は じ め に 当 調 査 研 究 をはじめるに 当 たって 調 査 研 究 委 員 である 私 はなぜか ふとあるコミック 本 を 思 いだ した そのコミック 本 のタイトルは 夏 子 の 酒 という 著 者 は 尾 瀬 あきら 氏 で 2004 年 に 講 談 社 か ら 出 版 されている



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入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

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公表表紙

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官報掲載【セット版】

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第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 末 の 運 用 資 産 額 は 2,976 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +1.79%となりました なお 実 現 収 益 率 は +0.67%です 第 3 四 半 期

(3) 善 通 寺 市 の 状 況 善 通 寺 市 においては 固 定 資 産 税 の 納 期 前 前 納 に 対 する 報 奨 金 について 善 通 寺 市 税 条 例 の 規 定 ( 交 付 率 :0.1% 限 度 額 :2 万 円 )に 基 づき 交 付 を 行 っています 参 考 善 通 寺

Transcription:

平 成 25 年 度 調 査 研 究 事 業 - 山 梨 県 の 日 本 酒 蔵 が 生 き 残 るための 商 品 開 発 及 び 販 路 開 拓 に 係 わる 調 査 研 究 - 山 梨 県 産 酒 のブランド 開 発 等 顧 客 創 造 支 援 に 関 する 報 告 書 平 成 26 年 2 月 一 般 社 団 法 人 中 小 企 業 診 断 協 会

は じ め に 当 調 査 研 究 をはじめるに 当 たって 調 査 研 究 委 員 である 私 はなぜか ふとあるコミック 本 を 思 いだ した そのコミック 本 のタイトルは 夏 子 の 酒 という 著 者 は 尾 瀬 あきら 氏 で 2004 年 に 講 談 社 か ら 出 版 されている 1~6 巻 まである 作 品 である 作 品 の 内 容 は 新 潟 県 の 酒 蔵 の 一 人 娘 が 東 京 でコピ ーライターの 仕 事 を 捨 て 急 死 した 兄 が 夢 見 ていた 日 本 一 の 清 酒 づくりの 遺 志 を 引 き 継 ぎ 奮 闘 する 物 語 である すでに 手 元 になかったので 早 速 まちの 書 店 に 出 向 き 同 コミック 文 庫 本 を 探 したのである 幸 いな ことに 6 巻 全 部 書 棚 に 陳 列 されておりホッとした 気 持 ちになったが 取 り 敢 えず 第 1 巻 だけ 購 入 する ことにした そして 時 間 見 つけ 読 み 返 すことにしたのである この 文 庫 本 の 表 紙 カバーの 折 返 し 面 に 著 者 の 次 のような 言 葉 が 記 載 されている 賑 わう 居 酒 屋 に 身 を 置 いていると とても 信 じられないのだが 日 本 酒 は 現 在 消 費 量 が 減 り 低 迷 を 続 けていると いう なんだか 寂 しくなってくるが いや ちょっと 待 て 下 降 を 続 けているのは 経 済 的 な 数 値 にす ぎない その 裏 には 確 実 に 日 本 酒 の 質 を 問 う 情 熱 が 上 昇 していると 思 えるのだ それは 数 値 として 表 されることはないが 酒 を 口 にして 誰 もが 実 感 することである とある 少 々 文 脈 に 分 かりづらさがあるが 言 おうとしていることは 酒 造 りに 携 わる 志 の 高 い 杜 氏 等 は 伝 統 的 な 酒 造 技 術 と 醸 造 過 程 における 科 学 的 メカニズムの 解 明 という 科 学 知 識 を 学 び 心 血 を 注 いで 努 力 を 重 ねている 一 方 日 本 酒 の 愛 飲 家 は 全 国 にあるそうした 酒 蔵 の 美 味 い 酒 を 飲 みたい! 楽 しみたい! と 願 っているのだ 著 者 もそのうちの 一 人 だということなのであろう さて 当 調 査 研 究 事 業 チームも 上 記 の 愛 飲 家 ほどではないと 思 えるが 私 を 除 いてかなりの 酒 豪 揃 いである 今 さらながら 良 いメンバーを 選 んだと 思 う この 酒 豪 たちも 年 々 日 本 酒 が 下 降 気 味 に 推 移 する 現 状 を 憂 い 地 場 産 業 とも 言 える 酒 蔵 を 何 とか 元 気 にし 地 域 活 性 化 につなげたいと 思 って いる 平 成 24 年 に 山 梨 県 が 誇 る 富 士 山 が 世 界 文 化 遺 産 に 目 出 度 く 登 録 された 観 光 面 において その 好 影 響 が 顕 著 に 表 れている 私 たち 調 査 研 究 事 業 チームは 山 梨 県 酒 造 組 合 をとおして 県 内 酒 蔵 が 醸 造 する 県 産 酒 の 需 要 拡 大 に 向 けて 新 たな 顧 客 を 拡 げる 絶 好 の 機 会 だと 助 言 し 当 調 査 研 究 事 業 に 協 力 してもらうよう 働 きかけたのである 日 本 酒 の 美 味 さは 原 料 である 米 と 水 で 決 まる 山 梨 県 は 風 光 明 媚 な 土 地 柄 であり 水 に 大 変 恵 ま れている 大 手 飲 料 メーカーをはじめ ミネラルウォーター 製 造 企 業 が 富 士 山 の 水 南 アルプス の 天 然 水 とかの 謳 い 文 句 で 美 味 しい 地 下 水 を 汲 み 上 げている 私 たち 調 査 研 究 事 業 チームは こ うした 企 業 ばかりに 旨 いところを 持 って 行 かせず 県 内 酒 蔵 が 美 味 しい 水 を 武 器 に 世 界 に 通 用 する 富 士 山 ブランドの 活 用 も 念 頭 に 置 きながら 地 酒 のブランド 化 への 取 り 組 みと 新 たな 顧 客 層 の 創 造 を 果 たすためのマーケティング 手 法 を 提 案 したいと 考 えたのである 山 梨 県 中 小 企 業 診 断 士 協 会 調 査 研 究 事 業 委 員 丸 山 孝 雄 ii

目 次 は じ め に ⅱ 第 1 章 最 近 における 日 本 酒 市 場 の 動 向 と 山 梨 県 産 酒 を 取 り 巻 く 環 境 1 1. 最 近 の 日 本 酒 市 場 の 推 移 1 2. 山 梨 県 産 酒 をめぐる 動 き 14 第 2 章 山 梨 県 酒 造 組 合 員 企 業 に 対 するアンケート 調 査 18 1. 企 業 の 特 性 18 2. 企 業 ( 酒 蔵 )のタイプ 19 3. 保 有 する 経 営 資 源 19 4. 今 後 の 見 通 し 22 5. 製 造 及 び 販 売 上 の 課 題 26 6. 経 営 戦 略 及 び 製 品 開 発 28 7. 営 業 活 動 35 8. 情 報 収 集 39 9. 組 合 として 取 り 組 むべき 事 業 40 第 3 章 山 梨 県 産 酒 の 問 題 及 び 課 題 42 1. 消 費 者 目 線 からの 問 題 及 び 課 題 42 2. 清 酒 製 造 業 マーケティング 調 査 研 究 との 比 較 43 3. SWOT 分 析 44 4. 課 題 の 抽 出 47 第 4 章 山 梨 県 産 酒 の 今 後 の 方 向 性 について 48 1. 山 梨 県 産 酒 のブランド 化 48 2. 海 外 への 輸 出 強 化 60 3. 国 内 における 新 しい 日 本 酒 ファン 層 の 開 拓 63 4. その 他 65 資 料 (アンケート 調 査 票 調 査 結 果 分 析 表 ) 66 お わ り に 81 iii

第 1 章 最 近 における 日 本 酒 市 場 の 動 向 と 山 梨 県 産 酒 を 取 り 巻 く 環 境 日 本 酒 は 清 酒 とも 呼 ばれ わたしたち 日 本 人 の 主 食 である 米 を 醸 して 造 る お 酒 である ちなみ に 酒 税 を 所 管 する 国 税 局 では 清 酒 の 呼 称 で 統 一 されている また 國 酒 という 呼 称 がある ほとん どの 日 本 人 には 馴 染 みのない 呼 称 であるが 言 われてみれば なるほど! と 理 解 できる ただし 國 酒 = 日 本 酒 = 清 酒 ではない 國 酒 は 日 本 の 伝 統 的 な 酒 との 定 義 があり 泡 盛 合 成 清 酒 焼 酎 み りん 等 が 含 まれる 少 々 頭 を 混 乱 させる この 曖 昧 で 解 り 難 さこそが 日 本 の 伝 統 文 化 とも 言 えなく もない 本 調 査 研 究 においては これから 日 本 酒 と 表 記 されるものは 清 酒 であることをはじめにお 断 りをさ せていただく また 県 産 酒 という 表 記 についても 日 本 酒 のこととして 記 述 していくことにする 1. 最 近 の 日 本 酒 市 場 の 推 移 わが 国 はすでに 人 口 減 少 社 会 に 突 入 するとともに そのひとつの 要 因 である 少 子 高 齢 社 会 が 急 速 に 進 展 している 厚 生 労 働 省 が 所 管 する 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 の 推 計 データによると わが 国 の 人 口 は 34 年 後 の 2048 年 には 1 億 人 を 割 ってしまう ちなみに 現 在 の 人 口 は 約 1 億 2 千 7 百 万 人 である さらに 2060 年 には 8 千 6 百 万 人 台 になってしまう しかも 全 人 口 に 占 める 65 歳 以 上 人 口 の 割 合 である 高 齢 化 比 率 は 39.9%と 4 割 が 老 年 人 口 になる 予 測 である こうしたわが 国 の 未 来 図 を 見 ると 国 内 市 場 のパイが 縮 小 の 一 途 を 辿 ることが 理 解 され 地 場 産 業 である 酒 造 業 界 は 一 段 の 厳 しさを 迎 えることになる 2013 年 問 題 と 言 われている 6 百 40 万 人 ほどの 団 塊 世 代 の 1947 年 生 まれの 世 代 が 65 歳 を 迎 えそのほとんどが 現 役 を 退 く これが 後 2 年 続 くので ある 団 塊 世 代 は 前 世 代 と 比 べると 趣 味 や 遊 びにおカネを 使 うので これからのシルバーマーケッ トは 活 気 づくと 多 くのマーケッターは 口 を 揃 えて 言 う アルコール 飲 料 市 場 もそうなるのだろうか 健 康 志 向 の 強 まりとのバランスの 中 で 楽 観 は 許 さないと 考 えておいた 方 がよさそうである また 若 年 層 が 少 なくなる 中 で 現 代 の 若 者 のアルコール 離 れが 顕 著 のようである この 問 題 の 方 が 今 後 の 市 場 にとって 大 きな 課 題 であろう この 問 題 を 含 め 最 近 日 本 酒 市 場 で 起 こっている 事 象 に ついて 纏 めていきたい (1)アルコール 飲 料 の 中 での 日 本 酒 のポジショニング アルコール 飲 料 の 中 で 日 常 主 に 飲 まれている 日 本 酒 ( 清 酒 ) 焼 酎 ビール 発 泡 酒 新 ジャンル( 第 3 のビール) ウィスキー ワインについての 国 内 消 費 量 を 見 てみる 図 表 1-1 は 国 税 庁 の 統 計 資 料 とキリンビール 酒 類 市 場 データ さらに 財 務 省 貿 易 統 計 データを 日 本 政 策 投 資 銀 行 が 推 計 し たもので 2010 年 度 の 課 税 ベースのデータである 1

図 表 1-1 主 な 酒 類 の 国 内 消 費 量 酒 類 課 税 国 内 消 費 量 ( 百 万 l) (2010 年 度 ) 構 成 比 (%) 清 酒 589 6.6 焼 酎 968 10.9 ビール 2,919 32.7 発 泡 酒 新 ジャンル 2,873 32.2 ウィスキー 94 1.1 ワイン 274 3.1 その 他 1,197 13.4 合 計 8,914 100 ( 出 所 ) 株 式 会 社 日 本 政 策 投 資 銀 行 2010 年 度 においては ビールと 発 泡 酒 および 第 3 のビールと 呼 ばれる 新 ジャンルのビール 風 アルコ ール 飲 料 が 32% 台 でほぼ 拮 抗 している 両 者 を 合 わせると 3 分 の 2 弱 で ビール 類 が 圧 倒 的 に 消 費 者 に 飲 まれている 第 3 位 は 焼 酎 で 10.9% 清 酒 は 6.6%で 4 番 目 である 國 酒 であるのだが 現 代 人 の 支 持 率 は 少 々 低 い 次 に 清 酒 市 場 の 変 遷 を 製 造 出 荷 量 で 概 観 してみると 課 税 されない 酒 蔵 間 の 取 引 等 を 除 いた 課 税 移 出 数 量 は ピークであった 1973 年 度 は 1,766 千 kl であり 酒 類 の 中 でトップであったが 1959 年 にビールにその 座 を 奪 われてしまった その 後 も 長 期 低 落 傾 向 が 続 き 近 年 には 焼 酎 にも 抜 かれて しまった 2011 年 度 の 清 酒 の 課 税 移 出 数 量 は 603 千 1 kl にまで 落 ち ピーク 時 の 約 3 分 の 1 に 縮 小 し てしまっている また 酒 蔵 の 売 上 高 ベースで 市 場 を 見 ると 東 京 商 工 リサーチの 調 査 では 主 要 日 本 酒 メーカー523 社 の 売 上 高 は 毎 年 減 少 を 続 けており 2010 年 度 には 3,161 億 700 万 円 ( 前 年 度 比 3.8% 減 )にまで 縮 小 している 売 上 高 100 億 円 以 上 の 6 社 ( 売 上 高 合 計 1,254 億 1,700 万 円 )が 業 界 シェアのほぼ 4 割 を 占 める 寡 占 状 態 で 小 規 模 メーカーの 厳 しさは 増 している 状 況 である 2011 年 度 時 点 の 全 国 の 酒 蔵 数 は 1,730 である だが 全 国 にある 酒 蔵 が 毎 年 度 何 社 かが 廃 業 等 する 中 で 減 少 傾 向 にあるのだが 平 成 23 年 度 の 課 税 数 量 でみると 酒 類 全 体 の 課 税 数 量 が 減 少 する 中 で 清 酒 は 果 実 酒 などとともに 前 年 度 比 プラスになっ た 果 実 酒 10.2% 甘 味 果 実 酒 16.8%には 遠 く 及 ばない 0.1%に 過 ぎないが 明 るい 話 題 であった そ の 要 因 について 本 調 査 研 究 事 業 に 協 力 していただいた 酒 蔵 関 係 者 は 東 日 本 大 震 災 の 復 興 支 援 のプ ラスの 影 響 等 があったのではないかと 語 った 1 5 ページ 図 表 1-3 の 清 酒 23 年 度 課 税 実 績 を 参 照 2

(2) 日 本 酒 の 歴 史 と 文 化 を 再 考 してみる 独 立 行 政 法 人 酒 類 総 合 研 究 所 が 発 行 している 情 報 誌 お 酒 のはなし の 中 で 元 理 事 長 である 岡 崎 直 人 氏 は 次 のように 記 述 している 清 酒 がいつの 時 代 から 造 られはじめたかははっきりしません 水 稲 が 渡 来 した 弥 生 時 代 には 米 麹 を 使 用 した 米 の 酒 が 造 られたと 推 定 されています 律 令 時 代 には さけのつかさ 稲 作 も 安 定 し 国 家 の 組 織 に 造 酒 司 が 設 けられて 米 の 酒 が 造 られるようになりました 室 町 時 代 にな も ろ は く つ ると 民 間 でも 酒 造 りが 盛 んになってきました 16 世 紀 後 半 になると 精 米 したコメを 使 用 する 諸 白 造 りが 始 まり もろみをこして 清 酒 が 透 明 になり 火 入 れと 呼 ばれる 熱 殺 菌 が 行 われたとする 記 録 があり 現 在 の 清 酒 造 りの 原 型 ができあがったと 考 えられます こうした 歴 史 のなかで 清 酒 造 りの 重 要 な 役 割 を 担 い 代 々その 醸 造 技 術 を 継 承 してきたのが 杜 氏 と 言 われる 最 高 製 造 責 任 者 である 清 酒 の 醸 造 方 法 とその 管 理 方 法 は 世 界 でも 類 を 見 ないほど 複 雑 に して 精 巧 と 言 われ この 技 術 を 継 承 してきたのが 杜 氏 である 杜 氏 は 部 下 である 醸 造 技 術 者 である 蔵 人 を 統 率 する 杜 氏 は 酒 造 技 能 検 定 一 級 技 能 士 の 資 格 を 持 っている 者 が 多 い そして 組 織 面 から みると 酒 造 技 術 のエキスパートばかりでなく 統 率 力 判 断 力 管 理 能 力 に 優 れたジェネラリストの 要 件 が 求 められる 全 国 には いくつかの 杜 氏 集 団 があり 各 地 方 による 酒 造 りの 様 式 はそれぞれ 丹 波 流 但 馬 流 越 後 流 南 部 流 越 前 流 などと 称 して 各 流 派 独 自 の 技 術 を 誇 りにして 美 味 い 酒 造 りに 鎬 を 削 っている だが 現 在 では 醸 造 過 程 のメカニズムが 科 学 的 に 解 明 され 以 前 と 比 べ 各 流 派 の 特 徴 が 少 なくなりつ つあるとのことである 伝 統 的 に 杜 氏 は 完 全 な 請 負 業 であった 杜 氏 は 蔵 元 からその 年 の 酒 造 りの 全 責 任 を 任 されて 請 け 負 うのである 配 下 にどういう 蔵 人 を 従 えるかに 関 して 杜 氏 は 全 面 的 な 権 力 と 責 任 を 持 ち 蔵 元 は 口 を はさまない よって 蔵 元 と 杜 氏 の 間 また 杜 氏 と 蔵 人 たちの 間 には 全 く 別 の 労 使 契 約 が 交 わされて いたのである だが 蔵 元 のなかには 自 らが 杜 氏 を 兼 ねる 杜 氏 兼 蔵 元 またはオーナーマイスターなどという 経 営 スタイルが 生 まれてきた また 衰 退 しつつある 日 本 酒 文 化 を 守 ろうといった 動 機 から 多 くの 若 い 杜 氏 が 生 まれている なかには 一 人 蔵 (ひとりぐら)といって 生 産 経 営 営 業 などすべて 独 りで 行 な う 小 規 模 精 鋭 主 義 の 酒 蔵 も 生 まれている また 女 性 の 杜 氏 も 多 く 誕 生 しており 全 国 女 性 蔵 人 の 美 酒 を 味 わう 夕 べ のように 女 性 杜 氏 ならではの 蔵 のネットワークも 形 成 されてきている 一 方 逆 に 大 手 酒 造 メーカーなどでは コンピュータ 制 御 によるオートメーションですべて 酒 を 生 産 しているため 杜 氏 はこのコンピュータを 監 視 するだけであり 配 下 で 雑 用 に 働 く 蔵 人 はみんな 酒 造 メーカーが 短 期 で 雇 ったアルバイトといった 場 合 も 増 えてきていると 聞 く ちなみに 日 本 酒 造 杜 氏 組 合 連 合 会 の 会 員 である 杜 氏 は 2001 年 時 点 で 1,196 人 平 均 年 齢 62 歳 だったことから 今 日 では その 数 も 減 り 平 均 年 齢 も 高 くなっているものと 想 像 される 山 梨 県 の 酒 蔵 においては 南 部 杜 氏 を 使 用 している 酒 蔵 が 多 い 3

(3) 日 本 酒 の 製 造 の 実 態 - 平 成 23 年 酒 造 年 度 にける 清 酒 の 製 造 状 況 等 及 び 清 酒 製 造 業 の 概 況 調 査 ( 国 税 庁 )から- 1 清 酒 の 製 造 状 況 等 について 前 記 (1)の 中 で 2011 年 の 全 国 の 酒 蔵 数 が 1,730 と 記 述 したが この 数 は 国 税 庁 から 清 酒 の 製 造 免 許 を 有 する 業 者 数 である 国 税 庁 が 調 査 した 同 年 ( 平 成 23 年 度 )における 清 酒 製 造 した 場 数 は 1,260 であった 両 方 の 差 は 何 と 470 もある しかも 製 造 場 数 は 前 年 度 より 12 場 減 少 している 国 税 庁 の 発 行 の 酒 のしおり をみると 酒 蔵 が 最 も 多 かったころの 昭 和 30 年 には 4,021 場 あり その 後 減 少 一 途 を 歩 んできた 2011 年 の 製 造 場 数 は 31%までに 減 少 してしまっている 清 酒 のタイプ 別 製 造 場 数 は 特 定 名 称 2 の 清 酒 において 純 米 酒 1,031 場 純 米 吟 醸 酒 1,065 場 吟 醸 酒 952 場 本 醸 造 酒 926 場 であり 特 定 名 称 酒 以 外 の 清 酒 は 958 場 である 前 年 度 より 上 回 って いるのは 純 米 酒 の 製 造 場 だけである 次 に 平 成 23 酒 造 年 度 3 の 清 酒 の 製 造 数 量 (アルコール 分 20 度 換 算 数 量 )について 図 表 1-2 でみ ると 449,171kl である そのうち 特 定 名 称 酒 の 製 造 数 量 は 142,875kl となっている 前 記 したよ うに 特 定 名 称 酒 を 製 造 場 数 でみたとき 純 米 酒 の 製 造 場 だけが 増 加 しているのであるが 特 定 名 称 酒 の 製 造 数 量 においては 対 前 年 度 比 で 純 米 酒 が 103.8% 純 米 吟 醸 酒 110.2% 吟 醸 酒 115.9% と 増 え 本 醸 造 酒 だけが 96.2%と 減 少 している 平 成 19 酒 造 年 度 において 特 定 名 称 酒 で 最 も 多 く 製 造 されている 本 醸 造 酒 は 清 酒 合 計 の 13.2%を 占 めていたが 徐 々に 製 造 数 量 を 減 らし 23 酒 造 年 度 には 10.8%になってしまった 一 方 純 米 酒 は 19 酒 造 年 度 9.9%から 10.5%に 比 率 を 高 め 本 醸 造 酒 と 遜 色 ない 割 合 になった しかし 清 酒 全 体 の 製 造 量 が 減 少 する 中 確 かに 占 有 率 が 上 がっ た 純 米 酒 にしても 23 酒 造 年 度 の 数 量 は 19 年 度 と 比 べると 5% 以 上 減 少 しているのである 図 表 1-2 清 酒 タイプ 別 製 造 数 量 (アルコール 20 度 換 算 )の 推 移 酒 造 年 度 19 20 21 22 23 前 年 度 比 タイプ Kl (%) Kl (%) Kl (%) Kl (%) Kl (%) (%) 純 米 酒 49,844 (9.9) 49,248(10.0) 47,882(10.2) 45,512(10.4) 47,259(10.5) 103.8 純 米 吟 醸 酒 26,950 (5.4) 28,041 (5.7) 25,703( 5.5) 25,211 (5.7) 27,772 (6.2) 110.2 吟 醸 酒 20,946 4.2) 21,691 (4.4) 18,303 (3.9) 16,544 (3.8) 19,179 (4.3) 115.9 本 醸 造 酒 66,188(13.2) 57,094(11.6) 55,942(11.9) 50,565(11.5) 48,666(10.8) 96.2 特 定 名 称 酒 小 計 163,928(32.6) 156,074(31.6) 147,829(31.5) 137,833(31.4) 142,875(31.8) 103.7 特 定 名 称 酒 以 外 338,593(67.4) 337,562(68.4) 321,549(68.5) 301,818(68.6) 306,296(68.2) 101.5 合 計 502,521(100) 493,636(100) 469,378(100) 439,651(100) 449,171(100) 102.2 ( 注 ) 当 表 は 国 税 庁 資 料 を 一 部 加 工 している 2 特 定 名 称 酒 : 清 酒 の 製 法 品 質 表 示 基 準 ( 平 成 元 年 11 月 国 税 庁 告 示 )に 定 める 純 米 酒 純 米 吟 醸 酒 吟 醸 酒 及 び 本 醸 造 酒 のこと 3 当 該 事 業 年 度 の 同 年 7 月 1 日 ~ 翌 年 6 月 30 日 の 1 年 間 4

