平 成 27 年 9 月 議 会 一 般 質 問 1. 安 全 保 障 関 連 法 について 27.9.30 井 原 寿 加 子 先 日 安 全 保 障 関 連 法 が 成 立 しました これにより 集 団 的 自 衛 権 の 行 使 や 他 国 軍 隊 に 対 する 後 方 支 援 を 通 じ 自 衛 隊 の 活 動 範 囲 が 大 きく 拡 大 し 戦 後 一 貫 して 大 切 にしてきた 平 和 主 義 の 原 則 を 大 きく 転 換 するものだと 言 われています 日 本 の 安 全 保 障 のあり 方 そのものをここで 取 り 上 げて 議 論 することはできませんが この 間 の 経 緯 やその 内 容 をみると 憲 法 との 関 係 や 民 主 主 義 のあり 方 などに 関 する 重 要 な 課 題 があることがわかります これらは 私 たち 一 人 ひとりの 日 々 の 生 活 や 生 き 方 に 直 結 するもので もちろん 県 政 を 推 進 する 上 でもその 基 盤 となるものだと 思 います こうした 観 点 から 知 事 のお 考 えをお 聞 きしながら 少 し 議 論 してみたいと 思 います そこでまず 憲 法 との 関 係 について 知 事 にお 伺 いいたします ほとんどの 憲 法 学 者 や 元 内 閣 法 制 局 長 官 最 高 裁 の 元 長 官 でさえ 憲 法 に 違 反 すると 断 言 して おり その 違 憲 性 は 明 らかです 明 確 に 違 憲 だとされる 法 律 案 が 堂 々と 国 会 に 提 出 されること は かつてないことであり 異 常 な 事 態 です 憲 法 99 条 には 国 務 大 臣 国 会 議 員 その 他 の 公 務 員 は 憲 法 を 尊 重 し 擁 護 する 義 務 を 負 う と 規 定 されています 各 大 臣 はもちろんですが 知 事 にもこの 規 定 は 適 用 され 少 なくとも 今 回 の 法 律 と 憲 法 との 関 係 についてお 考 えを 明 確 に される 必 要 があると 思 いますが いかがでしょうか 次 に 民 主 主 義 についてお 尋 ねいたします 安 倍 総 理 自 身 が 繰 り 返 し 認 めているように この 法 律 に 対 する 国 民 の 理 解 は 一 向 に 進 んでおり ません 各 種 世 論 調 査 によると この 法 律 に 反 対 する 人 は50%を 超 え 政 府 の 説 明 が 不 十 分 と する 人 は70%あまりに 達 しています つまり ほとんどの 国 民 が 法 律 そのものに 反 対 か 少 な くとも 先 の 国 会 で 成 立 させるべきではないと 考 えていたにも 関 わらず そうした 国 民 の 声 を 無 視 して 強 行 採 決 を 行 ったことは 民 主 主 義 立 憲 主 義 に 反 する 暴 挙 だと 思 います いまだに 若 者 や 女 性 を 中 心 にして 全 国 で 抗 議 行 動 が 続 いています もちろん 県 政 を 推 進 する 上 で 民 主 主 義 はその 重 要 な 基 盤 となるものです そこで お 伺 いい たします 現 在 の 状 況 は 日 本 の 民 主 主 義 の 危 機 だと 思 いますが 知 事 はいかがお 考 えでしょう か 次 に 県 民 の 安 全 についてお 伺 いいたします 安 倍 総 理 は 今 回 の 法 律 について 国 の 安 全 と 国 民 の 平 和 な 暮 らしを 守 るために 必 要 であ る と 説 明 していますが 果 たしてそうでしょうか 実 際 には 海 外 において 他 国 と 一 緒 に 武 力 行 使 をする つまり 戦 争 に 参 加 する 道 を 開 くもので 日 本 の 安 全 はかえって 脅 かされることに なるのではないでしょうか 1
