実 践 報 告 英 語 の 瞬 発 力 を 上 げるために キーワード: 英 語 の 瞬 発 力 コミュニケーション 能 力 協 同 学 習 堀 内 ちとせ 1.はじめに 英 語 に 対 して 学 習 意 欲 が 見 られなくても 英 語 でコミュニケーションを 取 る ことには 興 味 がある 学 生 がいる とは 言 え 日 常 生 活 の 中 では 英 語 を 話 す 機 会 は 皆 無 である そこで 仲 間 がいる 授 業 時 間 内 に 英 語 嫌 いでも 楽 しく 少 しでも 英 語 を 引 き 出 す 練 習 ができる 活 動 があるとしたら 学 生 たちの 密 かな 夢 の 実 現 の 手 伝 いをすることができるのではないか 英 語 が 使 える 人 材 育 成 が 叫 ばれている 昨 今 英 語 を 少 しでもスムーズに 記 憶 の 中 から 引 き 出 せるようになる 事 は 英 語 が 使 える ようになるための 第 一 歩 とも 言 えるだろう 医 療 系 大 学 放 射 線 系 のクラス 2013 年 度 後 期 30 名 の 連 想 ゲーム の 取 り 組 みを 中 心 に 放 射 線 系 2012 年 度 後 期 の 31 名 および 同 じく 放 射 線 系 2013 年 度 前 期 の 30 名 のデータも 参 考 にし ながら 学 生 へのアンケート 調 査 をもとに 検 討 する 2. 連 想 ゲーム 2.0 連 想 ゲーム が 生 まれるまで 専 門 が 医 療 系 である 担 当 学 生 の 中 には 英 語 が 余 り 好 きではない 学 生 も 多 く 授 業 にできるだ け 楽 しい 活 動 を 盛 り 込 んで 学 生 たちが 少 しでも 楽 しく 参 加 できる 事 を 常 に 意 識 している 楽 しい が 一 番 のキーワードではあるが できたら 役 に 立 つ 活 動 であれば 更 に 良 いだろう 日 常 的 に 多 くの 学 生 たちが 単 語 を 覚 えるのに 四 苦 八 苦 している 単 語 帳 などで 単 語 を 単 独 で 覚 えている 学 生 も 多 いようだが 単 語 を 覚 えるのなら 使 えなくては 意 味 がない そこで 使 われてい る 文 の 中 で 単 語 を 覚 えるように 勧 めたりする ただ この 場 合 英 文 も 覚 えなくてはならないことを 考 えると 単 独 に 単 語 を 覚 えることよりハードルが 高 くなってしまう 単 語 は 文 脈 つまりコンテクストである 英 文 の 中 で 使 われている 英 文 の 中 で 単 語 を 覚 えるという ことは 文 脈 と 関 連 付 けて 覚 えられるので 良 い ただ 英 文 のような 文 脈 でなくとも 何 かと 関 連 付 け ができれば 単 語 を 記 憶 する 手 助 けとなるはずである そこで 生 まれたのが 連 想 ゲーム である それは 例 えば 一 つの 単 語 を 見 て 何 か 思 いつく 事 柄 と 一 緒 に( 関 連 付 けて) 単 語 を 覚 えてしまおう というコンセプトから 生 まれたものである 単 語 を 見 て 連 想 する という 発 想 は LTD 話 し 合 い 学 習 法 (2010)の 話 し 合 いの 仕 方 の 中 の 過 去 の 事 14
実 との 関 連 付 け を 参 考 にした 限 られた 授 業 時 間 に 集 中 して 取 り 組 めるように 連 想 ゲーム には 制 限 時 間 を 設 ける 時 間 制 限 があることで 短 時 間 に 単 語 を 連 想 する 必 要 が 出 てくる 短 時 間 にできるだけ 多 く 連 想 しようと 努 力 する 事 で 英 語 を 瞬 時 に 呼 び 起 こす 練 習 をすることにもつながる 英 語 を 記 憶 する 手 助 けとなること 英 語 を 瞬 時 に 呼 び 起 こす こと この 二 つの 可 能 性 を 秘 め た 活 動 として 誕 生 したのが 連 想 ゲーム