地 域 再 生 計 画 1 地 域 再 生 計 画 の 名 称 圏 央 道 IC 整 備 のインパクトを 活 かした 地 域 活 力 向 上 計 画 2 地 域 再 生 計 画 の 作 成 主 体 の 名 称 茨 城 県, 常 総 市, 坂 東 市 3 地 域 再 生 計 画 の 区 域 常 総 市, 坂 東 市 及 びつくば 市 の 全 域 4 地 域 再 生 計 画 の 目 標 常 総 市 は, 平 成 18 年 1 月 1 日 に 水 海 道 市 と 結 城 郡 石 下 町 の 合 併 により 誕 生 した 人 口 6 万 5 千 人 余 の 市 であり, 数 多 く 流 れる 河 川 など 豊 かな 自 然 環 境 と 温 暖 な 気 候 を 活 かし た 稲 作 をはじめ,きゅうりやイチゴ,スイカなどの 栽 培 が 盛 んに 行 われている また, 首 都 圏 からの 地 理 的 優 位 を 活 かした 工 業 団 地 開 発 に 取 り 組 んでおり, 大 生 郷 内 守 谷 坂 手 花 島 といった 工 業 団 地 が 整 備 され, 製 造 業 を 中 心 に 数 多 くの 企 業 が 立 地 し, 工 業 製 品 を 産 出 している 坂 東 市 は, 平 成 17 年 3 月 22 日 に 岩 井 市 と 猿 島 郡 猿 島 町 の 合 併 により 誕 生 した 人 口 5 万 6 千 人 余 の 市 であり, 猿 島 台 地 と 呼 ばれる 平 坦 な 台 地 を 活 かしたレタス,ネギ,ト マト,ハクサイなどの 生 鮮 野 菜 供 給 基 地 となっている また,つくばハイテクパーク いわい, 沓 掛 工 業 団 地 を 整 備 して 企 業 の 誘 致 を 進 めるとともに, ミュージアムパー ク 茨 城 県 自 然 博 物 館 を 中 心 とした 観 光 客 の 誘 致 に 力 を 入 れている つくば 市 は, 市 の 北 部 に 位 置 する 名 峰 筑 波 山 を 擁 しており,2 月 中 旬 から3 月 中 旬 に 開 催 される 梅 まつり の 時 期 や, 春 から 秋 にかけた 観 光 シーズンになると 多 くの 観 光 客 が 訪 れている また, 国 際 的 な 科 学 技 術 研 究 開 発 機 能 の 集 積 されたつくば 研 究 学 園 都 市 として 大 きく 発 展 してきたことに 加 え,つくばエクスプレスの 開 通 により, 住 宅 や 商 業 施 設 の 整 備 が 一 層 進 展 し, 様 々な 都 市 機 能 の 充 実 が 図 られてきた これら 3 市 を 含 む 地 域 においては, 常 磐 自 動 車 道 やつくばエクスプレスの 整 備 によ る 首 都 圏 への 利 便 性 から, 首 都 圏 との 人 物 の 交 流 が 盛 んであるものの, 通 勤 通 学 をはじめ, 通 院 や 買 い 物 といった 日 常 生 活 では,つくば 市 が 中 心 的 な 役 割 を 担 ってい る そのため, 常 総 市 や 坂 東 市 では,つくば 市 へ 通 じる 幹 線 道 路 の 整 備 や 広 域 的 バス 路 線 の 維 持 確 保, 商 業 施 設 での 名 産 品 の 販 売, 筑 波 研 究 学 園 都 市 に 立 地 する 研 究 教 育 医 療 機 関 との 産 学 官 連 携, 筑 波 山 からの 観 光 客 の 誘 導 などにより,つくば 市 との 連 携 を 一 層 強 めるとともに, 平 成 24 年 度 に 開 通 予 定 である 首 都 圏 中 央 連 絡 自 動 車 道 を 介 して, 首 都 圏 をはじめとする 圏 域 外 との 人 物 の 交 流 を 活 発 化 させることで, 活 力 ある 地 域 づくりを 目 指 している -1 -
