平 成 24 年 度 准 フォレスター 等 育 成 研 修 事 業 中 部 近 畿 ブロックⅠ-3 フォレスターに 求 められる 合 意 形 成 に 必 要 な コミュニケーション プレゼンテーション 力 プロセスマネージャー リードクライム( 株 ) 西 直 人
言 った 話 した 伝 えた 説 明 した ら 伝 わる とは 限 らない
伝 えた 説 明 した ら 伝 わる と 思 うのは 言 う 側 のごう 慢
フォレスターに 求 められる 合 意 形 成 とは 市 町 村 森 林 整 備 計 画 森 林 経 営 計 画 森 林 施 業 プランナー 等 策 定 段 階 策 定 段 階 への 支 援 森 林 所 有 者 や 流 域 住 民 の 意 向 を 汲 み 取 る 必 要 あり 個 々の 森 林 の 施 業 方 法 や 路 網 整 備 など 関 係 者 の 合 意 を 得 る 必 要 あり 森 林 経 営 計 画 策 定 時 の 技 術 的 支 援 アドバ イス 等 が 求 められる 森 林 所 有 者 をはじめ 多 様 な 利 害 関 係 者 の 存 在 合 意 形 成 の 必 要 性
フォレスターに 求 められる 合 意 形 成 とは 合 意 形 成 とは 事 業 計 画 構 想 段 階 から 関 係 者 の 参 加 機 会 を 確 保 して 関 心 の 醸 成 と 計 画 設 計 への 寄 与 を 促 し 計 画 検 討 時 のプロセスの 透 明 性 や 公 平 性 を 高 めるとともに 議 論 などを 通 じて 関 係 者 の 多 様 な 価 値 の 顕 在 化 と 共 有 をし 関 係 者 相 互 の 意 見 の 合 意 を 目 指 すこと 必 要 なスキル コミュニケーション 力 プレゼンテーション 力
日 本 語 に 翻 訳 してとらえましょう コミュニケーション = 情 報 伝 達 情 報 共 有 プレゼンテーション = 情 報 編 集 情 報 発 信 伝 達 力 共 有 力 ( 相 互 意 思 疎 通 ) 編 集 力 発 信 力 がフォレスターは 試 される ということです
参 考 : 資 料 作 成 だってコミュニケーションを 意 識! 資 料 =コミュニケーションツール 資 料 作 成 時 から コミュニケーションを 意 識 しましょう 参 考 文 字 だらけ 文 字 量 が 圧 倒 的 に 多 い 資 料 は できるだけ 絵 (イラスト) 図 写 真 ( 画 像 )などで 文 字 ( 言 葉 )を 補 っていく その 文 字 ( 文 章 )を 読 んで 頭 の 中 に 想 像 するイメージ( 絵 )が できるだけ 全 員 一 致 相 互 一 致 になるように!! 日 本 語 は 自 由 に 解 釈 できるので コミュニケーション 時 = 情 報 伝 達 情 報 共 有 時 にイメージのずれが 生 じやすい ( 例 ) 青 い 車 と 言 われて 頭 の 中 に 想 像 するイメージ( 車 の 絵 )は いろんな 青 色 いろんな 車 種 = 複 数 の 青 い 車 となる 市 町 村 森 林 整 備 計 画 森 林 経 営 計 画 で 解 釈 が 自 由 になりそうな 言 葉 は?
