Microsoft Word - Korea File 2010 No.4 (通巻60号)特大号.doc



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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

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ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

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18 国立高等専門学校機構

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(2) 広 島 国 際 学 院 大 学 ( 以 下 大 学 という ) (3) 広 島 国 際 学 院 大 学 自 動 車 短 期 大 学 部 ( 以 下 短 大 という ) (4) 広 島 国 際 学 院 高 等 学 校 ( 以 下 高 校 という ) ( 学 納 金 の 種 類 ) 第 3 条


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公表表紙

b) 参 加 表 明 書 の 提 出 時 において 東 北 地 方 整 備 局 ( 港 湾 空 港 関 係 を 除 く) における 平 成 年 度 土 木 関 係 建 設 コンサルタント 業 務 に 係 る 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 認 定 を 受 けて

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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

もの( 交 通 事 故 事 件 に 係 るものを 除 く ) 3 重 大 な 交 通 事 故 事 件 とは 次 に 掲 げる 交 通 事 故 事 件 をいう (1) 死 亡 ひき 逃 げ 事 件 車 両 等 の 交 通 により 人 が 死 亡 した 場 合 において 道 路 交 通 法 ( 昭 和

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4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

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った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

4 乙 は 天 災 地 変 戦 争 暴 動 内 乱 法 令 の 制 定 改 廃 輸 送 機 関 の 事 故 その 他 の 不 可 抗 力 により 第 1 項 及 び 第 2 項 に 定 める 業 務 期 日 までに 第 1 条 第 3 項 の 適 合 書 を 交 付 することができない 場 合 は

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Transcription:

Korea File 2010 No.4 特 大 号 ( 通 巻 60 号 ) 2010/12/10 朝 鮮 半 島 を 統 制 不 能 な 極 限 状 態 に 追 い 込 んだ 張 本 人 は 誰 か 朝 鮮 半 島 はいま 延 坪 島 砲 撃 事 件 を 契 機 に 統 制 不 能 の 極 限 状 態 に 陥 っている ふりかえれば 米 国 と 南 朝 鮮 は 3 月 に 起 きた 南 の 哨 戒 艦 沈 没 事 件 の 原 因 を 公 正 な 調 査 や 客 観 的 物 証 もなしに 北 の 魚 雷 攻 撃 と 5 月 に 一 方 的 に 決 めつけ それを 口 実 に 7 月 後 半 から 12 月 初 旬 まで 朝 鮮 東 海 と 西 海 で 大 規 模 な 米 韓 合 同 軍 事 演 習 を 毎 月 のようにこれまで 6 回 も 行 った とくに 11 月 の 米 韓 合 同 軍 事 演 習 2010 護 国 訓 練 では 軍 事 境 界 線 ( 北 緯 38 度 ) 以 北 の 北 側 領 海 内 にあり 北 の 陸 地 から 12kmし か 離 れていない 延 坪 島 から 南 方 向 すなわち 北 の 領 土 と 平 行 して 4 時 間 以 上 にわたり 3,000 発 以 上 もの 実 弾 砲 撃 訓 練 を 行 った 朝 鮮 戦 争 が 終 了 していない 状 況 下 でこのように 無 謀 な 軍 事 挑 発 が 何 を もたらすかは 明 らかであった 米 韓 軍 事 演 習 やこの 島 の 軍 隊 の 指 揮 権 は 南 の 大 統 領 ではなく 駐 韓 米 軍 司 令 官 が 握 っている 再 三 にわたる 北 側 の 座 視 しない とする 警 告 を 無 視 し 危 険 極 まりな い 砲 弾 射 撃 を 続 けさせ 今 の 極 限 状 態 を 招 いた 張 本 人 が 誰 かは 明 白 である 12 月 7 日 のファイナンシ ャル タイムスは 朝 鮮 半 島 の 緊 張 激 化 という 大 型 の 危 機 の 中 で 米 国 が 大 きな 利 益 を 得 ているという 点 が 看 過 されている としながら 朝 鮮 半 島 の 危 機 は 米 国 が 安 全 保 障 上 の 装 置 として 必 要 不 可 欠 な 存 在 に 見 えるようにしたし 韓 日 関 係 は 政 治 的 により 緊 密 になってきた と 指 摘 した 朝 鮮 中 央 通 信 は 12 月 5 日 内 外 世 論 と 関 係 諸 国 は 誰 が 挑 発 者 で 誰 が 正 義 の 守 護 者 であるかを 注 視 すべき と 報 じた その 答 えに 関 わる 参 考 資 料 を 以 下 に 抄 訳 掲 載 した - 目 次 - オバマは 北 朝 鮮 を 巡 って 中 国 非 難 をやめ 対 話 を 始 めるべきである ガーディアン 1 圧 力 だけではうまくいかない ボストン グローブ 2 朝 鮮 は 脅 せないが 北 東 アジアに 衝 撃 を 与 える 米 空 母 派 遣 人 民 網 3 11.23 砲 撃 戦 の 精 密 分 析 韓 浩 錫 4 北 朝 鮮 寧 辺 核 施 設 に 再 び 訪 れて ジークフリード ヘッカー 6 米 国 の 対 北 朝 鮮 政 策 の 再 検 討 ロバート カーリン ジョン W ルイス 7 北 朝 鮮 とどう 向 き 合 うのか 大 久 保 賢 一 8 黒 を 白 と 言 いくるめる 不 吉 な 戦 争 シナリオ 浅 井 基 文 9 延 坪 島 事 件 は 領 海 問 題 選 択 の 岐 路 10.4 宣 言 か 交 戦 か 統 一 ニュース 11 朝 鮮 半 島 の 危 機 を 超 える 徐 勝 13 南 北 関 係 を 放 棄 し 北 の 崩 壊 だけを 待 ったのか 京 郷 新 聞 14 米 国 に 対 する 北 朝 鮮 の 一 貫 したメッセージ ジミー カーター 15 ボールは 日 本 側 にある 和 田 春 樹 16 トピックス : 横 浜 で 朝 鮮 統 一 支 持 運 動 第 28 回 全 国 集 会 18 高 校 無 償 化 問 題 日 本 政 府 への 批 判 即 時 適 用 の 声 広 がる 19 社 民 党 無 償 化 問 題 などで 政 府 に 申 し 入 れ 19 東 京 で 女 性 国 際 戦 犯 法 廷 から 10 年 国 際 シンポジウム 19 ドキュメント : 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 政 府 の 談 話 声 明 20 朝 鮮 半 島 日 誌 (2010.10.9 ~ 2010.12.6) 28 朝 鮮 総 聯 中 央 本 部 国 際 統 一 局 102-8138 東 京 都 千 代 田 区 富 士 見 2-14-15 Tel: 03-3262-7111/Fax: 03-3262-7110/Email: kukje@chongryon.net

オバマは 北 朝 鮮 を 巡 って 中 国 非 難 をやめ 対 話 を 始 めるべきである シモン ティスダル 記 者 ガーディアン 2010 年 12 月 6 日 - 朝 鮮 半 島 の 緊 張 は 危 険 水 位 に 達 しており 中 国 の 北 朝 鮮 指 導 部 へのテコ 入 れには 限 界 が ある- 北 朝 鮮 の 攻 撃 的 な 振 る 舞 いは 朝 鮮 半 島 に 緊 張 を 巻 き 起 こしている しかし それはまたす でに 危 険 をはらんでいる 中 国 と 米 国 の 関 係 に 深 刻 で 新 しい 緊 張 をもたらしている このよう な 危 機 の 拡 大 は 賢 明 でもなければ 理 性 的 でもない なぜなら この 二 つの 超 大 国 にとって は 対 立 の 激 化 から 得 るものより 失 うものが 多 いからである 皮 肉 にも この 状 態 は 北 朝 鮮 には 非 常 に 都 合 がいいようである 二 週 間 前 の 南 朝 鮮 の 島 の 砲 撃 以 降 の 対 立 による 危 険 な 副 産 物 は 今 日 (6 日 ) 付 のワシン トンポスト 紙 に 載 ったある 匿 名 の 高 官 のブリーフによって 劇 的 に 表 現 された 問 題 が 切 迫 し 来 月 の 米 中 首 脳 会 談 も 近 いことから この 高 官 はバラク オバマの 国 家 安 全 保 障 担 当 補 佐 官 か それに 相 応 する 高 官 であろう 急 に 訪 れた 歓 迎 しかねる 危 機 に 対 するホワイトハウスの 怒 りと 警 戒 感 を 反 映 して この 高 官 は ぶっきらぼうに 過 去 の 8 ヵ 月 間 中 国 の 包 容 政 策 のおかげで 北 朝 鮮 は 中 国 が 自 分 た ちを 支 持 しており 自 分 たちの 振 る 舞 いはとがめられないと 確 信 するようになった と 非 難 した この 高 官 はまた われわれは 中 国 が 北 朝 鮮 の 振 舞 いを 可 能 にしたと 思 っている と 述 べた 米 国 の 北 京 に 対 するこのような 言 い 分 には 中 国 がヨンピョン 島 に 対 する 砲 撃 を 非 難 する ことを 拒 否 し 国 際 調 査 団 が 3 月 に 北 朝 鮮 の 魚 雷 攻 撃 によって 南 朝 鮮 の 哨 戒 艦 が 沈 没 した と 非 難 したとき 中 国 がそれを 説 明 できない 事 件 としながら オバマが 故 意 的 な 無 知 と 呼 んだ 主 張 を 維 持 したことが 含 まれている 米 国 はまた 中 国 がピョンヤンの 核 拡 散 に 対 する 国 連 の 制 裁 に 加 わっていないと 非 難 している ワシントンすなわち 大 統 領 と 議 会 メディアは 民 主 党 であれ 共 和 党 であれ 国 際 的 な 安 全 保 障 問 題 について 自 らの 正 当 な 憤 りを 高 めることに 熟 練 している 今 それが 再 び 起 きて いる したがって 今 日 (6 日 ) ヒラリー クリントン 国 務 長 官 は 中 国 を 除 き 日 本 と 南 朝 鮮 の 外 相 を 招 いて 北 朝 鮮 を 封 じ 込 めるか 処 罰 する 追 加 的 措 置 について 協 議 した さらに 東 北 アジアにおける 反 中 国 ブロック をつくる 話 し 合 いまで 行 った 反 中 国 ブロック につ いての 考 えは 米 国 と 日 本 のタカ 派 と 北 朝 鮮 の 強 硬 派 を 喜 ばせるであろうが その 他 のほとん どすべての 人 々にとって 悲 惨 なものとなるであろう 同 時 にワシントンは 南 朝 鮮 において 砲 撃 に 対 する 政 府 の 最 初 の 対 応 が 弱 かったとする 世 論 の 批 判 からくる 北 朝 鮮 に 対 する 敵 対 的 レトリックの 高 まりを 抑 制 することを 何 もしてい ない 李 明 博 大 統 領 は 同 じ 過 ち を 繰 り 返 さないと 約 束 した また 新 しい 国 防 長 官 であ るキム グァンジンは 南 朝 鮮 は 北 が 再 び 挑 発 したら 戦 闘 機 を 動 員 した 爆 撃 で 対 象 性 を 越 え る 強 度 の 高 い 反 撃 を 加 えるだろうと 述 べた 問 題 を 原 点 に 戻 すかのように 南 朝 鮮 は 今 日 (6 日 )から 周 辺 海 域 29 箇 所 で 一 週 間 に 渡 る 海 上 射 撃 訓 練 を 始 めた これは 先 月 北 朝 鮮 の 砲 撃 を 誘 発 したような 訓 練 である 今 回 ヨ ンピョン 島 は 射 撃 区 域 には 含 まれていないが 昨 年 死 者 を 出 した 南 北 海 軍 の 衝 突 があったテ チョン 島 は 含 まれている 1

予 想 通 り 北 は 威 嚇 的 な 反 応 を 示 した ( 南 )の 狂 乱 的 な 軍 事 的 挑 発 は 朝 鮮 半 島 情 勢 を 統 制 不 能 な 極 限 状 況 へと 急 速 に 追 い 込 んでいる 今 後 事 態 がどのように 広 がるかは 誰 も 予 測 できない と 国 営 通 信 が 伝 えた 少 なくとも 中 国 からすれば 様 々な 前 提 条 件 が 満 たされなければ 北 との 対 話 を 拒 否 する というオバマの 硬 直 した 政 策 とこの 地 域 における 米 国 の 軍 事 プレゼンスの 高 まりは 情 勢 を 破 局 点 へと 追 い 込 んでいるように 見 えるであろう 北 をどのように 扱 うのがベストなのかに ついて 非 常 に 異 なる 計 算 方 法 に 基 づいている 北 京 のスタンスは ワシントンとはほとんど 正 反 対 である もし このような 正 反 対 の 政 策 対 立 が 続 き 悪 化 すれば 確 実 に 軍 事 衝 突 がエス カレートする 道 に 突 き 進 むであろう 胡 錦 濤 中 国 国 家 主 席 は 6 日 の 夜 オバマとの 電 話 会 談 で 米 国 と 韓 国 に 冷 静 になるよう 忠 告 した 胡 は 中 国 は 現 在 の 状 況 を 極 度 に 憂 慮 しており 朝 鮮 半 島 は 非 常 に 壊 れやすい 安 保 状 況 にある この 状 況 を 適 切 に 処 理 しなければ 緊 張 はコントロールの 範 囲 を 越 えるであ ろうし それは 誰 の 利 益 にもならない と 述 べた 彼 はまた われわれには 緊 張 の 激 化 で はなく 緩 和 が 衝 突 ではなく 対 話 が 戦 争 ではなく 平 和 が 必 要 である と 述 べた オバマは 胡 に 北 朝 鮮 の 挑 発 は 受 け 入 れられないという 明 白 なメッセージを 送 る よう 促 し この 地 域 の 同 盟 国 ( 日 本 と 南 朝 鮮 )に 対 するワシントンの 支 持 を 強 調 した 中 国 政 府 関 係 者 がくり 返 し 公 言 しながらも 米 国 が 信 じることのできないことは 北 京 の 北 朝 鮮 に 対 する 影 響 力 とテコ 入 れに 限 界 があるということである これはウィキリークスが 公 開 した 米 国 の 電 文 にあるように 中 国 の 高 官 が 北 朝 鮮 を 行 儀 の 悪 い 子 供 に 嫌 気 がさし 南 朝 鮮 主 導 の 統 一 を 受 け 入 れることができる と 述 べた 理 由 でもある このような 柔 軟 性 はアメリカの 障 害 によって 傷 ついた またアメリカは 近 隣 諸 国 と 中 国 自 身 の 国 益 を 手 当 た り 次 第 に 脅 かしている 核 兵 器 で 武 装 した ならず 者 国 家 から 中 国 が 何 を 得 るべきと 考 えて いるかを 明 確 に 説 明 できていない 北 朝 鮮 には ある 時 点 に 至 った 後 理 性 的 に 行 動 せず 同 盟 国 である 中 国 にも 耳 を 傾 けない という 前 例 がある 今 再 びその 時 点 に 至 っているようである オバマは 中 国 を 非 難 すること をやめ 北 朝 鮮 に 軍 事 的 圧 力 を 加 えるのも 止 めて 対 話 を 始 めるべきだ 対 話 は 結 局 彼 が 得 意 とすることである ( Obama should stop blaming China over North Korea and start talking, by Simon Tisdall, December 6th 2010, Guardian.uk) 圧 力 だけではうまくいかない 社 説 ボストン グローブ 2010 年 11 月 24 日 北 朝 鮮 は 争 点 となっている 海 上 境 界 付 近 にある 南 朝 鮮 の 島 への 砲 撃 によって 同 国 も 同 国 の 厄 介 な 核 プログラムもなくなることはないという 事 実 を 強 調 した 南 朝 鮮 の 軍 人 が 犠 牲 になったので 対 北 朝 鮮 政 策 を 変 えることについて 冷 静 に 考 えることは 難 しいかもしれない が 米 国 はそうする 必 要 がある なせなら 現 状 が 明 らかに 受 け 入 れ 難 いからである オバマ 政 権 の 政 策 は 北 朝 鮮 に 対 する 制 裁 と 圧 力 を 維 持 しようとするものであった これは 軍 事 衝 突 と 北 の 核 能 力 の 拡 大 を 招 いただけである 北 朝 鮮 の 指 導 部 はワシントンとその 隣 人 たちに お 互 いの 譲 歩 へと 導 く 6 者 会 談 を 再 開 するか 武 力 衝 突 に 備 えるかという 二 者 択 一 のメッセージを 送 り 続 けてきた 交 渉 で 北 を 説 得 し 核 プログラムを 放 棄 させられるかどうかを 判 断 する 唯 一 の 方 法 は 6 者 会 談 を 復 活 させるために 必 要 な 措 置 を 取 ることである 最 近 北 朝 鮮 は 対 話 を 再 開 する 用 意 があるというメッセージを 米 国 の 二 つの 訪 朝 団 に 伝 えた ロスアラモス 核 研 究 所 の 元 所 長 で あるスタンフォード 大 学 のシーグフリード ヘッカー 教 授 は 今 まで 知 られていなかった 核 2

