前 回 の 審 議 会 における 論 点 及 び 答 申 の 骨 子 について 1
1 下 水 道 の 概 要 1.1 下 水 道 の 種 類 としくみ 下 水 道 は 市 町 村 が 設 置 管 理 する 公 共 下 水 道 と 都 道 府 県 が 設 置 管 理 する 流 域 下 水 道 市 町 村 が 都 市 部 の 雨 水 排 除 を 目 的 として 行 う 都 市 下 水 路 に 大 別 されます 公 共 下 水 道 は 一 つの 市 町 村 が 管 渠 から 処 理 場 までを 有 する 単 独 公 共 下 水 道 と 主 要 な 幹 線 管 渠 や 処 理 場 を 流 域 下 水 道 で 分 担 し 流 域 下 水 道 幹 線 までの 幹 線 や 面 整 備 管 な どのみを 設 置 管 理 する 流 域 関 連 公 共 下 水 道 に 分 けられます 流 域 下 水 道 は 河 川 や 湖 沼 海 域 等 の 公 共 用 水 域 の 水 質 環 境 基 準 の 達 成 並 びにそれ ら 流 域 における 生 活 環 境 の 改 善 等 を 目 的 として 2 以 上 の 市 町 村 の 区 域 にわたり 下 水 道 を 整 備 することが 効 果 的 かつ 経 済 的 な 場 合 に 実 施 されています 流 域 下 水 道 では 幹 線 管 渠 やポ ンプ 場 終 末 処 理 場 といった 根 幹 的 施 設 を 都 道 府 県 が 設 置 管 理 し 市 町 村 が 計 画 区 域 内 の 下 水 を 排 除 するために 必 要 な 枝 線 管 渠 を 整 備 します ( 流 域 関 連 公 共 下 水 道 ) 岩 出 市 は 紀 の 川 中 流 流 域 下 水 道 ( 那 賀 処 理 区 )の 計 画 区 域 内 にあり 流 域 関 連 公 共 下 水 道 の 整 備 を 実 施 しています 図 1-1 下 水 道 の 種 類 2
1.2 下 水 道 事 業 の 財 源 について 1.2.1 下 水 道 建 設 費 の 財 源 について 下 水 道 建 設 費 は 下 水 管 渠 やポンプ 施 設 処 理 場 などの 下 水 道 施 設 を 建 設 するために 要 する 費 用 です 現 状 では 生 活 環 境 の 改 善 や 公 共 用 水 域 の 水 質 保 全 といった 下 水 道 の 持 つ 役 割 から 比 較 的 手 厚 い 国 庫 補 助 制 度 や 起 債 ( 借 入 れ) 制 度 により その 財 源 が 手 当 てされています 従 来 は 国 庫 補 助 金 を 充 当 できる 範 囲 が 下 水 管 を 流 れる 流 量 や 管 径 により 限 定 されて いましたが 現 在 は 事 業 効 果 を 拡 大 することを 目 的 として 一 定 の 範 囲 内 で 末 端 管 渠 まで 交 付 金 を 充 当 できるように 制 度 が 見 直 しされています また 都 市 計 画 法 第 75 条 ( 地 方 自 治 法 第 224 条 )に 基 づき 徴 収 される 受 益 者 負 担 金 ( 受 益 者 分 担 金 )は 下 水 道 建 設 費 の 貴 重 な 財 源 として 活 用 されています 管 渠 等 終 末 処 理 場 交 付 金 対 象 事 業 単 独 事 業 交 付 金 対 象 事 業 単 独 事 業 50% 国 費 50% or 55% 国 費 充 当 率 充 当 率 50% 下 水 道 事 業 債 充 当 率 50% or 45% 下 水 道 事 業 債 充 当 率 (5%) (5%) (5%) (5%) 受 益 者 負 担 金 ( 控 除 財 源 ) 受 益 者 負 担 金 ( 控 除 財 源 ) 斜 線 部 分 は 交 付 税 措 置 分 ( 事 業 費 補 正 分 : 処 理 区 域 内 人 口 密 度 に 応 じ44%~16%) 斜 線 部 分 は 交 付 税 措 置 分 ( 単 位 費 用 算 入 分 :5%) 図 1-2 公 共 下 水 道 の 財 源 構 成 1.2.2 下 水 道 管 理 費 の 財 源 について 下 水 道 管 理 費 は 下 水 道 事 業 を 運 営 していくため 継 続 的 に 要 する 費 用 であり 汚 水 の 処 理 に 要 する 費 用 や 管 渠 の 点 検 清 掃 などに 要 する 維 持 管 理 費 と 建 設 時 に 借 り 入 れた 地 方 債 の 元 利 償 還 金 ( 賅 本 費 ) から 構 成 されています 岩 出 市 の 公 共 下 水 道 は 処 理 場 を 有 さない 流 域 関 連 公 共 下 水 道 であるため 汚 水 処 理 に 要 する 費 用 は 終 末 処 理 場 を 管 理 運 営 する 和 歌 山 県 に 岩 出 市 と 紀 の 川 市 が 負 担 金 とし て 納 付 しています 3
従 って 岩 出 市 公 共 下 水 道 全 体 における 下 水 道 管 理 費 は 下 水 道 管 理 費 = 維 持 管 理 費 管 渠 の 点 検 清 掃 などの 費 用 + 元 利 償 還 費 建 設 時 の 借 入 金 返 済 の 費 用 + 流 域 維 持 管 理 負 担 金 汚 水 処 理 費 と 流 域 下 水 道 の 元 利 償 還 金 となります この 下 水 道 管 理 費 の 財 源 については 自 然 現 象 による 雨 水 を 処 理 する 費 用 は 税 によっ て 賄 い 人 間 活 動 によって 生 じる 汚 水 を 処 理 する 費 用 は 汚 水 発 生 者 が 負 担 する との 考 え 方 ( 雨 水 公 費 汚 水 私 費 の 原 則 )に 基 づき 下 水 道 料 金 で 賄 うのが 基 本 とされています しかしながら 下 水 道 は 公 共 用 水 域 の 水 質 保 全 といった 公 的 な 役 割 も 担 っていることか ら 下 水 道 管 理 費 の 一 部 について 公 費 負 担 を 行 うことのできる 基 準 ( 一 般 会 計 繰 出 基 準 )が 国 から 示 され 該 当 する 費 用 の 一 部 には 国 からの 交 付 税 措 置 が 行 われています したがっ て 下 水 道 管 理 費 は 下 水 道 料 金 と 公 費 ( 一 般 会 計 )によって 賄 われていることになります また 下 水 道 事 業 は 地 方 財 政 法 上 公 営 企 業 と 位 置 づけられており 独 立 採 算 の 原 則 が 定 められているため 下 水 道 管 理 費 のうち 国 の 基 準 に 該 当 しない 部 分 は 下 水 道 使 用 料 で 賄 うのが 原 則 です しかしながら 全 国 的 に 見 ても 下 水 道 使 用 料 のみで 下 水 道 管 理 費 を 回 収 できている 自 治 体 は 非 常 に 尐 ない 状 況 です ( 単 位 : 百 万 円 ) 収 入 一 般 会 計 繰 入 金 等, 1,879,481 56.5% 下 水 道 使 用 料, 1,448,313 43.5% 支 出 その 他, 189,352 5.7% 財 源 管 理 費 ( 雨 水 ) 1,245,058 37.4% 一 般 会 計 繰 入 金 等 ( 雨 水 分 ) 100% 一 般 会 計 繰 入 金 等 ( 汚 水 分 ) 23.5% 管 理 費 ( 汚 水 ) 1,893,384 56.9% 下 水 道 使 用 料 76.5% 管 理 費 内 訳 元 利 償 還 金 ( 雨 水 ) 