採用の基礎知識



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後 にまで 及 んでおり(このような 外 部 研 究 資 金 を 以 下 契 約 理 由 研 究 という ) かつ その 者 が 退 職 後 も 引 き 続 き 研 究 代 表 者 となることを 研 究 所 が 認 める 場 合 とし 理 事 室 の 命 を 受 けて 発 議 書 ( 別 に 定 め

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要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

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注 意 すべきポイント 1 入 社 誓 約 書 は 社 員 の 入 社 にあたり 入 社 前 に 社 員 としての 自 覚 を 促 すとともに 正 当 な 理 由 のない 内 定 辞 退 を 防 止 するために 提 出 させるものです 2 2 以 降 の 注 意 すべきポイントについては マイ 法

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公表表紙

1. 任 免 1-1 採 用 ( 試 験 採 用 ) 1 任 免 試 験 採 用 採 用 者 予 定 者 数 報 告 試 験 公 告 任 命 結 果 通 知 書 採 用 予 定 者 数 の 報 告 採 用 説 明 会 の 計 画 実 施 人 事 異 動 対 象 者

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

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平成21年9月29日

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

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別紙3

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1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

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る 等 級 単 価 を 使 用 する ア. 健 康 保 険 料 を 徴 収 する 事 業 者 との 雇 用 関 係 に 基 づき 当 該 補 助 事 業 に 従 事 す る 者 ただし 役 員 及 び 日 額 または 時 給 での 雇 用 契 約 者 については 健 保 等 級 適 用 者 以 外

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年 間 収 入 が 130 万 円 未 満 (60 歳 以 上 75 歳 未 満 の 人 や 一 定 障 害 者 の 場 合 は 180 万 円 未 満 )であって かつ 被 保 険 者 の 年 間 収 入 の 2 分 の 1 未 満 である 場 合 は 被 扶 養 者 となります ( 同 居 の

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職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

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目 次 1 報 酬 給 与 額 事 例 1 報 酬 給 与 額 に 含 める 賞 与 の 金 額 が 誤 っていた 事 例 1 事 例 2 役 員 退 職 金 ( 役 員 退 職 慰 労 金 )を 報 酬 給 与 額 として 申 告 して いなかった 事 例 1 事 例 3 持 株 奨 励 金 を

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1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

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適 一 覧 表 期 間 の 制 限 手 続 き 勤 務 時 間 適 の 可 否 = 適 = 適 外 = 期 間 により 判 断 するもの える 雇 見 込 みが 雇 保 険 労 災 保 険 1 週 間 の 所 定 時 間 教 育 研 究 事 業 を 行 う 官 公 署 が20 時 間 以 上 かつ

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

Transcription:

経 営 Q&A 2009 年 7 月 相 談 に 答 える 人 岡 田 人 事 労 務 管 理 事 務 所 所 長 岡 田 良 則 採 用 の 基 礎 知 識 Question 10 年 近 く 勤 めていたレストランから 独 立 し 自 分 の 店 を 持 つことになりました 先 日 正 社 員 とパートタイマーを 募 集 したところ 総 勢 4 名 の 応 募 がありました 飲 食 業 界 での 勤 務 経 験 があり 意 欲 もある 方 々なので 全 員 を 採 用 したいと 考 えているのですが なにぶん 人 を 雇 うことが 初 めてなので どのような 手 続 きを 踏 めばよいのか 分 かりません 採 用 の 手 順 や 留 意 点 など 基 本 的 な 事 項 について 教 えてください Answer 社 員 の 採 用 は 内 々 定 内 定 試 用 期 間 本 採 用 という 流 れで 進 めるのが 一 般 的 です 内 々 定 とは 会 社 が 応 募 者 に 対 し 内 定 を 通 知 しただけの 状 態 で 内 定 は 採 用 の 意 思 表 示 と 考 えられる 何 らかの 入 社 手 続 きを 行 った 後 の 状 態 をいいます 試 用 期 間 を 設 けるか 否 かは 企 業 の 自 由 ですが 3 カ 月 程 度 の 期 間 を 設 定 しているところが 多 いようです 社 員 を 採 用 することは 労 働 者 が 労 働 力 を 提 供 し 使 用 者 がこれに 賃 金 を 支 払 うという 労 働 契 約 を 結 ぶということです 契 約 とは お 互 いに 権 利 と 義 務 が 生 じるということですか ら どのような 権 利 と 義 務 があるのか 契 約 関 係 をしっかり 理 解 しておくことが 採 用 後 のト ラブルを 防 止 するうえで 重 要 です また 採 用 時 には 社 会 保 険 の 加 入 や 所 得 税 にかかる 手 続 きなどが 必 要 なほか 健 康 診 断 の 実 施 なども 義 務 付 けられていますので 留 意 してください 以 下 では 社 員 を 採 用 する 際 の 留 意 点 などについて 簡 単 に 解 説 していきます 本 稿 は 平 成 21 年 7 月 1 日 現 在 で 明 らかになっている 情 報 をもとに 作 成 しています 1

