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RF-078-31 RF-078 アジアにおけるバイオ 燃 料 の 持 続 的 需 給 システムの 構 築 に 関 する 研 究 (2) フィリピン 産 バイオ 燃 料 の 利 用 に 伴 う 自 動 車 性 能 及 び 環 境 性 能 に 関 する 研 究 財 団 法 人 日 本 自 動 車 研 究 所 総 合 企 画 研 究 部 紀 伊 雅 敦 ( 平 成 19 年 度 ) 財 団 法 人 地 球 環 境 産 業 技 術 研 究 機 構 システム 研 究 グループ 紀 伊 雅 敦 ( 平 成 20 年 度 ) 平 成 19~20 年 度 合 計 予 算 額 5,841 千 円 (うち 平 成 20 年 度 予 算 額 3,126 千 円 ) 上 記 の 合 計 予 算 額 には 間 接 経 費 1,348 千 円 を 含 む [ 要 旨 ]バイオ 燃 料 の 需 要 側 の 持 続 可 能 性 の 影 響 要 因 として その 導 入 に 伴 う 車 両 影 響 環 境 影 響 があげられる その 影 響 として 部 材 の 腐 食 やスラッジの 発 生 に 伴 う 車 両 故 障 の 可 能 性 およ び 含 酸 素 率 の 増 加 に 伴 うNOx 排 出 量 の 増 加 などが 指 摘 されている 加 えて バイオ 燃 料 はその 流 通 段 階 での 品 質 劣 化 の 可 能 性 が 従 来 燃 料 と 比 較 して 高 いことも 指 摘 されている エタノール 混 合 ガ ソリンについては 水 分 の 吸 収 による 相 分 離 共 沸 現 象 によるエバポレーティブエミッションの 増 加 バイオディーゼル 燃 料 である 脂 肪 酸 メチルエステル(FAME)については 酸 化 安 定 性 の 問 題 が 明 らかとなっている 本 年 度 調 査 では 既 往 のバイオ 燃 料 の 車 両 影 響 調 査 をレビューし 生 じうる 問 題 点 を 整 理 する と 共 に フィリピンを 対 象 に 市 販 されているバイオ 混 合 燃 料 の 性 状 分 析 を 行 い 車 両 排 出 ガス 等 への 影 響 を 分 析 した その 結 果 既 往 調 査 ではエタノール 混 合 燃 料 はアルミ 等 への 腐 食 性 を 有 するため5% 以 上 の 混 合 では 車 両 側 の 対 応 が 必 要 なこと テールパイプエミッションではNOxが 増 加 する 可 能 性 があること FAME 混 合 燃 料 では 酸 化 安 定 性 の 確 保 が 車 両 安 全 上 重 要 であること 試 験 条 件 によってはNOxが 増 加 する 可 能 性 があることを 把 握 した 次 にフィリピンにおける 市 販 バイオ 燃 料 の 分 析 結 果 より 現 在 販 売 されているE10ガソリン B1 ディーゼル 燃 料 は 水 分 管 理 酸 化 安 定 性 はPhilippines National Standard(PNS) ASEAN Automotive Federation(AAF 規 格 )を 満 たしていることが 明 らかとなった 今 回 サンプリングした 燃 料 は 大 手 販 売 業 者 のものであり また 導 入 初 期 であることから 十 分 な 品 質 管 理 が 行 われていると 考 えら れる ただし 今 後 中 小 事 業 者 がこれらの 燃 料 を 販 売 する 場 合 や 混 合 率 を 高 める 場 合 品 質 の 安 定 性 を 保 証 するにはモニタリングが 従 来 以 上 に 重 要 になると 考 えられる [キーワード]バイオエタノール FAME 燃 料 性 状 車 両 影 響 排 ガス 影 響

RF-078-32 1.はじめに バイオ 燃 料 にかかわる 需 要 側 の 持 続 可 能 性 への 影 響 要 因 として その 導 入 に 伴 う 車 両 影 響 お よび 排 出 ガスの 性 状 変 化 に 伴 う 環 境 影 響 があげられる バイオ 燃 料 に 関 しては 部 材 の 腐 食 やス ラッジの 発 生 に 伴 う 車 両 故 障 の 可 能 性 および 含 酸 素 率 の 増 加 に 伴 うNOx 排 出 量 や 蒸 気 圧 変 化 に 伴 うエバポレーティブエミッションの 増 加 といった 影 響 が 指 摘 されている 加 えて バイオ 燃 料 はその 流 通 段 階 での 品 質 劣 化 の 可 能 性 が 従 来 燃 料 と 比 較 して 高 いことも 指 摘 されている エタノール 混 合 ガソリンについては 水 分 の 吸 収 による 相 分 離 FAME(fatty-acid methyl ester 脂 肪 酸 メチルエステル)については 酸 化 安 定 性 の 問 題 が 明 らかとなっている 以 上 のことから バイオ 燃 料 の 導 入 検 討 においては その 需 給 見 通 しに 加 えて 車 両 部 材 への 腐 食 影 響 や 排 ガス 影 響 など それがもたらす 可 能 性 のある 負 の 側 面 についても 整 理 することが 必 要 と 考 えられる 2. 研 究 目 的 本 研 究 では わが 国 におけるバイオ 燃 料 の 車 両 影 響 調 査 をレビューし 生 じうる 問 題 点 を 整 理 すると 共 に フィリピンを 対 象 に 市 販 されているバイオ 混 合 燃 料 の 性 状 分 析 を 行 い 車 両 排 出 ガス 等 への 影 響 を 分 析 する これにより バイオ 燃 料 の 利 用 に 際 して 生 じうる 負 の 側 面 を 整 理 把 握 することが 目 的 である 3. 研 究 方 法 本 研 究 では まず 既 往 資 料 に 基 づき バイオ 燃 料 の 利 用 が 車 両 および 排 ガス 性 状 に 与 えうる 影 響 について 整 理 する 次 に 特 に 影 響 を 考 慮 すべきと 考 えられる 販 売 燃 料 の 品 質 および 排 ガ スへの 影 響 を 把 握 するために フィリピンで 市 販 されているバイオ 燃 料 をサンプリング 分 析 す る またその 結 果 に 基 づき 排 ガス 性 状 への 影 響 評 価 モデルを 用 いて 市 販 バイオ 燃 料 が 大 気 汚 染 物 質 排 出 量 に 及 ぼす 影 響 を 分 析 する (1)バイオ 燃 料 利 用 が 車 両 排 出 ガス 性 状 に 与 える 影 響 バイオ 燃 料 はすでに 一 部 の 国 で 市 販 されており 特 に 先 進 国 ではその 車 両 排 出 ガスへの 影 響 について 調 査 されている わが 国 においても 経 済 産 業 省 が 各 種 技 術 試 験 の 結 果 を 報 告 しており それらの 影 響 を 明 らかにしている ここでは 経 産 省 資 料 に 基 づきバイオ 燃 料 の 車 両 排 出 ガス 影 響 を 整 理 する 対 象 とする 資 料 は エタノールについては 総 合 資 源 エネルギー 調 査 会 石 油 分 科 会 石 油 部 会 燃 料 政 策 小 委 員 会 ( 第 8 回 ) 配 付 資 料 の エタノール 許 容 値 検 証 試 験 結 果 について( 案 ) BDF については 総 合 資 源 エネルギー 調 査 会 石 油 分 科 会 石 油 部 会 燃 料 政 策 小 委 員 会 ( 第 21 回 ) 配 付 資 料 の バイオディーゼル 燃 料 混 合 軽 油 の 規 格 案 について( 案 ) である 1)エタノール 燃 料 の 影 響 まず エタノールについては 分 子 構 造 上 極 性 が 比 較 的 強 く 金 属 系 材 料 の 腐 食 作 用 樹 脂 系 材 料 に 対 する 膨 潤 作 用 があると 指 摘 されている 1) また 含 酸 素 率 の 増 加 に 伴 い 空 燃 比 が 希 薄 燃 焼 側

