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きょうのテーマは 前 回 につづいて 環 境 問 題 2011 年 5 月 27 日 神 奈 川 大 学 名 誉 教 授 松 岡 紀 雄 2011 by Toshio Matsuoka 先 週 の 映 画 アル ゴア 元 米 副 大 統 領 のメッセージ 不 都 合 な 真 実 映 画 に 対 するこれまでの 受 講 生 のメール 1. 地 球 温 暖 化 が 緊 急 で 重 要 な 問 題 であること に 気 づかされた 2.ゴア 氏 のプレゼンのうまさに 圧 倒 された 3.アメリカやオーストラリアが 京 都 議 定 書 を 批 准 しなかったのはけしからん! 4. 温 暖 化 に 関 する 指 摘 事 項 に 疑 問 がある 5.ゴア 氏 には 政 治 的 野 心 があるのではないか 6. 経 営 環 境 とは 関 係 ない 映 画! 1

英 国 政 府 が 中 学 校 に 対 して 不 都 合 な 真 実 のDVDを 配 布 したところ 科 学 的 に 不 正 確 だから 放 映 するな,と 保 護 者 が 訴 訟 2007 年 10 月 10 日 の 判 決 で 高 等 法 院 は 原 告 の 訴 えは 退 けたが 9つの 間 違 い(グ リーンランドの 融 解 の 影 響 ほか)を 指 摘 し, 違 う 見 方 もあることを 説 明 するよう 促 した hypothesis 温 室 効 果 ガス 説 は 仮 説 - 否 定 する 学 者 も -しかし 証 明 されてからでは 手 遅 れ アル ゴア 氏 とIPCC ( 国 連 気 候 変 動 に 関 する 政 府 間 パネル)に2007 年 のノーベル 平 和 賞 ( 写 真 右 は インド 国 籍 のパチャウ リIPCC 議 長 ) 2

IPCC 世 界 気 象 機 関 (WMO)と 国 連 環 境 計 画 (U NEP)との 協 力 の 下 に 1988 年 に 設 立 気 候 変 動 に 関 する 政 府 間 パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change) 二 酸 化 炭 素 等 の 温 室 効 果 気 体 の 増 加 に 伴 う 地 球 温 暖 化 の 科 学 的 技 術 的 (および 社 会 経 済 的 ) 評 価 を 行 い 得 られた 知 見 を 政 策 決 定 者 始 め 広 く 利 用 してもらうのが 目 的 第 4 次 報 告 書 は 130ヵ 国 800 名 以 上 が 執 筆 2500 名 以 上 の 専 門 家 が 査 読 して 発 表 すでに 発 表 されている 論 文 を 調 査 評 価 ゴア 氏 の 主 張 や 映 像 の 一 部 に 誤 りがあるとしても こ れまでと 同 じように 資 源 を 好 きなだけ 浪 費 し 二 酸 化 炭 素 を 出 し 続 けていいとい うことにはならない 二 宮 町 で 環 境 フォーラム を 開 催 (2010.4.24) 基 調 講 演 は 江 守 正 多 氏 ( 国 立 環 境 研 究 所 温 暖 化 リスク 評 価 研 究 室 長 ) 3

江 守 正 多 氏 によれば 昨 年 冬 の 日 本 の 寒 さも 北 半 球 中 緯 度 に 限 ったこと 世 界 平 均 では 2010 年 1 月 は 観 測 史 上 3 番 目 に 高 温 な1 月 2 月 は 観 測 史 上 7 番 目 に 高 温 な2 月 3 月 は 観 測 史 上 1 番 目 に 高 温 な3 月 アメリカとオーストラリア が 京 都 議 定 書 を 批 准 しない からといって 私 たちは 偉 そうに 両 国 を 批 判 できるだ ろうか? アメリカは 経 済 成 長 の 鈍 化 を 嫌 って 京 都 議 定 書 を 批 准 しなかったが そのアメ リカの 経 済 成 長 の 最 も 大 きな 恩 恵 を 受 けたの が 日 本 と 中 国 4

