ブラック 企 業 ブラックバイトに 関 する 相 談 事 例 と 行 政 の 対 策 過 去 最 多 の 相 談 件 数 連 合 は 昨 年 12 月 に 全 国 一 斉 労 働 相 談 キャンペーン を 実 施 し その 一 環 として 労 働 相 談 ホットライン を 行 いましたが 先 日 その 結 果 が 発 表 されました 今 回 の 電 話 相 談 は いわゆる ブラック 企 業 や ブラックバイト に 関 することを 中 心 に 実 施 されましたが 2 日 間 の 集 中 期 間 を 設 けて 行 ったキャンペーンの 中 では 過 去 最 多 の 相 談 件 数 (979 件 )となったそうです 具 体 的 な 相 談 事 例 それでは 公 表 された 具 体 的 な 相 談 事 例 を 見 ていきましょう 正 社 員 1 日 の 勤 務 時 間 が 10 ~ 12 時 間 と 長 時 間 労 働 を 強 いられている 有 給 休 暇 もほとんど 取 れない 状 態 それに 加 え 上 司 からの 暴 言 や 嫌 がらせもある 上 司 に これ 以 上 サービス 残 業 はできな い と 伝 えたら ますますパワハラがひどくなった (40 代 女 性 医 療 福 祉 関 連 ) パート パートで 勤 務 していたが 会 社 から 仕 事 がなくなったので 辞 めてくれ と 言 われ 即 日 解 雇 解 雇 理 由 書 を 求 めたが 応 じてくれず 解 雇 予 告 手 当 もない 雇 用 契 約 書 ももらっていない (60 代 男 性 運 輸 業 ) アルバイト アルバイトで 塾 講 師 をしている 授 業 以 外 の 仕 事 もしているが その 分 の 賃 金 が 支 払 われない 退 職 を 申 し 出 たが 来 年 の 3 月 までは 辞 めさせない と 言 われている (20 代 男 性 教 育 学 習 支 援 業 ) 派 遣 社 員 休 日 に 強 制 的 に 勤 務 指 定 され 時 間 外 労 働 も 強 制 休 暇 もほとんど 取 れない 派 遣 元 担 当 者 に 相 談 したが 相 談 したことが 派 遣 先 に 知 られてしまい 派 遣 先 から 使 えない ここで 働 けなくな るよ など 暴 言 によるパワハラを 受 けるようになった (30 代 男 性 製 造 業 ) ブラックバイトに 関 する 対 策 ここ 最 近 大 きな 話 題 となっている ブラックバイト ですが 厚 生 労 働 省 と 文 部 科 学 省 は 昨 年 末 に 学 生 アルバイトの 多 い 業 界 団 体 に 対 して 労 働 条 件 の 明 示 賃 金 の 適 正 な 支 払 い 休 憩 時 間 の 付 与 などの 労 働 基 準 関 係 法 令 の 遵 守 のほか シフト 設 定 などの 課 題 解 決 に 向 けた 自 主 的 な 点 検 の 実 施 を 要 請 しました 厚 生 労 働 省 では 今 後 も 大 学 生 などに 対 する 関 係 法 令 の 周 知 啓 発 や 相 談 への 的 確 な 対 応 など 学 生 アルバイトの 労 働 条 件 確 保 に 向 けた 取 組 みを 強 化 していくそうです - 1 -
まだまだ 使 える! 雇 用 促 進 税 制 の 概 要 雇 用 促 進 税 制 とは? 平 成 26 年 4 月 1 日 から 平 成 28 年 3 月 31 日 までの 期 間 内 に 始 まる 事 業 年 度 ( 以 下 適 用 年 度 という 個 人 事 業 主 の 場 合 は 平 成 27 年 1 月 1 日 から 平 成 28 年 12 月 31 日 までの 各 年 )にお いて 雇 用 者 増 加 数 5 人 以 上 ( 中 小 企 業 は 2 人 以 上 ) かつ 雇 用 増 加 割 合 10 % 以 上 等 の 要 件 を 満 たす 企 業 は 雇 用 増 加 数 1 人 当 たり 40 万 円 の 税 額 控 除 ( 当 期 の 法 人 税 額 の 10 %( 中 小 企 業 は 20 %)が 限 度 )を 受 けることができます 地 方 拠 点 強 化 税 制 における 雇 用 促 進 税 制 とは? 