フル オ ロ ウ ラ シ ル 注 ト ー ワ の 治 療 を 受 けられる 患 者 さんへ 監 修 北 海 道 大 学 病 院 腫 瘍 センター 診 療 教 授 小 松 嘉 人
Contents がんとは 4 抗 がん 剤 とは 5 について 6 外 来 化 学 療 法 とは 7 と 一 緒 に 使 われる 薬 8 を 用 いた 抗 がん 剤 治 療 法 10 の 治 療 を 受 ける 前 のチェック 事 項 18 中 の 注 意 事 項 19 副 作 用 について 20 副 作 用 の 種 類 と 発 現 時 期 21 の 主 な 副 作 用 22 組 み 合 わせて 使 用 する 薬 の 主 な 副 作 用 27 分 子 標 的 薬 の 副 作 用 29 治 療 日 誌 30
がんとは 抗 がん 剤 とは 私 たちの 体 は 多 くの 細 胞 からできています 正 常 な 細 胞 は 体 の 状 態 に 合 わせて 分 裂 増 殖 死 滅 を 繰 り 返 し バランスよく 数 を 保 っていま す しかし 何 らかの 原 因 で 正 常 な 細 胞 が 変 異 し 無 秩 序 に 増 殖 を 続 け てしまうことがあります このような 異 常 な 細 胞 を がん 細 胞 とい います そして がん 細 胞 のかたまりを がん または 悪 性 腫 瘍 とい います がんが 進 行 すると 周 りの 正 常 な 臓 器 を 壊 しながら 増 殖 を 続 けたり ( 浸 潤 ) 血 液 などにのって 他 の 臓 器 に 移 動 して そこで 新 しく 増 殖 し たりします( 転 移 ) 抗 がん 剤 は や 飲 み 薬 として 体 内 に 入 った 後 血 液 によって 全 身 をめぐり 全 身 のがん 細 胞 を 死 滅 させたり 増 殖 を 抑 えたりする 働 き のある 薬 です 抗 がん 剤 による 治 療 を 化 学 療 法 といいます 抗 がん 剤 には たくさんの 種 類 がありますが がんの 種 類 によって 効 果 のある 抗 がん 剤 は 異 なります また がんの 種 類 によっては 複 数 の 抗 がん 剤 を 組 み 合 わせた 治 療 ( 多 剤 併 用 療 法 )が 効 果 的 な 場 合 があります がん 細 胞 正 常 細 胞 無 秩 序 に 増 殖 を 続 ける 一 定 数 以 上 に 増 殖 せずに バランスよく 数 を 保 つ 正 常 細 胞 4 5
について 外 来 化 学 療 法 とは トーワ は または 注 射 で 投 与 する 抗 がん 剤 です がん 細 胞 が 増 殖 する 際 に 行 われる 遺 伝 子 (DNA)の 合 成 や 機 能 を 障 害 することにより がん 細 胞 の 増 殖 を 抑 えたり 死 滅 させたりする 働 きがあります 注 射 するタイミングや する 時 間 などは がんの 種 類 や 患 者 さんの 状 態 他 の 抗 がん 剤 との 組 み 合 わせによって 異 なりますので 詳 しい 投 与 スケジュールは 主 治 医 にお 尋 ねください 従 来 抗 がん 剤 治 療 は 長 期 の 入 院 が 必 要 でしたが 治 療 の 進 歩 に より 最 近 では 外 来 通 院 で 治 療 を 受 けられる 外 来 化 学 療 法 が 増 え てきています 外 来 化 学 療 法 では を 受 けるときや 治 療 経 過 を 診 察 するときに 通 院 するので これまでの 生 活 を 大 きく 変 えずに 治 療 を 受 けること ができます 一 方 で 副 作 用 の 基 本 的 な 管 理 などは 主 治 医 看 護 師 薬 剤 師 の 指 導 を 受 けて 患 者 さんご 自 身 が 行 う 必 要 があります 外 来 化 学 療 法 を 受 けられるかどうかは 様 々な 状 況 によりますので 詳 しくは 主 治 医 にお 尋 ねください 遺 伝 子 (DNA) がん 細 胞 STOP 遺 伝 子 ( D N A )の 合 成 を 阻 止 がん 細 胞 の 増 殖 を 抑 える 6 7