日 本 企 業 の 努 力 が 足 りない と 指 摘 した 学 生 もいたが 現 実 は 日 本 の 温 室 効 果 ガスの 排 出 状 況 5

運 輸 機 関 別 二 酸 化 炭 素 排 出 量 の 割 合 輸 送 機 関 別 の 二 酸 化 炭 素 排 出 原 単 位 日 資 源 エネルギー 庁 のHPより 本 各 国 の エ ネ ル ギ ー 消 費 原 単 位 の 推 移 6

地 球 温 暖 化 問 題 温 暖 化 ガス 排 出 削 減 問 題 は いまや 環 境 問 題 にとどまらず 政 治 問 題 経 済 問 題 国 際 問 題 になっている 20 世 紀 日 本 が 苦 しんだ 公 害 問 題 日 本 の 四 大 公 害 病 1950 年 代 から70 年 代 の 高 度 経 済 成 長 期 に 引 き 起 こされた 悲 惨 な 公 害 病 1) 水 俣 病 -チッソの 工 場 廃 液 (メチル 水 銀 )が 原 因 2) 第 二 水 俣 病 - 新 潟 県 の 阿 賀 野 川 下 流 3) 四 日 市 ぜんそく - 四 日 市 第 1コンビナートから 排 出 された 硫 黄 酸 化 物 による 大 気 汚 染 4)イタイイタイ 病 - 岐 阜 県 の 鉱 山 からの 廃 液 (カドミウム)が 原 因 7

チッソ 株 式 会 社 の 水 俣 工 場 ( 熊 本 県 水 俣 市 ) チッソ 工 場 の 廃 液 が 原 因 との 指 摘 に 当 時 の 通 産 省 幹 部 は 熊 本 大 学 ごとき が と 批 判 8

現 在 の 最 大 の 関 心 事 は 地 球 温 暖 化 公 害 問 題 と 地 球 温 暖 化 の 違 い 全 球 平 均 気 温 の 推 移 (1861~1994) 9

温 室 効 果 ガスには 水 蒸 気 CO2 フロン メタン 亜 酸 化 窒 素 などがあり 水 蒸 気 がいちばん 大 きな 効 果 水 蒸 気 を 除 けば 温 室 効 果 の 半 分 以 上 がCO2 太 陽 成 層 圏 地 オゾン 層 光 エネルギー 球 対 流 圏 約 10km 6,400km 閉 じた 地 球 太 陽 CO 2 水 蒸 気 赤 外 線 太 陽 エネルギー 地 表 14 C で 安 定 10

大 気 中 に 水 蒸 気 とCO2が なかったら 地 球 の 平 均 気 温 は 現 在 の14 度 より33 度 低 いマイナス19 度 で 地 球 は 氷 結 している! 熱 を 吸 収 CO2 CO 2 熱 の 放 出 赤 外 線 CO 2 水 蒸 気 熱 の 放 出 太 陽 太 陽 エネルギー 地 表 温 度 上 昇! 地 球 温 暖 化 二 酸 化 炭 素 常 温 常 圧 では 気 体 ( 炭 酸 ガス) 固 体 では ドライアイス 水 に 溶 けた 状 態 では 炭 酸 動 物 の 呼 吸 で 発 生 植 物 は 水 と 二 酸 化 炭 素 を 使 って 光 合 成 を 行 い 酸 素 を 生 成 大 気 中 におよそ0.04% 濃 度 が3~4%を 超 え ると 頭 痛 めまい 吐 き 気 などを 催 し 7% を 超 えると 意 識 を 失 い 継 続 すると 呼 吸 が 停 止 して 死 に 至 る 11

