S C B SHINKIN CENTRAL BANK アジア 業 務 室 情 報 Vol.65-6(21-7) (2009.6.26) 総 合 研 究 所 (アジア 業 務 室 ) 103-0028 東 京 都 中 央 区 八 重 洲 1-3-7 TEL.03-5202-7674 FAX.03-3278-7048 URL http://www.scbri.jp 日 本 産 食 品 食 材 の 海 外 販 路 拡 大 に 向 けて(No.6) - 近 隣 アジア 諸 国 のビジネス 環 境 (タイ)- ( 要 旨 ) 日 本 の 食 品 産 業 の 海 外 活 動 は これまで 大 手 メーカーによる 海 外 マーケット 向 け 活 動 ( 輸 出 対 応 に 加 え 現 地 生 産 現 地 販 売 を 含 む) もしくは 食 材 関 連 会 社 による 原 材 料 調 達 型 の 事 業 活 動 が 中 心 となっています しかしながら 昨 今 新 たな 動 きとして 中 堅 中 小 規 模 の 食 品 産 業 による 海 外 マーケット 向 け 活 動 が 徐 々に 見 られようになるとともに 地 方 自 治 体 などによる 地 元 食 品 食 材 の 海 外 向 け 輸 出 支 援 活 動 が 積 極 化 しています 海 外 向 け 展 開 に 向 け 取 り 組 む 中 堅 中 小 企 業 の 場 合 その 背 景 には 日 本 国 内 での 少 子 高 齢 化 に 伴 う 食 品 マーケットの 縮 小 があ るとともに 海 外 向 け 輸 出 活 動 に 取 り 組 んでいる 地 方 自 治 体 などの 場 合 には 低 迷 する 地 元 経 済 の 再 活 性 化 振 興 が 背 景 となっています 両 者 がターゲットとしている 主 な 海 外 マーケットは 中 国 香 港 台 湾 シンガポール タ イであり 両 者 に 共 通 した 課 題 として 食 品 産 業 に 関 する 現 地 ビジネス 環 境 の 情 報 収 集 が 容 易 でない 点 が 挙 げられます 今 回 は 我 が 国 近 隣 のアジア 諸 国 向 けに 販 路 拡 大 を 予 定 検 討 している 信 用 金 庫 取 引 先 の 食 品 関 連 企 業 これを 支 援 する 信 用 金 庫 の 役 職 員 ならびに 各 地 で 地 元 食 品 食 材 の 輸 出 促 進 に 取 り 組 んでいる 地 方 自 治 体 関 連 公 的 機 関 向 けに 事 業 活 動 を 成 功 させるポイント 主 要 対 象 国 のビジネス 情 勢 食 品 マーケット 動 向 食 品 関 連 法 規 規 制 等 の 最 新 情 報 を 提 供 するため 日 本 産 食 品 食 材 の 海 外 販 路 拡 大 に 向 けて と 題 して ( 株 ) 日 本 政 策 金 融 公 庫 国 際 協 力 銀 行 中 堅 中 小 企 業 支 援 室 よりご 寄 稿 いただきました 総 論 では これらの 食 品 産 業 関 連 公 的 機 関 などにとって 参 考 になると 思 われる 近 隣 アジア 諸 国 のマーケット 規 模 成 長 性 関 税 通 関 手 続 き 食 品 衛 生 検 疫 関 連 法 規 などを 概 説 して います 各 論 : 近 隣 アジア 諸 国 のビジネス 環 境 では 中 国 香 港 台 湾 シンガポール タイ 各 国 別 に 食 品 食 材 の 海 外 販 路 拡 大 に 向 けたビジネス 環 境 について 1 市 場 規 模 経 済 状 況 2 消 費 者 の 特 性 食 品 マーケット 規 模 今 後 の 成 長 見 通 し 3 小 売 流 通 システムの 概 要 4 輸 入 規 制 および 手 続 きの 項 目 別 に 解 説 されています 本 資 料 が 読 者 の 新 たなビジネスチャンスにつながれば 幸 いです 最 後 に ご 寄 稿 いただきました( 株 ) 日 本 政 策 金 融 公 庫 国 際 協 力 銀 行 中 堅 中 小 企 業 支 援 室 には 深 く 感 謝 申 し 上 げます