最 後 に 清 酒 ほか 主 なアルコール 飲 料 について 酒 税 課 税 の 実 績 を 掲 げ それらについて 比 較 を 行 ってみる 図 表 1-3 酒 税 課 税 実 績 の 前 年 度 対 比 等 表 ( 国 税 局 ( 国 産 ) 分 及 び 税 関 ( 輸 入 ) 分 の 合 計 ) - 課 税 数 量 のみ- 品 目 区 分 平 成 23 年 度 平 成 22 年 度 対 比 23 年 度 /22 年 度 清 酒 603,026 Kl 602,715 Kl 100.1% 連 続 式 蒸 留 焼 酎 450,259 Kl 462,241 Kl 97.4% 単 式 蒸 留 焼 酎 507,541 Kl 508,139 Kl 99.9% ビール 2,859,334 Kl 2,942,659 Kl 97.2% 果 実 酒 302,045 Kl 274,049 Kl 110.2% ウィスキー 96,195 Kl 95,792 Kl 100.4% 発 泡 酒 854,556 Kl 966,500 88.4% その 他 の 醸 造 酒 722,554 Kl 723,729 Kl 99.8% リキュール 2,058,444 Kl 1,916,902 Kl 107.4% ( 注 ) 国 税 庁 統 計 年 報 書 から 作 成 したものを 一 部 引 用 加 工 当 図 表 は 輸 入 を 含 めた 課 税 実 績 ベースの 数 量 であるので 図 表 1-2 の 製 造 数 量 ベースとは 異 な る 清 酒 の 数 量 をみていただくと 明 らかなである 清 酒 は 23 年 度 において 製 造 数 量 および 課 税 実 績 でも 対 前 年 度 比 で 伸 びている しかし ほんの 僅 かな 伸 長 率 である 清 酒 のほか 果 実 酒 が 最 も 高 く 1 割 以 上 の 増 加 で リキュール ウィスキーも 伸 びている しかし ビール 発 泡 酒 は 減 少 している 特 に 発 泡 酒 は 88.4%と 最 も 多 い 減 少 率 である その 理 由 として 第 3のビールと 言 われる 麦 芽 以 外 の 原 料 を 使 用 した その 他 の 醸 造 酒 と 発 泡 酒 に 別 の アルコール 飲 料 を 混 ぜた 混 成 酒 である リキュール に 含 まれるビール 系 飲 料 にシフトされたと 言 われる 2 清 酒 製 造 業 の 経 営 実 態 清 酒 製 造 業 の 経 営 の 実 態 については 平 成 24 年 9 月 に 公 表 された 清 酒 製 造 業 の 概 観 調 査 から 考 察 してみよう 調 査 対 象 者 は 平 成 23 年 10 月 1 日 現 在 の 清 酒 製 造 業 者 1,709 業 者 であり その うち 1,576 業 者 から 回 答 が 寄 せられた 当 調 査 は 企 業 のタイプを 図 表 1-4 のように 区 分 して 集 計 している 専 業 割 合 50% 以 上 の 企 業 を 6 タイプに 区 分 し そのほか 50% 未 満 企 業 等 3 タイプに 分 け 合 計 9 タイプである 回 答 企 業 1,576 業 者 の 内 訳 は 卸 売 タイプ 174(11.0%) 小 売 タイプ 389(24.7%) 卸 小 売 タイプ 558(35.4%) 桶 売 りタイプⅠ42(2.7%) 桶 売 りタイプⅡ10(0.6%) 混 合 タイプ 67(4.3%) その 他 企 業 286(18.1%) 集 5

約 製 造 参 加 者 38(2.4%) 共 同 びん 詰 法 人 12(0.8%)である 1 の 卸 売 タイプから 6 の 混 合 タイプまで の 専 業 割 合 50% 以 上 の 業 者 は 78.7%を 占 める 図 表 1-4 企 業 タイプ 区 分 企 業 タイプ 該 当 基 準 1. 卸 売 タイプ 専 業 割 合 5 0 % 以 上 販 売 数 量 の 80% 以 上 を 卸 売 業 に 販 売 している 企 業 2. 小 売 タイプ 販 売 数 量 の 80% 以 上 を 小 売 業 者 及 び 消 費 者 に 販 売 している 企 業 3. 卸 小 売 タイプ 卸 売 小 売 及 び 消 費 者 販 売 数 量 の 合 計 が 80% 以 上 1 2 タイプ 以 外 4. 桶 売 りタイプⅠ 販 売 数 量 の 80% 以 上 が 桶 売 りである 企 業 5. 桶 売 りタイプⅡ 販 売 数 量 の 50% 以 上 が 桶 売 りである 企 業 で 上 記 Ⅰでない 企 業 6. 混 合 タイプ 前 記 5 までに 含 まれないタイプ 企 業 7.その 他 の 企 業 専 業 割 合 50% 未 満 の 企 業 8. 集 約 製 造 参 加 者 製 造 する 清 酒 の 全 数 量 を 集 約 製 造 に 参 加 して 製 造 した 者 9. 共 同 びん 詰 法 人 清 酒 の 共 同 びん 詰 場 の 設 置 を 許 可 された 法 人 次 に 今 回 調 査 ばかりでなく 同 調 査 の 過 去 調 査 結 果 データを 引 用 して 過 去 10 年 間 における 5 年 刻 みで 清 酒 製 造 業 者 数 の 推 移 をみると 図 表 1-5 のようになる 図 表 1-5 清 酒 製 造 業 者 数 の 推 移 区 分 大 企 業 中 小 企 業 年 度 法 人 法 人 個 人 3 億 円 超 300 人 超 3 億 円 超 300 人 以 下 3 億 円 以 下 300 人 超 3 億 円 以 下 300 人 以 下 小 計 300 人 以 下 計 合 計 12 10 8 8 1,821 1,837 130 1,967 1,977 17 7 5 4 1,613 1,622 108 1,730 1,737 22 5 4 5 1,460 1,469 90 1,559 1,564 資 本 金 3 億 円 以 上 及 び 従 業 員 数 300 人 以 上 の 大 企 業 は 平 成 12 年 度 は 10 社 存 在 していたが 22 年 度 には 半 数 に 減 ってしまった 中 小 企 業 の 中 でも 資 本 金 3 億 円 以 上 あるいは 従 業 員 数 300 人 ど ちらかを 満 たしている 中 堅 企 業 といえる 企 業 も 12 年 度 16 社 から 9 社 に 減 少 した 平 成 22 年 度 に おける 大 企 業 と 中 堅 企 業 を 除 く 個 人 を 加 えた 中 小 零 細 企 業 は 1,550 業 者 であり 99%である これ らの 中 小 零 細 企 業 を 22 年 度 と 5 年 前 の 17 年 度 と 比 較 してみると 法 人 企 業 は 約 1 割 個 人 企 業 は 17% 減 少 している 続 いて 清 酒 製 造 業 の 経 営 指 標 をみると 図 表 1-6 のように 経 営 実 態 が 分 析 されている 当 図 表 は 国 税 庁 の 当 調 査 結 果 データを 主 な 経 営 指 標 に 絞 り 込 み 加 工 したものである 6

図 表 1-6 主 要 経 営 分 析 比 率 売 上 高 対 比 指 標 生 産 性 指 標 総 資 本 対 比 指 標 総 利 益 率 営 業 利 益 率 税 引 前 純 利 益 率 人 件 費 率 付 加 価 値 率 一 人 当 り 売 上 高 商 品 回 転 率 自 己 資 本 比 率 35.8% 0.5% 1.7% 19.9% 29.6% 20,243 千 円 3.7 回 52.9% 加 工 する 前 の 主 要 分 析 比 率 表 は 都 道 府 県 別 に 分 析 されている それぞれの 都 道 府 県 で 相 当 な バラツキがみられる 例 えば 売 上 高 対 総 利 益 率 をみると 福 井 県 は 59.2%を 示 し 際 立 って 高 く 一 方 埼 玉 県 は 14.3%と 著 しく 低 い 先 の 企 業 タイプ 別 によるところが 大 きな 要 因 であると 推 察 さ れる また 売 上 高 対 営 業 利 益 率 は 全 国 平 均 で 0.5%と 低 いが 福 井 県 では 9.0%と 他 を 圧 倒 してい るのであるが 営 業 損 失 に 陥 っている 都 道 県 は 27 に 上 り 半 数 を 超 える 税 引 前 純 利 益 率 は 1.7%と 営 業 利 益 率 を 上 回 っており 本 業 の 儲 けのほかに 営 業 外 の 収 入 に 支 えられていることが 窺 い 知 れる 自 己 資 本 比 率 は 全 般 的 に 厳 しい 経 営 が 続 いているようであるが 過 去 の 利 益 の 蓄 積 等 により 50% を 上 回 っている だが 5 県 は 債 務 超 過 状 況 である そのひとつに 山 梨 県 が 入 っているのは 残 念 な ことである (4) 消 費 市 場 の 実 態 1 日 本 酒 の 特 徴 と 消 費 者 イメージ 消 費 者 にとって お 酒 といって 想 起 されるのはビールが 圧 倒 的 に 多 いようだが 日 本 酒 は 次 に 続 く 存 在 である 4 日 本 酒 のイメージは アダルトなお 酒 男 性 的 味 わい 深 い といった 好 ましい ことがある 一 方 二 日 酔 い 悪 酔 い べとつき 感 お 洒 落 でない 等 ネガティブな 印 象 を 持 つ 消 費 者 は 結 構 いる 好 ましいイメージのひとつとして 味 わい 深 い が 挙 げられているが 日 本 酒 には 辛 味 甘 味 塩 味 酸 味 苦 味 の 5 つの 味 と 旨 味 が 含 まれているといわれる ゆえに 繊 細 で 微 妙 なアルコール 飲 料 と 言 える その 味 わいの 表 現 において 味 と 香 りの 濃 淡 の 違 いにより 塾 酒 醇 酒 薫 酒 爽 酒 と 呼 ばれ そのほかにも 綺 麗 で 滑 らかな 味 わいを 淡 麗 その 反 対 で 味 が 濃 いことを 濃 醇 と 言 い 香 りが 高 く 味 の 良 いことを 芳 醇 と 呼 ぶ こうした 酒 文 化 を 背 景 としながら 平 成 元 年 に これまでの 等 級 制 度 に 変 わり 清 酒 の 製 法 品 質 表 示 基 準 が 制 定 され 純 米 酒 吟 醸 酒 本 醸 造 酒 といった 製 法 や 品 質 の 異 なる 様 々なタイプの 清 酒 が 生 れた こうした 日 本 酒 の 分 類 が 消 費 者 にとって 理 解 し 難 く 日 本 酒 に 対 し 敷 居 を 高 くするとと もに そのことが 結 果 的 に 日 本 酒 を 敬 遠 させることに 繋 がっているのではなかろうか ここで 純 米 酒 等 特 定 名 称 酒 の 製 法 品 質 基 準 を 示 しておく 4 ページ 10 の3 清 酒 製 造 業 の 健 全 な 発 展 に 向 けた 調 査 研 究 に 関 する 報 告 書 1) 酒 類 に 関 する 印 象 と 嗜 好 性 を 参 照 7

図 表 1-7 特 定 名 称 酒 の 分 類 と 表 示 基 準 特 定 名 称 使 用 原 料 精 米 歩 合 麹 米 使 用 割 合 香 味 等 の 要 件 吟 醸 酒 米 米 こうじ 醸 造 アルコール 60% 以 下 15% 以 上 吟 醸 造 り 固 有 の 香 味 色 沢 が 良 好 大 吟 醸 酒 米 米 こうじ 醸 造 アルコール 50% 以 下 15% 以 上 吟 醸 造 り 固 有 の 香 味 色 沢 が 特 に 良 好 純 米 酒 米 米 こうじ - 15% 以 上 香 味 色 沢 が 良 好 純 米 吟 醸 酒 米 米 こうじ 60% 以 下 15% 以 上 吟 醸 造 り 固 有 の 香 味 色 沢 が 良 好 純 米 大 吟 醸 酒 米 米 こうじ 50% 以 下 15% 以 上 吟 醸 造 り 固 有 の 香 味 色 沢 が 特 に 良 好 特 別 純 米 酒 米 米 こうじ 60% 以 下 又 は 特 別 な 製 造 方 法 15% 以 上 香 味 色 沢 が 良 好 本 醸 造 酒 米 米 こうじ 醸 造 アルコール 70% 以 下 15% 以 上 香 味 色 沢 が 良 好 特 別 本 醸 造 酒 米 米 こうじ 醸 造 アルコール 60% 以 下 又 は 特 別 な 製 造 方 法 15% 以 上 香 味 色 沢 が 特 に 良 好 以 上 日 本 酒 に 対 する 消 費 者 が 抱 く 基 底 的 なイメージを 記 述 したのであるが ここからはもう 少 し 具 体 的 な 消 費 者 調 査 のデータを 紹 介 し 消 費 者 市 場 を 考 察 していきたい 2 清 酒 に 関 するアンケート 調 査 ( 東 京 国 税 局 平 成 18 年 4 月 ~19 年 5 月 に 実 施 ) 調 査 方 法 /インターネット 調 査 及 び 清 酒 酒 蔵 における 来 場 者 等 へのアンケート 調 査 調 査 目 的 / 清 酒 の 飲 酒 頻 度 嗜 好 ラベルの 認 識 度 購 入 量 一 都 三 県 の 清 酒 蔵 の 認 識 度 の 把 握 回 答 総 数 /661 件 ( 東 京 都 千 葉 県 神 奈 川 県 山 梨 県 その 他 ) 当 調 査 における 質 問 と 回 答 結 果 のポイントについて 当 調 査 レポートから 引 用 する 1) 清 酒 の 飲 酒 頻 度 Q1 あなたは 清 酒 を 飲 みますか? 毎 日 清 酒 を 飲 むという 方 は 全 体 の2 割 弱 (8.3%) 週 数 回 以 上 飲 む 方 も 含 めると4 割 強 (43.7%)の 方 が 週 に 何 日 かは 清 酒 を 飲 んでいるようだ 年 代 別 にみると 週 数 回 以 上 飲 む 方 は 20 代 では2 割 強 (22.1%)であるが 60 代 以 上 では6 割 弱 (57.2%) 毎 日 飲 むという 方 も3 割 (28.6%) 近 くいる 年 代 が 上 がるほど 清 酒 を 飲 む 割 合 が 増 えて いる 2) 清 酒 の 好 み( 特 定 名 称 清 酒 等 別 ) Q2 どのような 清 酒 をお 好 みですか? 純 米 酒 を 好 む 方 が4 割 弱 (37%) 吟 醸 酒 大 吟 醸 酒 を 好 む 方 が4 割 強 (40.7%)となっている 年 代 別 にみると 20 代 と50 代 に 吟 醸 酒 大 吟 醸 酒 を 好 む 方 が 多 く 60 代 以 上 の 方 は 他 の 世 代 に 比 べて 本 醸 造 酒 や 普 通 酒 を 好 む 方 が 多 いようだ 8

3) 清 酒 の 好 み(アルコール 度 数 ) Q3-1 清 酒 の 味 等 について 好 みはありますか(アルコール 度 数 )? 6 割 (59.2%)の 方 が 好 みのアルコール 度 数 は15 度 前 後 と 答 えている 年 代 別 にみると 20 代 の 方 は アルコール 分 の 低 い 清 酒 を 好 む 割 合 が 他 の 年 代 よりも 高 くなっている また アルコール 分 の 低 い 清 酒 は 女 性 にも 支 持 されているようだ 4) 清 酒 の 好 み( 味 別 ) Q3-2 清 酒 の 味 等 について 好 みはありますか( 味 )? 5 割 弱 (46%)の 方 が 辛 口 を 好 み 3 割 弱 (28%)の 方 が 淡 麗 な 味 を 選 択 している どの 年 代 も 辛 口 を 好 む 方 の 割 合 が 高 く 特 に50 代 では 過 半 数 以 上 (51.9%)の 方 が 支 持 している 5) 清 酒 の 好 み( 飲 み 方 ) Q4 清 酒 の 飲 み 方 について 好 みはありますか? 過 半 数 以 上 (51.9%)の 方 が 清 酒 は 冷 やで 飲 むのが 好 きと 答 えている 吟 醸 酒 大 吟 醸 酒 を 好 む 方 が 多 いせいだろうか 年 代 別 にみると 20 代 が3 割 強 (31.5%)が 燗 酒 を 好 み また 燗 をつける 場 合 でもぬる 燗 を 好 む 割 合 が 高 くなっている 6) 最 近 の 清 酒 の 購 入 量 (1) Q7 5 あなたの 最 近 の 清 酒 の 購 入 量 は? 半 数 近 く(46.6%)の 方 が 清 酒 の 購 入 量 は 変 化 なし 2 割 (20.5%)の 方 が 以 前 より 増 えたと 回 答 して いる 年 代 別 にみると 30 代 で3 割 (30.7%)の 方 が 清 酒 の 購 入 量 が 増 えたとしているが 逆 に20 代 及 び60 代 以 上 の 方 の4 割 は 購 入 量 が 減 ったと 回 答 している 7) 最 近 の 清 酒 の 購 入 量 (2) Q8 Q7で 以 前 より 減 っている と 回 答 された 方 の 減 った 理 由 は? 6 割 弱 (57%)の 方 が 飲 酒 量 が 減 ったと 回 答 している 年 代 別 でみると 50 代 以 上 の 方 の6 割 以 上 が 飲 酒 量 が 減 ったと 答 えた 40 代 では 過 半 数 以 上 (55.6%)の 方 が 清 酒 から 他 の 酒 類 に 変 えた と 回 答 している 8) 一 都 と 三 県 の 清 酒 蔵 の 認 識 度 Q9 一 都 三 県 の 蔵 元 をご 存 知 ですか? 東 京 国 税 局 管 内 の 蔵 元 については 6 割 (59.3%)の 方 が 少 ししか 知 らない 3 割 弱 (27.5%)の 方 が 全 く 知 らないと 回 答 しており 知 名 度 はあまり 高 くないようだ 特 に 20 代 の 半 数 近 く(47%)の 方 が 全 く 知 らないと 回 答 している 今 後 も 積 極 的 に 広 報 していく 必 要 がある 9) 一 都 と 三 県 の 清 酒 の 飲 酒 度 合 い Q10 一 都 三 県 の 蔵 元 が 造 った 地 酒 を 飲 まれたことがありますか? よく 飲 むと 回 答 した 方 は2 割 強 (21.7%) 少 し 飲 むと 回 答 した 方 が6 割 (58.9%)となっているが 5 Q4 から 7 に 飛 んでいるのは 5 及 び 6 の 質 問 を 省 略 したためである 9

飲 んだことがないという 方 も2 割 近 く(19.3%)いた 特 に 飲 んだことがないという 方 は 若 い 方 に 多 いようだ 10) 清 酒 を 飲 まない 理 由 (1) Q11 一 都 三 県 の 蔵 元 が 造 った 地 酒 を 飲 んだことがない 理 由 はなんですか? 6 割 以 上 (63.6%)の 方 が 東 京 国 税 局 管 内 の 蔵 元 の 地 酒 を 知 らない 2 割 弱 (15.5%)の 方 が 近 くで 販 売 していないと 回 答 している 11) 清 酒 を 飲 まない 理 由 (2) Q12 Q1で 清 酒 を 飲 まない と 回 答 された 方 の 飲 まない 理 由 は? 4 割 以 上 (41.8%)の 方 が 他 の 酒 類 のほうが 好 きと 回 答 し 翌 日 残 る 感 じがすると 回 答 した 方 も1 割 (10.1%)いた 年 代 別 にみると 20 代 と40 代 で 半 数 以 上 の 方 が 他 の 酒 類 が 好 きと 回 答 している 少 々 時 が 経 過 してしまった6 7 年 前 の 調 査 であるが その 当 時 とそんなに 消 費 者 の 意 識 や 嗜 好 は 変 わっていないと 思 われる 日 本 酒 が 衰 退 傾 向 を 見 せる 中 で その 理 由 が 垣 間 見 られるのではない だろうか 特 に 一 都 三 県 の 酒 蔵 に 対 する 認 識 度 は 低 い 6 割 が 少 しか 知 らない であり 全 く 知 らない が27.5% ほとんど 知 っている は 僅 か13.2%に 過 ぎないのである しかし 最 近 日 本 酒 や 地 方 の 酒 蔵 に 興 味 を 示 す 女 性 が 増 えてきているとの 話 題 を 聞 くことなどから その 当 時 より 知 名 度 は 高 まってきているのではないかと 思 われる だが もっともっと 地 域 観 光 の 側 面 からも 酒 蔵 の 存 在 をアピールしていくことが 求 められる 3 清 酒 製 造 業 の 健 全 な 発 展 に 向 けた 調 査 研 究 に 関 する 報 告 書 ( 平 成 17 年 国 税 庁 ) 当 報 告 書 における 第 1 章 清 酒 製 造 業 の 概 況 -2 節 消 費 者 調 査 にみる 清 酒 消 費 の 動 向 から 当 調 査 結 果 の 分 析 の 記 述 を 引 用 させてもらい 参 考 にさせていただく 当 調 査 の 方 法 は インターネッ トを 活 用 した 留 置 型 消 費 者 調 査 を 実 施 し サンプルは20 歳 代 ~60 歳 代 の6 階 層 の 男 女 各 50 人 ずつ 合 計 600 人 にした また 福 島 東 京 高 知 において グループインタビューも 行 い アンケート 調 査 の 内 容 について 深 く 情 報 収 集 を 行 ったと 付 け 加 えられている 1) 酒 類 に 関 する 印 象 と 嗜 好 性 a.お 酒 と 聞 いて 思 い 浮 かべる 酒 類 の 第 1 位 はビール 第 2 位 が 清 酒 グループインタビューでは やはりビールを 思 い 浮 かべる 人 が 圧 倒 的 に 多 かった 清 酒 は2 番 目 に 思 い 浮 かべられることが 多 いが 総 じて 良 い 印 象 ではない また 最 近 は 清 酒 を 飲 まないという 意 見 が 多 かった 清 酒 が 嫌 になったきっかけは 悪 酔 いした 経 験 二 日 酔 いの 経 験 頭 が 痛 くなる ベトつき 感 などが 挙 げられた しかし 清 酒 飲 用 者 からは 味 わいがある という 声 も 聞 かれ 飲 酒 経 験 の 質 が 大 きく 影 響 していることが 伺 えた 10

b. 清 酒 はよく 言 えばアダルト 男 性 的 悪 く 言 えば お 洒 落 じゃない 古 臭 い グループインタビューでは 自 由 な 発 言 を 求 めたので 口 火 を 切 った 人 の 路 線 に 話 は 集 中 した 悪 酔 いする しないは 清 酒 の 飲 み 方 にもよるが 良 くない 清 酒 は 悪 酔 いする とか 清 酒 は 飲 む 機 会 も 少 ない 清 酒 が 分 からない 飲 食 店 で 扱 い 方 が 全 然 違 う という 意 見 が 交 わされ 様 々な 印 象 があることが 分 か った 別 のグループでは 和 食 にマッチする 地 元 の 料 理 に 合 っている や おじさんの 酒 な どの 印 象 も 挙 げられた 女 性 グループでは 清 酒 はどちらかというと 良 いイメージとする 意 見 が 半 数 聞 かれたこともあり 今 後 の 躍 進 の 余 地 はありそうである c. 現 在 最 も 好 かれている 酒 類 はビールで36.5%が 支 持 清 酒 は11.5%である 清 酒 は 現 在 僅 差 で2 位 であり ワインの10.8% 本 格 焼 酎 の9.5% に 肉 薄 されている これ だけ 一 番 好 き とする 人 がいることを 考 えると 消 費 が 伸 びる 機 会 はまだ 残 されていると 言 え るであろう d. 現 在 最 も 苦 手 な 酒 類 は 第 1 位 がジン ウォッカ 清 酒 が4 位 グループインタビューでは 女 性 グループ6 名 での 意 見 だが 最 も 印 象 に 残 る お 酒 のイメージとして 清 酒 が 全 員 一 致 で 挙 げられた では 実 際 に 好 きかかどうか 再 質 問 したところ 好 き と 答 えたのは3 名 に 減 った どうも 悪 い 印 象 が 先 行 しているようである 2) 飲 酒 意 向 a. 誰 と 飲 みたいか b.これから 試 したい 酒 類 これら2つの 質 問 に 対 して 清 酒 は 上 位 になかった 3) 清 酒 の 飲 用 a.40%の 人 が 清 酒 を あまり 飲 まない 飲 まない と 回 答 清 酒 をあまりの 飲 まない 人 の 理 由 は 悪 酔 いしそうだから が23.8% おいしくないから が21.7%であった このイメージを 変 える 仕 掛 けが 清 酒 の 需 要 増 大 の 課 題 の 一 つになるであろ う b. 清 酒 を 飲 む 場 面 グループインタビューでは 清 酒 を 飲 む 場 面 では 宴 会 が 一 番 多 かった 続 いて 飲 み 会 つまり 一 人 ではなく 皆 が 集 ま ったときに 飲 むことが 多 いようである 11

c. 清 酒 の 選 択 情 報 グループインタビューでは メニューやPOPに 書 かれた 情 報 は 重 要 な 位 置 付 けにあるようである 料 理 との 相 性 お 店 の お 勧 め 甘 い 辛 い メーカー 産 地 などにも 敏 感 なようだ 情 報 源 としては 以 前 は テレビ 広 告 が 中 心 であったが 最 近 はマスコミに 特 集 などで 取 り 上 げられる 情 報 が 中 心 という 意 見 が 多 数 聞 かれたほか 雑 誌 などの 芸 能 人 のお 取 り 寄 せ なども 気 にしているようである 海 外 で 流 行 っている というような 情 報 も 聞 く 者 に 飲 んでみようと 思 わせる 効 果 はあるかも しれない という 意 見 もあったが 同 様 の 視 点 であろう d. 清 酒 選 択 のポイント グループインタビューでは 清 酒 の 選 択 に 明 確 な 基 準 を 持 っている 人 は 少 ない 自 分 用 であれば 味 になるが 具 体 的 にどのような 味 か について 明 確 に 答 えられるものではなさそうである 女 性 グループでは 特 にブランド 信 仰 が 高 いというものではなく 種 類 や 銘 柄 の 区 別 がつけられていない 人 が 多 かった ブランドへのこだわりは 薄 いようだ 男 性 グループでも 清 酒 の 品 質 の 高 さは 重 視 するが ブランドに 影 響 されている 印 象 は 少 ない 飲 むなら 良 質 のものをという 漠 然 とした 基 準 しか 存 在 していないようだ 4) 清 酒 の 可 能 性 a. 清 酒 が 飲 まれなくなっている 理 由 悪 酔 いしそうだから が18.1% でトップ グループインタビューでは 清 酒 がもっと 飲 まれるようになるためには 更 なる 啓 発 や 情 報 提 供 が 必 要 であるという 意 見 が 多 く 聞 かれた 清 酒 は 敷 居 が 高 く 親 しみを 感 じないことが 原 因 のようである 飲 んでみて は じめて 分 かることもあるのでテイスティングに 工 夫 を 凝 らすことがポイントのようである 女 性 からは 若 い 女 性 が 気 軽 に 飲 めるイメージを 出 して 欲 しい ワインのようにレストラ ンで 食 前 酒 として 提 供 されれば 良 いと 思 う などの 意 見 が 出 て 他 の 参 加 者 の 共 感 を 得 ていた b.どのように 清 酒 を 飲 んでみたいのか 味 わいでは 辛 口 の 清 酒 が22.5% 後 味 がスッキリした 清 酒 18.5% フルーティな 清 酒 が14.2% 甘 口 の 清 酒 が15.3%であった 味 以 外 では 各 地 の 清 酒 44.2% 芳 醇 な 香 りのする 清 酒 37.2% 料 理 に 合 う 清 酒 32.8%となっていた なお 飲 みやすさの 追 求 54.5% おいしさの 研 究 44.0% 悪 酔 いしない 工 夫 33.0% について 高 い 要 望 があった 12