85.8% 維 持 管 理 費 ( 雨 水 ) 14.2% 元 利 償 還 金 ( 汚 水 ) 63.2% 維 持 管 理 費 ( 汚 水 ) 36.8% 図 1-3 全 国 の 下 水 道 管 理 費 と 財 源 の 状 況 ( 平 成 22 年 度 ) 図 1-3は 全 国 の 下 水 道 管 理 費 とその 財 源 の 充 当 状 況 です 汚 水 の 管 理 費 ( 約 1 兆 9 千 億 円 )の 約 77%( 約 1 兆 4 千 億 円 )が 下 水 道 使 用 料 によって 賄 われており 丌 足 分 の 4 千 4 百 億 円 余 りが 一 般 会 計 の 繰 入 金 等 によって 賄 われています また 下 水 道 管 理 費 は 自 治 体 の 規 模 が 小 さくなるほど 割 高 になる 傾 向 があり 汚 水 1m 3 当 りの 処 理 原 価 ( 汚 水 を 収 集 処 理 するためにかかる 経 費 )で 比 較 すると 人 口 5 万 人 未 満 の 都 市 では 全 国 平 均 (164.8 円 /m 3 )の 約 1.5 倍 の 費 用 (243.6 円 /m 3 )がかかっています 4
一 方 で 下 水 道 の 料 金 単 価 は 市 町 村 規 模 によらず 133.7~159.1 円 /m 3 の 範 囲 にあるた め 人 口 の 尐 ない 自 治 体 では 十 分 な 使 用 料 収 入 を 得 られず 一 般 会 計 からの 繰 入 が 大 きく なっている 傾 向 がうかがわれます ( 図 1-4) 250 一 般 会 計 繰 入 金 等 汚 水 処 理 原 価 ( 円 / m3 ) 200 150 100 50 使 用 料 単 価 24.1 8.9 140.7 133.7 33.3 147.4 84.5 159.1 0 全 国 平 均 164.8 円 /m3 指 定 都 市 142.6 円 /m3 一 般 都 市 (5 万 人 以 上 ) 一 般 都 市 (5 万 人 以 下 ) 汚 水 処 理 原 価 =( 維 持 管 理 費 + 起 債 元 利 償 還 費 ) 有 収 水 量 公 共 下 水 道 ( 特 環 特 定 を 除 く)のうち 流 域 関 連 を 含 まないものを 対 象 とした 東 京 都 の 区 部 は1 市 として 扱 い 指 定 都 市 に 含 めた 一 般 都 市 は 指 定 都 市 を 除 く 市 町 村 とし 一 部 事 務 組 合 県 施 行 臨 海 都 市 は 含 めない 図 1-4 汚 水 処 理 原 価 の 費 用 内 訳 ( 平 成 22 年 度 ) 5
1.3 岩 出 市 公 共 下 水 道 事 業 実 施 までの 経 過 岩 出 市 は 和 歌 山 県 北 部 の 和 歌 山 市 と 大 阪 府 に 隣 接 した 要 衝 の 地 に 位 置 しており 旧 来 より 根 来 寺 をはじめと した 歴 史 伝 統 文 化 と 自 然 の 豊 かな 地 域 として 発 展 してきました 岩 出 市 ( 岩 出 町 )の 発 足 当 時 ( 昭 和 31 年 )の 人 口 は13,261 人 でしたが 昭 和 45 年 以 降 の 宅 地 開 発 の 進 行 などで 平 成 15 年 には 人 口 が50,000 人 を 突 破 し 平 成 18 年 4 月 には 市 制 施 行 を 実 現 する までに 至 りました また 人 口 増 加 のみ ではなく 国 道 24 号 沿 線 の 商 業 施 設 の 立 地 などにより 住 宅 都 市 から 複 合 的 な 機 能 を 有 する 都 市 へと 変 化 してきま した このように 都 市 化 の 進 展 が 著 しい 岩 出 市 は 県 下 で 和 歌 山 市 に 次 いで2 番 目 に 人 口 密 度 の 高 い 都 市 となっており 平 成 11 年 に 実 施 された 第 4 次 岩 出 町 長 期 総 合 計 画 策 定 のための 住 民 意 識 調 査 では 今 後 の 重 要 な 施 策 と して 下 水 道 の 整 備 が 第 1 位 となるなど 図 1-5 岩 出 市 下 水 道 計 画 図 都 市 化 の 進 展 による 生 活 環 境 や 自 然 環 境 の 悪 化 について 地 域 住 民 の 関 心 が 高 まりつつありました 下 水 道 整 備 のニーズが 高 まる 中 岩 出 市 の 豊 かな 自 然 を 守 り 都 市 機 能 を 支 える 重 要 な 役 割 を 担 うことを 目 的 として 市 街 地 を 概 ねカバーできる1,420haを 下 水 道 計 画 区 域 として 平 成 13 年 度 より 紀 の 川 中 流 流 域 下 水 道 ( 那 賀 処 理 区 )の 関 連 公 共 下 水 道 として 下 水 道 事 業 に 着 手 し 整 備 を 進 めてきました 公 共 下 水 道 の 供 用 開 始 前 には 公 共 下 水 道 事 業 運 営 審 議 会 ( 平 成 18 年 1 月 ~ 平 成 20 年 1 月 計 18 回 開 催 )において 使 用 料 受 益 者 負 担 金 等 に 関 する 審 議 を 頂 き 下 水 道 の 経 営 に 関 する 答 申 を 頂 いたのち 平 成 20 年 12 月 に 待 望 の 供 用 開 始 を 迎 えました 現 在 の 岩 出 市 公 共 下 水 道 は 表 1-1に 示 す 下 水 道 計 画 に 基 づいて 整 備 を 実 施 しており 平 成 42 年 の 下 水 道 整 備 の 完 了 を 目 指 しています 平 成 24 年 度 末 現 在 岩 出 市 の 下 水 道 普 及 率 は 15.2%となっており 当 面 の 整 備 目 標 として 平 成 27 年 度 末 に 第 3 次 認 可 区 域 (487ha 普 及 率 35%)の 整 備 完 了 を 目 指 し 下 水 道 事 業 に 取 り 組 んでいます 6
表 1-1 岩 出 市 公 共 下 水 道 計 画 の 概 要 全 体 計 画 下 水 道 法 事 業 認 可 計 画 備 考 目 標 年 次 ( 年 度 ) 1 平 成 42 年 平 成 27 年 度 計 画 処 理 面 積 (ha) 1,420 487 計 画 処 理 人 口 ( 人 ) 53,200 21,000 計 画 汚 水 量 (m 3 / 日 ) 25,172 10,260 日 最 大 管 渠 延 長 (km) 292 94 建 設 事 業 費 ( 百 万 円 ) 44,677 2 11,888 1 上 位 計 画 ( 流 域 下 水 道 計 画 )の 目 標 年 次 は 平 成 28 年 度 2 うち 6,090 百 万 円 は 流 域 下 水 道 の 建 設 負 担 金 1.4 岩 出 市 上 下 水 道 局 の 運 営 体 制 岩 出 市 上 下 水 道 局 は 2 課 29 名 の 体 制 で 上 水 道 及 び 下 水 道 事 業 を 運 営 しています 下 水 道 事 業 は 未 だ 整 備 の 途 上 にあることから 整 備 区 域 の 拡 大 を 重 点 目 標 として 事 業 に 取 り 組 んでいます 昭 和 38 年 度 に 事 業 着 手 した 上 水 道 事 業 は 水 道 の 安 定 供 給 を 目 的 とした 新 水 源 地 の 施 設 整 備 事 業 をはじめ 老 朽 化 した 施 設 の 更 新 や 漏 水 調 査 など 給 水 コストの 削 減 等 を 重 点 業 務 として 取 り 組 んでいるところです 上 下 水 道 事 業 の 経 営 に 関 する 取 り 組 みとしては 使 用 料 金 の 滞 納 処 理 水 洗 化 助 成 金 の 交 付 下 水 道 の 普 及 促 進 に 関 する 啓 発 活 動 等 に 取 り 組 んでいます 下 水 道 係 上 下 水 道 工 務 課 上 水 道 係 局 長 理 事 次 長 施 設 係 総 務 係 上 下 水 道 業 務 課 上 水 道 係 下 水 道 係 図 1-6 岩 出 市 上 下 水 道 局 組 織 構 成 図 ( 平 成 25 年 度 ) 7
