第1部 総 説



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m07 北見工業大学 様式①

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

公表表紙

16 日本学生支援機構

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国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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小山市保育所整備計画

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就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

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18 国立高等専門学校機構

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 3 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 級 3 級 4 級 5 級 6 級 単 位 : ( ) 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 137, 163,7 4,9 31,4 71, 33,3 359,7 最 高 号 給 の 給 料 月 額

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第2分野 男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し、意識の改革

新 行 財 政 改 革 推 進 大 綱 実 施 計 画 個 票 取 組 施 策 国 や 研 究 機 関 への 派 遣 研 修 による 資 質 向 上 の 推 進 鳥 インフルエンザ 等 新 たな 感 染 症 等 に 対 する 検 査 技 術 の 習 得 など 職 員 の 専 門

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(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

道 内 シ ル バ ー 人 材 セ ン タ ー の 現 状 に つ い て は 契 約 金 額 に お い て は 請 負 契 約 で は 減 少 し た も の の シ ル バ ー 派 遣 事 業 の 大 幅 な 伸 び に よ り 5 年 ぶ り に 前 年 実 績 を 上 回 っ た が 会

3 体 制 整 備 等 (1) 全 ての 特 定 事 業 主 が 共 同 して 取 組 むものとする () 総 務 部 人 事 管 理 室 人 事 課 を 計 画 推 進 の 主 管 課 とし 全 ての 市 職 員 により 推 進 する (3) 実 施 状 況 を 把 握 し 計 画 期 間 中 で

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(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

スライド 1

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等


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17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

「一時預かり事業の実態について」の一部改正について

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有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 ( 単 位 : 円 ) 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 413,

Microsoft PowerPoint - 【資料5】社会福祉施設職員等退職手当共済制度の見直し(案)について

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

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( 注 )1 ラスパイレス 指 数 とは 全 地 方 公 共 団 体 の 一 般 行 政 職 の 給 料 月 額 を 一 の 基 準 で 比 較 するため の 職 員 数 ( 構 成 )を 用 いて 学 歴 や 経 験 年 数 の 差 による 影 響 を 補 正 し の 行 政 職 俸 給 表 (

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

別紙3

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

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とする (1) 多 重 債 務 や 過 剰 債 務 を 抱 え 返 済 が 困 難 になっている 人 (2) 債 務 整 理 を 法 律 専 門 家 に 依 頼 した 直 後 や 債 務 整 理 途 上 の 人 (3) 収 入 よりも 生 活 費 が 多 くお 金 が 不 足 がちで 借 金 に 頼

別 添 1 女 性 国 家 公 務 員 の 登 用 状 況 資 料 1 指 定 職 に 占 める 女 性 の 割 合 は3.0%( 平 成 27 年 11 月 1 日 現 在 ) ( 前 年 9 月 1 日 現 在 から0.2ポイント 増 ) 本 省 課 室 長 相 当 職 以 上 に 占 める 女


2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

07_住宅バウチャー(家賃補助)制度の表紙.doc

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41


Taro13-公示.jtd

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

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入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

 

3 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 概 要 (1) 価 格 カルテル 山 形 県 の 庄 内 地 区 に 所 在 する5 農 協 が, 特 定 主 食 用 米 の 販 売 手 数 料 について, 平 成 23 年 1 月 13 日 に 山 形 県 酒 田 市 所 在 の 全 国 農 業 協

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

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(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改

02【発出】280328福島県警察職員男女共同参画推進行動計画(公表版)

(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

(3) 福 祉 施 設 から 一 般 就 労 への 移 行 本 市 の 福 祉 施 設 利 用 者 の 中 で 平 成 24 年 度 に 一 般 就 労 により 退 所 した 人 は 3 人 です ここでいう 福 祉 施 設 とは 生 活 介 護 事 業 自 立 訓 練 事 業 ( 生 活 訓 練

厚 生 年 金 は 退 職 後 の 所 得 保 障 を 行 う 制 度 であり 制 度 発 足 時 は 在 職 中 は 年 金 を 支 給 しないこととされていた しかしながら 高 齢 者 は 低 賃 金 の 場 合 が 多 いと いう 実 態 に 鑑 み 在 職 者 にも 支 給 される 特 別

70 愛媛大学

少子化の急速な進行は、労働力人口の減少、高齢者比率の上昇や市場規模の縮小、現役世代の負担の増大などにより、経済成長へのマイナス効果や地域社会の活力低下、子どもの健全な成長への悪影響など、将来の我が国の社会経済に深刻な影響を与えると懸念されています

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 が 無 い た め 記 載 し て お り ま せ ん 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 A 公 務 員 給 与 B 較 差 A - B 勧 告 ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 国 の 改

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(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

2 条 ) ア 育 児 休 業 の 対 象 とならない 職 員 ( 法 第 2 条 及 び 条 例 第 2 条 関 係 ) (ア) 臨 時 的 に 任 用 される 職 員 (イ) 育 児 休 業 に 係 る 期 間 を 任 期 と 定 めて 採 用 された 職 員 (ウ) 勤 務 延 長 職 員 (

(3) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 5 年 月 日 現 在 ) 決 定 初 任 給 採 用 年 経 過 後 給 料 月 額 大 学 卒 7, 8, 一 般 行 政 職 短 大 卒 9,8 6, 高 校 卒, 8,5 () 職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

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1 はじめに 計 画 の 目 的 国 は 平 成 18 年 度 に 住 生 活 基 本 法 を 制 定 し 住 まいに 関 する 基 本 的 な 計 画 となる 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 )を 策 定 し 住 宅 セーフティネットの 確 保 や 住 生 活 の 質 の 向 上

Transcription:

第 9 次 山 梨 県 職 業 能 力 開 発 計 画 ~ やまなしの 産 業 を 担 う 人 材 の 育 成 ~ 平 成 23 年 10 月 山 梨 県

目 次 第 1 部 総 説 1 計 画 のねらい 1 2 計 画 の 期 間 1 第 2 部 職 業 能 力 開 発 をめぐる 社 会 経 済 の 変 化 1 労 働 力 需 給 構 造 の 変 化 2 2 労 働 力 供 給 面 の 変 化 2 (1) 若 年 者 2 (2) 女 性 3 (3) 高 齢 者 3 (4) 障 害 者 4 (5) 非 正 規 労 働 者 4 3 労 働 力 需 要 面 の 変 化 4 (1) 産 業 職 業 別 の 状 況 4 (2) 労 働 移 動 等 の 動 向 5 第 3 部 職 業 能 力 開 発 の 主 要 な 課 題 1 産 業 を 担 う 人 材 の 育 成 6 (1) 成 長 が 期 待 される 分 野 やものづくり 分 野 の 人 材 育 成 6 (2) 民 間 における 職 業 能 力 開 発 の 促 進 6 (3) 公 共 職 業 訓 練 の 充 実 6 2 職 業 生 涯 を 通 じたキャリア 形 成 支 援 の 推 進 7 3 技 能 の 振 興 7 4 特 別 な 支 援 を 必 要 とする 者 に 対 する 職 業 能 力 開 発 の 推 進 8 第 4 部 職 業 能 力 開 発 の 実 施 目 標 基 本 的 施 策 1 産 業 を 担 う 人 材 の 育 成 の 推 進 9 (1) 成 長 が 期 待 される 分 野 やものづくり 分 野 の 人 材 育 成 9 (2) 民 間 における 職 業 能 力 開 発 の 促 進 9 (3) 公 共 職 業 訓 練 の 充 実 10 1 県 立 職 業 能 力 開 発 施 設 10 2 ポリテクセンター 山 梨 13

(4) 山 梨 大 学 との 連 携 13 (5) 施 策 の 目 標 14 2 職 業 生 涯 を 通 じたキャリア 形 成 支 援 の 推 進 14 (1) 個 人 の 主 体 的 な 能 力 開 発 の 支 援 14 (2) 企 業 による 労 働 者 の 能 力 開 発 の 支 援 15 (3) キャリア 教 育 の 推 進 15 (4) 施 策 の 目 標 15 3 技 能 の 振 興 15 (1) 技 能 の 継 承 15 (2) 技 能 の 振 興 16 (3) 技 能 者 の 評 価 の 推 進 16 (4) 施 策 の 目 標 16 4 特 別 な 支 援 を 必 要 とする 者 に 対 する 職 業 能 力 開 発 の 推 進 16 (1) 長 期 失 業 者 に 対 する 能 力 開 発 16 (2) 学 卒 未 就 職 者 に 対 する 能 力 開 発 17 (3) ニート 等 の 若 年 者 に 対 する 能 力 開 発 17 (4) 障 害 者 への 支 援 17 (5) 母 子 家 庭 の 母 等 への 支 援 18 (6) 施 策 の 目 標 18 5 国 際 化 と 職 業 能 力 開 発 18 6 職 業 能 力 開 発 施 策 の 推 進 体 制 18 (1) 職 業 訓 練 の 実 施 体 制 の 整 備 18 (2) 関 連 行 政 分 野 における 施 策 との 連 携 の 強 化 19 (3) 行 政 評 価 を 通 じた 効 率 的 な 施 策 の 推 進 19 (4) 施 策 の 周 知 広 報 19

