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Transcription:

甲 賀 市 教 育 振 興 基 本 計 画 後 期 計 画 平 成 26 年 (2014 年 )4 月 甲 賀 市 教 育 委 員 会

はじめに 平 成 21 を 初 とする10 年 間 を 見 通 し 甲 賀 市 の 教 育 がめざす 姿 と5 年 間 で 取 り 組 む 計 画 的 な 施 策 を 示 した 甲 賀 市 教 育 振 興 基 本 計 画 がその 中 間 年 次 を 迎 えまし た 人 口 減 少 少 子 高 齢 社 会 の 到 来 は 本 市 においても 例 外 ではなく その 歩 みは 確 実 に 進 行 してきています 人 口 減 少 社 会 はこれまでにも 増 して そこに 生 きる 一 人 ひとりのあり 様 が 問 われる 時 代 であり 自 立 協 働 創 造 の 質 がわがまちの 将 来 を 決 するといっても 過 言 ではあ りません 市 民 すべてが 生 まれてよし 住 んでよし 生 きてよし を 実 感 いただく ためには 甲 賀 市 の 将 来 にわたる 安 定 的 かつ 持 続 的 な 発 展 にむけて 市 民 一 人 ひとりが それぞれの 地 域 や 本 市 のまちづくりに 積 極 的 に 参 画 する 実 践 者 とならなければなり ません 人 づくり を 担 う 教 育 の 役 割 がますます 重 要 性 を 増 している 所 以 もここにあります 平 成 22 年 2 月 に 甲 賀 市 教 育 振 興 基 本 計 画 を 策 定 して 以 降 次 代 を 担 う 児 童 生 徒 青 少 年 が 健 全 に 育 ち 市 民 の 学 びのニーズに 応 えられる 安 全 安 心 な 学 習 環 境 の 整 備 市 民 が 誇 りその 絆 を 育 む 文 化 の 伝 承 と 創 造 など 人 自 然 輝 きつづける あい 甲 賀 の 実 現 に 向 けてその 取 り 組 みを 進 めてきました しかしそれらはまだ 道 半 ば であり 特 に 児 童 生 徒 の 学 力 や 規 範 意 識 社 会 性 の 育 成 や 学 びへの 意 欲 関 心 の 育 成 等 々 喫 緊 の 課 題 も 多 く 出 現 してきています 今 回 策 定 した 甲 賀 市 教 育 振 興 基 本 計 画 後 期 計 画 では 甲 賀 市 教 育 振 興 基 本 計 画 に 掲 げる10 年 を 通 じてめざす 教 育 の 姿 を 継 承 しながら これまでの 成 果 や 課 題 を 見 極 め 平 成 26 から 向 こう5 年 間 で 甲 賀 市 の 教 育 がめざす 自 立 と 共 生 そし て 市 民 一 人 ひとりの 自 己 実 現 が 可 能 な 社 会 づくりに 向 けた 教 育 の 基 本 的 な 方 向 や 重 点 施 策 等 をとりまとめたものです ぜひ 一 人 でも 多 くの 市 民 の 皆 様 に 本 市 がめざす 甲 賀 の 教 育 人 づくり の 姿 を 共 有 していただき 皆 様 とともに 考 え ともに 実 践 しながら 本 計 画 を 着 実 に 推 進 してまいり ます 平 成 26 年 (2014 年 )4 月 甲 賀 市 教 育 委 員 会 1

< 目 次 > 第 1 章 計 画 策 定 にあたって 1. 計 画 策 定 の 趣 旨 1 2. 計 画 の 性 格 6 3. 計 画 の 期 間 7 4. 計 画 で 取 り 扱 う 教 育 の 範 囲 7 第 2 章 甲 賀 市 の 教 育 をめぐる 状 況 甲 賀 市 の 教 育 8 1. 家 庭 教 育 への 支 援 14 2. 就 学 前 教 育 の 充 実 14 3. 学 校 教 育 の 充 実 4. 特 別 支 援 教 育 の 充 実 15 17 5.いじめの 防 止 不 登 校 児 童 生 徒 等 への 支 援 19 6. 外 国 人 児 童 生 徒 への 支 援 21 7. 食 育 の 推 進 22 8. 読 書 活 動 の 推 進 23 9. 公 民 館 活 動 の 充 実 24 10. 人 権 教 育 の 推 進 25 11. 青 少 年 の 健 全 育 成 26 12. 生 涯 スポーツの 推 進 27 13. 文 化 財 の 保 護 と 活 用 28 14. 文 化 芸 術 芸 能 の 振 興 30 第 3 章 10 年 間 でめざす 甲 賀 市 の 教 育 の 姿 1. 教 育 方 針 32 たくましい 心 身 と 郷 土 への 誇 りをもつ 人 を 育 てる 2. 教 育 目 標 33 (1)ともに 学 び ともに 育 つ (2) 読 書 と 体 験 をとおして 豊 かな 心 を 育 む (3) 魅 力 ある 地 域 の 人 モノを 活 かす 3. 教 育 施 策 推 進 の 基 本 的 方 向 34 4. 教 育 施 策 の 柱 41 2

第 4 章 今 後 5 年 間 に 取 り 組 む 教 育 施 策 教 育 施 策 の 体 系 42 1. 家 庭 教 育 45 2. 就 学 前 教 育 47 3. 学 校 教 育 50 4. 社 会 教 育 54 5. 歴 史 文 化 財 保 護 及 び 文 化 振 興 63 第 5 章 教 育 環 境 整 備 計 画 1. 学 校 園 の 適 正 規 模 と 適 正 配 置 の 見 直 し 70 2. 耐 震 性 の 確 保 を 図 る 整 備 の 推 進 73 3. 教 育 環 境 の 質 的 な 向 上 を 図 る 整 備 の 推 進 73 4. 安 心 で 安 全 な 給 食 を 提 供 する 施 設 整 備 の 推 進 73 第 6 章 計 画 を 推 進 するために 必 要 なこと 1. 安 全 管 理 に 対 する 取 り 組 み 74 2. 子 どもたちの6つの 生 活 習 慣 76 3. 教 育 委 員 会 機 能 の 充 実 77 4. 進 捗 状 況 の 点 検 と 評 価 78 5. 関 係 者 の 役 割 分 担 と 連 携 協 力 80 6. 市 民 の 意 見 等 の 把 握 と 反 映 81 7. 計 画 の 見 直 しと 新 たな 課 題 への 対 応 82 参 考 資 料 関 係 法 令 84 教 育 基 本 法 84 3

第 1 章 計 画 策 定 にあたって 1. 計 画 策 定 の 趣 旨 (1) 国 県 の 状 況 平 成 18 年 (2006 年 )12 月 に 改 正 された 教 育 基 本 法 では 知 徳 体 の 調 和 がとれた 人 格 を 備 え 生 涯 にわたって 自 ら 学 び 続 ける 個 の 確 立 公 共 の 精 神 を 尊 び 主 体 的 に 社 会 の 形 成 に 参 画 寄 与 する 国 民 先 人 が 育 んできたわが 国 の 伝 統 と 文 化 を 尊 重 するとともに 他 国 を 尊 重 し 国 際 社 会 の 平 和 と 発 展 に 寄 与 する 日 本 人 の 育 成 を 教 育 の 目 標 に 掲 げています 世 界 はグローバル 化 や 情 報 通 信 技 術 の 目 覚 しい 進 展 に 伴 い 変 化 が 激 しく 先 行 き 不 透 明 な 社 会 に 移 行 しています このような 状 況 はわが 国 はもとより 私 たちの 地 域 社 会 にもさまざまな 影 響 を 及 ぼし 既 存 の 社 会 システム の 転 換 が 求 めら れています *1 一 方 わが 国 では 少 子 化 高 齢 化 の 進 展 による 社 会 全 体 の 活 力 低 下 や 厳 *2 しさを 増 す 経 済 環 境 と 知 識 基 盤 社 会 への 移 行 社 会 のつながりの 希 薄 化 な ど 多 くの 課 題 を 抱 え 将 来 を 見 据 えた 確 かな 対 応 が 強 く 求 められています このような 中 で 進 める 教 育 行 政 は 教 育 基 本 法 の 理 念 実 現 にむけて 社 会 経 済 情 勢 の 変 化 及 び 将 来 展 望 を 十 分 に 踏 まえ 教 育 の 在 り 方 を 具 体 的 に 検 討 し 必 要 な 政 策 を 確 実 に 実 行 し 教 育 立 国 をめざさなければなりません このことから 具 体 的 に 教 育 を 振 興 していく 道 筋 を 明 らかにすることが 重 要 で あり 教 育 基 本 法 第 17 条 第 1 項 で 教 育 振 興 基 本 計 画 を 定 めることが 規 定 さ れています < 教 育 基 本 法 ( 抜 粋 )> ( 教 育 振 興 基 本 計 画 ) 第 17 条 政 府 は 教 育 の 振 興 に 関 する 施 策 の 総 合 的 かつ 計 画 的 な 推 進 を 図 るため 教 育 の 振 興 に 関 する 施 策 についての 基 本 的 な 方 針 及 び 構 ずべき 施 策 その 他 必 要 な 事 項 について 基 本 的 な 計 画 を 定 め これを 国 会 に 報 告 するとともに 公 表 しなければならない 2 地 方 公 共 団 体 は 前 項 の 計 画 を 参 酌 し その 地 域 の 実 情 に 応 じ 当 該 地 方 公 共 団 体 における 教 育 の 振 興 のための 施 策 に 関 する 基 本 的 な 計 画 を 定 めるよう 努 めなければならない --------------------------------------------------------------------------- *1 2060 年 にはわが 国 の 人 口 は2010 年 比 約 3 割 減 の 約 9 千 万 人 まで 減 少 し そのうちの 約 4 割 が65 歳 以 上 の 高 齢 者 となることが 予 想 されている このことにより 生 産 年 齢 人 口 の 減 少 わが 国 経 済 の 規 模 の 縮 小 税 収 の 現 象 社 会 保 障 費 の 拡 大 が 懸 念 されている *2 新 しい 知 識 情 報 技 術 が 政 治 経 済 文 化 をはじめ 社 会 のあらゆる 領 域 での 活 動 の 基 盤 として 飛 躍 的 に 重 要 性 を 増 す 社 会 であると 定 義 されている 知 識 が 社 会 経 済 の 発 展 を 駆 動 する 基 本 的 な 要 素 となる 社 会 を 指 す 平 成 17 年 の 中 央 教 育 審 議 会 答 申 我 が 国 の 高 等 教 育 の 将 来 像 1

1 国 の 第 2 期 教 育 振 興 基 本 計 画 平 成 20 年 (2008 年 )7 月 に 策 定 された 第 1 期 計 画 は 平 成 20 年 から 平 成 29 年 ま での10 年 間 を 通 じてめざすべき 教 育 の 姿 と 平 成 20 から24 までの5 年 間 に 総 合 的 かつ 計 画 的 に 取 り 組 む 施 策 を 次 のように 示 しています 10 年 間 を 通 じてめざすべき 教 育 の 姿 ア 義 務 教 育 終 了 までに すべての 子 どもに 自 立 して 生 きていく 基 礎 を 育 てる イ 社 会 を 支 え 発 展 させるとともに 国 際 社 会 をリードする 人 材 を 育 てる 5 年 間 に 総 合 的 かつ 計 画 的 に 取 り 組 むべき 施 策 ア 社 会 全 体 で 教 育 の 向 上 に 取 り 組 む イ 個 性 を 尊 重 しつつ 能 力 を 伸 ばし 個 人 として 社 会 の 一 員 として 生 きる 基 盤 を 育 てる ウ 教 養 と 専 門 性 を 備 えた 知 性 豊 かな 人 間 を 養 成 し 社 会 の 発 展 を 支 える エ 子 どもたちの 安 全 安 心 を 確 保 するとともに 質 の 高 い 教 育 環 境 を 整 備 する 第 2 期 教 育 振 興 基 本 計 画 ( 平 成 25 年 (2013 年 )6 月 策 定 )の 策 定 にあたり 第 1 期 計 画 の 中 間 年 次 における 進 捗 状 況 は 学 習 意 欲 学 習 時 間 低 学 力 層 の 存 在 グロー バル 化 等 への 対 応 若 者 の 内 向 き 志 向 規 範 意 識 社 会 性 等 の 育 成 など 依 然 として 課 題 が 存 在 すること また 一 方 で コミュニティの 協 働 による 課 題 解 決 や 教 育 格 差 の 問 題 など 新 たな 視 点 も 浮 上 してきてること などを 踏 まえ 10 年 を 通 じてめざすべき 教 育 の 姿 の 達 成 はいまだ 途 上 としたうえで 今 後 の 方 向 性 を 自 立 協 働 創 造 の3つの 理 念 の 実 現 に 向 けた 生 涯 学 習 社 会 を 構 築 することとし 教 育 行 政 の4つの 基 本 的 方 向 (ビジョン)と8つの 成 果 目 標 (ミッション)を 掲 げています 4つの 基 本 的 方 向 (ビジョン)と8つの 成 果 目 標 (ミッション) 1. 社 会 を 生 き 抜 く 力 の 養 成 (1) 生 きる 力 の 確 実 な 育 成 ( 幼 稚 園 ~ 高 校 ) (2) 課 題 探 求 能 力 の 修 得 ( 大 学 ~) (3) 自 立 協 働 創 造 に 向 けた 力 の 修 得 ( 生 涯 全 体 ) (4) 社 会 的 職 業 的 自 立 に 向 けた 能 力 態 度 の 育 成 2. 未 来 への 飛 躍 を 実 現 する 人 材 の 養 成 (5) 新 たな 価 値 を 創 造 する 人 材 グローバル 人 材 等 の 養 成 3. 学 びのセーフティネットの 構 築 (6) 意 欲 ある 全 ての 者 への 学 習 機 会 の 確 保 (7) 安 全 安 心 な 教 育 研 究 環 境 の 確 保 4. 絆 づくりと 活 力 あるコミュニティの 形 成 (8) 互 助 共 助 による 活 力 あるコミュニティの 形 成 2

