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Transcription:

日 本 経 済 失 われた 10 年 空 白 の 20 年 寺 尾 塾 2010 年 8 月 23 日 山 本 一 満 今 回 は 日 本 経 済 の 停 滞 の 原 因 を 探 ってみたいと 考 える 言 葉 による 説 明 を 少 なくし 視 覚 的 に 理 解 しやすいグラフを 多 用 して 経 済 停 滞 と 財 政 金 融 政 策 を 見 直 したい 資 料 は 世 界 経 済 のネタ 帳 :ttp://ecodb.net/coun / imf_gdp.htm l リアルタイム 財 政 赤 字 カウンター10:http://www.k h-web.org/fin / 国 税 庁 HPhttp://www. nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/gakushu/hatten/page04.ht l 他 から 引 用 した バブル 崩 壊 1989 年 年 末 日 経 平 均 は 38,915 円 であった それが 年 明 けから 一 気 に 下 落 した これをバブル 崩 壊 と 呼 ぶ その 原 因 は 当 時 の 大 蔵 省 による 銀 行 貸 し 出 しの 総 量 規 制 が 実 施 されたことによると 言 われている 1980 年 代 米 国 の 経 済 停 滞 を 受 けて 先 進 国 が 協 調 してアメリカ 経 済 の 再 建 に 協 力 することになった そして 1985 年 ニューヨークのプ ラザホテルに 集 結 した 先 進 国 は ドル 安 政 策 を 行 うことで 一 致 した 日 本 も 円 高 政 策 を 行 うことになった プラザ 合 意 後 急 激 な 円 高 による 国 内 景 気 の 落 ち 込 みを 避 けるため 日 銀 は 公 定 歩 合 を 2.5%に 引 き 下 げた 現 在 のゼロ 金 利 政 策 から 見 れば 高 金 利 であるが 当 時 の 庶 民 感 覚 では 預 金 しても 利 子 がつかない そのため 消 費 へ 資 金 が 回 るようになった シーマ 現 象 といわれる 庶 民 が 貯 金 してもしょうがないと 考 えるようになり 高 級 車 日 産 シーマ が 飛 ぶように 売 れた このような 現 象 により 株 土 地 ゴルフ 会 員 権 絵 画 などの 資 産 へ 資 金 が 回 るようになった 特 に 土 地 への 投 機 が 高 まり 地 上 げ といわれる 現 象 や 住 専 による 土 地 への 投 機 誘 導 が 批 難 された 結 果 的 に 庶 民 が 働 いても 住 宅 を 購 入 できないほどに 地 価 が 上 昇 したことへの 非 難 が 起 こり 政 府 は 銀 行 が 不 動 産 投 資 への 融 資 を 貸 し 出 しの 総 量 の % 以 下 に 抑 えるように 規 制 した これにより 資 産 への 資 金 の 流 入 が 減 少 しバブルのように 膨 らんでいた 価 格 が 抑 制 された 土 地 価 格 は 大 きく 下 がった 企 業 の 資 産 目 減 りを 反 映 し 株 価 も 大 き 下 がった そしてその 状 態 が 20 年 たっても 改 善 してこないのことを 失 われた 10 年 空 白 の 20 年 と 呼 んでいる 下 図 は 先 進 国 の 名 目 GDP 推 移 である 米 国 追 随 型 なら 今 の 日 本 経 済 は 1000 兆 円 近 い GDPに 成 長 していたかも 知 れ ない 1

順 調 な 経 済 発 展 であれば 得 ら れた 経 済 成 長 曲 線 空 白 の 20 年 そしてサラリーマンの 平 均 年 収 は 平 成 9 年 の 467 万 円 から37 万 円 も 低 下 している 土 地 などの 資 産 価 値 も 大 きく 縮 小 している 勿 論 株 式 も 資 産 である 株 式 は 1/4まで 縮 小 している 2

