財 務 局 の 地 域 経 済 社 会 への 貢 献 2 北 陸 地 域 連 携 プラットフォーム の 設 置 金 沢 市 では 北 陸 経 済 連 合 会 日 本 政 策 投 資 銀 行 北 陸 支 店 などの 協 力 を 得 て 北 陸 財 務 局 の 呼 び 掛 けで 北 陸 地 域 連 携



Similar documents
災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

学校安全の推進に関する計画の取組事例

< EE597768E968BC688EA97972D372E786477>

●幼児教育振興法案

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

公表表紙

●電力自由化推進法案

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

m07 北見工業大学 様式①

Taro-01 議案概要.jtd

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

16 日本学生支援機構

< F2D819A8B638E968E9197BF82528E968BC68C7689E68F C>

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

Microsoft Word 行革PF法案-0概要

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

Microsoft PowerPoint - 経営事項審査.ppt

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

文化政策情報システムの運用等

定款

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

<4D F736F F F696E74202D208CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A CC8A AE98EBA8DEC90AC816A2E707074>

資 料 年 オリンピック パラリンピック 東 京 大 会 における ホストシティ タウン 構 想 (イメージ) 1. 趣 旨 経 済 財 政 運 営 と 改 革 の 基 本 方 針 2014( 平 成 26 年 6 月 24 日 閣 議 決 定 )を 踏 まえ 2020 年 オリン

スライド 1

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め


平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

Microsoft Word - 目次.doc

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

                         庁議案件No

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等


<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

18 国立高等専門学校機構

3 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 概 要 (1) 価 格 カルテル 山 形 県 の 庄 内 地 区 に 所 在 する5 農 協 が, 特 定 主 食 用 米 の 販 売 手 数 料 について, 平 成 23 年 1 月 13 日 に 山 形 県 酒 田 市 所 在 の 全 国 農 業 協

<81696D373188A E58A77816A E93788D9191E5834B C8EAE82502E786C73>

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

スライド 1

Microsoft Word - 奨学金相談Q&A.rtf

類 ( 番 号 を 記 載 ) 施 設 名 事 所 名 所 在 事 開 始 年 月 日 事 規 模 ( 定 員 ) 公 益 事 必 要 な 者 に 対 し 相 談 情 報 提 供 助 言 行 政 や 福 祉 保 健 医 療 サービス 事 者 等 との 連 絡 調 整 を 行 う 等 の 事 必 要

Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 doc

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

03《G》資料1-2当初予算【H28】280207

PowerPoint プレゼンテーション

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

新 行 財 政 改 革 推 進 大 綱 実 施 計 画 個 票 取 組 施 策 国 や 研 究 機 関 への 派 遣 研 修 による 資 質 向 上 の 推 進 鳥 インフルエンザ 等 新 たな 感 染 症 等 に 対 する 検 査 技 術 の 習 得 など 職 員 の 専 門

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

別 添 1 女 性 国 家 公 務 員 の 登 用 状 況 資 料 1 指 定 職 に 占 める 女 性 の 割 合 は3.0%( 平 成 27 年 11 月 1 日 現 在 ) ( 前 年 9 月 1 日 現 在 から0.2ポイント 増 ) 本 省 課 室 長 相 当 職 以 上 に 占 める 女


Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

平成19年度 主な組織改正と人事配置について

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

平 成 22 年 12 月 第 5 回 定 例 会 (11 月 26 日 招 集 ) 会 期 日 程 表

<4D F736F F D F5A91EE8BC F368C8E3393FA8DC48D F C8E323893FA916493C B95AA8D CE3816A>

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

07_住宅バウチャー(家賃補助)制度の表紙.doc

<947A957A8E9197BF C E786C73>

4 松 山 市 暴 力 団 排 除 条 の 一 部 風 俗 営 業 等 の 規 制 及 び 業 務 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 等 の 改 正 に 伴 い, 公 共 工 事 から 排 除 する 対 象 者 の 拡 大 等 を 図 るものです 第 30 号 H H28.1

Taro-条文.jtd

人事行政の運営状況の報告について

<4D F736F F D B8E968BC695E58F CA A2E646F63>

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

一般競争入札について

02【発出】280328福島県警察職員男女共同参画推進行動計画(公表版)

弁護士報酬規定(抜粋)

類 ( 番 号 を 記 載 ) 施 設 名 事 所 名 所 在 事 開 始 年 月 日 事 規 模 ( 定 員 ) 公 益 事 1 必 要 な 者 に 対 し 相 談 情 報 提 供 助 言 行 政 や 福 祉 保 健 医 療 サービス 事 者 等 との 連 絡 調 整 を 行 う 等 の 事 必

容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

資料6 国の行政機関等における法曹有資格者の採用状況についての調査結果報告(平成27年10月実施分)(法務省提出資料)

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

<4D F736F F D20365F335F8FF08C8F90DD92E FC92F994C5382D32816A>

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

は し が き

Transcription:

財 務 局 の 地 域 経 済 社 会 への 貢 献 大 臣 官 房 地 方 課 長 保 井 俊 之 財 務 局 の 機 能 強 化 プロジェクトチーム *1 1.はじめに 財 務 局 は 地 域 における 財 務 省 の 総 合 出 先 機 関 として また 金 融 庁 からの 法 令 に 基 づく 事 務 委 任 を 受 けて 財 政 国 有 財 産 金 融 等 に 関 する 施 策 を 実 施 しています さらに 財 務 省 及 び 金 融 庁 の 施 策 を 地 域 に 広 報 するとともに 地 域 の 意 見 要 望 や 地 域 経 済 の 実 態 を 財 務 省 及 び 金 融 庁 に 的 確 かつ 迅 速 に 伝 達 し 効 果 的 な 施 策 の 形 成 に 寄 与 し ています また 地 域 の 特 性 を 踏 まえた 施 策 の 実 施 を 通 じて 地 域 貢 献 に 努 めています *2 このように 財 務 局 とその 職 員 の 使 命 は 施 策 の 実 施 施 策 の 地 域 への 広 報 地 域 の 意 見 要 望 や 地 域 経 済 の 実 態 の 伝 達 そしてこれらを 通 じた 地 域 貢 献 により 国 民 生 活 の 安 定 向 上 と 我 が 国 経 済 の 発 展 に 貢 献 することにあります 財 務 省 の 総 合 出 先 機 関 として 広 汎 な 機 能 を 持 つ 財 務 局 が その 機 能 をより 良 く 発 揮 し 地 域 経 済 社 会 によ り 貢 献 していこう こうした 考 えの 下 大 臣 官 房 地 方 課 と 財 務 局 が 協 力 して 財 務 局 の 機 能 強 化 を 進 めています 本 稿 では 今 事 務 年 度 における 財 務 局 の 機 能 強 化 の 取 組 を 説 明 するとともに 各 財 務 局 の 地 域 経 済 社 会 への 貢 献 事 例 を 紹 介 します 2. 財 務 局 の 機 能 強 化 に 向 けた 取 組 (1) 財 務 局 が 結 節 点 (ハブ)となるプ ラットフォームの 構 築 1 基 本 的 な 考 え 方 財 務 局 の 実 施 広 報 伝 達 並 びに 地 域 貢 献 という 機 能 は 各 地 域 での 中 長 期 的 な 視 野 に 立 った 不 断 の 関 係 構 築 があってこそ 効 果 的 に 果 た され 得 ます 財 務 局 の 機 能 強 化 も 中 長 期 を 見 据 え 継 続 的 組 織 的 に 進 めていくことが 重 要 であり 今 事 務 年 度 は 各 財 務 局 において こ れまでの 既 存 のネットワークを 発 展 させ 地 域 の 関 係 者 が 自 発 的 積 極 的 に 参 加 する 恒 常 的 な 双 方 向 の 意 見 交 換 の 場 (プラットフォーム)を 作 ることに 重 点 を 置 き 種 々の 取 組 を 進 めまし た 各 財 務 局 の 取 組 のうち 革 新 的 かつ 特 色 あ る 事 例 を 以 下 に 紹 介 します *1) 大 臣 官 房 地 方 課 では 財 務 局 の 機 能 強 化 を 推 進 するためのプロジェクトチームを 作 り メンバー 各 々の 担 当 分 野 を 通 じ 財 務 局 が 地 域 経 済 社 会 に 貢 献 するための 取 組 を 推 進 しています プロジェクトチームのメンバーは 次 のとおりです 青 木 均 折 居 光 博 川 路 智 児 玉 光 載 坂 巻 綴 佐 藤 牧 夫 清 水 健 一 清 水 雅 之 杉 田 直 幸 髙 橋 智 武 石 孝 文 田 村 嘉 啓 西 村 則 人 松 田 幸 造 *2) 財 務 局 の 業 務 は 9つの 財 務 局 ( 北 海 道 東 北 関 東 北 陸 東 海 近 畿 中 国 四 国 九 州 )と 福 岡 財 務 支 局 並 びに 内 閣 府 沖 縄 総 合 事 務 局 財 務 部 からなる11のブロック 単 位 で 行 っており 財 務 ( 支 ) 局 と 沖 縄 総 合 事 務 局 財 務 部 の 下 には 全 都 道 府 県 を 網 羅 する 形 で 40の 財 務 事 務 所 と15の 出 張 所 があります 本 稿 ではこれらの 官 署 をまとめて 財 務 局 または 財 務 局 財 務 事 務 所 と 呼 びます 財 務 局 の 使 命 役 割 機 能 に 関 しては 平 成 25 年 1 月 発 行 の 本 誌 第 48 巻 第 10 号 の24~35ページで 詳 細 にご 紹 介 しています

