身 体 計 測 BMI(Body Mass Index) 体 格 を 評 価 するのに 広 く 用 いられる 指 標 で 体 重 (kg) 身 長 (m) 2 で 算 出 されます 性 別 に 関 わらず 日 本 人 ではこの 値 が 22 のとき 最 も 有 病 率 が 少 なく 25 以 上 の 場 合 には 肥 満 18.5 未 満 の 場 合 には やせ と 判 定 されます 標 準 体 重 BMI が 22 となる 体 重 で 身 長 (m) 身 長 (m) 22 で 算 出 しています 体 脂 肪 率 体 重 に 占 める 脂 肪 組 織 のおおよその 割 合 です 男 性 は 25% 未 満 女 性 は 30% 未 満 が 適 正 範 囲 とされています 身 体 に 微 弱 な 電 流 を 流 し その 電 気 抵 抗 から 算 出 する 生 体 インピーダンス 法 を 用 いていますので あくまでも 参 考 値 です ペースメー カーや 植 え 込 み 型 の 除 細 動 器 を 使 用 している 方 は 検 査 できません 腹 囲 腹 囲 が 男 性 で 85cm 女 性 で 90cm 以 上 であれば 内 臓 脂 肪 が 過 剰 に 存 在 している 可 能 性 が 高 いとされていますが 身 長 について 考 慮 されていません 他 の 検 査 値 と 共 に 総 合 的 に 判 断 することが 重 要 です 眼 科 眼 圧 眼 球 の 弾 力 を 表 し 角 膜 に 瞬 間 的 に 空 気 を 吹 き 付 ける 空 気 眼 圧 計 で 測 定 します 眼 底 網 膜 視 神 経 眼 底 の 血 管 などの 状 態 を 調 べます 眼 底 の 血 管 については 高 血 圧 性 変 化 (H) と 動 脈 硬 化 性 変 化 (S) の 有 無 と 程 度 を 評 価 します 聴 力 低 音 (1000Hz) と 高 音 (4000Hz) がどれくらいの 大 きさで 聴 こえるかを 調 べます 健 聴 者 が 最 も 良 い 条 件 ( 完 全 防 音 )で 聴 こえる 最 も 小 さい 音 の 平 均 値 が 0dB(デシベル)で この 値 の 何 倍 (あるいは 何 分 の 一 )で 聴 こえるかを 対 数 を 用 いて 表 しています 一 般 的 に 加 齢 に 伴 い 高 い 音 から 聴 こえにくくなります 骨 密 度 骨 粗 鬆 症 を 早 期 に 発 見 するために 行 う 検 査 です 骨 内 伝 播 速 度 (SOS: Speed of Sound) は 超 音 波 が 骨 を 透 過 する 速 度 で 骨 密 度 が 低 下 すると 遅 くなります 白 血 球 赤 血 球 血 小 板 白 血 球 数 白 血 球 は 免 疫 機 能 を 担 う 血 液 成 分 です 炎 症 や 細 菌 感 染 症 で 増 加 しますが 激 しい 運 動 やストレス 喫 煙 でも 増 加 します 極 端 な 増 加 や 減 少 は 白 血 病 などの 白 血 球 自 体 の 病 気 が 疑 われます 白 血 球 像 白 血 球 の 種 類 を 調 べ その 割 合 を%で 示 したものです 一 般 に 細 菌 感 染 では 好 中 球 が ウイルス 感 染 ではリンパ 球 の 割 合 が 増 加 します また アレルギー 性 疾 患 では 好 酸 球 が 増 加 することがあります 赤 血 球 数 血 色 素 量 ヘマトクリット MCV MCH MCHC 赤 血 球 は 血 色 素 (ヘモグロビン)を 含 んでおり 血 色 素 は 肺 で 酸 素 を 受 け 取 り 身 体 中 の 組 織 に 酸 素 を 運 び 入 れます ヘマトクリッ トは 血 液 の 中 で 赤 血 球 が 占 める 割 合 を%で 示 したものです MCV は 赤 血 球 の 大 きさ( 平 均 容 積 )を MCH は 赤 血 球 一 個 当 たりの 平 均 血 色 素 含 有 量 MCHC は 赤 血 球 一 個 当 たりの 平 均 血 色 素 濃 度 を 示 します 赤 血 球 数 や 血 色 素 量 が 減 少 した 状 態 が 貧 血 です 血 色 素 が 作 られる 時 には 鉄 分 ビタミン B12 葉 酸 が 必 要 ですが 貧 血 で 最 も 頻 度 が 高 いのは 鉄 分 が 欠 乏 して 生 じる 鉄 欠 乏 性 貧 血 で MCV は 低 値 となります 消 化 管 出 血 などの 出 血 以 外 に 女 性 では 子 宮 筋 腫 や 月 経 過 多 などが 原 因 である 場 合 も 多 く 注 意 が 必 要 です 鉄 欠 乏 性 貧 血 では 鉄 分 を 多 く 含 む 食 品 ( 緑 黄 色 野 菜 レバーなど)の 積 極 的 な 摂 取 や 鉄 剤 の 服 用 で 対 応 しますが 溶 血 性 貧 血 再 生 不 良 性 貧 血 (MCV 正 常 )や 悪 性 貧 血 (MCV 高 値 )では 特 別 な 治 療 が 必 要 となります 赤 血 球 数 が 増 加 する 赤 血 球 増 加 症 ( 多 血 症 )は 脱 水 ストレス 喫 煙 などが 原 因 である 場 合 が 多 く 骨 髄 の 異 常 で 生 じる 真 性 多 血 症 は 稀 です 血 小 板 数 血 小 板 は 血 液 の 凝 固 に 関 与 します 減 少 すると 血 液 が 固 まりにくく 出 血 し 易 くなり 増 加 すると 血 液 の 塊 ( 血 栓 )ができ 易 くなります 極 端 に 血 小 板 数 が 増 加 している 場 合 や 減 少 している 場 合 には 血 液 疾 患 が 疑 われます 肝 機 能 肝 炎 検 査 総 蛋 白 アルブミン A/G 比 総 蛋 白 は 血 液 中 の 蛋 白 の 総 称 で 主 にアルブミンとグロブリンで 構 成 されています A/G 比 はアルブミン(A)とグロブリン(G) の 比 率 を 表 します アルブミンは 主 に 肝 臓 で 作 られ 肝 硬 変 や 慢 性 感 染 症 などではアルブミン A/G 比 は 低 下 します また 栄 養 不 良 状 態 や 慢 性 感 染 症 尿 中 に 蛋 白 が 漏 れてしまうネフローゼ 症 候 群 などでも 低 値 となります