[ある 落 語 家 さんの 言 葉 ] そもそも 落 語 は 内 容 が 難 しい 法 話 に 庶 民 をひきつけようとしたことから 始 まった 落 語 で 重 要 なのは 客 を 観 察 し 最 適 な 声 の 大 きさ 間 (ま)や 緩 急 のつけ 方 表 情 眼 差 し ジェスチャーを 使 い 分 けること を 習 得 し 話 の 急 所 をしっかり 伝 える 技 術 を 実 践 して 身 につけていくこと
[ある 企 業 のプレゼンのプロの 言 葉 ] プレゼンで 必 要 なことは 第 一 に 相 手 を 把 握 すること ユーモアを 交 え 話 を 受 け 入 れやすい 雰 囲 気 をつくり 自 分 の 話 に 引 き 込 む そして 相 手 が 理 解 納 得 するよう 相 手 の 立 場 に 立 って 間 (ま) スピード ド 声 量 トーン ジェスチャーや 表 情 に 留 意 し 心 に 残 るよう 要 点 を 表 現 し 説 得 することですね
[ある 広 報 のプロの 言 葉 ] より 効 果 的 な 広 報 を 行 うなら 誰 に 伝 えたいのか? 対 象 者 をできるだけ 絞 って 考 える そして 何 を 伝 えたいのか? メッセージをできるだけ 絞 りこみ わかりやすい 言 葉 で 伝 える
どんな 職 業 でも 相 手 のあることは 対 象 者 理 解 と ( 話 の 要 点 を) しぼる 勇 気 が もっとも 大 切
コミュニケーションやプレゼンのプロに 共 通 していること 誰 に 対 して 伝 えるの? 対 象 者 理 解 ( 上 級 者 は 話 しながらも 観 察 ) 対 象 者 (ターゲット)を 絞 っているか? 絞 る 勇 気! 要 点 は 明 確 か? 結 局 特 に 何 を 一 番 伝 えたいのか? プロそれぞれ 人 それぞれに いろんな 考 え 方 やテクニックがあるが 上 記 2 点 は 絶 対 条 件 として 誰 もが 一 致 して 大 切 に 意 識 していること
プレゼンは 話 す 内 容 話 す 手 法 以 外 も 大 きな 影 響 を 与 える! なぜなら
人 対 人 だから 話 している 人 が 発 する 情 報 にも 大 きく 作 用 される 人 は 視 覚 状 況 に 影 響 うける まわりって 気 になるよね 物 音 暑 い 寒 いって 気 になるね 人 が 集 中 して 話 を 聞 ける 持 続 時 間 は 極 めて 短 いから
準 備 時 に 意 識 すること/ 話 す 内 容 以 外 も 重 要!! いつ どこで 誰 に ( 時 期 ) ( 会 場 ) + ( 時 間 帯 ) ( 雰 囲 気 ) 何 人 に 何 分 で ( 持 ち 時 間 ) 何 を ( 要 点 は) ( 難 易 度 ) これらの 情 報 を 意 識 した 上 で 誰 が ( 誰 と 誰 が) 話 す? どういう 中 身 を どんな 手 法 で 話 す? どんな 資 料? 資 料 は 相 棒 であり 武 器 と 心 得 る! 大 事 なことは 伝 わること 合 意 を 得 ること その 意 味 で 誰 が 話 すか は 非 常 に 重 要 要 点 は 何 か? どんな 手 法 でプレゼンする? = 話 す 内 容 持 ち 時 間 も 十 分 意 識 する 資 料 は 話 を 聞 いた 人 が 家 に 帰 った 後 も あなたの 代 わりにプレゼンし 続 ける 相 棒 であり 武 器 考 え 方 によっては あなた 以 上 に 大 事 です
伝 わる 確 率 を 高 めるいくつかのポイント (1) 自 分 に 親 近 感 を 持 ってもらう 自 分 に 興 味 を 持 ってもらう 見 た 目 つかみ 印 象 脳 は 自 分 に 関 係 ないと 思 ってしまう 話 興 味 ない 人 の 話 はシャットアウトする 参 考 :ベストセラー バカの 壁 家 庭 教 師 の 追 跡 調 査 成 績 が 上 がった 子 の 理 由 教 え 方 の 上 手 い 下 手 話 し 方 の 上 手 い 下 手 よりも 家 庭 教 師 と 生 徒 の 相 性 や 仲 の 良 さが 大 きく 影 響 ある 教 育 委 員 会 の 調 査 ある 教 育 委 員 会 の 調 査 授 業 がよくわかる 先 生 の 理 由 ランキング 上 位 に 先 生 が 好 きだから の 回 答 が 入 る
伝 わる 確 率 を 高 めるいくつかのポイント (2) 場 の 雰 囲 気 空 間 の 居 心 地 そもそも 話 を 聞 いてもらうことに 集 中 できる 場 所 なのか? ( 行 政 の 説 明 会 でありがち) スピーカーが 雰 囲 気 を 和 らげるために 努 力 しているのに まわりにたくさんの( 無 愛 想 で 硬 い 表 情 の) 見 学 者 がいないか? 聞 き 手 が 見 世 物 になってないか? 部 屋 の 温 度 は? 暑 すぎる/ 寒 すぎる が 気 になると 話 は 頭 に 入 らない
伝 わる 確 率 を 高 めるいくつかのポイント (3) 集 中 力 注 目 を 持 続 させる 対 象 者 にあわせた しかけや 工 夫 をつくること 笑 い 適 度 な 休 憩 失 敗 談 お 茶 やお 茶 菓 子 驚 きの 事 例 紹 介 映 像 ただし これらはタイミングを 間 違 えると 阻 害 要 因 に! (4) 共 感 驚 き 感 動 を 話 の 中 に 盛 り 込 める 場 合 は 盛 り 込 むように 意 識 してみる 失 敗 談 = 共 感 を 得 やすい
