平 成 25 年 12 月 26 日 日 本 生 命 保 険 相 互 会 社 ニッセイ 福 利 厚 生 アンケート 調 査 報 告 書 ~ 企 業 における 若 者 活 用 戦 略 と 若 者 の 就 業 意 識 ~の 発 行 について 日 本 生 命 保 険 相 互 会 社 ( 社 長 : 筒 井 義 信 )は 従 業 員 規 模 1,000 人 以 上 の 企 業 や 官 公 庁 を 対 象 とする 企 業 調 査 と 従 業 員 規 模 1,000 人 以 上 の 企 業 や 官 公 庁 に 勤 務 もしくは 内 定 している 若 者 を 対 象 とす る 若 者 調 査 を 実 施 し その 結 果 を ニッセイ 福 利 厚 生 アンケート 調 査 報 告 書 ~ 企 業 における 若 者 活 用 戦 略 と 若 者 の 就 業 意 識 ~ として 発 行 いたしました 企 業 を 取 り 巻 く 環 境 が 激 変 するなか 若 者 の 採 用 定 着 育 成 は 企 業 に 共 通 する 課 題 になっていま す 一 方 で 経 済 大 国 になってから 生 まれ 育 ってきた 若 者 と 概 して 従 来 型 の 経 営 人 事 スタイルで 運 営 している 企 業 などにおいては 双 方 の 思 惑 の 不 一 致 により 対 応 に 苦 慮 している 企 業 が 多 いようです 今 回 こうした 課 題 意 識 のなかで 企 業 および 若 者 双 方 に 対 して 就 職 採 用 時 の 意 識 や 行 動 入 社 後 の 定 着 に 関 する 課 題 次 世 代 リーダーやグローバル 人 材 等 の 育 成 女 性 の 活 用 メンタルヘルス 福 利 厚 生 や 自 助 努 力 の 状 況 等 について 調 査 を 行 いましたが おかげ 様 で 多 くの 企 業 や 官 公 庁 のお 客 様 の ご 協 力 のもと 若 者 の 現 状 や 課 題 を 浮 き 彫 りにする 大 変 貴 重 な 調 査 データとなりました 本 報 告 書 が 企 業 の 皆 様 が 自 社 の 若 者 の 人 材 活 用 戦 略 についてご 検 討 される 際 に 参 考 資 料 として お 役 立 て 頂 けましたら 誠 に 幸 いに 存 じます 調 査 概 要 (1) 調 査 対 象 企 業 調 査 : 日 本 生 命 保 険 相 互 会 社 の 顧 客 企 業 ( 全 国 従 業 員 数 1,000 人 以 上 ) 若 者 調 査 : 全 国 20 代 の 社 会 人 ( 大 卒 の 新 卒 入 社 で 従 業 員 数 1,000 人 以 上 の 民 間 企 業 官 公 庁 に 勤 務 している 正 社 員 正 職 員 ) および 大 学 4 年 生 大 学 院 生 ( 従 業 員 数 1,000 人 以 上 の 民 間 企 業 官 公 庁 に 就 職 が 内 定 している 者 ) (2) 調 査 期 間 企 業 調 査 : 平 成 25 年 6 月 10 日 ~8 月 9 日 まで 若 者 調 査 : 平 成 25 年 7 月 25 日 ~7 月 31 日 まで (3) 調 査 方 法 企 業 調 査 : 書 面 アンケート 形 式 若 者 調 査 :ネットアンケート 形 式 (4) 回 収 状 況 企 業 調 査 若 者 調 査 配 布 ( 対 象 ) 数 (a) 864 社 1,640 名 回 収 ( 有 効 回 答 ) 数 (b) 608 社 1,043 名 回 収 率 (c=b/a) 70.4% 63.6% (5) 調 査 協 力 株 式 会 社 ニッセイ 基 礎 研 究 所 1
報 告 書 要 約 第 1 章 : 新 卒 の 採 用 就 職 就 職 先 検 討 時 に 最 重 視 しているポイントを 企 業 は 自 分 のやりたいことができるか と 想 像 してい るが 実 際 には 若 者 は 業 種 勤 務 地 を 最 重 視 している 企 業 が 採 用 時 に 最 重 視 している 能 力 は コミュニケーション 能 力 現 在 の 若 者 は 育 児 支 援 など 福 利 厚 生 への 関 心 が 高 まっている 労 働 環 境 や 早 期 退 職 率 等 に 対 して 若 者 ( 学 生 )の 関 心 が 高 まっている チェック 方 法 として 過 半 数 が 候 補 企 業 名 と ブラック 企 業 のキーワードで インターネットを 検 索 している 若 者 ( 社 会 人 )の 4 人 に 1 人 は 働 く 意 欲 が 高 まっているが 4 割 弱 は 入 社 した 時 と 比 べて 