2. 調 査 結 果 の 概 要 1) 被 害 状 況 及 び 影 響 について 1 地 震 により 牧 野 に 被 害 が 出 たと 回 答 した 牧 野 組 合 は 86 のうち 55 牧 野 組 合 (64%) そのう ち 23 牧 野 において 今 まで 採 草 または 放 牧 に 利 用



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( 別 添 1) 牧 野 組 合 長 を 通 じた 被 災 状 況 と 復 旧 復 興 に 関 する 意 向 把 握 調 査 ( 案 ) 1. 調 査 の 概 要 1) 調 査 の 趣 旨 熊 本 地 震 で 発 生 した 牧 野 及 び 牧 野 利 用 に 関 わる 被 害 の 状 況 を 確 認 するとともに 農 畜 産 業 継 続 の 見 通 しや 地 域 の 復 旧 復 興 に 向 けて 必 要 と 考 える 支 援 等 の 意 向 について 把 握 し 復 旧 復 興 策 を 検 討 するための 基 礎 資 料 とする 2) 調 査 対 象 期 間 方 法 対 象 : 阿 蘇 地 域 における 阿 蘇 草 原 再 生 協 議 会 加 入 の 91 牧 野 組 合 の 組 合 長 期 間 :2016 年 6 月 1 日 ~7 月 19 日 実 施 方 法 : 調 査 員 による 組 合 長 への 面 接 聞 き 取 り 都 合 のつかない 場 合 は 調 査 票 への 記 入 を 依 頼 し 郵 送 等 にて 送 付 回 収 (なお 調 査 票 は 本 資 料 最 後 に 添 付 ) 3) 回 収 状 況 回 収 数 :86 件 ( 面 接 聞 き 取 り 76 件 組 合 長 の 調 査 票 記 入 10 件 ) 市 町 村 別 回 収 件 数 ( 調 査 対 象 数 ) 阿 蘇 市 : 36(38) 小 国 町 : 4(4) 南 小 国 町 : 8(8) 産 山 村 : 4(4) 高 森 町 : 11(12) 南 阿 蘇 村 : 15(17) 西 原 村 : 4(4) 山 都 町 : 4(4) 計 86(91) 1

2. 調 査 結 果 の 概 要 1) 被 害 状 況 及 び 影 響 について 1 地 震 により 牧 野 に 被 害 が 出 たと 回 答 した 牧 野 組 合 は 86 のうち 55 牧 野 組 合 (64%) そのう ち 23 牧 野 において 今 まで 採 草 または 放 牧 に 利 用 していた 場 所 で 使 えなくなった 部 分 が 発 生 旧 阿 蘇 町 ( 阿 蘇 市 )では 13 牧 野 のうち7 割 を 超 える 10 牧 野 組 合 で 使 えなくなった 部 分 が 発 生 している 小 国 町 南 小 国 町 産 山 村 では 16 牧 野 のうち6 牧 野 で 被 害 があったものの 使 えなくなった 部 分 があるとの 回 答 はなかった 2 被 害 の 内 容 は 牧 野 道 ( 牧 野 に 行 く 道 も 含 む)の 損 壊 が 37 件 と 最 も 多 い 次 いで 土 砂 崩 れ 亀 裂 原 野 崩 れ の 順 に 被 害 件 数 が 多 く 断 層 発 生 も2 牧 野 組 合 あった 地 域 別 にみ ると 阿 蘇 市 南 阿 蘇 村 西 原 村 の 牧 野 組 合 に 被 害 が 多 く 発 生 している 324 牧 野 組 合 で 組 合 員 の 畜 舎 に 被 害 が 出 たとしている(28%) 被 災 戸 数 は 70 戸 に 及 ぶ 410 牧 野 組 合 で 牛 の 被 害 ( 死 亡 )が 確 認 されている(12%) 被 害 頭 数 は 20 頭 で うち 畜 舎 での 被 害 は 17 頭 原 野 での 被 害 は3 頭 5 地 震 により 採 草 放 牧 による 牧 野 利 用 または 野 焼 き 輪 地 切 りの 維 持 管 理 作 業 に 影 響 が 出 る と 回 答 した 牧 野 組 合 は 全 体 の 37% 被 害 状 況 に 対 応 して 阿 蘇 市 南 阿 蘇 村 西 原 村 の 牧 野 組 合 から 影 響 が 出 るとの 回 答 が 多 い 2) 今 後 の 見 通 しについて 6 被 害 の 有 無 に 関 わらず 牧 野 利 用 ( 採 草 放 牧 )をやめたいとする 牧 野 組 合 はない 維 持 管 理 ( 野 焼 き 輪 地 切 り)をやめたいとするのは3 牧 野 組 合 牧 野 利 用 維 持 管 理 とも7 割 以 上 の 牧 野 組 合 が 続 けたいし 今 の 規 模 を 維 持 できる としている 75 牧 野 組 合 で 地 震 後 に 牛 飼 いをやめた(やめる) 組 合 員 がいる 3) 必 要 な 支 援 について 8 被 害 のある 牧 野 組 合 の 場 合 牧 野 管 理 道 の 修 復 及 び 牧 野 の 修 復 が 上 位 に 挙 げられるが 被 害 のない 牧 野 組 合 は 未 利 用 牧 野 の 非 組 合 員 への 使 用 斡 旋 との 回 答 が 最 も 多 い 4) 阿 蘇 地 域 の 復 旧 復 興 について 9 回 答 者 の 94%が 阿 蘇 へのアクセス 道 路 の 復 旧 を 阿 蘇 地 域 の 復 旧 復 興 に 向 けて 重 要 と 認 識 している 阿 蘇 市 以 北 の 地 域 では 地 域 の 伝 統 文 化 の 継 承 や 観 光 の 促 進 など 農 畜 産 業 に 直 接 関 わること 以 外 も 復 旧 復 興 に 向 けて 重 要 な 項 目 として 挙 げる 割 合 が 比 較 的 高 い 2