第 1 部 総 説 1 計 画 のねらい 本 県 では 国 の 職 業 能 力 開 発 基 本 計 画 に 基 づき 昭 和 46 年 以 降 8 次 にわたり 職 業 能 力 開 発 計 画 を 策 定 し 産 業 技 術 短 期 大 学 校 をはじめとする 県 立 職 業 能 力 開 発 施 設 における 職 業 訓 練 の 充 実 強 化 や 技 能 の 継 承 振 興 などの 施 策 を 展 開 してきた 近 年 第 一 次 第 二 次 産 業 から 第 三 次 産 業 へと 産 業 構 造 が 転 換 する 中 で 建 設 業 製 造 業 の 雇 用 が 縮 小 する 一 方 介 護 福 祉 医 療 子 育 て 情 報 通 信 観 光 環 境 分 野 等 今 後 の 成 長 が 期 待 される 産 業 での 雇 用 の 拡 大 が 見 られる また 中 国 や 東 单 アジア 諸 国 の 目 覚 しい 成 長 は 企 業 にとってアジアでの 巨 大 な 需 要 の 創 出 や 外 資 系 企 業 との 協 同 等 の 企 業 戦 略 の 選 択 肢 を 増 やす 一 方 国 際 競 争 の 激 化 をもたらすなど 労 働 市 場 をめぐる 環 境 や 企 業 の 経 営 環 境 が 大 きく 変 化 してき ている こうした 状 況 下 において 今 後 成 長 が 期 待 される 分 野 や 県 内 の 基 幹 産 業 であ る 機 械 電 子 産 業 を 中 心 とした 国 際 競 争 力 を 有 するものづくり 分 野 における 人 材 育 成 を 図 ることが 喫 緊 の 課 題 となっている 県 では 平 成 20 年 6 月 には 産 業 界 教 育 界 労 働 界 などの 代 表 者 で 構 成 する 産 学 官 労 連 携 人 材 確 保 育 成 推 進 会 議 を 設 置 し 技 術 系 人 材 の 確 保 育 成 に 取 り 組 んでいる また 平 成 22 年 3 月 に 県 立 職 業 能 力 開 発 施 設 の 在 り 方 ビジョン を 策 定 し 専 門 課 程 については 富 士 東 部 地 域 に 産 業 技 術 短 期 大 学 校 都 留 キャンパスを 新 設 し 生 産 部 門 を 管 理 し 中 核 を 担 う 専 門 的 技 術 者 の 育 成 を 目 指 すとともに 普 通 課 程 短 期 課 程 については 企 業 や 求 職 者 のニーズを 踏 まえて 学 科 の 見 直 しを 行 う 中 で 職 業 訓 練 全 般 の 充 実 強 化 を 図 ることとした 平 成 23 年 3 月 には 山 梨 県 産 業 振 興 ビジョン を 策 定 し 本 県 の 今 後 成 長 が 期 待 さ れる 産 業 分 野 を 明 らかにするとともに 県 内 中 小 企 業 の 経 営 革 新 や 業 種 転 換 を 促 す 中 で 地 域 社 会 を 担 う 優 れた 人 材 の 確 保 育 成 を 図 る 必 要 があるとした こうした 情 勢 を 踏 まえ 第 9 次 山 梨 県 職 業 能 力 開 発 計 画 では 県 立 職 業 能 力 開 発 施 設 の 在 り 方 ビジョン の 方 向 性 に 沿 った 新 たな 職 業 能 力 開 発 の 推 進 体 制 の 整 備 や 産 業 を 担 う 人 材 の 育 成 確 保 職 業 生 涯 を 通 じたキャリア 形 成 支 援 など 職 業 能 力 開 発 施 策 の 中 期 的 な 基 本 的 方 向 を 策 定 するものである 2 計 画 の 期 間 この 計 画 の 期 間 は 平 成 23 年 度 から 平 成 27 年 度 までの 5 年 間 とする - 1 -

第 2 部 職 業 能 力 開 発 をめぐる 社 会 経 済 の 変 化 1 労 働 力 需 給 構 造 の 変 化 全 国 の 総 人 口 は 平 成 16 年 に1 億 2,779 万 人 とピークを 迎 えた 後 減 尐 局 面 に 入 っ ており 平 成 22 年 3 月 末 時 点 では1 億 2,705 万 人 となっている 今 後 も 人 口 減 尐 が 進 む ことが 予 測 されている こうした 人 口 減 尐 社 会 の 到 来 は 消 費 者 人 口 と 労 働 力 人 口 の 減 尐 という 需 要 と 供 給 の 両 面 で 縮 小 をもたらすことから 社 会 経 済 活 動 全 体 に 影 響 を 及 ぼすものと 推 測 される また 製 造 業 においては 経 済 のグローバル 化 を 背 景 に 労 働 集 約 的 な 部 分 を 中 心 に 海 外 移 転 が 進 み 知 識 集 約 的 な 産 業 への 移 行 や 産 業 の 空 洞 化 といった 現 象 が 生 じ ている こうした 社 会 経 済 状 況 の 変 化 により 高 度 な 専 門 技 術 やノウハウを 持 った 人 材 へ の 需 要 が 高 まる 一 方 非 正 規 労 働 者 の 増 加 や 賃 金 格 差 の 拡 大 など 職 業 能 力 開 発 を めぐる 様 々な 問 題 が 顕 在 化 してきている 2 労 働 力 供 給 面 の 変 化 本 県 の 平 成 21 年 の 合 計 特 殊 出 生 率 は 1.31 と 全 国 平 均 を 下 回 り 尐 子 化 が 一 段 と 進 行 しているとともに 人 口 も 平 成 11 年 の 89 万 3 千 人 をピークに 減 尐 に 転 じてお り 平 成 27 年 には 85 万 3 千 人 平 成 32 年 には 82 万 9 千 人 となり 高 齢 化 率 は 30% を 超 えると 推 計 されている このような 急 激 な 尐 子 高 齢 化 の 進 展 に 伴 い 本 県 の 就 業 者 数 も 減 尐 することが 見 込 まれる 総 人 口 に 対 する 生 産 年 齢 人 口 の 割 合 をみると 平 成 22 年 の 62%が 平 成 27 年 に 60% 平 成 32 年 には 58%に 減 尐 することが 予 測 されている (1) 若 年 者 若 年 者 の 雇 用 情 勢 については 完 全 失 業 率 が 相 対 的 に 高 い 水 準 で 推 移 しており 平 成 22 年 における 全 国 の 状 況 は 全 体 の 失 業 率 が 5.1%であるのに 対 し 15 歳 から 19 歳 までの 完 全 失 業 率 は 9.6% 20 歳 から 24 歳 までの 完 全 失 業 率 は 9.1%となって いる 県 内 の 平 成 23 年 3 月 卒 業 の 高 校 新 卒 者 の 就 職 内 定 率 は 95.6%と 前 年 同 期 に 比 べ 2.2 ポイント 上 回 っており 大 学 新 卒 者 の 就 職 内 定 率 も 87.4%と 前 年 同 期 を 3.1 ポ イント 上 回 るなど 若 干 持 ち 直 しているものの 東 日 本 大 震 災 の 影 響 もあり 若 年 者 の 雇 用 情 勢 は 依 然 として 厳 しい 状 況 にある - 2 -