政 府 の 政 策 政 府 が 行 う 経 済 対 策 は 財 政 出 動 である 平 成 6 年 (1994 年 )から 特 例 国 債 = 赤 字 国 債 を 発 行 し 一 般 会 計 を 維 持 してい る 特 に 平 成 10 年 の 小 渕 内 閣 から 経 済 対 策 として 公 共 工 事 へ 積 極 的 に 財 政 出 動 が 行 われ 続 けた また 日 米 経 済 構 造 協 議 の 合 意 事 項 による 公 共 投 資 の 増 大 もあった これは 人 工 的 な 需 要 の 形 成 であり 本 来 なら 公 共 投 資 を 起 爆 剤 として 民 間 活 力 が 復 活 し 経 済 成 長 路 線 へ 発 展 することを 目 的 にしているが 残 念 ながら 小 渕 森 小 泉 安 部 福 田 麻 生 鳩 山 総 理 の 経 済 政 策 は 功 を 奏 していない 財 政 支 出 は 拡 大 し 反 面 で 税 収 は 減 少 するばかりで 財 政 赤 字 が 増 える 一 方 であった 歴 代 政 権 が 実 行 した 経 済 対 策 ( 一 般 予 算 以 外 )は 以 下 のようになっている 1998 年 11 月 ~99 年 11 月 小 渕 政 権 緊 急 経 済 対 策 減 税 7.6 兆 円 経 済 新 生 対 策 中 小 企 業 支 援 6.5 兆 円 2000 年 10 月 森 政 権 新 発 展 政 策 中 小 企 業 支 援 3.9 兆 円 2001 年 10 月 小 泉 政 権 行 革 先 行 プログラム 中 小 企 業 支 援 1.0 兆 円 2001 年 12 月 小 泉 政 権 緊 急 対 応 プログラム IT 推 進 2.6 兆 円 2002 年 12 月 小 泉 政 権 行 革 加 速 プログラム 雇 用 対 策 起 業 支 援 3.0 兆 円 2008 年 8 月 福 田 政 権 安 心 実 現 緊 急 総 合 対 策 起 業 資 金 繰 り 対 策 1.8 兆 円 2008 年 10 月 麻 生 政 権 生 活 対 策 定 額 給 付 金 地 方 対 策 1.8 兆 円 2009 年 4 月 麻 生 政 権 追 加 景 気 対 策 雇 用 環 境 医 療 介 護 1.8 兆 円 2009 年 12 月 鳩 山 政 権 緊 急 経 済 対 策 住 宅 エコポイント 雇 用 支 援 7.2 兆 円 合 計 37.2 兆 円 2010 年 菅 政 権 経 済 対 策???? 1.7 兆 円 そして 政 府 の 支 出 の 増 大 と 景 気 停 滞 による 税 収 の 減 少 により 財 政 赤 字 が 大 きく 膨 らんだ 以 下 のグラフは 支 出 と 税 収 を 比 較 したものである ワニの 口 と 呼 ばれ 差 が 拡 大 している 様 子 をワニが 口 を 開 いているようだと 揶 揄 したもので 早 く 口 を 閉 じる 政 策 が 必 要 であると 訴 えている 一 時 自 民 党 末 期 政 権 で 出 省 方 向 に 動 き 出 したが 最 近 の 政 局 より 政 策 バラマキ 政 策 が 実 施 されたため 口 は 大 きく 開 き 始 めてきている 3

政 府 の 赤 字 国 債 (= 特 例 国 債 ) 発 行 額 は 増 える 一 方 である 2010 年 8 月 20 日 (:http://engli sh.ike1.com/tb.htm)の 赤 字 額 は 941 兆 円 となっている ( 注 意 :この 数 値 は 集 計 方 法 範 囲 により 大 きな 差 がある リアルタイム 財 政 赤 字 カウンター10(http://www.kh-web.org/fin/)によれば 借 入 金, 政 府 短 期 証 券 を 含 む 日 本 全 体 の 債 務 残 高 :1113 兆 5000 億 円 国 および 地 方 の 長 期 債 務 残 高 :835 兆 9700 億 円 国 の 長 期 債 務 残 高 :637 兆 5700 億 円 となっている そして GDPに 対 する 割 合 を 示 すと 日 本 がダントツで 高 くなっている あまりの 大 きさに 6 月 のカナダのトロントで 開 か れていたG20サミットで 先 進 国 が 2013 年 までに 財 政 赤 字 を 半 減 させる 目 標 を 盛 り 込 んだ 首 脳 宣 言 を 採 択 したが 日 本 につ いては 債 務 残 高 は 大 きいものの 大 半 が 日 本 国 内 で 調 達 されているなどの 理 由 から 例 外 扱 いされるなど 対 処 方 法 がみつ からいほど 重 症 と 認 知 されてしまった 4

