第 7 期 事 業 報 告 自 至 平 成 26 年 4 月 1 日 平 成 27 年 3 月 31 日 株 式 会 社 日 本 国 際 放 送
1. 会 社 の 現 況 に 関 する 事 項 (1) 事 業 の 経 過 およびその 成 果 日 本 経 済 は 円 安 と 好 調 な 株 価 を 背 景 に 大 手 企 業 を 中 心 に 業 績 の 伸 びが 顕 著 です 当 社 は 第 3 期 以 降 は 当 期 純 利 益 を 計 上 し 第 4 期 には 累 積 損 失 の 解 消 を 達 成 しまし た そして 第 5 期 第 6 期 と 続 けて 売 上 高 営 業 利 益 当 期 純 利 益 いずれも 事 業 計 画 を 上 回 り 経 営 基 盤 の 強 化 を 図 るとともに 繰 越 利 益 剰 余 金 を 上 積 みすることが できました 今 期 は 国 際 発 信 力 の 強 化 が 期 待 される 中 これまでの 経 験 則 をさらに 積 み 重 ねて 強 固 にするとともに 新 たな 分 野 領 域 に 挑 戦 していくことを 念 頭 に 置 いて 事 業 を 推 進 してまいりました 第 7 期 の 業 績 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 第 6 期 決 算 額 第 7 期 決 算 額 増 減 額 増 減 率 売 上 高 5,650,361 6,582,873 932,512 16.5% 営 業 利 益 283,037 426,340 143,303 50.6% 当 期 純 利 益 149,282 286,708 137,426 92.1% 事 業 別 第 7 期 売 上 高 構 成 比 NHK 取 引 5,103,388 77.5% NHK 以 外 の 取 引 1,479,485 22.5% 合 計 6,582,873 100.0% 第 7 期 の 業 績 は 売 上 高 が 65 億 8,287 万 円 となりました これは 前 期 に 比 べ9 億 3,251 万 円 上 回 り 率 にして 16.5% 増 加 しました 営 業 利 益 は 4 億 2,634 万 円 でした 前 期 に 比 べ1 億 4,330 万 円 上 回 り 率 にして 50.6% 増 加 しました 当 期 純 利 益 は 2 億 8,670 万 円 で 前 期 を1 億 3,742 万 円 上 回 り 率 にして 92.1% 増 加 しました いずれも 前 期 決 算 を 大 きく 上 回 ることができました また 売 上 高 のうち NHK 取 引 が 77.5% NHK 以 外 の 取 引 が 22.5%となりました 増 収 の 主 な 要 因 として NHKからの 受 託 業 務 が 順 調 に 推 移 したことがあげられます 中 でも 受 信 環 境 整 備 業 務 が1 年 を 通 して 増 加 したことや 4つの 定 時 番 組 制 作 を 新 た に 受 注 したことなどが 売 上 の 増 加 につながりました また この1 年 為 替 変 動 において 円 安 が 続 いたことも 増 収 につながりました 独 自 事 業 は ミャンマーでのチャンネル 事 業 において 現 地 の 地 上 波 テレビ 放 送 局 M NTV(ミャンマーナショナルTV)で 朝 のテレビ 小 説 カーネーション と あま ちゃん および 大 河 ドラマ 篤 姫 を 日 本 の 大 手 企 業 の 協 賛 により 現 地 語 字 幕 付 きで 放 1
送 しました また 去 年 12 月 には 日 本 とミャンマーとの 外 交 関 係 樹 立 60 周 年 を 記 念 するイベントをヤンゴンで 実 施 し 30 を 超 える 企 業 から 事 業 協 賛 をいただきました さ らに 放 送 コンテンツ 海 外 展 開 促 進 機 構 (BEAJ)からもミャンマーで 放 送 コンテンツ を 展 開 する 事 業 を 受 注 することができました こうした 結 果 第 7 期 の 売 上 高 営 業 利 益 当 期 純 利 益 は 前 期 決 算 より 大 幅 に 伸 び いずれも 過 去 最 高 となりました 以 下 事 業 部 門 ごとの 概 況 をご 説 明 します 第 1 制 作 部 受 託 番 組 