RF-078-33 になることによりNOxのテールパイプエミッションが 増 加 する 共 沸 現 象 によるHCエミッションの 増 加 等 も 指 摘 されている 上 記 経 産 省 審 議 会 においても これらの 項 目 について 試 験 が 行 われて おり ここではその 試 験 結 果 を 整 理 する エタノール 混 合 燃 料 は 一 部 の 金 属 材 料 を 腐 食 する 可 能 性 があるが 金 属 材 料 が 腐 食 すると 車 両 故 障 が 生 じ 場 合 によっては 火 災 を 発 生 させる 金 属 材 料 の 腐 食 試 験 では サワー 化 した100 のエタノール 混 合 ガソリンに720 時 間 浸 漬 ( 自 動 車 の 使 用 期 間 15 年 に 相 当 )したときの 溶 解 重 量 比 率 を 計 測 している その 結 果 5v%( 体 積 パーセント) 以 上 の 混 合 率 では 特 定 の 種 類 のアルミニウ ムについて 腐 食 が 生 じ 10v%では 一 部 完 全 に 溶 解 することが 分 かった 一 方 3v% 以 下 では 試 料 の 重 量 変 化 は 見 られなかった ゴム 部 品 の 膨 潤 は 燃 料 ホースが 抜 け 車 両 故 障 事 故 の 原 因 となる ゴム 部 材 への 影 響 につい ては エタノール50v% 混 合 燃 料 で 影 響 の 見 られた6 種 類 の 材 料 について 試 験 が 行 われ 70 で720 時 間 浸 漬 した 場 合 の 物 性 変 化 を 計 測 している その 結 果 を 見 ると エタノール 混 合 率 が 高 いほど 経 時 変 化 も 大 きくなる 傾 向 があるが 報 告 書 では3% 以 下 の 混 合 率 ではホース 抜 けが 生 じるほどの 影 響 は 生 じないとされている 以 上 鑑 みると エタノール 混 合 燃 料 が 車 両 に 与 える 影 響 は 使 用 部 材 に 依 存 するといえる 経 産 省 資 料 は 最 も 影 響 を 受 けると 考 えられる 材 料 と 条 件 での 試 験 であり それでも3% 以 下 であれば 安 全 性 に 影 響 を 及 ぼさないことを 示 したものと 言 える 途 上 国 において エタノールの 影 響 を 受 ける 部 品 がどの 程 度 の 車 両 に 使 用 されているか 把 握 することは 不 可 能 だが アジア 諸 国 ではわが 国 の 中 古 車 あるいは 使 用 済 み 部 品 が 流 通 している 可 能 性 が 高 く 5% 以 上 の 混 合 率 では 一 部 の 車 両 で 不 具 合 が 生 じる 可 能 性 が 考 えられる したがって 5% 以 上 の 混 合 率 で 車 両 の 安 全 を 確 保 する ためには 部 材 等 が 対 応 済 みの 車 両 に 対 してのみ 使 用 することが 望 ましいといえる 次 に テールパイプエミッションについては COは 低 下 傾 向 NOxは 増 加 傾 向 にあることが 指 摘 されている 資 料 では 試 験 車 両 として2004 年 車 (ポートインジェクション フィードバック 制 御 有 り)と1994 年 車 (キャブレター フィードバック 制 御 なし)の2 種 類 を 対 象 としている 試 験 の 結 果 2004 年 車 ではNOxの 排 出 量 はエタノールの 混 合 率 によって 変 化 しないが 1994 年 車 につい てはエタノールの 混 合 により 排 出 量 が 増 加 する 傾 向 が 示 されている エタノール 混 合 燃 料 をエン ジンで 燃 焼 させる 場 合 燃 焼 ガス 中 のHC COは 尐 なくなる 傾 向 がある その 一 方 現 在 の 車 両 で は 燃 焼 ガス 中 のNOxは 触 媒 を 用 いた 後 処 理 装 置 で 浄 化 されている この 後 処 理 において 理 論 空 燃 比 をはずれると 触 媒 の 浄 化 性 能 が 極 端 に 落 ちることになるため 含 酸 素 率 の 高 いエタノール 混 合 燃 料 をNOx 浄 化 触 媒 を 搭 載 した 車 両 で 用 いる 場 合 には テールパイプエミッション 中 のNOxが 増 加 する 可 能 性 がある 近 年 の 車 両 では 吸 気 側 あるいは 排 気 側 の 酸 素 濃 度 等 をO 2 センサーで 測 定 し 燃 料 噴 射 量 等 をフィ ードバック 制 御 することで 理 論 空 燃 比 を 維 持 するようにしているため テールパイプエミッショ ンは 変 化 しないが フィードバック 制 御 を 行 わない 古 い 車 両 では 排 気 中 の 酸 素 量 が 多 くなるため 触 媒 の 浄 化 性 能 が 低 下 し NOxが 増 加 することになる エバポレーティブエミッションについては 平 成 12 年 規 制 対 応 の 乗 用 車 については 規 制 値 (2.0g/test)を 満 たしているが 軽 自 動 車 についてはE10で 規 制 値 を 超 える 排 出 量 が 計 測 された これは エタノール 混 合 燃 料 では 蒸 気 圧 が 上 昇 し 燃 料 性 状 が 車 両 設 計 の 前 提 となる 燃 料 規 格 か らはずれるためと 考 えられる このため エタノール 混 合 燃 料 を 用 いる 場 合 はベースガソリンの

