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2 人 権 啓 発 の 推 進 21 (1) 市 民 に 対 する 人 権 啓 発 21 (2) 企 業 に 対 する 人 権 啓 発 22 (3) 個 人 情 報 の 保 護 と 啓 発 22 3 連 携 協 力 体 制 22 (1) 国 県 との 連 携 22 (2) 近 隣 自 治 体 との 連 携 22 (3) 民 間 団 体 との 連 携 22 Ⅴ 計 画 の 推 進 1 目 標 の 達 成 23 2 推 進 体 制 23 3 見 直 し 23 2

誰 もが 平 等 に 暮 らせる 社 会 の 実 現 を 目 指 して 基 本 的 人 権 の 尊 重 や 平 和 な 社 会 の 実 現 と 維 持 は 国 際 社 会 における 共 通 の 原 理 であり 日 本 国 憲 法 や 世 界 人 権 宣 言 の 理 念 とするところでもあります しかしながら 子 どもや 高 齢 者 への 虐 待 女 性 への 暴 力 インターネットを 悪 用 した 人 権 侵 害 事 件 の 発 生 など 人 権 問 題 は 複 雑 多 様 化 するとともに 東 日 本 大 震 災 及 び 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 により 避 難 されたかたがたへの 人 権 の 配 慮 などの 新 たな 課 題 も 生 じています 三 郷 市 では 第 4 次 三 郷 市 総 合 計 画 において 同 和 問 題 をはじめ 女 性 子 ども 高 齢 者 障 がいのある 人 外 国 人 及 びHIV 感 染 者 等 に 対 する 人 権 問 題 について 市 民 の 一 人 ひとりが 正 しい 理 解 と 認 識 を 持 って 差 別 をしない さ せない 許 さない 見 逃 さない 意 識 の 醸 成 と 高 揚 を 図 りながら すべての 市 民 が 平 等 に 暮 らせる 社 会 を 目 指 し 市 民 生 活 のあらゆる 場 面 から 偏 見 や 差 別 を なくしていくために 学 校 教 育 や 社 会 教 育 事 業 等 の 中 で 人 権 教 育 人 権 啓 発 の 充 実 に 取 り 組 んでいます この 度 新 たな 人 権 課 題 が 生 じるなどの 社 会 情 勢 の 変 化 並 びに 埼 玉 県 の 人 権 施 策 推 進 指 針 が 改 定 されたことを 受 け 本 市 の 人 権 教 育 人 権 啓 発 に 関 す る 諸 施 策 を 総 合 的 に 推 進 するため 三 郷 市 人 権 施 策 推 進 指 針 の 見 直 しを 行 い ました この 新 たな 指 針 に 基 づき 市 民 関 係 団 体 のみなさまと 連 携 を 図 りながら 誰 もが 平 等 に 暮 らせる 社 会 の 実 現 を 目 指 してまいります 平 成 24 年 10 月 三 郷 市 長 木 津 雅 晟 3

Ⅰ 人 権 教 育 啓 発 についての 基 本 的 考 え 方 1 指 針 策 定 の 背 景 (1) 国 際 社 会 の 動 き 20 世 紀 前 半 の 二 度 の 世 界 大 戦 では 多 くの 尊 い 命 が 失 われました 国 際 社 会 は 人 権 の 尊 重 を 無 視 した 愚 かな 行 為 への 深 い 反 省 から 昭 和 20(1 945) 年 恒 久 平 和 をめざす 国 際 連 合 が 結 成 され 昭 和 23(1948) 年 の 第 3 回 国 連 総 会 では 世 界 人 権 宣 言 を 採 択 しました 国 際 連 合 では 世 界 人 権 宣 言 をはじめとして 国 際 人 権 規 約 女 子 差 別 撤 廃 条 約 児 童 の 権 利 に 関 する 条 約 などの 国 際 人 権 諸 条 約 を 採 択 し 我 が 国 も その 多 くを 批 准 してきました また 国 際 婦 人 年 国 際 児 童 年 国 際 障 害 者 年 などの 人 権 に 関 わる 国 際 年 を 次 々に 設 けて 世 界 の 人 々に 人 権 への 関 心 を 促 し 加 盟 各 国 に 対 して 人 権 確 立 のための 取 り 組 みを 求 めま した このような 行 動 を 通 じて 人 権 に 対 する 人 々の 関 心 と 意 識 は 世 界 的 に 高 まりました しかし 今 なお 世 界 各 地 で 紛 争 が 絶 えない 状 況 が 続 いています 国 際 連 合 は 人 種 や 民 族 宗 教 の 違 いなどの 対 立 から 生 じる 深 刻 な 人 権 侵 害 を 受 け て 平 成 6(1994) 年 第 49 回 総 会 では 平 成 7(1995) 年 から 平 成 16(2004) 年 までを 人 権 教 育 のための 国 連 10 年 と 決 議 し 人 権 尊 重 を 文 化 とすることで 相 手 の 人 権 を 考 えた 国 際 社 会 を 目 指 すとい う 試 みを 開 始 しました その 後 人 権 教 育 のための 国 連 10 年 の 終 了 を 受 け 平 成 16(2004) 年 4 月 国 連 人 権 委 員 会 において 人 権 教 育 のための 世 界 計 画 ( 人 権 教 育 の 国 連 10 年 フォローアップ 決 議 )が 提 案 され 第 59 回 総 会 において 無 投 票 で 採 択 されました 国 際 社 会 では 真 の 平 和 を 実 現 するために 人 権 を 柱 とした 新 たな 国 際 秩 序 づくりに 向 けた 努 力 がなされています (2) 国 内 の 動 き 国 内 では 同 和 問 題 をはじめ 女 性 子 ども 障 がいのある 人 高 齢 者 外 国 人 等 多 くの 人 権 問 題 が 生 じています 我 が 国 においては 昭 和 22(1947) 年 に 制 定 された 日 本 国 憲 法 にお いて 基 本 的 人 権 の 尊 重 を 三 大 原 則 の 一 つに 掲 げ 人 権 擁 護 委 員 制 度 を 軸 と して 国 民 の 人 権 を 守 るための 努 力 がなされてきました 人 権 教 育 のための 国 連 10 年 に 関 する 取 り 組 みでは 平 成 7(1995) 年 12 月 人 権 問 題 に 関 する 施 策 の 総 合 的 効 果 的 推 進 を 図 ることを 目 的 に 内 閣 総 理 大 臣 を 本 部 長 とした 人 権 教 育 のための 国 連 10 年 推 進 本 部 が 設 置 され 広 く 国 4

