薬 剤 の 保 険 適 ご 確 認 のお 願 い 評 価 治 療 例 ( 詳 細 ) ページの 薬 剤 に 保 険 適 表 記 を 追 記 させていただきましたので ご 確 認 をお 願 いします 疾 患 に 対 して 記 載 されている 薬 剤 処 は 保 険 適 があるのかないのか また 量 内 なのかを 読 者 が 確 認 できるようにすることを 的 としています この 保 険 適 情 報 は エルゼビアの 責 任 として レセプトチェックソフトなどを 参 考 に 案 を 作 成 しておりますが 先 のコンテンツに 掲 載 することから 違 和 感 がないかな ど 公 開 前 に 先 に 内 容 をご 確 認 いただけたらと 考 えております 添 付 書 記 載 の 保 険 適 の 内 容 が 査 定 の 現 場 の 内 容 と 異 なることがあります 例 えば 筋 緊 張 型 頭 痛 は 厳 密 にはロキソニンの 保 険 適 外 です しかし 慣 習 的 に いられて おり 査 定 対 象 にならないことがあります このような 場 合 には 筋 緊 張 型 頭 痛 は 厳 密 にはロキソニンの 適 外 だが 査 定 の 対 象 とならないこともある のような 記 載 を 付 け 加 えられたらと 考 えています このような 記 載 が 必 要 かどうかについて 先 の 現 場 の 感 覚 にてご 指 導 を 御 頂 戴 できたら 幸 いです 注 釈 評 価 治 療 例 ( 詳 細 ) の 下 に 以 下 のような 注 釈 を 掲 載 薬 剤 情 報 の( 適 外 / 適 内 / 量 内 / 量 外 /適) 等 の 表 記 は 編 集 部 によって 記 載 時 に 添 付 書 社 会 保 険 診 療 報 酬 払 基 レセプト 請 求 計 算 事 例 レセプトチェックソフ トなどで 確 認 し 作 成 しております ただし これらの 記 載 は 実 際 の 保 険 適 の 査 定 において 保 険 適 及 び 保 険 適 外 と 判 断 されることを 保 証 するものではありませ ん また 症 状 のオーダーセットや 検 査 薬 輸 液 液 製 剤 全 酔 薬 抗 癌 剤 等 の 薬 剤 は 保 険 適 の 記 載 の 部 を 割 愛 しています 例 : 芽 球 癆 表 現 覧 適XX 薬 剤 は 厳 密 には 病 名 の 適 外 と 査 定 される 可 能 性 がある 薬 剤 は 病 名 XXの 適 と 記 載 されており XXに 対 する 量 として 評 価 した 場 合 量 が 範 囲 内 である 記 載 ( 〇 〇 には 病 名 が ります) 意 味 [ 適 内 / 量 内 /適 ] 薬 剤 が 同 じページ 内 に 記 載 されている 想 定 病 名 に 適 と 想 定 される 量 も 範 囲 内 [ 適 内 / 量 適 宜 増 減 2 倍 以 下 適 ] [ 適 内 / 量 適 宜 増 減 2 倍 超 適 ] [ は 適 外 / 他 適 量 内 /適 ] [ は 適 外 / 他 適 量 適 宜 増 減 2 倍 以 下 /適 ] [ は 適 外 / 他 適 量 適 宜 増 減 2 倍 超 /適 ] 薬 剤 が 同 じページ 内 に 記 載 されている 想 定 病 名 に 適 と 想 定 される 量 は 添 付 書 量 を 超 えるが2 倍 以 内 である 添 付 書 に 適 宜 増 減 等 の 記 載 がある 薬 剤 が 同 じページ 内 に 記 載 されている 想 定 病 名 に 適 と 想 定 される 量 は 添 付 書 量 の2 倍 超 である 添 付 書 に 適 宜 増 減 等 の 記 載 がある 薬 剤 が 同 じページ 内 に 記 載 されている 想 定 病 名 では 適 外 と 査 定 される 可 能 性 がある 薬 剤 は 病 名 に 対 して 適 と 想 定 され 病 名 に 対 する 量 として 評 価 した 場 合 範 囲 内 である 薬 剤 が 同 じページ 内 に 記 載 されている 想 定 病 名 では 適 外 と 査 定 される 可 能 性 がある 薬 剤 は 病 名 に 対 して 適 と 想 定 され 病 名 に 対 する 添 付 書 量 を 超 えるが2 倍 以 内 である 添 付 書 に 適 宜 増 減 等 の 記 載 がある 薬 剤 が 同 じページ 内 に 記 載 されている 想 定 病 名 では 適 外 と 査 定 される 可 能 性 がある 薬 剤 は 病 名 に 対 して 適 と 想 定 され 病 名 に 対 する 添 付 書 量 の2 倍 超 である 添 付 書 に 適 宜 増 減 等 の 記 載 がある [ 適 内 / 児 量 内 /適 ] 薬 剤 が 同 じページ 内 に 記 載 されている 想 定 病 名 に 適 と 想 定 される 児 量 も 存 在 し その 範 囲 内 である [ 適 内 / 児 量 外 /適 ] 薬 剤 が 同 じページ 内 に 記 載 されている 想 定 病 名 に 適 と 想 定 される 児 量 は 存 在 するが その 範 囲 外 である [ 適 内 / 児 量 記 載 無 /適 ] 薬 剤 が 同 じページ 内 に 記 載 されている 想 定 病 名 に 適 と 想 定 される 児 量 が 存 在 せず 成 での 量 範 囲 内 である [ は 適 外 / 他 適 児 量 内 /適 ] [ は 適 外 / 他 適 児 量 外 /適 ] [ 薬 価 未 収 載 ] 海 外 の 薬 剤 など 薬 剤 が 同 じページ 内 に 記 載 されている 想 定 病 名 では 適 外 と 査 定 される 可 能 性 がある 薬 剤 は 病 名 に 対 して 適 と 想 定 され 病 名 に 対 する 児 量 が 存 在 し その 範 囲 内 である 薬 剤 が 同 じページ 内 に 記 載 されている 想 定 病 名 では 適 外 と 査 定 される 可 能 性 がある 薬 剤 は 病 名 に 対 して 適 と 想 定 され 病 名 に 対 する 児 量 が 存 在 し その 範 囲 外 である 2015/11/12 Page 1 of 27