全 国 におけるフリーター *の 数 は 平 成 15 年 の 217 万 人 をピークに5 年 連 続 で 減 尐 したものの 平 成 21 年 には 178 万 人 と6 年 ぶりに 増 加 し 平 成 22 年 には 183 万 人 と 更 に 増 えている また 教 育 も 訓 練 も 受 けず 就 労 もしていないニート 状 態 ** の 若 者 の 数 (15~34 歳 の 若 年 無 業 者 )は 平 成 22 年 において 60 万 人 と 依 然 として 高 止 まりしている 中 で 本 県 における 若 年 無 業 者 数 の 推 計 値 は 平 成 14 年 の 4,300 人 から 平 成 19 年 の 3,500 人 に 減 尐 している *フリーター:アルバイトやパートタイマーなど 正 社 員 以 外 の 就 労 形 態 で 生 計 を 立 ててい る 15 歳 から 34 歳 の 者 **ニート: 職 に 就 かず 求 職 活 動 もせず 通 学 もしていない15 歳 から34 歳 の 無 業 者 (2) 女 性 女 性 の 雇 用 者 数 は 昭 和 60 年 以 降 増 加 しており 今 後 もこの 傾 向 は 続 くものと 見 込 まれる 平 成 19 年 就 業 構 造 基 本 調 査 によると 本 県 の 雇 用 者 数 37 万 9 千 人 のうち 女 性 は 16 万 6 千 人 で 前 回 の 平 成 14 年 調 査 より 1 万 7 千 人 増 え 雇 用 者 総 数 の 43.9%を 占 めている また 平 成 22 年 度 の 女 性 求 職 者 は 新 規 求 職 者 全 数 の 50.9%に 及 び 就 労 意 欲 の 高 さが 窺 える こうした 中 最 近 は 離 婚 や 未 婚 女 性 の 出 産 の 増 加 などの 理 由 から 母 子 世 帯 が 増 加 しており 平 成 20 年 の 調 査 では 前 回 の 平 成 16 年 調 査 より 10.6% 増 えて 7,739 世 帯 となっている (3) 高 齢 者 全 国 における 高 齢 者 の 就 業 率 は 男 性 は 55 歳 から 59 歳 までが 88.0% 60 歳 か ら 64 歳 までが 70.6% 65 歳 から 69 歳 までが 46.8%で 女 性 は 55 歳 から 59 歳 ま でが 61.2% 60 歳 から 64 歳 までが 44.2% 65 歳 から 69 歳 までが 26.9%となって おり 60 歳 を 過 ぎても 多 くの 高 齢 者 が 就 業 している 本 県 における 労 働 力 人 口 全 体 に 占 める 65 歳 以 上 の 割 合 は 平 成 2 年 8.8% 平 成 7 年 10.3% 平 成 12 年 10.8% 平 成 17 年 11.6%と 年 々 増 加 しており 今 後 も 引 き 続 き 増 加 していくものと 見 込 まれる こうした 中 企 業 の 67.5%が 契 約 社 員 やパート アルバイトなど 何 らかの 形 態 で 定 年 後 も 雇 用 すると 回 答 していることから 職 業 生 涯 の 長 期 化 が 窺 える - 3 -

(4) 障 害 者 本 県 における 平 成 22 年 度 末 の 障 害 者 数 は 身 体 障 害 知 的 障 害 精 神 障 害 合 わせ て 51,993 人 となっている 県 内 民 間 企 業 (56 人 以 上 規 模 )の 障 害 者 の 実 雇 用 率 は 平 成 22 年 は 1.67%で 前 年 より 0.06 ポイント 上 昇 しているものの 全 国 平 均 1.68%を 下 回 っている また 50.4%の 企 業 は 法 定 雇 用 率 1.8%を 達 成 していない 一 方 厳 しい 雇 用 情 勢 下 においても 障 害 者 の 就 労 意 欲 は 年 々 高 まりを 見 せてお り 障 害 者 の 新 規 求 職 申 込 件 数 は 平 成 19 年 度 が 785 人 平 成 20 年 度 が 844 人 平 成 21 年 度 が 886 人 と 増 加 している (5) 非 正 規 労 働 者 バブル 崩 壊 以 降 の 雇 用 情 勢 の 悪 化 の 中 で 非 正 規 労 働 者 は 近 年 増 加 している 県 内 の 非 正 規 労 働 者 の 労 働 者 全 体 に 占 める 割 合 は 平 成 14 年 には 28.6%であった が 平 成 19 年 には 33.5%に 上 昇 している 内 訳 を 性 別 で 見 ると 非 正 規 労 働 者 全 体 の 7 割 程 度 を 女 性 が 占 め 男 性 は 全 体 の 3 割 前 後 であるが 平 成 14 年 から 平 成 19 年 までの 増 加 割 合 を 見 ると 女 性 の 20%に 対 して 男 性 は 31%と 女 性 より 10 ポイ ント 以 上 高 くなっている 労 働 者 が 非 正 規 雇 用 の 就 業 形 態 を 選 んだ 理 由 に 関 する 国 の 調 査 結 果 * を 見 ると 平 成 19 年 においては 自 分 の 都 合 のよい 時 間 に 働 きたいから(42.0%) 家 計 の 補 助 学 費 等 を 得 たいから(34.8%) 正 社 員 として 働 ける 会 社 がなかったから (18.9%) などとなっているが その 中 で 正 社 員 として 働 ける 会 社 がなかったか ら と 答 えた 割 合 は 平 成 11 年 の 14.0%から 4.9 ポイント 上 昇 している 非 正 規 から 他 の 就 業 形 態 に 変 わりたいとする 者 の 割 合 は 平 成 11 年 の 13.5%か ら 平 成 19 年 は 30.6%に 上 昇 しており そのうち 90.9%は 正 社 員 になりたいと 答 え ている * 国 の 調 査 結 果 : 就 業 形 態 の 多 様 化 に 関 する 総 合 実 態 調 査 ( 平 成 19 年 度 厚 生 労 働 省 ) 3 労 働 力 需 要 面 の 変 化 (1) 産 業 職 業 別 の 状 況 本 県 における 産 業 別 の 労 働 力 の 推 移 を 見 ると 第 一 次 産 業 の 就 業 者 の 全 体 に 占 める 割 合 は 平 成 2 年 11.7% 平 成 7 年 9.9% 平 成 12 年 8.8% 平 成 17 年 は 8.5%と 長 期 にわたり 減 尐 を 続 けている 第 二 次 産 業 の 就 業 者 数 は 昭 和 60 年 から 平 成 2 年 までは 増 加 傾 向 で 推 移 してき - 4 -

たが 就 業 者 全 体 に 占 める 割 合 は 平 成 7 年 に 35.3%であったものが 景 気 の 低 迷 等 により 平 成 12 年 には 34.1% 平 成 17 年 には 30.6%と 減 尐 傾 向 に 転 じている 第 三 次 産 業 については 就 業 者 数 全 体 に 占 める 割 合 とも 増 加 傾 向 で 推 移 して きており 医 療 福 祉 の 生 活 支 援 分 野 教 育 産 業 分 野 ビジネスサービス 分 野 な どの 拡 大 を 背 景 に 平 成 12 年 は 57% 平 成 17 年 は 60.1%と 増 加 している 平 成 22 年 に 行 ったニーズ 調 査 * の 中 で 雇 用 している 労 働 者 数 と 現 時 点 で 補 充 が 必 要 と 考 えられる 労 働 者 数 を 調 査 しているが その 結 果 を 職 種 別 でみると 管 理 監 督 者 専 門 技 術 者 が 高 い 数 値 となっている *ニーズ 調 査 : 専 門 職 種 別 労 働 者 需 給 状 況 及 び 職 業 能 力 開 発 に 関 するニーズ 調 査 ( 平 成 22 年 度 山 梨 県 産 業 人 材 課 ) (2) 労 働 移 動 等 の 動 向 尐 子 高 齢 化 の 進 展 や 就 業 者 数 の 減 尐 に 伴 う 産 業 構 造 の 変 化 により 労 働 力 需 給 構 造 は 著 しく 変 動 している 前 述 のとおり 産 業 別 の 就 業 者 は 第 1 次 産 業 第 2 次 産 業 が 減 尐 第 3 次 産 業 が 増 加 傾 向 にあり ( 独 ) 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 が 政 府 の 新 成 長 戦 略 の 目 標 値 を 踏 まえて 実 施 した 産 業 別 就 業 者 数 の 将 来 推 計 においても 平 成 32 年 の 推 計 就 業 者 数 は 医 療 福 祉 情 報 通 信 業 の 分 野 で 増 加 すると 見 込 まれている 企 業 側 でも 成 長 が 期 待 できる 分 野 として 環 境 関 連 医 療 福 祉 関 連 情 報 通 信 関 連 といった 分 野 を 挙 げており 今 後 もこの 動 きが 加 速 し 産 業 間 に おける 労 働 移 動 が 増 加 するものと 見 込 まれる - 5 -

