湖誠会 会派行政視察報告書



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(2) 支 状 況 保 育 所 ( 定 員 60 人 以 上 ) 支 状 況 は 次 とおりです 1 総 入 構 成 比 は 割 合 が88.1% 活 動 外 入 が2.1% 特 別 入 が9.8%でした 2 構 成 比 は 運 営 費 入 が80.1% 経 常 経 費 補 助 金 入 が17.8%

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(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

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就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

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対 象 外 区 域 以 下 の 区 域 は 原 則 として 策 定 区 域 に 含 めないこと (1) 農 業 振 興 地 域 の 整 備 に 関 する 法 律 に 規 定 する 農 用 地 区 域 (2) 優 良 農 地 ( 一 団 のまとまりのある 農 地 や 農 業 水 利 施 設 の 整 備

第2分野 男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し、意識の改革

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1


2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1) 一 般 行 政 職 福 島 県 国 類 似 団 体 平 均 年 齢 平

1 はじめに 計 画 の 目 的 国 は 平 成 18 年 度 に 住 生 活 基 本 法 を 制 定 し 住 まいに 関 する 基 本 的 な 計 画 となる 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 )を 策 定 し 住 宅 セーフティネットの 確 保 や 住 生 活 の 質 の 向 上

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預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

Transcription:

湖 誠 会 会 派 行 政 視 察 報 告 書 平 成 28 年 7 月 11 日 ( 火 ) 神 奈 川 県 横 須 賀 市 ( 横 須 賀 市 役 所 ) 横 須 賀 市 観 光 立 市 推 進 基 本 計 画 について 調 査 項 目 Ⅰ はじめに 観 光 は 古 くから 地 域 の 光 を 観 る と 言 われており 地 域 に 有 する 固 有 の 地 域 活 性 化 資 源 を 発 見 し それに 触 れ 合 うことによって その 地 を 訪 れる 人 々 と 迎 え 入 れる 人 々が 共 に 生 きる 喜 びを 享 受 することを 意 味 している また 国 の 観 光 政 策 審 議 会 では 観 光 は 余 暇 時 間 の 中 で 日 常 生 活 圏 を 離 れて 行 う 様 々 な 活 動 であって 触 れ 合 い 学 び 遊 ぶことを 目 的 とする と 説 明 されている そういった 中 全 国 的 に 人 口 減 少 社 会 に 入 り また 少 子 高 齢 化 問 題 等 により 地 域 経 済 は 大 きな 構 造 変 化 の 局 面 を 迎 え 観 光 に 注 目 が 集 まっている そのような 状 況 のもと 2010 年 6 月 に 国 の 成 長 戦 略 のひとつとして 観 光 立 国 地 域 活 性 化 戦 略 が 掲 げられた これは 観 光 の 地 域 に 対 する 高 い 経 済 波 及 効 果 や 雇 用 創 出 効 果 が 期 待 され ているからである 現 在 定 住 人 口 の 減 少 や 今 後 特 に 地 方 においては 人 口 減 少 が 急 速 に 進 行 することが 予 想 され そういったことにより 地 域 内 消 費 の 減 少 で 地 域 経 済 が 縮 小 し さらなる 地 域 間 格 差 の 拡 大 も 懸 念 されている さらに 少 子 高 齢 化 も 進 行 し 2025 年 には 総 人 口 の 約 30.5%( 約 3,635 万 人 )と およそ 3 人 に 1 人 が 65 歳 以 上 になると 見 込 まれている このような 状 況 下 において 昨 今 ではインバウンドとして 海 外 からの 訪 問 渡 航 者 も 増 え 大 きな 成 長 が 期 待 させることから 地 方 の 起 爆 剤 としても 観 光 振 興 に 注 目 が 集 まっている 大 津 市 においても 昨 年 度 をインバウンド 元 年 と 位 置 づけ 海 外 からの 旅 行 客 獲 得 に 向 けた 施 策 を 展 開 しており また 平 成 21 年 度 に 策 定 された 大 津 市 観 光 交 流 基 本 計 画 については 本 年 度 で 計 画 の 最 終 年 を 迎 えることから 新 たな 計 画 の 策 定 に 取 り 組 まれているところである こうしたことを 踏 まえ 観 光 を 一 つの 産 業 として 捉 えた 観 光 立 市 推 進 条 例 を 制 定 され その 計 画 の 策 定 に 取 り 組 まれている 横 須 賀 市 を 訪 問 し 今 後 にお ける 大 津 市 の 観 光 施 策 の 参 考 にするため 行 政 視 察 を 実 施 したものである 1

Ⅱ 横 須 賀 市 の 概 要 について 神 奈 川 県 の 南 東 部 三 浦 半 島 に 位 置 し 東 京 から 50km 圏 内 に 含 まれる 中 核 市 であり 市 の 面 積 は 100.70km2(2010 年 ( 平 成 22 年 )10 月 1 日 現 在 )で 神 奈 川 県 の 約 4.2%を 占 め 地 形 的 には 北 帯 山 地 中 帯 山 地 および 南 帯 山 地 に 大 別 され 標 高 100 ~ 200 m 程 度 の 起 伏 の 多 い 丘 陵 山 地 からなり 広 い 平 地 が 少 ないのが 特 徴 となっている 海 岸 線 の 東 京 湾 岸 北 部 はリアス 式 海 岸 の 溺 れ 谷 をなし 天 然 の 良 港 となっており 西 海 岸 は 海 蝕 地 帯 が 多 く その 他 は 概 ね 砂 浜 と 岬 で 構 成 されている 人 口 は 2016 年 ( 平 成 28 年 )7 月 現 在 で 約 40 万 4,930 人 となっており 神 奈 川 県 内 の 総 人 口 (2010 年 ( 平 成 22 年 )3 月 末 現 在 )の 約 4.8%を 占 めている これは 県 内 では 横 浜 市 川 崎 市 相 模 原 市 についで4 番 目 に 多 い 人 口 であ るが 1992 度 ( 平 成 4 年 度 )をピークに 減 少 傾 向 にある 一 方 世 帯 数 につい ては 2010 年 ( 平 成 22 年 )10 月 現 在 約 16 万 6 千 世 帯 で 増 加 傾 向 にあり 核 家 族 化 や 一 人 暮 らし 世 帯 が 増 加 していることが 推 測 される 産 業 は 戦 後 自 動 車 産 業 を 中 心 とした 諸 企 業 が 追 浜 地 区 に 参 入 し 輸 送 機 関 連 の 産 業 ( 自 動 車 や 造 船 )を 中 心 に 発 展 してきた 2006 年 ( 平 成 18 年 )の 産 業 構 造 をみると 事 業 所 数 および 従 業 員 数 ともに 卸 売 小 売 業 や 飲 食 店 宿 泊 業 などの 第 三 次 産 業 が 主 であり 第 二 次 産 業 である 建 設 業 製 造 業 は 事 業 所 数 で 約 13% 従 業 員 数 で 約 18%となり 第 一 次 産 業 である 農 林 漁 業 は 非 常 に 少 ない 割 合 である 横 須 賀 市 上 空 より 東 京 湾 を 望 む 2