< 目 次 > 各 論 : 近 隣 アジア 諸 国 のビジネス 環 境 (タイ) 1. 市 場 規 模 経 済 状 況 1 (1) 人 口 構 成 (2) 経 済 および 所 得 状 況 (3) 物 価 水 準 ( 食 料 品 生 活 インフラ 価 格 ) 2. 消 費 者 の 特 性 食 品 マーケット 規 模 今 後 の 成 長 見 通 し 3 (1) 消 費 者 の 特 性 (2) 食 品 マーケットの 規 模 特 性 (3) 今 後 の 成 長 見 通 し 3. 小 売 流 通 システムの 概 要 5 4. 輸 入 規 制 および 手 続 き 5 (1) 関 税 通 関 手 続 き (2) 食 品 衛 生 植 物 検 疫 付 表 および 参 考 ウェブサイト 文 献 8 日 本 産 食 品 食 材 の 海 外 販 路 拡 大 に 向 けて < 総 論 > アジア 業 務 室 情 報 Vol.65-1(21-2) No.1 総 論 : 海 外 販 路 拡 大 にあたって < 各 論 > アジア 業 務 室 情 報 Vol.65-2(21-3) No.2 各 論 : 近 隣 アジア 諸 国 のビジネス 環 境 ( 中 国 ) アジア 業 務 室 情 報 Vol.65-3(21-4) No.3 各 論 : 近 隣 アジア 諸 国 のビジネス 環 境 ( 香 港 ) アジア 業 務 室 情 報 Vol.65-4(21-5) No.4 各 論 : 近 隣 アジア 諸 国 のビジネス 環 境 ( 台 湾 ) アジア 業 務 室 情 報 Vol.65-5(21-6) No.5 各 論 : 近 隣 アジア 諸 国 のビジネス 環 境 (シンガポール) アジア 業 務 室 情 報 Vol.65-6(21-7) No.6 各 論 : 近 隣 アジア 諸 国 のビジネス 環 境 (タイ)
近 隣 アジア 諸 国 のビジネス 環 境 (タイ) 1. 市 場 規 模 経 済 状 況 (1) 人 口 構 成 ポイント: 働 き 盛 りの 20 代 30 代 が 人 口 の 中 心 タイの 国 土 面 積 は 51.3 万 km2と 日 本 の 約 1.4 倍 の 広 さを 持 つ 人 口 は2007 年 末 現 在 で6,575 万 人 (1,890 万 世 帯 ) 平 均 増 加 率 (1998~2007 年 )は0.8%である 人 口 構 成 をみる と 20 代 (1,016 万 人 ) 30 代 (1,090 万 人 )の 人 口 比 率 が 最 も 高 いことが 分 かる 働 き 盛 りが 人 口 構 成 の 中 で 多 くを 占 め 消 費 への 期 待 も 持 てる 構 成 といえるだろう 地 域 別 にみると バンコクの 人 口 が570 万 人 と 最 も 多 く 以 下 ナコン ラチャシマ(256 万 人 ) チェンマイ(166 万 人 ) と 続 いている 就 業 人 口 比 率 をみると 世 界 最 大 の 米 輸 出 国 とあって 農 林 水 産 業 の 比 率 が41.6%と 最 も 高 く 次 いでサ ービス 業 (23.1%) 卸 売 小 売 業 (14.9%) 製 造 業 (14.7%) となっている <タイの 人 口 構 成 (2006 年 )> 単 位 : 万 人 80 歳 以 上 3148 70~79 歳 93 121 男 性 女 性 60~69 歳 168 193 50~59 歳 305 336 40~49 歳 467 497 30~39 歳 537 553 20~29 歳 512 504 10~19 歳 486 463 0~9 歳 425 401 0 200 400 600 800 1,000 1,200 出 所 )Department of Local Administration, Ministry of Interior < 主 要 地 域 別 人 口 (2006 年 )> 単 位 : 万 人 都 市 名 人 口 数 バンコク 570 ナコンラチャシマ( 東 北 ) 256 チェンマイ( 北 部 ) 166 ソンクラー( 南 部 ) 132 コンケン( 東 北 ) 175 プーケット( 南 部 ) 30 出 所 )Department of Local Administration,Ministry of Interior (2) 経 済 および 所 得 状 況 ポイント: 都 市 部 を 中 心 に 所 得 水 準 は 向 上 タイ 経 済 は 1997 年 のアジア 通 貨 危 機 時 に 大 き く 落 ち 込 んだものの その 後 は 堅 調 に 推 移 してい る 2007 年 時 点 では 実 質 GDP 成 長 率 は 前 年 比 + 4.8% 一 人 当 たりGDPは12.9 万 バーツ(3,732ド ル)となっている 経 済 成 長 に 伴 い 家 計 の 所 得 および 支 出 金 額 も 増 加 しており 2007 年 の 家 計 所 得 は 全 国 平 均 で 1.9 万 バーツ/ 月 (5.6 万 円 ) 家 計 支 出 は1.4 万 バ ーツ/ 月 (4.3 万 円 )となっている 地 域 別 にみる ハ ーツ 140,000 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0 <タイの 経 済 成 長 の 推 移 > 一 人 当 たりGDP( 左 軸 ) 実 質 GDP 成 長 率 ( 前 年 比 右 軸 ) -15 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 出 所 )NESDB % 15 10 5 0-5 -10 1
