平成20年度 児童関連サービス調査研究等事業



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頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

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診療行為コード

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

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平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病


Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

住み慣れたこの町で最期まで 安心して暮らすために

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

2 積 極 的 な 接 種 勧 奨 の 差 し 控 え 国 は 平 成 25 年 4 月 から 定 期 接 種 化 したが ワクチン 接 種 との 関 連 を 否 定 できない 持 続 的 な 痛 みなどの 症 状 が 接 種 後 に 見 られたことから 平 成 25 年 6 月 定 期 接 種 と

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

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第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 243,7 2 級 185,8 37,8 3 級 4 級 222,9 354,7 ( 注 )

想 像 思 行 ず 消 毒 擦 む 薄 血 混 じ 滲 み ぶ 痂 ぶ 取 下 薄 来 経 験 沢 山 お 思 健 常 人 間 元 々 備 能 力 中 具 的 何 起 ょ 簡 単 説 明 ず 人 間 負 部 リ ン パ 球 血 小 板 マ ク ロ フ ァ ジ 悪 食 べ 集 死 溶 食 べ 清 浄

①表紙

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

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(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

とする この 場 合 育 児 休 業 中 の 期 限 付 職 員 が 雇 用 契 約 を 更 新 するに 当 たり 引 き 続 き 育 児 休 業 を 希 望 する 場 合 には 更 新 された 雇 用 契 約 期 間 の 初 日 を 育 児 休 業 開 始 予 定 日 として 育 児 休 業 申

別紙3

(5) 給 与 改 定 の 状 況 には 事 委 員 会 が 設 置 されていないため 勧 告 はありません 1 月 例 給 民 間 給 与 公 務 員 給 与 A B 24 年 度 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 AB ( 改 定

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

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該 介 護 休 業 が 終 了 する 日 までに, 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 が 死 亡 したとき 又 は 離 婚, 婚 姻 の 取 消, 離 縁 等 により 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 との 親 族 関 係 が 消 滅 した とき (3) 配 偶

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2 条 ) ア 育 児 休 業 の 対 象 とならない 職 員 ( 法 第 2 条 及 び 条 例 第 2 条 関 係 ) (ア) 臨 時 的 に 任 用 される 職 員 (イ) 育 児 休 業 に 係 る 期 間 を 任 期 と 定 めて 採 用 された 職 員 (ウ) 勤 務 延 長 職 員 (

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

目 次 休 暇 関 係 Q1 妊 娠 中 健 康 診 査 を 受 けるための 休 暇 が 取 れるのですか? Q2 出 産 予 定 日 の 何 日 前 から 休 暇 が 取 れるのですか? Q3 出 産 後 何 日 まで 休 暇 が 取 れるのですか? Q4 妻 が 出 産 するのですが 休 暇 が

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

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2 ギニア シエラレオネ リベリア ウガンダ スーダン ガボン コートジボワー ル コンゴ 民 主 共 和 国 コンゴ 共 和 国 また 有 症 状 者 からの 電 話 相 談 によりエボラ 出 血 熱 への 感 染 が 疑 われる 場 合 二 次 感 染 拡 大 のリスクを 避 けるため 保 健

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参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

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為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

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別紙3

1

Transcription:

保 育 所 における 感 染 症 対 策 ガイドライン 厚 生 労 働 省 平 成 21 年 8 月

はじめに 現 在 全 国 には 約 23,000 の 保 育 所 があり 212 万 人 を 超 える 乳 幼 児 が 日 々 生 活 していま す この 子 どもたちの 健 康 と 安 全 を 守 り 心 身 共 に 健 やかな 成 長 を 支 えていくことは 保 育 所 の 役 割 であり 責 任 です 平 成 21 年 4 月 に 施 行 された 保 育 所 保 育 指 針 ( 平 成 20 年 厚 生 労 働 省 告 示 第 141 号 ) の 第 5 章 健 康 及 び 安 全 の 冒 頭 では 子 どもの 健 康 及 び 安 全 は 子 どもの 生 命 の 保 持 と 健 やかな 生 活 の 基 本 であり 保 育 所 においては 一 人 一 人 の 子 どもの 健 康 の 保 持 及 び 増 進 並 びに 安 全 の 確 保 とともに 保 育 所 の 子 ども 集 団 全 体 の 健 康 及 び 安 全 の 確 保 に 努 めなけ ればならない としています また 同 章 の 4 健 康 及 び 安 全 の 実 施 体 制 等 では 施 設 長 の 責 任 の 下 全 職 員 が 子 どもの 健 康 及 び 安 全 に 関 する 共 通 認 識 を 深 め 保 護 者 や 地 域 の 関 係 機 関 との 協 力 連 携 を 図 りながら 組 織 的 に 取 り 組 んでいくことを 求 めています さらに 平 成 20 年 3 月 28 日 に 保 育 所 保 育 指 針 の 告 示 と 同 時 に 策 定 された 保 育 所 にお ける 質 の 向 上 のためのアクションプログラム では 保 育 所 における 保 健 衛 生 面 の 対 応 に 関 するガイドラインを 作 成 する としたところです これを 受 け 平 成 20 年 度 児 童 関 連 サービス 調 査 研 究 委 託 研 究 事 業 として 医 師 や 看 護 師 保 育 所 の 施 設 長 等 で 構 成 される 研 究 チームを 立 ち 上 げ 保 育 所 における 感 染 症 対 策 に 関 する 調 査 研 究 に 取 り 組 んでいただき 保 育 園 における 感 染 症 の 手 引 き が 作 成 され ました 保 育 園 における 感 染 症 の 手 引 き は 調 査 研 究 の 過 程 でその 第 1 案 を 平 成 20 年 10 月 に 示 し これに 対 する 全 国 の 保 育 現 場 からの 意 見 を 加 味 した 上 で 研 究 グループによ る 検 討 を 加 えてまとめられたものです 本 ガイドラインは この 保 育 園 における 感 染 症 の 手 引 き に 基 づき 作 成 しています 子 どもの 健 康 と 安 全 のため 本 ガイドラインが 全 国 の 保 育 所 及 び 保 護 者 や 医 療 保 健 機 関 等 の 関 係 者 に 浸 透 し 十 分 に 活 用 され 子 どもの 健 やかな 育 ちが 保 障 されることを 願 っ ています 平 成 21 年 8 月 厚 生 労 働 省 雇 用 均 等 児 童 家 庭 局 保 育 課 長 今 里 讓

目 次 はじめに 1 感 染 症 とは 1 (1) 感 染 症 とその 三 大 要 因 (2) 保 育 所 における 感 染 症 ( 参 考 ) 学 校 感 染 症 2 感 染 経 路 2 (1) 飛 沫 感 染 (2) 空 気 感 染 (3) 接 触 感 染 3 感 染 症 対 策 4 (1) 感 染 源 対 策 (2) 感 染 経 路 対 策 (3) 感 受 性 対 策 4 衛 生 管 理 6 (1) 施 設 内 外 の 衛 生 管 理 (2) 職 員 の 衛 生 管 理 (3) 保 育 所 における 消 毒 5 感 染 症 発 生 時 の 対 応 と 罹 患 後 における 登 園 時 の 対 応 8 (1) 感 染 症 の 疑 いのある 子 どもへの 対 応 (2) 発 生 時 の 対 応 (3) 罹 患 後 における 登 園 時 の 対 応 6 保 育 所 で 問 題 となる 主 な 感 染 症 とその 対 策 10 (1) 麻 しん (2) インフルエンザ 新 型 インフルエンザについて (3) 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症 (4) ノロウイルス 胃 腸 炎 7 感 染 症 対 策 の 実 施 体 制 と 子 どもの 健 康 支 援 14 (1) 記 録 の 重 要 性 (2) 嘱 託 医 の 役 割 と 連 携 (3) 子 どもの 健 康 支 援 の 充 実 に 向 けて

別 添 1 保 育 所 における 消 毒 15 別 添 2 子 どもの 病 気 ~ 症 状 に 合 わせた 対 応 ~ 17 別 添 3 医 師 の 意 見 書 保 護 者 の 登 園 届 の 様 式 例 23 別 添 4 主 な 感 染 症 一 覧 25 関 係 法 令 等

1 感 染 症 とは (1) 感 染 症 とその 三 大 要 因 しゅくしゅ 病 原 体 が 宿 主 の 体 内 に 侵 入 し 発 育 又 は 増 殖 することを 感 染 といい その 結 果 何 らか の 臨 床 症 状 が 現 れた 状 態 を 感 染 症 といいます 病 原 体 が 体 内 に 侵 入 してから 症 状 があらわれ るまでにはある 一 定 の 期 間 があり これを 潜 伏 期 間 といいます 潜 伏 期 間 は 病 原 体 によって 異 なり 乳 幼 児 がかかりやすい 感 染 症 の 潜 伏 期 間 を 知 っておくことが 必 要 です 感 染 症 が 発 生 するためには その 原 因 となる 病 原 体 その 病 原 体 が 宿 主 に 伝 播 される 感 染 経 路 そして 病 原 体 の 伝 播 をうけた 宿 主 に 感 受 性 が 存 在 することが 必 要 です 病 原 体 感 染 経 路 感 受 性 宿 主 の 三 者 を 感 染 症 成 立 のための 三 大 要 因 といいます 小 児 の 感 染 症 の 場 合 は これらに 加 えて 宿 主 である 小 児 の 年 齢 等 の 要 因 が 病 態 に 大 きな 影 響 を 与 えます 子 どもの 命 と 健 康 を 守 る 保 育 所 において 全 職 員 が 感 染 症 成 立 の 三 大 要 因 及 び 潜 伏 期 間 や 症 状 について 熟 知 することが 必 要 です また 一 人 一 人 の 子 ども 及 び 乳 幼 児 期 の 特 性 に 即 した 適 切 な 対 応 がなされるよう 嘱 託 医 や 医 療 保 健 機 関 等 の 協 力 を 得 て 保 育 所 の 感 染 症 対 策 を 整 備 します (2) 保 育 所 における 感 染 症 子 どもが 長 時 間 にわたり 集 団 で 生 活 する 保 育 所 では 一 人 一 人 の 子 どもの 健 康 と 安 全 の 確 保 は もとより 子 ども 集 団 の 健 康 と 安 全 を 保 障 しなければなりません 子 どもの 健 康 増 進 と 疾 病 等 へ の 対 応 とその 予 防 は 保 育 所 における 保 健 活 動 や 衛 生 管 理 安 全 管 理 等 により 行 われてきたとこ ろですが さらに 乳 幼 児 の 発 達 やその 特 性 に 応 じた 適 切 な 対 応 が 求 められます 乳 幼 児 は 学 童 生 徒 に 比 較 して 感 染 症 に 対 する 免 疫 を 獲 得 しておらず 体 力 も 微 弱 です ま た 一 緒 に 遊 んだり 隣 り 合 って 昼 寝 をしたりするなど 長 時 間 にわたり 互 いに 接 触 する 機 会 が 多 く さらには 手 洗 い 食 事 おむつ 替 え 等 が 日 々 行 われています このように 保 育 所 は 乳 幼 児 にとって 感 染 の 危 険 性 が 高 く さらに 種 々の 感 染 症 の 発 症 が 起 こりやすい 場 であるということ を 理 解 し 適 切 な 感 染 症 対 策 が 必 要 となります 保 育 所 の 感 染 症 対 策 については 抵 抗 力 が 弱 く 心 身 の 機 能 が 未 熟 である 乳 幼 児 の 特 性 等 を 踏 まえ 感 染 症 に 対 する 正 しい 知 識 や 情 報 に 基 づく 感 染 予 防 のための 保 健 的 対 応 が 求 められます 例 えば 保 育 所 でインフルエンザやノロウイルスなどの 集 団 感 染 がしばしば 発 生 しますが これ らの 感 染 症 は 患 者 が 回 復 し 無 症 状 となった 後 でもウイルスを 排 出 し 感 染 力 を 有 することがある ので 保 育 所 内 での 感 染 を 防 止 するためには 各 感 染 症 の 特 性 を 考 慮 し 感 染 力 がなくなるまで 罹 患 児 の 登 園 を 避 けるよう 保 護 者 に 依 頼 するなどの 対 応 が 必 要 です なお 新 型 インフルエンザについては 国 民 的 危 機 感 が 高 まるなか 保 育 所 が 保 健 医 療 機 関 や 行 政 との 連 絡 連 携 を 密 にとりながら 子 どもへの 感 染 を 防 ぐとともに 感 染 症 の 流 行 の 防 止 に 努 めることが 必 要 とされます ( 参 考 ) 学 校 感 染 症 学 校 保 健 安 全 法 ( 昭 和 33 年 法 律 第 56 号 )では 学 校 感 染 症 を 規 定 し 症 状 の 重 篤 性 等 に より 第 一 種 第 二 種 第 三 種 に 分 類 しています( 表 1) そして 児 童 生 徒 が 学 校 感 染 症 に 罹 患 した 場 合 出 席 停 止 臨 時 休 業 等 の 対 応 を 定 めて 流 行 を 抑 える 措 置 がとられています 学 校 保 健 安 全 法 における 出 席 停 止 の 考 え 方 は 1 患 者 本 人 が 感 染 症 から 回 復 するまで 治 療 し 休 養 をと 1

らせること 2 他 の 児 童 生 徒 に 容 易 に 感 染 させそうな 間 は 集 団 生 活 に 戻 ることを 避 けることに あります 保 育 所 は 児 童 福 祉 施 設 ではありますが 子 どもの 健 康 診 断 及 び 保 健 的 対 応 については 学 校 保 健 安 全 法 に 準 拠 して 行 われてきました 学 校 保 健 安 全 法 に 規 定 された 学 校 感 染 症 の 対 策 は 保 育 所 における 感 染 症 対 策 を 検 討 する 上 で 参 考 になるものですが (2) 保 育 所 における 感 染 症 で 述 べたとおり 乳 幼 児 は 学 童 生 徒 と 比 較 して 抵 抗 力 が 弱 いことなどの 特 性 を 踏 まえた 対 応 が 必 要 です 表 1: 学 校 保 健 安 全 法 施 行 規 則 ( 昭 和 33 年 6 月 13 日 文 部 省 令 第 18 号 ) 第 18 条 における 感 染 症 の 種 類 について ( 最 終 改 正 : 平 成 21 年 3 月 31 日 文 部 科 学 省 令 第 10 号 ) 第 一 種 第 二 種 第 三 種 エボラ 出 血 熱 クリミア コンゴ 出 血 熱 痘 そう 南 米 出 血 熱 ペスト マー ルブルグ 病 ラッサ 熱 急 性 灰 白 髄 炎 ジフテリア 重 症 急 性 呼 吸 器 症 候 群 ( 病 原 体 がコロナウイルス 属 SARSコロナウイルスであるものに 限 る) 鳥 イン フルエンザ( 病 原 体 がインフルエンザウイルスA 属 インフルエンザAウイルス であってその 血 清 亜 型 がH5N1であるものに 限 る) 新 型 インフルエンザ 等 感 染 症 指 定 感 染 症 新 感 染 症 インフルエンザ( 鳥 インフルエンザ(H5N1)を 除 く) 百 日 咳 麻 しん 流 行 性 耳 下 腺 炎 風 しん 水 痘 咽 頭 結 膜 熱 結 核 コレラ 細 菌 性 赤 痢 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症 腸 チフス パラチフス 流 行 性 角 結 膜 炎 急 性 出 血 性 結 膜 炎 その 他 の 感 染 症 学 校 保 健 安 全 法 施 行 規 則 第 19 条 における 出 席 停 止 の 期 間 の 基 準 について 第 一 種 治 癒 するまで 第 二 種 ( 結 核 を 除 く) 次 の 期 間 ( 病 状 により 学 校 医 その 他 の 医 師 において 感 染 のおそ れがないと 認 めたときは この 限 りでない) インフルエンザ( 鳥 インフルエンザ(H5N1) 及 び 新 型 インフルエンザ 等 感 染 症 を 除 く) 解 熱 した 後 2 日 を 経 過 するまで 百 日 咳 特 有 の 咳 が 消 失 するまで 麻 し ん 解 熱 した 後 3 日 を 経 過 するまで 流 行 性 耳 下 腺 炎 耳 下 腺 の 腫 脹 が 消 失 するまで 風 し ん 発 しんが 消 失 するまで 水 痘 すべての 発 しんが 痂 皮 化 するまで 咽 頭 結 膜 熱 主 要 症 状 が 消 退 した 後 2 日 を 経 過 するまで 結 核 及 び 第 三 種 病 状 により 学 校 医 その 他 の 医 師 において 感 染 のおそれがないと 認 めるまで 2

