明 治 公 園 マネジメントプラン 明 治 公 園 の 管 理 運 営 整 備 等 の 取 組 み 方 針 平 成 18 年 12 月 東 京 都 建 設 局 191
目 次 Ⅰ 基 本 事 項 193 Ⅱ 現 況 特 性 1 明 治 公 園 の 概 要 194 (1) 現 況 (2) 沿 革 (3) 行 政 計 画 上 の 位 置 づけ (4) 公 園 の 立 地 条 件 2 明 治 公 園 の 特 徴 と 利 用 状 況 200 (1) 明 治 公 園 の 特 徴 (2) 利 用 状 況 など Ⅲ 明 治 公 園 パークマネジメント マネジメント 方 針 202 (1) 明 治 公 園 の 基 本 的 な 性 格 役 割 (2) 公 園 が 目 指 すべき 目 標 (3) 取 組 み 方 針 1 ゾーン 別 利 用 特 性 2 維 持 管 理 方 針 3 運 営 管 理 方 針 4 改 修 再 整 備 方 針 < 資 料 編 > 209 1 利 用 状 況 データ 1 利 用 状 況 写 真 2 法 令 マニュアル 一 覧 3 防 災 関 連 1 避 難 場 所 指 定 の 公 園 2 大 規 模 救 出 救 助 活 動 拠 点 候 補 地 としての 公 園 3 ヘリコプター 活 動 拠 点 候 補 地 としての 公 園 4 ゾーン 区 分 5 明 治 公 園 関 連 資 料 等 192
明 治 公 園 マネジメントプラン < 明 治 公 園 の 管 理 運 営 整 備 等 の 取 組 み 方 針 > Ⅰ 基 本 事 項 本 計 画 は 平 成 16 年 8 月 に 策 定 された 東 京 が 切 り 拓 く 新 時 代 の 公 園 経 営 を 目 指 して(パ ークマネジメントマスタープラン) に 基 づき その 中 で 示 された 東 京 の 公 園 づくりの 基 本 理 念 を 実 現 するために 今 後 10 年 程 度 を 計 画 期 間 として 本 公 園 の 性 格 や 役 割 を 踏 まえ 立 地 や 経 緯 利 用 動 向 等 を 考 慮 した 上 で 目 標 を 設 定 し その 実 現 のため 管 理 運 営 や 整 備 に あたっての 方 針 を 定 めた 本 公 園 のパークマネジメントマスタープランである 本 公 園 における 管 理 運 営 や 新 規 整 備 改 修 等 にかかわる 事 業 計 画 等 については この 明 治 公 園 マネジメントプランのⅢ 章 (3)で 示 す 各 方 針 に 即 して 定 め 実 施 するものとする なお 本 計 画 は マネジメントサイクルで 行 う 評 価 のほか 周 辺 の 都 市 基 盤 整 備 状 況 技 術 動 向 財 政 見 通 しなど 社 会 経 済 情 勢 の 変 化 等 への 対 応 が 必 要 となった 場 合 には 各 項 目 について 再 検 討 をおこない 適 宜 変 更 を 行 っていくものとする パークマネジメントとは 公 園 がもつ 役 割 を 最 大 限 に 発 揮 し お 客 様 の 満 足 度 を 高 めるため 経 営 的 視 点 に たって ニーズを 把 握 し 目 標 を 定 めて 効 果 的 効 率 的 に 事 業 を 実 施 し 継 続 的 に 改 善 を 行 うこと 具 体 的 には 計 画 実 行 評 価 施 策 の 見 直 し( 計 画 の 修 正 )のサイクル(マネ ジメントサイクル)の 実 施 により 機 能 する 東 京 の 公 園 づくりの 基 本 理 念 と 目 標 (プロジェクト) 基 本 理 念 1 生 命 を 育 む 環 境 を 次 世 代 に 継 承 する 目 標 1 広 域 的 な 緑 の 系 となる 丘 陵 地 等 を 保 全 活 用 する( 保 全 活 用 広 域 連 携 ) 目 標 2 連 続 した 緑 の 軸 と 拠 点 を 設 け 緑 の 骨 格 を 形 成 する( 水 と 緑 の 骨 格 軸 形 成 ) 目 標 3 都 民 NPO 等 との 連 携 により 動 植 物 の 生 息 生 育 空 間 を 守 り 育 てる ( 自 然 とのふれあい) 基 本 理 念 2 都 市 の 魅 力 を 高 める 公 園 目 標 4 東 京 の 顔 となる 歴 史 文 化 を 活 かす 公 園 づくりを 進 める( 都 立 公 園 千 客 万 来 ) 目 標 5 東 京 に 風 格 を 与 える 緑 を 創 る( 都 心 の 緑 のネットワーク 推 進 ) 目 標 6 緑 の 防 災 ネットワークを 創 る( 防 災 ネットワーク 推 進 ) 目 標 7 民 間 の 活 力 ノウハウを 活 かした 公 園 づくりを 進 める( 民 間 の 活 力 導 入 推 進 ) 基 本 理 念 3 豊 かな 生 活 の 核 となる 公 園 目 標 8 楽 しさあふれる 公 園 づくりを 進 める( 都 立 公 園 の 魅 力 向 上 ) 目 標 9 安 全 快 適 な 公 園 づくりを 進 める( 都 立 公 園 の 安 全 快 適 ) 目 標 10 パートナーシップによる 公 園 の 管 理 運 営 を 進 める(パートナーシップ 推 進 ) 1 193