地 球 温 暖 化 が 進 めば 1. 海 面 上 昇 2. 異 常 気 象 - 干 ばつ 洪 水 熱 波 なだれ 台 風 など 3. 温 暖 化 の 連 鎖 4. 食 糧 危 機 - 食 糧 生 産 に 大 きな 打 撃 -プランクトンの 死 滅 など 海 面 上 昇 の 影 響 南 極 の 氷 の 層 ( 平 均 2450m)の7 割 が 海 面 上 この 氷 がすべて 溶 ければ 地 球 の 海 面 は70m 上 昇 極 地 方 の 氷 は 気 温 を 下 げる 効 果 水 温 の 上 昇 で 海 水 が 膨 張 -500mまで 水 温 2 度 C 上 がれば15センチ 上 昇 海 底 に 沈 む 国 や 地 域 も - 海 面 が1m 上 昇 すれば 日 本 の 砂 浜 90% 消 失 - 東 京 でも 江 戸 川 区 江 東 区 墨 田 区 葛 飾 区 足 立 区 などが 水 没 巨 大 氷 山 の 崩 壊 で 大 津 波 の 危 険 も 異 常 気 象 砂 漠 化 の 影 響 年 間 の 降 雨 量 が250ミリ 以 下 と 極 端 に 水 が 少 ない 干 ばつによる 砂 漠 土 壌 の 流 出 や 塩 害 による 土 地 の 劣 化 も 地 球 の 陸 地 全 体 の 約 4 分 の1が 砂 漠 化 の 影 響 毎 年 約 600 万 ヘクタールの 割 合 で 砂 漠 化 が 進 行 無 計 画 な 耕 作 森 林 の 伐 採 による 砂 漠 化 過 剰 な 放 牧 による 中 国 内 陸 部 の 砂 漠 化 も 深 刻 北 京 では 近 郊 70キロまで 砂 漠 化 が 進 行 -1 年 で3.4キロ 砂 漠 が 北 京 に 迫 っている 12

中 国 の 砂 漠 化 モンゴルの 列 車 の 窓 から ( 松 岡 撮 影 ) モンゴルを 訪 れて 植 樹 ( 松 岡 撮 影 ) 13

さまざまな 環 境 問 題 地 球 温 暖 化 オゾン 層 の 破 壊 酸 性 雨 熱 帯 林 の 破 壊 砂 漠 化 黄 砂 人 口 問 題 ごみ 産 業 廃 棄 物 大 気 汚 染 水 質 汚 濁 海 洋 汚 染 渇 水 土 壌 汚 染 環 境 ホルモン ダイオキシン 異 常 気 象 核 の 脅 威 放 射 能 汚 染 放 射 性 廃 棄 物 ウ イルス 巨 大 隕 石 食 糧 危 機 生 物 種 の 絶 滅 悪 臭 騒 音 振 動 地 盤 沈 下 京 都 会 議 (1997 年 12 月 ) は 京 都 市 宝 ヶ 池 の 国 立 京 都 国 際 会 館 (1966 年 に 完 成 した 日 本 初 の 国 立 の 会 議 施 設 )で 開 かれた 京 都 議 定 書 1997 年 12 月 に 開 かれた 地 球 温 暖 化 防 止 京 都 会 議 で 温 室 効 果 ガスの 排 出 量 に 関 して 具 体 的 な 削 減 目 標 を 決 定 人 為 的 な 総 排 出 量 を1990 年 を 基 準 として 先 進 工 業 国 全 体 で5.2% 日 本 は6% アメリカが 7% EUが8% 削 減 することを 公 約 - 期 間 は2008~12 年 アメリカ( 目 標 総 排 出 量 の36%)が ブッシュ 政 権 になって 京 都 議 定 書 離 脱 を 表 明 オースト ラリアも 離 脱 ロシア( 全 体 の17.4%)の 批 准 により 京 都 議 定 書 が2005 年 2 月 16 日 に 発 効 (55% 以 上 ) 14

