海 外 メディア 協 働 型 地 域 国 際 化 モデル 事 業 委 託 業 務 業 務 報 告 書 平 成 27 年 3 月 一 般 社 団 法 人 札 幌 北 海 道 コンテンツ 戦 略 機 構
( 余 白 )
目 次 第 1 章 事 業 の 概 要... 1 1. 事 業 の 目 的... 1 2. 事 業 の 内 容... 1 第 2 章 海 外 における 北 海 道 フェア 等 の 実 施... 2 1.タイ... 2 2.フィリピン... 7 第 3 章 海 外 テレビ 局 との 共 同 による 北 海 道 情 報 の 発 信... 12 1. 実 施 方 針... 12 2.タイ... 12 3.フィリピン... 14 第 4 章 PR 映 像 の 制 作... 16 1. 制 作 方 針... 16 2. 内 容... 16 第 5 章 道 内 における 説 明 会 の 実 施... 18 第 6 章 自 走 化 に 向 けた 課 題 の 整 理 及 び 課 題 解 決 に 向 けた 方 策 の 検 討... 23 1. 自 走 化 に 向 けた 課 題... 23 2. 自 走 化 に 向 けた 課 題 解 決 の 方 策... 23
( 余 白 )
第 1 章 事 業 の 概 要 1. 事 業 の 目 的 北 海 道 の 自 然 や 景 観 気 候 歴 史 文 化 等 の 様 々な 魅 力 と 北 海 道 で 生 み 出 される 商 品 やサービスを 組 み 合 わせた 情 報 発 信 を 通 じ 海 外 における 北 海 道 のイメージを 高 め 外 国 人 観 光 客 よる 来 道 者 の 増 加 商 品 やサービスの 輸 出 の 増 加 等 幅 広 い 経 済 活 動 を 促 進 するため タイ 及 びフィリピンの 両 国 に おいて 北 海 道 フェア 等 を 通 じて 広 く 北 海 道 及 び 北 海 道 物 産 を PR するとともに フェアの 実 施 と 連 動 した 北 海 道 の 情 報 番 組 を 現 地 テレビ 局 との 国 際 共 同 制 作 により 制 作 し 現 地 テレビ 局 による 番 組 配 信 を 行 う また 経 済 の 国 際 化 をリードする 人 材 を 育 成 し 雇 用 創 出 と 処 遇 改 善 を 実 現 する 2. 事 業 の 内 容 本 事 業 では (1) 北 海 道 のイメージを 高 めるための 統 一 コンセプトの 下 タイ 及 びフィリピンにおいて 道 産 品 サービスを 用 いた 北 海 道 フェアの 実 施 (2) 海 外 現 地 テレビ 局 との 国 際 共 同 制 作 による 北 海 道 の 魅 力 を 発 信 するための 番 組 の 制 作 及 び 放 送 (3)フェアやキャンペーンにおける 商 品 サービスのブランド 力 を 高 めるため フェア 等 と 連 動 して 北 海 道 の 様 々な 魅 力 を 活 用 した 番 組 を 現 地 テレビ 局 と 国 際 共 同 制 作 及 び 配 信 (4)フェアやキャンペーンにおいて 活 用 できる 商 品 サービスのブランド 力 を 高 めるための PR 映 像 の 制 作 (5) 今 後 のビジネス 展 開 に 向 けてスポンサーやパートナーとなりうる 企 業 の 裾 野 を 広 げるため 道 内 企 業 等 を 対 象 とした 説 明 会 の 開 催 及 び 商 談 機 会 の 提 供 (6) 次 年 度 以 降 の 事 業 の 自 走 化 に 向 け 実 施 内 容 の 課 題 の 整 理 分 析 及 び 課 題 解 決 に 向 けた 方 策 の 検 証 の 6 点 について 実 施 した また 雇 用 拡 大 プロセスとして 新 たに 失 業 者 1 名 を 雇 用 し 映 像 制 作 と 他 産 業 振 興 の 双 方 を 担 える 人 材 の 養 成 及 び グローバルビジネスに 対 応 できる 人 材 の 養 成 を 基 本 方 針 として 人 材 育 成 を OJT 及 び OFF-JT を 通 じて 行 った さらに 処 遇 改 善 プロセスとして タイ 及 びフィリピンの 両 国 に 向 け 海 外 ビジネスを 展 開 したいと 考 える 道 内 事 業 者 7 社 が 上 記 事 業 に 参 画 し 本 事 業 を 通 じて 各 社 の 事 業 拡 大 に 向 けた 取 り 組 み 海 外 ビジネス 担 当 社 員 の 処 遇 改 善 に 向 けた 取 り 組 みを 進 めた 1