Ⅱ 現 況 特 性 1 明 治 公 園 の 概 要 (1) 現 況 開 園 日 昭 和 39 年 10 月 1 日 開 園 面 積 57,309.34 m2( 平 成 16 年 7 月 1 日 現 在 ) 場 所 新 宿 区 霞 岳 町 渋 谷 区 千 駄 ヶ 谷 一 丁 目 都 市 計 画 番 号 東 京 都 市 計 画 公 園 第 5 7 18 号 名 称 明 治 公 園 種 別 総 合 公 園 決 定 ( 当 初 ) 昭 和 32 年 12 月 21 日 建 設 省 告 示 第 1689 号 67.8ha ( 最 終 ) 昭 和 51 年 7 月 13 日 東 京 都 告 示 第 686 号 58.5ha (2) 沿 革 昭 和 21 年 4 月 1945 年 昭 和 31 年 8 月 1956 年 昭 和 32 年 4 月 1957 年 昭 和 32 年 12 月 1957 年 昭 和 33 年 10 月 1958 年 昭 和 33 年 12 月 1958 年 昭 和 35 年 8 月 1960 年 昭 和 39 年 3 月 1964 年 昭 和 39 年 6 月 1964 年 昭 和 39 年 10 月 1964 年 戦 復 第 14 号 で 東 京 復 興 内 環 状 緑 地 として 計 画 決 定 東 京 都 体 育 館 周 辺 を 事 業 決 定 ( 建 設 省 告 示 第 1259 号 ) 国 立 競 技 場 前 を 事 業 決 定 ( 建 設 省 告 示 第 624 号 ) 都 市 計 画 法 に 基 づき 再 度 計 画 決 定 ( 建 設 省 告 示 第 1689 号 ) 体 育 館 周 辺 地 区 の 所 管 替 が 財 務 局 からあり 1961 年 ( 同 36 年 )から 用 地 購 入 に 着 手 したが 国 立 競 技 場 がオリンピック の 主 会 場 に 決 まり オリンピック 準 備 局 が 公 園 の 整 備 にあた り 1964 年 ( 昭 和 39 年 )9 月 に 完 成 33 建 公 管 収 第 517 号 により 財 務 局 長 から 所 管 替 ( 面 積 11,50734 坪 所 在 地 渋 谷 区 千 駄 ケ 谷 1 330) 体 育 館 1,806 坪 温 水 プール 1,587 坪 は 公 園 運 動 施 設 とし 教 育 庁 所 管 の 施 設 として 運 営 青 年 館 前 野 球 場 西 側 若 葉 町 地 区 が 事 業 決 定 旧 赤 坂 離 宮 前 が 事 業 決 定 野 球 場 西 側 の 国 有 地 2,648.16m2 を 関 東 財 務 局 から 借 受 東 京 都 告 示 第 1,044 号 により 開 園 ( 面 積 16,559.38m2 5,009.21 坪 ) 新 宿 区 霞 岳 町 1 番 地 ( 青 年 館 前 ) 2 194
昭 和 39 年 12 月 1964 年 昭 和 39 年 12 月 1964 年 昭 和 40 年 3 月 1965 年 昭 和 42 年 4 月 1967 年 昭 和 46 年 3 月 1971 年 昭 和 50 年 9 月 1975 年 昭 和 51 年 7 月 1976 年 東 京 都 告 示 第 1,259 号 により 追 加 開 園 ( 面 積 88,422.02m2 位 置 新 宿 区 霞 岳 町 南 元 町 若 葉 町 四 谷 1 丁 目 渋 谷 区 千 駄 ケ 谷 1 丁 目 ) 赤 坂 離 宮 前 面 積 1,526.32 坪 ( 新 宿 区 四 谷 1 丁 目 12 番 地 ) を 関 東 財 務 局 と 知 事 との 間 で 無 償 貸 付 契 約 を 締 結 40 建 公 管 収 第 100 号 により 18,268.16m2(5,526.12 坪 )を 総 務 局 から 所 管 替 ( 旧 オリンピック 準 備 局 財 産 ) 東 京 都 告 示 第 316 号 により 赤 坂 離 宮 前 若 葉 町 地 区 を 新 宿 区 に 移 管 するため 廃 止 ( 面 積 