Ⅲ 横 須 賀 市 観 光 立 市 推 進 基 本 計 画 の 概 要 について 以 下 横 須 賀 市 観 光 立 市 推 進 基 本 計 画 の 概 要 について 記 載 する 1 計 画 の 策 定 と 目 的 について (1) 計 画 策 定 の 背 景 ( 横 須 賀 市 観 光 立 市 推 進 条 例 の 成 立 ) 横 須 賀 市 はかつて 日 本 有 数 の 観 光 地 であった 1865 年 に 横 須 賀 製 鉄 所 が ひらかれた 当 時 のよこすかは 近 代 産 業 のシンボルであった 製 鉄 所 を 一 目 見 よ うとする 観 光 客 であふれ 多 くの 旅 籠 が 軒 をつらね 日 本 初 の 観 光 マップもつく られた その 後 軍 港 の 都 市 として 発 展 し 戦 後 は 製 造 業 中 心 の 産 業 都 市 とな るなかで 観 光 という 産 業 は 忘 れ 去 られていった 人 口 減 少 とあいつぐ 製 造 業 の 撤 退 により 基 幹 産 業 の 停 滞 が 続 いている 現 在 のよこすかにとって 新 たな 産 業 の 振 興 がなければ 将 来 の 進 展 はありえない これからは 時 代 とともに 変 化 する 環 境 に 適 切 に 対 応 していくことが 求 められている そのためには よこす かのもてる 力 を 最 大 限 にひきだせる 可 能 性 を 秘 めた 産 業 として 観 光 をとりあ げる 必 要 がある 観 光 地 としての 歴 史 があるよこすかには 豊 かな 自 然 と 先 人 たちが 残 してくれた 価 値 ある 歴 史 や 色 とりどりの 郷 土 文 化 があり まさに 市 全 体 が 観 光 資 源 の 宝 庫 となっている その 観 光 資 源 を 掘 り 起 し 磨 き 育 て 大 切 に 守 り 有 効 に 活 用 しながら 魅 力 ある 観 光 地 をつくり 観 光 を 産 業 の 柱 と する 観 光 立 市 よこすか を 目 指 すために 2014 年 ( 平 成 26 年 ) 第 4 回 定 例 会 において 議 員 提 案 による 横 須 賀 市 観 光 立 市 推 進 条 例 が 可 決 され その 中 で 観 光 立 市 の 目 指 す 姿 を 定 めて その 実 現 に 向 けた 観 光 事 業 者 観 光 関 係 団 体 市 民 市 などの 役 割 を 示 し 本 計 画 に 位 置 づける 施 策 を 各 々の 役 割 に 応 じ て 推 進 していくことが 必 要 であると 規 定 されている また その 結 果 として 市 民 生 活 の 安 定 向 上 本 市 経 済 の 発 展 及 び 観 光 を 通 じた 国 際 相 互 理 解 の 増 進 に 寄 与 することを 本 計 画 策 定 の 目 的 とし 特 に 経 済 の 発 展 については 本 市 経 済 の 基 盤 である 産 業 構 造 の 大 転 換 を 観 光 によって 行 おうとされている 本 条 例 は 観 光 事 業 者 観 光 関 係 団 体 市 民 市 が 力 を 合 わせて 観 光 を 新 たな 産 業 の 大 きな 柱 として 成 長 させていくというものである 3