と バンコクとその 周 辺 が3.3 万 バーツ/ 月 ( 約 9.9 万 円 )と 最 も 高 く 次 いで 中 部 の1.9 万 バー ツ(5.8 万 円 )となっている 所 得 の 最 も 低 い 南 部 とバンコクでは およそ3 倍 の 所 得 格 差 があ る 上 記 の 内 容 を 踏 まえると 食 品 の 輸 出 候 補 としては 人 口 所 得 の 面 で 際 立 つバンコクとそ の 周 辺 が 一 番 に 挙 げられる バンコク 以 外 では 比 較 的 人 口 の 多 いナコンラチャシマ( 東 北 ) あるいは 住 民 と 観 光 客 の 双 方 の 市 場 を 狙 えるプーケットが 挙 げられる ハ ーツ < 家 計 所 得 支 出 の 推 移 > 20,000 18,000 16,000 家 計 所 得 14,000 家 計 支 出 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 81 年 85 年 89 年 93 年 97 年 01 年 07 年 出 所 )CEIC 地 域 別 にみる 家 計 所 得 (2006 年 ) 1バーツ 3 円 バーツ/ 月 円 換 算 ( 単 位 : 万 円 ) バンコクとその 周 辺 33,088 9.9 中 部 19,279 5.8 北 部 13,146 3.9 北 東 部 11,815 3.5 南 部 18,668 5.6 出 所 )CEIC (3) 物 価 水 準 ( 食 料 品 生 活 インフラ 価 格 ) ポイント: 物 価 水 準 は 比 較 的 低 い 以 下 の 表 は タイの 物 価 を 食 料 品 生 活 インフラ のカテゴリーで 日 本 と 比 較 した ものである 食 料 品 では 肉 類 や 米 などが 日 本 と 比 べてかなり 割 安 であるほか 他 の 品 目 も 軒 並 み 日 本 の 水 準 を 下 回 っている 一 方 生 活 インフラ 価 格 を 見 ると バス タクシー 電 話 代 などが 日 本 と 比 べるとかなり 安 いが 乗 用 車 は 割 高 であることが 見 てとれる <タイの 食 料 品 価 格 > 項 目 単 位 現 地 価 格 価 格 比 * 円 換 算 1 日 本 2 (バーツ) (1/2) 卵 1 個 5.5 17 22 0.78 牛 乳 1リットル 40.0 124 202 0.61 牛 肉 1kg 199.0 617 3,480 0.18 豚 肉 1kg 125.0 388 2,440 0.16 鶏 肉 1kg 92.0 285 1,280 0.22 ジャガイモ 1kg 65.0 202 269 0.75 トマト 1kg 99.0 307 667 0.46 オレンジ 1kg 62.0 192 410 0.47 米 (コメ) 1kg 32.0 99 447 0.22 小 麦 1kg 50.0 155 195 0.79 ビール 350cc 30.0 93 200 0.47 コーラ 350cc 11.5 36 95 0.38 ビッグマック 相 当 1 個 62.0 192 290 0.66 ( 出 所 )JCIF 2008 年 1 月 調 べ 1バーツ 3.1 円 で 換 算 2
<タイの 生 活 インフラ 価 格 > 項 目 単 位 現 地 価 格 価 格 比 * 円 換 算 1 日 本 2 (バーツ) (1/2) バス 初 乗 り 9.0 28 207 0.13 タクシー 初 乗 り 35.0 109 710 0.15 電 話 1 分 1.0 3 10 0.31 カラーテレビ 21インチ 3,980.0 12,338 23,160 0.53 乗 用 車 1,600cc 789,000.0 2,445,900 1,800,000 1.36 ガソリン 1リットル 29.8 92 152 0.61 ( 出 所 )JCIF 2008 年 1 月 調 べ 1バーツ 3.1 円 で 換 算 2. 消 費 者 の 特 性 食 品 マーケット 規 模 今 後 の 成 長 見 通 し (1) 消 費 者 の 特 性 ポイント: 中 間 層 の 増 加 と 先 進 国 化 する 消 費 傾 向 バンコクおよびその 周 辺 の 世 帯 数 は 約 330 万 であるが その10~15%が 高 所 得 層 ( 世 帯 月 収 6 万 バーツ 以 上 )といわれてい る 最 近 では 経 済 発 展 に 伴 う 所 得 の 向 上 で 中 間 層 といわれる 世 帯 ( 月 収 2~6 万 バ ーツ)が 増 加 している なお バンコクに バンコク 及 びその 周 辺 の 消 費 者 構 造 世 帯 月 収 構 成 比 世 帯 数 高 所 得 層 6 万 バーツ 以 上 10~15% 