評 価 治 療 例 ( 詳 細 ) #1448 鬱 滞 性 膚 炎 初 診 時 フォローアップ 時 対 象 患 者 コメントを 隠 す/ 表 する 藤 澤 章 弘 京 都 学 膚 命 科 学 講 座 ( 膚 科 学 分 野 ) 下 記 は 部 を 除 き 執 筆 者 が 過 去 に 診 た20 の 患 者 で2 以 上 に った 事 を 羅 列 して 頂 いています 実 際 の1 の 患 者 に った 内 容 は 下 記 の 部 分 であることを 了 解 下 さい 評 価 針 治 療 針 下 腿 末 梢 側 の 約 1/3から 関 節 にかけて 浮 腫 浮 腫 性 硬 化 紫 斑 および 褐 ないし 紫 褐 の 素 沈 着 を 認 めた 場 合 に 鬱 滞 性 膚 炎 を 疑 う 次 性 下 肢 静 脈 瘤 に 起 因 することが 多 く 次 性 ないし 次 性 静 脈 瘤 の 検 索 が 重 要 である スクリーニングとして ドプラ 聴 診 を う 理 画 像 検 査 ドプラ 聴 診 [ID0621] 対 象 : 鬱 滞 性 膚 炎 を 疑 う 患 者 ( 推 奨 度 1) 下 肢 静 脈 エコー 対 象 : 鬱 滞 性 膚 炎 を 疑 う 患 者 ( 推 奨 度 2) 次 性 次 性 にかかわらず 静 脈 瘤 の 存 在 が 疑 われる 患 者 ( 推 奨 度 1) 下 肢 造 影 CT 対 象 : 深 部 静 脈 栓 症 を 疑 う 患 者 ( 推 奨 度 1) 腹 部 エコー 対 象 : 妊 娠 腹 腔 内 腫 瘍 の 存 在 が 疑 われる 患 者 ( 推 奨 度 3) 湿 疹 の 症 状 があるときには ステロイド 外 を 使 する 膚 炎 の 程 度 が 軽 度 なら ステロイド 外 を い 弾 性 包 帯 もしくは 弾 性 ストッキングの 着 を 勧 める 潰 瘍 を 伴 う 場 合 はアルゴリズム([ID0701])に 従 い 鬱 滞 の 原 因 と 状 態 によって 圧 迫 療 法 術 療 法 などを 選 択 する 治 療 外 副 腎 質 ステロイド(ベリーストロング) マイザー 軟 膏 [0.05%] 1 2 回 患 部 に 塗 布 4 本 [ 適 内 / 量 内 /適 湿 疹 ]( 編 集 部 注 : 本 ページで 想 定 す る 適 病 名 うっ 滞 性 膚 炎 湿 疹 /2015 年 7 ) 薬 剤 情 報 を る 対 象 : 湿 疹 の 症 状 がある 患 者 ( 推 奨 度 2) コメント: マイザー アンテベート フルメタ デルモベートは 通 常 いずれか1つを いる アンテベート 軟 膏 [0.05%] 1 2 回 患 部 に 塗 布 4 本 [ 適 内 / 量 内 /適 湿 疹 ] 対 象 : 湿 疹 の 症 状 がある 患 者 ( 推 奨 度 2) コメント: 薬 剤 情 報 を る マイザー アンテベート フルメタ デルモベートは 通 常 いずれか1つを いる フルメタ 軟 膏 [0.1%] 1 2 回 患 部 に 塗 布 4 本 [ 適 内 / 量 内 /適 湿 疹 ] 対 象 : 湿 疹 の 症 状 がある 患 者 ( 推 奨 度 2) コメント: 薬 剤 情 報 を る マイザー アンテベート フルメタ デルモベートは 通 常 いずれか1つを いる 外 副 腎 質 ステロイド(ストロンゲスト) デルモベート 軟 膏 [0.05%] 1 2 回 患 部 に 塗 布 4 本 [ 適 内 / 量 内 /適 湿 疹 ] 薬 剤 情 報 を る 2015/11/12 Page 2 of 27
対 象 : 湿 疹 の 症 状 がある 患 者 ( 推 奨 度 2) コメント: コンサルト マイザー アンテベート フルメタ デルモベートは 通 常 いずれか1つを いる 膚 科 : 術 ( 位 結 紮 術 のため)[ID0622] 対 象 : 静 脈 瘤 を 伴 う 患 者 ( 推 奨 度 2) 管 外 科 : 術 対 象 : 静 脈 瘤 を 伴 う 患 者 ( 推 奨 度 2) 指 導 弾 性 包 帯 ([ID0623]) 弾 性 ストッキング([ID0624])の 着 対 象 : 全 患 者 ( 推 奨 度 1) 再 診 院 の 指 潰 瘍 の 悪 化 や 疼 痛 が 強 く 常 活 に 障 があるとき 対 象 : 潰 瘍 を 伴 う 患 者 ( 推 奨 度 2) 推 奨 度 1: 明 らかに 利 益 が 害 やコストよりも 上 回 る 必 ず う 必 要 があり 得 る 為 推 奨 度 2: 害 コストよりも 利 益 が 上 回 る 可 能 性 が い 半 数 以 上 の 状 況 で われ 得 る 為 推 奨 度 3: 利 益 よりも 害 コストが 上 回 る 可 能 性 が い 半 数 以 下 の 状 況 で われ 得 る 為 推 奨 度 4: 明 