2 前 回 の 審 議 会 における 岩 出 市 長 からの 諮 問 事 項 について 前 回 の 審 議 会 は 平 成 18 年 1 月 31 日 付 け 岩 事 第 1962 号 により 下 記 の3 点 の 内 容 について 市 長 より 諮 問 をさせて 頂 きました 平 成 18 年 6 月 には 中 間 答 申 のとりまとめ 先 進 地 への 現 地 調 査 な どに 加 え 18 回 の 審 議 会 において 精 力 的 かつ 熱 心 なご 議 論 を 頂 き 平 成 20 年 1 月 15 日 に 最 終 答 申 を 受 けました 前 回 審 議 会 での 諮 問 事 項 前 回 の 岩 出 市 公 共 下 水 道 事 業 運 営 審 議 会 委 員 メンバー( 敬 称 略 ) 堀 部 和 雄 会 長 近 畿 大 学 生 物 理 工 学 部 教 授 中 林 俊 雄 委 員 元 和 歌 山 市 下 水 道 部 長 1 公 共 下 水 道 受 益 者 負 担 金 について 2 公 共 下 水 道 の 使 用 料 について 3 公 共 下 水 道 の 普 及 促 進 について 松 見 隆 広 山 本 重 信 疋 谷 公 賅 委 員 委 員 委 員 米 穀 店 経 営 岩 出 市 議 会 議 員 平 成 17 年 岩 出 地 区 会 長 堂 西 良 之 井 神 慶 久 中 西 得 雅 委 員 委 員 委 員 岩 出 市 議 会 議 員 岩 出 市 議 会 議 員 平 成 17 年 区 長 会 長 井 ノ 上 文 雄 委 員 公 募 委 員 水 口 和 子 委 員 公 募 委 員 表 2-1 前 回 の 審 議 経 過 一 覧 開 催 年 月 日 主 な 審 議 内 容 第 1 回 H18.1.31 公 共 下 水 道 事 業 の 制 度 概 要 について 等 第 2 回 H18.2.22 諮 問 項 目 別 の 主 な 論 点 について 等 第 3 回 H18.3.27 中 間 答 申 ( 案 )について 第 4 回 H18.4.13 中 間 答 申 の 採 択 について 第 5 回 H18.8.30 今 後 の 審 議 の 進 め 方 について 第 6 回 H18.10.3 下 水 道 使 用 料 ( 第 1 回 ) 等 第 7 回 H18.10.31 下 水 道 使 用 料 ( 第 2 回 ) 第 8 回 H18.11.28 下 水 道 使 用 料 ( 第 3 回 ) 第 9 回 H19.1.16 下 水 道 使 用 料 ( 第 4 回 ) 第 10 回 H19.2.13 下 水 道 使 用 料 の 答 申 内 容 受 益 者 負 担 金 ( 第 1 回 ) 第 11 回 H19.3.2 受 益 者 負 担 金 ( 第 2 回 ) 第 12 回 H19.3.28 受 益 者 負 担 金 ( 第 3 回 ) 第 13 回 H19.4.23 普 及 促 進 策 について( 第 1 回 ) 第 14 回 H19.5.23 普 及 促 進 策 について( 第 2 回 ) 第 15 回 H19.7.5 普 及 促 進 策 について( 第 3 回 ) 第 16 回 H19.7.26 最 終 答 申 ( 案 )について( 第 1 回 ) 第 17 回 H19.8.22 最 終 答 申 ( 案 )について( 第 2 回 ) 第 18 回 H20.1.9 最 終 答 申 の 採 択 について 8
3 答 申 の 骨 子 について 3.1 公 共 下 水 道 受 益 者 負 担 金 について 3.1.1 受 益 者 負 担 金 とは 公 共 下 水 道 の 整 備 により 下 水 道 を 使 用 することが 可 能 となった 住 民 の 方 々に 建 設 費 の 一 部 を 負 担 していただく 制 度 です ( 受 益 者 負 担 金 は 一 度 きりの 賦 課 ) 根 拠 法 令 は 都 市 計 画 法 第 75 条 によります ( 都 市 計 画 法 第 75 条 ) 都 市 計 画 事 業 によって 著 しく 利 益 を 受 ける 者 があるときは その 利 益 を 受 ける 限 度 におい て 当 該 事 業 に 要 する 費 用 の 一 部 を 当 該 利 益 を 受 ける 者 に 負 担 させることができる 3.1.2 下 水 道 事 業 で 受 益 者 負 担 金 を 徴 収 する 理 由 受 益 者 負 担 金 を 徴 収 する 具 体 的 理 由 として 以 下 の3 点 の 理 由 があります 1 下 水 道 の 整 備 により 利 益 を 受 ける 者 が 特 定 され その 範 囲 が 明 確 であること 2 下 水 道 の 整 備 により 地 域 の 環 境 が 改 善 され 未 整 備 の 地 区 に 比 べて 利 便 性 や 快 適 性 が 著 しく 向 上 し 土 地 の 賅 産 価 値 が 増 大 すること 3 受 益 の 発 生 時 期 に 合 わせて 相 応 の 負 担 を 求 めることは 負 担 の 公 平 性 という 観 点 から 適 当 であり また 利 用 者 は 一 方 で 水 質 汚 濁 の 原 因 者 として 相 応 の 社 会 的 費 用 を 負 担 すべきであること 3.1.3 受 益 者 負 担 金 の 対 象 事 業 費 について 下 水 道 の 建 設 費 は 比 較 的 手 厚 い 国 庫 補 助 制 度 や 起 債 ( 借 入 れ) 制 度 があり 全 体 事 業 費 をこれらの 制 度 により 手 当 てすることが 可 能 となっています したがって 下 水 道 の 建 設 に 自 治 体 が 必 要 とする 賅 金 ( 現 金 )は 丌 要 となります 受 益 者 負 担 金 については 公 共 下 水 道 の 整 備 事 業 費 ( 約 36,531 百 万 円 )の5%に 相 当 する1,827 百 万 円 を 受 益 者 負 担 金 の 対 象 額 としています 負 担 の 公 平 性 を 確 保 し また 建 設 費 の 貴 重 な 財 源 として 活 用 することを 目 的 として 受 益 者 負 担 金 の 徴 収 をさせていただいて います 3.1.4 受 益 者 負 担 金 の 算 定 方 法 について 受 益 者 負 担 金 の 算 定 方 法 には 土 地 の 面 積 に 単 価 を 乗 じる 地 積 割 方 式 と 土 地 の 面 積 9
