 求 広 告 等 による 般 の 転 職 サイト のビジネス 領 域 3アウトプレースメント のビジネス 領 域 8
新 たな 材 の 流 れを 促 すための 課 題 ( 事 業 実 施 により えてきた 課 題 ) いわゆる 成 熟 分 野 の 企 業 ミドル 材 の 活 社 員 の 律 的 キャリア 形 成 へ の 援 事 業 戦 略 とリンクした 内 部 外 部 労 働 市 場 も 含 めた 材 戦 略 スキルと 経 験 を 持 つミドル 律 的 キャリア 形 成 の 意 識 醸 成 スキル 経 験 の 棚 卸 し 認 知 成 分 野 の 企 業 事 業 戦 略 に 応 じた 材 ニーズの 明 確 化 スキルと 経 験 を 持 つ ミドル 材 の 採 活 への 意 識 醸 成 受 れ 環 境 体 制 づくりの 環 として 試 的 就 業 の 実 施 活 援 サービス 成 分 野 の 材 ニーズ 把 握 とニーズに 応 じた 教 育 研 修 プログラムの 精 緻 化 マッチング 精 度 の 向 上 と 定 着 に 向 けた 援 企 業 向 けサポート( 社 員 の 律 的 なキャリア 形 成 を 促 す 事 マネジメントの 改 善 援 等 ) 9