仕 事 に 対 する 意 欲 を 低 下 させている 給 与 水 準 人 事 制 度 退 職 金 水 準 は 入 社 前 に 比 べて 期 待 外 れだっ た 割 合 が 高 くなっている 第 2 章 : 新 卒 の 定 着 育 成 若 者 ( 社 会 人 )の 6 割 強 は 現 在 の 勤 務 先 を 退 職 しようと 思 った 経 験 がある 若 者 の 早 期 退 職 の 最 大 の 要 因 を 企 業 は 仕 事 内 容 への 不 満 と 想 像 しているが 若 者 は 職 場 内 人 間 関 係 への 不 満 をあ げている 退 職 しようと 思 った 若 者 ( 社 会 人 )の5 割 弱 は 退 職 について 誰 にも 相 談 していない 第 3 章 :グローバル 人 材 の 育 成 若 者 の6 割 弱 は 海 外 で 働 きたくない と 回 答 海 外 で 働 きたくない 理 由 は 語 学 力 に 自 信 がない から 安 全 衛 生 生 活 などの 面 で 日 本 のほうが 快 適 だから 家 族 と 離 れて 暮 らすことになるから が 上 位 3 位 企 業 におけるグローバル 人 材 育 成 の 最 大 の 課 題 は 自 社 の 社 員 をグローバル 人 材 に 育 成 するためには 時 間 と 負 荷 がかかり 過 ぎる 第 4 章 : 次 世 代 リーダーの 育 成 若 者 で 管 理 職 ( 課 長 クラス 以 上 )になりたいという 割 合 は 学 生 では 6 割 を 超 えるが 社 会 人 になる と 4 割 弱 に 低 下 する 若 者 が 管 理 職 になりたくない 最 大 の 理 由 は 責 任 が 大 きい 割 には 処 遇 が 低 い 第 5 章 : 女 性 の 活 用 活 躍 女 性 が 管 理 職 になるうえでの 課 題 として 企 業 は 家 庭 に 支 障 がない 範 囲 で 仕 事 をしたいという 意 識 の 女 性 が 多 い 若 者 ( 社 会 人 )は 長 時 間 労 働 を 前 提 とした 働 き 方 の 見 直 しが 十 分 に 進 んでい ない を 最 も 多 くあげている 女 性 の 活 躍 推 進 のために 有 効 な 取 組 は 法 定 を 上 回 る 育 児 休 業 制 度 や 育 児 短 時 間 勤 務 制 度 など 第 6 章 :メンタルヘルス 対 策 メンタルヘルスの 不 調 を 感 じた 割 合 は 大 学 時 代 (3 割 強 )より 勤 務 先 (5 割 弱 )のほうが 高 くなって いる メンタルヘルスの 不 調 を 感 じた 若 者 ( 社 会 人 )の3 割 は 不 調 を 誰 にも 相 談 していない メンタルヘルス 不 調 への 有 効 策 は リワーク 若 手 社 員 では 職 場 環 境 の 実 態 把 握 評 価 若 手 社 員 向 けポジティブメンタルヘルス 研 修 があげられる 第 7 章 : 福 利 厚 生 や 社 会 保 障 に 対 する 意 識 社 会 保 障 制 度 に 対 して 不 安 を 感 じている 若 者 の 割 合 は7 割 弱 そのうち 財 産 形 成 保 障 準 備 をして いる 若 者 は4 割 強 にとどまり 財 産 形 成 も 預 貯 金 が 大 半 となっており 資 産 形 成 よりは 安 全 性 を 重 視 している 2
第 1 章 就 職 先 検 討 のための 若 者 の 行 動 1 就 職 先 検 討 時 に 最 重 視 しているポイントを 企 業 は 自 分 のやりたいことができ るか と 想 像 実 際 若 者 は 業 種 勤 務 地 を 最 も 重 視 企 業 は 採 用 時 に コ ミュニケーション 能 力 を 重 視 若 者 の 福 利 厚 生 への 関 心 が 上 昇 図 表 図 1: 表 3: 大 学 労 生 働 が 環 就 境 職 や 先 早 を 期 検 退 討 職 する 率 等 際 の 評 最 判 も について( 重 視 していると 若 者 調 思 査 うこと( ) 企 業 調 査 )/ 就 職 先 を 検 討 す る 際 に 最 も 重 視 したこと( 若 者 調 査 )( 各 々 上 位 5 位 ) 0 10 20 30 自 分 のやりたいことができるか 社 風 ( 会 社 の 雰 囲 気 ) 会 社 の 将 来 性 安 定 性 業 務 内 容 業 種 勤 務 地 3.6 3.9 3.5 9.9 10.5 13.4 12.8 11.9 11.2 11.1 14.1 17.9 20.1 23.3 最 も 重 視 していると 思 うこと/ 企 業 計 (n=596) 最 も 重 視 したこと/ 若 者 計 図 表 2: 大 卒 を 採 用 する 際 特 に 重 視 する 能 力 資 質 等 ( 企 業 調 査 )/ 就 職 活 動 の 際 あなた 自 身 が 特 にアピールしたポイント( 若 者 調 査 )( 各 々 上 位 5 位 ) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 コミュニケーション 能 力 熱 意 意 欲 行 動 力 実 行 力 誠 実 さ 明 るさ 素 直 さ 等 の 性 格 チームワーク 力 ( 協 調 性 等 ) 粘 り 強 さ 29.3 30.4 23.1 19.2 29.1 36.6 39.8 43.1 52.8 59.4 65.1 82.1 企 業 計 (n=608) 若 者 計 図 表 3: 就 職 先 を 検 討 する 際 チェックした 福 利 厚 生 施 策 ( 若 者 調 査 : 学 生 社 会 人 )( 学 生 の 上 位 7 位 ) 社 宅 整 備 や 家 賃 補 助 育 児 休 業 制 度 育 児 短 時 間 勤 務 制 度 (く るみんマーク の 取 得 企 業 ) 自 己 啓 発 への 支 援 福 利 厚 生 施 策 までチェックし ていない 社 員 食 堂 食 事 手 当 海 外 留 学 制 度 医 療 施 設 人 間 ドックへの 補 助 メンタルヘルス 対 策 などの 健 康 支 援 学 生 (n=136) 46.3 36.8 23.5 22.1 12.5 11.0 9.6 若 者 ( 社 会 人 ) 32.6 21.7 12.6 41.0 8.3 3.4 6.3 就 職 先 検 討 時 に 企 業 は 自 分 のやりたいことができるか (23.3%)がポイントと 想 像 しているが 実 際 若 者 は 業 種 (17.9%) 勤 務 地 (14.1%)を 最 重 視 企 業 は 採 用 時 に 若 者 の コミュニケ ーション 能 力 (82.1%)を 最 も 重 視 また 就 職 先 検 討 の 際 にチェックした 福 利 厚 生 施 策 は 学 生 で は 社 宅 整 備 や 家 賃 補 助 (46.3%) 育 児 休 業 制 度 育 児 短 時 間 勤 務 制 度 (くるみんマークの 取 得 企 業 ) (36.8%) 自 己 啓 発 への 支 援 (23.5%)が 高 くなっているが 社 会 人 では 福 利 厚 生 施 策 ま でチェックしていない (41.0%)が 最 も 多 くなっており 学 生 の 福 利 厚 生 への 関 心 が 高 まっている 3
第 1 章 就 職 先 検 討 のための 若 者 の 行 動 2 就 職 先 の 労 働 環 境 や 早 期 退 職 率 等 に 対 して 若 者 ( 学 生 )の 関 心 が 高 まっている チェック 方 法 として 過 半 数 が 候 補 企 業 名 と ブラック 企 業 のキーワードで インターネットを 検 索 している 図 表 図 4: 表 3: 労 働 労 環 働 境 環 や 境 早 や 期 早 退 期 職 退 率 職 等 率 の 等 評 の 判 評 ( 判 若 について( 者 調 査 : 全 若 体 者 調 学 査 生 ) 気 になった 少 し 気 になった あまり 気 にならなかった 気 にならなかった 若 者 計 学 生 (n=136) 21.9 29.4 63.2% 41.3 47.1 27.7 18.4 9.1 5.1 76.5% 図 表 5: 労 働 環 境 や 早 期 退 職 率 等 のチェック 方 法 ( 若 者 調 査 : 学 生 ) ( 図 表 4で 気 になった 少 し 気 になった と 回 答 した 方 ) (n=104) 0 10 20 30 40 50 60 候 補 企 業 名 と ブラック 企 業 の キーワードで インターネットを 検 索 した 52.9 インターネットやソーシャルメディア 等 で 候 補 企 業 に 関 する 口 コミ 情 報 を 収 集 した 48.1 候 補 企 業 の 公 開 情 報 ( 平 均 勤 続 年 数 等 ) を 収 集 した 31.7 学 校 の 先 生 や 先 輩 から 候 補 企 業 に 関 する 情 報 を 収 集 した 29.8 家 族 に 相 談 した 25.0 学 校 の 就 職 センター 等 に 相 談 した 専 門 家 (キャリアカウンセラーなど) に 相 談 した 5.8 14.4 その 他 2.9 特 に 何 もしていない 11.5 若 者 の 中 でも 就 職 先 の 労 働 環 境 や 早 期 退 職 率 等 の 評 判 を 気 にする 割 合 が 以 前 に 比 べて 高 まって おり 学 生 の8 割 弱 (76.5%)が 気 にしていると 回 答 している 気 になった 少 し 気 になった と 回 答 した 学 生 のうち 過 半 数 (52.9%)が 候 補 企 業 名 と ブラック 企 業 のキーワードで イン ターネットを 検 索 しているほか インターネット 等 で 口 コミ 情 報 を 収 集 (48.1%)している 4