地 域 再 生 法 に 基 づき 都 道 府 県 知 事 が 認 定 する 地 方 活 力 向 上 地 域 特 定 業 務 施 設 整 備 計 画 を 実 施 する 事 業 主 においては 以 下 の 税 制 優 遇 を 受 けることができます(ただし 法 人 全 体 の 雇 用 者 の 純 増 数 を 上 限 ) (1) 地 方 活 力 向 上 地 域 で 特 定 業 務 施 設 を 整 備 し 雇 用 者 を 増 加 させた 場 合 法 人 全 体 の 雇 用 増 加 率 が 10 % 以 上 の 場 合 には 当 該 特 定 業 務 施 設 における 増 加 雇 用 者 1 人 当 たり 50 万 円 の 税 額 控 除 法 人 全 体 の 雇 用 者 増 加 率 が 10 % 未 満 の 場 合 には 当 該 特 定 業 務 施 設 における 増 加 雇 用 者 1 人 当 たり 20 万 円 の 税 額 控 除 拡 充 型 適 用 年 度 に 雇 用 保 険 一 般 被 保 険 者 の 数 を 5 人 以 上 ( 中 小 企 業 の 場 合 には 2 人 以 上 ) 増 加 させることが 必 要 (2) 東 京 23 区 から 地 方 活 力 向 上 地 域 に 特 定 業 務 施 設 を 移 転 して 整 備 する 場 合 には 拡 充 型 の 税 額 控 除 額 に 加 え 当 該 特 定 業 務 施 設 における 増 加 雇 用 者 1 人 当 たり 30 万 円 の 税 額 控 除 (1)と 併 せて1 人 当 たり 最 大 80 万 円 の 税 額 控 除 移 転 型 雇 用 を 維 持 していれば 最 大 3 年 間 継 続 対 象 となる 事 業 主 の 要 件 要 件 は 原 則 として 以 下 の 通 りです (1) 青 色 申 告 書 を 提 出 する 事 業 主 であること (2) 適 用 年 度 とその 前 事 業 年 度 に 事 業 主 都 合 による 離 職 者 がいないこと (3) 適 用 年 度 に 雇 用 者 ( 雇 用 保 険 一 般 被 保 険 者 )の 数 を 5 人 以 上 ( 中 小 企 業 の 場 合 は 2 人 以 上 ) かつ 10 % 以 上 増 加 させていること (4) 適 用 年 度 における 給 与 等 の 支 給 額 が 比 較 給 与 等 支 給 額 以 上 であること (5) 風 俗 営 業 等 を 営 む 事 業 主 ではないこと なお 適 用 を 受 けるためには あらかじめ 雇 用 促 進 計 画 をハローワークに 提 出 する 必 要 が あります - 2 -
実 効 性 のある 制 度 として 再 注 目! 永 年 勤 続 表 彰 制 度 を 見 直 してみませんか? 古 典 的 でも 効 果 は 大 きい 永 年 勤 続 表 彰 制 度 多 くの 企 業 で 人 材 不 足 問 題 への 対 応 が 急 務 となっているなか 人 材 の 確 保 や モラールの 向 上 といった 観 点 から 福 利 厚 生 制 度 の 重 要 性 が 増 していますが 特 に 効 果 が 大 きい 制 度 として 注 目 を 集 めているのが 永 年 勤 続 表 彰 制 度 です 終 身 雇 用 時 代 でもあるまいし 今 どき 古 くさい と 思 われるかもしれませんが 実 は 特 に 中 堅 中 小 企 業 においては 同 制 度 を 設 ける 企 業 は 増 加 傾 向 にあるようです 公 平 感 があること 会 社 への 帰 属 意 識 一 体 感 を 高 める 効 果 があることが その 大 きな 理 由 とな っています 制 度 の 効 果 を 高 めるために せっかく 制 度 を 設 けるのであれば より 効 果 を 高 めるために 戦 略 的 な 仕 掛 け も 施 したいも のです かつては 副 賞 として 名 前 入 りの 楯 や 時 計 万 年 筆 といった 記 念 品 を 贈 るのが 一 般 的 でしたが あまり 歓 迎 されませんでした そこで 現 在 は 社 員 のやる 気 向 上 につなげるために カタログギ フトや 商 品 券 旅 行 券 など 選 択 の 自 由 度 が 高 いものを 贈 るのが 主 流 になっています 例 えば 旅 行 券 と 休 暇 をセットとしてリフレッシュに 役 立 ててもらうことをねらう 企 業 も 増 えて います 税 務 上 の 注 意 点 永 年 勤 続 表 彰 の 記 念 品 等 の 支 給 にあたっては,(1) 利 益 の 額 が 勤 続 期 間 等 に 照 らして 社 会 通 念 上 相 当 と 認 められ (2) 勤 続 年 数 が 概 ね 10 年 以 上 である 人 を 対 象 にしており (3)2 回 以 上 表 彰 を 受 ける 者 は 前 の 表 彰 から 概 ね 5 年 以 上 の 間 隔 が 空 いている 場 合 には 給 与 として 課 税 しなく てもよいことになっています この 要 件 を 1 つでも 満 たさない 場 合 支 給 した 記 念 品 等 の 時 価 が 給 与 として 課 税 されます なお 現 金 や 商 品 券 等 で 支 給 する 場 合 には その 全 額 ( 商 品 券 等 の 場 合 は 券 面 額 )が 給 与 として 課 税 されます - 3 -