2 目 指 すべき 観 光 立 市 の 姿 と 観 光 事 業 者 等 の 役 割 と 市 の 責 務 について 横 須 賀 市 観 光 推 進 基 本 計 画 より 本 市 は 観 光 が 産 業 の 柱 となる 観 光 立 市 を 目 指 しています そこで 観 光 立 市 が 実 現 した 姿 として どのような 魅 力 を 持 つのか どのような 人 々に 来 てもらうのか どうやって 産 業 の 柱 としていくのか を 示 します またその 実 現 のための 関 係 者 の 役 割 を 示 します (1) 観 光 立 市 の 姿 観 光 立 市 が 実 現 すると 市 内 の 豊 富 な 地 域 資 源 は 常 に 魅 力 を 持 ち 続 け その 魅 力 を 伝 え その 魅 力 に 向 かって 多 くの 観 光 客 が 来 訪 し 観 光 事 業 者 などによ り 新 たなビジネス 展 開 が 行 われ 地 域 の 経 済 が 活 性 化 すると 考 える (2) 様 々な 主 体 の 役 割 像 観 光 立 市 の 実 現 に 向 けた 観 光 事 業 者 観 光 関 係 団 体 市 民 に 期 待 する 役 割 と 市 の 責 務 を 示 す 1 観 光 事 業 者 観 光 は 関 連 産 業 まで 含 めると 裾 野 が 広 い 産 業 と 言 われており 全 ての 産 業 分 野 の 事 業 者 が 観 光 事 業 に 参 入 することで 観 光 事 業 者 になる 可 能 性 がある 観 光 振 興 の 主 役 である 観 光 事 業 者 は 様 々な 観 光 客 のニーズに 柔 軟 に 対 応 しなが ら 良 質 なサービスや 的 確 な 商 品 の 提 供 など 新 たな 付 加 価 値 を 生 み 出 すこと が 求 められる その 結 果 観 光 客 はさらに 増 加 していき 魅 力 的 な 地 域 が 形 成 され 観 光 分 野 の 地 域 産 業 構 造 も 厚 みを 増 し また 観 光 事 業 者 自 らが 新 たな 顧 客 を 求 めて 埋 もれている 地 域 資 源 の 発 掘 や 再 発 見 既 に 活 用 している 地 域 資 源 のさらなる 磨 き 上 げをして 継 続 したビジネスチャンスを 広 げることも 可 能 である 観 光 客 の 満 足 度 の 向 上 観 光 の 振 興 新 たな 産 業 の 創 出 に 積 極 的 な 役 割 を 担 う ことが 期 待 される 2 観 光 関 係 団 体 観 光 関 係 団 体 とは 観 光 事 業 者 で 構 成 される 業 界 団 体 や 観 光 に 関 する 活 動 を 行 う 団 体 (( 一 社 ) 横 須 賀 市 観 光 協 会 横 須 賀 商 工 会 議 所 よこすか 葉 山 農 業 協 同 組 合 横 須 賀 市 漁 業 振 興 協 議 会 地 域 運 営 協 議 会 町 内 会 など)を 指 す 観 光 関 係 団 体 は 団 体 構 成 員 間 での 相 互 の 連 携 を 図 りながら 観 光 事 業 者 に 4

よる 地 域 資 源 の 魅 力 の 創 出 や 観 光 ビジネスの 展 開 などを 支 援 するとともに 地 域 におけるおもてなしの 向 上 を 図 り 観 光 客 を 迎 え 入 れる 環 境 を 整 えること などの 施 策 に 対 し 観 光 事 業 者 市 民 市 のパイプ 役 となり 連 携 した 支 援 を していくことが 求 められている 3 市 民 市 民 は 自 らが 観 光 を 楽 しんでいただくことが 一 番 の 役 割 であり 市 内 や 市 外 において 様 々な 観 光 を 楽 しむことで 地 域 の 魅 力 や 歴 史 を 発 見 再 発 見 する ことが 出 来 るし 改 めて 地 元 への 興 味 や 愛 着 を 持 つことができる そして 観 光 立 市 という 視 点 からは お 客 様 の 立 場 迎 え 入 れる 立 場 宣 伝 マンの 立 場 観 光 事 業 者 の 立 場 という4つの 立 場 から 捉 えることができる お 客 様 の 立 場 としては 本 市 の 地 域 やイベントなどに 積 極 的 に 参 加 する ことで 地 域 資 源 の 再 発 見 や 故 郷 への 愛 着 を 高 め 観 光 消 費 の 拡 大 などに 貢 献 していただく 迎 え 入 れる 立 場 としては 観 光 客 が 気 持 ちよく 本 市 の 観 光 を 体 感 できる ように 地 域 の 美 化 やおもてなしの 心 がけでの 接 遇 地 元 の 語 り 部 などとして 観 光 客 と 交 流 することにより 市 民 が 気 付 いていない 新 たな 地 域 資 源 を 発 見 す ることもできる 宣 伝 マンの 立 場 としては 本 市 観 光 の 良 さを 口 コミや SNS などを 通 じて 幅 広 く PR していただく 観 光 事 業 者 の 立 場 としては 自 身 が 関 心 を 持 つようになった 地 域 資 源 な どについて 自 らがプレイヤーとなってビジネスベース 地 域 活 動 ベースなど の 様 々な 切 り 口 から 観 光 振 興 歴 史 や 文 化 の 保 存 継 承 などに 携 わっていた だくものである 4 市 市 は 観 光 事 業 者 観 光 関 係 団 体 市 民 のそれぞれが 担 う 役 割 が 効 果 的 に 進 められるように 支 援 し 各 主 体 が 相 互 に 連 携 できる 機 会 を 設 けることや ビジ ネスチャンスの 拡 大 に 取 り 組 むとともに 国 や 県 の 制 度 の 活 用 や 意 見 交 換 を 積 極 的 に 行 い 観 光 立 市 の 実 現 に 向 けた 施 策 を 総 合 的 に 実 施 していく そして 解 決 が 困 難 な 問 題 が 発 生 した 場 合 には 市 が 主 体 的 に 対 応 し また 観 光 に 関 する 諸 施 策 を 展 開 する 際 には 市 民 の 生 活 環 境 に 十 分 配 慮 して 実 施 し ていく 5