第 1 章 入 社 前 後 の 期 待 と 意 欲 の 変 化 入 社 時 に 比 べて 意 欲 が 高 まっている 人 は 若 者 ( 社 会 人 )の4 人 に1 人 に 対 して 4 割 弱 が 仕 事 に 対 する 意 欲 を 低 下 させている 給 与 水 準 人 事 制 度 退 職 金 水 準 は 入 社 前 に 比 べて 期 待 外 れだった 割 合 が 高 くなっている 図 表 6: 入 社 時 と 比 べた 仕 事 に 対 する 意 欲 ( 若 者 調 査 : 社 会 人 ) 高 まっている やや 高 まっている 変 わっていない やや 低 くなっている 低 くなっている 若 者 ( 社 会 人 ) 4.2 20.1 37.8 21.1 16.9 37.9% 図 表 7: 入 社 前 の 期 待 と 比 べた 現 状 ( 若 者 調 査 : 社 会 人 ) 期 待 以 上 期 待 通 り 期 待 外 れ 考 慮 したが 期 待 はしていなかった 考 慮 していなかった 給 与 水 準 5.4 35.7 39.7 14.2 5.0 人 事 制 度 3.3 35.4 30.8 14.7 15.9 退 職 金 水 準 2.9 26.0 30.3 15.3 25.5 自 分 のやりたいことができるか 7.6 39.8 29.5 14.2 8.8 業 務 内 容 5.6 49.6 29.3 11.1 4.3 社 長 や 経 営 陣 に 対 する 好 感 度 3.4 33.4 27.3 17.0 18.9 教 育 研 修 制 度 7.1 37.6 27.2 13.7 14.4 会 社 の 将 来 性 4.7 41.3 25.9 15.8 12.2 福 利 厚 生 12.2 39.5 25.6 12.1 10.6 勤 務 時 間 休 暇 13.8 43.4 25.6 10.9 6.3 社 風 ( 会 社 の 雰 囲 気 ) 10.3 44.8 23.8 13.2 7.9 安 定 性 7.2 55.8 20.0 10.1 6.9 勤 務 先 が 実 施 する 社 会 貢 献 活 動 4.1 33.0 16.1 13.1 33.7 若 者 ( 社 会 人 )の4 割 弱 (37.9%)が 入 社 時 に 比 べて 仕 事 に 対 する 意 欲 を 低 下 させている 入 社 前 に 比 べて 期 待 外 れだった 項 目 としては 給 与 水 準 人 事 制 度 退 職 金 水 準 が 上 位 ( 各 39.7% 30.8% 30.3%)となっている なお 退 職 金 水 準 についてはほぼ4 人 に1 人 が 考 慮 していなかっ た (25.5%)と 回 答 している 5
第 2 章 若 者 の 退 職 意 向 現 在 の 勤 務 先 を 退 職 しようと 思 った 経 験 がある 若 者 ( 社 会 人 )の 割 合 は6 割 強 若 者 の 早 期 退 職 の 最 大 の 要 因 を 企 業 は 仕 事 内 容 への 不 満 と 想 像 しているが 若 者 は 職 場 内 人 間 関 係 への 不 満 をあげる 退 職 しようと 思 った 若 者 ( 社 会 人 ) の5 割 弱 は 退 職 について 誰 にも 相 談 していない 図 表 8: 現 在 の 勤 務 先 を 退 職 しようと 思 ったこと( 若 者 調 査 : 社 会 人 ) 何 度 もある たまにある 一 度 だけある ない 若 者 ( 社 会 人 ) 民 間 企 業 の 若 手 社 員 (n=799) 18.0 18.9 33.4 61.2% 33.8 9.8 9.9 38.8 37.4 公 務 員 の 若 手 職 員 (n=108) 11.1 30.6 9.3 49.1 図 表 9: 早 期 退 職 において 最 も 大 きい 要 因 ( 企 業 調 査 )/( 若 者 調 査 )( 各 々 上 位 5 位 ) 0 10 20 30 40 50 仕 事 内 容 への 不 満 職 場 内 人 間 関 係 への 不 満 転 職 願 望 求 められる 成 果 や 責 任 の 大 きさ への 不 満 (ノルマの 付 