と 一 緒 に 使 われる 薬 は 1 剤 のみで 使 われる 場 合 と 下 記 のような 薬 と 一 緒 に 使 われる 場 合 ( 多 剤 併 用 療 法 )があります の 効 果 を 高 める 働 きがある 薬 です オキサリプラチン 白 金 製 剤 (プラチナ 製 剤 )と 呼 ばれる 種 類 の 抗 がん 剤 です とは 異 なる 方 法 で 遺 伝 子 (DNA)の 合 成 を 阻 害 し ます イリノテカン トポイソメラーゼⅠ 阻 害 薬 と 呼 ばれる 種 類 の 抗 がん 剤 です オキサリプラチンとは 異 なる 方 法 で 遺 伝 子 (DNA) の 合 成 を 阻 害 します ベバシズマブ 分 子 標 的 薬 と 呼 ばれる 薬 です がん 細 胞 に 栄 養 や 酸 素 を 届 ける 血 管 が 作 られるのを 阻 止 します セツキシマブ パニツムマブ 分 子 標 的 薬 と 呼 ばれる 薬 です がん 細 胞 の 増 殖 に 関 わるタンパク 質 の 働 きを 阻 止 します 8 9
を 用 いた 抗 がん 剤 治 療 法 大 腸 がん 胃 がん 療 法 大 腸 がん 持 続 併 用 療 法 と 組 み 合 わせて 行 う 治 療 法 です 療 法 と 組 み 合 わせて 行 う 治 療 法 です LV5FU2 療 法 (De Gramont 療 法 ) 投 与 開 始 1 時 間 2 時 間 投 与 開 始 2 時 間 24 時 間 26 時 間 48 時 間 1 2 3 4 5 6 7 8 1サイクル(8 週 間 ) ( 週 ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 1 サ イク ル( 1 4 日 間 ) ( 日 ) 1 週 間 に1 回 ずつ 治 療 を 行 い6 週 間 続 けた 後 に2 週 間 む 8 週 間 を1コースとして 繰 り 返 します 1 回 の 治 療 には 約 3 日 間 かかります この 治 療 を2 週 間 に1 回 行 います slv5fu2 療 法 投 与 開 始 2 時 間 48 時 間 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 1 サ イク ル( 1 4 日 間 ) ( 日 ) 1 回 の 治 療 には 約 3 日 間 かかります この 治 療 を2 週 間 に1 回 行 います 10 11
を 用 いた 抗 がん 剤 治 療 法 大 腸 がん FOLFOX 療 法 (フォルフォックス 療 法 ) 大 腸 がん FOLFOX+ 分 子 標 的 薬 療 法 オキサリプラチン と 組 み 合 わせて 行 う 治 療 法 です 治 療 スケジュールは 主 に 下 記 の2つがあります FOLFOX4 療 法 投 与 開 始 オキサリプラチン 2 時 間 24 時 間 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 1 サ イク ル( 1 4 日 間 ) 1 回 の 治 療 には 約 3 日 間 かかります この 治 療 を2 週 間 に1 回 行 います 26 時 間 48 時 間 ( 日 ) FOLFOX 療 法 に 分 子 標 的 薬 の ベバシズマブ セツキシマブ パニ ツムマブ のいずれかを 加 えて 行 う 治 療 法 です FOLFOX4+ 分 子 標 的 薬 療 法 分 子 標 的 薬 投 与 開 始 投 与 開 始 分 子 標 的 薬 * オキサリプラチン 2 時 間 24 時 間 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 1 サ イク ル( 1 4 日 間 ) 1 回 の 治 療 には 約 3 日 間 かかります この 治 療 を2 週 間 に1 回 行 います * 分 子 標 的 薬 の 種 類 により 時 間 は 異 なります また セツキシマブは 1 週 間 に1 回 投 与 します 26 時 間 48 時 間 ( 日 ) mfolfox6 療 法 mfolfox6+ 分 子 標 的 薬 療 法 投 与 開 始 2 時 間 48 時 間 分 子 標 的 薬 投 与 開 始 投 与 開 始 2 時 間 48 時 間 オキサリプラチン 分 子 標 的 薬 * オキサリプラチン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 1 サ イク ル( 1 4 日 間 ) ( 日 ) 1 回 の 治 療 には 約 3 日 間 かかります この 治 療 を2 週 間 に1 回 行 います ( 日 ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 1 サ イク ル( 1 4 日 間 ) 1 回 の 治 療 には 約 3 日 間 かかります この 治 療 を2 週 間 に1 回 行 います * 分 子 標 的 薬 の 種 類 により 時 間 は 異 なります また セツキシマブは 1 週 間 に1 回 投 与 します 12 13
を 用 いた 抗 がん 剤 治 療 法 大 腸 がん FOLFIRI 療 法 (フォルフィリ 療 法 ) 大 腸 がん FOLFIRI+ 分 子 標 的 薬 療 法 イリノテカン と 組 み 合 わせて 行 う 治 療 法 です FOLFIRI 療 法 FOLFIRI 療 法 に 分 子 標 的 薬 の ベバシズマブ セツキシマブ パ ニツムマブ のいずれかを 加 えて 行 う 治 療 法 です FOLFIRI+ 分 子 標 的 薬 療 法 投 与 開 始 イリノテカン 2 時 間 48 時 間 分 子 標 的 薬 投 与 開 始 投 与 開 始 分 子 標 的 薬 * イリノテカン 2 時 間 48 時 間 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 1 サ イク ル( 1 4 日 間 ) ( 日 ) 1 回 の 治 療 には 約 3 日 間 かかります この 治 療 を2 週 間 に1 回 行 います 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 1 サ イク ル( 1 4 日 間 ) ( 日 ) 1 回 の 治 療 には 約 3 日 間 かかります この 治 療 を2 週 間 に1 回 行 います * 分 子 標 的 薬 の 種 類 により 時 間 は 異 なります また セツキシマブは 1 週 間 に1 回 投 与 します 14 15
を 用 いた 抗 がん 剤 治 療 法 膵 がん FOLFIRINOX 療 法 (フォルフィリノックス 療 法 ) オキサリプラチン イリノテカン と 組 み 合 わせて 行 う 治 療 法 です FOLFIRINOX 療 法 投 与 開 始 2 時 間 2.5 時 間 4 時 間 50 時 間 オキサリプラチン イリノテカン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 1 サ イク ル( 1 4 日 間 ) 1 回 の 治 療 には 約 3 日 間 かかります この 治 療 を2 週 間 に1 回 行 います ( 日 ) 16 17
の 治 療 を 受 ける 前 のチェック 事 項 中 の 注 意 事 項 の 治 療 を 受 ける 前 に 下 記 の 項 目 を 確 認 してくだ さい 該 当 する 項 目 がある 場 合 は 治 療 を 受 ける 前 に 必 ず 主 治 医 に 伝 えてください の を 安 全 に 行 うために 中 は 体 を 大 きく 動 かさず 安 静 にし 下 記 のことに 注 意 してください 体 調 条 件 チェック 下 記 のような 症 状 がみられましたら すぐに 医 療 スタッフを 呼 んでください 1 テガフール ギメラシル オテラシルカリウム 配 合 剤 など5-FU 系 の 経 口 剤 を 内 服 している または 服 用 を 止 めてから7 日 以 内 である ご 不 明 な 方 は しっかりと 主 治 医 と 相 談 してください 皮 膚 のかゆみ 蕁 麻 疹 声 のかすれ くしゃみ のどのかゆみ 息 苦 しさ 動 悸 意 識 の 混 濁 2 いつもより 体 が 熱 く 感 じる 皮 下 出 血 がある ( 骨 髄 抑 制 ) 3 寒 気 がする 熱 がある だるい ( 感 染 症 ) の 針 を 刺 している 部 位 に 下 記 のような 症 状 がみられまし たら すぐに 医 療 スタッフを 呼 んでください 