民 の 間 に 多 元 的 文 化 多 様 性 を 容 認 する 共 生 の 心 を 醸 成 する 人 権 教 育 を 進 めるに 当 たっては 人 権 にかかわりの 深 い 特 定 の 職 業 に 従 事 する 者 に 対 する 取 り 組 みを 強 化 するとともに 本 10 年 の 展 開 において 女 性 子 ど も 高 齢 者 障 害 者 同 和 問 題 アイヌの 人 々 外 国 人 HIV 感 染 者 等 刑 を 終 えて 出 所 した 人 などの 重 要 課 題 に 取 り 組 むこと として 施 策 を 実 施 し てきました また 平 成 9(1997) 年 3 月 地 域 改 善 対 策 協 議 会 の 意 見 具 申 などを もとに 5 年 間 の 時 限 法 として 施 行 された 人 権 擁 護 施 策 推 進 法 に 基 づき 設 置 された 人 権 擁 護 推 進 審 議 会 では 平 成 11(1999) 年 7 月 29 日 こうしたさまざまな 人 権 問 題 を 改 善 するためには 国 民 一 人 ひとりに 人 権 意 識 やその 重 要 性 を 認 識 するための 人 権 教 育 啓 発 が 必 要 である とす る 答 申 が 出 されました この 答 申 を 受 け 平 成 12(2000) 年 11 月 2 9 日 人 権 教 育 及 び 人 権 啓 発 の 推 進 に 関 する 法 律 ( 以 下 人 権 教 育 啓 発 推 進 法 という )が 制 定 され 同 年 12 月 6 日 施 行 されました この 法 律 の 規 定 に 基 づき 平 成 14(2002) 年 3 月 には 人 権 教 育 啓 発 に 関 する 基 本 計 画 が 策 定 され 各 種 の 施 策 が 展 開 されています この 計 画 は 平 成 2 3(2011) 年 4 月 に 一 部 変 更 され 北 朝 鮮 当 局 による 拉 致 問 題 等 に 関 す る 事 項 が 加 わり 人 権 侵 害 問 題 に 関 する 国 民 世 論 の 啓 発 を 図 るよう 努 めるも のとされました (3) 埼 玉 県 の 動 き 埼 玉 県 では 埼 玉 県 長 期 ビジョンや 埼 玉 県 新 5カ 年 計 画 において 人 権 尊 重 の 社 会 づくり をめざし 差 別 を 許 さない 県 民 運 動 をはじめ 差 別 のな い 明 るい 社 会 を 実 現 するためのさまざまな 施 策 が 推 進 されました 平 成 14(2002) 年 2 月 には 彩 の 国 5カ 年 計 画 21 が 策 定 され さらに 同 年 3 月 には 全 ての 県 民 がお 互 いの 人 権 を 尊 重 しながら 共 に 生 き る 社 会 の 実 現 をめざして 埼 玉 県 人 権 施 策 推 進 指 針 を 策 定 してさまざま な 施 策 が 展 開 されてきましたが 平 成 24(2012) 年 3 月 新 たな 人 権 施 策 に 対 応 するため 改 定 が 行 われました (4) 三 郷 市 の 動 き 本 市 は 同 和 問 題 をはじめとするあらゆる 差 別 問 題 の 解 決 を 目 指 し 啓 発 教 育 活 動 を 続 けてきました 平 成 10(1998) 年 12 月 18 日 には 人 権 教 育 のための 国 連 10 年 三 郷 市 行 動 計 画 を 策 定 して 全 庁 的 な 体 制 での 取 り 組 みを 推 進 してまいり ました 平 成 13(2001) 年 3 月 に 策 定 した 第 3 次 三 郷 市 総 合 計 画 では 市 民 一 人 ひとりの 人 権 が 尊 重 される 差 別 のない 明 るい 社 会 の 実 現 のため 市 5

政 のすべての 分 野 において 人 権 施 策 に 取 り 組 むことを 目 標 とし その 後 同 和 問 題 の 解 決 のための 同 和 行 政 の 基 本 方 針 同 和 教 育 の 基 本 方 針 をは じめ 子 育 てを 支 援 する 環 境 づくりのための 児 童 育 成 計 画 男 女 共 同 参 画 の 実 現 に 向 けた 男 女 共 同 参 画 プラン 高 齢 者 の 権 利 擁 護 等 を 定 めた 高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 や 介 護 保 険 事 業 計 画 障 がいのある 人 の 自 立 と 社 会 参 加 等 を 定 めた 障 害 者 計 画 などを 策 定 し 施 策 を 推 進 してまいりました 平 成 22(2010) 年 3 月 には 第 4 次 三 郷 市 総 合 計 画 を 策 定 前 計 画 に 続 き すべての 分 野 において 人 権 意 識 の 高 揚 を 図 り 人 権 を 尊 重 し と もに 生 きるまちづくりの 実 現 を 目 指 して 施 策 の 推 進 に 取 り 組 んでいます また 少 子 高 齢 化 の 進 行 や 情 報 化 社 会 の 進 展 災 害 にともなう 人 権 侵 害 な ど 社 会 状 況 の 変 化 によるあらたな 人 権 問 題 が 生 じ さらに 平 成 24(20 12) 年 3 月 埼 玉 県 人 権 施 策 推 進 指 針 が 改 定 されたことから 同 年 10 月 三 郷 市 人 権 施 策 推 進 指 針 を 改 定 し 第 4 次 三 郷 市 総 合 計 画 に 掲 げ る 社 会 の 実 現 を 目 指 した 施 策 を 推 進 してまいります 2 基 本 理 念 本 市 は 行 政 が 実 施 するさまざまな 施 策 や 事 業 などに 人 権 の 視 点 を 確 立 し 人 権 教 育 啓 発 の 積 極 的 な 推 進 を 図 ることにより 市 民 一 人 ひとりの 人 権 を 尊 重 する 精 神 が 家 庭 から 地 域 へ 学 校 や 職 場 へと 浸 透 して 自 ら 考 え 正 しく 判 断 し 自 ら 行 動 して 真 の 豊 かさを 実 感 できる 差 別 のない 明 るい 社 会 を 実 現 することを 基 本 理 念 とし あらゆる 場 を 通 じて 総 合 的 に 人 権 施 策 を 推 進 してまいります 3 趣 旨 この 指 針 は 平 成 12(2000) 年 12 月 に 施 行 された 人 権 教 育 啓 発 推 進 法 に 基 づき また 平 成 6(1994) 年 の 第 49 回 国 連 総 会 で 報 告 さ れた 人 権 教 育 のための 国 連 10 年 行 動 計 画 平 成 7 年 ~16 年 (1995~2 004)の 趣 旨 を 踏 まえ 埼 葛 市 町 と 連 携 しながら 同 和 問 題 をはじめ 女 性 子 ども 高 齢 者 障 がいのある 人 への 差 別 など あらゆる 差 別 をなくし すべ ての 人 が 個 性 を 認 められ 個 人 として 尊 重 される 豊 かな 人 権 の 文 化 を 築 き 上 げるため 本 市 における 人 権 教 育 啓 発 についての 目 標 及 び 施 策 の 方 向 性 を 示 すものです 6

4 人 権 教 育 人 権 教 育 とは 人 権 教 育 啓 発 推 進 法 第 2 条 前 段 に 人 権 尊 重 の 精 神 の 涵 養 を 目 的 とする 教 育 活 動 と 定 義 されています 市 民 一 人 ひとりがさまざまな 人 権 問 題 を 正 しく 理 解 し すべての 人 の 人 権 が 尊 重 され 差 別 や 偏 見 の 無 い 社 会 をつくるため 学 校 教 育 や 社 会 教 育 を 通 じて 基 本 的 人 権 の 精 神 が 正 しく 身 に 付 くよう 多 様 な 学 習 機 会 を 提 供 し 誰 もが 自 他 の 人 権 について 正 しく 理 解 し その 権 利 の 行 使 に 伴 う 責 任 を 自 覚 して 人 権 を 尊 重 し 合 う 社 会 づくりへの 取 り 組 みが 必 要 です 本 市 では 第 4 次 三 郷 市 総 合 計 画 において 市 民 の 一 人 ひとりが 正 しい 理 解 と 認 識 を 持 って 差 別 をしない させない 許 さない 見 逃 さない 意 識 の 醸 成 と 誰 もが 平 等 に 暮 らせる 社 会 を 目 指 し 日 常 生 活 のあらゆる 場 面 から 偏 見 や 差 別 をなくしていくために 学 校 教 育 や 社 会 教 育 の 中 で 人 権 教 育 の 充 実 に 取 り 組 み 市 民 がお 互 いの 人 権 を 尊 重 し 合 う 意 識 の 醸 成 に 努 めています 市 民 一 人 ひとりが 人 権 が 尊 重 される 社 会 を 確 立 する 担 い 手 であることを 認 識 し 人 権 問 題 に 関 する 理 解 を 深 め 課 題 の 解 決 に 向 けて 主 体 的 に 取 り 組 むた めの 人 権 教 育 を 推 進 します また すべての 市 民 が 人 権 を 尊 重 することの 重 要 性 を 正 しく 認 識 し 人 権 へ の 配 慮 が 態 度 や 行 動 に 表 れるような 人 権 感 覚 を 身 に 付 けた 市 民 の 育 成 を 図 る 人 権 教 育 を 推 進 します 5 人 権 啓 発 人 権 啓 発 とは 人 権 教 育 啓 発 推 進 法 第 2 条 後 段 に 国 民 の 間 に 人 権 尊 重 の 理 念 を 普 及 させ 及 びそれに 対 する 国 民 の 理 解 を 深 めることを 目 的 とする 広 報 その 他 の 啓 発 活 動 と 定 義 されています 人 権 とは すべての 人 間 が 生 ま れながらにして 持 っている 権 利 で 人 間 が 人 間 らしく 生 きていくための 誰 か らも 侵 されることのない 基 本 的 な 権 利 です 人 権 啓 発 活 動 を 通 じて 人 権 尊 重 思 想 の 普 及 高 揚 を 図 り 人 権 尊 重 の 輪 を 社 会 全 般 に 広 げていかなければなりま せん 本 市 は 同 和 問 題 をはじめ 女 性 子 ども 高 齢 者 障 がいのある 人 外 国 人 などの 課 題 について それぞれの 分 野 で 啓 発 活 動 を 展 開 しています 人 権 をめぐる 社 会 情 勢 を 踏 まえて 市 民 一 人 ひとりが 人 権 を 尊 重 することの 重 要 性 を 正 しく 理 解 し 互 いを 認 め 合 う 社 会 となるよう 啓 発 活 動 の 積 極 的 な 推 進 を 図 ります 7