採 用 までのステップ 人 財 とよく 表 現 されるように 企 業 にとって 従 業 員 は 事 業 の 発 展 に 欠 かすことのできな い 無 形 の 財 産 です いい 人 材 が 採 用 できたときは 大 いに 期 待 がふくらむことでしょう 一 方 安 易 に 人 を 採 用 して 後 々トラブルになることもあります したがって 採 用 は 事 前 にしっか り 計 画 したうえで 実 施 することが 大 切 なのです 社 員 の 採 用 は 以 下 のような 流 れで 進 めるの が 一 般 的 です 内 々 定 内 定 試 用 期 間 本 採 用 内 々 定 と 内 定 内 々 定 とは 会 社 が 応 募 者 に 対 し 内 定 を 通 知 しただけの 状 態 をいいます この 段 階 で は 内 定 通 知 のあった 会 社 は 応 募 者 にとって 選 択 肢 の 一 つでしかありません これに 対 して 内 定 は 採 用 の 意 思 表 示 と 考 えられる 何 らかの 入 社 手 続 きを 行 った 後 の 状 態 をいいます 例 えば 内 定 式 を 行 い 正 式 な 採 用 通 知 を 出 したり 入 社 前 の 事 前 研 修 を 実 施 したり 入 社 の 誓 約 書 を 提 出 させたりしている 状 態 です 内 々 定 の 段 階 では 仮 にそれを 取 り 消 したとしても 解 雇 にはなりません 一 方 内 定 に 至 っているときには すでに 会 社 と 応 募 者 との 間 に 労 働 契 約 が 成 立 し 内 定 者 は 会 社 の 従 業 員 と 同 様 に 扱 うべきだと 考 えられています したがって 会 社 がそれを 取 り 消 すこと は 解 雇 になるのです ただし 学 卒 者 の 採 用 のように 内 定 から 就 業 開 始 までかなり 時 間 があるケースでは その 間 に 内 定 を 決 めたときには 予 測 できなかった 就 労 に 相 応 しくない 状 況 が 生 じることも 考 えられます そこで 内 定 者 との 間 に 成 立 している 労 働 契 約 は 以 下 のような 一 定 の 場 合 に 限 り 取 り 消 しすることができると 考 えられています ただし この 場 合 には 入 社 承 諾 書 等 に 明 示 しておくことが 必 要 です < 正 当 な 内 定 取 消 し 事 由 > 1 卒 業 や 資 格 取 得 などを 条 件 として 内 定 を 約 束 している 場 合 にその 条 件 が 満 たされなかったこと 2 健 康 異 常 等 就 労 が 難 しい 状 態 になったこと 3 犯 罪 行 為 で 逮 捕 されるなど 不 適 格 事 由 が 発 生 したこと 試 用 期 間 選 考 によって 労 働 者 の 採 用 を 決 定 したとしても 短 い 採 用 試 験 だけでは 労 働 者 の 性 格 能 力 などを 完 全 に 把 握 判 断 することは 困 難 です そこで 正 式 な 採 用 の 前 に 試 用 期 間 を 設 ける 会 社 が 多 くみられます 試 用 期 間 とは 試 用 期 間 中 に 当 社 の 社 員 として 不 適 格 であ ると 使 用 者 が 判 断 した 場 合 は 解 雇 することができる という 契 約 です 2