第 3 部 職 業 能 力 開 発 の 主 要 な 課 題 1 産 業 を 担 う 人 材 の 育 成 (1) 成 長 が 期 待 される 分 野 やものづくり 分 野 の 人 材 育 成 山 梨 県 産 業 振 興 ビジョン では 成 長 が 期 待 される 分 野 として 地 域 資 源 を 活 用 した 産 業 分 野 など5つの 分 野 を 挙 げており ものづくり 分 野 としては クリーンエ ネルギー 関 連 産 業 スマートデバイス * や 複 合 素 材 環 境 素 材 に 関 連 する 部 品 加 工 産 業 生 産 機 器 システム 産 業 を 位 置 づけている 産 業 構 造 が 変 化 し 国 際 競 争 が 激 化 する 中 これまで 蓄 積 してきた 技 術 や 人 材 を 活 かしながら 経 済 社 会 が 持 続 的 な 発 展 を 続 け 雇 用 を 確 保 していくためには 成 長 が 期 待 される 分 野 やものづくり 分 野 の 人 材 育 成 に 強 力 に 取 り 組 む 必 要 がある また 長 い 歴 史 に 培 われ 地 域 に 根 を 張 った 本 県 地 場 産 業 等 においても 成 長 に 向 けた 主 体 的 な 経 営 革 新 や 人 材 育 成 の 取 り 組 みが 重 要 となる *スマートデバイス: 革 新 的 な 機 能 を 有 し 長 期 の 優 位 性 を 保 持 できる 超 精 密 超 微 細 な 高 機 能 部 品 インターネットに 接 続 して 様 々な 用 途 に 使 える 電 子 機 器 の 呼 び 名 として 用 いられる (2) 民 間 における 職 業 能 力 開 発 の 促 進 技 術 革 新 の 進 展 等 企 業 を 取 り 巻 く 環 境 が 急 激 に 変 化 する 中 で 企 業 は 長 期 的 視 点 に 立 ち 計 画 的 なOJT( 業 務 の 遂 行 過 程 内 において 行 う 職 業 訓 練 )も 含 めた 職 業 能 力 開 発 に 計 画 的 に 取 り 組 むことが 一 層 重 要 になっている また 企 業 は 労 働 者 の 自 発 的 な 職 業 能 力 開 発 の 取 り 組 みに 対 して 必 要 な 支 援 を 行 うよう 努 めるこ とが 重 要 である しかしながら 時 間 的 余 裕 がない 事 業 所 内 の 教 育 体 制 が 整 っていない など を 職 業 能 力 開 発 の 問 題 点 として 挙 げる 企 業 が 多 いことから こうした 労 働 者 の 職 業 キャリアの 形 成 に 際 しての 企 業 の 計 画 的 な 取 り 組 みに 対 し 助 成 制 度 等 の 支 援 を 維 持 強 化 することが 必 要 である (3) 公 共 職 業 訓 練 の 充 実 技 術 革 新 の 進 展 経 済 のソフト 化 やサービス 化 の 進 展 を 背 景 に 労 働 者 に 必 要 と される 能 力 も 急 激 に 変 化 してきており 職 務 に 必 要 な 実 践 的 な 技 能 知 識 に 加 え 幅 広 い 知 識 能 力 を 持 った 人 材 への 需 要 が 高 まっている こうしたニーズに 的 確 に 対 応 した 人 材 の 育 成 を 図 るためには 産 業 技 術 短 期 大 学 校 や 高 等 技 術 専 門 校 が 行 う 若 年 者 を 対 象 とした 職 業 訓 練 を 一 層 充 実 強 化 する 必 要 が ある - 6 -

また 離 転 職 者 を 対 象 とした 職 業 訓 練 では 早 期 就 業 につながるよう 企 業 や 求 職 者 のニーズに 迅 速 かつ 柔 軟 に 対 応 する 職 業 訓 練 が 求 められる 2 職 業 生 涯 を 通 じたキャリア 形 成 支 援 の 推 進 職 業 生 涯 の 長 期 化 や 働 き 方 の 多 様 化 等 が 進 む 中 労 働 者 の 段 階 的 体 系 的 な 職 業 能 力 の 開 発 向 上 を 促 し ひいては 人 材 の 育 成 確 保 や 労 働 生 産 性 の 向 上 等 につな げるためには 職 業 訓 練 の 充 実 強 化 を 支 援 するだけでなく 一 人 一 人 に 合 った 職 業 生 涯 を 通 じたキャリア 形 成 * を 支 援 していくことが 必 要 である このため それぞれの 職 業 キャリア 段 階 に 応 じたキャリア 形 成 の 機 会 を 提 供 する ことにより 産 業 構 造 の 変 化 や 国 際 競 争 が 激 化 する 中 でも 柔 軟 に 対 応 できる 人 材 を 育 成 するための 環 境 整 備 が 求 められている こうした 中 労 働 者 個 人 が 主 体 的 に 職 業 生 活 設 計 を 行 うとともに 職 業 訓 練 の 受 講 等 の 能 力 開 発 を 適 切 に 行 うことができるよう 教 育 訓 練 給 付 等 の 効 果 的 な 活 用 を 図 る 必 要 がある また 産 業 就 業 構 造 の 変 化 等 で 経 済 情 勢 が 変 化 する 中 にあっては 職 業 生 涯 に わたる 個 々 人 の 主 体 的 なキャリア 形 成 により 職 業 生 涯 の 節 目 において キャリア コンサルティング ** の 活 用 を 一 層 進 めて 行 くことが 重 要 である さらに 企 業 が 自 ら 労 働 者 の 能 力 開 発 を 行 うことは 企 業 が 求 める 人 材 の 育 成 に つながるものとして 重 要 である キャリア 教 育 については 若 年 者 雇 用 対 策 上 の 意 義 を 踏 まえ 教 育 機 関 との 連 携 のもと 初 等 中 等 教 育 から 本 格 的 な 進 路 決 定 に 至 るまでの 各 学 校 段 階 での 計 画 的 な キャリア 教 育 の 推 進 が 重 要 である 一 方 卒 業 後 も 生 涯 学 習 の 観 点 から 学 び 直 しの 機 会 を 提 供 する 等 教 育 施 策 と 密 接 に 連 携 が 必 要 である *キャリア 形 成 : 職 務 経 験 や 教 育 訓 練 の 受 講 等 を 積 み 重 ねていくことによる 段 階 的 な 職 業 能 力 の 形 成 **キャ リ ア コン サルテ ィ ン グ: 個 人 が その 適 性 や 職 業 経 験 等 に 応 じて 自 ら 職 業 生 活 設 計 を 行 い これ に 即 した 職 業 選 択 や 職 業 訓 練 等 の 職 業 能 力 開 発 を 効 果 的 に 行 う こ と が でき る よう 個 別 の 希 望 に 応 じ て 実 施 され る 相 談 そ の 他 の 支 援 3 技 能 の 振 興 若 年 者 を 中 心 としたものづくり 離 れや 熟 練 技 能 者 の 高 齢 化 団 塊 の 世 代 の 退 職 等 により 企 業 内 において 優 れた 熟 練 技 能 の 継 承 が 困 難 な 状 況 になっており 今 後 の 本 県 産 業 の 発 展 に 大 きな 影 響 を 及 ぼすことが 懸 念 されている このような 状 況 下 において 技 能 の 振 興 を 図 り 若 者 が 進 んで 技 能 労 働 者 を 目 指 - 7 -

すような 環 境 を 整 えるためには 県 民 の 間 に 技 能 尊 重 の 機 運 を 醸 成 することが 重 要 である そのためには 子 供 から 大 人 までが 気 軽 に 技 能 に 触 れ 技 能 の 大 切 さを 身 近 に 感 じる 機 会 を 設 けるほか 熟 練 技 能 者 を 指 導 者 とし 若 年 者 に 対 する 技 能 の 維 持 継 承 の 取 り 組 みなどを 進 めることが 必 要 である 4 特 別 な 支 援 を 必 要 とする 者 に 対 する 職 業 能 力 開 発 の 推 進 長 期 失 業 者 学 卒 未 就 職 者 ニート 等 の 若 年 者 母 子 家 庭 の 母 等 は 他 の 求 職 者 と 比 べて 技 能 のミスマッチや 知 識 技 能 経 験 の 不 足 等 により 就 職 が 困 難 な 状 況 にあり それぞれの 特 性 に 応 じた 訓 練 を 実 施 する 必 要 がある また 障 害 者 の 社 会 参 加 や 自 立 を 促 すため 障 害 者 の 雇 用 を 促 進 することは 社 会 全 体 として 重 要 な 課 題 であり 障 害 特 性 等 に 配 慮 した 訓 練 を 実 施 する 必 要 がある こうした 特 別 な 支 援 を 必 要 とする 者 に 対 し 職 業 訓 練 の 機 会 を 拡 充 するとともに きめ 細 やかな 職 業 能 力 開 発 の 実 施 が 求 められる - 8 -