財 務 局 の 地 域 経 済 社 会 への 貢 献 2 北 陸 地 域 連 携 プラットフォーム の 設 置 金 沢 市 では 北 陸 経 済 連 合 会 日 本 政 策 投 資 銀 行 北 陸 支 店 などの 協 力 を 得 て 北 陸 財 務 局 の 呼 び 掛 けで 北 陸 地 域 連 携 プラットフォーム が 設 置 されました このプラットフォームは 日 頃 より 意 識 認 識 されてはいても 未 だ 課 題 として 形 をなしていないもの 議 論 しにくいも のなどで 北 陸 地 域 にとって 重 要 と 思 われる 事 柄 などについて 地 域 の 各 界 各 層 の 有 識 者 の 方 々 に 御 意 見 や 御 議 論 をいただき 現 状 や 課 題 の 明 確 化 と それへの 対 応 などについて 広 く 地 域 の 方 々と 共 有 連 携 していく 場 です 本 年 1 月 4 月 6 月 と 四 半 期 毎 に 会 合 を 開 催 し 先 ずは 人 口 減 少 少 子 高 齢 化 をテー マに 意 見 交 換 を 重 ねました 現 状 北 陸 地 域 の 人 口 減 少 少 子 高 齢 化 は 全 国 に 先 行 して 進 んでいます そしてそこから 発 生 する 諸 課 題 に は 先 頭 に 立 って 考 え 対 応 する 必 要 があるとの 認 識 の 下 北 陸 地 域 に 根 ざす 伝 統 や 文 化 世 界 的 に 評 価 されている ものづくり 力 など 地 域 の 豊 かな 潜 在 力 を 活 かし 幸 せを 実 感 でき る 地 域 コミュニティー 形 成 への 道 筋 を 醸 成 さ せていく その 手 掛 かりの 場 として 北 陸 地 域 の 住 民 の 方 々が 幸 せを 実 感 できる 地 域 の 未 来 を 積 極 的 に 選 択 していく そして 未 来 に 向 か って 自 ら 働 きかけていく そうした 連 鎖 とそれ ぞれの 地 域 における 議 論 の 広 がりを このプラ ットフォームが 生 むことが 期 待 されています 3 九 州 の 未 来 力 2030 の 発 足 福 岡 市 では 昨 年 12 月 福 岡 財 務 支 局 が 中 心 北 陸 地 域 連 携 プラットフォーム での 意 見 交 換 となり 九 州 の 未 来 力 2030 が 発 足 しました このプラットフォームは 九 州 の 未 来 をどう 構 想 するかについて 平 素 から 問 題 意 識 を 持 ち 活 動 されている 産 学 金 官 の 有 識 者 が 自 発 的 かつ 継 続 的 に 参 画 するものです 九 州 の 未 来 力 2030 では メンバー 相 互 の 問 題 意 識 や 意 見 情 報 を 交 差 させ 化 学 反 応 を 起 こすことによっ て メンバー 各 位 の 構 想 力 を 更 に 高 め 平 素 の 活 動 の 中 で 役 立 てるとともに 積 極 的 な 情 報 発 信 を 通 じて 九 州 の 未 来 力 を 高 めることをコンセ プトにしています 年 4 回 程 度 開 催 することとしており これま でにアジアと 九 州 の 構 造 変 化 九 州 農 業 の6 次 産 業 化 東 九 州 自 動 車 道 の 開 通 と 九 州 経 済 をテ ーマに 活 発 な 意 見 交 換 を 行 いました また 会 合 のたびに 議 事 概 要 や 座 長 提 言 を 公 表 していま す 九 州 の 未 来 力 2030 での 意 見 交 換 (2) 地 域 経 済 活 性 化 に 向 けた 取 組 1 基 本 的 な 考 え 方 財 務 局 は 政 府 が 昨 年 6 月 に 閣 議 決 定 した 日 本 再 興 戦 略 に 盛 り 込 まれている 各 種 施 策 の 地 方 での 活 用 促 進 を 図 る 結 節 点 (ハブ)となり 地 域 経 済 の 発 展 に 貢 献 することを 目 指 した 取 組 を 進 めています 今 事 務 年 度 は 特 に 政 府 施 策 の 広 報 や 政 府 系 金 融 機 関 の 地 方 支 店 等 を 含 む 地 域 金 融 機 関 企 業 大 学 等 の 相 互 交 流 を 促 す こと 等 を 通 じ 既 存 の 経 営 資 源 の 活 用 組 合 せ から 新 たなビジネスを 形 成 する 取 組 (オープン イノベーション)を 加 速 させるための 支 援 を 強 化 しました