総 ビリルビン 直 接 ビリルビン 血 色 素 (ヘモグロビン)が 分 解 されて 作 られる 黄 色 い 色 素 が 間 接 ビリルビンです これが 肝 臓 で 処 理 され 胆 道 に 排 泄 されたものが 直 接 ビリルビンで 両 者 を 合 わせたものが 総 ビリルビンです 赤 血 球 が 異 常 に 分 解 される 溶 血 性 疾 患 や 肝 疾 患 胆 道 系 疾 患 などで 高 値 とな りますが ビリルビンが 高 値 となると 黄 疸 が 起 こります ビリルビンが 軽 度 上 昇 し 他 の 肝 機 能 検 査 や 腹 部 超 音 波 検 査 で 異 常 が 認 められない 場 合 には 遺 伝 的 素 因 が 原 因 である 体 質 性 黄 疸 が 疑 わ れますが 特 に 治 療 等 の 必 要 はありません AST(GOT) ALT(GPT) AST ALT はアミノ 酸 を 作 るときに 必 要 な 酵 素 で 肝 臓 心 臓 の 筋 肉 骨 格 筋 などに 含 まれていますが ALT は 特 に 肝 臓 に 多 く 含 まれています これらの 細 胞 が 壊 れると 血 液 中 に 漏 れ 出 すため 肝 細 胞 の 肝 機 能 障 害 ( 肝 炎 肝 硬 変 脂 肪 肝 など) 心 筋 梗 塞 筋 肉 疾 患 などで 高 値 となります γ-gtp γ-gtp もアミノ 酸 を 作 るときに 必 要 な 酵 素 で 肝 機 能 障 害 や 胆 道 通 過 障 害 で 高 値 となりますが 特 にアルコール 性 肝 疾 患 や 脂 肪 肝 に 対 して 敏 感 に 反 応 します ALP 骨 の 主 成 分 であるリン 酸 カルシウムなどのリン 酸 化 合 物 を 分 解 する 酵 素 で 骨 肝 臓 小 腸 などに 多 く 存 在 します これらの 臓 器 に 障 害 があると 胆 汁 中 に 排 出 されるため 骨 疾 患 肝 疾 患 以 外 に 胆 管 系 疾 患 ( 胆 管 結 石 など)で 高 値 となります また 骨 代 謝 が 盛 んな 成 長 期 や 妊 娠 後 期 でも 高 値 となります LAP ロイシンなどの 蛋 白 質 を 分 解 する 酵 素 で 胆 汁 中 に 多 く 含 まれ 胆 管 系 疾 患 ( 胆 管 結 石 など)などで 高 値 となります また 男 性 より 女 性 のほうがやや 高 く 妊 娠 中 も 高 値 となります LDH ブドウ 糖 がエネルギーに 変 わるときに 必 要 な 酵 素 で 全 身 臓 器 に 存 在 しますが 特 に 肝 臓 心 臓 の 筋 肉 骨 格 筋 赤 血 球 などに 多 く 存 在 します これらに 障 害 が 生 じると 高 値 となりますが 激 しい 運 動 後 や 妊 娠 後 期 にも 高 値 となります Ch-E(コリンエステラーゼ) ほとんどが 肝 臓 で 作 られる 酵 素 で 肝 臓 の 蛋 白 合 成 能 を 評 価 することができます 肝 硬 変 低 栄 養 状 態 では 低 下 し エネルギー 過 剰 摂 取 による 脂 肪 肝 や 高 脂 血 症 ネフローゼ 症 候 群 甲 状 腺 機 能 亢 進 症 では 高 くなります コリンエステラーゼ 値 は 個 人 差 が 大 きく 過 去 の 値 との 比 較 が 大 切 です 一 般 に 男 性 に 比 し 女 性 では 低 値 で 生 理 中 や 妊 娠 中 には 低 くなります HBs 抗 原 陽 性 の 場 合 には 現 在 B 型 肝 炎 ウイルスが 体 内 に 存 在 していると 判 断 されますので 初 めて 指 摘 された 場 合 精 密 検 査 が 必 要 です 以 前 から 陽 性 を 指 摘 されている 方 は 定 期 的 に 検 査 を 受 けましょう HBs 抗 体 陽 性 の 場 合 には 過 去 にB 型 肝 炎 に 感 染 し 現 在 は 免 疫 が 付 いていると 判 断 されます また B 型 肝 炎 の 予 防 接 種 を 受 けた 場 合 にも 陽 性 となります HCV 抗 体 過 去 にC 型 肝 炎 ウイルスに 感 染 したことがあるか 現 在 感 染 状 態 にあると 陽 性 になります 両 者 を 鑑 別 するには 現 在 も 体 内 にC 型 肝 炎 ウイルスが 存 在 しているか 否 かの 精 密 検 査 が 必 要 です また C 型 肝 炎 ウイルスを 保 有 していると 慢 性 肝 炎 から 肝 硬 変 肝 癌 にな る 可 能 性 があり 経 過 観 察 が 必 要 です 膵 機 能 血 中 アミラーゼ でんぷんなどの 糖 類 を 分 解 する 消 化 酵 素 で 主 に 唾 液 腺 と 膵 臓 から 分 泌 されます 唾 液 腺 や 膵 臓 の 炎 症 