では 前 年 度 から 続 く 定 時 番 組 TOKYO EYE Journeys in Japan TOKYO FASHION EXPRESS ( 各 年 間 36 本 ) J-MELO ( 年 間 30 本 ) J-Architect Artisan Designer ( 各 年 間 10 本 )を 制 作 しました また 新 たな 定 時 番 組 として 歌 舞 伎 俳 優 の 市 川 染 五 郎 さんが 案 内 役 となり 歌 舞 伎 をわかりやすく 紹 介 する KABUKI KOOL 時 代 をさかのぼりながらさまざまな 日 本 の 美 術 を 見 てもらう ART TIME-TRAVELLER 世 界 を 舞 台 に 活 躍 する 日 本 の 若 手 アーティストを 紹 介 する RISING ARTIST 日 本 のさまざ まな 国 際 貢 献 を 紹 介 する Side by Side ( 各 年 間 10 本 )の4つの 番 組 を 制 作 しました 定 時 番 組 以 外 にも 特 集 番 組 やトライアル 番 組 を 数 多 く 制 作 しました( 下 記 参 照 ) また 27 年 度 の 開 発 番 組 として NHK ワールド TVを 国 内 向 けに 紹 介 する 総 合 テ レビの 番 組 Doki Doki!ワールド TV のパイロット 版 を 制 作 しました 司 会 はモデルで 女 優 のすみれとパックンで 27 年 度 の 新 番 組 として 日 曜 日 の 夜 10:40~10:50( 年 間 46 本 )に 放 送 しています ( 特 集 番 組 ) 番 組 名 放 送 J-MELO SPECIAL 5/31 -What is LOVE?- REAL SAMURAI 6/22 Godzilla s 60 th Anniversary 8/3 The Amazing World of Japanese Special Effects Dr. Junod: Putting Humanity First 8/9 BENTO: The Global Lunchbox Project 9/14 Bento Culture Across The World JAPAN NIGHT The Super J-Music Live Show- 9/27 28 TOKYO FASHION EXPRESS SPECIAL 10/12 The Timeless Beauty of Kimono Public Service in Asia 10/25 RIPE 2014 in Tokyo 2
Discover Japanology 11/8 SUSTAINABLE FARMLAND 11/16 RISING ARTIST Special Shaping the Digital Future 11/29 teamlab: Digital Creator Collective Fascinating TOKUSATSU MUSEUM The Soul and Craft of Japanese Special Effects 12/20 Aiming for Tokyo Gold A Rising Gymnast and Her Coach 1/17 Creating a Zen World The Katazome art of Mika Toba 1/18 KABUKI KOOL SPECIAL: Kabuki Dance Evolution 1/31 Artisan Designer Special Dream Cuisine 2/28 Doki Doki! WORLD TV 3/1 第 2 制 作 部 独 自 番 組 は アソビシステム 協 賛 による もしもしにっぽん を 毎 月 2 本 第 2 週 第 4 週 の 定 時 番 組 として1 年 間 放 送 しました 海 外 でも 人 気 の 高 いきゃりーぱみゅぱみ ゅと 日 本 語 と 英 語 を 自 由 に 操 るジョバンニの2 人 がメインMCを 務 め 日 本 の 伝 統 工 芸 や 外 国 人 のお 気 に 入 りの 店 クールジャパンに 関 する 解 説 などで 構 成 しました 27 年 度 は 番 組 をいったん 休 止 し 新 たな 構 成 で 再 開 を 目 指 しています また 