米証券取引委員会(SEC)による市中協議文書「誤って支給された報酬の返還に係る上場規則」に対するコメント



Similar documents
弁護士報酬規定(抜粋)

第4回税制調査会 総4-1

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

Taro13-01_表紙目次.jtd

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

Taro-2220(修正).jtd

Taro-1-14A記載例.jtd

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)

< F2D E633368D86816A89EF8C768E9696B18EE688B5>

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

2. 前 項 の 規 定 にかかわらず 証 券 会 社 等 又 は 機 構 を 通 じた 届 出 の 対 象 となっていない 事 項 については 当 会 社 の 定 める 書 式 により 株 主 名 簿 管 理 人 宛 に 届 け 出 るものとす る ( 法 人 株 主 等 の 代 表 者 ) 第

(1)1オールゼロ 記 録 ケース 厚 生 年 金 期 間 A B 及 びCに 係 る 旧 厚 生 年 金 保 険 法 の 老 齢 年 金 ( 以 下 旧 厚 老 という )の 受 給 者 に 時 効 特 例 法 施 行 後 厚 生 年 金 期 間 Dが 判 明 した Bは 事 業 所 記 号 が

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

定款

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

Microsoft PowerPoint - 基金制度

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 表 所 得 税 と 住 民 税 の 税 率 は 以 下 の 通 りです 退 職 所 得 の 場 合 も この 税 率 表 を 使 います 1. 平 成 19 年 1 月 1 日 以 降 ( 所 法 891) 課 税 所 得 所 得 税 率 控 除 額 ~195

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

平成21年9月29日

募集新株予約権(有償ストック・オプション)の発行に関するお知らせ

18 国立高等専門学校機構

連結計算書

< 現 在 の 我 が 国 D&O 保 険 の 基 本 的 な 設 計 (イメージ)> < 一 般 的 な 補 償 の 範 囲 の 概 要 > 請 求 の 形 態 会 社 の 役 員 会 社 による 請 求 に 対 する 損 免 責 事 由 の 場 合 に 害 賠 償 請 求 は 補 償 されず(

しかし 主 に 欧 州 の 一 部 の 回 答 者 は 受 託 責 任 について 資 源 配 分 の 意 思 決 定 の 有 用 性 とは 独 立 の 財 務 報 告 の 目 的 とすべきであると 回 答 した 本 ED に 対 する ASBJ のコメント レターにおける 意 見 経 営 者 の 受

2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

(問)被用者保険の被扶養者に対する2年間の経過措置になる軽減額は、他の被保険者の保険料で補填すると考えてよいのか

「経営者保証に関するガイドライン」に基づく保証債務の整理に係る課税関係の整理

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

(1) 社 会 保 険 等 未 加 入 建 設 業 者 の 確 認 方 法 等 受 注 者 から 提 出 される 施 工 体 制 台 帳 及 び 添 付 書 類 により 確 認 を 行 います (2) 違 反 した 受 注 者 へのペナルティー 違 反 した 受 注 者 に 対 しては 下 記 のペ

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

1

m07 北見工業大学 様式①

2004年度第2回定期監査(学校)事情聴取事項

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

損 益 計 算 書 ( 平 成 25 年 10 月 1 日 から 平 成 26 年 9 月 30 日 まで) ( 単 位 : 千 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 304,971 営 業 費 用 566,243 営 業 総 損 失 261,271 営 業 外 収 益 受 取 利 息 3,545

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

任意整理について | 多重債務Q&A | 公益財団法人 日本クレジットカウンセリング協会

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc


< F2D824F C D9197A791E58A C938C8B9E>

4 乙 は 天 災 地 変 戦 争 暴 動 内 乱 法 令 の 制 定 改 廃 輸 送 機 関 の 事 故 その 他 の 不 可 抗 力 により 第 1 項 及 び 第 2 項 に 定 める 業 務 期 日 までに 第 1 条 第 3 項 の 適 合 書 を 交 付 することができない 場 合 は

一 覧 表 ( 専 従 者 用 ) YES NOチャート( 専 従 月 額 単 価 用 ) (P.4)を 参 考 にしてください < 直 接 雇 用 者 > 一 覧 表 ( 専 従 者 用 )の 単 価 は 委 託 期 間 中 に 継 続 して 半 年 以 上 当 該 AMED 事 業