2 滋 賀 県 の 第 2 期 教 育 振 興 基 本 計 画 国 の 教 育 振 興 基 本 計 画 ( 第 1 期 計 画 ) 策 定 を 受 け 平 成 21 年 (2009 年 )7 月 16 日 に 第 1 期 滋 賀 県 教 育 振 興 基 本 計 画 が 策 定 されました その 概 要 は 次 のとおりで ありました 基 本 理 念 : 未 来 を 拓 く 共 生 社 会 へ 自 律 性 ( 自 律 ) 協 働 共 生 ( 共 生 社 会 ) 滋 賀 がめざす 人 間 像 滋 賀 の 人 々が 育 み 拠 り 所 としてきた 近 江 ( 淡 海 )の 心 を 受 け 継 ぎ 自 らに 誇 りを 持 ち 変 革 の 時 代 にあってもたくましく 人 生 を 切 り 拓 く 力 を 備 えながら 国 際 社 会 の 一 員 として 活 躍 できる 人 そして 10 年 間 の 教 育 の 基 本 目 標 を 次 のように 掲 げています 教 育 の 基 本 目 標 : 未 来 を 拓 く 心 豊 かでたくましい 人 づくり ~みんなで 支 えあい 自 らを 高 める 教 育 の 推 進 ~ 未 来 を 拓 く 人 づくり にしっかりと 取 り 組 むとともに 多 様 化 する 教 育 課 題 に 対 応 するため 学 校 や 家 庭 地 域 企 業 など 社 会 全 体 で 子 どもを 見 守 り 子 どもの 育 ちを 支 える 常 に 自 らの 内 面 を 磨 き 社 会 に 参 画 する 意 欲 を 高 め 生 活 や 職 業 に 必 要 な 知 識 技 能 を 継 続 的 に 習 得 していくことができるよう 県 民 が 生 涯 にわたっ て 学 習 することのできる 環 境 をつくる 教 育 施 策 の 観 点 : ア 子 どもたちの 生 きる 力 を 育 む イ 社 会 全 体 で 子 どもの 育 ちを 支 える ウ 学 びあい 支 えあう 生 涯 学 習 社 会 をつくる 第 2 期 教 育 振 興 基 本 計 画 の 策 定 にあたり 中 間 年 次 における 第 1 期 計 画 の 進 捗 状 況 は 基 本 目 標 の 達 成 に 向 けて 一 定 の 成 果 を 上 げている 一 方 で 今 後 もさらに 子 どもの 生 きる 力 を 育 むための 取 り 組 みや 子 どもの 育 ちを 支 える 取 り 組 み 生 涯 学 習 社 会 づくりに 向 けた 取 り 組 みを 進 めて 行 く 必 要 があり その 基 本 目 標 の 達 成 は 未 だ 途 上 にあるとしたうえで 第 2 期 教 育 振 興 基 本 計 画 では 滋 賀 の 教 育 がめざす 姿 を 次 の ように 示 しています 滋 賀 の 教 育 がめざす 姿 1. 基 本 理 念 : 未 来 を 拓 く 共 生 社 会 へ ~ 人 とともに 琵 琶 湖 とともに~ 滋 賀 県 基 本 構 想 未 来 を 拓 く8つの 扉 ( 平 成 23 年 3 月 策 定 ) 3

2.めざす 教 育 の 姿 : 自 立 と 共 生 に 向 け 主 体 性 社 会 性 を 育 む 教 育 3.めざす 人 間 像 : ア 自 立 し さまざまな 人 々や 自 然 と 共 生 できる 人 イ チャレンジし 新 しい 時 代 をきり 拓 く 力 を 備 えた 人 ウ 近 江 の 心 を 受 け 継 ぎ 地 域 社 会 に 貢 献 できる 人 近 江 の 心 とは 中 江 藤 樹 先 生 の 言 葉 である 良 知 ( 生 まれながらにしてもっている 美 しい 心 ) の 心 糸 賀 一 雄 先 生 の 言 葉 である この 子 らを 世 の 光 に の 考 えにある 一 人 ひとりを 大 切 にする 心 雨 森 芳 洲 先 生 の 言 葉 である 互 いに 誠 をもって 交 わろう の 言 葉 にある 異 文 化 を 理 解 する 心 近 江 商 人 の 経 営 の 理 念 である 三 方 よし の 考 えにある 公 の 心 琵 琶 湖 とともに 生 き 自 然 を 大 切 にしてきた 近 江 人 の 環 境 を 大 切 にする 心 4. 教 育 の 基 本 目 標 : 未 来 を 拓 く 心 豊 かでたくましい 人 づくり ~ 学 び 合 い 支 え 合 う 共 に 育 つ 滋 賀 の 教 育 ~ 3つの 基 本 的 方 向 性 1. 子 どものたくましく 生 きる 力 を 育 みます 2. 子 どもの 育 ちを 支 える 環 境 をつくります 3.すべての 人 が 共 に 育 ち 社 会 を 創 る 生 涯 学 習 を 振 興 します (2) 甲 賀 市 教 育 振 興 基 本 計 画 後 期 計 画 の 策 定 平 成 22 年 (2010 年 )2 月 に 策 定 した 甲 賀 市 教 育 振 興 基 本 計 画 は 以 降 1 0 年 間 を 通 じてめざすべき 教 育 の 姿 と 平 成 21 から25 までの5 年 間 に 総 合 的 かつ 計 画 的 に 取 り 組 む 施 策 を 示 しています その 概 要 は 次 のとおりです 1. 教 育 方 針 たくましい 心 身 と 郷 土 への 誇 りを 持 つ 人 を 育 てる 教 育 は 人 づくりであり まちづくりの 基 礎 であるとしたうえで 為 すことによって 学 ぶという 教 育 の 原 理 を 土 台 とし 甲 賀 の 明 日 を 担 う 市 民 すべてが 恵 まれた 環 境 を 活 かした 様 々な 体 験 をとおして 豊 かな 人 間 性 を 培 い 郷 土 を 愛 し 未 来 を 切 り 拓 くたくま しさを 育 むこと を 甲 賀 市 の 教 育 がめざすとしています 2. 教 育 目 標 目 的 に 向 かう 目 標 として 次 の3つの 柱 を 設 定 しています 教 育 目 標 1 すべての 子 どもが 仲 間 とともに 学 ぶ 教 育 目 標 2 読 書 をとおして 豊 かな 心 を 育 む 教 育 目 標 3 魅 力 ある 地 域 の 人 モノを 活 かす 4

そして 家 庭 教 育 就 学 前 教 育 学 校 教 育 社 会 教 育 歴 史 文 化 財 保 護 及 び 文 化 振 興 の 各 分 野 で 3つの 教 育 目 標 に 迫 るための 教 育 施 策 を 推 進 する 基 本 的 方 向 を 示 すとともに 具 体 的 施 策 を 掲 げています 本 市 の 教 育 は このような 基 本 計 画 の 具 現 化 に 向 けて 今 日 まで 取 り 組 んできま した 計 画 策 定 から5 年 が 経 過 し その 進 捗 状 況 を 検 証 した 結 果 3つの 教 育 目 標 の 達 成 に 向 けて 安 全 な 教 育 環 境 の 整 備 等 一 定 の 成 果 がみられる 一 方 で 学 力 向 上 やいじめ 不 登 校 問 題 特 別 支 援 教 育 青 少 年 の 規 範 意 識 コミュニケーション を 含 む 社 会 性 の 育 成 や 学 びへの 意 欲 関 心 就 学 前 教 育 小 学 校 教 育 中 学 校 教 育 の 澱 みない 接 続 義 務 教 育 終 了 後 の 相 談 体 制 学 校 家 庭 地 域 の 連 携 と 更 な る 教 育 力 青 少 年 リーダーの 育 成 青 少 年 の 集 いの 場 所 提 供 地 域 活 動 での 出 番 づくり いつでも 誰 でも どこでも 学 びたいときに 学 び 地 域 づくりに 活 かせ る 生 涯 学 習 環 境 の 整 備 など 今 後 さらにその 取 り 組 みを 強 化 すべき 課 題 や 新 たに 顕 在 化 してきた 課 題 が 存 在 することも 明 らかとなりました 基 本 計 画 見 直 し である 中 間 年 次 を 迎 えるにあたり 今 後 もさらに 子 ども の 生 きる 力 を 育 むための 取 り 組 みや 青 少 年 をはじめとする 市 民 の 学 びや 活 動 を 支 える 生 涯 学 習 の 社 会 づくりに 向 けた 取 り 組 みを 進 めて 行 く 必 要 があるとの 共 通 認 識 のもと これまでの 計 画 の 見 直 しを 行 う 中 で 今 後 5 年 間 で 取 り 組 むべ き 重 点 的 施 策 を 明 らかにした 後 期 計 画 を 策 定 したところです なお 後 期 計 画 策 定 にあたっては 次 の4つの 視 点 で 現 行 計 画 を 見 直 すことと しました 本 市 の 上 位 計 画 である まちの 将 来 像 人 自 然 輝 きつづける あい 甲 賀 を 実 現 するための 総 合 的 な 指 針 を 示 した 甲 賀 市 総 合 計 画 ( 平 成 19 年 (2007 年 )3 月 策 定 ) 並 びに 今 般 見 直 し 策 定 された 甲 賀 市 総 合 計 画 後 期 基 本 計 画 ( 平 成 25 年 (2013 年 )3 月 策 定 )に 示 すまちづくりの3つの 基 本 理 念 をふまえ る 同 計 画 目 標 5に 掲 げる たくましい 心 身 と 郷 土 への 誇 りをもつ 人 を 育 てる の 達 成 は 未 だ 道 半 ばであることから 甲 賀 の 教 育 方 針 として 現 行 の 基 本 計 画 が 示 す3つの 教 育 目 標 を 基 本 的 には 踏 襲 する 本 市 が 平 成 28 までに 優 先 的 かつ 戦 略 的 に 行 う4つの 重 点 プロジェクト のうち 教 育 文 化 分 野 においては 特 に 次 の3つのプロジェクトの 推 進 を 担 う 元 気 と 安 心 みんなで 守 る 甲 賀 の 暮 らしプロジェクト 学 びと 育 ち きずなが 育 む 甲 賀 の 未 来 プロジェクト 魅 力 の 伝 承 誇 りを 伝 える 甲 賀 の 宝 プロジェクト 5

これまでの 教 育 施 策 の 有 効 性 を 検 証 するとともに 施 策 のさらなる 一 貫 性 と 重 点 化 を 図 る 活 力 あふれるまち 甲 賀 を 維 持 発 展 させるためには まちに 集 うすべての 人 々 が 自 己 実 現 可 能 な 社 会 づくりをめざさなければなりません 今 後 も 本 計 画 に 基 づきながら 自 立 協 働 創 造 を 合 言 葉 に 市 民 だれも が 学 び 続 けることができる 生 涯 学 習 社 会 の 枠 組 みづくりをめざします 甲 賀 市 の 将 来 像 人 自 然 輝 きつづける あい 甲 賀 まちづくりの 理 念 自 然 のもたらす 大 地 の 恵 みが 市 民 の 暮 らしに 強 く 結 びついているまち 地 域 を 担 う 人 が 育 ち 広 域 的 な 交 流 や 活 力 が 生 まれているまち 互 いの 人 権 が 尊 重 され 生 活 の 安 心 感 や 生 きがいをみんなで 高 めているまち 2. 計 画 の 性 格 (1) 教 育 基 本 法 第 17 条 第 1 項 に 基 づく 教 育 振 興 基 本 計 画 を 参 酌 した 計 画 本 計 画 は 教 育 基 本 法 第 17 条 第 2 項 に 規 定 される 地 方 公 共 団 体 の 教 育 の 振 興 のための 施 策 に 関 する 基 本 的 な 計 画 であり 国 が 策 定 した 同 法 第 17 条 第 1 項 に 基 づく 第 2 期 教 育 振 興 基 本 計 画 のほか 滋 賀 県 が 策 定 した 第 2 期 滋 賀 県 教 育 振 興 基 本 計 画 を 参 考 とします (2) 甲 賀 市 総 合 計 画 後 期 基 本 計 画 に 対 応 した 教 育 分 野 に 関 する 中 期 的 な 計 画 本 計 画 は 本 市 におけるまちづくりの 最 上 位 計 画 である 甲 賀 市 総 合 計 画 後 期 基 本 計 画 と 整 合 した 教 育 分 野 に 関 する 主 要 施 策 を 総 合 的 かつ 体 系 的 に 構 築 す る 中 期 的 な 計 画 です なお 現 行 の 甲 賀 市 教 育 振 興 基 本 計 画 は 10 年 間 の 長 期 計 画 の 道 半 ば に あることから その 基 本 構 想 は 見 直 しを 行 わないこととしました 6

3. 計 画 の 期 間 本 計 画 は 平 成 22 年 2 月 策 定 の 甲 賀 市 教 育 振 興 基 本 計 画 に 掲 げる 今 後 10 年 先 を 見 通 した 教 育 のめざすべき 姿 を 見 据 え 平 成 26 (2014 )から 平 成 30 (2018 )までの5 年 間 で 総 合 的 かつ 計 画 的 に 取 り 組 むべき 施 策 を 示 します なお 計 画 の 期 間 中 計 画 に 掲 げた 施 策 について 定 期 的 に 自 ら 状 況 や 効 果 等 を 点 検 し 評 価 します また 点 検 評 価 の 結 果 については 公 表 することに より 計 画 の 見 直 しにつなげるとともに 本 市 の 教 育 に 関 わるすべての 方 々に 対 し 説 明 責 任 の 徹 底 を 図 ります 4. 計 画 で 取 り 扱 う 教 育 の 範 囲 (1) 家 庭 教 育 就 学 前 教 育 *3 学 校 教 育 及 び 社 会 教 育 のすべての 場 所 を 含 みます ただし 県 立 私 立 の 保 育 園 幼 稚 園 学 校 専 修 学 校 各 種 学 校 で 行 われる 教 育 内 容 等 については 各 学 校 園 の 独 立 性 を 尊 重 して 本 計 画 では 取 り 扱 わない こととします (2) 乳 幼 児 期 少 年 期 青 年 期 成 人 期 高 齢 期 のいずれの 時 期 の 教 育 も 含 みます (3) 教 育 施 策 を する 主 体 にかかわらず 本 市 における 教 育 分 野 に 関 する 施 策 を 総 合 的 かつ 体 系 的 に 構 築 します --------------------------------------------------------------------------- *3 本 市 教 育 振 興 基 本 計 画 の 中 では 就 学 前 教 育 は 幼 稚 園 及 び 保 育 園 での 教 育 活 動 をいいます 7