特 に 持 続 的 な 高 齢 化 社 会 の 形 成 により 1970 年 代 後 半 より 社 会 福 祉 関 係 の 支 出 持 続 的 に 拡 大 している 2010 年 度 の 一 般 会 計 予 算 は 史 上 最 高 額 の 92 兆 2992 億 円 新 規 国 債 は 44.3 兆 円 で 国 債 依 存 度 は 48%と 過 去 最 高 に 達 し た 内 社 会 保 障 費 に 占 める 割 合 が 46% 超 となっている( 一 般 会 計 予 算 に 中 から 法 律 で 決 まっている 地 方 交 付 金 や 国 債 償 還 費 を 除 いた 一 般 歳 出 との 比 率 ) そして 2011 年 度 も 同 額 の 予 算 を 予 定 しているが 社 会 保 障 費 の 自 然 増 が 1 兆 円 を 超 えているため 必 然 的 に 他 の 予 算 が 縮 小 されることになる 年 金 や 医 療 は 政 府 が 全 額 負 担 している 訳 ではなく 各 基 金 が 国 民 から 保 証 料 を 徴 収 してその 中 から 給 付 を 行 っている ( 政 府 は 一 部 を 負 担 しているのである) 社 会 保 障 費 全 体 の 給 付 額 を2025 年 まで 表 すと 以 下 のようになっている 2010 年 で 約 10 兆 円 国 民 所 得 の 25%となっている 出 典 国 税 庁 HPhttp://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/ gakushu/h atten/page04.html 5

日 本 型 デフレーション(デフレ)とは 一 般 にデフレ:デフレーションとは 物 価 が 下 落 する 現 象 を 指 す 一 見 好 ましいように 思 われるが 生 産 技 術 や 新 素 材 開 発 などのイノベーションによる 物 価 の 下 落 なら 良 いが 現 実 には 売 れないから 安 くする ことで 物 価 が 下 がっているのである これは 企 業 の 利 益 を 圧 迫 し 最 終 的 には 労 働 者 の 賃 金 を 引 き 下 げることになり 製 品 価 格 賃 金 減 少 を 通 して 国 内 生 産 が 縮 小 し 経 済 活 力 が 沈 下 してゆく 状 態 に 陥 っている 最 近 の 報 道 では 米 欧 経 済 が 日 本 型 デフレ に 陥 る 懸 念 が 出 てきたといわれている 日 本 は 1990 年 代 前 半 のバ ブル 崩 壊 で 企 業 の 債 務 が 膨 張 し 企 業 は 返 済 のために 賃 金 と 投 資 を 抑 制 した その 結 果 投 資 個 人 消 費 が 落 ち 込 み 慢 性 的 な 需 要 不 足 に 陥 った 現 在 の 米 経 済 は リーマンショック 後 政 府 の 経 済 対 策 で 企 業 業 績 は 持 ち 直 しているが 雇 用 拡 大 にはつながっていない 家 計 は 住 宅 価 格 下 落 による 債 務 を 抱 え 返 済 のため 貯 蓄 にお 金 を 回 し 消 費 がしぼ んでいる 企 業 の 投 資 意 欲 も 低 下 しており 需 要 が 生 まれなくなっている 消 費 者 物 価 指 数 は 1966 年 以 来 の 歴 史 的 な 低 水 準 で 推 移 している 欧 州 は 財 政 赤 字 削 減 に 向 けた 緊 縮 財 政 に 取 り 組 んでいる これが 賃 金 低 下 を 招 き 景 気 の 腰 折 れや 消 費 者 物 価 の 下 落 につながっていく 可 能 性 がある 上 記 の 事 が 日 本 に 起 こっているのである バブル 崩 壊 により 土 地 株 債 券 美 術 品 などの 資 産 価 格 の 下 落 企 業 家 計 の 債 務 が 膨 張 投 資 消 費 が 低 調 賃 金 低 下 圧 力 需 給 ギャップ 拡 大 ( 供 給 が 需 要 を 上 回 る) 値 引 き 販 売 (デフレ)により 物 価 の 下 落 企 業 収 益 悪 化 投 資 消 費 が 低 迷 賃 金 低 下 圧 力 この 回 転 (スパイラル)に 落 ち 込 んでいる 日 本 の 物 価 変 動 を 見 てみる 2000 年 を 10としてグラフを 見 てみると 1980 年 から1998 年 までは 上 昇 しているが それ 以 降 は 下 降 している 1999 年 からがデフレ 時 代 といえる 10を 下 回 ると 物 価 が 下 がっている 事 を 示 す デフレが 悪 いならインフレ(インフレーション)がよいのかといえば そのような 事 はない 経 済 成 長 と 関 係 で 安 定 インフ レが 望 ましいとされている 最 近 ではそのような 状 態 をソフトなインフレとしてリフレ(リフレーション)と 呼 ぶ 事 がある リフレ ーションとは 通 貨 再 膨 張 政 策 で お 金 を 沢 山 に 供 給 して 経 済 を 活 性 化 させ 経 済 回 復 を 目 指 す 政 策 といえる しかし その 実 現 性 には 懐 疑 的 意 見 が 多 い 6