4 肝 臓 の 機 能 が 悪 い 腎 臓 の 機 能 が 悪 い ( 肝 障 害 腎 障 害 ) 5 心 臓 の 病 気 がある または 過 去 にあった ( 心 疾 患 ) 痛 み 腫 れ 皮 膚 が 赤 い 違 和 感 6 消 化 器 に 潰 瘍 がある または 出 血 がある ( 消 化 管 潰 瘍 消 化 管 出 血 ) 7 水 痘 (みずぼうそう)がある 吐 き 気 を 感 じましたら 我 慢 せずに 医 療 スタッフを 呼 んでく ださい 8 妊 娠 中 または 妊 娠 している 可 能 性 がある 9 授 乳 中 である 18 19
副 作 用 について 副 作 用 の 種 類 と 発 現 時 期 抗 がん 剤 は 全 身 のがん 細 胞 にダメージを 与 える 一 方 で 正 常 な 細 胞 にもダメージを 与 えてしまいます 正 常 な 細 胞 がダメージを 受 けるこ とで 起 こる 好 ましくない 症 状 が 副 作 用 です 特 に 細 胞 の 分 裂 が 早 い 骨 髄 中 の 血 液 細 胞 消 化 管 の 粘 膜 細 胞 毛 根 の 細 胞 などはダメージ を 受 けやすく 副 作 用 として 症 状 が 起 こりやすい 部 分 となります 抗 がん 剤 の 副 作 用 が いつ どのような 症 状 として 起 こるかは 下 記 のようにある 程 度 は 分 かっています 事 前 に 起 こりやすい 副 作 用 を 確 認 し 適 切 な 対 策 を 行 うことで 症 状 を 和 らげ より 良 い 治 療 を 続 けることができます 次 のページからは 主 な 副 作 用 とその 対 策 を 記 載 していますので 確 認 してください 抗 がん 剤 起 こりやすい 副 作 用 と およその 時 期 自 覚 症 状 がある 副 作 用 アレルギー 末 梢 神 経 症 状 吐 き 気 嘔 吐 食 欲 不 振 感 染 症 出 血 しやすい 手 足 症 候 群 口 内 炎 貧 血 色 素 沈 着 下 痢 がん 細 胞 正 常 細 胞 当 日 当 日 ~ 数 日 数 日 ~ 数 週 間 数 週 間 ~ 数 ヵ 月 白 血 球 減 少 血 小 板 減 少 赤 血 球 減 少 副 作 用 自 覚 症 状 が 現 れにくい 副 作 用 20 21
の 主 な 副 作 用 吐 き 気 / 嘔 吐 / 食 欲 不 振 感 染 症 ( 白 血 球 減 少 ) 当 日 から 数 日 間 に 多 くの 患 者 さんに 起 こります 後 数 日 から 数 週 間 に 起 こることがあります 症 状 症 状 吐 き 気 がする 嘔 吐 する 食 欲 がない 食 べられる 時 に 少 量 ずつ 食 べま しょう 消 化 の 悪 いものは 避 けましょう 発 熱 寒 気 咳 のどの 腫 れ 痛 み 手 洗 い うがい マスクなどの 風 邪 対 策 をしましょう 38 以 上 に 発 熱 した 場 合 は 医 療 スタッフに 相 談 してください 下 痢 出 血 しやすい( 血 小 板 減 少 ) 後 数 日 から 数 週 間 に 起 こることがあります 後 数 日 から 数 週 間 に 起 こることがあります 症 状 症 状 軟 便 水 様 便 になる 排 便 の 回 数 が 増 える 腹 痛 脱 水 症 状 にならないよう こまめに 水 分 をとりましょう 消 化 のよいものを 食 べましょう 出 血 しやすい( 口 や 鼻 など) 出 血 が 止 まりにくい あざができやすい 身 に 覚 えのないあざ 血 便 がある 場 合 は 医 療 スタッフに 相 談 して ください 22 23
の 主 な 副 作 用 口 内 炎 色 素 沈 着 後 数 日 から 数 週 間 後 に 起 こ ることがあります 後 数 週 間 から 数 ヵ 月 間 に 起 こることがあります 症 状 症 状 口 の 中 が 腫 れる ただれる 痛 む 口 の 中 を 清 潔 に 保 ち うるおった 状 態 を 保 ちましょう 皮 膚 や 爪 の 色 が 黒 味 を 帯 びる 黒 い 斑 点 状 のものがあら われる 直 射 日 光 を 避 け 日 焼 け 止 めクリー ムを 使 用 するなどしましょう 手 足 症 候 群 後 数 日 から 数 週 間 後 に 起 こ ることがあります 症 状 手 や 足 が ヒリヒリ チクチクする 赤 く 腫 れる ひび 割 れや 水 疱 ができる 爪 の 変 形 や 色 素 沈 着 で 投 与 する 場 合 に 起 こりやすい です 手 足 に 保 湿 クリームを 塗 って 乾 燥 を 防 ぎましょう 症 状 に 気 付 いたら 医 療 スタッフに 相 談 してください 24 25