3 横 須 賀 市 の 観 光 の 現 状 等 (1) 観 光 力 からみた 本 市 観 光 の 現 状 観 光 力 を 捉 える 視 点 市 内 の 産 業 と 関 係 の 深 い 市 内 外 の 146 事 業 者 などに 対 するインタビュー 調 査 やインターネットを 活 用 したアンケート 調 査 の 結 果 を 今 後 必 要 となる 観 光 振 興 施 策 に 結 びつけていくためには 観 光 振 興 の 施 策 分 野 に 繋 がる 切 り 口 から 本 市 観 光 の 強 みや 弱 みを 整 理 していくアプローチが 分 かりやすいものと 考 える そのため ここでは 観 光 力 という 考 え 方 を 取 り 入 れて 本 市 観 光 につい て 現 状 を 整 理 する (2) 観 光 力 からみた 本 市 観 光 の 方 向 性 <1 素 材 の 力 > 本 市 には 他 地 域 には 真 似 の 出 来 ない 独 自 の 地 域 資 源 が 豊 富 に 存 在 するが 中 には 十 分 に 活 用 されていないものもある また 多 種 多 様 な 地 域 資 源 も 市 内 各 所 に 多 数 埋 もれている そのため 中 心 的 な 地 域 資 源 はより 強 く ニッチな 資 源 は 発 掘 磨 き 上 げを 続 けながら 地 域 資 源 の 魅 力 を 創 り 続 けることが 必 要 で ある <2 場 の 力 > 本 市 は 巨 大 市 場 である 首 都 圏 に 近 接 する 立 地 の 優 位 性 を 持 っており また 本 市 人 口 は 約 40 万 人 を 有 し 市 内 市 場 としても 相 当 の 規 模 を 誇 っている さらに 訪 日 外 国 人 の 玄 関 口 となる 羽 田 空 港 にも 近 接 している そのため 首 都 圏 市 場 市 内 市 場 を 主 要 なターゲットとして 取 り 組 みを 進 めることが 必 要 で また 訪 日 外 国 人 の 獲 得 に 向 けた 取 り 組 みを 行 うことも 必 要 である <3 繋 がる 力 > 本 市 は 国 内 外 の 多 数 の 都 市 との 連 携 に 結 びつく 様 々なストーリーを 持 ってい る 三 浦 半 島 4 市 1 町 においては 既 に 広 域 連 携 に 向 けた 取 り 組 みを 進 めてい るが 鎌 倉 市 から 横 須 賀 市 への 観 光 客 の 流 れは 活 発 でない 実 態 もみられる そのため 引 き 続 き 三 浦 半 島 4 市 1 町 における 交 流 連 携 を 深 化 させるととも に 国 内 外 の 都 市 間 交 流 を 活 発 化 させることが 必 要 である <4イメージの 力 > 本 市 は 全 国 的 にも 知 名 度 が 高 く 特 に 米 海 軍 横 須 賀 基 地 やドブ 板 通 りなどか らくるアメリカの 雰 囲 気 は 街 の 個 性 を 出 している 一 方 本 市 が 観 光 地 である という 知 名 度 は 残 念 ながらそれほど 高 くなく 首 都 圏 に 近 接 している 割 には 横 6

須 賀 は 遠 い 街 と 感 じている 首 都 圏 在 住 者 も 多 数 みられる そのため 首 都 圏 などを 中 心 として 本 市 の 観 光 情 報 を 今 以 上 に 積 極 的 に 発 信 していくことが 必 要 である <5 換 金 する 力 > 本 市 の 観 光 消 費 に 繋 がる 主 な 商 品 サービスとしては よこすか 海 軍 カレー よこすかネイビーバーガー YOKOSUKA 軍 港 めぐり 地 場 産 農 水 産 物 直 売 所 (す かなごっそ よこすかポートマーケット) ソレイユの 丘 や 個 性 的 な 飲 食 店 など があります それらは 地 域 資 源 としての 知 名 度 も 高 まってきており 実 績 も 上 がってきているが 観 光 消 費 単 価 は 依 然 として 低 い 水 準 であり 改 善 の 余 地 も 残 っているので これから 観 光 立 市 を 目 指 していくためには さらなるパワ ーアップが 必 要 となる そのため 観 光 客 の 来 訪 が 地 域 経 済 の 活 性 化 に 結 びつ くような 取 り 組 みを 一 層 活 発 化 させることが 必 要 である <6 動 かす 力 > 横 須 賀 市 観 光 協 会 の 法 人 化 や 庁 内 での 観 光 担 当 部 門 の 創 設 など 観 光 施 策 を 推 進 する 体 制 づくりは 始 まったばかりと 言 える 事 業 者 インタビューの 中 で は 本 市 において 観 光 が 新 たなビジネスチャンスになるという 認 識 はそれほど 浸 透 していない 状 況 がうかがえ 意 識 改 革 も 重 要 なテーマとなっている その ため 観 光 施 策 推 進 体 制 をより 強 固 なものにするとともに 観 光 事 業 者 の 意 識 改 革 も 進 めることが 必 要 である <7 施 策 の 力 > 2015 年 ( 平 成 27 年 )4 月 から 施 行 された 横 須 賀 市 観 光 立 市 推 進 条 例 は 本 市 観 光 施 策 を 進 める 上 での 大 きな 強 みとなっている また これまでにも ド ル 街 ツアーデスク メディアデスクの 設 置 など 観 光 振 興 に 貢 献 するユニー クな 取 り 組 みも 行 っている 一 方 では 以 前 から 問 題 として 指 摘 されている 市 内 移 動 環 境 や 情 報 発 信 力 の 弱 さなどが 存 在 する そのため 観 光 客 の 受 入 環 境 の 充 実 を 図 ることや 様 々な 施 策 展 開 を 進 めていくことが 必 要 である <8 外 部 環 境 > 本 市 観 光 振 興 の 追 い 風 と 言 える 国 の 観 光 立 国 の 施 策 や 地 方 創 生 の 動 き 東 京 2020 オリンピック パラリンピックの 開 催 などを 効 果 的 につかまえて 本 市 の 観 光 振 興 を 加 速 化 させることが 必 要 である 7

