委 託 事 業 実 施 内 容 報 告 書 平 成 20 年 度 生 活 者 としての 外 国 人 のための 日 本 語 教 育 事 業 日 本 語 能 力 を 有 する 外 国 人 を 対 象 とした 日 本 語 指 導 者 養 成 受 託 団 体 名 財 団 法 人 箕 面 市 国 際 交 流 協 会 1 事 業 の 趣 旨 目 的 おもに 外 国 人 当 事 者 によって 構 成 される 企 画 委 員 会 の 一 部 に 実 践 紹 介 的 な 内 容 を 盛 り 込 み それを 部 分 的 に 公 開 しながら 相 互 養 成 講 座 化 させることによって 当 事 者 のエンパワーを 図 る 前 述 企 画 委 員 会 にて 共 有 された 実 践 ( 模 擬 授 業 等 )を 学 校 語 学 教 室 日 本 語 教 室 参 加 者 等 を 含 む 他 会 場 にて 再 実 践 し その 再 構 築 の 過 程 の 中 で 自 信 を 深 め 指 導 者 としての 応 用 力 を 養 成 する 2 企 画 委 員 会 の 開 催 について 概 要 開 催 日 時 開 催 場 所 出 席 者 議 題 会 議 の 概 要 2008 年 11 月 8 日 千 里 文 化 センタ ー コラボ 太 田 大 谷 斎 藤 鮫 島 謝 崔 張 ネルソン 萩 原 福 井 中 津 ロクガマゲ 劉 2008 年 千 里 文 化 センタ 呉 太 田 大 谷 12 月 13 日 ー コラボ 斎 藤 鮫 島 謝 崔 張 ネルソン 萩 原 福 井 中 津 劉 2009 年 千 里 文 化 センタ 太 田 斎 藤 鮫 島 1 月 10 日 ー コラボ 謝 崔 張 ネルソン 萩 原 福 井 中 津 ロクガマゲ 劉 1 主 催 者 ( 協 会 ) 挨 拶 2 養 成 講 座 の 概 要 議 事 録 参 照 3 自 己 紹 介 と 意 見 交 換 役 割 分 担 1 講 師 3 名 による 模 擬 議 事 録 参 照 授 業 ボランティア 等 に よるコメント 質 疑 応 答 2 企 画 委 員 会 ミーティ ング 1 講 師 3 名 による 模 擬 議 事 録 参 照 授 業 ボランティア 等 に よるコメント 質 疑 応 答 3 企 画 委 員 会 ミーティ ング
2009 年 千 里 文 化 センタ 呉 太 田 大 谷 1 事 務 局 から 進 捗 報 議 事 録 参 照 2 月 14 日 ー コラボ 齋 藤 鮫 島 謝 告 張 ネルソン 萩 原 2 講 師 コーディネータ 福 井 中 津 劉 ーの 打 合 せ 写 真 第 2 回 模 擬 授 業 ( 第 3 回 企 画 会 議 2009 年 1 月 10 日 ) 3 研 修 講 座 の 内 容 について (1) 研 修 講 座 名 わたしが 伝 えたい 日 本 (2) 研 修 の 目 標 1 外 国 にルーツを 持 つ 指 導 者 が 知 り 合 うことによる 更 なるエンパワーメントと 応 用 力 の 醸 成 2 一 般 公 開 を 通 じた1の 深 化 及 び 地 域 社 会 への 啓 発 と 浸 透 (3) 受 講 者 の 総 数 87 人 ( 模 擬 授 業 は 含 まない) (4) 開 催 時 間 数 ( 回 数 ) 11,5 時 間 ( 全 6 回 )