当 報 告 書 の 第 2 節 の 締 めくくりとして 5.グループインタビューによる 定 性 調 査 の 総 合 所 感 として 次 のような 記 述 があり 清 酒 の 需 要 深 耕 を 図 るうえで 興 味 深 い 内 容 が 窺 えるので 原 文 の まま 引 用 させていただく 中 高 年 者 でも 体 験 が 基 盤 となっているからか 清 酒 に 対 して 意 外 に 思 い 込 み ( 頭 が 痛 くなる ベタつく 吟 醸 も 醸 造 アルコール 添 加 をしており 純 粋 でないからダメ 等 )を 持 っている よって 一 度 離 れた 状 態 からと 戻 ろうとしていない しかし 清 酒 は 気 にはなる 存 在 のようである 上 質 な 清 酒 と 出 会 っていないことに 気 付 かせれば 戻 る きっかけづくりが 必 要 若 い 人 たちは 怖 いものみたさ 的 な 感 覚 がある 現 実 にはほとんど 飲 まないが 興 味 はもっている しかしながら 手 に 取 る 機 会 がないとか 飲 む 機 会 がないとして 清 酒 に 積 極 的 には 近 づいては いない 若 年 層 を 意 識 したプロモーションの 積 極 展 開 が 有 効 清 酒 が 嫌 いになった 原 因 の 一 つは 料 飲 店 でまずい 清 酒 を 飲 んだことによる よって 買 って まで 飲 もうとしない 料 飲 店 での 扱 いの 問 題 が 浮 き 彫 りになった 料 飲 店 への 啓 発 活 動 も 重 要 なプロモーション 清 酒 は 奥 が 深 いので よく 分 からない でも(だからこそ) 飲 んでみたい という 意 見 と 清 酒 は 奥 が 深 いので よく 分 からない だから 興 味 がわかない という 意 見 があった 清 酒 について 分 かりやすい 周 知 広 報 をしなくては 拡 販 は 困 難 か 清 酒 についてのイメージは コップ 酒 悪 酔 い といったネガティブ イメージと こだ わりのあるものというポジティブイメージが 混 在 している 様 々な 印 象 をもたれている 清 酒 を 消 費 者 の 視 点 に 立 ってどのように 販 売 していくかがポイン ト 一 般 消 費 者 は 清 酒 の 造 りに 関 して 知 識 はほとんどなく また 今 後 それをアピールしても 浸 透 しにくいものと 思 われる 清 酒 の 価 値 や 個 性 を 伝 える 工 夫 をどのように 行 うのかがポイント 4 大 手 酒 造 企 業 が 実 施 した 日 本 酒 に 関 する 意 識 調 査 もうひとつ 日 本 酒 消 費 市 場 に 関 して 京 都 伏 見 にある 大 手 酒 造 企 業 である 宝 酒 造 が 独 自 で 日 本 酒 に 関 する 意 識 調 査 2013 を 行 ったので この 調 査 結 果 について 紹 介 する 調 査 の 概 要 は 以 下 のと おりである 調 査 内 容 日 本 酒 に 関 する 意 識 調 査 調 査 方 法 インターネット 調 査 調 査 期 間 2013 年 8 月 19 日 ~25 日 調 査 対 象 20 代 ~50 代 の 男 女 3,000 名 ( 男 性 1,500 名 女 性 1,500 名 ) 13

当 調 査 結 果 の 要 点 として 次 のようなことが 記 述 されている 今 回 実 施 した 調 査 では 日 本 酒 に 対 するイメージが20 年 前 に 比 べて 大 きく 変 化 していることに 加 え 女 性 や 若 い 世 代 を 中 心 に 最 近 話 題 の スパークリングタイプ の 日 本 酒 に 対 して 高 い 飲 用 意 向 が 示 されました また 20 代 の 約 4 割 が 今 後 日 本 酒 を 飲 む 量 が 増 える と 回 答 するなど 若 い 世 代 が 日 本 酒 に 対 してポジティブな 意 向 を 持 っていることが 明 らかになりました と 日 本 酒 業 界 にとって 好 材 料 が 示 されている 続 けて さらにポジティブな 内 容 のポイントを 下 記 のように 付 け 加 えている 日 本 酒 は 特 別 な 時 に 特 別 な 場 所 で 飲 む 高 価 な お 酒 のイメージが 強 まる 傾 向 日 本 酒 は 付 き 合 い や 雰 囲 気 で 飲 む 酒 から 少 人 数 でじっくり 味 わって 飲 む 酒 に 鍋 料 理 がおいしい 冬 はやっぱり 日 本 酒 が 一 番! 夏 場 の 飲 み 方 ロック も 徐 々に 浸 透? 好 きな 日 本 酒 のタイプ1 位 は 純 米 酒 スパークリングタイプ は 今 後 の 注 目 株! スパークリングタイプ は 日 本 酒 のイメージを 変 えるか? 女 性 や20~30 代 で 高 い 飲 用 意 向 全 国 の 自 治 体 に 広 がる 日 本 酒 での 乾 杯 を 勧 める 条 例 今 後 の 認 知 の 広 がりに 期 待! 日 本 酒 の 将 来 は 明 るい!20 代 では 約 4 割 が 今 後 日 本 酒 を 飲 む 量 が 増 える と 回 答 日 本 酒 製 造 企 業 が 自 ら 実 施 した 調 査 であり その 結 果 をまとめたものであるので 多 少 割 引 いて 考 える 必 要 があるが 最 近 において 日 本 酒 製 造 企 業 の 革 新 的 な 新 商 品 の 開 発 や それと 相 互 影 響 して の 新 たな 層 の 愛 飲 家 の 登 場 等 明 るい 話 題 が 出 てきた 日 本 酒 市 場 である 今 後 の 動 向 が 楽 しみである 2. 山 梨 県 産 酒 をめぐる 動 き 山 梨 県 は 果 樹 王 国 と 言 われ 葡 萄 や 桃 等 多 彩 なフルーツが 栽 培 されている その 代 表 的 なひとつで ある 葡 萄 の 中 で 当 県 産 固 有 の 甲 州 ブドウと 称 される 葡 萄 を 原 料 にしたワイン 造 りが 盛 んで 日 本 一 の 生 産 量 を 誇 っている その 陰 に 隠 れてしまっているわけではないが 時 代 の 趨 勢 とともに 酒 蔵 の 数 は 減 少 してきており 日 本 酒 製 造 業 は14 社 しかなく そのうち1 社 は 大 手 企 業 グループの 一 員 である (1) 山 梨 県 酒 造 組 合 について 全 国 には 日 本 酒 製 造 企 業 の 団 体 である 日 本 酒 造 組 合 中 央 会 があり その 傘 下 に 各 都 道 府 県 の 酒 造 組 合 及 び 酒 造 組 合 連 合 会 がある 山 梨 県 酒 造 組 合 も そのひとつである 当 組 合 は 設 立 から60 年 が 経 過 し 平 成 25 年 11 月 に 第 60 回 通 常 総 会 を 終 えた 組 合 の 決 算 年 度 は10 月 から9 月 である 平 成 25 年 9 月 現 在 の 当 組 合 の 組 合 員 数 は 前 記 した 日 本 酒 製 造 業 者 14 社 である 当 組 合 の 事 業 活 動 を 第 60 回 通 常 総 会 においての 事 業 概 況 報 告 書 からみると 24 年 10 月 にやま なしの 酒 の 品 質 向 上 を 目 指 して 品 質 向 上 対 策 委 員 会 を 立 ち 上 げた それ 以 降 国 税 局 の 鑑 定 官 を 講 師 に 招 く 等 3 回 の 委 員 会 が 開 催 された また 同 年 同 月 には 当 組 合 も 関 わっている 山 梨 酒 類 懇 話 会 主 14

催 の 県 産 日 本 酒 ワイン 飲 み 比 べ 列 車 を 甲 府 駅 ~ 小 淵 沢 駅 まで 走 らせた 11 月 には 2012 関 東 B-1グランプリ 山 梨 いいもの うまいもの 市 に 組 合 員 8 社 が 出 展 した 年 が 改 まった 平 成 25 年 2 月 には 甲 府 国 中 地 場 産 業 センターにおいて 春 の 地 場 産 業 まつり が 開 催 され 甲 斐 の 地 酒 ( 生 酒 原 酒 )PRのため 試 飲 展 示 即 売 会 を 実 施 した 翌 3 月 には 幕 張 メッセで 開 催 された 国 際 飲 料 展 FOODX JAPAN2013 やまなし 食 市 場 に 出 展 した また 同 月 に 第 44 回 山 梨 県 新 酒 鑑 評 会 が 実 施 され 特 定 名 称 酒 71 点 と 普 通 酒 他 12 点 が 出 品 された さらに 同 月 に 甲 府 駅 前 のビジネスホテルにおいて 県 下 8 蔵 元 の 生 原 酒 蔵 開 き 試 飲 会 を 開 催 した 4 月 には 県 下 を 代 表 するイベントである 信 玄 公 祭 りが 行 われ 甲 府 市 春 日 モールで 試 飲 販 売 を 実 施 した 6 月 になると 東 京 池 袋 サンシャインシティにおいて 平 成 24 酒 造 年 度 全 国 新 酒 鑑 評 会 公 開 利 き 酒 会 及 び 全 国 日 本 酒 フェア が 開 催 され 7 組 合 員 参 加 のもと 入 場 者 に 各 蔵 自 慢 の 地 酒 をPR 試 飲 させた 9 月 には 甲 府 国 中 地 場 産 業 センターで 秋 の 地 場 産 業 まつり において 出 展 7 組 合 員 自 慢 の 純 米 酒 を 試 飲 展 示 即 売 した このように 例 年 恒 例 のイベント 行 事 を 実 施 しているが 24 年 度 には 県 産 酒 拡 販 プロジェクト 山 梨 酒 蔵 めぐり が 始 められ 当 プロジェクト 対 象 商 品 を 購 入 するとペア 宿 泊 券 が 当 たるという 抽 選 会 が4 月 に 行 われた この 企 画 プロモーションは 提 携 酒 類 専 門 店 等 と 提 携 してのイベントである だが 提 携 店 等 のモチベーションが 十 分 に 働 いていないようだ ディーラープロモーションの 一 環 であるの だが ディーラーヘルプス 面 の 魅 力 等 含 め 梃 入 れが 必 要 のようである このイベントも 相 変 らず 組 合 員 7 社 の 参 加 に 止 まっている そして 甲 府 駅 北 口 広 場 に 商 業 施 設 甲 州 夢 小 路 がオープンした 組 合 事 業 として その 一 施 設 である 甲 州 ワイン 蔵 にワインとともに 県 産 酒 を 展 示 販 売 している さらに わが 国 の 文 化 やファッシ ョン 等 を 海 外 にプロモーションしていこうとするクールジャパンが 話 題 を 呼 んでいるが 当 組 合 の 取 引 先 からベトナムへの 県 産 酒 の 輸 出 の 誘 いが 持 ち 込 まれ 日 本 貿 易 振 興 機 構 (ジェトロ) 山 梨 貿 易 情 報 センターの 支 援 のもと 当 組 合 員 5 社 がこの 輸 出 プロジェクトに 参 加 することになった 世 界 的 に 日 本 食 ブームが 徐 々に 広 まりつつある 中 灘 伏 見 の 大 手 企 業 ばかりでなく 全 国 の 地 方 酒 蔵 においても 日 本 酒 の 輸 出 に 力 を 入 れ 出 している 海 外 市 場 は 日 本 酒 の 需 要 拡 大 に 向 けて 唯 一 と 言 ってもよいマー ケットであるので 県 内 酒 蔵 の 果 敢 な 取 り 組 みが 期 待 される (2) 県 産 酒 の 製 造 状 況 1 県 内 日 本 酒 製 造 業 の 製 造 数 量 等 次 に 先 と 同 様 の 国 税 庁 清 酒 製 造 業 の 概 況 調 査 ( 平 成 24 年 9 月 ) から 県 内 13 企 業 を 企 業 タイプ 別 でみると 卸 売 タイプ 4 小 売 タイプ 2 卸 小 売 タイプ 6 その 他 企 業 1である 同 調 査 から 製 成 数 量 課 税 移 出 数 量 の 推 移 を 18 年 度 から22 年 度 の5 年 間 でみると 下 記 図 表 1-8のよ うである 15

図 表 1-8 製 成 数 量 課 税 移 出 数 量 の 推 移 平 成 18 年 度 平 成 19 年 度 平 成 20 年 度 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 製 成 数 量 (20 度 換 算 ) 1,144 kl 1,155 kl 1,003 kl 966 kl 839 kl 課 税 移 出 数 量 ( 実 数 ) 1,606 kl 1,528 kl 1,417 kl 1,291 kl 1,248 kl 製 成 数 量 及 び 課 税 移 出 数 量 とも 年 々 減 少 してきている 製 成 数 量 は 平 成 19 年 度 に 前 年 度 対 比 で 僅 かに 上 回 ったが 課 税 移 出 数 量 については 一 本 調 子 で 下 降 している そして 課 税 移 出 数 量 を 地 域 別 にみると 自 県 に 蔵 出 ししている 数 量 は1,017kl 東 京 国 税 局 管 内 の 東 京 千 葉 神 奈 川 に184kl 東 京 国 税 局 管 内 以 外 に46klとなっている また 製 成 数 量 において 県 内 企 業 には 四 季 蔵 6 の 存 在 は なく 三 季 蔵 で194kl 製 造 し 冬 季 蔵 で645kl 製 造 している 2 県 内 日 本 酒 製 造 業 の 経 営 実 態 やはり 国 税 庁 清 酒 製 造 業 の 概 況 調 査 ( 平 成 24 年 9 月 ) から 主 要 経 営 分 析 比 率 をみると 次 のよ うである 図 表 1-9 主 要 経 営 分 析 比 率 ( 山 梨 県 ) 売 上 高 対 比 指 標 生 産 性 指 標 総 資 本 対 比 指 標 総 利 益 率 営 業 利 益 率 税 引 前 純 利 益 率 人 件 費 率 付 加 価 値 率 一 人 当 り 売 上 高 商 品 回 転 率 自 己 資 本 比 率 46.3% 1.6% 2.9% 24.7% 32.1% 12,410 千 円 3.2 回 6.6% 全 国 平 均 値 35.8% 0.5% 1.7% 19.9% 29.6% 20,243 千 円 3.7 回 52.9% 利 益 の 源 泉 と 言 われる 売 上 高 対 総 利 益 率 においては 県 内 酒 蔵 は 全 国 平 均 を10% 以 上 上 回 ってい るが 営 業 及 び 税 引 前 利 益 を 計 上 することができず 両 方 とも 損 失 の 状 況 である 県 内 13 酒 蔵 すべ て 業 績 が 悪 く 損 失 と 言 うことではもちろんない 損 失 の 事 態 を 招 いた 原 因 のひとつとして 図 表 1-9で 分 かるように 売 上 高 対 人 件 費 率 が24.7%と 高 いことがある よって 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 を 膨 らませることになる 売 上 高 対 付 加 価 値 率 が 高 いのは 総 利 益 率 が 高 いので 理 解 できる だが 従 業 員 一 人 当 たりの 売 上 高 が12 百 万 円 で 全 国 平 均 より 低 くかなり 劣 っているのは 大 きな 問 題 であ る 先 の 人 件 費 率 が 高 いのは 企 業 規 模 に 比 べ 人 数 が 多 いという 結 果 になる こうした 企 業 体 質 を 放 置 したままきたので その 結 果 6.6%という 債 務 超 過 状 況 に 陥 ってしまったものと 思 料 される (3) 日 本 酒 等 県 内 アルコール 飲 料 市 場 の 消 費 の 推 移 まずは 直 近 度 における 山 梨 県 における 清 酒 をはじめ 酒 類 はどのくらい 消 費 されているのかを 見 る ことにする 国 税 庁 が 集 計 した 平 成 23 酒 造 年 度 清 酒 製 造 状 況 等 において6,163klとなっている ち なみに 酒 類 全 体 では60,802klであり 清 酒 の 占 める 割 合 は10.1%である 全 国 平 均 が7.1%であるの 6 四 季 蔵 三 季 冬 季 蔵 : 年 間 を 通 しての 製 造 能 力 のことである 四 季 蔵 は 年 間 300 日 以 上 三 季 蔵 は 200 日 ~300 日 未 満 冬 季 蔵 はそれ 以 下 の 日 にちしか 製 造 できない 酒 蔵 のことを 言 う 16

で 高 い では ワイン 産 地 であるワインと 比 べたらどうであろうか 甘 味 果 実 酒 を 加 えた 果 実 酒 は 5,894klであるので 清 酒 の 方 が269kl 多 い ビールは18,298kl 焼 酎 は7,112klで 当 然 のこととして 清 酒 より 多 い さらに 過 去 5 年 間 における 清 酒 のほか 主 なアルコール 飲 料 の 推 移 をみると 図 表 1-10のようになる 図 表 1-10 山 梨 県 における 過 去 5 年 間 の 主 なアルコール 飲 料 の 消 費 数 量 の 推 移 ( 東 京 国 税 局 都 道 府 県 別 消 費 販 売 ( 消 費 ) 数 量 データを 加 工 ) リキュール 果 実 酒 発 泡 酒 ビール 焼 酎 清 酒 H23 H22 H21 H20 H19 0 5000 10000 15000 20000 清 酒 焼 酎 ビール 発 泡 酒 果 実 酒 リキュール H23 6163 7112 18298 4449 5894 10744 H22 4296 6712 16954 4576 5219 9424 H21 4429 7147 18113 5797 4634 8242 H20 4479 7303 18483 6548 4345 6159 H19 4610 16467 18376 7065 5021 5079 kl 焼 酎 は 連 続 式 蒸 留 しょうちゅう と 単 式 しょうちゅう を 果 実 酒 は 果 実 酒 と 甘 味 果 実 酒 を 合 計 した 平 成 23 年 度 における 山 梨 県 のアルコール 飲 料 の 総 消 費 数 量 は 前 記 したように60,802klである そ のうち 上 記 の 主 な6 酒 類 の 合 計 は52,660klであり85%を 超 える この5 年 間 上 記 6 酒 類 は 減 少 傾 向 にあったが 23 年 度 においては 対 前 年 度 比 で12% 近 い 増 加 をみせた 清 酒 にあっては 何 と43.5%と いう 非 常 に 高 い 伸 びをみせた これは 何 か 特 殊 要 因 があったものと 思 われるが 所 管 庁 も 要 因 は 掴 め ていないようである ちなみに ビールは7.9% 第 3ビールが 含 まれるリキュールも14.0%と 前 年 度 より 伸 長 したが 発 泡 酒 だけは2.8% 減 少 した 17

第 2 章 山 梨 県 酒 造 組 合 員 企 業 に 対 するアンケート 調 査 結 果 山 梨 県 の 日 本 酒 蔵 が 生 き 残 るための 商 品 開 発 の 方 向 性 及 び 販 路 開 拓 の 方 策 を 導 き 出 すために 山 梨 県 酒 造 組 合 に 属 する 組 合 員 企 業 を 対 象 に 山 梨 県 産 酒 のブランド 開 発 等 顧 客 創 造 支 援 に 関 する 調 査 研 究 についてのアンケート 調 査 を 実 施 した 組 合 員 企 業 14 社 のうち 県 産 酒 ( 地 酒 )といえる 清 酒 造 りを 行 っている 酒 蔵 13 社 を 対 象 に 平 成 25 年 11 月 から 12 月 にかけて 11 社 を 訪 問 して 調 査 票 に 基 づいて 面 接 調 査 (1 社 は 電 話 による 聞 き 取 り 調 査 )を 行 ったものである ( 回 収 率 :11/13=84.6%) 当 該 アンケート 調 査 票 の 質 問 については 平 成 16 年 度 に 現 東 京 都 中 小 企 業 診 断 士 協 会 が 実 施 した 調 査 研 究 事 業 清 酒 製 造 業 マーケティング 調 査 研 究 における 調 査 票 の 質 問 項 目 の 一 部 を 使 用 させても らい 同 調 査 結 果 データを 参 考 にさせてもらった 1. 企 業 の 属 性 (1) 資 本 金 等 1 千 万 円 以 下 が 7 社 (63.6%)と 最 も 多 く 1 千 万 円 超 が 3 社 (27.3%)と 続 き 個 人 事 業 は 1 社 (9.1%)である (2) 従 業 員 数 5 人 以 内 が 6 社 (54.5%) 5 人 超 は 5 社 (45.5%)である 6~10 人 :1 社 11~20 人 :1 社 21~30 人 :2 社 30 人 超 :1 社 計 :5 社 2 人 :1 社 3 人 :3 社 5 人 :2 社 計 :6 社 (3) 直 近 の 売 上 高 1 億 円 超 が 5 社 (45.5%) 1 億 円 未 満 と 5 千 万 円 未 満 は 各 3 社 (27.3%)である 1~3 億 :4 社 3~5 億 :1 社 18

2. 企 業 ( 酒 蔵 )のタイプ (1) 企 業 タイプ 卸 小 売 タイプ( 卸 売 小 売 及 び 消 費 者 販 売 数 量 の 合 計 が 80% 以 上 ) が 5 社 (45.5%) 卸 売 タイプ( 販 売 数 量 の 80% 以 上 を 卸 売 業 に 販 売 ) が 4 社 (36.4%)と 続 く 小 売 タイプ( 販 売 数 量 の 80% 以 上 を 小 売 業 者 及 び 消 費 者 に 販 売 ) と 混 合 タイプ( 卸 売 小 売 卸 小 売 桶 売 りのい ずれにも 含 まれないタイプ) が 各 1 社 (9.1%)である 桶 売 りタイプ( 販 売 数 量 の 50% 以 上 が 桶 売 り) の 企 業 は 存 在 しなかった (2) 製 成 している 酒 類 の 順 序 1 位 を 特 定 名 称 以 外 の 清 酒 とする 企 業 が 7 社 ( 63.6%)と 最 も 多 く 本 醸 造 酒 が 3 社 ( 27.3%) と 続 く 2 位 は 純 米 酒 が 6 社 (54.5%)と 多 く 本 醸 造 酒 が 4 社 (36.4%)と 続 く 3 位 は 純 米 酒 純 米 吟 醸 酒 吟 醸 酒 が 各 3 社 (27.3%)である 1 位 2 位 3 位 4 位 5 位 純 米 酒 6 3 純 米 吟 醸 酒 3 3 2 吟 醸 酒 3 3 2 本 醸 造 酒 3 4 1 2 特 定 名 称 以 外 の 清 酒 7 無 回 答 1 1 1 3 7 3. 保 有 する 経 営 資 源 (1) 企 業 の 強 み( 複 数 回 答 ) 杜 氏 が 社 員 にいる と 答 えた 企 業 が 8 社 ( 72.7%)と 最 も 多 く 以 下 手 作 り 感 が 7 社 ( 63.6%) 伝 統 歴 史 と 地 域 密 着 経 営 が 各 6 社 (54.5%) 優 秀 な 従 業 員 杜 氏 の 製 造 技 術 金 融 機 関 からの 信 用 力 が 各 5 社 (45.5%)と 続 く (2) 企 業 の 弱 み( 複 数 回 答 ) 新 規 得 意 先 の 開 拓 力 と 答 えた 企 業 が 6 社 (54.5%)と 最 も 多 く 以 下 ブランド 力 が 5 社 (45.5%) 近 代 的 生 産 設 備 と 情 報 収 集 分 析 力 が 各 4 社 (36.4%)と 続 く 19