自 動 車 運 送 事 業 の 監 督 指 導 送 検 結 果 と 取 組 事 例 平 成 26 年 の 状 況 は? 厚 生 労 働 省 から トラック バス タクシーなどの 自 動 車 運 転 者 を 使 用 する 事 業 場 に 対 する 平 成 26 年 の 監 督 指 導 や 送 検 状 況 についてとりまとめた 資 料 が 公 表 されました 82.9%の 事 業 場 で 法 令 違 反 平 成 26 年 に 全 国 の 労 働 局 や 労 働 基 準 監 督 署 などが 監 督 指 導 を 行 った 事 業 場 は 3,907 ありまし たが そのうち 労 働 基 準 関 係 法 令 違 反 があったのは 3,240 事 業 場 で 実 に 82.9%に 上 りました また 自 動 車 運 転 者 の 労 働 時 間 等 の 改 善 のための 基 準 ( 平 成 元 年 労 働 省 告 示 第 7 号 ) 違 反 があ ったのは 2,373 事 業 場 で 60.7%となっています 違 反 事 項 のトップは 労 働 時 間 労 働 基 準 関 係 法 令 の 主 な 違 反 事 項 のトップは 労 働 時 間 で 56.0% 次 いで 割 増 賃 金 (24.3%) 休 日 (6.4%)と 続 いています 自 動 車 運 転 者 の 労 働 時 間 等 の 改 善 のための 基 準 の 主 な 違 反 事 項 のトップは 最 大 拘 束 時 間 で 48.3% 以 降 総 拘 束 時 間 (38.3%) 休 息 期 間 (35.3 %) 連 続 運 転 時 間 (27.6 %) 最 大 運 転 時 間 (17.3%)となっています なお 重 大 または 悪 質 な 労 働 基 準 関 係 法 令 違 反 により 送 検 となった 事 業 場 は 56 件 ありました 各 機 関 が 連 携 して 指 導 を 強 化 自 動 車 運 送 事 業 に 従 事 する 自 動 車 運 転 者 の 労 働 条 件 の 改 善 を 図 る 目 的 から 労 働 基 準 監 督 機 関 と 地 方 運 輸 機 関 は 臨 検 監 督 等 の 結 果 を 相 互 に 通 報 しています 平 成 26 年 に 労 働 基 準 監 督 機 関 から 地 方 運 輸 機 関 に 通 報 した 件 数 は 864 件 地 方 運 輸 機 関 から 労 働 基 準 監 督 機 関 に 通 報 した 件 数 は 312 件 でした また より 効 果 的 な 指 導 をするため 労 働 基 準 監 督 機 関 と 地 方 運 輸 機 関 が 合 同 で 監 督 監 査 を 行 っています( 平 成 26 年 は 176 件 ) 自 社 の 改 善 は 取 組 事 例 を 参 考 に 労 働 基 準 監 督 官 による 監 督 指 導 後 の 会 社 の 取 組 事 例 として 運 行 計 画 の 変 更 や 運 転 者 の 増 員 協 力 会 社 への 業 務 委 託 などの 取 組 みを 行 い 休 日 労 働 がなくなり 1 箇 月 の 拘 束 時 間 が 最 長 280 時 間 となった 事 業 場 などの 取 組 みが 紹 介 されています ぜひ 参 考 にしたいところです( 自 動 車 運 転 者 を 使 用 する 事 業 場 平 成 26 年 で 検 索 ) - 4 -
均 等 法 育 介 法 改 正 で マタハラ 防 止 を 企 業 に 義 務 付 けへ 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 育 児 介 護 休 業 法 の 改 正 政 府 は 今 国 会 に 提 出 する 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 と 育 児 介 護 休 業 法 の 改 正 案 の 中 に 女 性 らが 妊 娠 や 出 産 を 理 由 に 不 利 益 を 被 るマタニティーハラスメント(マタハラ)の 防 止 策 の 企 業 への 義 務 付 けを 盛 り 込 む 方 針 を 明 らかにしました 2017 年 4 月 からの 実 施 を 目 指 すとしています 就 業 規 則 へ 盛 り 込 むことなどを 義 務 付 け 具 体 的 には マタハラ 行 為 を 禁 止 する 規 定 を 就 業 規 則 に 盛 り 込 むことや 相 談 窓 口 の 設 置 社 員 研 修 の 