第 2 章 海 外 における 北 海 道 フェア 等 の 実 施 1.タイ (1) 実 施 方 針 処 遇 改 善 企 業 は 現 在 すでにタイへ 水 産 品 を 輸 出 しており 今 後 さらにその 規 模 の 拡 大 を 図 る 意 向 である これに 加 え 別 の 道 内 企 業 がタイ 向 けの 牛 肉 輸 出 を 開 始 している そこで 毎 年 タイで 開 催 され 多 くの 来 場 者 が 期 待 できるイベント うまいっしょ 北 海 道!2014 にブースを 出 展 し 北 海 道 の 水 産 品 や 牛 肉 を 消 費 者 に 直 接 PR することにより 道 産 水 産 品 牛 肉 に 対 する 消 費 者 の 関 心 理 解 を 高 め それらを 通 じ 取 引 量 の 拡 大 取 引 先 業 者 の 開 拓 (タイに 進 出 し ている 和 食 店 等 )を 行 った (2) 実 施 概 要 項 目 内 容 実 施 時 期 平 成 26 年 11 月 21 日 ( 金 )~23 日 ( 日 ) 開 催 場 所 バンコク 市 内 セントラルワールドデパート 屋 内 外 スペース (1) うまいっしょ 北 海 道!2014 のブース 出 展 による 道 産 水 産 品 (サーモン ホタテ カニ イクラ) タラバガニ 白 貝 ホタテ)を 使 った 料 理 ( 寿 司 等 ) 実 施 内 容 及 び 道 産 牛 肉 の 試 食 販 売 によるマーケットリサーチ (2) 映 像 を 用 いた 北 海 道 観 光 情 報 の 発 信 2
<タイにおける 北 海 道 フェアの 様 子 > 大 盛 況 の 会 場 ポスター 掲 示 による 誘 客 実 演 による 道 産 水 産 物 を 使 った 寿 司 の 試 食 人 気 のタラバガニを 使 った 料 理 の 提 案 焼 きタラバガニの 調 理 現 地 メディアによる 取 材 PR 3
(3)ビジネスマッチング 当 社 がコーディネートし 処 遇 改 善 企 業 と 現 地 企 業 を 訪 問 面 談 した 1 現 地 居 酒 屋 チェーン 同 社 は バンコクにて 人 気 居 酒 屋 チェーンを 展 開 し 来 年 3 月 には 新 店 舗 をオープンの 予 定 してお り 同 時 に 北 海 道 産 の 水 産 物 の 輸 入 拡 大 を 検 討 している 現 在 函 館 からホタテ 蟹 等 を 仕 入 れているが 量 的 に 安 定 しない 事 と 魚 種 が 乏 しいことがネック になっている 点 を 解 決 すべく 商 談 を 行 った 現 地 物 流 に 課 題 は 残 っているものの 両 社 で 物 流 と 商 流 の 確 立 に 向 けて 協 議 を 重 ね 同 社 グループ 全 体 としての 取 引 に 向 け 協 議 を 継 続 することとなった 先 方 店 舗 での 商 談 風 景 2 現 地 大 手 輸 入 食 材 卸 会 社 同 社 は バンコクの 高 級 ホテル 及 びレストラン 向 けに 輸 入 食 材 を 提 供 している 大 手 ディストリビュ ーター 営 業 体 制 が 強 く 100 人 いる 営 業 担 当 者 の 内 90%が 女 性 で 70 人 がバンコク 市 内 を 担 当 して いる 現 状 L または 2L サイズのチルドのホタテを 輸 入 したいと 考 えている 面 談 時 点 が 漁 期 とずれて いたため 