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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

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検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

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1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

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1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

●電力自由化推進法案

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

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預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

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平成22年度

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国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

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災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

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16 日本学生支援機構

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

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平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

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小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

リング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 について 回 収 可 能 性 がないも のとする 原 則 的 な 取 扱 いに 対 して スケジューリング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 を 回 収 できることを 反 証 できる 場 合 に 原 則

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別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

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1

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

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第1章 総則

厚 生 年 金 基 金 制 度 の 概 要 公 的 年 金 たる 厚 生 年 金 の 一 部 を 国 に 代 わって 支 給 ( 代 行 給 付 )しており 当 該 支 給 を 行 うための 費 用 として 事 業 主 から 保 険 料 を 徴 収 している 加 えて 各 基 金 ごとに 上 乗 せ

18 国立高等専門学校機構

公表表紙

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平成21年9月29日

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

市街化区域と市街化調整区域との区分

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質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

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容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

Microsoft Word 行革PF法案-0概要

(3) 善 通 寺 市 の 状 況 善 通 寺 市 においては 固 定 資 産 税 の 納 期 前 前 納 に 対 する 報 奨 金 について 善 通 寺 市 税 条 例 の 規 定 ( 交 付 率 :0.1% 限 度 額 :2 万 円 )に 基 づき 交 付 を 行 っています 参 考 善 通 寺

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

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第4回税制調査会 総4-1

(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

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新 市 建 設 計 画 の 変 更 に 係 る 新 旧 対 照 表 ページ 変 更 後 変 更 前 表 紙 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 平 成 27 年 3 月 変 更 安 中 市 6 2. 計 画 策 定 の 方 針 (3) 計

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

1 はじめに 計 画 の 目 的 国 は 平 成 18 年 度 に 住 生 活 基 本 法 を 制 定 し 住 まいに 関 する 基 本 的 な 計 画 となる 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 )を 策 定 し 住 宅 セーフティネットの 確 保 や 住 生 活 の 質 の 向 上

資料3

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

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平成19年9月改定

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

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定款

Transcription:

資 料 -3 鉄 道 プロジェクトの 評 価 手 法 マニュアル 2012 ( 案 ) 国 土 交 通 省 鉄 道 局 2012 年 3 月

目 次 第 1 編 総 説 第 1 章 本 マニュアルの 目 的 と 改 訂 の 経 緯... 1 1.1 本 マニュアルの 対 象 と 目 的... 1 1.2 マニュアル 改 訂 の 経 緯... 2 第 2 章 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 基 本 的 考 え 方... 3 2.1 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 意 義 と 基 本 姿 勢... 3 2.2 鉄 道 プロジェクト 評 価 に 必 要 な 視 点... 6 第 3 章 本 マニュアルの 構 成 と 改 訂 点... 13 3.1 本 マニュアルの 構 成... 13 3.2 マニュアルの 改 訂 点... 14 3.3 本 マニュアルの 利 用 方 法... 16 第 2 編 実 施 要 領 第 1 部 評 価 段 階 ごとの 評 価 手 法 第 1 章 新 規 事 業 採 択 時 評 価 の 手 法... 15 1.1 事 業 内 容 の 整 理... 16 1.2 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価... 16 1.3 費 用 便 益 分 析... 16 1.4 採 算 性 分 析... 16 1.5 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価... 17 1.6 結 果 のとりまとめ... 17 第 2 章 再 評 価 の 手 法... 21 2.1 事 業 の 必 要 性 等 に 関 する 視 点... 22 2.2 事 業 の 進 捗 の 見 込 みの 視 点... 23 2.3 コスト 縮 減 や 代 替 案 立 案 等 の 可 能 性 の 視 点... 23 2.4 結 果 のとりまとめ... 23 第 3 章 事 後 評 価 の 手 法... 28 3.1 事 業 による 効 果 影 響 等 の 算 定 基 礎 となった 諸 要 因 の 変 化... 29 3.2 事 業 の 効 果 の 発 現 状 況... 30 3.3 事 業 実 施 による 地 球 的 環 境 局 地 的 環 境 の 変 化... 30 3.4 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化... 30 3.5 改 善 措 置 の 必 要 性... 30 3.6 今 後 の 事 後 評 価 の 必 要 性... 31 3.7 同 種 事 業 の 計 画 や 調 査 のあり 方 事 業 評 価 手 法 の 見 直 しの 必 要 性... 31 3.8 結 果 のとりまとめ... 31 第 2 部 事 業 ごとの 評 価 手 法 第 4 章 本 マニュアルの 評 価 対 象 事 業... 36 第 5 章 鉄 道 新 線 整 備 既 設 線 改 良... 38

5.1 評 価 対 象 事 業 の 概 要 と 評 価 の 視 点... 38 5.2 事 業 内 容... 40 5.3 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価... 43 5.4 費 用 便 益 分 析... 57 5.5 採 算 性 分 析... 74 5.6 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価... 76 第 6 章 鉄 道 駅 の 改 良... 78 6.1 評 価 対 象 事 業 の 概 要 と 評 価 の 視 点... 78 6.2 事 業 内 容... 80 6.3 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価... 80 6.4 費 用 便 益 分 析... 82 6.5 採 算 性 分 析... 83 6.6 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価... 83 第 7 章 バリアフリー 施 設 整 備... 84 7.1 評 価 対 象 事 業 の 概 要 と 評 価 の 視 点... 84 7.2 事 業 内 容... 86 7.3 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価... 86 7.4 費 用 便 益 分 析... 88 7.5 採 算 性 分 析... 88 7.6 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価... 88 第 8 章 鉄 道 防 災 対 策... 89 8.1 評 価 対 象 事 業 の 概 要 と 評 価 の 視 点... 89 8.2 事 業 内 容... 90 8.3 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価... 90 8.4 費 用 便 益 分 析... 92 8.5 採 算 性 分 析... 92 8.6 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価... 92 第 3 編 解 説 第 1 章 鉄 道 新 線 整 備 既 設 線 改 良 に 関 する 評 価... 93 1.1 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価... 93 1.2 費 用 便 益 分 析... 112 第 2 章 鉄 道 駅 の 改 良 に 関 する 評 価... 138 2.1 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価... 138 2.2 費 用 便 益 分 析... 140 第 4 編 評 価 事 例 第 1 章 本 編 の 概 要... 151 第 2 章 鉄 道 新 線 整 備 既 設 線 改 良... 152 2.1 都 市 内 鉄 道 整 備 事 業... 152 2.2 都 市 間 鉄 道 整 備 事 業... 175

2.3 輸 送 障 害 列 車 遅 延 対 策... 182 2.4 地 域 鉄 道 の 利 便 性 向 上... 194 第 3 章 鉄 道 駅 の 改 良... 202 3.1 駅 舎 の 橋 上 化 等... 202 3.2 鉄 道 駅 の 改 良 による 輸 送 障 害 対 策... 218 第 5 編 参 考 第 1 章 事 業 による 効 果 影 響 の 分 析 手 法... 229 1.1 地 域 経 済 効 果 の 分 析 手 法... 229 第 2 章 費 用 便 益 分 析... 231 2.1 費 用 便 益 分 析 の 前 提... 231 2.2 費 用 便 益 分 析 の3つの 指 標 の 位 置 付 け... 234 2.3 社 会 的 割 引 率 の 考 え 方... 235 2.4 利 用 者 便 益 の 計 測... 237 2.5 存 在 効 果 に 関 する 便 益 の 計 測... 251 2.6 地 域 間 流 動 量 データの 収 集 方 法... 269 第 3 章 鉄 道 の 存 廃 の 評 価 手 法... 274

第 1 編 総 説 第 1 編 総 説... 0 第 1 章 本 マニュアルの 目 的 と 改 訂 の 経 緯... 1 1.1 本 マニュアルの 対 象 と 目 的... 1 1.2 マニュアル 改 訂 の 経 緯... 2 第 2 章 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 基 本 的 考 え 方... 3 2.1 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 意 義 と 基 本 姿 勢... 3 2.1.1 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 意 義... 3 2.1.2 総 合 的 な 評 価 の 必 要 性... 4 2.1.3 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 基 本 姿 勢... 4 2.2 鉄 道 プロジェクト 評 価 に 必 要 な 視 点... 6 2.2.1 新 規 事 業 採 択 時 評 価 ( 事 前 評 価 )... 6 2.2.2 再 評 価... 7 2.2.3 事 後 評 価... 9 第 3 章 本 マニュアルの 構 成 と 改 訂 点... 13 3.1 本 マニュアルの 構 成... 13 3.2 マニュアルの 改 訂 点... 14 3.3 本 マニュアルの 利 用 方 法... 16

第 1 編 総 説 第 1 章 本 マニュアルの 目 的 と 改 訂 の 経 緯 本 マニュアルは 多 種 多 様 な 役 割 が 期 待 されている 鉄 道 プロジェクトをその 目 的 達 成 に 向 けてより 効 果 的 で 効 率 的 なものとしていくため 鉄 道 プロジェクトの 評 価 手 法 をとり まとめたものである 具 体 的 には 鉄 道 新 線 整 備 既 設 線 改 良 鉄 道 駅 の 改 良 バリアフ リー 施 設 整 備 鉄 道 防 災 対 策 のうち 国 費 が 投 入 されるものを 基 本 的 な 評 価 対 象 事 業 として その 評 価 手 法 を 示 すものであるが 鉄 道 事 業 者 において 計 画 されている 各 種 プロジェクト についても その 社 会 的 な 意 義 効 果 等 を 把 握 するために 本 マニュアルを 活 用 することが 可 能 である 1.1 本 マニュアルの 対 象 と 目 的 本 マニュアルは 多 種 多 様 な 役 割 が 期 待 されている 鉄 道 プロジェクトをその 目 的 達 成 に 向 けてより 効 果 的 で 効 率 的 なものとしていくため 我 が 国 において 実 施 されている 政 策 評 価 1の 一 つである 個 別 公 共 事 業 評 価 における 評 価 手 法 を 鉄 道 プロジェクトを 対 象 にとり まとめたものである この 個 別 公 共 事 業 評 価 の 手 法 については 国 土 交 通 省 所 管 公 共 事 業 の 新 規 事 業 採 択 時 評 価 実 施 要 領 等 2において 公 共 事 業 の 所 管 部 局 等 が 事 業 種 別 ごとの 費 用 対 効 果 分 析 を 含 む 評 価 手 法 を 策 定 改 善 することと 規 定 されている 本 マニュアルは この 規 定 に 基 づき 鉄 道 プロジェクトの 評 価 手 法 をとりまとめたものである 具 体 的 には 鉄 道 新 線 整 備 既 設 線 改 良 鉄 道 駅 の 改 良 バリアフリー 施 設 整 備 及 び 鉄 道 防 災 対 策 のうち 国 費 が 投 入 されるものを 基 本 的 な 評 価 対 象 事 業 として その 評 価 手 法 を 示 している なお 鉄 道 事 業 者 において 計 画 されている 各 種 プロジェクトについても その 社 会 的 な 意 義 効 果 等 を 把 握 するために 本 マニュアルを 活 用 することが 可 能 である ただし 本 マニュアルで 示 した 内 容 は 最 新 の 研 究 や 技 術 的 知 見 を 取 り 入 れて 評 価 に 当 たっての 一 定 の 考 え 方 を 示 したものではあるが 全 ての 鉄 道 プロジェクトに 対 して 必 ずし も 適 切 に 評 価 できることを 保 証 するものではない このため 評 価 主 体 自 らが 個 々のプロ ジェクトの 内 容 や 特 性 地 域 の 特 性 等 を 踏 まえ 適 切 に 評 価 を 行 うことが 必 要 である 今 後 分 析 の 事 例 を 重 ね 研 究 の 進 歩 を 踏 まえて さらなる 経 験 と 知 見 を 蓄 積 しながら 1 政 策 評 価 とは 国 の 行 政 機 関 が 主 体 となり 政 策 の 効 果 等 に 関 し 測 定 または 分 析 し 一 定 の 尺 度 に 照 らして 客 観 的 な 判 断 を 行 うことにより 政 策 の 企 画 立 案 やそれに 基 づく 実 施 を 的 確 に 行 うことに 資 する 情 報 を 提 供 すること である 平 成 13 年 1 月 に 各 府 省 が 政 策 評 価 に 関 する 実 施 要 領 を 策 定 するための 標 準 的 な 指 針 となる 政 策 評 価 に 関 する 標 準 的 ガイドラインが 決 定 され 全 政 府 的 な 政 策 評 価 の 取 り 組 みが 開 始 された 平 成 14 年 4 月 以 降 は 行 政 機 関 が 行 う 政 策 の 評 価 に 関 する 法 律 に 基 づき 各 府 省 において 政 策 評 価 が 実 施 されている 国 土 交 通 省 においては 国 土 交 通 省 政 策 評 価 基 本 計 画 に 基 づき 基 本 的 な3つの 方 式 として 政 策 アセスメント( 事 業 評 価 方 式 ) 政 策 チェックアップ( 実 績 評 価 方 式 ) 及 び 政 策 レビュー( 総 合 評 価 方 式 )を また 政 策 の 特 性 に 応 じ た 方 式 として 個 別 公 共 事 業 評 価 ( 事 業 評 価 方 式 ) 及 び 個 別 研 究 開 発 課 題 評 価 ( 事 業 評 価 方 式 )に 加 え 規 制 の 事 前 評 価 (RIA) 及 び 租 税 特 別 措 置 等 に 係 る 政 策 評 価 を 実 施 している 2 国 土 交 通 省 所 管 公 共 事 業 の 新 規 事 業 採 択 時 評 価 実 施 要 領 国 土 交 通 省 所 管 公 共 事 業 の 再 評 価 実 施 要 領 国 土 交 通 省 所 管 公 共 事 業 の 完 了 後 の 事 後 評 価 実 施 要 領 (いずれも 国 土 交 通 省 平 成 23 年 ) 鉄 道 関 係 公 共 事 業 の 新 規 事 業 採 択 時 評 価 実 施 細 目 鉄 道 関 係 公 共 事 業 の 再 評 価 実 施 細 目 鉄 道 関 係 公 共 事 業 の 完 了 後 の 事 後 評 価 実 施 細 目 (いずれも 国 土 交 通 省 鉄 道 局 平 成 23 年 ) 1