京 都 議 定 書 が 守 れなかったら 国 際 条 約 である 京 都 議 定 書 の 非 遵 守 は 条 約 の 誠 実 な 遵 守 を 定 めた 憲 法 (98 条 2 項 ) 違 反 京 都 議 定 書 に 定 められた 罰 則 1 達 成 できなかった 削 減 量 の1.3 倍 を 次 の 約 束 期 間 に 削 減 する 2 遵 守 行 動 計 画 の 説 明 ( 今 後 どうやって 下 げる のかを 説 明 する) 3 排 出 量 取 引 で 海 外 へクレジットを 売 る 資 格 を 失 う この 罰 則 には 法 的 拘 束 力 はないが 目 標 を 達 成 できなかった 場 合 日 本 の 国 際 的 威 信 は 大 きく 低 下 することは 避 けられない ポスト 京 都 議 定 書 京 都 議 定 書 の 削 減 対 象 期 間 (2008~2012) 以 降 の 世 界 の 温 室 効 果 ガス 削 減 の 枠 組 み- 気 候 変 動 枠 組 み 条 約 の 新 たなる 目 標 の 通 称 温 暖 化 ガスの 削 減 は 進 んでいるか? 15

16 世 界 の 二 酸 化 炭 素 排 出 量 の 予 測 (1990~2050) 現 状 世 界 の 国 別 二 酸 化 炭 素 排 出 量 -2 0 0 7 年 に は 中 国 が 最 大 排 出 国 に 国 別 排 出 割 合 (2007 年 ) 国 別 1 人 あ た り の 二 酸 化 炭 素 排 出 量 全 国 地 球 温 暖 化 防 止 活 動 推 進 センターウェブサイトより 国 民 一 人 あたりの 排 出 量 比 較 (2007 年 )

安 倍 総 理 の 演 説 美 しい 星 50 国 際 交 流 会 議 アジアの 未 来 晩 餐 会 にて(2007.5.24) 1. 世 界 全 体 の 排 出 量 を 現 状 に 比 して2050 年 までに 半 減 するという 長 期 目 標 その 実 現 に 向 けての 革 新 的 技 術 と それを 中 核 とする 低 炭 素 社 会 づくり という 長 期 ビジョン 2.2013 年 以 降 の 温 暖 化 対 策 の 国 際 的 な 枠 組 みの 構 築 1 主 要 排 出 国 がすべて 参 加 2 各 国 の 事 情 に 配 慮 した 柔 軟 多 様 な 枠 組 み 3 省 エネ 技 術 で 環 境 保 全 と 経 済 発 展 の 両 立 3. 京 都 議 定 書 の 目 標 達 成 のための 国 民 運 動 を 展 開 福 田 総 理 の 演 説 クールアース パー トナーシップ 世 界 経 済 フォーラム 年 次 総 会 (ダボ ス 会 議 )(2008.1.26) 1.2013 年 以 降 の 枠 組 みで 地 球 全 体 の 温 室 効 果 ガスを 次 の10 年 から20 年 でピークアウト 2050 年 には 半 減 さ せるための 方 策 検 討 を 国 連 に 要 請 国 別 総 量 目 標 を 掲 げて 取 り 組 むことを 表 明 削 減 負 担 の 公 平 確 保 のた め セクター 別 アプローチ 2. 途 上 国 支 援 のために 100 億 ドル 規 模 の 資 金 メカニズ ム(クールアース パートナーシップ)を 構 築 3. 国 内 で5 年 間 に300 億 ドル(3 兆 円 余 )を 投 じてエネル ギー 分 野 の 技 術 開 発 17

鳩 山 総 理 は 2009 年 9 月 国 連 気 候 変 動 サミットにおいて 2020 年 までに1990 年 比 25%の 温 室 効 果 ガス 削 減 の 中 期 目 標 を 国 際 公 約 として 表 明 途 上 国 の 削 減 努 力 への 資 金 援 助 などの 支 援 体 制 も 示 し 鳩 山 イニシアチブ とし て 日 本 の 主 導 的 役 割 をアピールした NHKテレビの 画 面 より 低 炭 素 社 会 18