実 施 などを 企 業 に 求 めることとします 派 遣 社 員 も 防 止 策 の 対 象 とし 違 反 した 企 業 名 について 公 表 する 方 針 です 最 高 裁 判 決 や 厚 労 省 調 査 を 受 けて 判 断 現 行 の 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 でも 事 業 主 に 対 して 妊 娠 や 出 産 を 理 由 にした 解 雇 や 降 格 は 禁 止 し ていますが 職 場 の 上 司 や 同 僚 が 長 く 育 休 を 取 得 されると 迷 惑 辞 めたらどうか などと 発 言 するのは 事 業 主 が 発 言 を 指 示 した 場 合 などを 除 けば 違 法 とはなっていません マタハラをめぐっては 2014 年 10 月 に 妊 娠 による 降 格 が 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 に 違 反 すると いう 最 高 裁 判 決 が 出 ています また 昨 年 9 ~ 10 月 に 厚 生 労 働 省 が 実 施 した 調 査 では 妊 娠 や 出 産 育 児 をした 女 性 のうちマタハラを 受 けた 人 の 割 合 は 派 遣 社 員 48.7 % 正 社 員 21.8 % 契 約 社 員 13.3 % パート 5.8 %となっており 経 験 したマタハラで 最 も 多 かったのが 迷 惑 辞 め たら? など 権 利 を 主 張 しづらくする 発 言 でした 政 府 は 現 行 法 のままでは 上 司 や 同 僚 の 言 動 で 休 みを 取 りづらい 雰 囲 気 が 作 り 出 されている 実 態 には 対 応 しきれないと 判 断 し 昨 年 11 月 に 発 表 した 一 億 総 活 躍 社 会 実 現 への 緊 急 対 策 で 妊 娠 出 産 などを 理 由 とする 不 利 益 取 扱 いを 防 止 するため 法 制 度 を 含 め 対 応 を 検 討 する と 盛 り 込 んでいました 一 億 総 活 躍 社 会 の 実 現 に 向 けた 政 策 の 一 環 マタハラ 対 策 の 強 化 は 安 倍 政 権 が 掲 げる 一 億 総 活 躍 社 会 実 現 に 向 けた 政 策 の 一 環 です 働 く 女 性 が 妊 娠 出 産 をしやすい 労 働 環 境 をつくり 出 生 率 1.8 の 実 現 につなげたい 考 えです どのような 言 動 がマタハラにあたるかは 厚 生 労 働 省 令 で 詳 細 を 定 めるようですが 上 司 や 同 僚 に よる 嫌 がらせ 発 言 が 対 象 となる 見 込 みです - 5 -
外 国 人 技 能 実 習 制 度 見 直 しで 受 入 れ 企 業 に 届 出 義 務 化 技 能 実 習 制 度 の 現 状 現 在 日 本 で 技 能 実 習 生 として 16 万 人 を 超 える 人 が 働 いており 中 国 やベトナム インドネシ ア 等 を 中 心 に 受 け 入 れています 対 象 業 種 は 農 業 や 建 設 食 品 製 造 など 72 に 及 び 人 材 不 足 が 深 刻 な 業 種 では 労 働 の 貴 重 な 担 い 手 としての 役 割 も 期 待 されています ところが 2013 年 に 厚 生 労 働 省 が 行 った 立 入 調 査 では 対 象 事 業 所 の 約 8 割 で 残 業 代 未 払 い や 過 重 労 働 といった 労 働 法 令 違 反 が 明 らかになるなど 国 際 社 会 からも 不 当 労 働 や 人 権 侵 害 の 温 床 になっているとの 批 判 を 受 けていました これまでの 制 度 改 正 の 内 容 同 制 度 は 1993 年 に 創 設 されましたが 研 修 期 間 中 の 実 習 生 には 労 働 関 係 法 令 の 適 用 がなく 不 当 な 扱 いを 受 けるケースも 多 くあったため 法 改 正 により 最 長 3 年 間 の 研 修 期 間 のうち 入 国 当 初 の 講 習 期 間 を 除 き 企 業 等 での 技 能 習 得 等 のための 期 間 については 労 働 関 係 法 令 が 適 用 され ることとなり 2012 年 7 月 より 施 行 されています さらに 従 来 企 業 等 での 技 能 実 習 期 間 については 監 理 団 体 による 監 理 の 対 象 とされていません でしたが すべての 期 間 を 対 象 とし 監 理 団 体 等 の 不 正 行 為 取 締 りも 強 化 されています 今 回 の 改 正 内 容 上 記 