濃 縮 施 設 を 見 せられた それは 北 朝 鮮 経 済 に 与 える 影 響 がどうであろうと 経 済 制 裁 と 拡 散 対 抗 措 置 が 北 朝 鮮 の 核 プログラムを 中 断 させられなかったというメッセージである つい 最 近 ピョンヤンを 訪 れた 米 国 の 元 高 官 と 交 渉 担 当 者 は 北 朝 鮮 側 から オバマ 政 権 が 双 方 は 相 手 に 敵 対 的 意 思 を 持 たないこと 宣 言 した 2000 年 の 共 同 声 明 を 肯 定 するなら 原 子 炉 にあるすべての 燃 料 棒 を 手 放 す 意 思 があると 告 げられた 北 朝 鮮 は 緊 張 がほぐれれば 非 核 化 につながる 他 の 措 置 を 講 じることが 出 来 るということを 示 唆 した オバマ 大 統 領 は 北 朝 鮮 を 6 者 会 談 に 連 れ 戻 すべきである 現 在 の 膠 着 状 態 は 不 安 定 で 危 険 である オバマは 米 国 が 求 める 核 放 棄 と 引 き 換 えに 北 朝 鮮 に 燃 料 経 済 支 援 そして 彼 ら が 求 める 関 係 正 常 化 を 与 えるという 取 引 を 成 立 させるよう 努 めるべきである ( Pressure alone isn t working, Editorial, Boston Globe, November 24, 2010) 朝 鮮 は 脅 せないが 北 東 アジアに 衝 撃 を 与 える 米 空 母 派 遣 人 民 網 日 本 語 版 2010 年 11 月 30 日 米 韓 の 合 同 軍 事 演 習 が 28 日 黄 海 海 域 で 行 われた 米 軍 は 空 母 ジョージ ワシントン や 9600tクラスの 巡 洋 艦 9750tクラスの 駆 逐 艦 を 演 習 のために 派 遣 している 韓 国 側 の 考 えは 朝 鮮 に 圧 力 を 加 えることで 南 北 砲 撃 戦 後 の 韓 国 社 会 の 安 心 感 を 高 めようとの 単 純 な ものかも 知 れない だが 空 母 の 存 在 そのものが 余 りにも 大 きい こちらの 船 室 内 に 韓 国 側 の 考 えを 積 んでも あちらの 船 室 内 に 何 を 積 んでいるのかはわからない 韓 国 は 自 国 にとって 不 利 な 複 雑 化 が 生 じていることを 警 戒 すべきだ 人 民 日 報 傘 下 の 国 際 情 報 紙 環 球 時 報 が 次 のように 伝 えた 米 韓 両 国 は 24 日 黄 海 での 軍 事 演 習 に 空 母 ジョージ ワシントン を 派 遣 すると 発 表 した 韓 米 は 現 在 なら 黄 海 軍 事 演 習 への 米 空 母 投 入 を 発 表 しても 中 国 は 声 高 に 反 対 しに くいと 考 えているのかもしれない 韓 国 社 会 は 悲 痛 の 中 にあり 中 国 の 強 硬 姿 勢 は 韓 国 社 会 の 反 発 を 招 きやすいからだ だがすべきでない 事 は たとえ 悲 痛 の 中 にあってもすべきでない 黄 海 軍 事 演 習 への 米 空 母 の 参 加 が 慣 例 となれば 黄 海 の 戦 略 環 境 は 変 化 し 北 東 アジアは 朝 韓 砲 撃 戦 よりもさらに 強 いレベルの 衝 撃 を 受 けるだろう 韓 国 は 韓 米 軍 事 同 盟 強 化 の 唯 一 の 狙 いは 朝 鮮 であり 中 国 とはなんら 関 係 がないとしばし ば 表 明 している このような 説 明 の 真 偽 がどうあれ 少 なくとも 米 国 の 考 えはこれほど 単 純 ではない 米 国 は 日 本 やオーストラリアとの 軍 事 同 盟 を 強 化 している 中 国 人 は 米 韓 軍 事 同 盟 の 強 化 を こうした 行 動 の 一 環 として 見 ている こうした 懸 念 は 国 際 社 会 からおかしいと 思 われるものではない 韓 国 は 朝 鮮 半 島 の 対 立 国 の 一 方 だが 朝 鮮 半 島 の 膠 着 は 北 東 アジアの 構 造 の 一 部 であり 北 東 アジアはアジア 太 平 洋 の 構 造 において 最 も 緊 張 の 高 い 地 域 でもある 中 心 に 位 置 する 国 として 韓 国 の 行 動 は 全 局 面 に 影 響 を 及 ぼしうる こうした 意 識 は 韓 国 の 政 策 決 定 者 が 当 然 備 えるべきものだ 韓 国 は 悲 痛 の 中 にあって そんなに 多 くのことを 考 えていられないのかも 知 れない だが 非 理 性 的 なやり 方 は 理 性 によってのみ 回 避 できた 悪 い 結 果 をもたらすことになる 現 在 の 朝 韓 衝 突 は 全 体 的 には 朝 鮮 半 島 内 の 事 であり 延 坪 島 上 で 韓 国 人 が 死 傷 したことに 中 国 社 会 も 同 情 している だがもし 米 空 母 が 撹 乱 しに 現 われ 中 国 の 北 京 や 天 津 に 近 い 海 域 でいわゆる 朝 鮮 のみを 標 的 にした 演 習 を 行 うのなら 中 国 社 会 の 受 け 止 め 方 は 変 化 し 韓 国 への 同 情 は 米 韓 軍 事 同 盟 への 警 戒 心 によって 覆 われることになる 3

中 国 社 会 の 受 け 止 め 方 はまだ 最 も 重 要 なことではないのかもしれないが 黄 海 は 中 米 相 互 の 戦 略 的 警 戒 の 新 たな 緊 張 点 となり 韓 国 の 安 全 環 境 に 新 たな 不 確 定 性 をもたらすだろう 中 米 間 の 駆 け 引 きの 方 向 を 把 握 する 能 力 が 韓 国 にないのは 明 らかだ いったん 黄 海 が 中 米 の 戦 略 的 競 争 の 場 となれば 朝 韓 間 の 摩 擦 となるのみならず 韓 国 は 最 後 にはそれによって 引 き 起 こされる しかも 制 御 不 能 な 戦 略 リスクの 中 で 翻 弄 されることになるだろう 中 国 人 は 米 空 母 がなにかにつけて 黄 海 に 入 ることに 反 対 する これは 断 固 たる 反 対 であり 口 先 だけのものでは 断 じてない われわれは 韓 国 人 の 悲 痛 を 理 解 している だが 韓 国 もいく らかの 冷 静 さを 保 つべきだ つまり 朝 鮮 に 報 復 するためのレンガを 求 めて 衝 動 的 に 中 国 の 安 全 保 障 の 壁 を 崩 してはならないということだ 11.23 砲 撃 戦 の 精 密 分 析 韓 浩 錫 (ハン ホソク) 統 一 学 研 究 所 所 長 統 一 ニュース 2010 年 11 月 29 日 駐 韓 米 軍 司 令 官 の 7 月 28 日 の 指 示 朝 鮮 西 海 の 紛 争 水 域 で 韓 国 軍 と 人 民 軍 が 砲 撃 戦 を 交 え たことは 明 白 なのに 韓 国 軍 当 局 は 人 民 軍 の 一 方 的 な 砲 撃 挑 発 のように 事 実 をわい 曲 し た 万 一 延 坪 島 に 駐 留 する 韓 国 軍 の 海 兵 隊 延 坪 部 隊 が 人 民 軍 に 対 する 何 の 軍 事 行 動 も 取 ら なかったのに 突 然 人 民 軍 が 延 坪 島 に 向 かって 砲 撃 したとすれば 人 民 軍 の 一 方 的 な 砲 撃 挑 発 と 言 わなければならないだろう しかし 事 実 は 全 く 違 う 状 況 だった 韓 国 軍 当 局 は 人 民 軍 の 砲 撃 だけを 大 きく 浮 き 彫 りにしながら 真 実 を 歪 曲 した 西 海 の 紛 争 水 域 で 起 きた 11.23 砲 撃 戦 を 客 観 的 な 角 度 から 眺 めれば 以 下 のような 実 状 が 現 れる 2010 年 11 月 24 日 に 国 防 部 が 国 会 の 国 防 委 員 会 に 提 出 した 北 朝 鮮 延 坪 島 砲 撃 挑 発 という 題 名 の 資 料 がある ミディアース が 2010 年 11 月 24 日 に 報 道 したその 資 料 に 出 て いる 作 戦 経 過 という 小 題 目 で 作 成 された 部 分 には 2010 年 11 月 23 日 午 前 10 時 15 分 から 午 後 2 時 34 分 まで 我 が 西 北 島 で 部 隊 が 海 上 射 撃 訓 練 を 実 施 中 敵 の 砲 射 撃 により 中 止 我 々の 領 海 への 定 例 的 射 撃 訓 練 の 一 環 (K-9 故 爆 弾 など 11 種 3,657 発 ) だという 文 章 が 書 かれている この 文 章 は 韓 国 軍 の 海 兵 隊 延 坪 部 隊 が 当 日 午 前 10 時 15 分 から 午 後 2 時 34 分 まで 4 時 間 19 分 もの 間 各 種 の 砲 弾 を 約 3,000 発 も 撃 ったことを 示 している 訓 練 終 了 時 刻 から 11 分 前 に 砲 撃 戦 が 開 始 されたので 3,657 発 中 約 3,000 発 を 撃 ったと 見 られ 明 白 に 大 規 模 実 弾 射 撃 訓 練 だった ところが 韓 国 軍 合 同 参 謀 本 部 の 関 係 者 は 北 朝 鮮 が 問 題 にした 延 坪 島 一 帯 で 今 日 行 われ たわが 軍 の 訓 練 は 護 国 訓 練 でなく 単 純 に 周 期 的 に 実 施 する 射 撃 訓 練 だった と 語 った( 聯 合 ニュース 2010.11.23) 南 側 報 道 機 関 はその 発 言 が 果 たして 事 実 なのかどうか 真 偽 を 把 握 することもせずにそのまま 報 道 した しかし 一 触 即 発 の 武 力 衝 突 の 危 機 が 漂 う 紛 争 水 域 の 中 心 で 何 と 4 時 間 19 分 間 も 各 種 の 砲 弾 約 3,000 発 を 撃 った 大 規 模 実 弾 射 撃 訓 練 が 護 国 訓 練 と 関 係 がないという 言 葉 は 嘘 に 聞 こえる 正 確 に 言 えば 2010 護 国 訓 練 は 11 月 22 日 から 南 側 全 域 で 実 施 されており 紛 争 水 域 の 延 坪 島 で 11 月 23 日 に 実 施 された 大 規 模 実 弾 射 撃 訓 練 がこの 訓 練 に 含 まれて いたことは 明 白 だ 韓 国 軍 の 関 係 者 は 我 が 方 の 護 国 訓 練 は 予 告 されたもので 射 撃 訓 練 も 西 海 の 南 側 方 向 で 実 施 された と 語 った( 聯 合 ニュース 2010.11.23) こういう 脈 絡 で 見 れば 護 国 訓 練 の 実 状 から 把 握 してこそ 西 海 の 紛 争 水 域 で 起 きた 11.23 砲 撃 戦 の 実 状 を 正 しく 知 ることができるようになると 言 える 重 要 なのは ウォルター シャープ(Walter L. Sharp) 駐 韓 米 軍 司 令 官 が 護 国 訓 練 を 指 揮 するという 事 実 だ 韓 国 軍 当 局 が 全 く 言 及 せず 南 側 報 道 機 関 も 全 く 報 道 しないこの 事 4