第 1 編 総 説 常 に 評 価 方 法 の 改 善 を 図 っていくことが 必 要 である そのため 本 マニュアルに 特 に 記 載 されていない 評 価 方 法 であっても 有 識 者 に 相 談 等 を 行 った 上 で 積 極 的 に 取 り 組 んでいく ことを 推 奨 する 1.2 マニュアル 改 訂 の 経 緯 鉄 道 プロジェクトの 評 価 については 平 成 10 年 3 月 に 鉄 道 プロジェクトの 評 価 手 法 マニ ュアルが 初 めてとりまとめられた 3 直 近 では 平 成 17 年 6 月 に 鉄 道 プロジェクトの 評 価 手 法 マニュアル 2005 ( 以 下 マニュアル 2005 )として 改 訂 され 現 在 これに 基 づ き 新 規 事 業 採 択 時 評 価 再 評 価 及 び 事 後 評 価 が 行 われている このマニュアル 2005 の 策 定 から6 年 以 上 が 経 過 しており 次 に 示 す3つの 観 点 から マ ニュアル 2005 の 改 訂 が 必 要 となってきた 一 つ 目 は 鉄 道 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 への 対 応 である 2011 年 3 月 の 東 日 本 大 震 災 においては 耐 震 化 が 進 んでいた 東 北 新 幹 線 は 深 刻 な 被 害 を 免 れ 発 生 から 50 日 間 足 らずで 全 線 の 運 転 再 開 を 果 たし 震 災 からの 復 興 に 大 きく 貢 献 した これを 踏 まえ 鉄 道 の 耐 震 化 等 の 防 災 力 を 向 上 させる 事 業 について 安 全 安 心 の 観 点 から 評 価 を 充 実 さ せることが 必 要 となった また 近 年 都 市 鉄 道 の 列 車 遅 延 輸 送 障 害 対 策 及 び 地 域 鉄 道 の 利 便 性 向 上 に 係 る 新 たな 事 業 が 創 設 され それに 対 応 した 評 価 手 法 が 必 要 となってきた 二 つ 目 は 事 業 評 価 における 技 術 的 課 題 等 への 対 応 である マニュアル 2005 の 策 定 以 降 事 業 評 価 における 費 用 便 益 分 析 の 計 測 手 法 考 え 方 等 に 関 して 国 土 交 通 省 所 管 の 各 事 業 分 野 において 共 通 的 に 考 慮 すべき 事 項 を 定 めた 公 共 事 業 評 価 の 費 用 便 益 分 析 に 関 する 技 術 指 針 ( 国 土 交 通 省 平 成 21 年 6 月 )が 改 定 されたほか 仮 想 的 市 場 評 価 法 (CVM) 適 用 の 指 針 ( 国 土 交 通 省 平 成 21 年 7 月 ) 等 の 新 たな 指 針 が 策 定 され これらをマニュア ルへ 反 映 させることが 必 要 となった 三 つ 目 は 事 業 評 価 の 実 施 主 体 等 からの 改 善 要 望 への 対 応 である マニュアル 2005 に 基 づき 実 施 された 事 業 評 価 の 実 施 事 例 の 蓄 積 に 伴 い 評 価 を 実 施 する 上 での 課 題 が 顕 在 化 し てきており マニュアルでの 対 応 が 必 要 となってきた 本 マニュアルは 上 記 の 点 を 踏 まえ 鉄 道 プロジェクトに 関 係 する 鉄 道 事 業 者 地 方 自 治 体 コンサルタント 等 の 担 当 者 の 実 務 における 活 用 を 念 頭 に マニュアル 2005 を 改 訂 し たものである 3 平 成 10 年 3 月 に 鉄 道 プロジェクトの 費 用 対 効 果 分 析 マニュアル 97 が 平 成 11 年 6 月 にその 改 訂 版 であ る 鉄 道 プロジェクトの 費 用 対 効 果 分 析 マニュアル 99 がとりまとめられ 新 規 事 業 採 択 時 評 価 を 中 心 に 活 用 されてきた また 国 土 交 通 省 所 管 公 共 事 業 については 平 成 10 年 度 から 再 評 価 が 平 成 15 年 度 から 事 後 評 価 が 導 入 されており 鉄 道 プロジェクトにおいては 上 記 マニュアルを 参 考 に 評 価 が 実 施 されてきた 2

第 1 編 総 説 第 2 章 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 基 本 的 考 え 方 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 意 義 は 多 種 多 様 な 鉄 道 プロジェクトをその 目 的 達 成 に 向 けて より 効 果 的 で 効 率 的 なものとしていくことにある すなわち 鉄 道 の 果 たす 様 々な 役 割 を 常 に 念 頭 におきながら 事 業 実 施 の 意 思 決 定 を 行 うための 重 要 かつ 客 観 的 な 材 料 を 提 供 す ること 事 業 実 施 の 意 思 決 定 プロセスにおける 透 明 性 を 向 上 させ 国 民 や 鉄 道 利 用 者 への アカウンタビリティを 果 たすこと 及 び 予 算 等 の 限 られた 資 源 の 効 果 的 な 執 行 を 図 ることで ある 評 価 の 基 本 的 な 考 え 方 は プロジェクトの 目 的 (ミッション)をいかに 達 成 するかとい う 観 点 で 評 価 することである ただし その 達 成 に 当 たっては 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 に 適 切 に 対 応 していく 必 要 があることから 新 規 事 業 採 択 時 評 価 ( 事 前 評 価 ) 再 評 価 及 び 事 後 評 価 の3つの 段 階 において 行 う また 鉄 道 プロジェクトは 国 民 のニーズの 多 様 化 等 を 背 景 として 多 様 な 意 義 役 割 を 担 っており 事 業 実 施 による 多 様 な 効 果 影 響 を 適 切 に 評 価 することが 必 要 であるほか 事 業 効 率 の 観 点 からの 費 用 便 益 分 析 による 評 価 及 び 鉄 道 事 業 としての 採 算 性 の 評 価 も 必 要 である さらに 整 備 事 業 自 体 が 円 滑 に 実 施 されなければ 効 果 の 発 現 が 妨 げられ また 費 用 対 便 益 や 採 算 性 の 確 保 も 困 難 となることから 事 業 の 実 施 環 境 の 視 点 からの 評 価 が 必 要 であり これらを 総 合 的 に 評 価 する 2.1 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 意 義 と 基 本 姿 勢 鉄 道 は 社 会 的 意 義 が 極 めて 大 きいため 公 共 事 業 として 国 費 が 投 入 されている 整 備 事 業 が 多 い このため ここでは 公 共 事 業 評 価 の 基 本 的 考 え 方 ( 公 共 事 業 評 価 システム 研 究 会 平 成 14 年 8 月 )を 参 考 として 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 意 義 と 基 本 姿 勢 を 示 す 2.1.1 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 意 義 明 治 5 年 (1872 年 ) 我 が 国 初 の 鉄 道 が 新 橋 横 浜 間 で 開 通 して 以 来 我 が 国 の 鉄 道 は より 良 いシステムを 築 き 上 げるための 創 意 工 夫 ものづくりに 賭 ける 意 欲 の 高 さ 正 確 さ 勤 勉 さといった 国 民 性 を 良 く 現 しながら 140 年 にわたって 技 術 力 の 向 上 と 運 行 システ ムの 改 善 に 弛 まぬ 努 力 を 重 ね 国 際 的 にみても 群 を 抜 く 水 準 の 高 密 度 大 量 輸 送 を 実 現 し 年 間 220 億 人 が 利 用 する 稠 密 なネットワークを 築 く 等 国 民 生 活 に 欠 かすことのできない 存 在 となった また その 定 時 運 行 が 時 間 を 守 る という 国 民 性 をも 育 んできた これまで 我 が 国 の 鉄 道 は その 最 大 の 使 命 である 安 全 安 心 な 移 動 サービスの 提 供 と いう 役 割 のほか 利 用 しやすい 運 賃 で 通 勤 通 学 をはじめとする 人 々の 日 常 生 活 を 支 える 公 共 交 通 機 関 としての 極 めて 重 要 な 役 割 沿 線 における 生 活 圏 文 化 圏 の 形 成 や 観 光 振 興 等 地 域 の 発 展 やまちづくりの 基 礎 として あるいは 我 が 国 の 経 済 社 会 活 動 の 基 盤 とし て 安 定 的 継 続 的 な 輸 送 サービスを 提 供 するという 役 割 を 果 たしてきた また 特 に 近 年 においては 低 炭 素 社 会 の 実 現 への 寄 与 といった 役 割 や 移 動 制 約 者 に 対 しても 良 好 な 移 動 環 境 を 提 供 するという 社 会 的 配 慮 に 基 づく 役 割 も 期 待 されている このように 鉄 道 は 様 々な 社 会 的 要 請 に 応 えて 様 々な 役 割 を 果 たすことが 期 待 されている 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 意 義 は このような 多 種 多 様 な 鉄 道 プロジェクトをその 目 的 達 成 3

第 1 編 総 説 に 向 けてより 効 果 的 で 効 率 的 なものとしていくことにある すなわち 鉄 道 の 果 たす 様 々 な 役 割 を 常 に 念 頭 におきながら 事 業 実 施 の 意 思 決 定 を 行 うための 重 要 かつ 客 観 的 な 材 料 を 提 供 すること 事 業 実 施 の 意 思 決 定 プロセスにおける 透 明 性 を 向 上 させ 国 民 や 鉄 道 利 用 者 へのアカウンタビリティを 果 たすこと 及 び 予 算 等 の 限 られた 資 源 の 効 果 的 な 執 行 を 図 る ことである また このような 評 価 を 通 じて 関 係 者 が 鉄 道 の 社 会 的 意 義 を 再 確 認 するとともに 評 価 の 結 果 から 得 られる 様 々な 知 見 を 今 後 の 整 備 事 業 の 計 画 や 評 価 につなげていくことが 期 待 される 2.1.2 総 合 的 な 評 価 の 必 要 性 鉄 道 プロジェクトは 国 民 のニーズの 多 様 化 等 を 背 景 として 多 様 な 意 義 役 割 を 担 って いる 鉄 道 プロジェクトの 評 価 に 当 たっては 事 業 による 多 種 多 様 な 効 果 影 響 を 整 理 す ることによりプロジェクトの 目 的 (ミッション)を 達 成 し 得 るかを 評 価 することが 必 要 と なる また 公 共 事 業 として 国 費 が 投 入 されている 整 備 事 業 については 効 率 的 な 事 業 実 施 が なされているかについて 国 民 へのアカウンタビリティの 確 保 が 必 要 となる そのため 事 業 による 多 種 多 様 な 効 果 影 響 のうち 貨 幣 換 算 の 手 法 が 比 較 的 確 立 されている 所 要 時 間 の 短 縮 等 の 効 果 を 対 象 に 貨 幣 換 算 し 事 業 費 等 の 費 用 と 比 較 する 費 用 便 益 分 析 を 行 う 必 要 がある さらに 鉄 道 事 業 者 による 持 続 的 な 運 営 の 実 現 のため 採 算 性 の 視 点 からの 評 価 が 必 要 である 加 えて 多 様 な 効 果 の 発 現 が 妨 げられないよう また 費 用 便 益 分 析 で 評 評 価 する 社 会 的 な 効 率 性 さらに 採 算 性 が 確 保 できるよう 事 業 の 実 施 環 境 が 整 っている かという 視 点 も 必 要 である したがって 鉄 道 プロジェクトの 評 価 に 当 たっては これら 全 ての 視 点 を 踏 まえた 総 合 的 な 評 価 が 必 要 である 2.1.3 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 基 本 姿 勢 鉄 道 プロジェクト 評 価 に 当 たっては 次 のことに 留 意 する 必 要 がある (1) 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 客 観 性 透 明 性 の 向 上 鉄 道 プロジェクト 評 価 は 鉄 道 の 果 たす 役 割 を 踏 まえ 事 業 実 施 による 多 様 な 効 果 影 響 について 整 理 し 科 学 的 知 見 を 最 大 限 に 活 用 して 論 理 的 客 観 的 に 実 施 する また 評 価 に 用 いた 手 法 を 公 表 し 評 価 結 果 が 得 られる 過 程 を 明 示 するとともに 第 三 者 による 評 価 内 容 のチェックや 行 政 とのコミュニケーションが 可 能 となるよう 評 価 に 用 いた 資 料 データを 公 開 し アカウンタビリティの 向 上 を 図 るとともに 種 々の 批 判 に 対 して 真 摯 に 応 える さらに 評 価 に 用 いるデータについては 客 観 性 の 確 保 のため 国 の 統 計 データ 等 を 用 いることが 望 ましい ただし 事 業 や 地 域 の 実 態 を 十 分 に 踏 まえた 評 価 を 行 う 必 要 がある など 国 の 統 計 データ 等 では 把 握 が 難 しい 場 合 は アンケート 調 査 等 を 用 いることも 有 効 である ただし 調 査 の 実 施 方 法 等 をあわせて 公 開 することで データの 客 観 性 の 確 保 に 努 める 4