の 改 正 によっても 法 令 違 反 が 解 消 されていないため 新 たに 受 入 れ 企 業 の 抜 打 ち 検 査 を 実 施 する 権 限 を 持 つ 外 国 人 技 能 実 習 機 構 を 設 置 することとします また 受 入 れ 企 業 には 同 機 構 への 届 出 を 義 務 化 し 実 習 内 容 の 確 認 を 受 けます この 届 出 をしな い 企 業 には 罰 金 が 科 されるほか 5 年 間 の 受 入 れ 禁 止 処 分 となります そのほか 実 習 生 の 待 遇 を 日 本 人 と 同 等 以 上 とすることが 求 められます また 受 入 れ 期 間 を 3 年 から 5 年 に 延 長 し 対 象 業 種 として 新 たに 介 護 を 加 えるとしています これらの 内 容 が 盛 り 込 まれた 法 案 はすでに 昨 年 の 国 会 に 厚 生 労 働 省 と 法 務 省 とで 共 同 提 出 され ていましたが 成 立 には 至 らず 現 在 開 会 中 の 国 会 にて 審 議 されています - 6 -
メンタルヘルス 等 に 関 する 調 査 にみる 休 職 職 場 復 帰 の 実 態 労 働 力 人 口 減 少 への 対 応 に 向 けて 少 子 高 齢 化 の 急 速 な 進 展 により 労 働 力 人 口 が 減 少 に 転 じる 中 で 病 気 休 職 や 職 場 復 帰 に 関 する 会 社 としての 対 応 が 重 要 になってきています このたび メンタルヘルス 私 傷 病 などの 治 療 と 職 業 生 活 の 両 立 に 関 するヒアリング 調 査 ( 独 立 行 政 法 人 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 )の 結 果 が 明 らかになりました 建 設 運 輸 情 報 通 信 卸 小 売 飲 食 サービス 業 などを 調 査 対 象 とし 企 業 規 模 も 大 小 で 比 較 できるようになっているなど 休 職 者 の 職 場 復 帰 の 実 態 がわかる 内 容 となっており 会 社 とし ての 今 後 の 対 応 を 考 えるうえで 参 考 となるでしょう 調 査 結 果 のポイント 健 康 診 断 で 異 常 所 見 が 出 た 場 合 の 措 置 として ほとんどの 企 業 が 人 事 部 門 から 当 該 社 員 に 通 知 し 再 検 査 を 求 めている ただし 通 院 治 療 を 継 続 しているか 等 のフォローアップまではして いない 場 合 が 多 い 常 時 50 人 以 上 の 労 働 者 を 使 用 する 事 業 所 を 有 する 企 業 は すべて 産 業 医 を 選 任 している 産 業 医 に 委 託 されている 業 務 としては すべての 企 業 で 共 通 しているのは 安 全 衛 生 委 員 会 開 催 時 等 に 来 訪 するなど 月 に 1 回 程 度 の 訪 問 産 業 医 以 外 の 相 談 受 付 体 制 として (1) 医 療 従 事 者 ( 看 護 師 カウンセラー 等 )の 常 駐 相 談 受 付 (2) 社 内 相 談 窓 口 ( 人 事 総 務 社 内 専 用 部 署 ) (3) 外 部 相 談 窓 口 ( 委 託 )の3つの ルートがみられた 過 去 3 年 間 の 休 職 者 退 職 者 をみると 身 体 疾 患 では 特 に がん 脳 血 管 疾 患 心 疾 患 で の 休 職 者 は 高 齢 層 (50 歳 代 以 上 )に 多 い メンタルヘルス 不 調 の 休 職 者 の 年 齢 属 性 では 若 年 層 (とくに 勤 続 の 短 い 層 )に 多 いとの 認 識 を 抱 く 企 業 が 一 部 にみられた 若 年 層 にみられるこ とから ストレス 耐 性 の 弱 さに 原 因 があるとする 企 業 もある 休 職 前 に 積 立 休 暇 ( 失 効 年 休 積 立 制 度 ) 長 期 の 欠 勤 期 間 がある 企 業 など 疾 病 に 長 期 療 養 がで きる 企 業 では 疾 患 が 軽 度 であるほど 休 職 前 に 職 場 復 帰 する 者 がみられる ただし 身 体 疾 患 に 比 べ 精 神 疾 患 のほうが 治 療 期 間 が 長 い 傾 向 にあった 疾 患 が 軽 度 であるほど 早 期 の 復 帰 がしやすいことから いずれの 企 業 も 早 期 発 見 早 期 治 療 が 職 場 復 帰 で 有 益 であること を 指 摘 していた 調 査 結 果 の 詳 細 詳 しい 調 査 結 果 は 下 記 の URL から 見 ることができますので ぜひ 参 考 にしてみてください http://www.jil.go.jp/institute/siryo/2015/164.html - 7 -
