第8回全国市議会議長会研究フォーラムin旭川報告書



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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

企 画 課 企 画 部 満 了 2 55 総 務 部 企 画 室 設 置 認 可 学 部 佐 賀 大 学 附 属 図 書 館 医 学 分 館 設 置 申 請 書 企 画 室 企 画 調 査 係 2004/4/1 30 年 2005/4/1 2035/3/31 ファイル 事 務 室 企 画 部 企 画

異 議 申 立 人 が 主 張 する 異 議 申 立 ての 理 由 は 異 議 申 立 書 の 記 載 によると おおむね 次 のとおりである 1 処 分 庁 の 名 称 の 非 公 開 について 本 件 審 査 請 求 書 等 について 処 分 庁 を 非 公 開 とする 処 分 は 秋 田 県

●電力自由化推進法案

定款

公表表紙

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

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別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

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はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

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財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

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m07 北見工業大学 様式①

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 法 人 の 長 A 18,248 11,166 4, ,066 6,42

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3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

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2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

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も た ら そ う と す る 効 標 標 名 標 設 定 考 え 方 単 位 4 年 度 実 績 5 年 度 見 込 6 年 度 計 画 7 年 度 計 画 8 年 度 計 画 法 規 定 に 基 づく 選 挙 事 務 ため 標 というような は 困 難 である 事 業 実 施 妥 当 性 活 動

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Transcription:

第 8 回 全 国 市 議 会 議 長 会 研 究 フォーラム in 旭 川 報 告 書 貝 塚 市 議 会 議 長 田 畑 庄 司 殿 自 由 市 民 食 野 雅 由 田 中 学 池 尻 平 和 田 畑 庄 司 [ 開 催 概 要 ] 日 時 第 1 日 : 平 成 25 年 7 月 10 日 ( 水 )13:00 第 1 部 基 調 講 演 地 方 議 会 改 革 第 2 部 パネルディスカッション 住 民 自 治 の 実 現 と 地 方 議 会 への 期 待 第 3 部 意 見 交 換 会 第 2 日 : 平 成 25 年 7 月 11 日 ( 木 ) 9:00 第 4 部 課 題 討 議 政 務 活 動 費 を 考 える 第 5 部 視 察 会 場 旭 川 市 民 文 化 会 館 主 催 全 国 市 議 会 議 長 会 後 援 総 務 省 実 施 第 8 回 全 国 市 議 会 議 長 会 研 究 フォーラム 実 行 委 員 会 第 1 日 第 1 部 基 調 講 演 地 方 議 会 改 革 講 師 公 益 財 団 法 人 後 藤 安 田 記 念 東 京 都 市 研 究 所 理 事 長 西 尾 勝 氏 開 催 地 が 遠 隔 地 のため 前 日 夕 刻 空 路 旭 川 に 到 着 しました 翌 日 午 後 1 時 前 に 会 場 の 旭 川 市 民 文 化 会 館 に 到 着 し 第 1 日 目 に 臨 みました 先 ず 開 催 のセレモニーがあり 1 時 30 分 より 第 1 部 の 基 調 講 演 が 始 まりました 講 師 は 公 益 財 団 法 人 後 藤 安 田 記 念 東 京 都 市 研 究 所 理 事 長 の 西 尾 勝 氏 で テーマは 地 方 議 会 改 革 でありました 氏 は 現 在 各 地 で 進 んでいる 開 かれた 議 会 討 論 する 議 会 行 動 する 議 会 を 目 指 す 議 会 基 本 条 例 の 制 定 運 動 を 高 く 評 価 すると 言 われておりました 当 面 する 課 題 として 三 議 長 会 から 地 方 制 度 調 査 会 に 提 出 されている 改 革 要 望 事 項 は 果 たしてどうなるのか 依 然 として 結 着 のつかない 主 要 な 事 項 は 1 長 の 専 決 処 分 の 問 題 2 議 会 招 集 権 の 問 題 そして3 議 員 の 身 分 処 遇 の 問 題 の 3 点 である 長 の 専 決 処 分 の 対 象 には 大 きく 分 けて 1 財 産 の 処 分 契 約 の 締 結 訴 訟 の 提 起 和 解 等 々 もともと 長 の 執 行 権 に 属 する 事 件 と2 条 例 及 び 予 算 の 制 定 議 決 とい ったもともと 立 法 権 に 属 する 事 件 にまで 拡 げられているのは 議 会 の 立 法 権 の 不 当 な 侵 害 である 地 方 三 議 長 会 は 国 会 への 意 見 書 提 出 権 を 活 用 して 国 会 の 反 省 を 促 すべきである