岩 国 には 米 海 兵 隊 とともに 海 上 自 衛 隊 の 航 空 機 部 隊 が 展 開 しており 今 回 の 法 律 により 自 衛 隊 の 活 動 範 囲 は 大 きく 拡 大 し 岩 国 基 地 の 役 割 も 変 わります 市 民 の 安 全 が 脅 かされる 危 険 性 も 増 大 することは 必 至 です 県 民 の 安 全 を 守 る 立 場 にある 知 事 として 今 回 の 法 律 が 県 民 に 与 える 影 響 などについて どの ようにお 考 えでしょうか 率 直 なご 見 解 を 是 非 お 聞 かせください 2. 米 軍 再 編 について 岩 国 基 地 の 周 辺 では 毎 朝 基 地 へ 向 かう 工 事 車 両 が 道 路 の 片 側 を 完 全 に 占 拠 して 延 々と 連 なり 基 地 内 では 2017 年 に 迫 った 空 母 艦 載 機 の 岩 国 移 駐 に 向 けた 施 設 整 備 などが 毎 年 数 百 億 円 の 予 算 を 使 い 着 々と 進 められています 愛 宕 山 でも 一 般 道 をまたぐ 橋 梁 工 事 が 始 まり 10 月 15 日 には 野 球 場 建 設 の 起 工 式 も 行 われます そこで 改 めて 確 認 させていただきます 県 の 基 本 姿 勢 は 岩 国 基 地 の 今 以 上 の 機 能 強 化 は 認 められない ということだったと 思 いますが これに 変 わりはないですか また 県 は 基 地 や 原 発 などの 問 題 については よく 地 元 の 意 向 を 尊 重 する とされていま す 岩 国 市 においては すでに 空 母 艦 載 機 の 移 駐 に 関 して 理 解 を 示 し 協 力 するという 方 針 を 国 に 示 し 受 け 入 れが 前 提 の 再 編 交 付 金 10 数 億 円 を 何 年 にもわたって 受 け 取 っており 基 地 内 の 工 事 や 愛 宕 山 への 米 軍 住 宅 の 建 設 についても 移 駐 の 準 備 行 為 として 認 めています すでに 移 駐 は 既 定 事 実 として 着 々と 進 められているというのが 現 実 であり ほとんどの 市 民 もよく 知 っていま す それでも 岩 国 市 は 言 葉 だけで 容 認 していない とし 現 実 を 覆 い 隠 そうとしていま す こうした 岩 国 市 地 元 の 意 思 をそのまま 県 は 尊 重 するという 立 場 でいいのですね 一 方 沖 縄 県 知 事 は まもなく 公 有 水 面 埋 め 立 て 承 認 の 取 り 消 しの 処 分 を 行 うと 聞 いていま す そうなれば 国 と 県 との 正 面 からの 紛 争 になり 裁 判 闘 争 にまで 発 展 する 可 能 性 もありま す 今 後 順 調 に 基 地 建 設 工 事 が 進 んでいくとは 常 識 的 に 考 えられません そうした 状 況 を 受 けて 岩 国 市 長 は 先 日 普 天 間 基 地 移 設 の 見 通 しが 立 たないうちに 空 母 艦 載 機 の 岩 国 移 駐 のみを 切 り 離 して 進 めることは 認 められないと 改 めて 明 言 したということで す 空 母 艦 載 機 の 移 駐 時 期 が 迫 っている 状 況 で この 点 に 関 する 知 事 のお 考 えを 改 めて 確 認 して おきたいと 思 います 関 連 して 今 回 の 補 正 予 算 に 米 軍 再 編 に 係 る 交 付 金 を 活 用 した 新 たな 事 業 5 億 円 余 りが 計 上 されていますが これに 関 連 して 何 点 かお 伺 い 致 します まず 本 年 度 に 新 たに 設 けられたこの 交 付 金 は 米 軍 再 編 を 円 滑 に 進 めることを 目 的 としてい ることは 容 易 に 推 測 できます そこで お 尋 ねします 防 衛 省 から 交 付 金 の 交 付 要 綱 が 示 されて いると 思 いますが その 内 容 を 具 体 的 に 教 えて 下 さい 2
