達 点 と 問 題 点 を 明 らかにし まとめをおこなう ただし 第 4 節 とまとめは2 月 下 旬 に 予 定 する 現 地 調 査 結 果 を 踏 まえて 報 告 するつもりである 第 1 節 EUのマクロ 地 域 戦 略 とはなにか EUは 2009 年 にバルト 海 地 域 2010 年



Similar documents
Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

●電力自由化推進法案

PowerPoint プレゼンテーション

●幼児教育振興法案

Microsoft Word - 目次.doc

<4D F736F F D208C6F D F815B90A BC914F82CC91CE899E8FF38BB582C982C282A282C42E646F63>

Microsoft Word - 都市計画法第34条第11号及び第12号

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

m07 北見工業大学 様式①

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

Taro-条文.jtd

主要生活道路について

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

学校安全の推進に関する計画の取組事例

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6


< F2D819A8B638E968E9197BF82528E968BC68C7689E68F C>

安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

Microsoft Word - H27概要版

4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

jissiyouryou

16 日本学生支援機構

Microsoft PowerPoint 資料6 技術基準.ppt [互換モード]

<4D F736F F D2091E F18CB48D C481698E7B90DD8F9590AC89DB816A2E646F63>

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

1 書 誌 作 成 機 能 (NACSIS-CAT)の 軽 量 化 合 理 化 電 子 情 報 資 源 への 適 切 な 対 応 のための 資 源 ( 人 的 資 源,システム 資 源, 経 費 を 含 む) の 確 保 のために, 書 誌 作 成 と 書 誌 管 理 作 業 の 軽 量 化 を 図

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

Microsoft Word - 資料3(用途)

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

慶應義塾利益相反対処規程

目 次 第 1 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 1. 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 2. 施 行 者 の 名 称 1 第 2 施 行 地 区 1 1. 施 行 地 区 の 位 置 1 2. 施 行 地 区 位 置 図 1 3. 施 行 地 区 の 区 域 1 4

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

<4D F736F F F696E74202D D382E982B382C68AF1958D8BE090A C98AD682B782E B83678C8B89CA81698CF6955C A2E >

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

市街化区域と市街化調整区域との区分

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

公 共 公 益 的 施 設 用 地 の 負 担 がほとんど 生 じないと 認 められる 土 地 ( 例 ) 道 路 に 面 しており 間 口 が 広 く 奥 行 がそれほどではない 土 地 ( 道 路 が 二 方 三 方 四 方 にある 場 合 も 同 様 ) ⑶ マンション 適 地 の 判 定 評

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

3 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 概 要 (1) 価 格 カルテル 山 形 県 の 庄 内 地 区 に 所 在 する5 農 協 が, 特 定 主 食 用 米 の 販 売 手 数 料 について, 平 成 23 年 1 月 13 日 に 山 形 県 酒 田 市 所 在 の 全 国 農 業 協

弁護士報酬規定(抜粋)

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

1 はじめに 計 画 の 目 的 国 は 平 成 18 年 度 に 住 生 活 基 本 法 を 制 定 し 住 まいに 関 する 基 本 的 な 計 画 となる 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 )を 策 定 し 住 宅 セーフティネットの 確 保 や 住 生 活 の 質 の 向 上

資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状

Taro-02 調査概要(280705).jtd

18 国立高等専門学校機構

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

参 考 改 正 災 害 対 策 基 本 法 1 ( 災 害 時 における 車 両 の 移 動 等 ) 第 七 十 六 条 の 六 道 路 管 理 者 は その 管 理 する 道 路 の 存 する 都 道 府 県 又 はこれに 隣 接 し 若 しくは 近 接 する 都 道 府 県 の 地 域 に 係

Microsoft Word - 奨学金相談Q&A.rtf

文化政策情報システムの運用等

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

守 口 市 立 東 小 学 校 大 久 保 小 学 校 の 統 合 実 施 計 画 目 次 第 1 守 口 市 における 学 校 統 合 の 背 景 1 第 2 東 小 学 校 と 大 久 保 小 学 校 の 統 合 について 1 第 3 統 合 校 の 学 校 づくりについて 2 第 4 東 小