30~45 万 中 間 層 2~6 万 バーツ 25~40% 75~120 万 低 所 得 層 2 万 バーツ 以 下 50~60% 150~160 万 出 所 ) 小 売 の 国 際 展 開 に 関 する 研 究 会 の 現 地 調 査 報 告 (MURC) は 低 所 得 世 帯 (2 万 バーツ 以 下 )が 約 半 数 を 占 めているが 彼 らもデパートなどで 買 い 物 をす る 余 裕 はあり いわゆる 貧 困 層 とは 異 なっている 全 体 の 約 50%を 占 める 高 所 得 者 および 中 間 層 が 輸 入 食 品 販 売 のターゲットとなろう 最 近 では 食 の 多 様 化 にともない 海 外 からの 食 材 の 輸 入 が 増 加 している 中 間 層 は 近 年 進 出 している 海 外 資 本 のスーパーマーケットでの 消 費 を 好 み 消 費 スタイルの 変 化 が 顕 著 にみられる 加 えて インターネットの 普 及 等 により 特 に バンコクにおいては 先 進 国 に 近 い 消 費 傾 向 に 変 わってきている (2) 食 品 マーケットの 規 模 特 性 ポイント: 日 本 食 品 を 販 売 する 小 売 店 は 多 い タイの 食 料 品 マーケットの 規 模 は2006 年 のGDPで2,483 億 バーツとなっており 製 造 業 全 体 の 15.6%を 占 めている 各 分 野 の 市 場 規 模 は 即 席 麺 市 場 が 約 100 億 バーツ 菓 子 市 場 が 約 220 億 バーツ 飲 料 市 場 が 約 980 億 バーツ 調 味 料 市 場 が 約 450 億 バーツとなっている バンコク 市 内 においては 多 くの 日 本 産 生 鮮 食 品 や 加 工 食 品 が 日 系 スーパーや 百 貨 店 の 他 地 元 の 高 級 デパート 大 型 ショッピングセンターで 日 常 的 に 販 売 されている タイにおいても 近 年 各 地 方 自 治 体 などによる 視 察 商 談 会 や 日 本 食 品 関 連 フェアが 開 催 されている 例 えば 2007 年 9 月 5 日 ~7 日 の3 日 間 バンコクで 開 催 された 青 果 物 専 門 の 展 示 商 談 会 Asia Fruit Logistica に 日 本 パビ リオンが 設 置 され 企 業 団 体 9 団 体 が 出 展 した 出 展 者 は 集 まったバイヤーを 対 象 に なし ぶどう メロン も も りんご 柿 イチジク 長 芋 などの 日 本 産 果 物 野 菜 3
等 の 商 談 活 動 を 行 ったが 商 談 件 数 は528 件 に 及 び 成 約 件 数 4 件 成 約 見 込 み 件 数 24 件 代 理 店 申 込 9 件 という 成 果 があった 品 目 別 の 専 門 見 本 市 への 出 展 は 農 林 水 産 省 として 初 めての 試 みだったが 高 評 価 が 得 られたようである 日 本 食 フェアのほとんどは スーパーやデパート 等 で 開 催 されることが 多 く 多 少 高 価 であっても 品 質 の 良 い 物 を 求 めるタイの 富 裕 層 や 在 留 邦 人 にとても 人 気 がある 日 本 食 品 が 販 売 されている 主 要 店 舗 は 以 下 のとおり <フジスーパー> 1985 年 にタイ 初 の 日 系 スーパーとしてオープンした 日 本 人 が 多 く 居 住 している バンコク 市 内 のスクンビット 地 区 に2 店 舗 を 構 えて 営 業 している 買 い 物 客 のほとんどが 日 本 人 であり 店 内 の 雰 囲 気 や 品 揃 えは 日 本 のスーパーマーケットと 遜 色 ない 日 本 からの 輸 入 品 も 多 く 漬 物 や 納 豆 が 日 本 から 空 輸 されている 他 野 菜 や 水 産 品 も 一 部 日 本 産 が 販 売 されている <バンコク 伊 勢 丹 > バンコク 市 内 の 交 通 要 所 であるサヤームスクエア 地 区 にあり 巨 大 ショッピングセンターと 直 結 している 為 毎 日 多 くの 買 い 物 客 が 訪 れる ジャパンブランドを 好 むタイの 富 裕 層 に 絶 大 な 人 気 があり 食 品 売 場 にも 高 級 果 物 や 日 本 直 送 の 野 菜 鮮 魚 の 他 日 本 の 有 名 な 和 菓 子 や 洋 菓 子 も 空 輸 され 豊 富 な 品 揃 えからタイを 代 表 する 日 本 食 を 取 扱 う 店 舗 である <エンポリアム> 現 地 の 高 級 デパート スクンビット 地 区 にあり 世 界 的 に 有 名 なブランド 店 が 入 店 する 食 品 売 場 には 欧 米 オーストラリアから 輸 入 された 有 機 