参 考 :プレゼンテーション 手 法 例 : KP 法 要 点 が 明 確 になるプレゼンテーション 手 法 KP 法 ( 紙 芝 居 プレゼンテーション 法 ) 伝 えたいことを 分 解 し その 項 目 ごとに 要 点 を 整 理 して A4 判 程 度 の 白 紙 に 大 きな 字 でキーワードを 書 き( 出 来 れば 手 書 き) ホワイトボード(90センチ 180センチ)に10 枚 程 度 で 貼 りながら 話 す 方 法 プレゼンテーション 法 と 呼 ばれているが 思 考 整 理 法 でもある KP 法 の 一 例 川 嶋 直
参 考 :プレゼンテーション 手 法 例 (KP 法 ) KP 法 の 基 本 技 術 1セット=10 枚 程 度 ( 最 大 15 枚 ) 1セット=3~4 分 で 話 す 1セットにはひとつの 話 要 点 を 絞 って 書 く 出 来 れば 手 書 きで 使 う 色 は3 色 以 内 1 行 10 文 字 最 大 3 行 貼 るレイアウトも 事 前 に 考 えて 1 枚 づつ 話 しながら 貼 る 聴 衆 の 様 子 を 見 ながら 使 わないセット は 捨 てる( 状 況 に 応 じて 編 集 ) 聴 衆 が 多 い 場 合 は 上 段 2 段 まで 使 い イラスト ピクトグラム 推 奨 直 前 に 作 成 (することも 出 来 る) KP 法 の 弱 点 大 人 数 対 応 が 難 しい( 方 法 はありますが ) 字 が 汚 い 人 には 向 かない(ワープロで 印 刷 すれば 良 いのですが ) 風 に 弱 い( 特 に 冷 房 の 風 には 注 意 ) パワーポイント プレゼンテーションの 弱 点 寝 る( 部 屋 が 暗 い 講 演 者 が 動 かない) 情 報 量 が 多 すぎる( 配 布 用 資 料 と 投 影 用 資 料 とを 作 り 分 けていない) パワーがない(パワーポイントなのに )
参 考 資 料 以 降 は 全 国 ( 他 地 域 ブロック) 共 通 のパワーポイントデータです コミュニケーションやプレゼンテーションについて 整 理 されていますので こちらもご 参 照 ください
コミュニケーションとは コミュニ ケーションとは 伝 え 手 と 聞 き 手 の 双 方 向 の 交 流 により 意 思 感 情 思 考 を 相 手 に 意 思 伝 達 を 図 るプロセスで 良 い 関 係 相 互 に 理 解 できる 関 係 になること コミュニケーションはキャッチボール! 相 手 次 第 で 投 げるボールも 投 げ 方 も 変 える ボールは 言 葉 投 げ 方 は 伝 え 方 誰 に 向 かって どんな 言 葉 を どのように 伝 えているか? コミュニケーションはドッジボール? 如 何 に 相 手 の 弾 に 当 たらないか? 如 何 に 相 手 を 倒 すか!! 如 何 に 相 手 の 弾 に 当 たらないか? 如 何 に 相 手 を 倒 すか!! (こんなコミュニケーションをしていませんか?)
コミュニケーションの6つのスキル 1 会 話 力 2 表 現 力 3 論 議 力 自 分 の 情 報 を 正 確 に 相 手 に 伝 え かつ 相 手 の 情 報 を 的 確 に 認 識 する シナリオの 組 み 立 て 他 表 情 しぐ さ 道 具 を 上 手 に 使 いこなし 演 出 する 相 手 の 意 見 を 深 く 理 解 し 自 ら 表 現 するシナリオを 構 成 して 聞 き 手 に 届 くように 話 す 4 文 章 力 5マナー 力 6デザイン 力 相 手 の 立 場 状 況 等 を 考 慮 して やさしい 言 葉 で 短 く はっきり 具 体 的 に 書 く( 話 す) 相 手 に 感 謝 の 心 や 尊 敬 誠 意 を 持 ち その 心 を 伝 え る コミュニケーショ ンの 場 の 空 間 時 間 関 係 性 全 体 をデザイン( 構 成 ) する 力
プレゼンテーションとは プレゼンテーションとは 準 備 自 分 の 意 向 アイデア 計 画 等 を 整 理 し 実 施 単 数 あるいは 複 数 の 人 に 分 かりやすく 提 示 し 成 果 その 内 容 について 理 解 納 得 してもらう 行 為 何 故 伝 わらないのか? 情 報 が 整 理 されていない= 何 が 要 点 なのかわからない 情 報 量 が 多 すぎる= 多 いほど 薄 まる 自 分 の 言 葉 になっていない= 伝 えるパワーがない 聴 衆 との 関 係 が 出 来 ていない= 最 初 に 関 係 を 作 る 工 夫 を 整 理 して 少 なくして 自 分 の 言 葉 で 関 係 を 作 って
プレゼンテーションとは 伝 える 技 術 伝 える ための 重 要 なポイントⅠ 情 報 +その 意 味 をセットにする 何 なのか?+ 何 故 なのか? 伝 える ための 重 要 なポイントⅡ 言 っただけでは 伝 わらない! 聞 いたことは 忘 れる 見 たことは 覚 える やった( 体 験 した)ことはわかる 発 見 したことは 活 ( 応 ) 用 できる ( 伝 えられる 側 からの 視 点 ) 言 ったことは 忘 れられる 見 せたことは 覚 えてもらえる 体 験 させたことはわかってもらえる 自 ら 発 見 したことが 身 につく ( 伝 える 側 からの 視 点 ) 伝 わるための あらゆる 工 夫 を!