3. 調 査 結 果 1) 被 害 状 況 および 影 響 について 1 牧 野 に 被 害 が 出 たと 回 答 した 牧 野 組 合 は 86 のうち 55 牧 野 組 合 熊 本 地 震 により 牧 野 に 被 害 が 出 たと 回 答 した 牧 野 組 合 は 55 牧 野 組 合 であり 全 体 の 64%にあた る 地 域 別 にみると 被 害 が 生 じた 牧 野 組 合 の 割 合 が 高 いのは 阿 蘇 市 ( 旧 阿 蘇 町 92% その 他 70%) 南 阿 蘇 村 西 原 村 (79%)であり その 他 の 地 域 でも 約 4 割 で 被 害 が 発 生 している ( 図 1) 被 害 があった 55 牧 野 のうち 地 震 発 生 により 今 まで 採 草 放 牧 に 使 っていた 場 所 で 使 えなくな った 部 分 があるのは 23 牧 野 組 合 内 訳 をみると 6 牧 野 の 採 草 地 と 19 牧 野 の 放 牧 地 で 使 えなく なった 部 分 が 出 ている ( 表 1 表 2) 特 に 旧 阿 蘇 町 ( 阿 蘇 市 )では 被 害 により 実 際 に 使 えなくなった 部 分 があると 回 答 した 牧 野 組 合 の 割 合 が 75%を 超 えており 他 の 地 域 と 比 べて 高 い 一 方 小 国 町 南 小 国 町 産 山 村 の 牧 野 組 合 からは 地 震 により 使 えなくなった 部 分 があるとの 回 答 はなかった ( 図 2) 表 1: 牧 野 の 被 害 と 使 えなくなった 部 分 の 有 無 表 2: 使 えなくなった 部 分 の 内 訳 (MA) 項 目 回 答 数 割 合 回 答 数 項 目 ( 牧 野 ) (%) ( 牧 野 ) 被 害 あり(*) 55 63.9 採 草 地 野 草 採 草 地 5 被 害 なし 30 34.9 牧 草 採 草 地 1 不 明 1 1.2 放 牧 地 野 草 放 牧 地 13 計 (n=) 86 100.0 牧 草 放 牧 地 6 * 被 害 あり の 内 訳 (n=55) いずれか 不 明 2 使 えなくなった 部 分 がある 23 26.7 n= 23 使 えなくなったというほどではない 32 37.2 図 1: 牧 野 の 被 害 の 有 無 ( 地 域 別 ) 注 :nは 全 回 答 者 数 を 示 す 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全 体 小 国 町 南 小 国 町 産 山 村 阿 蘇 市 ( 旧 阿 蘇 町 ) 阿 蘇 市 (その 他 ) 南 阿 蘇 村 西 原 村 高 森 町 山 都 町 37.5 40.0 63.9 92.3 69.6 78.9 56.3 60.0 34.9 7.7 30.4 21.1 1.2 6.3 被 害 あり 被 害 なし 不 明 図 2: 使 えなくなった 部 分 の 有 無 ( 地 域 別 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全 体 26.7 37.2 34.9 1.2 小 国 町 南 小 国 町 産 山 村 阿 蘇 市 ( 旧 阿 蘇 町 ) 37.5 76.9 56.3 15.4 6.3 7.7 阿 蘇 市 (その 他 ) 26.1 43.5 30.4 南 阿 蘇 村 西 原 村 21.1 57.9 21.1 高 森 町 山 都 町 20.0 20.0 60.0 被 害 があり 使 えなくなった 部 分 あり 被 害 はあったが 使 えなくなったというほどではない 被 害 なし 不 明 3

2 被 害 の 内 容 で 最 も 多 いのは 牧 野 道 損 壊 で 37 牧 野 被 害 内 容 で 最 も 多 かったのは 牧 野 道 の 損 壊 ( 牧 野 に 行 く 道 も 含 む) で 37 牧 野 組 合 が 挙 げて いる 次 いで 土 砂 崩 れ 亀 裂 原 野 崩 れ の 順 に 多 く 断 層 の 被 害 は2 牧 野 組 合 その 他 の 被 害 も 多 く 挙 げられている ( 図 3) いずれの 地 域 においても 牧 野 道 損 壊 の 被 害 が 出 ているが 阿 蘇 市 南 阿 蘇 村 西 原 村 にお いて 被 害 があった 牧 野 組 合 の 件 数 が 多 い また 土 砂 崩 れ 原 野 崩 れや 亀 裂 断 層 の 被 害 件 数 についても 同 様 である ( 表 3) これら 被 害 箇 所 の 修 復 については 自 己 修 復 が 可 能 な 箇 所 があるとする 回 答 が 15 牧 野 ( 鉄 条 網 ポンプ 道 や 放 牧 地 の 小 さな 亀 裂 など) 修 復 不 可 能 ( 自 然 回 復 を 待 つ) な 箇 所 があると する 回 答 が9 牧 野 ( 急 斜 面 の 崩 れ 幅 広 い 亀 裂 土 砂 崩 れの 堆 積 など) また 被 害 のあった 55 牧 野 組 合 のうち 39 牧 野 組 合 (71%)が 行 政 支 援 が 必 要 な 箇 所 があると 回 答 しており 必 要 な 支 援 内 容 として 土 砂 撤 去 鉄 条 網 張 替 資 材 水 関 係 施 設 修 復 牧 野 道 等 の 亀 裂 修 復 などがあげ られている ( 図 4) 図 3: 被 害 の 類 型 別 件 数 (MA) 牧 野 道 損 壊 土 砂 崩 れ 亀 裂 原 野 崩 れ 断 層 その 他 0 10 20 30 40 37 26 20 13 2 25 その 他 の 回 答 内 容 牧 柵 切 れ 牧 野 内 の 畜 舎 倉 庫 監 視 小 屋 の 損 壊 貯 水 槽 地 下 水 ボーリング 施 設 の 損 壊 水 桶 損 傷 橋 の 損 壊 等 表 3: 被 害 の 類 型 別 件 数 ( 地 域 別 MA) 地 域 ( 市 町 村 ) 亀 裂 断 層 原 野 崩 れ 土 砂 崩 れ 牧 野 道 損 壊 その 他 n= 全 体 20 2 13 26 37 25 86 小 国 町 南 小 国 町 産 山 村 1 0 0 0 5 1 16 阿 蘇 市 ( 旧 阿 蘇 町 ) 7 1 4 9 10 7 13 阿 蘇 市 (その 他 ) 7 1 7 5 8 7 23 南 阿 蘇 村 西 原 村 5 0 0 10 11 10 19 高 森 町 山 都 町 0 0 2 2 3 0 15 図 4: 被 害 があった 場 所 の 修 復 の 手 段 (MA) 0 10 20 30 40 50 行 政 等 の 支 援 が 必 要 39 自 己 修 復 が 可 能 15 修 復 は 不 可 能 ( 自 然 の 回 復 を 待 つ) 9 その 他 3 4

324 牧 野 組 合 で 組 合 員 の 畜 舎 に 被 害 組 合 員 の 畜 舎 に 被 害 が 出 たのは 24 牧 野 組 合 であり 全 体 の 28%にあたる ( 図 5) 地 域 別 にみると 高 森 町 山 都 町 以 外 のすべて 地 域 で 畜 舎 の 被 害 が 発 生 しており 被 害 のあっ た 戸 数 は 70 戸 であった ( 表 4) 図 5: 組 合 員 の 畜 舎 被 害 の 有 無 不 明, 1 表 4: 畜 舎 被 害 のあった 組 合 数 及 び 被 災 戸 数 ( 地 域 別 ) 被 害 な し, 61 被 害 あ り, 24 地 域 5 区 分 被 害 あり 被 災 戸 数 ( 組 合 ) ( 戸 ) n= 小 国 町 南 小 国 町 産 山 村 2 9 16 阿 蘇 市 ( 旧 阿 蘇 町 ) 5 22 13 阿 蘇 市 (その 他 ) 6 21 23 南 阿 蘇 村 西 原 村 11 18 19 高 森 町 山 都 町 0 0 15 全 体 24 70 86 410 牧 野 組 合 で 牛 の 被 害 ( 死 亡 )を 確 認 牧 野 組 合 内 で 牛 の 被 害 ( 死 亡 )があったのは 10 牧 野 組 合 で 全 体 の 12%にあたる ( 図 6) 被 害 頭 数 は 全 体 で 19 頭 であり うち 畜 舎 における 被 害 は 16 頭 原 野 における 被 害 は 3 頭 地 域 別 では 旧 阿 蘇 町 ( 阿 蘇 市 )の 牧 野 組 合 における 被 害 頭 数 が 14 頭 で 最 も 多 い ( 表 5) 図 6: 牧 野 組 合 内 の 牛 の 被 害 の 有 無 不 明 ( 無 回 答 ), 0 被 害 な し, 76 被 害 あ り, 10 表 5: 牛 の 被 害 のあった 組 合 数 及 び 牛 の 被 害 頭 数 ( 地 域 別 ) 地 域 5 区 分 被 害 あり ( 組 合 ) 被 害 頭 数 ( 頭 ) うち 畜 舎 ( 頭 ) うち 原 野 ( 頭 ) n= 小 国 町 南 小 国 町 産 山 村 0 0 0 0 16 阿 蘇 市 ( 旧 阿 蘇 町 ) 4 14 12 2 13 阿 蘇 市 (その 他 ) 0 0 0 0 23 南 阿 蘇 村 西 原 村 5 5 4 1 19 高 森 町 山 都 町 1 1 1 0 15 全 体 10 20 17 3 86 5