(5) 参 加 対 象 者 の 要 件 特 になし (6) 受 講 者 の 募 集 方 法 公 募 したデザイナーによる 広 報 チラシの 作 成 また 当 協 会 の 情 報 誌 めろん 及 び 箕 面 市 広 報 もみじだより などに 情 報 掲 載 し 地 域 へ 広 報 また 市 教 委 を 通 じて 市 内 全 小 中 学 校 へチラシ 配 布 を 実 施 (7) 研 修 会 場 千 里 文 化 センター コラボ( 豊 中 市 ) 箕 面 市 国 際 交 流 協 会 ( 箕 面 市 ) 萱 野 中 央 人 権 文 化 センター( 箕 面 市 ) 平 野 人 権 文 化 センター( 大 阪 市 ) (8) 使 用 した 教 材 リソース 特 になし (9) 講 座 内 容 日 時 講 座 名 / 学 習 内 容 講 師 受 講 者 数 3 月 11 日 ( 水 ) 3 つの 文 化 個 性 豊 か 人 13:30~15:30 間 好 き~ 日 本 人 の 親 に 育 てられたユニークな 私 父 被 害 者 と 加 害 者 相 互 理 解 と 成 長 ~ 韓 国 と 日 本 3 月 13 日 ( 金 ) スリランカ 出 身 のご 両 親 を 15:00~17:00 持 つ 2 世 のネルソンさんに 日 本 での 経 験 私 のまま でいい と 思 えるまでの 足 取 り また 国 際 結 婚 をした 福 井 さんに 中 国 と 日 本 の 教 育 子 育 ての 方 法 の 違 い 日 本 でのご 苦 労 など 3 月 27 日 ( 金 ) 留 学 生 が 日 本 語 の 漢 字 教 19:00~20:30 育 の 中 で 感 じた 困 惑 や 面 白 さ ほう れん そうビ ジネス の 前 に 考 えたい 日 中 間 の 文 化 の 違 いなど 鮫 島 メーリ( 英 会 話 講 師 ) 42 名 崔 聖 子 ( 韓 国 語 講 師 ) ネルソン 百 合 子 ( 英 会 話 講 師 ) 22 名 福 井 優 紅 ( 中 国 語 講 師 ) 謝 福 台 ( 大 阪 大 学 院 生 ) 10 名 張 茜 ( 日 本 語 中 国 語 講 師 )
3 月 28 日 ( 土 ) 14:30~16:30 外 国 にルーツを 持 ち 子 ども の 時 に 来 日 または 両 親 が 外 国 人 で 日 本 で 生 まれ 育 った 二 人 から 学 校 生 活 言 葉 のこと アイデンテ ィティ 周 りの 人 との 関 わり や 思 い 望 むことについ て ネルソン 百 合 子 ( 英 会 話 講 師 ) 劉 正 宜 ( 大 阪 大 学 学 生 ) 13 名 (10) 講 座 の 評 価 1 受 講 生 に 対 するアンケート 日 時 :2009 年 3 月 11 日 講 師 : 鮫 島 メーリ 崔 聖 子 場 所 : 箕 面 市 国 際 交 流 協 会 参 加 人 数 :42 人 ( 内 訳 男 9 女 33) 極 めて 公 的 な 場 で 言 い 難 い 差 別 のことプライベートのことをオープンにして 頂 くこと で 日 本 と 外 国 の 違 いや 日 本 の 良 さも 理 解 できた 講 師 の 方 が 生 い 立 ちや 思 われていることをストレートに 話 してくださり ショックを 受 け たり 感 情 が 動 いたりしました 苦 労 されているのに 日 本 に 対 して 希 望 を 持 っておら れる 前 向 きなところに 励 まされました 日 ごろほとんど 考 えることのなかった 日 本 について 考 える 機 会 になりました 国 際 化 してきたと 言 われ 久 しい 日 本 社 会 だが 一 般 的 な 生 活 のレベルにはまだまだ 浸 透 していないと 感 じる 特 に アイデンティティの 形 成 されていない 子 どもが 直 面 する 社 会 ( 学 校 )が 国 際 化 されていないケースが 多 い メーリさんのおっしゃる つらい 経 験 を 次 世 代 には 減 らしていけるよう 多 文 化 を 受 け 入 れる 環 境 を 大 人 が 作 られて 行 く 必 要 があると 思 った 今 日 は 私 が 聞 いたことを 機 会 あるごとに 家 族 に 友 人 に 伝 えていきたいと 思 う 問 題 点 についてパネルディスカッション 等 にて 掘 り 下 げてほしかった 日 時 :2009 年 3 月 13 日 講 師 : 福 井 優 紅 ネルソン 百 合 子 参 加 人 数 :22 人 ( 内 訳 男 5 女 17) 場 所 : 箕 面 市 国 際 交 流 協 会