経 済 状 況 経 済 用 語 で 使 われる GDP( 国 内 総 生 産 )について 考 える 経 済 学 では 三 面 等 価 の 原 則 という 言 葉 があり 生 産 と 所 得 と 支 出 は 一 致 しなければならない( 個 人 企 業 ベースではなく 国 民 全 体 の 話 ) 名 目 GDPとは 実 際 に 手 にしている 金 額 である 一 方 実 質 GDPは 名 目 GDPを 物 価 変 動 で 除 した 金 額 であり 実 感 としたてはこちらが 国 民 に 影 響 を 与 え ているといわれている 最 近 給 料 は 上 がらないが 生 活 はそれほど 困 窮 しないな などと 感 じていれば それは 物 価 が 下 がり 出 費 が 少 なくて 生 活 できてるからなのである しかし 名 目 GDPが 低 いままだと 手 取 り 収 入 が 低 迷 し お 金 を 使 う 気 が 起 こらない 気 持 ちになる 財 布 の 中 が 豊 かになれば 多 少 物 価 が 上 がっても お 金 を 使 う 気 になる のである この ように 名 目 GDPが 低 迷 することは 国 民 の 消 費 に 悪 影 響 を 与 え 企 業 の 生 産 の 委 縮 を 生 み 出 し 経 済 が 停 滞 することに なる まさに 今 の 日 本 経 済 が 陥 っている 状 況 なのである 経 済 成 長 を 見 てみる まずは 肌 身 で 感 じる 経 済 成 長 である 名 目 GDPは バブル 崩 壊 の 1990 年 で 中 折 れし 1997 年 からは 停 滞 している 一 方 物 価 の 変 動 を 考 慮 した 実 質 GDPは 191 年 が 変 動 点 であるが その 後 も 順 調 に 成 長 している 名 目 と 実 質 の GDPの 差 デフレーターは 1998 年 以 降 はデフレ 傾 向 を 示 している 7

今 度 はドル 表 示 で 名 目 GDPを 評 価 してみると 4~5 兆 ドルの 間 で 変 化 している 円 ベースでは 1997 年 以 降 大 きく 変 化 指 定 なので これは 為 替 の 変 動 を 反 映 しているためである 同 期 間 の 為 替 変 動 を 示 す グラフを 反 転 して 眺 めてみて ください 8

日 本 のビジネス 状 況 2000 年 代 に 入 り 企 業 業 績 が 史 上 最 高 を 記 録 する 事 態 続 いているが 一 方 でビジネスマンの 生 活 は 成 果 主 義 や 能 力 主 義 が 導 入 され 古 き 良 き 時 代 の 年 功 序 列 で 毎 年 自 動 的 に 給 料 が 上 がるなどということは 夢 物 語 になってしまった 2009 年 10-12 月 期 の 法 人 企 業 統 計 によると 企 業 の 経 常 利 益 はリーマン ショック 直 後 で 急 激 に 落 ち 込 んだ08 年 10-12 月 期 に 比 べ 2 倍 の 10 兆 3763 億 円 になった 10 四 半 期 ぶりの 増 益 だった 売 上 高 は 減 ったものの コスト 削 減 で 売 上 原 価 を 圧 縮 させた 一 方 で 設 備 投 資 は 17.3% 減 と 11 期 連 続 で 前 年 同 期 を 下 回 り 投 資 にはなお 慎 重 な 姿 勢 を 崩 してい ないことを 示 した 企 業 は TOBや M&Aに 配 慮 して 配 当 重 視 の 傾 向 を 鮮 明 にしている 2002 年 以 降 アメリカの 景 気 回 復 に 支 えられる 形 で 日 本 の 経 済 も 回 復 期 に 入 った 日 本 企 業 は 売 上 利 益 とも 順 調 に 回 復 し 実 感 なき 景 気 回 復 といわれはしたが 経 済 はリーマンショック 前 までは 好 調 だった しかし この 間 に 労 働 者 に 起 こったことは 賃 金 上 昇 がなかったことである 以 下 のグラフは 連 合 が 2009 年 12 月 に 発 表 した 労 働 者 の 賃 金 の 推 移 を 表 したものである 9