によらない 定 額 方 式 とがあります 前 者 は 都 市 部 で 多 く 採 用 され 後 者 は 地 方 部 で 多 く 採 用 されている 算 定 方 法 です 岩 出 市 は 都 市 部 と 地 方 部 両 方 の 特 色 を 兼 ね 備 えて 市 街 地 が 形 成 されていることから 地 積 割 方 式 と 定 額 方 式 を 組 合 せた 算 定 方 法 を 採 用 することとしました 受 益 者 負 担 金 の 面 積 別 の 試 算 結 果 は 表 3 1のとおりとなります 表 3 1 受 益 者 負 担 金 試 算 表 敷 地 面 積 (m 2 ) 基 本 額 ( 円 ) 面 積 割 額 合 計 ( 円 ) 100 73,500 100 114=11,400 84,900 150 73,500 150 114=17,100 90,600 300 73,500 300 114=34,200 107,700 500 73,500 500 114=57,000 130,500 1,000 73,500 1,000 114=114,000 187,500 ( 岩 出 都 市 計 画 下 水 道 事 業 受 益 者 負 担 に 関 する 条 例 第 6 条 ) 受 益 者 が 負 担 する 負 担 金 の 額 は 基 本 料 (1 区 画 定 額 73,500 円 ) 及 び 当 該 受 益 者 が 岩 出 市 下 水 道 条 例 ( 平 成 20 年 岩 出 市 条 例 第 22 号 以 下 下 水 道 条 例 という ) 第 4 条 に 規 定 する 申 請 が あった 賦 課 対 象 区 域 内 の 土 地 ごとに 前 条 で 認 定 した 面 積 に 1 平 方 メートル 当 たり 114 円 を 乗 じて 得 た 額 を 加 算 した 金 額 とする 3.1.5 受 益 者 負 担 金 の 賦 課 時 期 について 受 益 者 負 担 金 を 賦 課 する 時 期 については 下 水 道 の 整 備 が 完 了 して 利 用 することが 可 能 となった 地 域 毎 に 一 拢 で 賦 課 する 案 と 住 民 の 方 から 下 水 道 の 利 用 申 し 込 みがあった 時 期 に 個 別 に 賦 課 する 案 について 検 討 がなされました 岩 出 市 では 下 水 道 に 対 する 認 知 度 が 低 く また 岩 出 市 の 上 水 道 事 業 では 住 民 の 方 か ら 利 用 の 申 し 込 みがあった 時 に 施 設 負 担 金 を 徴 収 している 実 績 があることから 下 水 道 事 業 においても 上 水 道 と 同 様 に 利 用 の 申 し 込 みがあった 時 に 受 益 者 負 担 金 を 賦 課 するように 答 申 を 頂 きました 3.1.6 受 益 者 の 設 定 について 受 益 者 負 担 金 の 受 益 者 としては 一 般 的 には 土 地 所 有 者 とされていますが 土 地 に 関 する 所 有 権 者 だけでなく 借 地 権 地 上 権 など 他 の 権 利 者 との 協 議 に 委 ねた 上 で 受 益 者 を 決 定 すべきとして 答 申 を 頂 きました 10
( 岩 出 都 市 計 画 下 水 道 事 業 受 益 者 負 担 に 関 する 条 例 第 2 条 ) この 条 例 において 受 益 者 とは 事 業 により 築 造 される 公 共 下 水 道 の 排 水 区 域 ( 以 下 排 水 区 域 という ) 内 に 存 する 土 地 の 所 有 者 をいう ただし 地 上 権 質 権 又 は 使 用 貸 借 若 しくは 賃 貸 借 に よる 権 利 ( 一 時 使 用 のために 設 定 された 地 上 権 又 は 使 用 貸 借 若 しくは 賃 貸 借 による 権 利 を 除 く 以 下 地 上 権 等 という )の 目 的 となっている 土 地 については それぞれ 地 上 権 者 質 権 者 又 は 使 用 借 主 若 しくは 貸 借 人 をいう 3.1.7 減 免 納 付 猶 予 制 度 について 受 益 者 負 担 金 の 減 免 については 受 益 者 負 担 金 が 当 該 土 地 に 対 して 一 度 だけの 賦 課 で あって 一 度 減 免 するとその 後 状 況 が 変 わっても 永 久 に 徴 収 することが 出 来 ないため 公 共 用 地 などを 除 き 原 則 として 行 わないことが 適 当 であると 答 申 を 頂 きました ( 岩 出 都 市 計 画 下 水 道 事 業 受 益 者 負 担 に 関 する 条 例 第 9 条 ) 市 長 は 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 する 受 益 者 の 負 担 金 について 減 免 することができる ただ し 既 に 納 付 された 負 担 金 は この 限 りでない (1) 国 又 は 地 方 公 共 団 体 が 公 用 に 供 し 又 は 供 することを 予 定 している 土 地 に 係 る 受 益 者 (2) 国 又 は 地 方 公 共 団 体 がその 企 業 の 用 に 供 している 土 地 に 係 る 受 益 者 (3) 国 又 は 地 方 公 共 団 体 が 公 共 の 用 に 供 することを 予 定 している 土 地 に 係 る 受 益 者 (4) 公 の 生 活 扶 助 を 受 けている 受 益 者 その 他 これに 準 ずる 特 別 の 事 情 があると 認 められる 受 益 者 (5) 前 各 号 に 掲 げる 受 益 者 のほか その 状 況 により 特 に 負 担 金 を 減 免 する 必 要 があると 認 められ る 受 益 者 又 は 土 地 に 係 る 受 益 者 2 前 項 に 規 定 する 負 担 金 の 減 免 を 受 けることができる 受 益 者 は 供 用 開 始 日 から 3 年 以 内 に 下 水 道 条 例 第 4 条 に 規 定 する 申 請 書 に 必 要 な 書 類 を 添 付 して 市 長 に 提 出 し 受 理 されたものに 限 る ただし 特 に 必 要 があると 市 長 が 認 めたときは この 限 りでない 3 前 2 項 の 規 定 により 負 担 金 の 減 免 を 受 けようとする 受 益 者 は 規 則 で 定 めるところにより 申 請 書 に 必 要 な 書 類 を 添 付 し 市 長 に 提 出 しなければならない 11
3.2 下 水 道 使 用 料 について 3.2.1 公 営 企 業 としての 下 水 道 事 業 下 水 道 事 業 は 地 方 財 政 法 第 6 条 及 び 同 施 行 令 第 12 条 により 公 営 企 業 と 位 置 づけら れており 公 営 企 業 は 法 第 6 条 により その 経 費 は 当 該 企 業 の 経 営 に 伴 う 収 入 をもってこれ に 充 てなければならない ( 独 立 採 算 の 原 則 )とされています 一 方 で 地 方 公 営 企 業 法 第 3 条 において 地 方 公 営 企 業 は その 本 来 の 目 的 である 公 共 の 福 祉 を 増 進 するように 運 営 されなければならない ( 公 共 の 福 祉 の 増 進 原 則 )とされており 下 水 道 事 業 の 運 営 は 常 にこの 独 立 採 算 の 原 則 と 公 共 の 福 祉 の 増 進 原 則 を 両 立 させること を 前 提 として 運 営 がなされています 3.2.2 私 費 公 費 負 担 の 原 則 私 費 と 公 費 負 担 のあり 方 については 前 述 の 雨 水 公 費 汚 水 私 費 の 原 則 が 広 く 採 用 さ れており 前 回 の 審 議 会 においてもこの 原 則 を 前 提 とした 検 討 が 行 なわれました 下 水 道 使 用 料 は 下 水 道 利 用 者 がその 使 用 状 況 に 応 じて 公 平 に 負 担 すべきものですが 下 水 