与 など) 労 働 時 間 への 不 満 給 与 への 不 満 1.2 1.2 9.1 5.9 8.1 5.7 10.5 13.9 14.1 39.5 19.6 22.2 最 も 大 きい 要 因 / 企 業 計 (n=593) 最 も 大 きい 要 因 / 若 者 計 図 表 10: 退 職 についての 相 談 相 手 ( 若 者 調 査 : 社 会 人 )( 上 位 5 位 ) ( 図 表 8で 何 度 もある たまにある 一 度 だけある と 回 答 した 方 ) (n=555) 0 10 20 30 40 50 60 相 談 していない 48.1 友 人 28.1 家 族 24.7 職 場 の 同 僚 13.9 職 場 の 上 司 先 輩 9.7 現 在 の 勤 務 先 を 退 職 しようと 思 った 経 験 は たまにある (33.4%) 何 度 もある (18.0%) 一 度 だけある (9.8%)を 合 わせると 6 割 強 (61.2%)がそうした 経 験 があると 回 答 若 者 の 早 期 退 職 の 最 大 の 要 因 を 企 業 は 仕 事 内 容 への 不 満 (39.5%)と 想 像 するが 若 者 は 職 場 内 人 間 関 係 への 不 満 (22.2%)をあげる 退 職 しようと 思 った 若 者 の5 割 弱 (48.1%)は 退 職 について 誰 にも 相 談 しておらず 企 業 が 若 者 の 退 職 リスクを 把 握 できていない 懸 念 がある 6
第 3 章 海 外 就 労 に 対 する 若 者 の 意 識 企 業 が グローバル 人 材 の 育 成 に 時 間 と 負 荷 がかかり 過 ぎる と 悩 んでいる 一 方 若 者 の6 割 弱 は 海 外 で 働 きたくない と 回 答 海 外 で 働 きたくない 理 由 は 語 学 力 に 自 信 がないから 安 全 衛 生 生 活 などの 面 で 日 本 のほ うが 快 適 だから 家 族 と 離 れて 暮 らすことになるから が 上 位 3 位 図 表 11:グローバル 人 材 ( 事 業 活 動 のグローバル 化 を 担 い グローバルにビジネスで 活 躍 できる 人 材 )の 採 用 や 育 成 における 課 題 ( 企 業 調 査 ) 大 卒 ( 新 卒 )の 社 員 に グローバル 人 材 になりたいと 考 える 人 が 少 ない 自 社 の 社 員 をグローバル 人 材 に 育 成 するためには 時 間 と 負 荷 がかかり 過 ぎる 他 のグローバル 企 業 との 外 国 籍 の 人 材 獲 得 競 争 が 激 しい 日 本 的 な 人 事 管 理 になじめず 外 国 籍 の 人 材 がなかなか 定 着 しない その 他 特 に 課 題 はない 事 業 展 開 上 グローバル 人 材 を 採 用 育 成 する 必 要 がない 無 回 答 企 業 計 (n=608) 10.9 38.5 3.8 3.6 5.1 12.7 17.3 8.2 図 表 12: 海 外 での 就 労 志 向 ( 若 者 調 査 ) 働 きたい どちらかといえば 働 きたい どちらかといえば 働 きたくない 働 きたくない どちらでもよい 若 者 計 12.2 23.1 18.9 39.1 6.7 58.0% 図 表 13: 海 外 で 働 きたくない 理 由 ( 若 者 調 査 )( 上 位 10 位 ) ( 図 表 12で どちらかといえば 働 きたくない 働 きたくない と 回 答 した 方 ) (n=605) 0 10 20 30 40 50 60 語 学 力 に 自 信 がないから 安 全 衛 生 生 活 などの 面 で 海 外 より 日 本 のほうが 快 適 だから 家 族 ( 恋 人 を 含 む)と 離 れて 暮 らすことになるから 海 外 生 活 に 適 応 できる 自 信 がないから 子 育 てや 子 どもの 教 育 が 難 しくなるから 一 度 海 外 勤 務 になると いつ 帰 国 できるか 目 処 がたたなくなるから 一 度 海 外 勤 務 になると 海 外 勤 務 中 心 の キャリアになりそうだから 親 等 の 介 護 が 必 要 だから 3.6 3.0 7.4 16.0 28.1 38.7 43.5 51.4 その 他 2.0 特 に 理 由 はない 6.9 企 業 が グローバル 人 材 の 育 成 に 時 間 と 負 荷 がかかり 過 ぎる (38.5%)と 悩 む 一 方 で 当 の 若 者 の6 割 弱 (58.0%)は 海 外 で 働 きたくない と 考 えている 語 学 力 に 自 信 がないから (51.4%) 安 全 衛 生 生 活 などの 面 で 海 外 より 日 本 のほうが 快 適 だから (43.5%) 家 族 ( 恋 人 を 含 む) と 離 れて 暮 らすことになるから (38.7%)が 理 由 の 上 位 3 位 となっており 語 学 面 以 外 で 企 業 の グローバル 人 材 ニーズ と 従 業 員 の 自 身 の 生 活 の 重 視 を 巡 り 双 方 の 思 惑 の 相 違 が 垣 間 見 える 7