では 高 値 となりますが 体 質 的 に 唾 液 腺 から 分 泌 されるアミラーゼが 軽 度 上 昇 している 人 がいます 腎 尿 路 系 電 解 質 尿 比 重 高 値 の 場 合 には 糖 尿 病 ネフローゼ 症 候 群 などが 低 値 の 場 合 には 慢 性 腎 炎 尿 崩 症 などが 疑 われます 尿 比 重 は 健 康 人 でも 多 量 の 水 分 を 摂 取 した 後 では 低 くなり 脱 水 状 態 では 高 くなります 尿 ph 通 常 尿 は 弱 酸 性 に 保 たれていますが 尿 路 感 染 症 ではアルカリ 尿 となります また 薬 剤 や 食 事 の 影 響 などでも 尿 ph は 変 化 します 尿 蛋 白 陽 性 の 場 合 には 腎 臓 病 や 高 血 圧 糖 尿 病 に 伴 う 腎 障 害 などが 疑 われます 横 になっている 時 には 尿 蛋 白 が 陰 性 であるのに 起 き 上 がる と 陽 性 となる 起 立 性 蛋 白 尿 や 発 熱 疲 労 などに 伴 う 一 過 性 蛋 白 尿 には 病 的 意 義 はありません 尿 潜 血 腎 臓 以 外 に 尿 管 膀 胱 尿 道 に 疾 患 があると 陽 性 となりますが 一 過 性 で 全 く 問 題 とならない 場 合 もあります 生 理 中 の 女 性 では 大 部 分 で 陽 性 となりますので 生 理 期 間 を 避 けて 検 査 をお 受 けください 尿 中 ウロビリノーゲン 血 色 素 は 肝 臓 で 処 理 されビリルビンとなり 胆 汁 の 成 分 として 腸 管 に 排 出 されます これが 腸 内 細 菌 により 分 解 されてウロビリノーゲ ンとなります 大 部 分 は 便 とともに 排 泄 されますが 一 部 は 再 吸 収 されて 尿 中 に 排 泄 されます 従 って 通 常 尿 中 ウロビリノーゲンは 弱 陽 性 (±)ですが 血 中 総 ビリルビンが 高 値 となる 状 態 では 陽 性 となります また 胆 道 閉 塞 が あると 陰 性 となります
尿 沈 渣 尿 を 遠 心 分 離 機 にかけて 沈 殿 した 赤 血 球 白 血 球 上 皮 などの 量 を 顕 微 鏡 で 調 べる 検 査 です 尿 素 窒 素 蛋 白 質 が 体 内 でエネルギーとして 利 用 された 後 の 老 廃 物 です 腎 臓 で 濾 過 されて 尿 中 に 排 泄 されるので 腎 機 能 が 低 下 すると 体 内 に 蓄 積 して 血 中 の 尿 素 窒 素 は 高 値 となりますが 脱 水 で 尿 量 が 減 少 した 場 合 にも 高 値 となります クレアチニン 尿 素 窒 素 と 同 様 に 蛋 白 質 の 老 廃 物 で 尿 中 に 排 泄 されるため 血 中 クレアチニン 値 の 上 昇 は 腎 機 能 の 低 下 を 意 味 します また クレア チニン 値 は 筋 肉 量 に 比 例 し 男 性 より 女 性 のほうがやや 低 く 妊 娠 中 は 低 値 となります 推 算 糸 球 体 濾 過 量 糸 球 体 濾 過 量 (GFR)は 腎 臓 が 時 間 あたりに 処 理 できる 尿 量 で 腎 機 能 の 評 価 に 用 いられます GFR を 正 確 に 測 定 するためには 1 日 分 の 尿 をためる 検 査 が 必 要 でしたが 血 液 検 査 でのクレアチニンの 値 と 年 齢 性 別 により 日 本 人 用 の GFR を 推 定 する 計 算 式 が 2008 年 に 日 本 腎 臓 学 会 より 発 表 されました この 式 により 算 出 した 値 が 推 算 糸 球 体 濾 過 量 (egfr)で 60 未 満 の 場 合 には 腎 機 能 低 下 が 疑 われます 電 解 質 電 解 質 (Na K Cl)は 腎 臓 や 種 々のホルモンによりバランスが 調 節 されており その 異 常 は 腎 疾 患 内 分 泌 疾 患 発 見 の 契 機 となります 糖 代 謝 空 腹 時 血 糖 血 液 中 のブトウ 糖 の 量 で 糖 尿 病 の 診 断 には 欠 かせない 項 目 です HbA1c 赤 血 球 中 の 血 色 素 (ヘモグロビン:Hb)とブドウ 糖 が 結 合 したものをグリコヘモグロビン(HbA1c)といい 血 糖 値 が 高 いと 多 くなり 一 度 生 成 されると 赤 血 球 が 分 解 されるまで 血 中 に 残 ります 赤 血 球 の 平 均 寿 命 は 120 日 ですので ヘモグロビン 全 体 の 何 %にグリコ ヘモグロビンがあるかを 測 定 すれば 過 去 1~2ヶ 月 の 血 糖 の 平 均 的 状 態 がわかります また 血 糖 値 は 食 事 運 動 ストレスによ り 変 動 しますが HbA1c はこれらの 影 響 を 受 けません 空 腹 時 尿 糖 通 常 ブドウ 糖 は 尿 中 に 排 泄 されることはありませんが 血 糖 がある 値 を 超 えると 尿 中 に 出 ます その 血 糖 値 を 尿 糖 排 泄 閾 値 といいます ( 通 常 170 ~ 180mg/dL) この 閾 値 が 低 いために 血 糖 値 が 基 準 値 内 でも 尿 糖 が 陽 性 となる 場 合 が 腎 性 尿 糖 です 若 い 人 に 多 くみら れますが 糖 尿 病 に 移 行 する 場 合 もありますので 1 年 に 1 回 の 経 過 観 察 をお 勧 めします 脂 質 代 謝 総 コレステロール HDL コレステロール L