Ⅱ 現 状 と 今 後 の 取 り 組 みの 方 向 性 本 市 は 昭 和 47(1972) 年 に 三 郷 市 民 憲 章 を 公 布 し 高 齢 者 や 子 どもをいたわり 互 いに 人 格 を 尊 重 し 幸 せな 家 庭 豊 かな 都 市 をつくること を 誓 いました また 昭 和 63 年 (1988) 年 には 三 郷 市 非 核 平 和 都 市 を 宣 言 し 平 和 を 願 う 心 を 結 集 して 市 民 一 人 ひとりが 平 和 のために 努 力 する ことを 誓 いました 平 成 13(2001) 年 には 第 3 次 三 郷 市 総 合 計 画 を 策 定 し 世 代 や 地 域 を 越 えた 人 のつながりや 心 のふれあいにあふれたまち を 目 標 の1つに 掲 げ 人 権 を 尊 び 誰 もが 平 等 に 暮 らせる 社 会 を 目 指 し 人 権 尊 重 を 行 政 各 分 野 の 基 本 として 諸 施 策 を 推 進 してきました さらに 平 成 22(2010) 年 3 月 第 4 次 三 郷 市 総 合 計 画 を 策 定 し 誰 もが 平 等 に 暮 らせる 社 会 を 実 現 する を 施 策 の 柱 に 掲 げ 平 和 と 人 権 を 大 切 にする 社 会 づくりの 取 り 組 みを 進 めています 基 本 的 人 権 の 尊 重 や 平 和 社 会 の 実 現 と 維 持 は 国 際 社 会 における 共 通 の 原 理 であり 日 本 国 憲 法 や 世 界 人 権 宣 言 の 理 念 とするところですが 今 なお 人 種 民 族 国 籍 信 条 性 別 などによる 人 権 に 関 する 多 くの 課 題 が 存 在 し 紛 争 や 貧 困 などにより 多 くの 人 々の 生 命 や 身 体 が 危 険 にさらされています また 情 報 化 社 会 の 進 展 や 社 会 構 造 の 変 化 などによって 生 じた 人 権 侵 害 や 社 会 的 弱 者 への 虐 待 などあらたな 社 会 問 題 への 対 応 が 必 要 となっています 本 市 は すべての 分 野 において 人 権 意 識 の 高 揚 を 図 り 人 権 を 尊 重 し とも に 生 きるまちづくりの 施 策 を 推 進 し 学 校 教 育 及 び 社 会 教 育 における 人 権 教 育 の 充 実 とあらゆる 場 を 活 用 した 啓 発 事 業 に 取 り 組 みます 1 同 和 問 題 現 状 と 課 題 我 が 国 固 有 の 人 権 問 題 である 同 和 問 題 は 憲 法 が 保 障 する 基 本 的 人 権 の 侵 害 に 係 る 重 要 な 問 題 です 昭 和 44(1969) 年 に 同 和 対 策 事 業 特 別 措 置 法 が 制 定 されて 以 来 平 成 14(2002) 年 3 月 までの33 年 間 にわたり 国 や 県 市 町 村 では 同 法 に 基 づき 同 和 地 区 の 生 活 環 境 等 の 改 善 社 会 福 祉 の 増 進 産 業 の 振 興 職 業 の 安 定 教 育 の 充 実 啓 発 など 実 態 的 差 別 と 心 理 的 差 別 の 解 消 のため の 総 合 的 な 施 策 を 実 施 し 生 活 環 境 の 改 善 をはじめとする 物 的 な 基 盤 整 備 に ついては 相 当 程 度 進 み さまざまな 面 で 存 在 していた 格 差 は 大 幅 に 改 善 され 実 態 的 差 別 の 解 消 はほぼ 達 成 されたものと 考 えます 8

しかし 人 々の 観 念 や 意 識 のうちに 潜 在 する 心 理 的 差 別 については 解 消 に 向 けて 進 んでいるものの 近 年 では インターネットの 匿 名 性 を 悪 用 した 掲 示 板 サイトなどへの 差 別 的 な 書 き 込 みが 行 われたり また 結 婚 就 職 交 際 などにおける 不 合 理 な 偏 見 による 差 別 意 識 は 戸 籍 謄 本 等 の 不 正 取 得 や 身 元 調 査 不 公 正 な 採 用 選 考 等 の 問 題 を 引 き 起 こす 要 因 となっています また えせ 同 和 行 為 は 同 和 問 題 に 対 する 誤 った 認 識 を 植 え 付 け これ まで 行 ってきた 長 年 にわたる 啓 発 効 果 を 一 挙 に 覆 すことになります 今 後 も これらの 課 題 の 解 消 を 目 指 し これまでの 同 和 教 育 や 啓 発 活 動 に よって 積 み 上 げられてきた 成 果 と 手 法 への 評 価 を 踏 まえて 他 のさまざまな 人 権 課 題 との 関 連 を 考 慮 しながら 教 育 啓 発 を 中 心 に 同 和 問 題 の 解 決 を 目 指 していくことが 必 要 です 施 策 の 方 向 性 同 和 問 題 における 心 理 的 差 別 の 解 消 にあたっては 市 民 一 人 ひとりの 理 解 と 意 識 の 深 まりが 必 要 であり 同 和 問 題 の 早 急 な 解 決 には 法 の 有 無 にかか わらず 行 政 の 責 務 として 差 別 が 存 在 する 限 り 積 極 的 に 取 り 組 まなければな りません 本 市 では 平 成 15(2003) 年 4 月 に 三 郷 市 同 和 行 政 の 基 本 方 針 を 平 成 16(2004) 年 2 月 に 三 郷 市 同 和 教 育 の 基 本 方 針 を 策 定 し 人 権 教 育 啓 発 を 推 進 してきました この 両 基 本 方 針 は 社 会 情 勢 の 変 化 を 考 慮 し 平 成 25 年 4 月 の 改 正 施 行 に 向 け 見 直 しを 行 っており 今 後 も 両 方 針 に 基 づき 同 和 行 政 同 和 教 育 の 施 策 を 推 進 してまいります (1) 主 体 的 な 参 加 を 促 す 啓 発 の 推 進 同 和 問 題 への 正 しい 認 識 を 深 めるため 教 育 啓 発 事 業 への 市 民 の 自 発 的 な 参 加 を 促 すよう 創 意 工 夫 を 凝 らした 教 育 啓 発 を 推 進 します また 平 成 22(2010) 年 6 月 に 戸 籍 謄 本 等 の 不 正 取 得 の 防 止 に 向 けて 埼 玉 県 下 市 町 村 で 一 斉 に 導 入 した 本 人 通 知 制 度 の 周 知 に 努 め 登 録 者 の 増 加 を 図 ります (2) 差 別 の 現 実 から 学 ぶ 歴 史 的 経 緯 を 説 明 するだけでなく 被 差 別 部 落 の 果 たしてきた 役 割 や 現 実 に 起 きているさまざまな 差 別 事 象 を 学 習 する 機 会 を 提 供 し 差 別 を 受 け ている 人 の 痛 みを 自 分 の 痛 みとしてとらえ 差 別 や 偏 見 を しない させ ない 許 さない 見 逃 さない 心 を 育 てる 教 育 啓 発 を 推 進 します 9