2 感 染 経 路 保 育 所 で 問 題 となる 主 な 感 染 症 の 感 染 経 路 には 空 気 感 染 飛 沫 感 染 接 触 感 染 経 口 感 染 な どがあります 感 染 症 の 種 類 によっては 複 数 の 感 染 経 路 をとるものがあります (1) 飛 沫 感 染 感 染 している 人 が 咳 やくしゃみをした 際 に 口 から 飛 ぶ 病 原 体 がたくさん 含 まれた 小 さな 水 滴 ( 飛 沫 )を 近 くにいる 人 が 吸 い 込 むことで 感 染 します 飛 沫 が 飛 び 散 る 範 囲 は1~2mです 飛 沫 感 染 と 病 原 体 細 菌 A 群 溶 連 菌 百 日 咳 菌 インフルエンザ 菌 ウイルス インフルエンザウイルス( 新 型 インフルエンザウイルス 含 む) アデノウイルス 風 しんウイルス ムンプスウイルス そ の 他 マイコプラズマ (2) 空 気 感 染 感 染 している 人 が 咳 やくしゃみをした 際 に 口 から 飛 び 出 した 飛 沫 が 乾 燥 し その 芯 となって いる 病 原 体 が 感 染 性 を 保 ったまま 空 気 の 流 れによって 拡 散 し 近 くの 人 だけでなく 遠 くにい る 人 もそれを 吸 い 込 んで 感 染 します 空 気 感 染 と 病 原 体 細 菌 結 核 菌 ウイルス 麻 しんウイルス 水 痘 帯 状 疱 疹 ウイルス (3) 接 触 感 染 感 染 源 である 人 に 触 れることで 伝 播 がおこる 直 接 接 触 感 染 ( 握 手 だっこ キス 等 )と 汚 染 さ れた 物 を 介 して 伝 播 がおこる 間 接 接 触 感 染 (ドアノブ 手 すり 遊 具 等 )があります 接 触 感 染 と 病 原 体 細 菌 黄 色 ブドウ 球 菌 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 等 ウイルス RSウイルス エンテロウイルス アデノウイルス ロタウイルス ノロウイル ス 水 痘 帯 状 疱 疹 ウイルス (4) 経 口 感 染 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 やノロウイルス ロタウイルスなどは 食 べた 物 口 の 入 った 物 で 感 染 す ることもあります 給 食 や 食 品 の 取 り 扱 いに 関 する 通 知 等 を 踏 まえた 適 切 な 衛 生 管 理 が 必 要 です 3

3 感 染 症 対 策 感 染 症 対 策 では 病 原 体 感 染 経 路 感 受 性 宿 主 の 三 者 のうち 一 つ 以 上 を 阻 止 することが 重 要 です 保 育 所 職 員 は これらについて 十 分 に 理 解 するとともに 保 育 所 における 日 々の 衛 生 管 理 等 に 結 び 付 けていくことが 必 要 です また 保 護 者 に 対 して 口 頭 で 又 は 保 健 だよりや 掲 示 等 を 通 じてわかりやすく 伝 えることが 求 められます (1) 感 染 源 対 策 感 染 源 としての 患 者 が 病 原 体 をどこから 排 泄 し いつからいつまで 排 泄 するのか 排 泄 された 病 原 体 はどのような 経 路 をたどって 他 の 宿 主 へ 到 達 するのかを 知 ることが 必 要 です 発 症 してい る 患 者 には 注 意 が 払 われますが 病 原 体 によっては 潜 伏 期 間 中 にすでに 体 外 に 排 泄 されている 場 合 があります また 症 状 がおさまっても 体 外 に 排 泄 され 続 ける 場 合 もあります 感 染 源 対 策 と しては 感 染 源 である 患 者 の 発 見 のほかに 患 者 の 届 出 必 要 に 応 じた 患 者 の 別 室 での 保 育 登 園 を 控 える 患 者 保 菌 者 の 排 泄 物 や 汚 染 物 の 消 毒 等 があげられます (2) 感 染 経 路 対 策 手 洗 いや 手 指 消 毒 の 実 践 マスクや 手 袋 の 使 用 等 があげられます このような 備 品 を 保 育 所 に おいて 確 保 しておくことが 必 要 です < 予 防 策 > かくたん 血 液 体 液 喀 痰 尿 糞 便 等 すべての 湿 性 生 体 物 質 は 感 染 性 があるとみなして 対 応 する 方 法 です 医 療 施 設 で 実 践 されているものですが 保 育 所 でも 実 践 すべき 重 要 な 感 染 症 対 策 です こ れらの 物 質 に 触 れた 後 は 手 洗 いを 励 行 し あらかじめ 触 れるおそれのある 時 は 手 袋 を 着 用 します 血 液 体 液 が 床 にこぼれたら 手 袋 等 を 着 用 し 次 亜 塩 素 酸 ナトリウムで 処 理 します また 多 くの 病 原 体 は 手 を 介 して 感 染 源 から 次 の 増 殖 場 所 宿 主 へと 伝 播 して 行 きます 手 指 の 汚 れと 菌 の 除 去 には 流 水 と 石 けんによる 30 秒 以 上 の 手 洗 いが 必 要 です 液 体 石 けん 及 びペー パータオルの 使 用 が 望 まれます さらに 湿 性 生 体 物 質 に 触 れる 時 は 必 ず 使 い 捨 て 手 袋 を 着 用 します 手 袋 を 外 した 後 も 手 洗 いをする 必 要 があります (3) 感 受 性 対 策 感 染 が 成 立 し 感 染 症 を 発 症 するとき 宿 主 はその 病 原 体 に 対 して 感 受 性 があるといいます 感 受 性 がある 者 に 対 して あらかじめ 免 疫 を 与 え 未 然 に 感 染 症 を 防 ぐことが 重 要 です 免 疫 の 付 与 には ワクチン 等 により 生 体 に 免 疫 能 を 与 える 能 動 免 疫 と ガンマグロブリン 投 与 等 のように 一 時 的 に 免 疫 成 分 ( 抗 体 )を 投 与 する 受 動 免 疫 があります ワクチンの 予 防 接 種 は それを 接 種 することにより 感 染 症 が 流 行 しても 罹 患 数 r 心 配 が 少 なくなったり 重 症 化 しにくくなるもの です 病 気 を 防 ぐ 強 力 な 方 法 のひとつです 保 育 所 入 所 前 に 受 けられる 予 防 接 種 はできるだけ 済 ませておくことが 必 要 ですが 保 育 所 では 入 所 児 童 の 予 防 接 種 状 況 を 把 握 し 年 齢 に 応 じた 計 画 的 な 接 種 を 保 護 者 に 勧 奨 します また 保 育 所 においては 職 員 の 予 防 接 種 状 況 や 抗 体 の 有 無 等 の 把 握 と 必 要 に 応 じての 接 種 が 求 められま す 4

1 定 期 接 種 と 任 意 接 種 定 期 接 種 病 気 の 重 さや 社 会 的 重 要 性 を 考 慮 し 接 種 の 必 要 性 の 高 い 予 防 接 種 の 種 類 が 予 防 接 種 法 ( 昭 和 23 年 6 月 30 日 法 律 第 68 号 )で 定 められています これが 定 期 接 種 といわれるもので 百 日 咳 ジフテリア 破 傷 風 ポリオ 日 本 脳 炎 麻 しん 風 しん 結 核 が 該 当 します 任 意 接 種 定 期 接 種 以 外 の 予 防 接 種 あるいは 定 期 接 種 で 決 められた 一 定 の 期 間 の 範 囲 外 に 行 う 予 防 接 種 で 本 人 あるいは 保 護 者 等 の 希 望 により 行 われる 予 防 接 種 です 水 痘 流 行 性 耳 下 腺 炎 イ ンフルエンザ ヒブワクチンなどが 該 当 します 2 健 康 教 育 感 染 症 を 防 ぐためには 子 どもが 自 分 の 体 や 健 康 に 関 心 を 持 ち 身 体 機 能 を 高 めていくことが 大 切 です 特 に 手 洗 いやうがい 歯 磨 き 衣 服 の 調 節 バランスのとれた 食 事 睡 眠 と 休 息 を 十 分 にとる 等 の 生 活 習 慣 が 身 に 付 くよう 丁 寧 に 伝 え 子 ども 自 らが 気 付 いて 行 えるよう 援 助 し ます 子 どもの 年 齢 や 発 達 過 程 に 応 じた 健 康 教 育 の 計 画 的 な 実 施 が 求 められます また 家 庭 における 規 則 正 しい 睡 眠 と 十 分 な 栄 養 は 子 どもの 成 長 に 不 可 欠 であり 保 護 者 に 理 解 と 協 力 を 求 めながら 体 調 管 理 について 保 護 者 に 助 言 する 等 きめ 細 やかに 対 応 します 5

4 衛 生 管 理 感 染 症 の 広 がりを 防 ぎ 安 全 で 快 適 な 保 育 環 境 を 保 つために 常 日 頃 からの 清 掃 や 衛 生 管 理 が 重 要 です 点 検 表 等 を 活 用 し 担 当 者 が 責 任 をもって 行 い 職 員 間 で 情 報 を 共 有 します (1) 施 設 内 外 の 衛 生 管 理 保 育 室 季 節 に 合 わせ 適 切 な 室 温 湿 度 の 保 持 と 換 気 冷 暖 房 器 加 湿 器 除 湿 器 等 の 清 掃 の 定 期 的 な 実 施 床 棚 窓 テラスの 清 掃 蛇 口 水 切 り 籠 や 排 水 口 の 清 掃 歯 ブラシの 適 切 な 消 毒 ( 熱 湯 日 光 薬 液 )と 保 管 歯 ブラシなどの 日 用 品 は 個 人 用 とし 貸 し 借 りのないようにする 遊 具 等 の 衛 生 管 理 ( 直 接 口 に 触 れる 乳 児 の 遊 具 は その 都 度 湯 等 で 洗 い 流 し 干 す また 午 前 午 後 と 遊 具 の 交 換 を 行 う その 他 の 遊 具 は 適 宜 水 ( 湯 ) 洗 いや 水 ( 湯 ) 拭 きを 行 う) 食 事 おやつ 衛 生 的 な 配 膳 下 膳 手 洗 いの 励 行 ( 個 別 タオル 又 はペーパータオルで 手 を 拭 く) テーブル 等 の 衛 生 管 理 ( 清 潔 な 台 布 巾 で 水 ( 湯 ) 拭 きをする 必 要 に 応 じて 消 毒 液 で 拭 く) 食 後 のテーブル 床 等 の 清 掃 の 徹 底 スプーンなどの 食 器 を 共 用 しないようにする 調 乳 室 調 乳 マニュアルの 作 成 と 実 行 室 内 の 清 掃 入 室 時 の 白 衣 (エプロン)の 着 用 及 び 手 洗 い 調 乳 器 具 の 消 毒 と 保 管 ミルクの 衛 生 的 な 保 管 と 使 用 開 始 日 の 記 入 おむつ 交 換 糞 便 処 理 の 手 順 の 徹 底 交 換 場 所 の 特 定 ( 手 洗 い 場 がある 場 所 を 設 定 し 食 事 の 場 等 との 交 差 を 避 ける) 交 換 時 の 手 洗 いの 徹 底 使 用 後 のおむつの 衛 生 管 理 ( 蓋 つきの 容 器 に 保 管 ) 及 び 保 管 場 所 の 消 毒 トイレ 毎 日 の 定 期 的 な 清 掃 ( 便 器 ドア ドアノブ 蛇 口 や 水 まわり 床 窓 棚 トイレ 用 サンダル 等 ) 6

トイレ 使 用 後 の 手 拭 きは 個 別 タオル 又 はペーパータオルを 使 用 汚 物 槽 の 清 掃 及 び 消 毒 寝 具 衛 生 的 な 寝 具 の 使 用 個 別 の 寝 具 にふとんカバーをかけて 使 用 ふとんカバーの 定 期 的 な 洗 濯 定 期 的 なふとん 乾 燥 尿 糞 便 嘔 吐 物 等 で 汚 れた 場 合 の 消 毒 園 庭 安 全 点 検 表 の 活 用 等 による 安 全 衛 生 管 理 の 徹 底 動 物 の 糞 尿 等 速 やかな 除 去 定 期 的 な 砂 場 の 衛 生 管 理 ( 日 光 消 毒 消 毒 ゴミや 異 物 の 除 去 等 ) 樹 木 雑 草 害 虫 水 溜 り 等 の 駆 除 や 消 毒 小 動 物 の 飼 育 施 設 の 清 潔 管 理 及 び 飼 育 後 の 手 洗 いの 徹 底 プール 水 質 管 理 の 徹 底 ( 遊 離 残 留 塩 素 濃 度 が 0.4 mg/l から 1.0 mg/l に 保 てるように 定 期 的 に 水 質 検 査 を 行 い 消 毒 する) プール 遊 びの 前 のシャワーと 石 けんでのお 尻 洗 いの 徹 底 排 泄 が 自 立 していない 乳 幼 児 のプール 遊 びへの 配 慮 プール 遊 び 後 のうがい シャワーの 徹 底 (2) 職 員 の 衛 生 管 理 清 潔 な 服 装 と 頭 髪 爪 は 短 く 切 る 日 々の 体 調 管 理 発 熱 咳 下 痢 嘔 吐 がある 場 合 の 速 やかな 受 診 保 育 中 及 び 保 育 前 後 の 手 洗 いの 徹 底 感 染 源 となりうる 物 ( 糞 便 吐 物 血 液 等 )の 安 全 な 処 理 方 法 の 徹 底 給 食 室 の 衛 生 管 理 の 徹 底 下 痢 嘔 吐 の 症 状 又 は 化 膿 創 や 感 冒 症 状 がある 職 員 の 食 物 の 扱 いの 禁 止 (3) 保 育 所 における 消 毒 * 消 毒 液 の 種 類 や 用 途 に 応 じた 正 しい 使 用 方 法 の 把 握 消 毒 液 の 保 管 安 全 管 理 の 徹 底 * 別 添 1 保 育 所 における 消 毒 参 照 7