4 基 本 戦 略 について 観 光 立 市 の 実 現 に 向 けて6つの 基 本 戦 略 を 推 進 基 本 戦 略 1 観 光 魅 力 創 出 戦 略 基 本 戦 略 2 観 光 需 要 獲 得 戦 略 基 本 戦 略 3 受 入 環 境 充 実 戦 略 基 本 戦 略 4 観 光 情 報 発 信 戦 略 基 本 戦 略 5 広 域 連 携 推 進 戦 略 基 本 戦 略 6 推 進 主 体 強 化 戦 略 本 市 の 地 域 資 源 の 魅 力 を 継 続 的 に 創 出 し 続 け そこから 生 じる 観 光 需 要 を 確 実 に 獲 得 できる 体 制 づくりを 進 める また 一 連 の 活 動 が 確 実 に 行 われるため の 受 入 環 境 を 充 実 させ 対 外 的 には 観 光 情 報 を 効 果 的 に 発 信 するとともに 市 外 の 様 々な 都 市 や 企 業 などとの 連 携 を 通 じて 観 光 需 要 を 一 層 喚 起 する 最 後 に 本 市 観 光 振 興 の 担 い 手 である 市 内 の 様 々な 主 体 の 力 を 高 める (1) 基 本 戦 略 1 観 光 魅 力 創 出 戦 略 素 材 の 力 を 高 める 戦 略 を 進 めます 本 市 地 域 資 源 のうち 広 く 認 知 されて いる 大 きな 強 みはさらに 強 く ニッチな 強 みは 大 きな 強 みに また 新 たな 強 み を 開 拓 して 地 域 資 源 の 魅 力 を 継 続 的 に 創 り 出 します 1 本 市 の 顔 となる 地 域 資 源 の 魅 力 の 充 実 強 化 本 市 の 観 光 イメージとして 現 在 強 く 定 着 している ペリー 上 陸 と 開 国 の 歴 史 軍 港 都 市 海 アメリカの 雰 囲 気 グルメ(よこすか 海 軍 カレー よこす かネイビーバーガー) や 大 きな 集 客 力 となっている 猿 島 観 音 崎 公 園 三 笠 公 園 くりはま 花 の 国 YOKOSUKA 軍 港 めぐり よこすかカレーフェスティ バルをはじめとする 多 彩 なイベント のほか 首 都 圏 の 貴 重 な 財 産 である 本 市 の 自 然 環 境 などについては 魅 力 の 充 実 強 化 を 進 める 2 隠 れた 地 域 資 源 の 発 掘 再 発 見 磨 き 上 げ 本 市 には 魅 力 的 な 地 域 資 源 がある 一 方 で 創 設 150 周 年 を 契 機 に 脚 光 を 浴 び 始 めた 横 須 賀 製 鉄 所 ( 造 船 所 )など 十 分 に 活 用 されていない 資 源 も 多 数 残 されている また 地 元 の 人 には 何 気 ない 資 源 でも 外 部 の 人 にとってはとて も 魅 力 的 な 資 源 も 存 在 し そのためにビッグデータやオープンデータなどを 分 析 し 活 用 しながら 地 域 資 源 の 発 掘 再 発 見 磨 き 上 げを 継 続 的 に 行 う 8

3 観 光 のブランド 化 及 びブランドの 保 護 維 持 向 上 等 横 須 賀 市 が 観 光 地 である というブランドイメージは それほどには 浸 透 していない 現 状 で これから 素 材 の 力 を 高 めていく 取 り 組 みでは ブラン ド 力 を 高 める 視 点 も 同 時 に 進 める ブランド 強 化 の 第 一 歩 は 市 民 や 観 光 事 業 者 などが 魅 力 を 実 感 することであり それらの 人 々が 本 市 の 地 域 資 源 に 触 れ 魅 力 を 実 感 できるような 出 会 いの 場 学 びの 場 活 動 の 場 などを 設 けていく また よこすか 海 軍 カレー などのように 既 に 著 名 となっている 地 域 資 源 に ついては 他 の 媒 体 や 地 域 資 源 とのコラボレーションによるさらなるブランド 力 の 強 化 や 保 護 にも 配 慮 していく 4 体 験 文 化 スポーツ MICE 等 の 新 たな 観 光 分 野 の 開 拓 体 験 活 動 を 目 的 とする 観 光 ( 自 然 環 境 産 業 農 漁 業 ) 文 化 を 活 かした 観 光 ( 歴 史 美 術 音 楽 小 説 映 画 アニメ) スポーツイベントやプロスポー ツチームの 公 開 練 習 の 観 光 活 用 MICEの 推 進 などの 新 たな 観 光 分 野 を 開 拓 する (2) 基 本 戦 略 2 観 光 需 要 獲 得 戦 略 換 金 する 力 を 高 める 戦 略 を 進 めます 観 光 客 のニーズを 捉 え 観 光 需 要 を 獲 得 し 消 費 に 繋 げます 1 観 光 に 関 する 状 況 の 把 握 分 析 提 供 本 市 における 観 光 入 込 み 客 数 や 宿 泊 客 数 訪 日 外 国 人 客 数 や 国 籍 観 光 客 の 周 遊 状 況 観 光 客 消 費 額 観 光 産 業 の 集 積 経 済 循 環 顧 客 満 足 度 などの 状 況 を 把 握 し 観 光 に 関 する 経 済 活 動 を 分 析 し 観 光 事 業 者 に 提 供 する 2 地 域 資 源 としての 商 品 の 創 出 及 び 育 成 地 場 産 農 水 産 物 の 直 売 や 料 理 の 提 供 横 須 賀 らしいグルメやお 土 産 づくり 観 光 クルーズ 様 々な 体 験 ツアーなど 観 光 事 業 者 が 主 体 となって 進 める 観 光 商 品 づくりを 支 援 する 3 観 光 事 業 者 と 共 同 した 企 画 の 開 発 交 通 事 業 者 や 宿 泊 事 業 者 旅 行 代 理 店 などと 連 携 しながら 地 域 資 源 を 点 から 線 そして 面 にするストーリー 化 を 進 め 市 内 の 滞 在 時 間 の 延 長 を 促 すツアーや イベントなどの 企 画 の 開 発 を 支 援 する 9