漁 期 に 合 わせて 再 度 提 案 することを 確 認 した また 処 遇 改 善 企 業 の 現 地 における 既 存 商 流 の 整 理 が 必 要 だが 北 海 道 産 水 産 物 には 高 い 関 心 を 示 しており 取 引 条 件 を 整 理 し 今 後 の 取 引 開 始 に 向 けて 協 議 を 継 続 することを 確 認 した また 先 方 から タイ 人 営 業 担 当 者 や 現 地 飲 食 店 オーナ ーに 魚 種 の 特 徴 や 料 理 方 法 がわかる 資 料 が 欲 しいとの 希 望 が 出 た 先 方 事 務 所 での 商 談 風 景 4
3 現 地 飲 食 店 グループ 会 社 同 社 は タイ 国 内 で 日 本 茶 を 中 心 とする 清 涼 飲 料 水 の 販 売 で 大 成 功 を 納 めている 商 社 の 関 係 会 社 で タイ 市 内 に 寿 司 店 居 酒 屋 クラブ ラーメン 店 等 の 日 本 食 フードパークを 展 開 する 企 業 である 寿 司 店 の 店 名 に 小 樽 を 冠 している 通 り 北 海 道 の 食 材 にはこだわっており 現 在 でも 北 海 道 か らの 輸 入 をしている 他 寿 司 職 人 も 小 樽 から 招 いている 今 後 は 友 好 関 係 にあるタイの 日 本 食 料 理 店 各 社 と 共 同 での 食 材 輸 入 も 検 討 している しかし 自 社 で 輸 入 手 続 き 物 流 手 段 (コールドチェーン)を 保 有 していないため 日 本 側 での 準 備 が 必 要 になる また 同 社 では 今 後 ベトナムやフィリピンでの 展 開 も 視 野 にいれており この 部 分 も 含 めての 今 後 の 拡 大 が 見 込 まれる 先 方 事 務 所 での 商 談 風 景 及 び 記 念 撮 影 4 現 地 大 手 旅 行 会 社 同 社 は 訪 日 旅 行 商 品 を 販 売 する 大 手 旅 行 代 理 店 であり グループ 旅 行 FIT MICE の 他 中 小 の 旅 行 会 社 向 けにも 商 品 を 販 売 している 今 回 処 遇 改 善 企 業 ( 飲 食 店 経 営 )が 店 舗 を 構 える 函 館 へ の 誘 客 を 目 的 に 訪 問 した 同 社 ではこれまで 札 幌 小 樽 登 別 といった 地 域 の 商 品 は 毎 月 販 売 しているが 函 館 の 取 り 扱 いは 無 く 非 常 に 強 い 興 味 を 示 した 現 在 正 に 来 年 の 商 品 開 発 会 議 をしているところであり 函 館 を 入 れる 方 向 で 調 整 を 図 りたいとのこと 関 係 者 との 記 念 撮 影 5
5 日 系 大 手 旅 行 会 社 同 社 の 展 開 においても 北 海 道 のシーフードの 質 の 高 さ は 有 名 になってきており 今 回 の うま いっしょ 北 海 道! の 展 開 にはかなり 期 待 をしている タイ 人 は 元 々シーフードに 馴 染 みがあったことが ブースの 背 景 にあるが これまで 苦 手 であった 生 魚 に 関 しても おいしい 北 海 道 の 生 魚 は 別 物 であるというブランディングが 浸 透 してきたとのこ と タイ 人 にとって 食 べる 事 は 旅 行 の 最 も 重 要 なポイントであり 今 後 同 社 としても 函 館 を 検 討 して 行 きたい また 北 海 道 版 ウルトラクイズ( 仮 称 )を 同 社 でも 協 力 しているが 北 海 道 内 の 本 戦 で は 函 館 も 入 るのではないかと 思 うので よい PR につながる 面 談 風 景 6 現 地 大 手 旅 行 会 社 同 社 は 訪 日 旅 行 を 幅 広 く 販 売 している 大 手 旅 行 代 理 店 であり 既 に 函 館 の 商 品 も 販 売 している 実 績 がある 特 に 最 近 は FIT の 比 率 