確 か 山 口 県 だけに 支 給 されているとのことですが 今 後 対 象 の 都 道 府 県 が 増 える 見 込 みは あるのですか 山 口 県 としては 今 後 5 年 間 に100 億 円 の 交 付 金 の 支 給 を 予 定 しているとのことですが そ れは 単 なる 期 待 ですか それとも 何 らかの 約 束 なり 根 拠 があるのですか 具 体 的 な 事 業 として 岩 国 和 木 周 防 大 島 地 域 の 道 路 整 備 や 河 川 改 修 県 立 高 校 の 空 調 設 置 などが 計 上 されていますが その 事 業 採 択 の 方 法 についてお 尋 ね 致 します まず 地 域 振 興 と 安 心 安 全 対 策 として 各 種 事 業 が 計 上 されていますが その 使 い 途 としてソ フト 事 業 には 使 えないのでしょうか また 採 択 にあたっては 地 元 の 要 望 はどのように 反 映 さ れているのでしょうか 3. 地 方 創 生 について 政 府 においては 地 方 創 生 を 重 要 課 題 の 一 つと 捉 え まち ひと しごと 創 生 本 部 を 設 置 し 昨 年 12 月 には まち ひと しごと 創 生 総 合 戦 略 が 閣 議 決 定 されました 現 在 この 戦 略 に 基 づき 国 地 方 あげて 諸 施 策 を 行 っているところだと 思 います そこで まず 現 状 をお 聞 き 致 します 緊 急 的 取 り 組 みとして 昨 年 度 末 の 補 正 予 算 で 地 方 の 積 極 的 取 り 組 みを 支 援 する 自 由 度 の 高 い 新 たな 交 付 金 が 創 設 されているようですが 今 年 度 も 含 めて 地 方 創 生 関 連 の 国 全 体 の 予 算 額 そ の 具 体 的 な 内 容 を 教 えて 下 さい そして 山 口 県 では この 議 会 に 最 終 案 が 示 されていますが 人 口 ビジョンと 総 合 戦 略 の 策 定 作 業 が 行 われるとともに 地 域 の 消 費 を 喚 起 するための 割 引 旅 行 券 の 発 行 が 行 われていますが そ の 具 体 的 な 内 容 と 今 後 の 予 定 予 算 額 をお 示 し 下 さい その 他 にも 何 か 緊 急 的 な 取 り 組 みがあ れば それも 含 めてお 願 いします また 県 内 の 市 町 では プレミアム 商 品 券 の 発 行 などが 行 われているようですが その 他 にど のような 取 り 組 みがおこなわれているのでしょうか 把 握 されておられるものをお 答 えくださ い 今 後 総 合 戦 略 に 基 づき 各 種 政 策 が 実 施 されることになると 思 いますが 来 年 度 の 概 算 要 求 で は 新 型 交 付 金 の 予 算 が1,000 億 円 余 り 計 上 されているとのことであり これも 有 効 に 活 用 することはもちろんですが 限 られた 予 算 の 中 で 総 花 的 に 事 業 を 行 ってもあまり 効 果 は 期 待 でき ません まち ひと しごと を 生 み 出 すためには やはり 町 の 商 店 や 地 場 の 中 小 企 業 そして 農 家 などが 元 気 で 地 域 でお 金 が 回 る いわば 循 環 型 の 自 立 した 地 域 経 済 を 作 る 必 要 があると 思 い ます そこで こうした 観 点 から お 尋 ねいたします まず 農 山 村 の 自 立 についてお 伺 いいたします 例 えば 県 内 では 中 山 間 地 域 の 過 疎 化 が 急 速 に 進 んでおり 10 年 20 年 後 には 多 くの 地 域 が 荒 廃 してしまいます それを 食 い 止 めるためには 農 業 で 少 しでも 生 活 できるように 作 物 を 販 売 し 消 費 が 地 元 で 行 われ 地 域 でお 金 が 回 るよう 直 売 所 や 地 域 の 商 店 などを 通 じた 流 通 3
の 仕 組 みをもう 一 度 整 備 することや 地 元 農 産 品 の 学 校 給 食 への 活 用 をさらに 高 めることが 必 要 であると 思 いますが いかがお 考 えでしょうか また 地 域 での 暮 らしを 守 るため 病 院 やガソリンスタンドなども 必 要 不 可 欠 です これらのこ とは 行 政 が 手 を 差 し 伸 べて 支 援 していかないと 過 疎 化 や 農 山 村 の 衰 退 は 食 い 止 められません こ うした 施 設 が 維 持 されるよう 対 策 を 行 うべきだと 思 います これらについて 具 体 的 な 施 策 はお 持 ちでしょうか 喫 緊 の 課 題 ですから 是 非 希 望 の 持 てる 答 