実 を もう 少 し 具 体 的 に 把 握 しようとするなら 以 下 の 情 報 を 調 べる 必 要 がある 以 前 から 実 施 されてきた 護 国 訓 練 は 本 来 軍 団 級 水 準 の 機 動 訓 練 であったが 米 軍 部 が 2008 年 からその 訓 練 を 三 軍 合 同 機 動 訓 練 に 大 きく 増 強 した 韓 国 軍 の 消 息 筋 が 伝 えたと ころによれば 2008 年 7 月 28 日 にウォルター シャープ 駐 韓 米 軍 司 令 官 は 京 畿 道 の 水 原 に ある 韓 国 軍 海 兵 隊 司 令 部 を 訪 問 し 沖 縄 に 駐 留 している 連 隊 級 の 米 海 兵 部 隊 を 11 月 初 めに 韓 国 軍 が 実 施 する 護 国 訓 練 に 参 加 させることを 指 示 した これは 韓 国 に 上 陸 作 戦 のため の 師 団 級 の 海 兵 力 があるということを 北 朝 鮮 に 知 らしめる 必 要 があるというシャープ 司 令 官 の 判 断 に 従 ったものだ シャープ 司 令 官 はアメリカ 海 兵 隊 1 個 連 隊 と 韓 国 海 兵 隊 二 隊 の 連 隊 兵 力 が 参 加 する 師 団 級 規 模 の 上 陸 訓 練 を 計 画 している ということだ( 聯 合 ニュース 2008.9.15) これは 2008 年 から 駐 韓 米 軍 司 令 官 の 指 示 によって 韓 米 連 合 軍 10,000 人 ( 師 団 級 )の 兵 力 を 動 員 する 大 規 模 な 上 陸 強 襲 戦 演 習 を 中 心 に 護 国 訓 練 が 大 きく 増 強 されたと いうことを 示 している ところが 韓 国 軍 当 局 は 米 軍 海 兵 隊 が 護 国 訓 練 に 参 加 することに 対 して 当 時 は 慎 重 な 態 度 を 取 ったという 北 側 を 侵 攻 するための 上 陸 強 襲 戦 演 習 を 師 団 級 規 模 に 増 強 するこ とが 人 民 軍 をあまりにも 刺 激 するだろうと 判 断 したからだ しかし 米 軍 指 揮 部 が 軍 事 的 決 定 権 を 一 方 的 に 行 使 して 韓 国 軍 は 彼 らの 指 示 に 従 わなければならなかったので 上 陸 強 襲 戦 演 習 は 駐 韓 米 軍 司 令 官 が 指 示 した 通 り 増 強 強 行 された 2009 護 国 訓 練 は 2009 年 11 月 4 日 に 米 軍 海 兵 隊 と 韓 国 軍 海 兵 隊 第 一 師 団 二 連 隊 上 陸 団 が 陸 海 空 軍 の 立 体 的 な 支 援 を 受 ける 中 で 慶 尚 北 道 浦 項 市 北 区 興 海 邑 チルポ 里 の 海 岸 と 松 羅 面 ファジン 里 の 海 岸 で 行 われた 駐 韓 米 軍 司 令 官 が 指 揮 した 大 規 模 上 陸 強 襲 戦 演 習 は 海 上 突 撃 戦 と 空 中 突 撃 戦 を 合 わせたものだった もう 少 し 詳 しく 調 べて 見 ると 米 軍 海 兵 隊 は 上 陸 強 襲 戦 の 兵 力 600 人 17,425t 級 上 陸 支 援 艦 デンバー 号 (USS Denver) 16,601t 級 上 陸 支 援 艦 ハパース ペリー 号 (USS Harpers Ferry) 上 陸 艇 水 陸 両 用 装 甲 車 (ACU) 大 型 輸 送 ヘリコプター(CH-53E Sea Stallion)を 動 員 し 韓 国 軍 の 海 兵 隊 は 上 陸 強 襲 戦 の 兵 力 3,500 人 4,300t 級 上 陸 強 襲 艦 コジュンボン 艦 をはじめとする 戦 艦 16 隻 機 動 ヘリコプターおよ び 攻 撃 ヘリコプター25 機 水 陸 両 用 突 撃 装 甲 車 (KAVV)36 台 戦 車 6 台 を 動 員 した 韓 米 連 合 海 兵 隊 は 目 標 の 海 岸 へ 海 上 突 撃 して 奇 襲 上 陸 しながら 同 時 に 機 動 ヘリコプターを 内 陸 地 域 で 展 開 する 空 中 突 撃 を 敢 行 した より 一 層 増 強 された 2010 護 国 訓 練 2010 護 国 訓 練 は 2009 護 国 訓 練 よりさらに 増 強 された 2010 護 国 訓 練 は 2010 年 11 月 22 日 から 8 泊 9 日 の 間 繰 り 広 げられる 三 軍 合 同 機 動 訓 練 だ 韓 国 軍 合 同 参 謀 本 部 の 関 係 者 の 説 明 によれば 護 国 訓 練 は 合 同 性 中 心 の 戦 区 および 作 戦 司 令 部 級 の 作 戦 遂 行 能 力 を 向 上 して 合 同 戦 闘 発 展 の 所 要 を 導 き 出 すため に 実 施 するものだ( 国 防 日 報 2010.11.17) 2010 護 国 訓 練 には 韓 国 軍 の 兵 力 70,000 人 余 り 戦 車 と 装 甲 車 をはじめとするキャタピラ 車 輌 600 台 余 り ヘリコプター90 機 余 り 艦 艇 60 余 隻 軍 用 機 500 機 余 りが 動 員 された 2010 護 国 訓 練 は 京 畿 道 の 驪 州 と 利 川 南 漢 江 の 一 帯 で 陸 軍 の 軍 団 級 双 方 訓 練 と 西 海 での 艦 隊 機 動 訓 練 韓 米 空 軍 の 連 合 編 隊 軍 訓 練 西 海 岸 での 連 合 海 兵 上 陸 訓 練 を 実 施 する 日 程 で 整 えられた(ノーカットニュース 2010.11.16) 2010 護 国 訓 練 の 日 程 の 中 で 米 軍 と 韓 国 軍 の 海 兵 隊 の 兵 力 10,000 人 が 動 員 された 上 陸 強 襲 戦 演 習 は 2010 年 11 月 27 日 と 28 日 に 忠 清 南 道 泰 安 郡 所 遠 面 万 里 浦 の 海 水 浴 場 の 周 辺 で 実 施 される 予 定 だ(オーマイニュース 2010.11.23) 昨 年 まで 慶 尚 北 道 浦 項 市 付 近 で 実 施 した 大 規 模 上 陸 強 襲 戦 演 習 を 今 年 から 忠 清 南 道 泰 安 郡 万 里 浦 の 周 辺 で 実 施 した ことは 北 側 をさらに 刺 激 した 米 軍 も 上 陸 訓 練 に 米 海 兵 隊 31MEU( 上 陸 機 動 部 隊 )が 空 軍 訓 練 には 米 7 空 軍 が 参 加 する という 国 防 日 報 2010 年 11 月 17 日 の 報 道 に 注 目 する 必 要 がある アメリカ 第 7 空 軍 は 駐 韓 米 空 軍 を 意 味 するが 米 軍 海 兵 隊 31MEU は 何 だろうか?それは 日 本 の 沖 縄 に 駐 5

留 する 米 軍 第 31 海 兵 遠 征 団 (32nd Marine Expeditionary Unit)を 意 味 する 日 本 の 九 州 長 崎 県 佐 世 保 港 を 出 港 基 地 とする 40,000t 級 上 陸 艦 エセックス 号 (USS Essex)が 第 31 海 兵 遠 征 団 の 旗 艦 だ この 上 陸 強 襲 艦 は 海 兵 隊 兵 力 1,800 人 と 上 陸 戦 ヘリコプター36 機 をのせて 時 速 44km で 航 海 する この 上 陸 強 襲 艦 には 時 速 74km で 走 る 60t 級 空 気 浮 揚 上 陸 艇 (Landing Craft Air Cushion)も 乗 せることができる 2004 年 8 月 に 2,000 人 兵 力 で 編 成 された 第 31 海 兵 遠 征 団 は 上 陸 強 襲 艦 であるエセックス 号 ハパース ペリー 号 ジュノ 号 (USS Juneau) に 乗 って 沖 縄 を 出 発 してイラク 戦 線 に 投 入 されたことがある 上 記 の 情 報 を 総 合 してみれば 2010 護 国 訓 練 の 核 心 が 米 軍 海 兵 隊 が 韓 国 軍 の 海 兵 隊 を 参 加 させた 上 で 実 施 する 増 強 された 上 陸 強 襲 戦 演 習 だという 点 を 知 ることができる した がって 2010 年 11 月 23 日 に 韓 国 軍 の 海 兵 隊 延 坪 部 隊 が 朝 鮮 西 海 の 紛 争 水 域 で 強 行 した 大 規 模 な 実 弾 射 撃 訓 練 は 米 軍 海 兵 隊 の 遠 征 強 襲 団 と 駐 韓 米 空 軍 が 動 員 された 中 で 駐 韓 米 軍 司 令 官 が 直 接 指 揮 した 大 規 模 実 戦 級 の 北 侵 作 戦 演 習 の 一 環 であったことは 明 らかだ 米 軍 の 海 兵 隊 遠 征 強 襲 団 と 韓 国 軍 の 海 兵 隊 が 黄 海 南 道 の 海 岸 を 侵 攻 するための 上 陸 強 襲 戦 を 強 行 しようとするなら それより 先 に 攻 撃 の 目 標 地 点 に 大 規 模 な 海 上 砲 撃 を 加 えなければならな いが 当 日 韓 国 軍 海 兵 隊 延 坪 部 隊 はそのような 上 陸 強 襲 戦 砲 撃 訓 練 を 強 行 したのだ 広 く 知 られた 通 り 延 坪 島 一 帯 は 南 北 それぞれが 自 らの 管 轄 水 域 だと 主 張 しながら 武 力 対 立 する 一 触 即 発 の 紛 争 水 域 だ ところが 韓 国 軍 の 海 兵 隊 がその 紛 争 水 域 中 心 で 4 時 間 19 分 もの 間 各 種 の 砲 弾 約 3,000 発 を 撃 ちながら 黄 海 南 道 海 岸 を 侵 攻 するための 上 陸 強 襲 戦 砲 撃 訓 練 を 強 行 したのだ 人 民 軍 がそういう 状 況 を 見 ながらも 何 の 反 撃 行 動 を 取 らないのは 想 像 し 難 いことだ 万 一 人 民 軍 が 西 海 の 紛 争 水 域 で 4 時 間 19 分 の 間 各 種 の 砲 弾 3,000 余 発 を 撃 ちながら 仁 川 を 侵 攻 するための 上 陸 強 襲 戦 砲 撃 訓 練 を 強 行 したとすれば 韓 国 軍 が 人 民 軍 に 通 知 文 でも 送 っただけで 手 をこまねいただろうか? 決 してそうはしなかったはずだ 2010 年 11 月 26 日 午 後 延 坪 島 で 漁 船 に 乗 って 仁 川 に 避 難 した 延 坪 島 に 居 住 する 80 代 の 老 人 は 今 回 の( 射 撃 ) 訓 練 だけでもしなかったら このようにはならなかった 訓 練 を するにしても 少 し 離 れてすれば 良 いではないのか? と 取 材 記 者 に 語 った( 民 衆 の 声 2010.11.27) 11.23 砲 撃 戦 の 原 因 について 延 坪 島 の 老 人 の 的 をえた 話 に 耳 を 傾 ける 必 要 がある 北 朝 鮮 寧 辺 核 施 設 を 再 び 訪 れて ジークフリード ヘッカー スタンフォード 大 学 国 際 安 全 保 障 協 力 センター(CISCS) 所 長 スタンフォード 大 学 CISCS 2010 年 11 月 20 日 総 論 部 分 を 掲 載 最 近 私 はスタンフォード 大 学 の 同 僚 であるジョン W ルイス ロバート カーリンと ともに 寧 辺 の 核 施 設 を 訪 れたが 11 月 12 日 に 私 たちは 建 設 初 期 段 階 にある 25~30 メガワ ット 電 力 級 の 実 験 用 軽 水 炉 を 見 せられた これは 軽 水 炉 技 術 における 北 朝 鮮 初 の 試 みであり これは 完 全 に 国 内 の 資 源 と 技 術 によって 稼 動 していると 聞 いた 稼 動 目 標 は 極 めて 楽 観 的 であるが 2012 年 であると 言 われている 私 たちは この 燃 料 製 造 現 場 で 最 近 完 成 し 新 たな 原 子 炉 用 燃 料 のための 低 濃 縮 ウランを 製 造 していると 言 われている 2,000 個 の 遠 心 分 離 機 を 有 する 近 代 的 で 小 工 業 規 模 のウラン 濃 縮 施 設 を 含 む 新 しい 施 設 に 案 内 された 過 去 のすべての 寧 辺 核 施 設 とは 異 なり このウラン 濃 縮 施 設 は 超 近 代 的 かつ 清 潔 であった この 施 設 も 完 全 に 国 内 の 資 源 と 技 術 によって 建 て られ 稼 動 していると 聞 いた 6

これらの 施 設 は 北 朝 鮮 の 軍 事 力 強 化 のためではなく 第 一 に 民 生 用 原 子 力 発 電 所 用 であ るように 見 えた これは 休 止 状 態 にある 5 メガワット 電 力 級 の 黒 鉛 減 速 ガス 冷 却 炉 を 再 稼 動 し 新 しくて 大 きな 黒 鉛 減 速 ガス 冷 却 炉 を 建 設 して 追 加 的 な 核 実 験 を 実 施 することによっ て より 早 く 完 成 することができるようになるだろう しかし 寧 辺 でのプルトニウム 生 産 が 続 いているという 証 拠 は 見 られなかった それでも ウラン 濃 縮 施 設 は 高 濃 縮 ウラン 爆 弾 燃 料 の 製 造 用 に 容 易 に 転 用 できるであろうし(あるいは 他 の 場 所 に 平 行 施 設 が 存 在 するかもし れない) 軽 水 炉 は 潜 在 的 に 爆 弾 に 適 したプルトニウム(しかし 現 在 の 原 子 炉 が 製 造 するも のよりは 適 していない)を 製 造 する 仕 方 での 稼 動 が 可 能 であろう 私 たちは 今 回 の 訪 問 で ピョンヤンの 核 開 発 の 方 向 に 関 するいくつかの 問 いに 答 えること ができた 米 国 とそのパートナーがこのような 開 発 にいかに 対 応 するかが ピョンヤンが 核 爆 弾 により 依 存 するか あるいは 原 子 力 電 力 (これはピョンヤンが 経 済 的 で 象 徴 的 な 理 由 の ために 求 める)の 方 向 へとシフトし 始 めるかを 形 づくるであろう ( A Return Trip to North Korea s Yongbyon Nuclear Complex, By Siegfried S. Hecker, Center for International Security and Cooperation, Stanford University, November 20, 2010) 米 国 の 対 北 朝 鮮 政 策 の 再 検 討 ロバート カーリン スタンフォード 大 学 国 際 安 全 保 障 協 力 センター 客 員 研 究 員 ジョン W ルイス スタンフォード 大 学 名 誉 教 授 ( 中 国 政 治 ) ワシントンポスト 2010 年 11 月 22 日 時 と 状 況 が 北 朝 鮮 に 非 核 化 要 求 を 受 け 入 れさせるだろうと 望 みながら 米 国 が 傍 観 してい る 間 北 は 自 国 の 計 画 を 推 進 していた ほぼ 世 界 共 通 の 疑 念 は 軽 水 炉 を 建 設 する 意 図 があ り それに 燃 料 を 供 給 するための 濃 縮 技 術 を 完 成 させるという 昨 年 のピョンヤンの 声 明 に 直 面 した 二 週 間 前 四 日 間 の 北 朝 鮮 訪 問 中 に 寧 辺 核 センターを 訪 れた 際 私 たちは 北 が 25 ~30 メガワット 電 力 級 軽 水 炉 の 建 設 を 開 始 したことを 知 った より 重 要 なこととして わたしたちは 小 工 業 規 模 の 遠 心 分 離 機 に 基 づくウラン 濃 縮 施 設 に 案 内 された 2,000 以 上 の 遠 心 分 離 機 を 備 えたその 施 設 は 立 派 に 建 てられていた それは 近 代 的 装 備 を 有 しているようであった 北 朝 鮮 は 詳 細 を 語 らなかったが 遠 心 分 離 機 が P1 モ デル(パキスタンモデル)ではないと 述 べた 彼 らは その 施 設 は 最 近 完 成 し 稼 動 している (わたしたちがいた 場 所 では 確 認 できない 事 実 であった)と 述 べた 彼 らは それはまだ 完 成 していない 原 子 炉 に 燃 料 を 供 給 するための 低 濃 縮 ウランを 製 造 ためのものだと 述 べた 切 実 な 電 力 需 要 を 満 たすために 軽 水 炉 を 海 外 から 調 達 する 努 力 が 失 敗 したため 自 前 のものを 製 造 するしか 選 択 肢 がなかったと 彼 らは 強 調 した 北 の 核 プログラムのニュースは 交 渉 は 役 に 立 たず 追 加 的 な 国 際 的 圧 力 のみが 結 果 をも たらし 得 ると 警 告 する 批 判 に 拍 車 をかけた しかし まさにこれらの 議 論 が 私 たちを 政 策 の ジレンマに 追 いやった 米 国 の 政 策 と 北 朝 鮮 の 行 動 のどちらを 非 難 するかの 論 争 は 後 回 しに できる いま 求 められているのは 過 去 16 年 に 渡 るピョンヤンへの 関 与 についての 徹 底 し た 再 検 討 彼 らについて 私 たちが 知 っている 事 実 についての 分 析 そして 選 択 肢 についての 誠 実 な 評 価 である 北 の 核 プログラム 問 題 は 時 の 経 過 とともに 解 決 がより 困 難 になる ワシントンは 戦 略 的 忍 耐 と 国 連 主 導 の 制 裁 という 圧 力 が 速 やかな 非 核 化 という 要 求 を 金 正 日 体 制 に 受 け 入 れ させられると 期 待 した 懐 疑 論 者 は このアプローチは 北 朝 鮮 を 掌 握 しておこうとする 中 国 の 意 思 にかかっており ピョンヤンに 圧 力 をかける 代 わりに 中 国 は 過 去 数 年 間 にわたり 北 朝 鮮 との 関 係 を 強 化 してきた 両 国 の 関 係 は 現 在 最 近 の 過 去 のいかなる 時 点 よりも 良 好 で ある 7