集 計 には 管 理 職 は 含 まれていない また 理 論 上 の 水 準 上 昇 率 とは 従 業 員 の 年 齢 を 勘 案 して 定 期 昇 給 分 を 排 除 した 数 値 である このようにして 見 ると1998 年 以 降 実 感 的 賃 金 はマイナスとなっている 2007 年 になって 企 業 業 績 を 反 映 し た 賃 金 へ 回 復 したが その 後 は 逆 戻 りしてしまった 一 方 で 企 業 活 動 から 労 働 者 へ 配 分 される 労 働 分 配 率 は 1990 年 代 は 上 昇 し その 後 景 気 回 復 で 減 少 している 労 働 分 配 率 は 高 ければ 良 い 事 はない 企 業 費 用 の 多 くを 賃 金 へ 当 てるとは それだけ 儲 け が 少 ないことであり 労 働 分 配 率 が 異 常 に 高 くなると 企 業 は 破 綻 する 日 本 では 65% 程 度 が 平 均 値 である そのようにしてグラフをみるとバブル 崩 壊 後 は 企 業 は 労 働 分 配 率 を 高 めて 賃 金 水 準 を 維 持 しようとしている 様 子 がうかがえる 先 進 国 の 経 済 成 長 が 著 しく 技 術 の 標 準 化 などより 製 品 品 質 が 生 産 国 で 大 差 ない 状 況 が 顕 在 化 する 一 方 先 進 国 と の 賃 金 差 による 生 産 コストの 差 が 明 確 になり 日 本 の 製 造 業 が 日 本 で 生 産 する 意 義 を 失 ってしまった 生 産 を 海 外 へ 移 転 する 事 態 が 発 生 し 国 内 産 業 の 空 洞 化 が 懸 念 された そこで 1999 年 労 働 者 派 遣 法 が 改 正 され 派 遣 先 の 拡 大 が 行 わ れ 2002 年 の 答 申 により2004 年 には 製 造 業 への 派 遣 が 解 禁 された 実 際 には 請 負 という 形 で 派 遣 行 為 がなされてい たことを 追 認 したのである 企 業 は 業 績 悪 化 のため 従 業 員 解 雇 と 新 規 採 用 抑 制 で 対 処 した そのため 労 働 市 場 は 失 業 者 が 増 大 する 一 方 低 賃 金 でも 働 くフリーターと 呼 ばれる 労 働 者 が 増 えた 10

家 計 の 対 応 高 齢 者 は 労 働 をせず 収 入 を 年 金 に 頼 っているため 景 気 の 悪 化 に 大 きな 影 響 を 受 けていないが 現 役 世 代 は 賃 金 抑 制 の 影 響 を 色 濃 く 受 け 大 幅 な 所 得 低 下 を 起 こし 全 体 として 1 割 程 度 のダウンを 起 こしている 11

所 得 の 減 少 は 貯 蓄 の 減 少 を 起 こしている 高 齢 者 はマイナス 貯 蓄 者 といわれ 預 金 を 引 き 出 して 生 活 に 使 用 するが 高 齢 化 によりマイナスが 増 加 して 貯 蓄 全 体 を 引 き 下 げている 貯 蓄 の 減 少 は 投 資 の 減 少 を 起 こし 景 気 低 迷 の 原 因 に なる 日 本 には 多 額 の 貯 蓄 があり その 使 い 道 がなく アメリカがその 資 金 を 狙 っている とテレビ 番 組 で 言 われることがある 真 意 は 分 らないが 現 実 には 預 金 として 金 融 機 関 に 預 けられているお 金 が 眠 っているわけではない 金 融 機 関 は 国 債 の 購 入 や 海 外 投 資 などで 運 用 しているのである そして 家 計 は 負 債 も 追 っている 純 資 産 を 30 兆 円 程 度 であるし 日 本 が 世 界 のお 金 持 ちといわれるが アメリカは 4300 兆 円 もあるのである 因 みに 3 位 はイギリスの 570 兆 円 (206 年 ) 12