日 本 の 食 をテーマにした 番 組 を 放 送 しました 和 食 振 興 に 関 する 農 水 省 の 公 募 を 受 け 和 牛 日 本 酒 日 本 茶 水 産 物 和 食 をテーマに 制 作 したものです JIBTVでの 英 語 放 送 のあと インドネシアとベトナムの 地 上 波 TVでも 現 地 語 の 字 幕 を 付 けて 放 送 しました 日 本 酒 造 組 合 中 央 会 が 製 作 しJIBが 放 送 した 乾 杯! は 独 自 枠 として 初 めての アニメーション 番 組 でした また イオン 環 境 財 団 旭 硝 子 財 団 が 協 賛 する 地 球 環 境 問 題 関 連 番 組 や 民 間 放 送 教 育 協 会 が 制 作 した 日 本! 食 紀 行 は 放 送 後 に 一 部 をミャン マー 向 けにローカライズして 放 送 しました アジアチャンネル 事 業 については ミャンマー ナショナルテレビ(MNTV)がヤ ンゴンで 去 年 10 月 から 無 料 地 上 波 放 送 を 開 始 したことによって 首 都 ネピドーや 第 2 の 都 市 マンダレーを 含 む 全 人 口 の5 分 の1にあたる 1,000 万 人 あまりの 人 々がNHK ドラマ カーネーション や 篤 姫 を 見 られるようになりました また MNTVでは 昨 年 暮 れから 午 後 7 時 20 分 からの 枠 で 月 曜 日 水 曜 日 金 曜 3
日 が ドラマ あまちゃん のビルマ 語 字 幕 版 を1 日 2 本 編 成 するとともに 火 曜 日 と 木 曜 日 は 放 送 コンテンツ 海 外 展 開 促 進 機 構 (BEAJ)の 予 算 を 活 用 して もしもし にっぽん (10 本 ) 日 本! 食 紀 行 (10 本 民 教 協 制 作 ) Barasu ( 10 本 JIB アマゾンラテルナ 制 作 )の 30 番 組 に ビルマ 語 字 幕 を 付 けて 放 送 しています これに より 日 本 のソフトによる 月 ~ 金 の 帯 編 成 を 実 現 しました なお 篤 姫 は3 月 で 放 送 を 完 了 し 4 月 からは 新 たに 龍 馬 伝 を 放 送 しています 昨 年 の 12 月 6 7 日 日 本 とミャンマーの 外 交 樹 立 60 周 年 を 記 念 して ヤンゴンで 大 規 模 なイベントを 実 施 しました 地 元 の 商 工 会 議 所 や 日 本 人 会 の 協 力 を 得 て JIB をはじめ NHK 日 本 大 使 館 NHKエンタープライズ MNTVが 共 催 しました 日 本 の 夏 祭 りの 雰 囲 気 を 再 現 したさまざまな 出 店 や 両 国 の 人 気 アーティストによる 華 やかなステージが 人 気 を 呼 び 2 日 間 で 約 48,000 人 を 集 めて 大 盛 況 でした イベント には 現 地 の 日 系 企 業 32 社 2 団 体 から 協 賛 が 得 られ 会 場 内 のブースでは 各 社 の 事 業 紹 介 や 製 品 の 販 売 が 行 われました また ミャンマーの 若 者 たちをターゲットに 自 分 で 自 分 の 写 真 を 撮 るいわゆる 自 撮 りアプリケーションの SHOW ME を 制 作 しました さまざまなテーマごとに 作 品 を 募 集 する 自 撮 り 写 真 コンテスト を 企 業 の 協 賛 を 得 て 実 施 する 事 業 も 開 始 しました フェイスブックによるNHKドラマ 情 報 PRも 含 め チャンネル 事 業 拡 大 につなげま す 独 自 番 組 の 新 たな 展 開 としては インドネシアの 無 料 地 上 波 TV 局 バンテンTV を 通 じたJIBの 独 自 番 組 Resilient Japan ( 10 本 )のインドネシア 語 字 幕 放 送 が あります 去 年 11 月 から 毎 週 日 曜 日 の 午 前 にオンエアされ 1 月 に 放 送 を 終 了 しまし た 今 後 も 過 去 の 独 自 番 組 のアーカイブス 利 用 について 可 能 性 を 探 ります また ベトナムでは 現 地 の 国 営 TV 局 が 教 育 教 養 番 組 専 門 の 無 料 地 上 波 テレビ 局 を 開 設 することになり