試 用 期 間 については 法 律 に 明 確 な 定 義 がありません したがって 試 用 期 間 を 設 けるか 期 間 をどれくらいにするかといったことは 原 則 として 使 用 者 の 自 由 となっていますが 設 けている 企 業 の 場 合 3カ 月 程 度 に 設 定 しているところが 多 いようです 試 用 期 間 中 は 通 常 よりも 広 い 範 囲 で 解 雇 の 自 由 が 認 められています ただし 試 用 期 間 中 の 勤 務 状 態 等 により 採 用 当 初 では 知 ることができなかったこと または 知 ることが 期 待 で きないような 事 実 を 知 るに 至 った 場 合 であって その 者 を 引 き 続 き 企 業 に 雇 用 しておくこと が 適 当 でないと 判 断 することに 合 理 的 理 由 があるときに 限 られています なお 労 働 基 準 法 では 解 雇 について 予 告 を 必 要 としていますが 試 用 期 間 中 の 労 働 者 で 採 用 から 14 日 を 超 えていない 者 については 予 告 が 除 外 されています 労 働 契 約 社 員 を 採 用 することは 労 働 者 が 労 働 力 を 提 供 し 使 用 者 がこれに 賃 金 を 支 払 うという 契 約 を 結 ぶことです この 契 約 を 労 働 契 約 といいます 労 働 契 約 は 契 約 関 係 の 中 でも 最 もトラブルが 多 い 契 約 といえるでしょう 厚 生 労 働 省 の 発 表 では 平 成 19 年 の 労 働 相 談 があった 件 数 は 全 国 で 100 万 件 近 くもあったそうです 契 約 とは お 互 いに 権 利 と 義 務 が 生 じるのですから どのような 権 利 と 義 務 があるのか 契 約 関 係 をしっかり 理 解 しておくことがトラブルを 防 止 するうえで 重 要 なのです 労 働 者 は 労 働 法 に 守 られている 労 働 契 約 を 結 ぶ 際 には 賃 金 労 働 時 間 休 日 など さまざまな 労 働 条 件 を 約 束 すること になります こうした 条 件 を 決 めるにあたって 労 働 者 は 労 働 基 準 法 などの 労 働 法 に 守 られています 会 社 に 勤 務 した 経 験 がある 経 営 者 でも 労 働 条 件 について 正 しく 理 解 してい る 人 は 意 外 と 少 なく 中 には 残 業 代 を 支 払 わなかったり 安 易 に 解 雇 したりして 後 で 労 働 基 準 監 督 署 から 呼 び 出 しを 受 けるケースもあります 労 働 条 件 を 決 める 際 には 契 約 内 容 が 法 律 に 反 しないか 慎 重 にチェックするようにしてください 労 働 法 には 非 常 に 多 くのルールが 定 められていますが( 詳 細 は 別 の 機 会 に 譲 ります) 特 に 重 要 な 労 働 条 件 である 労 働 時 間 と 賃 金 に 関 しては 後 々のトラブルを 避 けるために も しっかり 勉 強 しておく 必 要 があります 有 期 契 約 無 期 契 約 がある 労 働 契 約 は 期 間 の 定 めのある 契 約 ( 有 期 契 約 ) と 期 間 の 定 めのない 契 約 ( 無 期 契 約 ) の2つに 大 きく 分 かれます 有 期 契 約 は あらかじめ 契 約 の 開 始 日 と 終 了 日 を 定 め 臨 時 的 に 雇 用 する 場 合 の 契 約 です これに 対 して 無 期 契 約 は 開 始 日 は 定 めていても 終 了 日 は 定 めないもので いわゆる 正 社 員 を 雇 用 する 場 合 の 契 約 になります 有 期 無 期 いずれの 契 約 にするかは 労 働 者 にとっ て いつまで 働 き 続 けることができるのか という 意 味 で 大 切 な 問 題 なのです 3