DLコレステロール HDL コレステロールは 血 中 の 余 分 なコレステロールを 回 収 し 動 脈 硬 化 を 抑 制 する 善 玉 コレステロールで L DLコレステロールは 逆 に 動 脈 硬 化 を 促 進 する 悪 玉 コレステロールとよばれています しかし LDL コレステロールはステロイドホルモンをはじめ 体 の 中 で 重 要 な 働 きをする 成 分 の 元 になっています HDL コレステロール 低 値 L DLコレステロール 高 値 の 場 合 には 動 脈 硬 化 が 促 進 され て 心 筋 梗 塞 脳 梗 塞 腎 機 能 障 害 などのリスクが 高 くなります HDL コレステロール 低 値 の 原 因 としては 喫 煙 肥 満 運 動 不 足 糖 尿 病 などが 挙 げられます また 女 性 ホルモンは HDL コレステロー ルを 高 くするため 女 性 は 男 性 に 比 しやや 高 値 ですが 閉 経 後 には 低 値 となります コレステロールが 極 端 に 低 値 の 場 合 には 原 因 として 無 理 なダイエット 等 による 低 栄 養 状 態 以 外 に 肝 硬 変 甲 状 腺 機 能 亢 進 症 酵 素 欠 損 による 原 発 性 低 コレステロール 血 症 などの 疾 患 が 潜 んでいる 場 合 もあり 注 意 が 必 要 です 中 性 脂 肪 摂 取 したエネルギーのうち 消 費 されなかったものの 大 部 分 は 中 性 脂 肪 として 体 内 に 蓄 積 し 肥 満 や 脂 肪 肝 の 原 因 となります LDL コ レステロールと 同 様 に 動 脈 硬 化 を 促 進 してしまいますが 脂 肪 分 だけでなく 炭 水 化 物 や 糖 分 も 過 剰 摂 取 すれば 中 性 脂 肪 として 体 内 に 蓄 積 されてしまいますので 注 意 が 必 要 です コレステロールと 比 較 し 測 定 値 は 食 事 やアルコールの 影 響 を 受 け 易 く 経 口 避 妊 薬 ステロイド 剤 を 服 用 している 場 合 には 高 値 とな ります また コレステロールと 同 様 に 中 性 脂 肪 が 極 端 に 低 値 である 場 合 には 低 栄 養 状 態 以 外 に 肝 硬 変 甲 状 腺 機 能 亢 進 症 などに 注 意 が 必 要 です 動 脈 硬 化 指 数 総 コレステロール 値 から HDL コレステロール 値 を 引 いた 値 を HDL コレステロール 値 で 割 った 数 値 が 動 脈 硬 化 指 数 です 動 脈 硬 化 指 数 が 小 さいほど(3.0 未 満 ) 動 脈 硬 化 を 起 こしにくく 数 値 が 高 ければ(5.0 以 上 ) 動 脈 硬 化 が 進 行 する 可 能 性 が 高 くなります 動 脈 硬 化 指 数 (AI ) =( 総 コレステロール-HDL コレステロール) HDL コレステロール 尿 酸 細 胞 内 の DNA や RNA に 含 まれるプリン 体 が 分 解 された 後 の 老 廃 物 で 過 剰 な 尿 酸 は 尿 や 便 とともに 排 泄 されます 体 内 での 尿 酸 の 産 生 量 の 増 加 や 腎 機 能 低 下 による 排 泄 量 の 減 少 により 血 中 尿 酸 値 は 高 くなります 尿 酸 が 高 値 となり 血 中 に 溶 けきれずに 針 状 の 結 晶 ができて 足 の 親 指 の 付 け 根 や 手 指 肘 などの 関 節 に 溜 まり 炎 症 を 起 こして 激 しい 痛 みを 生 じるのが 痛 風 発 作 です 尿 酸 が 高 値 の 場 合 には プリン 体 が 多 く 含 まれる 食 品 (レバー モツ えび かになど)やアルコールの 摂 取 量 を 減 らすことが 大 切 です また 水 分 を 多 く 摂 取 して 排 尿 を 促 すと 体 外 に 排 出 される 尿 酸 の 量 も 増 加 します
甲 状 腺 機 能 TSH FT4 FT3 甲 状 腺 ホルモンであるトリヨードサイロニン(T3)とサイロキシン(T4)の 分 泌 を 調 節 するのが 甲 状 腺 刺 激 ホルモン(TSH)で 脳 下 垂 体 から 分 泌 されます T3 と T4 は 殆 どが 蛋 白 と 結 合 していますが 健 診 では 蛋 白 と 結 合 していない 遊 離 型 ホルモン(Free T3 Free T4)を 測 定 します 甲 状 腺 機 能 が 低 下 すると 甲 状 腺 ホルモンの 量 を 増 加 させようとして TSH が 多 く 分 泌 され 逆 に 甲 状 腺 機 能 が 亢 進 すると TSH の 分 泌 量 は 低 下 します 甲 状 腺 ホルモンはエネルギー 代 謝 を 調 節 するホルモンで 甲 状 腺 機 能 亢 進 症 では 発 汗 体 重 減 少 頻 脈 などが 甲 状 腺 機 能 低 下 症 では 低 体 温 徐 脈 無 気 力 などの 症 状 が 現 れます 炎 症 反 応 等 CRP 体 内 に 炎 症 や 感 染 などがあると 血 中 に 増 える 蛋 白 の 一 種 です 炎 症 による 組 織 の 破 壊 が 強 い 程 高 値 となりますが 軽 度 の 上 昇 は 喫 煙 や 妊 娠 時 にも 認 められます RF 定 量 慢 性 関 節 リウマチの 方 の 約 80% で R F 定 量 値 は 高 値 となります 血 清 反 応 TPHA RPR 性 感 染 症 のひとつである 梅 毒 の 感 染 の 有 無 