どちらも 互 いに 根 深 い 疑 いを 弱 めそうにないが 北 京 とピョンヤンは 共 に 政 治 的 経 済 的 軍 事 的 そして 安 全 保 障 上 の 関 係 を 深 めるためにどんな 苦 労 も 惜 しまない 程 自 分 たち の 利 益 を 共 通 のものとして 見 ている 十 分 な 証 拠 がある 金 正 日 は 今 年 中 国 を 2 度 訪 問 した 先 月 彼 は 後 継 者 に 選 ばれた 末 息 子 を 訪 朝 した 中 国 の 指 導 者 らに 紹 介 した 一 方 北 京 は 北 の 政 治 的 継 承 の 間 安 定 に 深 い 関 心 を 持 ち 長 期 的 な 金 家 の 支 配 を 支 持 する 意 思 を 伝 えた この 支 配 の 崩 壊 を 望 むワシントンのいかなる 希 望 も 米 国 の 国 益 にとって 致 命 的 な 地 域 に 関 する 政 策 の 拠 り 所 としては 弱 いものである わたしたちは 米 国 と 同 盟 国 の 安 全 を 最 も 保 障 するものが 何 かに 焦 点 を 合 わせなければな らない 日 本 と 南 朝 鮮 について 行 くべきと 言 っても 仕 方 がない 強 い 同 盟 関 係 が ピョンヤ ンに 対 する 米 国 の 創 造 的 なアプローチを 排 除 してはならないし むしろ 創 造 的 なアプローチ を 支 持 するために 用 いられるべきである 北 朝 鮮 を 扱 うのは 簡 単 ではなく そのプロセスは 北 の 政 権 と 交 渉 するのに 苦 労 するという 神 話 によって 関 係 が 悪 化 させられてきた これは 特 定 の 政 権 や 政 党 の 問 題 ではない 米 国 自 身 が 自 己 達 成 的 予 言 において 長 年 に 渡 って 理 解 も 信 用 もできない 国 であると 信 じてきた すなわち 関 与 が 不 可 能 な 国 々という 悲 しいリストに 北 朝 鮮 は 入 っている もちろん 中 国 や 北 ベトナムがそのリストの 上 位 にあったのはそれほど 昔 ではない 北 朝 鮮 は 変 化 するのか あるいはその 政 権 は 崩 壊 するかということについての 政 策 論 議 の 真 っ 只 中 ソビエト 連 邦 崩 壊 後 この 国 は 20 年 以 上 も 生 き 延 びた これは 生 存 していると いうことの 証 を 示 している 北 を 訪 れたことのある 人 々は そこがメディアの 固 定 観 念 が 示 す 簡 単 に 分 類 できるような 所 ではないということを 知 っている しかし そこを 訪 れたこと のある 米 国 人 は 多 くなく 米 国 の 政 策 は 北 朝 鮮 の 人 々の 米 国 訪 問 を 稀 なことにさせている 残 念 なことに 米 国 人 はおそらく 北 朝 鮮 の 人 々が 世 界 から 孤 立 しているよりも 北 朝 鮮 から さらに 孤 立 しているといえる 北 に 対 して 現 実 的 であることは その 国 の 体 制 や 政 策 に 対 する 善 悪 の 判 断 ではなく わた したちの 価 値 観 や 目 標 に 関 して 何 でも 譲 るということでもない 米 国 の 政 策 決 定 者 たちは 振 り 出 しに 戻 る 必 要 がある 新 たに 出 発 する 現 実 的 な 場 とは 極 めてシンプルかもしれない 北 朝 鮮 をその 国 なりの 利 益 を 持 つ 主 権 国 家 としてあるがまま 認 めることである ( Review U.S. policy toward North Korea, By Robert Carlin and John W. Lewis, Washington Post, November 22, 2010) 北 朝 鮮 とどう 向 き 合 うのか 大 久 保 賢 一 弁 護 士 ( 日 本 反 核 法 律 家 協 会 事 務 局 長 ) 日 本 反 核 法 律 家 協 会 HP 2010 年 11 月 30 日 11 月 23 日 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 ( 以 下 北 朝 鮮 )が 韓 国 に 砲 撃 を 行 い 民 間 人 に 死 傷 者 が 出 た 生 活 の 場 を 失 い 恐 怖 と 不 安 の 中 で 生 活 せざるを 得 ない 多 くの 人 が 生 み 出 され た この 行 為 が 許 されないことは 言 うまでもない 人 を 殺 し 財 貨 を 破 壊 することや 休 戦 協 定 や 国 連 憲 章 に 違 反 することは 断 罪 されなければならない 私 も 多 くの 人 たちと 同 様 に 北 朝 鮮 の 暴 拳 を 非 難 し 再 発 を 防 止 しなければならないと 考 えている (ただし ことわっ ておくが このことは 韓 国 や 米 国 の 行 動 が 正 しいとか 支 持 すべきであるということを 意 味 しているわけではない ) 他 方 私 は この 間 の 政 府 の 対 応 やマスコミの 報 道 にも 危 惧 を 抱 いている 北 朝 鮮 の 暴 拳 を 非 難 するだけではなく 北 朝 鮮 に 対 する 不 安 と 敵 意 を 煽 り かの 国 との 対 話 は 無 理 なので 日 米 韓 の 武 力 による 圧 力 や 日 本 防 衛 を 強 化 しなければならない との 論 調 が 振 り 撒 かれて いるからである そして 現 に たいていの 国 は 焦 土 化 できる 能 力 を 持 つ 米 国 海 軍 原 子 力 8

空 母 ジョージ ワシントンは 横 須 賀 から 黄 海 に 出 港 しているのである 私 たちは 冷 静 でなければならない 扇 動 に 踊 らされてはならない 朝 鮮 戦 争 での 和 解 が 進 捗 した 時 代 もあった 2000 年 金 大 中 韓 国 大 統 領 と 金 正 日 総 書 記 が 握 手 と 抱 擁 を 交 わした 姿 を 私 たちは 記 憶 している 今 年 は 中 断 されているとはいえ 6カ 国 協 議 がその 成 果 を 上 げたときもあった 2005 年 9 月 の 共 同 声 明 は 六 者 は 北 東 アジ アの 永 続 的 な 平 和 と 安 定 のために 共 同 の 努 力 を 約 束 する としている そして 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 および 日 本 国 は 平 壌 宣 言 にしたがって 不 幸 な 過 去 を 清 算 し 懸 案 事 項 を 解 決 することを 基 礎 として 国 交 を 正 常 化 するための 措 置 をとること を 約 束 しているのであ る この 約 束 を 履 行 すればよいではないか そうしてきた 歴 史 的 事 実 はあるのだ その 成 果 を 土 台 として 引 き 続 き 対 話 の 意 思 を 持 てばよいだけである ところが 政 府 は この 約 束 の 履 行 をしようともしないし 求 めようともしていない それに 代 わって 圧 力 と 制 裁 を 言 い 立 て 武 力 による 対 抗 しかないかのように 喧 伝 している そして 現 実 に 核 の 傘 は 抑 止 力 として 必 要 だと 言 う 日 米 同 盟 を 最 優 先 し 軍 事 大 国 化 を 推 し 進 めているのである マスコミは 政 府 の 動 向 に 警 鐘 を 鳴 らすどころか 必 要 な 事 実 を 伝 えようとしていない むしろ 戦 争 が 出 来 る 国 家 造 りを 唱 導 する 勢 力 すら 存 在 す るのである 彼 らは 言 葉 と 知 恵 を 使 うことを 忘 れ むき 出 しの 暴 力 を 賛 美 するかのようで ある 日 本 国 憲 法 の 非 軍 事 平 和 主 義 など 存 在 していないかのような 振 る 舞 いを 看 過 すること はできない 武 力 の 行 使 は 朝 鮮 半 島 の 民 衆 だけでなく 隣 接 する 国 の 民 衆 にも 同 様 の 不 幸 をもたらすで あろう 他 方 一 部 の 企 業 は 戦 争 持 需 を 享 受 し 軍 隊 という 暴 力 装 置 はその 存 在 を 誇 示 することになるであろう 武 力 の 行 使 は 相 互 の 敵 意 と 不 信 を 増 大 させ 民 衆 の 命 と 自 由 と 幸 福 を 奪 い 取 ることにな る 独 裁 者 打 倒 の 対 価 としてはあまりにも 不 均 衡 である そもそも 正 義 の 戦 争 など あり 得 ないのである 北 朝 鮮 には 領 土 もあれば 人 民 も 生 活 している その 地 域 を 実 効 支 配 する 政 府 が 存 在 す るのである それは いかに 不 都 合 あるいは 不 愉 決 と 感 じようとも 現 実 なのである その 現 実 を 踏 まえ 北 朝 鮮 を 主 権 国 家 として 処 遇 し 対 等 平 等 な 交 渉 相 手 とすることが 求 められて いるのである それが 国 連 憲 章 にいう 大 小 各 国 の 平 等 である 現 代 の 国 際 法 は 価 値 観 や 政 治 体 制 が 異 なるからといって 当 該 国 を 国 際 社 会 から 排 除 す ることは 予 定 してない 現 に 今 年 5 月 の NPT 再 検 討 会 議 の 最 終 文 書 は 6 カ 国 協 議 への 確 固 たる 支 持 の 再 確 認 と 外 交 的 手 段 を 通 じての 十 分 かつ 包 括 的 な 問 題 解 決 の 達 成 を 誓 っているのである ここに 活 路 がある これを 生 かさなくてはならない 黒 を 白 と 言 いくるめる 不 吉 な 戦 争 シナリオ - 朝 鮮 半 島 有 事 を 引 き 起 こさせないために- 浅 井 基 文 広 島 市 立 大 学 広 島 平 和 研 究 所 所 長 21 世 紀 の 日 本 と 国 際 政 治 コラム 2010 年 12 月 4 日 * 延 坪 島 事 件 は どう 見 ても 韓 国 が 軍 事 挑 発 を 仕 掛 け( 護 国 訓 練 ) しかも 先 に 延 坪 島 か ら 実 弾 射 撃 したことに 発 端 ( 責 任 を 負 うべきは 韓 国 であるということ)があります それに 対 して 朝 鮮 側 は 事 前 に 何 回 か 訓 練 を 行 うことに 対 して 警 告 し それでも 韓 国 側 が 延 坪 島 から 実 弾 射 撃 を 強 行 したことに 対 して 同 島 に 対 する 砲 撃 を 行 った というのが 事 実 関 係 の 本 質 で す これらの 事 実 関 係 が 韓 国 側 報 道 に 拠 っても 確 認 されることは 見 たとおりでした 9