RF-078-34 基 材 を 調 整 し 適 切 な 蒸 気 圧 にすべきと 指 摘 されている 以 上 のことから 排 出 ガスについてはフィードバック 制 御 を 行 わず かつ 排 ガス 後 処 理 触 媒 を 搭 載 する 車 両 では エタノール 混 合 燃 料 の 使 用 によりNOx 排 出 量 が 増 加 する 可 能 性 がある 一 方 フィードバック 制 御 を 行 う 車 両 ではNOx 排 出 量 は 変 わらず 触 媒 のついていない 車 両 では 排 出 量 は 低 下 する 可 能 性 がある エバポレーティブエミッションについては ベース 燃 料 となるガソリン の 基 材 調 整 により 抑 制 出 来 ると 考 えられるが もし 蒸 気 圧 あるいは 蒸 留 性 状 の 品 質 規 格 が 定 め られておらず 基 材 調 整 が 行 われないならば エバポレーティブエミッションは 増 加 する 可 能 性 がある 途 上 国 において フィードバック 制 御 なしの 触 媒 搭 載 車 の 台 数 は 不 明 であり バイオエタノー ル 導 入 に 伴 う 排 出 ガス 量 の 変 化 を 見 通 すことは 困 難 だが 今 後 排 ガス 規 制 を 導 入 する 国 も 増 え てくることから 長 期 的 にはフィードバック 制 御 付 きの 触 媒 搭 載 車 の 台 数 が 増 えると 考 えられる 2)バイオディーゼル 燃 料 の 影 響 次 に BDFの 車 両 影 響 排 出 ガス 影 響 を 整 理 する 現 在 BDFは 植 物 油 廃 食 油 等 をFAME 化 した ものが 利 用 されている FAMEは 軽 油 と 比 較 してゴム 樹 脂 を 劣 化 させる あるいは 熱 により 酸 や スラッジを 発 生 するなどの 特 徴 を 有 しており これらが 車 両 に 与 える 影 響 が 懸 念 される またそ れらの 特 徴 は 原 料 となる 油 脂 の 性 質 に 依 存 して 異 なるため しばしば 原 料 作 物 の 名 称 を 冠 してPME (パーム 油 ME) RME( 菜 種 油 ME) 等 と 言 われる これらの 特 性 を 把 握 するための 指 標 として 経 済 産 業 省 ではトリグリセライド 含 有 量 メタノ ール 含 有 量 酸 価 酸 化 安 定 性 をあげている トリグリセライドはメチルエステル 化 されずに 残 った 油 脂 そのものであり 酸 化 劣 化 してスラッジになりやすい メタノールはFAME 製 造 時 に 使 用 され 燃 料 に 残 留 する 可 能 性 があり 金 属 を 腐 食 させる 性 質 を 持 つ 酸 価 および 酸 化 安 定 性 につい ては FAMEが 酸 化 劣 化 する 過 程 で 有 機 酸 脂 肪 酸 水 分 が 発 生 し 金 属 腐 食 の 原 因 になると 共 に FAMEの 酸 化 劣 化 物 もまたスラッジとなるため 重 要 な 指 標 とされている 資 料 では 各 種 FAME5v% 混 合 軽 油 の 全 酸 価 の 時 間 変 化 ( 試 験 条 件 : 酸 素 加 圧 下 で 温 度 110 )を 計 測 している 軽 油 そのものも 劣 化 により 酸 化 するが 飽 和 脂 肪 酸 MEは 軽 油 と 同 程 度 の 全 酸 価 の 時 間 推 移 を 示 している 一 方 不 飽 和 脂 肪 酸 MEは 短 時 間 で 全 酸 価 が 上 昇 する 傾 向 がある これは 不 飽 和 脂 肪 酸 MEは 酸 化 安 定 性 が 低 く 酸 の 発 生 と 共 に 酸 化 劣 化 物 であるスラッジも 発 生 しやすい ことを 示 唆 している ただし FAMEの 場 合 も 使 用 する 材 料 により 腐 食 劣 化 等 の 影 響 が 異 なり また 発 生 するスラッ ジが 摺 動 部 の 性 能 低 下 に 与 える 影 響 も 使 用 条 件 等 により 異 なると 考 えられる このため 途 上 国 における 車 両 安 全 への 影 響 を 定 量 的 に 評 価 するためには 現 地 の 実 車 両 を 使 用 した 試 験 が 必 要 と 考 えられる 次 にFAMEの 排 出 ガスへの 影 響 を 見 ると 高 負 荷 でNOxが 増 加 しPMは 減 尐 する 傾 向 が 見 られる FAMEは 含 酸 素 燃 料 であることからPMが 発 生 しにくいが セタン 価 が 低 下 することから 着 火 遅 れや 急 激 な 燃 焼 が 生 じ 燃 焼 温 度 が 上 昇 するためNOxが 増 加 するとされている 2) ただし B10までの 範 囲 においてはその 変 化 量 はわずかである 以 上 のことから FAME 混 合 軽 油 では 若 干 の 排 出 ガス 影 響 が 認 められるものの 車 両 側 の 排 気 後 処 理 装 備 の 導 入 状 況 の 方 が 影 響 は 大 きいと 考 えられる 特 に 途 上 国 では 旧 式 の 商 用 ディーゼル

RF-078-35 車 が 多 数 存 在 しており そのような 車 両 ではFAME 利 用 によるPM 削 減 効 果 が 表 れる 可 能 性 も 考 えら れる しかしそれを 確 認 するためには 実 車 を 用 いた 試 験 を 行 う 必 要 がある 本 研 究 では 規 格 を 満 たしたFAME 混 合 軽 油 の 車 両 影 響 排 出 ガス 影 響 は 無 視 しうるほど 小 さいと 想 定 する (2)フィリピンにおける 市 販 バイオ 混 合 燃 料 の 性 状 分 析 前 節 で 整 理 した 既 往 の 試 験 結 果 から 車 両 の 使 用 部 品 や 制 御 方 法 がバイオ 燃 料 に 対 応 し かつ 燃 料 の 販 売 品 質 が 確 保 されれば バイオ 混 合 燃 料 が 車 両 および 排 出 ガスに 及 ぼす 影 響 はほとん ど 無 いと 考 えられる しかし 実 際 には 使 用 過 程 車 はバイオ 燃 料 に 必 ずしも 対 応 しておらず ま た 販 売 燃 料 の 品 質 が 十 分 確 保 されているかどうかは 実 際 に 販 売 されている 燃 料 の 性 状 を 分 析 し なくてはわからない 本 節 では 特 にバイオ 燃 料 が 市 販 されているフィリピンを 対 象 に 販 売 燃 料 のサンプリング 性 状 分 析 を 行 い その 分 析 結 果 からバイオ 燃 料 の 流 通 品 質 の 状 況 と 予 想 される 影 響 を 検 討 する 以 下 ではエタノール 混 合 燃 料 FAME 混 合 燃 料 についてそれぞれ 整 理 する 1) 自 動 車 用 燃 料 の 品 質 規 格 フィリピンでは2006 年 6 月 に 施 行 されたバイオ 燃 料 法 に 基 づき 2 年 以 内 にガソリン 販 売 量 の5v% のエタノール 導 入 を 石 油 会 社 に 義 務 づけられている また 4 年 以 内 に10% 以 上 の 混 合 義 務 化 を 実 現 可 能 か 政 府 が 判 断 することとなっている この 義 務 化 に 先 行 して いくつかの 石 油 会 社 はエタ ノール 混 合 ガソリンを 販 売 しており 2008 年 12 月 現 在 では 数 社 がマニラ 中 心 部 でE10ガソリンを 販 売 している また 同 法 では 現 在 1% 以 上 のBDFの 混 合 が 義 務 づけられており 施 行 から2 年 以 内 に2% 以 上 混 合 の 実 現 可 能 性 を 政 府 が 判 断 することとされている このため 2008 年 12 月 現 在 販 売 されている 全 ての 軽 油 は1% 以 上 のFAMEが 混 合 されている こうした 燃 料 の 性 状 を 規 定 する 規 格 としてフィリピンではPNS(The Philippines National Standard)が 定 められている また AMIECC 自 動 車 ワーキンググループにおいて アジア 地 域 の 推 奨 燃 料 規 格 がAAFとして 提 案 されている ガソリンのPNS AAF 規 格 を 表 1 2に また 軽 油 の 規 格 を 表 3 4に 示 す PNSは 概 ねAAFの 項 目 に 対 応 しているが いくつかの 項 目 はPNSよりもAAFの 基 準 値 がより 厳 しく なっている 今 後 排 出 ガスのユーロ 規 格 等 への 対 応 にはAAFを 満 足 する 必 要 があり PNSもそれ に 応 じてより 厳 しい 基 準 となるものと 考 えられる このため 以 下 の 品 質 分 析 では 両 規 格 を 適 宜 参 照 しつつ 考 察 する