再 就 職 を 希 望 する 女 性 の 実 態 と 企 業 側 の 意 識 未 就 業 理 由 は 子 育 て が 半 数 NTT コムオンライン マーケティング ソリューション 株 式 会 社 と 実 践 女 子 大 学 の 斎 藤 明 教 授 が 就 業 経 験 はあるが 現 在 働 いてない 再 就 職 希 望 の 女 性 および 企 業 の 採 用 担 当 者 を 対 象 に 実 施 した 再 就 職 希 望 の 女 性 と 雇 用 側 の 意 識 格 差 に 関 する 調 査 ( 有 効 回 答 者 数 : 再 就 職 希 望 の 女 性 304 名 企 業 の 採 用 担 当 者 160 名 )の 結 果 が 発 表 されています これによると 現 在 未 就 業 である 理 由 としては 子 育 て (50.7%)が 最 も 高 く 次 いで 働 き たいが 仕 事 がない (29.6%) 働 くためのスキルがない (15.5%)の 順 となることがわかりまし た 希 望 する 就 業 形 態 は 希 望 なし がトップ 現 在 未 就 業 の 女 性 の 前 職 と 再 就 職 で 希 望 する 就 業 形 態 について 聞 いたところ 前 職 は 正 社 員 ( 役 職 なし あり 含 む) であったと 答 えた 人 は 65 %を 超 えますが 再 就 職 で 希 望 する 形 態 は 希 望 はない (38.5%)と 回 答 した 割 合 が 最 も 高 くなり 加 えて 正 社 員 : 役 職 なし を 希 望 す る 割 合 は 34.9%と 前 職 との 比 較 では 22.7 ポイントも 減 少 しています 一 方 雇 用 側 の 企 業 は 子 育 て 介 護 などで 一 度 仕 事 を 辞 めた 女 性 の 再 就 職 で 想 定 する 雇 用 形 態 について 正 社 員 : 役 職 なし (55.6 %) 正 社 員 : 係 長 主 任 クラス (21.9 %)と 正 社 員 を 想 定 する 企 業 が 多 いことがわかりました この 点 で 両 者 の 意 識 に 差 があることが 見 てとれます 企 業 が 求 めるスキルと 未 就 業 女 性 が 学 びたいスキルのミスマッチ また 未 就 業 女 性 が 学 びたいスキルとして パソコン 操 作 外 国 語 などの 回 答 割 合 が 高 かっ た 一 方 企 業 側 が 求 めるスキルとしては コミュニケーション 能 力 ビジネスマナー などを 挙 げており ここでも 両 者 の 間 にはミスマッチが 生 じていることがわかります 子 育 て 介 護 社 員 へのサポート 体 制 と 働 き 方 の 多 様 性 子 育 て 介 護 をしながら 働 く 女 性 に 対 する 企 業 におけるサポート 制 度 については 勤 務 時 間 の 短 縮 制 度 (64.4%) 休 暇 取 得 制 度 (50.6%) 遅 刻 早 退 の 許 可 (41.3%)の 順 となっていま す このようなサポート 制 度 は 従 業 員 数 が 多 い 企 業 ほど 充 実 している 傾 向 にあり 中 小 企 業 ではまだ その 対 応 が 不 十 分 であるところも 見 られます - 8 -
4 月 からスタート! 改 正 景 品 表 示 法 課 徴 金 制 度 のポイント 新 たに 設 けられた 課 徴 金 制 度 平 成 26 年 11 月 に 成 立 した 改 正 景 品 表 示 法 の 施 行 日 が 決 まり 今 年 の 4 月 1 日 から 商 品 やサ ービスを 販 売 する 際 に 消 費 者 に 誤 った 認 識 をさせるような 不 当 表 示 を 行 っていた 事 業 者 に 対 して 違 反 商 品 における 売 上 額 の 3 %の 納 付 を 求 める 課 徴 金 制 度 がスタートすることとなりました 改 正 景 品 表 示 法 は 今 回 2 度 改 正 されており 1 度 目 の 課 徴 金 制 度 以 外 の 部 分 ( 平 成 26 年 6 月 成 立 )については 平 成 26 年 12 月 にすでに 施 行 されています 今 回 施 行 される 課 徴 金 制 度 は あらゆる 商 品 サービスが 対 象 となっており 3 年 間 遡 って 計 算 されるため 課 徴 金 納 付 命 令 を 受 けた 事 業 者 の 損 害 は 大 きくなる 可 能 性 もあり 注 意 する 必 