4インバウンドの 推 進 換 金 する 力 を 高 める 戦 略 を 進 め 観 光 客 のニーズを 捉 え 観 光 需 要 を 獲 得 し 消 費 に 繋 げる 外 国 人 観 光 客 の 獲 得 のために 多 文 化 や 他 宗 教 などの 異 文 化 の 言 語 食 事 生 活 習 慣 などの 理 解 と 配 慮 を 進 めるとともに 外 国 人 向 け の 情 報 発 信 や 観 光 施 設 の 多 言 語 表 示 を 進 め 外 国 人 が 入 りやすい 店 舗 づくりを 支 援 する また 東 京 2020 オリンピック パラリンピックを 見 据 えて 観 光 振 興 策 を 検 討 する さらに 本 市 の 特 色 である 米 海 軍 横 須 賀 基 地 居 住 者 などの 関 係 者 の 市 内 観 光 の 促 進 についてもインバウンドとして 進 める 5 観 光 産 業 の 集 積 促 進 市 内 で 発 生 した 観 光 需 要 が 市 外 に 流 出 せず また 周 辺 地 域 で 発 生 した 観 光 需 要 が 市 内 に 取 り 込 めるような 裾 野 の 広 い 観 光 産 業 の 集 積 を 進 める (3) 基 本 戦 略 3 受 入 環 境 充 実 戦 略 安 心 して 観 光 客 が 来 訪 できる 環 境 づくりを 進 めて 集 客 促 進 や 経 済 活 動 の 活 発 化 を 進 めます より 多 くの 観 光 客 を 受 け 入 れ より 快 適 に 地 域 資 源 を 楽 しむこ とができる 環 境 を 充 実 させます 1 交 通 利 便 性 の 向 上 市 内 の 幹 線 道 路 の 整 備 バス 網 の 充 実 や 周 遊 バスの 運 行 タクシーの 活 用 な どを 進 め 市 内 交 通 の 利 便 性 を 向 上 させる また スマートインターチェンジ の 整 備 を 進 めることで 高 速 道 路 利 用 者 の 誘 客 を 拡 大 する 2 観 光 客 受 け 入 れのための 施 設 整 備 と 快 適 性 の 向 上 団 体 観 光 客 に 対 応 できる 観 光 バス 駐 車 場 が 不 足 しているため 乗 降 場 所 や 駐 車 場 の 整 備 を 進 めるとともに 個 人 観 光 客 に 対 する 駐 車 場 の 確 保 に 向 けた 取 り 組 みも 行 っていく さらに 収 容 能 力 の 大 きな 飲 食 施 設 の 誘 致 や 既 存 の 小 型 店 舗 においても 観 光 客 の 受 入 に 対 応 できる 仕 組 みをつくる また 観 光 地 の 環 境 美 化 活 動 を 推 進 するとともに トイレに 関 する 情 報 を 積 極 的 に 提 供 するなど 観 光 客 の 快 適 性 の 向 上 を 図 る 3 宿 泊 能 力 の 向 上 ホテルの 誘 致 や 既 存 ホテルの 増 床 などへの 支 援 多 様 な 宿 泊 形 態 の 検 討 を 進 めて 市 内 の 宿 泊 能 力 の 拡 大 に 努 める 10

4 観 光 地 のバリアフリー 化 の 推 進 海 外 旅 行 者 高 齢 者 妊 婦 幼 児 連 れ 障 害 者 などが 安 心 して 観 光 を 楽 しん でいただけるよう メニューの 多 言 語 化 や 写 真 掲 載 店 舗 のバリアフリー 化 な どを 支 援 する また 休 憩 所 の 設 置 看 板 案 内 板 の 多 言 語 化 デジタルサイネ ージでの 音 声 案 内 点 字 表 示 などを 推 進 する 5 観 光 地 の 安 心 安 全 対 策 事 故 災 害 が 起 こってからの 対 応 ではなく 未 然 に 観 光 客 の 安 全 を 確 保 する ために 市 民 と 同 様 の 防 災 情 報 を 観 光 客 にも 伝 達 できるように 観 光 拠 点 におけ る 防 災 計 画 の 策 定 及 び 防 災 訓 練 の 実 施 を 支 援 する (4) 基 本 戦 略 4 観 光 情 報 発 信 戦 略 イメージの 力 を 高 めることで 本 市 の 場 の 力 の 優 位 性 を 顕 在 化 させます 市 や 観 光 事 業 者 などだけではなく 市 民 や 観 光 客 が 様 々な 媒 体 やツールを 使 い 本 市 地 域 資 源 の 魅 力 を 市 内 外 に 発 信 します 1 横 須 賀 ブランドの 外 部 発 信 小 江 戸 川 越 や 桜 の 弘 前 河 津 桜 などのように 本 市 の 観 光 をイメー ジさせるキャッチフレーズなどを 定 めて 統 一 的 に 観 光 情 報 を 発 信 する 2マスメディアを 活 用 した 露 出 量 の 拡 大 テレビ ラジオ 雑 誌 電 車 の 中 吊 り 広 告 などの 露 出 量 の 高 い 媒 体 を 中 心 と して インターネットや 観 光 パンフレット チラシなどの 多 様 な 媒 体 も 組 合 せ ながら 本 市 の 観 光 情 報 の 露 出 量 を 拡 大 し 本 市 を 訪 れたことがない 人 などに 対 して 観 光 情 報 を 発 信 する また 観 光 情 報 のコンテンツについては 首 都 圏 との 近 接 性 を 強 調 することや 女 性 目 線 でのアピールなど 現 在 の 発 信 では 十 分 に 伝 わっていない 部 分 を 積 極 的 に 取 り 入 れていく 3SNS や 口 コミ 等 の 多 様 な 媒 体 による 情 報 発 信 市 民 一 人 ひとりが 本 市 の 観 光 情 報 の 宣 伝 マンであるとの 認 識 を 持 ってもらい 口 コミベースでの 観 光 情 報 の 発 信 を 促 す また SNS などの 媒 体 を 積 極 的 に 活 用 し 市 民 による SNS での 情 報 発 信 を 支 援 するとともに 観 光 客 パワーブロガ ーなどの 協 力 も 得 ていく 11

