FOOD HYGIENE はじめに ここ 数 十 年 で 私 たちの 食 生 活 は 大 きく 変 わってきていま す 現 在 は 飽 食 の 時 代 とも 呼 ばれ かつてどの 世 代 の 日 本 人 も 経 験 したことがないほど 豊 かになってきました 食 品 産 業 や 流 通 システムの



Similar documents
食品表示法(生鮮食品)

食 品 添 加 物 とは < 食 品 添 加 物 の 定 義 > 食 品 衛 生 法 第 4 条 第 2 項 添 加 物 とは 食 品 の 製 造 の 過 程 にお いて 又 は 食 品 の 加 工 若 しくは 保 存 の 目 的 で 食 品 に 添 加 混 和 浸 潤 その 他 の 方 法 によっ

【資料1】栄養強調表示等について

独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

製 造 業 者 は 製 造 販 売 業 者 の 管 理 監 督 の 下 適 切 な 品 質 管 理 を 行 い 製 品 を 製 造 します なお 製 造 業 は 製 造 に 特 化 した 許 可 となっており 製 造 業 の 許 可 のみでは 製 品 を 市 場 に 出 荷 することはできま せん

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

<4D F736F F D A94BD837D836C B4B92F62E646F6378>

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

入札公告 機動装備センター

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

ウ 一 日 当 たりの 摂 取 目 安 量 粒 ~ 粒 お 召 し 上 がりください という 旨 の 幅 の 両 端 をもって 表 示 することも 可 能 です エ 栄 養 成 分 の 量 及 び 熱 量 ( 栄 養 成 分 表 示 ) 一 日 の 摂 取 目 安 量 当 たりの 栄 養 成 分 の

3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機


< F2D8E9197BF C B68F9182C98AD682B7>

販売の用に供する添加物の表示について

<8C9A90DD94AD90B696D88DDE939982CC8DC48E918CB989BB82C98AD682B782E98E9696B18EE688B CC FC90B3816A2E786477>

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第


●電力自由化推進法案

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

<4D F736F F D C689D789B582B581698AAE90AC92CA926D816A2E646F63>

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

Microsoft Word - 目次.doc

18 国立高等専門学校機構

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

我孫子市小規模水道条例

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

Microsoft Word 役員選挙規程.doc

一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 3 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 級 3 級 4 級 5 級 6 級 単 位 : ( ) 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 137, 163,7 4,9 31,4 71, 33,3 359,7 最 高 号 給 の 給 料 月 額

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

1

<81696D373188A E58A77816A E93788D9191E5834B C8EAE82502E786C73>

( 減 免 の 根 拠 等 ) 第 1 条 こ の 要 綱 は, 地 方 税 法 第 条 の 規 定 に 基 づ く 市 税 条 例 第 6 9 条 の 2 の 規 定 を 根 拠 と す る 身 体 障 害 者 等 に 対 す る 軽 自 動 車 税 の 減 免 の 具 体 的 な 対

総合評価点算定基準(簡易型建築・電気・管工事)

m07 北見工業大学 様式①

 

スライド 1

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

< DB8CAF97BF97A6955C2E786C73>

< CF6955C976C8EAE DE82C28E73816A2E786C73>

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

<4D F736F F D F93878CA797708F4390B3816A819A95CA8B4C976C8EAE91E682538B4C8DDA97E12E646F6378>

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 が 無 い た め 記 載 し て お り ま せ ん 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 A 公 務 員 給 与 B 較 差 A - B 勧 告 ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 国 の 改

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

<4D F736F F D C93FA967B91E5906B8DD082D682CC91CE899E2E646F6378>

Speed突破!Premium問題集 基本書サンプル

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

Microsoft Word - 通達(参考).doc

一般競争入札について

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

独立行政法人国立病院機構

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

●労働基準法等の一部を改正する法律案

Microsoft PowerPoint - 経営事項審査.ppt

Ⅰ 元 請 負 人 を 社 会 保 険 等 加 入 建 設 業 者 に 限 定 平 成 28 年 10 月 1 日 以 降 に 入 札 公 告 指 名 通 知 随 意 契 約 のための 見 積 依 頼 を 行 う 工 事 から 以 下 に 定 める 届 出 の 義 務 ( 以 下 届 出 義 務 と

< F2D8AC493C CC81698EF3928D8ED2816A2E6A7464>

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

〔自 衛 隊〕

(3) その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 書 類 ( 補 助 金 の 交 付 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 申 請 書 を 受 理 したときは 速 やかにその 内 容 を 審 査 し 補 助 金 を 交 付 すべきものと 認 めたときは 規 則 第 7 条 に 規 定 す