5 感 染 症 発 生 時 の 対 応 と 罹 患 後 における 登 園 時 の 対 応 (1) 感 染 症 の 疑 いのある 子 どもへの 対 応 子 どもの 病 気 の 早 期 発 見 と 迅 速 な 対 応 は 重 要 です 子 ども 一 人 一 人 の 体 調 の 変 化 に 早 く 気 づ き 適 切 なケアをすることは 病 気 の 重 症 化 や 合 併 症 を 防 ぐことにつながります そのためにも 登 園 時 の 子 どもの 体 調 や 家 庭 での 様 子 を 把 握 するとともに 保 育 中 を 通 して 子 どもの 体 温 機 嫌 食 欲 顔 色 活 動 性 等 について 子 どもとの 関 わりや 観 察 を 通 して 把 握 することが 必 要 です 子 どもの 体 調 が 悪 く いつもと 違 う 症 状 等 がある 場 合 には 子 どもの 心 身 の 状 態 に 配 慮 した 対 応 を 心 がけます また 子 どもの 症 状 等 を 的 確 に 把 握 し 容 態 の 変 化 等 について 記 録 することが 大 切 です 保 育 中 に 感 染 症 の 疑 いのある 子 どもを 発 見 したときには 嘱 託 医 等 に 相 談 して 指 示 を 受 け 医 務 室 等 にて 他 児 との 接 触 がないよう 配 慮 します また 保 護 者 と 連 絡 を 密 にとり 前 述 の 記 録 を もとに 症 状 や 経 過 を 正 確 に 伝 えます さらに 保 護 者 に 対 し 地 域 での 感 染 症 の 発 生 状 況 等 に ついて 情 報 提 供 するとともに 保 護 者 からは 医 療 機 関 での 受 診 結 果 を 速 やかに 伝 えてもらいま す 別 添 2 子 どもの 病 気 ~ 症 状 に 合 わせた 対 応 ~ を 参 考 に 子 どもの 発 熱 や 下 痢 嘔 吐 咳 発 しんに 対 して 適 切 かつ 丁 寧 に 対 応 します (2) 感 染 症 発 生 の 対 応 子 どもの 感 染 症 への 罹 患 が 確 定 された 際 には 関 係 機 関 ( 市 町 村 及 び 保 健 所 等 )への 連 絡 を 速 やかに 行 うとともに 嘱 託 医 の 指 示 を 受 け すべての 保 護 者 に 発 症 状 況 やその 症 状 等 について 説 明 し 子 どもの 健 康 状 態 の 把 握 や 二 次 感 染 予 防 について 協 力 を 依 頼 します 感 染 拡 大 防 止 のため 保 育 所 における 手 洗 い 排 泄 物 嘔 吐 物 の 処 理 方 法 を 徹 底 して 実 行 しま す さらに 消 毒 の 頻 度 を 増 やすなど 発 生 時 に 対 応 した 施 設 内 消 毒 を 実 施 します 食 中 毒 の 発 症 においては 特 に 保 健 所 の 指 示 に 従 い 適 切 に 対 応 します 感 染 症 の 発 生 について 施 設 長 の 責 任 の 下 しっかりと 記 録 に 留 めることが 重 要 です その 際 1 欠 席 児 童 の 人 数 と 欠 席 理 由 の 把 握 2 受 診 状 況 診 断 名 検 査 結 果 及 び 治 療 内 容 3 回 復 し 登 園 した 子 どもの 健 康 状 態 の 把 握 と 回 復 までの 期 間 4 感 染 症 終 息 までの 推 移 等 について 日 時 別 クラス( 年 齢 ) 別 に 記 録 することが 必 要 です また 入 所 児 童 だけでなく 職 員 の 健 康 状 態 を 同 様 に 記 録 しておくことが 求 められます (3) 罹 患 後 における 登 園 時 の 対 応 感 染 症 に 罹 患 した 子 どもの 速 やかな 体 調 の 回 復 とともに 保 育 所 では 周 囲 への 感 染 拡 大 防 止 の 観 点 から 回 復 時 の 登 園 基 準 を 定 める 必 要 があります 集 団 生 活 において 登 園 基 準 が 必 要 であることについて 普 段 から 保 護 者 に 対 し 十 分 に 説 明 し 理 解 を 求 めておきます また 地 域 の 保 育 担 当 部 局 や 医 師 会 等 を 通 して 医 療 機 関 に 対 し 保 育 所 における 感 染 症 の 登 園 基 準 の 伝 達 や 登 園 許 可 についての 意 見 書 の 発 行 を 依 頼 します さらに 保 護 者 に 対 しては 感 染 症 から 回 復 し 登 園 を 再 開 する 際 には 医 師 の 意 見 書 又 は 保 護 者 が 記 入 する 登 園 届 が 必 要 であることを 周 知 し 必 要 に 応 じて 提 出 を 求 めます 感 染 症 に 罹 患 した 子 どもの 登 園 に 際 しては 1 保 育 所 内 での 感 染 症 の 集 団 発 生 や 流 行 につなが らないこと 2 子 どもの 健 康 ( 全 身 ) 状 態 が 保 育 所 での 集 団 生 活 に 適 応 できる 状 態 に 回 復 してい 8

ることに 留 意 することが 必 要 です 別 添 3に 医 師 の 意 見 書 及 び 保 護 者 が 記 入 する 登 園 届 の 様 式 の 例 について 示 します 感 染 症 名 と 感 染 しやすい 期 間 や 登 園 基 準 などを 保 育 所 の 全 職 員 が 確 認 します 9

6 保 育 所 で 問 題 となる 主 な 感 染 症 とその 対 策 感 染 症 対 策 を 講 ずるには 感 染 症 の 感 染 力 感 染 経 路 症 状 合 併 症 予 防 法 治 療 法 等 につ いて 十 分 に 理 解 する 必 要 があります 別 添 4に 示 す 主 な 感 染 症 一 覧 を 保 育 室 等 に 掲 示 し 職 員 間 で 確 認 し 活 用 することが 求 められます また 保 育 所 において 集 団 発 生 が 起 こりやすい 麻 しん インフルエンザ 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症 及 びノロウイルス 胃 腸 炎 については 特 に 十 分 な 配 慮 と 感 染 症 対 策 が 必 要 です (1) 麻 しん 1 感 染 経 路 感 染 している 人 が 咳 やくしゃみをした 際 に 口 から 飛 び 出 した 飛 沫 が 乾 燥 し その 芯 となっ ている 病 原 体 が 感 染 性 を 保 ったまま 空 気 の 流 れによって 拡 散 し 近 くの 人 だけでなく 遠 くに いる 人 もそれを 吸 い 込 んで 感 染 します また 感 染 源 である 人 に 触 れたり 汚 染 されたものを 介 することで 伝 播 します 2 感 染 したときの 症 状 a.カタル 期 :38 前 後 の 高 熱 咳 鼻 汁 結 膜 充 血 目 やにがみられる 熱 が 一 時 下 が る 頃 コプリック 斑 と 呼 ばれる 小 斑 点 が 頬 粘 膜 に 出 現 します 感 染 力 が 最 も 強 いのはこの 時 期 です b. 発 しん 期 : 一 時 下 降 した 熱 が 再 び 高 くなり 耳 後 部 から 発 しんが 現 れて 下 方 に 広 がり ます 発 しんは 赤 みが 強 く 少 し 盛 り 上 がっています 融 合 傾 向 がありま すが 健 康 皮 膚 面 を 残 します c. 回 復 期 : 解 熱 し 発 しんは 出 現 した 順 に 色 素 沈 着 を 残 して 消 退 します なお 肺 炎 中 耳 炎 熱 性 けいれん 脳 炎 を 併 発 する 可 能 性 があるので 注 意 が 必 要 です 3 予 防 方 法 麻 しん 弱 毒 生 ワクチンの 接 種 が 有 効 です ( 定 期 接 種 ) なお 1 歳 になったらなるべく 早 く 麻 しん 風 しん 混 合 ワクチンを 接 種 します 小 学 校 就 学 前 の1 年 間 に2 回 目 の 接 種 を 行 います 4 保 育 所 における 具 体 的 な 感 染 拡 大 防 止 策 入 園 前 の 健 康 状 況 調 査 において 麻 しんワクチン 接 種 歴 麻 しん 既 往 歴 を 母 子 健 康 手 帳 で 確 認 し 未 接 種 かつ 未 罹 患 の 子 どもにはワクチン 接 種 を 勧 奨 します 入 園 後 にワクチン 接 種 状 況 を 再 度 確 認 し 未 接 種 であれば ワクチン 接 種 を 勧 奨 します また 1 人 でも 発 症 した 場 合 には 麻 しんの 感 染 力 は 非 常 に 強 いため すぐに 他 の 入 所 児 童 の 予 防 接 種 歴 罹 患 歴 を 確 認 し ワクチン 未 接 種 かつ 未 罹 患 の 子 どもには 主 治 医 と 相 談 する よう 指 導 します さらに 接 触 後 72 時 間 以 内 にワクチンを 接 種 することで 発 症 の 予 防 症 状 の 軽 減 が 期 待 で きます( 対 象 は9か 月 以 上 の 子 どもに 限 る) 解 熱 した 後 3 日 を 経 過 するまでの 登 園 を 避 け るよう 保 護 者 に 依 頼 します 10

(2) インフルエンザ 1 感 染 経 路 感 染 している 人 が 咳 やくしゃみをした 際 に 口 から 飛 ぶ 飛 沫 を 近 くにいる 人 が 吸 い 込 むこと で 感 染 します また 感 染 源 である 人 に 触 れたり 汚 染 されたものを 介 することで 伝 播 します 2 感 染 したときの 症 状 けんたい 突 然 の 高 熱 が 出 現 し 3~4 日 続 きます 全 身 症 状 ( 全 身 倦 怠 感 関 節 痛 筋 肉 痛 頭 痛 ) がいそう を 伴 い 呼 吸 器 症 状 ( 咽 頭 痛 鼻 汁 咳 嗽 )がありますが 約 1 週 間 の 経 過 で 軽 快 します 肺 炎 中 耳 炎 熱 性 けいれん 脳 症 を 併 発 する 可 能 性 があるので 注 意 が 必 要 です 3 予 防 方 法 外 出 後 の 手 洗 いやうがい 適 度 な 温 度 の 保 持 十 分 な 休 養 とバランスのとれた 栄 養 摂 取 流 行 時 には 不 要 不 急 の 外 出 を 控 える 等 が 主 な 予 防 法 です なお ワクチン 接 種 の 効 果 は 年 齢 が 低 いほど 低 く 乳 児 への 接 種 の 有 効 性 は 認 められず 1 歳 から6 歳 未 満 の 幼 児 への 有 効 性 はおお むね 20~30% 程 度 と 報 告 されています このため ワクチン 接 種 をしても 罹 患 する 場 合 があ り 常 に 子 どもの 健 康 観 察 と 上 記 の 予 防 を 行 うことが 必 要 です 4 保 育 所 における 具 体 的 な 感 染 拡 大 防 止 策 手 洗 い うがいの 励 行 を 指 導 します 加 湿 器 等 を 用 いて 室 内 の 湿 度 を 高 めに 保 ちます 症 状 が 始 まった 日 から5 日 以 内 に 症 状 が 無 くなった 場 合 は 症 状 が 始 まった 日 から7 日 目 ま で 又 は 解 熱 した 後 3 日 を 経 過 するまでは 登 園 を 避 けるよう 保 護 者 に 依 頼 します 集 団 生 活 復 帰 後 も 咳 が 続 いている 間 はマスクを 着 用 してもらいます また 保 護 者 等 の 送 迎 者 の 罹 患 の 疑 いがある 場 合 等 は 送 迎 を 控 えてもらいます やむを 得 ない 場 合 は 必 ずマスクを 着 用 してもらいます 新 型 インフルエンザについて 新 型 インフルエンザとは 通 常 冬 期 に 流 行 する 季 節 性 インフルエンザとは 異 なる 遺 伝 子 のイン フルエンザウイルスが 新 たに 人 から 人 に 感 染 する 能 力 を 有 することによって 発 症 するインフル エンザです この 新 型 のインフルエンザに 対 しては 一 般 に 免 疫 をもっていないため 通 常 のイ ンフルエンザに 比 べると 感 染 が 拡 大 しやすく 世 界 的 な 大 流 行 (パンデミック)となり 大 き な 健 康 被 害 とこれに 伴 う 社 会 的 影 響 をもたらすことが 懸 念 されています このため 新 型 インフルエンザ 対 策 については 平 成 17 年 にWHO 世 界 インフルエンザ 事 前 対 策 計 画 に 準 じた 新 型 インフルエンザ 対 策 行 動 計 画 を 策 定 し その 後 平 成 20 年 4 月 に 感 染 症 の 予 防 及 び 感 染 症 の 患 者 に 対 する 医 療 に 関 する 法 律 ( 平 成 10 年 10 月 2 日 法 律 第 114 号 ) 及 び 検 疫 法 ( 昭 和 26 年 6 月 6 日 法 律 第 201 号 )の 一 部 を 改 正 し 水 際 対 策 など 新 型 インフルエンザ 対 策 の 強 化 が 図 られました さらに 平 成 21 年 2 月 には 行 動 計 画 の 抜 本 的 な 改 定 が 行 われ 新 型 インフルエンザ 対 策 行 動 計 画 及 び 新 型 インフルエンザ 対 策 ガイドライン が 示 されていま す なお 現 在 の 行 動 計 画 及 びガイドラインは 強 毒 性 の 鳥 インフルエンザ(H5N1)を 念 頭 に 策 定 されていることから 平 成 21 年 にメキシコ 等 で 発 生 し 同 年 5 月 に 国 内 での 発 生 が 確 認 され た 新 型 インフルエンザ(A/H1N1)の 対 策 については 行 動 計 画 をそのまま 適 用 するのでは なく ウイルスの 特 徴 を 踏 まえた 対 策 を 講 じることとし 平 成 21 年 5 月 22 日 の 基 本 的 対 処 方 11

針 及 び 平 成 21 年 6 月 19 日 に 改 定 された 医 療 の 確 保 検 疫 学 校 保 育 施 設 等 の 臨 時 休 業 の 要 請 等 に 関 する 運 用 指 針 ( 改 定 版 ) * により その 対 策 が 図 られています また 今 後 の 新 型 インフルエンザへの 対 策 については 季 節 性 インフルエンザと 同 様 本 ガイ ドラインを 参 考 に 予 防 の 徹 底 を 図 りながら 国 や 自 治 体 からの 情 報 を 正 確 に 収 集 し 冷 静 かつ 適 切 に 行 わなければなりません 各 保 育 所 において 国 や 自 治 体 のガイドラインや 運 用 指 針 等 に 基 づき 子 どもと 保 護 者 への 対 応 を 十 分 に 考 慮 し 感 染 症 発 生 時 における 保 育 所 の 臨 時 休 業 等 を 含 む 緊 急 時 の 対 応 について 保 護 者 に 協 力 を 求 めておくことが 必 要 です その 際 それぞれの 保 護 者 の 就 労 状 況 や 家 庭 の 状 況 を 十 分 に 考 慮 し 適 切 に 助 言 し 対 応 します また 地 域 の 発 生 状 況 の 把 握 のため 普 段 から 関 係 機 関 と 連 絡 連 携 を 密 にし 情 報 交 換 できるようにしておくことが 大 切 です * 医 療 の 確 保 検 疫 学 校 保 育 施 設 等 の 臨 時 休 業 の 要 請 等 に 関 する 運 用 指 針 ( 改 定 版 ) 2. 地 域 における 対 応 について (3) 学 校 保 育 施 設 等 学 校 保 育 施 設 等 で 患 者 が 発 生 した 場 合 当 該 学 校 保 育 施 設 等 の 児 童 生 徒 等 を 感 染 から 守 るために 都 道 府 県 等 は 当 該 学 校 保 育 施 設 等 の 設 置 者 に 対 し 必 要 に 応 じ 臨 時 休 業 を 要 請 す る なお 感 染 拡 大 防 止 のため 特 に 必 要 であると 判 断 した 場 合 都 道 府 県 等 は 患 者 が 発 生 してい ない 学 校 保 育 施 設 等 を 含 めた 広 域 での 臨 時 休 業 の 要 請 を 行 うことは 可 能 である ( 以 下 略 ) (3) 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症 (O157 O26 O111 等 ) 1 感 染 経 路 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 の 感 染 は 飲 食 物 を 介 した 経 口 感 染 であり 菌 に 汚 染 された 飲 食 物 を 摂 取 したり 患 者 の 糞 便 に 含 まれる 大 腸 菌 が 直 接 または 間 接 的 に 口 から 入 ることによって 感 染 しま す 2 感 染 した 時 の 症 状 激 しい 腹 痛 とともに 頻 回 の 水 様 便 や 血 便 の 症 状 があります 発 熱 は 軽 度 です 溶 血 性 尿 毒 症 症 候 群 脳 症 (3 歳 以 下 での 発 症 が 多 い )を 併 発 する 可 能 性 があるので 注 意 が 必 要 です 3 予 防 方 法 食 品 の 十 分 な 加 熱 と 手 洗 いの 徹 底 を 行 います 4 保 育 所 における 具 体 的 な 感 染 拡 大 防 止 策 プールで 集 団 発 生 が 起 こることがあります 特 に 低 年 齢 児 の 簡 易 プールには 十 分 注 意 し 塩 素 消 毒 基 準 の 厳 守 が 求 められます 患 者 発 生 時 には 速 やかに 保 健 所 に 届 け 保 健 所 の 指 示 に 従 い 消 毒 を 徹 底 します 症 状 が 治 まり かつ 抗 菌 薬 による 治 療 が 終 了 し 48 時 間 あけて 連 続 2 回 の 検 便 によってい ずれも 菌 陰 性 が 確 認 されるまで 登 園 を 避 けるよう 保 護 者 に 依 頼 します 12