その 中 身 は 地 方 自 治 体 に 関 連 する 議 案 は 2 月 中 に 議 決 し 執 行 するように 地 方 六 団 体 が 要 請 すべきであると 言 われておりました この 意 見 は 地 方 にとっては 3 月 議 会 の 予 算 委 員 会 等 に 間 に 合 うのが 理 想 であるが 現 実 とは 乖 離 していると 思 います 会 場 の 旭 川 市 民 文 化 会 館 前 で 記 念 撮 影 次 に 議 会 招 集 権 については 現 行 の 長 の 招 集 権 を 議 長 に 賦 与 せよという 主 張 はその 通 りである 側 面 と そうとは 言 い 切 れない 側 面 があると 言 われておりました 長 と 議 会 の 関 係 を 対 等 並 列 に 改 めるためにより 重 要 なことは 条 例 と 規 則 の 関 係 を 見 直 すことだと 思 っているが 議 会 がこの 点 をあまり 重 要 視 していないのは 不 思 議 であるといわれておりま した しかしながら 現 行 法 で 対 応 するのが 議 会 人 であってこのような 制 度 についての 問 題 は 学 者 の 理 論 であり 我 々は 与 えられた 権 利 の 中 で 対 応 しているし これからも 様 々な 手 法 を 持 って 対 応 できるものと 思 います 次 に 議 員 の 身 分 処 遇 については 議 員 の 顔 ぶれは 各 界 各 層 の 住 民 を 均 等 に 代 表 して いない 議 会 の 議 員 構 成 の 歪 みを 正 すには 運 営 方 針 の 見 直 しと 広 い 意 味 での 選 挙 制 度 の 見 直 しを 進 め 差 し 当 たって 前 者 の 見 直 しを 進 めるべきであると 唱 えられていました し かし 我 々は 立 候 補 に 対 しては 誰 でも 自 由 にできるものであり この 部 分 に 制 限 を 加 え るのは 憲 法 にも 関 わる 大 きな 問 題 であると 思 います 議 員 の 資 質 は 往 々にして 住 民 の 資 質 と 比 例 するものと 言 われますがまさにその 通 りであると 思 います