74,695.50m2 位 置 新 宿 区 若 葉 町 1 丁 目 南 元 町 四 谷 1 丁 目 ) 国 有 地 であった 野 球 場 西 側 地 区 (2,653.16m2)が 都 有 地 とな る( 財 務 局 所 管 の 土 地 と 交 換 による) 休 憩 所 の 改 造 に 着 手 同 年 12 月 22 日 に 完 成 東 京 都 告 示 第 686 号 により 都 市 計 画 決 定 (3) 行 政 計 画 上 の 位 置 づけ 東 京 東 京 構 想 2000 本 公 園 はセンター コア エリアに 位 置 する ( 東 京 圏 の 中 心 に 位 置 し 日 本 の 政 治 経 済 文 化 を 牽 引 する 原 動 力 たる 首 都 心 で 都 (H12.12) ある) 本 公 園 は 区 部 西 部 南 部 エリアに 位 置 する ( 個 性 的 な まちの 中 心 地 を 多 く 含 む 住 宅 地 で 住 とにぎわいの 相 乗 効 果 により 魅 力 を 増 やしていく) 緑 の 東 京 計 画 (H12.12) 本 公 園 は 都 心 ゾーンに 位 置 する ( 都 心 ゾーン: 歴 史 に 残 された 緑 や 公 共 空 間 を 活 用 するとともに 市 街 地 の 再 編 時 などに 合 わせて 新 たに 緑 を 創 出 し 風 格 のある 緑 の 都 市 形 成 を 図 っていく ) 3 195
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(4) 公 園 の 立 地 条 件 ( 自 然 条 件 ) 公 園 周 辺 の 地 形 は 淀 橋 台 と 呼 ばれる 上 位 洪 積 台 地 面 の 開 析 谷 地 形 であるが 現 況 は オリンピック 時 の 造 成 によりほぼ 平 たんとなっている 表 皮 地 質 は 沖 積 軟 弱 土 層 の 上 に 2.5m 程 度 ローム 土 盛 土 支 持 盤 まで 約 7m であ る 土 壌 は 有 機 質 粘 土 土 色 は 黒 褐 色 である 昭 和 30 年 代 まで 公 園 敷 地 内 を 渋 谷 川 が 流 れていた 公 園 周 辺 の 潜 在 自 然 植 生 は シラカシ 群 集 典 型 亜 群 集 と 推 察 され 公 園 内 の 現 存 植 生 は クス シイ マテバシイ ヒマラヤスギ サンゴジュ 等 の 常 緑 樹 が 主 体 となっ て 樹 群 を 形 成 している ( 社 会 条 件 ) 本 公 園 周 辺 の 土 地 利 用 は 公 園 の 西 及 び 南 側 は 商 住 混 合 の 密 集 市 街 地 となっており 南 には 隣 接 して 都 立 霞 岳 住 宅 南 西 には 国 学 院 高 校 都 立 青 山 高 校 がある 東 側 は 神 宮 球 場 及 び 神 宮 第 二 球 場 となっている JR 中 央 線 を 挟 んで 反 対 側 には 新 宿 御 苑 が ある 明 治 神 宮 を 含 む 神 宮 外 苑 内 苑 及 び 代 々 木 公 園 一 帯 は 明 治 神 宮 内 外 苑 付 近 風 致 地 区 という 名 称 で 第 二 種 風 致 地 区 に 指 定 されている 都 市 計 画 上 の 用 途 指 定 は 第 二 種 住 居 専 用 地 域 第 二 種 高 度 利 用 地 区 に 該 当 し 準 防 火 地 域 に 指 定 されている さらに 神 宮 外 苑 一 帯 は 文 教 地 区 に 指 定 されている 主 要 道 路 は 北 及 び 南 に 首 都 高 速 4 号 国 道 246 号 東 及 び 西 に 外 苑 東 通 り 外 苑 西 通 りが 通 り 本 公 園 を 含 む 外 苑 は 四 方 を 主 要 道 路 で 囲 まれている 鉄 道 最 寄 り 駅 は 北 側 の JR 千 駄 ケ 谷 駅 が 徒 歩 3 分 北 東 側 の 都 営 地 下 鉄 大 江 戸 線 国 立 競 技 場 駅 が 徒 歩 2 分 の 位 置 にある 本 公 園 に 隣 接 近 接 して 国 立 競 技 場 神 宮 球 場 神 宮 プール 神 宮 外 苑 野 球 場 などス ポーツ 施 設 が 集 積 している 神 宮 外 苑 周 辺 には 代 々 木 公 園 明 治 神 宮 新 宿 御 苑 神 宮 外 苑 と 大 規 模 緑 地 が 隣 接 している 5 197