日 本 語 教 師 として 働 いていく 上 で 今 後 の 為 になるのであろう 新 しい 考 え 価 値 観 を 得 ることができました 中 国 での 出 産 子 育 て 教 育 の 話 はとても 新 鮮 で 面 白 かったです 人 間 は 生 まれたところは 選 べないという 事 それぞれの 境 遇 に 負 けずに 生 きているこ とが 良 かったです 日 時 :2009 年 3 月 27 日 講 師 : 謝 福 台 張 茜 場 所 : 萱 野 中 央 人 権 文 化 センター 参 加 人 数 :10 人 ( 内 訳 男 1 女 9) 内 容 は 新 鮮 で 面 白 かった 生 の 声 が 聞 けてよかった パワーポイントを 使 って 視 覚 的 にすごく 分 かりやすかったです 今 まで 考 えたことのない 漢 字 のこと 日 中 ビジネスマナーの 違 いの 話 がとても 印 象 に 残 りました 周 囲 を 気 遣 った 話 し 方 がすこし 痛 々しかった 少 数 者 だと 常 に 気 を 使 わなくてはならな い 大 変 さを 想 像 した 日 時 :2009 年 3 月 28 日 講 師 :ネルソン 百 合 子 劉 正 宜 参 加 人 数 :13 人 ( 内 訳 男 3 女 10) 場 所 : 平 野 人 権 文 化 センター お 二 人 とも 自 分 の 事 自 分 の 家 族 の 事 を 冷 静 にとらえられており まず その 点 に 驚 きま した それも 今 までの 経 験 があったからこそだと 感 じました すごく 自 分 の 意 志 自 分 とは 何 か そうあるべきかという 強 い 気 持 ちを 持 っているというのに 感 心 しました 実 際 の 体 験 談 や 生 の 声 が 聞 けて 大 変 良 かったです 平 野 で 暮 らす 人 と 少 し 違 う 環 境 の 人 のお 話 で 興 味 深 かった 最 後 にディスカッションができてよかった 外 国 人 の 方 の 思 いが 改 めてよく 分 かった 今 後 のボランティアの 参 考 にしたいと 思 います 2 実 施 主 体 からの 研 修 内 容 結 果 評 価 今 回 の 講 師 になった6 人 の 外 国 人 当 事 者 は 特 に の 研 究 者 または の 専 門 者 といった 社 会 的 に 地 位 的 に 認 められている 周 知 の 人 ではなく 留 学 生 または 国 際 結 婚 をして 子 育 ての 傍 らに 地 域 で 活 動 を 行 っている 人 英 語 講 師 など 私 たちが 生 活 の 中 で 接 する 頻 度 の 高 い 外
国 人 当 事 者 である これら 様 々なバックグラウンドを 持 っている 当 事 者 が 彼 らの 経 験 を 一 般 市 民 に 語 ることによって 主 催 側 の 企 画 ねらいにある 指 導 者 としての 応 用 力 の 養 成 が 達 成 られるのと 同 時 に 私 はこのような 市 民 と 市 民 との 直 接 対 話 の 機 会 を 提 供 する 場 という 視 点 で 今 後 の 役 に 立 つ 大 事 な 試 みだと 思 う 当 事 者 たちの 価 値 観 経 験 を 聞 くことによって 聴 講 者 が 今 まで 当 事 者 と の 関 わりの 際 に 意 識 していなかったことが 