(3)えせ 同 和 行 為 の 排 除 えせ 同 和 行 為 とは 同 和 問 題 を 口 実 にして 企 業 や 個 人 行 政 機 関 等 に 対 して 行 われる 機 関 紙 図 書 などの 物 品 購 入 の 強 要 や 寄 付 金 賛 助 金 等 の 金 銭 の 不 法 不 当 な 要 求 です このような 行 為 は 同 和 問 題 に 対 する 誤 っ た 認 識 を 植 え 付 け 同 和 問 題 の 解 決 の 妨 げになるものです えせ 同 和 行 為 の 排 除 に 向 け 広 報 みさと やパンフレット 等 を 活 用 した 啓 発 に 努 めます 2 女 性 の 人 権 現 状 と 課 題 平 成 11(1999) 年 6 月 に 男 女 共 同 参 画 基 本 法 が 制 定 され 男 女 が 互 いにその 人 権 を 尊 重 しつつ 責 任 を 分 かち 合 い 性 別 に 関 わりなく 個 性 と 能 力 を 十 分 に 発 揮 することができる 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 を 目 指 してさ まざまな 取 り 組 みを 進 めてきましたが 人 々の 意 識 や 行 動 社 会 の 習 慣 慣 行 の 中 には いまだに 女 性 に 対 する 偏 見 や 差 別 男 女 の 役 割 に 対 する 固 定 的 な 分 担 意 識 が 見 受 けられます また 平 成 12(2000) 年 には ストーカー 行 為 等 の 規 制 に 関 する 法 律 平 成 13(2001) 年 には 配 偶 者 からの 暴 力 の 防 止 及 び 被 害 者 の 保 護 に 関 する 法 律 が 制 定 されて ストーカー 行 為 夫 やパートナーからの 暴 力 (DV) 性 犯 罪 売 買 春 セクシャル ハラスメント 等 への 立 法 措 置 がと られましたが 女 性 に 対 する 暴 力 が 深 刻 化 するほか インターネット 等 のメ ディアによる 性 暴 力 表 現 などの 女 性 の 人 権 を 侵 害 する 情 報 が 増 加 していま す 今 後 は さらに 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 を 目 指 して 積 極 的 に 関 係 機 関 企 業 等 との 連 携 を 図 りながら 教 育 啓 発 相 談 支 援 等 の 幅 広 い 施 策 を 進 めることが 求 められています 施 策 の 方 向 性 本 市 は 平 成 23(2011) 年 3 月 に 第 3 次 みさと 男 女 共 同 参 画 プラ ン (キラリ ひと プラン)を 策 定 し 男 女 が 互 いに 理 解 し 尊 重 し 誰 もが 個 性 と 能 力 を 十 分 に 発 揮 できる 社 会 をめざして を 基 本 理 念 に 施 策 を 推 進 します (1) 啓 発 活 動 の 推 進 誰 もが 自 分 の 能 力 と 個 性 を 発 揮 できる 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 を 目 指 し て 家 庭 学 校 地 域 職 場 行 政 など あらゆる 機 会 と 場 面 を 通 じ 男 10

女 共 同 参 画 に 関 する 情 報 提 供 や 啓 発 活 動 を 実 施 し 男 女 平 等 の 意 識 づくり を 進 めます また 深 刻 化 する 夫 やパートナーからの 暴 力 (DV) セクシュアル ハ ラスメント 等 の 女 性 に 対 する 暴 力 の 防 止 に 向 けた 啓 発 活 動 を 推 進 します (2) 多 様 な 生 き 方 の 選 択 の 支 援 女 性 が 仕 事 家 庭 生 活 地 域 活 動 において 自 立 した 個 人 として 責 任 を もち また 喜 びと 生 きがいをもって 社 会 参 加 ができるよう 子 育 てをし ながら 働 き 続 けるための 環 境 整 備 や 男 性 の 育 児 参 加 の 促 進 等 を 図 ります また 女 性 のライフステージに 応 じた 健 康 に 関 する 情 報 提 供 等 を 通 じて 健 康 づくりを 支 援 します (3)あらゆる 暴 力 の 根 絶 に 向 けた 相 談 支 援 体 制 の 充 実 暴 力 被 害 の 相 談 は 相 談 者 の 生 命 が 危 険 にさらされたり 子 どもへの 虐 待 を 伴 うなど 問 題 が 複 合 的 であることも 多 く 関 係 機 関 との 連 携 を 強 化 し 相 談 体 制 を 充 実 させるとともに 相 談 員 の 資 質 の 向 上 を 図 ります 3 子 どもの 人 権 現 状 と 課 題 平 成 元 (1989) 年 11 月 に 国 連 総 会 で 採 択 された 児 童 の 権 利 に 関 す る 条 約 は 子 どもを 権 利 の 主 体 として 位 置 付 け 子 どもの 尊 厳 や 生 存 保 護 発 達 などの 権 利 を 保 障 しています しかし 少 子 化 や 核 家 族 化 の 進 行 家 庭 の 養 育 機 能 の 低 下 価 値 観 の 多 様 化 情 報 化 の 進 展 など 子 どもたちを 取 り 巻 く 社 会 環 境 が 大 きく 変 化 し 問 題 も 複 雑 多 様 化 しています このような 中 で 児 童 虐 待 いじめ 不 登 校 有 害 情 報 の 氾 濫 や 性 の 商 品 化 など 子 どもの 権 利 に 関 する 重 大 な 問 題 が 発 生 しています 施 策 の 方 向 性 都 市 化 の 進 展 による 社 会 環 境 の 変 化 や 核 家 族 化 の 進 行 などの 社 会 構 造 の 変 化 によって 多 くの 家 庭 が 子 育 ての 悩 みや 不 安 を 抱 えています 本 市 は 平 成 22(2010) 年 3 月 子 どもと 子 育 てを 地 域 で 支 える ふ れあいのまち みさと を 基 本 理 念 とする 三 郷 市 児 童 育 成 行 動 計 画 ( 後 期 計 画 ) に 基 づき 子 どもの 健 やかな 成 長 と 安 心 して 子 育 てができる 環 境 づ くりに 取 り 組 みます 11

(1) 子 どもの 人 権 の 尊 重 と 安 全 の 確 保 子 どもが 一 個 の 人 格 をもった 存 在 として 尊 重 されるよう 人 権 教 育 啓 発 に 努 めるとともに 子 どもを 虐 待 やいじめ 交 通 被 害 や 犯 罪 被 害 等 から 保 護 して 健 やかに 成 長 させるため 児 童 相 談 所 保 健 所 警 察 医 師 民 生 児 童 委 員 等 と 連 携 し 施 策 を 推 進 します (2) 子 どもの 社 会 的 成 長 の 促 進 と 教 育 環 境 の 充 実 子 どもが 将 来 自 立 した 社 会 生 活 を 営 むことができるように 交 流 の 機 会 や 遊 び 学 びの 場 や 多 様 な 体 験 の 機 会 を 提 供 し 社 会 性 を 育 みます また 子 どもが 将 来 社 会 性 を 身 につけ 人 間 性 や 主 体 性 を 持 って 生 きて いくことができるよう 家 庭 教 育 や 幼 児 教 育 学 校 教 育 を 充 実 させ 人 格 の 形 成 に 役 立 つ 施 策 の 充 実 を 図 ります 4 高 齢 者 の 人 権 現 状 と 課 題 平 成 24(2012) 年 10 月 1 日 現 在 本 市 の65 歳 以 上 の 高 齢 者 人 口 は 28,570 人 で 全 人 口 の21.4%となっており 今 後 も 増 加 が 見 込 まれます このような 状 況 の 中 高 齢 者 への 身 体 的 心 理 的 虐 待 や 介 護 放 棄 財 産 面 での 権 利 侵 害 悪 質 な 訪 問 販 売 や 財 産 奪 取 などの 犯 罪 が 増 加 して います また 健 康 寿 命 の 伸 びに 伴 い 高 齢 者 自 身 の 社 会 参 加 の 気 運 が 高 まるとと もに その 価 値 観 や 生 活 感 の 多 様 化 に 適 応 できるような 社 会 の 形 成 が 望 ま れています 高 齢 者 が 生 きがいを 持 ち 充 実 した 生 活 を 送 ることができる 社 会 人 間 ら しい 生 き 方 を 最 後 まで 送 ることができる 社 会 の 構 築 が 必 要 となっています 施 策 の 方 向 性 本 市 は 健 康 長 寿 をめざす やすらぎあるまち 三 郷 を 将 来 像 として 平 成 24 年 度 から 平 成 26 年 度 の3カ 年 を 計 画 期 間 とする 第 5 期 三 郷 市 高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 介 護 保 険 事 業 計 画 を 策 定 しました この 計 画 に 基 づき 高 齢 者 が 自 らの 意 思 に 基 づき 知 識 や 経 験 を 活 かして 家 庭 や 地 域 の 中 で 積 極 的 な 役 割 を 果 たしていける 環 境 づくりや 高 齢 者 の 主 体 性 が 尊 重 される 介 護 サービスの 展 開 等 を 推 進 します (1) 社 会 参 加 地 域 福 祉 活 動 の 促 進 高 齢 者 自 身 が 生 き 生 きと 社 会 参 加 ができるように 長 年 培 ってきた 知 識 12