5 牧 野 利 用 または 維 持 管 理 作 業 に 支 障 が 出 るとする 牧 野 組 合 は 全 体 の 37% 牧 野 利 用 ( 採 草 放 牧 )への 影 響 があるとする 組 合 は 32% 維 持 管 理 ( 野 焼 き 輪 地 切 り)へ の 影 響 があるとする 組 合 は 24% 両 方 に 影 響 が 出 るとする 組 合 が 19%あった ( 図 7)より 詳 細 に みると 表 6のとおり 地 域 別 にみると 牧 野 の 被 害 の 有 無 ( 図 1)と 同 様 阿 蘇 市 南 阿 蘇 村 西 原 村 において 牧 野 利 用 維 持 管 理 作 業 に 影 響 があると 回 答 した 牧 野 組 合 の 割 合 が 高 い ( 図 8) 図 7: 牧 野 利 用 や 維 持 管 理 への 支 障 3% 影 響 なし 19% 採 草 放 牧 への 影 響 なし 野 焼 きまたは 輪 地 切 りへの 影 響 あり 13% 60% 野 焼 き 輪 地 切 りへの 影 響 なし 採 草 または 放 牧 への 影 響 あり 採 草 放 牧 にも 野 焼 き 輪 地 切 りにも 影 響 あり 5% 不 明 表 6: 採 草 放 牧 野 焼 き 輪 地 切 りへの 支 障 (MA) 項 目 回 答 数 割 合 (%) 採 草 への 影 響 あり 10 11.6 放 牧 への 影 響 あり 21 24.4 野 焼 きへの 影 響 あり 19 22.1 輪 地 切 りへの 影 響 あり 21 24.4 影 響 なし 52 60.5 不 明 3 3.5 n= 86 100.0 図 8: 牧 野 利 用 や 維 持 管 理 への 支 障 ( 地 域 別 ) 6

被 害 状 況 と 影 響 - 個 別 コメント < 牧 野 道 被 害 > 土 砂 崩 れ 等 により 牧 野 道 損 壊 野 焼 き 輪 地 切 りにも 影 響 外 輪 壁 の 激 しい 土 砂 崩 れや 落 石 により 牧 野 道 も 損 壊 野 焼 きに 関 して 防 火 帯 を 切 りに 行 け ないし 野 焼 き 時 にも 車 で 行 けない 状 況 亀 裂 や 土 砂 崩 れにより 管 理 道 は 歩 いても 通 れない 状 況 来 春 の 野 焼 きは 安 全 面 から 中 止 せざ るを 得 ないかもしれない 野 焼 きを 継 続 するためには 管 理 道 を 修 復 し 足 場 は 安 全 にできる ように 作 り できない 所 は 野 焼 き 範 囲 を 狭 めていく 必 要 があるだろう 牧 野 道 の 泥 除 けなど 当 面 できるところは 自 己 修 復 牧 野 内 で 亀 裂 や 土 砂 崩 れ 牧 野 道 損 壊 等 があり 牧 野 管 理 道 は 土 砂 が 被 った 箇 所 の 泥 よけな ど 自 分 達 で 応 急 処 置 を 行 い 当 面 使 えるようにしている < 水 源 被 害 > 停 電 によりポンプ 等 で 揚 げている 水 がストップ 水 はポンプで 揚 げていたが 電 気 が 止 まったため 自 己 修 復 3~4 日 はタンクで 水 を 運 んだ ボーリングして 揚 げている 水 が 停 電 で 使 えなくなり 今 は 自 然 水 ( 雨 水 )で 賄 っているが 梅 雨 明 けからは 水 が 足 りなくなる 可 能 性 もある 水 源 地 崩 壊 により 他 の 水 源 から 水 供 給 ができる 範 囲 で 放 牧 水 源 地 が 崩 れたため 牧 野 内 にある 水 源 から 水 を 供 給 できる 範 囲 に 狭 めて 放 牧 している < 牧 野 利 用 維 持 管 理 への 影 響 > 被 害 箇 所 を 区 切 って 放 牧 危 険 性 から 放 牧 しない 傾 向 も 放 牧 地 内 で 崩 れた 場 所 は 被 災 後 すぐに 牛 が 入 らないように 柵 をして 使 っている 亀 裂 が 入 った 場 所 は 埋 めた 所 も 少 しあるが 修 復 は 不 可 能 と 思 われる 亀 裂 や 土 砂 崩 れの 箇 所 は 区 切 って 放 牧 している 現 在 の 放 牧 頭 数 は 通 常 の6 割 程 度 地 震 以 降 危 険 性 から 放 牧 しない 傾 向 がある 牧 野 利 用 も 維 持 管 理 も 続 けたいが 現 実 的 には 面 積 や 頭 数 など 規 模 を 縮 小 せざるを 得 ないだろう 亀 裂 や 土 砂 崩 れ 牧 野 道 損 壊 により 採 草 放 牧 に 使 えなくなっている 部 分 が 大 きい 牧 野 内 では 亀 裂 や 土 砂 崩 れ 牧 野 道 損 壊 があり 採 草 地 は 全 て 放 牧 地 は 約 半 分 が 使 えなく なった 牧 野 道 の 被 害 は 野 焼 きや 輪 地 切 りにも 影 響 する 外 輪 壁 の 土 砂 崩 れにより 下 の 放 牧 地 に 土 砂 が 入 り 牧 柵 も 損 壊 して 使 えなくなっている 土 砂 は 森 林 境 の 防 火 帯 まで 流 れており 野 焼 きができるかどうか 心 配 である 県 内 被 災 地 からの 預 託 放 牧 頭 数 が 増 加 秋 口 には 草 が 足 りなくなる 可 能 性 も 震 災 後 組 合 員 の 放 牧 頭 数 は 通 常 通 りだが 熊 本 型 放 牧 は 熊 本 市 内 など 被 災 地 からの 受 け 入 れ 要 請 もあって 前 年 より 頭 数 が 増 加 土 砂 の 流 れ 込 みや 牧 柵 被 害 で 使 えなくなった 放 牧 地 もあり 秋 口 には 草 の 量 が 不 足 する 可 能 性 もある < 牛 の 被 害 > 水 がない 地 区 では 畜 舎 の 牛 は 売 却 もしくは 被 害 が 少 なかった 地 域 に 避 難 牧 野 への 連 絡 ルートが 全 て 損 壊 原 野 にいた 周 年 放 牧 の 牛 約 10 頭 のうち1 頭 が 被 災 また 3 頭 の 妊 娠 牛 は かろうじて 四 駆 で 通 れる 道 を 使 って 危 険 な 状 況 のなか 畜 舎 に 持 ち 帰 った 牧 野 道 は 隆 起 や 亀 裂 があるが 応 急 処 置 をして 使 用 水 が 枯 れなかったので 放 牧 ができてい るが 水 がない 地 区 で 畜 舎 にいた 牛 はセリに 出 すか 売 却 または 波 野 などに 避 難 している 7