今 後 の 政 策 このようなテーマで 論 じる 事 は 分 不 相 応 である 現 在 少 子 高 齢 化 により 日 本 経 済 はますます 縮 小 していきそうな 気 配 である GDPは 50 兆 円 を 頭 打 ち 伸 び 悩 み 人 口 も1 億 2 千 万 人 をピークに 減 少 し 始 めている 経 済 の 先 行 き 不 安 を 反 映 して 国 債 の 長 期 金 利 は 下 がりっぱなしである さらに 最 近 は 為 替 が 円 高 に 大 きく 振 られ 85 円 程 度 にまで 上 昇 してしまった リーマンショック 後 のアメリカは 経 済 立 て 直 しの 経 済 政 策 を 打 ったが 腰 砕 けになる 懸 念 が 出 始 めたため ドル 安 による 輸 出 拡 大 を 目 指 している EU は 財 政 悪 化 の 出 口 戦 略 のため ユーロ 安 による 輸 出 促 進 を 企 てている 日 本 はその 影 響 で 円 高 が 進 み 孤 立 しかねない 状 況 である このような 事 は 第 二 次 大 戦 前 の 近 隣 窮 乏 政 策 に 陥 ってしまう 恐 れがある 最 近 の 通 貨 供 給 量 と 円 ドル 為 替 推 移 を 下 のグラフで 確 認 すれば 最 近 の 円 高 は 金 融 政 策 が 掛 け 声 だけで 実 際 の 発 行 量 はそれほど 増 えていない 事 がわかる 13

過 去 に 日 本 政 府 は 2003 年 ~204 年 にかけて 為 替 介 入 を 行 った その 結 果 110~120 円 程 度 の 円 安 となり 日 本 の 景 気 は 回 復 に 向 かった 経 緯 がある 今 回 85 円 まで 上 昇 した 円 を 放 置 するとは 考 えられないが 政 府 は 介 入 を 行 う 資 金 への 責 任 が 持 てないのではないだろうか 為 替 介 入 は 政 府 が 短 期 国 債 を 発 行 し 市 場 より 円 を 集 める その 資 金 を 日 銀 他 を 経 由 してドル 買 いに 使 用 するのであるが 現 状 短 期 国 債 は 115 兆 円 にも 膨 らんでいる 円 高 が 悪 い 報 道 されているが 良 い 面 も 沢 山 ある 特 に 海 外 投 資 は 有 利 な 状 況 である この 際 企 業 が 海 外 に 積 極 的 に 投 資 を 行 い 資 源 確 保 などによる 実 物 獲 得 競 争 に 打 って 出 てはどうだろうか また 海 洋 開 発 など 日 本 近 海 の 資 源 開 発 も 良 いのではないか 日 本 の 貿 易 額 の 減 少 ははじまっている 一 方 で 海 外 投 資 による 所 得 が 増 えている このような 現 象 は 日 本 が 労 働 生 産 集 約 型 の 産 業 から 資 本 知 的 集 約 型 産 業 へ 大 きく 変 わってきたことである このまま 進 めばマーケットを 海 外 に 求 め る 製 造 業 は 日 本 で 活 動 しなくなり 研 究 開 発 や 生 産 設 備 生 産 などハイレベルな 少 数 の 労 働 者 だけが 働 く 労 働 市 場 に なってゆく そのほかの 労 働 者 はサービス 産 業 に 就 労 するか 土 木 建 設 など 国 内 市 場 でだけで 活 動 する 産 業 で 働 くこ とになる 国 内 産 業 だけで 日 本 経 済 を 維 持 することは 困 難 である 医 療 や 福 祉 が 産 業 の 中 心 になることはない 医 療 福 祉 は 日 本 の 経 済 を 支 える 大 きな 柱 にはなるが それだけで 経 済 は 成 長 できない やはり 付 加 価 値 を 輸 出 して 外 国 からの 収 14

入 を 得 て その 所 得 を 日 本 国 内 で 消 費 することが 豊 かさを 維 持 できるのである 日 本 は 輸 入 にも 大 きく 依 存 している 国 家 である それを 賄 うためにも 輸 出 産 業 はないがしろにはできない 家 電 製 品 や 自 動 車 は 中 国 や 東 南 アジアで 安 く 生 産 できる 時 代 になった 新 たな 成 長 が 勃 興 してくるまでは 我 慢 が 必 要 だろうし 新 たな 産 業 を 興 す 気 概 を 国 民 が 持 たなければならない モノマネ コピー キャッチ アップで 経 済 が 成 長 し た 時 代 はとっくに 終 わっているのだ また デフレを 脱 却 しようとして 日 銀 が 低 金 利 政 策 を 続 ければ 続 けるほど 国 民 の 間 には 低 金 利 へ 予 想 が 高 まりかえってデフレを 長 引 かせてしまうかもしれない このような デフレの 罠 説 はケインズ 経 済 学 的 なデ フレの 説 明 とはまったく 違 うが 低 金 利 政 策 一 辺 倒 も 考 えものである 15