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2 明 治 公 園 の 特 徴 と 利 用 状 況 (1) 明 治 公 園 の 特 徴 国 立 競 技 場 が 東 京 オリンピック 大 会 の 主 会 場 に 決 定 された 際 にオリンピック 準 備 室 に より 整 備 された 公 園 である 神 宮 外 苑 に 隣 接 し 東 京 都 体 育 館 等 の 運 動 施 設 を 擁 して いるが 公 園 としては 広 場 が 中 心 となっており もっぱら 催 物 の 会 場 として 利 用 され ている 霞 岳 広 場 野 外 ステージ 風 の 高 壇 を 備 えたアスファルト 広 場 で 集 会 や 催 物 会 場 とし て 利 用 されている オリンピック 記 念 の 彫 像 フランス 人 で 近 代 オリンピック 大 会 生 みの 親 クーベルタン 男 爵 講 道 館 を 創 設 し 柔 道 発 展 に 貢 献 した 教 育 家 柔 道 家 の 嘉 納 治 五 郎 ともに 東 京 オ リンピック 記 念 として 建 立 された (2) 利 用 状 況 など 主 に 利 用 される 施 設 は 霞 岳 広 場 であり 休 日 には 催 物 が 開 催 されている 他 の 区 域 は 国 立 競 技 場 や 神 宮 球 場 利 用 者 の 通 過 や 待 ち 合 わせの 利 用 が 大 部 分 である 1 年 間 利 用 者 数 ( 平 成 9 年 度 推 計 値 ) 17,649( 千 人 ) 2 主 な 施 設 の 利 用 状 況 該 当 なし 3 主 な 催 事 の 状 況 ( 平 成 16 年 度 調 査 ) フリーマーケット( 主 催 : 全 日 本 リサイクル 協 会 大 田 リサイクル 市 民 運 動 を 考 える 会 環 境 を 考 える 市 民 の 会 ワールドリサイクル 市 民 の 会 東 京 リサイクル 運 動 市 民 の 会 ) 4 主 な 活 動 団 体 ( 平 成 16 年 度 調 査 ) 該 当 なし 5 特 徴 的 な 利 用 霞 岳 広 場 は 土 日 祝 祭 日 にフリーマーケットを 中 心 とした 催 物 が 開 催 されて いる フリーマーケット 以 外 では 日 本 犬 の 展 示 会 災 害 救 助 犬 等 の 訓 練 実 演 警 察 犬 の 訓 練 競 技 会 等 の 犬 に 関 連 する 催 物 が 目 立 つ また 国 立 競 技 場 等 の 周 辺 施 設 でイベント 等 がある 際 には 臨 時 駐 車 場 としても 利 用 されている 平 日 の 利 用 は 少 ない 6 主 な 広 報 ( 平 成 16 年 度 調 査 ) 該 当 なし 7 お 客 様 の 声 この 公 園 を 目 的 に 来 る 人 は 少 ないことから 公 園 についての 苦 情 要 望 はないが フリーマーケットが 開 催 される 時 は 騒 音 や 周 辺 道 路 への 駐 車 などイベントに 対 する 苦 情 が 出 る 場 合 がある 200 8
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Ⅲ 明 治 公 園 パークマネジメント マネジメント 方 針 (1) 明 治 公 園 の 基 本 的 な 性 格 役 割 明 治 公 園 は 区 部 中 央 部 に 位 置 する 総 合 公 園 である 周 辺 には 国 立 競 技 場 神 宮 球 場 東 京 体 育 館 や 文 化 施 設 等 が 集 積 している 神 宮 の 森 に 囲 まれた 公 園 である 霞 岳 広 場 では アクセスの 良 さからフリーマーケットなどのイベントが 通 年 を 通 して 催 さ れ 多 くのお 客 様 に 利 用 されている 一 方 当 公 園 の 周 囲 は 土 地 の 高 密 度 な 利 用 が 図 られている 区 域 でもあり 貴 重 なオ ープンスペースとして 地 域 防 災 計 画 において 避 難 場 所 として 位 置 づけられている 以 上 により 明 治 公 園 の 基 本 的 な 性 格 や 果 すべき 役 割 について 次 のとおり 定 める 区 部 中 央 部 における 緑 の 拠 点 となる 公 園 周 辺 の 歴 史 的 施 設 や 民 間 施 設 と 連 携 を 図 り 都 心 部 のおける 緑 の 拠 点 を 形 成 する 区 部 中 央 部 の 魅 力 を 高 める 公 園 都 心 部 における 緑 や 周 辺 の 文 化 スポーツ 施 設 とのネットワークを 図 り 都 心 部 の 魅 力 を 高 める また 公 園 の 魅 力 アップのため 規 制 緩 和 や 民 間 活 力 の 導 入 を 図 る 発 災 時 に 避 難 場 所 となる 公 園 都 民 の 生 命 の 保 護 を 第 一 に 発 災 時 における 避 難 場 所 としての 役 割 を 果 たす 公 園 と していく 避 難 場 所 指 定 の 公 園 資 料 編 3 防 災 関 連 参 照 202 10
