Japan Tax Newsletter 税 理 士 法 人 トーマツ 2015 年 4 月 1 日 号 東 京 事 務 所 シニアマネジャー 大 野 久 子 ( 公 認 会 計 士 税 理 士 ) 法 人 事 業 税 住 民 税 に 係 る 平 成 27 年 度 税 制 改 正 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 法 人 事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 の 拡 大 のみでなく その 課 税 標 準 の 計 算 について 新 たな 措 置 を 設 けることとされた また 法 人 住 民 税 については 均 等 割 の 税 率 区 分 の 基 準 について 計 算 方 法 の 見 直 しが 行 われた それぞれの 税 額 は 高 額 でなくても 総 額 では 重 要 な 金 額 になることがあるため 内 容 を 確 認 しておく 必 要 があると 思 われる 1. 法 人 事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 の 概 要 と 平 成 27 年 度 改 正 内 容 (1) 法 人 事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 の 概 要 法 人 事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 は 平 成 16 年 4 月 1 日 から 導 入 されており 法 人 の 資 本 金 等 の 外 観 から 判 断 で きる 基 準 を 課 税 標 準 とするものである 外 形 標 準 課 税 適 用 法 人 1 についての 法 人 事 業 税 は 所 得 を 基 準 とする 所 得 割 のほか 外 形 基 準 の 金 額 として 付 加 価 値 割 資 本 割 が 課 されることになっている 外 形 標 準 課 税 適 用 法 人 についての 法 人 事 業 税 の 概 要 は 次 のとおりである 事 業 税 の 区 分 課 税 標 準 基 本 的 な 算 定 方 法 所 得 割 付 加 価 値 割 資 本 割 各 事 業 年 度 の 所 得 ( 地 法 72 の 12 一 ハ) 各 事 業 年 度 の 付 加 価 値 額 ( 地 法 72 の 12 一 イ) 各 事 業 年 度 の 資 本 金 等 の 額 ( 地 法 72 の 12 一 ロ) 各 事 業 年 度 の 所 得 ( 連 結 申 告 法 人 については 個 別 所 得 )で あり 基 本 的 に 法 人 税 の 計 算 に 従 う( 地 法 72 の 231) 各 事 業 年 度 の 報 酬 給 与 額 + 純 支 払 利 子 + 純 支 払 賃 借 料 + 単 年 度 損 益 ( 地 法 72 の 14) 各 事 業 年 度 終 了 の 日 にける 法 人 税 法 上 の 資 本 金 等 の 額 ( 連 結 申 告 法 人 については 連 結 個 別 資 本 金 等 の 額 以 下 同 じ)( 地 法 72 の 211) (2) 法 人 事 業 税 の 税 率 の 改 正 ( 外 形 標 準 課 税 の 拡 大 ) 平 成 27 年 度 税 制 改 正 ( 以 下 本 改 正 )では まず 法 人 事 業 税 全 体 に 占 める 外 形 標 準 課 税 の 割 合 が 拡 大 さ 1 外 形 標 準 課 税 の 適 用 対 象 となる 法 人 は 所 得 に 課 税 される 法 人 のうち 事 業 年 度 終 了 の 日 における 資 本 金 の 額 または 出 資 金 の 額 が 1 億 円 を 超 えている 法 人 とされている( 公 共 団 体 等 特 別 法 人 人 格 のない 社 団 等 みなし 課 税 法 人 投 資 法 人 特 定 目 的 会 社 一 般 社 団 法 人 および 一 般 財 団 法 人 は 除 く)( 地 法 72 の 2) 1