第 1 編 総 説 (2) 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 効 率 的 な 実 施 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 意 義 に 鑑 みて 評 価 の 実 施 についても それが 効 率 的 なものと なるよう 留 意 する 鉄 道 プロジェクト 評 価 は すべての 事 業 について 高 度 で 厳 密 な 評 価 手 法 を 画 一 的 に 適 用 すれば 良 いというものではない プロジェクトが 国 民 生 活 経 済 社 会 へ 与 える 影 響 等 を 勘 案 して 評 価 でどのような 情 報 を 明 らかにすることが 求 められているか 効 果 の 把 握 等 に 関 し どの 程 度 の 分 析 精 度 が 必 要 か 評 価 のためにどの 程 度 の 時 間 コス トを 掛 けるか 等 を 検 討 した 上 で 評 価 手 法 を 適 切 に 選 択 する (3) 評 価 手 法 の 限 界 事 業 の 特 性 等 を 踏 まえた 適 用 鉄 道 プロジェクト 評 価 は 現 在 の 科 学 的 知 見 を 駆 使 して 行 うものであるが 科 学 的 知 見 に は 限 界 があること 及 び 現 世 代 の 価 値 観 に 基 づくものであり 将 来 世 代 の 価 値 観 を 反 映 したものではないことを 認 識 し 評 価 手 法 の 精 度 や 信 頼 性 に 留 意 する 特 に 費 用 便 益 分 析 の 便 益 については 鉄 道 プロジェクトによる 多 種 多 様 な 効 果 のうち 貨 幣 換 算 の 手 法 が 比 較 的 確 立 されている 所 要 時 間 の 短 縮 等 の 効 果 を 対 象 に 貨 幣 換 算 したものである すなわ ち 多 種 多 様 な 効 果 の 一 部 分 を 計 測 したに 過 ぎない 点 に 留 意 する 必 要 がある また 本 マニュアルで 示 した 内 容 は 評 価 に 当 たっての 一 定 の 考 え 方 を 示 したものではあ るが 全 ての 鉄 道 プロジェクトに 対 して 必 ずしも 適 切 に 評 価 できることを 保 証 するもので はない このため 評 価 主 体 自 らが 個 々の 事 業 の 内 容 や 特 性 地 域 の 特 性 等 を 踏 まえ 適 切 に 評 価 を 行 うことが 必 要 である 特 に 評 価 の 目 的 は 多 種 多 様 な 鉄 道 プロジェクトを その 目 的 達 成 に 向 けてより 効 果 的 で 効 率 的 なものとしていく 取 り 組 みを 後 押 しすること であることを 踏 まえ 事 業 による 効 果 影 響 を 表 す 定 量 的 な 指 標 の 算 定 や 費 用 便 益 分 析 等 の 作 業 にのみ 注 力 することは 避 けるべきである むしろこれまで 鉄 道 が 果 たしてきた 多 種 多 様 な 役 割 整 備 効 果 等 を 踏 まえ 今 後 のプロジェクトをその 目 的 達 成 に 向 けてより 効 果 的 で 効 率 的 なものとしていくための 工 夫 等 について 十 分 な 検 討 を 行 っていくべきである (4) 評 価 手 法 の 改 善 今 後 分 析 の 事 例 を 重 ね また 研 究 の 進 歩 を 踏 まえて さらなる 経 験 と 知 見 を 蓄 積 しな がら 国 民 や 鉄 道 利 用 者 とのコミュニケーションを 通 じ 常 に 評 価 手 法 の 改 善 を 図 ってい くことが 必 要 である そのため 本 マニュアルに 特 に 記 載 されていない 評 価 方 法 であって も 有 識 者 に 相 談 等 を 行 った 上 で 積 極 的 に 取 り 組 んでいくことを 推 奨 する 5

第 1 編 総 説 2.2 鉄 道 プロジェクト 評 価 に 必 要 な 視 点 鉄 道 プロジェクトの 評 価 は 新 規 事 業 採 択 時 評 価 ( 事 前 評 価 ) 再 評 価 及 び 事 後 評 価 の3 つの 段 階 において 行 う( 図 2.1 参 照 ) プロジェクトをより 適 切 に 進 めるためには 評 価 段 階 ごとの 評 価 結 果 をいかにプロジェ クトの 改 善 に 活 かしていくかといったマネジメント 的 な 視 点 が 必 要 である すなわち 評 価 を 単 に 事 業 採 択 の 可 否 を 判 断 するための 作 業 として 捉 えるのではなく 評 価 のプロセス を 通 じて プロジェクトがより 良 いものとなるよう 計 画 や 設 計 に 工 夫 を 凝 らしたり プロ ジェクトの 課 題 や 成 功 要 因 を 見 出 して 所 要 の 対 策 をとり さらには 他 の 事 業 や 事 業 を 取 り 巻 く 制 度 や 政 策 における 改 善 の 必 要 性 を 発 見 していく といったサイクルに 結 び 付 けてい くことが 必 要 である そのため まず 新 規 事 業 採 択 時 評 価 においては 当 該 プロジェクトの 実 施 の 可 否 を 判 断 するために 必 要 な 情 報 を 提 供 するために 行 う 一 方 整 備 事 業 の 完 了 後 に 行 う 事 後 評 価 に おいては 整 備 事 業 中 や 開 業 後 に 得 られる 様 々な 情 報 を 蓄 積 し それを 当 該 プロジェクト の 今 後 の 改 善 策 や 他 の 計 画 や 評 価 に 活 用 するために 行 う 再 評 価 は 新 規 事 業 採 択 時 評 価 と 事 後 評 価 の 要 素 を 併 せ 持 つ すなわち 新 規 事 業 採 択 時 の 評 価 結 果 を 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 を 踏 まえて 見 直 したうえで 事 業 継 続 の 可 否 を 判 断 するための 情 報 を 得 る それに 加 えて 再 評 価 時 点 までに 進 捗 した 整 備 事 業 から 得 られる 示 唆 を 蓄 積 し それを 当 該 プロ ジェクトの 今 後 の 改 善 策 や 他 の 計 画 や 評 価 に 活 用 するために 行 う 具 体 的 には 新 規 事 業 採 択 時 評 価 ( 事 前 評 価 ) 再 評 価 及 び 事 後 評 価 の 各 評 価 段 階 それぞ れにおいて 以 下 に 示 す 視 点 を 踏 まえ 評 価 する 4 なお 図 2.1 に 示 すとおり 本 マニュアルにおいては 整 備 事 業 を 新 線 等 の 開 業 までの 整 備 自 体 を 言 う 一 方 鉄 道 プロジェクト とは 整 備 事 業 も 含 めて 長 期 にわたって 持 続 的 な 鉄 道 サービスを 提 供 していくことを 言 う 2.2.1 新 規 事 業 採 択 時 評 価 ( 事 前 評 価 ) 5 新 規 事 業 採 択 時 評 価 は 新 たなプロジェクト 実 施 の 意 思 決 定 ( 実 施 可 否 )のために 必 要 な 情 報 を 得 るために 行 う 評 価 に 当 たってはプロジェクトの 目 的 (ミッション)が 達 成 さ れ 得 るかという 視 点 がまず 重 要 である また 整 備 事 業 の 社 会 的 な 効 率 性 や 持 続 可 能 性 事 業 実 施 が 円 滑 になされるかといった 視 点 も 必 要 である また 構 想 段 階 にある 整 備 事 業 に 対 して 新 規 事 業 採 択 時 評 価 の 視 点 を 明 示 することに より 関 係 主 体 による 計 画 の 熟 度 を 上 げていく 取 り 組 みがより 効 果 的 効 率 的 なものとな ることも 期 待 される 4 さらに 本 マニュアルを 中 長 期 の 鉄 道 整 備 計 画 策 定 時 あるいは 地 方 自 治 体 による 戦 略 的 環 境 アセスメント (SEA)の 実 施 時 等 に 用 いることも 可 能 であるが 計 画 策 定 時 については 事 業 内 容 費 用 スケジュール 等 が 概 ねのもの あるいは 一 定 の 前 提 を 置 いたものにならざるを 得 ないため 分 析 の 精 度 が 劣 る 点 に 留 意 が 必 要 である 5 鉄 道 関 係 公 共 事 業 の 新 規 事 業 採 択 時 評 価 実 施 細 目 ( 国 土 交 通 省 鉄 道 局 平 成 23 年 )によれば 新 規 事 業 採 択 時 評 価 の 対 象 となる 事 業 は 鉄 道 関 係 の 以 下 (1) (2)の 種 類 の 公 共 事 業 のうち 維 持 管 理 に 係 る 事 業 災 害 復 旧 に 係 る 事 業 等 を 除 く 全 ての 事 業 とされている (1) 独 立 行 政 法 人 等 施 行 事 業 (2) 補 助 事 業 等 出 資 又 は 貸 付 に 係 る 事 業 6

第 1 編 総 説 この 新 規 事 業 採 択 時 評 価 における 各 評 価 項 目 の 評 価 の 視 点 は 以 下 のとおりである 1) 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価 事 業 の 実 施 により プロジェクトの 目 的 (ミッション)が 達 成 されるかどうかを 評 価 するため まず 当 該 事 業 の 背 景 必 要 性 及 びミッションを 十 分 に 踏 まえた 上 で 事 業 がどのような 効 果 影 響 をもたらすのかを 定 性 的 に 評 価 する また 定 性 的 に 評 価 した 効 果 影 響 のうち 定 量 化 が 可 能 なものは 定 量 的 指 標 についても 整 理 する 2) 費 用 便 益 分 析 公 共 事 業 として 国 費 が 投 入 されている 整 備 事 業 については 効 率 的 な 事 業 実 施 がなさ れているかについて 国 民 へのアカウンタビリティの 確 保 が 必 要 となる そのため 事 業 による 多 種 多 様 な 効 果 影 響 のうち 貨 幣 換 算 の 手 法 が 比 較 的 確 立 されている 所 要 時 間 の 短 縮 等 の 効 果 を 対 象 に 貨 幣 換 算 し 事 業 費 等 の 費 用 と 比 較 する 3) 採 算 性 分 析 事 業 者 によるサービスの 提 供 が 持 続 可 能 なものであるかどうかを 評 価 するため 採 算 性 が 確 保 されるのかという 視 点 から 評 価 を 行 う 4) 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価 整 備 事 業 が 円 滑 に 進 まなければ 事 業 による 多 様 な 効 果 の 発 現 が 妨 げられるほか 費 用 対 便 益 や 採 算 性 の 確 保 が 困 難 になるため 事 業 の 実 施 環 境 が 確 保 されているかとい う 視 点 から 評 価 を 行 う 鉄 道 プロジェクトについては 以 上 4つの 視 点 からみて 適 切 な 内 容 となっていることが 必 要 であることから これらを 総 合 的 に 評 価 する( 図 2.2) 6 2.2.2 再 評 価 鉄 道 の 整 備 事 業 は 長 いもので 10 年 以 上 の 年 月 を 要 するが その 年 月 の 間 に 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 は 大 きく 変 化 する 可 能 性 がある 例 えば 鉄 道 の 競 合 交 通 機 関 のサービ ス 水 準 については 社 会 経 済 情 勢 の 変 化 を 受 け 大 きく 変 動 する 可 能 性 がある そのため 以 下 を 目 的 として 事 業 主 体 自 らが 5 年 ごとに 再 評 価 を 実 施 する 1 整 備 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 を 確 認 する 2 再 評 価 時 点 までの 整 備 事 業 を 振 り 返 り うまくいった 事 や 問 題 点 の 把 握 を 行 ったう えで より 効 果 的 効 率 的 なものとするための 改 善 策 を 検 討 する 3 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 に 伴 い 事 業 費 等 について 当 初 の 想 定 と 実 績 とが 乖 離 してい ないかどうかを 確 認 した 上 で 必 要 に 応 じて 整 備 事 業 にかかるコスト 縮 減 や 代 替 案 立 案 等 を 検 討 する 6 鉄 道 関 係 公 共 事 業 の 再 評 価 実 施 細 目 ( 国 土 交 通 省 鉄 道 局 平 成 23 年 )によれば 再 評 価 の 対 象 となる 事 業 は (1) 事 業 採 択 後 一 定 期 間 (5 年 間 )が 経 過 した 時 点 で 未 着 工 の 事 業 (2) 事 業 採 択 後 長 期 間 (5 年 間 )が 経 過 した 時 点 で 継 続 中 の 事 業 (3) 再 評 価 実 施 後 一 定 期 間 (5 年 間 )が 経 過 している 事 業 (4) 社 会 経 済 情 勢 の 急 激 な 変 化 技 術 革 新 等 により 再 評 価 の 実 施 の 必 要 が 生 じた 事 業 とされている 7

第 1 編 総 説 4 整 備 事 業 の 継 続 の 可 否 を 判 断 する 具 体 的 には 上 記 2.2.1 に 示 した1)~4)の 視 点 も 含 め 以 下 の 視 点 での 評 価 を 行 う 7 1) 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 も 考 慮 したうえで 事 業 がどのような 効 果 影 響 をもたらすのかを 定 性 的 に 評 価 する また 定 性 的 に 評 価 した 効 果 影 響 のうち 定 量 化 が 可 能 なものは 定 量 的 指 標 についても 整 理 する 2) 費 用 便 益 分 析 事 業 による 多 種 多 様 な 効 果 影 響 のうち 貨 幣 換 算 の 手 法 が 比 較 的 確 立 されている 所 要 時 間 の 短 縮 等 の 効 果 を 対 象 に 貨 幣 換 算 し 事 業 費 等 の 費 用 と 比 較 する 3) 採 算 性 分 析 採 算 性 が 確 保 されるのかという 視 点 から 評 価 を 行 う 4) 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価 事 業 の 実 施 環 境 が 確 保 されているかという 視 点 から 評 価 を 行 う 5) 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 への 対 応 を 検 討 するに 当 たり まず 社 会 経 済 情 勢 等 にどのよ うな 変 化 があり それが 事 業 による 効 果 影 響 費 用 便 益 分 析 採 算 性 分 析 及 び 事 業 の 実 施 環 境 に 対 してどのような 影 響 を 及 ぼしたのかを 明 確 にする 6)コスト 縮 減 や 代 替 案 立 案 等 の 可 能 性 上 記 5)の 評 価 も 踏 まえ プロジェクトの 目 的 (ミッション)の 達 成 や 費 用 対 便 益 採 算 性 の 確 保 に 向 けて コスト 縮 減 や 代 替 案 立 案 等 の 可 能 性 について 検 討 し 事 業 主 体 としての 事 業 継 続 の 可 否 を 検 討 する 7 なお 再 評 価 実 施 細 目 においては 上 記 1)~3) 及 び5)が 事 業 の 必 要 性 等 に 関 する 視 点 4)が 事 業 の 進 捗 の 見 込 みの 視 点 と 表 記 されている 8