らかに 利 益 が 害 やコストよりも 下 回 る 医 学 的 に 原 則 禁 忌 といわれている 為 ( 詳 細 はこちら 参 照 ) 薬 剤 中 分 類 法 同 効 薬 診 療 報 酬 は エルゼビアが 独 に 作 成 した 薬 剤 情 報 であり 著 者 により 作 成 された 情 報 ではありません 尚 法 は 添 付 書 より 同 効 薬 は 薬 剤 師 監 修 のもとで 作 成 しております 薬 剤 情 報 の( 適 外 / 適 内 / 量 内 / 量 外 /適) 等 の 表 記 は 編 集 部 によって 記 載 時 に 添 付 書 社 会 保 険 診 療 報 酬 払 基 レセプト 請 求 計 算 事 例 レセプトチェックソフトなどで 確 認 し 作 成 している ただし これらの 記 載 は 実 際 の 保 険 適 の 査 定 において 保 険 適 及 び 保 険 適 外 と 判 断 されることを 保 証 するものではない また 症 状 のオーダーセットや 検 査 薬 輸 液 液 製 剤 全 酔 薬 抗 癌 剤 等 の 薬 剤 は 保 険 適 の 記 載 の 部 を 割 愛 している ( 詳 細 はこちらを 参 照 ) 最 終 更 新 : 2015 年 10 20 <<ページ 末 尾 :#situationdetails6.aspx?diseaseid=1448&situationno=1>> 2015/11/12 Page 3 of 27
トップページ #1448 鬱 滞 性 膚 炎 概 要 監 修 : 宮 地 良 樹 滋 賀 県 成 病 センター 藤 澤 章 弘 京 都 学 膚 命 科 学 講 座 ( 膚 科 学 分 野 ) 疾 患 のポイント: 鬱 滞 性 膚 炎 とは 静 脈 鬱 滞 = 静 脈 圧 状 態 によって じる 湿 疹 膚 炎 である 診 断 :[ID0011] 鬱 滞 性 膚 炎 では 下 腿 末 梢 側 の 約 1/3から 関 節 にかけて 浮 腫 浮 腫 性 硬 化 紫 斑 およ び 主 にヘモジデリン 沈 着 による 褐 ないし 紫 褐 の 素 沈 着 を じ ときに 潰 瘍 も 伴 う [ID0601] 臨 床 像 から 診 断 は 容 易 なことが 多 いが 病 変 部 の 中 枢 側 に 静 脈 瘤 を 出 すと ほぼ 診 断 は 確 定 である([ID0605]) 静 脈 瘤 のスクリーニングには ドプラ 聴 診 ([ID0621])が 有 であ る 下 肢 静 脈 瘤 に 起 因 することが 多 く 次 性 ないし 次 性 静 脈 瘤 の 検 索 が 重 要 である 鑑 別 すべき 疾 患 には 脂 乏 性 膚 炎 ([ID0602]) 強 症 ([ID0603]) 好 酸 球 性 筋 膜 炎 動 脈 性 潰 瘍 ([ID0604]) 接 触 膚 炎 外 傷 などがある 原 因 疾 患 合 併 疾 患 の 評 価 :[ID0022] 次 性 静 脈 瘤 : 鬱 滞 の 原 因 の8 割 を 占 める 臨 床 から 容 易 に 鑑 別 に 挙 がることが 多 い ドプラ 聴 診 器 により 逆 流 を 確 認 する 次 性 静 脈 瘤 : 原 因 としては 深 部 静 脈 栓 症 (DVT) 妊 娠 盤 内 腫 瘍 動 静 脈 瘻 などが 挙 げられるため 検 索 する 重 症 度 予 後 評 価 :[ID0013] 鬱 滞 性 膚 炎 は 下 肢 静 脈 性 疾 患 に 続 発 することがほとんどであり 下 肢 静 脈 性 疾 患 の 分 類 には 1994 年 のAmerican Venous Forumで 採 択 されたCEAP 分 類 (2004 年 改 訂 )を いることが 般 的 である [ID0606] 治 療 :[ID0014] 湿 疹 の 症 状 があるときには ステロイド 外 薬 を 使 する 膚 炎 の 程 度 が 軽 度 なら 弾 性 包 帯 もしくは 弾 性 ストッキングの 着 を 勧 める 潰 瘍 を 伴 う 場 合 はアルゴリズム([ID0701])に 従 い 鬱 滞 の 原 因 検 索 とその 治 療 を 検 討 する 専 医 相 談 のタイミング:[ID0017] 鬱 滞 性 膚 炎 が 疑 われたときは 原 疾 患 の 検 索 と 治 療 を 含 めて 膚 科 専 医 への 受 診 を 促 す 臨 床 のポイント: 下 肢 静 脈 瘤 に 起 因 することが 多 いので 静 脈 瘤 の 検 査 が 必 須 である ステロイド 外 のみでなく 弾 性 ストッキングの 着 も 指 導 する 臨 床 のポイント は 監 修 者 による 執 筆 です 評 価 治 療 の 進 め 選 定 されている 評 価 治 療 は 例 です 症 状 病 態 に 応 じて 適 宜 変 更 してください 鬱 滞 の 原 因 検 索 原 因 として 最 も 頻 度 の い 静 脈 瘤 の 有 無 について スクリーニングを う [ID0621] 鬱 滞 性 膚 炎 を 疑 う 場 合 は スクリーニングとして1)を う 1)ドプラ 聴 診 [ID0621] 鬱 滞 の 原 因 検 索 と 術 適 応 の 評 価 例 下 肢 静 脈 瘤 の 交 通 枝 の 確 認 と 深 部 静 脈 が 開 通 しているかどうかについて 評 価 を う 術 前 の 評 価 として 1)により 深 部 静 脈 の 開 存 を 確 認 しなければならない 1) 下 肢 静 脈 エコー 2015/11/12 Page 4 of 27