が 60%を 超 えてきており その 多 くは JR パスを 利 用 するので 北 海 道 新 幹 線 は 函 館 にとってとても 大 きなポイントになることは 間 違 いない また 同 社 は ここ 数 年 Majide Japan という 人 気 TV 番 組 をスポンサードしているが 来 年 にむ けてこれを 更 に 充 実 させ これまでの 単 なる 観 光 地 の 紹 介 番 組 から 境 域 や 健 康 等 を 紹 介 する 番 組 に 転 換 していきたいとのこと 更 には 現 在 日 本 中 の 美 を 紹 介 しながら 回 る 芸 術 性 の 高 い 映 画 の 企 画 を 考 えており これからスポンサーを 募 りたいと 思 っているので 協 力 を 頂 きたい これは 商 業 映 画 というよりもカンヌ 映 画 祭 を 狙 える 様 な 本 格 的 なものを 考 えている その 中 で 北 海 道 は 中 心 的 にな るので 是 非 協 力 して 欲 しいとのこと 関 係 者 との 記 念 撮 影 6
2.フィリピン (1) 実 施 方 針 世 界 遺 産 登 録 の 効 果 により フィリピンにおける 和 食 に 対 する 関 心 が 急 速 に 高 まっている フ ィリピンにおいては 日 本 食 レストランの 店 舗 数 が 急 増 し 消 費 者 への 浸 透 が 進 む 中 素 材 の 鮮 度 品 質 希 少 性 等 に 関 心 が 高 まると 予 想 される しかしながら フィリピンにおける 北 海 道 の 認 知 度 は まだ 十 分 に 高 まっていないため 北 海 道 か らの 水 産 品 等 の 輸 出 を 始 めるためには 輸 入 会 社 の 取 引 先 であるホテル レストラン 飲 食 店 等 への 道 産 水 産 物 の 認 知 度 を 高 める 必 要 がある そこで 上 記 のような 事 業 者 を 対 象 とした BtoB 型 のフェアを 独 自 企 画 し 道 産 水 産 品 の PR を 実 施 する (2) 実 施 概 要 項 目 内 容 実 施 時 期 平 成 27 年 2 月 13 日 ( 金 ) 開 催 場 所 タギック 市 内 エンデラン 調 理 専 門 学 校 参 加 者 数 45 名 (レストランオーナー シェフ 食 品 輸 入 会 社 関 係 者 等 ) (1) 道 産 水 産 品 (ホタテ タラバカニ イクラ ボタンエビ タコ)の 素 材 の 良 さを 理 解 させるために シンプルな 調 理 ( 蒸 す 焼 く 揚 げる 刺 身 ( 生 )) 実 施 内 容 を 施 した 料 理 の 試 食 (2) 映 像 を 用 いた 北 海 道 観 光 情 報 の 発 信 (1) 主 催 者 挨 拶 次 第 (2) 処 遇 改 善 企 業 による 北 海 道 海 産 物 に 関 連 するプレゼンテーション (3) 試 食 (ビュッフェ 形 式 ) 会 場 入 口 の 案 内 看 板 7
<フィリピンにおける 北 海 道 フェアの 様 子 > 試 食 会 の 様 子 ビュッフェ 形 式 で 提 供 試 食 会 で 提 供 した 道 産 水 産 物 ( 刺 身 生 ) 試 食 会 で 提 供 した 道 産 水 産 物 ( 蒸 し) 調 理 を 担 当 した 調 理 学 校 の 講 師 8
参 考 : 当 日 の 処 遇 改 善 企 業 が 行 ったプレゼンテーション 資 料 プレゼンテーションでは 北 海 道 の 水 産 物 の 特 徴 である 脂 のノリ 鮮 度 について 説 明 の 他 参 加 者 の 関 心 が 高 い 放 射 能 の 影 響 等 や 食 材 の 食 べ 方 や 提 供 可 能 時 期 等 の 商 品 の 周 辺 情 報 について も 詳 しく 説 明 した 9