H28記入説明書(納付金・調整金)8

ような 厚 生 年 金 基 金 関 係 の 法 改 正 がなされており (2)については 平 成 16 年 10 月 1 日 から (1) 及 び(3)については 平 成 17 年 4 月 1 日 から 施 行 されている (1) 免 除 保 険 料 率 の 凍 結 解 除 ( 母 体 企 業 (

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

老発第    第 号

【労働保険事務組合事務処理規約】

定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

スライド 1

加 算 税 制 度 の 見 直 し 等 1. 現 行 制 度 の 概 要 関 税 においては 国 税 ( 輸 入 貨 物 に 対 する 内 国 消 費 税 を 含 む 以 下 同 じ ) の 制 度 と 同 様 の 過 少 申 告 加 算 税 無 申 告 加 算 税 及 び 重 加 算 税 の 制

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

Ⅰ 元 請 負 人 を 社 会 保 険 等 加 入 建 設 業 者 に 限 定 平 成 28 年 10 月 1 日 以 降 に 入 札 公 告 指 名 通 知 随 意 契 約 のための 見 積 依 頼 を 行 う 工 事 から 以 下 に 定 める 届 出 の 義 務 ( 以 下 届 出 義 務 と

<4D F736F F D20D8BDB8CFC8BCDED2DDC482A882E682D1BADDCCDFD7B2B1DDBD8B4B92F E646F63>

T T VWAPギャランティ 取 引 とは T T VWAPギャランティ 取 引 とは これまでの 成 行 や 指 値 とは 異 なる 東 海 東 京 証 券 が 提 供 する 新 しい 形 の 売 買 方 法 です その 方 法 とは 1 金 融 商 品 取 引 所 ( 以 下 取 引 所 )に

退職手当とは


Microsoft Word - 05_roumuhisaisoku

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

1_扉-配布用.indd

たものであり 必 ずしも 理 屈 の 面 から 定 められたものではないことから 5 年 を 超 える 見 積 可 能 期 間 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 の 計 上 金 額 と 計 上 根 拠 を 開 示 する 理 由 が 乏 し いこと 結 果 として 企 業 の 分 類 を 開 示 す

Speed突破!Premium問題集 基本書サンプル

Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情


共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

説 明 内 容 料 金 の 算 定 期 間 と 請 求 の 単 位 について 分 散 検 針 制 日 程 等 別 料 金 料 金 の 算 定 期 間 と 支 払 義 務 発 生 日 日 程 等 別 料 金 の 請 求 スケジュール 料 金 のお 支 払 い 方 法 その 他 各 種 料 金 支 払

目 次 1 報 酬 給 与 額 事 例 1 報 酬 給 与 額 に 含 める 賞 与 の 金 額 が 誤 っていた 事 例 1 事 例 2 役 員 退 職 金 ( 役 員 退 職 慰 労 金 )を 報 酬 給 与 額 として 申 告 して いなかった 事 例 1 事 例 3 持 株 奨 励 金 を

建設特別・資産運用の基本方針

Microsoft Word ETF・日経400ベア決算短信.doc

特別徴収封入送付作業について

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

競 争 参 加 資 格 審 査 等 事 務 取 扱 要 領 ( 抜 粋 ) ( 有 資 格 者 としない 者 ) 第 6 条 契 約 事 務 責 任 者 は 契 約 を 締 結 する 能 力 を 有 しない 者 破 産 者 で 復 権 を 得 ない 者 及 び 暴 力 団 等 の 反 社 会 的 勢

Microsoft Word 第1章 定款.doc

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

3-1_CSAJ_投資契約書_シードラウンド)

公表表紙

Microsoft Word 差替_【900】(旧69)「交代」120111CL.docx

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

<4D F736F F D2088E78E998B788BC C98AD682B782E98B4B92F62E646F63>

<4D F736F F F696E74202D D382E982B382C68AF1958D8BE090A C98AD682B782E B83678C8B89CA81698CF6955C A2E >

から2.0の 範 囲 内 で 印 刷 局 の 業 務 実 績 に 対 する 評 価 に 応 じて 決 定 する 業 績 勘 案 率 を 乗 じた 額 とする ただし 第 6 条 第 1 項 及 び 第 7 条 後 段 の 規 定 によ り 引 き 続 き 在 職 したものとみなされた 者 の 退 職