れた 具 体 的 には 次 の 表 のように 外 形 標 準 課 税 適 用 法 人 について 法 人 事 業 税 の 標 準 税 率 が 改 正 され 外 形 標 準 課 税 ( 資 本 割 付 加 価 値 割 )の 比 率 が 上 がり 所 得 割 の 比 率 が 下 がることとされた 現 行 平 成 27 年 度 改 正 案 平 成 28 年 度 ~ 付 加 価 値 割 0.48% 0.72% 0.96% 資 本 割 0.2% 0.3% 0.4% 所 得 割 年 400 万 円 以 下 の 所 得 年 400 万 円 超 800 万 円 以 下 の 所 得 年 800 万 円 超 の 所 得 3.8% 3.1% 2.5% (2.2%) (1.6%) (0.9%) 5.5% 4.6% 3.7% (3.2%) (2.3%) (1.4%) 7.2% 6.0% 4.8% (4.3%) (3.1%) (1.9%) 下 段 の( ): 地 方 法 人 特 別 税 等 に 関 する 暫 定 措 置 法 適 用 後 の 税 率 = 実 際 に 施 行 される 税 率 この 税 率 の 改 正 は 平 成 27 年 度 ( 平 成 27 年 4 月 1 日 から 平 成 28 年 3 月 31 日 までの 間 に 開 始 する 事 業 年 度 )および 平 成 28 年 度 以 降 ( 平 成 28 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 )にわたり 段 階 的 に 行 われる 現 行 で 事 業 税 全 体 の 2/8 程 度 であるものを 平 成 27 年 度 には 全 体 の 3/8 平 成 28 年 度 以 降 には 全 体 の 4/8 と 引 き 上 げられる なお 地 方 法 人 特 別 税 については 事 業 税 所 得 割 の 金 額 を 課 税 標 準 としているため 事 業 税 所 得 割 の 税 率 引 下 げに 応 じた 税 率 の 引 上 げが 行 われるが 実 質 的 な 税 率 の 改 正 はない (3) 法 人 事 業 税 資 本 割 の 課 税 標 準 の 見 直 し また 法 人 税 法 上 の 資 本 金 等 の 額 2 が 会 社 法 上 の 資 本 金 と 資 本 準 備 金 の 合 計 額 を 下 回 る 場 合 には 当 該 会 社 法 上 の 資 本 金 と 資 本 準 備 金 の 合 計 額 を 資 本 割 の 課 税 標 準 とする 改 正 が 行 われた 法 人 税 法 上 の 資 本 金 等 の 額 は 自 己 株 式 買 取 りや 組 織 再 編 成 等 によりマイナスされることがあり 場 合 によっ ては 負 の 数 値 になることもあり 得 るが 本 改 正 は 当 該 資 本 金 等 の 額 と 当 該 会 社 法 上 の 資 本 金 と 資 本 準 備 金 の 合 計 額 といずれか 高 い 方 を 課 税 標 準 とするものである 税 務 上 の 資 本 金 等 の 額 がマイナスされるケースについて 具 体 例 を 確 認 することにする 2 資 本 割 の 課 税 標 準 としては 法 人 税 法 上 の 資 本 金 等 の 額 に 無 償 増 減 資 を 加 減 算 する 措 置 ( 地 法 72 の 211)が 取 られて いるが これを 加 減 算 した 後 の 数 値 を 資 本 金 + 資 本 準 備 金 と 比 較 する なお この 後 特 定 子 会 社 の 株 式 等 に 係 る 控 除 措 置 ( 持 株 会 社 の 特 例 )( 地 法 72 の 216) 資 本 金 等 の 額 が 1,000 億 円 を 超 える 場 合 の 圧 縮 措 置 ( 地 法 72 の 217) 等 の 処 理 を 行 って 資 本 割 の 課 税 標 準 を 算 定 することになる 2
例 1 自 己 株 式 買 取 り A 社 の 税 務 上 の 純 資 産 の 構 成 は 次 のとおりとする 無 償 増 減 資 は 行 ったことがないものとする 税 務 上 の 純 資 産 資 本 金 500 資 本 準 備 金 500 資 本 金 等 合 計 1,000 利 益 積 立 金 1,500 純 資 産 合 計 2,500 ここで 発 行 済 み 株 式 50 株 のうち 10 株 を 相 対 取 引 により 対 価 500 で 購 入 した 資 本 金 等 からの 払 戻 しとされる 部 分 =1,000 10 株 /50 株 =200 利 益 積 立 金 の 配 当 とされる 部 分 (みなし 配 当 )=500-200=300 この 場 合 の A 社 としての 税 務 上 の 仕 訳 は 次 のようになる 借 方 貸 方 資 本 金 等 200 現 金 500 利 益 積 立 金 300 この 結 果 A 社 の 税 務 上 の 資 本 金 等 の 額 は 