なお 有 期 契 約 については 期 間 が 満 了 すれば 契 約 は 終 了 しますが 更 新 する( 新 たな 期 間 を 定 め 同 様 の 契 約 を 結 び 直 す)ことで 引 き 続 き 同 じ 労 働 者 を 使 用 することができます また 無 期 契 約 については 定 年 (60 歳 を 下 回 ることはできません)を 設 けることで 将 来 の 退 職 を 決 めておくことができます < 労 働 契 約 書 の 見 本 ( 正 社 員 )> 労 働 契 約 書 株 式 会 社 ( 甲 )と ( 乙 )は 次 のとおり 労 働 契 約 を 締 結 する 契 約 期 間 年 月 日 より ( 期 間 の 定 めなし) 就 業 の 場 所 本 社 ( 東 京 都 渋 谷 区 - - ) 従 事 する 業 務 営 業 および 付 帯 する 業 務 1. 始 業 終 業 の 時 刻 始 業 時 刻 ( 時 分 )~ 終 業 時 刻 ( 時 分 ) 勤 務 時 間 2. 休 憩 時 間 ( 時 分 )~( 時 分 ) 3. 所 定 時 間 外 労 働 の 有 無 ( 有 り ) 休 日 毎 週 土 日 曜 日 国 民 の 祝 日 その 他 ( 夏 季 年 末 年 始 他 ) 休 暇 賃 金 1. 年 次 有 給 休 暇 6ヵ 月 継 続 勤 務 し8 割 以 上 出 勤 した 場 合 10 日 2.その 他 の 休 暇 有 給 ( 慶 弔 休 暇 2 日 ) 1. 基 本 賃 金 月 給 ( 円 ) 2. 諸 手 当 の 額 および 計 算 方 法 イ( 役 職 手 当 円 ) ロ( 家 族 手 当 円 ) 3. 時 間 外 休 日 または 深 夜 労 働 に 対 して 支 払 われる 割 増 賃 金 率 時 間 外 法 定 超 (25)% 休 日 法 定 休 日 (35)% 深 夜 (25)% 4. 賃 金 締 切 日 - 毎 月 ( 20) 日 5. 賃 金 支 払 日 -( 当 月 25) 日 6. 昇 給 ( 毎 年 4 月 ) 7. 賞 与 ( 毎 年 7 12 月 )ただし 会 社 業 績 および 本 人 の 成 績 による 8. 退 職 金 ( 有 ) 退 職 金 規 程 による 1. 定 年 制 ( 有 - 60 歳 ) 2. 継 続 雇 用 制 度 ( 有 - 65 歳 まで) 退 職 3. 自 己 都 合 退 職 の 手 続 ( 退 職 する 30 日 以 上 前 に 届 け 出 ること) 4. 解 雇 の 事 由 ( 事 業 の 縮 小 廃 止 本 人 が 業 務 に 堪 えられないと 認 められるとき 他 ) そ の 他 1. 社 会 保 険 等 の 加 入 ( 厚 生 年 金 健 康 保 険 雇 用 保 険 ) 2. 本 契 約 書 の 他 就 業 規 則 その 他 会 社 諸 規 程 の 定 めによる 平 成 年 月 日 ( 甲 ) 所 在 地 名 称 氏 名 東 京 都 渋 谷 区 - - 株 式 会 社 代 表 取 締 役 印 ( 乙 ) 住 氏 所 名 東 京 都 世 田 谷 区 - - 印 4