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

Transcription:

2015 年 9 月 14 日 米 証 券 取 引 委 員 会 (SEC)による 市 中 協 議 文 書 誤 って 支 給 された 報 酬 の 返 還 に 係 る 上 場 規 則 に 対 するコメント 一 般 社 団 法 人 全 国 銀 行 協 会 全 国 銀 行 協 会 として 米 証 券 取 引 委 員 会 (SEC)から7 月 1 日 に 公 表 された 誤 って 支 給 された 報 酬 の 返 還 に 係 る 上 場 規 則 に 対 してコメントする 機 会 を 与 えら れたことに 感 謝 の 意 を 表 したい 本 件 が 検 討 されるに 当 り 我 々は 以 下 のコメントが SEC におけるさらなる 作 業 の 助 けとなることを 期 待 する 総 論 我 々は 本 規 則 の 必 要 性 は 認 識 している しかしながら 米 国 外 企 業 に 対 する 一 律 の 報 酬 返 還 要 請 は 各 国 法 制 との 調 整 が 極 めて 困 難 であり 非 現 実 的 な 対 応 を 強 制 するものとなるため 本 国 を 含 めた 各 国 法 制 の 実 情 を 考 慮 した 規 制 の 枠 組 みとしていただけるよう 要 望 する また 規 制 に 伴 うコスト 負 担 を 極 力 軽 減 するために 規 制 対 象 者 の 範 囲 は 本 規 則 案 の 目 的 が 果 たせる 範 囲 で 他 の 報 酬 規 制 とも 大 きく 乖 離 が 生 じないよ う 一 定 程 度 の 範 囲 に 制 限 していただきたい 具 体 的 な 論 点 について 以 下 の 各 論 においてコメントする 各 論 ( 質 問 への 回 答 ) 質 問 1 規 則 案 と 規 則 の 修 正 案 における 上 場 の 基 準 やその 他 の 要 件 は 提 案 されてい るとおり 全 ての 上 場 発 行 体 に 一 般 的 に 適 用 されるべきか そうではない 場 合 どの 種 類 の 発 行 会 社 を 除 外 すべきか またその 理 由 を 示 してほしい 特 定 のカ テゴリーの 発 行 体 を 除 外 することが 正 当 化 される 根 拠 を 説 明 してほしい 外 国 民 間 発 行 体 (Foreign private issuer)を 除 外 にすべきである 外 国 民 間 発 行 体 の 中 には 米 国 会 計 基 準 の 財 務 諸 表 に 加 えて 母 国 の 会 計 基 準 の 財 務 諸 表 を 公 表 している 事 業 体 も 多 い 米 国 の 上 場 規 則 に 従 う 必 要 がある のは 米 国 会 計 基 準 の 財 務 諸 表 と 考 えるが 米 国 市 場 で 取 引 される 米 国 預 託 証 券 (ADR)の 価 格 は 母 国 市 場 の 株 価 と 基 本 的 に 連 動 しており 米 国 会 計 基 準 に 基 づく 財 務 諸 表 との 相 関 が 必 ずしも 高 くない 事 を 鑑 みると 株 価 連 動 報 酬 をイ 1