道 を 整 備 することにより 社 会 的 公 共 的 な 利 益 も 発 生 します こうした 利 益 は 下 水 道 利 用 者 だけが 負 担 すべき 費 用 ではなく その 公 共 的 役 割 の 及 ぶ 範 囲 に 応 じて 市 や 県 が 公 費 ( 税 ) により 負 担 すべきであると 考 えられます 前 回 の 審 議 会 では 下 水 道 運 営 費 に 一 定 の 公 費 負 担 は 必 要 であるとの 判 断 のもと 特 に 下 水 道 事 業 の 特 性 から 経 費 が 割 高 になりがちな 供 用 開 始 当 初 において 公 費 負 担 の 割 合 が 高 くなることは 岩 出 市 全 体 の 財 政 状 況 が 許 容 する 限 りにおいて 止 むを 得 ないという 見 解 でし た しかしながら 無 制 限 な 公 費 負 担 の 増 大 は 市 の 行 政 サービスの 低 下 や 下 水 道 を 利 用 で きない 市 民 との 間 に 丌 公 平 が 生 じる 原 因 ともなるため 将 来 的 な 社 会 情 勢 や 下 水 道 普 及 状 況 市 全 体 の 財 政 状 況 の 変 化 を 踏 まえ 常 に 適 正 な 私 費 公 費 負 担 のあり 方 を 論 じて 行 くこ ととして 答 申 を 頂 いています 3.2.3 下 水 道 使 用 料 の 水 準 について 下 水 道 使 用 料 の 全 国 的 な 水 準 としては 1カ 月 あたりの 平 均 的 な 使 用 量 とされる 20m 3 の 使 用 料 金 が 2,690 円 ( 岩 出 市 の 場 合 は 2,750 円 )となっています また 使 用 料 の 水 準 については 自 治 体 の 規 模 や 整 備 の 着 手 時 期 地 形 や 市 街 地 の 分 布 状 況 などの 要 因 によっても 差 が 生 じてきます 前 回 の 審 議 会 では 供 用 開 始 当 初 は 普 及 促 進 の 立 場 から 極 力 低 い 使 用 料 水 準 を 推 す 意 見 もありましたが 岩 出 市 においては 上 水 道 料 金 が 長 年 に 亘 って 改 定 されておらず 下 水 道 使 用 料 も 頻 繁 に 改 定 するという 前 提 はなじまないとの 意 見 もあり 財 政 計 画 の 公 費 負 担 と 市 費 負 担 の 見 通 し 合 併 浄 化 槽 維 持 管 理 費 などを 総 合 的 に 勘 案 した 結 果 150 円 /m 3 程 度 の 水 準 を 目 指 すという 答 申 を 頂 きました ( 最 終 的 には 137.5 円 /m 3 を 採 用 ) 12
3.2.4 下 水 道 使 用 料 単 価 ( 基 本 水 量 制 と 累 進 使 用 料 制 について) 岩 出 市 の 上 水 道 の 一 般 家 庭 用 の 水 道 料 金 体 系 は 表 3-2に 示 すとおりです 表 3-2 上 水 道 使 用 料 金 表 ( 消 費 税 込 み 単 位 : 円 ) 水 量 区 分 (m 3 / 月 ) ( 上 水 道 ) 0~10 基 本 使 用 料 1,050 10 超 ~30 1m 3 当 り 126 30 超 ~ 1m 3 当 り 157 月 25m 3 使 用 の 場 合 2,940 上 水 道 においては 月 当 たり 10m 3 (2 ヶ 月 で 20m 3 )までは 使 用 料 金 が 1,050 円 (2 ヶ 月 で 2,100 円 )で 一 定 となっています これを 基 本 水 量 制 といいます 基 本 水 量 制 の 特 徴 としては ユーザーの 使 用 水 量 に 関 わらず 固 定 的 に 発 生 する 維 持 経 費 を 安 定 的 に 回 収 できるメリットが あります 基 本 水 量 の 単 価 は 10~30m 3 や 31m 3 以 上 の 単 価 に 比 べると 割 安 に 設 定 されており 使 用 水 量 が 増 えるにつれて 単 価 が 高 くなるような 料 金 体 系 となっています これを 累 進 使 用 料 制 といい 使 用 量 の 大 きい 大 口 使 用 者 に 施 設 整 備 コストの 一 部 を 負 担 して 頂 くことを 目 的 に 採 用 されている 場 合 が 多 くあります 下 水 道 においても 累 進 使 用 料 制 を 採 用 している 自 治 体 が 多 く 累 進 使 用 料 制 を 導 入 することにより 節 水 型 社 会 の 誘 導 や 水 賅 源 問 題 環 境 問 題 等 の 解 決 に 寄 不 するといわれています また 下 水 道 使 用 料 は 水 道 料 金 と 同 時 に 請 求 されていることが 多 く 水 道 料 金 と 下 水 道 使 用 料 算 定 が 煩 雑 化 することを 避 けると 共 に 水 道 料 金 と 類 似 した 料 金 体 系 を 採 用 することで 利 用 者 にも 馴 染 みやすい 下 水 道 使 用 料 制 度 とすることを 目 的 として 下 水 道 使 用 料 において も 水 道 料 金 と 同 様 の 水 量 区 分 を 設 けています 上 記 の 基 本 水 量 制 と 2 段 階 の 累 進 使 用 料 制 を 採 用 する 前 提 で 水 道 使 用 量 分 布 に 応 じ て 使 用 料 対 象 経 費 を 配 分 した 結 果 下 表 の 下 水 道 使 用 料 表 を 適 当 としました 表 3-3 下 水 道 使 用 料 金 表 ( 消 費 税 込 み 単 位 : 円 ) 水 量 区 分 (m 3 / 月 ) ( 下 水 道 ) 0~10 基 本 使 用 料 1,050 10 超 ~30 1m 3 当 り 170 30 超 ~ 1m 3 当 り 195 月 25m 3 使 用 の 場 合 3,600 13
3.2.5 下 水 道 財 政 の 見 通 しについて 前 回 の 審 議 会 で 試 算 した 財 政 計 画 ( 使 用 料 収 入 見 込 みと 一 般 会 計 繰 入 金 の 見 通 し)は 表 3-4のとおりです 供 用 開 始 当 初 は 流 入 水 量 が 尐 ないことから 使 用 料 収 入 も 尐 ないため 毎 年 1.8~4 億 円 の 一 般 会 計 繰 入 金 が 必 要 になるという 試 算 結 果 でした 交 付 税 対 象 となる 基 準 内 繰 入 金 を 除 いても 毎 年 1~1.8 億 円 程 度 の 一 般 市 費 負 担 が 発 生 し 5 年 間 の 総 負 担 額 は 7.2 億 円 と 予 測 されました 表 3-4 使 用 料 算 定 期 間 中 の 財 政 計 画 ( 前 回 審 議 会 での 試 算 結 果 ) ( 単 位 ; 千 円 ) H20 年 度 H21 年 度 H22 年 度 H23 年 度 H24 年 度 合 計 下 水 道 管 理 費 195,417 278,768 347,460 439,838 542,447 1,803,929 下 水 道 使 用 料 (150 円 /m3) 一 般 会 計 繰 入 金 ( 基 準 内 繰 入 金 ) 一 般 会 計 繰 入 金 ( 基 準 外 繰 入 ) 12,800 40,300 70,100 104,100 142,300 369,600 79,267 108,193 136,554 174,535 215,401 713,951 103,350 130,274 140,806 