鬱 滞 性 膚 炎 の 治 療 針 まとめ 膚 炎 に 対 してはステロイドを 外 し 弾 性 ストッキングや 弾 性 包 帯 を 着 する 潰 瘍 を 伴 う 症 例 では アルゴリズムに 従 い 圧 迫 療 法 か 術 療 法 を 検 討 する 膚 潰 瘍 がない 場 合 は 1)もしくは 必 要 に 応 じて1)2)を 併 する 1)マイザー 軟 膏 [0.05%] 1 2 回 患 部 に 塗 布 4 本 [ 適 内 / 量 内 /適 湿 疹 ]( 編 集 部 注 : 想 定 する 適 病 名 うっ 滞 性 膚 炎 湿 疹 /2015 年 7 ) 薬 剤 情 報 を る 2) 弾 性 包 帯 ([ID0623]) 弾 性 ストッキング([ID0624])の 着 追 加 情 報 ページへのリンク 鬱 滞 性 膚 炎 に 関 する 詳 細 情 報 鬱 滞 性 膚 炎 に 関 する 評 価 治 療 例 ( 詳 細 ) (1 件 ) 初 診 時 フォローアップ 時 鬱 滞 性 膚 炎 に 関 する 画 像 (14 件 ) 薬 剤 中 分 類 法 同 効 薬 診 療 報 酬 は エルゼビアが 独 に 作 成 した 薬 剤 情 報 であり 著 者 により 作 成 された 情 報 ではありません 尚 法 は 添 付 書 より 同 効 薬 は 薬 剤 師 監 修 のもとで 作 成 しております 薬 剤 情 報 の( 適 外 / 適 内 / 量 内 / 量 外 /適) 等 の 表 記 は 編 集 部 によって 記 載 時 に 添 付 書 社 会 保 険 診 療 報 酬 払 基 レセプト 請 求 計 算 事 例 レセプトチェックソフトなどで 確 認 し 作 成 している ただし これらの 記 載 は 実 際 の 保 険 適 の 査 定 において 保 険 適 及 び 保 険 適 外 と 判 断 されることを 保 証 するものではない また 症 状 のオーダーセットや 検 査 薬 輸 液 液 製 剤 全 酔 薬 抗 癌 剤 等 の 薬 剤 は 保 険 適 の 記 載 の 部 を 割 愛 している ( 詳 細 はこちらを 参 照 ) 最 終 更 新 : 2015 年 10 20 <<ページ 末 尾 :#searchdetails4.aspx?diseaseid=1448>> 2015/11/12 Page 5 of 27
詳 細 情 報 #1448 鬱 滞 性 膚 炎 病 態 疫 学 診 察 疾 患 情 報 ( 疫 学 病 態 ) [ID0001] 藤 澤 章 弘 京 都 学 膚 命 科 学 講 座 ( 膚 科 学 分 野 ) 鬱 滞 性 膚 炎 は 静 脈 鬱 滞 = 静 脈 圧 状 態 によって じる 湿 疹 膚 炎 である 中 年 以 降 の 性 に 多 く 肥 満 は 発 病 ないし 悪 化 要 因 である また 職 業 活 習 慣 も きく 影 響 し ち 仕 事 を 余 儀 なくされる 職 業 に 多 く 発 症 する 主 に 下 腿 に じ その 多 くは 下 肢 静 脈 瘤 による 鬱 滞 によって じる 放 置 すると 難 治 性 潰 瘍 を 形 成 しうるため 鬱 滞 を 疑 えばその 原 因 について 精 査 し 治 療 するこ とが 重 要 である 問 診 診 察 のポイント [ID0002] 鬱 滞 性 膚 炎 では 下 腿 末 梢 側 の 約 1/3から 関 節 にかけて 浮 腫 浮 腫 性 硬 化 紫 斑 およ び 主 にヘモジデリン 沈 着 による 褐 ないし 紫 褐 の 素 沈 着 を じる [ID0601] 瘙 痒 から 掻 破 し 湿 疹 化 して 浸 出 液 を 伴 うこともある また ときに 潰 瘍 化 することもある [ID0601] 覚 症 状 として むくみ だるさ こむら 返 りなどを 訴 えることがある 原 因 の 多 くは 下 肢 静 脈 瘤 による 静 脈 鬱 滞 であり 鬱 滞 性 膚 炎 を 疑 えば 静 脈 瘤 の 有 無 につい ても 確 認 することが 重 要 である 鑑 別 すべき 疾 患 には 脂 乏 性 膚 炎 ([ID0602]) 強 症 ([ID0603]) 好 酸 球 性 筋 膜 炎 動 脈 性 潰 瘍 ([ID0604]) 接 触 膚 炎 外 傷 などがある 診 断 針 0: 想 起 [ID0010] 下 腿 末 梢 側 の 約 1/3から 関 節 にかけて 浮 腫 性 硬 化 紫 斑 素 沈 着 潰 瘍 をみたら 鬱 滞 性 膚 炎 を 念 頭 におくべきである 1: 診 断 [ID0011] 臨 床 像 から 診 断 は 容 易 なことが 多 いが 病 変 部 の 中 枢 側 に 静 脈 瘤 を 出 すと ほぼ 診 断 は 確 定 である [ID0605] 静 脈 瘤 のスクリーニングには ドプラ 聴 診 ([ID0621])が 有 である 脂 乏 性 膚 炎 好 酸 球 性 筋 膜 炎 や 強 症 動 脈 性 潰 瘍 薬 剤 による 接 触 膚 炎 外 傷 など を 除 外 する 2: 疾 患 の 除 外 [ID0012] 静 脈 鬱 滞 = 静 脈 圧 状 態 によって じる 膚 炎 であるため 静 脈 鬱 滞 を 認 めなければ 除 外 される 治 療 針 3: 原 因 疾 患 合 併 疾 患 [ID0022] 次 性 静 脈 瘤 : 鬱 滞 の 原 因 の8 割 を 占 める 臨 床 から 容 易 に 鑑 別 に 挙 がることが 多 い ドプラ 聴 診 器 により 逆 流 