平 成 16 年 9 月 公 明 党 代 表 神 崎 武 法 殿 要 望 書 宮 城 県 商 工 会 議 所 連 合 会 会 長 村 松 巖
要 望 項 目 1 景 気 回 復 に 向 けた 諸 施 策 の 実 施 並 びに 環 境 変 化 に 伴 う 中 小 企 業 への 支 援 について 2 仙 台 空 港 における 新 規 路 線 ( 国 内 外 )の 拡 充 とアクセス 鉄 道 の 建 設 促 進 について 3 仙 台 塩 釜 港 [ 仙 台 国 際 貿 易 港 ]の 機 能 の 整 備 促 進 について 4 常 磐 自 動 車 道 三 陸 縦 貫 自 動 車 道 の 建 設 促 進 ならびに 地 域 高 規 格 道 路 網 等 の 整 備 促 進 について 5 中 心 市 街 地 活 性 化 と 街 づくり 関 連 3 法 への 的 確 な 対 応 について 1
1. 景 気 回 復 に 向 けた 諸 施 策 の 実 施 ならびに 環 境 変 化 に 伴 う 中 小 企 業 への 支 援 について 我 が 国 の 景 気 は 米 国 や 中 国 経 済 の 好 況 による 輸 出 効 果 と 国 内 におけるデジタル 家 電 の 好 調 更 には 民 間 企 業 の 懸 命 な 経 営 努 力 によって 企 業 部 門 の 改 善 に 広 がりが みられ 着 実 な 回 復 を 続 けているとの 判 断 に 政 府 は 立 っておりますが 地 域 経 済 や 中 小 企 業 においては 回 復 の 実 感 は 乏 しく 特 に 業 種 間 や 規 模 間 での 格 差 が 大 きく 依 然 と して 厳 しい 状 況 が 続 いております 日 本 経 済 が 本 格 的 な 回 復 を 実 現 するためには 経 済 の 活 力 の 源 泉 であり 企 業 数 の 99.7%を 占 め 雇 用 の 約 7 割 を 支 える 中 小 企 業 が 自 信 と 活 力 を 取 り 戻 し 地 域 経 済 が 再 生 することが 必 要 不 可 欠 であることは 言 うまでもありません しかしながら 国 は 構 造 改 革 を 進 め 日 本 再 生 再 構 築 へ 向 けた 努 力 を 続 けてきま したが 金 融 機 関 の 不 良 債 権 処 理 に 伴 う 中 小 企 業 の 金 融 不 安 等 解 決 すべき 問 題 は 多 いなど 中 小 企 業 の 将 来 不 安 を 払 拭 するに 至 っておらず さらなる 構 造 改 革 とデフレ 緩 和 の 推 進 による 民 需 を 中 心 とした 経 済 活 力 の 横 溢 を 図 ることが 極 めて 重 要 となって おります 中 小 企 業 が 急 激 な 環 境 変 化 を 乗 り 越 えていくために 重 要 なのは 経 営 革 新 途 上 にあ る 企 業 や 経 営 基 盤 の 脆 弱 さに 十 分 配 慮 した 支 援 であり また 産 業 間 の 連 携 や 産 業 基 盤 の 整 備 による 生 産 力 の 強 化 次 代 を 担 う 人 づくりや 中 心 市 街 地 の 活 性 化 金 融 面 の 支 援 措 置 等 地 域 経 済 の 基 盤 をなす 中 小 企 業 の 活 力 を 引 き 出 すための 思 い 切 った 環 境 整 備 と 支 援 策 が 必 要 であります 幸 い 宮 城 県 においては 総 額 614 億 円 を 投 じ 宮 城 県 経 済 の 活 性 化 と 雇 用 の 安 定 を 緊 急 的 に 確 保 することを 目 的 に 宮 城 県 緊 急 経 済 産 業 再 生 戦 略 プラン を 策 定 し 17 年 度 までの 短 期 間 で 戦 略 性 の 高 い15のプロジェクトに 取 組 まれていることは 高 く 評 価 されるところであり その 成 果 が 確 実 なものとなるよう 適 切 な 事 業 推 進 が 期 待 されております つきましては 地 域 経 済 が 再 生 活 性 化 するための 諸 施 策 に 重 点 的 に 取 り 組 むととも に 産 業 人 の 意 欲 の 発 揮 に 向 けた 県 内 経 済 の 状 況 を 踏 まえた 可 能 な 限 りの 対 応 がな されますよう 特 段 のご 高 配 を 賜 りたく 要 望 申 し 上 げます 2