2) 牧 野 利 用 及 び 維 持 管 理 継 続 に 関 する 今 後 の 見 通 しについて 6 被 害 の 有 無 にかかわらず 牧 野 利 用 を やめたい とする 牧 野 組 合 はない 今 後 の 見 通 しとして 採 草 放 牧 等 の 牧 野 利 用 を やめたい とする 牧 野 組 合 はなく 被 害 の 有 無 別 にみても 変 わらない ( 図 9 図 10) 野 焼 き 輪 地 切 りの 維 持 管 理 を やめたい とするのは3 牧 野 組 合 ( 被 害 が 著 しかった 組 合 の ほか 既 に 牧 野 利 用 がなく 高 齢 化 が 進 んでいる 牧 野 が 含 まれる) ( 図 11) 牧 野 利 用 維 持 管 理 とも7 割 以 上 の 牧 野 組 合 が 続 けたいし 今 の 規 模 を 維 持 できる として いる 図 9: 採 草 放 牧 等 の 牧 野 利 用 の 今 後 の 見 通 し 0% 3% 0% 12% 13% 続 けたいし 規 模 を 拡 大 したい (3) 続 けたいし 今 の 規 模 を 維 持 できる (62) 規 模 を 縮 小 して 続 けたい (11) 72% 続 けられるが もうやめたい (0) 続 けられないし やめたい (0) 不 明 (10) 括 弧 内 は 件 数 図 10: 被 害 の 有 無 別 に 見 た 採 草 放 牧 等 の 牧 野 利 用 の 今 後 の 見 通 し 図 11: 野 焼 き 輪 地 切 りの 維 持 管 理 作 業 の 今 後 の 見 通 し 2% 1% 7% 9% 1% 続 けたいし 規 模 を 拡 大 したい (1) 続 けたいし 今 の 規 模 を 維 持 できる (68) 規 模 を 縮 小 して 続 けたい (6) 79% 続 けられるが もうやめたい (1) 続 けられないし やめたい (2) 不 明 (8) 括 弧 内 は 件 数 8

75 牧 野 組 合 で 地 震 後 に 牛 飼 いをやめた(やめる) 組 合 員 がいる 地 震 後 に 牛 飼 いをやめた(やめる) 組 合 員 がいる 組 合 は 5 牧 野 組 合 ( 図 12) 地 域 別 では 南 小 国 町 の1 牧 野 組 合 阿 蘇 市 の3 牧 野 組 合 南 阿 蘇 村 の1 牧 野 組 合 でそれぞれ やめた(やめる) 組 合 員 が 出 ている ( 表 7) 図 12: 牛 飼 いをやめた(やめる) 組 合 員 のいる 組 合 わからな い, 1 いる, 5 いない, 80 表 7: 地 域 別 牛 飼 いをやめた(やめる) 組 合 員 のいる 組 合 やめた(やめる) 組 合 員 地 域 5 区 分 がいる 牧 野 組 合 数 n= 小 国 町 南 小 国 町 産 山 村 1 16 阿 蘇 市 ( 旧 阿 蘇 町 ) 2 13 阿 蘇 市 (その 他 ) 1 23 南 阿 蘇 村 西 原 村 1 19 高 森 町 山 都 町 0 15 計 5 86 9

3) 必 要 な 支 援 について 8 今 後 の 畜 産 継 続 に 向 けて 多 くの 牧 野 組 合 が 牧 野 管 理 道 の 修 復 支 援 を 望 む 畜 産 継 続 牧 野 利 用 維 持 管 理 の 継 続 に 必 要 なこと 希 望 する 支 援 について 最 も 多 かった 回 答 は 牧 野 管 理 道 の 修 復 のための 支 援 で 31 牧 野 組 合 (36%)が 選 択 している 次 いで 牧 野 修 復 のための 支 援 後 継 者 新 規 就 農 者 に 関 する 支 援 あか 牛 導 入 資 金 の 支 援 の 順 に 多 い その 他 の 要 望 として 牧 柵 整 備 水 の 確 保 採 草 機 械 の 導 入 などが 挙 げられている ( 表 8) 被 害 の 有 無 別 にみると 被 害 のあった 牧 野 組 合 では 牧 野 管 理 道 や 牧 野 修 復 への 支 援 を 挙 げるものが 多 いが 被 害 のない 牧 野 組 合 では 未 利 用 牧 野 の 非 組 合 員 への 使 用 斡 旋 が 最 も 多 く 挙 げられている ( 図 13) 表 8: 今 後 の 畜 産 継 続 に 必 要 なこと 希 望 する 支 援 ( 多 い 順 MA) 選 択 項 目 回 答 数 割 合 (%) 牧 野 管 理 道 の 修 復 のための 支 援 31 36.0 牧 野 修 復 のための 支 援 26 30.2 後 継 者 新 規 就 農 者 に 関 する 支 援 21 24.4 あか 牛 導 入 資 金 の 支 援 21 24.4 農 畜 産 作 業 人 手 確 保 のための 支 援 19 22.1 未 利 用 牧 野 の 非 組 合 員 への 使 用 斡 旋 19 22.1 畜 舎 修 復 への 支 援 14 16.3 管 理 外 牧 野 で 利 用 可 な 牧 野 の 斡 旋 5 5.8 その 他 29 33.7 不 明 3 3.5 n= 86 100.0 図 13: 被 害 の 有 無 別 に 見 た 今 後 の 畜 産 継 続 に 必 要 なこと 希 望 する 支 援 (MA) 0 5 10 15 20 25 30 牧 野 管 理 道 の 修 復 のための 支 援 牧 野 修 復 のための 支 援 後 継 者 新 規 就 農 者 に 関 する 支 援 あか 牛 導 入 資 金 の 支 援 農 畜 産 作 業 人 手 確 保 のための 支 援 未 利 用 牧 野 の 非 組 合 員 への 使 用 斡 旋 畜 舎 修 復 への 支 援 (21) (21) (19) (19) (14) (26) (31) 被 害 あり 被 害 なし 管 理 外 牧 野 で 利 用 可 な 牧 野 の 斡 旋 (5) その 他 (29) 不 明 (3) 括 弧 内 は 合 計 件 数 10