要 があります 不 当 表 示 の 種 類 と 対 象 期 間 景 品 表 示 法 で 規 制 される 不 当 表 示 には 優 良 誤 認 ( 商 品 等 の 内 容 について 実 際 より 著 しく 良 い と 思 わせる)と 有 利 誤 認 ( 商 品 等 の 内 容 について 実 際 より 著 しく 安 いと 思 わせる) その 他 誤 認 を 与 える 恐 れがあるとして 内 閣 総 理 大 臣 が 指 定 するもの の 3 種 類 があります 課 徴 金 が 算 定 される 期 間 は 不 当 表 示 をした 期 間 に 加 えて 不 当 表 示 を 止 めた 日 から 6 カ 月 以 内 に 取 引 をした 日 までとなり 最 長 で 期 間 の 最 終 日 からさかのぼって 3 年 間 となります 課 徴 金 の 金 額 と 減 免 措 置 なお 課 徴 金 は 売 上 額 の 3 %が 課 されることとなっていますが 課 徴 金 額 が 150 万 円 未 満 ( 売 上 額 が 5,000 万 円 未 満 の 場 合 )の 場 合 は 賦 課 されません また 課 徴 金 制 度 には 減 免 措 置 があり 事 業 者 が 自 主 的 に 違 反 行 為 を 申 告 した 場 合 に 課 徴 金 の 2 分 の 1 が 減 額 されます また 事 業 者 が 所 定 の 手 続 きに 沿 って 自 主 的 に 被 害 者 に 返 金 を 行 った 場 合 には その 返 金 金 額 に 応 じた 減 額 や 免 除 の 措 置 があります 表 示 や 広 告 を 見 直 すべき この 改 正 で 注 意 すべき 点 は 過 失 による 不 当 表 示 であっても 課 徴 金 の 対 象 に 含 まれるということ です また 景 品 表 示 法 が 1 年 間 に 2 度 も 改 正 されたことからも 国 が 近 年 のインターネット 販 売 や 通 信 販 売 等 における 表 示 や 広 告 の 事 態 を 重 くみた 結 果 と 言 えますので 今 一 度 自 社 での 周 知 徹 底 を 図 り 表 示 や 広 告 の 内 容 を 見 直 してみるべきでしょう - 9 -
調 査 結 果 にみる 障 害 年 金 受 給 者 の 就 労 の 実 態 障 害 年 金 を 受 給 しながら 働 く 人 の 賃 金 は? 厚 生 労 働 省 は 12 月 下 旬 に 平 成 26 年 障 害 年 金 受 給 者 実 態 調 査 を 発 表 し 障 害 年 金 を 受 け 取 りながら 仕 事 をしている 人 の 半 数 近 くは 年 間 の 賃 金 が 50 万 円 に 届 かないことがわかり 障 害 年 金 受 給 者 の 厳 しい 経 済 状 況 が 浮 き 彫 りになりました 働 く 受 給 者 は 約 28 % この 調 査 は 障 害 年 金 受 給 者 ( 約 194 万 人 )のうち 無 作 為 に 抽 出 した 2 万 3,000 人 を 対 象 に 実 施 されました 国 民 年 金 厚 生 年 金 の 受 給 者 合 計 で 約 28 %( 約 54 万 人 )の 人 が 就 労 していると 推 計 され 就 業 による 年 間 収 入 が 200 万 円 未 満 という 人 が 81.1 % 50 万 円 未 満 という 人 が 47.5 %にも 及 びま した 一 方 年 間 収 入 400 万 円 以 上 の 人 は 5.7 %でした 調 査 結 果 を 詳 しくみると 年 齢 階 級 別 で 就 業 率 をみると 20 ~ 24 歳 では 国 民 年 金 受 給 者 のうち 56.9 % 厚 生 年 金 受 給 者 のうち 60.4 %が 就 労 していますが 年 齢 が 上 がるにつれて 就 業 率 はおおむね 下 がっています また 障 害 等 級 別 にみると 障 害 の 程 度 が 軽 くなるにつれ 就 業 率 が 高 くなる 傾 向 にあります 1 週 間 あたりの 就 業 時 間 については 厚 生 年 金 受 給 者 は 30 ~ 40 時 間 が 25.1 %と 最 も 多 く 国 民 年 金 受 給 者 は 0 ~ 10 時 間 が 24.3 %と 最 も 多 くなっており 全 体 では 約 4 割 の 人 が 週 20 時 間 未 満 の 就 労 であることがわかりました 障 害 年 金 の 公 正 化 を 近 年 障 害 年 金 認 定 の 地 域 間 格 差 や 障 害 年 金 受 給 者 の 支 給 停 止 不 支 給 決 定 等 の 問 題 が 相 次 いで 表 面 化 していますが この 調 査 結 果 を 受 けて 障 害 年 金 の 公 正 化 を 望 む 声 がますます 高 まってい くものと 思 われます - 10 -