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(3) 企 業 規 模 ( 資 本 金 等 従 業 員 数 直 近 の 売 上 高 ) と 企 業 の 強 み の 関 係 (クロス 集 計 ) 資 本 金 1 千 万 円 超 の 企 業 全 てが 伝 統 歴 史 杜 氏 の 製 造 技 術 製 品 開 発 力 製 品 の 品 質 杜 氏 が 社 員 にいる 県 内 への 出 荷 が 多 い を 企 業 の 強 み としている また 従 業 員 数 5 人 超 及 び 直 近 の 売 上 高 1 億 円 超 の 企 業 全 てが 伝 統 歴 史 杜 氏 の 製 造 技 術 杜 氏 が 社 員 にいる を 企 業 の 強 み としている 選 択 項 目 総 計 個 人 事 業 1 千 万 円 以 下 1 千 万 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 伝 統 歴 史 6 54.5% 1 100.0% 2 28.6% 3 100.0% 地 域 密 着 経 営 6 54.5% 1 100.0% 3 42.9% 2 66.7% 豊 富 な 人 脈 1 9.1% 0 0.0% 1 14.3% 0 0.0% 優 秀 な 従 業 員 5 45.5% 1 100.0% 2 28.6% 2 66.7% 三 季 または 四 季 醸 造 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 杜 氏 の 製 造 技 術 5 45.5% 1 100.0% 1 14.3% 3 100.0% 少 量 生 産 3 27.3% 0 0.0% 1 14.3% 2 66.7% 大 量 生 産 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 近 代 的 生 産 設 備 2 18.2% 1 100.0% 0 0.0% 1 33.3% 新 製 品 開 発 力 4 36.4% 0 0.0% 1 14.3% 3 100.0% 製 品 の 品 質 4 36.4% 1 100.0% 0 0.0% 3 100.0% 豊 富 な 商 品 アイテム 3 27.3% 0 0.0% 1 14.3% 2 66.7% ブランド 力 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 66.7% 後 継 者 の 存 在 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 66.7% 手 作 り 感 7 63.6% 1 100.0% 4 57.1% 2 66.7% 優 秀 なブレーン 2 18.2% 0 0.0% 1 14.3% 1 33.3% 良 質 な 原 材 料 4 36.4% 1 100.0% 1 14.3% 2 66.7% 自 社 精 米 3 27.3% 0 0.0% 1 14.3% 2 66.7% 杜 氏 が 社 員 にいる 8 72.7% 1 100.0% 4 57.1% 3 100.0% 県 内 への 出 荷 が 多 い 4 36.4% 0 0.0% 1 14.3% 3 100.0% 県 外 への 出 荷 が 多 い 2 18.2% 0 0.0% 1 14.3% 1 33.3% 新 規 得 意 先 の 開 拓 力 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 66.7% 卸 売 業 との 密 接 な 関 係 4 36.4% 1 100.0% 1 14.3% 2 66.7% 既 存 得 意 先 との 関 係 4 36.4% 0 0.0% 2 28.6% 2 66.7% 小 売 店 との 直 取 引 4 36.4% 0 0.0% 3 42.9% 1 33.3% 消 費 者 への 直 販 売 4 36.4% 0 0.0% 2 28.6% 2 66.7% 取 引 先 の 組 織 化 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 33.3% 低 コスト 経 営 力 1 9.1% 0 0.0% 1 14.3% 0 0.0% 桶 買 い 低 コスト 生 産 1 9.1% 0 0.0% 1 14.3% 0 0.0% 豊 富 な 所 有 資 産 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 33.3% 製 品 の 販 売 価 格 3 27.3% 0 0.0% 2 28.6% 1 33.3% インターネット 対 応 3 27.3% 1 100.0% 0 0.0% 2 66.7% 販 売 促 進 企 画 力 4 36.4% 1 100.0% 1 14.3% 2 66.7% 金 融 機 関 からの 信 用 力 5 45.5% 0 0.0% 3 42.9% 2 66.7% 大 量 の 消 費 者 リストの 所 有 と 活 用 2 18.2% 0 0.0% 1 14.3% 1 33.3% 情 報 収 集 分 析 力 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 33.3% 飲 食 業 とのネットワーク 4 36.4% 0 0.0% 2 28.6% 2 66.7% 清 酒 以 外 の 製 品 や 事 業 の 存 在 2 18.2% 0 0.0% 1 14.3% 1 33.3% その 他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 1 9.1% 0 0.0% 1 14.3% 0 0.0% 合 計 120 12 46 62 回 答 者 数 11 1 7 3 選 択 項 目 総 計 5 人 以 内 5 人 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 伝 統 歴 史 6 54.5% 1 16.7% 5 100.0% 地 域 密 着 経 営 6 54.5% 3 50.0% 3 60.0% 豊 富 な 人 脈 1 9.1% 0 0.0% 1 20.0% 優 秀 な 従 業 員 5 45.5% 1 16.7% 4 80.0% 三 季 または 四 季 醸 造 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 杜 氏 の 製 造 技 術 5 45.5% 0 0.0% 5 100.0% 少 量 生 産 3 27.3% 1 16.7% 2 40.0% 大 量 生 産 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 近 代 的 生 産 設 備 2 18.2% 0 0.0% 2 40.0% 新 製 品 開 発 力 4 36.4% 0 0.0% 4 80.0% 製 品 の 品 質 4 36.4% 0 0.0% 4 80.0% 豊 富 な 商 品 アイテム 3 27.3% 0 0.0% 3 60.0% ブランド 力 2 18.2% 0 0.0% 2 40.0% 後 継 者 の 存 在 2 18.2% 0 0.0% 2 40.0% 手 作 り 感 7 63.6% 3 50.0% 4 80.0% 優 秀 なブレーン 2 18.2% 0 0.0% 2 40.0% 良 質 な 原 材 料 4 36.4% 0 0.0% 4 80.0% 自 社 精 米 3 27.3% 0 0.0% 3 60.0% 杜 氏 が 社 員 にいる 8 72.7% 3 50.0% 5 100.0% 県 内 への 出 荷 が 多 い 4 36.4% 1 16.7% 3 60.0% 県 外 への 出 荷 が 多 い 2 18.2% 0 0.0% 2 40.0% 新 規 得 意 先 の 開 拓 力 2 18.2% 0 0.0% 2 40.0% 卸 売 業 との 密 接 な 関 係 4 36.4% 1 16.7% 3 60.0% 既 存 得 意 先 との 関 係 4 36.4% 1 16.7% 3 60.0% 小 売 店 との 直 取 引 4 36.4% 2 33.3% 2 40.0% 消 費 者 への 直 販 売 4 36.4% 1 16.7% 3 60.0% 取 引 先 の 組 織 化 1 9.1% 0 0.0% 1 20.0% 低 コスト 経 営 力 1 9.1% 1 16.7% 0 0.0% 桶 買 い 低 コスト 生 産 1 9.1% 1 16.7% 0 0.0% 豊 富 な 所 有 資 産 1 9.1% 0 0.0% 1 20.0% 製 品 の 販 売 価 格 3 27.3% 2 33.3% 1 20.0% インターネット 対 応 3 27.3% 0 0.0% 3 60.0% 販 売 促 進 企 画 力 4 36.4% 0 0.0% 4 80.0% 金 融 機 関 からの 信 用 力 5 45.5% 2 33.3% 3 60.0% 大 量 の 消 費 者 リストの 所 有 と 活 用 2 18.2% 0 0.0% 2 40.0% 情 報 収 集 分 析 力 1 9.1% 0 0.0% 1 20.0% 飲 食 業 とのネットワーク 4 36.4% 2 33.3% 2 40.0% 清 酒 以 外 の 製 品 や 事 業 の 存 在 2 18.2% 1 16.7% 1 20.0% その 他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 1 9.1% 1 16.7% 0 0.0% 合 計 120 28 92 回 答 者 数 11 6 5 21

選 択 項 目 総 計 5 千 万 円 未 満 1 億 円 未 満 1 億 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 伝 統 歴 史 6 54.5% 1 33.3% 0 0.0% 5 100.0% 地 域 密 着 経 営 6 54.5% 2 66.7% 1 33.3% 3 60.0% 豊 富 な 人 脈 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 20.0% 優 秀 な 従 業 員 5 45.5% 0 0.0% 1 33.3% 4 80.0% 三 季 または 四 季 醸 造 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 杜 氏 の 製 造 技 術 5 45.5% 0 0.0% 0 0.0% 5 100.0% 少 量 生 産 3 27.3% 1 33.3% 0 0.0% 2 40.0% 大 量 生 産 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 近 代 的 生 産 設 備 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 新 製 品 開 発 力 4 36.4% 0 0.0% 0 0.0% 4 80.0% 製 品 の 品 質 4 36.4% 0 0.0% 0 0.0% 4 80.0% 豊 富 な 商 品 アイテム 3 27.3% 0 0.0% 0 0.0% 3 60.0% ブランド 力 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 後 継 者 の 存 在 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 手 作 り 感 7 63.6% 2 66.7% 1 33.3% 4 80.0% 優 秀 なブレーン 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 良 質 な 原 材 料 4 36.4% 0 0.0% 0 0.0% 4 80.0% 自 社 精 米 3 27.3% 0 0.0% 0 0.0% 3 60.0% 杜 氏 が 社 員 にいる 8 72.7% 2 66.7% 1 33.3% 5 100.0% 県 内 への 出 荷 が 多 い 4 36.4% 1 33.3% 0 0.0% 3 60.0% 県 外 への 出 荷 が 多 い 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 新 規 得 意 先 の 開 拓 力 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 卸 売 業 との 密 接 な 関 係 4 36.4% 1 33.3% 0 0.0% 3 60.0% 既 存 得 意 先 との 関 係 4 36.4% 0 0.0% 1 33.3% 3 60.0% 小 売 店 との 直 取 引 4 36.4% 1 33.3% 1 33.3% 2 40.0% 消 費 者 への 直 販 売 4 36.4% 1 33.3% 0 0.0% 3 60.0% 取 引 先 の 組 織 化 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 20.0% 低 コスト 経 営 力 1 9.1% 0 0.0% 1 33.3% 0 0.0% 桶 買 い 低 コスト 生 産 1 9.1% 0 0.0% 1 33.3% 0 0.0% 豊 富 な 所 有 資 産 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 20.0% 製 品 の 販 売 価 格 3 27.3% 1 33.3% 1 33.3% 1 20.0% インターネット 対 応 3 27.3% 0 0.0% 0 0.0% 3 60.0% 販 売 促 進 企 画 力 4 36.4% 0 0.0% 0 0.0% 4 80.0% 金 融 機 関 からの 信 用 力 5 45.5% 1 33.3% 1 33.3% 3 60.0% 大 量 の 消 費 者 リストの 所 有 と 活 用 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 情 報 収 集 分 析 力 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 20.0% 飲 食 業 とのネットワーク 4 36.4% 0 0.0% 2 66.7% 2 40.0% 清 酒 以 外 の 製 品 や 事 業 の 存 在 2 18.2% 0 0.0% 1 33.3% 1 20.0% その 他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 1 9.1% 0 0.0% 1 33.3% 0 0.0% 合 計 120 14 14 92 回 答 者 数 11 3 3 5 4. 今 後 の 見 通 し (1)ビジネスチャンス( 複 数 回 答 ) 和 食 ブーム( 健 康 志 向 ) と 新 製 品 開 発 が 各 7 社 (63.6%)と 最 も 多 く 地 域 地 方 文 化 への 注 目 が 6 社 (54.5%)と 続 く 22

(2) 企 業 規 模 ( 資 本 金 等 従 業 員 数 直 近 の 売 上 高 ) と ビジネスチャンス の 関 係 (クロス 集 計 ) 資 本 金 1 千 万 円 超 の 企 業 全 てが 消 費 者 の 専 門 知 識 不 足 を 啓 蒙 地 域 地 方 文 化 への 注 目 和 食 ブーム( 健 康 志 向 ) 地 産 地 消 トレンド 清 酒 需 要 の 開 拓 の 余 地 新 製 品 開 発 を ビ ジネスチャンス としている また 従 業 員 数 5 人 超 及 び 直 近 の 売 上 高 1 億 円 超 の 企 業 全 て が 地 域 地 方 文 化 への 注 目 新 製 品 開 発 を ビジネスチャンス としている 選 択 項 目 総 計 個 人 事 業 1 千 万 円 以 下 1 千 万 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 消 費 者 嗜 好 の 多 様 化 3 27.3% 0 0.0% 2 28.6% 1 33.3% 消 費 者 の 専 門 知 識 不 足 を 啓 蒙 4 36.4% 1 100.0% 0 0.0% 3 100.0% 消 費 者 の 低 価 格 志 向 からの 転 換 4 36.4% 0 0.0% 3 42.9% 1 33.3% 消 費 者 の 環 境 に 対 する 意 識 3 27.3% 0 0.0% 1 14.3% 2 66.7% 新 業 態 の 進 出 2 18.2% 0 0.0% 1 14.3% 1 33.3% 地 域 地 方 文 化 への 注 目 6 54.5% 1 100.0% 2 28.6% 3 100.0% 少 子 高 齢 化 の 進 展 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 33.3% 和 食 ブーム( 健 康 志 向 ) 7 63.6% 1 100.0% 3 42.9% 3 100.0% 景 気 の 回 復 傾 向 5 45.5% 1 100.0% 3 42.9% 1 33.3% 流 通 業 との 企 業 連 携 2 18.2% 1 100.0% 1 14.3% 0 0.0% 新 規 事 業 開 発 1 9.1% 0 0.0% 1 14.3% 0 0.0% 地 産 地 消 トレンド 5 45.5% 1 100.0% 1 14.3% 3 100.0% 清 酒 需 要 の 開 拓 の 余 地 5 45.5% 1 100.0% 1 14.3% 3 100.0% 海 外 生 産 販 売 2 18.2% 1 100.0% 0 0.0% 1 33.3% 消 費 者 直 販 5 45.5% 1 100.0% 2 28.6% 2 66.7% 新 製 品 開 発 7 63.6% 1 100.0% 3 42.9% 3 100.0% 無 回 答 2 18.2% 0 0.0% 2 28.6% 0 0.0% 合 計 64 10 26 28 回 答 者 数 11 1 7 3 選 択 項 目 総 計 5 人 以 内 5 人 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 消 費 者 嗜 好 の 多 様 化 3 27.3% 2 33.3% 1 20.0% 消 費 者 の 専 門 知 識 不 足 を 啓 蒙 4 36.4% 0 0.0% 4 80.0% 消 費 者 の 低 価 格 志 向 からの 転 換 4 36.4% 2 33.3% 2 40.0% 消 費 者 の 環 境 に 対 する 意 識 3 27.3% 1 16.7% 2 40.0% 新 業 態 の 進 出 2 18.2% 0 0.0% 2 40.0% 地 域 地 方 文 化 への 注 目 6 54.5% 1 16.7% 5 100.0% 少 子 高 齢 化 の 進 展 1 9.1% 0 0.0% 1 20.0% 和 食 ブーム( 健 康 志 向 ) 7 63.6% 3 50.0% 4 80.0% 景 気 の 回 復 傾 向 5 45.5% 3 50.0% 2 40.0% 流 通 業 との 企 業 連 携 2 18.2% 0 0.0% 2 40.0% 新 規 事 業 開 発 1 9.1% 1 16.7% 0 0.0% 地 産 地 消 トレンド 5 45.5% 1 16.7% 4 80.0% 清 酒 需 要 の 開 拓 の 余 地 5 45.5% 1 16.7% 4 80.0% 海 外 生 産 販 売 2 18.2% 0 0.0% 2 40.0% 消 費 者 直 販 5 45.5% 2 33.3% 3 60.0% 新 製 品 開 発 7 63.6% 2 33.3% 5 100.0% 無 回 答 2 18.2% 2 33.3% 0 0.0% 合 計 64 21 43 回 答 者 数 11 6 5 選 択 項 目 総 計 5 千 万 円 未 満 1 億 円 未 満 1 億 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 消 費 者 嗜 好 の 多 様 化 3 27.3% 1 33.3% 1 33.3% 1 20.0% 消 費 者 の 専 門 知 識 不 足 を 啓 蒙 4 36.4% 0 0.0% 0 0.0% 4 80.0% 消 費 者 の 低 価 格 志 向 からの 転 換 4 36.4% 0 0.0% 2 66.7% 2 40.0% 消 費 者 の 環 境 に 対 する 意 識 3 27.3% 0 0.0% 1 33.3% 2 40.0% 新 業 態 の 進 出 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 地 域 地 方 文 化 への 注 目 6 54.5% 0 0.0% 1 33.3% 5 100.0% 少 子 高 齢 化 の 進 展 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 20.0% 和 食 ブーム( 健 康 志 向 ) 7 63.6% 1 33.3% 2 66.7% 4 80.0% 景 気 の 回 復 傾 向 5 45.5% 1 33.3% 2 66.7% 2 40.0% 流 通 業 との 企 業 連 携 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 新 規 事 業 開 発 1 9.1% 1 33.3% 0 0.0% 0 0.0% 地 産 地 消 トレンド 5 45.5% 0 0.0% 1 33.3% 4 80.0% 清 酒 需 要 の 開 拓 の 余 地 5 45.5% 0 0.0% 1 33.3% 4 80.0% 海 外 生 産 販 売 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 消 費 者 直 販 5 45.5% 1 33.3% 1 33.3% 3 60.0% 新 製 品 開 発 7 63.6% 0 0.0% 2 66.7% 5 100.0% 無 回 答 2 18.2% 2 66.7% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 64 7 14 43 回 答 者 数 11 3 3 5 23

(3) 経 営 上 の 障 害 ( 複 数 回 答 ) 若 年 層 の 清 酒 需 要 の 低 さ が 9 社 ( 81.8%)と 最 も 多 く 以 下 消 費 者 の 清 酒 離 れ が 8 社 ( 72.7%) 既 存 販 売 チャネルの 衰 退 が 7 社 (63.6%)と 続 く (4) 企 業 規 模 ( 資 本 金 等 従 業 員 数 直 近 の 売 上 高 ) と 経 営 上 の 障 害 の 関 係 (クロス 集 計 ) 資 本 金 1 千 万 円 超 の 企 業 全 てが 消 費 者 イメージの 悪 さ 消 費 者 の 清 酒 離 れ 若 年 層 の 清 酒 需 要 の 低 さ 県 内 の 清 酒 消 費 の 低 迷 低 アルコール 酒 の 市 場 拡 大 を 経 営 上 の 障 害 とし ている また 従 業 員 数 5 人 超 及 び 直 近 の 売 上 高 1 億 円 超 の 企 業 全 てが 若 年 層 の 清 酒 需 要 の 低 さ 県 内 の 清 酒 消 費 の 低 迷 を 経 営 上 の 障 害 としている 選 択 項 目 総 計 個 人 事 業 1 千 万 円 以 下 1 千 万 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 消 費 者 イメージの 悪 さ 5 45.5% 0 0.0% 2 28.6% 3 100.0% 消 費 者 の 清 酒 離 れ 8 72.7% 0 0.0% 5 71.4% 3 100.0% 若 年 層 の 清 酒 需 要 の 低 さ 9 81.8% 1 100.0% 5 71.4% 3 100.0% 県 内 の 清 酒 消 費 の 低 迷 5 45.5% 1 100.0% 1 14.3% 3 100.0% 他 のアルコール 飲 料 の 脅 威 5 45.5% 1 100.0% 2 28.6% 2 66.7% 低 アルコール 酒 の 市 場 拡 大 5 45.5% 0 0.0% 2 28.6% 3 100.0% 既 存 販 売 チャネルの 衰 退 7 63.6% 1 100.0% 4 57.1% 2 66.7% DSやコンビニ 等 新 勢 力 小 売 業 の 脅 威 5 45.5% 1 100.0% 3 42.9% 1 33.3% 新 業 態 酒 販 の 参 入 3 27.3% 1 100.0% 1 14.3% 1 33.3% 消 費 者 の 低 価 格 志 向 の 定 着 3 27.3% 0 0.0% 1 14.3% 2 66.7% 海 外 生 産 品 の 流 入 2 18.2% 1 100.0% 0 0.0% 1 33.3% 景 気 回 復 の 遅 れ 3 27.3% 0 0.0% 2 28.6% 1 33.3% 旧 来 の 酒 類 流 通 構 造 の 変 化 5 45.5% 1 100.0% 2 28.6% 2 66.7% オープン 価 格 の 導 入 2 18.2% 0 0.0% 2 28.6% 0 0.0% 消 費 者 の 健 康 志 向 3 27.3% 0 0.0% 2 28.6% 1 33.3% 少 子 高 齢 化 4 36.4% 0 0.0% 2 28.6% 2 66.7% 土 地 等 の 資 産 価 値 の 減 少 1 9.1% 0 0.0% 1 14.3% 0 0.0% 無 回 答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 75 8 37 30 回 答 者 数 11 1 7 3 24

選 択 項 目 総 計 5 人 以 内 5 人 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 消 費 者 イメージの 悪 さ 5 45.5% 2 33.3% 3 60.0% 消 費 者 の 清 酒 離 れ 8 72.7% 4 66.7% 4 80.0% 若 年 層 の 清 酒 需 要 の 低 さ 9 81.8% 4 66.7% 5 100.0% 県 内 の 清 酒 消 費 の 低 迷 5 45.5% 0 0.0% 5 100.0% 他 のアルコール 飲 料 の 脅 威 5 45.5% 2 33.3% 3 60.0% 低 アルコール 酒 の 市 場 拡 大 5 45.5% 1 16.7% 4 80.0% 既 存 販 売 チャネルの 衰 退 7 63.6% 3 50.0% 4 80.0% DSやコンビニ 等 新 勢 力 小 売 業 の 脅 威 5 45.5% 3 50.0% 2 40.0% 新 業 態 酒 販 の 参 入 3 27.3% 1 16.7% 2 40.0% 消 費 者 の 低 価 格 志 向 の 定 着 3 27.3% 1 16.7% 2 40.0% 海 外 生 産 品 の 流 入 2 18.2% 0 0.0% 2 40.0% 景 気 回 復 の 遅 れ 3 27.3% 2 33.3% 1 20.0% 旧 来 の 酒 類 流 通 構 造 の 変 化 5 45.5% 1 16.7% 4 80.0% オープン 価 格 の 導 入 2 18.2% 1 16.7% 1 20.0% 消 費 者 の 健 康 志 向 3 27.3% 1 16.7% 2 40.0% 少 子 高 齢 化 4 36.4% 1 16.7% 3 60.0% 土 地 等 の 資 産 価 値 の 減 少 1 9.1% 0 0.0% 1 20.0% 無 回 答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 75 27 48 回 答 者 数 11 6 5 選 択 項 目 総 計 5 千 万 円 未 満 1 億 円 未 満 1 億 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 消 費 者 イメージの 悪 さ 5 45.5% 1 33.3% 1 33.3% 3 60.0% 消 費 者 の 清 酒 離 れ 8 72.7% 2 66.7% 2 66.7% 4 80.0% 若 年 層 の 清 酒 需 要 の 低 さ 9 81.8% 2 66.7% 2 66.7% 5 100.0% 県 内 の 清 酒 消 費 の 低 迷 5 45.5% 0 0.0% 0 0.0% 5 100.0% 他 のアルコール 飲 料 の 脅 威 5 45.5% 1 33.3% 1 33.3% 3 60.0% 低 アルコール 酒 の 市 場 拡 大 5 45.5% 1 33.3% 0 0.0% 4 80.0% 既 存 販 売 チャネルの 衰 退 7 63.6% 1 33.3% 2 66.7% 4 80.0% DSやコンビニ 等 新 勢 力 小 売 業 の 脅 威 5 45.5% 2 66.7% 1 33.3% 2 40.0% 新 業 態 酒 販 の 参 入 3 27.3% 1 33.3% 0 0.0% 2 40.0% 消 費 者 の 低 価 格 志 向 の 定 着 3 27.3% 0 0.0% 1 33.3% 2 40.0% 海 外 生 産 品 の 流 入 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 景 気 回 復 の 遅 れ 3 27.3% 1 33.3% 1 33.3% 1 20.0% 旧 来 の 酒 類 流 通 構 造 の 変 化 5 45.5% 1 33.3% 0 0.0% 4 80.0% オープン 価 格 の 導 入 2 18.2% 1 33.3% 0 0.0% 1 20.0% 消 費 者 の 健 康 志 向 3 27.3% 1 33.3% 0 0.0% 2 40.0% 少 子 高 齢 化 4 36.4% 0 0.0% 1 33.3% 3 60.0% 土 地 等 の 資 産 価 値 の 減 少 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 20.0% 無 回 答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 75 15 12 48 回 答 者 数 11 3 3 5 25

5. 製 造 及 び 販 売 上 の 課 題 (1) 酒 類 製 造 業 競 争 上 の 課 題 ( 複 数 回 答 ) 他 のアルコール 飲 料 との 競 争 が 6 社 (54.5%)と 最 も 多 く 原 材 料 の 確 保 を 巡 る 競 争 販 路 の 確 保 開 拓 を 巡 る 競 争 が 各 5 社 (45.5%)と 続 く (2) 販 売 上 の 課 題 ( 複 数 回 答 ) 新 規 取 引 先 開 拓 が 8 社 (72.7%)と 最 も 多 く 営 業 力 のある 人 材 商 品 のブランド 力 得 意 先 での 自 社 製 品 の 取 扱 いの 拡 大 が 各 7 社 (63.6%)と 続 く 26