を 調 べる 検 査 です 二 つの 検 査 法 を 組 み 合 わせることにより 以 下 のような 判 断 がなされます RPR(-)TPHA(-): 梅 毒 は 否 定 されますが 感 染 初 期 には 両 者 とも 陰 性 となります RPR(+)TPHA(-): 生 物 学 的 偽 陽 性 か 梅 毒 の 初 期 が 考 えられます RPR(+)TPHA(+): 梅 毒 感 染 状 態 と 考 えられ 治 療 が 必 要 です RPR(-)TPHA(+): 梅 毒 の 治 療 中 または 治 療 後 で 感 染 の 既 往 があったことを 示 します 生 物 学 的 偽 陽 性 とは 梅 毒 に 感 染 していなくても RPR が 陽 性 になるもので 膠 原 病 や 肝 疾 患 妊 娠 時 などに 認 められます 腫 瘍 マーカー 体 内 に 癌 ができると 増 加 する 特 殊 な 蛋 白 や 酵 素 ホルモンです 特 定 の 臓 器 の 癌 に 反 応 する( 特 異 性 が 高 い)ものと 多 くの 臓 器 の 癌 に 反 応 するものとがあります また 早 期 の 癌 では 増 加 しないものが 多 く また 癌 以 外 でも 強 く 反 応 するものもあります 高 値 であ れば 必 ず 体 内 に 癌 があるとは 限 りません 他 の 検 査 結 果 と 合 わせて 総 合 的 に 判 断 することが 重 要 です CEA: 大 腸 癌 胃 癌 膵 臓 癌 などの 消 化 器 系 の 癌 で 高 値 になりますが 喫 煙 によってもやや 高 くなります CA19-9: 膵 臓 癌 胆 嚢 癌 胆 管 癌 胃 癌 大 腸 癌 などで 高 値 になりますが 肝 硬 変 肝 炎 慢 性 膵 炎 でも 高 くなります PSA: 前 立 腺 癌 で 高 値 になりますが 前 立 腺 肥 大 急 性 前 立 腺 炎 でも 高 くなります CA125: 卵 巣 癌 で 高 値 になりますが 妊 娠 前 期 生 理 時 にも 高 くなります AFP: 肝 細 胞 癌 で 高 値 になりますが 肝 炎 肝 硬 変 妊 娠 後 期 にも 高 くなります CA15-3: 乳 癌 の 再 発 時 転 移 時 に 高 値 になります CYFRA: 肺 癌 で 高 値 になります 循 環 器 系 血 圧 心 臓 が 収 縮 して 血 液 を 動 脈 に 送 り 出 すとき また 心 臓 が 拡 張 して 内 部 に 血 液 を 貯 めているときに 血 管 にかかる 圧 力 をそれぞれ 収 縮 期 拡 張 期 血 圧 といいます 血 圧 値 は 身 体 精 神 的 活 動 や 喫 煙 飲 酒 気 温 変 化 などの 影 響 を 強 く 受 けて 変 動 します 医 療 機 関 での 測 定 値 が 通 常 よりも 高 くなる 白 衣 高 血 圧 や 低 くなる 仮 面 高 血 圧 などの 現 象 も 多 くみられますので 家 庭 での 血 圧 測 定 をお 勧 めします 成 人 の 血 圧 分 類 ( 日 本 高 血 圧 学 会 高 血 圧 治 療 ガイドライン 2009 より) [ 分 類 ] [ 収 縮 期 血 圧 ] [ 拡 張 期 血 圧 ] 至 適 血 圧 <120 かつ <80 正 常 血 圧 <130 かつ <85 正 常 高 値 血 圧 130 ~ 139 または 85 ~ 89 Ⅰ 度 高 血 圧 140 ~ 159 または 90 ~ 99 Ⅱ 度 高 血 圧 160 ~ 179 または 100 ~ 109 Ⅲ 度 高 血 圧 180 または 110 (mmhg) 心 電 図 心 臓 が 拍 動 するときに 生 じる 微 弱 な 電 流 の 変 化 を 波 形 として 記 録 します 脈 の 乱 れや 心 筋 の 伝 導 障 害 心 肥 大 の 有 無 等 についての 情 報 を 得 られます ただし 狭 心 症 や 発 作 性 の 不 整 脈 などは 症 状 のある 時 に 記 録 した 心 電 図 でないと 診 断 できないことがあります
呼 吸 器 系 胸 部 X 線 肺 や 胸 膜 などの 呼 吸 器 系 の 疾 患 以 外 に 心 臓 の 大 きさや 大 動 脈 の 動 脈 硬 化 の 有 無 肋 骨 や 脊 椎 の 異 常 の 有 無 などについても 診 断 します 肺 機 能 肺 の 容 積 や 換 気 機 能 を 調 べます 努 力 性 肺 活 量 :できるだけ 息 を 吸 い 込 み 思 いっきり 吐 きだした 時 の 息 の 量 % 肺 活 量 : 性 別 年 齢 身 長 に 基 づいて 算 出 した 予 測 肺 活 量 に 対 する 実 測 努 力 性 肺 活 量 の 比 率 一 秒 量 : 努 力 性 肺 活 量 の 内 最 初 の 一 秒 間 に 吐 きだされた 息 の 量 一 秒 率 : 努 力 性 肺 活 量 に 対 する 一 秒 量 の 比 率 % 肺 活 量 の 低 下 は 肺 線 維 症 や 胸 膜 の 疾 患 胸 郭 の 変 形 などで また 一 秒 率 の 低 下 は 気 管 支 喘 息 や 慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 などで 認 められます 肺 機 能 検 査 で 異 常 が 見 つかった 場 合 喫 煙 者 では 先 ず 禁 煙 することが 重 要 です 消 化 器 系 上 部 消 化 管 X 線 検 査 バリウムと 胃 を 膨 らます 発 泡 剤 を 飲 んでいただき