野 菜 やハム チーズ その 他 乳 製 品 など が 豊 富 に 品 揃 えしてあり 日 本 食 品 では 調 味 料 やレトルト 食 品 が 充 実 している 場 所 柄 日 本 人 や 欧 米 人 が 多 く 住 むエリアにあるため 現 地 の 日 本 人 欧 米 人 が 多 く 日 本 人 観 光 客 もよく 訪 れる <サイアムパラゴン> バンコクの 中 心 地 サヤームスクエア 駅 前 にあり 東 南 アジア 最 大 級 のショッピングモール デパートエリアの 他 映 画 館 水 族 館 がある 地 下 の 食 品 売 場 は 世 界 各 国 の 食 料 品 が 並 べられ ており 集 客 力 のある 日 本 直 送 の 野 菜 果 物 鮮 魚 類 は 高 級 品 として 一 番 目 立 つ 入 口 付 近 で 販 売 されている 日 本 料 理 店 や 日 本 の 惣 菜 店 も 店 舗 周 辺 に 出 店 しており 邦 人 やタイ 富 裕 層 を 中 心 に 人 気 がある (3) 今 後 の 成 長 見 通 し ポイント: 今 後 も 日 本 食 を 中 心 に 輸 入 食 品 は 増 加 する 見 込 み タイは 経 済 発 展 に 伴 う 所 得 向 上 により 高 所 得 者 および 中 間 層 の 人 口 が 増 加 している さ らに バンコクを 中 心 とした 食 の 洋 風 化 多 様 化 健 康 志 向 の 高 まりにより 外 国 食 材 の 輸 入 および 消 費 が 急 増 している 今 後 外 食 産 業 を 中 心 にタイの 食 品 マーケットは 更 に 拡 大 するこ とが 期 待 される また 外 国 食 材 の 中 でも 日 本 食 の 人 気 は 非 常 に 根 強 く タイの 人 々の 食 生 活 にかなり 浸 透 してきている この 背 景 には 在 住 日 本 人 の 着 実 な 増 加 がある 日 本 の 自 動 車 産 業 がタイをア ジアの 生 産 拠 点 にすることで 多 数 の 部 品 メーカーも 続 々と 現 地 へ 進 出 している 4
3. 小 売 流 通 システムの 概 要 ポイント: 製 造 業 者 と 小 売 店 の 直 接 取 引 が 主 流 タイ 国 内 の 流 通 業 界 は 製 造 部 門 と 小 売 部 門 の 間 に 挟 まれて 成 長 のチャンスには 恵 まれてこな かった 小 売 店 も 外 資 を 含 む 大 手 資 本 の 参 入 によ り スーパーマーケット コンビニ 共 に 売 上 げ 規 模 も 巨 大 化 しており 日 系 のデパートやスーパ ーも 展 開 している 中 間 の 物 流 機 能 を 担 う 卸 売 業 務 は 一 部 の 外 資 系 国 内 販 売 卸 売 り 商 社 を 除 いて 未 成 熟 の 状 態 が 続 いている 小 売 部 門 が 強 大 化 した 結 果 物 流 商 流 共 に 卸 店 を 通 すことなく メーカーと 小 売 店 が 直 接 取 引 を 行 うようになったのである タイ 国 において 食 品 を 含 む 物 品 は 一 般 小 売 店 を 経 由 し 流 通 経 路 ( 加 工 食 品 の 場 合 ) 輸 出 業 者 ( 海 外 ) 1 2 輸 入 業 者 1 3 卸 売 業 者 2 1 小 売 業 者 (スーパー 食 品 専 門 店 飲 食 業 者 ) 1 2 3 消 費 者 出 所 )JETRO て 消 費 者 に 届 けようとするなら 直 接 独 自 で 販 売 網 を 構 築 するか 外 資 系 の 国 内 流 通 業 者 に 頼 らなくてはならない 以 下 は 加 工 食 品 の 流 通 経 路 である 経 路 1: 従 来 は この 経 路 が 一 般 的 であったが 現 在 は 重 荷 地 方 の 小 売 飲 食 業 者 にお ろす 際 に 現 地 の 卸 売 業 者 が 介 在 している 経 路 2: 最 も 一 般 的 な 経 路 輸 入 手 続 きに 精 通 した 輸 入 業 者 が 様 々な 加 工 食 品 をスーパー やホテル レストラン 等 の 飲 食 業 に 卸 す 経 路 3: 多 くの 支 店 を 持 つ 大 手 スーパーやホテルで 多 い スーパーでは 独 自 ブランドな どを 海 外 の 親 会 社 から 直 接 仕 入 れるケースもある 4. 