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

しかし 主 に 欧 州 の 一 部 の 回 答 者 は 受 託 責 任 について 資 源 配 分 の 意 思 決 定 の 有 用 性 とは 独 立 の 財 務 報 告 の 目 的 とすべきであると 回 答 した 本 ED に 対 する ASBJ のコメント レターにおける 意 見 経 営 者 の 受

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)


目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

企 画 課 企 画 部 満 了 2 55 総 務 部 企 画 室 設 置 認 可 学 部 佐 賀 大 学 附 属 図 書 館 医 学 分 館 設 置 申 請 書 企 画 室 企 画 調 査 係 2004/4/1 30 年 2005/4/1 2035/3/31 ファイル 事 務 室 企 画 部 企 画

スライド 1

(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

一般競争入札について

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

1. 中 小 企 業 等 経 営 強 化 法 の 目 的 (1) 生 産 性 向 上 の 必 要 性 (3) 業 種 別 の 経 営 課 題 への 対 応 少 子 高 齢 化 人 手 不 足 等 の 状 況 において 効 果 的 に 付 加 価 値 を 生 み 出 せるよう 製 造 業 はもとより

 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案)

< F2D A C5817A C495B6817A>

(2) 検 体 採 取 に 応 ずること (3) ドーピング 防 止 と 関 連 して 自 己 が 摂 取 し 使 用 するものに 責 任 をもつこと (4) 医 師 に 禁 止 物 質 及 び 禁 止 方 法 を 使 用 してはならないという 自 己 の 義 務 を 伝 え 自 己 に 施 される

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

特別徴収封入送付作業について

現 行 工 業 地 域 準 工 業 地 域 商 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 改 正 後 準 工 業 地 域 ( 特 別 業 務 地 区 ( 第 2 種 ) 及 び 指 定 集 積 区 域 を 除 く) 近 隣 商 業 地 域 2 / 7

健 康 医 療 戦 略 に 係 る 農 林 産 省 の 主 な 取 組 みについて 1. 健 康 長 寿 社 会 の 形 成 のための 食 の 研 究 開 発 の 推 進 2. 医 福 食 農 連 携 の 取 組 の 推 進 3 5 2

答申第585号

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

Taro-01 議案概要.jtd

Transcription:

EUのマクロ 地 域 戦 略 :ドナウ 流 域 のケース 1 田 中 宏 ( 立 命 館 大 学 経 済 学 部 ) 欧 州 統 合 の 発 展 には 2 つの 側 面 がある 単 一 市 場 と 単 一 通 貨 というセクター 機 能 主 義 的 側 面 ( 政 策 統 合 )と 地 域 格 差 解 消 と 結 束 の 実 現 という 地 域 的 側 面 である そのEUは ガヴァナンスという 視 点 では 政 府 間 主 義 を 基 調 としながらも 様 々なレベルで 社 会 的 発 見 学 習 ( 危 機 を 経 験 することで 統 合 の 深 化 の 必 要 性 を 学 習 ) 複 雑 な 交 渉 の 連 続 さまざま な 統 合 手 段 の 混 成 を 特 徴 とするプラグマティックでモザイク 状 の 統 合 体 に 進 化 した 統 合 戦 略 という 点 では 欧 州 統 合 は 1980 年 代 半 ば 以 降 相 互 に 対 立 する 3 つの 統 合 シナリオ つまり 市 場 のヨーロッパ 企 業 のヨーロッパ そして 社 会 的 ヨーロッパ の3 者 の 対 立 と 依 存 関 係 のなかで 進 行 した 具 体 的 路 線 と 過 程 という 観 点 からは 単 一 市 場 の 構 築 と 単 一 通 貨 の 導 入 という 新 しい 挑 戦 が EUの 北 方 と 東 方 への 拡 大 という 異 なる 側 面 の 挑 戦 を 生 み 出 していった( 田 中 宏 2012) この 第 2 の 挑 戦 は 北 欧 諸 国 の 加 盟 (1995 年 第 4 次 拡 大 )と 第 5 次 拡 大 (2004 年 バルト 諸 国 ポーランド チェコ 共 和 国 スロヴァキア ハンガリー スロヴェニアの 加 盟 と 2007 年 ルーマニア ブルガリアの 加 盟 )とを 実 現 させた だがそこには 5 つの 問 題 が 残 された (1) 東 方 拡 大 では 中 東 欧 地 域 は 欧 州 系 多 国 籍 企 業 のネットワーク 汎 ヨーロッパ 的 国 分 業 構 造 のなかにすでに 統 合 されているが チェコ 共 和 国 ポーランド ハンガリーなど のこの 地 域 の 中 心 的 諸 国 はユーロ 加 盟 をまだ 将 来 の 課 題 として 残 している (2) 東 欧 の 南 半 分 の 地 域 ルーマニア ブルガリア 以 外 の 南 東 欧 (バルカン) 諸 国 はEU 加 盟 問 題 (2013 年 7 月 クロアチア 加 盟 予 定 )を 残 している (3) 西 欧 と 東 欧 を 隔 てている 地 域 間 格 差 の 解 消 という 実 質 的 な 問 題 が 2008 年 金 融 経 済 危 機 以 降 頓 挫 している (4) 中 東 欧 と 南 東 欧 の さらに 周 辺 との 近 隣 諸 国 政 策 の 発 展 が 対 外 政 策 の 課 題 として 残 されている さらに(5) 2008 年 に 始 まった 危 機 は 各 国 政 府 だけでなく EUの 経 済 財 政 資 源 のより 効 率 的 な 利 用 を 求 めている ドナウ 川 流 域 は(2)から(5)の 特 徴 を 抱 える 地 域 である 本 報 告 は 以 下 のように 構 成 される 第 1 節 ではEUのマクロ 地 域 戦 略 とは 何 かを 概 観 す る 第 2 節 ではそのマクロ 地 域 戦 略 が 従 来 の 越 境 地 域 協 力 超 国 家 的 領 域 協 力 とどの 点 で 異 なるのかを 示 す 第 3 節 ではEUのドナウ 川 流 域 戦 略 (EUSDR)とはどのようなも のなかを 概 略 する そして 第 4 節 ではEUのドナウ 川 流 域 戦 略 (EUSDR)の 現 状 到 1 本 報 告 は 科 研 費 プロジェクト EU 経 済 統 合 と 社 会 経 済 イノベーション: 新 リスボン 戦 略 と 地 域 開 発 ( 研 究 代 表 ; 八 木 紀 一 郎 )の 研 究 成 果 である 現 在 進 行 中 の 地 域 協 力 様 式 のイノベーションには 欧 州 領 域 協 力 団 体 European Grouping of Territorial Cooperation と EUマクロ 地 域 戦 略 EUSMR があるが 2 月 の 調 査 研 究 の 結 果 として 後 者 のみを 報 告 する 前 者 は 別 の 機 会 に 行 いたい pg. 1