1,000-200=800 となる 本 改 正 前 は 資 本 割 の 課 税 標 準 は 800 であったが 資 本 金 + 資 本 準 備 金 は 1,000 のままであるから この 場 合 は 税 務 上 の 資 本 金 等 の 額 (800)< 資 本 金 + 資 本 準 備 金 (1,000)となり 本 改 正 後 の 事 業 税 資 本 割 の 課 税 標 準 は 1,000 となる 例 2 子 会 社 吸 収 合 併 A 社 の 資 本 の 部 の 構 成 は 次 のとおりであり 税 務 上 の 資 本 金 等 の 額 も 一 致 しているものとする 無 償 増 減 資 は 行 ったことがないものとする 会 計 上 = 会 社 法 上 = 税 務 上 資 本 金 500 資 本 準 備 金 500 資 本 金 等 合 計 1,000 A 社 には 過 年 度 に 高 額 (700)で 買 収 した 100% 子 会 社 B 社 があるが この 度 B 社 を 吸 収 合 併 することにした B 社 の 貸 借 対 照 表 は 仮 に 次 のとおりとする( 連 結 財 務 諸 表 および 税 務 上 も 同 額 ) 資 産 負 債 資 本 諸 資 産 300 諸 負 債 100 資 本 金 100 利 益 剰 余 金 100 300 300 3
A 社 における 会 計 上 の 受 入 仕 訳 は 仮 に 次 の 内 容 とする 借 方 貸 方 諸 資 産 300 諸 負 債 100 抱 合 せ 株 式 500 B 社 株 式 700 消 滅 差 損 この 場 合 の A 社 の 税 務 上 の 受 入 仕 訳 は 次 のようになる 借 方 貸 方 諸 資 産 300 諸 負 債 100 資 本 金 等 100 利 益 積 立 金 100 資 本 金 等 700 B 社 株 式 700 以 上 の 結 果 A 社 の 資 本 金 等 の 額 は 当 初 の 1,000 よりも 600 少 なくなり 400 となる このような 場 合 に 本 改 正 前 は 資 本 割 の 課 税 標 準 は 400 であったが 資 本 金 + 資 本 準 備 金 は 当 初 の 1,000 のままであり これが 資 本 金 等 の 額 400 より 大 きいため 本 改 正 後 の 資 本 割 の 課 税 標 準 は 1,000 となる (4) 法 人 事 業 税 付 加 価 値 割 における 所 得 拡 大 促 進 税 制 の 導 入 (2)により 法 人 事 業 税 付 加 価 値 割 の 税 率 が 引 き 上 げられることから 雇 用 者 給 与 等 支 給 額 が 増 加 している 法 人 に 対 し 負 担 が 増 加 しないよう 措 置 がとられた 具 体 的 には 平 成 27 年 4 月 1 日 から 平 成 30 年 3 月 31 日 までの 間 に 開 始 する 事 業 年 度 に 雇 用 者 給 与 等 支 給 増 加 額 が 基 準 雇 用 者 給 与 等 支 給 額 に 対 して 一 定 割 合 (3~5%) 以 上 である 法 人 については 一 定 の 要 件 を 満 たす 場 合 に 限 り その 雇 用 者 給 与 等 支 給 増 加 額 を 付 加 価 値 割 の 課 税 標 準 から 控 除 することができるこ ととされた 雇 用 者 給 与 等 支 給 額 等 の 計 算 の 概 要 は 次 のとおりであり 法 人 税 における 所 得 拡 大 促 進 税 制 における 計 算 に 準 じた 内 容 となっている(ただし 連 結 申 告 法 人 については 単 体 での 計 算 になる) 適 用 要 件 付 加 価 値 割 から 控 除 する 金 額 適 用 期 間 1~3のすべてを 満 たすこと 1 雇 用 者 給 与 等 支 給 増 加 額 ( 注 ) 増 加 促 進 割 合 ( 1) 基 準 雇 用 者 給 与 等 支 給 額 2 雇 用 者 給 与 等 支 給 額 比 較 雇 用 者 給 与 等 支 給 額 ( 2) 3 平 均 給 与 等 支 給 額 ( 1) > 比 較 平 均 給 与 等 支 給 額 ( 2) ( 注 ) 雇 用 者 給 与 等 支 給 増 加 額 = 雇 用 者 給 与 等 支 給 額 ( 2)- 基 準 雇 用 者 給 与 等 支 給 額 ( 2) 収 益 配 分 額 ( 3)- 雇 用 安 定 控 除 額 ( 4) 雇 用 者 給 与 等 支 給 増 加 額 収 益 