採 用 の 手 続 き 採 用 が 決 定 したら 採 用 決 定 者 には 採 用 決 定 の 通 知 を 送 るとともに 人 事 管 理 上 必 要 な 書 類 の 提 出 を 求 めます 以 下 では 採 用 決 定 後 の 主 な 手 続 きや 留 意 点 などについて 簡 単 に 解 説 しま す 労 働 条 件 の 明 示 労 働 契 約 は 単 に 口 頭 による 合 意 のみでも 成 立 するため 内 容 をめぐって 後 日 トラブ ルが 生 じることも 少 なくありません そこで 労 働 基 準 法 では 後 々のトラブルを 防 止 する ために 労 働 条 件 のうち 一 定 の 事 項 については 契 約 締 結 時 に 明 示 すること そして 特 に 重 要 な 事 項 については 書 面 で 交 付 することを 定 めています( 労 働 基 準 法 第 15 条 ) この 場 合 の 書 面 は 厚 生 労 働 省 の 作 成 した 労 働 条 件 通 知 書 ( 参 考 資 料 参 照 )のモデルを 用 いても 結 構 ですし 賃 金 や 就 業 場 所 など 各 人 によって 異 なる 労 働 条 件 を 除 き 就 業 規 則 を 交 付 することでも 構 いません 労 働 条 件 のうち 明 示 すべき 事 項 書 面 交 付 事 項 は 以 下 のとお りです < 明 示 すべき 労 働 条 件 > 文 書 による 明 示 事 項 口 頭 でも 可 能 な 明 示 事 項 1 労 働 契 約 の 期 間 に 関 する 事 項 2 就 業 場 所 従 事 すべき 業 務 3 始 業 終 業 時 刻 所 定 労 働 時 間 を 超 える 労 働 の 有 無 休 憩 時 間 休 日 休 暇 就 業 時 転 換 に 関 する 事 項 4 賃 金 の 決 定 計 算 および 支 払 の 時 期 に 関 する 事 項 昇 給 に 関 する 事 項 5 退 職 に 関 する 事 項 ( 解 雇 の 事 由 を 含 む) 6 退 職 手 当 の 適 用 労 働 者 の 範 囲 決 定 計 算 および 支 払 の 方 法 支 払 時 期 に 関 する 事 項 7 臨 時 に 支 払 われる 賃 金 賞 与 それらに 準 ずる 賃 金 最 低 賃 金 に 関 する 事 項 8 労 働 者 に 負 担 させるべき 食 費 作 業 用 品 その 他 に 関 する 事 項 9 安 全 および 衛 生 に 関 する 事 項 10 職 業 訓 練 に 関 する 事 項 11 災 害 補 償 および 業 務 外 の 傷 病 扶 助 に 関 する 事 項 12 表 彰 および 制 裁 に 関 する 事 項 13 休 職 に 関 する 事 項 5

社 会 保 険 雇 用 保 険 を 適 用 する 社 員 を 雇 用 した 場 合 原 則 として 社 会 保 険 ( 健 康 保 険 厚 生 年 金 )および 労 働 保 険 ( 労 災 保 険 雇 用 保 険 )に 加 入 させる 義 務 が 雇 用 主 にはあります 社 会 保 険 については 個 人 事 業 であれば 一 定 の 要 件 (5 人 以 上 を 雇 用 する 一 定 の 業 種 )に 当 てはまるとき 法 人 であれば 社 長 を 含 め1 名 以 上 加 入 対 象 者 がいるときに 手 続 きをします 労 働 保 険 は 役 員 以 外 の 労 働 者 を 雇 用 するときに 手 続 きをします 主 な 加 入 基 準 を 整 理 する と 以 下 のようになります < 社 会 保 険 等 の 加 入 基 準 > 厚 生 年 金 健 康 保 険 次 の a) b)に 該 当 する 場 合 を 除 いて 加 入 しなければなりません a) 臨 時 的 雇 用 等 で 除 外 される 者 日 雇 いや2カ 月 以 内 の 期 間 を 定 めて 使 用 される 者 (2カ 月 を 超 えて 引 き 続 き 雇 用 されるこ ととなった 場 合 は そのときから 加 入 します) 他 b) 短 時 間 労 働 者 で 除 外 される 者 1 日 または1 週 の 所 定 労 働 時 間 および1カ 月 の 所 定 労 働 日 数 が その 事 業 所 において 同 種 の 業 務 に 従 事 する 通 常 の 就 労 者 の 所 定 労 働 時 間 および 所 定 労 働 日 数 のおおむね4 分 の3 未 満 である 者 雇 用 保 険 次 の 全 ての 条 件 に 該 当 する 場 合 は 加 入 しなければなりません イ)1 週 間 の 所 定 労 働 時 間 が 20 時 間 以 上 ロ)1 年 間 以 上 引 き 続 き 雇 用 されることが 見 込 まれること 労 災 保 険 原 則 全 ての 労 働 者 が 強 制 加 入 となります 所 得 税 の 手 続 き 社 員 に 給 与 を 支 払 う 際 は 会 社 が 所 得 税 を 計 算 し 国 に 納 付 することになっています これを 源 泉 徴 収 制 度 といい 会 社 は 徴 収 や 納 付 を 怠 ることは 許 されません 給 与 を 支 払 うこととなった 場 合 1カ 月 以 内 に 税 務 署 に 届 出 をします 源 泉 徴 収 を 行 うには 源 泉 徴 収 税 額 表 を 用 います この 表 は 給 与 の 額 と 扶 養 人 数 によ って 徴 収 額 を 算 出 するため 社 員 各 人 から 扶 養 状 況 について 記 す 扶 養 控 除 等 申 告 書 の 提 出 をさせます 6