RF-078-36 表 1 フィリピンのガソリン 規 格 Items unit Philippine Premium Premium Regular Plus Plus Regular Density g/cm3 0.783 max 0.783 max 0.783 max 0.783 max Octane Number RON - 95 min 93 min 87 min 81 min RVP kpa 62 max 62 max 62 max 85 max Distillation T10 70 max 70 max 70 max 70 max T50 75-121 75-121 75-121 75-121 T90 180 max 180 max 180 max 180 max EP 221 max 221 max 221 max 221 max Residue vol% 2 max 2 max 2 max 2 max Aromatics vol% 35 max 35 max 35 max 35 max Benzene vol% 2 max 2 max 2 max 2 max Oxygenates Alcohol vol% 10 max 10 max 10 max 10 max Ethers vol% 10 max 10 max 10 max 10 max Sulfur ppm 1000 max 1000 max 2000 max 2000 max Lead g/l 0.013 max 0.013 max 0.013 max 0.013 max Existent Gum (Washed) mg/100ml 4 max 4 max 4 max 4 max Copper Corrosion - 1 max 1 max 1 max 1 max 表 2 AAF 推 奨 規 格 (ガソリン) Items unit AAF EN228 Comment Priority Recommendation (Class1) Density,g/cm3 0.725-0.780 0.725-0.780 same to EN Octane Number RON 91/95/98 91/95 same to EN MON 81/85/88 81/85 same to EN AKI RVP,kPa S : 65 max 70 max see explanation W : *1) Distillation, T50 75-110 T90 180 max almost same to EN EP 215 max 215 max see explanation Residue (vol%) 2 max. 2 max. E70 15-45 E100 40-65 E150 85 min Hydrocarbons Aromatics - Olefins - Benzene 5.0 max. 5.0 max. same to EN Oxygenates Oxygen,wt% 2.7 max. 2.7 max. same to EN MTBE,vol% 15 max 15 max. (Ethers) same to EN Methanol,vol% N.D 3 max see explanation Ethanol,vol% 3 max *3) 5 max. see note Others,vol% ipa,iba 10, tba 7iPA,iBA 10, tba 7 same to EN Sulfur,ppm 500 max 500 max same to EN Lead,g/L N.D *4) 0.013 max same to EN Metals N.D *4) see explanation Existent Gum (Washed),mg/100mL 5 max 5 max same to EN Copper Corrosion 1 max 1 max same to EN Oxidation Stability,min 480 min *2) 360 min see note Appearance Clear & Bright Clear & Bright same to EN Note: *1) RVP of winter gasoline should be decided by average temperature in winter time. *2) When olefins are higher than 20v%, oxidation stability must be considered carefully. In Japan, average oxidation stability is about 1000 min. So this level should be kept by additives. *3) When higher content of ethanol than 3v% will be introduced based on political decision, upper limit ahould be 10 vol%. In that case, it must be confirmed if the vehicles introduced into the market are adapted for higher ethanol or not. Two pump system and/or labeling are recommended when there are the vehicles not adapted E10 in the market. *4) Limit figure depeds on analysis method. No intentional addition is required.

RF-078-37 表 3 フィリピンの 軽 油 規 格 Items unit ADO Density g/cm3 860 max Cetane Index - 50 min Viscosity @40 mm2/s 2.0-4.5 Flash Point 55 min Distillation T90 370 max Lubricity(HFRR) μ m 460 max Sulfur ppm 500 max 10% Carbon Residue wt% 0.15 max Water vol.% 0.1 max 表 4 AAFの 軽 油 規 格 Items unit AAF EN590 comment Priority Recommendation (Euro2) (Euro2) Density,g/cm3 0.820-0.860 0.820-0.860 same to EN Cetane Index 50 min. 46 min. see explanation Cetane Number 50 min. 49 min. see explanation Viscosity @30,mm2/s Viscosity @40,mm2/s 2.0-4.5 2.0-4.5 same to EN Flash Point, 55 min. 55 min. same to EN Distillation, T90 360 max. almost same to EN T95 see explanation EP E250 65 max. E350 85 min. E370 95 min. Hydrocarbons Aromatics - PAH - Oxygenates Oxygen,wt% FAME,vol% TBD *1) Alcohol,vol% N.D. Lubricity(HFRR),μ m 460 max 460 max. same to EN Sulfur,ppm 500 max 500 max. same to EN 10% Carbon Residue,wt% 0.30 max 0.30 max. same to EN Cloud Point, *1) Pour Point, *1) CFPP, *1) Appearance Clear & Bright same to EN (gasoline) Water,mg/kg 200 max 200 max. same to EN Oxidation Stability,g/m3 25 max 25 max. same to EN Copper Corrosion 1 max 1 max. same to EN Particulates,mg/L 10 max. 10 max same to EN Ash,wt% 0.01 max 0.01 max. same to EN *1)Raw material is different country by country. Specification and concentration should be decided based Note : on scientific studies conducted in each country. *2)Cold temperature performance would be controlled by ambient temperature.