弁 をお 願 いいたします 次 に 郊 外 に 次 々に 進 出 している 大 型 店 舗 の 規 制 についてお 尋 ねいたします そこに 行 けば 何 でも 安 く 買 うことができ 大 きな 駐 車 場 もある なるほど 便 利 ではあります が 一 方 では まちの 商 店 や 本 屋 さん 靴 屋 さんなどが 次 々に 姿 を 消 し 地 域 の 商 店 街 は 崩 壊 寸 前 です そうなると まちの 活 力 と 多 様 性 しごとが 失 われ 地 域 活 力 地 域 経 済 は 確 実 に 衰 退 していきます 大 規 模 店 舗 の 進 出 に 関 しては 地 域 の 商 業 を 守 るという 観 点 から 一 定 の 規 制 が 必 要 だと 思 いま すが 新 規 立 地 の 際 の 行 政 手 続 きなどにおいて 県 や 市 町 はどのように 関 わっているのでしょう か またどのような 方 針 で 臨 んでおられるのでしょうか お 尋 ねいたします 4. 主 権 者 教 育 と 学 校 図 書 館 の 充 実 について 選 挙 権 年 齢 を 18 歳 まで 引 き 下 げる 公 職 選 挙 法 が 成 立 し 来 年 の 参 議 院 選 挙 から 実 施 される 見 通 しとなりました そこで 学 校 現 場 では 主 権 者 教 育 について 中 立 性 を 保 ちながら 政 治 をどう 教 え たらよいのか 教 員 の 間 には 責 任 と 迷 いが 生 じています 今 年 6 月 柳 井 高 校 で 行 われた 公 開 授 業 について 先 の 議 会 で 教 育 長 は 配 慮 が 不 足 していたと 答 弁 されました また 委 員 会 では 教 員 は 多 様 な 資 料 を 使 用 すべきだったなど 反 省 を 述 べられて います 柳 井 高 校 の 授 業 では 安 保 関 連 法 案 について 新 聞 2 紙 の 記 事 を 読 み 比 べ 8 つのグループに 分 か れグループごとに 議 論 した 内 容 を 発 表 し 最 も 説 得 力 のあるものに 投 票 したもので 直 接 安 保 法 案 の 賛 否 を 問 うたものではありません 授 業 を 受 けた 生 徒 からは これから 政 治 のニュースや 新 聞 をもっと 見 ようと 思 う とか 自 分 たちが 大 人 になった 時 に 関 連 がある 問 題 だから これから 関 心 を 持 っていく などの 意 見 が 出 されています 県 教 委 では 今 後 政 治 的 中 立 性 や 授 業 の 進 め 方 資 料 の 取 り 扱 いなどについて 新 たな 指 針 を 学 校 に 示 すとのこと また 自 民 党 からは 政 治 的 中 立 を 逸 脱 した 教 員 に 対 し 罰 則 を 設 けるというよう な 提 言 もされていると 聞 きましたが もしもそれが 真 実 であるなら 教 育 への 政 治 介 入 ではありま せんか 7 月 24 日 付 けの 中 国 新 聞 には 教 育 委 員 会 議 で 学 校 現 場 が 主 体 的 に 取 り 組 める 内 容 に という 意 見 が 出 されたとありました 指 針 については どの 程 度 進 んでいるのでしょうか また その 内 容 もできる 範 囲 でお 示 しください 今 回 の 授 業 について 県 教 委 は 先 に 述 べたように 新 聞 2 紙 では 資 料 提 供 が 不 十 分 で 多 様 な 資 料 を 提 供 すべきだったという 趣 旨 のコメントを 出 しておられます 特 に 時 事 や 政 治 に 関 することは 刻 々と 情 勢 が 変 化 する 事 柄 も 多 く また 授 業 における 中 立 性 を 担 保 するためにも インターネット 4