必 要 な 支 援 要 望 等 自 由 意 見 より < 行 政 支 援 補 助 金 等 について> 自 分 たちでできない 復 旧 工 事 等 には 行 政 支 援 を 地 震 被 害 の 中 でも 何 とか 放 牧 できている 集 落 でできる 修 復 はやっていく お 互 い 助 け 合 い ながらやっているが 自 分 たちだけではできないこともあり 行 政 支 援 をお 願 いしたい 畜 舎 復 旧 など 年 配 の 人 も 含 めて 支 援 を 畜 舎 復 旧 の 補 助 金 は 25 年 間 やる 気 がないと 出 ない そのため 後 継 者 がいるか 若 い 人 で ないと 使 えない 制 度 となっている 10 年 とかに 縮 小 してもらわないと 60 歳 代 以 上 の 人 は やる 気 があってもあきらめざるを 得 ないだろう 牧 野 への 支 援 は 今 のところ 全 くない 年 配 の 人 はこれを 機 に 牛 をやめることも 考 えられるの で その 辺 を 支 援 してほしい 厳 しい 状 況 のなか 維 持 管 理 を 継 続 している 牧 野 にも 支 援 を 野 焼 き 再 開 に 支 援 があるが 時 代 とともに 野 焼 き 継 続 が 困 難 になってきているなか 継 続 的 に 行 っている 牧 野 にこそ 何 らか 支 援 があるべきと 感 じる 中 山 間 の 補 助 は 牧 柵 や 牧 野 道 修 理 や 草 地 改 良 等 に 有 り 難 かったが 予 算 見 直 しで 半 額 ほどに 減 り 満 足 に 管 理 ができないと 感 じている 全 体 のバランスが 悪 いのではないか < 牧 野 利 用 畜 産 継 続 のために> 牧 野 管 理 道 牧 野 修 復 野 焼 きをするために 管 理 道 修 復 が 必 要 足 場 を 安 全 に 作 り 無 理 な 所 は 狭 める 必 要 がある 野 焼 きのために 作 った 道 が 水 害 で 壊 れ また 地 震 で 壊 れた 修 復 のための 支 援 が 必 要 牧 野 管 理 道 に 支 援 が 必 要 道 を 作 れば 野 焼 き 管 理 ができる 土 砂 が 入 ったところなど 牧 野 修 復 のための 支 援 が 必 要 牧 野 は 段 差 を 修 復 できれば 草 地 更 新 をして 利 用 できる 水 の 確 保 一 番 は 水 の 確 保 であり ポンプ 修 復 への 支 援 が 必 要 牧 野 が 山 頂 付 近 にあり 水 がない 地 域 なので 給 水 施 設 があるとありがたい 安 全 に 放 牧 するための 牧 柵 整 備 牧 柵 張 替 の 支 援 があればいい 当 面 は 使 える 所 だけ 使 うが 経 営 規 模 の 維 持 の 問 題 がある 危 険 なところに 張 る 鉄 条 網 の 補 助 があるといい 亀 裂 があると 危 険 性 が 高 く 放 牧 しにくい これは 牛 の 高 値 とも 関 係 する 管 理 負 担 の 軽 減 のため 恒 久 的 な 牧 柵 に 変 更 したい 畜 産 継 続 のため 機 械 や 草 地 更 新 牧 草 ロールの 機 械 購 入 メンテナンスなどへの 支 援 があるといい 草 地 更 新 をしたい 作 業 機 械 種 子 肥 料 等 への 支 援 が 必 要 大 型 機 械 が 使 えない 斜 面 にも 永 年 牧 草 を 入 れて 放 牧 利 用 したい 生 物 多 様 性 保 全 に 配 慮 した 畜 産 や 維 持 管 理 牧 野 や 周 辺 にある 重 要 な 植 物 を 守 るために どのように 畜 産 や 維 持 管 理 をやっていけばいい のかアドバイスがあるといい また 立 ち 入 りに 注 意 を 促 すような 看 板 を 付 けてほしい 11

< 野 焼 き 管 理 の 省 力 化 安 全 性 確 保 について> 放 牧 をしなくなれば 野 焼 きもできなくなる 牧 野 利 用 と 野 焼 き 継 続 は 大 事 であり つながっている 牛 を 入 れなくなったら 草 が 伸 びて 危 険 で 野 焼 きは 難 しくなる 野 焼 きを 安 全 に 効 率 的 にするやり 方 を 検 討 すべき 今 回 の 地 震 被 害 が 野 焼 きをやめるきっかけにもなり 得 るので 下 から 焼 き 放 しでできるよう にするなど 安 全 にできるやり 方 を 考 えて 皆 が 楽 しみにして 来 るようになるといい 野 焼 きは 続 けなければならない 荒 れれば 被 害 にも 繋 がるので やり 方 を 考 える 必 要 がある ミルクロード 沿 いの 植 林 地 がなければ 火 入 れがしやすい 下 から 焼 き 放 しもできる 周 囲 が 個 人 等 の 植 林 地 であり 野 焼 きが 大 変 なので 入 会 権 を 放 棄 したらどうかという 人 もい る 輪 地 切 りは 急 斜 面 で 大 変 なためグリーンベルトにした 所 もあるが 輪 地 にヤギやヒツジ を 入 れようか 広 葉 樹 林 に 変 えようかという 話 もある < 利 用 維 持 管 理 の 継 続 に 向 けた 仕 組 み 等 について> 野 焼 きが 出 来 る 所 出 来 ない 所 をはっきりさせる 野 焼 きを 出 来 る 所 焼 けない 所 をはっきりさせることが 必 要 そのためには 音 頭 取 りをする 人 が 必 要 区 役 として 地 域 みんなで 守 る 仕 組 みになるといい 野 焼 きは 準 備 が 大 変 であり 苦 痛 になっている 昔 は 農 業 と 畜 産 維 持 管 理 が 両 立 できたが 今 は 農 業 も 大 規 模 にしないと 成 り 立 たず 手 が 回 らない 隣 接 牧 野 に 管 理 してもらう 話 もある が 入 会 地 であり 難 しい また 先 祖 が 一 生 懸 命 守 ってきた 原 野 であり 申 し 訳 ないという 気 持 ちもある 今 は 有 志 と 知 り 合 い 家 族 で 野 焼 きを 行 っているが 区 役 として 地 域 みんなで 守 る 仕 組 みになるといい 牧 野 の 再 編 も 考 えられる 牧 野 利 用 や 維 持 管 理 を 継 続 していくために 牧 野 の 再 編 拡 大 縮 小 などが 考 えられるが 周 辺 との 兼 ね 合 いが 問 題 になる また 行 政 の 動 きとも 関 係 する 野 焼 き 継 続 では 防 災 面 で 林 野 との 調 整 が 必 要 隣 接 牧 野 との 共 同 管 理 を 検 討 中 単 独 では 維 持 が 難 しくなってきたので 隣 の 牧 野 との 共 同 管 理 について 話 し 合 っている す ぐに 合 意 とはならないが 隣 近 所 の 部 落 なので 可 能 性 はあると 思 う 地 形 や 土 地 にあった 利 用 管 理 が 大 事 草 原 維 持 だけでなく 適 地 適 木 のようにその 地 形 土 地 にあった 管 理 も 重 要 急 傾 斜 では 草 原 としての 管 理 は 困 難 で 災 害 になりやすいから 広 葉 樹 を 植 えるなど これまでの 災 害 では 大 きな 木 は 倒 れて 崩 落 したが 低 木 果 樹 などが 定 着 すれば 安 全 性 も 高 まる 12