達 点 と 問 題 点 を 明 らかにし まとめをおこなう ただし 第 4 節 とまとめは2 月 下 旬 に 予 定 する 現 地 調 査 結 果 を 踏 まえて 報 告 するつもりである 第 1 節 EUのマクロ 地 域 戦 略 とはなにか EUは 2009 年 にバルト 海 地 域 2010 年 にドナウ 川 流 域 地 域 の2つのマクロ 地 域 戦 略 を 準 備 した( 以 下 Stefunie Duhr (2011)) この2つの 戦 略 とは 性 格 は 異 なるが 同 様 なマクロ 地 域 協 力 には 地 中 海 戦 略 ノースダイメンジョンがあり 検 討 中 のマクロ 地 域 戦 略 は 欧 州 北 海 戦 略 アトランティク 戦 略 アロイネ 戦 略 ( 環 エーゲ 海 ) アドリア ロニク イニシ ャティブがある(p.11) マクロ 地 域 協 力 は 国 民 国 家 国 境 内 の 問 題 とEU 規 模 の 問 題 の 中 間 問 題 in-between issues と 取 り 組 むために 生 み 出 された それは 従 来 の 超 国 家 的 transnational な 協 力 形 態 とは 異 なる ではどの 点 で 異 なるのか 超 国 家 的 transnational な 協 力 形 態 の 場 合 国 民 国 家 の 空 洞 化 を 陰 に 陽 に 前 提 していている ところが マクロ 地 域 戦 略 の 場 合 は その 開 発 実 施 過 程 で 国 民 下 位 レベルのアクターや 非 EUのアクターが 肩 入 れし 関 与 する 程 度 が 限 定 化 され 反 対 に EUと 各 国 政 府 が 高 い 水 準 で 肩 入 れし 関 与 することが 前 提 とされている これは1つのイノベーションである このような 戦 略 が 出 現 したのは リスボン 条 約 のなかで 領 域 的 結 束 territorial cohesion がEUの 中 心 的 目 標 に 組 み 入 れられ(2008 年 ) 欧 州 2020 戦 略 では 欧 州 結 束 政 策 の 領 域 的 側 面 に 関 心 がもたれたからである(2010) さらに 2013 年 後 のEU 結 束 政 策 の 経 済 社 会 領 域 結 束 に 関 する 第 5 報 告 ( 2010)でもこの 問 題 が 議 論 された EUの 定 義 によればマクロ 地 域 とは 行 政 的 限 界 をもつ 諸 国 家 の 集 まりというよりもむし ろ 景 観 システムlandscape systemの 大 規 模 さ を 表 現 している したがって 取 り 上 げら れる 問 題 群 に 従 って 弾 力 的 に 理 解 される 景 観 システムは 必 ずしも 地 理 的 geographies 範 囲 と 同 一 ではない EUが 統 合 的 戦 略 を 採 用 するのに 有 益 な 地 域 が マクロ 地 域 戦 略 の 対 象 とする 地 域 となる その 意 味 で 機 能 的 なマクロ 地 域 を 意 味 し 弾 力 的 な 統 合 的 枠 組 み integrated frameworkともなる この 定 義 は EUのマクロ 地 域 戦 略 の 戦 略 としての 特 徴 3つのNO( 基 金 なし 2 新 立 法 なし 3 新 制 度 なし 4 )と 3 つのYES( 基 金 同 士 連 携 の 改 善 政 策 用 具 の 調 整 の 能 率 化 新 しいアイデア) 政 策 領 域 を 越 えた 行 動 調 整 が 付 加 価 値 を 2 新 基 金 がない 点 はこの 戦 略 の 弱 点 と 思 われるが より 強 い 調 整 と 様 々なレベルの 様 々な 財 政 資 金 のより 強 いシナジーを 求 め これまでの 基 金 に 依 存 する 機 会 を 強 化 し さまざまなプログラム 政 策 制 度 の 点 から 異 なる 資 源 を 調 整 する 様 式 や 現 実 可 能 性 を 考 慮 するようになる その 意 味 でガヴァンスの 挑 戦 である (Andrea Stocchiro 2010 p.7) 3 このことは 各 国 政 府 やEUの 戦 略 を 協 議 consultative 形 式 で 集 めた 行 動 計 画 を 準 備 実 施 することが 内 容 となる このことは ボトムアップ アプローチであると 同 時 に トップダウン のアプローチを 含 み 両 者 のあいだの 基 本 的 な 衝 突 を 含 んでいることを 意 味 している(Andrea Stocchiro 2010 p.6) 4 これはマルチレベルとマルチアクターのガヴァナンスによって 支 えられることを 意 味 する 欧 州 委 員 会 は 全 面 的 な 調 整 者 外 部 からのファシリテーター 公 平 で 正 直 な 破 壊 者 の 役 割 のなかでソフトパワーを 行 使 する(Andrea Stocchiro 2010 p.8) pg. 2

