航 空 機 要 約 2013 年 度 の 航 空 機 内 需 は 防 需 における 改 修 費 及 び 航 空 機 購 入 費 の 増 加 を 主 因 に 通 年 度 において 前 年 度 比 +17.9%で 着 地 2014 年 度 は 民 間 旅 客 機 デリバ リーの 一 巡 により 同 18.3%と 予 想 する 2013 年 度 の 航 空 機 輸 出 は 円 安 による 輸 出 環 境 の 改 善 により 増 加 し 前 年 度 比 +14.8%で 着 地 2014 年 度 も 旺 盛 な 航 空 機 需 要 を 背 景 に 機 体 部 品 エンジン 部 品 の 輸 出 増 加 が 期 待 されることから 同 +49.8%と 大 幅 増 加 を 予 想 する 2013 年 度 の 航 空 機 輸 入 は B787 の 引 渡 し 機 数 の 増 加 を 主 因 に 前 年 度 比 +11.2%で 着 地 2014 年 度 は 民 間 旅 客 機 デリバリーの 一 巡 により 同 15.2%と 予 想 する 2013 年 度 の 航 空 機 生 産 はボーイング 向 け B777 及 び B787 の 生 産 レート 引 き 上 げ を 主 因 に 通 年 度 において 前 年 度 比 +22.0%で 着 地 2014 年 度 も 引 き 続 きボーイ ング 向 けに 好 調 な 生 産 が 継 続 する 見 込 みであり 同 +29.1%の 増 加 と 予 想 する 航 空 機 産 業 のリーディングカンパニーとしてエアバスが 挙 げられ 同 社 は 多 様 性 を 前 提 としたカルチャーの 中 で 様 々なイノベーションを 起 こし 今 やボーイング と 共 に 航 空 機 市 場 を 寡 占 するまでに 至 っている MRJ が 日 本 の 航 空 機 産 業 の 発 展 という 成 果 として 結 実 するよう 日 本 でも 企 業 の 垣 根 を 越 えた 連 携 協 業 を 促 進 するための 政 策 的 なサポートを 行 っていくことが 求 められる 実 額 内 需 輸 出 輸 入 生 産 修 理 図 表 15-1 航 空 機 関 連 の 内 需 輸 出 入 生 産 推 移 摘 要 12fy 13fy 14fy 13/ 上 13/ 下 14/ 上 14/ 下 ( 単 位 ) ( 実 績 ) ( 実 績 ) ( 予 想 ) ( 実 績 ) ( 実 績 ) ( 予 想 ) ( 予 想 ) ( 億 円 ) 11,241 13,253 10,830 6,073 7,180 4,865 5,965 ( 億 円 ) 7,409 8,508 12,741 3,969 4,539 5,866 6,875 ( 億 円 ) 9,165 10,192 8,640 5,301 4,890 4,562 4,078 ( 億 円 ) 9,485 11,570 14,931 4,741 6,828 6,169 8,763 ( 億 円 ) 1,953 2,219 2,042 932 1,288 856 1,186 増 減 率 ( 対 前 年 度 比 ) ( 対 前 年 同 期 比 ) 摘 要 12fy 13fy 14fy 13/ 上 13/ 下 14/ 上 14/ 下 ( 単 位 ) ( 実 績 ) ( 実 績 ) ( 予 想 ) ( 実 績 ) ( 実 績 ) ( 予 想 ) ( 予 想 ) 内 需 輸 出 輸 入 生 産 (%) + 20.8% + 17.9% 18.3% + 13.3% + 22.1% 19.9% 16.9% (%) + 27.5% + 14.8% + 49.8% + 19.8% + 10.9% + 47.8% + 51.5% (%) + 31.8% + 11.2% 15.2% + 11.2% + 11.2% 13.9% 16.6% (%) + 16.2% + 22.0% + 29.1% + 21.3% + 22.4% + 30.1% + 28.3% 修 理 (%) + 5.6% + 13.6% 8.0% + 18.4% + 10.4% 8.1% 7.9% ( 出 所 ) 輸 出 輸 入 は 財 務 省 貿 易 統 計 生 産 修 理 は 経 済 産 業 省 生 産 動 態 統 計 よりみずほ 銀 行 産 業 調 査 部 作 成 ( 注 )2014 年 度 については 推 計 120
