Taro-外国人研修生意見書(弁連)



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弁護士報酬規定(抜粋)

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

【労働保険事務組合事務処理規約】

定款

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

4 乙 は 天 災 地 変 戦 争 暴 動 内 乱 法 令 の 制 定 改 廃 輸 送 機 関 の 事 故 その 他 の 不 可 抗 力 により 第 1 項 及 び 第 2 項 に 定 める 業 務 期 日 までに 第 1 条 第 3 項 の 適 合 書 を 交 付 することができない 場 合 は

キ 短 時 間 労 働 者 の 雇 用 管 理 の 改 善 等 に 関 する 法 律 ( 平 成 5 年 法 律 第 76 号 ) ク 労 働 契 約 法 ( 平 成 19 年 法 律 第 128 号 ) ケ 健 康 保 険 法 ( 大 正 11 年 法 律 第 70 号 ) コ 厚 生 年 金 保

Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

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Microsoft Word 第1章 定款.doc

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

第 4 条 (1) 使 用 者 は 2 年 を 超 えない 範 囲 内 で( 期 間 制 勤 労 契 約 の 反 復 更 新 等 の 場 合 は その 継 続 勤 労 した 総 期 間 が2 年 を 超 えない 範 囲 内 で) 期 間 制 勤 労 者 を 使 用 することができる ただ し 次 の

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

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Microsoft Word - 目次.doc

Microsoft Word - 通達(参考).doc

後 にまで 及 んでおり(このような 外 部 研 究 資 金 を 以 下 契 約 理 由 研 究 という ) かつ その 者 が 退 職 後 も 引 き 続 き 研 究 代 表 者 となることを 研 究 所 が 認 める 場 合 とし 理 事 室 の 命 を 受 けて 発 議 書 ( 別 に 定 め

Taro-01 議案概要.jtd

Taro-契約条項(全部)

平 均 賃 金 を 支 払 わなければならない この 予 告 日 数 は 平 均 賃 金 を 支 払 った 日 数 分 短 縮 される( 労 基 法 20 条 ) 3 試 用 期 間 中 の 労 働 者 であっても 14 日 を 超 えて 雇 用 された 場 合 は 上 記 2の 予 告 の 手 続

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

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●電力自由化推進法案

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

(1) 社 会 保 険 等 未 加 入 建 設 業 者 の 確 認 方 法 等 受 注 者 から 提 出 される 施 工 体 制 台 帳 及 び 添 付 書 類 により 確 認 を 行 います (2) 違 反 した 受 注 者 へのペナルティー 違 反 した 受 注 者 に 対 しては 下 記 のペ

16 日本学生支援機構

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

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( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補 助 金 の 額 は 第 5 条 第 2 項 の 規 定 による 無 線 LAN 機 器 の 設 置 箇 所 数 に 1 万 5 千 円 を 掛 けた 金 額 と 第 5 条 第 3 項 に 規 定 する 補 助 対 象 経 費 の2 分 の1のいずれか 低

退職手当とは

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

中 間 利 払 日 とし 預 入 日 または 前 回 の 中 間 利 払 日 からその 中 間 利 払 日 の 前 日 までの 日 数 および 通 帳 または 証 書 記 載 の 中 間 利 払 利 率 によって 計 算 した 中 間 利 払 額 ( 以 下 中 間 払 利 息 といいます )を 利


学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

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4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

m07 北見工業大学 様式①

省 九 州 地 方 整 備 局 長 若 しくは 宮 崎 県 知 事 に 意 見 を 提 出 することができる ( 役 員 の 任 命 ) 第 8 条 理 事 長 及 び 監 事 は 宮 崎 県 知 事 が 任 命 する 2 理 事 は 理 事 長 が 任 命 する 3 副 理 事 長 は 理 事 長

2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

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( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

PowerPoint プレゼンテーション

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 26 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 法 人 の 長 副 理 事 長 A 理 事 16,638 10,332 4,446 1,

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

る 第 三 者 機 関 情 報 保 護 関 係 認 証 プライバシーマーク ISO27001 ISMS TRUSTe 等 の 写 しを 同 封 のうえ 持 参 又 は 郵 送 とする 但 し 郵 送 による 場 合 は 書 留 郵 便 とし 同 日 同 時 刻 必 着 とする 提 出 場 所 は 上

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Taro-iryouhoken

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

(Microsoft Word - \220\305\220\247\211\374\220\263.doc)