第 4 章 若 者 の 管 理 職 志 向 若 者 で 管 理 職 ( 課 長 クラス 以 上 )になりたいという 割 合 は 学 生 では6 割 を 超 えるが 社 会 人 になると4 割 弱 に 低 下 管 理 職 になりたくない 理 由 は 責 任 が 大 きい 割 には 処 遇 が 低 い がトップ 図 表 14: 若 者 の 管 理 職 志 向 ( 若 者 調 査 : 全 体 社 会 人 学 生 ) なりたい どちらかといえばなりたい どちらかといえばなりたくない なりたくない 既 になっている どちらでもよい 若 者 計 民 間 企 業 の 若 手 社 員 (n=799) 15.4 13.5 40.7% 23.9 25.2 25.5 24.8 25.8 28.0 0.4 8.3 0.5 8.5 公 務 員 の 若 手 職 員 (n=108) 13.0 22.2 22.2 34.3 0.0 8.3 学 生 (n=136) 28.7 64.0% 図 表 15: 管 理 職 になりたくない 理 由 ( 若 者 調 査 ) ( 図 表 14で どちらかといえばなりたくない なりたくない と 回 答 した 方 ) (n=528) 35.3 22.8 0 10 20 30 40 5.9 0.0 7.4 管 理 職 は 責 任 が 大 きい 割 には 処 遇 が 低 いため 29.2 自 分 には 管 理 職 になるだけ の 能 力 がないと 思 うから 22.7 管 理 職 になると 自 分 の 生 活 ( 趣 味 社 外 の 友 人 との 交 流 など) を 犠 牲 にしなければならなくなるから 13.4 管 理 職 の 仕 事 と 家 庭 のこと ( 家 事 育 児 など)を 両 立 する のは 難 しいから 10.2 人 と 競 争 するのが 嫌 だから 6.6 自 分 と 合 わない 人 や 嫌 いな 人 も 部 下 としてマネジメントしなければ ならないから 管 理 職 になることを 周 囲 から 期 待 されていないから 2.1 5.1 その 他 2.7 特 に 理 由 はない 8.0 若 者 で 管 理 職 ( 課 長 クラス 以 上 )になりたいという 割 合 は 学 生 では6 割 を 超 える(64.0%)が 社 会 人 になると4 割 弱 ( 民 間 企 業 の 若 手 社 員 :37.4% 公 務 員 の 若 手 職 員 :35.2%)に 低 下 する 管 理 職 になりたくない 理 由 は 管 理 職 は 責 任 が 大 きい 割 には 処 遇 が 低 いため がトップ(29.2%) にあげられる 8
第 5 章 女 性 が 管 理 職 になるうえでの 課 題 女 性 が 管 理 職 になるうえでの 課 題 として 企 業 は 家 庭 に 支 障 がない 範 囲 で 仕 事 をしたいという 意 識 の 女 性 が 多 い 若 者 ( 社 会 人 )は 長 時 間 労 働 を 前 提 とした 働 き 方 の 見 直 しが 十 分 に 進 んでいない を 最 も 多 くあげている 女 性 が 活 躍 している 企 業 は 法 定 を 上 回 る 育 児 支 援 制 度 を 導 入 している 図 表 16: 女 性 が 管 理 職 になるうえでの 課 題 ( 企 業 調 査 若 者 調 査 : 社 会 人 )( 各 々 上 位 5 位 ) 0 10 20 30 40 50 家 庭 に 支 障 がない 範 囲 で 仕 事 を したいという 意 識 の 女 性 が 多 い 20.1 43.1 モデルとなる 女 性 がいないため 管 理 職 になることを 不 安 に 思 う 女 性 が 多 い 会 社 として 女 性 の 育 成 や 活 用 の 方 針 が 明 確 になっていない 長 時 間 労 働 を 前 提 とした 働 き 方 の 見 直 し が 十 分 に 進 んでいない 子 どもの 成 長 など 家 庭 責 任 の 変 化 が 読 めない ため 管 理 職 になることを 不 安 に 思 う 女 性 が 多 い 特 に 無 し 8.6 17.9 20.0 24.0 14.3 