Ⅰ. 産 業 の 動 き 1. 需 給 動 向 2013 年 度 の 航 空 機 内 需 は 増 加 輸 出 は 今 後 も 堅 調 に 増 加 の 見 通 し 2014 年 度 の 輸 入 は 減 少 2013 年 度 の 航 空 機 内 需 は 2012 年 度 の 大 型 補 正 予 算 執 行 に 伴 う 防 需 にお ける 航 空 機 の 改 修 費 及 び 購 入 費 の 増 加 を 主 因 に 通 年 度 において 前 年 度 比 +17.9%にて 着 地 2014 年 度 は 民 間 旅 客 機 デリバリーの 一 巡 及 び 2012 年 度 の 補 正 予 算 の 執 行 需 要 の 剥 落 により 同 18.3%と 予 想 する( 図 表 15-1 ) 2013 年 度 の 航 空 機 輸 出 は 円 安 による 輸 出 環 境 の 改 善 により 増 加 し 前 年 度 比 +14.8%で 着 地 2014 年 度 も 旺 盛 な 航 空 機 需 要 を 背 景 としてボーイング 向 けの 機 体 部 品 や 旺 盛 な 航 空 機 需 要 を 背 景 としてエンジン 部 品 の 輸 出 が 増 加 することにより 同 +49.8%と 大 幅 増 加 を 予 想 する( 図 表 15-1 ) 2013 年 度 の 航 空 機 輸 入 は B787 の 引 渡 し 機 数 の 増 加 を 主 因 に 前 年 度 比 +11.2%で 着 地 2014 年 度 は 民 間 旅 客 機 デリバリーの 一 巡 により 同 15.2%と 予 想 する( 図 表 15-1 ) 2. 好 調 な 機 体 部 品 生 産 が 牽 引 する 国 内 生 産 額 実 額 機 体 エンシ ン 装 備 品 国 内 生 産 額 防 需 民 需 摘 要 12fy 13fy 14fy 13/ 上 13/ 下 14/ 上 14/ 下 ( 単 位 ) ( 実 績 ) ( 実 績 ) ( 予 想 ) ( 実 績 ) ( 実 績 ) ( 予 想 ) ( 予 想 ) 本 体 生 産 額 ( 億 円 ) 598 563 1,439 5 557 14 1,425 部 品 生 産 額 ( 億 円 ) 4,509 5,978 7,813 2,598 3,380 3,748 4,065 本 体 生 産 額 ( 億 円 ) 82 194 257 60 135 79 178 部 品 生 産 額 ( 億 円 ) 3,256 3,597 3,906 1,568 2,029 1,702 2,204 ( 億 円 ) 1,039 1,237 1,516 510 727 626 891 ( 億 円 ) 9,485 11,570 14,931 4,741 6,828 6,169 8,763 ( 億 円 ) 2,590 2,698 3,307 824 1,874 1,010 2,297 ( 億 円 ) 6,895 8,871 11,624 3,917 4,954 5,159 6,465 増 減 率 ( 対 前 年 度 比 ) ( 対 前 年 同 期 比 ) 摘 要 12fy 13fy 14fy 13/ 上 13/ 下 14/ 上 14/ 下 機 体 エンシ ン 装 備 品 国 内 生 産 額 防 需 民 需 図 表 15-2 航 空 機 関 連 における 生 産 の 主 要 指 標 見 通 し ( 単 位 ) ( 実 績 ) ( 実 績 ) ( 予 想 ) ( 実 績 ) ( 実 績 ) ( 予 想 ) ( 予 想 ) 本 体 生 産 額 (%) + 0.4% 6.0% + 155.8% 56.2% 4.9% + 155.8% + 155.8% 部 品 生 産 額 (%) + 24.7% + 32.6% + 30.7% + 35.4% + 30.5% + 44.3% + 20.3% 本 体 生 産 額 (%) 47.7% + 136.4% + 32.4% + 80.5% + 174.1% + 32.4% + 32.4% 部 品 生 産 額 (%) + 16.5% + 10.5% + 8.6% + 6.3% + 13.9% + 8.6% + 8.6% (%) + 3.8% + 19.1% + 22.6% + 9.2% + 27.2% + 22.6% + 22.6% ( 億 円 ) + 16.2% + 22.0% + 29.1% + 21.3% + 22.4% + 30.1% + 28.3% (%) + 1.9% + 4.2% + 22.6% 7.3% + 10.2% + 22.6% + 22.6% (%) + 22.6% + 28.7% + 31.0% + 29.8% + 27.8% + 31.7% + 30.5% ( 出 所 ) 経 済 産 業 省 生 産 動 態 統 計 より 作 成 ( 注 )2014 年 度 についてはボーイング 生 産 機 材 (B767 B777 B787) 生 産 見 通 し 防 衛 省 資 料 等 よりみずほ 銀 行 産 業 調 査 部 推 計 121