ンセンティブ 報 酬 に 含 めて 米 国 会 計 基 準 の 財 務 諸 表 の 修 正 を 報 酬 の 返 還 のト リガーとする 事 には 違 和 感 がある また 母 国 の 会 計 基 準 の 財 務 諸 表 の 修 正 に 対 する 罰 則 は 母 国 の 司 法 判 断 に 委 ねるべきであり 米 国 の 上 場 規 則 で 縛 るべ きものではない 質 問 3 (1) 上 場 基 準 案 は 外 国 民 間 発 行 体 に 適 用 される 母 国 の 法 律 証 券 取 引 所 の 要 件 もしくはコーポレート ガバナンスの 取 決 めに 抵 触 するか (2) 抵 触 する 場 合 その 内 容 について 説 明 してほしい 規 則 案 と 規 則 修 正 案 で 提 案 されているとおり 誤 って 支 給 された 報 酬 の 回 収 が 母 国 の 法 律 に 違 反 し 特 定 の 条 件 が 満 たされた 場 合 に 証 券 取 引 所 が 外 国 民 間 発 行 体 に 対 して 回 収 の 見 合 わせを 許 可 することが 認 められるべきか (3)そのような 例 外 事 項 は 必 要 または 適 切 か そうではない 場 合 その 理 由 を 示 してほしい また そのような 抵 触 に 対 処 するより 適 切 もしくは 効 果 的 な 方 法 はあるか (1) 財 務 報 告 書 の 修 正 により 過 払 いとなったインセンティブ 報 酬 の 返 還 に 同 意 しない 役 員 から 上 場 企 業 が かかる 過 払 分 の 報 酬 の 返 還 を 求 めることに ついて 日 本 法 上 かかる 解 釈 が 許 容 されうるかは 疑 問 であり 不 一 致 が 生 じ ると 考 える 特 に すでに 退 任 した 役 員 で 財 務 報 告 書 の 修 正 原 因 について 法 的 な 責 任 を 負 わない 役 員 について 任 意 の 意 思 によらず 上 場 企 業 がかか る 過 払 分 の 報 酬 の 返 還 を 強 制 するためには 本 邦 において 法 令 等 の 整 備 も 必 要 になることも 考 えられる (2) 以 下 理 由 を 述 べる 日 本 の 判 例 法 理 によると 一 旦 取 締 役 の 報 酬 額 が 株 主 総 会 決 議 および 取 締 役 会 決 議 等 により 具 体 的 に 定 められた 場 合 には そ の 報 酬 額 は 会 社 と 取 締 役 間 の 契 約 内 容 となり 契 約 当 事 者 である 会 社 と 取 締 役 の 双 方 を 拘 束 することから 取 締 役 の 同 意 がない 限 り その 報 酬 額 の 全 部 又 は 一 部 の 返 還 を 強 制 することができないと 解 されているので 取 締 役 の 同 意 がない 場 合 は かかる 過 払 分 の 報 酬 の 回 収 見 合 わせが 許 容 されることを 要 望 する 加 えて 上 場 企 業 は 本 邦 の 労 働 基 準 法 労 働 契 約 法 が 適 用 される 従 業 員 の 地 位 を 有 する 者 に 対 して 支 払 済 みの 報 酬 を 返 還 請 求 する 場 合 労 働 基 準 法 上 賃 金 等 は 就 業 規 則 に 定 める 必 要 があり 労 働 条 件 の 不 利 益 な 変 更 は 合 理 性 が 必 要 であり 上 場 企 業 がかかる 過 払 分 の 報 酬 の 返 還 を 強 制 することは 慎 重 な 検 討 を 要 するものと 考 えられる さらに 当 該 従 業 員 が 財 務 報 告 書 の 修 正 原 因 につ 2

いて 法 的 な 責 任 を 負 う 場 合 であっても 過 払 分 の 金 額 の 報 酬 の 返 還 を 求 めるこ とについては 当 該 従 業 員 の 地 位 を 有 する 者 から 訴 訟 を 提 起 され 又 は 労 働 当 局 に 訴 えられ 労 働 基 準 法 労 働 契 約 法 違 反 と 認 定 されるリスクがあるので かかる 過 払 分 の 報 酬 の 回 収 見 合 わせが 許 容 されることを 要 望 する (3) 過 払 分 の 報 酬 の 回 収 見 合 わせが 許 容 されるケースを 例 示 することは 適 切 で ある 質 問 12 規 則 10D-1 案 の 目 的 において 財 務 諸 表 の 修 正 再 表 示 は 過 去 に 公 表 された 財 務 諸 表 の 重 大 な 誤 謬 を 修 正 するために かかる 財 務 諸 表 を 改 訂 する 手 続 の 結 果 と 定 義 される 我 々の 規 則 案 にこの 定 義 を 含 めるよりも 米 国 会 計 基 準 で 修 正 再 表 示 の 定 義 を 記 載 すべきか 米 国 会 計 基 準 でかかる 定 義 について 記 載 し ない 場 合 提 案 されている 定 義 に 重 大 な 誤 謬 という 用 語 を 含 めることは 適 切 か もしくは 含 めることで 分 かりづらくなる または 冗 長 となるか 我 々の アプローチ 案 は セクション 10D とその 重 大 な 不 履 行 の 規 定 を 実 施 する 適 切 な 手 段 か 財 務 情 報 の 大 幅 な 修 正 の 内 容 が 不 明 確 であり 金 額 等 何 らかの 基 準 を 設 け るべきである 基 準 が 不 明 瞭 なまま 一 律 に 財 務 内 容 の 修 正 をインセンティブ 報 酬 の 返 還 対 象 としてしまうと 却 って 適 切 な 修 正 を 阻 害 する 悪 影 響 があると 考 えられる 質 問 23 また 提 案 されている 役 員 の 定 義 の 範 囲 は 広 すぎるか 代 わりに 規 則 S-K アイテム 402(a)(3) および 402(m)(2)で 定 義 されているとおり 回 収 方 針 を 指 名 された 役 員 に 制 限 すべきか そうではなく 返 還 の 対 象 となる 役 員 をより 狭 い 範 囲 に 定 義 すべきか 対 象 となる 役 員 は 財 務 諸 表 の 修 正 に 直 接 的 間 接 的 に 関 与 した 役 員 に 限 定 すべきである 対 象 となる 役 員 が 広 いと 財 務 諸 表 の 修 正 に 全 く 責 任 が 無 い 役 員 に 対 しても 報 酬 の 返 還 を 求 める 事 になる 報 酬 返 還 の 対 象 者 については 一 義 的 には 発 行 体 の 判 断 に 委 ねるべきであり 悪 質 な 粉 飾 決 算 の 場 合 には 株 主 代 表 訴 訟 等 による 法 的 制 裁 が 加 えられるので 対 象 範 囲 は 最 終 的 に 司 法 の 判 断 に 3