輸 入 規 制 および 手 続 き (1) 関 税 通 関 手 続 き ポイント: 食 品 登 録 番 号 の 取 得 に 手 間 がかかる タイでも 日 本 と 同 様 国 内 に 流 通 する 食 品 の 安 全 を 確 保 するための 観 点 から 輸 入 前 の 許 認 可 や 様 々な 食 品 衛 生 規 制 を 規 定 している また 貿 易 上 から 関 税 割 り 当 て 制 度 事 前 の 輸 入 承 認 や 動 植 物 検 疫 上 からの 規 約 も 受 けることになる 日 本 産 の 食 品 をタイへ 輸 入 するには 比 較 的 厳 しいとされる 保 健 省 医 薬 食 品 局 の 規 制 や 植 物 検 疫 をクリアしなければならないだけでなく 生 産 の 経 験 をつんだタイの 企 業 や 農 家 が 生 産 す る 日 本 食 の 食 材 や 中 国 産 等 の 輸 入 農 産 物 とのコストや 品 質 の 競 争 にも 打 ち 勝 っていかねばな らず そのハードルは 決 して 低 くない 輸 入 にかかる 留 意 点 は 以 下 の 通 り (イ) 販 売 目 的 で 輸 入 する 業 者 は 食 品 医 薬 品 局 からの 輸 入 業 務 許 可 を 得 なければならない (ロ) 輸 入 する 品 目 によって 事 前 の 提 出 書 類 が 異 なり どの 分 野 に 属 するかでその 手 続 き 規 制 が 異 なる (ハ) 食 品 の 分 類 によって 食 品 登 録 番 号 を 事 前 に 取 得 しなければならない (ニ) 食 品 ラベルの 記 載 必 須 事 項 が 食 品 分 類 および 告 示 で 規 定 された 品 目 によって 異 なる (ホ) 輸 入 時 に 衛 生 基 準 の 証 明 を 提 出 する 品 目 もある 5
< 食 品 医 薬 品 局 (FDA)での 手 続 き> 輸 入 前 輸 入 時 国 内 市 場 輸 入 業 務 許 可 の 申 請 輸 入 業 務 許 可 書 の 取 得 食 ( 品 一 登 部 録 品 番 目 号 ) 申 請 食 品 登 録 番 号 取 得 衛 生 ( 上 一 の 部 必 品 要 目 書 ) 類 提 出 輸 入 時 の 審 査 国 内 の 食 品 衛 生 基 準 約 7 日 間 2~35 日 通 常 1 日 出 所 )JETRO < 税 関 での 手 続 き> 輸 入 前 輸 入 時 国 内 市 場 貨 物 検 査 船 輸 積 入 書 申 類 告 の 書 提 出 関 税 審 査 納 税 手 続 貨 物 検 査 貨 物 の 引 取 り 通 常 1 日 申 請 から1 日 以 内 出 所 )JETRO (2) 食 品 衛 生 植 物 検 疫 ポイント: 植 物 検 疫 証 明 書 が 原 則 必 要 植 物 検 疫 対 象 となる 生 鮮 野 菜 果 実 原 料 植 物 を 輸 入 する 際 に 輸 入 者 は 植 物 検 疫 申 告 書 を 提 出 し 植 物 検 疫 官 に 提 出 する 植 物 検 査 の 不 合 格 となった 場 合 は 重 要 な 有 害 虫 でない 場 合 消 毒 後 通 関 が 可 能 となるが 重 要 な 有 害 虫 の 場 合 は 農 業 局 で 回 収 される タイへ 輸 入 される 穀 物 野 菜 果 実 などの 植 物 は1 輸 入 禁 止 植 物 2 輸 入 制 限 植 物 3その 他 検 疫 対 象 植 物 4 輸 入 禁 止 の 病 害 虫 雑 草 病 原 菌 その 他 病 因 に 分 類 し 分 類 ごとに 必 要 な 規 制 措 置 をとることにしている 1 輸 入 禁 止 植 物 原 則 輸 入 禁 止 ただ 輸 出 国 側 から 輸 出 解 禁 要 請 が 提 出 された 後 個 別 品 目 ごとに 二 国 間 で 協 議 し 合 意 されたもののみがその 条 件 に 基 づき 輸 入 が 認 められる 現 在 日 本 政 府 におい て 商 業 輸 出 の 実 績 が 判 明 しているものとして 以 下 の 品 目 が 挙 げられている 6
イチジク オランダイチゴ 柿 かぼちゃ キウィフルーツ きゅうり おうとう スイカ トウモロコシ トマト ナシ なす ピーマン ぶどう メロン 桃 りんごの 全 ての 生 果 実 及 びじゃがいも 生 塊 茎 2 輸 入 制 限 植 物 輸 出 国 側 において 輸 出 検 査 を 実 施 し 植 物 検 疫 証 明 書 を 添 付 したものであれば 輸 入 すること が 可 能 なる 3その 他 の 植 物 タイにおいて 輸 入 検 査 を 受 け 病 害 虫 の 付 着 等 がなければ 輸 入 することが 可 能 である( 輸 出 国 側 の 植 物 検 疫 証 明 書 の 添 付 は 不 要 ) しかし 輸 入 検 査 において 検 疫 対 象 病 害 虫 の 付 着 等 が 確 認 されれば くん 蒸 廃 棄 返 送 等 の 措 置 がタイ 側 においてとられる 4 輸 入 禁 止 病 害 虫 菌 規 定 されるすべての 病 害 虫 菌 の 輸 入 は 禁 止 されている 本 レポートは 標 記 時 点 における 情 報 提 供 を 目 的 としています したがって 投 資 等 についてはご 自 身 の 判 断 によってください ま た 本 レポート 掲 載 資 料 は 当 研 究 所 が 信 頼 できると 考 える 各 種 データに 基 づき 作 成 していますが 当 研 究 所 が 正 確 性 および 完 全 性 を 保 証 するものではありません なお 記 述 されている 予 測 または 執 筆 者 の 見 解 は 予 告 なしに 変 更 することがありますのでご 注 意 ください 7