2 地 域 でのオープンイノベーションを 支 援 する 取 組 日 本 経 済 の 課 題 は 製 品 (ものづくり)そのも のから 製 品 を 用 いた 仕 組 みを 提 供 すること (ことづくり)に 移 行 しており 技 術 の 高 度 化 複 合 化 もあり 1 社 の 技 術 領 域 だけでは 完 結 し ない 領 域 が 拡 大 していると 言 われています *3 価 値 創 造 につながる 連 携 促 進 に 向 けた 構 想 力 を 強 化 し その 構 想 をビジネスとして 実 践 実 現 する 場 の 構 築 を 促 進 する 観 点 から 日 本 政 策 投 資 銀 行 が 大 手 町 にイノベーション ハ ブ(iHub)を 立 ち 上 げ オープンイノベーショ ンを 支 援 しています 財 務 局 では こうした 動 きと 全 国 津 々 浦 々で 連 携 するため 日 本 政 策 投 資 銀 行 と 協 力 し 広 島 浜 松 大 阪 など 各 地 で 民 間 事 業 者 等 の 方 々 が 参 加 するワークショップ( 地 域 版 ihub)を 開 催 する 支 援 をしています た 国 の 出 先 機 関 等 の 協 力 を 得 て 経 済 政 策 や 防 災 対 策 など 各 省 の 各 種 補 助 制 度 のうち 地 方 公 共 団 体 と 地 域 金 融 機 関 の 双 方 が 連 携 して 活 用 できるものに 絞 ってワンストップで 紹 介 すると いう 全 国 初 の 取 組 です 高 松 市 での 補 助 制 度 等 合 同 説 明 会 での 質 疑 応 答 浜 松 ihubでの 参 加 者 による 寸 劇 の 一 コマ 3 国 の 補 助 制 度 等 合 同 説 明 会 の 開 催 高 松 市 では 本 年 4 月 四 国 4 県 の 地 方 公 共 団 体 地 域 金 融 機 関 商 工 関 係 者 を 対 象 に 総 務 省 国 土 交 通 省 農 林 水 産 省 経 済 産 業 省 所 管 の 補 助 制 度 等 の 合 同 説 明 会 が 開 催 されまし た この 合 同 説 明 会 は 四 国 経 済 の 活 性 化 に 貢 献 するため 地 方 公 共 団 体 と 地 域 金 融 機 関 をつな ぐ 橋 渡 し 役 をすべく 四 国 財 務 局 が 企 画 しまし 4 経 済 連 携 協 定 の 利 用 支 援 セミナーの 開 催 経 済 連 携 協 定 (EA)とは 幅 広 い 経 済 関 係 の 強 化 を 目 指 して 貿 易 や 投 資 の 自 由 化 を 進 め る 協 定 です このEAの 重 要 な 要 素 として 関 税 の 削 減 撤 廃 があり EA 締 結 国 との 間 の 貿 易 取 引 については 通 常 より 低 い 関 税 率 (EA 関 税 率 )の 適 用 が 認 められます 現 在 我 が 国 はAEAN 諸 国 を 中 心 とした13 の 国 地 域 との 間 でEAを 締 結 しています また 環 太 平 洋 パートナーシップ() 東 アジア 地 域 包 括 的 経 済 連 携 (RCE) 日 EU EA 等 の 数 多 くのEA 交 渉 に 同 時 並 行 的 に 取 り 組 んでいる ところであり 今 後 これらの 協 定 が 発 効 すれば EA 税 率 の 適 用 対 象 となる 貿 易 取 引 は 大 きく 増 加 することが 見 込 まれています その 一 方 中 小 企 業 のEA 利 用 率 は 低 く その 主 な 要 因 とし てEA 制 度 や 手 続 きに 関 する 情 報 が 不 足 してい ることが 挙 げられています *4 このため 各 財 務 局 では 昨 年 7 月 から 本 年 5 月 にかけ 税 関 と 協 力 しつつ 我 が 国 のEAの 概 要 EAを 利 用 するために 必 要 な 原 産 地 規 則 *3) 日 本 政 策 投 資 銀 行 競 争 力 強 化 に 関 する 研 究 会 中 間 報 告 ( 平 成 25 年 1 月 11 日 公 表 )などによる *4) JER 世 界 貿 易 投 資 報 告 (2013 年 版 )などによる