低 炭 素 社 会 日 本 への 課 題 京 都 議 定 書 の 削 減 目 標 達 成 -クールビズで 済 む 話 ではない! - 企 業 や 家 庭 の 自 主 努 力 だけで 済 むか? 削 減 の 中 長 期 目 標 の 表 明 -2012 年 以 降 の 国 際 的 枠 組 み -2050 年 には 日 本 は 現 状 より60~80% 削 減 国 内 市 場 で 排 出 量 取 引 の 実 施 - 国 内 有 力 産 業 界 が 強 く 反 対 環 境 税 の 導 入 サマータイム 制 の 導 入 省 エネ 新 エネ 技 術 の 開 発 - 風 力 太 陽 光 発 電 の 導 入 など 排 出 権 ビジネス 温 室 効 果 ガスを 排 出 する 権 利 で 京 都 議 定 書 で 決 めら れた 国 別 排 出 枠 をクリアす るために 他 国 と 売 買 するこ とが 可 能 になった 商 社 なども 積 極 的 に 取 り 組 んでいる EUでは 国 内 で 企 業 ごと に 排 出 枠 を 設 定 取 引 の 仕 組 みを 定 めている 日 本 国 内 でも 秋 から 試 行 東 京 都 が 独 自 の 条 例 で 規 制 対 象 となる 大 規 模 事 業 所 は 東 京 都 の 指 針 やガイドラインに 基 づいて 基 準 排 出 量 を 申 請 対 象 事 業 所 は 2010 年 度 以 降 毎 年 の 削 減 目 標 や 対 策 の 計 画 実 施 状 況 前 年 度 の 排 出 量 削 減 義 務 の 履 行 状 況 などを 提 出 削 減 義 務 が 達 成 できない 場 合 は 取 引 による 削 減 量 を 取 得 削 減 義 務 未 達 成 の 場 合 は 東 京 都 から 義 務 不 足 量 の 最 大 1.3 倍 の 削 減 という 措 置 命 令 命 令 違 反 の 場 合 は 罰 金 ( 上 限 50 万 円 ) 知 事 が 不 足 量 を 調 達 し その 費 用 を 請 求 取 り 組 みの 優 れた 事 業 所 に 対 する 評 価 表 彰 19

21 世 紀 は 環 境 の 世 紀 - 今 世 紀 中 にも 人 類 の 生 存 が 脅 かされる 危 険 性 持 続 可 能 な 発 展 Sustainable development 現 世 代 だけでなく 次 世 代 の 繁 栄 や 幸 せを 考 えよう! ローマクラブ( 代 表 アウレリ オ ペッチェイ 博 士 )が 197 2 年 に 成 長 の 限 界 を 発 表 20

ローマクラブのペッチェイ 博 士 にインタビュー(1973 年 ) 現 在 のまま 人 口 増 加 や 環 境 破 壊 が 続 けば 資 源 の 枯 渇 や 環 境 の 悪 化 によって100 年 以 内 に 人 類 の 成 長 は 限 界 に 達 すると 警 鐘 破 局 を 回 避 するためには 地 球 が 無 限 であ るということを 前 提 とした 従 来 の 経 済 のあり 方 を 見 直 し 世 界 的 な 均 衡 を 目 指 す 必 要 があ ると 主 張 続 編 限 界 を 超 えて- 生 きるための 選 択 (1992 年 )では 資 源 採 取 や 環 境 汚 染 の 行 き 過 ぎによって21 世 紀 前 半 に 破 局 が 訪 れるとい う 更 に 悪 化 したシナリオを 提 示 環 境 問 題 の 難 しさ 1. 問 題 が 極 めて 複 雑 多 岐 2. 今 までのまま は 許 されない 持 続 的 発 展 が 可 能 な 社 会 (sustainable development) 3.みんなが 被 害 者 であると 同 時 に 加 害 者 4. 政 府 や 自 治 体 のできることには 限 界 5. 自 分 ひとりくらい が 許 されない 6. 多 くの 指 摘 は 仮 説 の 段 階 確 実 になってからでは 手 遅 れ 21