< 未 利 用 牧 野 の 活 用 について> 組 合 員 以 外 の 人 に 利 用 してもらいたい 現 在 草 余 りの 状 況 なので 放 牧 できない 南 阿 蘇 からの 受 け 入 れなど 斡 旋 の 制 度 があれば 良 い 但 し 慣 れない 地 だと 牛 の 中 でもいじめが 発 生 することに 注 意 が 必 要 未 利 用 牧 野 に 預 託 放 牧 を 受 け 入 れたい 周 年 放 牧 や 肥 育 に 使 いたいという 話 もある 未 利 用 牧 野 の 有 効 利 用 は 必 要 バイオマスでも 何 でも 利 用 できればいい 組 合 員 の 牧 野 利 用 がないので 外 の 人 に 使 ってほしい 町 が 斡 旋 し 貸 し 付 けるような 形 ででき るとよい 組 合 員 以 外 に 使 ってほしいが 立 地 条 件 や 入 会 権 がネック 放 牧 や 採 草 に 使 ってほしいが 牧 野 の 立 地 が 悪 いため 話 があってもなかなか 実 現 しない 起 伏 が 激 しく 事 故 の 心 配 があり 組 合 員 外 の 使 用 は 難 しい また 全 員 の 同 意 が 必 要 牧 野 を 組 合 員 以 外 に 使 ってもらう 話 が 来 たが 集 落 全 員 の 合 意 が 得 られなかった 比 較 的 平 坦 で 人 気 があるが 合 意 が 難 しい 牧 野 を 貸 すことは 可 能 だが 入 会 地 の 中 に 私 有 地 が 点 在 するため 入 会 権 は 残 したい 牧 野 を 組 合 員 以 外 に 貸 し 付 けるための 条 件 整 備 ( 牧 柵 の 材 料 費 など)に 支 援 があるといい 組 合 管 理 地 以 外 でも 放 牧 採 草 をしたい 放 牧 に 利 用 するため 未 利 用 牧 野 の 斡 旋 をしてもらいたい 冬 場 のえさが 足 りない 採 草 できる 場 所 があるといい < 後 継 者 の 確 保 育 成 について> 後 継 者 として 外 部 の 人 の 牧 野 利 用 を 進 めるべき 組 織 の 弱 体 化 が 一 番 こわい 入 会 権 の 問 題 もあるが 後 継 者 については 外 部 の 人 も 積 極 的 に 入 れるべき 新 規 就 農 は 土 地 がないことには 難 しい やめる 農 家 を 引 き 継 いでくれるようなしくみができ るといい 入 会 権 のない 人 も 牧 野 を 使 えるような 形 になれば 人 口 増 にもつながる 後 継 者 や 新 規 就 農 者 の 生 活 が 成 り 立 つことが 重 要 牛 飼 いは 最 初 の2 年 は 収 入 にならない 割 に 初 期 投 資 がかかるので 手 厚 い 支 援 があるといい 後 継 者 がいても 農 畜 産 で 生 活 が 成 り 立 ちにくに 状 況 にあることが 問 題 一 次 産 業 が 基 盤 としてしっかりしていれば 人 が 出 ていかない 人 が 減 る 中 で 維 持 管 理 を 続 けるのは 大 変 後 継 者 が 育 ってくると 変 わってくる 若 い 人 も 仲 間 があって 切 磋 琢 磨 して 儲 かる 農 業 を 目 指 していくようになるといい 組 合 の 若 手 に 牧 野 内 のことや 野 焼 きの 仕 方 を 伝 える 組 合 では 年 1 回 野 焼 き 後 の 草 原 が 見 渡 せる 時 期 に 組 合 の 若 手 を 集 めて 牧 野 カルテを 使 っ て 地 名 や 境 界 を 教 えながら 歩 いている 若 い 人 が 草 原 にもっと 興 味 を 持 つ 何 かが 必 要 野 焼 きは 班 に 分 けて 実 施 次 の 担 い 手 は 結 構 いるので 班 ごとに 野 焼 きのやり 方 など 教 え 後 継 者 育 成 に 努 めている 13

4) 阿 蘇 地 域 の 復 旧 復 興 について 9 阿 蘇 地 域 の 復 旧 復 興 に 向 けて 最 も 重 要 なことは 阿 蘇 へのアクセス 道 路 の 復 旧 回 答 者 の 94%が 阿 蘇 へのアクセス 道 路 の 復 旧 を 阿 蘇 地 域 の 復 旧 復 興 に 向 けて 重 要 と 認 識 し ている 次 いで 農 畜 産 業 後 継 者 の 育 成 新 規 就 農 者 の 受 け 入 れ 促 進 野 焼 きの 継 続 や 牧 野 の 有 効 利 用 による 草 原 維 持 の 順 となっている ( 図 14) 地 域 別 にみると 南 阿 蘇 村 西 原 村 で 後 継 者 の 育 成 等 を 挙 げるものが 比 較 的 多 く 阿 蘇 市 以 北 の 地 域 では 地 域 の 伝 統 文 化 の 継 承 や 観 光 の 促 進 など 農 畜 産 業 以 外 の 項 目 も 阿 蘇 地 域 の 復 旧 復 興 に 向 けて 重 要 なこととして 挙 げる 割 合 が 比 較 的 高 い ( 図 15) 図 14: 阿 蘇 地 域 の 復 旧 復 興 に 向 けて 重 要 なこと(MA) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%100% 阿 蘇 へのアクセス 道 路 の 復 旧 94% (81) 農 畜 産 業 後 継 者 育 成 新 規 就 農 者 受 け 入 れの 促 進 43% (37) 野 焼 きの 継 続 や 牧 野 の 有 効 利 用 による 草 原 維 持 36% (31) 寺 社 修 復 等 地 域 の 伝 統 文 化 の 継 承 24% (21) 体 験 型 観 光 普 及 等 による 都 市 との 交 流 促 進 20% (17) ジオパーク 等 新 しい 観 光 利 用 促 進 17% (15) あか 牛 肉 のPR 流 通 拡 大 16% (14) 放 牧 牛 の 増 頭 原 野 の 更 なる 活 用 14% (12) その 他 7% (6) 括 弧 内 は 件 数 図 15: 阿 蘇 地 域 の 復 旧 復 興 に 向 けて 重 要 なこと( 地 域 別 )(MA) 14