付 表 1 各 国 の 主 要 経 済 指 標 (2007 年 ) 中 国 香 港 台 湾 シンガポール タイ 国 土 面 積 960 万 km2 1,098km2 3.6 万 km2 699km2 51 万 km2 日 本 の 約 25 倍 東 京 都 の 約 半 分 九 州 程 度 東 京 23 区 程 度 日 本 の1.4 倍 人 口 13 億 2,100 万 人 693 万 人 2,300 万 人 358 万 人 6,575 万 人 首 都 北 京 (1,633 万 人 ) - 台 北 (263 万 人 ) シンガポール(442 万 人 ) バンコク(572 万 人 ) 実 質 GDP 成 長 率 11.9% 9.5% 5.7% 7.7% 4.8% 名 目 GDP 総 額 3 兆 2,800 億 ドル 2,072 億 ドル 3,833 億 ドル 1,520 億 ドル 2,454 億 ドル 一 人 あたりのGDP( 名 目 ) 2,461ドル 29,650ドル 16,606ドル 35,163ドル 3,737ドル 消 費 者 物 価 上 昇 率 ( 前 年 比 ) 4.8% 2.0% 1.8% 2.1% 2.2% 失 業 率 4.0% 4.0% 3.9% 2.1% 1.4% 経 常 収 支 3,718 億 ドル 280 億 ドル 317 億 ドル 392 億 ドル 149 億 ドル 貿 易 収 支 3,154 億 ドル 197 億 ドル 294 億 ドル 492 億 ドル 120 億 ドル 外 貨 準 備 高 1 兆 5,303 億 ドル 1,526 億 ドル 2,703 億 ドル 1,630 億 ドル 852 億 ドル 輸 出 額 1 兆 2,180 億 ドル 3,445 億 ドル 2,467 億 ドル 2,990 億 ドル 1,525 億 ドル 対 日 輸 出 額 1,021 億 ドル 153 億 ドル 159 億 ドル 144 億 ドル 181 億 ドル 輸 入 額 9,558 億 ドル 3,676 億 ドル 2,193 億 ドル 2,627 億 ドル 1,400 億 ドル 対 日 輸 入 額 1,340 億 ドル 368 億 ドル 459 億 ドル 215 億 ドル 284 億 ドル 直 接 投 資 受 入 額 1,384 億 ドル 599 億 ドル 73 億 ドル 97 億 ドル 75 億 ドル 出 所 )JETRO 各 中 銀 資 料 8
付 表 2 各 国 の 物 価 比 較 < 食 料 品 価 格 > 項 目 単 位 中 国 北 京 上 海 1 元 15.5 円 香 港 台 湾 シンカ ホ ール タイ 1HKドル 13.6 円 1 台 湾 ドル 3.3 円 1シンカ ホ ールト ル 74.4 円 卵 1 個 8 円 8 円 19 円 20 円 15 円 17 円 22 円 牛 乳 1l 143 円 124 円 243 円 248 円 223 円 124 円 202 円 牛 肉 1kg 357 円 434 円 487 円 3,300 円 3,489 円 617 円 3,480 円 豚 肉 1kg 245 円 372 円 235 円 990 円 1,481 円 388 円 2,440 円 鶏 肉 1kg 419 円 341 円 298 円 825 円 1,004 円 285 円 1,280 円 ジャガイモ 1kg 31 円 70 円 135 円 330 円 238 円 202 円 269 円 トマト 1kg 39 円 62 円 222 円 825 円 179 円 307 円 667 円 オレンジ 1kg 109 円 93 円 109 円 330 円 216 円 192 円 410 円 米 (コメ) 1kg 57 円 68 円 109 円 330 円 112 円 99 円 447 円 小 麦 1kg 48 円 56 円 151 円 N.A. 134 円 155 円 195 円 ビール 350cc 53 円 62 円 75 円 116 円 253 円 93 円 200 円 コーラ 350cc 28 円 31 円 61 円 56 円 67 円 36 円 95 円 ビッグマック 相 当 1 個 171 円 171 円 167 円 248 円 476 円 192 円 290 円 1バーツ 3.1 円 日 本 < 生 活 インフラ 価 格 > 項 目 単 位 中 国 香 港 台 湾 シンカ ホ ール タイ 日 本 