生 み 出 すこと 一 国 では 満 足 に 対 応 できない 特 殊 な 問 題 に 限 定 すること(transnational issue) 下 からの 明 確 に 共 有 できる 共 通 性 に 関 係 している 第 2 節 従 来 の 超 国 家 的 協 力 下 位 リージョナリズムとインターレグの 問 題 点 と 展 望 では どうしてEUにマクロ 地 域 戦 略 が 出 現 したのだろうか 蓮 見 雄 (2009)によれば EUは 多 元 的 開 放 型 リージョナルガヴァナンス の 形 成 過 程 で 自 由 市 場 モデルと 諸 地 域 からなるヨーロッパ 連 邦 モデルとの 結 合 の 途 上 にある そして 競 争 政 策 と 地 域 政 策 の 両 立 可 能 性 を 模 索 している その 結 果 多 層 多 次 元 のリージョン 多 面 のリージョン 多 形 態 のリージョンが 追 求 されている マクロ 地 域 戦 略 が 出 てきたのはこのような 状 況 の なかである Stefunie Duhr (2011 pp.15-24)によれば マクロ 地 域 戦 略 と 従 来 型 地 域 協 力 の 両 者 の 違 いに 注 目 しなければならない 従 来 の 超 国 家 的 協 力 であるサブリージョン 団 体 sub-regional grouping つまりベネディクス 経 済 同 盟 からポスト 冷 戦 期 に 形 成 されるまでの 地 域 団 体 化 は 制 度 化 の 傾 向 をもち 独 立 した 財 政 的 基 盤 をEUや 国 際 機 関 に 求 める 傾 向 があった ま た 1990 以 降 のインテーレグはEUとの 共 同 出 資 co-funding が 特 徴 的 で トランスナショ ナルな 問 題 を 解 決 するのではなくて 共 通 の 関 心 事 とくに 従 来 の 中 央 政 府 機 関 の 権 限 の 一 部 を 担 当 することになった それは 国 内 政 治 の 文 脈 でみると 優 先 順 序 の 高 くない 課 題 を 引 き 受 けることになっていった その 結 果 国 際 協 力 プロジェクトの 開 発 と 実 施 にイン ターレグ 協 力 は 強 力 に 関 与 することができず その 権 限 は 既 存 の 既 得 権 益 集 団 のもとに 留 まった それゆえにむしろ 効 果 的 なトランスナショナルな 協 力 プログラムの 障 害 物 になっ て 行 った 同 じく 2007-2013 年 の 構 造 基 金 によるトランスナショナル 協 力 エリアでは transnational spatial vision という 視 点 が 軽 視 されてきた バルト 海 協 力 の 場 合 は その 超 国 家 的 領 域 の 共 同 戦 略 は 成 功 してきたが それはセクター 政 策 を 強 く 調 整 しようとする ものである しかしその 成 功 は 限 界 をも 示 す 協 力 の 政 府 間 主 義 を 示 しているからである 今 回 のマクロ 地 域 戦 略 は これらの 諸 批 判 のうえに 考 案 されてきている つまり 協 力 の 局 面 に 関 して 強 力 な 政 府 間 主 義 をシフトさせて 超 国 家 的 制 度 のより 強 力 な 役 割 をともな うようなマルチレベルのガヴァナンスに 転 換 する 狙 いがある EUはその 調 整 のファシリ テーター 兼 調 整 者 になり そのことによりある 種 の 安 定 性 を 提 供 できるようにしたいと 構 想 している しかしそこには 同 時 に 以 下 のような 克 服 すべき 4 つの 挑 戦 が 待 ち 構 えてい る (ⅰ) 解 決 を 迫 られた 問 題 政 治 的 現 実 にしたがって 戦 略 の 地 理 的 範 囲 を 弾 力 的 に 変 更 すること (ⅱ) 複 雑 な 政 治 的 過 程 のなかで 真 に 意 義 のある 課 題 に 絞 りそれに 優 先 権 を 設 定 すること (ⅲ) 水 平 的 垂 直 的 そして 地 理 的 に 調 整 できる 複 合 的 なガヴァナンスを 構 築 す ること そして(ⅳ)ガヴァナンスと 戦 略 に 構 造 転 換 transformative 能 力 を 身 に 着 けさせ pg. 3