第 2 章 甲 賀 市 の 教 育 をめぐる 状 況 甲 賀 市 の 教 育 本 市 の 総 面 積 は481.69 平 方 キロメートル 人 口 93,681 人 ( 平 成 25 年 (2013 年 )3 月 末 現 在 )です 本 市 の 人 口 は 平 成 20 年 (2008 年 )9 月 末 現 在 の95,956 人 をピークに 減 少 に 転 じ 総 人 口 に 占 める14 歳 以 下 の 年 少 人 口 も 平 成 17 年 の15.4%から 平 成 24 年 には14.3%へと 減 少 し 一 方 では 65 歳 以 上 の 老 齢 人 口 は 平 成 17 年 の19.4% から 平 成 24 年 には22.3%と 増 加 しています このことは 全 国 的 な 傾 向 と 同 様 本 市 においても 少 子 高 齢 化 が 確 実 に 進 んでいることがうかがえます このような 中 市 域 が 広 い 本 市 においては 過 疎 化 や 高 齢 化 が 進 んでいる 地 域 もあり 学 校 規 模 においては800 人 に 近 い 大 規 模 校 から 10 人 程 度 の 小 規 模 校 まで その 教 育 環 境 に 大 きな 違 いが 生 まれています 一 部 の 学 校 を 除 き 今 後 も 一 段 人 口 推 移 と 児 童 生 徒 数 の 減 少 が 予 想 され る 中 集 団 での 子 どもたちの 学 び 人 口 ( 人 ) をどのように 保 障 するかが 大 きな 生 産 年 齢 年 少 人 口 年 次 課 題 となっています 人 口 総 数 老 年 人 口 地 理 的 状 況 では 鈴 鹿 山 脈 を 源 15~64 0~14 歳 流 とする 野 洲 川 や 杣 川 信 楽 盆 地 歳 65 歳 以 上 や 水 口 地 域 の 平 野 部 など 市 内 全 平 成 17 年 95,619 14,745 62,310 18,564 域 が 豊 かな 自 然 に 恵 まれた 地 域 と 平 成 18 年 95,805 14,572 62,206 19,027 なっています 平 成 19 年 95,808 14,408 61,861 19,539 その 恵 まれた 生 活 環 境 から 生 平 成 20 年 95,956 14,365 61,705 19,886 み 出 された 歴 史 文 化 面 では 聖 武 平 成 21 年 95,450 14,154 61,052 20,244 天 皇 によって 開 かれた 紫 香 楽 宮 や 平 成 22 年 94,771 13,862 60,495 20,414 中 世 甲 賀 衆 たちによる 独 自 の 地 平 成 23 年 94,353 13,602 60,344 20,407 域 連 合 体 として 知 られる 甲 賀 郡 平 成 24 年 94,023 13,436 59,618 20,969 中 惣 織 豊 期 に 豊 臣 秀 吉 の 命 によ 平 成 25 年 93,440 13,245 58,495 21,700 り 築 城 された 水 口 岡 山 城 跡 近 世 [ 出 典 : 人 口 統 計 (9 月 末 人 口 )] の 東 海 道 の 宿 場 町 や 城 下 町 など それぞれ 時 代 の 特 徴 を 示 した 歴 史 遺 産 があります また 仏 教 美 術 を 中 心 に 県 内 でも 有 数 の 内 容 や 件 数 を 誇 る 豊 富 な 文 化 財 をはじめ 甲 賀 流 忍 者 など 地 域 色 豊 かな 歴 史 が 今 も 息 づいています 8

さらに 本 市 には 新 名 神 高 速 道 路 や 国 道 1 号 などの 幹 線 道 路 が 市 内 を 走 り その 利 便 性 から 多 くの 企 業 が 進 出 住 宅 団 地 も 数 多 く 造 成 され 内 陸 工 業 地 として 発 展 をとげてい ます このように 豊 かな 自 然 に 抱 かれ 古 いものと 新 しいものが 調 和 を 見 せる 本 市 も 都 市 化 の 進 展 の 中 で 地 域 や 家 庭 の 絆 やその 教 育 力 には 陰 りが 見 られます しかしながら 古 来 からの 伝 統 である 共 助 の 精 神 は 未 だ 人 々の 心 の 中 に 息 づいて おり 平 成 23 からスタートした 地 域 の 自 治 組 織 自 治 振 興 会 は それぞれの 地 域 の 特 色 を 活 かした 特 色 ある 取 り 組 みが 進 められ 今 後 の 活 動 に 大 きな 期 待 をするとこ ろです 本 市 は こうした 恵 まれた 自 然 環 境 や 社 会 資 源 を 存 分 に 活 かし 本 市 の 将 来 像 である 人 自 然 輝 きつづける あい 甲 賀 の 実 現 に 向 け 本 市 ならではの 教 育 施 策 を 推 進 しています (1) 就 学 前 教 育 市 内 には 私 立 2 園 を 含 む7 園 の 幼 稚 園 私 立 5 園 を 含 む26 園 の 保 育 園 私 立 の 認 定 こども 園 が1 園 あり 幼 稚 園 には703 人 保 育 園 には2,241 人 の 園 児 が 在 園 しています( 平 成 25 年 (2013 年 )5 月 1 日 現 在 ) *4 平 成 21 年 (2009 年 )4 月 から 幼 保 一 元 化 園 を 開 設 し 保 育 園 児 と 幼 稚 園 児 が 一 緒 に 園 生 活 を 送 ることで 就 学 前 の 子 どもたちが 同 じ 保 育 教 育 を 受 けることが 可 能 となっています その 結 果 子 どもたちの 友 だち 関 係 が 広 がるとともに 子 ども の 生 活 や 発 達 を 連 続 して 支 える 体 制 も 整 えています 就 学 前 の 子 どもたちの 学 びは さまざまな 遊 び の 中 で 人 モノ 自 然 などと の 直 接 的 なふれあいをとおして 行 われることが 特 徴 です この 直 接 体 験 が 子 どもた ちの 新 しい 学 びの 力 を 生 み 出 す 基 となります 本 市 の 就 学 前 教 育 は この 就 学 前 の 子 どもの 発 達 特 性 を 踏 まえた 甲 賀 市 乳 幼 児 保 育 教 育 の 指 針 のもと 各 園 が 位 置 する 地 域 の 特 色 や 子 どもの 発 達 集 団 での 生 活 経 験 年 数 の 差 家 庭 環 境 などを 勘 案 しながら 早 寝 早 起 き 朝 ごはん あいさつ 読 書 運 動 などの 基 本 的 な 生 活 習 慣 を 確 実 に 身 につけることを 第 一 に 人 と 関 わる 力 や 豊 かな 心 と 健 やかな 体 づくりなど 生 きる 力 の 基 礎 を 培 うことをめざしています そのために 各 園 の 保 育 教 育 活 動 では その 特 色 を 活 かした 独 自 の 目 標 や 保 育 教 育 課 程 のもと 子 どもの 発 達 に 応 じた 生 活 環 境 を 整 え 生 活 リズムに 配 慮 したきめ 細 やかな 指 導 援 助 を 行 い 自 分 でやり 遂 げた という 達 成 感 を 味 わうことのできる 自 立 をめざした 取 り 組 みを 進 めています また さまざまな 人 やモノとの 関 わりの 中 で 子 どもたちが 自 己 充 実 を 図 り 遊 びのルールやきまりの 意 味 などを 実 感 できる 活 動 や --------------------------------------------------------------------------- *4 幼 稚 園 と 保 育 園 の 施 設 や 運 営 を 一 元 化 することで 効 率 的 な 経 営 を 行 うとともに 一 体 的 な 就 学 前 教 育 を します 9

自 然 に 接 しながら 生 命 尊 重 の 心 情 を 身 につけていくことも 大 切 にしています さらに 教 職 員 の 資 質 や 専 門 性 の 向 上 を 図 るため 公 立 園 と 私 立 園 が 一 緒 に 参 加 で きる 研 修 や 園 訪 問 相 談 事 業 等 も 積 極 的 に しています 市 内 の 保 育 園 幼 稚 園 への 入 園 児 数 の 推 移 保 育 園 ( 私 立 含 む) 各 年 4 月 1 日 現 在 平 成 21 平 成 22 平 成 23 平 成 24 平 成 25 (2009 ) (2010 ) (2011 ) (2012 ) (2013 ) 全 体 2,143 人 2,112 人 2,172 人 2,190 人 2,220 人 5 歳 児 661 人 583 人 606 人 587 人 596 人 4 歳 児 578 人 597 人 572 人 574 人 590 人 3 歳 児 476 人 463 人 490 人 504 人 455 人 2 歳 児 252 人 261 人 286 人 290 人 309 人 1 歳 児 154 人 174 人 186 人 201 人 219 人 0 歳 児 22 人 34 人 32 人 34 人 51 人 幼 稚 園 ( 私 立 含 む) 各 年 5 月 1 日 現 在 全 体 705 人 700 人 715 人 725 人 703 人 5 歳 児 257 人 266 人 247 人 259 人 256 人 4 歳 児 272 人 246 人 256 人 267 人 236 人 3 歳 児 176 人 188 人 212 人 199 人 211 人 資 料 : 甲 賀 市 教 育 委 員 会 調 べ (2) 学 校 教 育 豊 かさと 利 便 性 を 追 求 してきた 現 代 社 会 は その 社 会 構 造 を 大 きく 変 化 させてきま した 家 庭 や 地 域 がもつ 教 育 力 が 十 分 に 機 能 していないことや 人 と 人 とのつながりが 希 薄 になったこと 異 年 齢 の 子 どもたちが 群 れて 遊 ぶという 成 長 に 欠 かせない 体 験 の 場 が 影 を 潜 め 遊 びをとおして 身 につけることができるさまざまな 知 恵 の 溜 め 込 みが 十 分 でないこと 情 報 化 社 会 の 到 来 は 日 常 における 人 と 人 との 直 接 的 なかかわり 方 を 学 び そのスキルを 磨 く 場 を 奪 っていることなど 子 どもたちが 育 つ 環 境 はますま すその 厳 しさを 増 してきています 子 どもたちは 小 学 校 入 学 とともに 教 科 の 学 習 を 始 めることになります その 時 に 子 どもたちが 乗 り 越 えなければならない 大 きな 課 題 が 出 現 します この 課 題 は それ までの 生 活 や 育 ちの 中 で 十 分 に 人 モノ 自 然 などの 具 体 物 とのかかわりを 持 った 子 ど もたちには 容 易 に 乗 り 越 えられるものですが その 体 験 がしっかりと 溜 め 込 まれてい ない 子 どもにとっては 学 習 を 進 めたり 友 だちとの 関 係 を 結 ぶ 場 面 において そのこ とが 大 きな 障 害 となります その 結 果 適 切 な 意 思 疎 通 ができなかったり 上 手 く 人 間 関 係 が 築 けないことが 原 因 と 思 われる 児 童 生 徒 間 のトラブルや 学 校 不 適 応 学 力 が 定 着 しないなどの 課 題 を 持 つ 児 童 生 徒 が 増 加 し いじめを 誘 発 する 要 因 のひとつにもなっています また 現 代 社 会 においては 子 どもたちが 夢 を 持 ちにくい 社 会 になりつつあります 10

かつて 子 どもたちは 夢 をどう 実 現 するかをテーマに 意 欲 を 沸 き 立 たせてきました しかし 現 状 に 大 きな 不 満 のない 現 代 に 生 きる 子 どもたちは その 学 ぶ 意 欲 にも 陰 りが みられ 生 きる 目 的 さえ 明 確 でないという 実 態 もあります 現 代 は 子 どもたちに 夢 をどうもたせるかも 教 育 の 大 きな 課 題 となっています 児 童 生 徒 数 の 推 移 ( 平 成 21 ~25 ) 各 年 5 月 1 日 現 在 学 校 小 学 校 中 学 校 平 成 21 平 成 22 平 成 23 平 成 24 平 成 25 学 年 (2009 ) (2010 ) (2011 ) (2012 ) (2013 ) 1 年 生 944 928 855 863 861 2 年 生 941 942 925 858 861 3 年 生 951 934 953 920 866 4 年 生 1,027 947 938 954 920 5 年 生 987 1,026 944 937 955 6 年 生 981 986 1,030 946 933 合 計 5,831 5,763 5,645 5,478 5,396 1 年 生 946 936 947 971 901 2 年 生 923 942 933 953 973 3 年 生 1,059 912 940 940 947 合 計 2,928 2,790 2,820 2,864 2,821 小 中 学 校 総 計 8,759 8,553 8,465 8,342 8,217 平 成 25 年 (2013 年 )5 月 1 日 現 在 市 内 には 市 立 小 学 校 23 校 に5,396 人 の 児 童 が 市 内 中 学 校 6 校 に2,821 人 の 生 徒 が 在 籍 しています 少 子 化 の 進 行 に 伴 い 本 市 でも 児 童 生 徒 数 が 徐 々に 減 少 傾 向 にあります 甲 賀 市 では 人 自 然 輝 きつづける あい 甲 賀 を 担 う 子 どもの 育 成 を 教 育 の 目 的 に 掲 げ 特 に 学 校 教 育 においては 命 を 愛 し 命 を 磨 き 命 を 輝 かせる 子 どもたちの 育 ち をめざして 教 育 活 動 に 取 り 組 んでいます 命 を 愛 し とは それぞれに 果 たすべき 役 割 を 担 って 預 かったかけがえのない 私 たちの 命 を 愛 することであり 命 を 磨 く とは 将 来 その 役 割 を 果 たすために 今 学 習 活 動 をとおして 知 恵 や 心 言 動 に 磨 きをかけ 強 くたくましい 体 をつくること そしてそのことによって 一 人 ひとりは 命 を 輝 かせる ことになることを 意 味 して います 幸 い 本 市 には 美 しい 自 然 と 豊 かな 歴 史 文 化 そして 温 かな 人 の 心 と 和 が 今 も 息 づいています 本 市 のもつよさを 生 かし 伝 統 を 受 け 継 ぎ 安 全 安 心 な 学 習 環 境 のもと 生 きる 力 を 育 み 未 来 を 切 り 開 く 心 豊 かでたくましい 子 どもの 育 成 に 今 後 も 努 めることが 何 よりも 大 切 です 本 市 学 校 教 育 推 進 の 基 本 として 次 の5 点 を 掲 げて 取 り 組 んでいます 1 確 かな 学 力 の 育 成 2 豊 かな 人 間 性 や 社 会 性 の 育 成 11