いくつかの 角 度 から 撮 影 し 食 道 胃 十 二 指 腸 に 異 常 がないかを 調 べます 胃 の 撮 影 方 法 としては 発 泡 剤 で 胃 を 膨 らませてバリウムを 胃 粘 膜 表 面 に 薄 く 付 着 させる 二 重 造 影 法 バリウムを 十 分 飲 んだあと 胃 の 輪 郭 形 状 の 異 常 の 有 無 を 調 べる 充 満 法 さらに 装 置 で 腹 部 を 圧 迫 する 圧 迫 法 などがあります 上 部 消 化 管 内 視 鏡 検 査 内 視 鏡 を 用 いて 食 道 胃 十 二 指 腸 の 粘 膜 を 直 接 観 察 します 潰 瘍 やポリープなどの 病 変 がある 場 合 は 一 部 を 採 取 して 病 理 組 織 学 的 検 査 を 行 います 長 所 短 所 上 部 消 化 管 内 視 鏡 検 査 微 細 な 病 変 でも 診 断 できる 組 織 を 採 取 し 病 理 組 織 学 的 検 査 ができる 飲 み 込 むのが 苦 手 な 方 もいる 咽 頭 麻 酔 や 前 投 薬 によりアレルギーを 起 こす 場 合 がある 上 部 消 化 管 X 線 検 査 胃 全 体 の 形 がよくわかる 食 道 や 胃 の 動 き バリウムの 通 る 様 子 がわかる 異 常 が 見 つかれば 内 視 鏡 検 査 を 受 ける 必 要 がある 検 査 後 バリウムが 排 出 されるまで 便 秘 や 下 痢 を 起 こ すことがある 放 射 線 の 被 ばくがある ピロリ 菌 検 査 ヘリコバクター ピロリ 菌 は 1983 年 に 発 見 された 胃 に 存 在 するらせん 状 の 細 菌 で 慢 性 胃 炎 胃 十 二 指 腸 潰 瘍 胃 癌 の 発 生 との 関 連 性 が 明 らかにされています 世 界 人 口 の 40 ~ 50% 程 度 がピロリ 菌 の 保 菌 者 だと 考 えられ わが 国 では 若 年 者 の 感 染 率 は 低 率 で すが 50 歳 以 上 では 7 割 を 超 えると 報 告 されています 当 クリニックでは 感 染 有 無 の 検 査 法 として 血 中 抗 体 検 査 を 用 いていますが 上 部 内 視 鏡 検 査 時 に 胃 の 組 織 の 一 部 を 採 取 して 調 べる 迅 速 ウレアーゼ 試 験 や 組 織 鏡 検 法 も 行 っております 感 染 していると 判 定 された 場 合 には 除 菌 治 療 ( 薬 剤 を 7 日 間 内 服 )の 必 要 性 につき 消 化 器 内 科 医 師 と 御 相 談 ください 便 潜 血 ヒト 赤 血 球 中 のヘモグロビンに 特 異 的 に 反 応 する 免 疫 学 的 便 潜 血 検 査 法 を 用 いています 胃 や 十 二 指 腸 からの 出 血 の 場 合 ヘモグロビ ンは 消 化 液 の 影 響 を 受 けて 変 性 し この 検 査 法 では 反 応 しにくくなります そのためこの 検 査 法 は 下 部 消 化 管 からの 出 血 の 有 無 を 調 べ る 目 的 で 行 われ 特 に 大 腸 がんの 早 期 発 見 に 有 用 です また 一 回 のみの 検 査 では 大 腸 癌 があっても 陰 性 となる 場 合 があり 二 回 法 を 用 いています 大 腸 癌 以 外 に 腸 炎 大 腸 ポリープ 大 腸 憩 室 さらに 痔 でも 陽 性 となります 一 回 でも 陽 性 の 場 合 には 消 化 器 内 科 医 師 と 下 部 内 視 鏡 検 査 ( 大 腸 内 視 鏡 検 査 )の 必 要 性 につき 御 相 談 ください 大 腸 内 視 鏡 検 査 肛 門 から 内 視 鏡 を 挿 入 して 大 腸 の 粘 膜 を 直 接 観 察 します ポリープや 炎 症 がある 場 合 は 一 部 を 採 取 して 病 理 組 織 学 的 検 査 を 行 います 腹 部 超 音 波 検 査 体 表 面 に 超 音 波 を 発 信 する 探 触 子 (プローブ)を 当 て 臓 器 に 反 射 して 返 ってきた 信 号 を 画 像 化 したものです 健 診 では 肝 臓 胆 嚢 膵 臓 腎 臓 脾 臓 の 五 つの 臓 器 につき 調 べます 痛 みや 放 射 線 被 ばくもなく 妊 娠 中 の 方 も 受 けることができます ただし 脂 肪 や 腸 内 ガス が 多 い 方 では 超 音 波 の 通 りが 悪 くなり 描 出 される 画 像 が 不 鮮 明 となる 場 合 があります なお 当 クリニックでは 腹 部 超 音 波 検 査 乳 房 超 音 波 検 査 以 外 に オプションで 心 臓 甲 状 腺 前 立 腺 頚 動 脈 の 超 音 波 検 査 も 行 って おります