を 確 認 する 次 性 静 脈 瘤 の 除 外 が 必 要 次 性 静 脈 瘤 : 原 因 としては 深 部 静 脈 栓 症 (DVT) 妊 娠 盤 内 腫 瘍 動 静 脈 瘻 などが 挙 げられる DVT: 次 性 の 中 では 頻 度 が い 常 に 鑑 別 に 考 慮 する 下 肢 静 脈 エコーもしくは 下 肢 造 影 CTを 検 査 する 妊 娠 : 適 齢 期 の 性 であれば 常 に 考 慮 する 分 に 問 診 し 妊 娠 検 査 を う 盤 内 腫 瘍 :つねに 鑑 別 に 考 慮 する 腹 部 エコーもしくは 腹 部 CTを 実 施 する 動 静 脈 瘻 :まれであるが 鑑 別 に 考 慮 する 管 造 影 検 査 を う 4: 重 症 度 予 後 [ID0013] 鬱 滞 性 膚 炎 は 下 肢 静 脈 性 疾 患 に 続 発 することがほとんどであり 下 肢 静 脈 性 疾 患 の 分 類 には 2015/11/12 Page 6 of 27
1994 年 のAmerican Venous Forumで 採 択 されたCEAP 分 類 (2004 年 改 訂 )を いることが 般 的 である この 分 類 では 臨 床 徴 候 Cを0~6 病 因 Eをc p s n 解 剖 学 的 部 位 Aをs d p n 病 態 理 学 的 機 能 不 全 Pをr o nで 分 類 する([ID0606]) 鬱 滞 性 膚 炎 の 症 状 は 臨 床 徴 候 C4~6に 含 まれている 5: 治 療 [ID0014] 湿 疹 の 症 状 があるときには ステロイド 外 薬 を 使 する ち 仕 事 などしていれば 悪 化 要 因 であるので 可 能 な 限 り 状 況 を 改 善 するように 指 導 する 膚 炎 の 程 度 が 軽 度 なら 弾 性 包 帯 ([ID0623])もしくは 弾 性 ストッキング([ID0624])の 着 を 勧 める 潰 瘍 を 伴 う 場 合 や 静 脈 瘤 が 明 らかな 場 合 は 診 療 アルゴリズム([ID0701]) に 従 い 鬱 滞 の 原 因 検 索 と 治 療 を 進 める 6: 術 適 応 術 の 選 択 [ID0021] 鬱 滞 の 原 疾 患 として 静 脈 瘤 が つかった 場 合 術 ( 位 結 紮 術 もしくはストリッピング) を 考 慮 する その 適 応 については 本 膚 科 学 会 の 下 腿 潰 瘍 下 肢 静 脈 瘤 診 療 ガイドライン ([ID0701])に 従 う 7:フォローアップ 針 [ID0015] 鬱 滞 の 原 因 が 明 らかな 場 合 は その 治 療 を う 鬱 滞 の 原 因 が 不 明 あるいは 治 療 困 難 なときは ステロイド 外 と 圧 迫 療 法 を 継 続 しながら 1 3カ に1 回 フォローアップする その 後 は 症 状 に 合 わせて 適 宜 治 療 を 延 する 8: 難 治 症 例 の 治 療 [ID0019] 潰 瘍 化 し 外 薬 や 圧 迫 で 改 善 しない 症 例 に 対 しては 院 し 患 肢 の 挙 上 と 安 静 を 保 つ 鬱 滞 の 要 因 について 精 査 し その 治 療 を う 静 脈 の 逆 流 が つかれば アルゴリズム ([ID0701])に 従 い 圧 迫 療 法 術 療 法 などを 選 択 する 9: 治 療 の 中 [ID0016] 鬱 滞 の 原 因 治 療 ができない 場 合 は 悪 化 を 防 ぐために 外 薬 もしくは 圧 迫 療 法 の 維 持 継 続 が 望 ましい 原 疾 患 の 治 療 により 症 状 が 軽 快 すれば 治 療 を 中 して 経 過 観 察 してもよいが 再 発 が 多 いこ とを 伝 えておく 必 要 がある 10: 院 適 応 [ID0018] 鬱 滞 性 膚 炎 に 潰 瘍 や 疼 痛 を 伴 い 安 静 が 必 要 な 場 合 は 院 を 考 慮 する 11: 専 医 相 談 のタイミング [ID0017] 背 景 に 静 脈 瘤 などがある 場 合 は その 治 療 が 必 要 となる 鬱 滞 性 膚 炎 が 疑 われたときは 原 疾 患 の 検 索 と 治 療 を 含 めて 膚 科 専 医 への 受 診 を 促 す 達 の 極 意 コツ 12: 達 の 極 意 コツ [ID0020] 鬱 滞 を 疑 ったら 静 脈 瘤 が 近 くにないか 触 診 と 視 診 で 確 認 する さらにドプラ 聴 診 器 ([ID0621])で 逆 流 の 有 無 を 確 認 する イメージ [ID0601] 鬱 滞 性 膚 炎 a: 初 診 時 b: 初 診 から7 年 後 圧 迫 療 法 は 継 続 している 2015/11/12 Page 7 of 27
病 歴 :70 歳 代 男 性 下 腿 に じた 難 治 性 の 潰 瘍 を 主 訴 に 受 診 診 察 : 下 腿 下 半 分 の 素 沈 着 と 膚 硬 化 および 中 央 に 潰 瘍 形 成 をみとめる(a) 診 断 のためのテストとその 結 果 : ドプラエコーにて 下 腿 静 脈 の 逆 流 をみとめ 鬱 滞 性 膚 炎 と 診 断 治 療 : 静 脈 瘤 に 対 する 術 希 望 なく 弾 性 包 帯 による 圧 迫 療 法 を 継 続 した 転 帰 : 潰 瘍 は 次 第 に 縮 し 約 3 年 かけて 治 癒 した(b) [ID0602] 鑑 別 疾 患 : 脂 乏 性 膚 炎 病 歴 :70 歳 代 男 性 下 腿 の 痒 みを 主 訴 に 受 診 診 察 : 全 体 に 乾 燥 し 鱗 屑 と 掻 破 を 伴 う 治 療 : 保 湿 剤 を 塗 布 して 軽 快 した 2015/11/12 Page 8 of 27