ところが メディアを 含 めた 米 韓 日 側 は 朝 鮮 の 砲 撃 で 死 者 が 出 たことを 文 字 どおり 奇 貨 として 朝 鮮 の 行 動 を 非 とし その 非 を 犯 した 朝 鮮 に 対 するものとして 韓 国 側 の 砲 撃 を 正 当 化 したのみならず さらにはその 後 の 米 韓 合 同 軍 事 演 習 及 び 米 日 合 同 軍 事 演 習 を 朝 鮮 による 戦 争 挑 発 を 抑 止 するための 正 当 な 行 動 として 描 き 出 しています 米 韓 の 挑 発 によって 朝 鮮 半 島 有 事 が 起 こる 最 悪 の 事 態 を 避 けるためにはどうすればいい のか その 点 に 絞 って 考 えたことを 記 します(12 月 4 日 記 ) 日 本 の 有 事 法 制 整 備 によって 格 段 に 牙 を 備 えた 日 米 軍 事 同 盟 私 はこれまで 1996 年 のナ イ イニシアティヴを 出 発 点 にして 推 し 進 められてきた 日 米 軍 事 同 盟 の 変 質 強 化 は アジ ア 太 平 洋 地 域 においては 朝 鮮 半 島 有 事 及 び 台 湾 海 峡 有 事 を 念 頭 に 置 いて 進 められてきてい ることをしばしば 指 摘 してきました 特 に 今 回 の 日 米 軍 事 同 盟 の 変 質 強 化 は 日 本 国 内 における 有 事 法 制 整 備 ( 戦 時 体 制 構 築 のための 法 的 整 備 )を 根 拠 にして 進 められてきたこと ( 条 約 改 定 によらない 同 盟 の 変 質 という 脱 法 的 違 憲 的 措 置 )に 特 徴 があります 日 本 の 有 事 法 制 では ことさらにこのもっとも 肝 心 な 点 が 曖 昧 にされてきました 念 のた めにおさらいをすれば 武 力 攻 撃 とは わが 国 に 対 する 外 部 からの 武 力 攻 撃 をいう ( 武 力 攻 撃 事 態 対 処 法 第 2 条 1 は どちらが 先 に 仕 掛 けたという 決 定 的 に 重 要 なポイントをこと さらに 曖 昧 にしている)ことであり それを 受 けて 武 力 攻 撃 事 態 とは 武 力 攻 撃 が 発 生 した 事 態 又 は 武 力 攻 撃 が 発 生 する 明 白 な 危 険 が 切 迫 していると 認 められるに 至 った 事 態 を いう ( 同 法 第 2 条 2) 武 力 攻 撃 予 測 事 態 とは 武 力 攻 撃 事 態 には 至 っていないが 事 態 が 切 迫 し 武 力 攻 撃 が 予 測 されるに 至 った 事 態 をいう ( 同 法 第 2 条 3) 周 辺 事 態 と は そのまま 放 置 すれば 我 が 国 に 対 する 直 接 の 武 力 攻 撃 に 至 るおそれのある 事 態 等 我 が 国 周 辺 の 地 域 における 我 が 国 の 平 和 及 び 安 全 に 重 要 な 影 響 を 与 える 事 態 ( 周 辺 事 態 法 第 1 条 ) とそれぞれ 定 義 されています つまり いかなる 形 で 起 こるかには 関 係 なく 朝 鮮 半 島 で 有 事 となれば 周 辺 事 態 法 が 発 動 されることはもちろん 日 本 に 対 する 武 力 攻 撃 が 予 測 されると 認 定 ( 認 定 者 は 首 相 )されれば 武 力 攻 撃 予 測 事 態 武 力 攻 撃 が 切 迫 していると 認 定 (これま た 認 定 者 は 首 相 )されれば 武 力 攻 撃 事 態 として 周 辺 事 態 法 のごく 自 然 な 延 長 として 武 力 攻 撃 事 態 対 処 法 が 発 動 されることになっているのです 延 坪 島 事 件 が 示 唆 する 朝 鮮 半 島 有 事 シナリオ 具 体 的 に 私 が 疑 っていることを 書 きます 韓 国 またはアメリカが 朝 鮮 に 武 力 攻 撃 を 仕 掛 けて あるいは 今 回 の 延 坪 島 事 件 のような 韓 国 軍 による 演 習 をきっかけとして 戦 争 が 勃 発 するとします その 場 合 の 韓 国 またはアメリ カの 行 動 は 国 連 憲 章 第 51 条 に 基 づく 自 衛 権 行 使 といえない(つまり 国 際 法 違 反 の) 武 力 行 使 です それに 対 して 朝 鮮 は 国 連 憲 章 第 51 条 にいう 武 力 攻 撃 が 起 こったと 判 断 すれば 国 連 憲 章 に 基 づく 自 衛 権 行 使 としての 措 置 ( 自 衛 としての 武 力 反 撃 )をとることが できます 当 然 ながら 国 際 法 違 反 の 軍 事 行 動 をとった 韓 国 が 朝 鮮 に 対 してさらなる 軍 事 行 動 を 取 ることはもちろん その 韓 国 とともに 朝 鮮 を 相 手 としてアメリカが 軍 事 行 動 を 取 るこ とは 正 当 化 されませんし そのアメリカを 日 本 が 有 事 法 制 に 基 づいて 支 援 することは 許 され てはなりません しかし 日 本 の 有 事 法 制 にいう 武 力 攻 撃 は 国 連 憲 章 におけるのと 異 なり 故 意 にも っと 漠 然 とした 意 味 で 使 われている 可 能 性 が 高 いのです そのことをハッキリ 具 体 的 にイメ ージさせたのが 今 回 の 延 坪 島 事 件 ではないか と 私 は 思 うのです ここでも 端 的 にかつ 具 体 的 に 言 いましょう 延 坪 島 事 件 が 仮 にエスカレートしたとします すると アメリカの 第 7 艦 隊 が 出 動 し 朝 鮮 と 交 戦 状 態 に 入 るでしょう 日 本 政 府 は それを 周 辺 事 態 とするでしょう そして 米 韓 と 朝 鮮 の 交 戦 状 態 がさらにエスカレートして 日 本 に 波 及 する(あるいはその 前 段 階 として 波 及 する 可 能 性 が 生 まれる)という 可 能 性 が 出 てくれば 菅 首 相 は 武 力 攻 撃 予 測 事 態 さら 10

には 武 力 攻 撃 事 態 と 認 定 していき 対 米 軍 事 協 力 を 公 然 と 推 し 進 めるにちがいありません 私 が 黒 を 白 と 言 いくるめる と 言 う 事 態 がここにあります 本 来 は 韓 国 の 軍 事 挑 発 を 発 端 として 始 まったのが 延 坪 島 事 件 です 非 は 明 らかに 韓 国 にあります しかし 既 に 見 たよ うに 現 実 に 非 難 攻 撃 の 矢 面 に 立 たされたのは 朝 鮮 でした 上 に 見 たように 事 件 が 軍 事 的 にエスカレートすれば アメリカは 集 団 的 自 衛 権 に 基 づいて 韓 国 を 防 衛 する と 称 して 朝 鮮 を 攻 撃 することは 明 らかです そして 日 本 政 府 は 有 事 法 制 に 基 づいてアメリカの 軍 事 行 動 を 全 面 的 に 支 援 するでしょう 仮 に 朝 鮮 の 反 撃 の 矛 先 が 在 日 米 軍 に 向 けられるような 事 態 になれば 武 力 攻 撃 ( 予 測 ) 事 態 として 国 民 保 護 法 をふくむ 有 事 法 制 を 全 面 的 に 発 動 し 日 本 全 土 を 文 字 どおり 戦 時 体 制 に 引 きずり 込 ませていくに 違 いありません つまり 国 連 憲 章 第 51 条 に 言 う 武 力 攻 撃 には 当 たらない(むしろ 朝 鮮 が 自 衛 権 行 使 を 主 張 しうる)ケースに 対 して 日 本 の 有 事 法 制 が 発 動 されてしまうだろう ということで す 私 たちは 満 州 事 変 ( 盧 溝 橋 事 件 )で 犯 した 致 命 的 な 誤 りを 再 び 繰 り 返 そうとしている 日 本 政 府 のきわめて 現 実 的 な 危 険 性 に 直 面 しています 盧 溝 橋 事 件 と 延 坪 島 事 件 との 間 には 気 持 ちの 悪 い 類 似 性 があります 朝 鮮 半 島 有 事 を 未 然 に 防 ぐために 私 たち 日 本 人 がはっきり 認 識 しなければならないこ とがあります 盧 溝 橋 事 件 のときの 私 たちは 天 皇 の 臣 民 にしか 過 ぎず 国 の 進 路 を 決 定 す ることができませんでした しかし 今 や 私 たちは 日 本 国 の 主 権 者 です 今 回 はいかなる 言 い 逃 れもできません 歴 史 的 誤 りの 轍 を 二 度 と 踏 まないために 黒 を 白 と 言 いくるめる 手 法 を 許 してはなりません 延 坪 島 事 件 は 領 海 問 題 選 択 の 岐 路 10.4 宣 言 か 交 戦 か 李 時 雨 専 門 記 者 統 一 ニュース 2010 年 11 月 27 日 西 海 の 領 海 問 題 朝 鮮 中 央 通 信 が 23 日 付 で 伝 えた 朝 鮮 人 民 軍 最 高 司 令 部 の 立 場 は 南 朝 鮮 傀 儡 らが 私 たちの 度 重 なる 警 告 にもかかわらず 11 月 23 日 13 時 から 朝 鮮 西 海 の 延 坪 島 一 帯 の 我 が 方 領 海 に 砲 射 撃 を 加 える 無 謀 な 軍 事 的 挑 発 を 敢 行 した で 始 まり 朝 鮮 西 海 には 唯 一 私 たちが 設 定 した 海 上 軍 事 境 界 線 だけが 存 在 するだろう と 締 めくくった 領 海 権 とそれ に 連 動 した 海 上 軍 事 境 界 線 問 題 が 北 側 の 主 張 の 核 心 であることがわかる これに 対 して 南 側 の 合 同 参 謀 関 係 官 は 白 翎 島 (ペクリョン)と 延 坪 島 で 実 施 した 味 方 の 海 上 射 撃 訓 練 は 射 撃 方 向 が 北 側 でなく 西 側 と 南 側 の 私 たち 側 の 方 向 であったし 射 撃 地 域 自 体 も 私 たち 側 の 区 域 だった と 説 明 した ここで 南 側 が 考 える 領 海 と 北 側 が 考 える 領 海 が 互 いに 違 うということを 確 認 することが できる 南 側 は 北 方 限 界 線 *の 北 側 を 北 の 領 海 と 見 なすが 北 は 12 海 里 領 海 原 則 によ り 設 定 した 自 分 たちの 海 上 軍 事 境 界 線 北 側 すなわち 西 海 の 5 島 をすべて 含 む 海 域 を 領 海 と 見 なしている したがって 延 坪 島 で 南 側 に 向 かって 砲 射 撃 訓 練 をしてもそれは 北 の 領 海 に 落 ちたという 話 は 一 貫 性 がある 論 理 だ * 訳 者 注 :1953 年 7 月 27 日 に 締 結 された 停 戦 協 定 は 地 上 の 軍 事 分 界 線 は 定 めたが 海 上 にそ れを 設 定 することができず 米 国 は 李 承 晩 政 権 の 単 独 北 進 政 策 を 阻 む 一 方 北 に 向 かう 南 朝 鮮 漁 民 らの 道 を 遮 断 する 目 的 で 当 時 国 連 軍 司 令 官 だったクラークを 仕 立 てて 朝 鮮 西 海 海 上 に 北 方 限 界 線 (NLL) を 設 定 したが 長 年 その 存 在 を 公 開 することも 交 戦 相 手 である 朝 鮮 側 に 通 知 することもできなかった 南 が 北 方 限 界 線 を 放 棄 できないように 北 もこれを 認 めることはできない 停 戦 協 定 締 結 当 時 西 海 上 にはどんな 軍 事 境 界 線 も 合 意 されてないからだ 11

停 戦 協 定 13 条 b 項 にともない 西 海 5 島 ( 訳 者 注 : 停 戦 協 定 時 に 南 側 の 領 土 とされた 白 翎 島 大 靑 島 小 靑 島 延 坪 島 牛 島 )の 地 図 に 表 示 された 島 周 辺 の 四 角 形 点 線 は 単 に 地 図 上 で 西 海 の 5 島 の 位 置 を 識 別 するためのもので 島 と 関 連 した 領 海 の 設 定 とは 無 関 係 であり 国 連 軍 側 が 主 張 する 島 周 辺 の 3 海 里 領 海 について 停 戦 協 定 で 合 意 したことはない 北 は 12 海 里 を 一 貫 して 主 張 してきたが プエブロ 号 事 件 ( 訳 者 注 :1968 年 にアメリカ 合 衆 国 のスパイ 艦 を 共 和 国 が 拿 捕 した 事 件 ) 直 後 米 国 側 の 謝 罪 文 に 4 回 も 領 海 という 表 現 が 使 われた 米 国 としては 悔 しかったが 結 果 だけ 見 れば 北 の 12 海 里 領 海 を 認 めたことに 他 な らなかった しかし 南 側 と 国 連 軍 司 令 部 が 主 張 する 北 方 限 界 線 は 北 から 何 の 公 式 的 な 確 認 も 受 けたことがないという 弱 点 を 抱 えている 北 は 1973 年 12 月 1 日 軍 事 停 戦 委 員 会 346 次 会 議 で 西 海 5 島 の 接 続 水 域 は 北 の 領 海 であり ここを 通 過 する 船 舶 は 北 に 事 前 許 可 を 受 けるべきだと 通 知 した 引 き 続 き 1977 年 8 月 1 日 人 民 軍 最 高 司 令 部 名 で 海 上 境 界 線 を 設 定 すると 宣 言 した 北 の 12 海 里 領 海 の 主 張 は 1994 年 国 連 海 洋 法 発 効 とともに 現 実 化 された 南 側 も 国 連 海 洋 法 を 1996 年 批 准 するが 12 海 里 が 重 なる 部 分 について 等 距 離 原 則 などの 国 際 法 的 原 則 を 適 用 し 合 意 をしなければいけないのにもかかわらず 北 方 限 界 線 と 領 海 に 対 する 交 渉 を 強 力 なタブーの 領 域 にしてしまった 国 防 部 ( 南 側 )は 北 方 限 界 線 こそが 海 上 の 軍 事 境 界 線 だとする 根 拠 として 凝 固 の 法 則 と 時 効 の 法 則 を 主 張 するが これは 国 際 法 上 でも 引 用 を 避 ける 理 論 であるばかり か 北 は 北 方 限 界 線 について 合 意 承 認 黙 認 したことがなく 西 海 交 戦 ( 訳 者 注 : 1999 年 に 起 きた 南 北 海 軍 の 軍 事 衝 突 事 件 ) 以 前 から 南 側 の 行 為 に 対 して 黙 認 したこともな い 延 坪 島 砲 撃 直 後 の 11 月 25 日 北 の 論 評 は 狙 いは 我 々の 物 理 的 対 応 措 置 がない 場 合 我 々 が 島 の 周 辺 水 域 を 彼 らの 領 海 と 認 定 したと 導 こうとすることにあった と 指 摘 したが 結 局 は 南 側 の 軍 事 的 対 応 に 対 して 沈 黙 すれば 南 側 の 主 張 を 認 めることになるので 問 題 を 提 起 す るため 北 が 処 した 立 場 である 西 海 5 島 の 領 土 問 題 北 は 今 まで 西 海 5 島 の 領 海 に 対 しては 問 題 視 したが 5 島 の 領 土 につい ては 問 題 視 しなかった なぜなら 停 戦 協 定 に 明 確 な 合 意 があるためだ しかし 今 回 は 領 土 を 問 題 にした 北 は 延 坪 島 を 砲 撃 した 理 由 について 延 坪 島 は 私 たちに 軍 事 的 挑 発 を 加 えて きた 本 拠 地 となり わが 軍 隊 の 自 衛 的 措 置 にともなう 懲 罰 を 受 けることになった といった が 北 の 領 海 に 挑 発 を 加 えた 場 所 が 延 坪 島 だったので 延 坪 島 に 砲 撃 したという 論 理 だ 挑 発 場 所 が 船 舶 ならば 船 舶 に 砲 撃 したという 意 味 で 交 戦 遵 守 規 則 が 比 例 性 と 具 体 性 制 限 性 を 追 求 している 点 で 見 れば 一 貫 した 論 理 だ 停 戦 協 定 国 連 憲 章 南 北 不 可 侵 条 約 違 反 問 題 国 防 部 は 事 件 当 日 北 の 延 坪 島 砲 撃 は 停 戦 協 定 と 国 連 憲 章 南 北 不 可 侵 条 約 を 違 反 したものと 主 張 した 停 戦 協 定 13 条 b 項 によれば 西 海 5 島 地 域 で 理 由 なしに 期 限 を 越 えても 軍 事 力 量 を 撤 去 しない 時 は 相 手 方 は 治 安 を 維 持 するために 必 要 だと 認 めるいかなる 行 動 さえ 取 る 権 利 を 持 つ となっている しかし 停 戦 協 定 後 57 年 の 間 双 方 は 軍 事 力 を 撤 去 するどころか 増 強 さ せてきたのが 現 実 であり 双 方 ともいかなる 行 動 さえ 取 る 権 利 を 持 つことになった 一 方 の 停 戦 協 定 違 反 に 対 し 他 方 が 取 ることのできる 措 置 は 停 戦 協 定 廃 棄 戦 争 開 始 である が すでに 北 は 韓 米 の 停 戦 協 定 違 反 を 問 題 にして 停 戦 協 定 廃 棄 を 数 えきれないほど 宣 言 し 停 戦 協 定 にほとんど 束 縛 されてこなかった 国 防 部 が 言 う 国 連 憲 章 違 反 とはおそらく 国 連 憲 章 2 条 4 項 の 武 力 使 用 禁 止 原 則 を 念 頭 に 置 いたと 見 られるが 国 連 憲 章 51 条 は 武 力 攻 撃 発 生 時 に 個 別 的 集 団 的 自 衛 権 を 保 障 してい て 南 は 当 然 だが 北 の 自 衛 権 行 使 も 無 視 できない 自 衛 権 問 題 でない 領 海 権 問 題 に 議 題 が 移 る 12