委 ねるべきと 考 える したがって 上 場 規 則 で 一 律 的 なルールを 適 用 する 事 は 馴 染 まない 性 質 のものである また 規 制 対 象 者 の 範 囲 は 本 規 則 案 の 目 的 が 果 たせる 範 囲 で 他 の 報 酬 規 制 とも 大 きく 乖 離 が 生 じないようにもすべきである 他 の 規 制 (バーゼル 報 酬 開 示 規 制 ) 等 と 対 象 者 が 異 なる 場 合 管 理 が 煩 雑 となり 過 度 な 負 担 が 生 じて しまう 質 問 26 セクション 10D(b)において 返 還 の 対 象 となるインセンティブ 報 酬 の 範 囲 は 適 用 される 会 計 原 則 に 従 って 決 定 もしくは 表 示 される 基 準 の 実 現 の 際 に 全 ても しくは 一 部 が 付 与 稼 得 もしくは 授 与 される 報 酬 を 参 照 することによって 適 正 に 定 義 されると 考 えるか 適 正 ではない 場 合 他 のどの 形 式 の 報 酬 を 対 象 と すべきか その 理 由 を 示 してほしい 財 務 収 益 株 価 に 連 動 する 報 酬 とは 財 務 会 計 上 の 業 績 指 標 に 連 動 する 報 酬 やストックオプションを 指 している 点 を 明 確 にすべきである 管 理 会 計 に 連 動 して 決 まる 報 酬 は 開 示 対 象 となる 業 績 指 標 と 関 連 性 が 薄 い ため 本 規 制 の 対 象 とすべきではない 質 問 29 株 価 または 総 株 主 還 元 にもとづく 報 酬 は 回 収 の 対 象 となるインセンティブ 報 酬 と 見 做 されるべきか そうではない 場 合 その 理 由 を 説 明 してほしい 株 価 または 総 株 主 還 元 にもとづく 報 酬 が 回 収 の 対 象 となるインセンティブ 報 酬 に 含 まれる 場 合 回 収 額 の 決 定 のためどのような 計 算 を 行 う 必 要 があるか これ らの 計 算 を 行 うためにどれくらいのコストと 技 術 的 な 専 門 知 識 が 必 要 となる か 誰 が 発 行 体 に 対 してこのような 計 算 を 行 うのか 財 務 諸 表 の 修 正 再 表 示 に おける 情 報 から 直 接 数 学 的 な 再 計 算 の 対 象 となる 他 の 財 務 報 告 の 基 準 に 関 連 した 算 定 方 法 よりもコストがかかるか 証 券 取 引 所 は 各 々の 上 場 基 準 の 遵 守 を 確 保 する 目 的 において これらの 算 定 方 法 を 効 率 的 に 評 価 することができると 考 えるか そのように 考 える 理 由 を 示 してほしい 経 営 陣 の 算 定 方 法 を 評 価 す るために 独 立 的 な 第 三 者 の 評 価 を 要 求 すべきか 株 価 (Stock price performance)や 総 株 主 還 元 (Total shareholder return) を 除 外 にすべきである 4