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

後 にまで 及 んでおり(このような 外 部 研 究 資 金 を 以 下 契 約 理 由 研 究 という ) かつ その 者 が 退 職 後 も 引 き 続 き 研 究 代 表 者 となることを 研 究 所 が 認 める 場 合 とし 理 事 室 の 命 を 受 けて 発 議 書 ( 別 に 定 め

目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

Microsoft Word - H24様式(那珂市版).doc

(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

(現行版)工事成績書と評定表をあわせた_docx

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

1_2013BS(0414)

Microsoft Word 第1章 定款.doc


< C8EAE81698B4C93FC8FE382CC97AF88D38E968D CA8E86816A2E786C73>

2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) (H25.4.1) (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.7.1) (H25.4.1) (H25.7.1)

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

別紙3

(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業

Taro-条文.jtd

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

長崎市民間建築物耐震化推進事業の概要

Transcription:

食 品 衛 生 情 報 誌 FOOD HYGIENE シリーズ Vol. 1 電 子 パンフレット 05 年 8 月 版 食 品 添 加 物 食 品 添 加 物 ってどんなもの? 横 浜 市 衛 生 局 1

FOOD HYGIENE はじめに ここ 数 十 年 で 私 たちの 食 生 活 は 大 きく 変 わってきていま す 現 在 は 飽 食 の 時 代 とも 呼 ばれ かつてどの 世 代 の 日 本 人 も 経 験 したことがないほど 豊 かになってきました 食 品 産 業 や 流 通 システムの 発 達 女 性 の 社 会 進 出 などとあい まって 加 工 食 品 の 利 用 度 はいっそう 高 まり 多 彩 な 加 工 食 品 が 出 回 っています そして この 多 種 多 様 な 加 工 食 品 をつくるためには 食 品 添 加 物 が 重 要 な 役 割 を 果 たしてい ます この 電 子 パンフレットでは 食 品 添 加 物 とは 何 かを 解 説 するとともに 横 浜 市 の 食 品 添 加 物 への 取 り 組 み 状 況 をまと めましたので ご 覧 いただければ 幸 いです 目 次 ページ 食 品 添 加 物 とは 3 食 品 添 加 物 の 役 割 4 食 品 添 加 物 がなかったら 6 食 品 添 加 物 の 種 類 と 用 途 7 食 品 添 加 物 の 安 全 性 8 食 品 添 加 物 の 表 示 の 見 方 10 横 浜 市 の 食 品 添 加 物 に 対 する 取 り 組 み 12 食 品 添 加 物 に 関 する 時 代 変 遷 15 2

食 品 添 加 物 とは 私 たちは 野 菜 魚 肉 などをその まま 食 べることは 少 なく これに 塩 や 香 辛 料 をふりかけ 煮 たり 焼 いたり して 食 べることが 普 通 です また こ れらを 加 工 して 豆 腐 かまぼこ ソーセージなどのような 食 品 を 生 み 出 してきました さらに 保 存 料 の 出 現 により 昔 から 利 用 されてきた 塩 漬 けやくんせい 以 外 に 味 を 変 える ことなく 食 品 の 長 期 保 存 が 可 能 とな りました このように 食 品 を 調 理 したり 加 工 したり 保 存 したりするときに 使 用 す る 調 味 料 着 色 料 保 存 料 などを 食 品 添 加 物 といいます 食 品 添 加 物 は 次 の 様 にわけられます 使 用 が 認 められています (1) 厚 生 労 働 大 臣 が 指 定 した 添 加 物 (ソルビン 酸 サッカリンなど) 安 全 性 が 科 学 的 に 確 認 されており 成 分 の 規 格 や 使 用 のための 基 準 が 定 められています その 規 格 基 準 に 合 わない 使 い 方 は 認 められていません (2) 指 定 制 度 の 対 象 外 とされている 添 加 物 1 天 然 香 料 (バニラ 香 料 カニ 香 料 など) 天 然 香 料 は 長 年 にわたる 食 経 験 の 中 でこれまで 有 害 事 例 が 報 告 されたことがなく 使 用 量 もごく 微 量 であるなどの 理 由 から 安 全 であると 考 えられています 2 本 来 食 品 であるものが 添 加 物 的 に 使 われるもの(イチゴジュースなど) 饅 頭 の 着 色 などに 本 来 は 食 品 であるイチゴジュースや 抹 茶 を 使 用 する 場 合 があります 3 既 存 添 加 物 (クチナシ 黄 色 素 しらこたん 白 など) いわゆる 天 然 添 加 物 は 従 来 から 指 定 制 度 の 対 象 となっていませんでしたが 平 成 7 年 の 食 品 衛 生 法 の 改 正 により 化 学 的 合 成 品 と 区 別 なく 取 扱 われることになりました その 際 に これまで 使 用 が 認 められていた 天 然 添 加 物 は 使 用 実 績 の 中 で 有 害 事 例 の 報 告 がないことから 既 存 添 加 物 名 簿 に 掲 載 され これまでどおりの 使 用 が 認 めら れました 使 用 が 認 められていません (3) 厚 生 労 働 大 臣 に 指 定 されていない 添 加 物 安 全 性 が 科 学 的 に 確 認 されて 厚 生 労 働 大 臣 が 指 定 するまでの 間 このような 添 加 物 の 使 用 は 一 切 禁 止 されます 使 用 された 食 品 の 販 売 等 もできません 3