乳 腺 科 婦 人 科 検 査 の 説 明 乳 房 超 音 波 検 査 乳 房 にゼリーを 塗 って 超 音 波 を 発 信 する 探 触 子 (プローブ)を 当 て 内 部 を 観 察 する 検 査 です 痛 みはなく 体 への 負 担 はほとんどありません 数 ミリの 小 さなしこりまで 見 つけることができ しこりの 性 状 も 詳 しくわかる 検 査 ですが 細 かい 石 灰 化 は 見 えません 妊 娠 中 授 乳 中 の 方 は 超 音 波 検 査 をお 勧 めします 腫 瘤 : 乳 房 触 診 や 画 像 診 断 で 用 いられる しこり の 総 称 乳 腺 症 : 乳 腺 がやや 張 っている 状 態 です 症 状 として 生 理 前 の 張 りや 痛 みを 強 く 感 じることもありますが 基 本 的 には 経 過 観 察 と 定 期 的 な 検 査 で 問 題 ありません 乳 腺 嚢 胞 : 乳 管 が 袋 状 に 膨 らんで 中 に 液 体 が 溜 まった 状 態 です 大 きさや 形 が 変 化 しないか 定 期 的 に 検 査 をお 受 けください 線 維 腺 腫 : 良 性 の 腫 瘤 です 良 性 でもサイズが 大 きくなることもありますので 定 期 的 に 検 査 をお 受 けください また 大 きさの 変 化 を 自 覚 された 時 には 早 めに 乳 腺 科 外 来 を 受 診 してください 乳 管 拡 張 : 乳 管 内 に 分 泌 物 がうっ 滞 して 乳 管 が 拡 張 した 状 態 です 生 理 的 な 変 化 で 自 然 に 発 生 し 改 善 する 場 合 が 多 く 基 本 的 には 経 過 観 察 で 問 題 ありません ただし 拡 張 乳 管 内 に 腫 瘤 ( 乳 管 内 乳 頭 腫 )を 認 めるなどの 原 因 がある 場 合 には 精 密 検 査 が 必 要 です 低 エコー 像 低 エコー 領 域 : 乳 腺 組 織 より 反 射 してくる 超 音 波 (エコー) 画 像 の 輝 度 が 正 常 皮 下 脂 肪 と 比 較 して 低 い 場 合 を 低 エコー と 表 現 します 一 般 的 に 腫 瘤 では 低 エコー 像 を 示 すことが 多 いです 低 エコーの 境 界 がはっきり 断 定 できない 像 は 低 エコー 領 域 と 表 現 します 乳 腺 症 による 良 性 の 変 化 などの 可 能 性 が 高 いですが 腫 瘤 の 存 在 が 疑 われる 場 合 もあります 授 乳 中 乳 腺 妊 娠 中 乳 腺 : 妊 娠 中 授 乳 中 は 女 性 ホルモンの 変 動 の 影 響 で 乳 腺 組 織 が 刺 激 され 通 常 より 乳 腺 層 が 厚 くなり 乳 管 拡 張 や のう 胞 などの 所 見 を 認 めることが 多 いです マンモグラフィ 乳 腺 専 用 の X 線 装 置 を 用 いた レントゲン 検 査 です 乳 房 を 片 側 ずつ 上 下 あるいは 左 右 から 圧 迫 し 薄 く 平 らにして 撮 影 します 通 常 片 側 2 方 向 撮 影 します 圧 迫 する 際 に 痛 みを 感 じることがありますが なるべくリラックスして 力 を 抜 くことで 痛 みが 軽 減 されます 腫 瘤 のほか 乳 房 超 音 波 検 査 では 確 認 できない 石 灰 化 や 乳 腺 のゆがみなどを 見 つけることができます 圧 迫 する 際 の 痛 みには 個 人 差 がありますが 生 理 直 前 は 乳 房 が 硬 くなることが 多 いので 痛 みが 増 すことがあります 妊 娠 中 は 基 本 的 に 受 けられません また 授 乳 中 の 場 合 検 査 は 可 能 ですが 乳 腺 が 通 常 より 張 っているため 詳 細 な 結 果 が 得 られないことが 多 いです 石 灰 化 の 分 類 a) 明 らかな 良 性 石 灰 化 を 表 す 表 現 皮 膚 石 灰 化 血 管 線 維 腺 腫 円 形 石 灰 化 乳 管 拡 張 症 中 心 透 亮 性 石 灰 乳 その 他 ( 粗 大 石 灰 化 ) b) 上 記 以 外 の 石 灰 化 石 灰 化 は 以 下 のような 形 状 と 分 布 から 良 性 か 悪 性 かを 総 合 的 に 判 断 します 形 状 Ⅰ 微 小 円 形 Ⅱ 不 明 瞭 Ⅲ 多 形 性 微 細 線 状 *Ⅰ Ⅲとなるほど 悪 性 度 が 高 くなる 可 能 性 があります 分 布 Ⅰ 散 在 性 乳 房 全 体 にびまん 性 に 認 める 石 灰 化 Ⅱ 領 域 性 区 域 性 を 越 えてやや 広 い 範 囲 で 分 布 する 石 灰 化 Ⅲ 集 簇 性 1 ヶ 所 に 集 中 して 認 める 石 灰 化 Ⅳ 線 状 直 線 状 に 認 める 石 灰 化 Ⅴ 区 域 性 乳 管 の 走 行 に 沿 った 1 区 域 に 分 布 する 石 灰 化 *Ⅰ Ⅴとなるほど 悪 性 度 が 高 くなる 可 能 性 があります 腫 瘤 の 形 状 濃 度 境 界 腫 瘤 は 以 下 のような 形 状 濃 度 境 界 から 良 性 か 悪 性 かを 総 合 的 に 判 断 します 形 状 ( 腫 瘤 の 形 の 表 現 ): 円 楕 円 形 分 葉 状 多 角 形 不 整 形 濃 度 ( 正 常 乳 腺 と 比 較 した 腫 瘤 濃 度 の 表 現 ): 含 脂 肪 低 濃 度 等 濃 度 高 濃 度 境 界 ( 腫 瘤 と 正 常 組 織 との 境 の 表 現 ): 境 界 明 瞭 平 滑 微 細 分 葉 状 微 細 鋸 歯 状 境 界 不 明 瞭 スピキュラ 評 価 困 難 局 所 的 非 対 称 性 陰 影 ( 通 称 FAD) マンモグラフィで 乳 腺 組 織 は 白 く 描 出 されますが 正 常 乳 腺 よりも 更 に 白 く 描 出 され 腫 瘤 ほど 境 界 がはっきりしない 陰 影 を FADといいます 腫 瘤 が 存 在 している 可 能 性 の 他 単 に 乳 腺 組 織 の 重 なりでより 白 く 描 出 されている 可 能 性 もあるため 超 音 波 検 査 などでの 確 認 が 必 要 となります 構 築 の 乱 れ マンモグラフィでは 乳 房 を 伸 展 して 撮 影 すると 乳 腺 は 扇 状 の 方 向 性 を 持 って 描 出 されますが 何 かの 