RF-078-38 2) 自 動 車 用 燃 料 のサンプリング サンプリングはマニラ 首 都 圏 のマカティ 市 にある4つのガソリンスタンドで2009 年 1 月 20 日 に 行 った ブランド 名 はCaltex Petron SEAOIL Shellである なお サンプリング 分 析 ともにSGS ジャパン 株 式 会 社 に 委 託 し SGSのフィリピン 現 地 法 人 がサンプリングを 行 い それをドイツの 試 験 設 備 で 分 析 した サンプリングを 行 ったガソリンスタンドの 状 況 とプライスボードを 図 1~8に 示 す 図 1 サンプリングを 行 ったガソリンスタンド(Caltex) 図 2 プライスボード(Caltex)

RF-078-39 図 3 サンプリングを 行 ったガソリンスタンド(Petron) 図 4 プライスボード(Petron)

RF-078-40 図 5 サンプリングを 行 ったガソリンスタンド(SeaOil) 図 6 プライスボード(SeaOil)

RF-078-41 図 7 サンプリングを 行 ったガソリンスタンド(Shell) 図 8 プライスボード(Shell) サンプリングした 燃 料 の 種 類 と 価 格 および 外 観 を 表 5に 整 理 する これより 比 較 対 象 とした 通 常 ガソリンの 価 格 はまちまちだが E10ガソリンはいずれも 通 常 ガソリンより 安 価 に 設 定 されて いる また 販 売 されている 軽 油 はすべてB1である 表 5 サンプリングした 燃 料 の 種 類 と 価 格 peso/liter Caltex Petron Seaoil Shell Normal gasoline 32.47 31.97 31.98 32.57 E10 gasoline 31.47 31.48 31.45 31.57 B1 diesel 31.37 30.48 30.97 30.48

RF-078-42 3) 燃 料 性 状 の 分 析 結 果 次 に 本 調 査 で 対 象 とする 分 析 項 目 と 試 験 方 法 を 以 下 に 示 す 1 通 常 ガソリン,E10ガソリン 密 度 : ASTM D 4052 RON: ASTM D 2699 蒸 気 圧 : ASTM D 5191 硫 黄 : ASTM D 6334/5453 水 分 : ASTM D 6304 蒸 留 : ASTM D 86 PONA: ASTM D 6839 金 属 分 : ASTM D 5185 2B1 軽 油 密 度 : ASTM D 4052 蒸 留 : ASTM D 86 水 分 : ASTM D 6304 曇 り 点 : ASTM D 5772 引 火 点 : ASTM D 93 全 酸 価 : ASTM D 974 酸 化 安 定 性 : EN 14112 アロマ: EN 12916 バイオ 軽 油 分 : EN14078 メタノール: GC 硫 黄 : ASTM D 6334/5453 分 析 項 目 のうち 主 要 なものの 結 果 を 整 理 する まずガソリンのオクタン 価 を 図 9に 示 す これ をみるとA 社 とD 社 は 通 常 ガソリンとE10ガソリンのオクタン 価 がほぼ 同 等 となっている エタノー ルを 直 接 混 合 する 場 合 オクタン 価 が 増 加 することから これらの 石 油 会 社 ではオクタン 価 が 同 等 となるよう 基 材 調 整 を 行 っていると 考 えられる 一 方 B 社 ではE10ガソリンの 方 がオクタン 価 が 高 く C 社 は 逆 に 通 常 ガソリンの 方 がオクタン 価 が 高 くなっている NG: 通 常 ガソリン E10:エタノール10% 混 合 ガソリン 図 9 サンプルガソリンのオクタン 価

RF-078-43 次 に 蒸 気 圧 をみると( 図 10) C 社 を 除 きE10ガソリンの 蒸 気 圧 が 高 くなっている PNSの 規 格 は62~85kPa 以 下 であり いずれのサンプルも 規 格 を 満 たしているが C 社 は 通 常 ガソリンとE10ガ ソリンの 蒸 気 圧 がほぼ 同 等 であり 高 い 値 となっている 図 10 サンプルガソリンの 蒸 気 圧 水 分 量 をみると( 図 11) C 社 を 除 き E10の 水 分 量 は 大 幅 に 大 きくなっている エタノール 混 合 ガソリンの 水 分 量 が 多 くなるとエタノールとガソリンが 分 離 し 自 動 車 の 走 行 に 支 障 をきたす 可 能 性 がある E10の 場 合 温 度 が30 度 では 水 分 量 が0.5v% 以 上 で 相 分 離 を 起 こすと 報 告 されてい る 2007 年 の 調 査 ではE10の 水 分 量 が400mg/kgであったが 本 年 度 は 約 3~4 倍 に 水 分 量 が 増 加 して いる 図 11 サンプルガソリンの 水 分 量

RF-078-44 なお C 社 については 通 常 ガソリンでも 水 分 量 が 多 く エタノールが 混 合 されていることが 考 え られる 各 サンプルのエタノール 混 合 率 を 図 12に 示 す 各 社 のE10ガソリンは10% 以 上 のエタノー ルが 混 合 されているが C 社 の 通 常 ガソリンは 同 程 度 のエタノールが 混 合 されている 表 5に 示 し たように エタノール 混 合 ガソリンは 通 常 ガソリンよりも 価 格 が 安 く 設 定 されているが これは 免 税 措 置 等 を 反 映 しているとされている エタノール 混 合 によりオクタン 価 が 向 上 するが こう した 措 置 を 利 用 して 高 オクタン 価 ガソリンを 安 価 に 供 給 しているものと 考 えられる なお 図 9に 示 したように C 社 の 通 常 ガソリンはE10ガソリンよりもオクタン 価 がさらに 高 くなっている 金 属 分 を 分 析 すると C 社 の 通 常 ガソリンにはマンガンが 添 加 されており オクタン 価 向 上 剤 として 用 いられていると 推 察 される これによりE10と 差 別 化 を 図 っている 可 能 性 が 考 えられる マンガ ン 等 の 重 金 属 は 触 媒 を 劣 化 させる 可 能 性 が 指 摘 されており 米 国 では 使 用 が 禁 止 されている フ ィリピン 国 内 での 使 用 は 禁 止 されていないが 他 社 のサンプルにはほとんど 用 いられていない 図 12 エタノール 混 合 率 次 に 蒸 留 性 状 を 比 較 した 結 果 を 図 13に 示 す C 社 を 除 き 留 出 量 が20%から60%で 留 出 温 度 の 低 下 が 見 られるものの E10ガソリンのT50 温 度 は78~98 であり PNSおよびAAF 規 格 を 満 たしている ガソリンとエタノールの 単 純 混 合 ではT50 留 出 温 度 が 大 幅 に 低 下 し 運 転 性 能 特 に 再 始 動 性 を 悪 化 させる 可 能 性 が 指 摘 されているが 今 回 のサンプルでは 基 材 調 整 により 蒸 留 性 状 も 適 切 に 管 理 されていると 推 察 される