の 活 用 や 新 聞 雑 誌 等 の 多 様 な 資 料 の 活 用 が 不 可 欠 です そこでお 伺 い 致 しますが 現 在 県 立 高 校 で 新 聞 配 備 率 はどの 程 度 でしょうか また 平 均 何 紙 が 備 えてあるのでしょうか 文 科 省 調 査 によると 全 国 平 均 は 学 校 の 約 90%に2.8 紙 が 配 備 さ れているとなっております 参 加 型 学 習 として 新 聞 を 読 むということも 挙 げられています さらに 新 聞 記 事 やコラムなどが 大 学 入 試 に 出 題 される 場 合 があることから せめて3 紙 以 上 の 日 刊 紙 が 図 書 館 で 自 由 に 読 める 環 境 をつくるべきと 考 えますが いかがお 考 えでしょうか お 尋 ねいたします 教 員 が 授 業 に 使 う 資 料 を 多 忙 を 極 める 日 常 業 務 の 中 で 十 分 に 揃 えることには 限 界 があります そこで 資 料 提 供 のプロである 学 校 司 書 が 配 置 されていれば 今 回 のような 問 題 は 起 こらなかった 可 能 性 も 否 めません 専 門 性 のある 学 校 司 書 の 必 要 性 について 今 一 度 前 向 きに 考 えていただきた いと 思 いますが いかがお 考 えでしょうか 学 校 図 書 館 に 関 連 してもう 一 点 お 尋 ねいたします If you feel like shooting yourself, don t. Come to the library for help instead. これはアメリカの 図 書 館 のポスターにあった 言 葉 です 一 方 日 本 でも もうすぐ2 学 期 学 校 が 始 まるのが 死 ぬほどつらい 子 は 学 校 を 休 んで 図 書 館 へいらっしゃい と 夏 休 みが 終 わりに 近 づ いた8 月 26 日 神 奈 川 県 鎌 倉 市 立 図 書 館 の 公 式 twitter でこうつぶやかれたことが 半 日 で 3 万 回 もリツイートされ 大 反 響 を 呼 びました 休 み 明 けに 自 殺 する 子 供 が 最 も 多 くなる 時 期 辛 い 思 いをしている 子 は 図 書 館 で 一 日 中 過 ごし なさいとの 呼 びかけでしたが 授 業 を 休 んで 図 書 館 にいることについては 児 童 生 徒 また 保 護 者 にとってもまだまだ 抵 抗 感 や 後 ろめたさがあるように 思 います 図 書 館 への 敷 居 をもっと 低 く し 学 校 の 図 書 館 がいつでも 開 いていて 自 由 に 利 用 できるような 環 境 を 整 備 すれば 大 切 な 命 を 救 うこともできるのです そこでお 尋 ねいたします 夏 休 み 中 学 校 の 図 書 館 は どの 程 度 開 館 して いるのでしょうか また 開 館 時 の 学 校 司 書 の 有 無 も 教 えて 下 さい ( 再 質 問 ) 1. 安 全 保 障 関 連 法 について 法 案 の 違 憲 性 について 憲 法 学 者 の 違 憲 性 の 指 摘 に 対 して 政 府 は 従 来 の 憲 法 解 釈 の 枠 内 にあり 合 憲 であるとしてい る しかし これまで 日 本 が 直 接 攻 撃 された 場 合 に 限 り 反 撃 することが 認 められていましたが 今 回 は 他 国 が 攻 撃 された 場 合 に 日 本 が 攻 撃 されていなくても 明 白 な 危 険 があると 判 断 すれば 日 本 の 領 域 外 で 武 力 行 使 ができることになり 従 来 の 範 囲 を 大 きく 逸 脱 し 憲 法 違 反 であることは 明 らか 政 府 の 論 理 は 完 全 に 破 綻 していると 思 いますが これについて 是 非 知 事 のご 答 弁 をお 聞 か せ 下 さい 5
戦 争 に 巻 き 込 まれる 危 険 性 について 政 府 は 今 回 の 法 律 は 日 本 を 守 るための 限 定 的 な 集 団 的 自 衛 権 の 行 使 であり 戦 争 に 巻 き 込 まれることは 絶 対 にないとしているが 実 際 は 他 国 に 対 する 武 力 攻 撃 を 排 除 するために 自 衛 隊 が 相 手 国 を 攻 撃 することになり 相 手 国 から 見 れば 敵 国 とみなされ むしろ こちらから 戦 争 に 参 加 することにります また 重 要 影 響 事 態 法 などでは 後 方 支 援 の 範 囲 が 大 きく 拡 大 され 世 界 中 で 米 国 や 他 国 の 軍 隊 に 対 して 武 器 以 外 の 何 でも( 