(4) ノロウイルス 胃 腸 炎 ノロウイルスは 乳 幼 児 から 高 齢 者 にいたる 幅 広 い 年 齢 層 の 急 性 胃 腸 炎 の 病 原 ウイルスで 特 に 冬 季 に 流 行 します ノロウイルスは 非 常 に 感 染 力 が 強 く 100 個 以 下 という 少 量 のウイル スでも 人 に 感 染 し 発 病 します 患 者 の 嘔 吐 物 や 糞 便 には1グラムあたり 100 万 から 10 億 個 ものウイルスが 含 まれていると 言 われ 不 十 分 な 汚 物 処 理 で 容 易 に 集 団 感 染 を 引 き 起 こします 1 感 染 経 路 ノロウイルスで 汚 染 された 飲 料 水 や 食 物 ( 生 カキ サラダ 等 )からの 感 染 があり ウイルス 性 食 中 毒 の 集 団 発 生 の 原 因 となります また 感 染 者 の 嘔 吐 物 や 糞 便 で 汚 染 されたものからも 感 染 を 受 けます 患 者 の 嘔 吐 物 等 が 乾 燥 すると ウイルスが 空 中 を 漂 い 鼻 腔 や 口 に 入 って 感 染 することもあります 2 感 染 した 時 の 症 状 潜 伏 期 間 は 12~72 時 間 で 嘔 吐 下 痢 腹 痛 発 熱 等 の 症 状 が 出 ます 通 常 3 日 以 内 に 回 復 しますが 症 状 消 失 後 も 10 日 間 程 度 糞 便 中 にウイルスは 排 泄 されます また 感 染 後 嘔 吐 下 痢 等 の 症 状 がなくてもウイルスは 排 泄 されていることがあるので 流 行 時 には 特 に 注 意 が 必 要 です けいれん 肝 炎 まれに 脳 症 を 併 発 する 可 能 性 があるので 注 意 が 必 要 です 3 消 毒 方 法 ノロウイルスは 物 理 化 学 的 抵 抗 性 が 非 常 に 強 いため 感 染 症 食 中 毒 の 予 防 を 困 難 にしてい ます 逆 性 石 けんやアルコールの 消 毒 効 果 は 十 分 ではなく 85 で1 分 間 以 上 の 加 熱 又 は 次 亜 塩 素 酸 ナトリウムによる 消 毒 が 有 効 です 次 亜 塩 素 酸 ナトリウムの 濃 度 は 有 機 物 の 少 ないと きは 0.02% 嘔 吐 物 や 糞 便 では 0.1% 以 上 が 必 要 です 次 亜 塩 素 酸 ナトリウムには 金 属 腐 食 性 があるため 金 属 を 消 毒 する 際 は 使 用 を 避 け 加 熱 消 毒 にします また 次 亜 塩 素 酸 ナトリウ ムは 揮 発 性 で 塩 素 ガスが 発 生 するため 窓 を 開 けて 換 気 します 4 保 育 所 における 具 体 的 な 感 染 拡 大 防 止 策 ノロウイルスの 流 行 期 ( 晩 秋 から 初 春 にかけて)に 嘔 吐 下 痢 を 呈 した 場 合 は ノロウイル ス 胃 腸 炎 を 疑 う 必 要 があります このような 症 状 の 子 どもは 速 やかに 別 室 で 保 育 します また 嘔 吐 物 や 下 痢 便 の 処 理 の 際 には できる 限 り 子 どもを 遠 ざけます 嘔 吐 下 痢 等 の 症 状 が 治 まり 普 段 の 食 事 ができるまで 登 園 を 避 けるよう 保 護 者 に 依 頼 しま す 症 状 回 復 後 も 感 染 力 を 有 していることや 回 復 に 時 間 を 要 する 感 染 症 であることにも 十 分 留 意 することが 必 要 です 13

7 感 染 症 対 策 の 実 施 体 制 と 子 どもの 健 康 支 援 保 育 所 における 子 どもの 感 染 症 対 策 に 関 する 具 体 的 な 実 践 においては 全 職 員 の 連 携 協 力 が 不 可 欠 です 保 育 士 看 護 師 栄 養 士 や 調 理 員 等 の 職 種 の 専 門 性 を 生 かしながら 保 育 所 全 体 で 保 健 計 画 等 に 基 づき 見 通 しを 持 って 取 り 組 んでいくことが 求 められます (1) 記 録 の 重 要 性 子 どもの 体 調 の 変 化 や 症 状 等 について 的 確 に 記 録 することが 重 要 です その 際 その 日 の 状 態 のみをみるのではなく 数 日 間 の 症 状 の 変 化 に 着 目 し それを 感 染 症 の 早 期 発 見 や 病 状 の 把 握 等 に 活 用 していくことが 大 切 です また 保 育 所 全 体 のデータとして 活 用 できるよう 記 録 を 整 理 したり 対 応 や 対 策 について 自 己 評 価 することが 求 められます さらに それらを 保 護 者 に 伝 え 子 どもの 健 康 管 理 等 について 協 力 を 求 めたり 嘱 託 医 との 連 携 を 図 る 上 で 活 用 することが 重 要 です (2) 嘱 託 医 の 役 割 と 連 携 児 童 福 祉 施 設 最 低 基 準 ( 昭 和 23 年 12 月 29 日 厚 生 省 令 第 63 号 ) 第 33 条 第 1 項 では 保 育 所 には 嘱 託 医 を 置 かなければならないとされています 嘱 託 医 には 年 2 回 以 上 の 健 康 診 断 を 行 うだけでなく 保 育 所 全 体 の 保 健 的 対 応 や 健 康 管 理 に ついて 総 合 的 に 指 導 助 言 することが 求 められています 保 育 所 は 嘱 託 医 に 対 し 常 日 頃 から 保 育 所 での 取 組 について 情 報 提 供 をしたり 感 染 症 の 発 生 やその 対 策 について 情 報 交 換 をしたり 助 言 を 得 ることが 大 切 です その 際 保 育 所 での 記 録 を 活 用 し 的 確 かつ 簡 潔 に 伝 えることや 嘱 託 医 の 勤 務 状 況 等 に 十 分 配 慮 して 行 うことが 必 要 です 保 育 所 の 感 染 症 対 策 には 嘱 託 医 の 積 極 的 な 参 画 協 力 が 不 可 欠 であり さらには 保 育 所 の 子 ども 集 団 及 び 地 域 全 体 の 子 どもの 健 康 と 安 全 を 視 野 に 入 れた 対 策 や 医 療 保 健 機 関 との 連 携 も 求 められます 地 域 ぐるみで 子 どもの 健 康 と 安 全 を 守 るための 体 制 の 整 備 が 望 まれます (3) 子 どもの 健 康 支 援 の 充 実 に 向 けて 子 どもの 健 康 と 安 全 を 守 り その 健 やかな 成 長 を 支 えるために 保 育 所 においては 保 育 所 保 育 指 針 に 基 づき 様 々な 対 策 が 講 じられています 保 育 課 程 を 踏 まえ 子 どもの 発 達 過 程 に 沿 っ て 養 護 と 教 育 の 両 面 から 子 どもの 健 康 支 援 に 関 する 保 育 が 実 践 されたり 保 健 計 画 等 に 沿 って 対 応 の 手 順 などが 適 宜 作 成 されています さらに 今 後 は その 取 組 の 評 価 や 保 護 者 等 への 説 明 をより 丁 寧 に 行 っていくことが 必 要 であり 家 庭 での 子 どもの 健 康 管 理 や 健 康 増 進 につなげてい くことが 大 切 です 子 どもが 生 涯 にわたり 心 身 共 に 健 康 な 生 活 をおくるための 基 盤 は 乳 幼 児 期 に 形 成 されること を 認 識 し その 生 命 の 保 持 と 情 緒 の 安 定 のための 保 育 所 の 養 護 的 関 わりや 保 育 実 践 を 充 実 させて いくことが 求 められます このため 知 識 技 術 の 修 得 や 関 係 機 関 との 連 携 が 重 要 であり 子 ど もの 健 康 問 題 への 対 応 や 保 健 的 対 応 の 充 実 とその 向 上 は 児 童 福 祉 施 設 としての 責 務 であるとい えます 感 染 症 の 予 防 とその 対 策 についても これまでの 知 見 や 新 たな 情 報 の 収 集 により 適 切 に 対 応 するとともに 本 ガイドラインの 内 容 を 理 解 し 十 分 に 活 用 していくことが 求 められます 14

別 添 1 保 育 所 における 消 毒 1 消 毒 薬 の 種 類 と 用 途 薬 品 名 次 亜 塩 素 酸 ナトリウム 逆 性 石 けん 消 毒 用 アルコール 適 応 対 策 衣 類 歯 ブラシ 遊 具 哺 乳 瓶 手 指 トイレのドアノブ 手 指 遊 具 便 器 トイレのドアノブ 消 毒 の 濃 度 塩 素 濃 度 6%の 薬 液 が 一 通 常 100~300 倍 希 釈 液 希 釈 せず 般 に 市 販 されており 通 常 それを200~300 倍 に 希 釈 し て 使 用 汚 れをよく 落 とした 後 薬 液 に10 分 浸 し 水 洗 いす る 手 洗 い 後 アルコールを 含 ませた 脱 脂 綿 やウエット ティッシュで 拭 き 自 然 乾 燥 させる 留 意 点 漂 白 作 用 がある 金 属 には 使 えない 有 効 菌 多 くの 細 菌 真 菌 ウイルス(HIV B 型 肝 炎 ウイルス 含 む) MRSA 無 効 菌 結 核 菌 一 部 の 真 菌 結 核 菌 大 部 分 のウイルス その 他 糞 便 汚 物 で 汚 れたら 良 く 逆 性 石 けん 液 は 毎 日 作 りか 拭 き 取 り 300 倍 希 釈 液 で 拭 える く 一 般 の 石 けんと 同 時 に 使 手 あれに 注 意 うと 効 果 がなくなる ゴム 製 品 合 成 樹 脂 等 は 変 質 するので 長 時 間 浸 さな い 多 くの 細 菌 真 菌 多 くの 細 菌 真 菌 ウイルス(HIVを 含 む) 結 核 菌 MRSA B 型 肝 炎 2 遊 具 の 消 毒 清 潔 方 法 ぬいぐるみ 定 期 的 に 洗 濯 布 類 日 光 消 毒 ( 週 1 回 程 度 ) 汚 れたら 随 時 洗 濯 消 毒 方 法 糞 便 嘔 吐 物 で 汚 れたら 汚 れを 落 とし 300 倍 希 釈 液 に 10 分 浸 し 水 洗 いする 汚 れがひどい 場 合 には 処 分 する 洗 えるもの 定 期 的 に 流 水 で 洗 い 日 光 消 毒 乳 児 がなめたりするものは 毎 日 洗 う 乳 児 クラス 週 1 回 程 度 幼 児 クラス3か 月 に1 回 程 度 嘔 吐 物 で 汚 れたものは 300 倍 希 釈 液 に 浸 し 日 光 消 毒 する 洗 えないもの 定 期 的 に 湯 拭 き 又 は 日 光 消 毒 乳 児 がなめたりするものは 毎 日 拭 く 乳 児 クラス 週 1 回 程 度 幼 児 クラス3か 月 に1 回 程 度 嘔 吐 物 で 汚 れたら 良 く 拭 き 取 り 300 倍 希 釈 液 で 拭 き ( 結 膜 炎 の 流 行 時 には 消 毒 用 アルコールで 拭 き) 日 光 消 毒 する 塩 素 分 やアルコール 分 は 揮 発 する * 300 倍 希 釈 液 = 原 液 濃 度 6%の 市 販 の 次 亜 塩 素 酸 ナトリウムを 300 倍 希 釈 した 消 毒 液 =0.02%の 次 亜 塩 素 酸 ナトリウム 消 毒 液 15

3 手 指 の 消 毒 通 常 下 痢 感 染 症 発 生 時 備 考 流 水 石 けんで 十 分 手 洗 いする 流 水 石 けんで 十 分 手 を 洗 った 後 に 消 毒 する ( 糞 便 処 理 時 は ゴム 手 袋 を 使 用 ) 毎 日 清 潔 な 個 別 タオル 又 はペーパータオルを 使 う 食 事 その 他 のタオルとトイレ 用 のタオルを 区 別 する ( 手 指 専 用 消 毒 液 を 使 用 すると 便 利 ) 4 次 亜 塩 素 酸 ナトリウムの 希 釈 方 法 次 亜 塩 素 酸 ナトリウムは 多 くの 細 菌 ウイルスに 有 効 ( 結 核 菌 や 一 部 の 真 菌 では 無 効 ) 次 亜 塩 素 酸 ナトリウム 市 販 の 漂 白 剤 塩 素 濃 度 約 6%の 場 合 の 希 釈 方 法 消 毒 対 象 糞 便 や 嘔 吐 物 が 付 着 した 床 衣 類 等 の 浸 け 置 き 濃 度 ( 希 釈 倍 率 ) 0.1% (1000ppm) 希 釈 方 法 1Lのペットボトル1 本 の 水 に20ml (ペットボトルのキャップ4 杯 ) 食 器 等 の 浸 け 置 き トイレの 便 座 やドアノブ 手 すり 床 等 0.02% (200ppm) 1Lのペットボトル1 本 の 水 に4ml (ペットボトルのキャップ1 杯 ) 16

別 添 2 子 どもの 病 気 ~ 症 状 に 合 わせた 対 応 ~ 1 子 どもの 症 状 を 見 るポイント 子 どもの 元 気 な 時 の 平 熱 を 知 っておくことが 症 状 の 変 化 に 気 づくめやすになります いつもと 違 うこんな 時 は 子 どもからのサインです! 17 親 から 離 れず 機 嫌 が 悪 い(ぐずる) 睡 眠 中 に 泣 いて 目 が 覚 める 元 気 がなく 顔 色 が 悪 い きっかけがないのに 吐 いた 便 がゆるい いつもより 食 欲 がない 目 やにがある 目 が 赤 い 今 までなかった 発 しんに 気 がついたら 発 しん 以 外 の 症 状 はないか? 時 間 とともに 増 えていないか? などの 観 察 をしましょう クラスやきょうだい 一 緒 に 遊 んだ 友 だちの 中 に 疑 われる 感 染 症 はでていないか 確 認 をしま しょう