第 4 部 職 業 能 力 開 発 の 実 施 目 標 基 本 的 施 策 1 産 業 を 担 う 人 材 の 育 成 の 推 進 (1) 成 長 が 期 待 される 分 野 やものづくり 分 野 の 人 材 育 成 国 では 産 業 構 造 の 変 化 に 対 応 し 国 際 競 争 力 を 強 化 するために 成 長 が 見 込 ま れる 分 野 における 人 材 育 成 を 戦 略 的 に 進 める 必 要 があるとして 訓 練 カリキュラム や 指 導 技 法 を 開 発 し その 普 及 を 図 るとしている 県 の 職 業 能 力 開 発 施 設 においてもそれらを 適 切 に 運 用 して 積 極 的 に 人 材 育 成 を 進 めていくとともに 訓 練 指 導 員 のスキルアップのための 研 修 の 受 講 機 会 を 拡 充 し 指 導 力 向 上 を 図 っていく ものづくり 分 野 の 人 材 育 成 は 高 レベルの 指 導 員 や 高 額 な 設 備 を 必 要 とするとい うものづくり 分 野 の 職 業 訓 練 の 特 性 から 個 々の 企 業 特 に 中 小 企 業 では 企 業 独 自 の 実 施 が 困 難 であり 民 間 教 育 訓 練 機 関 においても 実 施 は 困 難 であることから 引 き 続 き 公 共 職 業 訓 練 施 設 で 県 内 産 業 の 人 材 ニーズに 沿 った 技 術 技 能 を 習 得 させる 訓 練 を 実 施 していく このため 県 立 職 業 能 力 開 発 施 設 における 在 職 者 訓 練 特 にオーダーメイド 型 訓 練 * の 充 実 を 図 るとともに キャリア 形 成 促 進 助 成 金 や 認 定 職 業 訓 練 制 度 の 活 用 を 促 していく また 地 場 産 業 や 伝 統 産 業 の 分 野 においても 成 長 に 向 けて 引 き 続 き 人 材 の 育 成 を 支 援 していく *オーダーメイド 型 訓 練 : 企 業 と 協 議 して 訓 練 カリキュラムや 実 施 期 間 等 を 決 める 訓 練 (2) 民 間 における 職 業 能 力 開 発 の 促 進 企 業 内 において 段 階 的 体 系 的 な 職 業 能 力 開 発 を 計 画 的 に 進 める 観 点 から 国 や 関 係 機 関 と 連 携 しながら 事 業 内 職 業 能 力 開 発 計 画 の 策 定 及 びキャリア 形 成 促 進 助 成 金 制 度 の 活 用 を 促 進 するとともに 企 業 内 における 自 主 的 な 教 育 訓 練 の 充 実 を 図 るため その 中 核 的 な 役 割 を 担 う 職 業 能 力 開 発 推 進 者 の 選 任 を 促 進 し その 活 動 を 支 援 する また 認 定 職 業 訓 練 については 中 小 企 業 が 雇 用 する 労 働 者 の 職 業 能 力 開 発 の 機 会 を 確 保 するための 有 効 な 手 段 であるため 制 度 の 一 層 の 周 知 と 助 成 制 度 の 活 用 を 促 進 するとともに 山 梨 県 職 業 能 力 開 発 協 会 と 連 携 し 認 定 職 業 訓 練 の 実 施 体 制 の 強 化 訓 練 内 容 の 充 実 のための 指 導 援 助 を 行 う さらに キャリア 開 発 アドバイザーや 人 材 育 成 コンサルタントによる 相 談 などを - 9 -

行 う 職 業 能 力 開 発 サービスセンター の 活 用 促 進 を 図 っていく こうした 施 策 を 通 じて 労 働 者 の 職 業 経 歴 の 各 段 階 や 就 業 形 態 に 応 じた 職 業 能 力 の 開 発 向 上 を 支 援 する また 事 業 主 等 の 職 業 能 力 開 発 の 取 り 組 みを 支 援 する 中 核 施 設 である 中 小 企 業 人 材 開 発 センターについては ( 独 ) 雇 用 能 力 開 発 機 構 から 施 設 の 譲 渡 を 受 けて 平 成 23 年 度 から 山 梨 県 立 中 小 企 業 人 材 開 発 センター として 設 置 し 指 定 管 理 者 制 度 により 運 営 管 理 している 県 では 指 定 管 理 者 との 連 携 のもと 企 業 訪 問 や 業 界 団 体 を 通 じての 啓 発 など 様 々 な 広 報 手 段 を 通 じて 県 内 中 小 企 業 による 施 設 の 一 層 の 利 用 の 促 進 を 図 る さらに 今 後 は 成 長 が 期 待 される 介 護 福 祉 医 療 子 育 て 情 報 通 信 観 光 環 境 新 エネルギーなどの 分 野 を 中 心 に 事 業 主 等 が 行 う 職 業 訓 練 の 認 定 職 業 訓 練 化 や 助 成 制 度 の 活 用 を 促 進 し 企 業 内 における 人 材 の 育 成 確 保 を 支 援 する (3) 公 共 職 業 訓 練 の 充 実 1 県 立 職 業 能 力 開 発 施 設 職 業 能 力 開 発 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 が 大 きく 変 化 している 中 ものづくりの 現 場 を 担 う 技 術 者 には 新 技 術 への 対 応 問 題 解 決 能 力 など より 高 い 専 門 能 力 が 求 められている 産 業 界 からも 技 術 の 高 度 化 専 門 化 に 対 応 できる 人 材 や 即 戦 力 の 確 保 につな がる 訓 練 実 施 の 要 望 が 高 まってきたことを 踏 まえ 平 成 22 年 3 月 に 県 立 職 業 能 力 開 発 施 設 の 在 り 方 ビジョン を 策 定 した 同 ビジョンの 基 本 的 方 針 を 基 に 県 立 職 業 能 力 開 発 施 設 における 新 たな 推 進 体 制 の 整 備 を 進 めていく 新 たな 推 進 体 制 に 必 要 な 施 設 の 整 備 改 修 や 機 械 器 具 等 設 備 の 整 備 について 計 画 的 に 実 施 していく 職 業 能 力 開 発 施 設 における 人 材 育 成 資 源 を 最 大 限 活 用 して 県 立 職 業 能 力 開 発 施 設 と 産 業 界 との 交 流 や 他 の 高 等 教 育 機 関 等 との 連 携 を 推 進 する 地 域 社 会 や 産 業 界 等 に 開 かれた 施 設 となるよう 指 導 員 の 派 遣 や 技 術 指 導 児 童 生 徒 を 対 象 としたものづくり 講 座 の 開 催 施 設 設 備 の 開 放 や 相 談 コーナー の 設 置 など 専 門 ノウハウを 活 かしたサービスを 提 供 する ア 産 業 技 術 短 期 大 学 校 本 県 は 機 械 電 子 工 業 の 比 重 が 高 い 産 業 構 造 であるが 富 士 東 部 地 域 は 機 械 - 10 -

電 子 工 業 にかかる 事 業 所 数 や 従 業 員 数 製 造 品 出 荷 額 が 約 3 割 を 占 めており ものづくり 分 野 の 人 材 育 成 を 一 層 推 進 していく 必 要 がある こうした 地 域 の 人 材 育 成 の 要 請 に 応 えるため 富 士 東 部 地 域 に 産 業 技 術 短 期 大 学 校 都 留 キャンパスを 新 設 する 同 キャンパスに 専 門 課 程 として 生 産 部 門 を 管 理 し 中 核 を 担 う 専 門 的 技 術 者 を 育 成 する 生 産 技 術 科 と 電 子 技 術 科 の2 科 を 設 置 する 産 業 技 術 短 期 大 学 校 と 工 業 系 高 校 との 連 携 を 一 層 推 進 するため 連 携 カリキ ュラム 作 成 優 先 入 学 制 度 出 身 校 別 フォロー 等 の 取 り 組 みを 行 う 短 期 課 程 の 在 職 者 訓 練 については 経 済 情 勢 の 長 引 く 低 迷 などから 各 企 業 が 自 社 内 で 職 業 能 力 開 発 を 実 施 することが 困 難 な 状 況 であるため 企 業 ニーズに 応 じてカリキュラムを 作 成 するオーダーメイド 型 訓 練 など 多 様 なコースを 設 定 して 実 施 していく 現 在 都 留 高 等 技 術 専 門 校 が 行 っている 在 職 者 訓 練 は 産 業 技 術 短 期 大 学 校 都 留 キャンパスにおいて 引 き 続 き 実 施 する イ 都 留 高 等 技 術 専 門 校 産 業 技 術 短 期 大 学 校 都 留 キャンパス 設 置 に 伴 って 都 留 高 等 技 術 専 門 校 は 廃 止 する これに 伴 い 現 在 設 置 している 普 通 課 程 のうち 電 気 システム 科 は 第 二 種 電 気 工 事 士 資 格 が 取 得 できる 課 程 として 県 内 では 唯 一 国 から 養 成 施 設 の 指 定 を 受 けている 学 科 であり 電 気 職 種 関 連 における 人 材 育 成 の 推 進 に 効 果 的 である ことから 今 後 も 引 き 続 き 人 材 育 成 の 要 請 に 応 えていくことが 必 要 であるこ とから 峡 单 高 等 技 術 専 門 校 において 実 施 する 一 方 OAビジネス 科 については 民 間 教 育 訓 練 機 関 が 充 実 しているため 委 託 訓 練 や 民 間 教 育 訓 練 機 関 による 実 施 への 転 換 を 検 討 する 短 期 課 程 の 施 設 内 訓 練 については 定 員 充 足 率 就 職 率 関 連 就 職 率 を 指 標 に 民 間 教 育 訓 練 機 関 における 実 施 状 況 や( 独 ) 高 齢 障 害 求 職 者 雇 用 支 援 機 構 の 山 梨 職 業 能 力 開 発 促 進 センター(ポリテクセンター 山 梨 )との 役 割 分 担 などを 踏 まえて 他 の 県 立 職 業 能 力 開 発 施 設 で 引 き 続 き 実 施 するか 委 託 訓 練 への 転 換 や 民 間 教 育 訓 練 機 関 等 による 実 施 への 転 換 などを 進 める 短 期 課 程 の 委 託 訓 練 については 他 の 県 立 職 業 能 力 開 発 施 設 での 実 施 を 検 討 す る 短 期 課 程 の 在 職 者 訓 練 は 産 業 技 術 短 期 大 学 校 都 留 キャンパスにおいて 実 施 す る - 11 -