健 康 診 断 社 員 を 採 用 したときは 健 康 診 断 を 実 施 することが 義 務 付 けられています これは 常 時 使 用 する 者 が 対 象 となっていて 正 社 員 以 外 のパートタイマーであっても 次 の 基 準 にす べて 該 当 する 場 合 は 必 ず 実 施 しなければなりません さらに その 後 も 毎 年 定 期 に 健 康 診 断 を 実 施 するよう 義 務 付 けられています <パートタイマーの 健 康 診 断 の 実 施 基 準 > 1 次 のいずれかに 該 当 する 場 合 イ) 期 間 の 定 めのない 労 働 契 約 により 使 用 される 者 であること ロ) 期 間 の 定 めのある 労 働 契 約 で1 年 ( 有 害 業 務 の 場 合 6カ 月 ) 以 上 引 き 続 き 使 用 される 予 定 または 使 用 されている 者 であること 2 1 週 間 の 労 働 時 間 数 がその 事 業 場 において 同 種 の 業 務 に 従 事 する 通 常 の 労 働 者 の4 分 の3 以 上 であること 誓 約 書 誓 約 書 は 採 用 後 守 ってもらいたい 事 項 について 次 の 事 項 を 誠 実 に 守 ります 異 議 なく 従 います などと あらかじめ 誓 約 してもらうものです 内 容 に 関 しては 特 に 法 律 に 定 め はありませんから 公 序 良 俗 に 反 しない 範 囲 で 会 社 が 自 由 に 作 成 できます 誓 約 書 は 採 用 後 数 年 経 ってから 聞 いていないなどと 言 わせない 効 果 もありますが 何 よ り 注 意 事 項 を 納 得 したうえで 就 職 してもらうために 取 っておくべきでしょう この 書 類 には 一 般 に 次 のような 事 項 を 箇 条 書 きにして 記 載 します 1 就 業 規 則 や 上 司 の 指 揮 命 令 に 従 って 就 業 することへの 一 般 的 な 誓 約 ( 就 業 規 則 の 定 めに 従 うこと 上 司 の 指 揮 命 令 に 従 うこと 同 僚 と 協 力 することなど) 2 労 働 契 約 として 特 に 個 別 同 意 があることが 望 ましい 事 項 への 承 諾 ( 転 勤 や 出 向 の 命 令 に 従 うこと) 3 違 法 な 行 為 を 行 わないことの 誓 約 と 万 一 の 場 合 に 損 害 賠 償 を 求 めることへの 同 意 ( 営 業 機 密 や 個 人 情 報 を 漏 洩 しないこと 金 銭 の 取 り 扱 いの 注 意 事 項 を 守 ることなど) 7