食 品 添 加 物 の 役 割 食 品 添 加 物 は 私 たちの 身 の 回 りのさまざまな 加 工 食 品 に 使 用 されておりますが その 主 な 役 割 を 説 明 します 食 品 の 製 造 や 加 工 に 必 要 なもの 食 品 の 栄 養 価 を 高 めるもの 食 品 を 製 造 したり 加 工 したりするうえで どうしても 必 要 な 食 品 添 加 物 があります 豆 腐 を 製 造 するときに 使 用 する にがり は 代 表 的 なものですが その 他 にも パン の 膨 張 剤 や アイスクリームなどの 乳 化 剤 糊 料 などがあります 現 在 わが 国 の 一 般 的 な 食 生 活 では 栄 養 不 良 と 言 うことはまず 考 えられません しか し 乳 幼 児 や 病 弱 な 方 やお 年 寄 りの 中 には 普 通 の 食 品 と 違 って 栄 養 分 を 強 化 した 食 品 を 必 要 としている 方 がいます そこで 使 用 され るのが 食 品 添 加 物 です カルシウム 鉄 分 な どのミネラル 類 ビタミン 類 アミノ 酸 類 な どがあります 4

食 品 が 腐 敗 したり 変 質 したり するのを 防 止 するもの 食 品 に 色 や 香 りなどを つけるもの 食 品 は 細 菌 やかびなどが 増 えることに より 腐 敗 がおこります この 細 菌 が 増 えるのを 防 ぎ 食 品 の 保 存 性 を 高 め る 食 品 添 加 物 が 保 存 料 です また 空 気 中 の 酸 素 によって 食 品 が 変 質 するのを 防 ぐ 酸 化 防 止 剤 や かん きつ 類 のかび 発 生 を 防 ぐ 防 かび 剤 ( 防 ばい 剤 )などの 食 品 添 加 物 が あります 野 菜 魚 や 肉 などは 生 産 地 気 候 季 節 などの 環 境 条 件 の 影 響 を 受 け その 品 質 が 変 化 します これらを 原 材 料 として 食 品 を 加 工 する 際 食 品 添 加 物 を 使 用 し 食 品 に 色 や 香 りを 付 けたり 素 材 に 欠 けるもの を 補 い 品 質 の 一 定 した 食 品 を 作 ります 5

食 品 添 加 物 がなかったら? このように 食 品 添 加 物 はいろいろな 用 途 役 割 でさまざまな 加 工 食 品 に 使 用 されていますが それでは もし 食 品 添 加 物 がいっさいなくなってしまったら 私 たちの 身 のまわりではどんな 変 化 が 起 こるか 考 えてみましょう 衛 生 の 確 保 油 脂 などの 酸 化 による 変 敗 や 微 生 物 によ る 腐 敗 など 加 工 食 品 の 長 期 保 存 が 不 可 能 に なり 食 中 毒 事 故 が 発 生 します 資 源 のムダ 生 産 地 から 消 費 地 への 流 通 の 際 腐 敗 など による 資 源 の 無 駄 が 多 くなることがあります また 加 工 食 品 の 品 質 が 一 定 でなくなります 価 格 へのはね 返 り 現 在 流 通 している 加 工 食 品 のなかに 製 造 困 難 となるものがあります その ため 新 たな 製 造 方 法 の 開 発 が 必 要 と なったり 少 しでも 製 品 の 均 一 性 を 高 めるための 設 備 投 資 が 必 要 となり それらのコストの 大 部 分 が 加 工 食 品 の 価 格 にはね 返 る 恐 れがあります このように 食 品 添 加 物 は 私 たちの 食 生 活 と 深 い 関 わりがありますので より 理 解 を 深 め 目 的 にあった 製 品 を 選 択 するよう 心 がけていただきたいと 思 います 6