ウ 峡 单 高 等 技 術 専 門 校 現 在 普 通 課 程 は 自 動 車 整 備 科 建 築 科 の2 学 科 を 設 置 しているが この うち 自 動 車 整 備 科 については 二 級 自 動 車 整 備 士 の 受 験 資 格 が 取 得 できる 課 程 として 県 内 では 唯 一 国 から 養 成 施 設 の 指 定 を 受 けている 学 科 であり 自 動 車 関 連 職 種 における 人 材 育 成 の 推 進 に 効 果 的 であることから 今 後 も 引 き 続 き 人 材 育 成 の 要 請 に 応 えていく 一 方 建 築 科 については 企 業 求 職 者 のニーズの 減 尐 に 伴 い 定 員 割 れしてい る 状 況 にあることから 同 様 の 訓 練 を 行 っているポリテクセンター 山 梨 との 役 割 分 担 を 検 討 する また 前 述 のとおり 現 在 都 留 高 等 技 術 専 門 校 が 行 っている 電 気 システム 科 は 峡 单 高 等 技 術 専 門 校 において 引 き 続 き 実 施 する 短 期 課 程 の 施 設 内 訓 練 については 定 員 充 足 率 就 職 率 関 連 就 職 率 を 指 標 に 民 間 教 育 訓 練 機 関 における 実 施 状 況 やポリテクセンター 山 梨 との 役 割 分 担 などを 踏 まえて 委 託 訓 練 や 民 間 教 育 訓 練 機 関 等 による 実 施 への 転 換 などを 検 討 する 短 期 課 程 の 委 託 訓 練 については 多 様 なコースの 設 定 や 規 模 の 拡 大 など 施 設 内 訓 練 に 比 べより 機 動 的 な 対 応 が 可 能 であることから 今 後 雇 用 情 勢 に 柔 軟 に 対 応 するため ニーズを 的 確 に 把 握 し 随 時 訓 練 コースを 見 直 しながら 引 き 続 き 充 実 を 図 っていく 特 に OA IT 経 理 事 務 関 係 については ノウハウを 有 した 民 間 教 育 訓 練 機 関 が 多 数 存 在 することから 公 共 訓 練 から 民 間 訓 練 への 移 行 を 積 極 的 に 進 める 短 期 課 程 の 在 職 者 訓 練 については 引 き 続 き 多 様 なコースを 設 定 して 実 施 して いく エ 就 業 支 援 センター 短 期 課 程 の 施 設 内 訓 練 については 定 員 充 足 率 就 職 率 関 連 就 職 率 を 指 標 に 民 間 教 育 訓 練 機 関 における 実 施 状 況 を 踏 まえて 委 託 訓 練 や 民 間 教 育 訓 練 機 関 による 実 施 への 転 換 を 検 討 する 短 期 課 程 の 委 託 訓 練 については ニーズを 的 確 に 把 握 し 随 時 訓 練 コースを 見 直 しながら 充 実 を 図 っていく 特 に OA IT 経 理 事 務 関 係 については 民 間 訓 練 への 移 行 を 積 極 的 に 進 める 障 害 者 を 対 象 とする 総 合 実 務 科 は 障 害 者 の 自 立 促 進 につながる 訓 練 である - 12 -

ことから 引 き 続 き 実 施 する また 障 害 者 の 態 様 に 応 じた 多 様 な 委 託 訓 練 は 就 労 支 援 や 社 会 参 加 自 立 促 進 の 観 点 から 非 常 に 重 要 であることから 引 き 続 き 実 施 する 短 期 課 程 の 在 職 者 訓 練 については 多 様 なコースを 設 定 して 実 施 していく 2 ポリテクセンター 山 梨 離 転 職 者 訓 練 のアビリティコース( 施 設 内 訓 練 )については ものづくり 分 野 に 特 化 した 職 業 訓 練 特 に 本 県 産 業 の 中 心 となっている 製 造 業 に 関 連 した 機 械 加 工 金 属 加 工 電 気 電 子 建 築 系 などの 訓 練 を 実 施 し 次 のような 取 り 組 み を 進 めている 事 業 所 等 の 人 材 ニーズの 把 握 や 受 講 生 の 満 足 度 調 査 等 による 的 確 なカリキ ュラム 編 成 及 び 訓 練 の 質 の 一 層 の 向 上 さまざまな 就 職 支 援 ツールを 活 用 した 受 講 者 に 対 する 相 談 情 報 提 供 的 確 なキャリア コンサルティングによる 就 職 率 の 向 上 また 専 門 短 期 課 程 の 在 職 者 訓 練 については 事 業 所 及 び 事 業 主 団 体 の 人 材 ニ ーズに 基 づく 訓 練 コースの 設 置 体 系 的 段 階 的 な 人 材 育 成 の 相 談 援 助 の 実 施 及 びオーダーメイド 型 セミナーの 充 実 を 進 めている 事 業 主 等 が 行 う 教 育 訓 練 への 支 援 については 訓 練 技 法 等 に 関 する 相 談 情 報 提 供 及 び 施 設 設 備 の 貸 与 等 を 一 層 促 進 している 県 では ( 独 ) 高 齢 障 害 求 職 者 雇 用 支 援 機 構 と 連 携 し 公 共 職 業 訓 練 の 充 実 を 図 っていく (4) 山 梨 大 学 との 連 携 山 梨 大 学 では 県 や 関 係 団 体 の 要 請 を 踏 まえ 本 県 産 業 界 のリーダーとして 活 躍 できる 人 材 を 育 成 するため 平 成 21 年 度 工 学 部 に 地 域 産 業 リーダー 養 成 特 別 枠 を 設 置 し 学 生 に 対 して 特 別 演 習 や 特 別 インターンシップ * などを 実 施 している 県 では これらの 特 別 教 育 プログラムの 実 施 に 対 して 助 成 し また 県 機 械 電 子 工 業 会 でも 学 生 に 対 し 奨 学 一 時 金 を 支 給 している 今 後 も 引 き 続 き 企 業 のニーズを 的 確 に 把 握 しながら 産 学 官 労 が 連 携 して 本 県 産 業 を 担 う 技 術 系 人 材 の 確 保 育 成 を 図 っていく *インターンシップ: 在 学 中 に 実 際 の 企 業 で 就 業 体 験 を 行 うこと 又 はその 制 度 - 13 -

(5) 施 策 の 目 標 産 業 を 担 う 人 材 の 育 成 の 推 進 における 目 標 指 標 名 職 業 能 力 開 発 推 進 者 数 実 績 H18 H19 H20 H21 H22 18-22 平 均 H27 目 標 値 883 人 988 人 1,076 人 1,201 人 1,236 人 1,077 人 1,350 人 指 標 名 県 立 職 業 能 力 開 発 施 設 ( 専 門 課 程 普 通 課 程 ) 修 了 者 の 就 職 率 実 績 H18 H19 H20 H21 H22 18-22 平 均 H27 目 標 値 99.2% 100% 97.5% 97.6% 94.8% 97.6% 100% 指 標 名 県 離 転 職 者 訓 練 ( 施 設 内 ) 修 了 者 の 就 職 率 < 修 了 3か 月 後 > 実 績 H18 H19 H20 H21 H22 18-22 平 均 H27 目 標 値 69.5% 70.8% 60.4% 59.7% 61.2% 64.2% 80.0% 指 標 名 県 離 転 職 者 訓 練 ( 委 託 ) 修 了 者 の 就 職 率 < 修 了 3か 月 後 > 実 績 H18 H19 H20 H21 H22 18-22 平 均 H27 目 標 値 71.6% 81.8% 50.7% 62.9% 66.7% 65.0% 70.0% 2 職 業 生 涯 を 通 じたキャリア 形 成 支 援 の 推 進 (1) 個 人 の 主 体 的 な 能 力 開 発 の 支 援 労 働 者 個 人 が 主 体 的 に 職 業 生 活 設 計 を 行 うとともに その 下 で 職 業 選 択 や 職 業 訓 練 の 受 講 等 の 能 力 開 発 を 適 切 に 行 うことができるよう 教 育 訓 練 給 付 等 の 効 果 的 な 活 用 について 周 知 を 図 っていく また 職 業 生 涯 にわたる 個 々 人 の 主 体 的 なキャリア 形 成 の 取 り 組 みを 支 援 する 観 点 から 就 職 転 職 時 や 中 高 年 期 において 培 ってきた 職 業 資 産 を 活 かし 自 律 的 に キャリアの 見 直 しを 目 指 す 時 や 引 退 により 仕 事 以 外 の 活 動 を 中 心 とする 生 活 へと 転 換 する 時 等 職 業 生 涯 の 節 目 において ハローワークのキャリア コンサルティ ングの 効 果 的 な 活 用 の 周 知 やジョブ カードの 活 用 促 進 を 図 っていく また 在 職 者 のキャリア 形 成 や 求 職 者 と 企 業 の 職 業 能 力 のミスマッチを 解 消 する ために 効 果 的 な キャリアパスポート についても その 活 用 を 促 進 する - 14 -