経 験 を 活 かすことができる 場 の 提 供 や 生 涯 学 習 によって 生 きがいを 見 出 すことができる 環 境 整 備 を 推 進 します また 高 齢 者 自 身 が 地 域 福 祉 活 動 に 参 加 し 活 躍 できる 環 境 整 備 を 進 め ます (2)やさしいまちづくりの 推 進 高 齢 者 の 尊 厳 についての 正 しい 理 解 と 認 識 を 深 め 高 齢 者 を 地 域 全 体 で 支 える 心 豊 な 長 寿 社 会 づくりを 推 進 します (3) 健 康 維 持 の 推 進 平 成 10(1998) 年 高 齢 者 の 健 康 維 持 と 生 きがいづくりを 目 的 に 開 始 したシルバー 元 気 塾 をはじめとして 元 気 な 高 齢 者 を 増 やす 施 策 を 推 進 し ます (4) 介 護 サービスの 充 実 と 権 利 擁 護 の 推 進 高 齢 者 や 家 族 に 対 して 総 合 的 な 支 援 を 行 うための 相 談 体 制 を 充 実 し サ ービスの 質 の 向 上 に 努 めるとともに 高 齢 者 の 権 利 を 擁 護 し 自 立 した 生 活 を 送 るための 支 援 を 推 進 します また 要 介 護 高 齢 者 を 社 会 全 体 で 支 えるために 介 護 についての 正 しい 知 識 と 技 術 を 身 に 付 ける 学 習 機 会 を 充 実 させます 5 障 がいのある 人 の 人 権 現 状 と 課 題 平 成 23(2011) 年 8 月 障 害 者 基 本 法 が 改 正 され すべての 国 民 が 障 がいの 有 無 によって 分 け 隔 てられることなく 相 互 に 人 格 と 個 性 を 尊 重 し 合 いながら 共 生 する 社 会 を 実 現 する という 目 的 が 規 定 されましたが まだ まだ 障 がいのある 人 に 対 する 偏 見 や 差 別 意 識 等 のこころの 障 壁 建 築 物 や 段 差 などの 物 理 的 な 障 壁 など 障 がいのある 人 が 地 域 社 会 のすべてに 平 等 に 参 加 するためには さまざまな 障 壁 があります また 家 庭 内 や 施 設 医 療 機 関 内 での 身 体 拘 束 や 虐 待 などの 報 道 も 見 受 けられます 障 がいのある 人 への 偏 見 や 差 別 意 識 の 背 景 には 障 がいについての 理 解 の 不 足 があります 障 がいのある 人 が 健 常 者 と 同 じように 生 活 し 活 動 する 社 会 をめざすノーマライゼーションの 理 念 の 下 に より 充 実 した 福 祉 サービス の 提 供 を 図 るとともに 差 別 意 識 や 偏 見 をなくすために 正 しい 理 解 を 社 会 全 体 に 浸 透 させていくことが 重 要 です 13

施 策 の 方 向 性 本 市 は 平 成 24(2012) 年 共 に 生 きる 地 域 が 支 える 共 につく る を 基 本 理 念 に 平 成 24 年 度 から 平 成 26 年 度 を 計 画 期 間 とする 三 郷 市 障 がい 者 計 画 を 策 定 しました 障 がいのある 人 が 地 域 で 自 立 して 生 活 し 社 会 のさまざまな 分 野 に 参 画 しながら すべての 人 が 安 心 していきいきと 生 活 できるまちづくりを 目 指 します (1) 自 立 と 社 会 参 加 の 支 援 体 制 づくり 障 がいのある 人 が 社 会 的 に 自 立 して 社 会 の 様 々な 分 野 に 参 加 できる ような 地 域 づくりを 進 めます (2) 地 域 生 活 の 支 援 基 盤 づくり 障 がいのある 人 が 住 みなれた 地 域 で 安 心 していきいきと 日 常 生 活 を 送 ることができるよう 地 域 生 活 の 支 援 基 盤 づくりを 進 めます (3) 教 育 体 制 づくり 障 がいのある 子 どもが 社 会 的 に 自 立 できるよう 支 援 する 教 育 体 制 づく りを 進 めます (4) 安 心 して 暮 らせるまちづくり す 障 害 のある 人 をはじめ すべての 人 が 暮 らしやすいまちづくりを 進 めま 6 外 国 人 の 人 権 現 状 と 課 題 我 が 国 においては 経 済 や 社 会 の 国 際 化 に 伴 い 外 国 人 住 民 が 増 加 の 状 況 に あります そこで 外 国 人 住 民 の 利 便 性 の 増 進 と 市 町 村 等 の 行 政 の 合 理 化 を 図 ることを 目 的 に 住 民 基 本 台 帳 法 の 一 部 が 改 正 され 平 成 24(2012) 年 7 月 に 施 行 されましたが 国 内 では 言 語 宗 教 習 慣 等 の 違 いなどから 外 国 人 と 日 本 人 の 間 に 生 じた 摩 擦 が 偏 見 や 差 別 を 生 んでしまうという 問 題 が 懸 念 されています 本 市 においては 外 国 人 住 民 の 利 便 性 を 図 り 多 言 語 による 市 政 情 報 の 提 供 や 交 流 機 会 の 提 供 などに 努 めています 14