2013 年 度 の 国 内 生 産 額 は 防 需 民 需 両 面 で 増 加 2013 年 度 の 機 体 における 本 体 生 産 額 は 固 定 翼 哨 戒 機 (P-1)の 生 産 が 本 格 化 したものの 防 衛 省 向 けヘリコプターの 生 産 が 減 少 したため 通 年 度 で 35 億 円 減 少 の 563 億 円 ( 同 6.0%)となった 部 品 生 産 額 は 上 期 はボー イング 向 け B777 の 生 産 レート 1 の 引 き 上 げ( 月 産 7 機 8.3 機 )により B 777 用 部 品 生 産 額 が 増 加 したことを 受 けて 2,598 億 円 ( 同 +35.4%)で 着 地 下 期 も B787 の 生 産 レートの 引 き 上 げ( 月 産 7 機 10 機 )により B787 用 部 品 生 産 額 が 増 加 したため 通 年 度 で 前 年 対 比 1,469 億 円 増 の 5,978 億 円 ( 同 +32.6%) と 大 幅 増 加 となった( 図 表 15-2 ) エンジン における 本 体 生 産 額 は 防 衛 省 向 け 固 定 翼 哨 戒 機 (P-1)に 搭 載 されるエンジン(F7-10)やヘリコプター(SH-60K UH-60JA AH-64D)に 搭 載 されるエンジン(T700)の 生 産 増 加 により 通 年 度 で 112 億 円 増 の 194 億 円 ( 同 +136.4%)となった 部 品 生 産 額 も 旺 盛 な 航 空 機 需 要 を 背 景 として 国 際 共 同 開 発 プログラムにおけるエンジン 部 品 の 生 産 が 増 加 したことにより 341 億 円 増 の 3,597 億 円 ( 同 +10.5%)で 着 地 した( 図 表 15-2 ) 2014 年 度 の 国 内 生 産 額 も 防 需 民 需 両 面 で 好 調 な 生 産 が 継 続 し 増 加 の 見 込 み 2014 年 度 は 機 体 における 本 体 生 産 額 において 防 衛 省 向 けヘリコプター 及 び 輸 送 機 (C-2)の 生 産 等 により 通 年 度 で 1,439 億 円 ( 同 +155.8%)と 増 加 の 予 想 部 品 生 産 額 は 為 替 相 場 が 円 安 水 準 で 定 着 すること B777 及 び B787 における 好 調 な 生 産 が 継 続 する 見 込 みであることから 通 年 度 で 7,813 億 円 ( 同 +30.7%)と 増 加 の 予 想 ( 図 表 15-2 ) エンジン における 本 体 生 産 額 についても 防 衛 省 向 けエンジンの 好 調 な 生 産 が 継 続 し 通 年 度 で 257 億 円 ( 同 +32.4%)と 増 加 の 予 想 部 品 生 産 額 も B777 向 けの GE90(GE 製 )や B787 向 けの Trent1000(ロールスロイス 製 ) 及 び GEnx(GE 製 )の 生 産 レートが 引 き 上 げられており 通 年 度 で 3,906 億 円 ( 同 +8.6%)と 増 加 する 見 込 み( 図 表 15-2 ) 3. 防 需 における 航 空 機 新 規 調 達 は 引 き 続 き 増 加 の 見 込 み 2013 年 度 予 算 の 増 額 をうけて 防 需 の 国 内 生 産 額 は 増 加 2014 年 度 も 引 き 続 き 航 空 機 の 新 規 調 達 が 優 先 さ れ 国 内 生 産 額 は 増 加 の 見 込 み 2013 年 度 の 防 需 は 近 年 削 減 傾 向 にあった 部 品 購 入 費 修 理 費 が 増 加 に 転 じ 通 年 度 で 2,698 億 円 ( 同 +4.2%)と 増 加 した( 図 表 15-2 ) 背 景 には 2003 年 度 から 減 少 を 続 けていた 防 衛 関 係 費 が 2013 年 度 に 11 年 ぶりにプラ スに 転 じ 前 年 度 比 0.8% 増 の 4 兆 6,804 億 円 (SACO 関 係 費 及 び 米 軍 再 編 関 係 経 費 のうち 地 元 負 担 軽 減 分 2 を 除 く)となったことがある 2014 年 度 の 防 需 についても 中 国 や 北 朝 鮮 の 状 況 を 念 頭 に 置 いた 上 でアジ ア 太 平 洋 地 域 における 安 全 保 障 環 境 への 対 応 を 強 化 すべく 引 き 続 き 航 空 機 の 新 規 調 達 が 優 先 される 施 策 がとられており 3,307 億 円 ( 同 +22.6%)と 増 加 の 予 想 ( 図 表 15-2 ) 1 2 生 産 レートとは 航 空 機 の 月 産 製 造 機 数 を 指 す SACO 関 係 費 とは 沖 縄 県 民 の 負 担 を 軽 減 するために SACO 最 終 報 告 の 内 容 を 実 施 するための 経 費 米 軍 再 編 関 係 経 費 とは 米 軍 再 編 事 業 のうち 地 元 の 負 担 軽 減 に 資 する 措 置 に 係 る 経 費 を 指 す 122