の 主 な 副 作 用 組 み 合 わせて 使 用 する 薬 の 主 な 副 作 用 これまで 説 明 した 以 外 にも 下 記 のような 重 大 な 副 作 用 が 起 こること があります このような 場 合 は すぐに 医 療 スタッフに 連 絡 してくだ さい ひどい 下 痢 意 識 がうすれる 深 く 大 きい 呼 吸 [ 脱 水 症 状 ] 激 しい 腹 痛 下 痢 血 便 [ 重 篤 な 腸 炎 ( 出 血 性 腸 炎 虚 血 性 腸 炎 壊 死 性 腸 炎 など)] 発 疹 息 苦 しい 血 圧 低 下 [ショック アナフィラキシー] 歩 行 時 のふらつき 四 肢 末 端 のしびれ 感 舌 のもつれ[ 白 質 脳 症 ] 胸 の 痛 み 冷 や 汗 胸 を 強 く 押 さえつけた 感 じ[うっ 血 性 心 不 全 心 筋 梗 塞 安 静 狭 心 症 ] からだがむくむ 疲 れやすい 尿 が 出 にくい[ 急 性 腎 不 全 ] 発 熱 から 咳 息 苦 しい[ 間 質 性 肺 炎 ] からだがだるい 食 欲 不 振 白 目 や 皮 膚 が 黄 色 くなる 羽 ばた くような 手 のふるえ[ 肝 機 能 障 害 黄 疸 肝 不 全 肝 胆 道 障 害 ( 胆 嚢 炎 胆 管 壊 死 肝 実 質 障 害 など)] 吐 き 気 や 嘔 吐 胃 の 痛 み 口 の 中 が 荒 れて 痛 い[ 消 化 管 潰 瘍 重 症 な 口 内 炎 ] 急 に 激 しく 腰 や 背 中 が 痛 む 発 熱 吐 き 気 や 嘔 吐 [ 急 性 膵 炎 ] 意 識 の 低 下 羽 ばたくような 手 のふるえ 手 足 のふるえ[ 意 識 障 害 を 伴 う 高 アンモニア 血 症 ] 臭 いが 分 からなくなる 臭 いを 感 じなくなる[ 嗅 覚 障 害 嗅 覚 脱 失 ] 当 日 から 数 日 間 に 多 くの 患 者 さんに 起 こります しびれ 症 状 刺 すような 痛 み 感 覚 異 常 のどが 締 め 付 けられる ような 感 覚 末 梢 神 経 症 状 (オキサリプラチン) 冷 たい 空 気 や 物 に 触 れる ことで 症 状 が 起 こりやす くなる 悪 化 する 冷 たい 食 べ 物 や 飲 み 物 は 避 け ましょう 冷 たい 空 気 や 物 に 皮 膚 が 直 接 触 れないようにしましょう 2~3 日 で 改 善 することが 多 いですが 治 療 を 長 く 続 けていると 改 善 が 遅 れたり 下 記 のように 症 状 が 悪 化 したりする 場 合 があ ります 手 足 などがしびれて 文 字 を 書 きにくい ボタンをかけにくい 飲 み 込 みにくい 歩 きにくい このような 症 状 がみられましたら 我 慢 せずに 医 療 スタッフに 相 談 してください 26 27
組 み 合 わせて 使 用 する 薬 の 主 な 副 作 用 分 子 標 的 薬 の 副 作 用 貧 血 ( 赤 血 球 減 少 )(オキサリプラチン) ベバシズマブ 後 数 週 間 から 数 ヵ 月 間 に 起 こることがあります 症 状 白 目 唇 が 青 くなる めまい 動 悸 息 切 れ 睡 眠 や 息 を 十 分 にとりましょう 高 血 圧 尿 にタンパクがでる 鼻 血 などの 粘 膜 からの 出 血 < 注 意 したい 副 作 用 > 消 化 管 に 穴 があく[ 消 化 管 穿 孔 ] 傷 口 が 治 りにくくなる[ 創 傷 治 癒 遅 延 ] 腫 瘍 (がん)からの 出 血 動 脈 や 静 脈 の 中 に 血 のかたまりができる[ 深 部 血 栓 塞 栓 症 など] けいれん 発 作 視 野 の 異 常 など[ 可 逆 性 後 白 質 脳 症 候 群 ] 当 日 から 数 日 間 に 起 こることがあります 下 痢 (イリノテカン) セツキシマブ パニツムマブ にきびのような 発 疹 皮 膚 の 乾 燥 炎 症 イオン( 電 解 質 )バランスの 異 常 結 膜 炎 角 膜 炎 などの 目 の 異 常 症 状 軟 便 水 様 便 になる 排 便 の 回 数 が 増 える 腹 痛 イリノテカンでは 下 痢 が 起 こりや すいです 症 状 がみられましたら 医 療 スタッ フに 相 談 してください < 注 意 したい 副 作 用 > 肺 の 炎 症 [ 間 質 性 肺 炎 ] お 薬 に 対 するアレルギー 反 応 [インフュージョン リアク ション] 心 臓 の 機 能 の 低 下 [ 狭 心 症 心 筋 梗 塞 ]( 主 にセツキシマブ) 28 29
治 療 日 誌 治 療 中 は ご 自 身 の 体 調 を 管 理 するとともに 主 治 医 に 体 調 をできる だけ 正 確 に 伝 えることが 大 切 です 治 療 中 に 感 じた 体 調 の 変 化 や 気 に なることを 治 療 日 誌 に 記 入 し 受 診 の 際 に 主 治 医 に 見 せてください 記 入 例 治 療 開 始 日 3/ 17 治 療 開 始 日 日 付 投 与 開 始 から の 日 数 / / / / / / / / 日 目 日 目 日 目 日 目 日 目 日 目 日 目 日 付 3/ 3 3 17 / 18 / 19 体 温 ( ) 投 与 開 始 から の 日 数 体 温 ( ) 1 日 目 2 日 目 3 日 目 36.3 36.4 36.3 体 調 悪 い 通 院 日 に を つけてください 体 調 悪 い 食 事 半 分 くらい の 量 ほとんど 食 べられない 食 事 半 分 くらい の 量 ほとんど 食 べられない 吐 き 気 嘔 吐 吐 き 気 嘔 吐 下 痢 軟 便 症 状 あり: 強 い 症 状 あり: 下 痢 軟 便 口 内 炎 口 内 炎 手 足 の 腫 れ 痛 み 手 足 の 腫 れ 痛 み 色 素 沈 着 色 素 沈 着 メモ ( 気 になること 主 治 医 に 伝 えたい ことなど) 気 分 が 悪 く あまり 食 べられ なかった メモ ( 気 になること 主 治 医 に 伝 えたい ことなど) 30 31
治 療 日 誌 治 療 開 始 日 / 治 療 開 始 日 / 日 付 / / / / / / / 日 付 / / / / / / / 投 与 開 始 から の 日 数 日 目 日 目 日 目 日 目 日 目 日 目 日 目 投 与 開 始 から の 日 数 日 目 日 目 日 目 日 目 日 目 日 目 日 目 体 温 ( ) 体 温 ( ) 体 調 悪 い 体 調 悪 い 食 事 の 量 半 分 くらい ほとんど 食 べられない 吐 き 気 嘔 吐 下 痢 軟 便 口 内 炎 手 足 の 腫 れ 痛 み 色 素 沈 着 食 事 の 量 半 分 くらい ほとんど 食 べられない 吐 き 気 嘔 吐 下 痢 軟 便 口 内 炎 手 足 の 腫 れ 痛 み 色 素 沈 着 メモ ( 気 になること 主 治 医 に 伝 えたい ことなど) メモ ( 気 になること 主 治 医 に 伝 えたい ことなど) 32 33
治 療 日 誌 緊 急 の 連 絡 先 治 療 開 始 日 / 病 院 医 院 名 日 付 / / / / / / / 電 話 番 号 投 与 開 始 から の 日 数 日 目 日 目 日 目 日 目 日 目 日 目 日 目 担 当 医 師 名 科 体 調 体 温 ( ) 悪 い お 問 い 合 わせ 窓 口 memo 食 事 の 量 半 分 くらい ほとんど 食 べられない 吐 き 気 嘔 吐 下 痢 軟 便 口 内 炎 手 足 の 腫 れ 痛 み 色 素 沈 着 メモ ( 気 になること 主 治 医 に 伝 えたい ことなど) 発 行 :2015 年 監 修 : 北 海 道 大 学 病 院 腫 瘍 センター 診 療 教 授 小 松 嘉 人 提 供 : 東 和 薬 品 株 式 会 社 本 冊 子 の 内 容 を 許 可 なしに 複 製 複 写 (コピーなど) 転 載 することは 法 律 で 認 められた 場 合 を 除 き 禁 じられて います 34 F-12 2015 年 7 月 作 成