(2) 公 園 が 目 指 すべき 目 標 東 京 の 公 園 づくりの 10 の 目 標 のうち 本 公 園 の 基 本 的 な 性 格 役 割 を 踏 まえ 今 後 概 ね 10 年 間 を 見 据 えた 明 治 公 園 づくりにあたり 重 点 目 標 として 次 のとおり 定 める なお 本 目 標 及 び 各 方 針 の 実 現 に 向 けた 具 体 の 数 値 目 標 については 事 業 計 画 等 の 作 成 時 に 状 況 に 応 じそれぞれ 適 切 に 設 定 し マネジメントサイクルのなかで 見 直 し 等 行 っていく ( 凡 例 ) 重 点 目 標 ( 目 標 1~10 のうち 該 当 するもの: 該 当 プロジェクト) ( 補 足 記 述 ) 重 点 目 標 に 係 る 10 年 後 の 姿 取 組 み 方 針 に 沿 って 管 理 整 備 を 実 施 した 10 年 後 のビジョンを 記 述 緑 のネットワークの 推 進 ( 目 標 5: 都 心 の 緑 のネットワーク 推 進 プロジェクト) 自 然 樹 形 の 維 持 に 配 慮 した 高 木 管 理 によりボリュームのある 樹 林 が 育 成 され 都 心 の 緑 の 拠 点 として 神 宮 外 苑 や 赤 坂 御 所 さらに 街 路 樹 等 の 緑 の 軸 を 介 した 青 山 霊 園 等 との 緑 のネットワークにより 本 公 園 を 含 んだ 緑 と 文 化 を 楽 しむ 都 市 空 間 が 形 成 され 風 格 ある 都 市 の 顔 が 創 出 されている 民 間 の 活 力 ノウハウを 活 かした 公 園 づくり( 目 標 7: 民 間 の 活 力 導 入 促 進 プロジェ クト) 周 辺 施 設 との 連 携 や 地 元 産 業 界 などを 通 じて 新 しいイベントの 受 け 入 れや 共 同 企 画 利 用 者 プログラムなどを 実 施 し 規 制 緩 和 とあわせて 公 園 資 源 を 有 効 に 活 用 する ことにより 魅 力 ある 公 園 として 利 用 者 満 足 度 の 高 いサービスが 提 供 されている 11 203
(3) 取 組 み 方 針 本 公 園 が 目 指 すべき 目 標 を 実 現 するため お 客 様 の 満 足 度 向 上 を 念 頭 に 管 理 や 整 備 等 にかかわる 取 組 み 方 針 について 各 項 目 の 主 旨 はもとより 安 全 安 心 や 環 境 への 取 り 組 み 等 にも 考 慮 したうえで 次 のとおり 定 める 1 ゾーン 別 利 用 特 性 ( 整 備 部 門 管 理 部 門 ) 管 理 運 営 や 改 修 整 備 等 を 重 点 的 効 率 的 に 実 施 していくために 園 内 の 各 ゾーンにつ いて 基 本 計 画 や 現 況 等 を 踏 まえ 機 能 目 的 自 然 的 環 境 等 により 類 型 化 し ゾーンごとの 利 用 方 針 を 定 め 各 ゾーンの 特 徴 を 際 立 たせて 効 果 的 な 予 算 の 執 行 等 を 図 る 上 での 基 本 的 な 方 針 とする C:イベント 広 場 ゾーン 1 土 日 祝 日 には フリーマーケットをはじめ 様 々なイベントに 利 用 されているゾー ン イベント 会 場 として 利 用 されている 現 在 の 機 能 を 維 持 しつつ 平 日 の 利 用 促 進 に 対 応 していく D: 入 口 広 場 ゾーン 1 通 過 利 用 と 東 京 体 育 館 のエントランスとして 利 用 されているゾーン 待 ち 合 わせや 休 憩 などの 利 用 に 対 応 できる 空 間 としていく E: 休 息 散 策 ゾーン 1 通 過 利 用 と 国 立 競 技 場 でイベントが 開 催 される 際 のエントランスとして 利 用 され ているゾーン 快 適 に 歩 くことができるような 空 間 としていく 地 域 のお 客 様 による 休 憩 や 幼 児 の 遊 びなどに 利 用 されているゾーン 地 域 のお 客 様 の 他 神 宮 の 森 と 併 せた 利 用 や 休 憩 などの 利 用 に 対 応 できるように する G:スポーツゾーン 1 東 京 体 育 館 の 運 動 施 設 が 配 置 されているゾーン 204 12