弾 薬 も 可 能 だというから 驚 く) 提 供 できることになりました こうなると 完 全 に 武 力 行 使 と 一 体 化 され 相 手 国 から 見 れば 格 好 の 攻 撃 材 料 となり 日 本 が 戦 争 に 巻 き 込 まれる 危 険 性 は 確 実 に 高 まると 言 える 岩 国 には 米 海 兵 隊 と 海 上 自 衛 隊 の 航 空 機 部 隊 が 駐 留 しています 有 事 になれば 両 者 が 共 同 して 行 動 することになる そうなれば 岩 国 基 地 は 最 前 線 基 地 の 一 つになり 必 然 的 に 市 民 の 平 穏 な 生 活 が 脅 かされることになる 県 民 の 安 全 を 守 るという 立 場 から 知 事 としてどのようにお 考 えなのか もう 一 度 知 事 ご 自 身 の 言 葉 でお 聞 かせください 2. 米 軍 再 編 について 基 本 姿 勢 について 今 以 上 の というのは まだ 空 母 艦 載 機 が 来 ていない 現 在 の 状 況 を 基 準 にしているのです か それとも すでに 空 母 艦 載 機 の 移 駐 が 前 提 になっていてそれ 以 上 の 機 能 強 化 は 認 められない ということですか 大 切 なことなので 明 確 にお 答 え 下 さい また ここで 言 う 機 能 強 化 に 当 たるかどうかの 具 体 的 判 断 基 準 を 教 えて 下 さい 山 口 県 は 確 か 住 民 生 活 に 与 える 影 響 ( 騒 音 や 事 故 の 危 険 性 など)で 判 断 するもので 航 空 機 の 機 数 や 兵 員 の 数 などの 物 理 的 な 要 素 を 基 準 とするものではないと 数 年 前 から 突 然 基 準 を 変 えられ たようですが それでいいのでしょうか そうだとすれば 今 回 の 空 母 艦 載 機 59 機 の 移 駐 については 機 能 強 化 という 観 点 から は どのように 判 断 されているのですか 教 えて 下 さい ( 移 駐 後 容 認 していることになる) 普 天 間 基 地 移 設 の 見 通 しについて 以 前 知 事 は 沖 縄 県 知 事 の 容 認 などを 一 つの 判 断 材 料 にするという 趣 旨 の 答 弁 をされている と 思 いますが その 知 事 の 埋 め 立 て 承 認 が 取 り 消 されようとしています 今 後 県 は 普 天 間 基 地 移 設 の 見 通 しをどのような 基 準 で 判 断 されるのでしょうか 具 体 的 に 教 えて 下 さい 見 通 しが 立 つとはどういうことか 教 えて 下 さい 6
交 付 金 について これは 初 めから 山 口 県 だけを 対 象 にした 交 付 金 のように 思 われますが そうだとすると 国 の 事 業 としては あまり 例 のない 何 か 裏 に 特 別 な 事 情 でもあるのではないかと 勘 ぐりたくなり ます 5 年 間 で100 億 円 という 根 拠 は 明 確 ではないように 思 いますが 受 け 取 るとすれば 交 付 要 綱 などの 文 書 により 全 体 の 支 給 額 や 支 給 期 間 などに 関 する 何 らかの 確 約 を 取 り 付 ける 必 要 があ るのではないですか 今 回 予 定 されている 事 業 を 見 ると 道 路 や 河 川 の 改 修 などのように 積 み 残 しになっていたよ うな 事 業 を 断 片 的 にやるというようにしかみえませんが 騒 音 などの 基 地 から 生 じる 直 接 の 被 害 を 少 しでも 軽 減 するための 事 業 に 集 中 的 に 投 資 すべきではないか 3. 