2 発 熱 時 の 対 応 登 園 を 控 えるのが 望 ましい 場 合 保 育 が 可 能 な 場 合 保 護 者 への 連 絡 が 望 ましい 場 合 至 急 受 診 が 必 要 と 考 えられる 場 合 * 発 熱 期 間 と 同 日 の 回 復 期 間 が 必 要 * 前 日 38 を 超 える 熱 がでていない * 38 以 上 の 発 熱 がある *38 以 上 の 発 熱 の 有 無 に 関 わらず 朝 から37.5 を 超 えた 熱 とともに 元 気 がなく 機 嫌 が 悪 い 食 欲 がなく 朝 食 水 分 が 摂 れていない 24 時 間 以 内 に 解 熱 剤 を 使 用 している 24 時 間 以 内 に38 以 上 の 熱 が 出 ていた * 1 歳 以 下 の 乳 児 の 場 合 ( 上 記 にプラスし て) 平 熱 より1 以 上 高 いとき (38 以 上 あるとき) 熱 が37.5 以 下 で 元 気 があり 機 嫌 がよい 顔 色 がよい 食 事 や 水 分 が 摂 れている 発 熱 を 伴 う 発 しんが 出 ていない 排 尿 の 回 数 が 減 っていない 咳 や 鼻 水 を 認 めるが 増 悪 していない 24 時 間 以 内 に 解 熱 剤 を 使 っていない 24 時 間 以 内 に38 以 上 の 熱 はでていない 元 気 がなく 機 嫌 が 悪 い 咳 で 眠 れず 目 覚 める 排 尿 回 数 がいつもより 減 っている 食 欲 なく 水 分 がとれない 熱 性 痙 攣 の 既 往 児 は 医 師 の 指 示 に 従 う 顔 色 が 悪 く 苦 しそうなとき 小 鼻 がピクピクして 呼 吸 が 速 いとき 意 識 がはっきりしないとき 頻 繁 な 嘔 吐 や 下 痢 があるとき 不 機 嫌 でぐったりしているとき けいれんが5 分 以 上 治 まらないとき 3か 月 未 満 児 で38 以 上 の 発 熱 がある とき 発 熱 については あくまでも 目 安 であり 個 々の 平 熱 に 応 じて 個 別 に 判 断 する 18 発 熱 の 対 応 ケア 1 発 しんや 類 似 の 感 染 症 が 発 症 している 場 合 は 別 室 で 保 育 する 2 水 分 補 給 をする ( 湯 ざまし お 茶 等 ) 3 熱 が 上 がって 暑 がるときは 薄 着 にし 涼 しくする 氷 枕 などをあてる 手 足 が 冷 た い 時 寒 気 がある 時 は 保 温 する 4 微 熱 のときは 水 分 補 給 や 静 かに 過 ごし 30 分 くらい 様 子 を 見 てから 再 検 温 する 5 保 護 者 のお 迎 えまでの 間 1 時 間 ごとに 検 温 する 水 分 補 給 を 促 す ( 吐 き 気 がなく 発 熱 だけであれば 本 人 が 飲 みたいだけ 与 える) 汗 をかいたらよく 拭 き 着 替 えさせる 6 高 熱 があり 嫌 がらなければ 首 のつけ 根 わきの 下 足 の 付 け 根 を 冷 やす * 熱 性 けいれん 既 往 歴 がある 場 合 入 園 時 に 保 護 者 からけいれんが 起 こった 時 の 状 況 や 前 駆 症 状 について 聞 いておく 解 熱 していても 発 熱 後 24 時 間 は 自 宅 で 様 子 をみる 発 熱 及 びけいれん 時 の 連 絡 対 応 等 を 主 治 医 から 指 導 内 容 を 確 認 する ( 例 :37.5 以 上 保 護 者 への 連 絡 先 病 院 等 ) 室 温 :( 夏 )26~28 ( 冬 )20~23 湿 度 : 高 め 換 気 :1 時 間 に1 回 外 気 温 との 差 :2~5 * 0~1 歳 の 乳 児 の 特 徴 夏 季 熱 : 体 温 調 節 機 能 が 未 熟 なために 外 気 温 室 内 の 高 い 気 温 や 湿 度 厚 着 水 分 不 足 等 で 影 響 を 受 けやすく 体 温 が 簡 単 に 上 昇 する かぜ 症 状 がなければ 水 分 補 給 を 十 分 に 行 ない 涼 しい 環 境 に 置 くことで 下 がってくることがある 0 歳 児 では 入 園 後 はじめての 発 熱 で 機 嫌 もわりと 良 い 場 合 は 突 発 性 発 しんの 可 能 性 がある 時 に 熱 性 けいれんをおこすことがある 発 熱 機 嫌 が 悪 い 耳 をよくさわる 時 は 中 耳 炎 の 可 能 性 がある 0 歳 児 は 予 防 接 種 未 完 了 の 子 が 多 い 感 染 症 情 報 には 十 分 留 意 し 園 医 や 主 治 医 と 相 談 し 対 応 する 1 歳 になったらなるべく 早 く 麻 しん 風 しん 混 合 ワクチンの 定 期 予 防 接 種 を 勧 める

3 下 痢 の 時 の 対 応 登 園 を 控 えるのが 望 ましい 場 合 保 育 が 可 能 な 場 合 保 護 者 への 連 絡 が 望 ましい 場 合 至 急 受 診 が 必 要 と 考 えられる 場 合 24 時 間 以 内 に2 回 以 上 の 水 様 便 があ る 食 事 や 水 分 を 摂 ると 下 痢 がある (1 日 に4 回 以 上 の 下 痢 ) 下 痢 に 伴 い 体 温 がいつもより 高 め である 朝 排 尿 がない 感 染 のおそれがないと 診 断 されたと き 24 時 間 以 内 に2 回 以 上 の 水 様 便 がな い 食 事 水 分 を 摂 っても 下 痢 がない 発 熱 が 伴 わない 排 尿 がある 食 事 や 水 分 を 摂 ると 刺 激 で 下 痢 をす る 腹 痛 を 伴 う 下 痢 がある 水 様 便 が2 回 以 上 みられる 下 痢 の 他 に 機 嫌 が 悪 く 食 欲 がなく 発 熱 や 嘔 吐 腹 痛 を 伴 うとき 脱 水 症 状 と 思 われるとき 下 痢 と 一 緒 に 嘔 吐 水 分 が 取 れない 唇 や 舌 が 乾 いている 尿 が 半 日 以 上 出 ない( 量 が 少 なく 色 が 濃 い) 米 のとぎ 汁 のような 水 様 便 が 数 回 血 液 や 粘 液 黒 っぽい 便 のとき 発 熱 については あくまでも 目 安 であり 個 々の 平 熱 に 応 じて 個 別 に 判 断 する 19 下 痢 の 対 応 ケア 1 感 染 予 防 の 為 の 適 切 な 便 処 理 を 行 う 2 繰 り 返 す 下 痢 発 熱 嘔 吐 等 他 の 症 状 を 伴 う 時 は 別 室 で 保 育 する 3 嘔 吐 や 吐 き 気 がなければ 下 痢 で 水 分 が 失 われるので 水 分 補 給 を 十 分 行 う 湯 ざまし お 茶 等 を 少 量 ずつ 頻 回 に 与 える 4 食 事 の 量 を 少 なめにし 乳 製 品 は 控 え 消 化 の 良 い 物 にする 5 おしりがただれやすいので 清 潔 にする 4 診 察 を 受 けるときは 便 の 一 部 を 持 っていく( 便 のついた 紙 おむつでもよい) 受 診 時 に 伝 えること: 便 の 状 態 量 回 数 色 におい 血 液 粘 液 の 混 入 子 どもが 食 べた 物 やその 日 のできごと 家 族 やクラスで 同 症 状 の 者 の 有 無 等 便 の 処 理 とおしりのケア 感 染 予 防 のため 適 切 な 便 処 理 と 手 洗 いをしっかりと 行 う( 液 体 石 けんで30 秒 以 上 ) * おむつ 交 換 は 決 められた 場 所 で 行 う ( 激 しい 下 痢 の 時 は 保 育 室 を 避 けるのが 望 ましい) * 処 理 者 は 必 ず 手 袋 をする * おむつ 交 換 専 用 シート( 使 い 捨 て)を 敷 き 一 回 ずつ 取 り 替 える * 下 痢 便 は 刺 激 が 強 く おしりがただれやすいので 清 潔 にする * 沐 浴 槽 等 でのシャワーは 控 える * 汚 れ 物 はビニール 袋 に 入 れて 処 理 する * 処 理 後 は 手 洗 い うがいをする 便 の 処 理 グッズ 使 い 捨 て 手 袋 ビニール 袋 おむつ 交 換 専 用 シート( 使 い 捨 て) 激 しい 下 痢 の 時 にはマスク エプロン 着 用 家 庭 へのアドバイス * 消 化 吸 収 の 良 い おかゆ 野 菜 スープ 煮 込 みうどん( 短 く 刻 む) 等 を 少 量 ずつ ゆっくり 食 べさせる * 適 切 な 水 分 と 経 口 電 解 質 の 補 給 ( 医 師 の 指 示 により 使 用 すること) * 下 痢 の 時 に 控 えたい 食 べ 物 脂 っこい 料 理 や 糖 分 を 多 く 含 む 料 理 やお 菓 子 香 辛 料 の 多 い 料 理 や 食 物 繊 維 を 多 く 含 む 食 事 ジュース アイスクリーム 牛 乳 ヨーグルト 肉 脂 肪 分 の 多 い 魚 芋 ごぼう 海 草 豆 類 乾 物 カステラ * お 尻 がただれやすいので 清 潔 にする 入 浴 ができない 場 合 は おしりだけでもお 湯 で 洗 う 洗 ったあとは 柔 らかいタオルでそっと 押 さえながら 拭 く

4 嘔 吐 の 時 の 対 応 登 園 を 控 えるのが 望 ましい 場 合 保 育 が 可 能 な 場 合 保 護 者 への 連 絡 が 望 ましい 場 合 至 急 受 診 が 必 要 と 考 えられる 場 合 24 時 間 以 内 に2 回 以 上 の 嘔 吐 がある 感 染 のおそれがないと 診 断 されたとき 嘔 吐 に 伴 い いつもより 体 温 が 高 めであ 24 時 間 以 内 に2 回 以 上 の 嘔 吐 がない る 発 熱 がみられない 食 欲 がなく 水 分 もほしがらない 水 分 摂 取 ができ 食 欲 がある 機 嫌 が 悪 く 元 気 がない 機 嫌 がよく 元 気 である 顔 色 が 悪 くぐったりしている 顔 色 が 良 い 咳 を 伴 わない 嘔 吐 がある 元 気 がなく 機 嫌 顔 色 が 悪 い 2 回 以 上 の 嘔 吐 があり 水 を 飲 んでも 吐 く 吐 き 気 がとまらない お 腹 を 痛 がる 下 痢 を 伴 う 嘔 吐 の 回 数 が 多 く 顔 色 が 悪 いとき 元 気 がなく ぐったりしているとき 水 分 が 摂 取 できない 時 血 液 やコーヒーのかすの 様 な 物 を 吐 いた 時 頻 回 の 下 痢 や 血 液 の 混 じった 便 が 出 たとき 発 熱 腹 痛 の 症 状 があるとき 脱 水 症 状 と 思 われるとき 尿 が 半 日 以 上 出 ない 落 ちくぼんで 見 える 目 唇 や 舌 が 乾 いている 張 りのない 皮 膚 や 陰 嚢 20 嘔 吐 の 対 応 ケア 1 何 をきっかけに 吐 いたのか( 咳 で 吐 いたか 吐 き 気 があったか 等 ) 確 認 する 2 感 染 症 が 疑 われるときは 他 の 保 育 士 を 呼 び 他 児 を 別 の 部 屋 に 移 動 する 3 嘔 吐 物 を 覆 い 嘔 吐 児 の 対 応 にあたる 口 の 中 に 嘔 吐 物 が 残 っていれば 見 えているものを 丁 寧 に 取 りのぞく うがいのできる 子 どもはうがいをさせてきれいにする 次 の 嘔 吐 がないか 様 子 を 見 る ( 嘔 吐 をくり 返 す 場 合 は 脱 水 症 状 に 注 意 する) 4 別 室 で 保 育 しながら 保 護 者 の 迎 えを 待 つ 5 寝 かせる 場 合 は 嘔 吐 物 が 気 管 に 入 らないように 体 を 横 向 きに 寝 かせる 6 30 分 程 度 後 に 吐 き 気 がなければ 様 子 を 見 ながら 水 分 を 少 量 ずつ 摂 らせる * 頭 を 打 った 後 に 嘔 吐 を 繰 り 返 したり 意 識 がぼんやりしているときは 横 向 きに 寝 かせて 大 至 急 脳 外 科 のある 病 院 へ 受 診 する 嘔 吐 物 の 処 理 方 法 * 応 援 を 呼 び 他 児 を 別 の 部 屋 に 移 動 させる * 嘔 吐 物 を 拭 き 取 る 次 亜 塩 素 酸 ナトリウム 50~60 倍 希 釈 液 を 含 ませた 雑 巾 で 嘔 吐 物 を 覆 い 拭 き 取 る * 嘔 吐 場 所 の 消 毒 * 処 理 に 使 用 した 物 はすべて 破 棄 する (マスク エプロン ゴム 手 袋 ぞうきん 等 ) * 処 理 後 は 手 洗 い うがいの 実 施 状 況 により 着 替 える * 汚 染 された 衣 服 は 二 重 のビニール 袋 に 密 閉 して 家 庭 に 返 却 する( 保 育 所 では 洗 わない) * 換 気 をする * 家 庭 での 消 毒 方 法 等 伝 える 嘔 吐 物 の 処 理 グッズ 使 い 捨 て 手 袋 使 い 捨 てマスク 使 い 捨 て 袖 付 きエプロン ビニール 袋 使 い 捨 て 雑 巾 消 毒 容 器 (バケツにまとめて 置 く) ( 次 亜 塩 素 酸 ナトリウム 50~60 倍 希 釈 液 )