地 域 の 復 旧 復 興 に 関 する 主 な 意 見 自 由 意 見 より < 主 要 道 路 の 被 害 による 影 響 について> 道 路 被 害 による 農 畜 産 業 への 影 響 県 家 畜 市 場 へのアクセスが 不 便 になり 畜 協 合 併 とあわせ 特 に 高 齢 者 には 負 担 が 大 きい 酪 農 では 被 災 後 3 日 位 は 集 乳 ができないため 牛 乳 を 廃 棄 した 登 山 道 路 は 不 通 になっているが 牧 野 へ 通 じる 集 落 の 道 が 土 砂 崩 れで 使 えないため 自 己 責 任 で 登 山 道 路 を 使 って 牧 野 へ 通 っている 登 山 道 路 の 早 期 復 旧 が 必 要 集 落 から 原 野 へのアクセス 道 が 不 通 になり 牧 野 へは 遠 回 りせざるを 得 ない 迂 回 路 の 交 通 量 増 加 により 道 路 沿 いの 牧 野 での 放 牧 に 影 響 牧 野 内 を 通 るグリーンロードの 交 通 量 が 増 え 牛 の 事 故 が 心 配 組 合 で 保 険 に 入 った 国 道 212 号 の 迂 回 路 になっているファームロードの 交 通 量 が 増 えた 牧 野 が 道 沿 いにあるの で 子 牛 との 接 触 がないか 心 配 阿 蘇 への 観 光 客 激 減 による 雇 用 への 影 響 が 心 配 国 道 等 の 被 害 により 旅 館 はキャンセルが 多 い 地 域 では 観 光 に 関 わっている 人 が 多 く 経 済 的 なダメージは 大 きい 余 震 が 長 引 けば 地 元 に 働 き 場 がなくなり 県 外 に 出 る 人 が 増 えて 過 疎 化 が 進 むと 考 えられる 若 い 人 が 減 れば 原 野 も 維 持 できなくなる 観 光 客 の 減 少 は 農 産 品 の 流 通 や 消 費 にも 影 響 地 域 が 発 展 するために 道 は 不 可 欠 57 号 等 が 不 通 で 観 光 飲 食 関 係 は 廃 業 の 危 機 にある 田 楽 の 店 の 客 が 減 り ツルノコイモの 生 産 農 家 にも 契 約 打 ち 切 りなどの 影 響 が 出 ている 地 震 被 害 により 観 光 が 落 ち 込 み 旅 館 やホテルに 出 しているベビーリーフの 販 売 額 は 例 年 の 1/3 に 減 った いろいろな 所 に 影 響 が 出 ており みんな 繋 がっていると 感 じた < 阿 蘇 の 復 旧 復 興 を 進 めるために> 復 旧 復 興 は 全 体 を 考 えられる 組 織 で 調 整 しながら 進 めるべき 復 旧 と 復 興 は 一 緒 に 考 えるべき 全 体 を 考 えられる 組 織 で 調 整 しながら 進 めないとちぐはぐ になる 観 光 では 今 回 の 被 災 を 体 験 型 観 光 で 如 何 に 利 用 するかだろう 今 後 の 復 興 については 組 織 作 りが 大 事 消 防 団 や 観 光 商 工 の 青 年 組 織 などが 阿 蘇 観 光 の 基 盤 でもある 草 原 を 守 るという 体 制 が 必 要 農 畜 産 業 と 観 光 業 など 多 様 な 連 携 が 必 要 畜 産 観 光 景 観 など 多 面 的 に 協 力 しないと 維 持 は 厳 しい 火 山 のある 地 域 では 畜 産 業 も 盛 んで 風 土 に 合 った 産 業 なので 維 持 されてきた 阿 蘇 や 草 原 を 復 活 させるには 牛 が 必 要 農 畜 産 業 だけで 草 原 を 維 持 していくのはもう 困 難 景 観 面 やジオパーク 農 業 遺 産 など 異 な る 観 点 から 取 り 組 むべき 特 に 行 政 はもっと 草 原 のことを 考 えてほしい 農 畜 産 業 と 観 光 業 の 両 立 がもっとうまくいくといい 農 業 者 だけで 将 来 のことを 考 えていて も 限 界 を 感 じる 色 々な 業 種 がアイデアを 出 し 合 って 新 しい 切 り 口 でのイベントなどがあ るといいと 感 じる 世 界 ジオパークや 世 界 農 業 遺 産 をもっと 活 かしてほしい シカ イノシシ 対 策 が 必 要 シカ イノシシ 被 害 が 拡 大 しており 頭 が 痛 い 牧 野 だけでなく 最 近 は 田 んぼも 荒 らされる シカ イノシシの 対 策 が 必 要 牧 草 を 好 むので 昔 は 犬 を 放 していたが 放 し 飼 いが 禁 止 に なったのも 増 えた 理 由 の 一 つではないか 犬 を 放 牧 できる 特 区 を 作 れないか 15

地 震 発 生 で 感 じたこと 自 由 意 見 より 災 害 時 には 人 地 域 のつながりが 大 事 非 常 時 には 集 落 のつながり 協 力 が 大 事 である 団 体 行 動 が 大 切 で 命 が 第 一 である 家 は 小 さな 亀 裂 やゆがみ 程 度 だったが 1 週 間 位 は 夜 だけ 避 難 していた 人 が 寄 ると 情 報 が 集 まり つながりは 大 事 これまでは 他 人 事 だった 地 震 がおきて 励 ましをいただいて 助 かっている 幸 い 南 小 国 は 被 害 が 小 さかった 復 旧 の 予 算 は 被 害 が 大 きいところへまわすといいと 思 う 全 国 から 応 援 に 来 てもらって 非 常 に 有 難 かった 被 害 が 小 さくても 修 理 は 必 要 なので 一 部 損 壊 でも 義 援 金 を 少 し 配 分 していただけるよう 考 えてもらえると 助 かる ライフライン 確 保 等 の 重 要 性 今 後 の 災 害 に 備 え 食 糧 備 蓄 電 源 水 など 非 常 時 にも 生 活 基 盤 が 確 保 できるようにしなけ ればならない 電 気 が3 日 止 まったが 電 源 がなければ 地 下 水 ポンプアップの 水 道 が 止 まり テレビやラジオからの 情 報 も 得 られない 県 境 なのでラジオは 宮 崎 や 大 分 が 入 る 災 害 時 には 情 報 がとても 大 事 なのでもっと 熊 本 の 情 報 が 入 るようになるといい 誤 報 もあったので 正 確 な 情 報 を 余 震 や 雨 による 被 害 拡 大 への 不 安 今 後 の 余 震 が 不 安 山 はヒビが 入 った 箇 所 が 多 く 余 震 が 続 けばさらなる 被 害 が 起 きる 北 外 輪 の 山 付 きに 集 落 があるため 梅 雨 時 の 土 砂 災 害 が 心 配 一 次 避 難 所 となる 公 民 館 は 上 にあるので 危 ない 安 全 に 避 難 できる 公 民 館 を 下 に 作 りたいという 話 をしている ゼンマイ 採 りに 行 く 話 をしていたところに 地 震 があった 今 後 の 余 震 や 梅 雨 でさらに 被 害 が 広 がる 恐 れがあり 状 況 によって 秋 の 防 火 線 切 りも 心 配 である 被 災 地 に 住 み 続 ける 集 落 は 外 輪 壁 の 危 険 な 所 にあり 住 み 続 けることには 不 安 がある 水 害 以 降 カルデラ 内 に 出 ていく 人 もいる 自 分 はこれからも 住 んでいくが 子 供 には 住 まわせていいものかどうか と 思 う また 集 落 に 残 って 生 活 ができるかどうかが 問 題 熊 本 城 は 400 年 位 の 間 に 何 回 も 地 震 で 壊 れているという そういう 認 識 を 持 っているべきだ った 40 年 前 にも 地 震 があった 今 回 地 震 があってもここで 頑 張 っていくことは 間 違 いない 水 害 でやられた 後 良 くなってきたところに 今 回 の 地 震 があり 打 撃 が 大 きい しかし 畜 産 への 意 欲 はみんなある 牛 が 高 いことが 大 きいが 生 まれ 育 った 土 地 だから これからもここで 生 きていく 断 層 の 上 に 住 み 3 軒 先 の 家 は 崩 壊 我 が 家 が 大 した 被 害 がなかったのは 奇 跡 的 外 輪 山 は 崩 えてそれが 重 なり 形 成 された これも 長 い 年 月 の 中 のことと 思 えば 仕 方 ないともいえる 土 砂 崩 れの 風 景 もやがて 草 が 生 え そのうち 馴 染 んでいくだろう 16