食 品 添 加 物 の 種 類 と 用 途 食 品 添 加 物 には 次 のような 種 類 と 用 途 があり, 種 類 によって 表 示 方 法 ( 後 述 )が 異 なっています 種 類 用 途 代 表 的 な 添 加 物 例 甘 味 料 食 品 に 甘 味 を 与 えるもの サッカリンナトリウム キシリトール 着 色 料 食 品 を 着 色 するもの 食 用 赤 色 102 号 クチナシ 青 色 素 保 存 料 かびや 細 菌 などの 発 育 を 抑 制 し 食 品 の 保 存 性 を ソルビン 酸 安 息 香 酸 高 めるもの 増 粘 剤 ( 安 定 剤 糊 食 品 になめらかな 感 じや 粘 り 気 を 与 えるもの ペクチン カラギナン 料 ゲル 化 剤 ) 酸 化 防 止 剤 油 脂 などの 酸 化 を 防 ぐもの ビタミンE エリソルビン 酸 発 色 剤 肉 類 の 鮮 紅 色 を 保 持 するもの 亜 硝 酸 ナトリウム 硝 酸 カリウム 漂 白 剤 食 品 を 漂 白 するもの 亜 硫 酸 ナトリウム 二 酸 化 硫 黄 防 かび 剤 ( 防 ばい 剤 )かんきつ 類 のかび 防 止 に 使 用 するもの ジフェニール イマザリル イーストフード パンのイーストの 発 酵 をよくするもの リン 酸 三 カルシウム 硫 酸 カルシウム ガムベース チューインガムの 基 材 に 使 用 するもの エステルガム ポリブテン 香 料 食 品 に 香 りをつけるもの バニリン レモン 精 油 酸 味 料 食 品 に 酸 味 を 与 えるもの クエン 酸, 乳 酸 調 味 料 食 品 にうま 味 を 与 えるもの L-グルタミン 酸 ナトリウム イノシン 酸 ナトリウム 豆 腐 用 凝 固 剤 豆 乳 を 固 めて 豆 腐 を 作 るときに 使 用 するもの 塩 化 マグネシウム グルコノデルタラク トン 乳 化 剤 水 と 油 を 均 一 に 混 ぜ 合 わせるもの グリセリン 脂 肪 酸 エステル レシチン ph 調 整 剤 食 品 の 酸 度 を 調 節 するもの de-リンゴ 酸 乳 酸 ナトリウム かんすい 中 華 めんに 独 特 の 風 味 と 歯 ごたえを 与 えるもの 炭 酸 カリウム( 無 水 ) ポリリン 酸 カリ ウム 膨 張 剤 ケーキなどに 用 いるふくらし 粉 炭 酸 水 素 ナトリウム 硫 酸 アルミニウム カリウム 苦 味 料 食 品 に 苦 味 をつけたり 増 強 するもの カフェイン( 抽 出 物 ) レイシ 抽 出 物 酵 素 食 品 の 製 造 や 加 工 の 過 程 で 触 媒 作 用 の 目 的 で 使 アミラーゼ カタラーゼ 用 されるもの 光 沢 剤 食 品 の 保 護 や 表 面 に 光 沢 を 与 えるもの ミツロウ シェラック チューインガム 軟 化 チューインガムに 柔 軟 性 を 与 えるもの グリセリン ソルビトール 剤 用 途 名 併 記 による 表 示 が 必 要 なもの 一 括 名 表 示 が 可 能 なもの 食 品 添 加 物 の 表 示 の 見 方 については8ページをご 参 照 ください 7

食 品 添 加 物 の 安 全 性 加 工 食 品 には さまざまな 目 的 で 食 品 添 加 物 が 使 用 されているので 食 品 添 加 物 を 毎 日 とり 続 けても 安 全 でなければなりません そのために 食 品 添 加 物 は 次 の 様 な 判 断 基 準 で 指 定 がなされます 指 定 された 食 品 添 加 物 は その 品 質 を 保 持 するために 性 状 や 純 度 等 の 成 分 規 格 が 定 められています また 特 定 の 食 品 添 加 物 については 使 用 基 準 として 対 象 食 品 使 用 量 使 用 制 限 などが 定 められています 指 定 の 判 断 基 準 (1) 安 全 性 が 確 認 されているか (2) 食 品 添 加 物 の 使 用 が 消 費 者 に 何 ら かの 利 益 を 与 えるか 1 製 造 加 工 に 必 要 不 可 欠 か 2 栄 養 価 を 維 持 するか 3 食 品 の 腐 敗 やその 他 化 学 変 化 を 防 ぐものとして 有 用 か 4 食 品 を 美 化 し 魅 力 を 増 すものと して 有 用 か (3) 使 用 した 時 の 効 果 が 十 分 に 期 待 できるものか (4) 化 学 分 析 などの 試 験 検 査 により 添 加 物 を 使 用 していることを 確 認 で きるか 安 全 性 の 確 認 試 験 安 全 性 を 確 認 するため 一 度 に 多 量 の 食 品 添 加 物 を 食 べた 時 の 毒 性 はどうか( 急 性 毒 性 試 験 ) 生 涯 に 渡 って 食 品 添 加 物 を 食 べ 続 けて 毒 性 が 現 れないか( 慢 性 毒 性 試 験 ) 発 ガン 性 はないか( 発 ガン 性 試 験 ) 奇 形 などの 異 常 が 現 れないか( 催 奇 性 試 験 )など 細 かくチェッ クされます そして これらの 情 報 などを 総 合 的 に 評 価 し 食 品 添 加 物 として 指 定 されます 粗 悪 な 品 質 の 原 料 をごまかしたり, 消 費 者 を 惑 わす 目 的 で 食 品 添 加 物 を 使 用 することは 認 められません 8