ることが 必 要 となってくるだろう 第 3 節 EUのドナウ 川 流 域 戦 略 とは 何 か 最 初 にEUドナウ 川 流 域 戦 略 EU Strategy for Danube Region: 以 下 EUSDR と 省 略 )とは 何 か それを 概 略 していこう 2010 年 12 月 8 日 欧 州 委 員 会 はドナウ 流 域 の 開 発 促 進 の 戦 略 に 関 するコミュニケーションを 発 表 し それを 受 けて 2011 年 4 月 13 日 の 欧 州 理 事 会 はそれを 採 択 した 現 在 約 200の 優 先 的 行 動 は 準 備 されている ドナウ 川 は 全 長 2850 kmで 約 1 億 1500 万 人 が 居 住 している( 図 1 参 照 ) 電 力 発 電 所 歴 史 的 な 汎 欧 州 輸 送 回 廊 欧 州 の 希 少 種 の 宝 庫 でもある これらの 問 題 は 反 対 に この 河 川 を 常 に 国 際 的 な 対 立 の 源 泉 とさせてきた だから 諸 問 題 の 統 一 的 な 解 決 を 迫 っている 特 に 1990 年 以 前 の 時 期 をみると 東 西 対 立 のために この 地 域 はインフラ 投 資 が 十 分 にされ ず 移 民 問 題 と 気 候 変 動 安 全 保 障 環 境 保 護 対 策 の 遅 れが 見 られた ドナウ 東 岸 地 域 は 西 岸 地 域 と 比 較 して 貧 困 と 失 業 がより 深 刻 な 問 題 になっている 図 1EUドナウ 川 流 域 戦 略 の 参 加 国 なぜこのような 戦 略 をEUは 採 択 したのか それはドナウ 川 のもつ 特 徴 に 関 係 する ドナ ウ 川 はEU 加 盟 の8カ 国 (ドイツ チェコ 共 和 国 オーストリア スロヴァキア ハンガ リー スロヴェニア ブルガリア ルーマニア)と 非 加 盟 の6カ 国 (クロアチア セルビ pg. 4

ア ボスニア&モンテネグロ ウクライナ モルドヴァ)を 包 摂 している そこは 環 境 問 題 の 脅 威 ( 汚 染 洪 水 気 候 変 化 ) 水 運 事 業 の 未 開 発 とそれと 陸 上 輸 送 網 との 連 結 の 不 十 分 さ エネルギー 問 題 不 平 等 な 社 会 経 済 的 発 展 バラバラな 教 育 研 究 イノベーショ ン 体 系 安 全 保 障 の 不 十 分 さの 問 題 を 抱 える したがってクリーンで 迅 速 な 河 川 運 輸 環 境 より 安 価 で 安 全 なエネルギーの 確 保 経 済 社 会 的 包 摂 研 究 イノベーション 開 発 による 地 域 全 体 の 繁 栄 ツーリズムと 文 化 による 魅 力 の 増 進 が 潜 在 的 に 求 められる だが 問 題 は それらに 必 要 な 財 源 やその 他 の 資 源 をどこから 拠 出 するか である このE USDRはこれらの 施 策 に 必 要 な 追 加 的 資 金 をEUから 提 供 することを 想 定 していない つまり すでに 述 べたように あたらしい 機 関 や 官 僚 機 構 新 しい 立 法 的 措 置 新 しい 基 金 の 設 立 を 全 く 想 定 していない すでに 利 用 できる 既 存 の 財 政 資 源 をより 統 合 した 方 法 で 利 用 しようとする つまりEUSDR 参 加 国 はEUの 結 束 政 策 や 他 のプログラムさらには 様 々な 国 際 金 融 機 関 を 利 用 することが 念 頭 に 置 かれている では EUSDRでEUはどのようにアクションを 取 ってきているのか 先 に 指 摘 したよ うに ドナウ 川 流 域 諸 国 の 多 くがEUに 加 盟 し 同 時 にドナウ 川 マクロ 地 域 が 抱 える 問 題 の 多 くはすでにEU 政 策 の 対 象 となっている その 意 味 でEUはこの 分 野 の 協 力 を 促 進 す ることができる 地 位 にあり 協 力 を 実 りあるものにするようなプログラムが 提 供 されてい る /tttp://www.danube-region.eu/announcement/20130122 参 照 / EUSDRには 4 つの 優 先 の 柱 がある それぞれの 柱 にはいくつかの 優 先 領 域 Priority areas( 以 下 PA 略 記 )をもつ (EUEC(2011, pp.4-7.) 第 1の 柱 :ドナウ 地 域 を 結 合 する 3つのPA:1 移 動 性 と 多 様 な 方 法 の 改 善 2 持 続 可 能 なエネルギーの 奨 励 3 文 化 ツーリズム 市 民 同 士 ptop の 促 進 第 2の 柱 :ドナウ 地 域 の 環 境 を 保 護 する 3つのPA:1 水 質 の 維 持 改 善 2 環 境 リスク の 管 理 3 生 物 多 様 性 景 観 大 気 と 水 の 質 の 保 持 第 3の 柱 :ドナウ 地 域 に 繁 栄 を 構 築 する 3つのPA:1 研 究 教 育 情 報 テクノロジー を 通 じた 知 識 社 会 の 発 展 2 企 業 クラスター ネットワークの 競 争 力 の 強 化 支 援 3 人 間 とスキルへの 投 資 第 4の 柱 :ドナウ 地 域 を 強 化 する 2つのPA:1 制 度 的 能 力 と 協 力 の 開 始 2 安 全 保 障 促 進 の 共 同 と 深 刻 な 組 織 犯 罪 への 対 処 では 実 際 にEUSDRはどのようにして 進 行 しているのか( 図 1 参 照 ) それは 5 つの 段 階 を 経 過 して 実 施 される 最 初 は 協 議 (consultation) 段 階 で 毎 年 の 総 会 Forum が 開 催 さ れ そこでは 各 国 政 府 関 係 者 EU 機 関 そして 利 害 関 係 者 ( 政 府 間 機 関 民 間 部 門 市 民 社 会 )が 参 加 して 行 動 計 画 について 議 論 協 議 する 第 2 段 階 は 政 策 調 整 で 関 係 政 府 の pg. 5