4 外 国 人 向 けの 情 報 発 信 訪 日 外 国 人 に 対 しては 東 京 2020 オリンピック パラリンピックを 見 据 えて 本 市 への 関 心 が 高 いと 考 えられる 市 場 や 旅 行 者 層 をマーケティング 調 査 により 絞 り 込 んだ 上 で 適 切 なプロモーション 活 動 を 展 開 する また 本 市 の 特 色 である 米 海 軍 横 須 賀 基 地 居 住 者 などの 関 係 者 については 様 々なイベントなどの 機 会 を 活 かして 市 内 の 地 域 資 源 の 情 報 を 発 信 伝 達 し ていく (5) 基 本 戦 略 5 広 域 連 携 推 進 戦 略 繋 がる 力 を 活 かした 戦 略 を 進 めます 国 県 との 連 携 や 近 隣 市 町 友 好 都 市 などと 連 携 して 互 いの 地 域 資 源 の 魅 力 が 連 動 することで 相 乗 効 果 を 期 待 します 1 近 隣 地 域 との 連 携 三 浦 半 島 4 市 1 町 での 連 携 に 加 え 県 内 の 市 町 村 と 連 携 して それぞれの 強 み や 弱 みを 相 互 に 補 完 しながら 広 域 での 観 光 振 興 の 取 り 組 みを 進 める 2 友 好 都 市 姉 妹 都 市 等 との 連 携 友 好 都 市 の 会 津 若 松 市 富 岡 市 観 光 交 流 都 市 の 松 山 市 旧 軍 港 四 市 の 呉 市 佐 世 保 市 舞 鶴 市 姉 妹 都 市 のコーパスクリスティ 市 ( 米 ) ブレスト 市 ( 仏 ) フリマントル 市 ( 豪 ) メッドウェイ 市 ( 英 )と 連 携 した 観 光 振 興 の 取 り 組 みを 進 める (6) 基 本 戦 略 6 推 進 主 体 強 化 戦 略 動 かす 力 施 策 の 力 を 高 めて 観 光 立 市 を 加 速 化 させます 全 ての 基 本 戦 略 を 確 実 に 実 行 するために 主 役 である 観 光 事 業 者 を 中 心 として 観 光 関 係 団 体 市 民 市 が 力 を 一 つに 合 わせて 推 進 体 制 づくりを 進 めます 1チャレンジ 精 神 を 持 った 意 欲 のある 観 光 事 業 者 に 対 する 取 り 組 み 本 市 が 進 める 観 光 立 市 では 観 光 関 連 のビジネスチャンスが 大 いに 期 待 できることを 事 業 者 に 気 づいてもらう 啓 発 活 動 などを 進 め 意 欲 のある 事 業 者 に 対 しては 既 存 事 業 の 変 革 や 新 たな 事 業 にチャレンジする 取 り 組 みに 対 し て 様 々な 支 援 をする 12

2 多 様 な 人 材 の 育 成 活 用 動 かす 力 施 策 の 力 を 高 めて 観 光 立 市 を 加 速 化 させ 全 ての 基 本 戦 略 を 確 実 に 実 行 するために 主 役 である 観 光 事 業 者 を 中 心 として 観 光 関 係 団 体 市 民 市 が 力 を 一 つに 合 わせて 推 進 体 制 づくりを 進 める 市 民 はある 時 には 観 光 客 となるが ある 時 には 観 光 客 を 迎 え 入 れる 立 場 にもなる 観 光 地 を 訪 れ た 時 に その 地 域 の 人 達 からどのように 接 してもらったら 喜 びを 感 じるのかを 改 めて 気 づいてもらい 観 光 客 への 接 し 方 に 活 かしてもらうような 取 り 組 みを 進 める 観 光 に 関 して 意 識 の 高 い 市 民 などを 中 心 として 観 光 ボランティアと して 活 動 してもらえるように スキルの 向 上 や 観 光 ボランティア 組 織 の 活 動 を 支 援 していく また 観 光 事 業 者 観 光 関 係 団 体 大 学 企 業 市 民 などと 連 携 しながら 本 市 での 観 光 ビジネスの 企 画 や 事 業 化 実 践 などを 行 える ビジネスリーダー の 育 成 や 外 部 からの 人 材 の 招 聘 などを 進 め さらに 本 市 で 産 まれ 育 った 児 童 生 徒 や 大 学 生 などを 対 象 として 本 市 の 地 域 資 源 の 価 値 や 本 市 観 光 産 業 の 重 要 性 などを 改 めて 学 ぶ 機 会 を 設 けることで 次 世 代 の 本 市 観 光 を 担 う 人 材 を 育 成 する 3 地 域 全 体 での 観 光 マネジメント 力 の 強 化 横 須 賀 市 観 光 協 会 の 法 人 化 をきっかけとして 同 組 織 の 機 能 強 化 を 進 めるこ とによって 観 光 振 興 の 主 体 として 機 能 していくように 支 援 する また 観 光 事 業 者 をはじめ ( 一 社 ) 横 須 賀 市 観 光 協 会 各 地 区 観 光 協 会 横 須 賀 商 工 会 議 所 地 域 運 営 協 議 会 などの 観 光 関 係 団 体 や 市 民 と 連 携 して 観 光 振 興 の 取 り 組 みを 進 める 13