財 務 局 の 地 域 経 済 社 会 への 貢 献 及 び 関 税 分 類 等 を 説 明 するセミナーを 全 国 20か 所 で 開 催 しました *5 (3) 消 費 税 転 嫁 対 策 等 に 関 する 取 組 1 財 務 省 の 総 合 出 先 機 関 としての 財 務 局 国 税 の 賦 課 徴 収 を 担 当 する 地 方 支 分 部 局 は 国 税 局 税 務 署 ですが 財 務 局 財 務 事 務 所 も 財 務 省 の 総 合 出 先 機 関 として 税 に 関 する 様 々 な 情 報 を 地 域 の 皆 様 に 伝 え 地 域 の 声 を 財 務 省 に 伝 える 役 割 があります 本 年 4 月 から 消 費 税 率 が8%に 引 き 上 げられたことに 伴 い 各 財 務 局 では 消 費 税 の 転 嫁 対 策 並 びに 社 会 保 障 と 税 の 一 体 改 革 の 広 報 等 を 行 いました 2 消 費 税 転 嫁 対 策 各 財 務 局 では 事 業 者 が 消 費 税 を 価 格 へ 転 嫁 しやすい 環 境 の 整 備 に 向 け 公 正 取 引 委 員 会 や 中 小 企 業 庁 をはじめ 政 府 の 転 嫁 対 策 の 取 組 に 関 し 説 明 するとともに 法 令 違 反 となる 転 嫁 拒 否 等 がないか 各 地 域 でヒアリングを 行 っていま す このヒアリングを 通 じ 買 いたたきなどの 法 令 違 反 が 疑 われる 相 談 を 受 けた 場 合 は 関 係 省 庁 と 連 携 し その 是 正 に 取 り 組 んでいます 3 社 会 保 障 と 税 の 一 体 改 革 の 広 報 昨 年 10 月 の 消 費 税 率 引 上 げ 判 断 を 踏 まえ 各 財 務 局 では 社 会 保 障 と 税 の 一 体 改 革 に 関 し 地 方 公 共 団 体 経 済 商 工 団 体 地 域 金 融 機 関 大 学 など 地 域 の 皆 様 への 広 報 を 行 いました 本 年 3 月 末 までの 間 に 個 別 説 明 を10,142 回 講 演 会 意 見 交 換 会 を1,058 回 実 施 するととも に 厚 生 労 働 省 経 済 産 業 省 財 務 省 から 講 師 を 招 いた 地 方 説 明 会 を47 都 道 府 県 で 開 催 し 合 わせて4,000 人 を 超 える 方 々に 参 加 いただきま した (4)ボトムアップでの 取 組 これまでの 地 域 貢 献 に 向 けた 取 組 は 主 として 財 務 局 幹 部 が 中 心 となり 実 施 してきました 今 事 務 年 度 は 財 務 局 幹 部 の 取 組 を 継 続 することに 加 え 更 に 財 務 局 幹 部 が 設 計 (デザイン)や 段 取 り(マネジメント)を 工 夫 することにより 中 堅 札 幌 市 での 地 方 説 明 会 の 様 子 若 手 職 員 も 含 めたボトムアップでの 活 動 に 発 展 さ せることを 目 指 しました 例 えば 近 畿 財 務 局 では 若 手 職 員 が 主 体 とな り 次 世 代 の 地 域 の 担 い 手 である 若 手 経 営 者 への ヒアリングを 実 施 しました このヒアリングは 企 画 立 案 実 施 とりまとめの 全 てを 若 手 職 員 が 行 いました 若 手 職 員 が 主 体 的 に 参 加 した 結 果 とし て このヒアリングを 契 機 に 双 方 向 で 意 見 交 換 を 行 う 会 合 を 立 ち 上 げることにもつながりまし た また 本 省 でも フラットな 対 話 形 式 での 会 議 や 中 堅 若 手 職 員 を 対 象 とするワークショップな どを 通 じて 財 務 局 職 員 とこのような 考 え 方 を 共 有 することに 加 え 財 務 局 の 中 堅 職 員 と 地 域 への 貢 献 の 在 り 方 を 議 論 する 研 修 の 機 会 を 新 たに 設 け ました どうしたら 財 務 局 が 地 域 の 課 題 を 解 決 で きるか 全 国 の 財 務 局 から 公 募 に 応 じて19 名 の 新 進 気 鋭 の 職 員 が 集 まり 1 産 学 官 金 の 連 携 2 地 域 金 融 機 関 の 金 融 仲 介 機 能 の 強 化 3 国 有 財 産 の 活 用 4 災 害 査 定 立 会 予 算 執 行 調 査 及 び 財 政 融 資 等 の 切 り 口 からの 地 域 貢 献 のそれぞれのテ ーマに 沿 って 議 論 を 深 めました 本 省 からは 見 えにくい 地 域 の 課 題 や その 課 題 を 解 決 するための 具 体 的 な 取 組 などに 関 し 今 後 も 本 省 財 務 局 が 車 の 両 輪 として 議 論 を 続 けなが ら 納 税 者 の 皆 様 の 負 託 に 応 える 施 策 の 立 案 と 執 行 に 努 めて 行 きたいと 思 います *5) 詳 細 は 税 関 ホームページ http://www.customs.go.jp/kyotsu/kokusai/ea_ichiran.htm をご 覧 ください

神 戸 財 務 事 務 所 での 若 手 経 営 者 と 若 手 職 員 との 意 見 交 換 3. 各 財 務 局 の 地 域 経 済 社 会 への 貢 献 これまで 述 べてきたように 各 財 務 局 では 地 域 経 済 社 会 への 貢 献 のための 様 々な 取 組 を 進 めて います 残 念 ながら 全 ての 取 組 を 紹 介 することは できませんが 紙 面 が 許 す 限 り 以 下 各 地 域 で の 主 な 取 組 をご 紹 介 します (1) 東 日 本 大 震 災 からの 復 興 支 援 ( 東 北 財 務 局 ) 平 成 23 年 3 月 の 東 日 本 大 震 災 で 東 北 地 方 は 甚 大 な 被 害 を 受 け 今 も 復 興 の 途 上 にあります 震 災 発 生 直 後 から 東 北 財 務 局 は 被 災 自 治 体 への 職 員 派 遣 被 災 者 の 公 務 員 宿 舎 への 迅 速 な 入 居 等 に 尽 力 してきました 更 に 被 災 住 宅 のローン 等 を 減 免 する 個 人 版 私 的 整 理 ガイドライン の 運 用 が 平 成 23 年 8 月 から 始 まったことを 受 け 住 民 説 明 会 の 開 催 仮 設 住 宅 等 でのチラシ 配 布 など そ の 周 知 に 取 り 組 んでいます また 復 興 公 営 住 宅 の 敷 地 として 国 有 地 を 売 却 する 市 庁 舎 と 国 の 合 同 庁 舎 を 合 築 し 津 波 避 難 ビ ルとして 整 備 するなど 地 方 公 共 団 体 と 緊 密 に 連 携 し 被 災 地 の 復 興 のため 最 善 を 尽 くしています (2) 待 機 児 童 解 消 のための 国 有 地 活 用 投 資 詐 欺 被 害 防 止 に 向 けた 広 報 ( 関 東 財 務 局 ) 待 機 児 童 の 解 消 は 都 市 部 を 中 心 に 喫 緊 の 課 題 と 東 松 島 市 での 個 人 版 私 的 整 理 ガイドライン 広 報 活 動 なっています *6 平 成 25 年 4 月 に 安 倍 総 理 の 成 長 戦 略 スピーチ で 発 表 された 待 機 児 童 解 消 加 速 化 プラン で 国 有 地 を 活 用 した 保 育 所 整 備 が 示 され 財 務 局 もこのプランに 沿 い 定 期 借 地 制 度 を 用 いた 国 有 地 の 貸 付 や 優 先 的 売 却 を 積 極 的 に 行 っています 首 都 圏 を 抱 える 関 東 財 務 局 では 他 の 財 務 局 に 率 先 し 保 育 ママ 事 業 のための 国 家 公 務 員 宿 舎 の スペースの 活 用 や 社 会 福 祉 法 人 に 対 する 定 期 借 地 制 度 を 活 用 した 未 利 用 国 有 地 の 貸 付 待 機 児 童 数 が 多 い 地 方 公 共 団 体 を 訪 問 しての 廃 止 予 定 宿 舎 や 未 利 用 国 有 地 の 情 報 提 供 など 地 域 の 課 題 解 決 に 向 けた 積 極 的 な 努 力 を 続 けています また 未 公 開 株 やファンド 取 引 といった 名 目 で の 高 齢 者 に 対 する 投 資 詐 欺 被 害 が 深 刻 化 している 川 崎 市 での 公 務 員 宿 舎 を 活 用 した 保 育 ママ 事 業 の 様 子 *6) 首 都 圏 ( 東 京 都 神 奈 川 県 埼 玉 県 千 葉 県 )における 平 成 25 年 4 月 1 日 の 保 育 所 入 所 待 機 児 童 数 は11,821 人