NHKに 協 力 を 依 頼 してきました JIBは そのコンサルティ ング 業 務 を 担 当 し NHKエデュケーショナル NHKメディアテクノロジー NHK 出 版 などの 関 連 会 社 とともに 番 組 内 容 組 織 体 制 機 材 調 達 事 業 展 開 についての 助 言 を 行 っています メディアソリューション 部 北 米 およびアジアでの 受 信 環 境 整 備 の 取 り 組 みを 一 層 強 化 しました このうち 北 米 で は 新 たにシカゴの 公 共 放 送 WYIN と 24 時 間 配 信 (HD)の 契 約 を 結 びました 一 方 アジアでは マレーシアで 経 験 豊 かなエージェントを 採 用 し テレコムマレーシア やシンガポールの シングテル による 24 時 間 配 信 (HD)を 実 現 しました このほか ロシアでは 衛 星 放 送 事 業 者 の 最 大 手 トリコロール と アフリカではタンザニア ナイジェリア アンゴラ モザンビーク 等 の 事 業 者 との 契 約 が 決 まりました こうした 結 果 NHKワールドTVは 世 界 のおよそ 150 の 国 と 地 域 に 広 がり こと し3 月 末 現 在 24 時 間 視 聴 可 能 世 帯 数 は1 億 9,948 万 世 帯 短 時 間 配 信 (ブロック 配 信 ) も 含 めると 1 年 前 に 比 べ 1,500 万 世 帯 増 えて2 億 8,464 万 世 帯 となりました 4
一 方 受 信 環 境 整 備 がほぼ 完 了 している 地 域 では より 多 くの 人 に 番 組 を 見 てもらう ために 日 本 関 連 のイベントなどで 地 元 の 放 送 事 業 者 と 連 携 してプロモーションに 取 り 組 みました 欧 州 では ロンドン パリ ベルリンで アジアでは ミャンマー マレ ーシア インドネシアでプロモーションを 実 施 しました このほか 中 南 米 では 震 災 復 興 をテーマにした 番 組 に スペイン 語 やポルトガル 語 の 字 幕 を 現 地 で 付 けたうえで メキシコ コスタリカ ペルー エルサルバドル ブラジ ルの5か 国 で 放 送 しました これらの 受 信 可 能 世 帯 数 を 合 計 すると 4,500 万 に 上 ります 日 本 国 内 では 外 国 からの 観 光 客 誘 致 を 目 指 すセミナーで 国 際 放 送 が 果 たす 役 割 を 海 外 向 け 旅 番 組 を 紹 介 しながら 関 係 者 に 広 くPRしました また 教 育 関 連 の 見 本 市 でのブース 出 展 や 上 智 大 学 と 連 携 した ジャパノロジー 関 連 のシンポジウムの 番 組 化 などを 通 じて NHKワールドTVの 教 育 利 用 を 呼 びかけ ました また NHKワールドTVをより 多 くの 外 国 の 方 々に 知 ってもらおうと 成 田 空 港 に 加 えて 新 たに 国 内 の3つの 国 際 空 港 ( 羽 田 関 西 中 部 )の 国 際 線 搭 乗 待 合 ロビーに NHKワールドTVを 上 映 する 大 型 テレビモニター(55 インチ)を 合 わせて 25 台 設 置 しました 3つの 空 港 の 国 際 線 搭 乗 口 を 利 用 する 外 国 人 旅 行 客 は 年 間 約 400 万 人 に 上 る ことから 帰 国 後 現 地 のテレビなどでNHKワールドTVの 視 聴 機 会 を 増 やすことを 目 指 しています 一 方 NHKワールド プレミアムの 視 聴 世 帯 数 は わずかな 増 加 にとどまっていま すが 中 国 などアジア 地 域 を 中 心 に 債 権 の 管 理 を 徹 底 し 未 収 金 の 回 収 に 努 めるととも に 海 外 代 理 店 との 連 携 強 化 や 放 送 事 業 者 との 値 上 げ 交 渉 などの 結 果 前 年 度 を 上 回 る 売 り 上 げを 達 成 しました また 28 年 度 に 計 画 されているプレミアムのハイビジョン 化 に 向 けて 基 幹 衛 星 回 線 の 契 約 更 改 交 渉 や 新 しい 技 術 に 対 応 した 受 信 機 の 選 定 作 業 にも 取 り 組 みました さら に 中 南 米 向 