(3) 企 業 規 模 ( 資 本 金 等 従 業 員 数 直 近 の 売 上 高 ) と 販 売 上 の 課 題 の 関 係 (クロス 集 計 ) 資 本 金 1 千 万 円 超 の 企 業 全 てが 営 業 力 のある 人 材 新 規 取 引 先 開 拓 販 売 情 報 の 入 手 消 費 者 ニーズの 収 集 を 販 売 上 の 課 題 としている また 従 業 員 数 5 人 超 の 企 業 全 てが 営 業 力 のある 人 材 新 規 取 引 先 開 拓 販 売 情 報 の 入 手 商 品 のブランド 力 を 販 売 上 の 課 題 としている さらに 直 近 の 売 上 高 1 億 円 超 の 企 業 全 てが 営 業 力 のある 人 材 新 規 取 引 先 開 拓 販 売 情 報 の 入 手 商 品 のブランド 力 を 販 売 上 の 課 題 としている 選 択 項 目 総 計 個 人 事 業 1 千 万 円 以 下 1 千 万 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 営 業 力 のある 人 材 7 63.6% 1 100.0% 3 42.9% 3 100.0% 得 意 先 の 与 信 管 理 3 27.3% 1 100.0% 1 14.3% 1 33.3% 新 規 取 引 先 開 拓 8 72.7% 1 100.0% 4 57.1% 3 100.0% 販 売 情 報 の 入 手 5 45.5% 1 100.0% 1 14.3% 3 100.0% 消 費 者 直 販 の 仕 組 み 3 27.3% 1 100.0% 0 0.0% 2 66.7% 商 品 のブランド 力 7 63.6% 1 100.0% 3 42.9% 3 100.0% 業 務 店 への 営 業 強 化 5 45.5% 1 100.0% 2 28.6% 2 66.7% 小 売 店 頭 での 販 売 促 進 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 66.7% 消 費 者 ニーズの 収 集 5 45.5% 0 0.0% 2 28.6% 3 100.0% 製 品 の 価 格 競 争 力 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 33.3% 卸 売 業 及 び 小 売 業 への 支 援 3 27.3% 1 100.0% 1 14.3% 1 33.3% インターネット 対 応 3 27.3% 0 0.0% 1 14.3% 2 66.7% 製 品 のラインアップ 強 化 2 18.2% 0 0.0% 1 14.3% 1 33.3% 物 流 管 理 (ロットやコスト 等 ) 3 27.3% 0 0.0% 1 14.3% 2 66.7% 販 売 先 である 問 屋 の 統 廃 合 への 対 応 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 33.3% 得 意 先 での 自 社 製 品 の 取 扱 いの 拡 大 7 63.6% 1 100.0% 3 42.9% 3 100.0% 流 通 プロセスでの 品 質 管 理 体 制 4 36.4% 0 0.0% 1 14.3% 3 100.0% 無 回 答 1 9.1% 0 0.0% 1 14.3% 0 0.0% 合 計 70 9 25 36 回 答 者 数 11 1 7 3 選 択 項 目 総 計 5 人 以 内 5 人 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 営 業 力 のある 人 材 7 63.6% 2 33.3% 5 100.0% 得 意 先 の 与 信 管 理 3 27.3% 1 16.7% 2 40.0% 新 規 取 引 先 開 拓 8 72.7% 3 50.0% 5 100.0% 販 売 情 報 の 入 手 5 45.5% 0 0.0% 5 100.0% 消 費 者 直 販 の 仕 組 み 3 27.3% 0 0.0% 3 60.0% 商 品 のブランド 力 7 63.6% 2 33.3% 5 100.0% 業 務 店 への 営 業 強 化 5 45.5% 1 16.7% 4 80.0% 小 売 店 頭 での 販 売 促 進 2 18.2% 0 0.0% 2 40.0% 消 費 者 ニーズの 収 集 5 45.5% 2 33.3% 3 60.0% 製 品 の 価 格 競 争 力 1 9.1% 0 0.0% 1 20.0% 卸 売 業 及 び 小 売 業 への 支 援 3 27.3% 1 16.7% 2 40.0% インターネット 対 応 3 27.3% 0 0.0% 3 60.0% 製 品 のラインアップ 強 化 2 18.2% 1 16.7% 1 20.0% 物 流 管 理 (ロットやコスト 等 ) 3 27.3% 1 16.7% 2 40.0% 販 売 先 である 問 屋 の 統 廃 合 への 対 応 1 9.1% 0 0.0% 1 20.0% 得 意 先 での 自 社 製 品 の 取 扱 いの 拡 大 7 63.6% 3 50.0% 4 80.0% 流 通 プロセスでの 品 質 管 理 体 制 4 36.4% 0 0.0% 4 80.0% 無 回 答 1 9.1% 1 16.7% 0 0.0% 合 計 70 18 52 回 答 者 数 11 6 5 選 択 項 目 総 計 5 千 万 円 未 満 1 億 円 未 満 1 億 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 営 業 力 のある 人 材 7 63.6% 1 33.3% 1 33.3% 5 100.0% 得 意 先 の 与 信 管 理 3 27.3% 1 33.3% 0 0.0% 2 40.0% 新 規 取 引 先 開 拓 8 72.7% 1 33.3% 2 66.7% 5 100.0% 販 売 情 報 の 入 手 5 45.5% 0 0.0% 0 0.0% 5 100.0% 消 費 者 直 販 の 仕 組 み 3 27.3% 0 0.0% 0 0.0% 3 60.0% 商 品 のブランド 力 7 63.6% 1 33.3% 1 33.3% 5 100.0% 業 務 店 への 営 業 強 化 5 45.5% 0 0.0% 1 33.3% 4 80.0% 小 売 店 頭 での 販 売 促 進 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 消 費 者 ニーズの 収 集 5 45.5% 1 33.3% 1 33.3% 3 60.0% 製 品 の 価 格 競 争 力 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 20.0% 卸 売 業 及 び 小 売 業 への 支 援 3 27.3% 0 0.0% 1 33.3% 2 40.0% インターネット 対 応 3 27.3% 0 0.0% 0 0.0% 3 60.0% 製 品 のラインアップ 強 化 2 18.2% 0 0.0% 1 33.3% 1 20.0% 物 流 管 理 (ロットやコスト 等 ) 3 27.3% 1 33.3% 0 0.0% 2 40.0% 販 売 先 である 問 屋 の 統 廃 合 への 対 応 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 20.0% 得 意 先 での 自 社 製 品 の 取 扱 いの 拡 大 7 63.6% 1 33.3% 2 66.7% 4 80.0% 流 通 プロセスでの 品 質 管 理 体 制 4 36.4% 0 0.0% 0 0.0% 4 80.0% 無 回 答 1 9.1% 1 33.3% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 70 8 10 52 回 答 者 数 11 3 3 5 27

6. 経 営 戦 略 及 び 製 品 開 発 (1) 講 じようとしている 経 営 戦 略 ( 複 数 回 答 ) 清 酒 にこだわらない 商 品 開 発 新 規 事 業 開 発 に 取 り 組 む が 7 社 (63.6%)と 最 も 多 く 潜 在 顧 客 ニーズを 探 索 し 新 市 場 を 開 拓 していく が 6 社 (54.5%) 清 酒 製 造 業 という 事 業 領 域 にこ だわり 市 場 を 深 耕 していく が 5 社 (45.5%)と 続 く (2) 企 業 規 模 ( 資 本 金 等 ) と 講 じようとしている 経 営 戦 略 の 関 係 (クロス 集 計 ) 資 本 金 1 千 万 円 超 の 企 業 全 てが 清 酒 製 造 業 という 事 業 領 域 にこだわり 市 場 を 深 耕 してい く 潜 在 顧 客 ニーズを 探 索 し 新 市 場 を 開 拓 していく を 講 じようとしている 経 営 戦 略 として いる 選 択 項 目 総 計 個 人 事 業 1 千 万 円 以 下 1 千 万 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 清 酒 製 造 業 という 事 業 領 域 にこだわ り 市 場 を 深 耕 していく 5 45.5% 1 100.0% 1 14.3% 3 100.0% 清 酒 にこだわらない 商 品 開 発 新 規 事 業 開 発 に 取 り 組 む 7 63.6% 1 100.0% 4 57.1% 2 66.7% 潜 在 顧 客 ニーズを 探 索 し 新 市 場 を 開 発 していく 6 54.5% 1 100.0% 2 28.6% 3 100.0% 造 り 手 のこだわり 志 向 から 顧 客 志 向 の 商 品 開 発 を 目 指 す 4 36.4% 1 100.0% 2 28.6% 1 33.3% 醸 造 瓶 詰 物 流 まで 共 同 協 業 化 を 図 り 低 コスト 経 営 を 目 指 す 1 9.1% 0 0.0% 1 14.3% 0 0.0% 小 売 業 を 組 織 化 する 等 流 通 業 者 との 連 携 強 化 を 図 る 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 66.7% その 他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 1 9.1% 0 0.0% 1 14.3% 0 0.0% 合 計 26 4 11 11 回 答 者 数 11 1 7 3 28

(2) 製 品 開 発 における 留 意 点 ( 複 数 回 答 ) 原 材 料 や 製 造 方 法 にこだわり 新 規 性 の 高 い 製 品 を 開 発 している が 8 社 (72.7%)と 最 も 多 く 従 来 の 伝 統 ある 自 社 製 品 に 磨 きをかけることに 腐 心 している パッケージやネーミング 等 マーケ ティング 重 視 の 製 品 開 発 を 進 めている が 6 社 (54.5%)と 続 く (3) 企 業 規 模 ( 資 本 金 等 従 業 員 数 直 近 の 売 上 高 ) と 製 品 開 発 における 留 意 点 の 関 係 (クロ ス 集 計 ) 資 本 金 1 千 万 円 超 の 企 業 全 てが 原 材 料 や 製 造 方 法 にこだわり 新 規 性 の 高 い 製 品 を 開 発 し ている 従 来 の 伝 統 ある 自 社 製 品 に 磨 きをかけることに 腐 心 している 地 域 性 や 希 少 性 といった 特 定 価 値 に 重 きを 置 いた 製 品 開 発 を 行 っている パッケージやネーミング 等 マーケティング 重 視 の 製 品 開 発 を 進 めている を 製 品 開 発 における 留 意 点 としている また 従 業 員 数 5 人 超 の 企 業 全 てが 原 材 料 や 製 造 方 法 にこだわり 新 規 性 の 高 い 製 品 を 開 発 している パッケージやネーミング 等 マーケティング 重 視 の 製 品 開 発 を 進 めている を 製 品 開 発 における 留 意 点 としている さらに 直 近 の 売 上 高 1 億 円 超 の 企 業 全 てが 原 材 料 や 製 造 方 法 にこだわり 新 規 性 の 高 い 製 品 を 開 発 している パッケージやネーミング 等 マーケティング 重 視 の 製 品 開 発 を 進 めている を 製 品 開 発 における 留 意 点 としている 29

選 択 項 目 総 計 個 人 事 業 1 千 万 円 以 下 1 千 万 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 原 材 料 や 製 造 方 法 にこだわり 新 規 性 の 高 い 製 品 を 開 発 している 8 72.7% 1 100.0% 4 57.1% 3 100.0% 定 期 的 な 製 品 改 良 が 中 心 である 3 27.3% 0 0.0% 2 28.6% 1 33.3% 市 場 ( 顧 客 )ニーズに 対 応 したタイム リーな 製 品 開 発 を 行 なっている 3 27.3% 1 100.0% 1 14.3% 1 33.3% 顧 客 嗜 好 や 飲 用 場 面 を 意 識 した 製 品 開 発 を 行 なっている 4 36.4% 0 0.0% 3 42.9% 1 33.3% 販 売 先 の 特 性 やニーズを 踏 まえた 製 品 開 発 を 行 なっている 3 27.3% 0 0.0% 1 14.3% 2 66.7% 市 場 ニーズに 対 応 する 製 品 開 発 を 進 め るため 市 場 調 査 及 びテスト 販 売 を 行 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 33.3% なっている 従 来 の 伝 統 ある 自 社 製 品 に 磨 きをかけ ることに 腐 心 している 6 54.5% 0 0.0% 3 42.9% 3 100.0% 地 域 性 や 希 少 性 といった 特 定 価 値 に 重 きを 置 いた 製 品 開 発 を 行 なっている 5 45.5% 1 100.0% 1 14.3% 3 100.0% パッケージやネーミング 等 マーケティ ング 重 視 の 製 品 開 発 を 進 めている 6 54.5% 1 100.0% 2 28.6% 3 100.0% 差 別 化 第 一 の 製 品 開 発 を 行 なっている 3 27.3% 0 0.0% 1 14.3% 2 66.7% 他 企 業 との 連 携 で 共 同 製 品 開 発 やプロ モーションに 取 り 組 んでいる 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% その 他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 1 9.1% 0 0.0% 1 14.3% 0 0.0% 合 計 43 4 19 20 回 答 者 数 11 1 7 3 選 択 項 目 総 計 5 人 以 内 5 人 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 原 材 料 や 製 造 方 法 にこだわり 新 規 性 の 高 い 製 品 を 開 発 している 8 72.7% 3 50.0% 5 100.0% 定 期 的 な 製 品 改 良 が 中 心 である 3 27.3% 1 16.7% 2 40.0% 市 場 ( 顧 客 )ニーズに 対 応 したタイム リーな 製 品 開 発 を 行 なっている 3 27.3% 0 0.0% 3 60.0% 顧 客 嗜 好 や 飲 用 場 面 を 意 識 した 製 品 開 4 36.4% 2 33.3% 2 40.0% 販 売 先 の 特 性 やニーズを 踏 まえた 製 品 開 発 を 行 なっている 3 27.3% 0 0.0% 3 60.0% 市 場 ニーズに 対 応 する 製 品 開 発 を 進 め るため 市 場 調 査 及 びテスト 販 売 を 行 1 9.1% 0 0.0% 1 20.0% 従 来 の 伝 統 ある 自 社 製 品 に 磨 きをかけ ることに 腐 心 している 6 54.5% 2 33.3% 4 80.0% 地 域 性 や 希 少 性 といった 特 定 価 値 に 重 きを 置 いた 製 品 開 発 を 行 なっている 5 45.5% 1 16.7% 4 80.0% パッケージやネーミング 等 マーケティ ング 重 視 の 製 品 開 発 を 進 めている 6 54.5% 1 16.7% 5 100.0% 差 別 化 第 一 の 製 品 開 発 を 行 なっている 3 27.3% 0 0.0% 3 60.0% 他 企 業 との 連 携 で 共 同 製 品 開 発 やプロ モーションに 取 り 組 んでいる 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% その 他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 1 9.1% 1 16.7% 0 0.0% 合 計 43 11 32 回 答 者 数 11 6 5 選 択 項 目 総 計 5 千 万 円 未 満 1 億 円 未 満 1 億 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 原 材 料 や 製 造 方 法 にこだわり 新 規 性 の 高 い 製 品 を 開 発 している 8 72.7% 1 33.3% 2 66.7% 5 100.0% 定 期 的 な 製 品 改 良 が 中 心 である 3 27.3% 0 0.0% 1 33.3% 2 40.0% 市 場 ( 顧 客 )ニーズに 対 応 したタイム リーな 製 品 開 発 を 行 なっている 3 27.3% 0 0.0% 0 0.0% 3 60.0% 顧 客 嗜 好 や 飲 用 場 面 を 意 識 した 製 品 開 4 36.4% 0 0.0% 2 66.7% 2 40.0% 販 売 先 の 特 性 やニーズを 踏 まえた 製 品 開 発 を 行 なっている 3 27.3% 0 0.0% 0 0.0% 3 60.0% 市 場 ニーズに 対 応 する 製 品 開 発 を 進 め るため 市 場 調 査 及 びテスト 販 売 を 行 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 20.0% 従 来 の 伝 統 ある 自 社 製 品 に 磨 きをかけ ることに 腐 心 している 6 54.5% 1 33.3% 1 33.3% 4 80.0% 地 域 性 や 希 少 性 といった 特 定 価 値 に 重 きを 置 いた 製 品 開 発 を 行 なっている 5 45.5% 0 0.0% 1 33.3% 4 80.0% パッケージやネーミング 等 マーケティ ング 重 視 の 製 品 開 発 を 進 めている 6 54.5% 0 0.0% 1 33.3% 5 100.0% 差 別 化 第 一 の 製 品 開 発 を 行 なっている 3 27.3% 0 0.0% 0 0.0% 3 60.0% 他 企 業 との 連 携 で 共 同 製 品 開 発 やプロ モーションに 取 り 組 んでいる 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% その 他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 1 9.1% 1 33.3% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 43 3 8 32 回 答 者 数 11 3 3 5 30

(4) 今 後 の 製 品 開 発 ( 複 数 回 答 ) 原 材 料 や 製 造 方 法 にこだわった 新 規 性 の 高 い 製 品 開 発 が 8 社 (72.7%)と 最 も 多 く 地 元 産 を 原 材 料 とした 酒 類 や 製 造 過 程 で 生 れる 副 産 物 を 活 用 した 製 品 開 発 季 節 限 定 製 品 の 開 発 特 定 名 称 酒 等 高 付 加 価 値 ものづくりに 邁 進 する が 6 社 (54.5%)と 続 く (5) 企 業 規 模 ( 資 本 金 等 従 業 員 数 直 近 の 売 上 高 ) と 今 後 の 製 品 開 発 の 関 係 (クロス 集 計 ) 資 本 金 1 千 万 円 超 の 企 業 全 てが 原 材 料 や 製 造 方 法 にこだわった 新 規 性 の 高 い 製 品 開 発 従 来 の 伝 統 を 守 る 製 品 開 発 地 元 産 を 原 材 料 とした 酒 類 や 製 造 過 程 で 生 れる 副 産 物 を 活 用 した 製 品 開 発 低 アルコール 等 健 康 テイスト 志 向 の 新 カテゴリー 製 品 の 開 発 季 節 限 定 製 品 の 開 発 特 定 名 称 酒 等 高 付 加 価 値 ものづくりに 邁 進 する を 今 後 の 製 品 開 発 の 内 容 として 挙 げている また 従 業 員 数 5 人 超 の 企 業 全 てが 原 材 料 や 製 造 方 法 にこだわった 新 規 性 の 高 い 製 品 開 発 季 節 限 定 製 品 の 開 発 特 定 名 称 酒 等 高 付 加 価 値 ものづくりに 邁 進 する を 今 後 の 製 品 開 発 の 31

内 容 として 挙 げている さらに 直 近 の 売 上 高 1 億 円 超 の 企 業 全 てが 原 材 料 や 製 造 方 法 にこだわった 新 規 性 の 高 い 製 品 開 発 季 節 限 定 製 品 の 開 発 特 定 名 称 酒 等 高 付 加 価 値 ものづくりに 邁 進 する を 今 後 の 製 品 開 発 の 内 容 として 挙 げている 選 択 項 目 総 計 個 人 事 業 1 千 万 円 以 下 1 千 万 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 原 材 料 や 製 造 方 法 にこだわった 新 規 性 の 高 い 製 品 開 発 8 72.7% 1 100.0% 4 57.1% 3 100.0% 定 期 的 な 製 品 改 良 を 主 とした 製 品 開 発 4 36.4% 0 0.0% 3 42.9% 1 33.3% 市 場 ( 顧 客 )ニーズに 対 応 したタイム リーな 製 品 開 発 5 45.5% 1 100.0% 2 28.6% 2 66.7% 顧 客 ターゲットを 意 識 した 製 品 開 発 5 45.5% 1 100.0% 2 28.6% 2 66.7% 販 売 先 の 特 性 やニーズを 踏 まえた 製 品 開 発 5 45.5% 1 100.0% 2 28.6% 2 66.7% 市 場 調 査 やテスト 販 売 に 基 づいた 製 品 開 発 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 66.7% 従 来 の 伝 統 を 守 る 製 品 開 発 5 45.5% 0 0.0% 2 28.6% 3 100.0% 自 社 ブランドの 開 発 と 育 成 4 36.4% 1 100.0% 1 14.3% 2 66.7% 地 元 産 を 原 材 料 とした 酒 類 や 製 造 過 程 で 生 れる 副 産 物 を 活 用 した 製 品 開 発 6 54.5% 1 100.0% 2 28.6% 3 100.0% 清 酒 以 外 の 酒 類 ( 地 ビールや 焼 酎 等 ) への 進 出 と 開 発 5 45.5% 1 100.0% 2 28.6% 2 66.7% 低 アルコール 等 健 康 テイスト 志 向 の 新 カテゴリー 製 品 の 開 発 3 27.3% 0 0.0% 0 0.0% 3 100.0% 流 通 業 のPB 商 品 開 発 3 27.3% 1 100.0% 2 28.6% 0 0.0% 消 費 者 の 多 様 な 飲 酒 場 面 を 想 定 した 色 々な 容 器 やパッケージの 開 発 3 27.3% 0 0.0% 2 28.6% 1 33.3% 競 争 力 のある 低 価 格 製 品 の 開 発 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 季 節 限 定 製 品 の 開 発 6 54.5% 1 100.0% 2 28.6% 3 100.0% アルコール 飲 料 以 外 の 関 連 商 品 開 発 3 27.3% 1 100.0% 0 0.0% 2 66.7% 特 定 名 称 酒 等 高 付 加 価 値 ものづくりに 邁 進 する 6 54.5% 1 100.0% 2 28.6% 3 100.0% その 他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 1 9.1% 0 0.0% 1 14.3% 0 0.0% 合 計 74 11 29 34 回 答 者 数 11 1 7 3 選 択 項 目 総 計 5 人 以 内 5 人 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 原 材 料 や 製 造 方 法 にこだわった 新 規 性 の 高 い 製 品 開 発 8 72.7% 3 50.0% 5 100.0% 定 期 的 な 製 品 改 良 を 主 とした 製 品 開 発 4 36.4% 2 33.3% 2 40.0% 市 場 ( 顧 客 )ニーズに 対 応 したタイム リーな 製 品 開 発 5 45.5% 1 16.7% 4 80.0% 顧 客 ターゲットを 意 識 した 製 品 開 発 5 45.5% 1 16.7% 4 80.0% 販 売 先 の 特 性 やニーズを 踏 まえた 製 品 開 発 5 45.5% 1 16.7% 4 80.0% 市 場 調 査 やテスト 販 売 に 基 づいた 製 品 開 発 2 18.2% 0 0.0% 2 40.0% 従 来 の 伝 統 を 守 る 製 品 開 発 5 45.5% 2 33.3% 3 60.0% 自 社 ブランドの 開 発 と 育 成 4 36.4% 0 0.0% 4 80.0% 地 元 産 を 原 材 料 とした 酒 類 や 製 造 過 程 で 生 れる 副 産 物 を 活 用 した 製 品 開 発 6 54.5% 2 33.3% 4 80.0% 清 酒 以 外 の 酒 類 ( 地 ビールや 焼 酎 等 ) 5 45.5% 1 16.7% 4 80.0% 低 アルコール 等 健 康 テイスト 志 向 の 新 カテゴリー 製 品 の 開 発 3 27.3% 0 0.0% 3 60.0% 流 通 業 のPB 商 品 開 発 3 27.3% 1 16.7% 2 40.0% 消 費 者 の 多 様 な 飲 酒 場 面 を 想 定 した 色 々な 容 器 やパッケージの 開 発 3 27.3% 1 16.7% 2 40.0% 競 争 力 のある 低 価 格 製 品 の 開 発 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 季 節 限 定 製 品 の 開 発 6 54.5% 1 16.7% 5 100.0% アルコール 飲 料 以 外 の 関 連 商 品 開 発 3 27.3% 0 0.0% 3 60.0% 特 定 名 称 酒 等 高 付 加 価 値 ものづくりに 邁 進 する 6 54.5% 1 16.7% 5 100.0% その 他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 1 9.1% 1 16.7% 0 0.0% 合 計 74 18 56 回 答 者 数 11 6 5 32

選 択 項 目 総 計 5 千 万 円 未 満 1 億 円 未 満 1 億 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 原 材 料 や 製 造 方 法 にこだわった 新 規 性 の 高 い 製 8品 開 発 72.7% 1 33.3% 2 66.7% 5 100.0% 定 期 的 な 製 品 改 良 を 主 とした 製 品 開 発 4 36.4% 0 0.0% 2 66.7% 2 40.0% 市 場 ( 顧 客 )ニーズに 対 応 したタイム リーな 製 品 開 発 5 45.5% 0 0.0% 1 33.3% 4 80.0% 顧 客 ターゲットを 意 識 した 製 品 開 発 5 45.5% 0 0.0% 1 33.3% 4 80.0% 販 売 先 の 特 性 やニーズを 踏 まえた 製 品 開 発 5 45.5% 0 0.0% 1 33.3% 4 80.0% 市 場 調 査 やテスト 販 売 に 基 づいた 製 品 開 発 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 従 来 の 伝 統 を 守 る 製 品 開 発 5 45.5% 1 33.3% 1 33.3% 3 60.0% 自 社 ブランドの 開 発 と 育 成 4 36.4% 0 0.0% 0 0.0% 4 80.0% 地 元 産 を 原 材 料 とした 酒 類 や 製 造 過 程 で 生 れる 副 産 物 を 活 用 した 製 品 開 発 6 54.5% 0 0.0% 2 66.7% 4 80.0% 清 酒 以 外 の 酒 類 ( 地 ビールや 焼 酎 等 ) 5 45.5% 1 33.3% 0 0.0% 4 80.0% 低 アルコール 等 健 康 テイスト 志 向 の 新 カテゴリー 製 品 の 開 発 3 27.3% 0 0.0% 0 0.0% 3 60.0% 流 通 業 のPB 商 品 開 発 3 27.3% 1 33.3% 0 0.0% 2 40.0% 消 費 者 の 多 様 な 飲 酒 場 面 を 想 定 した 色 々な 容 器 やパッケージの 開 発 3 27.3% 0 0.0% 1 33.3% 2 40.0% 競 争 力 のある 低 価 格 製 品 の 開 発 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 季 節 限 定 製 品 の 開 発 6 54.5% 0 0.0% 1 33.3% 5 100.0% アルコール 飲 料 以 外 の 関 連 商 品 開 発 3 27.3% 0 0.0% 0 0.0% 3 60.0% 特 定 名 称 酒 等 高 付 加 価 値 ものづくりに 邁 進 する 6 54.5% 0 0.0% 1 33.3% 5 100.0% その 他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 1 9.1% 1 33.3% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 74 5 13 56 回 答 者 数 11 3 3 5 (6) 価 格 設 定 の 基 準 ( 複 数 回 答 ) 製 品 及 び 流 通 コストで が 9 社 (81.8%)と 飛 び 抜 けて 多 く 消 費 者 の 需 要 や 値 ごろ 感 を 意 識 して が 4 社 (36.4%)と 続 く 33