食 品 添 加 物 の 使 用 基 準 量 使 用 量 の 設 定 は 動 物 実 験 で 安 全 が 確 かめ られた 最 大 無 作 用 量 に 対 し 人 と 動 物 実 験 の 違 いや 年 齢 や 性 別 などの 個 人 差 を 考 慮 し 最 大 無 作 用 量 に 通 例 100 倍 の 安 全 率 を 見 込 んで 一 日 摂 取 許 容 量 (ADI)を 求 めます さらに 使 用 基 準 は 食 生 活 の 実 態 などを 考 慮 して 一 日 摂 取 許 容 量 よりも 少 ない 量 しか 摂 取 できないよう 定 められています 食 品 添 加 物 の 指 定 および 削 除 これらの 食 品 添 加 物 の 指 定 使 用 量 の 設 定 削 除 および 見 直 しは 食 品 衛 生 に 関 して 高 い 学 識 をもった 経 験 者 らで 審 議 さ れ 決 定 します 学 問 や 技 術 の 進 歩 に 伴 い いったん 指 定 された 食 品 添 加 物 であっても, 必 要 に 応 じて 再 評 価 が 行 われ 安 全 性 に 問 題 があるものや 必 要 がなくなった と 判 断 されるものは 削 除 されます 既 存 添 加 物 名 簿 からは 平 成 15 年 に 肝 臓 に 対 する 発 ガン 性 が 示 唆 されたコウジ 酸 平 成 16 年 に 腎 臓 に 対 する 発 ガン 性 が 認 めら れたアカネ 色 素 及 び 使 用 実 態 が 無 い 38 品 目 が 消 除 されました 9

食 品 添 加 物 の 表 示 の 見 方 食 品 の 容 器 包 装 には, 商 品 名 をはじめ 数 多 くのことがらが 表 示 されています 表 示 は 食 品 を 購 入 する 際 に その 品 質 や 内 容 を 見 きわめ 選 択 するうえで 重 要 な 役 目 を 果 たします また 食 品 の 取 り 扱 いや 保 存 のうえでも 適 切 な 情 報 を 提 供 してくれます ここでは 食 品 添 加 物 の 表 示 に 関 する 主 な 内 容 を 説 明 します 容 器 包 装 に 入 れられたすべての 加 工 食 品 が 食 品 添 加 物 表 示 の 対 象 となり ます なお かんきつ 類 やバナナに 対 して 防 かび 剤 を 使 用 した 場 合 にも 表 示 が 必 要 です ( 例 ) 食 肉 製 品 魚 肉 ねり 製 品 菓 子 類 清 涼 飲 料 水 など 使 用 された 食 品 添 加 物 は 原 則 的 に すべて 表 示 されています 食 品 添 加 物 名 は 原 則 的 に 正 式 な 物 質 名 で 表 示 されています 次 の8 用 途 については 用 途 名 の 併 記 が 必 要 です 用 途 名 物 質 名 ( 例 ) 甘 味 料 ステビア 着 色 料 コチニール 色 素 保 存 料 ソルビン 酸 カリウム 発 色 剤 硝 酸 ナトリウム 増 粘 剤 安 定 剤 カラギナン ゲル 化 剤 又 は 糊 料 酸 化 防 止 剤 トコフェロール 漂 白 剤 二 酸 化 硫 黄 防 かび 剤 イマザリル 又 は 防 ばい 剤 別 名 や 簡 略 名 がある 添 加 物 については 代 わりにその 表 示 がされていることもあります ( 例 ) 物 質 名 = 別 名 = 簡 略 名 L-アスコルビン 酸 =ビタミンC=V.C 一 般 に 複 数 の 成 分 から 構 成 され 個 々 に 表 示 する 必 要 性 の 低 い 食 品 添 加 物 (14 種 類 )は 一 括 名 で 表 示 されています ( 例 ) 一 括 名 イーストフード ガムベース 香 料 酸 味 料 調 味 料 豆 腐 用 凝 固 剤 乳 化 剤 かんすい ph 調 整 剤 酵 素 膨 張 剤 苦 味 料 光 沢 剤 チューインガム 軟 化 剤 10