RF-078-45 A 社 B 社 C 社 D 社 図 13 燃 料 の 蒸 留 性 状 次 に B1 軽 油 についての 分 析 結 果 を 整 理 する 本 調 査 では 異 なるブランドの3つのガソリンス タンドからそれぞれ1サンプルずつ 燃 料 を 取 得 し それらの 燃 料 性 状 を 分 析 した セタン 価 密 度 についてはいずれのサンプルもPNS AAFを 満 たしている 前 節 までで 議 論 したように FAME 混 合 燃 料 では 特 に 酸 化 安 定 性 および 精 製 品 質 の 指 標 として メタノール 含 有 量 等 が 重 要 な 指 標 と 考 えられる 現 在 のPNS AAF 共 にFAME 混 合 を 前 提 としていな いため これらの 項 目 は 規 格 の 対 象 とされていないが( 酸 化 安 定 性 のみAAFの 項 目 となっている) FAME 混 合 を 前 提 とするならばこれらの 項 目 についても 規 格 を 定 めるべきと 考 えられる 酸 化 安 定 性 の 分 析 結 果 を 図 14に 示 す これを 見 ると サンプルにより 大 きくばらついているこ とがわかる ただし これらはいずれもAAFの 規 格 を 満 たしている また 全 酸 価 はすべてのサン プルで0.04 mgkoh/g 以 下 であり 取 得 したB1 軽 油 のサンプルについては 問 題 ないと 考 えられる メタノールについても0.1 % 未 満 となっている 通 常 の 軽 油 では 製 造 プロセスでメタノールが 混 合 されることはないが FAMEは 製 造 過 程 でメタノールを 使 用 するため 残 留 する 可 能 性 が 指 摘 されて いる AAF PNSともにメタノールの 基 準 値 は 定 められていないが 我 が 国 の 審 議 会 におけるFAME 混 合 軽 油 の 規 格 案 ではメタノール 含 有 量 は0.01wt% 以 下 となっている ただし 我 が 国 の 規 格 案 で はあくまでも 混 合 後 のBDFにおいて 混 合 前 のFAMEの 精 製 度 を 推 察 するためにメタノール 含 有 量 を 設 定 しており 必 ずしもこの 程 度 の 量 のメタノールが 車 両 に 悪 影 響 を 及 ぼすものではない

RF-078-46 以 上 整 理 すると 今 回 サンプリングした 市 販 BDFは 車 両 に 悪 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 は 低 いと 考 えら れる ただし サンプルはいずれも 大 手 ブランドでの 燃 料 であり 品 質 管 理 がなされている 企 業 のものであることに 留 意 が 必 要 である また 現 在 はB1であり 混 合 率 の 低 さから 品 質 への 影 響 は 非 常 に 小 さいと 考 えられるが 今 後 混 合 率 が 高 くなると 影 響 が 大 きくなる 可 能 性 がある 現 状 でも 酸 化 安 定 性 についてばらつきが 見 られたが 今 後 FAME 混 合 率 が 高 まる 場 合 その 差 が 顕 著 に なる 可 能 性 もある 供 給 可 能 性 を 考 えると 近 い 将 来 に 高 濃 度 のFAME 混 合 軽 油 が 市 販 されること は 無 いが 今 後 FAME 混 合 率 が 増 加 する 場 合 の 品 質 確 保 体 制 を 検 討 することは 重 要 である 図 14 B1 軽 油 の 酸 化 安 定 性 4. 結 果 考 察 以 上 得 られた 分 析 結 果 のうち エタノール 混 合 ガソリンについての 排 出 ガス 影 響 を 米 国 エネル ギー 省 (DOE)が 作 成 したComplex Model 3) を 用 いて 推 計 する Complex Modelは1990 年 の 改 正 大 気 汚 染 浄 化 法 におけるRFG(Reformulated Gasoline) 規 制 のも とで NOx VOC(volatile organic compounds 揮 発 性 有 機 化 合 物 ) Toxics(ベンゼン ホル ムアルデヒド アセトアルデヒド 等 の 有 害 物 質 )の 削 減 量 を 算 出 するための 計 算 式 であり ガソ リンの 成 分 からこれらの 物 質 の 排 出 量 を 推 計 するものである 1998 年 まではSimple Modelが 用 い られていたが それ 以 降 はComplex Modelを 用 いることが 求 められている モデルの 入 力 条 件 は 蒸 気 圧 含 酸 素 率 (MTBE:methyl tertiary butyl ether ETBE:ethyl tertiary butyl ether エタノール) 硫 黄 分 蒸 留 性 状 アロマ オレフィン ベンゼンである ここで は ベースガソリンとして 通 常 ガソリンの 分 析 結 果 を 用 い E10ガソリンの 排 出 ガス 影 響 を 推 計 す る 入 力 変 数 と 出 力 変 数 を 表 6に 整 理 する ただし モデルは 各 種 性 状 の 燃 料 に 対 する 車 両 からの 排 ガスの 回 帰 式 ( 線 形 非 線 形 含 む)の 複 合 式 で 表 わされており そのモデルパラメータは1986 年 から1990 年 の 車 両 に 基 づき 設 定 してい る したがって 燃 料 性 状 がエミッションに 与 える 影 響 は 必 ずしも 近 年 の 車 両 の 特 性 と 整 合 する

RF-078-47 とは 限 らない しかし 多 くの 途 上 国 では 高 車 令 の 自 動 車 が 数 多 く 残 っており また 排 ガス 対 策 についても 先 進 国 ほど 進 められていないことから モデルで 推 計 される 排 ガス 影 響 を 参 照 する ことには 意 味 があると 考 えられる なお 今 回 対 象 とした 燃 料 のエタノール 濃 度 は モデル 作 成 において 用 いられた 燃 料 よりも 高 い 値 となっており モデル 中 で 外 挿 推 計 が 行 われていることに 留 意 が 必 要 である 表 6 Complex modelの 入 出 力 変 数 VOC NOx Exhaust Nonexhaust Benzene Benzene Benzene X X Form- Acetaldehyde aldehyde MTBE X X X ETBE Ethanol X X Polycyclic Organic Matter 1,3-Butadiene Total Oxygen X X X X X RVP X X X X X Total Aromatics X X X X X X X Sulfur X X X X X X Olefins X X X X X E200 X X X X X E300 X X X X X X X RVP squared Aromatics squared Sulfur squared Olefins squared X X X X E200 squared X X E300 Squared X X Aromatics x E300 X X 出 典 )EIA 3) モデルの 入 力 条 件 として 通 常 ガソリンおよびE10ガソリンの 主 要 諸 元 を 表 7に 示 す E10 化 にお いては C 社 を 除 き 高 オクタン 基 材 であるオレフィンを 減 尐 させ アロマ パラフィンを 増 加 させ ている オクタン 価 (RON)をみるとA 社 とD 社 では 通 常 ガソリンとE10ガソリンはほぼ 同 じだが B 社 はE10のオレフィン 分 を 他 社 より 多 くしオクタン 価 を 高 くしている 蒸 気 圧 はE10 化 により いずれのサンプルも 高 くなっている 特 にSeaoilのE10 表 示 なしガソリ ンの 蒸 気 圧 はフィリピン 国 内 規 格 の 上 限 となっている