3 健 やかな 体 とたくましい 体 力 を 育 む 教 育 の 充 実 4 地 域 に 開 かれ 信 頼 される 学 校 づくりの 推 進 5 教 師 力 を 高 める 教 職 員 研 修 の 充 実 (3) 社 会 教 育 多 様 で 変 化 の 激 しい 社 会 将 来 の 予 測 が 困 難 な 時 代 を 迎 え 市 民 一 人 ひとりがより よく 生 きるために 生 涯 を 通 じて 学 ぶことができる 生 涯 学 習 社 会 への 移 行 が 急 がれま す 本 市 では 市 内 に 有 する 公 民 館 (14 施 設 )や 図 書 館 (5 館 ) スポーツ 施 設 (2 0 館 )など 多 くの 社 会 教 育 施 設 を 拠 点 として 趣 味 教 養 の 学 習 地 域 の 歴 史 や 文 化 財 に 関 する 情 報 の 発 信 人 権 学 習 図 書 の 紹 介 や 読 み 聞 かせ スポーツ 活 動 など 幅 広 い 学 習 の 場 や 機 会 を 提 供 しています さらに 社 会 教 育 施 設 等 での 学 びをきっかけに 自 ら 意 欲 的 に 学 習 活 動 に 取 り 組 み その 学 習 成 果 を 自 発 的 に 生 かし 地 域 などで 自 立 したまちづくりに 活 かす 個 人 や 団 体 グループも 数 多 くあります このように 社 会 教 育 は 個 人 やグループ 等 の 生 涯 を 通 じた 学 びの 入 り 口 を 提 供 する 役 割 を 果 たすだけでなく その 学 びをまちづくりに 活 かす 市 民 の 自 己 実 現 を 支 援 しながら 生 涯 学 習 社 会 を 築 く 人 を 育 てる 重 要 な 役 割 を 担 っています そのために 社 会 教 育 行 政 には 市 民 の 学 習 意 欲 を 引 き 出 し 生 涯 にわたり いつで も どこでも 学 びたいときに 学 べる 教 育 環 境 を 整 えることが 求 められています 公 民 館 や 図 書 館 等 各 種 の 社 会 教 育 施 設 で 提 供 する 情 報 は さまざまな 学 習 ニーズに 応 えられる 多 様 で 質 の 高 いものが 必 要 であり また 学 びをとおして 人 と 人 グル ープとグループ そして 学 びが 活 かせる 場 への 繋 ぎも 重 要 となります 従 来 から 社 会 教 育 を 推 進 してきた 各 種 団 体 は 現 在 もその 目 的 に 応 じて 多 様 な 活 動 を 自 主 的 に 展 開 しています しかし それらの 活 動 に 対 する 市 民 の 関 心 は 決 して 高 い とはいえず 価 値 観 の 多 様 化 や 地 域 社 会 における 人 間 関 係 の 希 薄 化 少 子 化 後 継 者 不 足 とも 相 まって その 活 動 は 年 々 厳 しさを 増 してきています そのような 中 平 成 23 に 発 足 した 自 治 振 興 会 の 取 り 組 みでは 住 民 自 治 のも と 協 働 して 地 域 の 活 性 化 に 取 り 組 む 姿 が 生 まれてきており 新 たなまち 興 しの 組 織 と して 大 いに 期 待 されます 今 後 は こうした 各 種 団 体 との 緊 密 な 情 報 共 有 を 進 めるとともに 社 会 教 育 委 員 の 会 議 や 図 書 館 協 議 会 などの 諮 問 機 関 からの 提 言 等 を 踏 まえながら 各 種 施 設 がより 有 効 なサービスが 提 供 できる 方 策 を 具 現 化 するとともに 青 年 リーダーの 育 成 にも 努 め る 必 要 があります また 先 人 が 培 ってきた 豊 かな 歴 史 や 文 化 財 をもつ 本 市 においては これらをすべ ての 市 民 共 通 の 宝 として 共 有 することで 地 域 への 誇 りを 醸 成 し まちへの 愛 着 心 を 育 12

むために 講 座 等 を 通 じて 積 極 的 に 地 域 学 を 展 開 することも 社 会 教 育 にとって 大 切 です (4) 教 育 施 設 市 内 には 小 中 学 校 や 公 民 館 図 書 館 スポ ーツ 施 設 などをはじめ 130の 教 育 施 設 があ ります( 平 成 25 年 (2013 年 )4 月 1 日 現 在 ) 平 成 16 年 (2004 年 )10 月 に5つの 町 が 合 併 して 誕 生 した 甲 賀 市 では 各 種 教 育 施 設 が 目 的 どおりの 効 果 が 発 揮 されているかどうかを 点 検 評 価 し 設 置 意 義 が 変 化 又 は 希 薄 化 した 施 設 や 重 複 過 剰 な 配 置 となっている 施 設 について は 統 合 廃 止 を 含 めた 適 正 配 置 の 検 討 が 必 要 です 施 設 の 改 築 改 修 方 法 についても 老 朽 化 したら 建 替 える という 従 来 のサイクルを 改 め 既 存 施 設 を 社 会 資 本 として 活 用 しながら 耐 用 年 数 の 長 期 化 や 性 能 の 保 全 向 上 を 図 るよう 見 直 す 必 要 があります また 他 市 に 誇 れる 施 設 数 を 有 する 図 書 館 に 市 立 教 育 施 設 数 施 設 の 種 類 施 設 数 幼 稚 園 5 保 育 園 21 義 務 教 育 小 学 校 23 施 設 中 学 校 6 教 育 研 究 所 1 特 別 支 援 教 育 施 設 9 学 校 給 食 センター 3 社 会 教 育 公 民 館 14 施 設 公 民 館 類 似 施 設 6 図 書 館 5 青 少 年 教 育 施 設 3 文 化 ホール 等 6 スポーツ 施 設 20 歴 史 資 料 館 等 8 合 計 130 資 料 : 甲 賀 市 教 育 委 員 会 調 べ あっては 市 立 図 書 館 としての 共 通 の 運 営 を 基 本 としながらも 地 域 性 をもたせるな ど 各 館 の 独 自 性 独 創 性 を 活 かした 運 営 展 開 をめざす 必 要 があります そのために も 施 設 の 管 理 運 営 についてはアウトソーシング *5 も 視 野 に 入 れながら 必 要 に 応 じ てその 形 態 を 見 直 す 必 要 があります 以 下 に 甲 賀 市 の 教 育 をめぐる 現 状 と 課 題 について 説 明 します --------------------------------------------------------------------------- *5 民 間 が 保 有 する 経 営 資 源 ( 人 材 財 源 知 識 技 術 力 等 )を 調 達 活 用 してサービス 提 供 を 行 う 手 法 を 広 く 指 すものです この 計 画 の 中 では 外 部 委 託 のみならず 市 民 との 協 働 や 民 営 化 なども 含 まれています また 民 間 には 企 業 のほか 市 民 活 動 団 体 や 地 域 団 体 ( 区 自 治 会 )などを 含 みます 13

1. 家 庭 教 育 への 支 援 ( 現 状 ) 家 庭 とは 人 間 がつくる 最 小 単 位 の 社 会 であり その 中 で 親 が 子 どもに 対 し て 言 葉 やコミュニケーション 基 本 的 生 活 習 慣 や 人 への 思 いやりなど 生 きていく うえで 必 要 なスキル( 技 術 )を 伝 えるとともに 人 への 信 頼 感 の 基 盤 を 育 む 営 みが 家 庭 教 育 です 平 成 18 年 に 改 正 された 教 育 基 本 法 第 10 条 には 父 母 その 他 の 保 護 者 は 子 の 教 育 について 第 一 義 的 責 任 を 有 するもの と 規 定 されています しかし 核 家 族 化 共 働 きやひとり 親 家 庭 の 増 加 地 域 における 地 縁 的 なつなが りの 希 薄 化 など 社 会 状 況 が 大 きく 変 化 し 価 値 観 が 多 様 化 する 中 で 家 庭 や 地 域 の 教 育 力 の 低 下 が 本 市 においてもうかがえます このようなことから 子 育 てに 対 する 負 担 や 孤 立 感 不 安 感 を 持 っている 保 護 者 の 支 援 として 家 庭 教 育 講 座 やブックスタート 事 業 親 子 の 交 流 体 験 を 通 したふ れあいの 場 づくり 早 寝 早 起 き 朝 ごはん あいさつ 読 書 運 動 による 生 活 リズムの 提 唱 や 世 代 環 境 に 応 じた 家 庭 教 育 支 援 事 業 を しています ( 課 題 ) 胎 児 期 から 児 童 まで さまざまな 発 達 段 階 の 子 どもとその 保 護 者 への 家 庭 教 育 支 援 として 家 庭 教 育 講 座 や 子 育 て 親 育 ち 講 座 などで 子 育 てを 振 り 返 り 子 育 てを 考 える 場 の 提 供 を 行 っています しかし 状 況 は 地 域 によってさまざ まであり 連 続 した 支 援 事 業 や 他 機 関 で 行 われている 子 育 て 支 援 事 業 との 連 携 が 必 要 です また 子 育 ての 現 状 を 理 解 し 支 援 を 行 う 地 域 のボランティアの 養 成 やそ の 活 動 を 進 める 取 り 組 みも 必 要 です さらに 家 庭 教 育 支 援 事 業 についての 情 報 を 求 める 声 も 多 く より 一 層 の 事 業 の 情 報 提 供 を 行 う 必 要 があります 2. 就 学 前 教 育 の 充 実 ( 現 状 ) 幼 保 一 元 化 が 平 成 21 からスタートし 本 市 においては 保 育 園 幼 稚 園 とも に 甲 賀 市 乳 幼 児 保 育 教 育 の 指 針 に 目 標 や 重 点 項 目 を 掲 げ 甲 賀 市 乳 幼 児 保 育 教 育 課 程 を 策 定 し 統 一 したカリキュラムのもと 就 学 前 の 保 育 教 育 に 取 り 組 んでいます 一 方 子 育 てに 不 安 を 感 じたり 子 どもとの 関 わり 方 に 悩 みを 抱 えたりしている 保 護 者 が 増 えており 子 どもの 健 やかな 成 長 や 発 達 のために 関 係 機 関 が 密 接 に 連 携 を 図 りながら 相 談 事 業 や 保 護 者 研 修 の 充 実 に 努 めています 14

さらに 教 職 員 においては 保 育 教 育 の 中 での 気 づき から 自 らの 課 題 を 見 つけ より 一 層 専 門 的 な 知 識 や 技 術 を 身 につけることができるように 研 修 会 などに 積 極 的 に 参 加 し 資 質 向 上 に 努 めています ( 課 題 ) 園 においては 乳 幼 児 期 は 生 涯 にわたる 人 間 形 成 の 基 礎 を 培 う 重 要 な 時 期 であ ること を 大 切 にし 安 心 して 自 分 の 気 持 ちや 考 えを 表 現 できる 環 境 の 充 実 自 発 的 な 遊 び 心 や 身 体 を 動 かす 体 験 が 求 められています また 子 育 てを 取 り 巻 く 社 会 の 変 化 により 保 護 者 の 価 値 観 が 多 様 化 していることから 家 庭 との 日 々の 連 携 が 極 めて 重 要 です そこで 子 どもの 心 身 の 発 達 過 程 を 踏 まえて 一 人 ひとりに 寄 り 添 った 保 育 教 育 実 践 のために 人 権 教 育 特 別 支 援 教 育 等 の 教 職 員 研 修 を 継 続 的 に し 資 質 の 向 上 に 努 めていく 必 要 があります 3. 学 校 教 育 の 充 実 ( 現 状 ) 学 校 教 育 は 児 童 生 徒 が 持 つ 能 力 を 伸 ばし 将 来 にわたり 自 立 的 に 社 会 を 生 きぬく 知 徳 体 の 調 和 がとれた 社 会 人 としての 基 礎 を 培 うことをめざしています 特 に 児 童 生 徒 の 生 きる 力 の 中 核 となる 確 かな 学 力 の 定 着 は 学 校 教 育 の 最 大 の 責 務 です 各 学 校 では 平 成 19 から されている 全 国 学 力 学 習 状 況 調 査 *6 等 の 結 果 を 踏 まえ 毎 年 わが 校 の 学 力 向 上 策 を 策 定 し より 充 実 した 授 業 づくりに 取 り 組 むなど 確 かな 学 力 の 育 成 をめざした 取 り 組 みを 進 めています また 児 童 生 徒 の 学 習 意 欲 の 向 上 や 学 習 習 慣 の 定 着 をめざした 教 育 研 究 所 による 調 査 研 究 予 習 を 活 *7 かした 授 業 展 開 や こうか 的 学 び 向 上 事 業 の 指 定 校 の 研 究 成 果 を 広 く 市 内 の 学 校 に 拡 げることにより 各 校 の 教 育 の 質 を 高 めることにも 取 り 組 んでいます さらに 来 るべき 国 際 社 会 のステージで 活 躍 できる 人 材 を 育 成 するために 外 国 語 指 導 助 手 や 国 際 交 流 員 を 任 用 配 置 し 外 国 語 活 動 や 英 語 教 育 の 充 実 を 図 っています 児 童 生 徒 の 豊 かな 人 間 性 や 社 会 性 を 育 む 教 育 では 人 モノ 自 然 との 直 接 的 なふ れあいを 通 した 学 びや 豊 かな 地 域 の 自 然 や 伝 統 歴 史 を 教 材 とした 地 域 学 に 取 り 組 むなど 体 験 を 重 視 した 教 育 活 動 を 進 めています また 学 校 での 朝 の 読 書 時 間 の 設 定 や 年 間 50 冊 の 読 書 の 推 奨 さらに 学 校 司 書 を 巡 回 させた 読 書 活 動 の 充 実 にも 取 り 組 み 読 書 をとおして 心 の 耕 し に 努 めています --------------------------------------------------------------------------- *6 文 部 科 学 省 が 全 国 の 小 学 校 6 年 生 中 学 校 3 年 生 を 対 象 に 平 成 19 (2007 )から しています 教 科 に 関 する 調 査 ( 国 語 算 数 数 学 )のほか 生 活 習 慣 や 学 習 環 境 等 に 関 する 質 問 紙 調 査 を し 学 力 とその 相 関 関 係 等 についても 分 析 されます *7 主 体 的 に 学 び 豊 かな 考 え 方 をもち 自 らを 表 現 する 子 どもの 育 成 をめざして 家 庭 学 習 における 予 習 を 活 か す 学 習 指 導 の 工 夫 について 実 践 研 究 を 行 っています 15