である 2.1 連 想 ゲーム( 個 人 型 ) 授 業 は 協 同 学 習 ( 小 グループで 話 し 合 いながら 学 習 を 進 めて 行 く 手 法 )の 考 え 方 を 採 り 入 れ グループ 活 動 を 中 心 に 進 めている 協 同 学 習 の 考 え 方 の 中 には 個 人 思 考 集 団 思 考 という 考 え 方 があり 連 想 ゲーム( 個 人 型 ) も この 考 え 方 のもとで 実 施 する 授 業 の 内 容 に 入 る 前 に クラス 全 体 でその 日 に 出 てくる 主 な 単 語 の 確 認 を 行 う 単 語 意 味 発 音 の 三 本 立 てを 繰 り 返 すという 単 調 な 活 動 は 睡 魔 を 誘 うことが 多 い そこで その 日 の 授 業 に 出 てくる 主 な 単 語 を 紹 介 した 後 に 連 想 ゲーム を 行 う 連 想 ゲーム をするのには 授 業 で 使 う 紙 ( 以 降 授 業 の 紙 とする)の 裏 面 を 使 う 学 生 たちに 気 合 い を 入 れさせるためにも 連 想 時 間 は 一 分 間 と 定 める 連 想 自 体 は まず 個 人 で 行 わせる 教 員 の 合 図 で 連 想 を 始 め 合 図 で 終 わる 連 想 する 事 柄 は 単 語 でも 語 句 で も 文 でも 良 い 連 想 は 1 一 つの 単 語 を 見 て 一 つ 連 想 別 の 単 語 を 見 て もう 一 つ 連 想 といった 形 ( 例 :patient nurse/quality quantity ) でも 良 いし 2 一 つの 単 語 から どんどん 連 想 していく 形 ( 例 :patient doctor treatment cure ) をとっても 良 い 連 想 ゲーム を 最 初 に 導 入 する 折 り 1の 形 のみを 紹 介 して 始 めたところ 学 生 たちが 実 際 に 体 験 する 中 で 2の 連 想 の 仕 方 をする 学 生 が 見 られ それも 採 り 入 れることにしたと いう 経 緯 がある 連 想 タイム の 一 分 後 各 自 で 連 想 した 単 語 を 始 めとする 英 語 的 事 実 が 正 しい 情 報 であるか 辞 書 を 使 って 確 認 する この 確 認 タイム を 取 ることで 連 想 タイム 時 一 人 では 何 も 連 想 ができ なかった 場 合 でも 気 になる 単 語 を 辞 書 で 引 いて 自 分 が 意 外 に 思 った 事 柄 を 発 表 することができ る 確 認 タイム も 時 間 制 限 は 一 分 とする 確 認 タイム 後 は いよいよ グループでメンバーそれぞれの 連 想 語 をシェアし 合 う 共 有 タイム である シェアの 仕 方 は 各 グループに 任 せたが メンバー 全 員 が 発 言 できるようにとだけ 注 意 を 促 す 順 番 にグループで 口 頭 発 表 していっても 良 いし 授 業 の 紙 自 体 を 回 し 合 っても 良 い グループで 連 想 語 をシェアした 後 は 時 間 が 許 せば クラス 全 体 でシェアする グループの 一 人 を 15
指 名 して グループでシェアし 合 った 興 味 深 い 連 想 について 発 表 させる 他 グループの 連 想 を 聞 いて 自 分 のグループでは 出 なかったものなどを 各 自 メモさせ 語 彙 の 幅 を 広 げさせる 2.2 連 想 ゲーム(コミュニケーション 型 ) 連 想 ゲーム(コミュニケーション 型 ) は 各 自 で 連 想 した 後 のグループでの 共 有 タイム におい て メンバー 同 士 で 授 業 の 紙 を 回 す 等 の グループ 内 のメンバーと 関 わることから 発 展 して 生 ま れたものである 2013 年 度 後 期 は 個 人 型 で 出 発 したが 後 半 では コミュニケーション 型 の 方 に 移 行 していった コミュニケーション 