分 かり これからも 増 え 続 けていく 当 事 者 とともに 地 域 社 会 を 築 いていくための 不 可 欠 な 相 互 理 解 を 認 識 する 場 であった 更 に 同 じ 外 国 人 当 事 者 とし て 講 演 を 聞 く 外 国 人 もこの 機 会 に 共 感 を 得 たり ヒントを 手 に 入 れたりすることができ 多 くの 外 国 人 自 身 にも 影 響 を 与 える 効 果 を 持 っている しかし 今 回 外 国 人 当 事 者 が 来 場 するのがそれほど 多 くないというのが 現 状 だった 一 般 市 民 の 日 本 人 に 加 えてもっと 外 国 人 当 事 者 にもこの 企 画 の 面 白 み 意 義 を 知 ってもらう 必 要 があると 感 じた ( 文 責 : 劉 ) 3 実 施 主 体 からの 外 国 人 支 援 体 制 等 今 後 の 計 画 限 られた 機 会 ではあったが 当 事 者 が 臆 することなく 話 してよいのだ そしてまた 今 言 わ ないと 子 どもも 同 じような 思 いをするのだ という 気 づきと 奮 起 の 場 となった そのことは 外 国 人 当 事 者 が 過 半 数 を 占 める 環 境 設 定 模 擬 講 座 という 周 囲 の 様 子 を 伺 うことができる 準 備 空 間 を 経 ていたからこそ 一 人 ではない 少 しでも 本 音 を 語 ろう という 力 につながったと 思 われる 本 質 的 な 議 論 や 自 己 開 示 は 信 頼 という 土 壌 に 立 つからである そうでなければ ( 外 国 人 ) 指 導 者 は 存 在 したとしても 表 層 的 な 関 係 や 場 にとどまり まさに 人 を 変 えゆくような 厚 みのある 指 導 は 成 立 しない 外 国 人 当 事 者 が 教 科 書 の 例 文 を 読 み 上 げるのでなく 安 心 感 の 中 で 自 らの 思 いを 語 るとき その 表 現 力 は 最 大 限 に 発 揮 され 説 得 力 を 持 った 社 会 の 一 層 の 多 言 語 化 が 期 待 されるが 現 実 問 題 として 日 本 語 のスキルの 向 上 なくして 高 次 元 での 社 会 参 加 は 難 しい 同 時 に 言 語 による コミュニケーション 以 外 の 難 しさもある 少 数 点 在 地 域 で 声 を 上 げること に 対 する 躊 躇 という 障 壁 はマイノリティ 側 でなく むしろ 地 域 社 会 のマジョリティ 側 からの 相 当 に 積 極 的 な 関 わりがない かぎり 解 消 されにくいのではということが 浮 き 彫 りとなった 外 国 人 当 事 者 の 講 座 前 後 の 緊 張 と 安 堵 の 様 子 から とくに 大 都 市 でなく 個 人 が 社 会 に 紛 れることが 困 難 な 地 域 では 多 文 化 共 生 社 会 づくりとは 決 して 彼 女 たちの 個 人 努 力 にのみ 期 待 されるべきものではない そのことを 再 確 認 し 同 時 に まだまだ 見 えてこない さらに 声 が 上 げにくい 外 国 人 当 事 者 の 存 在 に 思 いを 馳 せる 機 会 となった 模 擬 講 座 に 参 加 したある 日 本 人 は 本 当 はもっとたくさん 言 いたいことがあるのだろう と 得 心 し 少 し 驚 いた 様 子 だった ふだん 圧 倒 的 多 数 の しかも 善 意 の 日 本 語 ボランティア 等 に 囲 まれている 時 当 事 者 の 多 くからネガティブな 感 情 表 現 はほとんど 表 明 されないからである 今 回 は 半 年 間 の 委 託 事 業 であり 事 業 周 知 機 関 は 4 ヶ 月 ほどの 短 期 間 であった また 初 め ての 取 り 組 みでもあった プロセスにおいて 企 画 委 員 の 一 部 を 公 募 するなど 参 加 型 を 心 がけたも のの おそらく 参 加 を 躊 躇 した 層 もあるだろう まずはこうした 地 域 に 埋 もれがちな あらゆる 社 会 資 源 から 遠 く 離 れた 慎 重 な 外 国 人 当 事 者 に 対 して 求 心 力 を 持 つべく 当 協 会 の 事 業 方 針 を 丁