また 小 規 模 小 学 校 児 童 が 切 磋 琢 磨 しながら 学 習 に 取 り 組 めるよう 近 隣 の 小 学 校 の 児 童 が 学 びの 場 を 共 にする 集 合 学 習 の 取 り 組 みも 進 めています 健 やかな 体 とたくましい 体 力 を 育 む 教 育 では 日 頃 から 児 童 生 徒 が 運 動 に 親 しみ 運 動 習 慣 を 身 に 付 けることによって 健 康 体 力 の 保 持 増 進 を 図 るとともに 食 育 の 充 実 にも 取 り 組 んでいます 生 徒 数 の 減 少 に 伴 う 部 の 存 続 や 指 導 者 の 確 保 などの 課 題 があるものの 市 内 の 中 学 校 部 活 動 は 熱 心 な 取 り 組 みが 行 われ 全 国 大 会 等 への 出 場 も 毎 年 続 いており 優 秀 な 成 績 を 残 している 学 校 もあります 一 方 学 校 教 育 を 推 進 充 実 していくためには 保 護 者 や 地 域 関 係 機 関 の 理 解 と 支 援 がなければなりません 市 内 の 学 校 では これまでの 校 報 等 に 加 え 平 成 24 から 学 校 ホームペー ジを 開 設 し 情 報 発 信 に 努 めています また 積 極 的 に 地 域 人 材 を 活 用 した 授 業 や 指 導 も 行 っています さらに 学 校 評 議 員 からの 評 価 をいただきながら 学 校 経 営 の 改 善 や 開 かれた 学 校 づくり に 取 り 組 んでいます このように 伝 統 ある 甲 賀 の 地 域 力 教 育 力 学 校 力 を 基 盤 として 郷 土 の 地 域 の 自 然 歴 史 伝 統 人 材 を 活 用 し 次 代 の 甲 賀 市 を 担 う 児 童 生 徒 の 育 成 に 取 り 組 んでいます ( 課 題 ) しかし 恵 まれた 時 代 を 生 きる 現 代 の 子 どもたちの 中 には 夢 が 持 てないでいる 子 どもが 増 加 しつつあります 夢 は 子 どもががんばるための 最 大 の 宝 です 夢 を 持 て ないこと 学 びの 目 的 が 見 つからないことが 今 の 子 どもたちの 学 習 に 向 かう 姿 勢 や 意 欲 に 大 きな 影 を 落 としています 学 習 への 意 欲 の 向 上 学 習 習 慣 の 定 着 そして 目 標 を 定 め 自 らの 限 界 に 果 敢 に 挑 戦 する 子 どもたちを 育 てることが 本 市 教 育 最 大 の 課 題 となります 本 市 児 童 生 徒 は 概 ね 落 ち 着 いた 状 況 の 中 で 学 校 生 活 を 送 り 変 わらぬ 態 度 で 学 習 や 諸 活 動 に 取 り 組 んでいます しかしその 学 習 態 度 は 与 えられた 課 題 に 真 面 目 に 取 り 組 むという 受 動 的 な 姿 が 主 流 となっています 学 習 とは 自 ら 学 び 取 るもの との 意 識 の 転 換 を 図 るためにも 現 在 市 教 育 研 究 所 等 が 進 める 予 習 を 活 かした 授 業 づく り が 市 内 すべての 学 校 で 実 践 されるよう その 取 り 組 みの 継 続 深 化 が 求 められま す また 全 国 学 力 学 習 状 況 調 査 にみる 本 市 児 童 生 徒 の 学 力 は 全 国 や 県 との 比 較 から 満 足 できるレベルにはないといえます 特 に 小 学 校 において 確 かに 読 み 取 る 力 や 自 分 なりの 考 えを 練 り 上 げる 力 そして 書 きまとめる 力 などの 面 でさら なる 指 導 の 改 善 が 必 要 であり 児 童 生 徒 の 能 力 の 磨 きが 早 急 に 求 められています さらに 少 子 化 や 家 庭 や 地 域 社 会 における 人 間 関 係 の 希 薄 化 や 情 報 化 の 急 速 な 発 展 普 及 によるコミュニケーションのあり 方 の 変 化 などにより 対 人 関 係 が 円 滑 に 築 16

けないことに 起 因 する 生 徒 間 のトラブルが 見 られ いじめ 問 題 に 繋 がるケースもあり ます また さまざまな 要 因 から 不 登 校 や 学 校 不 適 応 の 課 題 を 持 つ 児 童 生 徒 も 多 く 見 られます 授 業 の 中 で また すべての 教 育 活 動 をとおして 児 童 生 徒 同 士 が 共 に 関 わり 協 働 する 場 を 設 定 し 人 間 関 係 のスキルを 磨 く 指 導 が 行 われる 必 要 があります 一 方 本 市 には29 校 の 小 中 学 校 があり 800 人 に 近 い 大 規 模 校 から10 人 程 度 の 小 規 模 校 までその 規 模 はさまざまです 各 学 校 はそれぞれに 歴 史 と 伝 統 を 持 ち 長 きにわたりその 特 色 を 活 かした 教 育 づくりで 成 果 をあげてきています 現 在 規 模 の 極 めて 小 さな 市 内 5 小 学 校 を 特 認 校 に 指 定 し それぞれの 学 校 の 強 みを 活 かした 教 育 が 市 内 すべての 児 童 に 利 用 できる 新 しい 教 育 体 制 をスタートさせ ています 今 後 は 小 中 一 貫 教 育 校 など 将 来 を 見 据 えた 新 しい 義 務 教 育 学 校 を 志 向 する 等 積 極 的 なモデル 校 づくりに 向 けた 調 査 研 究 も 必 要 となってきています そのためにも 教 職 員 の 人 材 確 保 及 びその 資 質 の 向 上 に 向 けた 取 り 組 みをとおして 甲 賀 市 教 育 を 担 うリーダーの 育 成 が 急 務 となります 4. 特 別 支 援 教 育 の 充 実 ( 現 状 ) *8 公 立 私 立 の 幼 稚 園 保 育 園 に 在 園 児 のうち 特 別 支 援 教 育 の 必 要 な 園 児 は 平 成 25 年 (2013 年 )で501 人 ( 全 体 の16.3%)です また 市 内 小 中 学 校 の 特 別 支 援 学 級 在 籍 者 は319 人 ( 同 3.8%) 通 常 学 級 にお ける 特 別 な 支 援 を 必 要 とする 児 童 生 徒 は( 同 年 10 月 現 在 )867 人 ( 同 10.6%) となっています また 言 語 や 発 達 障 害 に 対 する 支 援 や 指 導 を 行 うため 市 内 6 箇 所 に 開 設 している 甲 *9 賀 市 ことばの 教 室 には 園 児 が63 人 児 童 生 徒 が144 人 通 級 しています 特 別 支 援 が 必 要 な 園 児 及 び 児 童 生 徒 数 平 成 21 年 平 成 22 年 平 成 23 年 平 成 24 年 平 成 25 年 (2009 年 ) (2010 年 ) (2011 年 ) (2012 年 ) (2013 年 ) 支 援 が 必 要 な 園 児 数 ( 各 年 2 月 1 日 現 在 ) 支 援 が 必 要 な 児 童 生 徒 数 ( 各 年 10 月 1 日 現 在 ) 351 人 (11.9%) 795 人 (9.1%) 384 人 (13.2%) 1,101 人 (13.4%) 425 人 (13.9%) 881 人 (13.2%) 485 人 (15.9%) 988 人 (11.9%) 501 人 (16.3%) 1,186 人 (14.4%) 資 料 : 甲 賀 市 教 育 委 員 会 調 べ --------------------------------------------------------------------------- *8 発 達 障 害 を 含 むすべての 障 がいを 持 つ 子 どもを 対 象 に 自 立 や 社 会 参 加 に 向 け 一 人 ひとりの 教 育 的 ニーズを 把 握 して その 持 てる 力 を 高 め 生 活 や 学 習 上 の 困 難 を 改 善 又 は 克 服 するための 適 切 な 指 導 及 び 必 要 な 支 援 を 行 います *9 発 音 に 誤 りがある うまく 話 せない ことばでうまく 物 事 を 表 現 できないなど ことばの 面 で 問 題 を 抱 える 子 どもに 対 し 自 らの 力 を 十 分 に 発 揮 し 集 団 生 活 が 送 れるよう 支 援 することを 目 的 に 一 人 ひとりに 合 った 指 導 や 教 育 相 談 を 行 います 17

平 成 18 年 7 月 に 学 校 教 育 法 に 特 別 支 援 教 育 が 位 置 づけられ 学 校 では 平 成 1 9 年 4 月 から 本 格 的 に 特 別 支 援 教 育 が 開 始 されて 以 降 特 別 支 援 が 必 要 と 認 められる 園 児 児 童 生 徒 数 は 年 々 増 加 してきています これは 特 別 支 援 教 育 の 理 解 が 園 学 校 保 護 者 にひろく 浸 透 し 発 達 上 の 課 題 のあ る 園 児 児 童 生 徒 の 把 握 が 進 み 相 談 や 具 体 的 な 支 援 がこれまで 以 上 に 行 われるよ うになってきたためであると 考 えられます 一 方 本 市 では 平 成 21 (2009 )に 設 置 した 発 達 支 援 室 により 発 達 障 がいをはじめとする 障 がいのある 園 児 児 童 生 徒 に 対 し 乳 幼 児 から 青 年 成 人 期 にい たるまでの 継 続 した 支 援 の 体 制 づくりに 努 めています 今 後 においても 福 祉 と 教 育 をつなぐ 要 の 役 割 が 期 待 されています また 平 成 21 (2009 )から 運 用 を 開 始 した ここあいパスポート *10 を 有 効 活 用 しながら 支 援 を 進 めていきます ( 課 題 ) 各 園 学 校 では 該 当 児 童 生 徒 に 合 わせた 個 別 の 指 導 計 画 を 作 成 し それに 沿 って 指 導 実 践 評 価 記 録 を 行 い 指 導 の 有 効 性 を 高 める 取 り 組 みをめざしています その ために その 指 導 計 画 の 作 成 や 指 導 内 容 ついて 保 護 者 との 情 報 共 有 をさらに 進 めて 行 く 必 要 があります また 指 導 の 連 続 性 を 図 るために 保 護 者 の 理 解 を 得 たうえで 学 年 間 や 学 校 間 等 の 引 き 継 ぎを 確 実 に 行 う 必 要 もあります また 特 別 支 援 教 育 は 早 期 にその 障 がいを 認 知 し 保 護 者 の 思 いに 寄 り 添 った 相 談 支 援 指 導 を 行 うことが 何 よりも 重 要 です 教 職 員 の 資 質 向 上 に 向 けた 研 修 を 充 実 させるとともに 管 理 職 や 特 別 支 援 コーディ ネータ( 特 別 支 援 教 育 担 当 教 員 )のリーダーシップのもと 園 学 校 内 は 勿 論 関 係 機 関 との 連 携 もあわせ 組 織 的 な 取 り 組 みを 行 える 体 制 づくりも 必 要 です 特 に 特 別 支 援 教 育 における 園 学 校 と 発 達 支 援 室 のかかわりは 大 きく 今 後 関 係 課 と 協 議 を 深 め さらに 安 心 かつ 有 効 な 支 援 が 提 供 できる 体 制 づくりと 取 り 組 み 内 容 の 研 究 を 進 める 必 要 があります --------------------------------------------------------------------------- *10 支 援 を 必 要 とする 人 が 乳 幼 児 期 から 学 齢 期 そして 就 労 生 活 にいたるまで 医 療 保 健 福 祉 教 育 などの 関 係 機 関 と 連 携 をもち とぎれのない 支 援 に 活 用 できる 相 談 支 援 ファイルです 個 別 の 指 導 計 画 や 個 別 の 支 援 計 画 また 関 係 機 関 の 情 報 等 支 援 の 記 録 を 一 つにまとめることもねらいです 18

5.いじめの 防 止 不 登 校 児 童 生 徒 等 への 支 援 ( 現 状 ) 平 成 23 年 (2011 年 )10 月 に 発 生 した 県 内 中 学 生 の 自 殺 事 件 をきっかけに いじ め 問 題 が 全 国 的 な 広 がりをみせています 本 市 においても 平 成 24 には いじめと 認 定 した 事 案 66 件 いじめにつなが る 可 能 性 がある 事 案 91 件 が 報 告 されています 市 内 各 学 校 では いじめはどの 学 校 でも どの 子 にも 起 こりうる との 認 識 のもと 自 校 の 実 態 に 合 わせて 策 定 する いじめストップアクションプラン に 基 づき その 取 り 組 みを 強 化 し いじめの 早 期 発 見 早 期 対 応 に 努 めています 各 校 共 通 する 実 践 項 目 は 次 のとおりです いじめを 早 期 に 発 見 するための 日 記 やアンケート 教 育 相 談 等 の 継 続 的 な 取 り 組 み いじめに 迅 速 に 対 応 できる 学 校 体 制 をめざす 機 能 する 組 織 づくり 自 らいじめを 許 さないとする 学 校 風 土 づくりに 取 り 組 む 児 童 会 生 徒 会 活 動 の 推 進 道 徳 や 読 書 体 験 活 動 など 児 童 生 徒 の 心 の 耕 しをめざす 活 動 の 充 実 教 職 員 のいじめを 見 抜 く 眼 の 磨 きをめざす 研 修 の なお 平 成 25 年 6 月 いじめ 防 止 対 策 推 進 法 が 成 立 同 年 9 月 から 施 行 されま した この 法 律 では 市 に 対 し 国 が 定 めるいじめ 防 止 基 本 方 針 を 参 酌 し, 同 様 の 基 本 的 な 方 針 の 策 定 に 努 めるよう 求 め また 学 校 に 対 しては, 国 や 市 が 策 定 するいじ め 防 止 基 本 方 針 を 参 酌 し その 学 校 の 実 情 に 応 じた 同 様 の 基 本 的 な 方 針 の 策 定 を 求 め ています 一 方 本 市 における 不 登 校 不 登 校 率 の 推 移 児 童 生 徒 は 近 年 高 い 水 準 平 成 21 平 成 22 平 成 23 で 推 移 しています (2009 ) (2010 ) (2011 ) 小 甲 賀 市 0.46% 0.43% 0.44% 平 成 23 (2011 ) 学 校 滋 賀 県 0.47% 0.43% 0.41% の 統 計 では 甲 賀 市 の 不 登 校 不 全 国 0.32% 0.33% 0.33% 中 登 率 *11 学 甲 賀 市 2.88% 2.62% 2.23% は 小 学 校 は0.44% 校 校 滋 賀 県 2.93% 2.86% 2.72% 率 全 国 2.93% 2.88% 2.79% 中 学 校 では2.23%でした 全 甲 賀 市 1.27% 1.15% 1.04% 不 登 校 は 学 校 における 人 体 滋 賀 県 1.25% 1.21% 1.16% 全 国 1.16% 1.15% 1.13% 間 関 係 や 学 習 不 振 に 起 因 する 資 料 : 児 童 生 徒 の 問 題 行 動 等 生 徒 指 導 上 の 諸 課 題 に 関 する もの 家 庭 環 境 家 族 関 係 に 調 査 ( 文 部 科 学 省 ) よると 考 えられるものなど さまざまな 要 因 が 考 えられます --------------------------------------------------------------------------- *11 年 間 30 日 以 上 の 欠 席 児 童 生 徒 数 のうち 不 登 校 が 理 由 とされる 割 合 です 19