北 京 上 海 バス 初 乗 り 16 円 31 円 46 円 50 円 67 円 28 円 207 円 タクシー 初 乗 り 155 円 171 円 204 円 231 円 208 円 109 円 710 円 電 話 1 分 3 円 3 円 3 円 2 円 7 円 3 円 10 円 カラーテレビ 21インチ 10,850 円 13,950 円 40,664 円 26,400 円 60,636 円 12,338 円 23,160 円 乗 用 車 1,600cc 1,519,000 円 1,519,000 円 1,604,800 円 N.A. 4,017,600 円 2,445,900 円 1,800,000 円 ガソリン 1l 78 円 78 円 200 円 98 円 149 円 92 円 152 円 出 所 )JCIF 調 査 年 月 中 国 2007 年 6 月 香 港 2007 年 5 月 台 湾 2007 年 10 月 シンガポール 2008 年 2 月 タイ 2008 年 1 月 日 本 2008 年 2 月 9
参 考 ウェブサイト 文 献 タイ 30. 海 外 貿 易 制 度 等 調 査 報 告 書 (タイ 編 )2008 年 3 月 ( 農 林 水 産 省 大 臣 官 房 国 際 部 貿 易 関 税 チーム) 31.タイ 国 経 済 概 況 (2006/2007 年 版 )(バンコク 日 本 人 商 工 会 議 所 ) 32.タイの 食 品 市 場 調 査 2004 年 3 月 (JETRO) 33. 平 成 15 年 度 農 林 水 産 物 貿 易 円 滑 化 推 進 事 業 貿 易 情 報 海 外 調 査 報 告 書 -タイ 編 -2004 年 3 月 (JETRO) 34. 小 売 の 国 際 展 開 に 関 する 研 究 会 現 地 調 査 報 告 資 料 : 中 国 (2008 年 5 月 流 通 経 済 研 究 所 ) 35. 平 成 16 年 度 国 産 農 林 水 産 物 海 外 普 及 委 託 事 業 実 施 報 告 書 平 成 17 年 3 月 ( 日 本 貿 易 機 構 産 業 技 術 農 水 産 部 ) 36. タイにおける 日 本 食 品 の 流 通 事 情 について ( 香 港 駐 在 員 事 務 所 ) 37. 企 業 における 人 づくり タイ( 財 団 法 人 海 外 職 業 訓 練 協 会 ) 38.タイ 小 売 産 業 の 現 状 ( 日 経 ShopBiz) 共 通 39. 日 本 貿 易 振 興 機 構 (JETRO)HP(http://www.jetro.go.jp/indexj.html) 40. 農 林 水 産 省 HP(http://www.maff.go.jp/index.html) 41. 財 団 法 人 食 品 産 業 センターHP(http://www.shokusan.or.jp/) 42. 食 品 輸 出 に 取 組 む 際 の 留 意 点 ( 財 団 法 人 しまね 産 業 振 興 財 団 ジェトロ 認 定 アドバイザー 塩 田 靖 弘 ) 43. 食 品 技 術 の 意 図 せざる 技 術 流 出 対 策 の 手 引 き( 農 林 水 産 省 総 合 食 料 局 ) 44. 東 アジア 食 品 産 業 事 業 展 開 支 援 マニュアル( 農 林 水 産 省 ) 45. 農 林 水 産 物 等 の 輸 出 促 進 について(2008 年 1 月 農 林 水 産 省 ) 46. 食 品 産 業 の 海 外 投 資 情 報 / 知 的 財 産 に 関 するセミナー(2008 年 3 月 27 日 財 団 法 人 食 品 産 業 セ ンター) 47.アジア 太 平 洋 地 域 ウェルス レポート2008(メリルリンチ キャップジェミニ) 48. 食 品 メーカーのアジア 諸 外 国 におけるアライアンス 戦 略 (みずほコーポレート 銀 行 産 業 調 査 部 堀 千 珠 ) 49. 農 業 食 料 を 取 り 巻 く 世 界 情 勢 と 日 本 平 成 20 年 3 月 21 日 ( 独 立 行 政 法 人 農 畜 産 業 振 興 機 構 ) 50.2008 アジア 動 向 年 報 (IDE-JETRO アジア 経 済 研 究 所 ) 51.GAPの 取 り 組 みについて( 大 分 県 農 林 水 産 研 究 センター 安 全 農 業 研 究 所 ) 52. 適 正 農 業 規 範 GAP 入 門 (GAP 普 及 センター 田 上 隆 一 ) 53.HACCP 入 門 ( 日 本 規 格 協 会 新 宮 和 裕 ) 54.よくわかる 農 林 水 産 業 の 知 的 財 産 権 ( 農 林 水 産 分 野 知 的 財 産 研 究 会 ) その 他 JCIF 各 国 基 礎 レポート Bloomberg CEICなどを 参 照 した