基 調 講 演 の 西 尾 勝 氏 最 後 に 西 尾 氏 は 議 会 活 動 の 個 別 利 益 の 仲 介 斡 旋 活 動 からの 脱 却 を 論 じておられまし たが 選 挙 学 と 政 治 学 との 違 いのジレンマが 大 きく 実 在 すると 考 えます 総 じて 西 尾 氏 の 意 見 は 研 究 はされているものの 現 実 的 には 時 間 のかかる 机 上 の 空 論 ではないかと 感 じました 第 2 部 パネルディスッカッション 住 民 自 治 の 実 現 と 地 方 議 会 への 期 待 コーディネーター 宮 脇 淳 氏 北 海 道 大 学 公 共 政 策 大 学 院 教 授 パネリスト 片 木 淳 氏 早 稲 田 大 学 公 共 経 営 大 学 院 教 授 大 山 玲 子 氏 駒 澤 大 学 法 学 部 教 授 人 羅 格 氏 毎 日 新 聞 論 説 委 員 三 井 幸 雄 氏 旭 川 市 議 会 議 長 先 ず 始 めに コーディネーターである 宮 脇 淳 氏 から 住 民 自 治 と 議 会 改 革 についての 提 議 がありました その 中 身 は 政 策 をめぐる 情 報 共 有 住 民 参 加 の 充 実 が 進 む 中 で 住 民 自 治 の 実 現 に 向 けた 議 会 における 議 論 の 在 り 方 が 問 われている そこでは 批 判 主 張 問 題 定 義 ではなく 地 域 と 共 に 新 たな 政 策 を 生 み 出 していく 力 が 求 められている 条 例 制 定 権 の 拡 大 等 地 方 分 権 改 革 の 流 れにより 徐 々に 自 治 立 法 権 の 充 実 が 図 られてきている 政 治 議 会 の 役 割 として 地 域 の 民 主 主 義 を 育 てることを 再 認 識 し 与 えられる 民 主 主 義 では なく 育 てる 民 主 主 義 の 場 となるのが 議 会 であると 力 説 されました 次 に 住 民 自 治 と 議 会 改 革 について 日 本 の 地 方 自 治 体 は 大 統 領 制 を 採 用 しており 首 長 も 議 員 も 直 接 選 挙 によって 選 ばれ 住 民 の 民 意 を 反 映 しているが 従 来 の 議 会 は 行 政 か らの 政 策 を 追 認 することを 基 本 機 能 としてきたため 行 政 中 心 の 議 論 を 優 先 させたところ があり 議 会 での 政 策 議 論 を 形 骸 化 させることになった このことについて 地 方 議 会 は 改 革 が 必 要 であるといわれていました また 資 質 の 向 上 に 努 力 し 地 方 議 会 の 立 法 機 能 の 充 実 を 高 めることが 最 終 目 標 ではないかと 言 われておられました

次 に 公 共 政 策 とは 何 かという 問 題 を 提 議 され 議 会 で 議 論 する 公 共 政 策 は 先 ず 政 策 の 定 義 づけは 極 めて 多 彩 でいろいろな 提 議 があるがその 政 策 には 理 想 が 存 在 することが 条 件 である 価 値 観 の 違 う 様 々な 意 見 を 政 策 議 論 を 通 じて 協 力 関 係 を 形 成 するのが 議 会 の 大 きな 役 割 であると 論 じられていました まさに 同 感 であります しかし その 一 方 で 構 造 的 対 立 もあり それが 深 刻 化 することも 懸 念 されます それは 対 立 している 当 事 者 にと って 共 通 して 見 てみたいと 願 う 理 想 的 な 構 図 を 議 会 が 提 示 することでその 実 現 に 向 けて 協 力 する 流 れに 導 く 方 法 と 言 えます しかしながら 現 実 は 中 々 難 しいと 思 います この 提 議 の 結 びに 世 論 と 輿 論 の 解 説 をされ 政 策 を 最 終 的 に 決 定 するのは 議 会 を 通 じた 民 主 主 義 による 政 治 であると 言 われておりました 次 に パネリストの 方 々から 順 次 提 言 がありました 先 ず 片 木 淳 氏 から 地 方 議 会 の 議 会 改 革 についての 提 言 があり その 中 で 早 稲 田 大 学 マニフェスト 研 究 所 の 作 成 した 議 会 改 革 度 のランキング( 情 報 公 開 住 民 参 加 機 能 強 化 の3つの 算 定 基 準 を 元 に 算 出 )を 解 説 された 後 ドイツの 地 方 自 治 制 度 を 例 に 挙 げ 改 革 を 唱 えておられました しかし ド イツの 例 は 日 本 の 持 っている 様 々な 環 境 とは 違 うため 片 木 氏 の 持 論 には 沿 うことにはい ささか 疑 問 の 生 じるものであると 感 じます 続 いて 大 山 礼 子 氏 の 提 言 がありました 大 山 氏 は 地 方 議 会 を 取 り 巻 く 現 状 を 分 析 し 今 地 方 議 会 に 足 りないものはどんなものか 言 われておりました その 中 で 情 報 発 信 の 部 分 でホームページや 会 議 録 ではないものが 大 いに 必 要 であると 言 われておることには ま さに 同 感 でありました 最 後 に 住 民 代 表 機 関 としての 議 会 の 責 務 と 将 来 について 代 表 力 立 法 力 住 民 力 をいかに 向 上 させるかが 今 後 の 大 きな 課 題 であるとのことでした パネラーの 大 山 玲 子 氏