代 表 者 High Level Group と 委 員 commission が 政 策 について 調 整 する 合 意 に 達 しなかっ た 場 合 には 独 立 の 専 門 家 を 交 えた 対 話 を 継 続 する 第 3 段 階 では それぞれのプロジェク トを 通 じて 行 動 に 移 る それぞれの 優 先 領 域 PAは 域 内 の 担 当 する 国 が 行 う それぞれに PA 調 整 者 coordinators 専 門 家 experts が 省 庁 官 庁 の 線 に 沿 って 配 備 される その 優 先 領 域 調 整 者 PACoordinator は 計 画 と 目 標 指 標 タイムテーブルとの 整 合 性 と 各 担 当 者 間 の 効 果 的 な 協 力 を 引 き 出 すようにする 技 術 的 支 援 も 行 う 次 の 段 階 が 進 行 促 進 である これを 担 うのは 各 国 接 触 ポイント national contact point に 支 援 された 委 員 である 最 後 に 報 告 と 評 価 の 段 階 で 優 先 領 域 調 整 者 とパートナーを 組 んで 委 員 が 報 告 評 価 を 行 い 次 の 年 次 フォルムに 提 出 する 図 2 EUSDRのガバナンスモデル 第 4 節 EUのドナウ 川 流 域 戦 略 (EUSDR)の 現 状 到 達 点 と 問 題 点 省 略 まとめ 省 略 参 考 文 献 田 中 宏 (2012) 欧 州 統 合 の 到 達 点 と 経 済 危 機 の 構 図 経 済 No.202,7 月 号 蓮 見 雄 ( 編 )(2009) 拡 大 するEUとバルト 経 済 圏 の 始 動 昭 和 堂 Stefunie Duhr (2011) Baltic Sea, Danube and Macro-Regional Strategies: A Model for Transnational Cooperation in the EU?, Notre Europe 86) Andrea Stocchiero (2010) Macro-Regions of Europe: Old Wine in a New Bottle? CeSPI Working Papers, 65/2010(ENG) EUEC(2011)Panorama Inforegio 37. pg. 6