5 咳 の 時 の 対 応 登 園 を 控 えるのが 望 ましい 場 合 保 育 が 可 能 な 場 合 保 護 者 への 連 絡 が 望 ましい 場 合 至 急 受 診 が 必 要 と 考 えられる 場 合 * 前 日 に 発 熱 がなくても * 前 日 38 を 超 える 熱 はでていない *38 以 上 の 発 熱 がある *38 以 上 の 発 熱 に 伴 い 夜 間 しばしば 咳 のために 起 きる 喘 鳴 や 呼 吸 困 難 がある 呼 吸 が 速 い 37.5 以 上 の 熱 を 伴 っている 元 気 がなく 機 嫌 が 悪 い 食 欲 がなく 朝 食 水 分 が 摂 れない 少 し 動 いただけで 咳 がでる 喘 鳴 や 呼 吸 困 難 がない 続 く 咳 がない 呼 吸 が 速 くない 37.5 以 上 の 熱 を 伴 っていない 機 嫌 がよく 元 気 がある 朝 食 や 水 分 が 摂 れている 咳 があり 眠 れない ゼイゼイ ヒューヒュー 音 がして 苦 し ゼイゼイ ヒューヒュー 音 があり 眠 れな そうなとき い 犬 の 遠 吠 えのような 咳 がでる 少 し 動 いただけでも 咳 がでる 発 熱 を 伴 い ( 朝 は 無 し) 息 づかいが 咳 とともに 嘔 吐 が 数 回 ある 荒 くなったとき 顔 色 が 悪 く ぐったりしているとき 水 分 が 摂 取 できないとき * 元 気 だった 子 どもが 突 然 咳 きこみ 呼 吸 が 苦 しそうになったとき 発 熱 については あくまでも 目 安 であり 個 々の 平 熱 に 応 じて 個 別 に 判 断 する 21 咳 の 対 応 ケア * 発 熱 を 伴 う 時 また 類 似 の 感 染 症 が 発 症 しているときは 別 室 で 保 育 をする 1 水 分 補 給 をする( 少 量 ずつ 湯 冷 まし お 茶 等 頻 回 に 柑 橘 系 はさける) 2 咳 込 んだら 前 かがみの 姿 勢 をとらせ 背 中 をさすったり タッピングを 行 う 3 乳 児 は 立 て 抱 きにして 背 中 をさするかタッピングを 行 う 4 部 屋 の 換 気 湿 度 温 度 の 調 整 をする ( 気 候 の 急 激 な 変 化 をさけ 特 に 乾 燥 には 注 意 する) 5 安 静 にし 呼 吸 を 整 えさせる ( 状 態 が 落 ち 着 いたら 保 育 に 参 加 させる) 6 午 睡 中 は 上 半 身 を 高 くする 7 食 事 は 消 化 の 良 い 刺 激 の 少 ないものをとらせる 元 気 だった 子 どもが 突 然 咳 きこみ 呼 吸 困 難 になったときはのどに 物 がつまっ ているかどうか 確 認 し 取 りのぞく 119 番 通 報 子 どものいる 部 屋 ではたばこは 吸 わないよう 家 庭 に 指 導 する 呼 吸 が 苦 しい 時 の 観 察 ポイント 呼 吸 が 速 い( 多 呼 吸 ) 肩 を 上 下 させる( 肩 呼 吸 ) 胸 やのどが 呼 吸 のたびに 引 っ 込 む( 陥 没 呼 吸 ) 息 苦 しくて 横 になることができない( 起 坐 呼 吸 ) 小 鼻 をピクピクさせる 呼 吸 ( 鼻 翼 呼 吸 ) 吸 気 に 比 べて 呼 気 が2 倍 近 く 長 くなる( 呼 気 の 延 長 ) ぜいめい 呼 吸 のたびに 喘 鳴 がある 走 ったり 動 いたりするだけでも 咳 込 む 正 常 呼 吸 数 (1 分 あたり) 新 生 児 40~50 乳 児 30~40 幼 児 20~30

6 発 しんの 時 の 対 応 登 園 を 控 えるのが 望 ましい 場 合 発 熱 とともに 発 しんのあるとき 今 までになかった 発 しんが 出 て 感 染 症 が 疑 われ 医 師 より 登 園 を 控 えるよう 指 示 されたとき 口 内 炎 のため 食 事 や 水 分 が 取 れないとき とびひ 顔 等 で 患 部 を 覆 えないとき 浸 出 液 が 多 く 他 児 への 感 染 のおそれがあるとき かゆみが 強 く 手 で 患 部 を 掻 いてしまうとき 保 育 が 可 能 な 場 合 受 診 の 結 果 感 染 のおそれが ないと 診 断 されたとき 保 育 中 に 症 状 の 変 化 がある 時 には 保 護 者 に 連 絡 し 受 診 が 必 要 と 考 えられる 場 合 * 発 しんが 時 間 と 共 に 増 えたとき 発 熱 してから 数 日 後 に 熱 がやや 下 がるが 24 時 間 以 内 に 再 び 発 熱 し 赤 い 発 し んが 全 身 に 出 てきた 熱 は1 週 間 くらい 続 く( 麻 しん) 微 熱 程 度 の 熱 が 出 た 後 に 手 の 平 足 の 裏 口 の 中 に 水 疱 が 出 る 膝 やおし りに 出 ることもある( 手 足 口 病 ) 38 以 上 の 熱 が3~4 日 続 き 下 がった 後 全 身 に 赤 い 発 しんが 出 てきた ( 突 発 性 発 しん) 発 熱 と 同 時 に 発 しんが 出 てきた( 風 しん 溶 連 菌 感 染 症 ) 微 熱 と 両 頬 にりんごのような 紅 斑 が 出 てきた( 伝 染 性 紅 斑 ) 22 水 疱 状 の 発 しんがある 発 熱 やかゆみは 個 人 差 がある( 水 痘 ) 発 しんの 対 応 ケア * 発 熱 をともなう 時 また 類 似 の 感 染 症 が 発 症 している 場 合 は 別 室 で 保 育 する 1 体 温 が 高 くなったり 汗 をかくとかゆみが 増 すので 部 屋 の 環 境 や 寝 具 に 気 をつけ る ( 暑 いときは 涼 しくする) 室 温 : 夏 26~28 冬 20~23 湿 度 : 高 め 2 爪 が 伸 びている 場 合 は 短 く 切 り(ヤスリをかけて) 皮 膚 を 傷 つけないようにする 3 皮 膚 に 刺 激 の 少 ない 下 着 を 着 せる( 木 綿 等 の 材 質 ) 4 口 の 中 に 水 疱 や 潰 瘍 ができている 時 は 痛 みで 食 欲 が 落 ちるので おかゆ 等 の 水 分 の 多 いものや 薄 味 でのど 越 しの 良 いものを 与 える (プリン ヨーグルト ゼリー 等 ) 発 しんの 観 察 時 間 とともに 増 えていかないか 出 ている 場 所 は (どこから 出 始 めて どうひろがったか) 発 しんの 形 は( 盛 り 上 がっているか どんな 形 か) かゆがるか 痛 がるか 他 の 症 状 はないか その 他 の 発 しん 等 を 伴 う 病 気 じん ま 蕁 麻 しん あせも カンジダ 症 かいせん 疥 癬 鵞 口 瘡 ( 口 腔 内 ) エンテロウイルス 感 染 症 薬 疹

別 添 3 医 師 の 意 見 書 及 び 保 護 者 の 登 園 届 ( 例 ) < 医 師 用 > 保 育 所 施 設 長 殿 意 見 書 入 所 児 童 氏 名 病 名 年 月 日 から 症 状 も 回 復 し 集 団 生 活 に 支 障 がない 状 態 になったので 登 園 可 能 と 判 断 します 医 療 機 関 年 月 日 医 師 名 印 又 はサイン 保 育 所 は 乳 幼 児 が 集 団 で 長 時 間 生 活 を 共 にする 場 です 感 染 症 の 集 団 発 症 や 流 行 をできるだけ 防 ぐ ことで 子 どもたちが 一 日 快 適 に 生 活 できるよう 下 記 の 感 染 症 について 意 見 書 の 提 出 をお 願 いしま す 感 染 力 のある 期 間 に 配 慮 し 子 どもの 健 康 回 復 状 態 が 集 団 での 保 育 所 生 活 が 可 能 な 状 態 となってか らの 登 園 であるようご 配 慮 ください 医 師 が 記 入 した 意 見 書 が 必 要 な 感 染 症 感 染 症 名 感 染 しやすい 期 間 登 園 のめやす 麻 しん(はしか) 発 症 1 日 前 から 発 しん 出 現 後 の4 日 解 熱 後 3 日 を 経 過 してから 後 まで インフルエンザ 症 状 が 有 る 期 間 ( 発 症 前 24 時 間 から 症 状 が 始 まった 日 から5 日 以 内 に 症 状 が 無 く 発 病 後 3 日 程 度 までが 最 も 感 染 力 が なった 場 合 は 症 状 が 始 まった 日 から7 日 目 ま 強 い) で 又 は 解 熱 した 後 3 日 を 経 過 するまで 風 しん 発 しん 出 現 の 前 7 日 から 後 7 日 間 く 発 しんが 消 失 してから らい 水 痘 ( 水 ぼうそう) 発 しん 出 現 1~2 日 前 から 痂 皮 形 成 すべての 発 しんが 痂 皮 化 してから まで 流 行 性 耳 下 腺 炎 発 症 3 日 前 から 耳 下 腺 腫 脹 後 4 日 耳 下 腺 の 腫 脹 が 消 失 してから (おたふくかぜ) 結 核 感 染 のおそれがなくなってから 咽 頭 結 膜 熱 (プール 熱 ) 流 行 性 角 結 膜 炎 百 日 咳 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症 (O157 O26 O111 等 ) 発 熱 充 血 等 症 状 が 出 現 した 数 日 間 主 な 症 状 が 消 え2 日 経 過 してから 充 血 目 やに 等 症 状 が 出 現 した 数 日 感 染 力 が 非 常 に 強 いため 結 膜 炎 の 症 状 が 消 失 間 してから 抗 菌 薬 を 服 用 しない 場 合 咳 出 現 後 特 有 の 咳 が 消 失 し 全 身 状 態 が 良 好 であること 3 週 間 を 経 過 するまで ( 抗 菌 薬 を 決 められた 期 間 服 用 する 7 日 間 服 用 後 は 医 師 の 指 示 に 従 う) 症 状 が 治 まり かつ 抗 菌 薬 による 治 療 が 終 了 し 48 時 間 をあけて 連 続 2 回 の 検 便 によって いずれも 菌 陰 性 が 確 認 されたもの 23

< 保 護 者 用 > 登 園 の 際 には 下 記 の 登 園 届 の 提 出 をお 願 いいたします (なお 登 園 のめやすは 子 どもの 全 身 状 態 が 良 好 であることが 基 準 となります ) 保 育 所 施 設 長 殿 登 園 届 ( 保 護 者 記 入 ) 入 所 児 童 名 病 名 と 診 断 され 年 月 日 医 療 機 関 名 において 病 状 が 回 復 し 集 団 生 活 に 支 障 がない 状 態 と 判 断 されましたので 登 園 いたします 保 護 者 名 印 又 はサイン 保 育 所 は 乳 幼 児 が 集 団 で 長 時 間 生 活 を 共 にする 場 です 感 染 症 の 集 団 での 発 症 や 流 行 をできるだ け 防 ぐことはもちろん 子 どもたちが 一 日 快 適 に 生 活 できることが 大 切 です 保 育 所 入 所 児 がよくかかる 下 記 の 感 染 症 については 登 園 のめやすを 参 考 に かかりつけの 医 師 の 診 断 にしたがい 登 園 届 の 提 出 をお 願 いいたします なお 保 育 所 での 集 団 生 活 に 適 応 できる 状 態 に 回 復 してからの 登 園 するよう ご 配 慮 ください 医 師 の 診 断 を 受 け 保 護 者 が 記 入 する 登 園 届 が 必 要 な 感 染 症 病 名 感 染 しやすい 期 間 登 園 のめやす 溶 連 菌 感 染 症 適 切 な 抗 菌 薬 治 療 を 開 始 する 前 と 開 始 後 1 日 抗 菌 薬 内 服 後 24~48 時 間 経 過 してい 間 ること マイコプラズマ 肺 炎 手 足 口 病 伝 染 性 紅 斑 (リンゴ 病 ) 発 しん 出 現 前 の1 週 間 適 切 な 抗 菌 薬 治 療 を 開 始 する 前 と 開 始 後 数 日 間 かいよう 手 足 や 口 腔 内 に 水 疱 潰 瘍 が 発 症 した 数 日 間 発 熱 や 激 しい 咳 が 治 まっていること 発 熱 や 口 腔 内 の 水 疱 潰 瘍 の 影 響 がな く 普 段 の 食 事 がとれること 全 身 状 態 が 良 いこと ウイルス 性 胃 腸 炎 (ノロ ロタ アデノウイ ルス 等 ) ヘルパンギーナ 症 状 のある 間 と 症 状 消 失 後 1 週 間 ( 量 は 減 少 していくが 数 週 間 ウイルスを 排 泄 しているの で 注 意 が 必 要 ) 急 性 期 の 数 日 間 ( 便 の 中 に1か 月 程 度 ウイルス を 排 泄 しているので 注 意 が 必 要 ) 嘔 吐 下 痢 等 の 症 状 が 治 まり 普 段 の 食 事 がとれること 発 熱 や 口 腔 内 の 水 疱 潰 瘍 の 影 響 がな く 普 段 の 食 事 がとれること RSウイルス 感 染 症 呼 吸 器 症 状 のある 間 呼 吸 器 症 状 が 消 失 し 全 身 状 態 が 良 い こと 帯 状 疱 疹 水 疱 を 形 成 している 間 すべての 発 しんが 痂 皮 化 してから 突 発 性 発 しん 解 熱 し 機 嫌 が 良 く 全 身 状 態 が 良 いこ と 24

別 添 4 主 な 感 染 症 一 覧 25 感 染 症 名 ( 麻 は し し ん か ) 病 原 体 潜 伏 期 間 感 染 経 路 症 状 診 断 治 療 方 法 予 防 方 法 感 染 期 間 登 園 基 準 集 団 保 育 において 留 意 すべき 事 項 麻 しん ウイル ス 10~12 日 空 気 感 染 飛 沫 感 染 接 触 感 染 1カタル 期 :38 前 後 の 高 熱 咳 鼻 汁 結 膜 充 血 目 やにがみら れる 熱 が 一 時 下 がる 頃 コプリック 斑 と 呼 ばれる 小 斑 点 が 頬 粘 膜 に 出 現 する 感 染 力 はこの 時 期 が 最 も 強 い 2 発 しん 期 : 一 時 下 降 した 熱 が 再 び 高 くな り 耳 後 部 から 発 しん が 現 れて 下 方 に 広 が る 発 しんは 赤 みが 強 く 少 し 盛 り 上 がって いる 融 合 傾 向 がある が 健 康 皮 膚 面 を 残 す 3 回 復 期 : 解 熱 し 発 しんは 出 現 した 順 に 色 素 沈 着 を 残 して 消 退 する < 合 併 症 > 中 耳 炎 肺 炎 熱 性 けいれん 脳 炎 臨 床 的 診 断 ウイ ルス 分 離 血 清 学 的 診 断 対 症 療 法 麻 しん 弱 毒 生 ワクチン( 定 期 接 種 / 緊 急 接 種 ) 1 歳 になった らなるべく 早 く 麻 しん 風 し ん 混 合 ワクチ ンを 接 種 する 小 学 校 就 学 前 の1 年 間 に2 回 目 の 接 種 を 行 う 発 熱 出 現 1 ~2 日 前 か ら 発 しん 出 現 後 の4 日 間 解 熱 した 後 3 日 を 経 過 するまで 入 園 前 の 健 康 状 況 調 査 において 麻 しんワクチン 接 種 歴 麻 しん 既 往 歴 を 母 子 健 康 手 帳 で 確 認 し 未 接 種 未 罹 患 児 にはワクチン 接 種 を 勧 奨 する 入 園 後 にワクチン 接 種 状 況 を 再 度 確 認 し 未 接 種 であれば ワクチン 接 種 を 勧 奨 する 麻 しんの 感 染 力 は 非 常 に 強 く1 人 でも 発 症 した ら すぐに 入 所 児 童 の 予 防 接 種 歴 罹 患 歴 を 確 認 し ワクチン 未 接 種 で 未 罹 患 児 には 主 治 医 と 相 談 するよう 指 導 する 接 触 後 72 時 間 以 内 にワクチンを 接 種 することで 発 症 の 予 防 症 状 の 軽 減 が 期 待 できる( 緊 急 接 種 ) 対 象 は9か 月 以 上 の 子 ども 接 触 後 4 日 以 上 経 過 し 6 日 以 内 であれば 筋 注 用 ガンマグロブリン 投 与 の 方 法 もある 児 童 福 祉 施 設 等 における 麻 しん 対 策 については 学 校 における 麻 しん 対 策 ガイドライン ( 国 立 感 染 症 研 究 所 感 染 症 情 報 センター 作 成 )を 参 考 に する (http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/guide line/school_200803.pdf)