(7) 企 業 規 模 ( 資 本 金 等 直 近 の 売 上 高 ) と 価 格 設 定 の 基 準 の 関 係 (クロス 集 計 ) 資 本 金 1 千 万 円 超 の 企 業 全 てが 製 品 及 び 流 通 コストで を 価 格 設 定 の 基 準 としている また 売 上 高 5 千 万 円 以 上 1 億 円 未 満 及 び 売 上 高 1 億 円 超 の 企 業 全 てが 製 品 及 び 流 通 コ ストで を 価 格 設 定 の 基 準 としている 選 択 項 目 総 計 個 人 事 業 1 千 万 円 以 下 1 千 万 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 製 品 及 び 流 通 コストで 9 81.8% 1 100.0% 5 71.4% 3 100.0% 消 費 者 の 需 要 や 値 ごろ 感 を 意 識 して 4 36.4% 0 0.0% 3 42.9% 1 33.3% 取 引 先 の 要 望 を 重 視 して 2 18.2% 0 0.0% 2 28.6% 0 0.0% 競 争 企 業 の 価 格 を 意 識 して 3 27.3% 0 0.0% 2 28.6% 1 33.3% 自 社 のブランド 力 に 基 づいて 2 18.2% 0 0.0% 1 14.3% 1 33.3% 明 確 な 基 準 はない 1 9.1% 0 0.0% 1 14.3% 0 0.0% その 他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 21 1 14 6 回 答 者 数 11 1 7 3 選 択 項 目 総 計 5 千 万 円 未 満 1 億 円 未 満 1 億 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 製 品 及 び 流 通 コストで 9 81.8% 1 33.3% 3 100.0% 5 100.0% 消 費 者 の 需 要 や 値 ごろ 感 を 意 識 して 4 36.4% 1 33.3% 1 33.3% 2 40.0% 取 引 先 の 要 望 を 重 視 して 2 18.2% 1 33.3% 1 33.3% 0 0.0% 競 争 企 業 の 価 格 を 意 識 して 3 27.3% 0 0.0% 1 33.3% 2 40.0% 自 社 のブランド 力 に 基 づいて 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 明 確 な 基 準 はない 1 9.1% 0 0.0% 1 33.3% 0 0.0% その 他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 21 3 7 11 回 答 者 数 11 3 3 5 34

7. 営 業 活 動 (1) 営 業 活 動 営 業 活 動 は 経 営 者 や 役 員 が 担 っている が 6 社 (54.5%)と 最 も 多 く 営 業 担 当 者 はいるが 他 の 業 務 と 兼 務 である が 3 社 (27.3%) 社 内 に 営 業 担 当 者 がおり 日 々 活 動 している が 2 社 (18.2%)と 続 く (2) 企 業 規 模 ( 資 本 金 等 従 業 員 数 直 近 の 売 上 高 ) と 営 業 活 動 の 関 係 (クロス 集 計 ) 資 本 金 1 千 万 円 超 の 企 業 全 てが 社 内 に 営 業 担 当 者 がおり 日 々 活 動 している としている また 従 業 員 数 5 人 以 内 の 企 業 全 てが 営 業 活 動 は 経 営 者 や 役 員 が 担 っている としている さらに 直 近 の 売 上 高 1 億 円 未 満 と 5 千 万 円 未 満 の 企 業 全 てが 営 業 活 動 は 経 営 者 や 役 員 が 担 っている としている 選 択 項 目 総 計 個 人 事 業 1 千 万 円 以 下 1 千 万 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 社 内 に 営 業 担 当 者 がおり 日 々 活 動 し ている 2 18.2% 1 100.0% 1 14.3% 0 0.0% 営 業 担 当 者 はいるが 他 の 業 務 との 兼 務 である 3 27.3% 0 0.0% 0 0.0% 3 100.0% 営 業 活 動 は 経 営 者 や 役 員 が 担 っている 6 54.5% 0 0.0% 6 85.7% 0 0.0% 営 業 は 必 要 ないと 考 えている 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 営 業 を 担 当 させる 人 的 な 余 裕 がない 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 11 1 7 3 回 答 者 数 11 1 7 3 選 択 項 目 総 計 5 人 以 内 5 人 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 社 内 に 営 業 担 当 者 がおり 日 々 活 動 し ている 2 18.2% 0 0.0% 2 40.0% 営 業 担 当 者 はいるが 他 の 業 務 との 兼 務 である 3 27.3% 0 0.0% 3 60.0% 営 業 活 動 は 経 営 者 や 役 員 が 担 っている 6 54.5% 6 100.0% 0 0.0% 営 業 は 必 要 ないと 考 えている 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 営 業 を 担 当 させる 人 的 な 余 裕 がない 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 11 100.0% 6 100.0% 5 100.0% 回 答 者 数 11 6 5 選 択 項 目 総 計 5 千 万 円 未 満 1 億 円 未 満 1 億 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 社 内 に 営 業 担 当 者 がおり 日 々 活 動 し ている 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 営 業 担 当 者 はいるが 他 の 業 務 との 兼 務 である 3 27.3% 0 0.0% 0 0.0% 3 60.0% 営 業 活 動 は 経 営 者 や 役 員 が 担 っている 6 54.5% 3 100.0% 3 100.0% 0 0.0% 営 業 は 必 要 ないと 考 えている 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 営 業 を 担 当 させる 人 的 な 余 裕 がない 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 11 100.0% 3 100.0% 3 100.0% 5 100.0% 35

(3) 標 的 顧 客 ( 複 数 回 答 ) 県 内 の 得 意 先 を 対 象 に 営 業 活 動 を 行 っている が 6 社 (54.5%)と 最 も 多 く 販 売 力 のある 新 小 売 業 態 の 販 売 先 を 開 拓 している 県 外 の 得 意 先 を 対 象 に 営 業 活 動 を 行 っている 料 飲 店 を 主 に 営 業 活 動 を 行 っている 通 販 や 直 営 店 を 持 つ 等 主 に 消 費 者 に 対 し 営 業 活 動 している が 5 社 ( 45.5%) と 続 いている (4) 企 業 規 模 ( 資 本 金 等 ) と 標 的 顧 客 の 関 係 (クロス 集 計 ) 資 本 金 1 千 万 円 超 の 企 業 全 てが 県 内 の 得 意 先 を 対 象 に 営 業 活 動 を 行 っている 通 販 や 直 営 店 を 持 つ 等 主 に 消 費 者 に 対 し 営 業 活 動 している としている 選 択 項 目 総 計 個 人 事 業 1 千 万 円 以 下 1 千 万 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 販 売 力 のある 新 小 売 業 態 の 販 売 先 を 開 拓 している 5 45.5% 1 100.0% 2 28.6% 2 66.7% コンビニやスーパー 等 組 織 小 売 業 と 取 引 がある 卸 売 業 に 営 業 を 行 っている 4 36.4% 1 100.0% 1 14.3% 2 66.7% 県 内 の 得 意 先 を 対 象 に 営 業 活 動 を 行 っ ている 6 54.5% 1 100.0% 2 28.6% 3 100.0% 県 外 の 得 意 先 を 対 象 に 営 業 活 動 を 行 っ ている 5 45.5% 1 100.0% 3 42.9% 1 33.3% 料 飲 店 を 主 に 営 業 活 動 を 行 っている 5 45.5% 0 0.0% 4 57.1% 1 33.3% 通 販 や 直 営 店 を 持 つ 等 主 に 消 費 者 に 対 し 営 業 活 動 している 5 45.5% 0 0.0% 2 28.6% 3 100.0% 特 に 標 的 顧 客 を 意 識 した 営 業 活 動 は していない 3 27.3% 0 0.0% 3 42.9% 0 0.0% その 他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 33 4 17 12 回 答 者 数 11 1 7 3 36

(5) 営 業 活 動 の 課 題 ( 複 数 回 答 ) 消 費 者 への 直 接 販 売 取 引 先 との 人 脈 形 成 が 6 社 (54.5%)と 最 も 多 く 将 来 性 がある 小 売 新 業 態 へのアプローチ 卸 売 業 や 小 売 店 への 販 売 促 進 や 情 報 提 供 等 の 支 援 小 売 店 や 飲 食 店 に 対 して 商 品 知 識 教 育 や 品 質 管 理 指 導 が 4 社 (36.4%)と 続 いている (6) 企 業 規 模 ( 資 本 金 等 ) と 営 業 活 動 の 課 題 の 関 係 (クロス 集 計 ) 資 本 金 1 千 万 円 超 の 企 業 全 てが 小 売 店 や 飲 食 店 に 対 して 商 品 知 識 教 育 や 品 質 管 理 指 導 消 費 者 への 直 接 販 売 専 任 の 営 業 スタッフの 育 成 取 引 先 との 人 脈 形 成 を 挙 げている 選 択 項 目 総 計 個 人 事 業 1 千 万 円 以 下 1 千 万 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 将 来 性 がある 小 売 新 業 態 へのアプロー チ 4 36.4% 1 100.0% 2 28.6% 1 33.3% 卸 売 業 や 小 売 店 への 販 売 促 進 や 情 報 提 供 等 の 支 援 4 36.4% 1 100.0% 2 28.6% 1 33.3% 小 売 店 や 飲 食 店 に 対 して 商 品 知 識 教 育 や 品 質 管 理 指 導 4 36.4% 0 0.0% 1 14.3% 3 100.0% 消 費 者 への 直 接 販 売 6 54.5% 1 100.0% 2 28.6% 3 100.0% リベートの 見 直 し 等 取 引 の 簡 素 化 によ る 取 引 コストの 低 減 1 9.1% 0 0.0% 1 14.3% 0 0.0% 専 任 の 営 業 スタッフの 育 成 3 27.3% 0 0.0% 0 0.0% 3 100.0% 取 引 先 との 人 脈 形 成 6 54.5% 0 0.0% 3 42.9% 3 100.0% 債 権 管 理 と 与 信 管 理 3 27.3% 1 100.0% 0 0.0% 2 66.7% その 他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 31 4 11 16 回 答 者 数 11 1 7 3 37

(7) 実 施 している 販 売 促 進 ( 複 数 回 答 ) ホームページの 開 設 により 情 報 発 信 している が 8 社 (72.7%)と 最 も 多 く 商 品 ラベルのデ ザインの 見 直 し 等 梃 入 れを 行 っている 酒 蔵 を 開 放 し 観 光 客 等 の 見 学 者 にマーケティングして いる 展 示 会 や 利 き 酒 会 等 のイベントに 積 極 的 に 出 店 している が 6 社 (54.5%)と 続 いている (8) 企 業 規 模 ( 資 本 金 等 直 近 の 売 上 高 ) と 実 施 している 販 売 促 進 の 関 係 (クロス 集 計 ) 資 本 金 1 千 万 円 超 の 企 業 全 てが 酒 蔵 を 開 放 し 観 光 客 等 の 見 学 者 にマーケティングしてい る 展 示 会 や 利 き 酒 会 等 のイベントに 積 極 的 に 出 店 している ホームページの 開 設 により 情 報 発 信 している を 挙 げている また 直 近 の 売 上 高 1 億 円 以 上 の 企 業 全 てが 酒 蔵 を 開 放 し 観 光 客 等 の 見 学 者 にマーケテ ィングしている ホームページの 開 設 により 情 報 発 信 している を 挙 げている 選 択 項 目 総 計 個 人 事 業 1 千 万 円 以 下 1 千 万 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 商 品 ラベルのデザインの 見 直 し 等 梃 入 れを 行 っている 6 54.5% 0 0.0% 4 57.1% 2 66.7% チラシやパンフレット 等 を 制 作 してい る 4 36.4% 1 100.0% 1 14.3% 2 66.7% 新 聞 やテレビ 等 マスメディアを 使 い 広 告 宣 伝 を 行 っている 2 18.2% 0 0.0% 1 14.3% 1 33.3% 酒 蔵 を 開 放 し 観 光 客 等 の 見 学 者 に マーケティングしている 6 54.5% 1 100.0% 2 28.6% 3 100.0% 展 示 会 や 利 き 酒 会 等 のイベントに 積 極 的 に 出 展 している 6 54.5% 0 0.0% 3 42.9% 3 100.0% ホームページの 開 設 により 情 報 発 信 し ている 8 72.7% 1 100.0% 4 57.1% 3 100.0% 卸 売 業 小 売 業 飲 食 店 に 対 し キャ ンペーンを 実 施 している 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 33.3% 特 に 何 もしていない 1 9.1% 0 0.0% 1 14.3% 0 0.0% その 他 1 9.1% 1 100.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 35 4 16 15 回 答 者 数 11 1 7 3 38

選 択 項 目 総 計 5 千 万 円 未 満 1 億 円 未 満 1 億 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 商 品 ラベルのデザインの 見 直 し 等 梃 入 れを 行 っている 6 54.5% 3 100.0% 0 0.0% 3 60.0% チラシやパンフレット 等 を 制 作 してい る 4 36.4% 1 33.3% 0 0.0% 3 60.0% 新 聞 やテレビ 等 マスメディアを 使 い 広 告 宣 伝 を 行 っている 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 40.0% 酒 蔵 を 開 放 し 観 光 客 等 の 見 学 者 に マーケティングしている 6 54.5% 1 33.3% 0 0.0% 5 100.0% 展 示 会 や 利 き 酒 会 等 のイベントに 積 極 的 に 出 展 している 6 54.5% 0 0.0% 2 66.7% 4 80.0% ホームページの 開 設 により 情 報 発 信 し ている 8 72.7% 1 33.3% 2 66.7% 5 100.0% 卸 売 業 小 売 業 飲 食 店 に 対 し キャ ンペーンを 実 施 している 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 20.0% 特 に 何 もしていない 1 9.1% 0 0.0% 1 33.3% 0 0.0% その 他 1 9.1% 0 0.0% 0 0.0% 1 20.0% 無 回 答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 35 6 5 24 回 答 者 数 11 3 3 5 8. 情 報 収 集 (1) 市 場 動 向 等 の 情 報 収 集 ( 複 数 回 答 ) 小 売 店 や 飲 食 店 を 定 期 的 に 訪 問 し 視 察 する 取 引 先 である 卸 売 業 から 情 報 提 供 を 受 けている 新 聞 雑 誌 業 界 紙 から 情 報 収 集 が 6 社 (54.5%)と 多 く アンテナショップで 情 報 収 集 が 5 社 (45.5%)と 続 いている (2) 企 業 規 模 ( 資 本 金 等 従 業 員 数 ) と 情 報 収 集 の 関 係 (クロス 集 計 ) 資 本 金 1 千 万 円 超 の 企 業 全 てが アンテナショップで 情 報 収 集 を 挙 げている 39

選 択 項 目 総 計 個 人 事 業 1 千 万 円 以 下 1 千 万 円 超 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 人 数 構 成 比 小 売 店 や 飲 食 店 を 定 期 的 に 訪 問 し 視 察 する 6 54.5% 1 100.0% 4 57.1% 1 33.3% 取 引 先 である 卸 売 業 から 情 報 提 供 を 受 けている 6 54.5% 1 100.0% 3 42.9% 2 66.7% 新 聞 雑 誌 業 界 紙 から 情 報 収 集 6 54.5% 1 100.0% 3 42.9% 2 66.7% 酒 蔵 見 学 者 からのアンケート 調 査 3 27.3% 0 0.0% 1 14.3% 2 66.7% アンテナショップでの 情 報 収 集 5 45.5% 0 0.0% 2 28.6% 3 100.0% 自 社 ホームページでの 顧 客 からの 問 い 合 わせや 掲 示 板 活 用 等 での 情 報 収 集 3 27.3% 0 0.0% 1 14.3% 2 66.7% コンサルティングファーム 等 外 部 機 関 での 研 修 勉 強 会 での 情 報 収 集 2 18.2% 0 0.0% 0 0.0% 2 66.7% 特 に 何 も 行 っていない 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% その 他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 無 回 答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 合 計 31 3 14 14 回 答 者 数 11 1 7 3 9. 組 合 として 取 り 組 むべき 事 業 (1) 産 業 観 光 への 取 り 組 みについて( 自 由 意 見 ) すでに 蔵 見 学 をメンバー 制 で 実 施 しており 蔵 開 きには 2 日 間 で 1400 人 の 来 訪 者 がある 見 学 者 を 受 け 入 れる 施 設 がない 組 合 企 業 があるので 組 合 事 業 として 行 うのは 無 理 である 県 全 域 で 清 酒 のイメージを 高 めてほしい ワインだけでなく 清 酒 の PR をしてほしい 産 業 観 光 という 切 り 口 は 今 がチャンスである 目 先 だけではないきちっとしたことをやっていく 必 要 がある 蔵 のある 企 業 は 日 にちを 決 めて 蔵 を 開 放 することが 考 えられる 需 要 拡 大 のためには 観 光 客 をターゲットにしていく 必 要 がある 観 光 地 等 に 新 販 路 を 開 拓 してイベ ント 企 画 を 実 施 する 中 で 各 酒 蔵 が 推 奨 する 逸 品 セットを 販 売 することを 目 指 すべき 当 社 は 観 光 施 設 を 有 しており 年 間 20 万 人 の 訪 問 客 がある 当 社 の 商 品 だけでなく 地 域 の 歴 史 文 化 等 の 情 報 発 信 など 付 加 価 値 創 りにも 取 り 組 みたい 組 合 の 目 指 す 方 向 も 同 じだと 思 う 酒 蔵 めぐり を 発 展 させた 酒 蔵 ツーリズム として 観 光 客 にアピールしていきたい 蔵 開 き めぐり をスタートにできないものか これを 契 機 に 年 間 イベント 企 画 を 作 成 してみたい (2) 県 産 酒 のブランド 化 への 取 り 組 みについて( 自 由 意 見 ) 統 一 ブランドを 創 るならば 県 産 の 酒 米 や 富 士 の 伏 流 水 ( 仕 込 み 水 に 限 定 する)を 使 用 するなどし て 品 質 水 準 をきっちりと 決 めて 各 蔵 で 出 してもよい 名 水 をタンクローリーで 運 ぶとか 山 梨 の 名 水 を 切 り 口 にすべきである 水 系 には 御 坂 山 系 の 水 笹 子 峠 の 水 がある 水 系 ごとに 水 のよさを 訴 えるべき 山 梨 の 水 という 切 り 口 でブランドを 考 える ブランドとして 使 える 資 源 は 水 しかない 水 系 による 水 の 違 いでブランドを 考 える 和 食 との 組 み 合 わせイベントは 面 白 い またとない 絶 好 の 機 会 である 富 士 山 と 名 水 をモチーフにブランド 化 を 図 るべきである 統 一 ブランドで 特 定 名 称 酒 普 通 酒 での 3~4 ランクレベルの 県 産 酒 を 開 発 する 各 社 の 杜 氏 が 寄 り 合 って 統 一 ブランドの 品 質 研 究 をしたらよい 40

どこか 一 箇 所 に 限 定 して 醸 造 すべき ( 独 ) 酒 類 総 合 研 究 所 の 鑑 定 官 などにプロディースしてもら う 各 酒 蔵 は 私 心 を 捨 てて 一 致 団 結 するという 経 営 者 の 意 識 改 革 が 前 提 となる 統 一 ブランドは 品 質 水 準 保 証 の 面 で 疑 問 がある 各 蔵 の 推 奨 酒 をブレンドすれば 一 定 の 水 準 が 保 たれるのではないか (3) 県 産 酒 の 輸 出 への 取 り 組 みについて( 自 由 意 見 ) 現 在 ベトナムへの 輸 出 プロジェクトが 進 んでいるが 専 務 に 任 せている 個 人 的 見 解 としては 国 内 市 場 への 深 耕 努 力 をもっとすべきである JAPANブランドとして 成 立 すれば 一 致 団 結 して 協 働 していきたい 輸 出 はやっていきたい 組 合 として 進 めるのならばやりたい 単 独 でやるのは 難 しい 富 士 山 は 世 界 ブランド 富 士 山 ブランドにあやかれば 大 きなアドバンテージになる 組 合 員 が 一 致 団 結 し 組 合 主 導 で 輸 出 に 力 を 入 れる 当 社 は 米 国 に 輸 出 しているが 横 ばいである 地 域 の 一 酒 蔵 が 海 外 取 引 の 管 理 をしていくのは 難 しい 県 産 酒 という 統 一 ブランドを 組 合 主 導 で 行 えば 問 題 を 解 決 できるかもしれない 輸 出 についても 統 一 ブランドで 行 うことは 疑 問 である それぞれの 蔵 の 個 性 や 経 営 資 源 を 考 えて 個 別 に 対 応 した 方 がよい 41

第 3 章 山 梨 県 産 酒 の 問 題 及 び 課 題 第 1 章 では 最 近 における 日 本 酒 市 場 の 動 向 と 山 梨 県 産 酒 を 取 り 巻 く 環 境 について 第 二 章 で は われわれ 調 査 研 究 チームが 実 施 した 山 梨 県 酒 造 組 合 員 企 業 に 対 するアンケート 調 査 結 果 について 概 観 してきた 本 章 では まず 第 1 章 で 取 り 上 げた 消 費 市 場 の 実 態 に 基 づき 消 費 者 目 線 からの 問 題 及 び 課 題 の 抽 出 を 行 う 次 に 本 アンケート 調 査 は 平 成 16 年 度 に 現 東 京 都 中 小 企 業 診 断 士 協 会 が 実 施 した 調 査 研 究 事 業 清 酒 製 造 業 マーケティング 調 査 研 究 ( 以 下 全 国 調 査 とする)における 調 査 票 の 質 問 事 項 を 一 部 使 用 しているため 同 調 査 と 今 回 の 調 査 結 果 を 比 較 することにより 山 梨 県 固 有 の 問 題 及 び 課 題 を 明 確 にする 最 後 に 山 梨 県 酒 造 組 合 員 企 業 に 対 するアンケート 調 査 結 果 を 基 礎 とした SWOT 分 析 を 行 った 上 で 山 梨 県 産 酒 の 問 題 及 び 課 題 をまとめていきたい 1. 消 費 者 目 線 からの 問 題 及 び 課 題 ここでは 第 1 章 1.(4) 消 費 市 場 の 実 態 における 過 去 のアンケート 調 査 の 結 果 を 踏 まえ 消 費 者 目 線 からの 問 題 と 課 題 を 抽 出 していく (1)プロモーション 活 動 の 必 要 性 1 ターゲットを 絞 ったプロモーション 日 本 酒 については 二 日 酔 い 悪 酔 い べとつき 感 お 洒 落 ではない 等 ネガティブな 印 象 を 持 っている 消 費 者 が 多 い こうしたネガティブな 印 象 は 明 確 な 根 拠 があるものではなく 多 くは 誤 解 や 伝 聞 による 思 い 込 みに 起 因 している 一 度 消 費 者 に 浸 透 してしまったイメージを 覆 すのは 容 易 なことではないが 調 査 結 果 によれば 若 年 層 や 女 性 層 は 日 本 酒 に 対 して 比 較 的 ポジテ ィブなイメージを 持 っている 人 が 多 い このため 新 しい 日 本 酒 ファン 層 の 開 拓 と 定 着 化 を 目 的 と して 若 年 層 や 女 性 層 にターゲットを 絞 ったプロモーションが 必 要 である 2 料 飲 店 に 対 するプロモーション 現 在 の 日 本 酒 離 れ が 進 んだ 一 因 として 料 飲 店 で 品 質 の 低 い 日 本 酒 が 提 供 されてきたことが あげられる 最 近 では 日 本 酒 にこだわった 料 飲 店 も 登 場 しているが 未 だに 熱 燗 にはどんな 酒 が 入 っているのか 判 らないような 料 飲 店 も 存 在 する 料 飲 店 には 料 飲 店 の 営 業 方 針 があるが 美 味 し い 日 本 酒 の 提 供 方 法 や 料 理 との 取 り 合 わせなど 料 飲 店 に 対 する 啓 蒙 活 動 も 重 要 なプロモーション と 位 置 づけるべきである (2) 特 徴 を 際 立 たせる 新 商 品 開 発 平 成 17 年 度 に 国 税 庁 が 実 施 した 調 査 研 究 でも 明 らかな 通 り 日 本 酒 の 選 択 に 明 確 な 基 準 をもってい 42