第 1 編 総 説 8 2.2.3 事 後 評 価 鉄 道 は 長 期 にわたり 持 続 的 に 運 行 されることを 前 提 に 整 備 事 業 が 実 施 されるものである ことから 整 備 事 業 の 完 了 後 も 鉄 道 事 業 者 自 らが 当 初 に 想 定 した 効 果 の 発 現 状 況 等 を 継 続 的 に 確 認 し 必 要 に 応 じて プロジェクトの 目 的 (ミッション)を 達 成 し 続 けるため サービスの 改 善 による 利 用 促 進 及 びコスト 縮 減 等 による 経 営 改 善 を 図 っていく 必 要 がある そのため 以 下 を 目 的 として 事 後 評 価 を 整 備 事 業 の 完 了 から5 年 を 経 過 した 事 業 を 対 象 に 実 施 する 1 当 初 見 込 んでいた 効 果 の 発 現 状 況 を 確 認 する 2 整 備 事 業 において 蓄 積 されたノウハウ うまくいかなかった 取 り 組 み 等 の 情 報 を 広 く 関 係 者 で 共 有 し 当 該 プロジェクトの 今 後 のサービスの 改 善 による 利 用 促 進 やコスト 縮 減 等 による 経 営 改 善 に 活 用 するほか 今 後 の 類 似 の 整 備 事 業 の 計 画 や 評 価 に 反 映 さ せる 2に 示 したような 情 報 は 事 後 評 価 でこそ 得 られる 貴 重 なものである 効 果 の 発 現 状 況 の みならず そうした 情 報 を 得 られるような 事 後 評 価 を 行 うべきである 具 体 的 には 事 後 評 価 においては 整 備 事 業 の 完 了 後 において 上 記 2.2.1 及 び 2.2.2 に 示 した1)~5)の 状 況 の 把 握 も 含 めて 以 下 の 視 点 から 評 価 を 行 う 1) 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価 事 業 がどのような 効 果 影 響 をもたらしたのかを 定 性 的 に 評 価 する また 定 性 的 に 評 価 した 効 果 影 響 のうち 定 量 化 が 可 能 なものは 定 量 的 指 標 についても 整 理 する 2) 費 用 便 益 分 析 事 業 による 多 種 多 様 な 効 果 影 響 のうち 貨 幣 換 算 の 手 法 が 比 較 的 確 立 されている 所 要 時 間 の 短 縮 等 の 効 果 を 対 象 に 貨 幣 換 算 し 事 業 費 等 の 費 用 と 比 較 する 3) 採 算 性 分 析 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 も 考 慮 したうえで 採 算 性 が 確 保 されたのか 今 後 とも 確 保 されるのかという 視 点 から 評 価 を 行 う 4) 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価 事 業 の 実 施 環 境 が 確 保 されていたのかという 視 点 から 評 価 を 行 う 5) 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 への 対 応 を 検 討 するに 当 たり まず 社 会 経 済 情 勢 等 にどのよ うな 変 化 があり それが 事 業 による 効 果 影 響 費 用 便 益 分 析 採 算 性 分 析 及 び 事 業 の 実 施 環 境 に 対 してどのような 影 響 を 及 ぼすのかを 明 確 にする 8 鉄 道 関 係 公 共 事 業 の 完 了 後 の 事 後 評 価 実 施 細 目 ( 国 土 交 通 省 鉄 道 局 平 成 23 年 )によれば 事 後 評 価 の 対 象 となる 事 業 は (1) 事 業 完 了 後 5 年 が 経 過 した 事 業 (2) 事 業 評 価 監 視 委 員 会 の 審 議 結 果 を 踏 まえ 事 業 評 価 の 実 施 主 体 の 長 が 改 めて 事 後 評 価 を 行 う 必 要 があると 判 断 した 事 業 等 とされている 以 降 完 了 後 の 事 後 評 価 を 本 マニュアル 中 は 事 後 評 価 と 表 記 する 9

第 1 編 総 説 7) 事 業 による 効 果 影 響 等 の 算 定 基 礎 となった 諸 要 因 の 変 化 当 該 プロジェクトの 改 善 や 今 後 の 整 備 事 業 の 計 画 や 評 価 に 向 けた 示 唆 を 得 るため 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 の 影 響 によって 事 業 による 効 果 影 響 等 の 算 定 基 礎 となった 要 因 ( 事 業 期 間 事 業 費 需 要 等 )がどの 程 度 変 化 したのか 変 化 の 要 因 は 何 かを 分 析 する 8) 事 業 実 施 による 地 球 的 環 境 局 地 的 環 境 の 変 化 当 該 プロジェクトの 改 善 や 今 後 の 整 備 事 業 の 計 画 や 評 価 に 向 けた 示 唆 を 得 るため 新 規 事 業 採 択 時 評 価 及 び 再 評 価 時 に 想 定 した 事 業 実 施 による 環 境 の 変 化 (CO 2 騒 音 等 )に ついて 整 備 事 業 の 完 了 後 の 実 態 を 把 握 し 分 析 する 9) 改 善 措 置 の 必 要 性 上 記 1)~5) 7) 8)によって 得 られた 情 報 を 踏 まえ 当 該 事 業 の 改 善 措 置 の 必 要 性 を 検 討 する 10) 今 後 の 事 後 評 価 の 必 要 性 上 記 1)~5) 7)~9)を 踏 まえ 今 後 の 事 後 評 価 の 必 要 性 について 検 討 する 今 後 の 事 後 評 価 の 必 要 がないと 評 価 できる 場 合 には 単 に 必 要 なし とせず 上 記 のような 特 段 の 理 由 がない 旨 を 記 述 する また 当 該 プロジェクトの 更 なる 改 善 に 向 けて 事 後 評 価 後 も 適 宜 モニタリング 等 を 実 施 していくことが 重 要 であることは 言 うまでもない 11) 同 種 事 業 の 計 画 や 調 査 のあり 方 事 業 評 価 手 法 の 見 直 しの 可 能 性 事 後 評 価 の 結 果 を 当 該 プロジェクトの 改 善 や 今 後 の 整 備 事 業 の 計 画 や 評 価 に 活 かす ため 1)~5) 7)~9)を 踏 まえて 同 種 事 業 の 計 画 や 調 査 のあり 方 事 業 評 価 手 法 の 見 直 しの 可 能 性 を 検 討 する 10

第 1 編 総 説 上 述 の 基 本 的 考 え 方 に 基 づいた 本 マニュアルにおける 事 業 評 価 の 流 れを 図 2.1 に 示 す [プロジェクト 実 施 の 流 れ] 構 想 検 討 [ 評 価 の 流 れ] プロジェクトの 目 的 (ミッション) 計 画 策 定 新 規 事 業 採 択 採 択 新 規 事 業 採 択 時 評 価 鉄 道 プ ロ ジ ェ ク ト 整 備 事 業 着 工 開 業 5 年 経 過 継 続 整 備 事 業 の 改 善 に 活 かす 再 評 価 ( 事 業 採 択 後 5 年 経 過 ) 再 評 価 ( 再 評 価 実 施 後 5 年 経 過 等 ) 事 後 評 価 ( 事 業 完 了 後 5 年 経 過 ) ( 不 採 択 ) ( 中 止 ) 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 当 該 プロジェクト の 改 善 に 反 映 今 後 の 整 備 事 業 の 計 画 や 評 価 に 反 映 車 両 更 新 等 サービスの 改 善 による 利 用 促 進 及 びコスト 縮 減 等 によ る 経 営 改 善 等 必 要 な 事 業 について 実 施 事 後 評 価 更 新 投 資 持 続 的 な 鉄 道 サービスの 提 供 図 2.1 プロジェクトと 本 マニュアルにおける 評 価 の 流 れ 11

第 1 編 総 説 総 合 的 な 評 価 再 評 価 事 後 評 価 で 追 加 される 評 価 項 目 事 業 の 背 景 必 要 性 プロジェクトの 目 的 (ミッション) プロジェクトの 目 的 に 合 致 した 効 果 項 目 を 設 定 して 評 価 1) 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価 定 性 的 効 果 定 量 化 可 能 な 項 目 につい て 定 量 的 指 標 により 評 価 定 量 的 指 標 貨 幣 換 算 可 能 な 効 果 につ いて 便 益 を 推 計 し 費 用 と 比 較 2) 費 用 便 益 分 析 3) 採 算 性 分 析 4) 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価 ( 事 業 進 捗 の 見 込 み) 5) 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 利 用 者 への 効 果 影 響 供 給 者 への 効 果 影 響 社 会 全 体 への 効 果 影 響 住 民 生 活 地 域 経 済 地 域 社 会 環 境 安 全 便 益 費 用 事 業 の 実 行 性 事 業 の 成 立 性 採 新 択 規 時 事 評 業 価 再 評 価 事 後 評 価 再 評 価 のみで 追 加 される 評 価 項 目 6)コスト 縮 減 や 代 替 案 立 案 等 の 可 能 性 7) 事 業 による 効 果 影 響 等 の 算 定 基 礎 となった 諸 要 因 の 変 化 事 後 評 価 のみで 追 加 される 評 価 項 目 8) 事 業 実 施 による 地 球 的 環 境 局 地 的 環 境 の 変 化 9) 改 善 措 置 の 必 要 性 10) 今 後 の 事 後 評 価 の 必 要 性 11) 同 種 事 業 の 計 画 や 調 査 のあり 方 事 業 評 価 手 法 の 見 直 し の 可 能 性 図 2.2 評 価 の 基 本 的 体 系 注 : 右 側 の 表 において 新 規 事 業 採 択 時 評 価 再 評 価 事 後 評 価 それぞれにおける 評 価 項 目 に を 付 けた 12

第 1 編 総 説 第 3 章 本 マニュアルの 構 成 と 改 訂 点 本 マニュアルは 第 1 編 総 説 第 2 編 実 施 要 領 第 3 編 解 説 第 4 編 評 価 事 例 第 5 編 参 考 第 6 編 用 語 集 から 構 成 されている 3.1 本 マニュアルの 構 成 各 編 の 主 な 内 容 は 表 3.1 のとおりである 第 1 編 総 説 においては 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 意 義 評 価 段 階 ごとの 評 価 及 び 総 合 的 な 評 価 の 考 え 方 を 解 説 している 第 2 編 実 施 要 領 においては まず 新 規 事 業 採 択 時 評 価 再 評 価 及 び 事 後 評 価 の 方 法 を 解 説 している 次 に 対 象 事 業 ごとの 評 価 手 法 を 解 説 している 具 体 的 には 鉄 道 新 線 整 備 既 設 線 改 良 として 都 市 内 鉄 道 都 市 間 鉄 道 地 域 鉄 道 及 び 列 車 遅 延 輸 送 障 害 対 策 の 評 価 手 法 を 記 載 している また 鉄 道 駅 の 改 良 バリアフリー 施 設 整 備 及 び 鉄 道 防 災 対 策 の 評 価 手 法 を 記 載 している 第 3 編 解 説 においては 第 2 編 に 示 した 評 価 手 法 のうち 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価 及 び 費 用 便 益 分 析 の 便 益 計 測 手 法 の 詳 細 について 解 説 している 第 4 編 評 価 事 例 においては マニュアル 利 用 者 にとっての 第 2 編 第 3 編 の 内 容 の 理 解 促 進 を 図 るため 第 2 編 実 施 要 領 に 示 した 評 価 手 法 を 用 いた 評 価 事 例 を 解 説 して いる 第 5 編 参 考 においては 第 2 編 及 び 第 3 編 の 内 容 について その 理 論 的 背 景 等 の 理 解 を 深 めるための 解 説 を 記 載 している 本 マニュアルにおいては マニュアルに 特 に 記 載 されていない 評 価 方 法 であっても 有 識 者 に 相 談 等 を 行 った 上 で 積 極 的 に 取 り 組 んでいく ことを 推 奨 している そうした 取 り 組 みを 後 押 しすべく マニュアル 利 用 者 が 更 なる 発 展 的 な 手 法 を 検 討 するにあたりその 基 礎 となるような 手 法 を 記 載 している 第 6 編 用 語 集 においては マニュアル 利 用 者 の 理 解 促 進 を 図 るべく 用 語 の 解 説 を 記 載 している 13

第 1 編 総 説 3.2 マニュアルの 改 訂 点 本 マニュアルにおけるマニュアル 2005 からの 改 訂 点 は 表 3.1 のとおりである 第 2 編 において マニュアル 2005 における 対 象 事 業 に 加 えて 新 たに 創 設 された 都 市 鉄 道 の 列 車 遅 延 輸 送 障 害 対 策 や 地 域 鉄 道 の 利 便 性 向 上 に 係 る 事 業 に 対 応 した 評 価 手 法 を 記 載 した また 東 日 本 大 震 災 も 踏 まえ 耐 震 化 等 の 鉄 道 防 災 対 策 に 関 する 評 価 手 法 を 記 載 した さらに バリアフリー 施 設 整 備 に 関 する 評 価 手 法 を 記 載 した 第 3 編 解 説 においては 第 2 編 に 示 した 評 価 手 法 のうち 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価 及 び 費 用 便 益 分 析 の 便 益 計 測 手 法 の 詳 細 について 解 説 したが 特 に 事 業 評 価 の 実 施 主 体 等 から 改 善 要 望 のあった 定 量 的 指 標 の 解 説 を 大 幅 に 拡 充 した また 公 共 事 業 評 価 の 費 用 便 益 分 析 に 関 する 技 術 指 針 ( 国 土 交 通 省 平 成 21 年 6 月 )の 改 定 に 伴 い CO2 排 出 量 の 原 単 位 等 の 更 新 を 行 ったほか 仮 想 的 市 場 評 価 法 (CVM) 適 用 の 指 針 ( 国 土 交 通 省 平 成 21 年 7 月 )が 策 定 されたことを 踏 まえ 存 在 効 果 の 評 価 手 法 について 拡 充 した 第 4 編 評 価 事 例 においては 評 価 対 象 に 追 加 した 事 業 の 評 価 例 を 追 加 した 第 6 編 用 語 集 において マニュアル 利 用 者 の 理 解 促 進 を 図 るべく 用 語 集 を 追 加 し た 14