学 校 においては 不 登 校 などの 課 題 を 持 つ 子 どもや 保 護 者 への 支 援 を 行 うため ス クールカウンセラーなどの 相 談 員 や 支 援 員 を 配 置 するとともに 関 係 機 関 と 連 携 しケ ース 会 議 を 開 くなど 組 織 的 な 取 り 組 みを 行 っています また 市 内 3 箇 所 に 適 応 指 導 教 室 を 設 置 し 不 登 校 児 童 生 徒 の 学 校 復 帰 を 目 指 し た 支 援 を 行 っています この 結 果 長 期 欠 席 児 童 生 徒 に 一 定 の 改 善 が 見 られるものの 不 登 校 児 童 生 徒 が 飛 躍 的 に 減 少 するには 至 っていません ( 課 題 ) いじめは いじめを 受 けた 児 童 等 の 教 育 を 受 ける 権 利 を 著 しく 侵 害 し,その 心 身 の 健 全 な 成 長 及 び 人 格 の 形 成 に 重 大 な 影 響 を 与 えるのみならず その 生 命 又 は 身 体 に 重 大 な 危 険 を 生 じさせるおそれがあるものである ことから 楽 しくいきいきとした 学 校 生 活 を 送 れるよう いじめを 許 さない という 観 点 に 立 ち 生 徒 児 童 の 自 らの 活 動 を 促 しながら 教 職 員 が 日 頃 から 意 識 して 取 り 組 む 必 要 があります また いじめという 行 為 のみに 着 目 した 対 応 に 終 始 するのではなく 加 害 者 被 害 者 あるいはそれを 取 り 巻 くすべての 子 どもたちの 内 面 にまで 踏 み 込 んだ 丁 寧 な 状 況 把 握 と 的 確 な 対 応 が 何 よりも 大 切 であるとの 立 場 から 現 在 の 取 り 組 み5 点 の 実 践 をさ らに 継 続 発 展 的 に 行 うことが 重 要 です さらに ネットいじめ という 新 しいいじめの 形 態 にどのように 対 応 するかも 今 後 の 大 きな 課 題 となります 教 職 員 の 更 なる 研 修 と 併 せて 円 滑 な 人 間 関 係 が 構 築 できる 能 力 の 磨 き 道 徳 教 育 及 び 体 験 活 動 の 充 実 による 社 会 性 や 市 民 性 の 習 得 また 子 どもたち 自 らが 自 分 たち の 力 で 問 題 解 決 を 図 っていく そのような 力 を 育 てることなどを 特 に 重 点 課 題 として すべての 学 校 でさらに 充 実 した 取 り 組 みが 行 われるよう 市 と 学 校 関 係 機 関 のさら なる 連 携 が 大 切 です また 甲 賀 市 子 どものいじめ 防 止 条 例 および 甲 賀 市 いじめ 防 止 基 本 方 針 の 中 で 具 体 的 に 示 されている 方 途 により いじめの 未 然 防 止 早 期 発 見 早 期 解 決 が 図 ら れなければなりません 不 登 校 児 童 生 徒 対 応 についても 今 後 なお 一 層 支 援 のあ り 方 について 関 係 者 が 研 修 を 深 め スクールカウンセラー 等 の 相 談 員 や 支 援 員 の 活 動 の 充 実 と 関 係 機 関 との 連 携 強 化 さらに 義 務 教 育 終 了 後 の 市 の 支 援 体 制 の 構 築 を 早 急 に 確 立 する 必 要 があります 一 方 で ケース 会 議 等 により 個 々の 状 況 を 正 しく 把 握 理 解 し 組 織 的 な 取 り 組 み を 強 化 するとともに 不 登 校 を 未 然 に 防 止 するためにも 学 級 集 団 づくりやソーシャル スキル *12 に 関 するさらなる 実 践 が 重 要 となります --------------------------------------------------------------------------- *12 社 会 の 中 で 他 人 とかかわり 共 に 生 活 していくために 必 要 な 力 ( 技 能 )を 育 成 することです ソーシャルスキル 教 育 の 中 で は 対 人 関 係 上 の 問 題 を 乗 り 越 える 方 法 集 団 を 楽 しむ 方 法 を 教 えます 20

6. 外 国 人 児 童 生 徒 への 支 援 ( 現 状 ) 市 立 小 中 学 校 における 日 本 語 指 導 が 必 要 な 外 国 人 児 童 生 徒 は 平 成 21 年 (2009 年 )5 月 1 日 では11 校 130 人 で 平 成 24 年 (2012 年 )は 13 校 133 人 で 多 くは 南 米 系 児 童 生 徒 です これらの 児 童 生 徒 が 日 本 の 生 活 や 学 習 に 適 応 できるように 県 から 日 本 語 指 導 加 配 教 員 や 非 常 勤 講 師 が 配 置 され 日 本 語 教 室 で 個 々の 状 況 に 応 じた 日 本 語 指 導 を 行 っ ています 平 成 21 (2009 )における 加 配 教 員 は2 校 2 人 非 常 勤 講 師 は7 校 7 人 の 配 置 でしたが 平 成 25 (2013 )の 加 配 教 員 は5 校 5 人 非 常 勤 講 師 は11 校 11 人 と 増 加 しています 母 語 による 学 習 支 援 や 生 活 支 援 また 保 護 者 への 通 訳 などを 行 う 母 語 支 援 員 は 平 成 21 (2009 年 )までは3 人 によるポルトガル 語 スペイン 語 の 支 援 でしたが 平 成 25 (2013 )は 7 人 によるポルトガル 語 スペイン 語 タガログ 語 の 通 訳 翻 訳 相 談 業 務 を 行 っています また 教 育 委 員 会 事 務 局 に 勤 務 する 時 間 を 設 け スムーズな 支 援 を 行 っています 市 内 の 日 本 語 指 導 が 必 要 な 外 国 人 児 童 生 徒 数 の 推 移 日 本 語 指 導 が 必 要 な 外 国 人 児 童 生 徒 数 内 日 本 語 がほとんど 話 せない 児 童 生 徒 数 日 本 語 指 導 が 必 要 な 児 童 生 徒 が 在 籍 する 学 校 数 平 成 21 年 (2009 年 ) 平 成 22 年 (2010 年 ) 平 成 23 年 (2011 年 ) 平 成 24 年 (2012 年 ) 平 成 25 年 (2013 年 ) 1/7 5/1 9/1 1/7 5/1 9/1 1/7 5/1 9/1 1/7 5/1 9/1 1/7 131 130 122 119 124 124 128 94 119 124 133 132 131 45 47 46 33 42 35 35 33 34 35 36 36 29 11 11 10 10 10 10 11 10 10 12 13 13 10 国 籍 数 7 5 7 3 4 5 5 3 4 5 4 5 4 資 料 : 甲 賀 市 教 育 委 員 会 調 べ ( 課 題 ) 社 会 経 済 状 況 の 変 化 等 に 伴 う 急 な 転 出 入 や 帰 国 に 緊 急 に 対 応 できる 支 援 体 制 の 整 備 が 必 要 です また 年 々 定 住 する 方 も 増 加 している 中 外 国 人 児 童 生 徒 の 高 等 学 校 進 学 を 含 め た 進 路 指 導 の 充 実 が 課 題 となっています 入 試 制 度 に 関 して 児 童 生 徒 や 保 護 者 へ の 入 試 制 度 に 関 する 情 報 発 信 理 解 の 促 進 等 について 今 後 も 関 係 機 関 とも 連 携 して 取 り 組 んでいく 必 要 があります 21

7. 食 育 の 推 進 ( 現 状 ) 平 成 17 年 (2005 年 )に 成 立 した 食 育 基 本 法 において 食 育 は 生 きていくうえで の 基 本 であり 知 育 徳 育 体 育 の 基 礎 となるべきものと 位 置 づけられています 近 年 社 会 環 境 やライフスタイルが 大 きく 変 化 し 食 に 関 するさまざまな 問 題 が 表 面 化 しています 中 でも ファストフード 中 心 などの 偏 った 栄 養 摂 取 朝 食 を 摂 らないといった 食 生 活 の 乱 れなど 子 どもたちの 健 康 を 取 り 巻 く 問 題 は 深 刻 化 して います また 家 族 と 食 卓 を 囲 む 機 会 の 減 少 に 伴 い 従 来 から 家 庭 で 自 然 に 行 われてき た 食 に 関 する 習 慣 や 知 識 伝 統 料 理 の 伝 承 また 食 に 対 する 感 謝 の 気 持 ちも 薄 らい でいます 本 市 では 健 全 な 心 身 と 豊 かな 人 間 性 を 育 むためには 健 全 な 食 生 活 を 実 践 する ことが 重 要 であると 考 え 地 域 社 会 全 体 で 食 育 への 取 り 組 みを 進 めています 学 校 や 保 育 園 幼 稚 園 では 毎 月 19 日 を 食 育 の 日 として 各 学 校 園 で 特 色 あ る 活 動 に 取 り 組 んでいます 例 えば 郷 土 料 理 や 地 元 産 の 食 材 を 用 いた 給 食 の 献 立 を 計 画 したり 栄 養 士 を 講 師 に 招 いての 栄 養 素 の 学 習 を 行 っています また 地 域 の 方 と 一 緒 に 育 てた 作 物 を 調 理 して 食 するといった 園 学 校 家 庭 地 域 が 連 携 した 体 験 活 動 などをとおして 食 の 大 切 さや 自 然 の 恵 み 命 の 大 切 さを 学 んでいます ( 課 題 ) 子 どもたちの 朝 食 摂 取 率 は 小 学 校 5 年 生 で98.3%( 滋 賀 県 平 均 97.3%) 中 学 校 2 年 生 で93.9%( 同 94.4%)( 平 成 24 年 (2012 年 )6 月 調 査 )と なっています 朝 食 摂 取 率 をさらに 向 上 させるためにも 3 度 の 食 事 の 大 切 さを 児 童 生 徒 が 理 解 するとともに 保 護 者 への 周 知 啓 発 をとおして 子 どもたちが 年 少 期 から 正 しい 食 習 慣 を 身 に 付 けられる 食 指 導 を 園 学 校 家 庭 地 域 が 連 携 して さらに 進 めていく 必 要 があります また 併 せて 朝 食 の 摂 取 率 だけでなくその 内 容 にも 注 目 し 子 どもたちがどのような 環 境 下 で 育 っているのかを 注 視 することも 子 どもを 理 解 し 指 導 するうえでも 大 切 です 児 童 生 徒 の 朝 食 摂 取 率 小 学 5 年 生 中 学 2 年 生 平 成 21 年 平 成 22 年 平 成 23 年 平 成 24 年 (2009 年 ) (2010 年 ) (2011 年 ) (2012 年 ) 3 月 6 月 3 月 6 月 3 月 6 月 3 月 6 月 甲 賀 市 99.0% 98.8% 98.7% 98.5% 98.7% 98.3% 98.0% 98.3% 滋 賀 県 97.5% 97.5% 97.8% 97.3% 97.3% 98.0% 97.6% 97.3% 甲 賀 市 93.9% 92.1% 92.0% 95.9% 95.3% 95.5% 94.5% 93.9% 滋 賀 県 93.3% 93.3% 94.1% 94.3% 93.7% 93.9% 94.0% 94.4% 資 料 : 小 中 学 校 における 朝 食 摂 取 率 調 査 ( 滋 賀 県 教 育 委 員 会 ) 22

8. 読 書 活 動 の 推 進 ( 現 状 ) 高 度 情 報 化 社 会 の 到 来 とともに 子 どもを 取 り 巻 く 生 活 環 境 も 大 きく 変 化 し 活 字 離 れや 読 書 離 れを 引 き 起 こしているとの 指 摘 があります 平 成 24 の 県 教 育 委 員 会 の 調 査 によれば 子 どもの 読 書 量 の 平 均 は 読 書 が より 必 要 とされる 小 学 校 高 学 年 や 中 学 生 になるにつれて 減 少 し 1 箇 月 に1 冊 も 本 を 読 まない 子 どもも 約 10%にのぼるなど 読 書 離 れの 指 摘 を 裏 付 けるものとなっ ています 本 市 においても 同 調 査 結 果 が 示 すとおり 小 中 学 生 の1 箇 月 間 一 人 当 たりの 読 書 冊 数 は 全 国 及 び 滋 賀 県 の 平 均 と 比 べてやや 低 いレベルにあります このことか ら 平 成 21 年 (2009 年 )3 月 に 甲 賀 市 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 を 平 成 26 年 (2014 年 )2 月 に 第 2 期 推 進 計 画 を 策 定 し 読 書 活 動 の 推 進 は 乳 幼 児 をはじめ 児 童 生 徒 の 基 本 的 な 生 活 習 慣 を 形 成 する 重 要 な 要 素 の 一 つと 位 置 づけ 取 り 組 ん でいます 一 方 市 立 図 書 館 における 一 般 書 の 貸 し 出 し 冊 数 も 年 々 減 少 傾 向 を 示 しています 図 書 館 に 行 かずとも 必 要 な 情 報 が 手 に 入 る 時 代 であり 貸 し 出 し 冊 数 の 減 少 をもっ て 早 計 に 市 民 の 間 にも 活 字 離 れ 読 書 離 れが 進 んでいると 結 論 づけることはできま せんが 生 活 スタイルの 変 化 は 人 々を 読 書 から 遠 ざけていることは 確 かです こうした 活 字 離 れを 食 い 止 め 読 書 への 興 味 を 維 持 持 続 させるため 現 在 子 ど もたちには 子 ども 読 書 通 帳 の 取 り 組 みを 進 めており 基 金 を 活 用 した 蔵 書 の 充 実 も 合 わせて 読 書 環 境 の 整 備 に 取 り 組 んでいます 1 箇 月 間 の 平 均 冊 数 児 童 生 徒 の 読 書 の 状 況 小 学 校 中 学 校 全 体 平 成 20 年 平 成 21 年 平 成 22 年 平 成 23 年 平 成 24 年 (2008 年 ) (2009 年 ) (2010 年 ) (2011 年 ) (2012 年 ) 甲 賀 市 8.7 冊 8.0 冊 7.6 冊 8.4 冊 7.0 冊 滋 賀 県 7.3 冊 7.0 冊 7.3 冊 7.5 冊 8.0 冊 甲 賀 市 2.7 冊 2.7 冊 3.2 冊 2.8 冊 2.5 冊 滋 賀 県 2.4 冊 2.4 冊 2.7 冊 2.7 冊 2.8 冊 甲 賀 市 5.8 冊 5.4 冊 5.6 冊 5.8 冊 4.6 冊 滋 賀 県 5.0 冊 4.8 冊 5.1 冊 5.3 冊 5.5 冊 Ex. 一 箇 月 間 の 平 均 読 書 冊 数 ( 平 成 24 年 全 国 平 均 ) 小 学 生 10.5 冊 中 学 生 4.2 冊 資 料 : 子 どもの 読 書 活 動 に 関 する 調 査 ( 滋 賀 県 教 育 委 員 会 ) ( 課 題 ) 子 どもが 自 主 的 自 発 的 に 本 に 親 しみ 読 書 習 慣 を 形 成 することができるよう 学 校 や 図 書 館 が 読 み 聞 かせのグループや 図 書 館 ボランティアと 連 携 し 読 書 に 興 味 23