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(3)ビジネスマッチング 1 現 地 大 手 食 品 輸 入 会 社 同 社 は 国 内 大 手 の 食 品 商 社 グループの 中 で 水 産 物 の 輸 入 販 売 を 手 掛 ける 企 業 である その 企 業 は 日 本 産 水 産 物 に 高 い 関 心 を 持 っており 特 に 北 海 道 産 の 水 産 物 を 高 く 評 価 しており 商 談 に 至 った 商 談 では 取 引 条 件 について 両 社 で 確 認 するとともに 北 海 道 からの 輸 出 後 の 現 地 でのプロモーシ ョンプランについても 詳 細 な 意 見 交 換 を 行 った 先 方 からは フィリピン 国 内 でまだ 流 通 していない 水 産 物 もあり その 調 理 方 法 やおいしい 食 べ 方 (レシピ)などの 周 辺 情 報 についても 情 報 提 供 して 欲 しいという 要 望 が 出 た 現 地 食 品 輸 入 会 社 との 商 談 の 様 子 2 現 地 大 手 食 品 輸 入 会 社 同 社 は 水 産 物 や 畜 産 物 ( 和 牛 )をはじめ 調 味 料 や 菓 子 類 など 食 品 全 般 を 輸 入 し スーパーチェ ーンや 飲 食 店 ホテル レストラン 等 幅 広 い 顧 客 に 対 して 商 品 を 販 売 している 同 社 は 従 前 から 道 内 企 業 の 海 外 子 会 社 との 取 引 があり 北 海 道 への 関 心 が 高 く 水 産 物 について も 高 い 興 味 を 持 っていたため 商 談 に 至 っている 商 談 では 取 引 価 格 等 の 条 件 面 の 他 現 地 での 商 流 開 拓 に 向 けたプロモーションプランについても 意 見 や 要 望 が 多 数 出 た また 同 社 は 北 海 道 からは 水 産 物 を 輸 入 した 実 績 がなく 手 続 き 面 での 詳 細 確 認 も 行 われた 11
第 3 章 海 外 テレビ 局 との 共 同 による 北 海 道 情 報 の 発 信 1. 実 施 方 針 北 海 道 フェアの 訴 求 ポイントが 高 品 質 高 鮮 度 安 全 安 心 産 地 の 良 質 な 環 境 技 術 の PR にあることから 番 組 の 中 でそれらの 事 実 が 伝 わるような 映 像 の 制 作 を 前 提 とし 加 えてその 自 然 環 境 や 調 理 方 法 更 には おもてなしの 精 神 といった 部 分 を 総 合 的 に 収 録 することで 北 海 道 全 体 としてのブランド 価 値 向 上 を 目 指 す また 番 組 制 作 にあたっては 現 地 目 線 を 重 要 視 し 現 地 人 の 役 者 による 現 地 語 での 展 開 更 に 現 地 スタッフ(カメラ 編 集 音 楽 等 )による 現 地 ユーザー 好 みの 番 組 構 成 を 重 要 視 する この 手 法 に より より 北 海 道 民 では 気 づかない 現 地 人 目 線 での 地 域 資 源 が 発 掘 されることとなり 現 地 人 目 線 で 直 接 ユーザーに 伝 えることが 可 能 になる 2.タイ (1) 実 施 概 要 項 目 連 携 放 送 局 コンセプト 制 作 方 針 放 送 概 要 内 容 AMARIN TV 社 タイ 最 大 の 出 版 社 のグループ 企 業 で 2011 年 から 衛 星 放 送 チャネル 2014 年 5 月 からは 地 上 波 放 送 をスタートさせたほか 大 手 ケーブルチャンネル にも 無 料 プログラムを 展 開 している 制 作 した 番 組 は 放 送 のタイミングと 北 海 道 フェアの 開 催 時 期 をシンクロさ せることで フェアの 効 果 を 高 める (B to C のフェアを 開 催 するタイでは 番 組 内 にて 北 海 道 フェアの 告 知 を 行 い フェアへの 誘 導 を 直 接 的 に 図 る ) 既 に 北 海 道 が 広 く 知 られてきたタイにおいては 