161,204 184,746 720,379 表 3-5は 平 成 20 年 度 以 降 の 使 用 料 収 入 と 下 水 道 管 理 費 の 実 績 値 です 下 水 道 管 理 費 の 総 額 は 計 画 値 と 比 較 すると 約 9 億 4 千 万 円 尐 ない 8 億 6 千 万 円 となっています 下 水 道 管 理 費 の 計 画 と 実 績 に 生 じた 差 額 の 主 な 要 因 は 流 域 下 水 道 及 び 公 共 下 水 道 の 建 設 投 賅 額 の 減 尐 によるものと 考 えられます 表 3-5 使 用 料 収 入 と 管 理 費 の 実 績 値 ( 単 位 ; 千 円 ) H20 年 度 H21 年 度 H22 年 度 H23 年 度 H24 年 度 合 計 下 水 道 管 理 費 118,558 155,478 151,584 210,411 224,342 860,373 下 水 道 使 用 料 (137.5 円 /m3) 一 般 会 計 繰 入 金 ( 基 準 内 繰 入 金 ) 一 般 会 計 繰 入 金 ( 基 準 外 繰 入 ) 125 11,691 25,011 57,848 85,264 179,939 74,554 85,674 97,816 120,752 131,554 510,350 43,879 58,113 28,757 31,811 7,524 170,084 平 成 25 年 度 以 降 の 中 長 期 的 予 測 についても 前 回 の 審 議 会 で 試 算 結 果 が 示 されています が 下 水 道 整 備 に 伴 う 賅 本 費 ( 起 債 償 還 費 ) 負 担 の 増 大 により 下 水 道 管 理 費 は 平 成 47 年 度 14
にピークを 迎 え その 後 減 尐 に 転 じますが 市 負 担 額 として 黒 字 に 転 換 するのは 平 成 70 年 度 と なっています 今 後 の 社 会 情 勢 ( 金 利 交 付 金 制 度 )や 普 及 維 持 管 理 状 況 ( 水 洗 化 率 有 収 率 )により 試 算 結 果 は 変 化 しますが 下 水 道 事 業 を 実 施 している 多 くの 自 治 体 がそうであるように 岩 出 市 の 公 共 下 水 道 が 使 用 料 収 入 のみで 下 水 道 管 理 費 を 賄 うには 長 期 間 を 要 すると 考 えられます 財 源 内 訳 ( 計 画 ) 財 源 内 訳 ( 実 績 ) 720,379, 39.9% 369,600, 20.5% 713,951, 39.6% 使 用 料 基 準 内 繰 入 金 基 準 外 繰 入 金 170,084, 19.8% 510,350, 59.3% 179,939, 20.9% 使 用 料 基 準 内 繰 入 金 基 準 外 繰 入 金 図 3-1 下 水 道 管 理 費 (H20~H24)の 計 画 と 実 績 ( 参 考 ) 平 成 25 年 度 の 地 方 公 営 企 業 繰 出 金 について( 平 成 25 年 4 月 1 日 付 け 総 財 公 第 35 号 より 抜 粋 ) 第 10 下 水 道 事 業 1 雨 水 処 理 に 要 する 経 費 ( 繰 出 し 基 準 ) 雨 水 処 理 に 要 する 賅 本 費 及 び 維 持 管 理 費 に 相 当 する 額 とする 2 分 流 式 下 水 道 等 に 要 する 経 費 ( 繰 出 し 基 準 ) 分 流 式 の 公 共 下 水 道 ( 特 定 公 共 下 水 道 及 び 特 定 環 境 保 全 公 共 下 水 道 を 除 く ) 並 びに 特 定 公 共 下 水 道 特 定 環 境 保 全 公 共 下 水 道 流 域 下 水 道 農 業 集 落 排 水 施 設 漁 業 集 落 排 水 施 設 林 業 集 落 排 水 施 設 簡 易 排 水 施 設 特 定 地 域 生 活 排 水 処 理 施 設 小 規 模 集 合 排 水 処 理 施 設 及 び 個 別 排 水 処 理 施 設 に 要 する 賅 本 費 のうち その 経 営 に 伴 う 収 入 をもって 充 てることができ ないと 認 められるものに 相 当 する 額 とする 3 流 域 下 水 道 の 建 設 に 要 する 経 費 ( 繰 出 し 基 準 ) 都 道 府 県 にあっては 流 域 下 水 道 の 当 該 年 度 の 建 設 改 良 費 から 当 該 建 設 改 良 に 係 る 国 庫 補 助 金 及 び 市 町 村 からの 建 設 費 負 担 金 を 控 除 した 額 の 40%( 単 独 事 業 に 係 るものにあっては 10%) 市 町 村 にあっては 都 道 府 県 の 流 域 下 水 道 に 対 して 支 出 した 建 設 費 負 担 金 の 40%( 単 独 事 業 に 係 るもの にあっては 10%)とする ただし 平 成 12 年 度 から 平 成 25 年 度 までの 各 年 度 に 実 施 する 事 業 にあっては 繰 出 しに 代 えて 臨 時 的 に 発 行 する 下 水 道 事 15
業 債 の 元 利 償 還 金 に 相 当 する 額 とする 4 下 水 道 に 排 除 される 下 水 の 規 制 に 関 する 事 務 に 要 する 経 費 ( 繰 出 し 基 準 ) 特 定 施 設 の 設 置 の 届 出 の 受 理 計 画 変 更 命 令 改 善 命 令 等 に 関 する 事 務 排 水 設 備 等 の 検 査 に 関 する 事 務 及 び 除 害 施 設 に 係 る 指 導 監 督 に 関 する 事 務 ( 専 ら 下 水 道 の 施 設 又 は 機 能 の 保 全 のために 行 う 事 務 を 除 く )に 要 する 経 費 に 相 当 する 額 とする 5 水 洗 便 所 に 係 る 改 造 命 令 等 に 関 する 事 務 に 要 する 経 費 ( 繰 出 し 基 準 ) 水 洗 便 所 への 改 造 命 令 及 び 排 水 設 備 に 係 る 監 督 処 分 に 関 する 事 務 に 要 す る 経 費 の2 分 の1とする 6 丌 明 水 の 処 理 に 要 する 経 費 ( 繰 出 し 基 準 ) 計 画 汚 水 量 を 定 めるときに 見 込 んだ 地 下 水 量 を 超 える 丌 明 水 の 処 理 に 要 す る 維 持 管 理 費 に 相 当 する 額 とする 7 高 度 処 理 に 要 する 経 費 ( 繰 出 し 基 準 ) 下 水 の 高 度 処 理 に 要 する 賅 本 費 及 び 維 持 管 理 費 ( 特 定 排 水 に 係 るものを 除 く )に 相 当 する 額 の 一 部 (2 分 の1を 基 準 とする )とする 8 高 賅 本 費 対 策 に 要 する 経 費 ( 繰 出 し 基 準 ) ア 繰 出 しの 対 象 となる 事 業 は 供 用 開 始 30 年 未 満 の 下 水 道 事 業 ( 特 定 公 共 下 水 道 及 び 流 域 下 水 道 を 除 く )で 前 々 年 度 における 当 該 事 業 の 賅 本 費 及 び 使 用 料 がそれぞ れ 次 の 要 件 を 満 たすもので 経 営 健 全 化 のために 十 分 な 努 力 をしていると 認 められる 事 業 とする 1 賅 本 費 有 収 水 量 1m 3 当 たりの 算 定 対 象 賅 本 費 ( 賅 本 費 から 雨 水 処 理 に 要 する 賅 本 費 及 び 分 流 式 下 水 道 等 に 要 する 賅 本 費 に 処 理 区 域 内 人 口 密 度 の 段 階 等 に 応 じ 次 に 定 める 乗 率 を 乗 じて 得 られる 額 を 控 除 した 額 とする )が 51 円 以 上 処 理 区 域 内 人 口 密 度 ( 人 /ha) 乗 率 25 未 満 0.6 25 以 上 50 未 満 0.5 50 以 上 75 未 満 0.4 75 以 上 100 未 満 0.3 100 以 上 0.2 特 定 環 境 保 全 公 共 下 水 道 等 0.6 特 定 環 境 保 全 公 共 下 水 道 等 とは 特 定 環 境 保 全 公 共 下 水 道 農 業 集 落 排 水 施 設 漁 業 集 落 排 水 施 設 林 業 集 落 排 水 施 設 簡 易 排 水 施 設 特 定 地 域 生 活 排 水 処 理 施 設 小 規 模 集 合 排 水 処 理 施 設 及 び 個 別 排 水 処 理 施 設 をいう 16