第 1 編 総 説 構 成 第 1 編 総 説 第 2 編 実 施 要 領 第 3 編 解 説 表 3.1 本 マニュアルの 構 成 と 改 訂 点 主 な 内 容 本 マニュアルの 目 的 と 改 訂 の 経 緯 を 説 明 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 意 義 総 合 的 な 評 価 の 必 要 性 鉄 道 プロジェクト 評 価 の 基 本 姿 勢 評 価 段 階 ごとの 評 価 の 視 点 を 解 説 評 価 段 階 ごとの 評 価 手 法 を 解 説 新 規 事 業 採 択 時 評 価 再 評 価 事 後 評 価 対 象 事 業 ごとの 評 価 手 法 を 解 説 鉄 道 新 線 整 備 既 設 線 改 良 都 市 内 鉄 道 都 市 間 鉄 道 列 車 遅 延 輸 送 障 害 対 策 地 域 鉄 道 の 利 便 性 向 上 等 鉄 道 駅 の 改 良 バリアフリー 施 設 整 備 鉄 道 防 災 対 策 事 業 による 効 果 影 響 における 定 量 的 指 標 の 計 測 手 法 を 解 説 評 価 対 象 事 業 の 概 要 と 評 価 の 視 点 事 業 内 容 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価 費 用 便 益 分 析 採 算 性 分 析 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価 利 用 者 への 効 果 影 響 供 給 者 への 効 果 影 響 社 会 全 体 への 効 果 影 響 ( 住 民 生 活 地 域 経 済 地 域 社 会 環 境 安 全 ) 費 用 便 益 分 析 における 便 益 計 測 手 法 を 解 説 利 用 者 便 益 供 給 者 便 益 環 境 等 改 善 便 益 存 在 効 果 第 4 編 評 価 事 例 第 5 編 参 考 第 6 編 用 語 集 第 2 編 第 3 編 の 内 容 の 理 解 促 進 を 図 るため 総 括 表 の 作 成 例 費 用 便 益 分 析 の 計 算 例 を 記 載 鉄 道 新 線 整 備 既 設 線 改 良 都 市 内 鉄 道 整 備 都 市 間 鉄 道 整 備 列 車 遅 延 輸 送 障 害 対 策 地 域 鉄 道 の 利 便 性 向 上 鉄 道 駅 の 改 良 駅 舎 の 橋 上 化 等 鉄 道 駅 の 改 良 による 列 車 遅 延 輸 送 障 害 対 策 第 2 編 第 3 編 の 理 論 的 背 景 等 の 理 解 を 深 めるための 解 説 を 記 載 マニュアル 利 用 者 が 更 なる 発 展 的 な 手 法 を 検 討 するにあたりその 基 礎 と なるような 手 法 を 記 載 ( 災 害 時 に 顕 在 化 する 効 果 の 評 価 手 法 等 ) マニュアル 利 用 者 の 理 解 促 進 を 図 るべく 専 門 的 な 用 語 の 解 説 を 記 載 : 主 な 改 訂 箇 所 を 示 す 15

第 1 編 総 説 3.3 本 マニュアルの 利 用 方 法 評 価 段 階 ごとの 評 価 手 法 について 本 マニュアルにおける 記 載 箇 所 を 示 す( 表 3.2) 表 3.2 本 マニュアルの 利 用 方 法 ( 評 価 段 階 ごとの 評 価 ) 評 価 段 階 記 載 箇 所 新 規 事 業 採 択 時 評 価 第 2 編 第 1 章 p.15 再 評 価 第 2 編 第 2 章 p.21 同 5.4.7 p.70 事 後 評 価 第 2 編 第 3 章 p.28 第 3 編 1.2.1.8 p.123 また 対 象 事 業 ごとの 評 価 手 法 について 本 マニュアルにおける 記 載 場 所 を 評 価 項 目 ご とに 示 す ここで 示 すのは 主 に 新 規 事 業 採 択 時 評 価 に 関 する 記 載 であり 再 評 価 事 後 評 価 に 関 する 記 載 は 上 表 を 参 照 されたい 対 象 事 業 鉄 道 新 線 整 備 既 設 線 改 良 1) 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価 第 2 編 5.3 p.43 第 3 編 1.1 p.93 表 3.3 本 マニュアルの 利 用 方 法 ( 事 業 ごとの 評 価 ) 評 価 項 目 2) 費 用 便 益 分 析 3) 採 算 性 分 析 4) 事 業 の 実 施 環 評 価 例 境 の 評 価 第 2 編 5.4 p.57 第 2 編 5.5 p.74 第 2 編 5.6 p.76 第 4 編 p.149 第 3 編 1.2 p.112 都 市 内 鉄 道 第 2 編 5.3.2.1 p.45 - - - 第 4 編 2.1 p.152 都 市 間 鉄 道 第 2 編 5.3.2.2 p.48 - - - 第 4 編 2.2 p.174 地 域 鉄 道 第 2 編 5.3.2.3 p.51 - - - 第 4 編 2.4 p.191 列 車 遅 延 輸 送 障 害 対 第 2 編 5.3.2.4 p.53 - - - 第 4 編 2.3 p.181 策 鉄 道 駅 の 改 良 第 2 編 6.3 p.80 第 3 編 2.1 p.138 第 2 編 6.4 p.82 第 3 編 2.2 p.140 第 2 編 6.5 p.83 第 2 編 6.6 p.83 第 4 編 第 3 章 p.199 バリアフリー 施 設 整 備 第 2 編 7.3 p.86 第 2 編 7.4 p.88 第 2 編 7.5 p.88 第 2 編 7.6 p.88 - 鉄 道 防 災 事 業 第 2 編 8.3 p.90 第 2 編 8.4 p.92 第 2 編 8.5 p.92 第 2 編 8.6 p.92-16

第 2 編 実 施 要 領 第 2 編 実 施 要 領 第 1 部 評 価 段 階 ごとの 評 価 手 法 第 1 章 新 規 事 業 採 択 時 評 価 の 手 法... 15 1.1 事 業 内 容 の 整 理... 16 1.2 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価... 16 1.3 費 用 便 益 分 析... 16 1.4 採 算 性 分 析... 16 1.5 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価... 17 1.5.1 事 業 の 実 行 性... 17 1.5.2 事 業 の 成 立 性... 17 1.6 結 果 のとりまとめ... 17 第 2 章 再 評 価 の 手 法... 21 2.1 事 業 の 必 要 性 等 に 関 する 視 点... 22 2.1.1 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化... 22 2.1.2 事 業 の 投 資 効 果... 22 2.1.3 事 業 の 進 捗 状 況... 23 2.2 事 業 の 進 捗 の 見 込 みの 視 点... 23 2.3 コスト 縮 減 や 代 替 案 立 案 等 の 可 能 性 の 視 点... 23 2.4 結 果 のとりまとめ... 23 第 3 章 事 後 評 価 の 手 法... 28 3.1 事 業 による 効 果 影 響 等 の 算 定 基 礎 となった 諸 要 因 の 変 化... 29 3.2 事 業 の 効 果 の 発 現 状 況... 30 3.3 事 業 実 施 による 地 球 的 環 境 局 地 的 環 境 の 変 化... 30 3.4 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化... 30 3.5 改 善 措 置 の 必 要 性... 30 3.6 今 後 の 事 後 評 価 の 必 要 性... 31 3.7 同 種 事 業 の 計 画 や 調 査 のあり 方 事 業 評 価 手 法 の 見 直 しの 必 要 性... 31 3.8 結 果 のとりまとめ... 31

第 2 部 事 業 ごとの 評 価 手 法 第 4 章 本 マニュアルの 評 価 対 象 事 業... 36 4.1.1 評 価 対 象 事 業 の 種 類... 36 4.1.2 対 象 事 業 の 範 囲... 36 第 5 章 鉄 道 新 線 整 備 既 設 線 改 良... 38 5.1 評 価 対 象 事 業 の 概 要 と 評 価 の 視 点... 38 5.2 事 業 内 容... 40 5.2.1 事 業 概 要... 40 5.2.2 事 業 の 背 景 必 要 性 事 業 目 的 (ミッション)... 40 5.3 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価... 43 5.3.1 評 価 の 視 点... 43 5.3.2 事 業 特 性 に 応 じた 効 果 及 び 指 標 の 設 定... 45 5.4 費 用 便 益 分 析... 57 5.4.1 費 用 便 益 分 析 の 評 価 指 標 の 算 出... 57 5.4.2 便 益 費 用 の 現 在 価 値 の 推 計... 59 5.4.3 費 用 便 益 分 析 の 基 本 的 数 値 の 設 定 等... 61 5.4.4 便 益 の 計 測... 63 5.4.5 費 用 算 定... 66 5.4.6 感 度 分 析 の 実 施... 69 5.4.7 再 評 価 における 留 意 事 項... 70 5.5 採 算 性 分 析... 74 5.6 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価... 76 5.6.1 事 業 の 実 行 性... 76 5.6.2 事 業 の 成 立 性... 77 第 6 章 鉄 道 駅 の 改 良... 78 6.1 評 価 対 象 事 業 の 概 要 と 評 価 の 視 点... 78 6.2 事 業 内 容... 80 6.3 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価... 80 6.3.1 評 価 の 視 点... 80 6.3.2 事 業 特 性 に 応 じた 評 価 指 標 の 設 定... 80 6.4 費 用 便 益 分 析... 82 6.5 採 算 性 分 析... 83 6.6 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価... 83 第 7 章 バリアフリー 施 設 整 備... 84 7.1 評 価 対 象 事 業 の 概 要 と 評 価 の 視 点... 84 7.2 事 業 内 容... 86 7.3 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価... 86 7.3.1 評 価 の 視 点... 86 7.3.2 事 業 特 性 に 応 じた 評 価 指 標 の 設 定... 86 7.4 費 用 便 益 分 析... 88 7.5 採 算 性 分 析... 88

7.6 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価... 88 第 8 章 鉄 道 防 災 対 策... 89 8.1 評 価 対 象 事 業 の 概 要 と 評 価 の 視 点... 89 8.2 事 業 内 容... 90 8.3 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価... 90 8.3.1 評 価 の 視 点... 90 8.3.2 事 業 特 性 に 応 じた 評 価 指 標 の 設 定... 90 8.4 費 用 便 益 分 析... 92 8.5 採 算 性 分 析... 92 8.6 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価... 92

第 2 編 実 施 要 領 第 1 部 評 価 段 階 ごとの 評 価 手 法 第 1 章 新 規 事 業 採 択 時 評 価 の 手 法 新 規 事 業 採 択 時 評 価 は 鉄 道 プロジェクトの 事 業 採 択 時 段 階 において 事 業 の 効 率 性 及 び 実 施 過 程 における 透 明 性 の 一 層 の 向 上 を 図 ることを 目 的 に 実 施 する 評 価 対 象 事 業 の 背 景 必 要 性 目 的 (ミッション)を 明 確 化 した 上 で その 目 的 の 達 成 について 評 価 できるよう 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価 費 用 便 益 分 析 採 算 性 分 析 及 び 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価 の 4 つの 視 点 から 事 業 を 総 合 的 に 評 価 する 評 価 の 手 順 は 下 図 のとおりである 第 一 に 評 価 対 象 事 業 について 事 業 の 背 景 必 要 性 目 的 (ミッション) 等 の 事 業 内 容 の 整 理 を 行 う 第 二 にその 目 的 の 達 成 の 評 価 が 可 能 とな るよう 事 業 による 効 果 影 響 を 定 性 的 に 記 述 する その 上 で 定 量 的 な 指 標 を 検 討 し 事 業 目 的 の 達 成 が 評 価 できるよう 目 標 値 を 設 定 する 第 三 に 貨 幣 換 算 が 可 能 な 効 果 と 費 用 を 対 象 に 費 用 便 益 分 析 による 評 価 を 行 う 第 四 に 採 算 性 分 析 による 評 価 を 行 う 第 五 に 事 業 の 実 施 環 境 について 事 業 の 実 行 性 及 び 成 立 性 の 観 点 から 評 価 を 行 う 最 後 に 評 価 結 果 をとりまとめた 総 括 表 を 作 成 する 評 価 対 象 事 業 事 業 内 容 の 整 理 事 業 概 要 の 記 述 事 業 の 背 景 必 要 性 目 的 (ミッション)の 明 確 化 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価 利 用 者 供 給 者 社 会 全 体 への 効 果 影 響 事 業 目 的 が 達 成 され 得 るかを 評 価 (うち 定 量 的 指 標 が 設 定 可 能 なものは 事 業 目 的 の 達 成 が 評 価 できるよう 目 標 値 を 設 定 ) 費 用 便 益 分 析 採 算 性 分 析 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価 事 業 の 実 行 性 事 業 の 成 立 性 を 評 価 評 価 結 果 のまとめ( 総 括 表 の 作 成 ) 図 1.1 新 規 事 業 採 択 時 評 価 の 体 系 15