2. 仙 台 空 港 における 新 規 路 線 ( 国 内 外 )の 拡 充 と アクセス 鉄 道 の 建 設 促 進 について 仙 台 空 港 は 平 成 2 年 仙 台 ~ソウル 間 に 東 北 初 の 定 期 便 が 就 航 以 来 現 在 では 国 際 定 期 路 線 5 路 線 国 内 定 期 路 線 11 路 線 に 拡 充 されており 着 実 な 発 展 を 続 けてお ります 仙 台 空 港 における 国 内 外 の 新 規 路 線 拡 充 については 国 際 路 線 として 仙 台 - 台 北 路 線 が 台 湾 に 本 社 を 置 くエバー 航 空 により 9 月 1 日 に 開 設 いたしましたが 仙 台 - タイ 路 線 については 日 本 タイ 航 空 局 間 協 議 において 仙 台 -タイ 路 線 を 運 航 可 能 とすることが 決 まり 現 在 タイ 側 航 空 会 社 が 同 路 線 開 設 を 検 討 しているとこ ろであります また 空 港 へのアクセス 鉄 道 については 東 日 本 の 拠 点 空 港 として 発 展 していくた め 広 域 的 集 客 性 のある 東 北 新 幹 線 と 連 携 ができ 定 時 性 の 確 保 速 達 性 アクセス 時 間 の 短 縮 及 び 大 量 輸 送 に 優 れた 鉄 道 乗 り 入 れに 向 けて 仙 台 空 港 アクセス 鉄 道 (J R 名 取 駅 ~ 空 港 ターミナル 間 )の 事 業 主 体 となる 第 三 セクター 仙 台 空 港 鉄 道 が 平 成 18 年 度 の 開 業 を 目 指 し 準 備 を 進 めているところであります つきましては 仙 台 空 港 における 新 規 路 線 ( 国 内 外 )の 拡 充 ならびに 仙 台 空 港 へ のアクセス 鉄 道 の 乗 り 入 れが 早 期 に 実 現 されますよう 特 段 のご 高 配 を 賜 りたく 要 望 申 し 上 げます 3
3. 仙 台 塩 釜 港 [ 仙 台 国 際 貿 易 港 ]の 機 能 の 整 備 促 進 について 特 定 重 要 港 湾 仙 台 塩 釜 港 [ 仙 台 国 際 貿 易 港 ]は 現 在 国 際 コンテナ 定 期 航 路 4 航 路 と 東 京 横 浜 清 水 港 を 結 ぶ 内 航 フィーダー コンテナ 定 期 航 路 4 航 路 が 就 航 して おります 港 湾 施 設 については コンテナ 船 の 大 型 化 コンテナ 貨 物 の 増 大 に 対 応 する 水 深 1 4mの 高 砂 埠 頭 2 号 岸 壁 や 背 後 のコンテナヤードも 供 用 され ガントリークレーンも 3 基 体 制 で 稼 動 しているなど 機 能 強 化 が 図 られております しかしながら 仙 台 国 際 貿 易 港 が 名 実 ともに 東 北 の 国 際 物 流 拠 点 として 一 層 発 展 す るためには 仙 台 国 際 貿 易 港 の 拠 点 性 の 向 上 に 向 けた 一 層 の 機 能 強 化 が 必 要 でありま す つきましては 国 際 的 な 交 流 物 流 拠 点 としての 港 湾 施 設 仙 台 国 際 貿 易 港 背 後 地 の 基 盤 整 備 及 び 国 際 貿 易 関 連 業 務 支 援 機 能 の 充 実 が 早 期 に 実 現 されますよう 特 段 のご 高 配 を 賜 りたく 要 望 申 し 上 げます 4