Ⅳ 所 感 昨 年 滋 賀 県 も 人 口 減 少 社 会 に 入 り 大 津 市 も 人 口 減 少 過 程 に 入 った この 流 れは 全 国 的 にも 急 速 に 進 んでおり 人 口 減 少 は 労 働 人 口 の 減 少 と 消 費 市 場 の 縮 小 により 経 済 活 力 を 低 下 させ 特 に 少 子 高 齢 化 による 人 口 構 造 の 変 化 は 現 役 世 代 の 社 会 保 障 負 担 を 増 加 させ 消 費 量 の 落 込 みを 通 じ 経 済 にさらなるマ イナスの 影 響 を 与 えることになる そして 税 収 の 低 下 で 財 政 や 金 融 市 場 をは じめ あらゆる 分 野 に 悪 影 響 を 与 える 可 能 性 がある そういった 中 地 域 観 光 に 対 する 高 い 経 済 波 及 効 果 や 雇 用 創 出 効 果 が 期 待 さ れており 横 須 賀 市 においては 横 須 賀 市 まち ひと しごと 創 生 総 合 戦 略 を 策 定 したなかで 集 客 の 促 進 と 交 流 拠 点 の 創 出 による 市 内 消 費 の 拡 大 を 具 体 的 な 施 策 の1つに 据 えている 特 徴 としては 旧 日 本 海 軍 の 軍 港 があった 横 須 賀 市 を 含 む 四 市 ( 横 須 賀 市 呉 市 佐 世 保 市 舞 鶴 市 )と 軍 港 ゆかりの 施 設 や 文 化 の 日 本 遺 産 認 定 に 向 け た 活 動 を 連 携 して 行 い 日 本 の 近 代 化 を 推 進 し 他 に 例 を 見 ることのない 海 軍 文 化 を 育 んだというまちの 歴 史 を 共 通 のストーリーにまとめ 文 化 庁 に 共 同 申 請 し 2016 年 ( 平 成 28 年 )4 月 に 日 本 遺 産 に 認 定 された また 米 海 軍 基 地 に 横 須 賀 市 の 3.2%を 提 供 しており 約 20,000 人 のアメリカ 人 が 基 地 に 滞 在 していることから スモールインバウンドと 位 置 付 け 独 自 の 取 り 組 みとしてドルが 使 える 街 や 米 軍 基 地 の 猛 者 と 日 本 人 とのアームレスリン グ 大 会 や 日 米 決 戦 として 綱 引 き 大 会 なども 行 っている 三 浦 半 島 ( 鎌 倉 市 逗 子 市 葉 山 町 横 須 賀 市 三 浦 市 ) そして 近 隣 他 都 市 との 連 携 観 光 という 観 点 から 三 浦 半 島 の 横 須 賀 市 鎌 倉 市 逗 子 市 三 浦 市 葉 山 町 4 市 1 町 の 取 り 組 みとして 三 浦 半 島 自 転 車 半 島 宣 言 としてサイクリングを 楽 しんでいただいたり 近 隣 他 都 市 と 共 通 でマイルス トーンや 写 真 スポットなども 設 置 している また 今 年 度 鎌 倉 駅 前 に4 市 1 町 の 総 合 観 光 案 内 所 を 作 り プロモーションビデオを 共 同 で 作 成 し 他 都 市 との 連 携 や 地 域 の 特 色 を 活 かした 取 り 組 みを 行 っている このような 取 り 組 みは 横 須 賀 市 が 観 光 を 産 業 の 柱 として 観 光 立 市 よこすか を 目 指 し 平 成 26 年 12 月 議 員 提 案 により 横 須 賀 市 観 光 立 市 推 進 条 例 を 制 定 され 平 成 27 年 4 月 から 施 行 されたことが 大 きく 影 響 していると 感 じた また 本 年 度 策 定 される 横 須 賀 市 観 光 立 市 推 進 基 本 計 画 においてしっかりと 数 値 目 標 をたて 反 映 されている 大 津 市 においては 観 光 客 は 年 間 1,200 万 人 と 増 えてきているが 京 都 や 大 阪 の 観 光 客 が 溢 れたような 形 で 増 えている 現 状 もあり 琵 琶 湖 や 世 界 文 化 遺 産 の 延 暦 寺 三 井 寺 日 吉 大 社 石 山 寺 などの 古 社 寺 をはじめ 多 くの 文 化 財 や 14

史 跡 など 観 光 資 源 が 多 く 市 町 村 単 位 での 国 指 定 文 化 財 保 有 件 数 は 京 都 市 奈 良 市 に 次 いで 全 国 で 3 番 目 に 多 いにもかかわらず その 特 徴 を 活 かしきれ ていないように 感 じる また 観 光 客 のうち 宿 泊 滞 在 される 方 は 約 1 割 の 132 万 人 と 少 ない 事 や 滞 在 時 間 が 短 いなど 多 くの 課 題 を 抱 えている 今 後 大 津 市 においてまず 現 状 把 握 やなぜ 観 光 に 力 を 入 れようとしているの かなど 市 民 にしっかりと 説 明 し そして 観 光 の 魅 力 や 受 け 入 れ 環 境 などを 行 政 観 光 事 業 者 観 光 関 係 団 体 市 民 でタッグを 組 んで 行 く 必 要 性 を 感 じた 横 須 賀 市 も 今 後 大 学 との 連 携 を 進 めて 行 くようだが 大 津 市 においても 滋 賀 大 学 教 育 学 部 龍 谷 大 学 成 安 造 形 大 学 びわこ 成 蹊 スポーツ 大 学 などと 観 光 の 分 野 で 連 携 し 若 い 方 のアイディアを 取 り 込 んでいくことも 大 切 である そして 本 市 も 今 後 より 一 層 近 隣 他 都 市 と 連 携 し 共 通 認 識 のもと 観 光 に 力 を 入 れて 取 り 組 む 必 要 がある 観 光 産 業 においては 特 に 地 域 の 特 色 特 徴 また 一 番 重 要 なのはしっかりと 現 状 を 把 握 したうえで 進 める 必 要 があり 本 年 度 に 策 定 される 第 2 期 観 光 交 流 基 本 計 画 に 今 回 学 んだ 事 を 活 かし しっかりと 集 客 に 結 び 付 け 気 持 ちよくお 金 を 落 として 頂 けるよう 具 体 的 な 仕 組 みづくりを 進 め 観 光 を 大 津 市 の 基 幹 産 業 へと 育 てていくことが 本 市 にとっても 大 変 重 要 であると 感 じた 15