続 いて 人 羅 格 氏 の 提 言 がありました 人 羅 氏 の 提 言 は 新 聞 というメディアから 見 た 独 自 の 観 点 から 残 念 な 議 会 状 況 の 変 化 議 会 の 権 限 の 再 認 識 住 民 とのコミュニュ ケーションの 方 法 地 方 分 権 には 地 方 議 会 の 奮 起 が 必 要 ネット 選 挙 と 地 方 議 員 というテ ーマで 持 論 を 述 べられました その 中 で 最 も 我 々が 注 目 したのは 冒 頭 に 言 われた 残 念 な 地 方 議 会 でありました 我 々の 活 動 そのものが 正 当 に 評 価 されていないことが 事 実 とし て 感 じるので 本 当 に 残 念 であることを 痛 感 しました 最 後 に 三 井 議 長 の 旭 川 市 議 会 における 議 会 改 革 の 実 践 例 の 発 表 がありました 旭 川 市 は 北 海 道 第 2 の 人 口 を 有 する 市 で 議 員 定 数 削 減 海 外 視 察 の 凍 結 費 用 弁 償 ( 参 会 日 額 )の 廃 止 議 会 基 本 条 例 の 制 定 市 民 との 意 見 交 換 会 の 実 施 などの 取 組 みが 報 告 され ました 貝 塚 市 においても 議 会 改 革 は 進 んでおり 参 考 にあまりなりませんでした この パネルディスカッションにおいて 総 じて 議 会 基 本 条 例 の 制 定 を 重 視 する 提 言 が 多 くありましたが 我 々は 絵 に 描 いた 餅 よりも 中 身 をいかに 充 実 するかが 重 要 と 考 えます 格 好 だけの 議 会 基 本 条 例 を 制 定 しても その 中 身 の 実 行 が 大 切 であると 思 います 質 疑 応 答 の 後 パネルディスカッションが 終 了 し 次 期 開 催 地 である 岡 山 市 議 会 議 長 の 挨 拶 があ りました その 後 会 場 を 旭 川 グランドホテルに 移 動 し 第 3 部 の 意 見 交 換 会 がありまし た これを 持 って 第 1 日 の 予 定 は 終 了 しました 第 2 日 第 3 部 課 題 討 議 政 務 活 動 費 を 考 える コーディネーター 江 藤 俊 昭 氏 山 梨 学 院 大 学 法 学 部 教 授 報 告 者 斉 藤 佐 知 子 氏 函 館 市 議 会 副 議 長 江 原 和 明 氏 宝 塚 市 議 会 前 議 長 鈴 木 弘 氏 熊 本 市 議 会 副 議 長 コメンテーター 橋 本 勇 氏 弁 護 士 先 ず 初 めに コーディネーターの 江 藤 俊 昭 氏 から 議 会 力 をアップさせる 政 務 活 動 費 に するための 論 点 について 提 議 がありました その 中 で 政 務 調 査 費 から 政 務 活 動 費 に 変 わっ てどのように 議 会 活 動 が 変 わっていくのかを 述 べられました しかし 貝 塚 市 においては 額 も 少 ないことから 陳 情 活 動 ができるようになったくらいで 今 までの 政 務 調 査 費 と 変 わっ ていないのが 現 状 であります 政 令 指 定 都 市 を 含 む 人 口 の 多 い 市 ではかなりの 留 意 点 があ ると 思 われますが 我 々にとっては 変 わりがありません われわれも 一 定 の 勉 強 をしてい るので そのあたりの 情 報 は 持 ち 合 わせていました 次 に 斉 藤 副 議 長 から 函 館 市 の 議 会 活 動 に 対 する 市 民 理 解 と 説 明 責 任 というテーマで 報 告 がありました 函 館 市 においては 平 成 13 年 度 と 16 年 度 の 政 務 調 査 費 において 裁 判 があり 争 点 は 会 派 性 の 要 件 と 自 主 的 自 立 的 裁 量 権 であったそうです その 後 議 員 の 説 明 責 任 をいかに 果 たしていくかを 議 論 しホームページで 全 面 公 開 することになったそうで