[ID0603] 鑑 別 疾 患 : 強 症 病 歴 :80 歳 代 性 レイノー 症 状 を 主 訴 に 受 診 診 察 :レイノー 症 状 および 四 肢 の 膚 硬 化 指 先 端 の 喰 い 瘢 痕 をみとめた 診 断 のためのテストとその 結 果 : 抗 セントロメア 抗 体 陽 性 [ID0604] 鑑 別 疾 患 : 動 脈 性 の 膚 炎 病 歴 :60 歳 代 性 左 下 腿 外 側 の 熱 感 を 伴 う 発 と 素 沈 着 を 主 訴 に 受 診 診 察 : 左 下 腿 外 側 に 熱 感 を 伴 う 発 硬 結 素 沈 着 をみとめた 診 断 のためのテストとその 結 果 : 静 脈 エコーで 逆 流 を 検 出 できず 動 脈 エコーで 深 部 より 動 脈 の 流 を 認 めた 治 療 : 弾 性 ストッキングで 圧 迫 療 法 中 2015/11/12 Page 9 of 27
[ID0605] 鬱 滞 性 膚 炎 (a)と 静 脈 瘤 (b) 病 歴 :60 歳 代 男 性 診 察 : 両 側 下 腿 の 下 1/3に 素 沈 着 をみとめ その 中 枢 側 には 静 脈 瘤 をみとめる [ID0606] CEAP 分 類 下 肢 静 脈 性 疾 患 は 臨 床 分 類 病 因 分 類 解 剖 学 的 分 類 病 態 理 分 類 の4 項 において 表 のよ 2015/11/12 Page 10 of 27
うに 分 類 される 鬱 滞 性 膚 炎 の 症 状 は 臨 床 分 類 のC4 C6に 該 当 する 1: Results of the national pilot screening program for venous disease by the American Venous Forum. PMID 17210399 J Vasc Surg. 2007 Jan;45(1):142-148. doi: 10.1016/ アルゴリズム ページ 上 部 に 戻 る [ID0701] 鬱 滞 性 膚 炎 診 療 アルゴリズム 軽 症 のものは ステロイド 外 潰 瘍 を 伴 うものや 静 脈 瘤 を 伴 うものでは アルゴリズムに 従 い 圧 迫 療 法 や 術 療 法 を 検 討 する 鑑 別 疾 患 脂 乏 性 膚 炎 強 症 好 酸 球 性 筋 膜 炎 接 触 膚 炎 動 脈 性 潰 瘍 外 傷 ガイドライン 下 腿 潰 瘍 下 肢 静 脈 瘤 診 療 ガイドライン 会 誌 :121(12), 2431-2448, 2011 ページ 上 部 に 戻 る ページ 上 部 に 戻 る 症 例 検 索 [https://clinicalsup.jp/jpoc/searchexternal.aspx? 2015/11/12 Page 11 of 27
s=%e9%ac%b1%e6%bb%9e%e6%80%a7%e7%9a%ae%e8%86%9a%e7%82%8e 症 例 くん]での 検 索 ( 鬱 滞 性 膚 炎 ) ( 症 例 くん は 本 内 科 学 会 地 会 の 症 例 報 告 の 検 索 システムです 本 内 科 学 会 のID パ スワードにてアクセスしてください ) 最 終 更 新 : 2015 年 10 20 <<ページ 末 尾 :#actiondetails4.aspx?diseaseid=1448>> ページ 上 部 に 戻 る 1: Revision of the CEAP classification for chronic venous disorders: consensus statement. PMID 15622385 J Vasc Surg. 2004 Dec;40(6):1248-52. doi: 10.1016/j.jvs 2: 下 腿 潰 瘍 下 肢 静 脈 瘤 診 療 ガイドライン 会 誌 :121(12), 2431-2448, 2011 2015/11/12 Page 12 of 27
エビデンス 解 説 #1448 鬱 滞 性 膚 炎 藤 澤 章 弘 京 都 学 膚 命 科 学 講 座 ( 膚 科 学 分 野 ) 最 終 更 新 : 2015 年 10 20 <<ページ 末 尾 :#evidencedetails4.aspx?diseaseid=1448>> 2015/11/12 Page 13 of 27
画 像 覧 #1448 欄 記 述 法 作 図 にあたって 参 考 にした 献 さらに 詳 しく 知 るための 参 考 資 料 の 場 合 は と 区 別 するために 参 考 献 : とご 記 述 いただけましたら 幸 いです 画 像 表 記 についてご 了 承 のお 願 い 先 に 元 図 をご 提 供 いただき それを 元 に 弊 社 にてイラストを 描 き 起 こしている 場 合 は エルゼビア 作 成 のイラストとし て を 割 愛 させていただいている 場 合 があります その 点 ご 了 承 のほどお 願 いいたします 他 社 出 版 社 発 物 からの 転 載 は 額 の 場 合 や 許 諾 が 下 りない 場 合 は 掲 載 できない 場 合 がありますので ご 了 承 くだ さい のご 記 載 を 頂 いている 場 合 は 空 欄 で 結 構 です 1ガイドライン 編 者 名 編 : ガイドライン 名 策 定 年 度 年 版 p 掲 載 or 図 版 番 号 発 元 出 版 年 2 雑 誌 著 者 名 : 表 題. 