しかしながら,つくばエクスプレスの 開 通 をはじめ 県 南 部 の 開 発 の 影 響 により 地 域 の 幹 線 道 路 の 交 通 量 は 増 加 傾 向 にあり, 以 前 より 地 域 内 での 移 動 に 時 間 を 要 するよ うになっている また, 農 業 従 事 者 の 減 少 による 農 業 産 品 の 販 売 力 低 下 や 遊 休 農 地 の 拡 大 をはじめ, 近 隣 での 工 業 団 地 の 整 備 の 影 響 等 による 既 存 工 業 団 地 からの 企 業 の 移 転 や 工 場 閉 鎖 などが 見 受 けられ, 地 域 内 の 産 業 力 の 低 下 が 懸 念 されている さらに, 地 域 内 では, 首 都 圏 中 央 連 絡 自 動 車 道 の 開 通 による 地 域 の 活 性 化 への 期 待 が 大 きく, IC の 整 備 効 果 を 地 域 内 に 波 及 させるためにも, 新 たな 幹 線 道 路 の 整 備 による 地 域 内 の 渋 滞 緩 和, 地 域 資 源 を 活 かした 観 光 交 流 事 業 の 促 進 などが 求 められている そのため, 道 整 備 交 付 金 を 活 用 して, 広 域 農 道 つくば 下 総 線 を 整 備 することで, 農 作 業 の 効 率 化 や 地 域 内 幹 線 道 路 の 渋 滞 緩 和 による 輸 送 コストの 減 少 により 農 業 生 産 活 動 を 支 援 し, 農 業 従 事 者 の 減 少 を 食 い 止 めるとともに, 筑 波 山 周 辺 をはじめ 地 域 に 散 在 する 果 樹 園 等 へ 観 光 客 を 呼 び 込 むことに 繋 げる 併 せて, 常 総 市 内 の 市 道 1-0121 号 線, 坂 東 市 内 の 市 道 岩 1-15 号 線, 市 道 岩 1-3 号 線 を 広 域 農 道 つくば 下 総 線 と 一 体 的 に 整 備 することにより, 広 域 農 道 つくば 下 総 線 への アクセスがより 容 易 になり, 地 域 全 体 の 農 業 の 活 性 化 が 期 待 されるほか, 将 来 設 置 さ れる 圏 央 道 ICまでのアクセスが 向 上 されることで, 物 流 施 設 や 地 域 の 特 性 を 活 かした 農 産 物 加 工 施 設 など 競 争 力 のある 多 様 な 産 業 の 展 開, 首 都 圏 を 始 めとする 全 国 へ 農 工 業 産 物 の 供 給 や 観 光 客 の 誘 致 拡 大 を 図 る また,これらの 整 備 とともに, 遊 休 農 地 の 市 民 農 園 化, 首 都 圏 からの 立 地 を 活 かし たフィルムコミッション 活 動 の 推 進, 生 活 道 路 の 整 備, 企 業 誘 致 を 一 体 的 に 行 い, 産 業 の 活 性 化 や 首 都 圏 等 の 都 市 部 との 交 流 拡 大, 地 域 住 民 にとって 安 全 で 安 心 な 住 みや すい 地 域 の 形 成 を 図 り, 広 域 自 動 車 交 通 の 利 便 性 を 飛 躍 的 に 向 上 させる 圏 央 道 IC 整 備 のインパクトを 地 域 全 体 の 活 力 向 上 に 繋 げるものである ( 目 標 1) 移 動 時 間 の 短 縮 主 要 な 工 業 団 地, 観 光 施 設 から 圏 央 道 ICまでの 移 動 時 間 を 短 縮 する つくばハイテクパークいわいから( 仮 称 ) 猿 島 岩 井 IC( 