型 の 連 想 は 一 つの 単 語 からどんどん 連 想 していくといった 個 人 型 の 連 想 の 仕 方 ( 例 :patient doctor treatment cure )の 変 形 とも 言 える コミュニケーション 型 では 各 自 が 授 業 の 紙 の 裏 に 一 つ 連 想 語 を 記 入 後 一 人 だけで 一 分 間 の 連 想 を 続 けるのではなく 即 座 にグループの 次 のメンバーに 授 業 の 紙 を 回 す 授 業 の 紙 が 回 って 来 たメンバーは 隣 のメンバーの 連 想 語 を 元 に 更 に 連 想 語 を 記 入 し 更 に 次 のメンバー に 授 業 の 紙 を 回 す 以 降 同 様 に メンバー 内 で 一 語 連 想 語 を 書 く 度 に 授 業 の 紙 を 回 しなが ら 連 想 を 続 ける 連 想 語 は 極 力 瞬 時 に 行 うことが 原 則 ではあるが 授 業 の 紙 を 回 す 中 で 待 ち 時 間 ができるよう な 場 合 は 待 っている 間 に 何 語 でも 連 続 して 連 想 しても 良 いこととする 授 業 の 紙 は 各 自 が 一 枚 ずつ 持 っているため 連 想 ゲーム をしている 間 は グループのメンバーの 数 だけの 授 業 の 紙 がグループ 内 を 回 ることになる どうしても 連 想 語 が 浮 かばずに 立 ち 往 生 してしまうような 場 合 を 考 え 新 しい 単 語 から 再 出 発 をし ても 良 いという By the way ルール というものも 導 入 する このルールにより 一 人 のメンバーのと ころで 授 業 の 紙 を 滞 らせることなく 一 分 の 間 どんどん 回 して 行 くことが 可 能 となる 連 想 ゲー ム(コミュニケーション 型 ) の 制 限 時 間 も 一 分 間 とする コミュニケーション 型 では 授 業 の 紙 を 回 す 度 にグループのメンバーとかなりの 頻 度 で 関 わ る 必 要 が 出 てくる 授 業 の 紙 を 回 す 際 は 無 言 で 無 造 作 に 渡 すのではなく メンバーの 名 前 を 呼 びかけながら あるいは 何 か 声 かけしながら 回 せるように 呼 びかける コミュニケーション 型 では 連 想 ゲーム をするのと 同 時 にコミュニケーションの 練 習 をすることも 可 能 となる この 事 実 が コミュ ニケーション 型 の 命 名 の 由 来 となった 一 分 間 の 連 想 タイム 後 は 授 業 の 紙 を 持 ち 主 に 戻 し 裏 面 の 連 想 語 の 個 数 の 大 小 でグルー プ 対 抗 の 連 想 語 数 合 戦 を 行 う グループの 代 表 に 団 扇 を 持 たせ 自 分 たちの 連 想 語 数 ( 教 員 が 順 番 に 数 字 を 言 っていく)のところで 団 扇 をパタパタ 振 らせる この 最 後 の 連 想 語 数 合 戦 が 次 の 連 想 ゲーム の 刺 激 にもなる 最 後 に 時 間 が 許 せば グループの 一 人 を 指 名 して グループでシェアした 面 白 い 連 想 の 流 れを 発 表 させクラス 全 体 でもシェアさせる 他 グループの 連 想 が 自 分 たちのグループのものと 異 なった 流 れになっている 場 合 は 各 自 メモを 取 らせ 語 彙 の 幅 をも 広 げさせる クラスでの 共 有 タイム に 16