配 分 額 ( 3) 平 成 27 年 4 月 1 日 から 平 成 30 年 3 月 31 日 までの 間 に 開 始 する 事 業 年 度 ( 1) 増 加 促 進 割 合 平 成 27 年 4 月 1 日 ~ 平 成 28 年 3 月 31 日 開 始 事 業 年 度 :3% 平 成 28 年 4 月 1 日 ~ 平 成 29 年 3 月 31 日 開 始 事 業 年 度 :4% 平 成 29 年 4 月 1 日 ~ 平 成 30 年 3 月 31 日 開 始 事 業 年 度 :5% ( 2) これらの 定 義 は 法 人 税 についての 所 得 拡 大 促 進 税 制 と 同 じである ( 3) 収 益 配 分 額 = 報 酬 給 与 額 + 純 支 払 利 子 + 純 支 払 賃 借 料 ( 4) 雇 用 安 定 控 除 額 = 報 酬 給 与 額 - 収 益 配 分 額 70% 4
(5) 法 人 事 業 税 の 税 率 の 改 正 に 伴 う 負 担 変 動 の 軽 減 措 置 平 成 27 年 度 ( 平 成 27 年 4 月 1 日 から 平 成 28 年 3 月 31 日 の 間 に 開 始 する 事 業 年 度 )および 平 成 28 年 度 ( 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 29 年 3 月 31 日 の 間 に 開 始 する 事 業 年 度 )については (2)の 税 率 改 正 による 急 激 な 負 担 変 動 を 軽 減 するため 付 加 価 値 額 が 40 億 円 未 満 の 法 人 について 旧 税 率 ( 平 成 27 年 3 月 31 日 現 在 の 税 率 または 平 成 28 年 3 月 31 日 現 在 の 税 率 )による 計 算 額 よりも 増 額 となる 場 合 には その 増 額 部 分 ( 超 過 額 )の 一 定 割 合 相 当 額 を 事 業 税 額 から 控 除 する 措 置 がとられることとされた 措 置 の 概 要 は 次 のとおりである 付 加 価 値 額 が 40 億 円 未 満 の 法 人 について 改 正 後 の 事 業 税 額 が 旧 税 率 により 計 算 した 金 額 を 超 過 する 場 合 平 成 27 年 度 については 改 正 後 の 事 業 税 額 が 平 成 27 年 3 月 31 日 現 在 の 税 率 により 計 算 した 金 額 を 超 過 する 場 合 平 成 28 年 度 については 改 正 後 の 事 業 税 額 が 平 成 28 年 3 月 31 日 現 在 の 税 率 により 計 算 した 金 額 を 超 過 する 場 合 付 加 価 値 額 事 業 税 額 から 控 除 する 金 額 30 億 円 以 下 超 過 額 30 億 円 超 40 円 億 円 未 満 超 過 額 1 2 40 億 円 - 付 加 価 値 額 20 億 円 2. 法 人 住 民 税 均 等 割 の 概 要 と 平 成 27 年 度 改 正 内 容 このほか 本 改 正 により 法 人 住 民 税 均 等 割 の 税 率 区 分 の 基 準 の 見 直 しが 行 われた (1) 法 人 住 民 税 の 概 要 本 改 正 の 内 容 を 見 る 前 に まず 法 人 住 民 税 の 概 要 を 確 認 しておくことにする 法 人 の 住 民 税 には 法 人 税 割 と 均 等 割 があり その 概 要 は 次 のとおりである 住 民 税 の 区 分 課 税 標 準 または 税 率 区 分 の 基 準 基 本 的 な 算 定 方 法 法 人 税 額 ( 連 結 申 告 法 人 については 個 別 帰 属 法 人 税 額 )( 地 法 531 4 292 1 三 ) 法 人 税 割 課 税 標 準 基 本 的 に 法 人 税 の 計 算 に 従 う ( 地 法 231 四 四 の 二 2921 四 四 の 二 ) 均 等 割 税 率 区 分 の 基 準 資 本 金 等 の 額 ( 地 法 521 3121) 法 人 税 における 資 本 金 等 の 額 ( 連 結 申 告 法 人 については 連 結 個 別 資 本 金 等 の 額 )( 地 法 231 四 の 五 2921 四 の 五 ) 5