施 策 の 方 向 性 本 市 の 住 民 基 本 台 帳 に 記 録 されている 外 国 人 住 民 の 数 は 平 成 24(20 12) 年 10 月 1 日 現 在 2,600 人 と 人 口 の1.9%を 占 めています 今 後 も 外 国 人 の 定 住 化 が 進 むことが 予 想 されますが 外 国 人 が 日 本 人 と 同 様 の 生 活 を 営 む ためには 外 国 人 は 日 本 人 と ともに 社 会 を 担 っていくパー トナー と 認 識 し 外 国 人 が 差 別 を 受 けたり 偏 見 を 持 たれたりすることのな いよう 人 権 教 育 啓 発 を 推 進 します (1)お 互 いを 認 め 合 う 意 識 の 醸 成 外 国 の 文 化 や 風 習 歴 史 について 正 しい 理 解 と 認 識 を 深 め 人 種 民 族 国 籍 の 違 いを 越 え 個 人 として 尊 重 し 合 い すべての 人 が 地 域 社 会 の 一 員 として 安 心 して 暮 らすことができるよう お 互 いを 認 め 合 う 意 識 の 醸 成 に 努 めます (2) 市 民 レベルの 活 動 の 支 援 地 域 での 交 流 や 異 文 化 の 理 解 生 活 支 援 のための 市 民 レベルの 活 動 を 支 援 します (3) 国 際 化 時 代 にふさわしい 環 境 づくり 外 国 人 住 民 に 必 要 な 情 報 の 収 集 や 多 言 語 による 情 報 等 の 提 供 に 努 めます 7 HIV 感 染 者 等 感 染 症 患 者 の 人 権 現 状 と 課 題 国 は 平 成 10(1998) 年 感 染 症 の 予 防 及 び 感 染 症 の 患 者 に 対 する 医 療 に 関 する 法 律 を 定 め 感 染 症 の 患 者 の 人 権 の 保 護 に 配 慮 するよう 国 及 び 地 方 公 共 団 体 の 責 務 国 民 の 責 務 を 定 めていますが HIV 感 染 者 等 感 染 症 患 者 に 対 しての 正 しい 知 識 や 理 解 の 不 足 が 多 くの 差 別 や 偏 見 を 生 み さま ざまな 場 面 で 人 権 問 題 が 生 じています また 平 成 21(2009) 年 ハンセン 病 患 者 問 題 の 解 決 の 促 進 に 関 す る 法 律 が 施 行 されましたが いまだにハンセン 病 患 者 や 元 患 者 等 に 対 する 差 別 や 偏 見 が 残 っています 施 策 の 方 向 性 本 市 は 感 染 症 患 者 やその 家 族 等 が 病 気 を 理 由 に 不 当 な 差 別 を 受 けること なく 人 権 とプライバシーが 守 られ 地 域 社 会 の 中 でいきいきと 生 活 できるよ う 感 染 症 に 関 する 正 確 な 情 報 提 供 と 正 しい 知 識 の 普 及 啓 発 を 推 進 します 15

8 犯 罪 被 害 者 やその 家 族 の 人 権 現 状 と 課 題 犯 罪 被 害 者 やその 家 族 は 犯 罪 による 直 接 的 な 被 害 のみならず 事 件 の 後 遺 症 やマスメディアの 行 き 過 ぎた 取 材 や 報 道 周 囲 の 人 々の 心 ないうわさ 中 傷 偏 見 などの 精 神 的 被 害 失 業 や 廃 業 働 き 手 を 失 い 経 済 的 被 害 を 受 け るなどの 二 次 的 被 害 に 苦 しめられています 国 は 平 成 17(2005) 年 犯 罪 被 害 者 等 基 本 法 及 び 犯 罪 被 害 者 等 基 本 計 画 を 策 定 しました また 毎 年 11 月 25 日 から12 月 1 日 まで を 犯 罪 被 害 者 週 間 として 犯 罪 被 害 者 等 に 関 する 国 民 の 理 解 を 深 めるた めの 事 業 を 実 施 していますが 各 種 の 支 援 体 制 は 十 分 とはいえず 今 後 も 行 政 司 法 民 間 団 体 等 が 被 害 者 支 援 に 取 り 組 み 被 害 者 等 の 人 権 の 保 障 を 図 るとともに 一 人 ひとりが 犯 罪 の 被 害 に 遭 った 人 の 置 かれている 状 況 を 理 解 し 支 援 に 協 力 していくことが 必 要 です 施 策 の 方 向 性 犯 罪 被 害 者 等 が 置 かれている 状 況 や 犯 罪 被 害 者 の 平 穏 への 配 慮 の 重 要 性 な どについての 認 識 を 深 める 啓 発 活 動 を 推 進 するとともに 国 や 県 関 係 団 体 等 と 連 携 し 相 談 支 援 体 制 の 強 化 に 努 めます 9 アイヌの 人 々の 人 権 現 状 と 課 題 我 が 国 の 少 数 民 族 であるアイヌの 人 々は アイヌ 語 やユーカラをはじめと する 口 承 文 芸 など 自 然 との 関 わりの 中 で 様 々な 固 有 の 文 化 を 育 んできまし たが アイヌ 民 族 であることを 理 由 として 結 婚 や 就 職 などでさまざまな 差 別 を 受 け 経 済 的 にも 困 難 な 状 況 に 置 かれてきました また 独 自 の 言 語 を 話 せる 人 も 極 めて 少 なくなり アイヌ 民 族 独 自 の 文 化 が 失 われてきています アイヌの 人 々の 人 権 に 関 しては アイヌ 民 族 としての 誇 りが 尊 重 される 社 会 の 実 現 を 図 るため 平 成 9(1997) 年 に アイヌ 文 化 の 振 興 並 びにア イヌの 伝 統 等 に 関 する 知 識 の 普 及 及 び 啓 発 に 関 する 法 律 が 制 定 されました また 平 成 20(2008) 年 には アイヌ 民 族 を 先 住 民 族 とすることを 求 める 決 議 が 国 会 で 採 択 され これまでのアイヌ 政 策 をさらに 推 進 し 総 合 的 な 施 策 の 確 立 に 取 り 組 んでいますが アイヌの 人 々の 人 権 の 擁 護 と 文 化 に 対 する 理 解 は 十 分 とはいえない 状 況 です 16

施 策 の 方 向 性 アイヌの 人 々の 民 族 としての 歴 史 文 化 伝 統 及 び 現 状 に 関 する 認 識 と 理 解 を 深 め アイヌの 人 々の 人 権 と 文 化 が 尊 重 されるよう 国 や 県 等 との 連 携 を 図 りながら 人 権 教 育 啓 発 を 推 進 します 10 インターネットによる 人 権 侵 害 現 状 と 課 題 情 報 通 信 技 術 の 進 展 は 私 達 の 生 活 や 産 業 に 大 きな 変 化 をもたらしています インターネットや 携 帯 電 話 の 普 及 に 伴 い 情 報 の 収 集 発 信 やコミュニケーシ ョンにおける 利 便 性 が 大 きく 向 上 し 生 活 は 便 利 になりましたが 一 方 で 情 報 発 信 の 匿 名 性 を 悪 用 して 個 人 に 対 する 誹 謗 中 傷 や 差 別 的 な 掲 示 プライ バシーの 侵 害 差 別 を 助 長 する 表 現 の 掲 載 など 人 権 に 関 わる 問 題 が 生 じてい ます また インターネットを 介 した 個 人 情 報 の 流 失 や 有 害 サイトを 利 用 して 犯 罪 に 巻 き 込 まれるなど 新 たな 問 題 も 発 生 しています このような 状 況 から 平 成 14(2002) 年 5 月 特 定 電 気 通 信 役 務 提 供 者 の 損 害 賠 償 責 任 の 制 限 及 び 発 信 者 情 報 の 開 示 に 関 する 法 律 (プロバイダ 責 任 制 限 法 )が 施 行 され インターネットや 携 帯 電 話 の 掲 示 板 における 権 利 侵 害 に 対 し 侵 害 情 報 を 削 除 する 措 置 を 管 理 者 等 に 促 し 被 害 者 の 救 済 が 図 られるこ とになりました しかし インターネットによる 人 権 侵 害 は 増 加 傾 向 にあるのが 現 状 です 施 策 の 方 向 性 インターネットや 携 帯 電 話 の 利 用 上 のルールやマナーなどについて 啓 発 を 進 めるとともに 児 童 生 徒 に 対 する 情 報 教 育 を 充 実 します また 人 権 を 侵 害 する 恐 れのある 書 き 込 み 等 については 関 係 機 関 と 協 力 して 適 切 に 対 応 し てまいります (1) 啓 発 の 推 進 インターネットの 便 利 さに 潜 む 危 険 性 と 人 権 を 侵 害 するような 情 報 掲 載 をしないよう 啓 発 を 推 進 します (2) 人 権 侵 害 問 題 への 対 応 インターネット 上 に 差 別 の 助 長 や 名 誉 のき 損 プライバシーを 侵 害 する 書 き 込 み 等 を 確 認 した 際 は プロバイダ 責 任 制 限 法 に 基 づき 国 や 県 関 係 団 体 等 との 連 携 を 図 り 被 害 者 の 救 済 に 向 け 適 切 に 対 応 します 17