表 示 例 :かき 氷 メロンシロップ 品 名 清 涼 飲 料 水 原 材 料 名 砂 糖 ぶどう 糖 果 糖 液 糖 香 料 酸 味 料 安 定 剤 (キサンタンガム) 安 定 剤 (サッカリンNa) 保 存 料 ( 安 息 香 酸 Na パラオキシ 安 息 香 酸 ) 黄 色 4 号 青 色 1 号 香 料 メロン 風 の 香 りをつけるために 使 われてい ます 酸 味 料 清 涼 感 をつけるために 酸 味 を 加 えています 安 定 剤 (キサンタンガム) シロップとしての 成 分 を 安 定 させ 同 時 に 適 度 の 粘 性 をつけるために 使 われています キサンタンガムは キサントモナス 属 の 菌 が 炭 水 化 物 を 発 酵 させてつくる 水 溶 性 の 粘 性 物 質 です 甘 味 料 (サッカリンNa) 水 溶 性 の 甘 味 料 で シロップに 甘 味 をつけ るために 使 われています 保 存 料 ( 安 息 香 酸 Na パラオキシ 安 息 香 酸 ) カビや 細 菌 による 腐 敗 を 防 ぐために 使 われ ています この2 種 類 の 保 存 料 は シロップなど 限 ら れた 食 品 にしか 使 用 できません 黄 色 4 号 青 色 1 号 メロン 風 の 色 を 出 すために 使 用 されていま す 着 色 料 ( 黄 色 4 号 青 色 1 号 ) と 正 式 に は 表 示 されますが 物 質 名 に 色 の 文 字 が 含 まれる 場 合 には 用 途 名 の 着 色 料 は 省 略 できます 11

横 浜 市 の 食 品 添 加 物 に 対 する 取 り 組 み 横 浜 市 では 食 品 の 衛 生 確 保 のために 食 品 衛 生 法 に 定 められた 食 品 衛 生 監 視 員 を 市 内 の 各 福 祉 保 健 センター 中 央 卸 売 市 場 本 場 南 部 市 場 食 品 衛 生 検 査 所 食 肉 衛 生 検 査 所 及 び 食 品 専 門 監 視 班 に 配 置 しています そして 食 品 による 危 害 を 防 止 するために 食 品 関 係 営 業 施 設 に 対 する 監 視 指 導 営 業 者 や 市 民 への 普 及 啓 発 食 品 の 抜 き 取 り 検 査 その 他 食 品 に 関 する 苦 情 処 理 や 相 談 などを 行 っています かん 詰 びん 詰 食 品, 103 平 成 16 年 度 食 品 添 加 物 を 検 査 した 食 品 別 検 査 検 体 数 その 他 の 食 品, 294 魚 介 類, 113 冷 凍 食 品, 16 清 涼 飲 料 水 酒 精 飲 料, 222 魚 介 類 加 工 品, 1000 菓 子 類, 168 総 検 査 検 体 数 2,640 検 体 穀 類 野 菜 果 物 と その 加 工 品, 519 肉 卵 類 及 びその 加 工 品, 519 乳 乳 製 品 乳 類 加 工 品 アイスクリームなど, 13 12

食 品 添 加 物 の 検 査 状 況 食 品 添 加 物 の 検 査 は 市 場 食 品 衛 生 検 査 所 衛 生 研 究 所 で 年 間 を 通 じて 行 っています なか でも 食 中 毒 が 多 発 する 夏 期 や 一 時 的 に 大 量 の 食 品 が 流 通 する 年 末 には 集 中 的 に 監 視 検 査 体 制 を 強 化 し 食 品 衛 生 法 に 違 反 する 食 品 や 不 良 食 品 が 市 内 に 流 通 しないよう 努 めています また 市 場 食 品 衛 生 検 査 所 では 早 朝 から 監 視 検 査 を 行 い 横 浜 市 内 を 流 通 するさまざまな 食 品 の 安 全 確 保 に 取 り 組 んでいます 平 成 16 年 度 は 横 浜 市 内 で 計 6,456 検 体 の 食 品 を 抜 き 取 り そのうち 食 品 添 加 物 は 2,640 検 体 29,800 項 目 の 検 査 を 行 いました かん 詰 びん 詰 食 品, 1,081 平 成 16 年 度 食 品 添 加 物 を 検 査 した 食 品 別 検 査 項 目 数 魚 介 類, 225 冷 凍 食 品, 89 その 他 の 食 品, 3,205 清 涼 飲 料 水 酒 精 飲 料 4,254 菓 子 類, 2,052 総 検 査 項 目 数 29,800 項 目 魚 介 類 加 工 品, 11,241 穀 類 野 菜 果 物 とその 加 工 品 5,469 肉 卵 類 及 びその 加 工 品 2,112 乳 乳 製 品 乳 類 加 工 品 アイスクリームなど 72 食 品 の 検 査 結 果 は 本 市 発 行 の 衛 生 年 報 衛 生 研 究 所 年 報 食 品 衛 生 検 査 所 事 業 概 要 に 記 載 しています これら の 報 告 書 は 市 民 情 報 センター 市 内 の 各 区 図 書 館 等 でご 覧 いただけます 13