2013 年 12 月 17 日 に 新 たに 閣 議 決 定 がなされた 防 衛 大 綱 及 び 中 期 防 衛 力 整 備 計 画 (2014 年 度 ~2018 年 度 ) を 踏 まえて 2014 年 6 月 に 防 衛 省 の 装 備 施 設 本 部 は 2014 年 度 の 調 達 見 込 みを 取 り 纏 めた 2014 年 度 の 装 備 本 部 調 達 見 込 額 では 空 幕 が 大 幅 増 加 の 見 込 み 2014 年 度 の 装 備 施 設 本 部 における 調 達 見 込 額 は 1 兆 6,461 億 円 と 2013 年 度 調 達 実 績 1 兆 2,693 億 円 から 3,768 億 円 (+29.6%) 増 加 する 見 込 み また 調 達 要 求 機 関 別 では 空 幕 が 6,178 億 円 と 2013 年 度 の 3,978 億 円 から 2,200 億 円 (+55.3%) 増 加 する 見 込 み 2014 年 度 の 中 央 調 達 主 要 予 定 品 目 のうち 航 空 機 の 新 規 調 達 は 海 幕 7 機 空 幕 8 機 の 計 15 機 ( 図 表 15-3 ) また 勢 力 維 持 や 近 代 化 の 改 修 等 は 陸 幕 11 機 空 幕 12 機 の 計 23 機 及 び 技 本 ( 技 術 研 究 本 部 )2 式 となっている( 図 表 15-4 ) 図 表 15-3 2014 年 度 装 備 施 設 本 部 主 要 調 達 予 定 品 目 要 求 機 関 海 幕 空 幕 品 目 2014 年 度 調 達 数 量 ( 億 円 ) 固 定 翼 哨 戒 機 (P-1) 3 機 594 哨 戒 ヘリコプター(SH-60K) 4 機 242 戦 闘 機 (F-35A) 4 機 638 輸 送 機 (C-2) 2 機 398 次 期 政 府 専 用 機 2 機 - 合 計 15 機 1,872 図 表 15-4 2014 年 度 装 備 施 設 本 部 改 修 対 象 航 空 機 要 求 機 関 品 目 2014 年 度 調 達 数 量 ( 億 円 ) 陸 幕 輸 送 ヘリコプター(CH-47J)の 勢 力 維 持 改 修 1 機 36 観 測 ヘリコプター(OH-1)の 定 期 修 理 10 機 - 空 幕 戦 闘 機 (F-15) 近 代 化 改 修 12 機 151 技 本 戦 闘 機 (F-2) 支 援 戦 闘 能 力 の 向 上 (1 式 ) - 戦 闘 機 用 エンジン 要 素 の 研 究 試 作 (1 式 ) - 合 計 23 機 187 ( 出 所 ) 図 表 15-3 4 とも 防 衛 省 資 料 より 作 成 4. 防 衛 装 備 移 転 三 原 則 と 防 衛 生 産 技 術 基 盤 戦 略 の 策 定 防 需 において 航 空 機 の 重 要 性 が 高 まっている 2013 年 度 における 緊 急 発 進 回 数 (スクランブル)は 2012 年 度 と 比 較 して 243 回 の 大 幅 増 加 となる 810 回 を 記 録 しており 24 年 ぶりに 800 回 を 超 えた 防 需 において アジア 太 平 洋 地 域 における 安 全 保 障 環 境 の 変 化 に 対 応 するため 航 空 機 の 重 要 性 は 益 々 高 まっており 次 期 戦 闘 機 (F-35A) 等 の 新 機 装 備 の 導 入 だけでなく 我 が 国 の 防 衛 生 産 技 術 基 盤 の 維 持 強 化 に 繋 がる 政 策 を 推 し 進 めることが 重 要 である 123
新 たに 防 衛 装 備 移 転 三 原 則 を 策 定 44 年 ぶりに 新 戦 略 となる 防 衛 生 産 技 術 基 盤 戦 略 を 策 定 より 効 果 的 効 率 的 な 防 衛 装 備 品 の 取 得 を 推 進 防 衛 装 備 品 の 契 約 制 度 改 善 や 組 織 改 編 について も 検 討 2014 年 4 月 1 日 には 武 器 輸 出 三 原 則 に 変 わって 防 衛 装 備 移 転 三 原 則 が 閣 議 決 定 された これにより 民 間 企 業 が 防 衛 装 備 品 の 国 際 共 同 開 発 生 産 に 参 画 することが 可 能 となった この 政 策 転 換 は 我 が 国 の 防 衛 生 産 技 術 基 盤 の 担 い 手 である 民 間 企 業 が 継 続 的 に 防 衛 技 術 に 係 る 基 礎 研 究 や 防 衛 装 備 品 の 開 発 生 産 に 従 事 していくことを 後 押 しするものである また 2014 年 6 月 19 日 には 防 衛 生 産 技 術 基 盤 戦 略 ( 概 要 )~ 防 衛 力 と 積 極 的 平 和 主 義 を 支 える 基 盤 の 強 化 に 向 けて~ が 策 定 された この 新 戦 略 は 1970 年 に 策 定 された 国 産 化 方 針 3 を 44 年 ぶりに 改 め 今 後 10 年 程 度 の 期 間 を 見 据 えた 防 衛 生 産 技 術 基 盤 の 維 持 強 化 の 方 向 性 を 示 したものであ る 新 戦 略 においては 防 衛 装 備 品 の 取 得 に 際 しては 防 衛 生 産 技 術 基 盤 を 効 果 的 効 率 的 に 維 持 強 化 するため 従 来 の1 国 内 開 発 2ライセンス 開 発 3 輸 入 に 加 えて 防 衛 装 備 移 転 三 原 則 によって 民 間 企 業 が 