予 定 地 )まで 現 状 15 分 を5 分 短 縮 内 守 谷 工 業 団 地 から( 仮 称 ) 水 海 道 IC( 予 定 地 )まで 現 状 26 分 を3 分 短 縮 ( 目 標 2) 入 込 観 光 客 数 の 増 加 常 総 市 及 び 坂 東 市 への 入 込 観 光 客 数 を 増 加 させる 平 成 20 年 度 60 万 人 平 成 26 年 度 63 万 人 ( 目 標 3)ロケ 件 数 の 増 加 常 総 市 及 び 坂 東 市 でのロケ 件 数 を 増 加 させる 平 成 20 年 度 85 件 平 成 26 年 度 95 件 -2 -
5 目 標 を 達 成 するために 行 う 事 業 5-1 全 体 の 概 要 圏 央 道 ICへのアクセスを 向 上 させ, 首 都 圏 50km 圏 という 恵 まれた 立 地 条 件 や 地 域 特 性 を 活 かした 産 業 の 振 興 や 農 工 業 産 物 の 流 通 効 率 化 を 図 るとともに, 観 光 振 興 をはじめとする 様 々な 交 流 機 会 を 創 出 し, 圏 央 道 IC 整 備 のインパクトによる 地 域 活 力 の 向 上 を 推 進 するため, 広 域 農 道 つくば 下 総 線 をはじめ, 常 総 市 道 1-0121 号 線, 坂 東 市 道 岩 1-15 号 線, 坂 東 市 道 岩 1-3 号 線 を 整 備 し, 一 体 的 かつ 効 率 的 な 交 通 ネットワークを 構 築 する また, 支 援 措 置 によらない 独 自 の 取 組 みとして, 観 光 振 興 や 生 活 環 境 の 向 上 を 目 的 とした 各 種 事 業 を 合 わせて 実 施 することにより, 地 域 活 性 化 の 相 乗 効 果 を 図 り, 地 域 住 民 にとって 安 全 で 安 心 な 住 みやすい 地 域 を 形 成 することを 目 指 す 5-2 法 第 5 章 の 特 別 の 措 置 を 適 用 して 行 う 事 業 道 整 備 交 付 金 を 活 用 する 事 業 対 象 となる 事 業 は, 以 下 のとおり 事 業 開 始 に 係 る 手 続 き 等 を 行 っている なお, 整 備 箇 所 等 については, 別 添 の 整 備 箇 所 を 示 した 図 面 による < 市 町 村 道 > 常 総 市 道 1-0121 号 線 : 道 路 法 に 規 定 する 市 道 に 平 成 19 年 3 月 20 日 に 認 定 済 み 坂 東 市 道 岩 1-15 号 線 : 道 路 法 に 規 定 する 市 道 に 平 成 17 年 12 月 16 日 に 認 定 済 み 坂 東 市 道 岩 1-3 号 線 : 道 路 法 に 規 定 する 市 道 に 昭 和 60 年 9 月 14 日 に 認 定 済 み < 広 域 農 道 > 事 業 採 択 を 平 成 5 年 4 月 1 日 に 国 より 通 知 を 受 けるとともに, 事 業 計 画 について は 土 地 改 良 法 に 基 づく 手 続 きを 行 い, 平 成 6 年 3 月 24 日 に 確 定 している 施 設 の 種 類 ( 事 業 区 域 ), 事 業 主 体 広 域 農 道 ( 常 総 市, 坂 東 市,つくば 市 ) 茨 城 県 市 道 ( 常 総 市, 坂 東 市 ) 常 総 市, 坂 東 市 事 業 期 間 広 域 農 道 ( 平 成 22 年 度 ~ 平 成 26 年 度 ) 市 道 ( 平 成 22 年 度 ~ 平 成 26 年 度 ) 整 備 量 及 び 事 業 費 < 整 備 量 > 広 域 農 道 2.3km 市 道 6.0km < 事 業 費 > 総 事 業 費 3,819,250 千 円 (うち 交 付 金 1,909,625 千 円 ) -3 -