( 資 料 ) 牧 野 の 被 災 状 況 と 復 旧 復 興 に 関 する 緊 急 調 査 調 査 票 九 州 地 方 環 境 事 務 所 市 町 村 組 合 名 回 答 者 名 実 施 日 時 調 査 員 組 合 長 の 連 絡 先 の 確 認 1. 変 更 あり 2. 変 更 なし (1.の 場 合 ) 新 住 所 : 電 話 番 号 : 牧 野 内 及 び 畜 産 関 係 の 被 害 の 状 況 について Q1: 今 回 の 熊 本 地 震 により 貴 牧 野 組 合 が 管 理 する 牧 野 内 で 被 害 がありましたか (2つまで ) 1. 採 草 放 牧 に 使 っていた 場 所 で 被 害 ( 物 理 的 変 形 )があった SQ( 状 況 ):ア. 亀 裂 イ. 断 層 ウ. 原 野 崩 れ エ. 土 砂 崩 れ オ. 牧 野 道 損 壊 カ.その 他 ( ) 2. 特 に 使 っていなかった 場 所 で 被 害 ( 物 理 的 変 形 )があった SQ( 状 況 ):ア. 亀 裂 イ. 断 層 ウ. 原 野 崩 れ エ. 土 砂 崩 れ オ. 牧 野 道 損 壊 カ.その 他 ( ) 3. 牧 野 内 での 被 害 は 特 になかった ( Q1で 1. 採 草 放 牧 に 使 っていた 場 所 で 被 害 があった と 答 えた 方 へ) SQ1: 今 回 の 地 震 被 害 で 使 えなくなった 部 分 がありますか (2つまで ) 1. 採 草 に 使 っていた 場 所 で 使 えなくなった 部 分 がある SQ1: 使 えなくなった 場 所 (ア. 野 草 採 草 地 イ. 牧 草 採 草 地 / 改 良 草 地 ) SQ2: 使 えなくなった 場 所 のおおよその 面 積 ( ha) 2. 放 牧 に 使 っていた 場 所 で 使 えなくなった 部 分 がある SQ1: 使 えなくなった 場 所 (ア. 野 草 放 牧 地 イ. 牧 草 放 牧 地 / 改 良 草 地 ) SQ2: 使 えなくなった 場 所 のおおよその 面 積 ( ha) 3. 全 体 に 使 えなくなったというほどではない ( Q1で1.または2.と 答 えた 方 へ) SQ2: 被 害 があった 場 所 の 修 復 の 手 段 や 目 途 についてどうお 考 えですか (いくつでも ) 1. 自 己 修 復 が 可 能 SQ: 被 害 内 容 ( ) 2. 行 政 等 の 支 援 が 必 要 SQ: 被 害 内 容 ( ) 3. 修 復 は 不 可 能 ( 自 然 の 回 復 を 待 つしかない) SQ: 被 害 内 容 ( ) Q2: 貴 牧 野 組 合 の 組 合 員 で 畜 舎 の 被 害 があった 方 はありますか (1つに ) 1.ある SQ: 被 害 を 受 けた 戸 数 ( 戸 ) 2.ない 1

Q3: 貴 牧 野 組 合 内 で 牛 の 被 害 はありましたか (1つに ) 1.ある SQ: 被 害 のあった 頭 数 ( 頭 ) SQ: 被 害 が 出 た 場 所 ア. 牧 野 内 ( 頭 ) イ. 畜 舎 ( 頭 ) 2.ない 3. 把 握 していない Q4: 地 震 発 生 により 今 後 の 牧 野 利 用 や 維 持 管 理 作 業 への 支 障 がありますか ある 場 合 はどん なことか 具 体 的 にお 聞 かせ 下 さい (それぞれ1つに ) 有 無 1.ある 場 合 は 具 体 的 に 1 採 草 への 影 響 1.ある 2. 特 にない 2 放 牧 への 影 響 1.ある 2. 特 にない 3 野 焼 きへの 影 響 4 輪 地 切 りへの 影 響 1.ある 2. 特 にない 1.ある 2. 特 にない 今 後 の 見 通 しについて( 畜 産 業 牧 野 利 用 ) Q5: 今 回 の 地 震 発 生 や 被 害 に 関 連 して 今 後 の 牧 野 利 用 及 び 維 持 管 理 を 継 続 していくことにつ いてどうお 考 えですか(ご 自 身 の 見 解 で 結 構 です) それぞれ1つ 選 び その 理 由 についてお 聞 かせ 下 さい (それぞれ1つに ) 1 採 草 放 牧 など 牧 野 利 用 について 2 野 焼 き 輪 地 切 りなど 維 持 管 理 について 1. 続 けたいし 今 以 上 に 規 模 を 拡 大 できる 1. 続 けたいし 今 以 上 に 規 模 を 拡 大 できる 2. 続 けたいし 今 と 同 じ 規 模 ならできる 2. 続 けたいし 今 と 同 じ 規 模 ならできる 3. 今 と 同 じ 規 模 ではできないが 規 模 を 縮 小 して 続 けたい 4.まだ 続 けられるが もうやめたい 5.もう 続 けられないし やめたい 3. 今 と 同 じ 規 模 ではできないが 規 模 を 縮 小 して 続 けたい 4.まだ 続 けられるが もうやめたい 5.もう 続 けられないし やめたい 理 由 : 理 由 : Q6: 今 回 の 地 震 発 生 以 降 組 合 内 で 畜 産 / 牛 の 飼 養 をやめた(やめる) 組 合 員 がいらっしゃい ますか (1つに ) 1.いる SQ1: 牛 の 飼 養 をやめた(やめる 予 定 )の 組 合 員 数 :( 戸 ) SQ2:やめた(やめる) 方 が 飼 養 していた 牛 の 頭 数 :( 約 頭 ) SQ3:やめた(やめる) 理 由 ( 例 : 畜 舎 や 牛 の 被 害 家 屋 被 害 高 齢 化 後 継 者 等 ) ( ) 2.いない 3.わからない 2

地 震 被 害 からの 復 旧 復 興 について Q7: 貴 牧 野 組 合 において 今 後 の 畜 産 継 続 牧 野 利 用 維 持 管 理 の 継 続 に 向 けて 必 要 なこと 支 援 を 希 望 することはどんなことですか 被 害 の 有 無 にかかわらずお 答 え 下 さい (3つまで ) 1. 牧 野 管 理 道 の 修 復 のための 支 援 2. 牧 野 修 復 のための 支 援 3. 畜 舎 修 復 への 支 援 4.あか 牛 導 入 資 金 の 支 援 5. 管 理 している 牧 野 以 外 で 採 草 放 牧 に 利 用 できる 未 利 用 牧 野 の 斡 旋 6. 未 利 用 牧 野 を 組 合 員 以 外 に 使 ってもらうための 斡 旋 7. 農 畜 産 作 業 の 人 手 確 保 に 向 けた 支 援 8. 畜 産 後 継 者 の 育 成 新 規 就 農 者 の 受 け 入 れに 関 する 支 援 9.その 他 ( ) Q8: 牧 野 や 畜 産 に 限 らず 全 体 的 にみて 地 域 の 復 旧 復 興 に 向 けてどんなことが 重 要 だと 思 い ますか ( 特 に 重 要 だと 思 う 項 目 にいくつでも ) 1. 阿 蘇 へのアクセスルート 主 要 道 路 の 復 旧 2. 放 牧 牛 の 増 頭 とともに 舎 飼 いを 減 らして 原 野 をもっと 活 用 する 3. 野 焼 きなどの 維 持 管 理 作 業 の 継 続 使 われていない 牧 野 の 有 効 利 用 などにより 草 原 を 維 持 する 4.あか 牛 肉 のPR 流 通 拡 大 5. 農 畜 産 業 の 後 継 者 育 成 新 規 就 農 者 の 受 け 入 れの 促 進 6. 寺 社 修 復 等 を 通 じた 地 域 の 伝 統 文 化 の 継 承 7.ジオパークなど 新 しい 観 光 利 用 の 促 進 8. 体 験 型 観 光 の 普 及 などによる 都 市 との 交 流 促 進 9.その 他 ( ) Q9: 熊 本 地 震 が 発 生 したこと 被 害 を 受 けたことにより 感 じていることを どんなことでも 結 構 ですので 自 由 にお 聞 かせ 下 さい ( 例 ) 地 域 のくらしや 身 近 な 風 景 に 対 する 思 い 生 活 産 業 復 興 への 希 望 意 欲 次 世 代 に 引 き 継 いでいきたいもの 等 々 質 問 はこれで 終 わりです ご 協 力 有 り 難 うございました 3