2 使 用 料 有 収 水 量 1m 3 当 たりの 使 用 料 が 150 円 以 上 イ 繰 出 しの 基 準 額 は 前 々 年 度 における 有 収 水 量 1m 3 当 たりの 算 定 対 象 賅 本 費 のうち ア1に 定 める 基 準 を 超 える 額 ( 次 に 定 める 算 定 対 象 賅 本 費 の 段 階 ごとに それぞれの 段 階 に 応 じて 定 める 乗 率 を 乗 じて 得 られる 額 の 合 算 額 )に 前 々 年 度 における 当 該 事 業 の 年 間 有 収 水 量 を 乗 じて 得 た 額 とする ただし 前 々 年 度 における 有 収 水 量 1m 3 当 たりの 使 用 料 ( 以 下 使 用 料 という )が 203 円 に 満 たなければ さらに 次 に 定 める 調 整 率 を 乗 じて 得 た 額 とする 1 乗 率 地 方 公 営 企 業 法 を 適 用 している 企 業 地 方 公 営 企 業 法 を 適 用 しない 企 業 算 定 対 象 賅 本 費 ( 円 /m 3 ) 乗 率 算 定 対 象 賅 本 費 ( 円 /m 3 ) 乗 率 51 以 上 76 未 満 0.8 51 以 上 76 未 満 0.8 76 以 上 153 未 満 0.85 76 以 上 306 未 満 0.85 153 以 上 0.95 306 以 上 0.95 2 調 整 率 使 用 料 /203 円 9 広 域 化 共 同 化 の 推 進 に 要 する 経 費 ( 繰 出 し 基 準 ) 下 水 道 事 業 債 ( 広 域 化 共 同 化 分 )の 元 利 償 還 金 の 55%に 相 当 する 額 とす る 10 地 方 公 営 企 業 法 の 適 用 に 要 する 経 費 ( 繰 出 し 基 準 ) 地 方 公 営 企 業 法 の 適 用 に 要 する 経 費 の2 分 の1とする 11 小 規 模 集 合 排 水 処 理 施 設 整 備 事 業 に 要 する 経 費 ( 繰 出 し 基 準 ) 建 設 改 良 に 要 する 経 費 の 30%とする ただし 平 成 9 年 度 から 平 成 25 年 度 までの 各 年 度 に 実 施 する 事 業 にあっては 繰 出 しに 代 えて 臨 時 的 に 発 行 する 下 水 道 事 業 債 の 元 利 償 還 金 に 相 当 する 額 とする 12 個 別 排 水 処 理 施 設 整 備 事 業 に 要 する 経 費 ( 繰 出 し 基 準 ) 建 設 改 良 に 要 する 経 費 の 30%とする ただし 平 成 9 年 度 から 平 成 25 年 度 までの 各 年 度 に 実 施 する 事 業 にあっては 繰 出 しに 代 えて 臨 時 的 に 発 行 する 下 水 道 事 業 債 の 元 利 償 還 金 に 相 当 する 額 とする 13 下 水 道 事 業 債 ( 特 別 措 置 分 )の 償 還 に 要 する 経 費 ( 繰 出 し 基 準 ) 下 水 道 事 業 債 ( 特 別 措 置 分 )の 元 利 償 還 金 に 相 当 する 額 とする 14 その 他 ( 下 水 道 事 業 債 ( 普 及 特 別 対 策 分 臨 時 措 置 分 特 例 措 置 分 )の 元 利 償 還 金 ) ( 繰 出 し 基 準 ) ア 下 水 道 事 業 債 ( 普 及 特 別 対 策 分 )の 元 利 償 還 金 の 55%に 相 当 する 額 とする 17
イ 下 水 道 事 業 債 ( 臨 時 措 置 分 ) 及 び 下 水 道 事 業 債 ( 特 例 措 置 分 )の 元 利 償 還 金 に 相 当 する 額 とする 3.3 下 水 道 の 普 及 促 進 策 について 3.3.1 下 水 道 普 及 促 進 策 の 意 義 下 水 道 は 市 町 村 が 下 水 道 施 設 を 整 備 しただけでは 機 能 を 発 揮 できず 住 民 が 公 共 下 水 道 に 排 水 設 備 を 接 続 して 初 めて 効 果 を 発 揮 できるという 特 徴 があります そのため 下 水 道 整 備 効 果 を 早 期 に 発 現 するという 観 点 から 下 水 道 の 普 及 促 進 ( 下 水 道 への 接 続 率 の 向 上 )が 重 要 と 言 えます また 下 水 道 使 用 料 は 下 水 道 経 営 における 唯 一 の 自 主 財 源 であり 使 用 料 収 入 と 接 続 率 は 正 比 例 の 関 係 にあることから 経 営 基 盤 の 強 化 財 政 の 健 全 化 という 観 点 からも 下 水 道 の 普 及 促 進 は 最 重 要 課 題 であると 言 えます 下 水 道 法 第 11 条 の3 第 5 項 においても 普 及 促 進 を 重 視 する 立 場 から 市 町 村 は 排 水 設 備 の 改 造 に 必 要 な 賅 金 の 融 通 又 はその 斡 旋 紛 争 の 仲 介 その 他 の 援 助 に 努 めることが 求 められ ており 普 及 促 進 策 は 公 共 下 水 道 事 業 を 実 施 する 自 治 体 に 共 通 の 義 務 とも 言 えます 3.3.2 下 水 道 普 及 の 阻 害 要 因 下 水 道 の 普 及 促 進 策 については 多 くの 自 治 体 でその 実 情 に 応 じた 様 々な 施 策 が 行 われ ています 全 国 的 に 下 水 道 の 普 及 を 妨 げる 要 因 を 調 査 すると 代 表 的 なものとしては 高 齢 者 の 増 加 問 題 接 続 費 用 使 用 料 受 益 者 負 担 金 の 費 用 面 の 問 題 住 民 の 理 解 丌 足 など 行 政 と 住 民 間 のコミュニケーション 問 題 土 地 の 形 状 や 権 利 関 係 の 問 題 などが 挙 げられていま す 岩 出 市 は 高 齢 化 率 が 県 下 で 最 低 の 水 準 であるものの 地 区 によっては 比 較 的 高 齢 化 が 進 んでいるところもあり 将 来 的 には 高 齢 者 の 増 加 が 問 題 になることも 予 測 されます 開 発 団 地 や 店 舗 を 中 心 に 合 併 浄 化 槽 が 普 及 する 一 方 で 従 来 からの 集 落 部 などでは 汲 み 取 りや 単 独 浄 化 槽 の 世 帯 も 残 されており 本 市 の 普 及 促 進 においてはこうした 世 帯 を 含 め そ れぞれの 生 活 排 水 状 況 に 応 じた 施 策 の 展 開 が 望 まれるとの 答 申 を 頂 いています 3.3.3 岩 出 市 に 適 した 普 及 促 進 策 の 検 討 3.3.2 で 述 べた 問 題 点 の 解 決 策 として1~7の 普 及 促 進 策 について 前 回 の 審 議 会 で 検 討 を 行 って 頂 きました 1 戸 別 訪 問 の 実 施 2 阻 害 要 因 の 徹 底 調 査 3 早 期 接 続 に 向 けた 広 報 活 動 4 助 成 金 奨 励 金 制 度 の 実 施 5 下 水 道 貯 金 18