本 改 正 により 均 等 割 の 税 率 区 分 の 基 準 となる 資 本 金 等 の 額 について 以 下 の(2)および(3)の 改 正 が 行 わ れた (2) 資 本 金 等 の 額 に 無 償 増 減 資 等 の 金 額 を 加 減 算 する 措 置 の 創 設 1 つ 目 の 改 正 は 均 等 割 の 税 率 区 分 の 基 準 となる 資 本 金 等 の 額 について 無 償 増 減 資 等 の 金 額 を 加 減 算 す る 措 置 を 創 設 するものである これは 法 人 事 業 税 資 本 割 の 課 税 標 準 の 既 存 の 取 扱 いと 足 並 みを 揃 える 措 置 であり 以 下 のような 内 容 について 課 税 標 準 である 資 本 金 等 の 額 に 加 減 算 を 行 うこととされた 加 減 算 加 減 算 する 金 額 内 容 加 算 するもの 無 償 増 資 等 の 額 平 成 22 年 4 月 1 日 以 後 利 益 準 備 金 またはその 他 利 益 剰 余 金 によ る 無 償 増 資 を 行 った 場 合 の その 増 資 額 減 算 するもの 無 償 減 資 等 の 額 ( 資 本 金 準 備 金 取 り 崩 しによる 欠 損 填 補 額 ) 平 成 13 年 4 月 1 日 から 平 成 18 年 4 月 30 日 までの 間 に 減 資 ( 金 銭 その 他 の 資 産 を 交 付 したものを 除 く)による 欠 損 の 填 補 を 行 った 場 合 および 資 本 準 備 金 による 欠 損 の 填 補 を 行 った 場 合 の その 欠 損 の 填 補 に 充 てた 金 額 平 成 18 年 5 月 1 日 以 後 に 剰 余 金 による 損 失 の 填 補 を 行 った 場 合 の その 損 失 の 填 補 に 充 てた 金 額 ( 資 本 金 の 額 または 資 本 準 備 金 の 額 を 減 少 し その 他 資 本 剰 余 金 として 計 上 してから 1 年 以 内 に 損 失 の 填 補 に 充 てた 金 額 に 限 る ) (3) 資 本 金 等 の 額 が 資 本 金 と 資 本 準 備 金 の 合 計 額 を 下 回 る 場 合 の 措 置 の 創 設 2 つ 目 の 改 正 は 均 等 割 の 税 率 区 分 の 基 準 となる 資 本 金 等 の 額 3 について 会 社 法 上 の 資 本 金 と 資 本 準 備 金 の 合 計 額 を 下 回 る 場 合 には 当 該 会 社 法 上 の 資 本 金 と 資 本 準 備 金 の 合 計 額 を 税 率 区 分 の 基 準 として 取 り 扱 う 措 置 を 創 設 するものである 基 本 的 に 法 人 事 業 税 資 本 割 について 本 改 正 によりとられる 措 置 と 同 じであるた め 詳 細 は 1(3)をご 参 照 いただきたい この 措 置 により 過 年 度 の 組 織 再 編 等 により 資 本 金 等 の 額 が 大 幅 にマイナスされ 均 等 割 が 最 低 額 となって いるような 法 人 についても 資 本 金 と 資 本 準 備 金 の 合 計 額 により 均 等 割 が 決 定 されることになる 急 に 税 額 が 増 額 になる 可 能 性 もあるため 十 分 な 確 認 が 必 要 になると 思 われる 3 法 人 事 業 税 資 本 割 の 場 合 と 同 様 に 法 人 税 法 上 の 資 本 金 等 の 額 に 無 償 増 減 資 等 の 金 額 を 加 減 算 した 後 の 数 値 を 資 本 金 + 資 本 準 備 金 と 比 較 し いずれか 大 きい 方 が 均 等 割 の 税 率 区 分 の 基 準 となる 6
過 去 のニュースレター 過 去 に 発 行 されたニュースレターは 下 記 のウェブサイトをご 覧 ください www.deloitte.com/jp/tax/nl/japan 問 い 合 わせ 税 理 士 法 人 トーマツ 東 京 事 務 所 所 在 地 100-8305 東 京 都 千 代 田 区 丸 の 内 三 丁 目 3 番 1 号 新 東 京 ビル 5 階 TEL 03-6213-3800( 代 ) email tax.cs@tohmatsu.co.jp 会 社 概 要 税 務 サービス www.deloitte.com/jp/tax-co www.deloitte.com/jp/tax-services 本 資 料 に 記 載 されている 内 容 の 著 作 権 はすべてデロイト トゥシュ トーマツ リミテッド そのメンバーファームまたはこれらの 関 連 会 社 ( 税 理 士 法 人 トーマツを 