けにスペイン 語 の 字 幕 を 付 加 する 技 術 テストを 実 施 し 次 年 度 に 予 定 され ている 実 証 実 験 への 道 筋 を 付 けることができました 編 成 ニュース 制 作 部 ( 編 成 送 出 業 務 ) 国 際 放 送 の 夜 間 の 送 出 責 任 者 をつとめる 宿 泊 総 括 補 助 業 務 について 4 週 に4 日 を 新 たに 受 託 しました 業 務 の 拡 大 にあわせて 新 たな 人 材 の 確 保 が 重 要 になってきています 26 年 度 は 広 島 の 大 規 模 土 砂 災 害 や 御 嶽 山 噴 火 災 害 などの 大 きな 災 害 のほか イスラ ム 過 激 派 組 織 ISによる 日 本 人 殺 害 事 件 などで 国 際 放 送 の 緊 急 対 応 が 相 次 ぎましたが 流 動 編 成 に 迅 速 に 対 応 し 安 定 送 出 に 努 めました ブラジルで 開 催 されたワールドカップサッカーについて NHKワールド プレミア ムでは 全 試 合 の 映 像 を 伝 える 方 針 で 臨 み 1 試 合 60 秒 以 内 などの 映 像 使 用 条 件 を 超 え る 場 合 は 試 合 の 静 止 画 を 使 うなどして 送 出 し ミスなく 放 送 することができました また アメリカ ヨーロッパ 両 現 地 で 送 出 担 当 者 と 直 接 意 見 交 換 を 行 い 確 実 な 伝 送 5
に 向 け 互 いの 送 出 システムや 態 勢 について 理 解 を 深 め 合 いました ( NEWSLINE 等 の 映 像 編 集 業 務 ) NHK ワールドTVの NEWSLINE では 国 内 での 機 動 的 な 報 道 のため IP 中 継 伝 送 機 材 やCSを 使 った 可 搬 型 中 継 機 材 が 導 入 されました これに 伴 い 緊 急 報 道 で 中 継 リポートが 多 用 されるようになったことから 映 像 編 集 でも 中 継 にあわせて 映 像 を 用 意 するなど 多 様 な 演 出 に 心 がけました また ワールドカップサッカーでは NEWSLINE として 初 めて 試 合 映 像 を 独 自 に 制 作 し 75 本 のニュースを 放 送 しました こうした 幅 広 い 業 務 に 対 応 するため 英 語 のスキルが 高 いスタッフを 採 用 して 育 成 に 努 める 一 方 NHKの 協 力 で 映 像 編 集 の 社 員 が 一 定 期 間 にわたって NEWSLINE のデ スクを 務 める 研 修 に 参 加 させるなどして 人 材 育 成 に 取 り 組 みました (2) 対 処 すべき 課 題 (JIB 設 立 使 命 の 追 求 ) 近 年 日 本 の 正 確 な 情 報 を 世 界 に 届 け 日 本 に 対 する 理 解 を 促 進 しようという 動 きが 加 速 しています こうした 動 きを 踏 まえ JIBではNHKとともにNHKワールドT Vの 充 実 強 化 に 取 り 組 み 積 極 的 な 日 本 情 報 の 海 外 発 信 に 貢 献 していく 必 要 があります また 外 部 関 係 機 関 との 連 携 のもと オールジャパンの 体 制 の 中 で 海 外 に 向 けた 情 報 発 信 のハブとなることを 目 指 します (3) 設 備 投 資 等 の 状 況 特 筆 すべき 事 項 はありません (4) 資 金 調 達 の 状 況 該 当 事 項 はありません (5) 事 業 譲 受 の 状 況 該 当 事 項 はありません 6
(6) 財 産 および 損 益 の 状 況 の 推 移 区 分 売 上 高 ( 千 円 ) 経 常 利 益 ( 千 円 ) 当 期 純 利 益 ( 千 円 ) 1 株 当 たり 当 期 純 利 益 ( 円 ) 総 資 産 ( 千 円 ) 純 資 産 ( 千 円 ) 第 4 期 ( 平 成 24 年 3 月 期 ) 第 5 期 ( 平 成 25 年 3 月 期 ) 第 6 期 ( 平 成 26 年 3 月 期 ) 第 7 期 ( 当 期 ) ( 平 成 27 年 3 月 期 ) 4,574,705 4,985,714 5,650,361 6,582,873 261,344 329,866 248,385 