す 貝 塚 においては 既 に 公 開 しており 議 員 自 ら 作 成 する 報 告 書 もホームページに 公 開 しているので 進 んでいると 感 じました 課 題 討 議 のコーディネーター 江 藤 俊 昭 氏 続 いて 江 原 前 議 長 から 宝 塚 市 の 政 務 活 動 費 の 支 出 における 透 明 性 の 確 保 と 説 明 責 任 と いうテーマで 報 告 がありました その 中 身 の 注 目 点 は 市 民 オンブズマン 見 張 り 番 宝 塚 という 団 体 があって 平 成 19 年 に 1 件 22 年 に 2 件 の 住 民 監 査 請 求 がなされ 一 応 違 法 性 はないとされたものの 一 部 目 的 外 使 用 の 部 分 返 還 命 令 がなされたそうです そこで 市 民 オンブズマンと 定 期 的 に 意 見 交 換 をし 意 見 要 望 をいただいているとのことです また 政 務 活 動 費 の 交 付 に 関 する 条 例 に 向 けて 議 会 改 革 検 討 会 で 議 論 を 重 ねておられるとの 報 告 を 発 表 されていました 宝 塚 市 は 貝 塚 市 と 同 じ 近 畿 圏 でありながら 人 口 も23 万 人 弱 で 政 務 活 動 費 は 月 額 8 万 円 と 多 く 参 考 にはあまりならないものの 考 え 方 の 方 向 性 は 共 通 するところがあると 感 じました 次 に 鈴 木 副 議 長 から 熊 本 市 議 会 での 政 務 活 動 費 の 経 緯 と 特 徴 についての 報 告 がありま した 熊 本 市 は 政 令 指 定 都 市 に 昇 格 した 大 都 市 なので 報 告 の 内 容 は 貝 塚 市 のそれと は 比 較 になりません しかし 検 討 会 の 中 で 公 認 会 計 士 会 の 報 告 書 を 決 められ 厳 格 にされ ています ただ 月 額 20 万 円 という 高 額 な 政 務 活 動 費 は 貝 塚 市 とは 次 元 の 違 うものと 思 います 以 上 が 政 務 活 動 費 に 関 する 報 告 でありました 続 いて コメンテーターの 橋 本 氏 から これまでの 報 告 に 対 しての 自 身 のコメントを 付 けられました 弁 護 士 という 立 場 から 政 務 活 動 費 は 充 当 可 能 経 費 の 範 囲 を 条 例 で 定 める

ことになっていますので その 議 決 責 任 は 大 きなものになると 論 じられていました 政 務 活 動 費 の 高 額 な 議 会 は まさにその 責 任 を 充 分 に 果 たす 義 務 があると 思 いました 最 後 に 質 疑 応 答 があり 課 題 討 議 は 終 了 しました その 後 昼 食 をはさみ 第 5 部 の 全 国 市 議 会 議 長 会 研 究 フォーラム 実 行 委 員 会 主 催 の 視 察 に2 名 ずつに 分 かれ 参 加 しました 田 中 池 尻 両 名 はDコースの 生 活 を 支 える 現 代 技 術 に 参 加 旭 川 市 博 物 館 見 学 ~ 旭 川 市 科 学 館 サイバル 見 学 ~ 北 海 道 立 研 究 機 構 建 築 研 究 本 部 北 方 建 築 総 合 研 究 所 見 学 食 野 田 畑 は G コースの 日 本 海 オロロンライン 産 業 のいま に 参 加 旧 留 萌 佐 賀 家 漁 場 見 学 ( 留 萌 市 教 育 委 員 会 からの 説 明 を 受 ける)~ 増 毛 町 国 稀 酒 造 港 市 場 等 見 学 ~ 留 萌 観 光 協 会 海 のふるさと 館 ( 留 萌 泊 ) 石 屋 製 菓 見 学 ~ 大 倉 山 ジャンプ 台 &ウィンタースポーツミュージアム 見 学 以 上 報 告 といたします