をもつきっかけづくりを 一 層 進 めることが 大 切 です 乳 幼 児 と 保 護 者 を 対 象 としたおはなし 会 や 本 の 読 み 聞 かせにより 幼 児 期 からの 子 どもの 読 書 活 動 を 推 進 していますが この 取 り 組 みは 今 後 も 継 続 していくことが 大 切 です また その 機 会 に 参 加 することのできない 方 に 向 けて 読 書 の 魅 力 を 広 げていくことも 必 要 です 就 学 前 の 子 どもたちや 学 齢 期 の 児 童 生 徒 には 読 み 聞 かせや 読 書 時 間 の 設 定 など 一 日 の 生 活 の 中 に 読 書 を 位 置 づけ 読 書 習 慣 の 定 着 をめざす 取 り 組 みを 今 後 も 継 続 する 必 要 があります また 計 画 的 な 図 書 の 充 実 を 図 ることや 学 校 司 書 の 充 実 活 用 により 子 どもたちにとって 魅 力 ある 図 書 室 経 営 を 進 めることも 大 切 です 一 方 図 書 館 については 貸 し 出 し 冊 数 増 加 をめざして 市 民 がいつでも 必 要 な ときに 知 りたい 情 報 を 得 られるように 新 鮮 で 豊 富 な 魅 力 ある 資 料 を 整 備 するとと もに ITの 活 用 をはじめ 現 行 の 図 書 館 サービスのさらなる 向 上 について 調 査 研 究 していく 必 要 があります また いつでも だれでも どこでも 利 用 できる 図 書 館 として 移 動 図 書 館 車 の 有 効 利 用 を 図 り 図 書 の 貸 し 出 しや 資 料 提 供 だけでなく 市 民 と 連 携 したミニコ ンサートや 企 画 展 など 図 書 館 施 設 を 活 かした 事 業 を 展 開 しながら 市 民 に 気 軽 に 来 館 いただき 図 書 に 親 しむ 機 会 づくりを 推 進 することが 必 要 です 9. 公 民 館 活 動 の 充 実 ( 現 状 ) 社 会 教 育 の 拠 点 である 公 民 館 は 地 域 の 核 となる5 館 の 中 央 公 民 館 とおおむね 小 学 校 区 ごとに 設 けられた15 館 の 地 域 館 ( 公 民 館 類 似 施 設 含 む)を 設 置 しています それぞれの 公 民 館 では 個 人 の 趣 味 や 特 技 の 研 さんをはじめ 自 主 学 習 グループ の 活 動 や 地 域 の 課 題 に 関 する 講 座 の 開 催 など 生 涯 を 通 じた 学 習 の 場 として さら に 学 びの 成 果 を 発 表 する 場 としても 活 用 されています また 独 自 の 事 業 だけでなく 子 育 て 学 習 などについても 関 係 者 と 連 携 した 事 業 を 展 開 しているほか 地 域 の 集 会 や 行 事 に 利 用 されるなど 地 域 の 交 流 の 場 として 活 用 されています さらに 地 域 市 民 センターとの 連 携 を 図 りながら 自 治 振 興 会 に 対 する 活 動 支 援 も 始 まっています ( 課 題 ) 人 々は 心 豊 かな 生 きがいのある 人 生 を 送 ることを 求 めています 公 民 館 は 地 域 住 民 が 利 用 しやすく 地 域 に 密 着 した 施 設 として こうした 市 民 ニーズに 応 える 必 要 があります このことから 地 域 の 課 題 地 元 の 歴 史 や 伝 統 文 化 また 環 境 に 関 す る 知 識 や 趣 味 教 養 など 幅 広 い 学 習 機 会 を 提 供 しながら 事 業 を 展 開 していますが 参 加 者 が 少 なかったり 指 導 者 の 確 保 に 苦 慮 することがあります 24

このようなことから 市 民 の 知 りたい 役 に 立 ちたい の 思 いに さらに 応 える 活 動 を 推 進 するため 市 民 のニーズをきめ 細 かく 取 り 込 み 地 域 の 特 性 を 視 野 に 入 れながら 事 業 を 組 み 立 てることや 各 館 がさらに 相 互 に 協 働 し 合 う 有 機 的 な 体 制 を 構 築 する 必 要 があります また 公 民 館 の 情 報 だけでなく 図 書 館 や 文 化 ホール 歴 史 民 俗 資 料 館 などの 社 会 教 育 施 設 との 情 報 ネットワークを 構 築 するなど 幅 広 い 学 習 情 報 を 共 有 化 するこ とも 大 切 です そして 知 を 中 核 に 据 えたまちづくり 実 現 のため 公 民 館 が 拠 点 となり 地 域 市 民 センターや 自 治 振 興 会 等 と 連 携 協 力 しつつ 地 域 の 指 導 的 な 役 割 を 担 う 人 材 の 育 成 を 図 っていくことが 重 要 です 10. 人 権 教 育 の 推 進 ( 現 状 ) 平 成 16 年 (2004 年 )の 合 併 以 降 市 内 において11 件 の 部 落 差 別 事 件 が 発 生 し ています また 女 性 子 ども 高 齢 者 障 がいのある 人 外 国 人 患 者 などをめぐるさま ざまな 人 権 問 題 も 解 消 されたとは 言 えない 状 況 にあり さらにインターネットによ る 人 権 侵 害 など 新 たな 問 題 も 生 じています そこで 甲 賀 市 人 権 尊 重 のまちづくり 条 例 や 甲 賀 市 人 権 尊 重 の 都 市 宣 言 を 具 現 化 するため 平 成 21 年 (2009 年 )3 月 に 甲 賀 市 人 権 教 育 基 本 計 画 を 策 定 し あらゆる 差 別 のない 互 いに 認 め 合 う 人 権 尊 重 のまちづくりを 推 進 していま す ( 課 題 ) 本 市 では あらゆる 場 における 人 権 教 育 啓 発 の 推 進 に 取 り 組 んでいますが 各 種 の 人 権 研 修 会 では 参 加 者 の 固 定 化 や 年 齢 の 偏 りが 見 られるため 研 修 に 参 加 い ただけない 方 々を 対 象 にした 研 修 会 の 企 画 など きめ 細 やかな 推 進 が 必 要 です そのためには 学 校 地 域 及 び 企 業 におけるリーダーが 展 望 をもって 計 画 実 践 していけるよう 力 量 を 向 上 させる 機 会 が 必 要 です 特 に 行 政 職 員 教 職 員 など 人 権 に 関 わりの 深 い 特 定 職 業 従 事 者 は その 業 務 の 中 で 人 権 尊 重 の 視 点 が 不 可 欠 であることから 学 習 機 会 の 充 実 が 必 要 であり 同 時 に 地 区 別 懇 談 会 の 啓 発 者 としても さらなる 資 質 の 向 上 が 求 められています 一 方 人 権 についての 主 体 的 な 学 びを 構 築 するためには どこかのだれかの 問 題 から 生 活 実 感 を 伴 う 私 自 身 の 問 題 へ また 習 う 教 えてもらう 受 け 身 の 学 習 から ともに 学 び 合 う 双 方 向 の 学 習 へと 意 識 改 革 を 行 うことが 大 切 で す 同 時 に 人 との 出 会 いを 大 切 にし 多 様 な 価 値 観 や 生 き 方 にふれながら と 25

もに 生 きることのよろこびを 実 感 できる 交 流 活 動 や 集 団 づくり 学 習 環 境 づくり を 進 めることが 今 後 ますます 重 要 です また 家 庭 の 経 済 状 況 や 家 庭 環 境 などにより 子 どもたちの 描 く 夢 が 狭 められ 将 来 の 進 路 選 択 が 限 定 されている 事 象 も 見 られるところです このような 厳 しい 環 境 にある 子 どもたちの 進 路 を 保 障 するには 阻 害 する 具 体 的 な 要 因 をつかみ その 支 援 体 制 を 今 後 もさらに 充 実 させ 自 己 実 現 を 支 える 取 り 組 みを 推 進 することが 重 要 です 11. 青 少 年 の 健 全 育 成 ( 現 状 ) 少 子 化 や 核 家 族 化 情 報 通 信 技 術 の 進 展 さらに 経 済 環 境 や 雇 用 環 境 の 急 激 な 変 容 など 青 少 年 を 取 り 巻 く 環 境 は ますますその 厳 しさを 増 しています また 自 然 体 験 や 異 年 齢 間 での 遊 びといった 豊 かな 人 間 性 を 育 む 機 会 が 減 少 するとともに 生 活 の 知 恵 や 社 会 のルールを 教 え 伝 える 家 庭 や 地 域 の 教 育 力 も 弱 まってきていま す このような 中 地 域 子 ども 会 への 活 動 支 援 や 青 少 年 を 育 成 する 団 体 等 で 組 織 され る 青 少 年 育 成 市 民 会 議 への 支 援 とともに 次 代 を 担 うリーダー 育 成 をめざした 育 成 事 業 を 展 開 しています また 青 少 年 を 育 む 健 全 な 環 境 づくりとして 青 少 年 にとって 有 害 な 図 書 を 回 収 する 白 ポストの 設 置 や 街 頭 での 啓 発 活 動 少 年 センターを 拠 点 に 少 年 補 導 委 員 によ る 街 頭 指 導 などを しています さらに 子 どもたちの 成 長 に 大 切 な 自 然 体 験 活 動 を 推 進 することを 目 的 に 平 成 22 年 3 月 に 甲 賀 市 青 少 年 自 然 体 験 活 動 振 興 計 画 を 策 定 し 青 少 年 自 然 活 動 支 援 センターを 新 たな 拠 点 としながら 青 年 リーダーの 養 成 青 少 年 団 体 の 指 導 者 研 修 会 などの 各 種 事 業 を しています ( 課 題 ) 地 域 の 子 どもは 地 域 で 育 てる の 考 えのもと 青 年 リーダーの 育 成 をはじめ 地 域 での 青 少 年 健 全 育 成 活 動 が より 効 果 的 に 行 われるように 地 域 の 実 情 に 合 った 支 援 のあり 方 を 考 える 必 要 があります また 地 域 のために 社 会 のために 何 かしたい との 青 少 年 の 思 いに 応 え そ の 力 を 引 き 出 すために 青 少 年 が 集 い 活 動 構 想 が 練 れる 場 所 の 提 供 や 地 域 活 動 にお ける 青 少 年 の 出 番 づくりを 進 めることが 大 切 です 青 少 年 の 健 全 育 成 は 社 会 全 体 で 取 り 組 むべき 課 題 であることから 学 校 や 地 域 等 との 連 携 のもとに 青 少 年 を 守 り 育 て 活 動 を 支 援 しようとする 社 会 の 機 運 を 醸 成 することが 何 より 必 要 となります 26

12. 生 涯 スポーツの 推 進 ( 現 状 ) 平 成 20 年 (2008 年 )3 月 に 策 定 した スポーツを 通 じて 健 康 で 心 豊 かな 生 活 を 送 ることができる 活 気 あふれるまちづくり を 基 本 方 針 とする 甲 賀 市 スポーツ 振 興 計 画 のもと スポーツ 関 係 団 体 クラブ 等 の 育 成 支 援 スポーツ 施 設 の 整 備 と 管 理 運 営 スポーツ 教 室 イベント 等 のスポーツ 事 業 の 推 進 等 を 通 じて 生 涯 スポーツ 社 会 の 実 現 をめざす 取 り 組 みを 進 めてきました このような 中 国 において 昭 和 36 年 に 制 定 された スポーツ 振 興 法 から5 0 年 を 経 過 し スポーツが 広 く 国 民 に 浸 透 し スポーツを 行 う 目 的 も 多 様 化 してき た 状 況 をふまえ 平 成 23 年 に スポーツ 基 本 法 が 新 たに 施 行 されました この ことを 受 けて 甲 賀 市 スポーツ 振 興 基 本 計 画 の 基 本 方 針 を 継 承 しながら これま での 検 証 を 行 い 甲 賀 市 スポーツ 推 進 計 画 の 平 成 26 策 定 をめざし 取 り 組 んでいます 本 市 はスポーツに 対 する 意 識 が 高 く また 優 秀 な 成 績 を 収 めている 競 技 も 多 く スポーツの 盛 んな 地 域 です 各 地 域 ではスポーツ 推 進 委 員 を 中 心 として 総 合 型 地 域 スポーツクラブ *13 などと 連 携 し 地 域 のスポーツ 振 興 に 取 り 組 んでいます 当 市 の 特 徴 として 総 合 型 地 域 スポーツクラブが10クラブあり スポーツ 教 室 やイベント の 開 催 など それぞれ 特 色 のある 内 容 で 親 しみやすい 活 動 が 行 われています ( 課 題 ) 日 常 生 活 において さまざまな 機 会 を 利 用 して 幼 児 期 から 高 齢 者 まであらゆる 世 代 において 体 を 動 かす 機 会 を 確 保 し 広 げていくことが 必 要 です 生 涯 スポーツ 社 会 を 実 現 するために 大 きな 役 割 を 担 っている 総 合 型 地 域 スポー ツクラブは 平 成 21 (2009 ) 会 員 数 1,995 人 平 成 24 (2012 年 度 ) 会 員 数 2,081 人 とわずかではありますが 着 実 に 増 えています 各 クラブ が 市 民 の 多 様 なニーズに 応 えられるよう 財 源 の 確 保 やクラブ 運 営 を 支 える 人 材 の 確 保 等 が 課 題 となっており クラブが 自 主 的 主 体 的 に 運 営 できるように その ノウハウの 構 築 が 益 々 必 要 となります また 平 成 23 (2011 )から 自 治 振 興 会 が 設 立 され その 運 営 の 中 でスポ ーツで 交 流 が 図 れる 体 制 づくりができつつあり 今 後 は 総 合 型 地 域 スポーツクラブ 等 との 連 携 も 深 めていくことが 重 要 です 一 方 2020 年 東 京 オリンピック パラリンピックや2 巡 目 国 体 ( 平 成 36 年 ) --------------------------------------------------------------------------- *13 身 近 な 地 域 で いつでも どこでも 誰 でも 気 軽 にスポ-ツに 親 しむことのできるスポーツクラブで 地 域 住 民 により 自 主 的 主 体 的 に 運 営 されています 幅 広 い 世 代 の 市 民 が 自 分 の 目 的 にあったさまざまなスポーツ 活 動 を 行 っており 市 内 には 各 地 域 で10のクラブが 設 立 されています 文 化 活 動 を 取 り 入 れているクラブもあります 27