含 むがこれに 限 らない 以 下 デロイトネットワーク と 総 称 します)に 帰 属 します 著 作 権 法 により デロイトネットワークに 無 断 で 転 載 複 製 等 をすることはできません 本 資 料 は 関 連 税 法 およびその 他 の 有 効 な 典 拠 に 従 い 例 示 の 事 例 についての 現 時 点 における 一 般 的 な 解 釈 について 述 べたものです デ ロイトネットワークは 本 資 料 により 専 門 的 アドバイスまたはサービスを 提 供 するものではありません 貴 社 の 財 務 または 事 業 に 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 のある 一 切 の 決 定 または 行 為 を 行 う 前 に 必 ず 資 格 のある 専 門 家 のアドバイスを 受 ける 必 要 があります また 本 資 料 中 における 意 見 にわたる 部 分 は 筆 者 の 私 見 であり デロイトネットワークの 公 式 見 解 ではありません デロイトネットワークの 各 法 人 は 本 資 料 に 依 拠 するこ とにより 利 用 者 が 被 った 損 失 について 一 切 責 任 を 負 わないものとします デロイト トーマツ グループは 日 本 におけるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド( 英 国 の 法 令 に 基 づく 保 証 有 限 責 任 会 社 )のメンバーファー ムおよびそのグループ 法 人 ( 有 限 責 任 監 査 法 人 トーマツ デロイト トーマツ コンサルティング 合 同 会 社 デロイト トーマツ ファイナンシャル アドバイザリー 合 同 会 社 税 理 士 法 人 トーマツおよび DT 弁 護 士 法 人 を 含 む)の 総 称 です デロイト トーマツ グループは 日 本 で 最 大 級 のビジ ネスプロフェッショナルグループのひとつであり 各 法 人 がそれぞれの 適 用 法 令 に 従 い 監 査 税 務 法 務 コンサルティング ファイナンシャ ルアドバイザリー 等 を 提 供 しています また 国 内 約 40 都 市 に 約 7,900 名 の 専 門 家 ( 公 認 会 計 士 税 理 士 弁 護 士 コンサルタントなど)を 擁 し 多 国 籍 企 業 や 主 要 な 日 本 企 業 をクライアントとしています 詳 細 はデロイト トーマツ グループ Web サイト(www.deloitte.com/jp)をご 覧 く ださい Deloitte(デロイト)は 監 査 コンサルティング ファイナンシャル アドバイザリーサービス リスクマネジメント 税 務 およびこれらに 関 連 する サービスを さまざまな 業 種 にわたる 上 場 非 上 場 のクライアントに 提 供 しています 全 世 界 150 を 超 える 国 地 域 のメンバーファームのネット ワークを 通 じ デロイトは 高 度 に 複 合 化 されたビジネスに 取 り 組 むクライアントに 向 けて 深 い 洞 察 に 基 づき 世 界 最 高 水 準 の 陣 容 をもって 高 品 質 なサービスを 提 供 しています デロイトの 約 210,000 名 を 超 える 人 材 は standard of excellence となることを 目 指 しています Deloitte(デロイト)とは 英 国 の 法 令 に 基 づく 保 証 有 限 責 任 会 社 であるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド( DTTL )ならびにそのネットワ ーク 組 織 を 構 成 するメンバーファームおよびその 関 係 会 社 のひとつまたは 複 数 を 指 します DTTL および 各 メンバーファームはそれぞれ 法 的 に 独 立 した 別 個 の 組 織 体 です DTTL(または Deloitte Global )はクライアントへのサービス 提 供 を 行 いません DTTL およびそのメンバーフ ァームについての 詳 細 は www.deloitte.com/jp/about をご 覧 ください 2015. For information, contact Deloitte Tohmatsu Tax Co. Member of Deloitte Touche Tohmatsu Limited 7