449,415 138,647 231,329 149,282 286,708 17,775 29,657 19,138 36,757 1,494,801 1,578,315 1,768,265 2,419,428 466,468 697,797 847,079 1,133,787 (7) 主 要 な 事 業 内 容 事 業 部 門 第 1 制 作 部 第 2 制 作 部 メディアソリューショ ン 部 編 成 ニュース 制 作 部 業 務 内 容 NHK 国 際 放 送 の 受 託 番 組 制 作 JIB 独 自 番 組 の 放 送 独 自 制 作 枠 の 営 業 ウェブ 広 告 営 業 NHK 受 託 独 自 インターネットサービス 等 NHKワールドTVの 受 信 環 境 整 備 NHKワールド プレミア ム 配 信 事 業 の 推 進 等 TV 国 際 放 送 の 編 成 送 出 NEWSLINE の 映 像 編 集 等 (8) 主 要 な 事 業 所 等 本 社 東 京 都 渋 谷 区 神 南 一 丁 目 19 番 4 号 日 本 生 命 渋 谷 アネックスビル 編 成 ニュース 制 作 部 東 京 都 渋 谷 区 神 南 2-2-1 NHK 放 送 センター (9) 従 業 員 の 状 況 従 業 員 数 60 名 ( 常 用 人 員 のみ) [ 男 子 36 名 女 子 24 名 ] (10) 重 要 な 親 会 社 および 子 会 社 の 状 況 1 親 会 社 の 状 況 当 社 の 親 会 社 は 日 本 放 送 協 会 であり 当 社 の 発 行 済 株 式 の 51.28%を 保 有 しています また 当 社 は 同 協 会 からの 委 託 によるテレビ 国 際 放 送 の 番 組 制 作 編 成 送 出 受 信 7
環 境 整 備 ワールド プレミアム 等 の 業 務 を 行 っています 2 重 要 な 子 会 社 の 状 況 該 当 する 子 会 社 はありません (11) 主 要 な 借 入 先 該 当 事 項 はありません 2. 会 社 の 株 式 に 関 する 事 項 (1) 発 行 可 能 株 式 総 数 9,600 株 (2) 発 行 済 株 式 の 総 数 7,800 株 (3) 株 主 数 15 名 (4) 株 主 の 状 況 株 主 名 持 株 数 持 株 比 率 日 本 放 送 協 会 4,000 株 51.28% 株 式 会 社 NHKグローバルメディアサービス 600 株 7.69% 株 式 会 社 NHKエンタープライズ 400 株 5.12% 丸 紅 株 式 会 社 400 株 5.12% 伊 藤 忠 商 事 株 式 会 社 400 株 5.12% 住 友 商 事 株 式 会 社 200 株 2.56% 日 本 テレビ 放 送 網 株 式 会 社 200 株 2.56% 株 式 会 社 東 京 放 送 ホールディングス 200 株 2.56% 株 式 会 社 フジ メディア ホールディングス 200 株 2.56% 株 式 会 社 テレビ 朝 日 ホールディングス 200 株 2.56% 日 本 マイクロソフト 株 式 会 社 200 株 2.56% エヌ ティ ティ コミュニケーションズ 株 式 会 社 200 株 2.56% 株 式 会 社 みずほ 銀 行 200 株 2.56% 株 式 会 社 大 和 証 券 グループ 本 社 200 株 2.56% 株 式 会 社 共 同 テレビジョン 200 株 2.56% 8
3. 会 社 の 役 員 に 関 する 事 項 (1) 取 締 役 および 監 査 役 の 氏 名 等 ( 平 成 27 年 3 月 31 日 現 在 ) 地 位 および 担 当 氏 名 他 の 法 人 の 代 表 または 重 要 な 兼 職 の 状 況 代 表 取 締 役 社 長 取 締 役 取 締 役 冷 水 仁 彦 隈 井 秀 明 赤 津 有 一 取 締 役 ( 非 常 勤 ) 荒 木 裕 志 NHK 報 道 局 長 取 締 役 ( 非 常 勤 ) 根 本 佳 則 NHK 国 際 放 送 局 長 取 締 役 ( 非 常 勤 ) 秋 山 秀 樹 NHKエンタープライズ 専 務 取 締 役 取 締 役 ( 非 常 勤 ) 山 田 敏 行 NHKグローバルメディアサービス 執 行 役 員 取 締 役 ( 