RF-078-48 A 社 B 社 C 社 D 社 表 7 取 得 サンプルの 主 要 諸 元 Aromatics Olefines EtOH Sulfur RON DVPE E200 E300 体 積 % 体 積 % 質 量 % Ppm kpa 体 積 % 体 積 % 30.2 19.6 0.22 49 93.7 51.5 49.0 87.2 34.7 5.4 10.86 16 93.8 58.8 54.8 89.9 30.1 26.7 0.05 129 93.0 50.2 45.2 87.6 27.3 17.4 10.61 87 95.3 55.1 52.7 88.9 26.1 20.9 10.72 62 96.6 62.1 57.4 85.7 26.2 20.4 10.84 70 94.5 61.9 56.5 85.3 31.8 19.0 0.21 59 93.2 54.5 49.3 89.3 35.1 4.6 10.27 13 93.2 60.7 54.7 89.3 各 社 の 上 段 は 通 常 (E10 表 示 なし)サンプル 下 段 はE10サンプル 基 準 燃 料 をA 社 の 通 常 ガソリンとし それに 対 するE10ガソリンの 排 ガス 変 化 を 図 15に 示 す こ れよりE10 化 に 伴 い VOCとアセトアルデヒド 等 の 有 害 物 質 の 排 出 はいずれのサンプルでも 増 加 す る 一 方 NOxは 減 尐 する 傾 向 がみられる ただし C 社 についてはNOxも 若 干 増 加 しているが これ は 基 材 中 のオレフィン 分 がA 社 の 通 常 ガソリンより 高 いことに 起 因 すると 推 察 される 図 15 E10ガソリンの 排 ガス 性 状 なお VOCをより 詳 細 にみると テールパイプからの 排 出 量 は 若 干 減 尐 する 一 方 タンクからの エバポレーティブエミッションが 増 加 している また 有 害 物 質 についても やはりバポレーテ ィブエミッションが 増 加 しており 排 ガス 中 のベンゼンは 減 尐 している 増 加 する 有 害 物 質 の 中 では 特 にアセトアルデヒドの 増 加 量 が 多 い 経 産 省 の 報 告 では エタノール 混 合 ガソリンは10-15 モードではアセトアルデヒドの 排 出 量 に 明 確 な 傾 向 は 見 られないが 11 モードではいずれの 車 種 でも 増 加 する 傾 向 が 見 られ 一 部 の 車 種 では 通 常 ガソリンと 比 較 して3 倍 以 上 の 排 出 量 増 加 とな っている アセトアルデヒドは 発 ガン 性 等 が 疑 われているが 空 気 中 で 拡 散 分 解 されるため

RF-078-49 日 本 では 濃 度 はそれほど 高 くない 2002 年 の 一 般 大 気 環 境 濃 度 は0.0025mg/m 3 であり 室 内 空 気 汚 染 に 関 わるガイドラインの 指 針 値 である0.048mg/m 3 の1/20 程 度 となっている 4) このように E10 化 に 伴 う 排 ガス 性 状 の 傾 向 はおおむねいずれのサンプルでも 同 様 であるが 変 化 量 については 燃 料 性 状 のばらつきを 反 映 してサンプル 間 で 相 違 が 生 じている VOC 有 害 物 質 の 排 出 量 をみると B 社 のサンプルが 増 加 が 最 も 尐 ないが NOxをみるとA 社 とD 社 のサンプルの 減 尐 幅 が 大 きくなっている このように E10 化 の 対 応 方 法 によって 排 ガス 量 が 変 化 しうる 可 能 性 を モデル 分 析 から 読 み 取 ることができる ただし E10 化 に 伴 う 排 ガス 影 響 は 車 両 側 の 対 応 である 程 度 緩 和 することが 可 能 である その 対 応 にコストはかかるものの エタノール 混 合 燃 料 対 応 車 の 普 及 がE10 化 に 伴 う 大 気 汚 染 物 質 の 排 出 増 加 抑 制 には 不 可 欠 と 考 えられる また モデルではNOxが 減 尐 する 結 果 が 得 られたが 車 両 側 の 排 ガス 処 理 技 術 により 近 年 の 車 両 では 既 にNOx 排 出 量 はきわめて 尐 なくなっており E10 化 による NOx 減 尐 効 果 は 高 令 車 に 限 定 されると 考 えられる アジアでは 高 令 車 が 数 多 く 残 存 していると 推 察 される このため 短 期 的 にはバイオ 燃 料 導 入 によるこうした 排 ガス 性 状 への 影 響 も 無 視 しえな いと 考 えられる これらの 結 果 はあくまでも 一 つのモデルに 基 づく 推 計 値 であり 実 際 の 状 況 を 的 確 に 把 握 する ためには 実 車 を 用 いた 排 ガス 試 験 が 必 要 である しかし 途 上 国 で 排 ガス 試 験 を 行 える 施 設 は 限 られているため 当 該 国 の 市 販 バイオ 燃 料 を 用 いた 排 ガス 試 験 は 困 難 である また 先 進 国 で 試 験 を 行 う 場 合 も 基 材 を 調 整 した 燃 料 を 入 手 することは 通 常 困 難 であり 途 上 国 の 市 販 燃 料 を 再 現 することは 難 しい このため 本 研 究 ではモデルを 用 いた 推 計 に 頼 らざるを 得 ないが 得 られ た 結 果 は 必 ずしも 実 車 両 を 用 いた 試 験 結 果 とは 一 致 しない 可 能 性 があることに 留 意 が 必 要 である 5. 本 研 究 により 得 られた 成 果 (1) 科 学 的 意 義 本 研 究 ではバイオ 燃 料 導 入 に 伴 う 車 両 影 響 環 境 影 響 のための 基 礎 データの 収 集 と 分 析 を 行 っ た まず わが 国 での 車 両 影 響 調 査 をレビューし バイオ 燃 料 導 入 に 伴 う 問 題 点 を 整 理 した そ の 上 で フィリピンを 対 象 に 市 販 バイオ 混 合 燃 料 のサンプリング 性 状 分 析 を 行 い 車 両 排 出 ガス 等 への 影 響 を 分 析 した その 結 果 既 往 調 査 ではエタノール 混 合 燃 料 はアルミ 等 への 腐 食 性 を 有 するため5% 以 上 の 混 合 では 車 両 側 の 対 応 が 必 要 なこと テールパイプエミッションではNOxが 増 加 する 可 能 性 があること FAME 混 合 燃 料 では 酸 化 安 定 性 の 確 保 が 車 両 安 全 上 重 要 であること 試 験 条 件 によってはNOxが 増 加 する 可 能 性 があることを 把 握 した 車 両 安 全 への 問 題 は エタノール 混 合 燃 料 の 場 合 車 両 が 使 用 している 部 品 の 材 質 に 大 きく 依 存 し 影 響 のある 部 品 を 用 いていなければ 問 題 が 尐 ない ただし エタノールを 直 接 混 合 する 場 合 には 水 相 容 量 が 大 きく 増 加 するため 水 分 管 理 も 重 要 である 一 方 FAME 混 合 燃 料 では 車 両 安 全 性 の 確 保 には 酸 化 安 定 性 が 重 要 である フィリピンの 市 販 バイオ 燃 料 の 分 析 結 果 より 販 売 中 のE10ガソリン B1ディーゼル 燃 料 は 水 分 管 理 酸 化 安 定 性 はPNS AAF 規 格 をおおむね 満 たしていることが 明 らかとなった 今 回 サンプリ ングした 燃 料 は 大 手 販 売 業 者 のものであり また 導 入 初 期 であることから 十 分 な 品 質 管 理 が 行