4. 常 磐 自 動 車 道 三 陸 縦 貫 自 動 車 道 の 建 設 促 進 ならびに 地 域 高 規 格 道 路 網 等 の 整 備 促 進 について 宮 城 県 における 国 土 開 発 幹 線 道 路 など 高 規 格 の 縦 断 横 断 道 の 建 設 は 背 骨 となる 東 北 縦 貫 自 動 車 道 弘 前 線 が 既 に 東 京 都 心 部 と 直 結 しており また 日 本 海 側 と 太 平 洋 側 を 結 ぶ 横 断 自 動 車 道 についても 順 次 整 備 が 進 められております しかし これらの 効 果 を 最 大 限 に 発 揮 するためには 東 北 を 縦 断 する 複 数 ルートの 整 備 や 横 断 自 動 車 道 の 整 備 によるネットワークを 構 築 することが 不 可 欠 であり 取 り 分 け 宮 城 県 沿 岸 部 を 縦 断 する 常 磐 自 動 車 道 三 陸 縦 貫 自 動 車 道 においては 東 北 縦 断 横 断 自 動 車 道 と 相 俟 って 沿 線 地 域 の 産 業 経 済 文 化 観 光 など 広 域 的 な 連 携 を 進 め 地 域 の 発 展 や 活 性 化 を 図 る 上 で 欠 かすことのできない 重 要 路 線 であることか ら 一 日 も 早 い 完 成 供 用 が 熱 望 されている 状 況 にあります 特 に 三 陸 縦 貫 自 動 車 道 は 移 動 手 段 を 自 動 車 交 通 に 頼 らざるをえない 三 陸 海 岸 県 最 北 部 地 域 において 災 害 時 の 緊 急 路 確 保 や 救 急 医 療 等 の 観 点 から 必 要 不 可 欠 かつ 早 期 の 整 備 を 必 要 とする 路 線 であるものの 志 津 川 以 北 については 唐 桑 道 路 を 除 く 区 間 は 未 だ 基 本 計 画 区 間 に 止 まっており 早 急 な 整 備 促 進 が 望 まれております また 石 巻 市 から 古 川 市 を 通 り 新 庄 市 に 至 る 石 巻 新 庄 道 路 は 現 在 整 備 が 進 められ ております 新 庄 酒 田 道 路 につながり 石 巻 酒 田 道 路 として 日 本 海 側 と 太 平 洋 側 の 経 済 圏 とを 結 ぶ 新 たなルートとして 期 待 されており さらには 仙 台 都 市 圏 が 東 北 の 中 枢 的 役 割 を 担 い 県 内 並 びに 東 北 の 産 業 経 済 発 展 に 寄 与 するためにも 都 市 圏 自 動 車 専 用 道 路 の 整 備 も 急 がれておりますことから 下 記 路 線 の 整 備 促 進 並 びに 早 期 完 成 につ きまして 特 段 のご 高 配 を 賜 りたく 要 望 申 し 上 げます 記 高 規 格 幹 線 道 路 1. 国 土 開 発 幹 線 自 動 車 道 常 磐 自 動 車 道 ( 県 境 ~ 亘 理 ) 2. 国 幹 道 に 並 行 する 自 動 車 専 用 道 路 仙 台 北 部 道 路 常 磐 道 に 並 行 ( 利 府 しらかし 台 IC~ 富 谷 JCT 東 北 縦 貫 自 動 車 道 ~ 一 般 国 道 4 号 ) 3. 一 般 国 道 の 自 動 車 専 用 道 路 三 陸 縦 貫 自 動 車 道 ( 河 北 IC~ 県 境 ) 5
地 域 高 規 格 道 路 1. 一 般 部 (1)みやぎ 県 北 高 速 幹 線 道 路 (( 仮 ) 登 米 IC~ 築 館 IC) (2) 石 巻 新 庄 道 路 2. 都 市 圏 自 動 車 専 用 道 路 (1) 仙 台 東 道 路 (2) 仙 台 南 道 路 (3) 仙 台 北 道 路 (4) 仙 台 バイパス (5) 仙 台 外 郭 環 状 道 路 (6) 宮 城 県 横 断 自 動 車 道 (7) 仙 台 港 連 絡 道 路 (8) 仙 台 空 港 連 絡 道 路 6