23.7 29.4 28.9 35.7 37.7 企 業 計 (n=608) 若 者 ( 社 会 人 ) 図 表 17: 均 等 度 高 定 着 度 高 の 企 業 (*)が 女 性 の 活 躍 推 進 に 向 けて 実 施 している 取 組 ( 企 業 調 査 )( 上 位 10 位 ) (n=152) 法 定 を 上 回 る 育 児 休 業 制 度 法 定 を 上 回 る 育 児 短 時 間 勤 務 制 度 新 規 採 用 における 女 性 の 積 極 的 な 採 用 管 理 職 への 女 性 の 積 極 的 な 登 用 男 女 の 機 会 均 等 の 企 業 内 推 進 体 制 整 備 53.9 53.3 47.4 37.5 35.5 ( 結 婚 出 産 等 で 離 職 した 場 合 の) OG 登 録 再 雇 用 制 度 の 導 入 職 場 風 土 の 改 善 経 営 層 の 参 画 ( 経 営 トップによる メッセージ 発 信 ) 管 理 職 候 補 女 性 の 能 力 意 欲 等 の 底 上 げ キャリアカウンセリング ( 職 務 経 験 付 与 教 育 やキャリア 研 修 の 実 施 訓 練 研 修 等 ) 28.3 21.7 21.1 19.7 19.7 * 女 性 管 理 職 の 割 合 が1% 以 上 で 勤 続 年 数 が 13 年 以 上 の 企 業 女 性 が 管 理 職 になるうえでの 課 題 を 企 業 の 回 答 は 家 庭 に 支 障 がない 範 囲 で 仕 事 をしたいという 意 識 の 女 性 が 多 い (43.1%) モデルとなる 女 性 がいないため 管 理 職 になることを 不 安 に 思 う 女 性 が 多 い (37.7%) 会 社 として 女 性 の 育 成 や 活 用 の 方 針 が 明 確 になっていない (35.7%)が 上 位 3 位 一 方 若 者 ( 社 会 人 )は 長 時 間 労 働 を 前 提 とした 働 き 方 の 見 直 しが 十 分 に 進 んでいない が 24.0%と 最 も 多 く 次 は 家 庭 に 支 障 がない 範 囲 で 仕 事 をしたいという 意 識 の 女 性 が 多 い (20.1%) 会 社 として 女 性 の 育 成 や 活 用 の 方 針 が 明 確 になっていない (20.0%)と 両 者 の 認 識 に 差 異 がみられる 女 性 が 活 躍 している( 均 等 度 高 定 着 度 高 の) 企 業 が 女 性 の 活 躍 推 進 に 向 けて 行 っている 取 組 とし ては 法 定 を 上 回 る 育 児 休 業 制 度 法 定 を 上 回 る 育 児 短 時 間 勤 務 制 度 新 規 採 用 における 女 性 の 積 極 的 な 採 用 の 割 合 が 高 い( 各 53.9% 53.3% 47.4%)ことがあげられる 9
第 6 章 メンタルヘルスの 不 調 若 者 がメンタルヘルスの 不 調 を 感 じた 割 合 は 大 学 時 代 (3 割 強 )より 勤 務 先 (5 割 弱 )のほうが 高 くなっている メンタルヘルスの 不 調 を 感 じた 若 者 ( 社 会 人 )の3 割 は メンタルヘルスの 不 調 を 誰 にも 相 談 していない 不 調 社 員 が 減 少 している 企 業 で リワーク は 最 も 効 果 が 見 られる 取 組 図 表 18: 大 学 ( 大 学 院 を 含 む) 時 代 と 現 在 の 勤 め 先 でのメンタルヘルスの 状 況 ( 若 者 調 査 : 全 体 社 会 人 ) 何 度 もある たまにある 一 度 だけある ない わからない 大 学 ( 大 学 院 を 含 む) 時 代 の メンタルヘルスの 状 況 現 在 の 勤 め 先 での メンタルヘルスの 状 況 7.0 15.0 18.5 31.9% 6.4 25.1 7.7 60.6 7.5 45.4 6.7 若 者 計 若 者 ( 社 会 人 ) 47.9% 図 表 19: 現 在 の 勤 務 先 でのメンタルヘルス 不 調 時 の 相 談 相 手 ( 若 者 調 査 : 社 会 人 上 位 5 位 ) ( 図 表 18で 何 度 もある たまにある 一 度 だけある と 回 答 した 方 ) (n=434) 友 人 家 族 相 談 していない 職 場 の 上 司 先 輩 職 場 の 同 僚 35.0 31.1 30.0 22.6 18.7 図 表 20: 不 調 社 員 の 減 少 に 効 果 が 見 られる 取 組 ( 企 業 調 査 ) ( 不 調 社 員 の 抑 制 に 向 けて 効 果 のある 取 組 みで 