株 価 は 市 場 動 向 や 需 給 によっても 影 響 を 受 けるため 財 務 諸 表 だけが 株 価 決 定 要 因 ではない また 財 務 諸 表 の 修 正 は 当 期 利 益 を 過 大 計 上 している 場 合 に 限 らず 過 少 計 上 していた 場 合 や 注 記 の 修 正 等 も 含 まれる 財 務 諸 表 の 修 正 の 株 価 影 響 額 を 算 定 する 事 は 至 難 であり 上 場 規 則 によって 一 律 的 な 算 定 方 法 で 返 還 額 を 定 めるべき 性 質 のものではない 質 問 37 (1) 回 収 のための3 年 の 遡 及 期 間 を 決 定 するために 別 の 手 法 を 使 用 すべきか (2)その 場 合 遡 及 期 間 をどのように 決 定 すべきか またその 理 由 を 明 らかに してほしい 例 えば 発 行 体 が 役 員 が 受 け 取 ったインセンティブ 報 酬 が 会 計 上 の 誤 謬 によって 影 響 を 受 けた3 年 間 まで 回 収 方 針 を 適 用 することにつ いて 許 可 されるべきか (1)3 年 の 遡 及 期 間 (three-year look-back period)を 設 けることは 否 定 しな いが 後 述 (2)の 点 を 明 確 化 することを 要 望 する (2) 当 該 3 年 の 遡 及 期 間 は 上 場 企 業 が 回 収 方 針 を 策 定 した 以 降 の 期 間 に 限 定 されるべきであるが その 取 扱 いが 不 明 確 であるため 回 収 方 針 を 策 定 した 直 前 の3 年 間 について 3 年 の 遡 及 期 間 が 適 用 されないことを 明 確 化 するこ とを 要 望 する 即 ち 上 場 企 業 が 本 規 則 にもとづき 過 払 いとなったイン センティブ 報 酬 の 回 収 対 象 期 間 は 米 国 内 証 券 取 引 所 等 が 改 正 後 の 上 場 規 則 を 発 効 させた 後 に 上 場 企 業 が 回 収 方 針 を 採 用 した 日 以 降 であることを 上 場 規 則 に 明 記 することを 要 望 する 質 問 44 株 価 または 総 株 主 還 元 にもとづくインセンティブ 報 酬 に 関 して 提 案 されて いるとおり 返 還 額 が 財 務 諸 表 の 修 正 再 表 示 の 影 響 の 合 理 的 な 見 積 りにもとづ くことを 許 可 することによって 発 行 体 と 証 券 取 引 所 による 規 則 の 管 理 が 促 進 されるか また その 理 由 を 示 してほしい かかる 見 積 りの 算 定 方 法 に 関 する 追 加 的 なガイダンスを 提 供 すべきか 提 供 すべきである 場 合 かかるガイダン スで 取 り 上 げるべき 特 定 の 要 素 は 何 か 株 価 や 総 株 主 還 元 を 除 外 にすべきである 株 価 は 市 場 動 向 や 需 給 によっても 影 響 を 受 けるため 財 務 諸 表 だけが 株 価 5