可 能 性 がある 外 交 部 が 国 連 安 保 理 への 上 程 を 忌 避 した 理 由 もこれと 関 連 があるといえる 国 防 部 は 南 北 不 可 侵 条 約 違 反 を 言 及 したが 南 北 不 可 侵 条 約 は 南 北 基 本 合 意 書 とともに 締 結 されたが 南 の 国 会 で 批 准 されないまま 現 在 に 至 っている 発 効 されなかった 条 約 は 条 約 で ない 相 手 方 に 守 る 義 務 を 賦 課 しなかった 責 任 が 私 たちにあるのに 南 北 不 可 侵 条 約 違 反 を 誰 に 強 要 することができようか 選 択 の 岐 路 北 側 の 警 告 は 明 らかで 具 体 的 だ 領 海 死 守 である 南 北 対 話 が 断 絶 した 状 況 で 北 が 領 海 問 題 を 軍 事 的 対 応 で 提 起 したのなら 私 たちの 対 応 も 領 海 問 題 にならざるをえない 盧 武 鉉 (ロ ムヒョン) 政 権 時 の 2006 年 5 月 北 から 西 海 上 の 境 界 線 を 原 点 から 議 論 し 新 しく 設 定 しようという 破 格 的 な 提 案 があったが これを 韓 国 側 は 受 け 入 れなかった 結 局 北 の 根 本 問 題 解 決 優 先 主 義 と 南 の 漸 進 的 解 決 主 義 の 妥 協 点 として 10.4 宣 言 ( 訳 者 注 :2007 年 北 南 首 脳 会 談 での 合 意 )に 至 った しかし 10.4 宣 言 が 無 力 化 された 状 況 で 北 が 本 来 の 根 本 問 題 解 決 主 義 に 戻 り 領 海 権 問 題 を 南 側 に 投 げたのだ 10.4 宣 言 か 交 戦 かを 強 要 される 状 況 で 戦 争 に 進 むか 領 海 問 題 に 対 する 10.4 宣 言 方 式 に 帰 るのか 私 たちは 岐 路 に 立 っている 朝 鮮 半 島 の 危 機 を 超 える - 天 安 艦 事 件 から 延 坪 島 事 件 へ 徐 勝 立 命 館 大 学 コリア 研 究 センター 研 究 委 員 2010 年 11 月 そもそも 韓 国 での 金 大 中 盧 武 鉉 10 年 の 改 革 政 権 から 李 明 博 保 守 政 権 への 移 行 は 極 端 であり 特 に 対 北 朝 鮮 政 策 では 180 度 転 換 した 李 政 権 が 掲 げた 対 北 朝 鮮 政 策 は 前 政 権 の 和 解 協 力 政 策 を 全 否 定 し 先 核 放 棄 の 実 施 を 条 件 に 対 北 朝 鮮 経 済 支 援 を 行 うとした 非 核 開 放 3000 といわれるものであり 待 つのも 戦 略 として 対 北 朝 鮮 の 一 切 の 交 渉 と 譲 歩 を 否 定 し 体 制 崩 壊 を 促 すものである その 結 果 金 盧 両 政 権 の 対 北 朝 鮮 和 解 協 力 政 策 の 成 果 を 一 挙 に 食 いつぶしてしまった 李 政 権 の 外 交 政 策 は 自 発 的 対 米 従 属 ( 作 戦 統 帥 権 返 還 延 期 要 請 米 軍 事 戦 略 への 積 極 協 調 )と 日 米 韓 反 共 軍 事 同 盟 の 復 活 を 優 先 課 題 とするものであり ブッシュ 政 権 の 前 半 と 酷 似 した 相 手 にせず 政 策 は 北 朝 鮮 の 崩 壊 をもたらすどころか 核 融 合 から 濃 縮 ウラン 施 設 の 公 開 まで 核 開 発 の 時 間 だけを 稼 がせた 結 果 となり Bush's Bomb に 擬 して 北 朝 鮮 核 は 李 明 博 爆 弾 だという 誹 りを 免 れない 状 況 となった そこで 砲 撃 事 態 を 受 けた 11 月 29 日 大 統 領 談 話 では 北 朝 鮮 自 ら 軍 事 的 冒 険 主 義 と 核 を 放 棄 することは 期 待 し 難 い と 対 北 朝 鮮 外 交 自 体 の 不 在 を 宣 言 するにいたった オバマ 政 権 の 戦 略 的 忍 耐 に 見 切 りをつけた 北 朝 鮮 は この 夏 から 二 度 の 胡 錦 濤 金 正 日 会 談 を 経 て 中 国 への 傾 斜 を 明 らかにし 東 アジア 新 冷 戦 構 造 の 模 様 がくっきりと 浮 き 彫 り になってきた そこで 日 本 民 主 党 政 権 は 米 韓 の 対 決 反 共 同 盟 路 線 に 無 節 操 に 便 乗 し 普 天 間 防 衛 大 綱 対 朝 中 軍 事 強 硬 路 線 の 安 保 懸 案 を 一 挙 に 乗 り 切 る 構 えである しかし 東 アジアと 朝 鮮 半 島 の 安 全 保 障 平 和 問 題 がこのような 方 向 で 解 決 するとは 思 わ れない まず 第 二 次 朝 鮮 戦 争 の 可 能 性 であるが 南 北 朝 鮮 に 壊 滅 的 破 壊 をもたらすだけで はなく 日 中 露 の 周 辺 国 家 にも 大 きな 打 撃 を 与 え さらに 世 界 経 済 と 国 際 関 係 に 及 ぼす 破 局 は 予 想 不 可 能 であるので 全 面 戦 争 はあり 得 ない また 砲 撃 事 態 当 初 に 李 大 統 領 が 戦 争 拡 大 しないように 上 手 く 管 理 せよ と 指 示 したように 局 地 紛 争 ですら 外 資 依 存 の 韓 国 に 破 滅 的 打 撃 を 与 えることは 明 らかである 次 に 李 政 権 が 夢 見 ている 北 朝 鮮 体 制 崩 壊 と 北 朝 鮮 の 接 収 であるが 北 朝 鮮 の 耐 久 力 の 評 価 はひとまず 措 くとしても そのような 事 態 は 中 国 が 戦 略 的 に 受 忍 するところではなく 朝 鮮 半 島 のとてつもない 混 乱 と 予 測 不 可 能 の 人 的 物 的 被 13

害 を 招 くので あってはならない 唯 一 の 解 決 方 法 は 朝 鮮 戦 争 を 法 的 政 治 的 に 終 結 させ 和 解 協 力 によって 平 和 体 制 を 定 着 させ 朝 鮮 半 島 を 東 アジア 共 同 の 平 和 と 繁 栄 の 資 産 とする 方 向 しかあり 得 ない それにしても 驚 くのは つい 先 ほど 中 国 漁 船 の 尖 閣 諸 島 領 海 侵 入 で 大 騒 ぎをした 日 本 が 日 本 に 例 えるなら 大 阪 湾 か 駿 河 湾 とも 言 える 北 朝 鮮 黄 海 道 の 海 浜 で 実 砲 射 撃 の 軍 事 訓 練 ( 恐 喝 )をする 事 態 に 北 朝 鮮 が 敏 感 にならざるを 得 ない 点 を どうして 分 からないのだろうか 他 者 との 交 通 交 際 に 必 要 な 易 地 思 之 の 立 場 を 全 く 理 解 しないものである また 2005 年 の 反 日 デモ 以 降 孤 立 した 日 本 は 韓 国 反 共 政 権 との 接 近 を 疑 似 的 な アジアとの 連 携 だと 錯 覚 しているのではないか しかし それは 韓 国 併 合 100 年 を 迎 えた 今 日 においても 韓 国 ( 東 アジア) 政 治 のトポロジーを 全 く 理 解 しないものだと 言 わざるを 得 ない 李 政 権 は 就 任 するや 朝 鮮 の 日 本 からの 解 放 記 念 日 である 光 復 節 を 建 国 節 に 代 えよう として 韓 国 で 激 しい 批 判 を 浴 びた すなわち 韓 国 憲 法 に 3 1 独 立 運 動 によって 建 て られた 臨 時 政 府 の 法 統 を 継 承 し と 明 記 している 韓 国 の 歴 史 にとっても 抗 日 独 立 よりも 反 共 国 家 大 韓 民 国 を 李 承 晩 が 建 国 し 朴 正 熙 が 経 済 発 展 させたことの 方 がはるかに 重 要 で あるという 論 法 である 最 近 日 本 の 植 民 地 下 で 軍 人 となって 軍 事 技 術 を 学 び 特 高 と なって 共 産 主 義 者 に 対 する 弾 圧 技 術 を 学 び 日 本 の 植 民 地 官 僚 や 経 済 人 として 経 営 技 術 を 学 ばなかったなら 1945 年 以 降 如 何 に アカ と 闘 い 大 韓 民 国 を 建 国 し 発 展 させら れただろうか という 反 共 至 上 の 論 理 から 親 日 は 愛 国 である という 奇 想 天 外 の 屈 折 し た 論 が 公 然 と 大 手 を 振 っている しかし 植 民 地 支 配 とは 民 族 主 権 の 侵 奪 であり 独 立 した 人 格 の 否 定 であることを 知 る 者 なら このような 論 理 が 韓 国 のみならず 帝 国 主 義 の 侵 略 を 経 験 してきた 東 アジアで 通 用 するものでないことは 容 易 に 分 かるはずである したがって そのような 政 権 にすり 寄 って 東 アジアでの 孤 立 を 免 れたような 錯 覚 に 陥 っているとす るなら はなはだ 不 幸 なことである 朝 鮮 半 島 平 和 体 制 確 立 こそが 戦 後 日 本 のアイデンテ ィティであり 平 和 と 民 主 主 義 への 道 である 南 北 関 係 を 放 棄 し 北 の 崩 壊 だけを 待 ったのか 社 説 京 郷 新 聞 2010 年 12 月 1 日 李 明 博 政 府 の 対 北 政 策 の 目 標 は 相 生 と 共 生 である しかし 実 際 の 対 北 政 策 は 対 話 拒 否 関 係 断 絶 対 北 圧 迫 支 援 中 断 であった これにより 南 北 の 葛 藤 は 持 続 し 安 保 と 平 和 は 脅 かさ れた それでも 政 府 は 対 話 の 再 開 を 悩 むよりも 北 が 変 わるまで 待 つことを 選 択 した それ により 政 府 が 事 実 上 北 の 崩 壊 を 待 っているのではないかという 疑 心 も 買 うことになった 実 際 金 正 日 国 防 委 員 長 の 健 康 悪 化 と 金 正 恩 後 継 作 業 が 本 格 化 するという 事 が 取 り 沙 汰 され て 以 降 政 府 内 外 を 崩 壊 論 が 覆 った 政 府 内 では 北 の 急 変 事 態 に 備 える 計 画 論 議 が 頻 繁 に 行 われ その 計 画 を 発 展 させたという 事 実 を 公 然 と 示 しもした 北 の 崩 壊 論 は 1980 年 代 末 か ら 1990 年 代 初 頭 の 社 会 主 義 圏 崩 壊 時 1994 年 の 金 日 成 主 席 死 亡 時 1990 年 代 後 半 の 食 糧 難 の 時 に 浮 上 したが そのような 事 態 は 起 こらなかった 北 の 体 制 の 特 性 を 無 視 した 誤 解 であ った 崩 壊 論 は 一 つの 仮 説 として 提 示 されることもあれば 政 府 の 戦 略 にとって 重 要 な 参 考 事 項 にもなりうる しかし このような 希 望 的 思 考 に 基 づく 早 急 な 対 北 政 策 を 広 げるのは 慎 まな ければならない 安 保 と 平 和 の 問 題 は 正 確 で 冷 静 でなければならないからだ しかし ウィ キリークスが 最 近 公 開 した 駐 韓 米 国 大 使 の 外 交 電 文 では 韓 国 政 府 のそのような 姿 勢 を 望 む ことが 縁 木 求 魚 ( 誤 った 手 段 では 目 的 を 達 成 できない の 意 )であることを 示 している 14

今 年 2 月 チョン ヨンウ 外 交 部 第 2 次 官 ( 当 事 )は 金 正 日 委 員 長 の 死 後 2~3 年 の 内 に 北 は 崩 壊 するであろう と そしてヒョン インテク 統 一 部 長 官 は 7 月 金 委 員 長 が 2015 年 以 降 は 生 きていない と 信 じていた チョン 次 官 はまた 中 国 が 北 を 放 棄 する 準 備 ができ ているという 主 張 もした 韓 国 政 府 が 吸 収 統 一 した 際 中 国 に 北 地 域 の 事 業 機 会 を 提 供 する 計 画 もあるという 北 の 崩 壊 可 能 性 に 備 え 米 国 中 国 と 今 後 の 対 策 を 具 体 的 に 論 議 したと いう 題 目 もある 政 府 がこのように 崩 壊 論 に 埋 没 している 間 に 北 の 人 民 軍 総 参 謀 部 は 昨 年 1 月 17 日 全 面 対 決 態 勢 突 入 を 宣 言 し それ 以 降 大 青 海 戦 天 安 艦 沈 没 延 坪 砲 撃 事 態 が 相 次 いで 起 こった それでも 政 府 はこの 安 保 不 安 状 況 を 南 北 関 係 の 復 縁 を 通 じて 解 消 する 努 力 はおろか 対 決 状 態 を 放 置 し 北 の 崩 壊 を 待 ったということが 明 らかになった 昨 年 1 月 12 日 米 国 外 交 電 文 は 李 大 統 領 の 保 守 性 向 の 補 佐 陣 と 支 持 者 たちが 現 在 の 対 決 状 態 が 瀬 戸 際 戦 術 を 要 求 しても 北 を 追 い 込 む 機 会 になると 判 断 したと 伝 えた 李 大 統 領 は 任 期 末 まで 南 北 関 係 を 凍 結 する 準 備 が 出 来 ているという 内 容 もある 我 々はこのような 政 府 に 対 北 政 策 を 任 せたの だ 真 実 を 覗 き 見 るということはこのように 無 残 なことだ 寄 稿 米 国 に 対 する 北 朝 鮮 の 一 貫 したメッセージ ジミー カーター 元 米 国 大 統 領 ニューヨーク タイムズ 2010 年 11 月 24 日 最 近 北 朝 鮮 がウラン 濃 縮 遠 心 分 離 機 を 公 開 し ピョンヤンが 23 日 に 南 朝 鮮 の 島 を 砲 撃 し たことが その 動 機 を 完 全 に 理 解 する 者 はいないにしても 彼 らの 未 来 を 形 づくる 交 渉 にお いて 彼 らは 尊 重 されるべきということを 世 界 に 示 すためのものであるということは 大 いに あり 得 ることである 究 極 的 に 米 国 の 選 択 肢 は 外 交 的 に 緻 密 な 対 応 と 破 滅 的 な 対 決 の 狭 間 に あるといえる 北 朝 鮮 と 効 果 的 に 取 引 することは 米 国 にとって 長 年 の 挑 戦 であった この 閉 ざされた 社 会 の 国 家 信 仰 が 自 主 と 他 者 による 支 配 の 回 避 を 意 味 する チュチェ( 主 体 ) というもの であるということは 知 られている 厳 しい 制 裁 と 貧 困 という 状 況 下 における 北 の 技 術 力 は 驚 異 的 である 延 坪 (ヨンピョン)の 砲 撃 を 通 じて 軍 事 力 を 示 す 努 力 と 兵 器 の 実 験 は 怒 りと 報 復 心 を 招 く 同 時 にわれわれは 南 朝 鮮 との 緊 密 な 外 交 的 軍 事 的 つながりにより その 指 導 部 の 政 策 に 従 わなければならない 北 は 過 去 に 武 力 衝 突 の 脅 威 を 示 したことがある 私 は 8 年 近 く 前 ニューヨーク タイム ズ 紙 に 金 日 成 主 席 が 1994 年 6 月 いかに 国 際 原 子 力 機 関 (IAEA) 査 察 官 らを 追 放 し 使 用 済 み 燃 料 棒 を 再 処 理 してプルトニウムを 生 産 すると 宣 言 したかについて 書 いた 金 主 席 は 北 に 対 してさらなる 厳 しい 制 裁 が 科 されるならソウルを 破 壊 すると 脅 した 金 主 席 は 米 国 との 直 接 対 話 を 通 じた 危 機 の 解 決 を 求 め 懸 案 問 題 について 話 し 合 うために 私 をピョンヤンに 招 いた ビル クリントン 大 統 領 の 承 認 の 下 私 は 訪 朝 し 1 対 1 の 話 し 合 いの 肯 定 的 な 結 果 についてホワイトハウスに 報 告 した その 後 直 接 交 渉 がジュネーブで 米 特 使 と 北 朝 鮮 代 表 との 間 で 行 われ その 結 果 北 朝 鮮 は 燃 料 棒 再 処 理 を 止 め 8 年 の 間 の IAEA 査 察 を 回 復 させた 枠 組 み 合 意 が 生 まれた ピョンヤンが 枠 組 み 合 意 に 違 反 し 濃 縮 ウランを 確 保 していたという 証 拠 を 持 って 北 朝 鮮 を 悪 の 枢 軸 の 一 つ 潜 在 的 標 的 であると 宣 言 していたジョージ W ブッシュ 大 統 領 は 核 爆 弾 プログラムの 完 全 拒 否 を 条 件 に 協 議 して 毎 月 の 重 油 提 供 を 打 ち 切 った その 結 果 北 朝 鮮 は 核 査 察 官 らを 追 放 し 燃 料 棒 の 再 処 理 を 再 開 した 同 国 はおそらく 7 つの 核 兵 器 を 製 造 するに 十 分 なプルトニウムを 手 に 入 れた 15