寧 に 発 信 し 地 域 に 根 付 かせていくことが 重 要 であろうと 思 われる そうして 当 事 者 の 信 頼 感 を 獲 得 できてこそ 私 が 住 む 日 本 を 日 本 語 でありのままに 伝 えよう という 動 機 ひいては 指 導 者 養 成 につながるのではないだろうか ( 文 責 : 中 津 ) (11) 事 業 の 成 果 (ア) 他 事 業 との 連 携 流 動 性 や 匿 名 性 が 低 く 職 住 一 致 型 のライフスタイルを 持 つ 市 民 も 少 なくない 土 地 柄 で 外 国 人 当 事 者 は 社 会 参 加 について 慎 重 深 くならざるを 得 ない 一 方 で 地 域 の 国 際 化 の 実 態 を 新 たな 風 として 恐 れず 受 け 止 めようとする 人 々も 確 かに 存 在 する その 慎 重 さ と ( 受 身 の) 善 良 さ の 橋 渡 しが 必 要 だった ともすれば 飛 んでいってしまう パステル な 関 係 だけではなく 正 面 か らありのままを 直 視 しようと 関 係 再 構 築 を 試 みる 企 画 となった 研 修 の 受 講 者 はおおむね 当 協 会 の 日 本 語 ボランティアまたは 語 学 講 座 参 加 者 であった 彼 女 たちにとっては 顔 見 知 りの 出 身 の さん や 語 を 教 えているらしい さん にあ らためて しかし 初 めてその 人 生 史 や 本 音 の 部 分 を 聞 く 機 会 となった 受 講 者 は さん の 笑 顔 の 裏 の 壮 絶 な 経 験 に 絶 句 しつつ 誰 もが ( 多 文 化 共 生 ) 社 会 づくり の 当 事 者 であることを 再 確 認 し さん から 信 頼 をもって ボール を 投 げられたパートナーとして その 役 割 や 地 域 社 会 でできることを 考 えるきっかけとなった 話 し 手 である さん と 受 講 者 との 関 係 がより 実 質 的 なものになったことは さん が 会 議 後 の 雑 談 の 輪 から 抜 けられずにいるほのぼのとした 様 子 から 十 分 に 伺 えた さん との 関 係 が 深 まった 受 講 生 の 事 業 参 加 継 続 の 意 欲 および そうした 積 極 姿 勢 は 隣 接 するテーマで 活 動 している 他 グループの 関 係 者 へも 刺 激 をもたらした 本 音 を 語 るとき 話 す 側 のみならず 聞 く 側 にも 一 定 の 負 荷 がかかる 外 国 人 マイノリティ と 日 本 人 マジョリティ は 相 反 するものとして 対 比 されがちだが マジョリティ 側 がマイノリティの 人 生 史 を 受 け 止 め そのどこかが 自 分 自 身 に 重 なる 瞬 間 つまり 共 感 を 経 た 時 二 者 関 係 は 水 平 に 変 容 し 相 互 に 深 いコミットメントにつながることが 分 かった また 少 数 点 在 地 域 の 顔 の 見 える コミュニティにおける 個 々 人 の 微 妙 な 変 化 は 研 修 会 の 発 案 やさらなるリーダーシップの 成 長 など という 形 をもって 