る 人 は 少 なく 種 類 や 銘 柄 の 区 別 がつく 人 はさらに 少 ない 日 本 酒 という 製 品 自 体 に 味 や 品 質 によ る 差 別 化 が 難 しいという 側 面 があることは 否 定 できないが 作 り 手 のいう 品 質 と 消 費 者 が 認 知 し 得 る 品 質 には 相 違 があることを 認 識 しなければならない 山 梨 県 内 でも 多 くの 蔵 元 が 毎 年 新 しい 銘 柄 を 発 表 しているが 過 去 の 自 社 製 品 や 他 社 製 品 と 明 確 に 差 別 化 された 新 商 品 は 少 ない ただし 全 国 的 に 見 れば 差 別 化 を 図 るため 特 徴 を 際 立 たせた 新 商 品 も 登 場 しており その 代 表 格 が 山 口 県 の 蔵 元 が 発 表 した 獺 祭 純 米 大 吟 醸 磨 き 二 割 三 分 である この 商 品 は 精 米 歩 合 を 23%まで 上 げた 大 吟 醸 であるが 精 米 歩 合 23%の 大 吟 醸 と 精 米 歩 合 50%の 大 吟 醸 が 区 別 できる 消 費 者 は 少 数 であろう し かし 消 費 者 に 対 して そこまでやるのか というインパクトを 与 えたのは 事 実 であり このインパ クトが 差 別 化 の 原 動 力 となっている 2. 清 酒 製 造 業 マーケティング 調 査 研 究 との 比 較 前 述 の 通 り 本 アンケート 調 査 は 全 国 調 査 における 調 査 票 の 質 問 事 項 を 一 部 使 用 しているた め 質 問 事 項 の 多 くは 全 国 調 査 と 比 較 可 能 な 形 式 となっている そこで 両 者 を 比 較 することに より 相 違 が 生 じている 質 問 項 目 についてまとめていく ただし 全 国 調 査 は 10 年 前 に 実 施 したも のであり その 当 時 と 比 べ 現 在 の 経 営 環 境 の 変 化 を 考 慮 しておきたいと 考 えている (1) 企 業 の 強 みについて 本 アンケート 調 査 では 企 業 の 強 みについて 杜 氏 が 社 内 にいる と 回 答 した 企 業 が 8 社 と 最 も 多 かったが 全 国 調 査 で 最 も 多 かったのは 製 品 の 品 質 であり 社 員 による 製 造 と 回 答 した 企 業 は 40%にも 満 たない また ビジネスチャンスについては 本 アンケート 調 査 では 和 食 ブーム ( 健 康 志 向 ) と 新 製 品 開 発 をあげた 企 業 が 最 も 多 かったが 全 国 調 査 では ビジネスチャ ンスとして 新 製 品 開 発 をあげた 企 業 は 30% 未 満 である 杜 氏 が 社 内 にいる ことは 新 製 品 開 発 等 においては 優 位 に 作 用 すると 認 識 されているため この 強 み と 機 会 を 結 び 付 けることに より 自 社 の 競 争 優 位 を 模 索 していくべきである (2)ビジネスチャンスについて 本 アンケート 調 査 では 消 費 者 の 嗜 好 多 様 化 をビジネスチャンスと 回 答 したのは3 社 に 止 まっ ているが 全 国 調 査 では 40% 以 上 の 企 業 がビジネスチャンスと 回 答 している 県 内 蔵 元 の 多 くは 消 費 構 造 の 変 化 を 自 社 のシェアが 奪 われる 危 機 と 捉 えているのに 対 して 全 国 の 蔵 元 では 実 に 40% 以 上 が 自 社 のシェアを 伸 ばすチャンスと 捉 えている ある 事 象 をピンチと 捉 えるかチャンスと 捉 える かは 経 営 者 の 視 点 次 第 であるが 杜 氏 が 社 内 にいて 技 術 力 に 自 信 のある 蔵 元 ならば 消 費 構 造 の 変 化 をチャンスと 捉 える 視 点 も 必 要 であろう (3) 経 営 戦 略 について 43

講 じる 経 営 戦 略 について 本 アンケート 調 査 では 清 酒 にこだわらない 商 品 開 発 新 規 事 業 開 発 に 取 り 組 む と 回 答 した 企 業 が 7 社 と 最 も 多 かったが 全 国 調 査 では 清 酒 製 造 業 という 事 業 領 域 にこだわり 市 場 を 深 耕 していく と 回 答 した 企 業 が 半 数 以 上 で 最 も 多 かった 清 酒 にこだわら ない 商 品 開 発 新 規 事 業 開 発 に 取 り 組 む という 戦 略 が 清 酒 製 造 業 とのシナジー 効 果 を 考 慮 したも ので 清 酒 製 造 業 の 発 展 に 寄 与 するものである 限 りにおいては 有 効 な 多 角 化 戦 略 と 捉 えることが 出 来 るが 単 なる 競 争 回 避 のための 多 角 化 戦 略 については 疑 問 が 残 る それは 杜 氏 や 自 社 の 技 術 力 他 県 にはない 観 光 資 源 や 水 資 源 という 強 み を 活 用 していけば 清 酒 製 造 業 という 事 業 領 域 にこだわ り 市 場 を 深 耕 していく 余 地 は 充 分 にあると 考 えられるからだ 3.SWOT 分 析 意 志 決 定 が 必 要 な 企 業 や 個 人 に 対 して 強 み (Strength) 弱 み (Weakness) 機 会 (Opportunity) 脅 威 (Threat)の 四 つの 要 因 を 軸 に 事 業 の 評 価 や 現 状 分 析 を 行 い 目 標 達 成 のための 戦 略 を 練 るツールがSWOT 分 析 であり 四 つの 要 因 の 頭 文 字 をとってSWOT 分 析 と 命 名 されている SWOT 分 析 は コンサルティングのフレームワークとしては 定 番 中 の 定 番 と 言 える 手 法 である 一 方 一 般 的 な 業 界 の 環 境 について 並 べただけのものになりがちで SWOT 分 析 自 体 が 目 的 化 してし まっている 場 合 も 見 受 けられる この 点 を 克 服 するため 本 章 ではアンケート 結 果 ( 自 由 意 見 を 含 む) を 基 礎 としてSWOT 分 析 を 行 うことにより 現 状 に 即 した 山 梨 県 産 酒 固 有 の 問 題 及 び 課 題 の 抽 出 を 行 うこととした (1)SWOT 分 析 の 目 的 前 述 の 通 りSWOT 分 析 は 強 み (Strength) 弱 み (Weakness) 機 会 (Opportunity) 脅 威 (Threat)の 四 つの 要 因 を 軸 に 事 業 の 評 価 や 現 状 分 析 を 行 うものであるが 強 み (Strength) と 弱 み (Weakness)は 内 部 環 境 として 把 握 され 機 会 (Opportunity)と 脅 威 (Threat) は 外 部 環 境 として 把 握 される つまり 一 企 業 では 統 制 不 可 能 な 外 部 環 境 に 対 して 一 企 業 が 統 制 可 能 な 内 部 環 境 を 適 合 させ 成 長 していくための 戦 略 を 策 定 するツールがSWOT 分 析 であるといえる このため SWOT 分 析 にあたり 最 も 重 要 なことは 何 を 実 現 するための 環 境 分 析 か? という 視 点 である 単 なる 一 般 的 な 現 状 認 識 ではなく 想 い や 意 志 を 持 って 実 行 するにあたっての 強 み 弱 み 機 会 脅 威 を 再 認 識 することがSWOT 分 析 の 本 旨 である したがって 内 部 環 境 としての 強 み は 今 後 強 化 していくべき 強 み であり 弱 み は 今 後 改 善 して いくべき 弱 み でなければならない また 外 部 環 境 としての 機 会 は 戦 略 によっては 成 長 を 実 現 できそうな 機 会 であり 脅 威 は 然 るべき 対 策 を 取 らないと 企 業 にダメージを 与 えかね 44

ない 脅 威 である こうした 視 点 からSWOT 分 析 を 行 った 結 果 は 次 ページの 通 りである (2)SWOT 分 析 強 み 弱 み 内 部 環 境 外 部 環 境 伝 統 的 歴 史 地 域 密 着 型 経 営 優 秀 な 従 業 員 杜 氏 の 製 造 技 術 杜 氏 が 社 員 にいる 少 量 生 産 手 作 り 感 県 内 への 出 荷 が 多 い 製 品 の 開 発 力 と 品 質 既 存 顧 客 との 密 接 な 関 係 飲 食 業 とのネットワーク 金 融 機 関 からの 信 用 力 水 資 源 観 光 資 源 ( 富 士 山 八 ヶ 岳 を 含 む) 機 会 地 域 地 方 文 化 への 注 目 和 食 ブーム( 健 康 志 向 ) 特 に 海 外 にお ける 日 本 酒 焼 酎 に 対 する 関 心 の 高 まり 食 の 安 心 安 全 への 関 心 が 高 まっている 地 産 地 消 のトレンド 景 気 の 回 復 基 調 消 費 者 志 向 の 多 様 化 新 しい 日 本 酒 ファン 層 の 兆 し ( 女 性 40 代 から50 代 の 男 性 ) 富 士 山 世 界 文 化 遺 産 登 録 や 東 京 オリンピ ックなどによる 話 題 性 と 観 光 客 の 増 加 インターネットを 始 めとする 新 たな 販 売 チャネルの 登 場 消 費 者 直 販 への 手 応 え 生 産 設 備 の 旧 式 化 ブランド 力 の 欠 如 新 規 得 意 先 開 拓 力 の 欠 如 営 業 力 のある 人 材 の 不 足 情 報 収 集 分 析 力 の 欠 如 取 引 先 におけるシェア 縮 小 低 コスト 経 営 に 対 する 取 り 組 み 脅 威 若 年 層 の 清 酒 離 れ 消 費 者 の 清 酒 離 れ 県 内 清 酒 消 費 量 の 低 迷 消 費 者 イメージの 悪 さ 競 合 商 品 の 市 場 拡 大 既 存 販 売 チャネルの 衰 退 新 勢 力 小 売 業 の 台 頭 少 子 高 齢 化 消 費 税 増 税 45

(3) 分 析 結 果 に 対 する 考 察 1 内 部 環 境 について 内 部 環 境 について まず 着 目 すべきは 強 み と 弱 み の 相 関 関 係 である 強 み として 取 り 上 げられた 歴 史 的 伝 統 は 生 産 設 備 の 旧 式 化 と 関 連 し 地 域 密 着 型 経 営 は 新 規 取 引 先 開 拓 力 の 欠 如 と 関 連 する また 少 量 生 産 手 作 り 感 は 低 コスト 経 営 に 対 する 取 り 組 みと 切 り 離 して 考 える ことはできない 相 関 関 係 にある 強 み と 弱 み については 強 み を 活 かすか 弱 み を 克 服 するかの 二 者 択 一 を 迫 られると 考 えられがちだが 必 ずしもそうではない 少 量 生 産 手 作 り 感 により 上 質 な 日 本 酒 を 製 造 し それに 消 費 者 が 価 値 を 認 めるのであれば 低 コスト 経 営 に 固 執 す る 必 要 はない 重 要 なのは 上 質 さ を 求 めるのか 手 軽 さ を 求 めるのか 販 売 数 量 にこ だわるのか 付 加 価 値 にこだわるのか 販 売 エリアをどのように 考 えるのかといった 企 業 戦 略 に 一 貫 性 を 持 たせることである 次 に 着 目 すべきは 本 来 強 み によって 克 服 されるはずの 弱 み である アンケート 結 果 によれば 多 くの 企 業 が 強 み として 伝 統 的 歴 史 地 域 密 着 型 経 営 製 品 の 開 発 力 又 は 自 社 の 技 術 力 水 資 源 観 光 資 源 をあげている 一 方 で 商 品 のブランド 力 欠 如 を 経 営 上 の 課 題 として 取 り 上 げている ブランドとは 自 社 ブランドを 言 葉 で 定 義 し 言 葉 がもたらすビジネスモデルへの 要 請 言 葉 が 求 める 組 織 風 土 言 葉 が 予 告 する 顧 客 への 期 待 を 実 現 していくことにより 構 築 されていくも のであり パッケージやラベルのデザインにより 構 築 されるものではない これだけ 多 くの 強 み を 持 つ 企 業 であれば ブランド 本 来 の 意 義 を 理 解 し 強 み を 活 かす 長 期 的 戦 略 を 確 実 に 実 行 し ていくことが 自 社 ブランド 確 立 へ 第 一 歩 である 2 外 部 環 境 について 外 部 環 境 のうち 経 済 的 又 は 社 会 的 な 脅 威 については 一 企 業 がこれを 改 善 していくことは 困 難 である しかし 既 存 販 売 チャネルの 衰 退 や 新 勢 力 小 売 業 の 台 頭 といった 脅 威 は 新 たな 販 売 チャネルや 新 規 顧 客 開 拓 のチャンスと 捉 えることもできる 脅 威 に 対 しては 企 業 として 取 り 得 る 防 衛 策 を 講 じていくのが 定 石 であるが 脅 威 を 機 会 と 捉 える 新 たな 視 点 の 導 入 も 必 要 である また 機 会 については 各 企 業 が 強 み を 活 かして 自 社 の 優 位 性 を 高 める 戦 略 を 講 じるべ きであるが 機 会 は 永 遠 に 続 くものではないことに 注 意 しなければならない 富 士 山 世 界 文 化 遺 産 登 録 や 東 京 オリンピックによる 効 果 は その 典 型 的 な 例 であろう 2020 年 の 東 京 オリンピック が 開 催 される 時 になってから 準 備 していたのでは 遅 すぎるのである また 和 食 ブーム につい ても 然 りで このブームがいつまで 続 くのかは 誰 にも 判 らない つい 最 近 までは イタリア 料 理 が ブームで パスタやチーズがもてはやされていたのを 思 い 出 して 頂 きたい ブームの 間 に 定 着 した 商 品 は 現 在 でも 流 通 しているが 定 着 できなかった 商 品 は 見 る 影 もない したがって 機 会 を 最 大 限 に 活 かすためには どの 強 み を 活 用 し いつ 如 何 なる 戦 略 を 実 行 するのかを 明 確 にす 46

ることが 重 要 である 4. 課 題 の 抽 出 以 上 の 分 析 により 抽 出 された 課 題 を 列 挙 すれば 以 下 の 通 りである 尚 本 章 はあくまでも 課 題 の 抽 出 に 注 力 したもので 課 題 を 解 決 するための 提 案 は 次 章 において 行 われる (1) 積 極 化 戦 略 : 強 みと 機 会 を 活 かして 自 社 の 優 位 性 を 高 める 1 新 しい 日 本 酒 ファン 層 の 開 拓 と 定 着 化 若 年 層 や 女 性 に 対 するプロモーションを 実 施 する 料 飲 店 と 蔵 元 がイベントを 共 同 開 催 するなど 料 飲 店 への 啓 蒙 活 動 も 重 要 なプロモーション の 一 つと 位 置 づける 2 新 商 品 の 開 発 と 定 着 化 蔵 元 本 位 の 品 質 ではなく 消 費 者 が 容 易 に 認 識 できる 特 徴 をもった 新 製 品 開 発 を 行 う 3 海 外 への 輸 出 強 化 富 士 山 天 然 水 などのキーワードで 地 域 ブランドを 構 築 する (2) 差 別 化 戦 略 1 水 資 源 観 光 資 源 を 活 かした 地 域 ブランドを 構 築 する 2 地 域 ブランドの 下 に 自 社 の 有 する 資 源 ( 技 術 力 のほか 酒 藏 などの 歴 史 的 資 産 )を 活 用 して 独 自 のブランドを 構 築 する (3) 弱 点 強 化 政 策 1 設 備 の 近 代 化 いわゆる 地 域 資 源 6 次 産 業 化 ものづくり 補 助 金 などの 補 助 金 制 度 の 活 用 を 検 討 する 2 インターネット 利 用 の 強 化 47

第 4 章 山 梨 県 産 酒 の 今 後 の 方 向 性 について 第 1 章 ~ 第 3 章 を 踏 まえ 山 梨 県 産 酒 の 課 題 として 考 えられる 点 について 今 後 の 方 向 性 や 在 り 方 に ついて 以 下 の 観 点 から 検 討 する 山 梨 県 産 酒 のブランド 化 海 外 への 輸 出 強 化 国 内 における 新 しい 日 本 酒 ファン 層 の 開 拓 その 他 1. 山 梨 県 産 酒 のブランド 化 地 域 が 自 立 的 持 続 的 に 発 展 していくためには 自 然 景 観 歴 史 文 化 特 産 物 サービスなど 地 域 に 固 有 の 地 域 資 源 を 活 用 した 地 域 づくりや 産 業 振 興 が 不 可 欠 である そこで 地 域 経 済 における 付 加 価 値 をいっそう 高 めるため 地 域 ブランド 化 の 取 り 組 みが 政 府 によって 提 唱 されており 地 域 団 体 商 標 制 度 や 地 域 産 業 資 源 活 用 促 進 法 7 の 導 入 など 具 体 的 な 施 策 につながっている 商 品 の 地 理 的 原 産 地 とその 商 品 に 特 有 の 品 質 等 の 特 徴 が 結 びついている 場 合 の 地 理 的 表 示 についても EUを 始 めとし て 既 に 多 くの 国 で 保 護 制 度 が 整 備 されてきている 我 が 国 でも 酒 類 について 酒 税 の 保 全 及 び 酒 類 業 組 合 等 に 関 する 法 律 で 地 理 的 表 示 に 関 する 表 示 基 準 が 定 められている 他 農 産 物 や 食 品 のブランド 化 の 一 環 として 新 たな 制 度 の 創 設 が 検 討 されている また 我 が 国 の 消 費 者 においても 地 域 ブラン ドに 対 して 一 定 の 魅 力 を 感 じているとの 調 査 結 果 がある 本 項 では 地 域 ブランドに 対 する 消 費 者 の 意 識 地 域 団 体 商 標 や 地 理 的 表 示 による 日 本 酒 の 保 護 の 状 況 を 踏 まえた 上 で 山 梨 県 産 酒 のブランド 化 の 方 向 性 について 検 討 する (1) 地 域 ブランドに 対 する 消 費 者 の 意 識 我 が 国 の 消 費 者 は 以 下 に 示 すように 地 元 産 の 食 材 が 豊 富 であること ( 味 わいや 食 感 な ど) 全 国 ブランドとの 違 い を 理 由 に 地 域 ブランドに 対 して 一 定 の 魅 力 を 感 じており その 結 果 他 地 域 の 特 産 品 を 購 入 できることに 魅 力 を 感 じていることがわかる 1 地 域 ブランドに 対 する 魅 力 地 域 名 を 付 した 商 品 名 の 地 域 ブランドに 魅 力 を 感 じる 人 は 21%で やや 魅 力 を 感 じる (43%) をあわせると6 割 を 超 える 性 別 にみると 男 性 より 女 性 の 方 が 地 域 ブランドに 魅 力 を 感 じている 7 中 小 企 業 による 地 域 産 業 資 源 を 活 用 した 事 業 活 動 の 促 進 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 5 月 11 日 法 律 第 39 号 ) 48

図 表 4-1 地 域 ブランドに 対 する 魅 力 ( 出 所 ) 楽 天 リサーチ 株 式 会 社 地 域 ブランドに 関 する 調 査 (2012 年 8 月 ) 2 地 域 ブランドに 魅 力 を 感 じる 理 由 地 域 ブランドに 魅 力 を 感 じる 理 由 は 地 元 産 の 食 材 が 豊 富 であること (64%) ( 味 わいや 食 感 など) 全 国 ブランドとの 違 い (44%)が 多 い 図 表 4-2 地 域 ブランドに 魅 力 を 感 じる 理 由 ( 出 所 ) 楽 天 リサーチ 株 式 会 社 地 域 ブランドに 関 する 調 査 (2012 年 8 月 ) 49

3 他 地 域 の 特 産 品 が 購 入 できることへの 魅 力 度 他 地 域 の 特 産 品 が 購 入 できることに 魅 力 を 感 じる 人 は 19%で やや 魅 力 を 感 じる (42%) をあわせると6 割 を 超 える 図 表 4-3 他 地 域 の 特 産 品 が 購 入 できることへの 魅 力 度 ( 出 所 ) 楽 天 リサーチ 株 式 会 社 地 域 ブランドに 関 する 調 査 (2012 年 8 月 ) (2) 地 域 団 体 商 標 による 保 護 1 地 域 団 体 商 標 の 概 要 地 域 ブランドを 用 いて 地 域 経 済 における 付 加 価 値 を 高 める 取 組 が 全 国 的 に 盛 んになる 一 方 従 来 の 商 標 制 度 においては 全 国 的 に 有 名 になった 場 合 を 除 き 商 標 登 録 ができなかった そこで 地 域 ブランドを 商 標 権 として 保 護 することを 目 的 として 地 域 団 体 商 標 制 度 が 平 成 18 年 に 導 入 さ れた 地 域 団 体 商 標 は 地 域 名 + 商 品 (サービス) 名 からなる 商 標 であって 以 下 の 要 件 8 に 該 当 するものを 登 録 することができる 出 願 できる 者 ( 法 人 格 を 有 する 組 合 であって 構 成 員 資 格 者 の 加 入 の 自 由 があること) 例 事 業 協 同 組 合 農 業 協 同 組 合 漁 業 協 同 組 合 酒 造 組 合 地 域 名 と 商 品 ( 役 務 )の 関 係 が 明 確 になっていること( 商 品 の 産 地 役 務 の 提 供 地 等 ) 例 商 標 東 京 みかん 商 品 東 京 都 で 生 産 されたみかん 出 願 人 が 当 該 商 標 を 使 用 したことにより 出 願 人 の 商 標 として 一 定 程 度 ( 例 えば 隣 接 都 道 府 県 に 及 ぶ 程 度 )の 需 要 者 に 認 識 されていること 8 特 許 庁 ホームページ(http://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/tiikibrand.htm 平 成 26 年 2 月 16 日 アクセス)より 50

商 標 全 体 として 商 品 ( 役 務 )の 普 通 名 称 でないこと 普 通 名 称 と 考 えられる 例 さつまいも 伊 勢 海 老 平 成 25 年 9 月 末 現 在 日 本 全 国 から 各 地 の 特 産 品 の 名 称 等 551 件 が 地 域 団 体 商 標 として 商 標 登 録 されている そのうち 酒 類 の 地 域 団 体 商 標 は 合 計 13 件 登 録 されており 日 本 酒 6 件 焼 酎 6 件 泡 盛 1 件 となっている 日 本 酒 関 連 の 地 域 団 体 商 標 として 以 下 が 登 録 されている 群 馬 の 地 酒 新 潟 清 酒 越 前 若 狭 の 地 酒 飛 騨 の 酒 灘 の 酒 広 島 の 酒 このように 山 梨 県 酒 造 組 合 が 出 願 人 となって 山 梨 の 酒 山 梨 の 地 酒 などの 名 称 で 地 域 団 体 商 標 を 登 録 できる 可 能 性 がある 登 録 に 向 けた 活 動 を 行 い 実 際 に 登 録 されることによって 山 梨 県 産 酒 のブランド 化 をすすめやすくなると 考 えられる 2 地 域 団 体 商 標 の 登 録 による 効 果 等 商 標 登 録 の 一 般 的 な 効 果 として 権 利 者 は 指 定 商 品 又 は 指 定 役 務 について 登 録 商 標 を 独 占 的 に 使 用 できるようになり 第 三 者 が 指 定 商 品 や 類 似 商 品 で 同 一 または 類 似 の 商 標 の 使 用 を 排 除 できる ことがあげられる 地 域 団 体 商 標 の 登 録 による 効 果 等 については 特 許 庁 が 地 域 団 体 商 標 の 登 録 を 済 ませている 組 合 等 に 対 するアンケート 調 査 を 行 い 地 域 団 体 商 標 活 用 の 現 状 等 について 調 査 分 析 を 行 い 地 域 団 体 商 標 に 係 る 登 録 後 の 活 用 状 況 調 査 ( 平 成 25 年 2 月 )として 公 表 している その 調 査 結 果 を 以 下 に 紹 介 する 以 下 に 示 すように 地 域 団 体 商 標 を 登 録 し 活 用 することによって 様 々な 効 果 が 得 られていることがわかる 1) 地 域 団 体 商 標 の 登 録 による 効 果 地 域 団 体 商 標 の 登 録 による 効 果 については 商 品 サービスの PR ができた が 48.3%と 最 も 多 く 次 いで 地 域 全 体 に 対 するイメージが 良 くなった が 38.5%と 商 品 サービスの 宣 伝 に 関 する 効 果 があったとする 回 答 が 多 くなっている また 商 品 サービスの 品 質 の 維 持 向 上 に 繋 がった が 25.1%と 品 質 面 の 効 果 をあげる 回 答 が 全 体 の 約 4 分 の 1 あったほか 新 たな 顧 客 を 獲 得 できた 商 品 サービスの 売 上 が 増 加 した 商 品 サービスの 販 売 単 価 が 高 まった など 直 接 売 上 増 加 につながる 効 果 をあげる 回 答 もあった 団 体 構 成 員 ( 組 合 員 )のモチベーションが 向 上 した との 回 答 が 33.0% 団 体 の 組 織 強 化 につながった との 回 答 も 19.3%あり 組 合 自 体 にとっても 一 定 の 効 果 があると 考 えられる 51

図 表 4-4 地 域 団 体 商 標 の 登 録 による 効 果 ( 出 所 ) 経 済 産 業 省 特 許 庁 地 域 団 体 商 標 2013 ( 平 成 25 年 12 月 ) 2) 地 域 団 体 商 標 登 録 によって 得 られた 地 元 自 治 体 や 支 援 機 関 等 からの 支 援 地 元 自 治 体 や 支 援 機 関 等 からの 支 援 としては 新 聞 テレビ 等 のメディアに 対 して PR して もらった が 31.6%と 最 も 多 く 次 いで 自 治 体 等 のホームページや 広 報 等 でとりあげてもらっ た が 31.3% 地 元 で 発 行 する 観 光 パンフレットでとりあげてもらった が 23.2%となってい る 52

図 表 4-5 地 域 団 体 商 標 登 録 によって 得 られた 地 元 自 治 体 や 支 援 機 関 等 からの 支 援 ( 出 所 ) 経 済 産 業 省 特 許 庁 地 域 団 体 商 標 2013 ( 平 成 25 年 12 月 ) 3) 権 利 を 取 得 した 地 域 団 体 商 標 の 商 品 サービスの 品 質 基 準 の 策 定 状 況 権 利 を 取 得 した 地 域 団 体 商 標 の 商 品 サービスの 品 質 基 準 の 策 定 状 況 については 品 質 基 準 の 策 定 が 地 域 団 体 商 標 登 録 の 要 件 になっていないため 34.9%が 策 定 済 みである 17.6%が 現 在 策 定 について 検 討 中 である と 回 答 している 一 方 26 %は 現 在 のところ 策 定 する 予 定 はな い としている 53