その 後 の 数 年 間 北 朝 鮮 米 国 南 朝 鮮 日 本 中 国 ロシアの 間 で 行 われた 散 発 的 な 交 渉 によって 2005 年 9 月 に 1994 年 合 意 の 基 本 的 前 提 を 再 確 認 する 合 意 が 生 まれた この 文 書 は 朝 鮮 半 島 の 非 核 化 米 国 による 不 可 侵 の 約 束 1953 年 7 月 以 降 発 効 している 米 国 - 北 朝 鮮 - 中 国 の 停 戦 協 定 に 代 わる 恒 久 平 和 合 意 への 段 階 的 取 り 組 みを 含 んでいる 残 念 なこ とに 2005 年 以 降 実 質 的 な 進 展 がなく 北 朝 鮮 の 核 兵 器 とその 運 搬 手 段 である 長 距 離 ミサイ ルの 開 発 と 実 験 そして 南 朝 鮮 との 軍 事 衝 突 により 全 体 的 な 状 況 は 陰 りを 見 せている 北 朝 鮮 は 米 国 との 直 接 交 渉 を 主 張 し 続 けている ピョンヤンの 指 導 部 は 南 朝 鮮 軍 はワシ ントンにコントロールされているとみなしており 南 朝 鮮 は 1953 年 の 停 戦 協 定 の 当 事 者 で はないと 主 張 する クリントン 政 権 以 降 わが 国 は 6 者 会 談 の 枠 組 みを 通 じて 交 渉 を 行 って きたが 南 朝 鮮 を 除 外 する 二 国 間 協 議 は 主 として 避 けてきた 今 年 の 7 月 1 日 私 は 米 国 人 アイジャロン ゴメスの 釈 放 を 担 保 するためにピョンヤンを 再 び 訪 れるよう 招 待 されたが 私 のこの 訪 問 では 北 朝 鮮 の 最 高 位 級 の 高 官 らとの 実 質 的 な 話 し 合 いを 十 分 におこなう 時 間 をとることが 条 件 となった 彼 らは 1994 年 の 枠 組 み 合 意 と 2005 年 9 月 に 6 者 会 談 参 加 国 が 採 択 した 規 定 に 基 づいて 朝 鮮 半 島 の 非 核 化 や 戦 争 の 終 結 を 要 望 していることについて 詳 しく 説 明 した いかなる 議 論 をも 仲 裁 する 権 限 のない 私 は このメッセージを 国 務 省 とホワイトハウスに 伝 えた 中 国 の 指 導 部 はこの 直 接 対 話 への 支 持 を 示 した 北 朝 鮮 の 高 官 たちは 同 様 のメッセージを 最 近 訪 れた 米 国 人 らにも 伝 え ウラン 精 製 のため の 先 端 設 備 への 核 専 門 家 らのアクセスを 許 可 した 同 高 官 たちは 私 に かなり 遅 いプロセス にあるウラン 精 製 は 1994 年 の 合 意 に 含 まれていないが この 遠 心 分 離 機 は 米 国 との 交 渉 の テーブルに 乗 ることができると 明 らかにした ピョンヤンは 米 国 との 直 接 対 話 を 行 って 自 国 の 核 プログラム 終 わらせる 合 意 を 完 結 し すべてを IAEA 査 察 下 に 置 き 1953 年 の 一 時 的 な 停 戦 協 定 に 代 わる 平 和 条 約 を 締 結 する 用 意 があるという 一 貫 したメッセージを 送 ってきている 私 たちはこの 提 案 に 応 えることを 検 討 すべきである 残 念 な 選 択 肢 は 北 朝 鮮 が 最 も 脅 威 であると 主 張 していること すなわち 政 治 体 制 転 換 のために 米 国 がサポートする 軍 事 攻 撃 から 北 朝 鮮 が 自 国 を 守 るために 必 要 と 考 えるあらゆる 行 動 を 取 ることである ( North Korea's consistent message to the U.S., By Jimmy Carter, New York Times, November 24, 2010) ボールは 日 本 側 にある - 北 朝 鮮 対 日 大 使 宋 日 昊 はこう 語 った- 和 田 春 樹 東 京 大 学 名 誉 教 授 雑 誌 世 界 2010 年 12 月 号 2010 年 9 月 30 日 私 は 平 壌 普 通 江 ホテルで 日 朝 交 渉 の 北 朝 鮮 大 使 宋 日 昊 氏 と 会 った 2005 年 に 2 回 会 って 以 来 5 年 間 会 う 機 会 はなかった 5 年 前 の 3 月 には 遺 骨 問 題 で 断 交 状 態 になって 怒 りに 燃 えていたし 10 月 には 日 朝 協 議 の 再 開 が 決 まり そのための 準 備 をしていて 特 別 話 す 必 要 もない 様 子 だった 今 度 は 怒 りもなく 期 待 を 示 すこともなく まさにボールは 日 本 側 にある 日 本 の 出 方 を 悠 然 と 待 つという 風 であった 宋 氏 はこう 切 り 出 した 過 去 の 反 省 が 第 一 ご 存 知 のように 朝 鮮 と 日 本 は 一 衣 帯 水 地 理 的 に 近 い 国 です 歴 史 的 にも 深 い 関 係 をもってきました 100 余 年 前 捏 造 された 併 合 条 約 からは 100 年 です が その 前 から 日 本 の 侵 略 の 政 策 によって 朝 鮮 と 日 本 の 間 には 不 幸 な 歴 史 がはじまりまし た そのような 不 幸 な 過 去 の 歴 史 にいまも 終 止 符 を 打 てない 状 況 にあります このような 状 態 で 朝 日 関 係 を 一 言 で 表 せば 日 本 が 朝 鮮 を 侵 略 した 朝 鮮 が 日 本 の 侵 略 をうけた 関 係 であ 16

ります 関 係 を 改 善 するということは 本 質 上 日 本 が 過 去 の 歴 史 をきれいに 清 算 して 2 つ の 国 の 間 に 政 治 的 な 善 隣 関 係 をむすぶということです したがって 朝 日 関 係 を 正 常 化 し ようとするなら このような 原 則 的 な 立 場 で 政 策 を 確 立 し 努 力 しなければなりません 宋 氏 は いろいろな 人 々の 努 力 にもかかわらず 遺 憾 ながら 結 果 は 今 の 現 実 が 示 すとお りです と 言 い なぜうまくいかなかったのか その 原 因 は 日 本 政 府 の 対 朝 鮮 政 策 に あると 指 摘 した くずものは 早 く 洗 いきよめなければなりません それを 綿 の 風 呂 敷 でくるんでも 悪 臭 はますますひどくなります その 綿 の 風 呂 敷 の 上 に 枝 葉 の 問 題 を 乗 せて 解 決 を 望 むというの であれば いくら 時 間 がたっても 根 本 的 な 関 係 改 善 は 不 可 能 です 何 らかの 水 面 下 の 接 触 と か 1 2 回 の 会 談 を 通 じて 枝 葉 の 問 題 を 解 決 し 一 時 的 に 雰 囲 気 をつくろうとするもので あれば 国 民 をあざむくものです 必 要 な 水 面 下 の 接 触 をはかることも 重 要 ですが それよ り 根 本 的 な 問 題 を 解 決 することに 目 標 をおいて 物 事 を 進 めなければなりません ついで 宋 氏 は 拉 致 問 題 に 話 を 進 めた いまとなっては 日 本 政 府 が 拉 致 の 問 題 をも って 日 本 の 国 民 の 中 に 共 和 国 についてあまりにわるい 印 象 を 吹 き 込 んだので そこから 抜 け 出 せないのです 自 分 で 自 分 のわなに 落 ちたということです 言 い 換 えれば 日 本 政 府 が 拉 致 問 題 に 拉 致 されているといえます この 言 葉 を 聞 いて 私 は 心 中 苦 笑 いをせざるをえなかった 平 壌 訪 問 の 1 カ 月 前 私 は 日 朝 国 交 促 進 国 民 協 会 の 2 年 前 の 連 続 討 論 会 拉 致 問 題 を 考 える の 内 容 を 本 にしたところだっ た 私 はその 本 を 宋 氏 に 読 んでもらおうと カバンに 入 れてきたのであった 私 が 書 いたそ の 本 の 最 終 章 の 冒 頭 の 見 出 しがまさに 拉 致 問 題 に 拉 致 された 日 本 であったのである われわれは 騙 されたようだ 宋 氏 は ではどうすべきかと 問 いをだして 次 のように 答 えた 朝 鮮 の 昔 のことわざに 結 び 目 をつくった 者 がそれを 解 かねばならいという 言 葉 が あります 日 本 政 府 がそのような 事 態 をつくったのですから 日 本 政 府 が 解 決 しなければな らないのです 2008 年 8 月 瀋 陽 で 拉 致 問 題 についての 実 務 協 議 がおこなわれました 日 本 政 府 は 当 時 共 和 国 政 府 が 再 調 査 をおこなうと 発 表 するのであれば 日 本 は 部 分 的 に 制 裁 を 解 除 すると 通 告 してきました 会 談 後 われわれは 再 調 査 を 行 うと 表 明 しました しかし 日 本 側 は 制 裁 の 解 除 を 実 行 しませんでした ここで 基 本 的 なことは 再 調 査 すると 発 表 する とか 制 裁 を 解 除 するとかではなくて 基 本 の 目 的 は 関 係 改 善 の 雰 囲 気 づくりにあると 日 本 側 が 数 回 にわたって 強 調 して 提 起 してきたということです いまになって 考 えてみれば 私 たちが 騙 されたような 気 がします なぜかというと 自 分 に 都 合 のいいように 目 的 を 全 部 かくして 共 和 国 が 再 調 査 を 約 束 しながら それをはたしていないと 宣 伝 しているからで す いまになって 考 えてみれば 私 たちが 騙 されたような 気 がします と 宋 氏 は 言 った こ れは 比 較 的 上 品 で 控 えめな 言 い 方 である しかし 北 朝 鮮 側 がこのような 気 分 でいるとい うことをすくなくとも 政 府 も 国 民 も 認 識 して 考 えなければならないのである 民 主 党 政 権 と 菅 談 話 宋 氏 は 新 しい 民 主 党 政 権 について 次 のように 語 った まず 韓 国 併 合 100 年 にあたって 菅 直 人 総 理 大 臣 談 話 を 出 しています 内 容 としては 村 山 談 話 の 枠 を 出 るものではありません むしろ 南 朝 鮮 だけを 対 象 にしています いま 民 主 党 政 権 は 前 の 政 権 と 同 じことを 言 っています これは 民 主 党 政 権 になっても 新 しいものはないのではな いかという 印 象 を 与 えています そして 今 後 については まず 日 本 の 対 朝 鮮 政 策 が 正 しく 確 立 されなければなりません と 述 べた 民 主 党 政 権 について その 対 朝 鮮 政 策 が 変 化 していないとみているのは 当 然 のことであ り 意 外 な 感 じはなかった 8 月 10 日 の 菅 総 理 談 話 についての 意 見 は すでに 明 らかになっ ている 北 朝 鮮 の 公 式 評 価 をくりかえしたものである 私 はこのことについて 自 分 の 意 見 を 17