雑 誌 名 発 年 ( 暦 ); 巻 ( 号 ): -. 例 1 郎 : 中 枢 神 経 の 構 造 的 特 徴. 脳 と 神 経 1998;45(7):12-15. 例 2 参 考 献 :Hauenstein EJ, Marvin RS, Snyder AL, et al.: Stress in parents of children with diabetes mellitus. Diabetes Care 1989; 12(1): 18-23. PMID: 2714163 3 単 本 著 者 名 : 表 題. 編 者 名. 書 名. 発 所 所 在 地 ( 本 の 出 版 社 の 場 合 は 不 要 ): 発 所, 発 年 ( 暦 ); 掲 載. 例 1 郎 : 脳 と 脊 髄 への 液 供 給. 吉 次 郎 編. 神 経 科 学.エルゼビア ジャパン, 2003;125. 例 2 参 考 献 :Kettenmann H, Ranson BR: Neuroglia. New York: Oxford University Press,1955; 154. 4その 他 学 先 よりご 提 供 等 明 記 してください 鬱 滞 性 膚 炎 藤 澤 章 弘 京 都 学 膚 命 科 学 講 座 ( 膚 科 学 分 野 ) [ID0601] 鬱 滞 性 膚 炎 a: 初 診 時 b: 初 診 から7 年 後 圧 迫 療 法 は 継 続 している 病 歴 :70 歳 代 男 性 下 腿 に じた 難 治 性 の 潰 瘍 を 主 訴 に 受 診 診 察 : 下 腿 下 半 分 の 素 沈 着 と 膚 硬 化 および 中 央 に 潰 瘍 形 成 をみとめる(a) 診 断 のためのテストとその 結 果 : ドプラエコーにて 下 腿 静 脈 の 逆 流 をみとめ 鬱 滞 性 膚 炎 と 診 断 治 療 : 静 脈 瘤 に 対 する 術 希 望 なく 弾 性 包 帯 による 圧 迫 療 法 を 継 続 した 転 帰 : 潰 瘍 は 次 第 に 縮 し 約 3 年 かけて 治 癒 した(b) のご 記 載 を 頂 いている 場 合 は 空 欄 で 結 構 です 2015/11/12 Page 14 of 27
著 者 提 供 [ID0602] 鑑 別 疾 患 : 脂 乏 性 膚 炎 病 歴 :70 歳 代 男 性 下 腿 の 痒 みを 主 訴 に 受 診 診 察 : 全 体 に 乾 燥 し 鱗 屑 と 掻 破 を 伴 う 治 療 : 保 湿 剤 を 塗 布 して 軽 快 した のご 記 載 を 頂 いている 場 合 は 空 欄 で 結 構 です 著 者 提 供 [ID0603] 鑑 別 疾 患 : 強 症 2015/11/12 Page 15 of 27
病 歴 :80 歳 代 性 レイノー 症 状 を 主 訴 に 受 診 診 察 :レイノー 症 状 および 四 肢 の 膚 硬 化 指 先 端 の 喰 い 瘢 痕 をみとめた 診 断 のためのテストとその 結 果 : 抗 セントロメア 抗 体 陽 性 のご 記 載 を 頂 いている 場 合 は 空 欄 で 結 構 です 著 者 提 供 [ID0604] 鑑 別 疾 患 : 動 脈 性 の 膚 炎 病 歴 :60 歳 代 性 左 下 腿 外 側 の 熱 感 を 伴 う 発 と 素 沈 着 を 主 訴 に 受 診 診 察 : 左 下 腿 外 側 に 熱 感 を 伴 う 発 硬 結 素 沈 着 をみとめた 診 断 のためのテストとその 結 果 : 静 脈 エコーで 逆 流 を 検 出 できず 動 脈 エコーで 深 部 より 動 脈 の 流 を 認 めた 治 療 : 弾 性 ストッキングで 圧 迫 療 法 中 2015/11/12 Page 16 of 27
のご 記 載 を 頂 いている 場 合 は 空 欄 で 結 構 です 著 者 提 供 [ID0605] 鬱 滞 性 膚 炎 (a)と 静 脈 瘤 (b) 病 歴 :60 歳 代 男 性 診 察 : 両 側 下 腿 の 下 1/3に 素 沈 着 をみとめ その 中 枢 側 には 静 脈 瘤 をみとめる のご 記 載 を 頂 いている 場 合 は 空 欄 で 結 構 です 著 者 提 供 [ID0606] CEAP 分 類 2015/11/12 Page 17 of 27
下 肢 静 脈 性 疾 患 は 臨 床 分 類 病 因 分 類 解 剖 学 的 分 類 病 態 理 分 類 の4 項 において 表 のよ うに 分 類 される 鬱 滞 性 膚 炎 の 症 状 は 臨 床 分 類 のC4 C6に 該 当 する 1: Results of the national pilot screening program for venous disease by the American Venous Forum. PMID 17210399 J Vasc Surg. 2007 Jan;45(1):142-148. doi: 10.1016/ のご 記 載 を 頂 いている 場 合 は 空 欄 で 結 構 です 著 者 提 供 [ID0621] ドプラ 聴 診 a:ドプラ 聴 診 器 b: 静 脈 の を 聞 いているところ 2015/11/12 Page 18 of 27