財 務 局 の 地 域 経 済 社 会 への 貢 献 実 情 を 踏 まえ 関 東 財 務 局 内 に 専 担 チームを 設 置 し 無 登 録 業 者 への 社 名 を 公 表 しての 文 書 警 告 警 察 地 方 公 共 団 体 に 対 する 悪 質 業 者 情 報 の 提 供 商 店 街 での 注 意 喚 起 活 動 など 地 域 に 密 着 したき め 細 やかな 活 動 を 実 施 しています (3) 地 域 の 中 小 企 業 支 援 国 有 地 と 財 政 融 資 資 金 を 活 用 した 地 域 医 療 へ の 貢 献 ( 近 畿 財 務 局 ) 近 畿 財 務 局 では 従 来 から 地 域 の 中 小 企 業 を 継 続 的 にヒアリングしており 約 3,500 社 とのネッ トワークを 維 持 しています このネットワークを 活 かし 企 業 活 動 の 現 場 における 金 融 機 関 のコン サルティング 努 力 や 中 小 企 業 支 援 施 策 の 浸 透 状 況 等 を 重 点 的 にヒアリングして 課 題 を 把 握 し 経 済 産 業 局 や 中 小 企 業 支 援 機 構 とも 連 携 して 中 小 企 業 の 状 況 に 応 じた 支 援 態 勢 を 構 築 しました また 公 務 員 宿 舎 の 移 転 により 生 じた 未 利 用 国 有 地 を 活 用 し 地 元 の 地 方 公 共 団 体 に 協 力 し 購 入 費 の 一 部 に 財 政 融 資 を 充 てることにより 地 域 医 療 の 拠 点 病 院 整 備 を 支 援 しました 旧 名 古 屋 空 港 跡 地 に 整 備 された 航 空 機 関 連 の 研 究 拠 点 (5) 障 害 者 就 労 サポートセンター 特 別 支 援 学 校 整 備 ( 中 国 財 務 局 ) 中 国 財 務 局 では 障 害 者 就 労 サポートセンター を 経 営 する 社 会 福 祉 法 人 の 要 望 を 真 摯 に 受 け 止 め 財 務 本 省 と 調 整 した 結 果 新 たに 社 会 福 祉 法 人 に 対 し 定 期 借 地 制 度 により 国 有 地 を 貸 与 すること を 可 能 としました また 地 方 公 共 団 体 が 設 立 す る 特 別 支 援 学 校 の 移 転 に 当 たり 財 政 融 資 資 金 を 活 用 することを 通 じ 日 本 有 数 の 施 設 設 備 を 持 つ 特 別 支 援 学 校 の 整 備 に 協 力 しています 枚 方 市 の 公 務 員 宿 舎 跡 地 に 整 備 予 定 の 地 域 医 療 拠 点 病 院 (4) 航 空 機 関 連 の 研 究 開 発 生 産 整 備 拠 点 への 国 有 地 の 活 用 ( 東 海 財 務 局 ) 東 海 財 務 局 では 旧 名 古 屋 空 港 跡 地 について 当 該 地 域 が 国 際 戦 略 総 合 特 区 (アジアNo.1 航 空 宇 宙 産 業 クラスター 形 成 特 区 )に 指 定 されたことを 受 け 愛 知 県 に 対 し 航 空 機 関 連 の 研 究 開 発 生 産 整 備 拠 点 用 地 として 処 分 することを 通 じ 県 が 推 進 する 航 空 宇 宙 産 業 の 育 成 に 協 力 しています 平 成 24 年 9 月 に 広 島 市 に 開 校 した 特 別 支 援 学 校