決 定 要 因 ではない また 財 務 諸 表 の 修 正 は 当 期 利 益 を 過 大 計 上 している 場 合 に 限 らず 過 少 計 上 していた 場 合 や 注 記 の 修 正 等 も 含 まれる 財 務 諸 表 の 修 正 の 株 価 影 響 額 を 算 定 する 事 は 至 難 であり 上 場 規 則 によって 一 律 的 な 算 定 方 法 で 返 還 額 を 定 めるべき 性 質 のものではない 質 問 59 (もしあるとすれば)どのように あるいはどのような 状 況 において 取 締 役 会 は 回 収 額 について 裁 量 権 を 行 使 すべきか 取 締 役 会 は 個 々の 役 員 からの 回 収 額 に 関 する 許 可 された 裁 量 権 を 行 使 する 前 に 実 施 すべき 手 順 がある 場 合 それはどのような 手 順 か ストックオプションのクローバック 方 法 について 具 体 的 な 例 示 をお 願 いした い 付 与 されたストックオプションは 権 利 行 使 時 の 株 価 に 伴 いストックオプ ションの 実 質 的 価 値 が 変 動 するため 返 還 すべきトリガーが 発 生 した 際 その 価 格 測 定 や 返 還 方 法 の 設 計 は 実 務 上 極 めて 困 難 である 質 問 60 (1) 発 行 体 が 回 収 額 について 裁 量 権 を 行 使 することが 可 能 であるべきかという ことに 関 連 して 税 務 上 考 慮 すべき 重 大 事 項 はあるか (2)ある 場 合 説 明 してほしい (1) (Ⅰ) 税 務 上 の 対 応 ( 報 酬 を 返 還 する 際 の 個 人 所 得 税 の 処 理 方 法 等 )に 関 する スタンスを 確 りと 示 すべきである 特 に 企 業 の 報 酬 支 払 に 伴 い 報 酬 を 受 領 しすでに 受 取 人 が 所 得 税 を 支 払 っていた 場 合 当 該 税 金 の 取 扱 いはどうな るのか( 返 還 されるのか 否 か)という 点 が 不 明 確 である (Ⅱ) 税 務 上 考 慮 すべき 事 項 として 回 収 すべき 過 払 いインセンティブ 報 酬 は 税 引 き 後 の 金 額 とすることを 要 望 する (2) (Ⅰ) 各 国 税 制 で 平 仄 がとれない 場 合 不 公 平 感 のある 規 制 となり 実 務 にも 相 応 の 混 乱 をきたすことが 考 えられる (Ⅱ) 本 邦 の 給 与 役 員 報 酬 の 実 務 では 予 め 上 場 企 業 が 所 得 税 地 方 税 を 源 泉 徴 収 ( 控 除 )したうえで 役 員 の 受 取 口 座 に 税 引 き 後 の 金 額 で 支 払 う 仮 6

に 後 年 役 員 が 上 記 報 酬 を 返 還 した 場 合 役 員 自 身 が 所 得 税 地 方 税 を 納 税 時 点 での 駐 在 国 の 税 務 当 局 宛 個 別 に 還 付 請 求 することとなるが 還 付 さ れないおそれもあり また 還 付 されたとしても 相 当 な 期 間 を 要 すること が 見 込 まれるため そのズレが 生 じた 期 間 未 還 付 の 税 金 相 当 額 を 含 めて 立 替 を 強 いられることになる したがって 役 員 に 過 度 な 負 担 を 強 いること になるので 不 適 切 であると 考 える 質 問 76 アイテム 402(w)の 案 およびアイテム 404 の 修 正 案 によって 発 行 体 が 各 自 の 回 収 方 針 をどのように 適 用 すべきかということに 関 する 適 切 な 詳 細 度 が 明 らか になるか 上 場 発 行 体 は 返 還 が 見 合 わされた 役 員 の 氏 名 放 棄 された 額 上 場 発 行 体 が 回 収 を 追 求 しないことを 決 定 した 理 由 を 開 示 することが 要 求 される べきだと 考 えるか 直 近 に 終 了 した 会 計 年 度 末 時 点 で 過 払 いインセンティブ 報 酬 について 発 行 体 が 支 払 額 を 決 定 した 日 にちから 180 日 以 上 の 未 回 収 残 高 がある 役 員 の 氏 名 を 開 示 することを 上 場 発 行 体 は 要 求 されるべきだと 考 える か そうではない 場 合 要 求 されるべきその 他 の 開 示 があるか 未 回 収 の 役 員 従 業 員 氏 名 の 一 律 開 示 は 避 けるべきであり 例 えば 財 務 情 報 の 策 定 開 示 の 最 高 責 任 を 負 う 取 締 役 ( 例 えば 社 長 クラスの 役 員 や 財 務 担 当 ラインの 役 員 ) 等 のように 限 定 すべきと 考 える 本 開 示 は 各 国 の 個 人 情 報 保 護 法 の 取 扱 と 密 接 に 関 連 しており 例 えば 日 本 の 場 合 は 財 務 情 報 における 個 別 開 示 は 1 億 円 超 の 報 酬 受 領 者 のみを 対 象 としている そのため 一 律 の 開 示 要 請 は 各 国 法 制 との 調 整 が 極 めて 困 難 であり 非 現 実 的 な 対 応 を 強 制 するもので 看 過 することはできない 質 問 102(General Request for Comment) 我 々の 提 案 のあらゆる 側 面 修 正 に 影 響 を 与 えるようなその 他 の 事 項 追 加 的 な 変 更 の 提 案 について 関 係 者 からの 意 見 を 募 集 している 全 ての 意 見 につ いて 意 見 で 取 り 上 げられている 論 点 の 裏 付 となるデータ 分 析 や 提 案 の 代 替 案 を 適 切 に 添 えているのであれば 我 々の 規 則 策 定 の 取 組 みの 一 助 となる (1)SEC は 上 場 企 業 が 例 外 的 に 回 収 を 見 合 わせることを 許 容 するケースとして 母 国 の 法 律 違 反 に 該 当 する 場 合 を 挙 げている 一 方 で SEC は 上 場 企 業 に 財 務 報 告 書 の 修 正 に 起 因 した 過 払 いインセン 7