広 域 農 道 719,250 千 円 (うち 交 付 金 359,625 千 円 ) 市 道 3,100,000 千 円 (うち 交 付 金 1,550,000 千 円 ) 5-3 その 他 の 事 業 5-3-1 地 域 再 生 基 本 方 針 に 基 づく 支 援 措 置 による 取 組 み 該 当 なし 5-3-2 支 援 措 置 によらない 独 自 の 取 組 み 地 域 再 生 法 による 特 別 の 措 置 を 活 用 するほか 以 下 の 事 業 を 総 合 的 かつ 一 体 的 に 実 施 する (1) 生 活 道 路 整 備 事 業 実 施 主 体 : 常 総 市 及 び 坂 東 市 事 業 概 要 : 緊 急 車 両 等 の 通 行 困 難 解 消 による 安 全 安 心 のまちづくりや 住 民 生 活 の 利 便 性 向 上 の 観 点 から, 住 民 生 活 に 密 着 した 足 元 道 路 である 生 活 道 路 について, 財 政 状 況 を 勘 案 しながら, 地 域 住 民 の 意 見 を 取 り 入 れ, 地 域 の 実 情 やニ-ズに 応 じた 整 備 を 市 単 独 事 業 により 実 施 す る (2) 観 光 交 流 推 進 事 業 実 施 主 体 : 常 総 市 及 び 坂 東 市 事 業 概 要 : 菅 生 沼 などの 自 然 資 源, 坂 野 家 住 宅 や 長 塚 節 の 生 家, 国 王 神 社, 逆 井 城 跡 などの 歴 史 文 化 を 活 用 した 観 光 の 推 進 や 市 民 農 園 の 整 備 による 都 市 部 との 交 流 人 口 の 拡 大 を 図 る (3)フィルムコミッション 推 進 事 業 実 施 主 体 : 茨 城 県, 常 総 市 及 び 坂 東 市 事 業 概 要 :フィルムコミッションの 受 入 体 制 及 び 連 絡 連 携 体 制 の 強 化 等 に より, 首 都 圏 からの 地 理 的 優 位 を 活 かしたさらなるロケの 誘 致 に 努 め, 地 域 の 活 性 化 を 図 る (4) 産 業 集 積 形 成 推 進 事 業 実 施 主 体 : 茨 城 県 圏 央 道 沿 線 地 域 産 業 交 流 活 性 化 協 議 会 ( 構 成 団 体 : 茨 城 県, 圏 央 道 沿 線 13 市 町, 商 工 会, 大 学 等 ) 事 業 概 要 : 地 域 一 体 的 な 企 業 誘 致 に 取 り 組 むとともに, 地 域 内 の 教 育 機 関, 研 究 機 関, 職 業 訓 練 機 関, 産 業 支 援 機 関 等 が 連 携 して 立 地 企 業 の 人 材 育 成 確 保 や 技 術 開 発 等 に 対 する 支 援 に 取 り 組 む 6 計 画 期 間 平 成 22 年 度 ~ 平 成 26 年 度 -4 -
7 目 標 の 達 成 状 況 に 係 る 評 価 に 関 する 事 項 4に 示 す 地 域 再 生 計 画 の 目 標 については, 計 画 終 了 後 に, 常 総 市 及 び 坂 東 市 が 共 同 し て 到 達 時 間 の 実 測, 統 計 データの 収 集 等 を 行 い, 目 標 の 達 成 状 況 等 を 検 証 し, 本 計 画 の 評 価 を 行 うとともに,その 後 の 施 策 展 開 に 反 映 させる 8 地 域 再 生 計 画 の 実 施 に 関 し 当 該 地 方 公 共 団 体 が 必 要 と 認 める 事 項 該 当 なし -5 -