企 業 などなくなった 方 がいい? 昔 のままに 戻 ることはできない! - 総 人 口 は100 年 間 に16 億 人 から65 億 人 に -65 億 人 が 薪 を 燃 やして 生 活 していけるか? -65 億 人 の 食 糧 確 保 も 至 難 の 業 技 術 開 発 の 主 役 は 企 業 - 省 資 源 や 省 エネ 環 境 改 善 にも 成 果 - 環 境 ビジネスへの 期 待 環 境 ホルモン 外 因 性 内 分 泌 攪 乱 化 学 物 質 - 人 間 の 体 内 に 入 り 込 んでホ ルモンの 分 泌 異 常 を 起 こし 正 常 な 代 謝 機 能 を 攪 乱 する 物 質 レイチェル カーソンの 沈 黙 の 春 (1962 年 )が DDTや PCBの 有 害 性 を 指 摘 シーア コルボーンの 奪 われし 未 来 (1996 年 )が 合 成 化 学 物 質 には 直 接 的 な 毒 性 や 発 ガン 性 以 外 にも ホルモンの 働 きを 乱 し 生 殖 器 障 害 や 異 常 行 動 なども 引 き 起 こすのでは ないかと 指 摘 微 量 (50mプールの 水 に たった 一 滴 たらしてかき 混 ぜた 程 度 の 割 合 )で ホルモンに 異 常 人 工 的 に 合 成 された 化 学 物 質 は1,500 万 種 類 環 境 ホルモンと 指 摘 されているのは 約 150 種 類 環 境 経 営 CSR( 企 業 の 社 会 的 責 任 )のひとつとして 企 業 経 営 のあらゆる 活 動 において 自 然 環 境 との 共 生 の 思 想 を 貫 く 情 報 を 開 示 し 環 境 への 取 り 組 みを 第 三 者 が 評 価 する 環 境 格 付 け や 環 境 監 査 を 受 け 入 れる 環 境 保 全 の 費 用 や 効 果 を 把 握 する 環 境 会 計 の 導 入 ISO14001の 取 得 リサイクル グリーン 購 入 エコファンド ゼロ エミッション 環 境 報 告 書 への 第 三 者 意 見 の 添 付 など 22

グリーン 購 入 法 循 環 型 社 会 の 形 成 のために 国 等 による 環 境 物 品 等 の 調 達 の 推 進 に 関 する 法 律 (2000 年 5 月 ) 国 や 地 方 公 共 団 体 等 は 環 境 負 荷 の 低 減 に 資 する 物 品 役 務 等 の 調 達 を 推 進 企 業 や 国 民 も 物 品 購 入 等 に 関 し できる 限 り 環 境 物 品 等 を 選 択 するよう 努 める( 一 般 的 義 務 ) 製 品 メーカー 等 は 製 造 する 物 品 等 についての 適 切 な 環 境 情 報 の 提 供 環 境 ラベル 等 の 情 報 提 供 団 体 は 科 学 的 知 見 国 際 的 整 合 性 を 踏 まえた 情 報 の 提 供 特 別 課 題 二 酸 化 炭 素 排 出 削 減 は 企 業 だけで なく 各 家 庭 個 々 人 にも 強 く 求 め られている -あなた 自 身 が 心 がけるべきこと 実 行 すべき 事 柄 を 考 え 10 項 目 を 箇 条 書 きで 列 挙 しなさい - 今 週 のメールの 最 後 に 記 すこと 23