取 組 可 能 とな った4 国 際 共 同 開 発 生 産 を 含 め 防 衛 装 備 品 に 求 められる 要 求 性 能 ライ フサイクルコスト スケジュール 等 の 特 性 に 応 じた 取 得 方 法 を 選 択 するとした また 防 衛 省 における 契 約 制 度 等 の 改 善 大 学 や 研 究 機 関 との 連 携 強 化 デ ュアル ユース 技 術 を 含 む 研 究 開 発 プログラムとの 連 携 活 用 を 積 極 的 に 推 進 する 他 防 衛 力 整 備 の 全 体 最 適 化 や 防 衛 生 産 技 術 基 盤 を 強 化 すべく 防 衛 省 内 の 装 備 取 得 関 連 部 門 を 統 合 し 外 局 となる 防 衛 装 備 庁 を 設 置 する ことを 視 野 にいれた 組 織 改 編 行 うべく 検 討 することとなった 5. 引 き 続 き 好 調 な 大 型 民 間 旅 客 機 の 受 注 環 境 世 界 の 航 空 旅 客 需 要 の 増 加 に 伴 い 2014 年 度 の 航 空 機 需 要 も 堅 調 に 推 移 していく 見 込 み ボーイングの 2014 年 (1~6 月 ) の 受 注 は 過 去 最 高 を 記 録 経 済 成 長 が 著 しいアジアや 中 東 のエアラインを 中 心 とした 世 界 の 航 空 旅 客 需 要 の 増 加 に 応 じて 2013 年 度 の 総 受 注 機 数 は ボーイング エアバス 共 に 過 去 最 高 を 記 録 した 新 興 国 のエアラインの 規 模 拡 大 によりナローボディ 機 4 で ある A320 や B737 が 受 注 機 数 を 牽 引 しており ワイドボディ 機 5 では 旧 型 機 か ら 燃 費 効 率 の 優 れた B787 や A350XWB B777X 等 への 代 替 需 要 によって 受 注 が 増 加 傾 向 にある ボーイングの 2014 年 (1~6 月 )の 民 間 機 における 受 注 機 数 は 計 553 機 であり 6 月 末 時 点 での 受 注 残 は 5,291 機 と 2013 年 12 月 末 の 受 注 残 から 211 機 (+4.2%) 増 加 ( 図 表 15-5 ) カタログ 価 格 の ベースでは 過 去 最 高 の 3,770 億 ドルとなった ボーイングは 2014 年 7 月 にイギリスで 開 催 されたファンボロー 航 空 ショーにお いて ナローボディ 機 B737MAX-8 のラインナップに 新 たに 1 クラス 200 席 仕 様 を 追 加 することを 発 表 した 座 席 数 を 増 やすことで 運 航 コスト 削 減 につ なげ LCC 6 への 更 なる 売 り 込 みを 図 っていくものと 考 えられる 3 装 備 の 生 産 及 び 開 発 に 関 する 基 本 方 針 防 衛 産 業 整 備 方 針 並 びに 研 究 開 発 振 興 方 針 について( 通 達 ) ( 防 装 官 第 1535 号 45.7.16)を 指 す 4 ナローボディ 機 とは 旅 客 機 の 内 部 の 通 路 が 1 本 のみの 旅 客 機 を 指 す 5 ワイドボディ 機 とは 旅 客 機 の 内 部 の 通 路 が 2 本 以 上 ある 旅 客 機 を 指 す 6 格 安 航 空 会 社 (Low Cost Carrier)を 指 す 124
機 種 2013 年 末 受 注 残 納 入 機 数 受 注 機 数 図 表 15-5 ボーイング 2014 年 6 月 末 受 注 残 機 数 B737 B747 B767 B777 B787 合 計 3,680 55 49 380 916 5,080 239 6 1 48 48 342 544 1 0 7 1 553 2014 年 6 月 末 3,985 50 48 339 869 5,291 受 注 残 ( 出 所 ) ( 社 ) 日 本 航 空 機 開 発 協 会 資 料 ボーイング 社 HP より 作 成 大 量 キャンセル また エアバスの 2014 年 (1~6 月 )の 民 間 機 における 受 注 機 数 は 計 515 機 で によりエアバスの あり 6 月 時 点 での 受 注 残 は 5,546 機 と 2013 年 12 月 末 の 受 注 残 から 13 機 ( 2014 年 6 月 末 時 0.2%) 減 少 ( 図 表 15-6 ) 受 注 残 が 減 少 した 主 な 要 因 は エミレーツ 航 空 が 点 の 受 注 機 数 は 微 減 発 注 していた A350XWB の 全 70 機 をキャンセルしたことによるもの エアバスは 新 型 ワイドボディ 機 A330neo をローン チ 機 種 2013 年 末 受 注 残 納 入 機 数 受 注 機 数 キャンセル 機 数 2014 年 6 月 末 受 注 残 エアバスはファンボロー 航 空 ショーにおいて ワイドボディ 機 A330 の 