ついては 個 人 型 の 場 合 と 同 じである 3. 結 果 と 考 察 3.0 アンケート について 最 後 の 授 業 時 に 対 象 学 生 全 員 にアンケート 調 査 を 行 った アンケートの 尺 度 は 1 2 3 4 5 の 五 段 階 とし 1 は 全 くそう 思 わない 5 は とてもそう 思 う とした( 活 動 性 を 高 める 授 業 づく り (2012)P.125 参 照 ) また 可 能 な 場 合 にはコメント 等 も 記 述 させた 連 想 ゲーム について 五 段 階 で 調 査 したアンケート 項 目 は 次 の 二 項 目 である 1 楽 しんで 取 り 組 めた 2コミュニケーションを 取 るのに 慣 れてきた 最 後 にもう 一 点 授 業 内 の 活 動 を その 他 を 含 め 五 つ 挙 げ 3グループでの 活 動 で 最 も 活 発 だったと 思 われるのは? という 問 に 対 して 五 つの 選 択 肢 ( 1 は 体 調 欠 席 確 認 2 は レポート 交 流 3 は グルー プで 音 読 4 は 連 想 ゲーム 5 は その 他 )から 選 ばせる 形 式 で 調 査 した 1の 楽 しんで 取 り 組 めた については 幸 い 2012 年 度 後 期 に 同 じ 項 目 でアンケート 調 査 をし たデータがある 2012 年 度 の 後 期 の 取 り 組 みより 連 想 ゲーム の 個 人 型 を 始 めており このデー タを 2013 年 度 後 期 に 導 入 した コミュニケーション 型 との 比 較 のために 使 うことにする 個 人 型 コミュニケ ション 型 それぞれに 良 さがある ただ 人 と 交 われば 新 しい 発 見 も ある そもそも 人 と 交 流 することは 楽 しい ことであるはずだ LINEなどが 普 及 し 人 と 直 接 コミュニ ケーション を 取 るのが 苦 手 だという 学 生 も 増 えつつある 中 この 連 想 ゲーム(コミュニケーション 型 ) を 体 験 することにより 人 と 直 に 関 わる 事 人 と 直 接 コミュニケーションを 取 ることが 少 しでも 楽 しい という 事 実 に 気 づいてくれたらという 思 いもある 1の 項 目 の 比 較 に 目 を 向 けたい 人 と 交 わるのが 苦 手 な 場 合 コミュニケーション 型 の 連 想 ゲーム は 始 めはハードルが 高 そ うに 感 じる だが コミュニケーション 型 の 連 想 ゲームを 使 えば 授 業 の 紙 を 回 すこという 物 理 的 な 助 けも 伴 って 自 然 な 形 で 無 理 せず 人 と 関 わることが 可 能 となる 一 分 という 短 時 間 であったと しても グループのメンバーと 何 度 も 関 わることで 実 際 の コミュニケーションの 練 習 にも つながっ ていくのではないか 2の コミュニケーションを 取 るのに 慣 れて 来 た という 項 目 については 2013 年 度 前 期 にも 同 じ 項 目 のアンケートデータがある 2013 年 前 期 連 想 ゲーム は 個 人 型 のみを 実 施 していた 一 方 2013 年 後 期 には 前 半 の 六 コマでは 個 人 型 を 後 半 の 六 コマでは コミュニ ション 型 を 実 施 した 前 期 と 後 期 の2の 項 目 の 比 較 にも 目 を 向 けたい また 短 時 間 ではあるが 授 業 の 紙 を 回 すことでグループのメンバーと 頻 繁 に 関 わり 合 えば グ ループ 活 動 の 活 性 化 にもつながるのではないか これについては 3の 項 目 の 結 果 で 連 想 ゲー ム がどれくらいの 割 合 を 占 めるのかに 注 目 したい 17
3.1 アンケート 項 目 1について 図 1 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 30 45 40 32 30 23 2012 年 度 ( 後 期 ) 2013 年 度 ( 後 期 ) 1 2 3 4 5 図 1は 2012 年 度 後 期 と 2013 年 度 前 期 の アンケート 項 目 1 つまり 連 想 ゲーム を 楽 しん で 取 り 組 めた いう 項 目 に 対 してのアンケート 結 果 を 一 つのグラフにまとめたものである どちらのグ ラフも 1 2 と 回 答 している 学 生 は 見 られない 5 4 つまり とてもそう 思 