第 2 編 実 施 要 領 1.1 事 業 内 容 の 整 理 対 象 事 業 の 整 備 区 間 や 開 業 年 度 等 の 概 要 を 記 述 するとともに 事 業 の 背 景 必 要 性 及 び 事 業 目 的 (ミッション)を 明 確 にする ここで 事 業 目 的 は 上 位 計 画 と 整 合 的 な 内 容 である 必 要 がある また 整 備 内 容 自 体 (アウトプット)ではなく そのアウトプットにより 地 域 や 利 用 者 に 関 するどのような 課 題 が 解 決 されるのか どのような 効 果 がもたらされるのか(アウトカム)を 記 述 する あわせて 目 標 を 設 定 するなど 具 体 化 を 図 る また 目 的 に 関 連 する 国 地 域 等 におけ る 政 策 目 標 を 記 述 することで 事 業 の 位 置 づけをより 明 確 にする 1.2 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価 事 業 による 効 果 影 響 については 以 下 の 視 点 から 評 価 する 1 当 該 事 業 はどのような 効 果 影 響 をもたらすか 2 事 業 実 施 により 事 業 の 目 的 (ミッション)は 達 成 され 得 るか 視 点 1では 利 用 者 供 給 者 及 び 社 会 全 体 への 効 果 影 響 について 評 価 する 視 点 2で は 視 点 1で 示 した 効 果 影 響 について 特 に 事 業 目 的 との 関 係 を 適 切 に 表 現 し 得 る 指 標 を 事 業 主 体 が 自 ら 設 定 し 目 的 の 達 成 度 合 い 及 び 政 策 目 標 に 対 する 貢 献 度 合 いを 評 価 する 1.3 費 用 便 益 分 析 1 事 業 による 効 果 影 響 のうち 貨 幣 換 算 可 能 な 効 果 を 対 象 に 便 益 を 計 測 する また 事 業 における 費 用 として 建 設 投 資 額 維 持 改 良 費 再 投 資 額 を 算 定 する なお 投 資 額 が 極 め て 大 きい 場 合 には 新 規 事 業 採 択 が 困 難 となることから この 費 用 自 体 も 評 価 に 当 たって 重 要 なことは 言 うまでもない そのうえで 便 益 と 費 用 を 比 較 することにより 社 会 的 な 視 点 から 事 業 効 率 性 を 評 価 す る 評 価 指 標 は 費 用 便 益 比 純 現 在 価 値 及 び 経 済 的 内 部 収 益 率 2とする 1.4 採 算 性 分 析 財 務 分 析 によって 得 られる 事 業 の 収 支 の 見 通 しから 採 算 面 での 事 業 の 成 立 性 について 評 価 する 評 価 に 当 たっては 前 提 とした 資 金 調 達 スキーム( 適 用 した 補 助 制 度 等 )を 併 記 する 評 価 指 標 は 単 年 度 営 業 収 支 黒 字 転 換 年 累 積 資 金 収 支 黒 字 転 換 年 財 務 的 内 部 収 益 率 及 び 収 支 改 善 効 果 等 のいずれかとする 3 1 事 業 による 効 果 影 響 において 定 量 的 指 標 で 表 した 内 容 のうち 貨 幣 換 算 が 可 能 な 効 果 を 対 象 として 便 益 を 計 測 し 費 用 と 比 較 したもの 事 業 による 効 果 影 響 のうち 地 域 経 済 やまちづくりへの 効 果 については 事 業 目 的 (ミッション)と 対 応 した 効 果 項 目 である 場 合 もある しかしながら 交 通 プロジェクトの 費 用 便 益 分 析 においては 利 用 者 便 益 を 基 本 とした 便 益 計 測 がなされており 地 域 経 済 への 効 果 等 は その 利 用 者 便 益 とダブルカウントになるため 貨 幣 換 算 できる 場 合 であっても 便 益 計 上 できない 2 各 種 指 標 については 第 2 編 p.54 を 参 照 のこと 3 各 種 指 標 については 第 2 編 p.57 を 参 照 のこと なお 財 務 分 析 については 既 に 一 般 に 普 及 しているため 本 マニュアルではその 手 法 は 示 さない 16

第 2 編 実 施 要 領 1.5 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価 事 業 の 実 施 環 境 について 事 業 の 実 行 性 及 び 成 立 性 の 観 点 から 評 価 する 1.5.1 事 業 の 実 行 性 地 元 等 との 調 整 状 況 用 地 買 収 の 見 通 し 等 の 事 業 を 採 択 する 場 合 に 必 要 となる 手 続 き 等 が 適 切 に 行 われているか 事 業 を 計 画 どおり 円 滑 に 進 める 環 境 が 整 っているか 将 来 の 人 口 動 向 経 済 動 向 関 連 する 技 術 開 発 の 動 向 等 の 事 業 の 実 行 性 に 大 きな 影 響 を 及 ぼす 要 因 ( 事 業 のリスク 要 因 )が 存 在 するかという 視 点 から 評 価 する また 事 業 の 実 行 性 に 重 大 な 支 障 を 及 ぼすようなリスク 要 因 が 存 在 する 場 合 その 影 響 を 緩 和 するための 措 置 の 実 施 状 況 について 記 載 する 1.5.2 事 業 の 成 立 性 既 存 の 上 位 計 画 や 他 の 関 連 する 事 業 計 画 との 整 合 が 取 れているかという 視 点 から 評 価 する 1.6 結 果 のとりまとめ 以 上 の 分 析 結 果 をとりまとめた 総 括 表 を 作 成 する 総 括 表 は 一 般 に 読 まれるものである ことから 簡 潔 かつ 平 易 な 表 現 とする 評 価 を 行 う 過 程 において 使 用 した 資 料 については 後 日 外 部 からの 検 証 を 可 能 とするた め 適 切 に 保 存 し 必 要 に 応 じて 提 示 できるように 準 備 しておく 概 要 図 ( 位 置 図 )については 対 象 事 業 の 位 置 を 明 示 すると 共 に 事 業 実 施 による 状 況 変 化 が 分 かるよう 整 備 事 業 の 実 施 前 ( 整 備 前 )と 実 施 後 ( 整 備 後 )の 図 を 示 す 総 括 表 の 整 理 例 を 以 降 に 示 す 17

第 2 編 実 施 要 領 事 業 事 業 内 容 概 要 目 的 表 1.1 新 規 事 業 採 択 時 評 価 総 括 表 の 整 理 例 事 業 者 名 [ ] 事 業 名 線 整 備 事 業 整 備 区 間 ~ 間 km 供 用 年 度 年 度 ( 建 設 期 間 : 年 ~ 年 ) 総 事 業 費 億 円 ( 年 度 価 格 ) 当 該 事 業 の 背 景 必 要 性 事 業 の 背 景 必 要 性 を 記 述 する 事 業 目 的 (ミッション) 事 業 目 的 及 びそれを 達 成 するための 手 段 を 具 体 的 に 記 述 する 複 数 の 目 的 がある 場 合 にはそれぞれ 記 述 する 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価 評 価 項 目 利 用 者 への 効 果 影 響 関 連 する 政 策 目 標 目 的 と 関 連 する 政 策 目 標 や 地 域 マスタープラン 中 長 期 計 画 における 政 策 目 標 目 標 値 を 記 述 し 事 業 の 位 置 付 けを 明 確 化 する 評 価 結 果 供 給 者 への 効 果 影 響 社 会 全 体 へ の 効 果 影 響 住 民 生 活 地 域 経 済 地 域 社 会 環 境 効 果 及 び 指 標 左 記 の 評 価 項 目 ごとに 事 業 による 効 果 影 響 について 利 用 者 供 給 者 及 び 社 会 全 体 の 視 点 から 分 析 評 価 また 定 量 的 指 標 に 関 する 数 値 を 提 示 事 業 目 的 政 策 目 標 との 関 係 左 欄 で 記 述 される 効 果 影 響 につい て 事 業 目 的 (ミッション)が 達 成 さ れ 得 るかを 評 価 事 業 目 的 と 関 連 する 政 策 目 標 への 寄 与 についても 評 価 安 全 費 用 便 益 分 析 [ 平 成 年 度 価 格 ] 計 算 期 間 : 30 年 (50 年 ) 採 算 性 分 析 費 用 億 円 ( 億 円 ) 貨 幣 換 算 した 主 要 な 費 用 を 記 述 便 益 億 円 ( 億 円 ) 貨 幣 換 算 した 主 要 な 費 用 を 記 述 指 標 感 度 分 析 結 果 ( ) 純 現 在 価 値 NPV 億 円 ( 億 円 ) 経 済 的 内 部 収 益 率 EIRR 総 需 要 ±10% 総 費 用 ±10% 建 設 期 間 ±10% 費 用 便 益 比 B/C B/C NPV 億 円 EIRR % B/C NPV 億 円 EIRR % 単 年 度 営 業 収 支 黒 字 転 換 年 年 累 積 資 金 収 支 黒 字 転 換 年 年 財 務 的 内 部 収 益 率 FIRR % ( 前 提 とした 資 金 調 達 スキームを 添 付 ) (その 他 ) 上 記 以 外 で 特 筆 すべき 事 項 があれば 記 述 上 記 分 析 の 基 礎 とした 需 要 予 測 駅 ~ 駅 間 開 業 年 度 人 / 年 開 業 年 後 人 / 年 注 : 表 中 の() 内 は 50 年 の 計 算 期 間 を 前 提 とした 場 合 の 数 値 を 示 す % ( %) B/C NPV 億 円 EIRR % 18

第 2 編 実 施 要 領 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価 事 業 の 実 行 性 事 業 の 成 立 性 事 業 を 採 択 継 続 する 場 合 に 必 要 となる 手 続 き 等 が 行 われているか 事 業 を 計 画 ど おり 円 滑 に 進 める 環 境 が 整 っているかという 視 点 から 評 価 既 存 の 上 位 計 画 や 他 の 関 連 事 業 計 画 との 整 合 性 が 取 れているかという 視 点 から 評 価 概 要 図 ( 位 置 図 ) 整 備 前 整 備 前 の 図 整 備 後 整 備 後 の 図 評 価 結 果 のまとめ 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価 費 用 便 益 分 析 採 算 性 分 析 事 業 の 実 施 環 境 の 評 価 結 果 のまとめを 記 述 する 備 考 評 価 実 施 時 期 評 価 の 過 程 で 使 用 したデータ 文 献 等 評 価 の 体 制 ( 有 識 者 の 委 員 会 等 ) 19

第 2 編 実 施 要 領 < 参 考 資 料 > 参 考 資 料 として 費 用 便 益 分 析 結 果 の 詳 細 需 要 予 測 の 前 提 条 件 ( 人 口 フレーム ゾー ニング 運 賃 の 設 定 方 法 及 び 利 用 した 需 要 予 測 モデル 等 ) 対 象 路 線 図 及 び 関 連 データ 等 を 添 付 する 前 提 条 件 表 1.2 費 用 便 益 分 析 結 果 の 整 理 例 評 価 年 次 平 成 年 開 業 年 次 平 成 年 建 設 期 間 平 成 年 ~ 年 社 会 的 割 引 率 % 時 間 評 価 値 円 / 分 ( 選 好 接 近 法 ) 総 便 益 総 費 用 の 内 訳 [ 平 成 年 度 価 格 ] 計 算 期 間 :30 年 (50 年 ) 便 益 利 用 者 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 時 間 短 縮 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 費 用 節 減 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 乗 換 利 便 性 向 上 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 車 両 内 混 雑 緩 和 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 供 給 者 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 当 該 事 業 者 収 益 競 合 補 完 事 業 者 収 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 百 万 円 ( 百 万 円 ) 環 境 等 改 善 便 益 局 所 的 環 境 改 善 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 地 球 的 環 境 改 善 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 道 路 混 雑 緩 和 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 道 路 交 通 事 故 削 減 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 便 益 計 百 万 円 ( 百 万 円 ) 建 設 投 資 額 百 万 円 ( 百 万 円 ) 建 設 費 百 万 円 ( 百 万 円 ) 費 用 用 地 関 係 費 百 万 円 ( 百 万 円 ) 維 持 改 良 費 再 投 資 費 百 万 円 ( 百 万 円 ) 費 用 計 百 万 円 ( 百 万 円 ) 注 : 表 中 の() 内 は 50 年 の 計 算 期 間 を 前 提 とした 場 合 の 数 値 を 示 す 20

第 2 編 実 施 要 領 第 2 章 再 評 価 の 手 法 鉄 道 の 整 備 事 業 は 長 いもので 10 年 以 上 の 年 月 を 要 するが その 年 月 の 間 に 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 は 大 きく 変 化 する 可 能 性 がある 例 えば 鉄 道 の 競 合 交 通 機 関 のサー ビス 水 準 については 社 会 経 済 情 勢 の 変 化 を 受 け 大 きく 変 動 する 可 能 性 がある そのため 事 業 採 択 後 一 定 期 間 (5 年 間 )を 経 過 した 事 業 等 4を 対 象 に 再 評 価 を 実 施 し 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 に 対 してどのように 対 応 するのか 検 討 する 再 評 価 においては 1) 事 業 の 必 要 性 等 に 関 する 視 点 2) 事 業 の 進 捗 の 見 込 みの 視 点 3) コスト 縮 減 や 代 替 案 立 案 等 の 可 能 性 の 視 点 から 評 価 を 行 い 事 業 継 続 の 可 否 を 検 討 する 5 評 価 の 手 順 は 下 図 のとおりである 第 一 に 評 価 対 象 事 業 について 事 業 の 背 景 必 要 性 目 的 (ミッション) 等 の 事 業 内 容 の 整 理 を 行 う 第 二 に 事 業 の 必 要 性 等 の 視 点 からの 評 価 を 行 う 具 体 的 には 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 を 確 認 したうえで それを 受 けた 事 業 の 投 資 効 果 及 び 事 業 進 捗 の 見 込 みを 検 討 する このうち 事 業 の 投 資 効 果 については 事 業 目 的 の 達 成 の 評 価 が 可 能 となるよ う 事 業 による 効 果 影 響 を 定 性 的 に 記 述 した 上 で 定 量 化 可 能 なものについては 定 量 的 な 指 標 を 検 討 する 指 標 は 事 業 開 始 後 再 評 価 時 点 までの 最 新 のデータ 収 集 を 行 ったう えで 事 業 による 効 果 影 響 の 再 評 価 を 行 う さらに 貨 幣 換 算 が 可 能 な 効 果 及 び 費 用 を 対 象 に 費 用 便 益 分 析 による 再 評 価 を 行 う また 採 算 性 分 析 による 評 価 についても 見 直 しを 行 う 第 三 に 事 業 の 進 捗 の 見 込 みから 評 価 を 行 う ここでは 再 評 価 時 点 における 事 業 の 実 行 性 及 び 成 立 性 についても 再 評 価 を 行 う 第 四 に 上 記 事 業 の 投 資 効 果 の 変 化 の 有 無 事 業 進 捗 の 見 込 みも 踏 まえ 整 備 事 業 にか かるコスト 縮 減 や 代 替 案 立 案 等 を 検 討 する 最 後 に 事 業 継 続 の 可 否 を 含 めて 評 価 結 果 をとりまとめた 総 括 表 を 作 成 する 4 鉄 道 関 係 公 共 事 業 の 再 評 価 実 施 細 目 ( 国 土 交 通 省 鉄 道 局 平 成 23 年 )によれば 再 評 価 の 対 象 となる 事 業 は (1) 事 業 採 択 後 一 定 期 間 (5 年 間 )が 経 過 した 時 点 で 未 着 工 の 事 業 (2) 事 業 採 択 後 長 期 間 (5 年 間 )が 経 過 した 時 点 で 継 続 中 の 事 業 (3) 再 評 価 実 施 後 一 定 期 間 (5 年 間 )が 経 過 している 事 業 (4) 社 会 経 済 情 勢 の 急 激 な 変 化 技 術 革 新 等 により 再 評 価 の 実 施 の 必 要 が 生 じた 事 業 とされている 5 鉄 道 関 係 公 共 事 業 の 再 評 価 実 施 細 目 ( 国 土 交 通 省 鉄 道 局 平 成 23 年 )に 基 づく 視 点 21