新 型 派 生 機 である A330neo をローンチし 計 121 機 カタログ 価 格 の ベースで 332 億 ドルの 覚 書 による 受 注 を 獲 得 した A330neo の 初 号 機 引 き 渡 しは 2017 年 第 4 半 期 (10~12 月 )に 予 定 されており 新 型 エンジン Trent7000(ロールス ロイス 製 )を 搭 載 する 予 定 図 表 15-6 エアバス 2014 年 6 月 末 受 注 残 機 数 A319 A320 A321 A330 A350 A380 合 計 131 3,067 1,100 267 812 182 5,559 17 153 67 53 0 13 303 14 273 162 34 12 20 515-21 -78-39 -5-82 0-225 107 3,109 1,156 243 742 189 5,546 ( 出 所 ) ( 社 ) 日 本 航 空 機 開 発 協 会 資 料 エアバス 社 HP より 作 成 Ⅱ.トピックス リーディングカンパニーの 最 新 動 向 ~ 航 空 機 産 業 ~ 航 空 機 産 業 にお けるリーディング カンパニーである エアバス エアバスは 国 境 を 越 えた 欧 州 の 企 業 連 合 として 設 立 完 成 機 メーカーを 頂 点 とするピラミッド 構 造 の 航 空 機 産 業 におけるリーディン グカンパニーとしては ボーイングとエアバスの 2 社 が 挙 げられる このうちエ アバスは 後 発 の 航 空 機 メーカーにもかかわらず 直 近 のファンボロー 航 空 ショ ーにおいては ボーイングが 獲 得 した 受 注 201 機 (カタログ 価 格 ベース 402 億 ドル)を 大 きく 上 回 る 496 機 ( 同 753 億 ドル)もの 受 注 を 獲 得 するなど 今 やボ ーイングとの 熾 烈 な 受 注 合 戦 で 優 位 な 戦 いを 展 開 するまでに 至 っている エアバスは 航 空 機 市 場 において 1960 年 代 に 80% 超 の 圧 倒 的 なシェアを 有 した 米 国 勢 に 対 抗 すべく 1969 年 に 世 界 初 の 双 発 ワイドボディ 機 A300 の 開 発 について 欧 州 の 航 空 機 メーカーが 共 同 でローンチしたことから 始 まった 125
1970 年 にフランスとドイツによる 企 業 連 合 エアバス インダストリー として 設 立 され 同 1970 年 にスペインの CASA 社 7 1979 年 には 英 国 の British Aerospace 社 ( 現 BAE Systems 社 )がメンバーに 参 画 した その 後 2001 年 に 企 業 連 合 は 統 合 企 業 へと 変 革 し エアバスの 親 会 社 となる EADS 社 8 (フランスのエアロスパシアル マトラ 社 ドイツのダイムラー クライス ラー エアロスペース 社 スペインの CASA 社 の 合 弁 により 誕 生 )が 80% 英 国 の British Aerospace 社 が 20%を 出 資 する 株 主 となった 2006 年 以 降 は EADS 社 が 100%を 出 資 し 2014 年 に EADS 社 は Airbus Group へ 社 名 を 変 更 した 民 間 航 空 機 事 業 は Airbus Group における 最 主 要 事 業 エアバスは 多 様 性 を 自 らの 強 み に 変 えてきた 欧 州 各 国 の 最 先 端 技 術 を 幅 広 く 取 り 込 み 斬 新 かつ 革 新 的 な 機 体 開 発 を 行 った エアバスは 設 計 開 発 生 産 面 の 標 準 化 を 徹 底 し 国 際 的 なネットワ ークを 展 開 Airbus Group は 民 間 航 空 機 部 門 の Airbus S.A.S. 社 防 衛 宇 宙 部 門 を 手 掛 ける Airbus Defence & Space 社 ヘリコプター( 防 衛 民 間 )を 手 掛 ける Airbus Helicopters 社 の 3 社 からなるコングロマリットである 2013 年 の Airbus Group 全 体 の 売 上 高 約 8.3 兆 円 のうち 民 間 航 空 機 部 門 の 売 上 高 は 約 5.5 兆 円 (66%) また Airbus Group 全 体 の 税 引 前 利 益 9 の 約 3,650 億 円 のうち 民 間 航 空 機 部 門 の 税 引 前 利 益 は 約 2,200 億 円 (60%)である エアバスは 国 籍 企 業 文 化 が 異 なる 複 数 の 欧 州 企 業 の 合 弁 により 設 立 された ことから 設 立 当 初 は 英 国 政 府 がエアバス 計 画 からの 脱 退 を 表 明 しつつも 英 国 企 業 である Hawker Siddeley 社 は 西 ドイツ 政 府 からの 資 金 