実 施 企 業 と 未 実 施 企 業 との 割 合 の 差 ) 社 員 研 修 (メ ンタルヘルス 一 般 ) 産 業 医 として 精 神 科 医 を 登 用 メンタルヘル ス 不 調 による 休 業 に 備 えた 所 得 保 障 制 度 の 導 入 復 職 支 援 プログラム リワーク( 社 外 訓 練 施 設 ) の 活 用 社 員 の 家 族 と の 情 報 や 知 識 の 共 有 職 場 環 境 の 実 態 把 握 評 価 (ポイント) 若 手 社 員 向 けポジティブ メンタルヘル ス 研 修 正 社 員 全 体 14.2 14.4 12.2 12.9 19.5 13.1 7.1-1.7 入 社 3 年 以 内 の 若 手 社 員 3.8 2.2 4.4-0.3-0.9 2.4 16.5 16.9 ( 注 ) 効 果 が 出 ていない 取 組 はマイナス 表 示 となる メンタルヘルスの 不 調 を 感 じたことがある 若 者 の 割 合 をみると 大 学 時 代 (31.9%)よりも 現 在 の 勤 め 先 (47.9%)のほうが 高 くなっている 勤 務 先 でメンタルヘルスの 不 調 を 感 じた 時 の 相 談 相 手 としては 友 人 が 35.0%と 最 も 高 い 一 方 相 談 していない と 回 答 した 割 合 も 30.0%にのぼり メンタルヘルスの 問 題 をなかなか 相 談 できていない 実 態 が 浮 き 彫 りになっている リワーク( 社 外 訓 練 施 設 ) を 活 用 している 企 業 は 未 実 施 企 業 に 比 べて 正 社 員 全 体 の 不 調 社 員 が 増 えている 割 合 が 19.5 ポイント 低 い 若 手 社 員 向 けポジティブメンタルヘルス 研 修 職 場 環 境 の 実 態 把 握 評 価 は 若 手 社 員 のメンタルヘルス 対 策 として 有 効 10
第 7 章 社 会 保 障 制 度 への 不 安 と 不 安 解 消 のための 行 動 社 会 保 障 制 度 に 対 して 不 安 を 感 じている 若 者 の 割 合 は7 割 弱 そのうち 財 産 形 成 保 障 準 備 をしている 若 者 は4 割 強 にとどまり 財 産 形 成 も 預 貯 金 が 大 半 となっており 資 産 形 成 よりは 安 全 性 を 重 視 している 図 表 21: 社 会 保 障 制 度 に 対 する 不 安 ( 若 者 調 査 : 全 体 社 会 人 学 生 ) 感 じている やや 感 じている あまり 感 じていない 感 じていない 若 者 計 21.0 46.0 26.0 7.0 民 間 企 業 の 若 手 社 員 (n=799) 21.8 67.0% 47.1 24.7 6.5 公 務 員 の 若 手 職 員 (n=108) 23.1 37.0 30.6 9.3 学 生 (n=136) 14.7 47.1 30.1 8.1 図 表 22: 社 会 保 障 制 度 への 不 安 を 解 消 するための 行 動 ( 若 者 調 査 ) ( 図 表 21で 感 じている やや 感 じている と 回 答 した 方 ) (n=699) 節 約 をしている 財 産 形 成 保 障 準 備 をしている 何 もしていない アルバイトや 副 業 をしている その 他 0 10 20 30 40 50 60 56.9 43.6 22.6 5.6 0.3 図 表 23: 行 っている 財 産 形 成 や 保 障 準 備 ( 若 者 調 査 ) ( 図 表 22で 財 産 形 成 保 障 準 備 をしている と 回 答 した 方 ) (n=305) 預 貯 金 財 形 貯 蓄 生 命 保 険 株 式 個 人 年 金 保 険 投 資 信 託 職 場 で 任 意 に 加 入 する 保 険 ( 注 ) 損 害 保 険 債 券 その 他 91.5 41.6 37.7 29.5 26.2 20.7 19.3 11.5 11.5 1.0 ( 注 ) 職 場 で 任 意 で 加 入 する 保 険 とは 団 体 定 期 保 険 医 療 保 険 拠 出 型 企 業 年 金 保 険 等 社 会 保 障 制 度 に 対 して 不 安 を 感 じている 若 者 は7 割 弱 (67.0%)を 占 める その 内 財 産 形 成 保 障 準 備 をしている 若 者 は4 割 強 (43.6%)にとどまる 財 産 形 成 保 障 準 備 の 内 容 は 預 貯 金 が 91.5%と 最 も 多 く 資 産 形 成 よりは 安 全 性 を 重 視 している 11 WS2013-790(H25.12.17)