身 元 保 証 最 近 では 求 める 企 業 が 少 なくなってきていますが 身 元 保 証 には 仕 事 の 上 でのリスクを 担 保 するほか 本 人 の 自 覚 を 促 すという 意 味 もあります 一 方 では 保 証 人 に 過 大 な 負 担 を 負 わせることにもなるため 身 元 保 証 ニ 関 スル 法 律 によって 保 証 期 間 について 次 のように 規 制 されています 契 約 期 間 の 定 めがない 場 合 3 年 ( 商 工 業 見 習 は5 年 ) 契 約 期 間 を 定 める 場 合 5 年 * 使 用 者 は 労 働 者 の 仕 事 に 変 更 があった 場 合 保 証 人 に 通 知 する 義 務 があり 保 証 人 は 将 来 に 向 けて 解 除 する 権 利 があります また 法 律 に 反 する 不 利 益 な 契 約 は 全 て 無 効 となります 以 上 簡 単 ではありますが 社 員 を 採 用 する 際 の 主 な 手 続 きやルールについて 解 説 してきまし た 今 回 ご 紹 介 したこと 以 外 にも 留 意 点 等 はありますので 社 員 を 採 用 する 際 には 労 働 法 を 参 照 したり 不 明 点 等 があれば 専 門 機 関 や 専 門 家 に 相 談 したりするようにしてください 本 稿 が 社 員 の 採 用 を 検 討 されている 創 業 予 定 者 や 中 小 企 業 経 営 者 のみなさんのお 役 に 立 てば 幸 いです 関 連 テーマ 人 材 募 集 の 基 礎 知 識 :http://www.k.jfc.go.jp/pfcj/pdf/kei_qa_0905.pdf 岡 田 良 則 (おかだ よしのり) 社 会 保 険 労 務 士 / 岡 田 人 事 労 務 管 理 事 務 所 所 長 / 株 式 会 社 ワーク アビリティ 代 表 取 締 役 日 本 ビクター 株 式 会 社 で 生 産 管 理 に 従 事 会 計 事 務 所 勤 務 を 経 て 岡 田 人 事 労 務 管 理 事 務 所 を 開 業 能 力 型 成 果 型 人 事 制 度 の 設 計 導 入 支 援 企 業 の 人 事 労 務 に 関 するコンサルティング 労 務 情 報 の 提 供 事 業 など を 行 っている 就 業 規 則 をつくるならこの 一 冊 人 材 派 遣 のことなら この 一 冊 退 職 転 職 を 考 えたらこの1 冊 就 業 規 則 と 人 事 労 務 の 社 内 規 程 集 (いずれも 自 由 国 民 社 )など 執 筆 多 数 岡 田 人 事 労 務 管 理 事 務 所 (http://www.okada-sr.com/) 株 式 会 社 ワーク アビリティ(http://www.work-ab.co.jp/) 8

< 参 考 資 料 > 労 働 条 件 通 知 書 殿 事 業 場 名 称 所 在 地 使 用 者 職 氏 名 年 月 日 契 約 期 間 期 間 の 定 めなし あり( )( 年 月 日 ~ 年 月 日 ) 就 業 の 場 所 従 事 すべき 業 務 の 内 容 始 業 終 業 の 時 刻 休 憩 時 間 就 業 時 転 換 ((1) ~(5)のうち 該 当 するも の 一 つに を 付 けるこ と) 所 定 時 間 外 労 働 の 有 無 に 関 す る 事 項 1. 始 業 終 業 の 時 刻 等 (1) 始 業 ( 時 分 ) 終 業 ( 時 分 ) 以 下 のような 制 度 が 労 働 者 に 適 用 される 場 合 (2) 変 形 労 働 時 間 制 等 ;( ) 単 位 の 変 形 労 働 時 間 制 交 替 制 として 次 の 勤 務 時 間 の 組 み 合 わせによる 始 業 ( 時 分 ) 終 業 ( 時 分 )( 適 用 日 ) 始 業 ( 時 分 ) 終 業 ( 時 分 )( 適 用 日 ) 始 業 ( 時 分 ) 終 業 ( 時 分 )( 適 用 日 ) (3)フレックスタイム 制 ; 始 業 及 び 終 業 の 時 刻 は 労 働 者 の 決 定 に 委 ねる フレキシブルタイム( 始 業 ) 時 分 から 時 分 ( 終 業 ) 時 分 から 時 分 コアタイム 時 分 から 時 分 (4) 事 業 場 外 みなし 労 働 時 間 制 ; 始 業 ( 時 分 ) 終 業 ( 時 分 ) (5) 裁 量 労 働 制 ; 始 業 ( 時 分 ) 終 業 ( 時 分 )を 基 本 とし 労 働 者 の 決 定 に 委 ねる 詳 細 は 就 業 規 則 第 条 ~ 第 条 第 条 ~ 第 条 第 条 ~ 第 条 2. 休 憩 時 間 ( ) 分 3. 所 定 時 間 外 労 働 の 有 無 ( 有, 無 ) 休 日 定 例 日 ; 毎 週 曜 日 国 民 の 祝 日 その 他 ( ) 非 定 例 日 ; 週 月 当 たり 日 その 他 ( ) 1 年 単 位 の 変 形 労 働 時 間 制 の 場 合 - 年 間 日 詳 細 は 就 業 規 則 第 条 ~ 第 条 第 条 ~ 第 条 休 暇 1. 年 次 有 給 休 暇 6ヵ 月 継 続 勤 務 した 場 合 日 継 続 勤 務 6ヵ 月 以 内 の 年 次 有 給 休 暇 ( 有, 無 ) ヵ 月 経 過 で 日 2.その 他 の 休 暇 有 給 ( ) 無 給 ( ) 詳 細 は 就 業 規 則 第 条 ~ 第 条 第 条 ~ 第 条 9