(2) 企 業 による 労 働 者 の 能 力 開 発 の 支 援 企 業 自 らによる 労 働 者 の 能 力 開 発 を 促 進 するため キャリア 形 成 促 進 助 成 金 認 定 職 業 訓 練 制 度 等 のより 効 果 的 な 活 用 や 企 業 内 でキャリア 形 成 の 推 進 役 となる 人 材 の 育 成 等 を 促 進 し 労 働 者 の 能 力 開 発 やキャリア 形 成 支 援 のため 積 極 的 な 取 り 組 み が 進 められるよう 周 知 に 努 める また 設 備 訓 練 指 導 員 訓 練 ノウハウ 資 金 等 の 面 で 企 業 内 では 実 施 困 難 な 職 業 訓 練 については 企 業 ニーズに 即 して 個 別 に 実 施 するオーダーメイドによる 在 職 者 訓 練 の 実 施 や 訓 練 指 導 員 の 企 業 への 派 遣 等 を 効 果 的 に 実 施 し 在 職 者 のキャリア 形 成 や 労 働 生 産 性 の 向 上 を 図 っていく (3) キャリア 教 育 の 推 進 若 年 者 雇 用 対 策 上 の 意 義 を 踏 まえ 望 ましい 勤 労 観 職 業 観 の 育 成 のために 教 育 関 係 機 関 と 連 携 を 図 る 中 で 初 等 中 等 教 育 から 本 格 的 な 進 路 決 定 に 至 るまでの 各 学 校 段 階 での 計 画 的 なキャリア 教 育 の 推 進 を 働 きかけていく 特 に 高 校 においては 各 学 校 でキャリア 教 育 職 業 教 育 の 全 体 計 画 年 間 指 導 計 画 の 作 成 を 進 めるとともに キャリア 教 育 職 業 教 育 の 導 入 教 材 山 梨 に 生 きる を 教 育 課 程 に 位 置 づけた 取 り 組 みを 推 進 する また 県 内 企 業 と 連 携 し 高 校 における 企 業 見 学 やインターンシップを 促 進 する さらに 卒 業 後 も 生 涯 学 習 の 観 点 から 学 び 直 しの 機 会 を 提 供 する 等 教 育 施 策 と 密 接 に 連 携 して 職 業 能 力 開 発 施 策 を 展 開 する (4) 施 策 の 目 標 職 業 生 涯 を 通 じたキャリア 形 成 支 援 の 推 進 における 目 標 指 標 名 県 在 職 者 訓 練 におけるオーダーメイド 型 訓 練 の 実 施 コース 数 実 績 H18 H19 H20 H21 H22 18-22 平 均 H27 目 標 値 1 13 14 9 7 15 3 技 能 の 振 興 (1) 技 能 の 継 承 山 梨 県 職 業 能 力 開 発 協 会 技 能 士 団 体 教 育 機 関 等 と 連 携 し 1 級 技 能 士 や 高 度 熟 練 技 能 者 による 技 能 に 関 する 講 習 会 等 を 開 催 する また 技 能 検 定 や 各 種 試 験 講 習 及 び 公 的 機 関 や 民 間 が 行 う 教 育 訓 練 等 に 関 する 情 報 提 供 を 強 化 する - 15 -

さらに ものづくり 技 能 者 の 育 成 と 技 能 の 継 承 を 図 る 観 点 で 平 成 18 年 度 から 山 梨 県 技 能 士 会 連 合 会 に 委 託 して 実 施 している やまなし 匠 の 技 伝 承 塾 により 引 き 続 き 熟 練 技 能 者 の 技 術 技 能 の 若 年 者 への 伝 承 を 図 っていく (2) 技 能 の 振 興 山 梨 県 職 業 能 力 開 発 協 会 や 山 梨 県 技 能 士 会 連 合 会 と 連 携 し 技 能 検 定 制 度 の 一 層 の 普 及 を 図 り 特 に 技 能 者 を 目 指 す 高 校 生 や 産 業 技 術 短 期 大 学 校 学 生 若 年 技 能 労 働 者 に 対 し2 級 及 び3 級 技 能 検 定 の 受 検 を 促 進 する また 技 能 五 輪 全 国 大 会 や 技 能 グランプリへの 参 加 を 積 極 的 に 推 進 するとともに 卓 越 した 技 能 者 等 の 優 れた 技 能 者 の 表 彰 を 行 うことにより 広 く 社 会 一 般 に 技 能 尊 重 気 運 を 浸 透 し 技 能 の 重 要 性 の 理 解 を 図 る 加 えて 山 梨 県 職 業 能 力 開 発 協 会 や 山 梨 県 技 能 士 会 連 合 会 と 連 携 し 児 童 生 徒 や 保 護 者 地 域 住 民 に 対 し 技 能 に 関 する 体 験 教 室 などによるものづくり 体 験 の 機 会 を 提 供 する さらに 技 術 技 能 を 身 近 に 感 じ 職 業 意 識 を 醸 成 するため 業 界 団 体 や 県 内 企 業 と 連 携 し 大 学 高 校 におけるインターンシップを 推 進 する (3) 技 能 者 の 評 価 の 推 進 山 梨 県 職 業 能 力 開 発 協 会 と 連 携 し 技 能 検 定 等 の 公 的 資 格 の 普 及 啓 発 に 努 め 技 能 者 の 適 正 な 評 価 とそれに 見 合 った 処 遇 や 人 事 考 課 の 改 善 を 促 進 する また 資 格 や 職 業 訓 練 歴 などを 記 載 するキャリアパスポートは 企 業 における 労 働 者 の 能 力 評 価 や 雇 用 の 際 の 基 準 として 有 効 であることから その 活 用 を 促 進 する (4) 施 策 の 目 標 技 能 の 振 興 における 目 標 指 標 名 技 能 検 定 受 検 申 請 者 数 合 格 者 数 実 績 H18 H19 H20 H21 H22 18-22 平 均 H27 目 標 値 受 検 者 1,883 人 1,990 人 1,914 人 1,830 人 1,826 人 1,888 人 2,000 人 合 格 者 868 人 1,004 人 1,020 人 979 人 988 人 971 人 1,080 人 4 特 別 な 支 援 を 必 要 とする 者 に 対 する 職 業 能 力 開 発 の 推 進 (1) 長 期 失 業 者 に 対 する 能 力 開 発 長 期 失 業 者 については 技 能 のミスマッチ 等 により 就 職 困 難 な 状 況 にあることか - 16 -