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2 維 持 管 理 方 針 ( 管 理 部 門 ) 園 地 を 構 成 する 基 本 的 な 要 素 として 特 に 重 要 である 植 栽 を 中 心 とした 公 園 施 設 の 維 持 管 理 方 針 については 環 境 や 利 用 目 的 に 応 じた 適 正 な 管 理 を 行 っていくのはもち ろんのこと お 客 様 特 に 日 常 利 用 のある 子 供 達 の 安 全 に 留 意 した 上 で 1で 定 めた ゾーン 別 利 用 特 性 を 踏 まえ 下 記 のように 重 点 化 を 図 った 管 理 を 行 っていく 樹 木 管 理 神 宮 の 森 の 一 角 をなすものとして 基 本 的 に 主 木 については 出 来 る 限 り 自 然 樹 形 で 残 し 公 園 全 体 で 緑 のボリュームを 十 分 に 確 保 する また 東 京 体 育 館 周 辺 (D ゾ ーン)の 植 込 地 については メインエントランスとしての 風 格 が 維 持 されるよう 配 慮 する 園 路 広 場 の 安 全 管 理 イベント 対 応 イベント 時 に 非 常 に 多 くの 利 用 者 が 訪 れるので 園 路 広 場 (C,D,E ゾーン)の 歩 行 空 間 については 照 明 放 送 設 備 を 含 め 特 に 安 全 性 の 確 保 に 配 慮 する 災 害 時 における 避 難 場 所 として 平 常 時 の 一 般 レクリエーション 利 用 への 対 応 はもとより 不 測 の 災 害 時 の 利 用 に 支 障 がないよう 管 理 していく 14 206
3 運 営 管 理 方 針 ( 管 理 部 門 ) 本 公 園 の 運 営 管 理 に 当 たっては お 客 様 が 安 全 快 適 に 公 園 を 利 用 できるよう 接 遇 の 向 上 をはじめとしたお 客 様 サービスのレベルアップを 図 っていくことを 基 本 とす る そのうえで 都 民 NPO 企 業 とのパートナーシップ 及 び 公 園 資 源 の 有 効 活 用 など の 観 点 に 基 づき お 客 様 向 けプログラム 提 供 や 都 民 参 加 の 活 性 化 行 催 事 の 実 施 等 の 事 業 を 推 進 していくこととし 特 に 重 点 化 を 図 る 項 目 として 下 記 の 方 針 を 定 める ま た 公 園 としての 価 値 を 高 めていくために 本 公 園 の 課 題 や 特 性 に 応 じた 規 制 緩 和 等 に 取 組 んでいく なお 震 災 発 生 時 においては 別 途 作 成 した 明 治 公 園 震 災 時 利 用 計 画 ( 案 ) に 準 じ 施 設 管 理 者 として 避 難 者 や 関 係 機 関 に 対 応 する イベントの 受 け 入 れ 等 恵 まれた 立 地 特 性 を 活 かし 民 間 の 活 力 ノウハウを 活 かしたイベント 等 の 受 け 入 れを 図 る 規 制 緩 和 霞 岳 広 場 (C ゾーン)については 現 状 の 利 用 について 継 続 していく 防 災 機 能 の 強 化 震 災 時 利 用 計 画 に 基 づき 区 などと 連 携 した 防 災 訓 練 の 実 施 などにより 地 域 の 防 災 性 を 向 上 させるとともに 避 難 場 所 としての 周 知 を 図 る 4 改 修 再 整 備 方 針 ( 整 備 部 門 ) 安 全 性 や 快 適 性 を 長 期 的 に 確 保 していくための 公 園 基 盤 の 改 修 や 再 整 備 にあたっ ては 優 先 順 位 の 明 確 化 などの 重 点 化 や 計 画 的 な 改 修 を 図 ることを 基 本 とし 施 設 に より 方 針 を 定 める 15 207
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1 利 用 状 況 データ 1 利 用 状 況 写 真 < 資 料 編 > (1) 東 京 体 育 館 前 広 場 (2) 通 路 (3) 四 季 の 庭 (4) 国 立 競 技 場 前 広 場 (5) 四 季 の 庭 2 (6)フリーマーケット( 霞 岳 広 場 ) (7) 南 側 広 場 (8)バドミントン( 南 側 広 場 ) 17 209