第 2 編 実 施 要 領 評 価 対 象 事 業 事 業 内 容 の 整 理 事 業 概 要 の 記 述 事 業 の 背 景 必 要 性 目 的 (ミッション)の 再 確 認 事 業 の 必 要 性 等 の 評 価 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 事 業 の 投 資 効 果 ( 事 業 による 効 果 影 響 費 用 便 益 分 析 及 び 採 算 性 分 析 ) 事 業 の 進 捗 状 況 事 業 の 進 捗 の 見 込 み 事 業 の 実 行 性 及 び 成 立 性 コスト 縮 減 や 代 替 案 立 案 等 の 可 能 性 新 たな 費 用 縮 減 の 可 能 性 や 事 業 手 法 施 設 規 模 等 の 見 直 しの 可 能 性 評 価 結 果 のまとめ( 総 括 表 の 作 成 ) 図 2.1 再 評 価 の 体 系 2.1 事 業 の 必 要 性 等 に 関 する 視 点 2.1.1 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 を 踏 まえ 事 業 の 投 資 効 果 や 事 業 の 実 施 環 境 を 見 極 めることが 再 評 価 における 重 要 な 視 点 である そのため これらに 影 響 を 及 ぼし 得 る 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 について 記 述 する これには 事 業 採 択 の 際 の 前 提 となっている 需 要 の 見 込 み 競 合 交 通 機 関 の 整 備 状 況 や 沿 線 の 街 づくり 等 の 計 画 等 の 地 元 情 勢 経 済 成 長 率 及 び 人 口 動 向 等 が 含 まれる 2.1.2 事 業 の 投 資 効 果 事 業 による 効 果 影 響 費 用 便 益 分 析 及 び 採 算 性 分 析 による 評 価 を 行 う まず 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 を 踏 まえ 再 評 価 の 時 点 における 事 業 による 効 果 影 響 の 発 現 の 見 込 みについて 評 価 する 評 価 項 目 は 新 規 事 業 採 択 時 評 価 で 設 定 した 内 容 が 基 本 と なるが 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 を 踏 まえて 適 切 に 見 直 す 新 規 事 業 採 択 評 価 (または 再 評 価 )と 比 較 して 効 果 影 響 の 発 現 の 見 込 みが 異 なる 場 合 その 要 因 を 分 析 する また 再 評 価 における 費 用 便 益 分 析 は 原 則 として 事 業 全 体 の 投 資 効 率 性 を 評 価 する 事 業 全 体 の 投 資 効 率 性 と 事 業 継 続 による 投 資 効 率 性 を 評 価 する 残 事 業 の 投 資 効 率 22

第 2 編 実 施 要 領 性 の 両 者 による 評 価 を 実 施 する 前 者 は 新 規 事 業 採 択 時 に 実 施 した 事 業 の 投 資 効 率 性 を 再 評 価 時 点 で 見 直 して 事 業 の 透 明 性 確 保 説 明 責 任 の 達 成 を 図 るものである ここでは 新 規 事 業 採 択 時 の 評 価 結 果 と 比 較 できるよう 同 一 の 評 価 手 法 を 用 いる 後 者 は 投 資 効 率 性 の 観 点 から 事 業 継 続 中 止 に 当 たっての 判 断 材 料 を 提 供 するものであり 事 業 を 継 続 した 場 合 (with) と 中 止 した 場 合 (without) を 比 較 する 採 算 性 についても 各 種 の 前 提 条 件 を 見 直 したうえで 再 評 価 時 点 における 評 価 を 行 う ただし 事 業 を 中 止 した 場 合 に 想 定 される 状 況 も 記 述 する 2.1.3 事 業 の 進 捗 状 況 対 象 事 業 の 再 評 価 実 施 時 点 での 進 捗 率 及 び 残 事 業 の 内 容 について 記 述 する また 用 地 買 収 や 住 民 説 明 といった 事 業 進 捗 に 係 る 取 組 み 上 の 工 夫 や 整 備 事 業 全 般 にか かる 技 術 開 発 地 質 調 査 における 工 夫 等 のコスト 縮 減 の 取 組 み 等 が 実 施 されている 場 合 に はその 内 容 を 記 述 する 2.2 事 業 の 進 捗 の 見 込 みの 視 点 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 も 踏 まえて 再 評 価 時 点 における 今 後 の 事 業 の 進 捗 の 見 込 みを 評 価 する 新 規 事 業 採 択 時 評 価 における 計 画 よりも 進 捗 が 遅 れている 場 合 その 原 因 や 対 策 につい て 記 述 する 2.3 コスト 縮 減 や 代 替 案 立 案 等 の 可 能 性 の 視 点 技 術 の 進 展 に 伴 う 新 工 法 の 採 用 等 による 新 たな 費 用 縮 減 の 可 能 性 事 業 手 法 施 設 規 模 等 の 見 直 しの 可 能 性 について 記 述 する 2.4 結 果 のとりまとめ 以 上 の 分 析 結 果 をとりまとめたうえで 事 業 継 続 の 可 否 を 検 討 した 結 果 を 含 めた 総 括 表 を 作 成 する 総 括 表 は 一 般 に 読 まれるものであることから 簡 潔 かつ 平 易 な 表 現 とする 評 価 を 行 う 過 程 において 使 用 した 資 料 については 後 日 外 部 からの 検 証 を 可 能 とするた め 適 切 に 保 存 し 必 要 に 応 じて 提 示 できるように 準 備 しておく 概 要 図 ( 位 置 図 )については 対 象 事 業 の 位 置 を 明 示 すると 共 に 事 業 実 施 による 状 況 変 化 が 分 かるよう 整 備 事 業 の 実 施 前 ( 整 備 前 )と 実 施 後 ( 整 備 後 )の 図 を 示 す 総 括 表 の 整 理 例 を 以 降 に 示 す 23

第 2 編 実 施 要 領 表 2.1 再 評 価 総 括 表 の 整 理 例 事 業 事 業 者 名 [ ] 事 業 内 容 新 規 事 業 採 択 時 評 価 と 数 値 が 異 なる 場 合 は その 理 由 を 付 記 概 要 目 的 事 業 名 線 整 備 事 業 整 備 区 間 ~ 間 km 新 規 事 業 年 度 採 択 時 ( 建 設 期 間 : 年 ~ 年 ) 供 用 年 度 再 評 価 時 年 度 ( 建 設 期 間 : 年 ~ 年 ) 変 更 となっている 場 合 はその 理 由 を 記 述 する 当 該 事 業 の 背 景 必 要 性 事 業 の 背 景 必 要 性 を 記 述 する 事 業 目 的 事 業 目 的 及 びそれを 達 成 するための 手 段 を 具 体 的 に 記 述 する 複 数 の 目 的 がある 場 合 にはそれぞれ 記 述 する 総 事 業 費 新 規 事 業 採 択 時 億 円 ( 年 度 価 格 ) 再 評 価 時 億 円 ( 年 度 価 格 ) 変 更 となっている 場 合 はその 理 由 を 記 述 する 関 連 する 政 策 目 標 目 的 と 関 連 する 政 策 目 標 や 地 域 マスタープラン 中 長 期 計 画 における 政 策 目 標 目 標 値 を 記 述 し 事 業 の 位 置 付 けを 明 確 化 する < 事 業 の 必 要 性 等 に 関 する 視 点 > 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 新 規 事 業 採 択 時 評 価 の 際 の 前 提 となっている 需 要 の 見 込 み 競 合 交 通 機 関 の 整 備 状 況 や 地 元 の 人 口 や 経 済 の 情 勢 の 変 化 等 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 を 記 述 する 事 業 の 投 資 効 果 ( 事 業 による 効 果 影 響 の 評 価 費 用 便 益 分 析 採 算 性 分 析 ) 評 価 項 目 評 価 結 果 利 用 者 への 効 果 影 響 供 給 者 への 効 果 影 響 社 会 全 体 へ 住 民 の 効 果 影 響 生 活 地 域 経 済 地 域 社 会 環 境 安 全 費 用 便 益 分 析 [ 平 成 年 度 価 格 ] 注 2 計 算 期 間 : 30 年 (50 年 ) 事 業 全 体 残 事 業 効 果 及 び 指 標 左 記 の 評 価 項 目 ごとに 事 業 による 効 果 影 響 について 利 用 者 供 給 者 及 び 社 会 全 体 の 視 点 から 分 析 評 価 また 定 量 的 指 標 に 関 する 数 値 を 提 示 費 用 億 円 ( 億 円 ) 貨 幣 換 算 した 主 要 な 費 用 を 記 述 便 益 億 円 ( 億 円 ) 貨 幣 換 算 した 主 要 な 費 用 を 記 述 指 標 費 用 便 益 比 B/C ( ) 純 現 在 価 値 NPV 事 業 目 的 政 策 目 標 との 関 係 左 欄 で 記 述 される 効 果 影 響 につい て 事 業 目 的 (ミッション)が 達 成 さ れ 得 るかを 評 価 目 的 と 関 連 する 政 策 目 標 への 寄 与 についても 評 価 億 円 ( 億 円 ) 新 規 事 業 採 択 時 評 価 と 数 値 が 異 なる 場 合 は その 理 由 を 付 記 経 済 的 内 部 収 益 率 EIRR 費 用 億 円 ( 億 円 ) 貨 幣 換 算 した 主 要 な 費 用 を 記 述 便 益 億 円 ( 億 円 ) 貨 幣 換 算 した 主 要 な 費 用 を 記 述 指 標 費 用 便 益 比 純 現 在 価 値 億 円 経 済 的 内 部 収 益 率 B/C ( ) NPV ( 億 円 ) EIRR 感 度 分 析 結 果 総 需 要 ±10% 総 費 用 ±10% 建 設 期 間 ±10% B/C NPV 億 円 EIRR % B/C NPV 億 円 EIRR % 設 定 した 中 止 した 場 合 の 状 況 について 記 述 ( 施 設 を 撤 去 し 原 状 復 旧 等 ) % ( %) % ( %) B/C NPV 億 円 EIRR % 採 算 性 分 析 単 年 度 営 業 収 支 黒 字 転 換 年 年 累 積 資 金 収 支 黒 字 転 換 年 年 財 務 的 内 部 収 益 率 FIRR % ( 前 提 とした 資 金 調 達 スキームを 添 付 ) 新 規 事 業 採 択 時 評 価 と 数 値 が 異 なる 場 合 は その 理 由 を 付 記 (その 他 ) 上 記 以 外 で 特 筆 すべき 事 項 があれば 記 述 上 記 分 析 の 基 礎 とした 需 要 予 測 駅 ~ 駅 間 開 業 年 度 人 / 年 開 業 年 後 人 / 年 新 規 事 業 採 択 時 評 価 と 数 値 が 異 なる 場 合 は その 理 由 を 付 記 注 1: 段 階 的 に 整 備 が 進 められた 事 業 においては 事 業 期 間 や 事 業 費 輸 送 人 員 等 について 各 供 用 段 階 における 数 値 を 記 述 する 注 2: 表 中 の() 内 は 50 年 の 計 算 期 間 を 前 提 とした 場 合 の 数 値 を 示 す 24

第 2 編 実 施 要 領 事 業 の 進 捗 の 状 況 再 評 価 を 実 施 する 事 業 の 進 捗 率 残 事 業 の 内 容 について 記 述 進 捗 が 遅 れている 場 合 にはその 原 因 と 対 策 について 記 述 < 事 業 の 進 捗 の 見 込 みの 視 点 > 事 業 の 実 行 性 事 業 を 採 択 継 続 する 場 合 に 必 要 となる 手 続 き 等 が 行 われているか 事 業 を 計 画 どお り 円 滑 に 進 める 環 境 が 整 っているかという 視 点 から 評 価 事 業 の 成 立 性 既 存 の 上 位 計 画 や 他 の 関 連 事 業 計 画 との 整 合 性 が 取 れているかという 視 点 から 評 価 <コスト 縮 減 や 代 替 案 立 案 等 の 可 能 性 の 視 点 > 技 術 の 進 展 に 伴 う 新 工 法 の 採 用 等 による 新 たな 費 用 縮 減 の 可 能 性 や 事 業 手 法 施 設 規 模 等 の 見 直 しの 可 能 性 について 記 述 概 要 図 ( 位 置 図 ) 概 要 図 ( 位 置 図 ) 整 備 前 図 整 備 後 図 評 価 結 果 のまとめ 事 業 継 続 の 可 否 とその 根 拠 ( 事 業 の 必 要 性 等 に 関 する 視 点 事 業 の 進 捗 の 見 込 みの 視 点 コスト 縮 減 や 代 替 案 立 案 等 の 可 能 性 の 視 点 )について 記 述 する 備 考 評 価 実 施 時 期 評 価 の 過 程 で 使 用 したデータ 文 献 等 評 価 の 体 制 ( 有 識 者 の 委 員 会 等 ) 25

第 2 編 実 施 要 領 < 参 考 資 料 > 新 規 事 業 採 択 時 評 価 と 同 様 に 参 考 資 料 を 添 付 する 事 業 全 体 の 投 資 効 率 性 については 新 規 事 業 採 択 時 評 価 と 共 通 の 書 式 とする 残 事 業 の 投 資 効 率 性 の 評 価 にあたり 中 止 した 場 合 に 想 定 される 費 用 について 残 事 業 を 実 施 する 場 合 は 発 生 しないため 負 の 費 用 として 整 理 する 前 提 条 件 表 2.2 費 用 便 益 分 析 結 果 ( 事 業 全 体 ) 評 価 年 次 平 成 年 開 業 年 次 平 成 年 建 設 期 間 平 成 年 ~ 年 社 会 的 割 引 率 % 時 間 評 価 値 円 / 分 ( 選 好 接 近 法 ) 総 便 益 総 費 用 の 内 訳 [ 平 成 年 度 価 格 ] 計 算 期 間 :30 年 (50 年 ) 便 益 利 用 者 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 時 間 短 縮 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 費 用 節 減 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 乗 換 利 便 性 向 上 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 車 両 内 混 雑 緩 和 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 供 給 者 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 当 該 事 業 者 収 益 競 合 補 完 事 業 者 収 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 百 万 円 ( 百 万 円 ) 環 境 等 改 善 便 益 局 所 的 環 境 改 善 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 地 球 的 環 境 改 善 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 道 路 混 雑 緩 和 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 道 路 交 通 事 故 削 減 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 便 益 計 百 万 円 ( 百 万 円 ) 建 設 投 資 額 百 万 円 ( 百 万 円 ) 建 設 費 百 万 円 ( 百 万 円 ) 費 用 用 地 関 係 費 百 万 円 ( 百 万 円 ) 維 持 改 良 費 再 投 資 費 百 万 円 ( 百 万 円 ) 費 用 計 百 万 円 ( 百 万 円 ) 注 : 表 中 の() 内 は 50 年 の 計 算 期 間 を 前 提 とした 場 合 の 数 値 を 示 す 26