プレゼンテーションの 基 本 (シナリオづくり) わかりやすいシナリオの 作 成 方 式 箇 条 書 き 方 式 話 の 最 初 に 番 号 をふってまとめ 本 論 で 番 号 順 に 詳 しく 話 し 最 後 に 番 号 順 に 列 挙 してもう 一 度 まとめる 方 法 主 に 覚 えてもらいたいことを 伝 える 時 に 使 うと 効 果 的 PREP 方 式 Point ポイント 要 点 はこの3 点 です Reason 理 由 その 理 由 はと 言 いますと Example 具 体 例 例 えばこんな 例 があります Point ポイントを 繰 り 返 す やっぱりこの3 点 でしょ? 主 に 説 得 したい 時 に 使 うと 効 果 的
プレゼンテーションのテクニック 1 服 装 見 た 目 の 第 一 印 象 は 重 要 その 場 の 雰 囲 気 や 状 況 を 考 慮 しつつ 好 印 象 デザインや 色 の 服 装 装 飾 品 を 上 手 に 活 用 する 2 視 線 相 手 の 目 を 誠 意 を 込 めて 見 つめ 強 い 関 心 を 持 っていることを 印 象 付 ける 3 表 情 相 手 に 少 し 微 笑 みか けながら 胸 を 張 って 堂 々と 自 信 を 持 って 伝 える 4 身 振 り 5 声 の 大 きさ 6 熱 意 (ボディランゲージ) 相 手 の 関 心 を 掴 み 飽 きさせないためにも 身 振 りや ジャス チャーなど 活 用 する ( 抑 揚 ) 大 きな 声 ではっきりと 短 い 言 葉 で 抑 揚 をつ けて 話 す 相 手 に 伝 えたい 理 解 いただきたいという 強 い 思 いを 持 って 話 す
合 意 形 成 とファシリテーション 合 意 形 成 を 図 るための 留 意 点 会 議 などの 場 で 様 々な 利 害 関 係 者 の 考 えや 思 い 意 見 等 を 常 に 中 立 公 平 な 立 場 で 引 き 出 し 討 議 の 流 れや 手 順 時 間 を 管 理 しながら 意 見 を 調 整 まとめ 上 げる 機 能 が 重 要 ファシリテーション その 機 能 を 担 う 者 を 配 置 することが 必 要 ファシリテーター タ
合 意 形 成 とファシリテーション ファシリテーションのポイント 1 合 意 形 成 の 意 図 と 目 的 を 明 示 する 2 参 加 者 一 人 ひとりの 招 集 ( 参 加 ) 意 図 を 明 示 する 3 本 音 を 言 える 雰 囲 気 を 常 につくる( 演 出 する) 社 内 参 加 者 で 行 う 場 合 は 上 司 部 下 の 関 係 性 を 断 ち 切 るようにルールづけるルづける 他 人 の 話 を 批 評 批 判 しないことをルールづける 知 識 のある 人 経 験 のある 人 発 言 力 のある 人 に 発 言 が 偏 らないようにする 4 何 について どのような 方 法 で どのような 時 間 配 分 で 討 議 するのか 指 示 する 5あいづち 等 を 頻 繁 に 入 れ 相 手 の 話 を 上 手 く 引 き 出 す 6 話 を 最 後 までよく 聞 き ポイントをつかむ 7 討 議 の 内 容 を 振 り 返 り プロセスと 結 果 を 整 理 共 有 する