非 常 勤 ) 新 宮 達 史 伊 藤 忠 商 事 情 報 保 険 物 流 部 門 長 代 行 取 締 役 ( 非 常 勤 ) 金 光 修 フジ メディア ホールディングス 常 務 取 締 役 取 締 役 ( 非 常 勤 ) 南 哲 夫 日 本 マイクロソフト 業 務 執 行 役 員 エンタープライズビジネス 製 造 第 2 統 括 本 部 長 取 締 役 ( 非 常 勤 ) 金 井 俊 夫 エヌ ティ ティ コミュニケーションズ 経 営 企 画 部 担 当 部 長 監 査 役 ( 非 常 勤 ) 宇 野 和 照 みずほ 銀 行 企 業 戦 略 第 2 部 審 査 役 監 査 役 ( 非 常 勤 ) 松 本 友 之 NHK 関 連 事 業 局 副 部 長 就 任 平 成 26 年 6 月 24 日 付 で 新 たに 隈 井 秀 明 赤 津 有 一 根 本 佳 則 金 井 俊 夫 が 取 締 役 に 松 本 友 之 が 監 査 役 に 就 任 しました 退 任 平 成 26 年 6 月 24 日 付 で 仲 元 正 明 が 常 務 取 締 役 を 橋 本 明 徳 出 口 秀 一 が 取 締 役 を 杉 岡 純 が 監 査 役 を 退 任 しました (2) 当 社 の 役 員 報 酬 等 の 額 対 象 者 人 数 報 酬 の 額 取 締 役 3 名 40,707 千 円 9
4. 業 務 の 適 正 を 確 保 するための 体 制 当 社 が 業 務 の 適 正 を 確 保 するための 体 制 として 取 締 役 会 において 決 議 した 事 項 は 以 下 のとおりです (1) 取 締 役 および 使 用 人 の 職 務 の 執 行 が 法 令 および 定 款 に 適 合 することを 確 保 するため の 体 制 当 社 は 取 締 役 使 用 人 を 含 めた 行 動 規 範 として JIB 倫 理 行 動 指 針 を 定 め その 遵 守 を 図 る また コンプライアンスを 確 保 するために リスクマネジメント 規 程 を 定 め 社 長 を 委 員 長 とする リスクマネジメント 委 員 会 を 設 置 し 全 社 的 に 法 令 遵 守 が 確 保 される 体 制 をとる リスクの 未 然 防 止 と 早 期 解 決 を 図 るため コンプライアンス 通 報 制 度 規 程 通 報 窓 口 を 設 置 し 社 内 に 効 果 的 に 周 知 し 適 宜 法 令 等 の 遵 守 状 況 をモニタリングする 取 締 役 会 については 取 締 役 会 規 程 を 制 定 し その 適 切 な 運 営 を 確 保 し 定 例 で 開 催 するほ か 必 要 に 応 じて 随 時 開 催 し 取 締 役 間 の 意 思 疎 通 を 図 るとともに 相 互 に 職 務 執 行 を 監 督 し 法 令 定 款 違 反 行 為 を 未 然 に 防 止 する 万 一 取 締 役 が 他 の 取 締 役 の 法 令 定 款 違 反 行 為 を 発 見 した 場 合 は 直 ちに 監 査 役 および 取 締 役 会 に 報 告 するなどして その 徹 底 を 図 る 同 様 に 社 長 常 勤 役 員 他 で 構 成 する 経 営 会 議 については 取 締 役 会 規 程 など 執 行 役 員 については 執 行 役 員 制 度 規 程 を 遵 守 し 職 務 執 行 の 法 令 定 款 への 適 合 を 確 保 する コンプライアンス 関 連 の 研 修 周 知 文 書 などによる 啓 発 個 人 面 談 の 機 会 を 捉 えての 指 導 助 言 などによる 意 識 向 上 に 努 め 全 社 的 な 法 令 遵 守 の 一 層 の 推 進 を 図 る (2) 取 締 役 の 職 務 の 執 行 に 係 る 情 報 の 保 存 および 管 理 に 関 する 体 制 文 書 管 理 規 程 の 整 備 によって 資 料 の 扱 いを 明 文 化 し 取 締 役 の 職 務 の 執 行 に 係 る 情 報 の 保 存 および 管 理 に 適 正 を 期 す 株 主 総 会 取 締 役 会 経 営 会 議 部 長 会 の 議 事 録 については 関 連 資 料 とともに 文 書 管 理 規 程 に 基 づき 適 切 かつ 確 実 に 経 営 企 画 室 に 保 存 保 管 開 示 する (3) 取 締 役 の 職 務 の 執 行 が 効 率 的 に 行 われることを 確 保 するための 体 制 各 組 織 の 業 務 分 掌 に 関 する 職 務 権 限 規 程 を 定 め 取 締 役 および 各 部 門 の 所 管 と 権 限 を 明 確 にし 経 営 に 関 する 意 思 決 定 および 職 務 執 行 を 効 率 的 かつ 適 正 に 行 う 重 要 な 意 思 決 定 にあたっては 経 営 会 議 などにより 多 角 的 に 検 討 し 慎 重 に 決 定 する 仕 組 みを 設 ける 中 期 経 営 計 画 およびそれを 受 けた 年 度 事 業 計 画 を 策 定 する 計 画 は 事 業 ごとの 目 標 値 を 設 定 し 推 進 するとともに 業 績 を 把 握 することにより 適 宜 見 直 しを 行 う (4) 損 失 の 危 機 の 管 理 に 関 する 規 程 その 他 の 体 制 危 機 管 理 規 程 を 制 定 し 経 営 活 動 に 潜 在 するリスクを 特 定 し 平 常 時 からリスクの 低 減 お よび 危 機 の 未 然 防 止 に 努 めるとともに 重 大 な 危 機 が 発 生 した 場 合 の 即 応 体 制 を 整 備 維 持 す る リスク 管 理 統 括 責 任 者 を 代 表 取 締 役 社 長 とし リスク 管 理 体 制 の 整 備 運 用 にあたる 10
日 常 から 予 防 的 管 理 の 周 知 徹 底 を 図 るとともに 研 修 などにより 損 失 の 危 険 の 管 理 について 全 社 的 な 認 識 向 上 を 図 る (5) 企 業 グループにおける 業 務 の 適 正 を 確 保 するための 体 制 当 社 の 親 会 社 にあたるNHKの 関 連 団 体 運 営 基 準 に 子 会 社 等 の 事 業 が 適 切 に 行 われる ことを 目 的 として 関 連 団 体 の 事 業 運 営 およびこれに 対 するNHKの 指 導 監 督 等 に 関 する 基 本 的 事 項 が 定 められており 当 社 も 該 当 している NHKは 関 連 団 体 運 営 基 準 に 関 する 事 項 およびNHKが 指 定 する 事 項 について 監 査 法 人 等 に 委 嘱 して 関 連 団 体 の 業 務 監 査 を 実 施 し 監 査 法 人 等 の 報 告 に 基 づき 関 連 団 体 に 対 し 必 要 な 指 導 監 督 を 行 っており 当 社 も 該 当 している NHKと 関 連 団 体 とは 定 期 的 に NHKグループ 会 議 を 開 催 し 経 営 についてはその 自 主 性 を 尊 重 しつつ 倫 理 法 令 遵 守 行 動 規 範 などに 示 される 基 本 的 な 考 え 方 を 共 有 している (6) 監 査 役 がその 職 務 を 補 助 すべき 使 用 人 を 置 くことを 求 めた 場 合 における 当 該 使 用 人 に 関 する 体 制 と 当 該 使 用 人 の 取 締 役 からの 独 立 性 に 関 する 体 制 監 査 役 の 職 務 を 補 助 する 部 署 は 経 営 企 画 室 とする 監 査 役 より 監 査 業 務 に 必 要 な 命 令 を 受 けた 経 営 企 画 室 社 員 は その 命 令 に 関 して 取 締 役 経 営 企 画 室 長 の 指 揮 命 令 を 受 けない (7) 取 締 役 および 使 用 人 が 監 査 役 に 報 告 をするための 体 制 その 他 の 監 査 役 への 報 告 に 関 する 体 制 および 監 査 役 の 監 査 が 実 効 的 に 行 われることを 確 保 するための 体 制 取 締 役 および 使 用 人 は 重 大 な 法 令 定 款 違 反 および 不 正 行 為 の 事 実 または 会 社 に 著 しい 損 害 を 及 ぼす 恐 れのある 事 実 を 知 ったときには 速 やかに 監 査 役 に 報 告 する 重 要 な 意 思 決 定 の 過 程 および 業 務 の 執 行 状 況 を 把 握 できるようにするため 監 査 役 は 取 締 役 会 のほか 重 要 な 会 議 に 出 席 できる また 監 査 役 から 要 求 のあった 文 書 などは 随 時 提 供 す る 11