日 曜 日 の 朝 という 旅 番 組 の 王 道 である 時 間 帯 にシリーズ 化 して 放 送 することで 一 般 的 な 北 海 道 の イメージよりも 水 産 物 に 特 化 したイメージ 浸 透 を 狙 う 北 海 道 の 食 がなぜ 美 味 しいのか? その 背 景 を 紹 介 水 産 物 の 鮮 度 管 理 加 工 技 術 等 鮮 度 を 維 持 するための 取 組 や 技 術 を 紹 介 し 美 味 しいには 理 由 がある ことを 伝 え 道 産 品 への 理 解 評 価 を 高 める 地 元 ではどのように 料 理 し 食 べているのか? その 実 態 を 紹 介 生 鮮 だけではない 食 べ 方 料 理 のバリエーションを 多 数 紹 介 し 食 材 の 利 用 調 理 方 法 のバリエーションが 豊 富 にあることを 訴 求 し 道 産 食 材 およびそれ を 使 った 料 理 への 関 心 を 高 める 番 組 タイトル: Hokkaido Fun Delicious ( 特 別 番 組 ) 取 材 地 : 札 幌 小 樽 白 老 壮 瞥 森 函 館 平 成 26 年 11 月 1 日 ~23 日 までの 毎 週 土 日 にタイ 国 内 で 放 送 12
< 撮 影 風 景 (タイ)> 13
3.フィリピン (1) 実 施 概 要 項 目 連 携 放 送 局 コンセプト 制 作 方 針 放 送 概 要 内 容 ABS-CBN 社 フィリピン 最 大 の 民 間 メディアグループであり 地 上 波 無 料 放 送 を 筆 頭 に ケーブルテレビ 国 際 放 送 IPTV 放 送 を 実 施 地 方 にも 放 送 局 を 保 有 して いる 平 成 25 年 度 北 海 道 委 託 事 業 において 冬 の 北 海 道 の 魅 力 を 紹 介 する 番 組 を 共 同 制 作 し 高 い 評 価 を 得 たことから その 実 績 を 踏 まえ さらに 良 質 の 映 像 を 制 作 することに 努 める まだ 北 海 道 の 知 名 度 が 乏 しいフィリピンにおいては 日 曜 日 のゴールデンタイ ムに 長 尺 で 展 開 することにより 北 海 道 全 体 から 水 産 物 に 至 るまで 丁 寧 な 説 明 を 心 がけ 北 海 道 に 対 する 理 解 を 醸 成 することを 目 指 す ( 羅 臼 水 産 編 ) 北 海 道 羅 臼 の 水 産 業 (スケトウダラ 漁 )をトータルに 紹 介 水 産 業 のシステムと 食 文 化 を 紹 介 することで 道 内 水 産 品 への 関 心 を 高 める 羅 臼 在 住 のフィリピン 人 女 性 が 登 場 し 紹 介 することで 視 聴 者 の 関 心 を 惹 く 出 漁 漁 獲 水 揚 げ セリ 輸 送 加 工 料 理 に 至 る 流 れを 紹 介 なぜ 羅 臼 の 水 産 物 の 質 が 高 いのか その 理 由 がわかる 地 元 の 人 たちはどのように 料 理 して 食 べているのかがわかる ( 別 海 酪 農 スイーツ 編 ) 高 品 質 な 道 産 牛 乳 とそれを 活 用 した 商 品 を 紹 介 生 乳 の 生 産 現 場 からチーズ スイーツの 加 工 に 至 るプロセスを 紹 介 別 海 町 在 住 のフィリピン 人 酪 農 研 修 生 が 紹 介 することで 視 聴 者 の 関 心 を 高 め る フィリピンでは 見 られない 大 規 模 な 生 乳 生 産 とその 品 質 管 理 の 現 場 を 紹 介 すでに 海 外 展 開 を 行 っているスイーツ 店 を 紹 介 し 今 後 のフィリピンへの 進 出 を 後 押 し 番 組 タイトル: Hokkaido Food Wonderer ( 特 別 番 組 ) 取 材 地 : 羅 臼 中 標 津 別 海 釧 路 帯 広 平 成 27 年 3 月 25 日 にフィリピン 国 内 で 放 送 14