第 2 編 実 施 要 領 前 提 条 件 表 2.3 費 用 便 益 分 析 結 果 ( 残 事 業 ) 評 価 年 次 平 成 年 開 業 年 次 平 成 年 建 設 期 間 平 成 年 ~ 年 社 会 的 割 引 率 % 時 間 評 価 値 円 / 分 ( 選 好 接 近 法 ) 総 便 益 総 費 用 の 内 訳 [ 平 成 年 度 価 格 ] 計 算 期 間 :30 年 (50 年 ) 注 1 便 益 利 用 者 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 時 間 短 縮 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 費 用 節 減 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 乗 換 利 便 性 向 上 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 車 両 内 混 雑 緩 和 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 供 給 者 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 環 境 等 改 善 便 益 当 該 事 業 者 収 益 競 合 補 完 事 業 者 収 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 百 万 円 ( 百 万 円 ) 局 所 的 環 境 改 善 便 益 地 球 的 環 境 改 善 便 益 道 路 混 雑 緩 和 便 益 道 路 交 通 事 故 削 減 便 益 百 万 円 ( 百 万 円 ) 百 万 円 ( 百 万 円 ) 百 万 円 ( 百 万 円 ) 百 万 円 ( 百 万 円 ) 便 益 計 百 万 円 ( 百 万 円 ) 建 設 投 資 額 百 万 円 ( 百 万 円 ) 建 設 費 百 万 円 ( 百 万 円 ) 費 用 用 地 関 係 費 百 万 円 ( 百 万 円 ) 中 止 した 場 合 の 想 定 費 用 注 2 - 百 万 円 (- 百 万 円 ) 維 持 改 良 費 再 投 資 費 百 万 円 ( 百 万 円 ) 費 用 計 百 万 円 ( 百 万 円 ) 注 1: 表 中 の() 内 は 50 年 の 計 算 期 間 を 前 提 とした 場 合 の 数 値 を 示 す 注 2: 中 止 した 場 合 の 想 定 費 用 については マイナスの 費 用 として 計 上 する 27

第 2 編 実 施 要 領 第 3 章 事 後 評 価 の 手 法 鉄 道 は 長 期 にわたり 持 続 的 に 運 行 されることを 前 提 に 整 備 事 業 が 実 施 されるものである ことから 整 備 事 業 の 完 了 後 も 鉄 道 事 業 者 自 らが 当 初 に 想 定 した 効 果 の 発 現 状 況 等 を 継 続 的 に 確 認 し 事 業 目 的 (ミッション)を 達 成 し 続 けるため 必 要 に 応 じて サービスの 改 善 による 利 用 促 進 及 びコスト 縮 減 等 による 経 営 改 善 を 図 っていく 必 要 がある また 整 備 事 業 において 蓄 積 されたノウハウやその 効 果 うまくいかなかった 取 り 組 み 等 の 情 報 を 広 く 関 係 者 で 共 有 し 今 後 の 類 似 の 整 備 事 業 の 計 画 や 評 価 に 反 映 させることが 必 要 である そのため 事 後 評 価 は 当 該 事 業 の 一 層 の 改 善 事 業 の 効 率 性 及 び 実 施 過 程 における 透 明 性 の 一 層 の 向 上 を 図 ることを 目 的 に 事 業 完 了 後 5 年 が 経 過 した 事 業 等 6を 対 象 に 実 施 す る 事 後 評 価 の 目 的 は 国 民 地 域 住 民 に 対 して 有 益 な 社 会 基 盤 施 設 を 提 供 し 効 率 的 効 果 的 に 運 営 運 用 していくかを 検 討 することである どのような 事 業 であっても 供 用 中 に 必 ず 状 況 の 変 化 がある 関 係 主 体 には 状 況 に 応 じて 事 業 をより 効 果 的 なものとすること が 求 められるが 事 後 評 価 はそうした 取 り 組 みに 資 するものである 事 後 評 価 においては 既 に 完 成 した 公 共 施 設 をどのように 利 活 用 するか 魅 力 的 な 施 設 として 後 世 に 継 承 してい くためにはどうすべきかといった 視 点 が 重 要 であり 期 待 通 りの 成 果 が 得 られた 事 業 につ いても より 高 い 水 準 を 求 めた 場 合 の 反 省 材 料 を 検 討 することも 重 要 である 事 後 評 価 については 以 下 の 視 点 7から 評 価 を 行 う 6 鉄 道 関 係 公 共 事 業 の 完 了 後 の 事 後 評 価 実 施 細 目 ( 国 土 交 通 省 鉄 道 局 平 成 23 年 )によれば 事 後 評 価 の 対 象 となる 事 業 は (1) 事 業 完 了 後 5 年 が 経 過 した 事 業 (2) 事 業 評 価 監 視 委 員 会 の 審 議 結 果 を 踏 まえ 事 業 評 価 の 実 施 主 体 の 長 が 改 めて 事 後 評 価 を 行 う 必 要 があると 判 断 した 事 業 等 とされている 以 降 完 了 後 事 後 評 価 を 本 マニュアル 中 は 事 後 評 価 と 表 記 する 7 鉄 道 関 係 公 共 事 業 の 完 了 後 の 事 後 評 価 実 施 細 目 ( 国 土 交 通 省 鉄 道 局 平 成 23 年 )に 基 づく 視 点 28

第 2 編 実 施 要 領 新 規 事 業 採 択 時 評 価 (または 再 評 価 ) 結 果 の 確 認 事 業 実 施 前 後 のデータ 取 得 事 業 完 了 後 における 効 果 の 発 現 状 況 等 の 把 握 (1) 事 業 による 効 果 影 響 等 の 算 定 基 礎 となった 諸 要 因 の 変 化 (2) 事 業 の 効 果 の 発 現 状 況 (3) 事 業 実 施 による 地 球 的 環 境 局 地 的 環 境 の 変 化 (4) 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 (5) 改 善 措 置 の 必 要 性 (6) 今 後 の 事 後 評 価 の 必 要 性 (7) 同 種 事 業 の 計 画 や 調 査 の あり 方 事 業 評 価 手 法 の 見 直 しの 必 要 性 総 括 表 の 作 成 実 績 データの 蓄 積 図 3.1 事 後 評 価 の 体 系 3.1 事 業 による 効 果 影 響 等 の 算 定 基 礎 となった 諸 要 因 の 変 化 新 規 事 業 採 択 時 評 価 (または 再 評 価 )における 事 業 による 効 果 影 響 費 用 便 益 分 析 及 び 採 算 性 分 析 の 算 定 基 礎 となった 事 業 費 工 期 及 び 輸 送 人 員 ( 将 来 需 要 ) 等 8について 当 初 の 見 込 みと 実 態 とを 把 握 し 差 異 がある 場 合 はその 要 因 を 分 析 する 具 体 的 には 事 業 費 については 建 設 費 用 地 費 車 両 関 連 費 といった 主 な 内 訳 ごとに 名 目 価 格 で 把 握 するとともに 物 価 変 動 の 影 響 も 分 析 するため 実 質 価 格 9での 把 握 も 行 う 要 因 分 析 については 大 幅 な 費 用 節 減 が 図 られたような 場 合 にも 優 れた 事 例 として 情 報 を 広 く 共 有 するため どのような 工 夫 によってそれが 実 現 したのか また さらに 効 果 を 発 現 させるためにはどのような 工 夫 があり 得 るかを 検 討 する 10 輸 送 需 要 については 事 後 評 価 時 点 のみならず 供 用 時 からの 推 移 を 年 度 ごとに 把 握 す る 当 初 の 見 込 みと 実 績 との 差 異 が 生 じた 要 因 の 分 析 に 当 たっては 当 該 路 線 のサービス 状 況 沿 線 開 発 等 の 関 連 事 業 の 進 捗 状 況 競 合 補 完 交 通 サービス 状 況 及 び 経 済 成 長 率 等 について 考 慮 する 8 事 業 特 性 に 応 じて 他 の 基 礎 要 因 ( 例 : 環 境 等 改 善 便 益 の 算 定 に 用 いた 道 路 の 状 況 等 )について 分 析 を 行 う 9 評 価 基 準 年 次 は 新 規 事 業 採 択 評 価 時 (または 再 評 価 時 ) 事 後 評 価 時 いずれかに 合 わせ 総 括 表 に 明 記 する 事 後 評 価 に 限 らず 再 評 価 新 規 事 業 採 択 時 評 価 のいずれもその 時 点 における 結 果 を 検 討 することが 基 本 であ る ただし 評 価 基 準 年 度 が 変 わることにより 純 現 在 価 値 (NPV)や 経 済 的 内 部 収 益 率 (EIRR)の 値 が 大 きく 変 動 するため 事 後 評 価 の 結 果 を 元 の 新 規 事 業 採 択 時 評 価 の 結 果 と 直 接 比 較 する 場 合 は 新 規 事 業 採 択 時 評 価 における 評 価 時 点 に 合 わせる なお 費 用 便 益 比 の 値 については 評 価 時 点 による 影 響 を 受 けない 10 想 定 どおりの 費 用 となった 場 合 や 想 定 どおりの 効 果 が 発 現 した 場 合 も その 要 因 について 検 討 する 29

第 2 編 実 施 要 領 3.2 事 業 の 効 果 の 発 現 状 況 新 規 事 業 採 択 時 評 価 (または 再 評 価 )における 事 業 による 効 果 影 響 費 用 便 益 分 析 及 び 採 算 性 分 析 の 各 項 目 について 事 後 評 価 時 点 における 状 況 を 確 認 する 新 規 事 業 採 択 評 価 (または 再 評 価 )と 比 較 して 効 果 影 響 の 発 現 が 想 定 どおりでなかった 場 合 あるい は 当 初 の 想 定 以 上 の 効 果 の 発 現 があった 場 合 にはその 要 因 を 分 析 する また 新 規 事 業 採 択 時 以 降 に 実 施 された 景 観 に 配 慮 したデザインや 列 車 運 行 上 の 工 夫 乗 換 え 利 便 性 向 上 に 資 する 取 り 組 みの 効 果 や 整 備 事 業 全 般 にかかる 技 術 開 発 やコスト 縮 減 の 取 り 組 みによる 効 果 についても 記 述 する さらに 各 種 の 効 果 影 響 について 新 規 事 業 採 択 時 評 価 (または 再 評 価 )の 段 階 では 定 量 化 が 困 難 であったものであっても 事 後 評 価 においては 実 績 を 観 測 することが 可 能 な 場 合 には 定 量 的 な 指 標 を 設 定 して 効 果 を 計 測 する 11 費 用 便 益 分 析 採 算 性 分 析 については 新 規 事 業 採 択 時 評 価 と 同 様 の 方 法 で 総 事 業 費 建 設 期 間 輸 送 人 員 等 の 実 績 や 将 来 の 経 済 成 長 率 等 の 社 会 経 済 情 勢 の 変 化 も 考 慮 して 実 施 する 3.3 事 業 実 施 による 地 球 的 環 境 局 地 的 環 境 の 変 化 影 響 の 大 小 にかかわらず 環 境 に 関 して 評 価 すべきと 判 断 した 項 目 (CO2 騒 音 等 )につ いて 事 業 実 施 による 影 響 を 確 認 し その 原 因 を 分 析 する 環 境 に 配 慮 する 取 組 みを 行 っ た 場 合 は その 取 組 みが 機 能 しているか 等 を 確 認 する 3.4 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 事 業 の 費 用 や 投 資 効 果 に 影 響 を 及 ぼし 得 る 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 について 記 述 する 具 体 的 には 事 業 採 択 の 際 の 前 提 となった 需 要 の 見 込 み 競 合 交 通 機 関 の 整 備 状 況 や 沿 線 の 街 づくり 等 の 計 画 の 進 捗 等 の 地 元 情 勢 経 済 成 長 率 及 び 人 口 動 向 等 の 事 業 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 等 の 変 化 を 記 述 する 12 3.5 改 善 措 置 の 必 要 性 事 業 目 的 の 達 成 度 効 果 の 発 現 状 況 等 を 踏 まえ 当 初 想 定 された 効 果 が 十 分 に 発 現 して いない 場 合 や 環 境 に 重 大 な 影 響 を 及 ぼしている 場 合 において 適 切 な 改 善 措 置 について 検 討 を 行 う 13 11 新 規 事 業 採 択 時 評 価 (または 再 評 価 )において 想 定 していなかった 効 果 影 響 の 発 現 が 認 められた 場 合 も そ れを 積 極 的 に 取 り 上 げるものとする また 事 後 評 価 は 事 業 完 了 後 5 年 が 経 過 した 事 業 を 対 象 に 実 施 されるも のであり 人 口 や 土 地 利 用 変 化 といった 長 期 にわたる 効 果 影 響 については 評 価 時 点 において その 効 果 影 響 が 発 現 していない 可 能 性 もあることに 留 意 が 必 要 である 12 3.4 で 整 理 した 内 容 は 3.1~3.3 の 分 析 の 参 考 となるため 3.1~3.3 と 記 述 内 容 が 重 複 することは 問 題 ない なお 事 業 実 施 に 伴 う 変 化 については 3.2 において 検 討 する 13 改 善 措 置 の 検 討 に 当 たり 施 設 の 運 用 面 等 の 運 営 主 体 からの 視 点 や アンケート 調 査 ヒアリング 調 査 等 に 基 30