ら スキルの 向 上 や 働 く 意 欲 の 向 上 等 を 含 めた 就 職 に 必 要 な 基 礎 的 及 び 実 践 的 な 職 業 能 力 を 高 めるための 訓 練 が 必 要 である 雇 用 保 険 を 受 給 できない 求 職 者 等 に 対 して 職 業 相 談 や 職 業 訓 練 給 付 金 の 支 給 な どを 行 う 求 職 者 支 援 制 度 により 国 と 連 携 して 失 業 者 や 非 正 規 雇 用 者 の 再 就 職 を 支 援 する (2) 学 卒 未 就 職 者 に 対 する 能 力 開 発 学 卒 未 就 職 者 については 円 滑 な 就 職 を 支 援 するため 知 識 技 能 経 験 の 不 足 を 補 い コミュニケーション 能 力 など 基 礎 的 能 力 を 向 上 するための 訓 練 を 実 施 していく また 求 職 者 支 援 制 度 により 国 と 連 携 して 学 卒 未 就 職 者 の 早 期 就 職 を 支 援 する (3) ニート 等 の 若 年 者 に 対 する 能 力 開 発 ニート 等 の 若 年 者 については 就 労 支 援 を 行 う 山 梨 県 若 者 サポートステーショ ン が 設 置 されているが きめ 細 かい 支 援 プログラムの 充 実 を 図 るとともに 地 域 の 関 係 機 関 専 門 家 とのより 幅 広 い 連 携 や 支 援 人 材 の 計 画 的 養 成 を 推 進 するなど 機 能 の 一 層 の 充 実 を 図 っていく また フリーターや 若 年 失 業 者 に 対 する 日 本 版 デュアルシステム * をはじめと する 若 年 者 訓 練 等 により 訓 練 受 講 機 会 の 充 実 を 図 る * 日 本 版 デュアルシステム: 企 業 における 実 習 と 教 育 訓 練 機 関 における 座 学 ( 企 業 におけ る 実 習 に 関 連 した 内 容 )を 並 行 的 に 実 施 する 訓 練 システム (4) 障 害 者 への 支 援 障 害 者 が 社 会 の 一 員 として 様 々な 分 野 で 活 躍 することができるようにするという ノーマライゼーションの 推 進 の 観 点 から 職 業 能 力 開 発 に 関 するきめ 細 かな 情 報 提 供 を 行 うとともに 職 業 安 定 機 関 や 教 育 機 関 等 と 連 携 し 訓 練 受 講 が 必 要 とされる 者 については 公 共 職 業 能 力 開 発 施 設 への 受 け 入 れを 推 進 する 就 業 による 自 立 を 支 援 するための 職 業 訓 練 については 知 的 障 害 者 を 対 象 とした 職 業 訓 練 を 実 施 するとともに 民 間 教 育 訓 練 機 関 等 を 活 用 した 障 害 者 の 態 様 に 応 じ た 多 様 な 委 託 訓 練 では 座 学 訓 練 と 企 業 における 実 習 を 組 み 合 わせた 障 害 者 向 け の 日 本 版 デュアルシステムを 導 入 するなどの 拡 充 を 図 る また 障 害 者 就 職 支 援 コーディネーター を 引 き 続 き 配 置 し 委 託 訓 練 の 受 講 者 に 対 するきめ 細 かな 就 職 支 援 を 行 う さらに 職 業 訓 練 の 受 講 を 容 易 にするため 訓 練 手 当 の 支 給 に 努 めるとともに 障 - 17 -

害 者 就 業 生 活 支 援 センターにおいて 就 業 の 支 援 や 日 常 生 活 上 の 問 題 に 関 する 指 導 や 助 言 などに 努 める (5) 母 子 家 庭 の 母 等 への 支 援 母 子 家 庭 の 母 等 の 職 業 的 自 立 を 支 援 するため 訓 練 受 講 が 必 要 とされる 求 職 者 に ついては 公 共 職 業 能 力 開 発 施 設 への 受 け 入 れを 推 進 する また 自 立 支 援 プログラムに 基 づき 受 講 を 希 望 する 児 童 扶 養 手 当 受 給 者 及 び 生 活 保 護 受 給 者 等 については 職 業 安 定 機 関 や 福 祉 機 関 等 と 連 携 し 民 間 教 育 訓 練 機 関 等 を 活 用 して 準 備 講 習 付 き 職 業 訓 練 と 託 児 サービスの 提 供 を 組 み 合 わせた 支 援 を 実 施 する さらに 職 業 訓 練 の 受 講 を 容 易 にするため 訓 練 手 当 の 支 給 を 行 う (6) 施 策 の 目 標 特 別 な 支 援 を 必 要 とする 者 に 対 する 職 業 能 力 開 発 の 推 進 における 目 標 指 標 名 障 害 者 訓 練 修 了 者 の 就 職 率 < 修 了 3 か 月 後 > 実 績 H18 H19 H20 H21 H22 18-22 平 均 H27 目 標 値 55.9% 60.7% 37.7% 33.8% 49.4% 46.8% 60.0% 指 標 名 母 子 家 庭 の 母 等 の 訓 練 修 了 者 の 就 職 率 < 修 了 3か 月 後 > 実 績 H18 H19 H20 H21 H22 18-22 平 均 H27 目 標 値 87.5% 76.9% 80.0 58.3% 77.8% 75.4% 85.0% 5 国 際 化 と 職 業 能 力 開 発 技 術 技 能 の 移 転 を 通 じ 開 発 途 上 国 の 経 済 発 展 に 寄 与 する 観 点 から 技 能 実 習 制 度 については 山 梨 県 職 業 能 力 開 発 協 会 と 連 携 し 制 度 の 適 正 かつ 円 滑 な 実 施 を 促 進 する また 県 が 行 う 海 外 研 修 員 受 け 入 れ 事 業 については 公 共 職 業 能 力 開 発 施 設 への 受 け 入 れを 積 極 的 に 行 う さらに 企 業 活 動 の 国 際 化 の 進 展 等 に 対 応 して 国 際 感 覚 を 持 った 人 材 を 育 成 す る 観 点 から 在 職 労 働 者 に 対 し 外 国 語 等 に 関 する 職 業 能 力 開 発 機 会 の 提 供 を 行 う 6 職 業 能 力 開 発 施 策 の 推 進 体 制 (1) 職 業 訓 練 の 実 施 体 制 の 整 備 - 18 -

長 期 的 な 視 点 から 地 域 社 会 を 担 う 優 れた 人 材 を 確 保 育 成 するため 引 き 続 き 産 学 官 労 連 携 人 材 確 保 育 成 推 進 会 議 において 現 状 の 把 握 や 課 題 の 整 理 さら に 効 果 的 な 対 策 の 検 討 などを 行 っていく また 雇 用 対 策 の 一 環 としての 行 政 を 推 進 するため 訓 練 コースの 設 定 等 につい て 国 や 市 町 村 との 連 携 を 図 る さらに 県 立 職 業 能 力 開 発 施 設 及 び 中 小 企 業 人 材 開 発 センターとポリテクセンタ ー 山 梨 山 梨 県 職 業 能 力 開 発 協 会 山 梨 県 技 能 士 会 連 合 会 等 との 連 携 強 化 を 図 り 職 業 能 力 開 発 施 策 をより 効 果 的 に 推 進 する (2) 関 連 行 政 分 野 における 施 策 との 連 携 の 強 化 職 業 訓 練 修 了 者 の 就 職 支 援 にあたっては 職 業 安 定 機 関 との 連 携 を 一 層 強 化 する とともに ものづくり 人 材 の 育 成 技 能 の 振 興 に 関 する 事 業 の 推 進 にあたっては 産 業 支 援 機 関 教 育 関 係 機 関 との 連 携 を 一 層 強 化 する また 今 後 は 若 年 者 キャリア 支 援 対 策 に 係 る 教 育 施 策 や 産 業 施 策 との 連 携 高 度 かつ 実 践 的 な 教 育 の 活 用 に 係 る 高 等 教 育 機 関 との 連 携 福 祉 受 給 者 等 に 対 して 福 祉 から 自 立 に 向 けて 雇 用 への 誘 導 を 図 るための 職 業 能 力 開 発 に 係 る 福 祉 行 政 との 連 携 起 業 等 を 含 めた 能 力 開 発 への 支 援 に 係 る 産 業 行 政 との 連 携 など 関 係 機 関 との 連 携 を 図 る (3) 行 政 評 価 を 通 じた 効 率 的 な 施 策 の 推 進 行 政 評 価 に 基 づき 職 業 能 力 開 発 施 策 の 効 果 的 効 率 的 実 施 に 引 き 続 き 努 めると ともに 企 業 や 求 職 者 等 のニーズに 応 じた 訓 練 コースの 設 定 に 努 める 特 に 在 職 者 訓 練 については 受 講 者 にアンケートを 行 い その 結 果 を 訓 練 内 容 の 見 直 しに 活 用 するなど 受 講 者 のニーズにマッチした 訓 練 コースの 開 発 に 努 める また 職 業 能 力 開 発 事 業 全 般 について 事 業 実 施 経 費 の 見 直 しを 行 い 経 費 の 節 減 や 効 率 化 を 図 る (4) 施 策 の 周 知 広 報 職 業 能 力 開 発 に 係 る 施 策 及 びこれに 関 連 する 基 本 的 な 情 報 を 整 理 し ホームペー ジによる 情 報 提 供 や 各 職 業 能 力 開 発 施 設 等 の 窓 口 において 情 報 提 供 を 行 うとともに 情 報 の 内 容 や 質 について 利 用 者 の 立 場 に 立 った 充 実 を 図 る 労 使 団 体 等 の 関 係 団 体 にも 協 力 を 得 るなど 広 く 情 報 が 行 き 渡 るよう 努 める - 19 -