違 反 食 品 に 対 する 措 置 食 品 添 加 物 に 関 する 食 品 衛 生 法 上 の 違 反 は 次 のようなものがあります 1 使 用 基 準 の 設 けられた 食 品 添 加 物 の 過 量 使 用 2 使 用 してはならない 食 品 に 対 する 食 品 添 加 物 の 使 用 3 日 本 では 使 用 が 認 められていない 食 品 添 加 物 の 使 用 4 食 品 の 容 器 包 装 に 記 載 のない 食 品 添 加 物 が 検 出 されたり そのほかに 必 要 な 事 項 が 欠 落 している 表 示 違 反 検 査 の 結 果 や 監 視 の 際 に 違 反 を 発 見 した 場 合 は ただちに 製 造 所 を 所 管 する 都 道 府 県 に 通 報 するとともに その 食 品 の 流 通 経 路 仕 入 れ 数 量 残 品 の 有 無 などを 調 査 し 残 品 に 対 しては, 廃 棄 返 品 回 収 販 売 の 禁 止 などの 措 置 を 講 じ 違 反 食 品 が 消 費 者 の 手 元 に 届 くことがない よう 努 めています 平 成 16 年 度 には, 市 内 で53 件 の 食 品 衛 生 法 違 反 の 食 品 が 発 見 されましたが そのうち 食 品 添 加 物 の 使 用 基 準 や 使 用 制 限 に 関 する 違 反 が9 件 ありました これまでの 主 な 違 反 事 例 食 品 名 粒 うに 練 うに クッキー 輸 入 赤 貝 すじこ 醤 油 漬 け しらす 違 反 内 容 食 品 に 使 用 してはならないホウ 酸 を 検 出 日 本 では 指 定 されていない 酸 化 防 止 剤 (TBHQ)の 検 出 生 鮮 食 品 に 使 用 してはならない 着 色 料 を 使 用 最 大 の 限 度 量 を 超 えて 発 色 剤 ( 亜 硝 酸 Na)を 使 用 最 終 食 品 の 完 成 前 に 分 解 または 除 去 しなければならない 殺 菌 料 ( 過 酸 化 水 素 )の 残 存 その 他 に 食 品 添 加 物 の 表 示 に 関 する 違 反 が18 件 発 見 されましたが それらに ついても 適 切 な 措 置 を 行 い 製 造 者 販 売 者 に 対 し 指 導 しました 横 浜 市 では 食 品 添 加 物 は 極 力 使 用 せず 使 用 する 場 合 は 必 要 最 小 限 に の 立 場 に 立 って 市 民 の 皆 さんが 安 心 して 日 々の 食 生 活 を 送 ることができるように, 今 後 も 一 層 食 品 に 対 する 監 視 検 査 体 制 を 強 化 し 不 良 食 品 の 排 除 に 努 めて いきます 14