11 北 朝 鮮 当 局 による 拉 致 問 題 現 状 と 課 題 平 成 14(2002) 年 9 月 に 行 われた 日 朝 首 脳 会 談 において 北 朝 鮮 ( 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 )は 拉 致 について 国 家 的 関 与 を 認 めて 謝 罪 し 平 成 1 6(2004) 年 までに 政 府 が 認 定 した17 人 の 拉 致 被 害 者 のうち5 人 と 家 族 8 人 の 帰 国 が 実 現 しました その 後 日 朝 間 の 協 議 は 断 続 的 に 行 われてき ましたが 残 る 被 害 者 の 安 否 に 関 する 納 得 のいく 説 明 はありません 拉 致 問 題 に 関 する 啓 発 は 平 成 18(2006) 年 6 月 拉 致 問 題 その 他 北 朝 鮮 当 局 による 人 権 問 題 への 対 処 に 関 する 法 律 が 施 行 され 国 及 び 地 方 公 共 団 体 の 責 務 と 定 められました 拉 致 問 題 は 国 家 主 権 に 関 わる 問 題 であ るとともに 重 大 な 人 権 侵 害 であり 国 民 世 論 及 び 国 際 世 論 の 後 押 しが 必 要 と の 観 点 から 国 民 の 認 識 を 深 め 国 際 社 会 の 理 解 を 求 める 情 報 発 信 がなされ ています また 同 法 では 毎 年 12 月 10 日 から16 日 を 北 朝 鮮 人 権 侵 害 問 題 啓 発 週 間 と 定 め 全 国 的 に 拉 致 問 題 に 関 する 啓 発 活 動 が 実 施 されて います 施 策 の 方 向 性 拉 致 問 題 に 対 する 市 民 の 関 心 と 認 識 を 深 めるための 啓 発 活 動 を 国 や 関 係 団 体 等 と 連 携 を 図 りながら 推 進 します 12 災 害 時 における 人 権 への 配 慮 現 状 と 課 題 平 成 23(2011) 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 及 びそれに 伴 う 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 は 多 くの 尊 い 人 命 を 奪 い 被 災 地 域 の 人 々 の 暮 らしを 一 変 させ 理 不 尽 な 苦 しみをもたらしました また 被 害 を 受 けた 人 たちが 避 難 所 においてプライバシーが 保 護 されな いという 問 題 のほかに 高 齢 者 障 がいのある 人 子 ども 外 国 人 などの 災 害 時 要 援 護 者 や 女 性 への 配 慮 が 問 題 となりました また 根 拠 のない 思 い 込 みや 偏 見 で 原 発 事 故 による 避 難 者 がホテルでの 宿 泊 を 拒 否 されたり 小 学 生 が 避 難 先 の 学 校 でいじめられるなどの 人 権 侵 害 が 起 こりました 災 害 時 に すべての 人 の 人 権 が 適 切 に 守 られるよう 一 人 ひとりが 人 権 へ の 配 慮 について 関 心 と 認 識 を 深 めることが 必 要 です 18

施 策 の 方 向 性 (1) 啓 発 活 動 の 推 進 災 害 時 における 人 権 問 題 に 対 する 関 心 と 認 識 を 深 めるための 啓 発 活 動 を 国 や 県 民 間 団 体 等 との 連 携 を 図 りながら 推 進 します (2) 災 害 時 の 対 応 相 談 支 援 情 報 の 伝 達 避 難 所 の 体 制 の 構 築 にあたっては 人 権 に 十 分 配 慮 しながら 対 応 します 13 その 他 の 人 権 問 題 前 述 の 他 にも 次 のような 人 権 問 題 が 存 在 します これらの 人 権 問 題 は 人 権 尊 重 の 視 点 から 適 切 な 教 育 啓 発 活 動 を 推 進 するとともに 関 係 機 関 と 連 携 し 効 果 的 な 相 談 支 援 活 動 に 努 めます (1) 刑 を 終 えて 出 所 した 人 刑 を 終 え て 出 所 し た 人 や そ の 家 族 に 対 す る 地 域 社 会 か ら の 偏 見 や 就 労 の 問 題 住 居 の 確 保 な ど 社 会 復 帰 を め ざ す 人 た ち に と っ て 現 実 は 極 め て 厳 し い 状 況 に あ り ま す (2) 性 的 指 向 性 同 一 性 障 害 性 的 指 向 性 同 一 性 障 害 のある 人 に 対 する 雇 用 面 における 差 別 性 の 区 分 を 前 提 とした 社 会 生 活 上 の 制 約 などの 問 題 があります (3)ホームレス 野 宿 生 活 者 その 他 安 定 した 居 住 の 場 所 を 有 しない 者 いわゆるホームレス は 就 業 の 機 会 や 住 居 の 確 保 が 難 しく 偏 見 や 差 別 ばかりでなく 暴 行 を 受 けるなどの 問 題 が 生 じています 19

Ⅲ 人 権 教 育 啓 発 の 推 進 1 人 権 教 育 の 推 進 人 権 教 育 啓 発 推 進 法 において 人 権 教 育 とは 人 権 尊 重 の 精 神 の 涵 養 を 目 的 とする 教 育 活 動 とされています 人 権 教 育 は 人 権 に 関 する 知 的 理 解 と 人 権 感 覚 の 涵 養 を 基 盤 として 意 識 態 度 実 践 的 な 行 動 力 などさまざまな 資 質 や 能 力 を 育 成 し 発 展 させることを 目 指 す 総 合 教 育 であることから 市 では あらゆる 機 会 において 誰 もが 平 等 に 暮 らせる 社 会 を 実 現 するための 人 権 教 育 人 権 啓 発 を 進 めてまいります (1) 学 校 教 育 における 人 権 教 育 近 年 は いじめや 問 題 行 動 に 加 え 携 帯 電 話 やインターネットを 使 った 新 たな 人 権 侵 害 が 発 生 しています 学 校 教 育 においては 児 童 生 徒 の 人 権 意 識 を 育 むことが 重 要 な 課 題 とな っていることから すべての 児 童 生 徒 を 対 象 に 発 達 段 階 に 応 じた 学 習 を 進 め 人 権 問 題 を 正 しく 理 解 し 課 題 解 決 に 向 けて 行 動 できる 児 童 生 徒 の 育 成 を 図 ります 小 中 学 校 における 人 権 教 育 では 研 究 授 業 実 践 交 流 を 充 実 し 人 権 の 尊 重 が 日 常 生 活 において 実 践 できるよう 発 達 段 階 に 応 じた 体 系 的 なカリ キュラムを 整 備 しなければなりません 子 どもたちが 自 ら 考 え 学 びの 主 体 者 として 育 ち 学 校 生 活 や 日 常 生 活 の 中 での 仲 間 づくりを 通 して 豊 かな 感 性 と 生 命 人 権 を 尊 重 する 心 を 育 むとともに 互 いに 違 い を 認 め 合 い 他 者 を 大 切 にする 態 度 を 育 成 することに 努 めます また 校 長 教 頭 をはじめ 教 職 員 が 高 い 人 権 意 識 や 人 権 感 覚 を 持 ち 全 教 育 活 動 を 通 じて 組 織 的 意 図 的 に 人 権 教 育 を 推 進 することが 大 切 であ ることから 人 権 教 育 に 関 わる 管 理 職 研 修 や 教 職 員 研 修 を 計 画 的 に 実 施 し 資 質 の 向 上 を 図 り 豊 かな 人 権 教 育 の 実 現 に 努 めます (2) 社 会 教 育 における 人 権 教 育 これまでの 社 会 教 育 は 講 座 講 演 会 方 式 を 中 心 とした 人 権 教 育 に 取 り 組 んできましたが 人 権 問 題 は 社 会 環 境 や 情 勢 の 変 化 に 伴 って 多 様 化 複 雑 化 しており いままで 見 過 ごされていたことが 新 たな 人 権 問 題 として とらえられるようになっています また 地 域 社 会 が 成 熟 し 自 己 実 現 をめざす 市 民 が 増 えていることから 社 会 教 育 の 場 においても それぞれの 経 験 や 能 力 を 活 かして 地 域 活 動 など に 参 加 できる 機 会 を 作 ることが 課 題 となっています 社 会 教 育 では 学 習 資 料 の 工 夫 や 参 加 型 体 験 型 の 手 法 を 取 り 入 れるほ 20