2 月 の 税 務 と 労 務 の 手 続 提 出 期 限 [ 提 出 先 納 付 先 ] 1 日 法 定 調 書 < 源 泉 徴 収 票 報 酬 等 支 払 調 書 同 合 計 表 >の 提 出 [ 税 務 署 ] 給 与 支 払 報 告 書 の 提 出 < 1 月 1 日 現 在 のもの>[ 市 区 町 村 ] 固 定 資 産 税 の 償 却 資 産 に 関 する 申 告 [ 市 区 町 村 ] 個 人 の 道 府 県 民 税 市 町 村 民 税 の 納 付 < 第 4 期 分 >[ 郵 便 局 または 銀 行 ] 労 働 者 死 傷 病 報 告 の 提 出 < 休 業 4 日 未 満 10 月 ~ 12 月 分 >[ 労 働 基 準 監 督 署 ] 健 保 厚 年 保 険 料 の 納 付 [ 郵 便 局 または 銀 行 ] 日 雇 健 保 印 紙 保 険 料 受 払 報 告 書 の 提 出 [ 年 金 事 務 所 ] 労 働 保 険 料 納 付 < 延 納 第 3 期 分 >[ 郵 便 局 または 銀 行 ] 労 働 保 険 印 紙 保 険 料 納 付 納 付 計 器 使 用 状 況 報 告 書 の 提 出 [ 公 共 職 業 安 定 所 ] 外 国 人 雇 用 状 況 報 告 ( 雇 用 保 険 の 被 保 険 者 でない 場 合 )< 雇 入 れ 離 職 の 翌 月 末 日 >[ 公 共 職 業 安 定 所 ] 贈 与 税 の 申 告 受 付 開 始 <3 月 15 日 まで>[ 税 務 署 ] 10 日 源 泉 徴 収 税 額 住 民 税 特 別 徴 収 税 額 の 納 付 [ 郵 便 局 または 銀 行 ] 雇 用 保 険 被 保 険 者 資 格 取 得 届 の 提 出 < 前 月 以 降 に 採 用 した 労 働 者 がいる 場 合 > [ 公 共 職 業 安 定 所 ] 労 働 保 険 一 括 有 期 事 業 開 始 届 の 提 出 < 前 月 以 降 に 一 括 有 期 事 業 を 開 始 している 場 合 > [ 労 働 基 準 監 督 署 ] 16 日 所 得 税 の 確 定 申 告 受 付 開 始 <3 月 15 日 まで>[ 税 務 署 ] なお 還 付 申 告 については2 月 15 日 以 前 でも 受 付 可 能 28 日 じん 肺 健 康 管 理 実 施 状 況 報 告 の 提 出 [ 労 働 基 準 監 督 署 ] 健 保 厚 年 保 険 料 の 納 付 [ 郵 便 局 または 銀 行 ] 日 雇 健 保 印 紙 保 険 料 受 払 報 告 書 の 提 出 [ 年 金 事 務 所 ] 労 働 保 険 印 紙 保 険 料 納 付 納 付 計 器 使 用 状 況 報 告 書 の 提 出 [ 公 共 職 業 安 定 所 ] 外 国 人 雇 用 状 況 報 告 ( 雇 用 保 険 の 被 保 険 者 でない 場 合 )< 雇 入 れ 離 職 の 翌 月 末 日 >[ 公 共 職 業 安 定 所 ] <<< 社 労 士 News 2016 年 02 月 号 >>> 1. ブラック 企 業 ブラックバイトに 関 する 相 談 事 例 と 行 政 の 対 策 2. まだまだ 使 える! 雇 用 促 進 税 制 の 概 要 3. 実 効 性 のある 制 度 として 再 注 目! 永 年 勤 続 表 彰 制 度 を 見 直 してみませんか? 4. 自 動 車 運 送 事 業 の 監 督 指 導 送 検 結 果 と 取 組 事 例 5. 均 等 法 育 介 法 改 正 で マタハラ 防 止 を 企 業 に 義 務 付 けへ 6. 外 国 人 技 能 実 習 制 度 見 直 しで 受 入 れ 企 業 に 届 出 義 務 化 7. メンタルヘルス 等 に 関 する 調 査 にみる 休 職 職 場 復 帰 の 実 態 8. 再 就 職 を 希 望 する 女 性 の 実 態 と 企 業 側 の 意 識 9. 4 月 からスタート! 改 正 景 品 表 示 法 課 徴 金 制 度 のポイント 10. 調 査 結 果 にみる 障 害 年 金 受 給 者 の 就 労 の 実 態 お 困 りのことがございましたら お 気 軽 にご 相 談 ください 発 行 :あべの 労 務 代 理 事 務 所 http://abenoroumu.life.coocan.jp/ 545-0053 大 阪 市 阿 倍 野 区 松 崎 町 2-10-22 コーシンヒ ル3F TEL 06-6115-6466 FAX 06-6115-6466-11 -