感 染 症 名 ( 風 三 し 日 ん は し か ) 病 原 体 潜 伏 期 間 感 染 経 路 症 状 診 断 治 療 方 法 予 防 方 法 感 染 期 間 登 園 基 準 集 団 保 育 において 留 意 すべき 事 項 風 しん ウイル ス 14~21 日 ( 通 常 16 ~18 日 ) 飛 沫 感 染 発 熱 発 しん リンパ 節 腫 脹 発 熱 の 程 度 は 一 般 に 軽 い 発 しんは 淡 紅 色 の 斑 状 丘 疹 で 顔 面 か ら 始 まり 頭 部 体 幹 四 肢 へと 拡 がり 約 3 日 で 消 える リンパ 節 腫 脹 は 有 痛 性 で 頸 部 耳 介 後 部 後 頭 部 に 出 現 する < 合 併 症 > 関 節 炎 ま れに 血 小 板 減 少 性 紫 斑 病 脳 炎 を 合 併 す る 臨 床 的 診 断 ウイ ルス 分 離 血 清 学 的 診 断 対 症 療 法 風 しん 弱 毒 生 ワクチン( 定 期 接 種 ) 発 しん 出 現 前 7 日 から 発 しん 出 現 後 7 日 間 ま で (ただし 解 熱 すると 急 速 に 感 染 力 は 低 下 す る ) 発 しんが 消 失 するまで 妊 娠 前 半 期 の 妊 婦 が 風 しんにかかると 白 内 障 先 天 性 心 疾 患 難 聴 等 の 先 天 異 常 の 子 どもが 生 ま れる( 先 天 性 風 しん 症 候 群 ) 可 能 性 があるため 1 人 でも 発 生 した 場 合 は 送 迎 時 に 注 意 を 促 す 保 育 所 職 員 は 感 染 リスクが 高 いのであらかじめ ワクチンで 免 疫 をつけておく 平 常 時 から 麻 しん 風 しん 混 合 ワクチンを 受 けてい るか 確 認 し 入 所 児 童 のワクチン 接 種 率 を 上 げて おく 26 ( 水 み 痘 ず ぼ う そ う ) 水 痘 帯 状 疱 疹 ウイル スの 初 感 染 に よって 発 症 す る 11~21 日 空 気 感 染 飛 沫 感 染 接 触 感 染 発 しんは 体 幹 から 全 身 に 頭 髪 部 や 口 腔 内 にも 出 現 する 紅 斑 か ら 丘 疹 水 疱 痂 皮 の 順 に 変 化 する 種 々の 段 階 の 発 しんが 同 時 に 混 在 する 発 しんは かゆみが 強 い < 合 併 症 > 皮 膚 の 細 菌 感 染 症 肺 炎 臨 床 的 診 断 水 疱 中 のVZV 抗 原 の 検 出 血 清 学 的 診 断 アシクロ ビル 等 の 抗 ウイル ス 剤 の 内 服 水 痘 弱 毒 生 ワ クチン( 任 意 接 種 / 緊 急 接 種 ) 発 しんが 出 現 する1~ 2 日 前 から すべての 発 しんが 痂 皮 化 するまで すべての 発 しんが 痂 皮 化 するまで 水 痘 の 感 染 力 は 極 めて 強 く 集 団 感 染 をおこす 免 疫 力 が 低 下 している 児 では 重 症 化 する 接 触 後 72 時 間 以 内 にワクチンを 接 種 することで 発 症 の 予 防 症 状 の 軽 減 が 期 待 できる( 緊 急 接 種 ) 分 娩 5 日 前 ~ 分 娩 2 日 後 に 母 親 が 水 痘 を 発 症 した 場 合 生 まれた 新 生 児 は 重 症 水 痘 で 死 亡 すること がある

感 染 症 名 ( 流 ム 行 ン 性 プ 耳 ス 下 腺 お 炎 た ふ く か ぜ ) 病 原 体 潜 伏 期 間 感 染 経 路 症 状 診 断 治 療 方 法 予 防 方 法 感 染 期 間 登 園 基 準 集 団 保 育 において 留 意 すべき 事 項 ムンプ スウイ ルス 14~24 日 ( 通 常 18 日 前 後 ) 飛 沫 感 染 接 触 感 染 発 熱 片 側 ないし 両 側 の 唾 液 腺 の 有 痛 性 腫 脹 ( 耳 下 腺 が 最 も 多 い) 耳 下 腺 腫 脹 は 一 般 に 発 症 3 日 目 頃 が 最 大 となり6~10 日 で 消 える 乳 児 や 年 少 児 では 感 染 しても 症 状 が 現 れ ないことがある < 合 併 症 > 無 菌 性 髄 膜 炎 難 聴 ( 片 側 性 ) 臨 床 的 診 断 ウイ ルス 分 離 血 清 学 的 診 断 対 症 療 法 おたふくかぜ 弱 毒 生 ワクチ ン( 任 意 接 種 ) ウイルスは 耳 下 腺 腫 脹 前 7 日 から 腫 脹 後 9 日 まで 唾 液 か ら 検 出 耳 下 腺 の 腫 脹 前 3 日 か ら 腫 脹 出 現 後 4 日 間 は 感 染 力 が 強 い 耳 下 腺 の 腫 脹 が 消 失 す るまで 集 団 発 生 を 起 こす 好 発 年 齢 は2~7 歳 27 イ ン フ ル エ ン ザ インフ ルエン ザウイ ルスA 型 (ソ 連 型 香 港 型 ) B 型 1~3 日 ( 平 均 2 日 ) 飛 沫 感 染 接 触 感 染 突 然 の 高 熱 が 出 現 し 3~4 日 間 続 く 全 身 症 状 ( 全 身 倦 怠 感 関 節 痛 筋 肉 痛 頭 痛 ) を 伴 う 呼 吸 器 症 状 がいそう ( 咽 頭 痛 鼻 汁 咳 嗽 ) 約 1 週 間 の 経 過 で 軽 快 する < 合 併 症 > 肺 炎 中 耳 炎 熱 性 けいれん 脳 症 ウイルス 臨 床 的 診 断 ウイ ルス 抗 原 の 検 出 発 症 後 48 時 間 以 内 に 抗 ウイ ルス 薬 (ノイラ ミニダー ゼ 阻 害 薬 )の 服 用 を 開 始 すれば 症 状 の 軽 減 と 罹 病 期 間 の 短 縮 が 期 待 で きる ( 対 象 は1 歳 以 上 ) ウイルス インフルエン ザワクチン( 任 意 接 種 ) シーズン 前 に 毎 年 接 種 する 6か 月 以 上 13 歳 未 満 は2 回 接 種 ワクチンによ る 抗 体 上 昇 は 接 種 後 2 週 間 から5か 月 ま で 持 続 する ワクチンを 接 種 したからと いってインフ ルエンザに 罹 患 しないとい うことはない 乳 幼 児 の 場 合 は 成 人 と 比 較 してワクチン の 効 果 は 低 い 症 状 が 有 る 期 間 ( 発 症 前 24 時 間 か ら 発 病 後 3 日 程 度 まで が 最 も 感 染 力 が 強 い) 発 症 後 最 低 5 日 間 かつ 解 熱 した 後 3 日 を 経 過 するまで ( 学 校 保 健 安 全 法 では 解 熱 した 後 2 日 を 経 過 するまで 出 席 停 止 ) 日 本 では 毎 年 冬 季 (12 月 上 旬 ~ 翌 年 3 月 頃 )に 繰 り 返 し 流 行 する 手 洗 い うがいの 励 行 を 指 導 する 加 湿 器 等 を 用 いて 室 内 の 湿 度 を 高 めに 保 つ 集 団 生 活 復 帰 後 も 可 能 な 限 りマスクを 着 用 しても らう 送 迎 者 が 罹 患 している 時 は 送 迎 を 控 えてもらう どうしても 送 迎 せざるを 得 ない 場 合 は 必 ずマス クを 着 用 してもらう 咽 頭 拭 い 液 や 鼻 汁 からウイルス 抗 原 を 検 出 する (ただし 発 熱 出 現 後 半 日 以 上 経 過 しないと 正 し く 判 定 できない) 抗 インフルエンザ 薬 を 服 用 した 場 合 解 熱 は 早 い が ウイルスの 排 泄 は 続 く 対 症 療 法 として 用 いる 解 熱 剤 は アセトアミノフ ェンを 使 用 する 抗 インフルエンザ 薬 の 服 用 に 際 しては 服 用 後 の 見 守 りを 丁 寧 に 行 う

感 染 症 名 ( 咽 プ 頭 ー 結 ル 膜 熱 熱 ) 病 原 体 潜 伏 期 間 感 染 経 路 症 状 診 断 治 療 方 法 予 防 方 法 感 染 期 間 登 園 基 準 集 団 保 育 において 留 意 すべき 事 項 アデノ ウイル ス( 3 4 7 11 型 ) 5~7 日 飛 沫 感 染 接 触 感 染 39 前 後 の 発 熱 咽 頭 炎 ( 咽 頭 発 赤 咽 頭 痛 ) 結 膜 炎 ( 結 膜 充 血 ) 咽 頭 拭 い 液 からウ イルス 抗 原 を 検 出 対 症 療 法 ワクチンなし 咽 頭 から2 週 間 糞 便 から 数 週 間 排 泄 され る ( 急 性 期 の 最 初 の 数 日 が 最 も 感 染 性 あ り) 主 な 症 状 ( 発 熱 咽 頭 発 赤 眼 の 充 血 )が 消 失 し てから2 日 を 経 過 する まで 発 生 は 年 間 を 通 じてあるが 夏 季 に 流 行 がみられ る 手 袋 や 手 洗 い 等 の 接 触 感 染 予 防 タオルの 共 用 は 避 ける プールの 塩 素 消 毒 と 粘 膜 の 洗 浄 プールでのみ 感 染 するものではないが 状 況 によってはプールを 一 時 的 に 閉 鎖 する 感 染 者 は 気 道 糞 便 結 膜 等 からウイルスを 排 泄 している おむつの 取 り 扱 いに 注 意 ( 治 った 後 も 便 の 中 にウイルスが30 日 間 程 度 排 出 される) 28 百 日 咳 百 日 咳 菌 7~10 日 鼻 咽 頭 や 気 道 から の 分 泌 物 による 飛 沫 感 染 接 触 感 染 感 冒 様 症 状 からはじ まる 次 第 に 咳 が 強 く なり 1~2 週 で 特 有 な 咳 発 作 になる(スタ ッカート フープ レ プリーゼ) 咳 は 夜 間 に 悪 化 する 合 併 症 が ない 限 り 発 熱 はな い 乳 児 期 早 期 では 典 型 的 な 症 状 は 出 現 せず 無 呼 吸 発 作 からチア ノーゼ けいれん 呼 吸 停 止 となることが ある < 合 併 症 > 肺 炎 脳 症 鼻 咽 頭 か らの 百 日 咳 菌 の 分 離 同 定 血 清 診 断 ( 急 性 期 と 回 復 期 のペア 血 清 ) 除 菌 には マクロラ イド 系 抗 菌 薬 (エ リスロマ イシン14 日 間 ) DPTワクチ ン( 定 期 接 種 ) 生 後 3か 月 に なったらDP Tワクチンを 開 始 する 発 症 者 の 家 族 や 濃 厚 接 触 者 にはエリスロ マイシンの 予 防 投 与 をする 場 合 もある 感 染 力 は 感 染 初 期 ( 咳 が 出 現 して から2 週 間 以 内 )が 最 も 強 い 抗 生 剤 を 投 与 しないと 約 3 週 間 排 菌 が 続 く 抗 生 剤 治 療 開 始 後 7 日 で 感 染 力 はな くなる 特 有 な 咳 が 消 失 し 全 身 状 態 が 良 好 であること ( 抗 菌 薬 を 決 められた 期 間 服 用 す る 7 日 間 服 用 後 は 医 師 の 指 示 に 従 う) 咳 が 出 ている 子 にはマスクの 着 用 を 促 す 生 後 6か 月 以 内 特 に 早 産 児 とワクチン 未 接 種 者 の 百 日 咳 は 合 併 症 の 発 現 率 や 致 死 率 が 高 いので 特 に 注 意 する 成 人 の 長 引 く 咳 の 一 部 が 百 日 咳 である 小 児 のよ うな 特 徴 的 な 咳 発 作 がないので 注 意 する

29 感 染 症 名 結 核 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症 病 原 体 潜 伏 期 間 感 染 経 路 症 状 診 断 治 療 方 法 予 防 方 法 感 染 期 間 登 園 基 準 集 団 保 育 において 留 意 すべき 事 項 結 核 菌 (Mycob acteriu mtuberc ulosis) 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 (ベ ロ 毒 素 を 産 生 する 大 腸 菌 )O 157 O 26 等 感 染 後 1 ~2か 月 でツベル クリン 反 応 が 陽 転 し その 後 3か 月 以 降 一 生 涯 にわ たり 約 30%の 既 感 染 者 に 発 病 がみ られる 発 病 する 人 の50% は 感 染 後 2 年 以 内 に 発 病 する 3~8 日 空 気 感 染 感 染 源 は かくたん 喀 痰 の とまつ 塗 抹 検 査 で 結 核 菌 陽 性 の 肺 結 核 患 者 経 口 感 染 生 肉 ( 特 に 牛 肉 ) 水 生 牛 乳 野 菜 等 を 介 し て 経 口 感 染 する 患 者 や 保 菌 者 の 便 からの 二 次 感 染 も ある 肺 結 核 では 咳 痰 発 熱 で 初 発 し おおむね 2 週 間 以 上 遷 延 する 乳 幼 児 では 重 症 結 核 ( ぞくりゅう 粟 粒 結 核 結 核 性 髄 膜 炎 )になる 可 能 性 が ある 激 しい 腹 痛 頻 回 の 水 様 便 さらに 血 便 発 熱 は 軽 度 < 合 併 症 > 溶 血 性 尿 毒 症 症 候 群 脳 症 (3 歳 以 下 での 発 症 が 多 い ) 喀 痰 (あ るいは 胃 液 )の 塗 抹 培 養 検 査 ツ ベルクリ ン 反 応 便 培 養 抗 結 核 薬 脱 水 の 治 療 抗 菌 薬 療 法 BCGワクチ ン 食 品 の 十 分 な 加 熱 手 洗 いの 徹 底 喀 痰 の 塗 抹 検 査 が 陽 性 の 間 便 中 に 菌 を 排 泄 してい る 間 医 師 により 感 染 のおそ れがなくな ったと 認 め られるまで (3 日 連 続 検 痰 の 塗 抹 検 査 結 果 が 3 回 とも 陰 性 になるま で) 症 状 が 治 ま り かつ 抗 菌 薬 による 治 療 が 終 了 し 48 時 間 あ けて 連 続 2 回 の 検 便 に よっていず れも 菌 陰 性 が 確 認 され たもの 成 人 結 核 患 者 ( 家 人 が 多 い)から 感 染 する 危 険 性 が 高 い 1 人 でも 発 生 したら 保 健 所 嘱 託 医 等 と 協 議 する 排 菌 がなければ 集 団 生 活 を 制 限 する 必 要 はない プールで 集 団 発 生 が 起 こることがある 低 年 齢 児 の 簡 易 プールには 十 分 注 意 する( 塩 素 消 毒 基 準 を 厳 守 する) 患 者 発 生 時 には 速 やかに 保 健 所 に 届 け 保 健 所 の 指 示 に 従 い 消 毒 を 徹 底 する