(6) 預 金 口 座 の 不 正 利 用 による 犯 罪 防 止 に 向 けた 協 定 の 締 結 ( 福 岡 財 務 支 局 ) 福 岡 財 務 支 局 では 振 り 込 め 詐 欺 等 の 金 融 犯 罪 による 被 害 の 未 然 防 止 に 向 け 管 内 全 県 の 警 察 本 部 及 び 金 融 団 体 との 間 で 預 金 口 座 の 不 正 利 用 に よる 犯 罪 の 被 害 防 止 に 向 けた 取 組 を 進 める 協 定 を 締 結 しました この 協 定 に 基 づき 福 岡 財 務 支 局 が 事 務 局 とな り 金 融 犯 罪 の 被 害 撲 滅 に 向 けた 関 係 者 連 携 会 議 を 設 置 し 銀 行 等 が 取 り 組 む 有 効 な 対 策 について 関 係 者 間 で 協 議 をしています この 結 果 福 岡 県 内 の 全 銀 行 の 本 支 店 で 一 定 金 額 以 上 の 預 金 払 出 し 等 を 行 う 顧 客 に 対 する 防 犯 チェックシートを 交 付 するなど 被 害 の 未 然 防 止 に 向 けた 具 体 的 な 取 組 が 始 まっています 長 崎 県 警 察 本 部 等 との 協 定 締 結 式 (7) 地 方 公 共 団 体 との 連 携 ( 北 海 道 財 務 局 九 州 財 務 局 沖 縄 総 合 事 務 局 ) 北 海 道 財 務 局 では 本 年 3 月 大 規 模 な 災 害 が 発 生 した 場 合 に 迅 速 な 被 災 地 支 援 を 行 うため 北 海 道 及 び 北 海 道 内 の 全 179 市 町 村 との 間 で 災 害 時 の 応 援 に 関 する 協 定 を 締 結 しました この 協 定 は 北 海 道 内 で 大 規 模 な 災 害 が 発 生 した 場 合 に 北 海 道 財 務 局 が 関 係 者 と 連 携 し 初 動 時 の 情 報 収 集 等 を 迅 速 に 実 施 するほか 北 海 道 及 び 北 海 道 内 の 市 町 村 へ 財 務 局 職 員 を 派 遣 し 避 難 施 設 の 運 営 補 助 や 支 援 物 資 の 受 付 罹 災 証 明 書 の 発 行 事 務 等 の 業 務 を 行 うことで 一 日 も 早 い 被 災 地 の 復 旧 と 生 活 の 安 定 に 努 めるものです 北 海 道 財 務 局 の 取 組 と 同 様 に 九 州 財 務 局 沖 縄 総 合 事 務 局 など 他 の 財 務 局 でも 地 方 公 共 団 体 と の 連 携 を 強 化 しており 国 の 庁 舎 や 国 家 公 務 員 宿 舎 を 緊 急 避 難 施 設 として 指 定 する 宿 舎 管 理 人 を 地 域 の 児 童 の 見 守 り 相 談 員 ( こども )とし て 登 録 する 国 有 地 の 活 用 等 に 関 し 地 方 公 共 団 体 と 協 議 会 を 設 置 する 広 域 市 町 村 組 合 に 災 害 時 緊 急 避 難 施 設 備 蓄 倉 庫 等 敷 地 として 国 有 地 を 売 却 するといった 取 組 を 進 めています 4. 財 務 局 の 業 務 改 善 と 優 秀 な 取 組 の 表 彰 (1) 効 率 的 な 業 務 運 営 財 務 局 では 新 たな 業 務 の 導 入 や 現 在 行 ってい る 業 務 の 複 雑 高 度 化 に 伴 い 常 にコスト 意 識 を もって 効 率 的 な 業 務 運 営 に 取 り 組 むことが 重 要 な 課 題 となっています このため 財 務 局 の 機 能 強 化 の 一 環 として 職 員 の 創 意 工 夫 により 財 務 局 の 果 たす 機 能 の 一 層 の 発 揮 又 は 業 務 の 効 率 性 向 上 を 目 指 した 業 務 改 善 を 図 ることを 目 的 に 職 員 か ら 業 務 改 善 策 を 募 り 業 務 の 見 直 しに 積 極 的 に 取 り 組 んでいます (2) 優 秀 な 取 組 の 表 彰 上 記 の 財 務 局 職 員 による 業 務 改 善 の 取 組 に 加 え 財 務 局 が 推 進 している 様 々な 地 域 連 携 の 取 組 地 方 公 共 団 体 との 協 定 契 約 の 締 結 を 発 表 する 財 務 局 幹 部