図 表 4-6 地 域 団 体 商 標 の 商 品 サービスに 関 する 品 質 基 準 の 策 定 状 況 ( 出 所 ) 経 済 産 業 省 特 許 庁 地 域 団 体 商 標 2013 ( 平 成 25 年 12 月 ) 4) 地 域 団 体 商 標 の 活 用 により 得 られる 効 果 地 域 団 体 商 標 の 活 用 により 得 られる 効 果 として 特 許 庁 調 査 では アンケート 調 査 やヒアリン グ 調 査 での 結 果 を 整 理 し 大 きく5つに 分 類 できるとしている このように 地 域 団 体 商 標 の 活 用 により 得 られる 効 果 は 多 岐 にわたり これらの 効 果 を 十 分 に 得 られるように 地 域 団 体 商 標 を 登 録 活 用 していくことが 望 ましい 54

図 表 4-7 地 域 団 体 商 標 の 活 用 により 得 られる 効 果 Ⅰ 商 品 サービスの 売 上 又 は 取 引 価 格 の 上 昇 Ⅱ 模 倣 品 対 策 ブランド 価 値 が 高 まることで 商 品 サービスの 価 格 面 への 好 影 響 が 出 ることや 他 者 に 対 して 使 用 許 諾 を 行 うことで 収 益 が 高 まる などが 期 待 される 組 織 内 の 地 域 ブランド 担 当 者 が 中 心 となって 類 似 品 の 摘 発 や 権 利 侵 害 への 対 応 を 進 めるなかでブランド 価 値 を 維 持 向 上 させ ていくことが 期 待 される Ⅲ 品 質 の 維 持 向 上 Ⅳ 商 品 サービスの 宣 伝 と イメージ 向 上 商 品 サービスの 品 質 管 理 の 徹 底 につなげたり 生 産 製 造 方 法 ( 栽 培 方 法 など)の 向 上 につなげたりすることが 期 待 される 商 品 やサービスのPRを 徹 底 するなかで 新 たな 販 路 チャネルの 獲 得 や イベント 開 催 やマスコミの 活 用 等 を 通 じた 知 名 度 の 拡 大 新 商 品 開 発 観 光 関 連 事 業 とタイアップしたりと 地 域 振 興 につな げていくことなどが 期 待 される Ⅴ 組 合 員 のモチベーション 向 上 組 合 員 ( 生 産 者 )の 意 識 改 革 や 人 材 育 成 ( 担 い 手 育 成 )につなが るほか 組 合 の 組 織 力 強 化 につながると 期 待 される また 組 織 力 が 高 まることで 地 域 内 外 での 協 力 体 制 の 構 築 が 円 滑 になる ( 出 所 ) 経 済 産 業 省 特 許 庁 地 域 団 体 商 標 2013 ( 平 成 25 年 12 月 ) (3) 地 理 的 表 示 による 保 護 1 地 理 的 表 示 の 保 護 制 度 の 概 要 商 品 の 地 理 的 原 産 地 とその 商 品 に 特 有 の 品 質 等 の 特 徴 が 結 びついている 場 合 の 地 理 的 表 示 につい て EU を 始 めとして 既 に 多 くの 国 で 保 護 制 度 が 整 備 されてきている 地 理 的 表 示 とは ある 商 品 に 関 し その 確 立 した 品 質 社 会 的 評 価 その 他 の 特 性 が 当 該 商 品 の 地 理 的 原 産 地 に 主 として 帰 せ られる 場 合 において 当 該 商 品 が 加 盟 国 の 領 域 又 はその 領 域 内 の 地 域 若 しくは 地 方 を 原 産 地 とする ものであることを 特 定 する 表 示 をいう 9 TRIPS 協 定 10 ( 知 的 所 有 権 の 貿 易 関 連 の 側 面 に 関 する 協 定 )においては 一 般 の 品 目 とぶどう 酒 蒸 留 酒 とでは 地 理 的 表 示 の 保 護 内 容 水 準 に 差 が 設 けられている 一 般 の 品 目 では 公 衆 の 誤 認 が 要 件 11 となっており 公 衆 を 誤 認 させるような 方 法 で 当 該 商 品 が 真 正 の 原 産 地 以 外 の 地 理 的 区 9 TRIPS 協 定 第 22 条 第 1 項 10 WTO 設 立 協 定 の 附 属 書 の 一 つであり 地 理 的 表 示 の 他 著 作 権 商 標 意 匠 特 許 など 知 的 財 産 権 を 包 括 的 にカバーする 協 定 WTO 加 盟 国 が 遵 守 すべき 知 的 財 産 権 保 護 の 最 低 水 準 を 定 めており 加 盟 国 は 知 的 財 産 権 保 護 のための 国 内 法 整 備 が 必 要 と される 11 TRIPS 協 定 第 22 条 第 2 項 地 理 的 表 示 に 関 して 加 盟 国 は 利 害 関 係 を 有 する 者 に 対 し 次 の 行 為 を 防 止 するための 法 的 手 段 を 確 保 する (a) 商 品 の 特 定 又 は 提 示 において 当 該 商 品 の 地 理 的 原 産 地 について 公 衆 を 誤 認 させるような 方 法 で 当 該 商 品 が 真 正 の 原 産 地 以 外 の 地 理 的 区 域 を 原 産 地 とするものであることを 表 示 し 又 は 示 唆 する 手 段 の 使 用 55

域 を 原 産 地 と 表 示 することの 防 止 のための 法 的 手 段 を 整 備 することが 求 められている 例 えば 北 海 道 産 のハムを パルマハムと 表 示 することは 違 反 であるが 北 海 道 産 パルマ 風 ハムと 表 示 するこ とは 問 題 ない ぶどう 酒 蒸 留 酒 では 公 衆 の 誤 認 を 要 件 としない 強 い 保 護 ( 追 加 的 保 護 ) 12 が 与 えられており 保 護 された 地 理 的 表 示 を 当 該 産 地 以 外 の 地 域 を 産 地 とするぶどう 酒 蒸 留 酒 につい て 使 用 することができない 例 えば 山 梨 産 ワインを ボルドーワインと 表 示 することだけでなく 山 梨 県 産 ボルドー 風 ワインと 表 示 することも 違 反 となる 我 が 国 においては TRIPS 協 定 でぶどう 酒 蒸 留 酒 に 与 えられる 追 加 的 保 護 を 実 現 する 法 的 手 段 確 保 のため 酒 税 の 保 全 及 び 酒 類 業 組 合 等 に 関 する 法 律 第 86 条 の 6 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 地 理 的 表 示 に 関 する 表 示 基 準 を 定 め 平 成 7 年 から 適 用 されている 酒 税 の 保 全 及 び 酒 類 業 組 合 等 に 関 す る 法 律 における 地 理 的 表 示 基 準 では TRIPS 協 定 で 追 加 的 保 護 の 対 象 となっているぶどう 酒 蒸 留 酒 に 加 えて 清 酒 も 対 象 としている 清 酒 については 地 域 の 自 然 条 件 等 を 活 かした 伝 統 的 な 製 法 を 受 け 継 いだ 特 色 ある 地 酒 が 数 多 く 存 在 することから 既 に 地 域 ブランド 化 しているものやこれか ら 地 域 ブランド 化 していこうとする 状 況 を 踏 まえて 消 費 者 の 視 点 に 立 った 適 切 な 商 品 情 報 の 提 供 及 び 清 酒 の 地 域 ブランド 確 立 に 向 けた 体 制 の 整 備 を 図 るため 13 平 成 17 年 から 適 用 されている 酒 税 の 保 全 及 び 酒 類 業 組 合 等 に 関 する 法 律 における 地 理 的 表 示 に 関 する 表 示 基 準 として ぶどう 酒 蒸 留 酒 の 産 地 として 5 件 清 酒 の 産 地 として 1 件 が 指 定 されている これら 地 理 的 表 示 を 使 用 する 場 合 に 従 うべき 基 準 がそれぞれ 定 められている ぶどう 酒 蒸 留 酒 の 産 地 については TRIPS 協 定 にしたがい EU をはじめとする WTO 加 盟 国 において 追 加 的 保 護 の 対 象 となっている 平 成 25 年 にぶどう 酒 の 産 地 として 山 梨 14 が 指 定 された 清 酒 では 平 成 26 年 2 月 16 日 現 在 白 山 が 唯 一 指 定 されている (b) 1967 年 のパリ 条 約 第 10 条 の 2 に 規 定 する 不 正 競 争 行 為 を 構 成 する 使 用 12 TRIPS 協 定 第 23 条 第 1 項 加 盟 国 は, 利 害 関 係 を 有 する 者 に 対 し, 真 正 の 原 産 地 が 表 示 される 場 合 又 は 地 理 的 表 示 が 翻 訳 された 上 で 使 用 される 場 合 若 しくは 種 類 (kind), 型 (type), 様 式 (style), 模 造 品 (imitation) 等 の 表 現 を 伴 う 場 合 においても,ぶどう 酒 又 は 蒸 留 酒 を 特 定 する 地 理 的 表 示 が 当 該 地 理 的 表 示 によって 表 示 されている 場 所 を 原 産 地 としないぶどう 酒 又 は 蒸 留 酒 に 使 用 されるこ とを 防 止 するための 法 的 手 段 を 確 保 する 13 国 税 庁 ホームページ(http://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjoho/sake/hyoji/chiri/gaiyo/03.htm) 14 産 地 山 梨 の 地 理 的 表 示 を 使 用 する 場 合 に 従 うべき 基 準 は 以 下 の 通 りである 山 梨 県 産 のぶどうを 原 料 とし 山 梨 県 内 において 発 酵 させ かつ 容 器 詰 めしたものでなければ 山 梨 の 産 地 を 表 示 する 地 理 的 表 示 を 使 用 してはならない(アルコールを 添 加 したものを 除 き 補 糖 したものについてはアルコール 分 が 14.5 度 以 下 のも のに 限 る ) ただし 原 料 とするぶどうは 甲 州 ヴィニフェラ 種 マスカットベリーA ブラッククイーン ベリーアリカ ント A 甲 斐 ノワール 甲 斐 ブラン サンセミヨン 及 びデラウエアに 限 る 56

図 表 4-8 地 理 的 表 示 に 関 する 表 示 基 準 第 2 項 に 規 定 するぶどう 酒 蒸 留 酒 又 は 清 酒 の 産 地 産 地 を 指 定 する 酒 類 指 定 産 地 名 産 地 の 地 域 果 実 酒 山 梨 山 梨 県 単 式 蒸 留 しょうちゅう 壱 岐 長 崎 県 壱 岐 市 単 式 蒸 留 しょうちゅう 球 磨 熊 本 県 球 磨 郡 人 吉 市 単 式 蒸 留 しょうちゅう 琉 球 沖 縄 県 単 式 蒸 留 しょうちゅう 薩 摩 鹿 児 島 県 ( 奄 美 市 及 び 大 島 郡 を 除 く ) 清 酒 白 山 石 川 県 白 山 市 ( 出 所 ) 平 成 7 年 6 月 30 日 国 税 庁 告 示 第 6 号 改 正 平 成 25 年 国 税 庁 告 示 第 14 号 我 が 国 においても 地 域 特 産 品 となっている 農 林 水 産 物 や 食 品 について 高 付 加 価 値 化 ブラン ド 化 を 一 層 推 進 し 輸 出 市 場 での 有 利 性 確 保 生 産 者 所 得 の 増 加 等 を 目 的 として 広 く 農 産 物 やそ の 一 次 加 工 品 を 対 象 とする 地 理 的 表 示 の 保 護 制 度 の 導 入 が 検 討 されており 我 が 国 の 食 と 農 林 漁 業 の 再 生 のための 基 本 方 針 行 動 計 画 ( 平 成 23 年 10 月 25 日 食 と 農 林 漁 業 の 再 生 推 進 本 部 決 定 )では 我 が 国 の 高 品 質 な 農 林 水 産 物 に 対 する 信 用 を 高 め 適 切 な 評 価 が 得 られるよう 地 理 的 表 示 の 保 護 制 度 を 導 入 する と 記 載 されているなど 制 度 創 設 に 向 けた 検 討 が 具 体 化 しつつあ る 2 地 理 的 表 示 の 保 護 制 度 の 効 果 EU においては 1992 年 に 農 林 水 産 物 及 び 食 品 の 原 産 地 呼 称 及 び 地 理 的 表 示 の 保 護 に 関 する EU 全 体 に 適 用 される 仕 組 みが 導 入 されており 原 産 地 呼 称 保 護 (PDO)と 地 理 的 表 示 保 護 (PGI)の 2つの 表 示 について 産 品 明 細 書 の 条 件 に 合 致 した 農 産 物 等 を 販 売 流 通 する 者 のみが 当 該 表 示 を 使 用 することができる また 明 細 書 への 適 合 について 第 三 者 機 関 等 が 検 査 を 行 うことにより 基 準 が 守 られていることを 保 証 している EU の 地 理 的 表 示 制 度 の 効 果 として 1 偽 物 排 除 消 費 者 の 信 頼 度 向 上 による 価 格 上 昇 効 果 2 条 件 不 利 地 域 などの 地 域 振 興 活 性 化 効 果 3 輸 出 市 場 での 有 利 性 などのほか 価 格 上 昇 生 産 者 手 取 り 上 昇 雇 用 の 拡 大 効 果 の 事 例 調 査 結 果 もある 15 次 の 図 表 をみると 地 理 的 表 示 保 護 対 象 産 品 では コストも 上 昇 しているものの 価 格 利 益 が 上 昇 している 産 品 が 多 いことがわかる 他 方 問 題 点 としては1 申 請 資 料 をそろえる 負 担 や 申 請 承 認 に 時 間 がかかること 2 品 質 管 理 コスト がかかるということのほか 3 技 術 発 展 を 阻 害 するという 指 摘 がある 16 15 16 早 稲 田 大 学 日 米 研 究 機 構 ( 日 米 研 究 所 ) 客 員 上 級 研 究 員 林 正 德 商 品 差 別 化 の 手 段 としての 地 理 的 表 示 制 度 の 概 要 と 課 題 同 上 57

図 表 4-9 欧 州 における 一 般 産 品 に 比 べた 場 合 の 地 理 的 表 示 保 護 対 象 産 品 18 品 の 価 格 コスト 利 益 の 状 況 上 昇 不 変 または 不 明 価 格 14 4 コスト 10 8 利 益 12 6 0% 20% 40% 60% 80% 100% ( 資 料 :PDO 及 びPGIに 関 するCAP 政 策 の 評 価 (London Economics 2008)) ( 出 所 ) 農 林 水 産 省 食 料 産 業 局 新 事 業 創 出 課 地 理 的 表 示 の 保 護 制 度 について ( 平 成 24 年 3 月 ) 3 日 本 酒 初 の 地 理 的 表 示 白 山 菊 酒 の 事 例 酒 税 の 保 全 及 び 酒 類 業 組 合 等 に 関 する 法 律 における 地 理 的 表 示 に 関 する 表 示 基 準 として 平 成 26 年 2 月 16 日 現 在 日 本 酒 で 唯 一 が 指 定 されている 白 山 の 事 例 について その 目 的 や 品 質 基 準 認 証 審 査 の 内 容 について 金 沢 市 ホームページ 17 から 抜 粋 する 以 下 の 品 質 基 準 や 認 証 審 査 の 内 容 から その 維 持 のためには 相 応 のコストがかかっているものと 想 定 されるが 品 質 基 準 が 明 確 で 消 費 者 が 安 心 して 選 択 できる 商 品 となっていること 加 えて 白 山 市 では 白 山 市 白 山 菊 酒 等 の 普 及 の 促 進 に 関 する 条 例 が 制 定 される 他 様 々なメディアで 取 り 上 げられるなど 指 定 の 成 果 があった ものと 想 定 される このように 山 梨 県 産 酒 についても 山 梨 県 酒 造 組 合 が 中 心 となってその 品 質 基 準 等 を 定 めるこ とによって 酒 税 の 保 全 及 び 酒 類 業 組 合 等 に 関 する 法 律 における 地 理 的 表 示 に 関 する 表 示 基 準 とし て 山 梨 県 を 原 産 地 とする 地 理 的 表 示 の 保 護 の 対 象 として 指 定 される 可 能 性 がある このような 指 定 に 向 けた 活 動 を 行 い 実 際 に 指 定 されることによって 山 梨 県 産 酒 のブランド 化 をすすめやすく なると 考 えられる 1) 目 的 石 川 酒 造 組 合 として 本 来 の 日 本 酒 造 りを 進 め 優 良 日 本 酒 産 出 のメッカとし 世 界 の 銘 酒 生 産 地 に 肩 を 並 べるような 地 域 に 育 て 上 げようとの 意 思 を 固 め 白 山 菊 酒 呼 称 統 制 機 構 の 設 立 を 決 めた 2005 年 12 月 22 日 官 報 に 白 山 菊 酒 の 原 産 地 として 白 山 市 域 を 地 理 的 表 示 の 保 護 地 域 として 指 定 する 国 税 庁 長 官 告 示 が 掲 載 された 日 本 酒 では 初 めての 認 定 である 白 山 の 名 水 を 用 いて 醸 さ 17 http://www4.city.kanazawa.lg.jp/23801/syokuiku/katudoujirei/katudoujirei_h19/jissen_h19/ nihonnsyu_gensantikosyou.html( 平 成 26 年 2 月 16 日 アクセス) 58

れる 高 名 な 加 賀 菊 酒 の 伝 統 を 受 け 継 ぎ 本 物 の 清 酒 を 生 み 出 す 銘 醸 地 としてさらに 発 展 せしめ 高 品 質 と 個 性 を 保 ちつつ 味 わいの 向 上 と 顧 客 満 足 の 向 上 を 図 ることを 目 的 としている 2) 白 山 菊 酒 の 品 質 基 準 こく 豊 かで 品 格 ある 風 味 であり 各 蔵 元 の 個 性 が 生 きていること 白 山 市 内 で 醸 造 し 瓶 詰 めした 清 酒 であること 原 料 水 は 白 山 手 取 川 水 系 の 自 家 井 戸 から 採 取 したものであること 国 産 の 格 付 け 一 等 以 上 の 酒 造 好 適 米 であること 麹 歩 合 は 20% 以 上 であること 酒 母 は 生 もと 山 廃 または 速 醸 であること 精 米 歩 合 は 70% 以 下 であること 増 醸 液 化 仕 込 み による 清 酒 でないこと 3) 認 証 審 査 認 証 審 査 は 貯 蔵 容 器 ごとに 行 う 認 証 出 品 酒 は 醪 経 過 票 を 付 けなければならない 5 名 以 上 の 審 査 員 により 書 類 審 査 と 官 能 審 査 によって 行 う 審 査 委 員 会 は 各 蔵 の 代 表 のほか 外 部 審 査 員 を 含 め 15 名 以 内 で 構 成 する 審 査 委 員 会 は 定 期 的 に 認 証 酒 の 市 販 酒 品 質 検 証 を 行 う (4) 山 梨 県 産 酒 のブランド 化 の 方 向 性 について 山 梨 県 産 酒 のブランド 化 のため 山 梨 県 の 地 域 産 業 資 源 としての 水 を 活 用 して ブランド 化 を すすめることを 検 討 したい 山 梨 県 は 以 下 の 水 系 のミネラルウォーターを 地 域 産 業 資 源 として 指 定 している 18 このように 多 くの 種 類 の 水 系 が 地 域 産 業 資 源 として 指 定 されている 地 域 は 珍 しく 水 系 の 違 いによる 水 質 の 性 格 の 違 いを 打 ち 出 すとともに 水 の 違 いによる 日 本 酒 の 違 いをアピールしていくことが 可 能 であろう 南 アルプス 山 麓 のミネラルウォーター( 地 下 水 湧 水 ) : 北 杜 市 南 アルプス 市 早 川 町 富 士 川 町 富 士 北 麓 のミネラルウォーター( 地 下 水 湧 水 ) : 富 士 吉 田 市 富 士 河 口 湖 町 身 延 町 鳴 沢 村 山 中 湖 村 忍 野 村 西 桂 町 秩 父 山 麓 のミネラルウォーター( 地 下 水 湧 水 ): 甲 府 市 甲 斐 市 北 杜 市 山 梨 市 甲 州 市 八 ヶ 岳 山 麓 のミネラルウォーター( 地 下 水 湧 水 ): 北 杜 市 下 部 のミネラルウォーター( 地 下 水 湧 水 ): 身 延 町 18 山 梨 県 ホームページ 地 域 産 業 資 源 の 内 容 (http://www.pref.yamanashi.jp/sangyo-shien/shijo-kaitaku/documents/chiikisangyoushigen.pdf 平 成 26 年 2 月 16 日 アク セス) 59

多 摩 川 源 流 のミネラルウォーター( 地 下 水 湧 水 ): 丹 波 山 村 小 菅 村 甲 州 市 桂 川 流 域 のミネラルウォーター( 地 下 水 湧 水 ): 都 留 市 大 月 市 上 野 原 市 道 志 のミネラルウォーター( 地 下 水 湧 水 ): 道 志 村 これらの 地 域 産 業 資 源 としての 水 を 各 社 が 使 用 した 日 本 酒 を 醸 造 するとともに 全 体 としての 品 質 基 準 や 認 証 審 査 の 方 法 を 定 め 地 域 団 体 商 標 の 登 録 や 地 理 的 表 示 による 産 地 指 定 の 申 請 を 山 梨 県 酒 造 組 合 が 行 うことがブランド 化 の 一 方 法 である これによって 消 費 者 に 対 する 山 梨 県 産 酒 の 品 質 保 証 ができ 山 梨 県 産 酒 のブランド 価 値 を 高 めることにつながる 2. 海 外 への 輸 出 強 化 (1) 海 外 における 日 本 料 理 に 対 する 好 感 度 海 外 における 日 本 料 理 に 対 する 好 感 度 をみると 中 国 香 港 台 湾 韓 国 米 国 フランス イタ リアの7カ 国 地 域 のうち 米 国 を 除 く6カ 国 地 域 で 好 きな 外 国 料 理 の1 位 となっていることがわ かる 日 本 酒 は 日 本 料 理 と 最 もあうアルコール 飲 料 と 考 えられ 海 外 における 日 本 酒 の 需 要 拡 大 が 期 待 さ れる 結 果 となっている 図 表 4-10 海 外 における 日 本 料 理 に 対 する 好 感 度 ( 出 所 ) 日 本 貿 易 振 興 機 構 農 林 水 産 食 品 調 査 課 日 本 食 品 に 対 する 海 外 消 費 者 意 識 アンケート 調 査 ( 中 国 香 港 台 湾 韓 国 米 国 フランス イタリア) 7カ 国 地 域 比 較 (2013 年 3 月 ) 60

(2) 海 外 における 日 本 産 清 酒 の 消 費 経 験 海 外 における 日 本 産 清 酒 の 消 費 経 験 をみると 中 国 香 港 台 湾 韓 国 米 国 フランス イタリ アの7カ 国 地 域 のいずれも 回 答 者 の7 割 弱 から9 割 超 の 消 費 経 験 があることがわかる また 消 費 経 験 のある 層 の 日 本 産 清 酒 の 消 費 場 所 は いずれの 国 地 域 も 自 国 内 の 日 本 料 理 店 が 最 も 多 い さら に 日 本 産 清 酒 の 評 価 をみると いずれの 国 地 域 においても7 割 以 上 が 日 本 産 清 酒 を 高 く 評 価 してい る 図 表 4-11 日 本 産 清 酒 の 消 費 経 験 ( 出 所 ) 日 本 貿 易 振 興 機 構 農 林 水 産 食 品 調 査 課 日 本 食 品 に 対 する 海 外 消 費 者 意 識 アンケート 調 査 ( 中 国 香 港 台 湾 韓 国 米 国 フランス イタリア) 7カ 国 地 域 比 較 (2013 年 3 月 ) 図 表 4-12 日 本 産 清 酒 の 消 費 場 所 ( 出 所 ) 日 本 貿 易 振 興 機 構 農 林 水 産 食 品 調 査 課 日 本 食 品 に 対 する 海 外 消 費 者 意 識 アンケート 調 査 ( 中 国 香 港 台 湾 韓 国 米 国 フランス イタリア) 7カ 国 地 域 比 較 (2013 年 3 月 ) 61

図 表 4-13 日 本 産 清 酒 の 評 価 ( 出 所 ) 日 本 貿 易 振 興 機 構 農 林 水 産 食 品 調 査 課 日 本 食 品 に 対 する 海 外 消 費 者 意 識 アンケート 調 査 ( 中 国 香 港 台 湾 韓 国 米 国 フランス イタリア) 7カ 国 地 域 比 較 (2013 年 3 月 ) (3) 県 産 酒 の 輸 出 強 化 に 向 けて 酒 類 の 輸 出 金 額 の 推 移 をみると 清 酒 は 平 成 14 年 の 約 35 億 円 から 平 成 24 年 に 約 89 億 円 と2.5 倍 に 増 加 しており 他 の 酒 類 と 比 較 して 金 額 が 最 も 大 きい 上 に 成 長 率 も 最 も 高 くなっていることがわかる これは 上 記 (1)(2)で 示 したように 海 外 における 日 本 料 理 の 好 感 度 の 高 さを 背 景 に 日 本 産 清 酒 が 日 本 料 理 店 で 提 供 されていることの 影 響 と 考 えられ 日 本 料 理 の 好 感 度 が 高 い 国 地 域 において 積 極 的 に 日 本 産 清 酒 を 日 本 料 理 店 で 提 供 することによって さらなる 日 本 酒 の 輸 出 拡 大 につながっていく と 考 えられる 62