感 染 症 名 ( 流 は 行 や 性 り 角 目 結 ) 膜 炎 病 原 体 潜 伏 期 間 感 染 経 路 症 状 診 断 治 療 方 法 予 防 方 法 感 染 期 間 登 園 基 準 集 団 保 育 において 留 意 すべき 事 項 アデノ ウイル ス8 19 37 型 5~12 日 流 涙 や 眼 脂 で 汚 染 された 指 やタオル からの 接 触 感 染 流 涙 結 膜 充 血 眼 脂 耳 前 リンパ 節 の 腫 脹 と 圧 痛 を 認 める 迅 速 抗 原 検 査 対 症 療 法 ワクチンはな い 発 症 後 2 週 間 結 膜 炎 の 症 状 が 消 失 し てから 集 団 発 生 することがある 手 洗 い 励 行 洗 面 具 やタオルの 共 用 禁 止 30 帯 状 疱 疹 神 経 節 に 潜 伏 してい た 水 痘 帯 状 疱 疹 ウ イルス の 再 活 性 化 に よる 不 定 接 触 感 染 小 水 疱 が 肋 間 神 経 に そった 形 で 片 側 性 に 現 れる 正 中 を 超 えな い 小 児 期 に 帯 状 疱 疹 に なった 子 は 胎 児 期 や 1 歳 未 満 の 低 年 齢 での 水 痘 罹 患 例 が 多 い 臨 床 的 診 断 抗 ウイル ス 薬 (ア シクロビ ル) ワクチンあり すべての 発 しんが 痂 皮 化 するまで すべての 発 しんが 痂 皮 化 するまで 水 痘 に 対 して 免 疫 のない 児 が 帯 状 疱 疹 の 患 者 に 接 触 すると 水 痘 を 発 症 する 保 育 所 職 員 は 発 しんがすべて 痂 皮 化 するまで 保 育 を 控 える 溶 連 菌 感 染 症 A 群 β 溶 血 性 連 鎖 球 菌 2~5 日 飛 沫 感 染 経 口 感 染 突 然 の 発 熱 咽 頭 痛 を 発 症 しばしば 嘔 吐 を そうよう 伴 う ときに 掻 痒 のあ ぞくりゅう る 粟 粒 大 の 発 しんが 出 現 する 感 染 後 数 週 間 してリ ウマチ 熱 や 急 性 糸 球 体 腎 炎 を 合 併 するこ とがある 抗 原 迅 速 診 断 細 菌 培 養 血 清 診 断 抗 菌 薬 の 内 服 (ペ ニシリン 10 日 間 ) 症 状 が 治 まっても 決 められ た 期 間 抗 菌 薬 を 飲 み 続 け る 発 病 していな いヒトに 予 防 的 に 抗 菌 薬 を 内 服 させるこ とは 推 奨 され ない 抗 菌 薬 内 服 後 24 時 間 が 経 過 するま で 抗 菌 薬 内 服 後 24~48 時 間 経 過 して いること ただし 治 療 の 継 続 は 必 要 乳 幼 児 では 咽 頭 に 特 異 的 な 変 化 を 認 めることは 少 ない

感 染 症 名 ウ イ ル ス 性 胃 腸 炎 病 原 体 潜 伏 期 間 感 染 経 路 症 状 診 断 治 療 方 法 予 防 方 法 感 染 期 間 登 園 基 準 集 団 保 育 において 留 意 すべき 事 項 ロタウ イルス ノロウ イルス アデノ ウイル ス 等 1~3 日 感 染 患 者 からの 糞 口 感 染 接 触 感 染 食 品 媒 介 感 染 発 熱 嘔 気 / 嘔 吐 下 痢 ( 黄 色 より 白 色 調 で あることが 多 い) < 合 併 症 >けいれん 肝 炎 まれに 脳 症 ロタウイ ルスは 便 の 迅 速 検 査 ノロ ウイルス は 遺 伝 子 検 査 対 症 療 法 脱 水 に 対 する 治 療 ( 水 分 電 解 質 の 補 給 ) 制 吐 剤 整 腸 剤 ロタウイルス に 対 するワク チンが 開 発 さ れているが 我 が 国 では 承 認 されていない 症 状 の 有 る 時 期 が 主 な ウイルス 排 泄 期 間 嘔 吐 下 痢 等 の 症 状 が 治 まり 普 段 の 食 事 ができ ること 冬 に 流 行 する 小 児 の 胃 腸 炎 はほとんどがウイルス 性 である ロタ ウイルスは3 歳 未 満 の 乳 幼 児 が 中 心 で ノロ ウイルスはすべての 年 齢 層 で 患 者 がみられる ウイルス 量 が 少 量 でも 感 染 するので 集 団 発 生 に 注 意 する 症 状 が 消 失 した 後 もウイルスの 排 泄 は2~3 週 間 ほど 続 くので 便 とおむつの 取 り 扱 いに 注 意 す る ノロ ウイルス 感 染 症 では 嘔 吐 物 にもウイルスが 含 まれる 嘔 吐 物 の 適 切 な 処 理 が 重 要 である 31 R S ウ イ ル ス 感 染 症 respira torysyn cytialv irus (RSV) 2~8 日 (4~6 日 ) 飛 沫 感 染 接 触 感 染 環 境 表 面 でか なり 長 い 時 間 生 存 できる がいそう ぜいめい 発 熱 鼻 汁 咳 嗽 喘 鳴 呼 吸 困 難 < 合 併 症 > 乳 児 期 早 期 では 細 気 管 支 炎 肺 炎 入 院 が 必 要 となる 場 合 が 多 い 鼻 汁 中 か らRSウ イルス 抗 原 の 検 出 ( 入 院 患 者 にしか 保 健 適 応 はない) 対 症 療 法 重 症 例 には 酸 素 投 与 補 液 呼 吸 管 理 ハイリスク 児 にはRSVに 対 するモノク ローナル 抗 体 (シナジス)を 流 行 期 に 定 期 的 に 注 射 し 発 症 予 防 と 軽 症 化 を 図 る 通 常 3~8 日 間 ( 乳 児 では3~4 週 ) 重 篤 な 呼 吸 器 症 状 が 消 失 し 全 身 状 態 が 良 いこ と 毎 年 冬 季 に 流 行 する 11 月 頃 から 流 行 し 初 春 ま で 続 く 施 設 内 感 染 に 注 意 が 必 要 生 後 6か 月 未 満 の 児 は 重 症 化 しやすい ハイリスク 児 ( 早 産 児 先 天 性 心 疾 患 慢 性 肺 疾 患 を 有 する 児 )では 重 症 化 する 一 度 の 感 染 では 終 生 免 疫 を 獲 得 できず 再 感 染 す る 年 長 児 や 成 人 の 感 染 者 は 症 状 は 軽 くても 感 染 源 となりうる 保 育 所 職 員 もかぜ 症 状 のある 場 合 に は 分 泌 物 の 処 理 に 気 を 付 け 手 洗 いをこまめに 行 う A 型 肝 炎 A 型 肝 炎 ウイ ルス 急 性 肝 炎 では14~ 40 日 糞 口 感 染 急 激 な 発 熱 全 身 倦 怠 感 食 欲 不 振 悪 心 嘔 吐 ではじまる 数 日 後 に 解 熱 するが 同 時 に 黄 疸 が 出 現 す る IgM 型 HAV 抗 体 の 検 出 特 別 な 治 療 法 はな い A 型 肝 炎 ワク チン(16 歳 以 上 ) 発 症 1~2 週 間 前 が 最 も 排 泄 量 が 多 い 発 黄 後 1 週 間 を 過 ぎれ ば 感 染 性 は 低 下 する 肝 機 能 が 正 常 であるこ と 集 団 発 生 しやすい

感 染 症 名 マ イ コ プ ラ ズ マ 肺 炎 病 原 体 潜 伏 期 間 感 染 経 路 症 状 診 断 治 療 方 法 予 防 方 法 感 染 期 間 登 園 基 準 集 団 保 育 において 留 意 すべき 事 項 マイコ プラズ マ ニュ ーモニ ア 14~21 日 間 飛 沫 感 染 接 触 感 染 乾 性 の 咳 が 徐 々に 湿 性 となり 次 第 に 激 し くなる 解 熱 後 も3~ 4 週 間 咳 が 持 続 する 肺 炎 にしては 元 気 で 一 般 状 態 は 悪 くない 血 清 診 断 マイコプ ラズマ 特 異 的 Ig M 抗 体 の 検 出 抗 菌 薬 療 法 幼 児 には マクロラ イド 系 が 第 1 選 択 ワクチンはな い 臨 床 症 状 発 現 時 がピー クで その 後 4~6 週 間 続 く 発 熱 や 激 し い 咳 が 治 ま っているこ と 肺 炎 は 学 童 期 青 年 期 に 多 いが 乳 幼 児 では 典 型 的 な 経 過 をとらない 32 手 足 口 病 エンテ ロウイ ルス71 型 コ ク サッキ ーウイ ルスA16 型 等 3~5 日 飛 沫 感 染 糞 口 感 染 接 触 感 染 水 疱 性 の 発 しんが 口 腔 粘 膜 及 び 四 肢 末 端 ( 手 掌 足 底 足 背 ) に 現 れる 水 疱 は 痂 皮 形 成 せず 治 癒 する 発 熱 は 軽 度 である 口 内 炎 がひどくて 食 事 がとれないことが ある < 合 併 症 > 脳 幹 脳 炎 髄 膜 炎 心 筋 炎 臨 床 的 診 断 対 症 療 法 ワクチンはな い 唾 液 へのウ イルスの 排 泄 は 通 常 1 週 間 未 満 糞 便 への 排 泄 は 発 症 か ら 数 週 間 持 続 する 発 熱 がなく ( 解 熱 後 1 日 以 上 経 過 し) 普 段 の 食 事 ができ ること 夏 季 (7 月 がピーク)に 流 行 する 回 復 後 も2~4 週 間 にわたって 糞 便 からウイルス が 排 泄 されるので おむつ 等 の 排 泄 物 の 取 り 扱 い に 注 意 する 遊 具 は 個 人 別 にする ヘ ル パ ン ギ ー ナ コクサ ッキー ウイル スA 群 (2~ 8,10,1 2) エ コーウ イルス 2~4 日 飛 沫 接 触 感 染 糞 口 感 染 突 然 の 高 熱 (1~3 日 続 く) 咽 頭 痛 口 蓋 垂 付 近 に 水 疱 疹 や 潰 瘍 形 成 咽 頭 痛 がひどく 食 事 飲 水 ができないこと がある < 合 併 症 > 髄 膜 炎 臨 床 診 断 対 症 療 法 ワクチンはな い 唾 液 へのウ イルスの 排 泄 は 通 常 1 週 間 未 満 糞 便 への 排 泄 は 発 症 か ら 数 週 間 持 続 する 発 熱 がなく ( 解 熱 後 1 日 以 上 経 過 し) 普 段 の 食 事 ができ ること 1~4 歳 児 に 好 発 6~8 月 にかけて 多 発 する 回 復 後 も2~4 週 間 にわたって 糞 便 からウイルス が 排 泄 されるので おむつ 等 の 排 泄 物 の 取 り 扱 い に 注 意 する

感 染 症 名 ( 伝 リ 染 ン 性 ゴ 紅 病 斑 ) 病 原 体 潜 伏 期 間 感 染 経 路 症 状 診 断 治 療 方 法 予 防 方 法 感 染 期 間 登 園 基 準 集 団 保 育 において 留 意 すべき 事 項 ヒトパ ルボウ イルス B19 10~20 日 飛 沫 感 染 軽 いかぜ 症 状 を 示 し た 後 頬 が 赤 くなった り 手 足 に 網 目 状 の 紅 斑 が 出 現 する 発 しん が 治 っても 直 射 日 光 にあたったり 入 浴 す ると 発 しんが 再 発 す ることがある 稀 に 妊 婦 の 罹 患 により 流 産 や 胎 児 水 腫 が 起 こる ことがある < 合 併 症 > 関 節 炎 溶 しはん 血 性 貧 血 紫 斑 病 臨 床 的 診 断 血 清 学 的 診 断 なし ワクチンはな い かぜ 症 状 発 現 から 顔 に 発 しんが 出 現 するまで 全 身 状 態 が 良 いこと 発 しんが 出 現 した 頃 に はすでに 感 染 力 は 消 失 している 幼 児 学 童 期 に 好 発 する 33 ヘ ル ペ ス 口 内 炎 単 純 ヘ ルペス ウイル ス 3~7 日 接 触 感 染 歯 肉 口 内 炎 歯 肉 が 腫 れ 出 血 しやすく 口 内 痛 も 強 い 治 癒 後 は 潜 伏 感 染 し 体 調 が 悪 い 時 にウイ ルスの 再 活 性 化 が 起 こり 口 角 口 唇 の 皮 膚 粘 膜 移 行 部 に 水 疱 を 形 成 する( 口 唇 ヘル ペス) 臨 床 的 診 断 アシクロ ビルの 内 服 ワクチンはな い 水 疱 を 形 成 している 間 発 熱 がなく よだれが 止 まり 普 段 の 食 事 ができ ること 免 疫 不 全 の 児 重 症 湿 疹 のある 児 との 接 触 は 避 け る 遊 具 は 個 人 別 にする

感 染 症 名 突 発 性 発 し ん 病 原 体 潜 伏 期 間 感 染 経 路 症 状 診 断 治 療 方 法 予 防 方 法 感 染 期 間 登 園 基 準 集 団 保 育 において 留 意 すべき 事 項 ヒトヘ ルペス ウイル ス6 及 び7 型 約 10 日 飛 沫 経 口 感 染 接 触 感 染 38 以 上 の 高 熱 ( 生 ま れて 初 めての 高 熱 で ある 場 合 が 多 い)が3 ~4 日 間 続 いた 後 解 熱 とともに 体 幹 部 を 中 心 に 鮮 紅 色 の 発 し んが 出 現 する 軟 便 に なることがある 初 め ての 発 熱 であること が 多 い 咳 や 鼻 汁 は 少 なく 発 熱 のわりに 機 嫌 がよく 哺 乳 もでき る < 合 併 症 > 熱 性 けい れん 脳 炎 肝 炎 血 小 板 減 少 性 紫 斑 病 等 臨 床 的 診 断 対 症 療 法 ワクチンはな い 感 染 力 は 弱 いが 発 熱 中 は 感 染 力 がある 解 熱 後 1 日 以 上 経 過 し 全 身 状 態 が 良 いこと 生 後 6か 月 ~24か 月 の 児 が 罹 患 することが 多 い 中 には2 回 罹 患 する 小 児 もいる 施 設 内 で 通 常 流 行 することはない 34 ( 伝 と 染 び 性 ひ 膿 ) 痂 疹 黄 色 ブ ドウ 球 菌 A 群 β 溶 血 性 連 鎖 球 菌 2~10 日 接 触 感 染 湿 疹 や 虫 刺 され 痕 を 掻 爬 した 部 に 細 菌 感 染 を 起 こし びらんや 水 疱 病 変 を 形 成 する 掻 痒 感 を 認 めること が 多 い アトピー 性 皮 膚 炎 が 有 る 場 合 には 重 症 に なることがある 臨 床 的 診 断 経 口 抗 菌 薬 と 外 用 薬 が 処 方 されるこ とがあ る 皮 膚 の 清 潔 保 持 効 果 的 治 療 開 始 後 24 時 間 まで 皮 疹 が 乾 燥 しているか 湿 潤 部 位 が 被 覆 できる 程 度 のもの であること 夏 に 好 発 する 子 どもの 爪 は 短 く 切 り 掻 爬 による 感 染 の 拡 大 を 防 ぐ 手 指 を 介 して 原 因 菌 が 周 囲 に 拡 大 するため 十 分 に 手 を 洗 う 習 慣 をつける 湿 潤 部 位 はガーゼで 被 覆 し 他 の 児 が 接 触 しない ようにする 皮 膚 の 接 触 が 多 い 集 団 保 育 では 浸 出 液 の 多 い 時 期 には 出 席 を 控 える 方 が 望 ましい 市 販 の 絆 創 膏 は 浸 出 液 の 吸 収 が 不 十 分 な 上 に 同 部 の 皮 膚 にかゆみを 生 じ 感 染 を 拡 大 することがあ る 治 癒 するまではプールは 禁 止 する