地 方 創 生 について 大 規 模 店 舗 の 規 制 について 効 率 を 求 める 時 代 の 大 きな 流 れに 飲 み 込 まれるのではなく 地 場 の 産 業 や 企 業 小 さな 商 店 も 大 切 にし お 金 が 地 域 で 循 環 し 若 者 や 高 齢 者 も 安 心 して 生 活 できる 自 立 した 経 済 を 作 る 必 要 が あります 大 規 模 店 舗 は その 規 模 や 立 地 場 所 によっては 自 治 体 の 枠 を 超 えて 周 辺 にも 大 きな 影 響 を 与 えているものがあります その 役 割 も 否 定 できませんが 地 元 商 店 の 育 成 高 齢 者 などの 便 宜 を 考 え 県 として もう 少 し 積 極 的 に 方 針 を 打 ち 出 し 立 地 調 整 をすべきではないでしょう か これまで 通 りの 関 与 の 仕 方 では 今 のような 商 店 街 の 衰 退 や 町 の 消 滅 をただ 傍 観 しているだ けとなります 政 治 の 役 割 が 問 われる 大 事 な 問 題 だと 思 いますので 知 事 のお 考 えをお 聞 かせ 下 さい さらに すみよい 地 域 づくりといえば やはり 原 発 や 基 地 を 避 けて 通 ることはできません これらを 正 面 から 見 据 えて 県 作 りをすべきであるにもかかわらず この 総 合 戦 略 にどうしてなに も 触 れられていないのでしょうか 国 策 だから 専 管 事 項 だからと 逃 げず 原 発 基 地 について 総 合 戦 略 に 取 り 込 まれるべきと 思 いますが もう 一 度 知 事 にお 伺 いいたします 4. 図 書 館 について 県 教 委 では 6 割 以 上 の 公 立 高 校 に 学 校 司 書 が 配 置 されていると 言 われます しかし 学 校 司 書 とは 専 ら 学 校 図 書 館 に 関 する 事 務 を 担 当 する 職 員 を 言 いますが 学 校 司 書 について 文 科 省 に 問 い 合 わせてみましたところ 専 任 が 望 ましいが 7 割 以 上 せめて5 割 以 上 図 書 館 の 仕 事 に 携 わっていること と 回 答 がありました 本 県 の 県 立 高 校 にそのような 人 が6 割 以 上 もいると 7
は 考 えられません この6 割 以 上 という 数 字 が どのような 実 態 をもとに 解 答 されたものなの か 具 体 的 に 教 えて 下 さい 今 夏 休 みの 学 校 図 書 館 の 開 館 実 態 をお 答 えになりましたが この93%という 数 字 は 一 日 でも 開 館 していたものもカウントされているのでしょうか ( 再 々 質 問 ) 1. 安 全 保 障 関 連 法 について この 問 題 は 立 憲 主 義 民 主 主 義 の 根 幹 に 関 わる 問 題 です 従 って 主 権 者 である 国 民 はもちろん 政 治 家 も 自 らの 政 治 に 直 結 するものとして 真 剣 に 考 える 必 要 があります そういう 意 味 で 知 事 に 何 点 かお 尋 ねしたのですが 相 変 わらず 明 確 な 答 弁 をいただけず 残 念 です 2. 米 軍 再 編 について 今 回 の 空 母 艦 載 機 の 移 駐 に 関 しては 市 民 の 安 全 安 心 という 観 点 から 機 能 強 化 には 当 たらないと 判 断 しているということでよろしいのですね つまり 地 元 の 意 向 や 沖 縄 の 事 情 を 別 とすれば 山 口 県 としては 移 駐 自 体 は 問 題 ない つ まり 容 認 しているということでいいのですね 再 度 確 認 しておきます 普 天 基 地 の 移 設 の 見 通 しについて 辺 野 古 への 新 基 地 建 設 をめぐる 国 と 県 との 対 立 は 相 当 長 期 化 することも 予 想 される その 間 に 2017 年 と 言 われる 空 母 艦 載 機 の 移 駐 時 期 がやってきたとしても 沖 縄 県 知 事 がゴーサイ ンを 出 さない 限 り 岩 国 への 移 駐 は 認 められないということでいいのですね 言 い 換 えれば 沖 縄 が 動 かなければ 岩 国 も 動 かないという 認 識 でいいのですね 3. 学 校 司 書 について 夏 休 みに 一 日 でも 開 館 している 学 校 をカウントして93%とお 答 えになったのですね それ で 開 館 していたと 本 当 に 言 えるのでしょうか 本 県 の 学 校 司 書 について 文 科 省 の 言 っている 7 割 上 が 図 書 館 の 仕 事 に 携 わっていると 教 育 長 は 認 識 しておいでなのですね 8 以 上