のご 記 載 を 頂 いている 場 合 は 空 欄 で 結 構 です 著 者 提 供 [ID0622] 位 結 紮 術 a: 伏 在 静 脈 をマーキング b: 伏 在 静 脈 の 腿 静 脈 への 流 部 を 同 定 し 結 紮 する のご 記 載 を 頂 いている 場 合 は 空 欄 で 結 構 です 著 者 提 供 [ID0623] 2015/11/12 Page 19 of 27
弾 性 包 帯 適 切 な 圧 で 末 梢 から 中 枢 に 向 けて 巻 いていく のご 記 載 を 頂 いている 場 合 は 空 欄 で 結 構 です 著 者 提 供 [ID0624] 弾 性 ストッキング 2015/11/12 Page 20 of 27
下 腿 までのタイプと 腿 までのタイプがある のご 記 載 を 頂 いている 場 合 は 空 欄 で 結 構 です 著 者 提 供 [ID0671] 鬱 滞 性 膚 炎 2015/11/12 Page 21 of 27
両 側 下 腿 の 鬱 滞 性 膚 炎 浮 腫 性 硬 化 と 褐 の 素 沈 着 を 認 め 潰 瘍 も じている のご 記 載 を 頂 いている 場 合 は 空 欄 で 結 構 です 著 者 提 供 [ID0672] 鬱 滞 性 膚 炎 2015/11/12 Page 22 of 27
両 側 下 腿 の 浮 腫 と 下 腿 下 半 分 に 素 沈 着 を 伴 っている のご 記 載 を 頂 いている 場 合 は 空 欄 で 結 構 です 著 者 提 供 [ID0673] 鬱 滞 性 膚 炎 2015/11/12 Page 23 of 27
下 腿 下 半 分 から にかけての 素 沈 着 掻 破 と 鱗 屑 を 伴 う のご 記 載 を 頂 いている 場 合 は 空 欄 で 結 構 です 著 者 提 供 [ID0701] 鬱 滞 性 膚 炎 診 療 アルゴリズム 2015/11/12 Page 24 of 27
軽 症 のものは ステロイド 外 潰 瘍 を 伴 うものや 静 脈 瘤 を 伴 うものでは アルゴリズムに 従 い 圧 迫 療 法 や 術 療 法 を 検 討 する のご 記 載 を 頂 いている 場 合 は 空 欄 で 結 構 です 著 者 提 供 最 終 更 新 : 2015 年 10 20 <<ページ 末 尾 :#ImageList4.aspx?DiseaseID=1448>> ページ 上 部 に 戻 る 2015/11/12 Page 25 of 27
うっ 滞 性 皮 膚 炎 うっ 滞 性 皮 膚 炎 は 下 肢 に 流 れる 血 液 の 循 環 が 長 年 滞 るために 引 き 起 こされる 皮 膚 炎 です 肥 満 の 人 や 立 ち 仕 事 を 続 けている 人 によく みられます 皮 膚 が 黒 っぽくなり やがて 皮 膚 が 萎 縮 し たり 皮 膚 潰 瘍 を 生 じたりしてきます 皮 膚 炎 に 対 する 治 療 とともに うっ 滞 を 改 善 させるために 弾 性 ストッキングや 弾 性 包 帯 で 下 肢 を 圧 迫 します うっ 滞 性 皮 膚 炎 の 原 因 でもっとも 多 いのは 静 脈 瘤 です 静 脈 瘤 は 手 術 が 可 能 なものと 不 可 能 なものがあります 手 術 ができなく ても 根 気 よく 圧 迫 を 続 けていくことで うっ 滞 症 状 の 改 善 が 期 待 できます 検 査 は ドプラ 聴 診 器 を 用 いて 静 脈 の 逆 流 があるかを 調 べます 逆 流 が 確 認 された 場 合 は さらに 超 音 波 検 査 を 行 い 深 部 静 脈 の 状 況 を 診 ます 肥 満 傾 向 のある 人 は 減 量 し 足 への 負 担 を 減 ら しましょう 座 るときや 寝 るときは できるだけ 足 を 高 くしま しょう 足 のむくみやだるさがとれないときは 皮 膚 科 を 受 診 しましょう 潰 瘍 ができて 治 りにくいときは 皮 膚 科 を 受 診 し ましょう 長 時 間 立 ち 続 けることや 過 度 な 運 動 は 避 けましょ う 2015/11/12 Page 26 of 27
執 筆 者 ご 紹 介 藤 澤 章 弘 京 都 学 膚 命 科 学 講 座 ( 膚 科 学 分 野 ) 執 筆 者 専 分 野 専 医 所 属 学 会 経 歴 治 療 アドバイス メッセージ 藤 澤 章 弘 膚 外 科 炎 症 性 疾 患 膚 科 般 本 膚 科 学 会 認 定 膚 科 専 医 本 膚 科 学 会 本 膚 外 科 学 会 褥 瘡 学 会 2001 年 京 都 学 医 学 部 卒 業 2008 年 京 都 学 学 院 博 課 程 を 修 了 その 後 天 理 よろづ 相 談 所 病 院 医 員 和 市 病 院 副 医 をへて 2011 年 より 京 都 学 膚 科 助 教 となる 鬱 滞 性 膚 炎 鬱 滞 性 潰 瘍 では 原 因 が 特 定 されない 場 合 軽 快 悪 化 を 繰 り 返 しながらフォローされているケース がよくあります 患 者 さんには 根 気 よく と 指 導 を 繰 り 返 していく 必 要 がありますが 医 師 はつねに 原 因 を 探 す 努 が 必 要 だとおもいます ご の 担 当 患 者 さんでもよくみれば 鬱 滞 性 膚 炎 を 持 っている は 結 構 いるとおもいます 是 みつけて 将 来 困 らないように 指 導 をお 願 いいたします 2015/11/12 Page 27 of 27