< 撮 影 風 景 (フィリピン)> ( 水 産 編 ) ( 酪 農 スイーツ 編 ) 15
第 4 章 PR 映 像 の 制 作 1. 制 作 方 針 北 海 道 フェアの 会 場 等 で 使 用 でき かつ 放 送 内 容 と 連 動 することを 念 頭 に PR 映 像 では 単 な るイメージの 伝 達 ではなく しっかりとした 商 品 のこだわり 他 製 品 との 違 い 背 景 等 をわかりやす く かつ 現 地 目 線 で 簡 潔 に 伝 えることを 基 本 する 2. 内 容 今 後 北 海 道 から 海 外 市 場 への 輸 出 が 想 定 される 牛 肉 水 産 物 ( 夏 冬 ) 米 野 菜 洋 菓 子 (スイーツ) を PR 映 像 としてとりまとめた <PR 映 像 の 画 面 キャプション> 16
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第 5 章 道 内 における 説 明 会 の 実 施 北 海 道 の 魅 力 を 活 かしてタイやフィリピン 等 の 東 南 アジアへの 事 業 展 開 を 促 進 するために 本 事 業 の 実 施 内 容 を 広 く 関 係 者 に 周 知 する クール HOKKAIDO 地 域 セミナー を 実 施 し 以 下 に 概 要 を 整 理 する なお 実 施 にあたっては 事 業 効 果 を 高 めるために 類 似 の 事 業 を 行 っている 北 海 道 マーケティン グ 総 研 株 式 会 社 と 共 同 開 催 するとともに 株 式 会 社 海 外 需 要 開 拓 支 援 機 構 (クールジャパン 機 構 )を 講 師 として 招 き 地 域 ブランディングの 考 え 方 やクールジャパン 機 構 の 取 組 内 容 について 講 義 を 行 っ た 説 明 会 の 実 施 概 要 名 称 クール HOKKAIDO 地 域 セミナー 日 時 平 成 27 年 3 月 20 日 ( 金 )13:30~15:30 会 場 藤 田 観 光 ワシントンホテル 旭 川 2 階 ラベンダー プログラム (1) 主 催 者 挨 拶 北 海 道 経 済 部 経 営 支 援 局 国 際 経 済 室 (2) 地 域 ブランディングとクールジャパン 株 式 会 社 海 外 需 要 開 拓 支 援 機 構 (クールジャパン 機 構 ) (3) フィリピン 現 地 メディアを 活 用 した 取 組 事 例 一 般 社 団 法 人 北 海 道 札 幌 コンテンツ 機 構 (SHOCS) (4) ベトナム 人 の 消 費 者 意 識 北 海 道 マーケティング 総 研 株 式 会 社 参 加 者 数 68 名 ( 食 品 製 造 業 観 光 関 連 業 金 融 機 関 自 治 体 関 係 者 ) 18
参 考 資 料 : 説 明 会 で 使 用 したスライド 19
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第 6 章 自 走 化 に 向 けた 取 組 と 課 題 の 整 理 及 び 課 題 解 決 に 向 けた 方 策 の 検 討 1. 自 走 化 に 向 けた 取 組 本 事 業 では 北 海 道 の 魅 力 を 活 かして 北 海 道 産 の 水 産 物 等 の 輸 出 促 進 を 目 指 し タイ 及 びフィリピ ン 国 内 において 北 海 道 の 魅 力 を 紹 介 する 北 海 道 フェアの 実 施 ( 出 展 含 む)と 現 地 放 送 局 と 国 際 共 同 制 作 で 制 作 したフェアでの 取 扱 商 品 を 扱 ったテレビ 番 組 を 連 動 させ 自 走 化 に 向 けた 取 り 組 みを 行 った また 昨 年 度 クール HOKKAIDO 先 導 モデル 構 築 事 業 ( 国 際 共 同 制 作 型 ) 委 託 業 務 の 一 環 で 制 作 された TV 番 組 LAKWATSERO SA HOKKAIDO(HOKKAIDO WANDERER) が 大 変 好 評 であったことから 同 番 組 のロゴの 使 用 権 を 取 得 し それを 活 用 した 商 品 輸 出 等 ライツビジネスの 展 開 可 能 性 に 係 る 調 査 も 実 施 した さらに 同 番 組 に 主 演 したフィリピンの 俳 優 ロビ ドミンゴ 氏 を 招 き 商 品 の 販 路 拡 大 に 向 けた アドバイスを 受 けた 2. 