援 助 によって A300 の 主 翼 製 造 を 当 初 より 請 け 負 うなど 母 体 企 業 や 欧 州 各 国 の 対 立 する 複 雑 な 利 害 を 調 整 するという 困 難 なマネジメントを 強 いられたが 他 方 で 以 下 2 つの 側 面 から 多 様 性 を 強 みに 変 えてきた 一 点 目 は エアバスが 英 仏 独 西 の 企 業 連 合 を 原 点 としているため 欧 州 各 国 の 最 先 端 技 術 を 幅 広 く 取 り 込 むことが 可 能 となり それが 斬 新 かつ 革 新 的 な 機 体 開 発 につながったことである 具 体 例 としては A300 という 世 界 初 の 双 発 ワイドボディ 機 に 端 を 発 し A310 でワイドボディ 機 にて 初 となる 機 長 と 副 操 縦 士 の 2 名 だけで 運 航 が 可 能 となるようコックピットを 開 発 しただけでなく 民 間 初 となる 炭 素 繊 維 複 合 材 を 導 入 した また 1988 年 に 運 航 を 開 始 し 今 やエ アバスのベストセラー 機 となっている A320 では 民 間 初 のデジタル 式 フライ バ イ ワイヤ 制 御 システムを 採 用 し サイドスティックによる 操 縦 を 可 能 とした A380 では 世 界 初 の 総 2 階 建 となる 超 大 型 機 を 開 発 し バーやシャワールーム 等 の 設 置 を 可 能 とするなど 新 たな 客 室 環 境 を 提 供 した 二 点 目 は エアバスは 異 なる 言 語 文 化 を 持 つ 企 業 間 の 協 業 として 始 まった ため 設 計 開 発 生 産 面 の 標 準 化 が 徹 底 されている その 結 果 A320 以 降 の 全 機 種 においてコックピットの 共 通 化 を 進 め パイロットのトレーニングに 必 要 となる 期 間 コストの 低 減 を 図 ることで ボーイングの 圧 倒 的 なシェアを 切 り 崩 していった 更 にエアバスでは 生 産 の 標 準 化 が 進 展 しているため 生 産 拠 点 のグローバル 化 にも 積 極 的 である ボーイングの 最 終 組 立 は 米 国 内 でしか 行 われていないが エアバスは 欧 州 以 外 でも A320 シリーズの 最 終 組 立 工 場 を 2008 年 に 中 国 天 津 に 開 設 したのに 加 え 米 国 アラバマ 州 モービルにも 建 設 中 である このように エアバスはより 需 要 が 見 込 める 市 場 で 最 終 組 立 を 行 うことによって 迅 速 な 機 材 供 給 を 可 能 にすると 同 時 に 各 国 に 大 きな 雇 用 を 創 出 することで 新 たな 販 路 や 需 要 を 開 拓 していると 言 える 7 Construcciones Aeronauticas SA を 指 す 8 European Aeronautic Defence and Space Company N.V.を 指 す 9 Airbus Group FINANCIAL STATEMENT 2013 上 の Profit before finance costs and income taxes を 指 す 126
防 衛 機 では 各 社 が 協 働 して 分 担 製 造 MRJ プロジェクト は 我 が 国 がプレ ゼンス 拡 大 する 上 での 大 きなス テップに 民 間 航 空 機 の 完 成 機 への 事 業 参 入 には 非 常 に 大 規 模 な 経 営 資 源 投 入 というリスク テイクが 不 可 欠 欧 米 各 国 は 航 空 機 振 興 政 策 を 通 じて 様 々な 支 援 を 実 施 してきた MRJ プロジェクト 成 功 のためには 企 業 の 垣 根 を 超 えた 連 携 協 業 を 促 進 するための 政 策 や 支 援 策 の 検 討 が 重 要 に 日 本 においても 防 衛 省 向 けの 固 定 翼 哨 戒 機 (P-1)や 輸 送 機 (C-2)の 製 造 で は 主 契 約 企 業 である 川 崎 重 工 業 のもと 三 菱 重 工 業 富 士 重 工 業 新 明 和 工 業 日 本 飛 行 機 が 開 発 製 造 に 参 画 し 各 社 が 協 働 して 機 体 の 分 担 製 造 を 行 っている 他 方 民 間 航 空 機 では 三 菱 重 工 業 が MRJ(Mitsubishi Regional Jet)を 自 主 開 発 してリージョナルジェットの 完 成 機 事 業 への 進 出 を 果 たしたところである MRJ プロジェクトは これまで 欧 米 に 支 配 されてきた 完 成 機 事 業 において 我 が 国 がプレゼンスを 拡 大 する 上 で 大 きなステップである しかしながら 欧 州 が ボーイングに 対 抗 するために 各 国 の 利 害 を 超 えて 産 業 政 策 