身 近 な 事 業 や 近 隣 地 域 の 教 育 関 係 者 グループへ 伝 播 しはじめている ( 文 責 : 中 津 ) (ィ) 研 修 後 の 人 材 活 用 とくに 外 国 人 企 画 委 員 はそれぞれ 指 導 者 としてすでに 地 域 社 会 の 中 で 能 力 を 発 揮 する 場 を 少 なからず 構 築 しているが その 価 値 を 地 域 全 体 で 周 知 し 十 分 評 価 されているとは 限 らない また 少 数 点 在 地 域 ゆえ 時 に 個 人 への 作 用 が 偏 重 すると 特 定 個 人 の 自 我 が 肥 大 することも ある いずれにせよ 地 域 社 会 との 関 係 性 の 課 題 である 今 後 彼 女 たちの 声 が 珍 しい ものでも 特 別 扱 い でもなく さまざまな 既 存 制 度 においても 当 然 のように 盛 り 込 まれ 効 果 を 持 ちえるよ
うな 日 常 化 にむけた 取 り 組 みが 必 要 である 個 人 の 努 力 ではなく 場 の 醸 成 と 量 的 拡 大 が 求 め られている つまり 当 協 会 の 事 業 たとえば 語 学 講 座 の 講 師 や 国 際 理 解 教 育 等 の 派 遣 講 師 とし て ピン ポイント での 活 用 はもちろん 可 能 だが 第 二 第 三 の 彼 女 たちが 集 い 生 まれてくるよう な 飾 らない 声 が 出 せるような 日 常 的 な 場 づくり の 中 でのコーディネーターのような 役 回 り が 遠 回 りのように 見 えて 実 は 着 実 な 人 材 づくりにつながるようにも 考 えている そのことは 本 事 業 で 会 議 準 備 委 員 折 衝 資 料 整 理 作 業 を 通 じて 著 しく 表 情 が 変 化 した 若 い 帰 国 者 3 世 の 劉 正 宜 の 成 長 ぶりからも 伺 い 知 ることができた ( 文 責 : 中 津 ) (12) 今 後 の 課 題 今 回 は 制 限 時 間 に 合 わせ 追 われる 形 で 会 議 や 講 座 等 のスケジュールを 調 整 した 感 が 否 めない 企 画 委 員 会 で 気 心 が 知 れはじめ ようやく 力 が 抜 けて 数 々のエピソードが 語 られ る 頃 はすでに 最 終 会 議 だった 話 はこれからやんか~! という 名 残 を 惜 しむ 声 はその 場 の 得 難 さを 物 語 っていた 少 数 点 在 地 域 に 住 む 外 国 人 当 事 者 が ( 本 質 的 な 部 分 は) 語 れない / 語 れなかったのはなぜか という 課 題 がやっと 明 らかになりつつも 時 間 が 不 十 分 これから が 本 番 なのにという 外 国 人 企 画 委 員 の 声 が 収 穫 であり 課 題 として 残 された また 年 度 途 中 に 助 成 申 請 を 行 なったため 企 画 内 容 はほぼ 事 務 局 案 とおり 企 画 委 員 からのアイデア 等 を 活 かす 余 裕 はなかった また 既 存 の 当 協 会 事 業 との 連 携 を 想 定 したが すでに 個 別 に 事 業 展 開 する 中 で 予 定 が 入 っているなど 兼 ね 合 いが 難 しかった 学 校 教 育 現 場 にも 市 教 委 を 通 じて 全 校 配 布 したが 3 月 は 学 年 末 であり 関 心 を 持 たれながらも 結 果 に はつながらなかった 幅 広 い 見 識 をもつ 多 数 の 企 画 委 員 の 参 加 を 得 ながら 実 質 的 な 参 加 型 事 業 とは 程 遠 い 設 定 となったことは 今 後 ぜひとも 改 善 していきたい ( 文 責 : 中 津 )