RF-078-50 われていると 考 えられる ただし 今 後 中 小 事 業 者 がこれらの 燃 料 を 販 売 する 場 合 および 混 合 率 を 高 める 場 合 品 質 の 安 定 性 を 保 証 するにはモニタリングが 従 来 以 上 に 重 要 になると 考 えられる 特 に E10ガソリンの 水 分 量 については 2007 年 の 分 析 と 比 較 して2008 年 は 増 加 しており 今 後 適 切 な 管 理 が 維 持 されるか 注 意 が 必 要 である また E10ガソリンの 調 整 方 法 は 石 油 会 社 により 対 応 が 異 なっていることも 明 らかとなった た だし いずれの 燃 料 サンプルもフィリピン 国 内 の 強 制 規 格 ( 違 反 に 対 し 罰 則 を 伴 う 規 格 )を 満 た しており 各 社 の 対 応 の 違 いの 是 非 を 論 じることはできない 車 両 の 高 度 な 排 ガス 対 策 には 燃 料 品 質 に 関 する 強 制 規 格 を 満 たすだけでは 不 十 分 であり 燃 料 の 製 造 供 給 事 業 者 と 自 動 車 メー カーのすり 合 わせが 必 要 となる 各 社 の 対 応 の 相 違 は こうしたすり 合 わせが 十 分 機 能 していな い 可 能 性 を 示 唆 しており 排 ガス 性 状 に 対 しても 影 響 する 可 能 性 がある 事 業 者 ごとのE10 化 の 対 応 方 法 を 考 えると バイオ 燃 料 に 対 する 免 税 措 置 などの 制 度 も こうした 相 違 を 生 み 出 す 要 因 の 一 つである 可 能 性 が 示 唆 される 最 後 に 燃 料 性 状 の 分 析 データに 基 づき エタノール 混 合 ガソリンについて 排 出 ガス 影 響 を Complex Modelを 用 い 推 計 した その 結 果 我 が 国 の 既 往 調 査 と 異 なりNOx 排 出 量 が 減 尐 する 可 能 性 が 示 された これはアロマ オレフィン 成 分 の 減 尐 に 起 因 すると 考 えられる 一 方 蒸 気 圧 の 増 加 等 に 起 因 し アセトアルデヒド 排 出 量 が 増 加 すると 推 計 された これは 既 往 調 査 と 整 合 する 結 果 である ただし この 推 計 結 果 は 1980 年 代 後 半 から90 年 代 初 頭 にかけての 自 動 車 をベース とするモデルに 基 づいており 近 年 の 低 排 ガス 車 両 ではあまり 影 響 がないことが 文 献 調 査 から 確 認 されている ただし 途 上 国 では 旧 年 式 車 両 が 数 多 く 存 在 しているため 短 期 的 にはこうした 排 ガス 影 響 についても 考 慮 することが 必 要 である なお 燃 料 性 状 分 析 から いずれのサンプルもフィリピン 国 内 の 強 制 規 格 を 満 たしていること が 明 らかとなったが 今 後 排 ガス 基 準 を 引 き 上 げる 場 合 は いくつかの 項 目 は 規 格 外 となる 排 ガス 規 制 の 強 化 とバイオ 燃 料 導 入 を 両 立 するためには 燃 料 製 造 における 対 応 が 必 要 となる さらに バイオ 燃 料 の 混 合 率 を 高 める 場 合 には その 影 響 はより 大 きくなると 考 えられ また 品 質 管 理 の 不 十 分 な 小 規 模 事 業 者 等 が 参 入 する 場 合 には 相 分 離 など 品 質 が 大 きく 劣 化 した 燃 料 が 流 通 する 可 能 性 も 否 定 できない 以 上 考 えうる 問 題 点 を 整 理 したが こうした 将 来 起 こりうる 状 況 に 留 意 し 官 民 が 適 切 な 管 理 を 行 うならば バイオ 燃 料 導 入 が 車 両 や 排 ガスに 与 える 影 響 は 尐 ないと 考 えられる (2) 地 球 環 境 政 策 への 貢 献 今 後 学 会 等 を 通 じ 成 果 の 広 報 普 及 に 努 める 6. 引 用 文 献 (1) 中 田 浩 一 他 (2007) エタノールに 対 応 するガソリンエンジン 技 術 自 動 車 技 術, 61(l1), 43-48. (2) 山 根 浩 二 (2007) FAME を 燃 料 とするディーゼルエンジンの 技 術 開 発 自 動 車 技 術, 61(l1), 61-66. (3)Energy Information Administration, Refiners Switch to Reformulated Gasoline Complex

RF-078-51 Model, US-DOE, http://www.eia.doe.gov/emeu/steo/pub/special/rfg1.html (4) 環 境 省 リスクコミュニケーションのための 化 学 物 質 ファクトシート:アセトアルデヒド http://www.env.go.jp/chemi/communication/factsheet/data/1-011.html?bcsi_scan_242234 3F26427737=0&bcsi_scan_filename=1-011.html 7. 国 際 共 同 研 究 等 の 状 況 特 に 記 載 すべき 事 項 はない 8. 研 究 成 果 の 発 表 状 況 (1) 誌 上 発 表 特 に 記 載 すべき 事 項 はない (2) 口 頭 発 表 ( 学 会 ) 特 に 記 載 すべき 事 項 はない (3) 出 願 特 許 特 に 記 載 すべき 事 項 はない (4)シンポジウム セミナーの 開 催 ( 主 催 のもの) 特 に 記 載 すべき 事 項 はない (5)マスコミ 等 への 公 表 報 道 等 特 に 記 載 すべき 事 項 はない (6)その 他 特 に 記 載 すべき 事 項 はない