2 法 令 マニュアル 一 覧 (1) 都 市 公 園 法 同 施 行 令 同 施 行 規 則 (2) 文 化 財 保 護 法 (3) 地 方 自 治 法 同 施 行 令 (4) 労 働 基 準 法 (5) 東 京 都 立 公 園 条 例 同 施 行 規 則 東 京 都 会 計 事 務 規 則 (6) 東 京 都 文 化 財 保 護 条 例 (7) 東 京 都 海 上 公 園 条 例 同 施 行 規 則 ( 葛 西 海 浜 公 園 の 場 合 ) (8) 東 京 都 震 災 対 策 条 例 (9) 別 に 定 める 以 下 の 基 準 手 引 き 等 1 都 立 公 園 条 例 に 基 づく 処 分 の 基 準 2 委 託 施 設 管 理 運 営 業 務 の 実 施 に 係 わる 手 引 集 3 写 真 撮 影 等 による 占 用 許 可 の 取 扱 い 4 写 真 撮 影 等 による 占 使 用 料 の 減 免 基 準 同 実 施 要 領 5 有 料 公 園 有 料 施 設 の 取 扱 基 準 及 び 通 知 等 6 東 京 都 公 園 緑 地 及 び 霊 園 関 係 法 令 集 (10) 施 設 維 持 設 備 保 守 点 検 に 関 する 法 規 1 建 築 基 準 法 2 電 気 事 業 法 3 水 道 法 4 消 防 法 5 浄 化 槽 法 6 建 築 物 における 衛 生 環 境 の 確 保 に 関 する 法 律 以 上 のほか 施 設 維 持 管 理 に 関 する 関 連 法 規 (11) 工 事 に 関 する 法 規 規 定 1 建 設 工 事 に 係 る 資 材 の 再 資 源 化 等 に 関 する 法 律 2 建 設 業 法 以 上 のほか 工 事 に 関 する 関 連 法 規 (12) 東 京 都 情 報 公 開 条 例 同 施 行 規 則 (13) 東 京 都 個 人 情 報 の 保 護 に 関 する 条 例 同 施 行 規 則 (14) 東 京 都 物 品 管 理 規 則 物 品 取 扱 要 領 (15) 公 園 運 営 の 指 針 とすべき 基 準 類 1 都 市 公 園 に 基 づく 処 分 の 基 準 2 集 会 イベント 等 のための 公 園 の 占 用 に 関 する 取 扱 ほかの 占 用 関 係 の 基 準 及 び 通 知 3 東 京 都 立 公 園 条 例 で 規 定 する 既 納 の 使 用 料 及 び 占 用 料 の 還 付 並 びに 使 用 料 及 び 占 用 料 の 減 免 に 関 する 取 扱 基 準 ほか 占 使 用 料 関 係 の 基 準 及 び 通 知 4 自 動 販 売 機 を 公 園 に 設 置 する 場 合 の 取 扱 い ほか 公 園 施 設 の 設 置 関 係 の 基 準 及 び 通 知 5 都 立 公 園 キャンプ 広 場 の 管 理 運 営 について ほかの 基 準 及 び 通 知 18 210
6 都 立 公 園 管 理 マニュアル( 事 例 集 ) 7 都 立 公 園 ボランティアの 設 置 運 営 に 関 する 要 綱 8 環 境 省 レッドデーターブック ほか 希 少 動 植 物 に 関 する 基 準 9 猛 禽 類 保 護 の 進 め 方 ( 環 境 庁 自 然 保 護 局 野 生 生 物 課 編 ) 10 東 京 における 自 然 の 保 護 と 回 復 に 関 する 条 例 及 び 開 発 許 可 の 手 引 き( 都 環 境 局 ) 11 東 京 都 地 域 防 災 計 画 東 京 都 震 災 復 興 マニュアル 震 災 対 策 の 手 引 き 12その 他 都 の 指 示 する 基 準 等 (16) 公 園 維 持 管 理 の 指 針 とすべき 関 係 仕 様 書 類 1 都 立 公 園 の 維 持 管 理 技 術 指 針 2 公 園 維 持 基 準 仕 様 書 ( 公 園 緑 地 部 ) 3 設 備 保 守 基 準 仕 様 書 4 維 持 保 全 業 務 基 準 仕 様 書 5 建 設 リサイクルガイドライン なお 施 設 の 維 持 補 修 にあたり 利 用 者 の 安 全 な 利 用 及 び 都 有 財 産 の 適 切 な 管 理 を 行 ううえで 配 慮 が 必 要 な 施 設 については 以 下 の 仕 様 等 に 基 づき 施 工 する 1 東 京 都 土 木 工 事 基 準 仕 様 書 2 東 京 都 建 築 工 事 基 準 仕 様 書 3 東 京 都 電 気 設 備 工 事 標 準 仕 様 書 4 東 京 都 機 械 設 備 工 事 標 準 仕 様 書 5 土 木 材 料 仕 様 書 6 土 木 工 事 施 行 管 理 基 準 7 工 事 記 録 撮 影 基 準 このほか 福 祉 のまちづくりの 観 点 から 誰 もが 安 心 して 