か 社 会 教 育 施 設 においては 人 権 にかかわるさまざまな 学 習 機 会 の 創 出 関 係 機 関 との 連 携 協 力 を 強 化 し 市 民 が 人 権 問 題 を 身 近 な 課 題 として 受 け 止 められるよう 講 座 内 容 の 充 実 を 図 るとともに 情 報 の 提 供 に 努 めます (3) 地 域 家 庭 等 における 人 権 教 育 誰 もが 平 等 に 暮 らせる 社 会 づくりを 推 進 するためには 地 域 家 庭 職 場 などにおける 人 権 教 育 が 大 きな 役 割 を 担 うこととなります 人 権 感 覚 を 高 め 人 権 尊 重 の 精 神 を 社 会 全 般 に 浸 透 させていくために 市 民 一 人 ひとりがあらゆる 生 活 の 場 を 学 習 機 会 ととらえ 自 発 的 に 参 加 し ていけるよう 地 域 の 中 で 大 きな 影 響 力 を 持 つ 社 会 教 育 関 係 団 体 と 連 携 し 人 権 学 習 や 啓 発 事 業 を 積 極 的 に 支 援 します また 家 庭 においては 愛 情 や 信 頼 感 そして 人 権 を 大 切 にする 心 を 育 てるとともに 保 育 所 幼 稚 園 の 保 護 者 小 中 学 校 のPTA 等 への 人 権 に 関 する 研 修 内 容 を 充 実 させ 学 校 や 職 場 における 人 権 教 育 の 効 果 が 家 庭 に 反 映 されるよう 取 り 組 みます (4) 職 員 等 に 対 する 人 権 教 育 行 政 の 仕 事 はすべて 人 権 に 深 いかかわりを 持 っており すべての 職 員 が 人 権 問 題 を 正 しく 理 解 し それぞれの 職 務 において 適 切 な 対 応 を 行 うこと が 重 要 なことから 人 権 研 修 には 積 極 的 に 取 り 組 みます さらに 社 会 教 育 生 涯 学 習 関 係 職 員 については 人 権 教 育 啓 発 に 必 要 な 知 識 や 技 能 を 習 得 するための 各 種 研 修 会 への 参 加 を 進 めます 2 人 権 啓 発 の 推 進 人 権 教 育 啓 発 推 進 法 において 人 権 啓 発 とは 国 民 の 間 に 人 権 尊 重 の 理 念 を 普 及 させ 国 民 の 理 解 を 深 めることを 目 的 とする 広 報 その 他 の 啓 発 活 動 ( 人 権 教 育 を 除 く)と 定 義 され 人 権 尊 重 思 想 の 普 及 高 揚 を 図 ること を 目 的 に 行 われる 研 修 情 報 提 供 広 報 活 動 等 とされています 本 市 では 同 和 問 題 をはじめ 女 性 子 ども 高 齢 者 障 がいのある 人 外 国 人 など それぞれの 分 野 で 教 育 啓 発 事 業 を 実 施 してきました 引 き 続 き 人 権 尊 重 の 意 識 高 揚 を 図 るため 啓 発 事 業 の 充 実 に 努 めます (1) 市 民 に 対 する 人 権 啓 発 市 民 全 体 の 人 権 意 識 の 普 及 高 揚 を 図 るため 広 報 みさと 等 を 活 用 した 啓 発 に 努 めるとともに 人 権 教 育 啓 発 用 ビデオやリーフレット 人 権 作 21

文 集 等 を 充 実 させ 街 頭 啓 発 講 演 会 研 修 会 各 種 フェスティバル 等 の 機 会 を 通 じ 啓 発 の 充 実 に 努 めます (2) 企 業 に 対 する 人 権 啓 発 民 間 企 業 に 対 しては 経 営 者 就 労 者 の 人 権 意 識 の 高 揚 を 図 る 啓 発 を 働 きかけます また 企 業 が 人 権 問 題 を 正 しく 理 解 し 公 正 な 採 用 選 考 が 行 われるよう 啓 発 支 援 を 行 います (3) 個 人 情 報 の 保 護 と 啓 発 情 報 化 社 会 におけるプライバシーの 保 護 を 図 る 個 人 情 報 保 護 制 度 をはじ め 個 人 情 報 の 保 護 対 策 の 必 要 性 について 積 極 的 に 啓 発 を 行 います また 住 民 票 の 写 しや 戸 籍 謄 本 等 の 不 正 取 得 防 止 に 大 きな 効 果 を 上 げてい る 本 人 通 知 制 度 の 普 及 啓 発 に 努 めます 3 連 携 協 力 体 制 (1) 国 県 との 連 携 国 や 県 に 対 して 制 度 や 財 政 面 での 適 切 な 取 り 組 みを 求 めるとともに 人 権 教 育 啓 発 が 広 域 的 な 取 り 組 みとして 展 開 されるよう 連 携 を 図 ります (2) 近 隣 自 治 体 との 連 携 人 権 施 策 を 広 域 的 かつ 有 効 に 推 進 していくために 本 市 を 含 む 埼 葛 12 市 町 は 埼 葛 郡 市 人 権 施 策 推 進 協 議 会 及 び 埼 葛 地 区 人 権 教 育 推 進 協 議 会 を 組 織 し 一 般 市 民 向 けの 講 演 会 をはじめ 行 政 職 員 を 対 象 とした 研 修 会 教 職 員 を 対 象 とした 現 地 研 修 会 人 権 担 当 者 の 現 地 研 修 等 を 連 携 協 力 し て 実 施 してきました 今 後 も より 効 果 的 な 教 育 啓 発 方 法 の 研 究 等 を 含 め 埼 葛 市 町 はもとよ り 近 隣 自 治 体 との 連 携 を 図 りながら 人 権 施 策 を 推 進 します (3) 民 間 団 体 との 連 携 人 権 尊 重 の 意 識 を 日 常 生 活 に 浸 透 させるためには 行 政 や 学 校 などの 公 的 な 部 門 の 取 り 組 みだけではなく 民 間 のあらゆる 部 門 で 人 権 教 育 の 積 極 的 な 協 力 が 必 要 となります 民 間 の 各 種 団 体 との 連 携 協 力 を 図 りながら 人 権 教 育 の 充 実 を 促 し 共 に 人 権 教 育 啓 発 を 推 進 します 22

Ⅴ 計 画 の 推 進 1 目 標 の 達 成 この 指 針 の 推 進 にあたっては 人 権 教 育 啓 発 推 進 法 の 趣 旨 を 浸 透 させ ること 及 び 第 4 次 三 郷 市 総 合 計 画 に 位 置 付 けた 誰 もが 平 等 に 暮 らせ る 社 会 づくりを 目 的 とします 2 推 進 体 制 人 権 教 育 啓 発 の 積 極 的 な 展 開 を 図 るため 三 郷 市 人 権 施 策 推 進 本 部 会 議 を 核 として 全 庁 体 制 で 総 合 的 に 取 り 組 みます 特 に 教 育 委 員 会 におい ては 学 校 教 育 社 会 教 育 等 の 人 権 教 育 啓 発 にかかる 施 策 を 積 極 的 に 推 進 するほか 各 部 局 が 関 連 する 民 間 団 体 や 各 種 の 市 民 団 体 とも 連 携 を 深 め 人 権 教 育 の 推 進 啓 発 の 働 きかけを 行 います また 人 権 に 関 する 各 種 の 相 談 をさらに 充 実 させるため 相 談 体 制 の 強 化 に 努 めます 3 見 直 し この 指 針 の 目 標 年 次 は 平 成 32 年 (2020)3 月 末 日 とし 人 権 施 策 の 推 進 にあたっては 各 種 の 計 画 の 進 捗 状 況 を 確 認 するとともに 社 会 情 勢 の 変 化 に 応 じて 内 容 の 確 認 を 行 い 必 要 な 見 直 しを 行 います 23