賃 金 1. 基 本 賃 金 イ 月 給 ( 円 ) ロ 日 給 ( 円 ) ハ 時 間 給 ( 円 ) ニ 出 来 高 給 ( 基 本 単 価 円 保 障 給 円 ) ホ その 他 ( 円 ) ヘ 就 業 規 則 に 規 定 されている 賃 金 等 級 等 退 職 に 関 する 事 項 その 他 2. 諸 手 当 の 額 及 び 計 算 方 法 イ ( 手 当 円 / 計 算 方 法 : ) ロ ( 手 当 円 / 計 算 方 法 : ) ハ ( 手 当 円 / 計 算 方 法 : ) ニ ( 手 当 円 / 計 算 方 法 : ) 3. 所 定 時 間 外 休 日 又 は 深 夜 労 働 に 対 して 支 払 われる 割 増 賃 金 率 イ 所 定 時 間 外 法 定 超 ( )% 所 定 超 ( )% ロ 休 日 法 定 休 日 ( )% 法 定 外 休 日 ( )% ハ 深 夜 ( )% 4. 賃 金 締 切 日 ( )- 毎 月 日 ( )- 毎 月 日 5. 賃 金 支 払 日 ( )- 毎 月 日 ( )- 毎 月 日 6. 賃 金 支 払 の 方 法 ( ) 7. 労 使 協 定 に 基 づく 賃 金 支 払 時 の 控 除 ( 無, 有 ( )) 8. 昇 給 ( 時 期 等 ) 9. 賞 与 ( 有 ( 時 期 金 額 等 ), 無 ) 10. 退 職 金 ( 有 ( 時 期 金 額 等 ), 無 ) 1. 定 年 制 ( 有 ( 歳 ), 無 ) 2. 継 続 雇 用 制 度 ( 有 ( 歳 まで), 無 ) 3. 自 己 都 合 退 職 の 手 続 ( 退 職 する 日 以 上 前 に 届 け 出 ること) 4. 解 雇 の 事 由 及 び 手 続 ( ) 詳 細 は 就 業 規 則 第 条 ~ 第 条 第 条 ~ 第 条 社 会 保 険 の 加 入 状 況 ( 厚 生 年 金 健 康 保 険 厚 生 年 金 基 金 その 他 ( )) 雇 用 保 険 の 適 用 ( 有, 無 ) その 他 ( ) 契 約 期 間 について 期 間 の 定 めあり とした 場 合 に 記 入 更 新 の 有 無 1. 契 約 更 新 の 有 無 [ 自 動 的 に 更 新 する 更 新 する 場 合 があり 得 る 契 約 の 更 新 はしない その 他 ( )] 2. 契 約 の 更 新 は 次 により 判 断 する 契 約 期 間 満 了 時 の 業 務 量 勤 務 成 績 態 度 能 力 会 社 の 経 営 状 況 従 事 している 業 務 の 進 捗 状 況 その 他 ( ) 以 上 のほかは 当 社 就 業 規 則 による 10