快 適 に 利 用 できるよ う 関 連 の 補 修 等 に 当 たっては 東 京 都 福 祉 のまちづくり 条 例 施 設 整 備 マニュアル に 従 い 施 工 する 3 防 災 関 連 1 避 難 場 所 指 定 の 公 園 区 部 : 大 震 火 災 時 の 市 街 地 大 火 から 都 民 の 生 命 を 守 る 為 あらかじめ 安 全 な 場 所 を 確 保 するため 東 京 都 震 災 対 策 条 例 代 47 条 第 1 項 に 基 づき 指 定 された 公 園 多 摩 部 : 大 地 震 時 に 発 生 する 延 焼 火 災 などから 住 民 の 生 命 の 保 護 を 図 るため 災 害 対 策 基 本 法 第 42 条 第 2 項 第 2 号 に 基 づき 各 市 町 村 の 地 域 防 災 計 画 の 中 で 避 難 場 所 として 指 定 された 公 園 2 大 規 模 救 出 救 助 活 動 拠 点 候 補 地 としての 公 園 発 災 直 後 の 救 出 救 助 活 動 等 の 初 動 体 制 を 確 立 するため 自 衛 隊 広 域 緊 急 援 助 隊 ( 警 察 ) 緊 急 消 防 援 助 隊 ( 消 防 ) その 他 の 広 域 支 援 救 助 部 隊 等 のベースキャンプとして 活 用 するための 公 園 区 部 : 区 部 の 稠 密 は 市 街 地 の 救 助 活 動 に 対 応 するため 交 通 規 制 の 軸 となる 環 状 七 号 線 に 沿 った 概 ね 半 径 5kmでそれぞれカバーできる 位 置 にある 都 立 8 公 園 19 211
を 指 定 多 摩 部 : 多 摩 地 域 の 密 集 市 街 地 の 形 成 が 顕 著 な 地 区 に 対 して 都 立 3 公 園 を 指 定 3ヘリコプター 活 動 拠 点 候 補 地 としての 公 園 震 災 時 に 道 路 障 害 物 除 去 による 交 通 路 の 回 復 が 行 われるまでの 間 の 医 療 搬 送 や 緊 急 輸 送 を 行 うために ヘリコプターによる 空 路 を 確 保 する 必 要 があり 迅 速 な 救 出 救 助 消 防 活 動 物 資 輸 送 等 に 資 するためにヘリコプターの 緊 急 離 着 陸 場 所 として 活 用 される 公 園 (1) 医 療 機 関 近 接 ヘリコプター 緊 急 離 着 陸 場 候 補 地 としての 公 園 発 災 直 後 の 人 命 の 救 出 救 助 活 動 における 重 篤 者 の 搬 送 や 医 療 物 資 等 の 輸 送 に 資 す るため 都 が 指 定 する 災 害 時 拠 点 病 院 から 概 ね5km 以 内 の 陸 路 地 点 にヘリコプター の 緊 急 離 着 陸 場 として 指 定 された 公 園 (2)その 他 ヘリコプター 離 着 陸 場 災 害 時 に 必 要 に 応 じて 使 用 するため ヘリコプターの 緊 急 離 着 陸 場 として 指 定 され た 公 園 4 ゾーン 区 分 本 計 画 書 の 本 文 中 で 使 用 する 地 域 ブロック 名 称 については 便 宜 上 次 のとおり 定 めた 都 心 部 : 千 代 田 区 中 央 区 港 区 区 部 中 央 部 : 新 宿 区 文 京 区 渋 谷 区 豊 島 区 台 東 区 墨 田 区 江 東 区 荒 川 区 区 部 南 部 : 品 川 区 大 田 区 区 部 西 部 : 目 黒 区 世 田 谷 区 中 野 区 杉 並 区 練 馬 区 区 部 北 部 : 北 区 板 橋 区 区 部 東 部 : 足 立 区 葛 飾 区 江 戸 川 区 西 多 摩 : 青 梅 市 福 生 市 あきる 野 市 羽 村 市 瑞 穂 町 日 の 出 町 檜 原 村 奥 多 摩 町 南 多 摩 : 八 王 子 市 町 田 市 日 野 市 多 摩 市 稲 城 市 北 多 摩 : 立 川 市 昭 島 市 国 分 寺 市 国 立 市 東 大 和 市 武 蔵 村 山 市 武 蔵 野 市 三 鷹 市 府 中 市 調 布 市 小 金 井 市 狛 江 市 小 平 市 東 村 山 市 西 東 京 市 清 瀬 市 東 久 留 米 市 5 明 治 公 園 関 連 資 料 等 公 園 霊 園 現 況 調 書 明 治 公 園 基 本 計 画 説 明 書 ( 昭 和 61 年 3 月 ) 明 治 公 園 再 生 基 本 計 画 調 査 報 告 書 ( 平 成 3 年 3 月 ) 都 立 公 園 ガイド 東 京 都 建 設 局 公 園 緑 地 部 現 地 調 査 管 理 所 等 ヒアリング 212 20