としてエアバスと いう 企 業 連 合 を 作 り 上 げたように オールジャパンの 体 制 で 取 り 組 むまでには 至 っていない 民 間 航 空 機 の 完 成 機 事 業 を 立 ち 上 げるためには 1 設 計 開 発 力 技 術 力 生 産 管 理 力 といったモノづくり 面 の 能 力 のみならず 2 長 期 間 に 亘 り 莫 大 な 研 究 開 発 や 設 備 投 資 負 担 に 耐 え 得 る 財 務 体 力 3 機 体 を 数 多 く 販 売 するた めに 魅 力 的 な 条 件 でファイナンスを 提 供 する 能 力 4 運 航 開 始 後 に 世 界 各 地 で MRO 10 を 提 供 するサービス 網 の 構 築 力 等 極 めて 高 いハードルをクリア する 必 要 がある このため 事 業 参 入 に 際 しては 必 ず 成 功 させるという 強 い 意 志 と 民 間 営 利 事 業 の 域 を 超 えるほどの 非 常 に 大 規 模 な 経 営 資 源 投 入 とい うリスクテイクが 不 可 欠 となる このような 事 業 特 性 を 踏 まえ 欧 州 はエアバスを 軌 道 に 乗 せるため 国 家 戦 略 として 様 々な 航 空 機 振 興 政 策 を 通 じて 支 援 を 実 施 してきた 具 体 的 には 英 仏 独 西 各 国 は 研 究 開 発 や 設 備 投 資 支 援 のため 1986 年 から 2005 年 までに 10 億 ユーロ 以 上 の 助 成 金 を 支 給 し またエアバス 機 の 輸 出 促 進 のため 貿 易 保 険 保 証 の 供 与 にも 積 極 的 に 取 り 組 んでいる これらの 取 り 組 みの 結 果 欧 州 系 エアラインを 中 心 にエアバス 機 を 導 入 する 流 れができ エアバスは 1969 年 のプロジェクト 開 始 後 約 30 年 でボーイングに 伍 する 地 位 を 確 立 することに 成 功 した また 欧 州 では 中 小 企 業 に 対 しても 長 期 の 開 発 資 金 や 補 助 金 の 供 与 専 門 家 の 人 材 派 遣 制 度 等 が 確 立 されており 国 による 航 空 機 産 業 への 多 面 的 な 振 興 政 策 が 実 施 されてきた 民 間 航 空 機 の 完 成 機 事 業 は 営 利 事 業 として 取 り 組 まれることが 原 則 であるた め 当 然 のことながら 日 系 メーカーの 経 営 判 断 が 尊 重 されなければならない しかしながら MRJ プロジェクトによる 民 間 航 空 機 への 挑 戦 が 成 功 することは 世 界 の 航 空 機 産 業 において 日 本 がプレゼンスを 拡 大 させる 上 で 極 めて 重 要 な 意 味 を 持 つ このため 欧 州 各 国 がエアバスの 創 生 において 講 じた 企 業 の 垣 根 を 越 えた 連 携 協 業 を 促 進 するための 政 策 やその 後 の 支 援 策 を 参 考 とし つつ 様 々な 政 策 や 支 援 策 を 検 討 の 俎 上 に 載 せていくことが 重 要 と 思 われる また 中 小 企 業 に 対 しても 長 期 の 開 発 資 金 や 補 助 金 の 供 与 等 航 空 機 産 業 全 体 における 裾 野 の 底 上 げに 繋 がる 支 援 策 の 検 討 を 実 施 することが 重 要 と 思 われる ( 自 動 車 機 械 チーム 茂 木 映 里 ) eri.motegi@mizuho-bk.co.jp 10 MRO(Maintenance, Repair, and Overhaul)とは 航 空 機 ( 含 むエンジン)の 受 託 整 備 事 業 を 指 す 127
/46 2014 No.3 平 成 26 年 8 月 21 日 発 行 2014 株 式 会 社 みずほ 銀 行 本 資 料 は 情 報 提 供 のみを 目 的 として 作 成 されたものであり 取 引 の 勧 誘 を 目 的 としたものではありません 本 資 料 は 弊 行 が 信 頼 に 足 り 且 つ 正 確 であると 判 断 した 情 報 に 基 づき 作 成 されておりますが 弊 行 はその 正 確 性 確 実 性 を 保 証 するものではありません 本 資 料 のご 利 用 に 際 しては 貴 社 ご 自 身 の 判 断 にてなされま すよう また 必 要 な 場 合 は 弁 護 士 会 計 士 税 理 士 等 にご 相 談 のうえお 取 扱 い 下 さいますようお 願 い 申 し 上 げます 本 資 料 の 一 部 または 全 部 を 1 複 写 写 真 複 写 あるいはその 他 如 何 なる 手 段 において 複 製 すること 2 弊 行 の 書 面 による 許 可 なくして 再 配 布 することを 禁 じます 編 集 / 発 行 東 京 都 千 代 田 区 大 手 町 1-5-5 Tel. (03) 5222-5075 128