病 変 で 一 定 の 乳 腺 の 方 向 性 が 乱 れたり 引 きつれたりして 描 出 される 像 を 構 築 の 乱 れといいます 原 因 としては 乳 癌 の 他 手 術 や 炎 症 後 の 瘢 痕 乳 腺 症 による 変 化 などがあり 精 密 検 査 が 必 要 となります 梁 柱 の 肥 厚 梁 柱 ( 乳 腺 組 織 の 周 囲 のリンパ 管 血 管 靭 帯 などの 総 称 )が 乳 腺 周 囲 の 脂 肪 内 に 白 く 太 い 線 のように 描 出 される 像 をいいます リンパ 管 や 静 脈 のうっ 滞 靭 帯 の 肥 厚 などを 現 すため 乳 がんの 他 リンパ 浮 腫 静 脈 炎 乳 腺 炎 などの 良 性 変 化 でも 認 められ ますが 精 密 検 査 が 必 要 となります 非 対 称 性 乳 腺 組 織 FAD ほど 白 くは 描 出 されず 正 常 な 乳 腺 の 陰 影 ですが 左 右 差 があるものをいいます 正 常 組 織 のため 問 題 はないと 考 えられます 乳 房 内 リンパ 節 腋 窩 ( 脇 の 下 )のリンパ 節 以 外 に 乳 房 内 にもリンパ 節 が 描 出 されることがあり 1 センチ 以 内 で 正 常 リンパ 節 像 として 認 めら れれば ほぼ 問 題 ないと 考 えられます 1 センチ 以 上 で 正 常 な 乳 腺 より 白 く 描 出 されていれば 癌 の 転 移 によるものの 可 能 性 も 否 定 できないため 精 密 検 査 が 必 要 となります 高 濃 度 乳 腺 : 乳 腺 の 密 度 が 高 いため マンモグラフィのレントゲン 写 真 上 正 常 乳 腺 が 真 っ 白 な 厚 い 影 として 写 っている 状 態 です 病 的 意 義 はありませんが 詳 細 な 読 影 の 妨 げとなります(もし 小 さな 腫 瘤 の 影 などがあっても 正 常 乳 腺 の 白 い 影 に 隠 れ てしまうため) 次 回 受 診 時 には 乳 房 超 音 波 検 査 を 選 択 されることをお 勧 めします * 今 回 G 判 定 である 場 合 には 乳 腺 外 来 を 受 診 され 乳 房 超 音 波 検 査 をお 受 けください
婦 人 科 細 胞 診 子 宮 頸 部 細 胞 診 の 結 果 はベセスダシステムに 準 拠 した 報 告 様 式 で 表 記 しています 尚 子 宮 内 膜 細 胞 診 の 結 果 は 従 来 通 りクラス 分 類 での 表 記 です ベセスダシステム 略 語 NILM ASC-US ASC-H LSIL HSIL SCC AGC A I S Adenocarcinoma Other malig. 英 語 表 記 Negative for intraepithelial lesion or malignancy Atypical squamous cells of undetermined significance Atypical squamous cells cannot exclude HSIL Low grade squamous intraepithelial lesion High grade squamous intraepithelial lesion Squamous cell carcinoma Atypical glandular cells Adenocarcinoma in situ Adenocarcinoma Other malignant neoplasms ベセスダシステム( 扁 平 上 皮 系 ) 略 語 結 果 推 定 される 病 理 所 見 クラス 分 類 NILM 陰 性 非 腫 瘍 性 所 見 Ⅰ 炎 症 Ⅱ ASC-US 意 義 不 明 な 軽 度 扁 平 上 皮 内 病 変 Ⅱ 異 型 扁 平 上 皮 細 胞 疑 い ASC-H HSILを 除 外 できない 高 度 扁 平 上 皮 内 病 変 異 型 扁 平 上 皮 細 胞 疑 い Ⅲb LSIL 軽 度 扁 平 上 皮 内 病 変 *HPV 感 染 軽 度 異 形 成 HSIL 高 度 扁 平 上 皮 内 病 変 中 等 度 異 形 成 高 度 異 形 成 Ⅲb 上 皮 内 癌 Ⅳ SCC 扁 平 上 皮 癌 扁 平 上 皮 癌 Ⅴ ベセスダシステム( 腺 細 胞 系 ) AGC A I S Adenocarcinoma Other malig. 異 型 腺 細 胞 上 皮 内 腺 癌 腺 癌 その 他 の 悪 性 腫 瘍 腺 異 型 または 腺 癌 疑 い 上 皮 内 腺 癌 腺 癌 その 他 の 悪 性 腫 瘍 Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅴ *HPV(ヒトパピローマウイルス) HPV 感 染 が 子 宮 頸 癌 の 原 因 であることが 解 明 されています 性 交 渉 経 験 のある 女 性 の 70 ~ 80%が 一 度 はHPVに 感 染 しま すが ほとんどの 場 合 は1~2 年 以 内 に 自 然 にウイルスは 消 失 します 消 失 せずに 長 期 間 感 染 が 続 いている 方 の 一 部 が 異 形 成 を 経 て 子 宮 頸 癌 を 発 症 します 医 療 法 人 社 団 丸 の 内 クリニック 健 診 センター 100-0005 東 京 都 千 代 田 区 丸 の 内 1-6-2 新 丸 の 内 センタービルディング 4F TEL03-5223-8822 FAX03-3211-0531