の 開 催 が 決 定 され 本 市 の 豊 かな 自 然 環 境 等 を 活 かした 地 域 の 活 性 化 や 体 力 健 康 の 保 持 増 進 に 向 け 益 々スポーツを 通 した 交 流 事 業 を 推 進 していくよう 努 める 必 要 があります スポーツ 施 設 は30 年 以 上 経 過 した 施 設 が 多 く 建 設 部 所 管 の 施 設 を 含 め 施 設 の 特 性 を 活 かしたスポーツ 施 設 の 今 後 のあり 方 や 管 理 運 営 の 一 元 化 施 策 を 推 進 す るための 専 門 的 組 織 の 構 築 等 について 議 論 を 深 める 必 要 があります 13. 文 化 財 の 保 護 と 活 用 文 化 財 の 保 護 ( 現 状 ) 本 市 は 豊 かな 歴 史 資 産 に 恵 まれ 所 在 する 文 化 財 は 建 造 物 美 術 工 芸 品 民 俗 文 化 財 に 無 形 文 化 財 そして 史 跡 名 勝 天 然 記 念 物 と 多 種 多 様 な 分 野 に 及 んでいま す その 中 にあって 国 県 の 指 定 文 化 財 等 は126 件 ( 国 登 録 文 化 財 を 含 む) 市 の 指 定 文 化 財 を 含 めた 総 数 は267 件 埋 蔵 文 化 財 の 遺 跡 数 は533 件 を 数 え こ の5 年 間 の 調 査 により 県 市 の 指 定 文 化 財 は12 件 増 え 内 容 や 件 数 ともに 県 内 有 数 の 文 化 財 を 保 有 するまちとなりました 文 化 財 などを 手 がかりに 歴 史 を 明 らかにするとともに 後 世 に 伝 えるため 甲 賀 市 史 の 刊 行 を 毎 年 続 け 全 8 巻 中 6 巻 を 発 行 し 本 市 の 歴 史 文 化 の 豊 かさを 市 内 外 に 広 く 発 信 しています また 聖 武 天 皇 が 造 営 した 国 指 定 史 跡 紫 香 楽 宮 跡 については 追 加 指 定 を 行 い 史 跡 の 面 積 も26.3ヘクタールと 増 え 保 存 管 理 計 画 や 整 備 活 用 計 画 の 策 定 を 行 い 今 後 の 史 跡 整 備 の 在 り 方 や 活 用 の 方 法 に 方 向 性 を 示 しました さらに 豊 臣 秀 吉 の 命 で 築 城 された 水 口 岡 山 城 跡 についても 測 量 調 査 や 発 掘 調 査 を 始 めました これら 発 掘 調 査 等 により 今 まで 不 明 であった 甲 賀 の 歴 史 文 化 が 徐 々に 明 らかになりつつ あります さらに 祭 礼 行 事 等 の 無 形 の 民 俗 文 化 財 についても 記 録 保 存 を 図 るために 映 像 収 録 に 取 り 組 んできています ( 課 題 ) わがまちの 歩 みを 知 る 貴 重 な 歴 史 資 産 が 失 われる 前 に 調 査 を し その 価 値 を 明 らかにし 保 護 の 措 置 を 講 じることが 重 要 です そのためにも 長 期 にわたる 継 続 的 な 調 査 計 画 や 調 査 体 制 を 確 立 するとともに 指 定 基 準 などの 整 備 が 必 要 となりま す 今 後 も 市 史 の 後 続 刊 を 発 行 し 甲 賀 の 歩 みを 今 に 残 すとともに 史 跡 紫 香 楽 宮 跡 では 発 掘 調 査 を 継 続 し 将 来 にわたり 貴 重 な 史 跡 を 保 存 整 備 することが 課 題 です 28

また 水 口 岡 山 城 跡 についても 実 態 を 解 明 する 調 査 を 続 けるとともに 市 民 により 親 しめる 城 跡 へと 整 備 を 行 うことが 求 められます 各 地 域 にはまだまだ 貴 重 な 文 化 資 産 が 潜 在 しており 先 人 が 残 してくれた 地 域 固 有 の 財 産 を 次 世 代 に 継 承 するために 適 切 な 保 存 修 理 を 施 すことが 重 要 であり また 祭 礼 等 行 事 の 無 形 民 俗 文 化 財 を 伝 承 し 担 い 手 を 育 成 することが 課 題 です 甲 賀 市 内 に 所 在 する 指 定 文 化 財 等 の 件 数 平 成 25 年 (2013 年 )7 月 1 日 現 在 種 別 国 県 市 合 計 建 造 物 7 3 18 28 絵 画 3 11 14 美 彫 刻 48 10 49 107 術 工 芸 品 1 15 16 工 有 形 文 化 財 芸 書 跡 典 籍 古 文 書 (2) 3 3 14 20 品 考 古 資 料 5 5 歴 史 資 料 1 1 美 術 工 芸 品 小 計 (2) 51 17 95 163 小 計 (2) 58 20 113 191 無 形 文 化 財 0 1 1 2 有 形 民 俗 文 化 財 1 2 3 民 俗 文 化 財 無 形 民 俗 文 化 財 3 4 7 小 計 0 4 6 10 史 跡 3 7 13 23 記 念 物 名 勝 2 2 天 然 記 念 物 (1) 1 1 6 8 小 計 (1) 4 8 21 33 選 択 文 化 財 無 形 民 俗 文 化 財 2 11 13 登 録 文 化 財 登 録 有 形 文 化 財 ( 建 造 物 ) 18 18 合 計 (3) 82 44 141 267 備 考 : 1 国 指 定 の 有 形 文 化 財 は 重 要 文 化 財 の 件 数 を 示 し うち 国 宝 の 内 数 を( ) 内 に 示 す 2 国 指 定 の 天 然 記 念 物 の 件 数 のうち 特 別 天 然 記 念 物 の 内 数 を 括 弧 内 に 示 す 3 有 形 文 化 財 無 形 文 化 財 民 俗 文 化 財 記 念 物 の 欄 は 指 定 件 数 を 示 す 4 選 択 文 化 財 の 欄 は 選 択 件 数 登 録 文 化 財 の 欄 は 登 録 件 数 を 示 す 資 料 : 甲 賀 市 教 育 委 員 会 調 べ 文 化 財 の 活 用 ( 現 状 ) 地 域 に 豊 富 に 潜 在 している 文 化 財 を 市 民 と 協 働 で 守 り 活 用 することがこれから の 歴 史 を 活 かしたまちづくりにとって 大 切 です 平 成 19 に 第 1 巻 を 刊 行 して 以 来 平 成 25 で6 巻 の 甲 賀 市 史 の 刊 行 を 行 い 本 事 業 を 通 じて 多 くの 市 民 にこのまちの 悠 久 な 歴 史 全 国 に 誇 れる 文 化 の 豊 かさを 再 認 識 していただくことになり 郷 土 史 会 等 においてさらに 深 く 郷 土 を 研 究 するきっかけとなりました 29

また 史 跡 紫 香 楽 宮 跡 では 万 葉 歌 木 簡 が 発 掘 調 査 で 発 見 されたことを 契 機 とした 事 業 展 開 を 行 い 全 国 に 文 化 の 発 信 をしました さらに 史 跡 紫 香 楽 宮 跡 の 整 備 活 用 についても 市 民 を 交 えて 策 定 し 水 口 岡 山 城 跡 の 活 用 では 城 の 愛 好 団 体 とも 情 報 交 換 するなど 市 民 とも 連 携 を 密 にして 取 り 組 みました 一 方 東 海 道 の 歴 史 景 観 や 町 並 み 保 全 では 市 民 グループ 等 とも 協 働 で 地 域 文 化 の 活 用 を 図 るなど 市 民 と 手 を 携 えて 文 化 財 をこれからのまちづくりに 役 立 てる 施 策 を 進 めました また 歴 史 資 料 館 等 を 中 心 に 学 校 との 連 携 を 深 め 地 域 学 習 の 一 環 として 子 ども たちにまちの 歩 みを 学 習 する 機 会 を 提 供 し 体 験 学 習 に 民 俗 資 料 を 活 用 しています ( 課 題 ) まちの 歴 史 を 知 ることは これからのわがまちの 進 むべき 方 向 を 見 定 めるうえで 大 切 なことであり 発 刊 を 続 けてきた 甲 賀 市 史 を わがまちの 歴 史 を 知 る 身 近 な 資 料 として 活 用 していくことが 大 切 です そして 地 域 の 歴 史 文 化 を 市 民 の 手 で 主 体 的 に 保 護 活 用 していただけるよう 市 民 団 体 との 協 働 の 取 り 組 みや また 各 地 域 にある 郷 土 史 会 など 歴 史 愛 好 団 体 が 互 いに 連 携 するための 連 絡 協 議 会 を 立 ち 上 げ 一 体 となって 活 動 していただくことも 重 要 な ことです また 史 跡 紫 香 楽 宮 跡 や 水 口 岡 山 城 跡 についても 市 民 団 体 の 活 力 を 得 て 整 備 活 用 を 図 るとともに 観 光 資 源 としても 活 かし 魅 力 ある 地 域 文 化 を 創 出 できる よう 積 極 的 な 活 用 が 求 められます 市 内 には 歴 史 資 料 館 等 の 施 設 が8 館 あり それぞれ 特 色 ある 展 示 を 行 っています が 地 域 の 資 料 館 としての 役 割 を 維 持 しながら いかに 連 携 をとって 運 営 していく かが 課 題 であり 今 後 市 長 部 局 と 調 整 を 行 いながら 観 光 面 にも 配 慮 した 資 料 館 運 営 計 画 の 策 定 をめざすとともに 将 来 的 には 先 人 の 歴 史 遺 産 に 触 れる 拠 点 となる 施 設 について 総 合 的 に 研 究 を 進 めます さらに 歴 史 に 学 ぶことの 大 切 さを 次 代 を 担 う 子 どもたちに 伝 え 郷 土 への 愛 着 心 を 育 むとともに 誇 りをもってわがまちの 文 化 を 語 れる 子 どもたちを 育 成 するこ とが 重 要 です 14. 文 化 芸 術 芸 能 の 振 興 ( 現 状 ) すべての 人 々が 心 豊 かで 潤 いのある 安 心 安 全 な 生 活 を 営 なみ 個 性 豊 かな 活 力 あふれる 地 域 社 会 をめざし 文 化 芸 術 芸 能 活 動 の 振 興 に 努 めています 平 成 13 年 (2001 年 ) 国 において 文 化 芸 術 振 興 基 本 法 が 制 定 されたことにより 本 市 は 甲 賀 市 文 化 のまちづくり 計 画 を 平 成 22 年 (2010 年 )3 月 に 策 定 しまし た 30

文 化 のまちづくり 計 画 に 基 づき 文 化 施 策 を してきたことにより 市 内 で 培 われてきた 地 域 色 豊 かな 風 土 資 源 歴 史 等 を 基 盤 として 豊 かで 潤 いのある 温 か い 心 が 育 まれ 市 民 の 英 知 と 活 力 によって 新 たなまちづくり 人 と 人 との 結 びつ きができつつあります 文 化 芸 術 芸 能 活 動 を 行 う 団 体 個 人 は 活 動 の 形 態 や 内 容 は 多 種 多 様 であり 中 核 的 組 織 として 約 200 団 体 が 加 盟 されている 甲 賀 市 文 化 協 会 連 合 会 があり 地 域 におけるさまざまな 活 動 を されています 文 化 芸 術 芸 能 活 動 の 拠 点 として 市 内 4 館 の 文 化 ホールを 位 置 づけ 市 民 や 各 種 団 体 の 自 主 的 文 化 活 動 等 を ホールを 含 めた 施 設 の 提 供 を 通 じて 支 援 をしてい ます 平 成 24 は 年 間 延 べ170,716 人 579 件 の 利 用 があり 舞 台 を 備 えたホールの 稼 働 率 は 市 内 4 館 平 均 48%となっています また 平 成 24 より 短 歌 を 使 って 甲 賀 市 の 魅 力 を 再 発 見 し 内 外 に 発 信 す るため あいこうか うた プロジェクトを しており 初 は 市 内 外 から 2,393 首 2 年 目 となる 平 成 25 は2,597 首 の 応 募 があり その 関 心 の 広 がりがうかがえます ( 課 題 ) 本 市 の 優 れた 文 化 資 源 を 活 かしながら 充 実 した 文 化 活 動 等 を 継 続 していくため には あいこうか うた プロジェクトによる 短 歌 の 愛 好 者 で 組 織 する 実 行 委 員 会 での 自 主 運 営 など 人 材 の 発 掘 や 育 成 による 自 主 的 な 活 動 等 の 支 援 や 民 間 の 文 化 事 業 者 等 の 活 力 を 生 かした 官 民 協 働 型 の 事 業 の 展 開 が 必 要 となります 今 後 も 甲 賀 市 文 化 協 会 連 合 会 を 通 じた 支 援 に 加 え 市 内 文 化 ホールの 自 主 企 画 事 業 を 継 続 し すべての 市 民 を 対 象 に 参 加 型 の 文 化 芸 術 芸 能 活 動 の 活 動 場 所 の 提 供 や 本 物 の 舞 台 芸 術 に 触 れ 親 しむ 機 会 の 充 実 を 図 っていくことが 重 要 です また 市 民 の 活 動 の 発 表 や 鑑 賞 機 会 等 の 情 報 を 提 供 することが 求 められており 今 後 より 多 様 な 媒 体 手 段 により 情 報 提 供 を 行 うことが 効 果 的 であることから ホームページや 広 報 紙 だけでなく 甲 賀 市 行 政 情 報 番 組 等 を 有 効 に 活 用 することも 必 要 です 本 市 は 平 成 26 に 甲 賀 市 文 化 のまちづくり 計 画 後 期 計 画 の 策 定 を 予 定 していることから 計 画 策 定 の 中 で 後 継 者 の 育 成 など 課 題 解 決 に 向 けた 方 策 を 探 っていきます また 施 設 の 特 性 を 活 かした 文 化 ホールの 今 後 のあり 方 や 管 理 運 営 の 一 元 化 施 策 を 推 進 するための 専 門 的 組 織 の 構 築 等 について 議 論 を 深 める 必 要 があります 31