ティブ 報 酬 の 合 計 金 額 180 日 以 上 の 未 回 収 残 高 上 場 企 業 が 回 収 見 合 わせを 決 定 した 役 員 の 氏 名 その 決 定 理 由 を 開 示 することを 要 求 する 例 外 的 に 回 収 を 見 合 わせたケースについても 役 員 の 氏 名 を 公 表 することを 要 求 することは 間 接 的 に 返 還 を 強 要 するものであり 不 適 切 と 考 えられる よって そのような 例 外 的 に 回 収 を 見 合 わせたケースについて 役 員 の 氏 名 を 公 表 しないことを 許 容 いただきたい (2) 米 国 内 証 券 取 引 所 等 は 最 終 文 書 の 官 報 掲 載 から( 最 長 で)1 年 以 内 に 改 正 後 の 上 場 規 則 を 発 効 させる 上 場 企 業 は 当 該 効 力 発 生 日 から 60 日 以 内 に 回 収 方 針 の 策 定 を 行 わなければならないと 規 定 されており 準 備 期 間 が 非 常 に 短 くなる 可 能 性 および 懸 念 がある SEC および/または 米 国 内 証 券 取 引 所 は 特 に 母 国 の 法 律 違 反 との 関 係 を 慎 重 に 検 討 しなければならない 外 国 企 業 に ついて 十 分 な 準 備 期 間 が 確 保 されるよう 配 慮 すべきであり 外 国 企 業 が 回 収 方 針 の 策 定 を 行 わなければならない 期 間 について 改 正 後 の 上 場 規 則 の 公 表 日 から 少 なくとも 1 年 以 上 が 確 保 されることを 保 証 することを 要 望 する (3) 邦 銀 のような FPI は 米 国 会 計 基 準 または IFRS に 加 え 自 国 基 準 での 財 務 報 告 を 実 施 している そして インセンティブ 報 酬 については 自 国 基 準 をベ ースとすることになるが その 場 合 も 今 回 の 規 制 に 基 づく 開 示 等 が 必 要 にな るか 確 認 致 したい 仮 に 必 要 な 場 合 には 自 国 基 準 の 修 正 再 表 示 (Restatement)の 基 準 等 を 参 照 すればよいことを 明 記 するとともに 具 体 的 な 開 示 方 法 等 も 示 していただき たい 今 回 の 規 制 は 各 社 に 会 計 基 準 は 一 つであることが 前 提 となっているが 邦 銀 においては2 種 類 の 会 計 基 準 を 用 いて 財 務 諸 表 を 作 成 し 業 績 報 酬 につい ては 自 国 基 準 をベースとしている 実 際 20-F に 開 示 を 行 う 場 合 20-F の 財 務 情 報 のセクションに 記 載 されていない 財 務 諸 表 ( 自 国 基 準 の 財 務 諸 表 )にも とづき クローバック 関 係 の 開 示 が 実 施 されることになることから それらを どのように 開 示 するのか 等 明 確 なガイダンスが 無 い 場 合 には 比 較 可 能 性 等 を 損 なう 懸 念 がある 以 上 8