財 務 局 の 地 域 経 済 社 会 への 貢 献 の 中 で 特 に 優 れた 功 績 のあった 職 員 や 部 局 に 対 し 事 務 次 官 表 彰 を 実 施 しています 今 事 務 年 度 に 事 務 次 官 表 彰 となったのは 次 の7つの 取 組 で す ( 業 務 改 善 ) 庁 舎 宿 舎 引 受 事 務 マニュアルの 作 成 について ( 関 東 財 務 局 ) 国 有 財 産 総 合 情 報 管 理 システム 使 用 者 のための 普 通 財 産 決 議 書 記 載 例 の 整 備 ( 近 畿 財 務 局 ) 資 金 実 地 監 査 マニュアルの 策 定 について( 福 岡 財 務 支 局 ) ( 地 域 連 携 ) 組 織 力 を 活 かした 積 極 果 敢 な 地 域 連 携 ( 関 東 財 務 局 ) 北 陸 地 域 連 携 プラットフォーム( 北 陸 財 務 局 ) 組 織 一 丸 となった 戦 略 的 地 域 連 携 ( 近 畿 財 務 局 ) 九 州 の 未 来 力 2030 プラットフォーム( 福 岡 財 務 支 局 ) 5. 財 務 局 で 働 くことの 魅 力 財 務 局 では 財 務 専 門 官 と 総 合 職 の 採 用 を 行 っ ています 財 務 専 門 官 は 平 成 24 年 度 の 国 家 公 務 員 採 用 試 験 制 度 の 変 更 に 伴 い 創 設 された 財 務 専 門 官 採 用 試 験 の 合 格 者 から 採 用 されます 財 務 専 門 官 は 全 国 各 地 の 財 務 局 において 予 算 執 行 調 査 財 政 融 資 資 金 の 貸 付 国 有 財 産 の 管 理 活 用 地 域 経 済 の 調 査 金 融 機 関 の 検 査 監 督 など 幅 広 い 業 務 を 担 当 するだけでなく 財 務 省 や 金 融 庁 へ 出 向 し て 企 画 立 案 業 務 も 経 験 します 研 修 も 充 実 してお り いずれ 財 政 金 融 資 産 管 理 の 専 門 家 として 地 域 のために 様 々な 業 務 分 野 で 活 躍 していくこと が 期 待 されています 財 務 局 の 総 合 職 は 財 務 省 や 金 融 庁 を 中 心 に 留 学 や 海 外 勤 務 等 も 含 めて 様 々な 経 験 を 積 み い ずれ 財 務 局 のマネジメントを 担 うとともに 本 省 庁 でも 活 躍 の 場 が 広 がっています 政 策 を 実 現 す るためには 企 画 立 案 された 政 策 が 地 域 の 現 場 において 円 滑 に 執 行 されることが 必 要 です 財 務 局 の 総 合 職 は 本 省 庁 の 企 画 立 案 と 財 務 局 の 執 行 の 両 方 をつなぐ 重 要 な 役 割 を 果 たすことが 期 待 さ れています 既 述 のとおり 財 務 局 の 業 務 は 地 域 社 会 と 密 接 に 関 係 しています 例 えば 財 務 局 では 地 方 公 共 団 体 が 地 域 に 必 要 な 病 院 学 校 社 会 福 祉 施 設 や 地 下 鉄 などを 整 備 する 資 金 が 必 要 な 場 合 に 財 政 融 資 資 金 を 貸 し 付 けています また 地 方 公 共 団 体 等 が 地 域 に 必 要 な 医 療 や 育 児 介 護 のための 施 設 を 整 備 する 場 合 に 国 有 地 を 定 期 借 地 権 制 度 により 長 期 間 貸 し 付 けるなど 地 域 社 会 に 役 立 つ 形 での 国 有 財 産 の 活 用 を 推 進 していま す 金 融 面 では 地 域 の 金 融 機 関 が 健 全 で 積 極 的 に 金 融 の 円 滑 化 に 貢 献 できるように 地 域 の 金 融 機 関 に 密 着 して きめ 細 やかな 検 査 や 監 督 を 行 っています 災 害 発 生 時 には 少 しでも 早 く 災 害 復 旧 が 行 われ 生 活 環 境 の 安 定 が 図 られるよう 被 災 現 地 に 出 向 き 関 係 機 関 と 協 力 して 迅 速 な 予 算 措 置 に 努 めるとともに 被 災 した 地 方 公 共 団 体 の 一 時 的 な 資 金 不 足 に 対 応 するため 短 期 のつな ぎ 資 金 を 財 政 融 資 資 金 から 貸 し 付 けています 国 有 財 産 関 係 では 被 災 者 向 けの 仮 設 住 宅 用 地 等 と して 国 有 地 を 無 償 で 提 供 しているほか 金 融 関 係 では 被 災 者 が 金 融 面 で 困 ることのないよう 金 融 機 関 に 特 別 な 対 応 を 要 請 しています このように 財 務 局 は 様 々な 業 務 の 実 施 を 通 じて 地 域 の 安 定 と 発 展 のために 貢 献 しており 財 務 局 の 職 員 は 地 域 のために 国 の 仕 事 をしたい という 気 持 ちを 強 く 持 って 日 々の 仕 事 に 邁 進 し ています 財 務 局 の 職 員 は 今 日 も 地 域 経 済 社 会 への 貢 献 のため に 一 丸 となって 働 いています ( 注 ) 文 中 意 見 にわたる 部 分 は 筆 者 の 個 人 と しての 見 解 です プロフィール 保 井 俊 之 (やすい としゆき) 昭 和 60 年 旧 大 蔵 省 入 省 苫 小 牧 税 務 署 長 金 融 庁 総 務 企 画 局 参 事 官 大 臣 官 房 政 策 金 融 課 長 等 を 経 て 平 成 25 年 6 月 から 現 職 国 際 基 督 教 大 学 博 士 ( 学 術 ) 慶 應 義 塾 大 学 大 学 院 DM 特 別 招 聘 教 授 ( 無 給 非 常 勤 )