う そう 思 う と 回 答 している 学 生 の 割 合 を 比 べてみると 2012 年 度 は 半 数 近 く(23%+32%=55%)であるのに 対 し て 2013 年 度 では 過 半 数 を 大 きく 超 えている(30%+40%=70%) アンケート 項 目 1 楽 しんで 取 り 組 めたか について 2012 年 度 後 期 と2013 年 度 後 期 の 間 にお ける 平 均 値 の 差 を 有 意 水 準 5%で 両 側 検 定 の t 検 定 により 検 討 したところ これらの 平 均 値 の 差 は 有 意 ではなかった 統 計 的 な 証 明 こそできなかったが 上 記 のように 割 合 的 には 増 加 している また 2013 年 度 後 期 の 調 査 では 楽 しくできた 一 人 でやるより 楽 しかった 皆 で 回 すのが 楽 しかった などの 楽 しさ にまつわるコメントも 多 く 見 られた 一 方 2012 年 度 後 期 では 一 人 では( 連 想 するのが)なか なか 難 しかった というコメントしている 学 生 が 一 人 見 られただけであった 一 人 では 難 しいかもしれない 事 も グループの 皆 と 一 緒 なら 楽 しく 取 り 組 める 可 能 性 があると 考 えることもできるのではないか 18
3.2 アンケート 項 目 2について 図 2 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 7 20 57 53 37 23 2013 年 度 ( 前 期 ) 2013 年 度 ( 後 期 ) 1 2 3 4 5 図 2は アンケート 項 目 2 コミュニケーションを 取 るのに 慣 れてきた という 項 目 に 対 してのアン ケート 結 果 を 一 つのグラフにまとめたものである 5 4 とてもそう 思 う そう 思 う と 回 答 して いる 学 生 の 割 合 を 比 べてみると 2013 年 度 前 期 が 90%を 超 えている(37%+57%=94%)のに 対 し て 後 期 は 70%を 超 えた 程 (23%+53%=76%)である つまり 個 人 型 を 実 施 した 前 期 の 方 が とてもそう 思 う そう 思 う と 答 える 学 生 の 割 合 が 高 い 結 果 となった 前 期 と 後 期 の 違 いは まず 対 象 学 生 が 異 なっている 前 期 がAクラスの 学 生 であるのに 対 して 後 期 はBクラスの 学 生 である 前 期 と 後 期 の 結 果 の 違 いは AクラスとBクラス 所 属 の 学 生 の 特 徴 の 違 いとも 考 えられる ただ 前 期 の 授 業 では ちょうど 30 人 の 学 生 が 詰 めて 座 れるくらいの こじん まりとした 教 室 で 行 ったのに 対 して 後 期 は 諸 事 情 により 後 半 の 授 業 のみではあるが 200 人 近 く 収 容 可 能 な 大 教 室 に 変 更 となったという 事 実 もあった 教 室 が 大 きければ 学 生 同 士 は 広 々と 座 れる 反 面 コミュニケーションを 取 ることを 考 えた 場 合 お 互 いの 距 離 が 遠 くなりマイナス 要 因 に 働 く 可 能 性 がある 教 室 などは 他 クラスとの 兼 ね 合 いで 使 える 教 室 を 使 わなくてはならないという 不 可 抗 力 的 なとこ ろもある コミュニケーションにマイナスとなるような 要 因 に 気 づく 事 ができたら 積 極 的 に 声 かけを するなどして 少 しでも 良 い 状 況 に 持 っていけるような 努 力 が 必 要 かもしれない 19