5. 中 心 市 街 地 活 性 化 と 街 づくり 関 連 3 法 への 的 確 な 対 応 について 県 内 の 中 小 小 売 商 業 は 消 費 低 迷 や 大 型 店 の 依 然 として 続 く 都 市 郊 外 や 隣 接 市 町 へ の 出 店 の 影 響 を 受 け 一 段 と 疲 弊 の 度 を 増 し 商 店 街 にあっては 空 き 店 舗 が 増 加 する 中 大 型 店 の 退 店 も 加 わり 崩 壊 の 危 機 に 直 面 し 極 めて 深 刻 な 事 態 を 迎 えており 個 店 や 商 店 街 の 自 力 再 生 は 非 常 に 困 難 な 状 態 になっております このような 中 にあって 県 内 各 地 商 工 会 議 所 は 都 市 経 営 の 観 点 を 踏 まえ 当 該 自 治 体 との 連 携 のもと 中 心 市 街 地 活 性 化 対 策 などを 通 じ 市 域 全 体 の 活 性 化 を 図 るべ く 懸 命 に まちづくり に 取 り 組 んでおります さて 中 小 小 売 商 業 者 や 商 店 街 を 含 む 地 域 住 民 と 自 治 体 とが 協 働 して 行 う まちづ くり 計 画 や 事 業 を 強 力 にサポートするであろうと 大 いに 期 待 された 改 正 都 市 計 画 法 中 心 市 街 地 活 性 化 法 大 規 模 小 売 店 舗 立 地 法 のいわゆる まちづくり3 法 は 3 法 の 整 合 性 の 確 保 を 明 記 した 国 権 の 最 高 機 関 の 決 議 や 商 工 会 議 所 による 再 三 の 整 合 性 ある 一 体 的 運 用 の 具 申 要 望 にも 関 わらず その 実 施 運 用 主 体 である 都 道 府 県 市 町 村 にあっては 組 織 体 制 の 不 備 や 縦 割 り 行 政 の 弊 害 に 加 え 立 法 趣 旨 の 違 い などで 3 法 各 々の 運 用 がなされスピードある 成 果 が 上 がりにくい 状 態 に 陥 っており ます さらには 県 や 市 の 主 体 による 区 画 整 理 事 業 や 市 町 村 地 域 の 開 発 行 為 許 可 にあたっ ては 既 存 の 商 業 集 積 の 崩 壊 を 加 速 させる 恐 れのある 用 途 変 更 を 行 い まちお こし に 繋 がらない 巨 大 な 大 規 模 商 業 集 積 の 誘 導 を 目 論 むような 提 案 もなされており ます 特 に 大 規 模 小 売 店 舗 立 地 法 では あいまいな 生 活 環 境 の 保 持 が 指 針 となっているた め 出 店 が 容 易 になっており ますます 中 心 市 街 地 の 空 洞 化 を 進 展 させている 状 況 にあ ります 本 年 は 同 法 の 運 用 指 針 の 見 直 し 時 期 にあたり 法 施 行 時 および 施 行 後 にお いて 顕 在 化 した 問 題 等 に 対 し 現 実 に 即 した 運 用 がなされるべきことから 真 に 生 活 環 境 の 保 持 が 可 能 な 指 針 の 見 直 しが 求 められております 規 制 緩 和 や 地 方 分 権 が 進 む 中 にあっては 経 済 界 を 含 む 地 域 住 民 と 行 政 とが 協 働 で まちづくり を 行 い 都 市 の 力 の 総 体 的 な 引 き 上 げ を 図 ることが 重 要 であるこ とから 真 に まちづくり3 法 の 整 合 性 ある 一 体 的 運 用 を 現 実 に 展 開 するとともに 県 市 民 に 対 し 複 雑 精 緻 な 土 地 利 用 計 画 や 都 市 計 画 についての 知 識 やノウハウの 普 及 啓 蒙 周 知 などを 積 極 的 に 行 い また 本 年 度 中 に 大 店 立 地 法 の 指 針 見 直 しが 実 施 さ れるため 法 施 行 時 に 想 定 されなかった 24 時 間 営 業 や 青 少 年 問 題 等 地 域 の 生 活 環 境 保 持 のため 的 確 な 大 店 立 地 法 の 指 針 の 見 直 しがなされますよう 特 段 のご 高 配 を 賜 りたく 要 望 申 し 上 げます 7