食 品 添 加 物 に 関 する 時 代 変 遷 年 代 食 品 衛 生 に 関 するできごと 食 品 添 加 物 に 関 するできごと 食 品 添 加 物 の 指 定 数 昭 和 23 年 食 品 衛 生 法 施 行 60 30 年 ヒ 素 ミルク 事 件 208 32 年 食 品 衛 生 法 の 一 部 改 正 により 食 品 添 加 物 の 規 制 が 強 化 された 208 38 年 食 品 添 加 物 の 再 点 検 に 着 手 311 40 年 タール 色 素 2 品 目 の 指 定 削 除 343 41 年 タール 色 素 5 品 目 の 指 定 削 除 350 ズルチンによる 食 中 毒 事 件 42 年 豚 コレラ 事 件 タール 色 素 緑 色 1 号 の 指 定 削 除 349 43 年 イタイイタイ 病 事 件,カネミ 油 症 事 件 ズルチンの 指 定 削 除 353 44 年 サイクラミン 酸 (チクロ)の 指 定 削 除 356 46 年 食 品 添 加 物 13 品 目 の 指 定 削 除 340 49 年 殺 菌 料 (AF-2)の 指 定 削 除 336 50 年 サッカリン 含 有 食 品 の 規 制 強 化 333 52 年 OPP(オルトフェニルフェノール)が 指 定 334 53 年 TBZ(チアベンダゾール)が 指 定 334 55 年 トウモロコシ 粉 からアフラトキシン 検 出 過 酸 化 水 素 の 使 用 基 準 改 定 334 57 年 新 たに7 種 類 の 食 中 毒 原 因 菌 が 指 定 塩 化 カリウム, 塩 化 マグネシウムが 指 定 336 58 年 アスパルテームなど11 品 目 が 新 たに 指 定 347 60 年 ドイツワインへのジエチレングリコール 混 入 事 件 347 平 成 3 年 食 品 添 加 物 に 関 する 表 示 改 正 デヒドロ 酢 酸 など5 品 目 の 指 定 削 除 349 赤 色 40 号 など7 品 目 が 新 たに 指 定 4 年 イマザリルが 指 定 350 5 年 安 息 香 酸 Naなど9 品 目 使 用 基 準 改 正 348 サラシ 粉 など2 品 目 の 指 定 削 除 7 年 食 品 衛 生 法 の 大 規 模 な 改 正 により ポリビニルポリピロリドンの 指 定 348 天 然 添 加 物 にも 指 定 制 度 導 入 オキシエチレン 高 級 脂 肪 族 アルコールの 指 定 削 除 亜 塩 素 酸 Naなど10 品 目 の 使 用 基 準 改 正 9 年 キシリトールが 新 たに 指 定 349 10 年 グルコン 酸 カリウム 及 びグルコン 酸 ナトリウム が 新 たに 指 定 351 11 年 鶏 卵 の 表 示 義 務 づけ 施 行 スクラロースが 新 たに 指 定 351 12 年 遺 伝 子 組 換 え 食 品 の 安 全 性 審 査 および 表 示 アセスルファムカリウムが 新 たに 指 定 338 の 義 務 づけが 決 まる 同 一 化 合 物 を 形 態 により 区 別 していた24 品 目 を12 品 目 に 整 理 統 合 し,コリリン 酸 塩 など 使 用 実 態 のない3 品 目 が 指 定 削 除 14 年 食 品 衛 生 法 改 正 告 示 で 販 売 等 禁 止 が 可 能 次 亜 塩 素 酸 水 フェロシアン 化 物 が 新 たに 指 定 340 15 年 ビオチン ヒドロキシメチルセルロースが 新 たに 指 定 342 16 年 既 存 添 加 物 名 簿 の 一 部 改 正 ( 一 部 消 除 ) ステアリン 酸 マグネシウム 等 が 新 たに 指 定 350 17 年 亜 酸 化 窒 素 等 が 新 たに 指 定 356 15

食 品 添 加 物 ミニ 知 識 期 限 表 示 について 期 限 表 示 には 賞 味 期 限 と 消 費 期 限 があり ます 賞 味 期 限 の 定 義 は 定 められた 方 法 によ り 保 存 した 場 合 において 期 待 されるすべ ての 品 質 の 保 持 が 十 分 に 可 能 であると 認 め られる 期 限 を 示 す 年 月 日 をいう ただし 当 該 期 限 を 超 えた 場 合 であっても これら の 品 質 が 保 持 されていることがあるものと する です 製 造 者 が 美 味 しく 食 べられる 期 間 を 考 えて 表 示 しているので 1 日 でも 過 ぎたら 食 べられなくなるというものでは ありません これに 対 して 消 費 期 限 は 定 められた 方 法 により 保 存 した 場 合 において 腐 敗 変 敗 その 他 の 品 質 の 劣 化 に 伴 い 安 全 性 を 欠 くこととなるおそれがないと 認 められる 期 限 を 示 す 年 月 日 です この 期 限 を 表 示 し ている 食 品 は 元 々 傷 みやすい 食 品 なので 期 限 を 過 ぎてから 食 べたりしないよう 注 意 が 必 要 です どちらも 表 示 に 従 って 保 存 した 場 合 の 期 限 ですので 保 存 方 法 の 表 示 をよく 確 認 す ることが 大 切 です 引 用 文 献 食 品 添 加 物 とその 使 い 方 南 山 堂 都 民 のための 食 の 安 全 学 東 京 都 わかりやすい 食 品 添 加 物 - 新 しい 表 示 を 中 心 に- 厚 生 省 生 活 衛 生 局 食 品 化 学 課 監 修 食 品 添 加 物 表 示 の 実 務 食 品 添 加 物 表 示 懇 談 会 編 食 品 Gメンが 書 いた 食 品 添 加 物 の 本 三 水 社 増 補 食 品 添 加 物 芽 ばえ 社 食 品 添 加 物 食 品 添 加 物 ってどんなもの? 発 行 平 成 5 年 3 月 改 定 平 成 9 年 3 月 改 訂 電 子 化 平 成 13 年 1 月 電 子 化 版 改 訂 平 成 17 年 8 月 横 浜 市 衛 生 局 生 活 衛 生 部 食 品 衛 生 課 231-0017 横 浜 市 中 区 港 町 1-1 TEL 045-671-2459 16