自 走 化 に 向 けた 課 題 上 記 の 取 組 みの 中 で 顕 在 化 した 課 題 について 下 記 に 整 理 する 課 題 1 輸 出 手 続 き 北 海 道 フェアに 出 品 する 水 産 物 等 を 輸 出 する 際 日 本 とタイ 及 びフィリピン 両 国 の 間 で 公 的 なルー ルは 整 備 されているものの 輸 入 者 が 輸 入 する 条 件 として 公 的 なルールとは 別 に 輸 出 先 国 内 での 流 通 を 想 定 して 各 種 の 証 明 書 を 要 求 する 場 合 がある 特 に 鮮 魚 の 輸 出 を 行 う 際 は 鮮 度 が 非 常 に 重 要 なるが 各 種 の 証 明 書 を 要 求 された 場 合 その 取 得 に 時 間 を 要 し 実 質 的 に 鮮 魚 での 輸 出 は 困 難 になる 課 題 2 現 地 におけるプロモーション(フィリピン) タイにおいては 十 分 に 北 海 道 の 認 知 度 があるため 本 事 業 で 実 施 したようにテレビと 連 動 した 商 品 のプロモーションは 効 果 的 と 考 えられる 一 方 フィリピン 国 内 における 北 海 道 の 認 知 度 は 急 速 に 高 まっているもののタイほどには 至 っていない フィリピン 企 業 との 商 談 の 中 でも フィリピンの 国 民 向 けにはテレビ 放 送 の 効 果 が 高 く 今 回 実 施 した 北 海 道 フェアと 番 組 放 送 を 連 動 させる 取 り 組 みは 高 く 評 価 されたものの 実 際 の 販 売 となると ホテルやレストラン 飲 食 店 等 の 店 頭 でのプロモーション 活 動 もセットで 検 討 する 必 要 があるとの 指 摘 があった 課 題 3 北 海 道 の 商 品 サービスとして 識 別 タイにおいては 北 海 道 ブランドを 活 用 した 商 品 が 多 数 販 売 されているが 中 には 北 海 道 産 でない ものや 粗 悪 品 が 混 在 しているケースが 散 見 される また フィリピンにおいては 世 界 各 国 から 食 品 が 輸 入 されているが その 中 に 北 海 道 の 商 品 やサービスが 並 んだ 場 合 に 容 易 に 見 つけることは 難 しい 可 能 性 がある 3. 自 走 化 に 向 けた 課 題 解 決 の 方 策 タイ 及 びフィリピン 国 内 における 北 海 道 ブランドの 確 立 及 び 管 理 を 行 い より 北 海 道 企 業 の 商 品 サービスを 現 地 にて 展 開 できるようにすることで 自 走 化 が 実 現 する 上 記 で 述 べた 課 題 を 解 決 するためには 現 地 で 認 知 されているキャラクターや 北 海 道 産 を 証 明 する ようなマークを 北 海 道 産 品 に 貼 付 することにより 市 場 における 北 海 道 商 品 の 認 知 度 や 正 規 品 であ 23
ることの 証 明 につながり 確 固 たる 信 用 を 得 ることが 可 能 になるだろう 例 えば タイやフィリピンでの 認 知 の 高 さを 考 慮 すると テレビ 放 送 の 中 で 使 われたロゴやアニメ ションキャラクターのライセンスを 北 海 道 側 が 取 得 し 輸 出 品 にそのロゴやキャラクターを 貼 付 す ることで 北 海 道 商 品 としての 識 別 は 容 易 になり ブランド 力 向 上 に 資 するものと 考 えられる 24