述 べてみた 菅 総 理 談 話 は 不 十 分 なものではあるが 併 合 の 強 制 性 を 認 めたもので この 認 識 は 村 山 総 理 談 話 には 含 まれておらず したがって 平 壌 宣 言 にも 含 まれていない この 認 識 が 韓 国 のみならず 北 朝 鮮 にも 適 用 されると 認 められれば 日 朝 間 の 新 しい 交 渉 を 開 く 糸 口 になるものではないか これにたいして 宋 氏 は はじめは 運 動 的 な 観 点 から そのように 問 題 を 提 起 することは 意 味 があるだろうと 述 べたが あとになった このことは 大 きな 助 け になるかもしれないと 語 った ボールは 日 本 側 にある 帰 国 後 秋 の 臨 時 国 会 が 始 まったが 菅 総 理 は 施 政 方 針 演 説 で も 政 権 成 立 後 に 行 った 唯 一 の 歴 史 に 残 る 行 動 韓 国 併 合 100 年 にさいしての 総 理 談 話 に 触 れなかった ようやく 10 月 8 日 参 議 院 決 算 委 員 会 で 社 民 党 の 又 市 征 治 議 員 が 質 問 の 冒 頭 で 菅 総 理 談 話 の 当 該 箇 所 は 1910 年 の 韓 国 併 合 は 朝 鮮 半 島 を 占 領 した 日 本 軍 によって かの 地 の 人 々の 意 思 に 反 して 強 制 されたものであった こういう 認 識 だというふうに 理 解 してよろ しいですね と 問 いかけた つづけて 又 市 議 員 は この 認 識 は 当 然 朝 鮮 半 島 全 体 ですか ら 北 朝 鮮 に 対 しても 同 様 の 認 識 だろうかと 思 いますが その 点 はどうかと 質 問 した これに 対 して 菅 総 理 は 第 1 点 については 自 分 の 談 話 の 文 章 をそのまま 繰 り 返 すにと どまり 又 市 議 員 の 併 合 は 強 制 されたものと 述 べていると 理 解 していいかという 質 問 には 答 えなかった しかし 第 2 点 については 当 時 の 韓 国 という 意 味 は まさに 当 時 はまだ 一 つ の 国 でありましたので そういう 意 味 を 含 めてだとご 理 解 をいただきたいと 思 います と 答 え 談 話 の 認 識 は 北 朝 鮮 に 対 しても 適 用 されることをはっきりさせたのである 菅 総 理 は 又 市 議 員 の 日 朝 交 渉 についての 質 問 に 答 えて 次 のように 述 べている 日 朝 関 係 について 言 えば 日 朝 平 壌 宣 言 にのっとり 拉 致 核 ミサイルといった 諸 懸 案 を 包 括 的 に 解 決 し 不 幸 な 過 去 を 清 算 して 国 交 正 常 化 を 図 る 方 針 にはかわりはありません 拉 致 問 題 に 関 しては 2008 年 8 月 の 日 朝 協 議 の 合 意 に 従 い 北 朝 鮮 による 早 急 なやり 直 しが 重 要 だと 北 朝 鮮 にボールがあるものだと 認 識 しております すべての 拉 致 被 害 者 の 生 還 を 実 現 すべく 考 え 得 るあらゆる 方 策 を 使 い 1 日 も 早 い 解 決 を 目 指 してまいりたいと 思 います この 認 識 ではどうにもならない 投 げるべきボールは 日 本 側 にあるのである 考 え 得 る あらゆる 方 策 を 使 っても すべての 拉 致 被 害 者 の 生 還 を 実 現 することなど 不 可 能 である 事 態 を 打 開 する 真 剣 な 努 力 は 日 本 の 側 からなさなければならない そのためには 何 よりも 明 確 な 認 識 とそれにもとづく 政 策 の 確 立 が 必 要 である 拉 致 問 題 について 考 え 直 す ことを しなければ 一 歩 も 前 には 進 めないことは 明 らかである トピックス 横 浜 で 朝 鮮 統 一 支 持 運 動 第 28 回 全 国 集 会 朝 鮮 統 一 支 持 運 動 第 28 回 全 国 横 浜 集 会 ( 主 催 = 同 実 行 委 員 会 後 援 = 全 国 都 道 府 県 朝 鮮 統 一 支 持 日 朝 友 好 親 善 団 体 )が 11 月 26~27 日 東 北 アジアの 非 核 平 和 と 繁 栄 日 朝 国 交 正 常 化 を 目 指 す と 題 して 横 浜 市 内 で 行 われた 1 日 目 の 記 念 懇 親 会 に 続 き 2 日 目 午 前 には 全 国 代 表 者 会 議 が 午 後 に 集 会 が 開 催 された 集 会 では 実 行 委 員 会 委 員 長 の 原 田 章 弘 横 須 賀 市 議 のあいさつに 続 き 朝 鮮 対 外 文 化 連 絡 協 会 から 寄 せられたメッセージが 紹 介 された 後 総 聯 中 央 の 南 昇 祐 副 議 長 が 来 賓 のあいさつ をした また 日 本 委 員 会 の 北 川 広 和 代 表 委 員 が 基 調 報 告 を 行 った 後 韓 国 併 合 100 年 と 朝 鮮 の 統 18

一 ~ 過 去 現 在 未 来 ~ というテーマでシンポジウムが 行 われた 2 日 間 に 行 われた 全 国 集 会 では 朝 鮮 西 海 で 起 こった 砲 撃 戦 の 背 景 と 真 相 を 正 確 に 捉 え 朝 鮮 半 島 の 平 和 と 安 定 を 脅 かす 米 日 韓 の 軍 事 挑 発 を 阻 止 し 朝 鮮 の 自 主 的 平 和 統 一 を 支 持 する 活 動 をより 一 層 力 強 く 推 し 進 めていくことを 確 認 した 高 校 無 償 化 問 題 日 本 政 府 への 批 判 即 時 適 用 の 声 広 がる 11 月 23 日 朝 鮮 西 海 でおきた 砲 撃 戦 を 受 け 日 本 政 府 が 朝 鮮 学 校 の 高 校 無 償 化 プロセスを 停 止 したことに 対 して 日 本 の 各 界 から 政 府 に 対 する 批 判 と 即 時 適 用 の 声 が 広 がっている 11 月 29 日 団 長 声 明 を 発 表 した 自 由 法 曹 団 は 政 治 を 子 どもの 教 育 に 持 ち 込 むことであ って いかなる 意 味 でも 許 されてはならないことである としながら 教 育 を 受 ける 子 供 た ちの 立 場 から 朝 鮮 学 校 を 高 校 無 償 化 の 対 象 にすることを 強 く 求 めた 同 日 日 本 の 大 学 教 員 有 志 達 も 首 相 文 科 大 臣 官 房 長 官 宛 に 提 出 した 要 請 書 で 外 交 的 に 解 決 すべき 問 題 を 教 育 の 場 へと 転 嫁 する きわめて 不 当 な 判 断 と 主 張 した また 日 本 の 248 団 体 が 賛 同 し ている< 高 校 無 償 化 からの 朝 鮮 学 校 排 除 に 反 対 する 連 絡 会 >も 菅 首 相 と 仙 石 官 房 長 官 高 木 文 科 省 宛 の 要 請 書 を 作 成 し 幅 広 く 賛 同 者 を 募 った 結 果 3 日 間 で 約 1,000 人 の 賛 同 を 得 た 一 方 東 京 大 学 大 学 院 のキム ソンミン 助 教 は 南 朝 鮮 のニュースサイト プレシアン で 日 本 社 会 は 延 坪 島 と 共 に 後 退 した と 指 摘 し 子 供 たちに 制 裁 を 科 すのが 最 優 先 的 な 対 策 なのか 理 解 できないとしながら 子 供 たちは 民 間 人 であり 全 ての 民 間 人 は 保 護 されなければ ならないと 日 本 政 府 の 対 応 を 痛 烈 に 批 判 した 各 地 の 朝 鮮 高 校 は 11 月 30 日 に 無 償 化 適 用 の 為 の 申 請 を 完 了 している 社 民 党 無 償 化 問 題 などで 政 府 に 申 し 入 れ 12 月 2 日 社 民 党 の 阿 部 知 子 政 審 会 長 らが 国 会 内 で 古 川 元 久 官 房 副 長 官 と 会 い 朝 鮮 学 校 への 高 校 授 業 料 無 償 化 適 用 に 関 する 申 し 入 れを 行 った 又 市 征 治 副 党 首 山 内 得 信 国 民 運 動 局 長 服 部 良 一 吉 田 忠 智 の 両 常 任 幹 事 らが 同 席 した この 日 福 島 瑞 穂 党 首 の 名 義 で 菅 首 相 あてに 提 出 された 要 請 書 では 今 回 の 朝 鮮 学 校 への 無 償 化 制 度 の 適 用 手 続 きを 首 相 の 支 持 により 停 止 したことは 従 来 の 政 府 の 態 度 と 明 らかに 矛 盾 するものであり なし 崩 しに 方 針 転 換 をするものといわざるを 得 ない としながら 朝 鮮 半 島 で 起 こる 事 態 は 朝 鮮 学 校 に 通 う 生 徒 達 になんの 責 任 もないことは 明 らかであり 国 際 社 会 で 起 きた 問 題 を 理 由 にして その 国 に 係 わる 者 を 差 別 的 に 取 り 扱 うことは 常 識 ある 政 府 がとるべき 態 度 と 言 えないと 指 摘 し ている これに 伴 い1 菅 首 相 が 適 用 手 続 きの 停 止 を 指 示 した 理 由 を 明 らかにすること 2 文 科 省 が 指 定 した 外 国 人 学 校 の 規 程 にしたがって 朝 鮮 高 級 学 校 生 徒 に 無 償 化 制 度 を 適 用 するべく 手 続 きを 再 開 すること 3 延 坪 島 砲 撃 事 件 を 契 機 とする 在 日 コリアンに 対 する 排 外 的 な 嫌 がらせや 暴 力 事 件 が 許 されない 旨 を 政 府 として 十 分 に 周 知 し 対 策 を 講 ずることを 求 めた 東 京 で 女 性 国 際 戦 犯 法 廷 から 10 年 19 国 際 シンポジウム 12 月 5 日 2000 年 12 月 に 東 京 で 開 かれた 日 本 軍 性 奴 隷 制 を 裁 く 女 性 国 際 戦 犯 法 廷 か ら 10 周 年 を 向 かえ 東 京 で 国 際 シンポジウムが 行 われた シンポジウムニは 南 朝 鮮 フィリ ピン インドネシア 台 湾 などから 被 害 者 支 援 者 たち 約 500 名 が 参 加 した 朝 鮮 の 被 害 者 支 援 者 は 日 本 政 府 による 制 裁 のために 参 加 できなかったが 朝 鮮 日 本 軍 慰 安 婦 強 制 連 行 犠 牲 者 問 題 対 策 委 員 会 と 朝 鮮 民 主 女 性 同 盟 の 連 帯 メッセージが 紹 介 された シンポでは 法 廷 は 何 を 裁 き 何 が 変 わったか ~ 性 暴 力 民 族 差 別 植 民 地 主 義 ~

というテーマを 掲 げ 被 害 者 の 証 言 を 交 えながら 過 去 10 年 間 の 活 動 を 振 り 返 り 女 性 国 際 戦 犯 法 廷 とは 何 だったのか 法 廷 の 判 決 勧 告 証 言 をどう 引 き 継 ぐか 等 活 発 な 意 見 交 換 が 行 われた シンポは 慰 安 婦 問 題 解 決 のために 戦 争 と 性 暴 力 が 繰 り 返 されない 21 世 紀 を 創 るために それぞれの 生 きる 場 でこれからも 力 を 尽 くす ことを 宣 言 し 閉 会 した ドキュメント 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 政 府 の 談 話 声 明 朝 鮮 外 務 省 スポークスマン 朝 鮮 中 央 通 信 記 者 の 質 問 に 回 答 (10 月 16 日 ): 6 者 会 談 再 開 急 がず 努 力 中 国 外 務 省 の 招 きにより 金 桂 官 第 1 外 務 次 官 を 団 長 とする 代 表 団 が 12 日 から 16 日 まで 中 国 を 訪 問 し 朝 中 関 係 と 6 者 会 談 の 再 開 朝 鮮 半 島 と 地 域 情 勢 などの 問 題 を 真 摯 かつ 虚 心 坦 懐 に 討 議 した われわれは 6 者 会 談 の 再 開 の 準 備 ができているが 米 国 をはじめ 一 部 の 参 加 国 が 準 備 できていない 状 況 で 急 がずに 忍 耐 強 く 引 き 続 き 努 力 していくことにした 全 朝 鮮 半 島 の 非 核 化 を 実 現 するための 6 者 会 談 の 9.19 共 同 声 明 を 履 行 しようとするわれわれの 意 志 に は 変 わりがない 北 南 軍 事 会 談 北 側 代 表 団 スポークスマン 談 話 (10 月 29 日 ): 南 は 対 話 拒 絶 の 破 局 的 結 果 痛 感 するだろう 最 近 南 朝 鮮 軍 部 は 双 方 の 武 力 が 先 鋭 に 対 峙 している 軍 事 境 界 線 一 帯 で 反 共 和 国 ビラ 散 布 行 為 に 執 着 し 続 けており 朝 鮮 西 海 上 のわが 方 の 領 海 に 海 軍 艦 艇 を 執 拗 に 送 り 込 む 軍 事 的 挑 発 を 働 いている 南 朝 鮮 国 防 部 長 官 が 直 接 出 て 反 共 和 国 心 理 戦 放 送 の 周 波 数 変 更 とその 聴 取 に 必 要 なラジオをわが 方 地 域 に 散 布 することについて 力 説 し スピーカーの 追 加 設 置 新 しい 大 型 電 光 掲 示 板 の 設 置 まで 騒 ぎ 立 て たのは 事 態 の 重 大 さを 増 している わが 方 は つくり 出 された 重 大 な 事 態 を 収 拾 するため 去 る 10 月 22 日 双 方 軍 部 が 既 に 遂 げた 軍 事 的 合 意 の 履 行 問 題 を 論 議 する 北 南 軍 事 実 務 会 談 を 開 催 することを 南 側 に 提 案 した しかし 南 側 は われわれの 会 談 提 案 に 艦 船 沈 没 事 件 に 対 するいわゆる 責 任 ある 措 置 と 北 南 軍 事 的 合 意 履 行 問 題 の 不 明 確 さ をうんぬんして 会 談 自 体 を 拒 否 した これまでの 北 南 関 係 を 顧 みれば 双 方 の 関 係 が 極 度 に 達 した 時 も 相 手 側 の 会 談 提 案 自 体 を 拒 否 した 例 は 極 めて 見 つけるのが 困 難 である それは 対 話 拒 否 がすなわち 対 決 と 戦 争 追 求 になるからである 対 話 と 接 触 を 拒 否 する 南 朝 鮮 軍 当 局 の 行 為 は 大 勢 の 流 れも 知 らない 無 知 の 表 れであり 不 信 と 対 決 で 同 族 に 背 を 向 けようとする 反 逆 行 為 である チョンアン( 天 安 ) 沈 没 事 件 について 言 うなら それは 明 白 にわが 共 和 国 に 反 対 して 仕 組 んだ 特 大 型 の 捏 造 劇 謀 略 劇 であり 従 って 南 朝 鮮 一 味 はこれについて 当 然 われわれに 百 回 千 回 謝 罪 すべきであろ う 神 聖 な 双 方 合 意 履 行 を 公 然 と 回 避 する 南 側 の 無 謀 な 挑 発 行 為 に 対 し わが 軍 隊 は 無 慈 悲 な 物 理 的 対 応 で 容 赦 なく 処 理 していくであろう 北 南 関 係 の 改 善 と 緊 張 緩 和 が 大 切 であるが 南 朝 鮮 一 味 がチョンアン 沈 没 事 件 にかこつけてわれわれを 引 き 続 き 陥 れている 以 上 われわれもやはり 対 話 と 接 触 に 興 味 を 感 じない 軍 事 的 対 話 と 接 触 なしでも 北 南 関 係 は 時 代 の 要 請 と 民 族 の 志 向 に 従 ってわれわれが 主 導 する 方 向 に 流 れるであろう 南 朝 鮮 軍 当 局 は 対 話 拒 絶 によって 招 かれる 北 南 関 係 の 破 局 的 結 果 がどれほど 大 きなものであるのかを 骨 身 に 染 みて 痛 感 することになるであろう 朝 鮮 中 央 通 信 社 論 評 (11 月 10 日 ): 世 界 的 な 核 の 脅 威 と 拡 散 の 主 犯 最 近 米 軍 備 管 理 協 会 がいわゆる 報 告 書 で われわれに 再 び 核 およびミサイル 技 術 拡 散 脅 威 国 であ 20