3.3 アンケート 項 目 3について 図 3 43 7 3 47 連 想 ゲーム 音 読 その 他 レポート 図 3は アンケート 項 目 3 つまり グループでの 活 動 で 最 も 活 発 だったと 思 われるのは? という 項 目 に 対 してのアンケート 結 果 を 一 つのグラフにまとめたものである 連 想 ゲーム を 選 んだ 学 生 が 47%であるのに 対 し グループで 音 読 を 選 んだ 学 生 は 43% 見 られた レポート 交 流 を 選 んだ 学 生 も 見 られたが たったの2%であった グループで 音 読 に 比 べれば 連 想 ゲーム の 活 動 は ものの 数 分 のグループ 活 動 である わ ずか 数 分 である 活 動 が それよりも 長 時 間 かかる 活 動 をしのいで 一 番 という 結 果 となった この 原 因 は 何 か 仲 間 と 関 われる 活 動 は 楽 しい ということに 尽 きるのではないだろうか 音 読 の 活 動 でも 仲 間 と 一 緒 に 声 が 出 せ 仲 間 の 発 音 を 聞 けたり 仲 間 に 発 音 の 仕 方 を 教 えて もらえたりなど 仲 間 と 交 流 できる 要 素 は 沢 山 ある ただ 連 想 ゲーム の 場 合 は 形 式 から 考 えて も 仲 間 が 自 分 では 予 想 もつかない 発 想 をするなど 未 知 の 情 報 を 知 ることができるといったコミュ ニケーション 特 有 の 醍 醐 味 があるのだ 4.おわりに 2009 年 度 より 授 業 の 中 に 協 同 学 習 の 考 え 方 を 採 り 入 れながら 授 業 を 行 っている 採 り 入 れ 始 めてからは とにかく 学 生 たちが 授 業 に 参 加 できる 事 だけを 考 えて 授 業 を 行 ってきた 日 本 協 同 教 育 学 会 において 初 めて 自 分 の 取 り 組 みのお 話 をさせていただいた 折 り 英 語 の 20
授 業 なのだから 英 語 についての 目 標 も 立 てさせて といったご 意 見 をいただいた しばらく 時 間 が かかってしまったが そのご 意 見 に 自 分 なりに 答 え 形 となったものが この 連 想 ゲーム である 連 想 ゲーム を 授 業 で 行 うようになってから この 連 想 ゲーム を 英 語 の 目 標 として 挙 げる 学 生 が 多 く 見 られる 単 語 を 見 て 連 想 する という 発 想 は LTD 話 し 合 い 学 習 法 の 話 し 合 いの 仕 方 の 中 の 過 去 の 事 実 との 関 連 付 け という 考 え 方 からヒントをいただいた 最 初 は 一 単 語 一 連 想 の 形 で 始 まった 連 想 ゲーム も 実 際 に 体 験 した 学 生 の 取 り 組 みから 一 単 語 から どんどん 連 想 していくという 連 続 型 の 連 想 方 法 が 生 まれた また 連 想 語 をグループで 共 有 させる 際 連 想 語 を 書 かせた 授 業 の 紙 を 回 し 合 って 鑑 賞 しているグループの 取 り 組 みよりヒントを 得 て 連 想 ゲーム(コミュニケー ション 型 ) が 生 まれた 連 想 ゲーム(コミュニケーション 型 ) を 行 うことにより グループのメンバー 間 で 英 語 的 な 刺 激 を 与 え 合 う 事 ができる かつ かねてからの 課 題 であった 授 業 への 全 員 参 加 ということも( 一 分 間 という 短 時 間 ではあるが) 物 理 的 に 可 能 となったのだ 授 業 の 中 で 連 想 ゲーム(コミュニケーション 型 ) を 行 いながら 学 生 も 教 員 も 教 室 にいるメン バー 全 員 で 楽 しみながら 皆 で 知 恵 を 出 し 合 いながら 英 語 的 な 観 点 からも 少 しでも 学 生 たちのた めになるような 更 なる 良 い 活 動 を 学 生 と 共 に 模 索 していけたらと 思 う 参 考 文 献 安 永 悟 (2010) 実 践 LTD 話 し 合 い 学 習 法 ナカニシヤ 出 版. 安 永 悟 (2012) 活 動 性 を 高 める 授 業 づくり 協 同 学 習 のすすめ 医 学 書 院. 21