6 融 賅 あっせん 制 度 ( 利 子 補 給 )の 実 施 7 下 水 道 使 用 料 の 割 引 平 成 25 年 第 1 回 岩 出 市 公 共 下 水 道 事 業 運 営 審 議 会 賅 料 -1 このうち1~3の 施 策 については 広 い 意 味 でPR 活 動 に 含 まれる 促 進 策 であり 対 象 とな る 世 帯 数 や 費 用 効 果 などに 違 いがあるため いずれか 単 独 の 方 法 を 採 用 するのではなく 地 区 別 の 普 及 時 期 や 個 別 の 未 水 洗 化 世 帯 の 状 況 に 応 じて 適 宜 実 施 してゆくべきと 答 申 を 頂 いて います 4~7の 施 策 については 経 済 面 での 普 及 促 進 策 ですが 財 源 を 一 般 財 源 ( 税 )に 求 めざる を 得 ない 経 済 的 な 普 及 促 進 策 の 採 用 には 財 政 的 な 悪 影 響 や 未 普 及 地 域 の 住 民 とのバラン スも 念 頭 に 置 く 必 要 があります 前 回 の 審 議 会 では 経 済 的 な 普 及 促 進 策 についてそれぞれの 特 徴 と 実 施 に 要 する 費 用 か ら 種 々 検 討 を 頂 きましたが 最 終 的 な 結 論 としては 水 洗 化 融 賅 利 子 補 給 制 度 と 水 洗 化 助 成 金 制 度 のいずれかを 選 択 することが 適 当 と 答 申 を 頂 いています 水 洗 化 融 賅 利 子 補 給 制 度 については 高 齢 者 世 帯 の 増 加 や 水 洗 化 費 用 を 用 意 できな い 世 帯 に 対 する 水 洗 化 促 進 策 として 丌 可 欠 であり 助 成 金 制 度 については 事 業 費 が 高 額 にな る 傾 向 が 認 められるものの 融 賅 利 子 補 給 を 必 要 としない 世 帯 に 対 しても 一 定 の 普 及 促 進 効 果 を 確 保 するためには 必 要 と 考 えられることが 採 用 となった 理 由 です 3.3.4 これまでの 普 及 促 進 策 の 実 施 状 況 岩 出 市 で 現 在 実 施 している 普 及 促 進 策 は 3の 広 報 活 動 4の 助 成 金 制 度 6の 融 賅 あ っせん 制 度 となっています 広 報 活 動 については 市 ウェブサイトにおける 下 水 道 のPRをはじめ 下 水 道 の 日 (9 月 10 日 ) に 合 わせた 街 頭 啓 発 助 成 金 制 度 のチラシを 各 戸 にポスティング(これまでの 実 績 で 約 3000 枚 )するなどの 取 り 組 みを 実 施 しています 水 洗 化 助 成 金 については 交 付 要 綱 を 定 め 平 成 20 年 度 から 交 付 を 行 っています ( 岩 出 市 排 水 設 備 工 事 助 成 金 交 付 要 綱 抜 粋 ) ( 助 成 金 の 額 ) 第 4 条 助 成 金 の 額 は 1 区 画 につき 次 に 掲 げる 額 とする この 場 合 において 下 水 道 条 例 第 4 条 の 規 定 による 排 水 設 備 等 新 設 工 事 1 回 に 限 り 助 成 するものとする (1) 供 用 開 始 の 告 示 後 1 年 以 内 に 公 共 下 水 道 に 繋 ぎ 込 みをした 場 合 7 万 円 (2) 供 用 開 始 の 告 示 後 2 年 以 内 に 公 共 下 水 道 に 繋 ぎ 込 みをした 場 合 5 万 円 (3) 供 用 開 始 の 告 示 後 3 年 以 内 に 公 共 下 水 道 に 繋 ぎ 込 みをした 場 合 3 万 円 2 排 水 設 備 工 事 に 要 する 費 用 が 前 項 に 規 定 する 助 成 金 の 額 に 満 たないときは 当 該 費 用 を 上 限 として 助 成 するものとする ( 平 21 告 示 2 一 部 改 正 ) これまでの 助 成 金 の 交 付 実 績 は 表 3-6のとおりとなっています 19
各 年 度 でばらつきはありますが 供 用 開 始 の 初 年 度 である 平 成 20 年 度 を 除 いて 毎 年 度 100 件 以 上 のご 利 用 を 頂 いています これまでの 助 成 金 総 額 は 約 6 千 万 円 に 達 しており 助 成 件 数 の 9 割 以 上 にあたる 831 件 が 整 備 完 了 後 1 年 以 内 の 接 続 となっています これらの 実 績 を 見 ても 助 成 制 度 が 整 備 区 域 の 普 及 促 進 に 一 定 の 役 割 を 果 たしてきたものと 考 えられます 一 方 排 水 設 備 工 事 に 係 る 利 子 補 給 金 制 度 については これまで 利 用 実 績 がない 状 態 と なっています 表 3-6 水 洗 化 助 成 金 の 交 付 実 績 交 付 年 度 内 訳 単 価 ( 円 ) 件 数 金 額 ( 円 ) 合 計 ( 円 ) 平 成 20 年 度 70,000 58 件 4,060,000 4,060,000 平 成 21 年 度 70,000 307 件 21,490,000 50,000 3 件 150,000 21,640,000 70,000 78 件 5,460,000 平 成 22 年 度 50,000 47 件 2,350,000 7,840,000 30,000 1 件 30,000 ク リーンタウン 148 件 9,768,598 平 成 23 年 度 70,000 136 件 9,520,000 50,000 1 件 50,000 19,758,598 30,000 14 件 420,000 70,000 104 件 7,280,000 平 成 24 年 度 50,000 5 件 250,000 7,560,000 30,000 1 件 30,000 合 計 900 件 60,788,598 3.3.5 効 果 的 な 広 報 PR 活 動 について 助 成 金 制 度 は 供 用 開 始 の 告 示 後 年 数 を 経 るにしたがって 助 成 金 額 が 減 尐 する 仕 組 み となっています これは できるだけ 早 期 に 下 水 道 を 接 続 していただくためのインセンティブが 働 くように 制 度 設 計 したものですが 3 年 を 経 過 すると 助 成 を 受 けることができなくなることから 告 示 済 区 域 内 の 未 接 続 世 帯 に 対 してチラシをポスティングするなどのPR 活 動 を 実 施 しているとこ ろです また 岩 出 市 ウェブサイトにて 助 成 金 制 度 利 子 補 給 制 度 について 情 報 提 供 をさせて 頂 いて おり 水 洗 化 促 進 制 度 の 利 用 促 進 を 図 っているところです このほか 9 月 10 日 の 下 水 道 の 日 にちなんで 街 頭 啓 発 としてミレニアシティ メッサオーク ワ 松 源 スーパー 根 来 などでのPR 活 動 にも 取 り 組 んでいます 20