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( 会 員 資 格 の 取 得 ) 第 6 条 本 会 の 会 員 になろうとする 者 は 別 に 定 める 入 会 届 により 申 し 込 みを し 理 事 会 の 承 認 を 得 なければならない ( 会 員 の 権 利 義 務 ) 第 7 条 会 員 は 本 会 の 事 業 活 動 につき そ

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基発第 号

Microsoft Word 役員選挙規程.doc

公表表紙

●労働基準法等の一部を改正する法律案

Ⅰ 元 請 負 人 を 社 会 保 険 等 加 入 建 設 業 者 に 限 定 平 成 28 年 10 月 1 日 以 降 に 入 札 公 告 指 名 通 知 随 意 契 約 のための 見 積 依 頼 を 行 う 工 事 から 以 下 に 定 める 届 出 の 義 務 ( 以 下 届 出 義 務 と

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

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損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

定款  変更

参 考 改 正 災 害 対 策 基 本 法 1 ( 災 害 時 における 車 両 の 移 動 等 ) 第 七 十 六 条 の 六 道 路 管 理 者 は その 管 理 する 道 路 の 存 する 都 道 府 県 又 はこれに 隣 接 し 若 しくは 近 接 する 都 道 府 県 の 地 域 に 係

2. 前 項 の 規 定 にかかわらず 証 券 会 社 等 又 は 機 構 を 通 じた 届 出 の 対 象 となっていない 事 項 については 当 会 社 の 定 める 書 式 により 株 主 名 簿 管 理 人 宛 に 届 け 出 るものとす る ( 法 人 株 主 等 の 代 表 者 ) 第

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

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預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

Q7 従 業 員 に 対 する 現 物 給 付 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます A7 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 のために 給 付 する 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 (いわ ゆる 現 物 給 与 )については 所 得 税 において 給

Transcription:

外 国 人 研 修 技 能 実 習 制 度 の 法 改 正 に 対 する 意 見 書 2009 年 2 月 9 日 内 閣 総 理 大 臣 麻 生 太 郎 殿 法 務 大 臣 森 英 介 殿 外 務 大 臣 中 曽 根 弘 文 殿 厚 生 労 働 大 臣 舛 添 要 一 殿 経 済 産 業 大 臣 二 階 俊 博 殿 国 土 交 通 大 臣 金 子 一 義 殿 外 国 人 研 修 生 問 題 弁 護 士 連 絡 会 共 同 代 表 弁 護 士 小 野 寺 信 勝 共 同 代 表 弁 護 士 指 宿 昭 一 事 務 局 長 弁 護 士 大 坂 恭 子 第 1 意 見 の 趣 旨 当 会 は 外 国 人 研 修 生 制 度 技 能 実 習 生 制 度 について 以 下 の 抜 本 的 見 直 しを 要 求 す る 1. 研 修 生 の 実 務 研 修 に 関 し 労 働 関 係 諸 法 令 の 適 用 を 法 律 により 明 示 すること 2. 現 行 の 団 体 監 理 型 の 受 入 れを 禁 止 すること 3. 研 修 生 に 対 し 多 額 の 保 証 金 や 管 理 費 の 徴 収 賠 償 金 の 取 り 立 てを 行 う 本 国 送 り 出 し 機 関 からの 受 入 れを 禁 止 すること これに 伴 い いかなる 契 約 を 行 う 送 り 出 し 機 関 か らの 受 入 れを 禁 止 するかを 法 律 で 明 示 すること 4. 研 修 生 及 び 技 能 実 習 生 に 対 し 指 定 された 範 囲 内 での 職 種 の 変 更 を 認 めるとともに 受 入 れ 機 関 の 都 合 により 現 在 の 受 入 れ 機 関 での 研 修 技 能 実 習 が 継 続 できない 場 合 で も3 年 間 の 研 修 技 能 実 習 を 受 ける 機 会 を 保 障 すること 第 2 声 明 の 理 由 1 外 国 人 研 修 生 技 能 実 習 生 制 度 の 沿 革 - 1 -

日 本 における 外 国 人 研 修 生 受 け 入 れは 1950 年 代 後 半 に 始 まり 1989 年 の 入 管 法 の 改 正 により 在 留 資 格 に 研 修 が 設 けられた 後 1990 年 に 研 修 生 制 度 を 改 正 い わゆる 団 体 監 理 型 ( 中 小 企 業 団 体 等 を 通 じて 中 小 企 業 等 が 研 修 生 受 入 れを 行 う 形 態 )を 導 入 し 受 け 入 れの 条 件 の 緩 和 が 行 われた また 1993 年 には 研 修 を 終 了 し 所 定 の 要 件 を 充 足 した 研 修 生 が 技 能 実 習 生 とし て 雇 用 関 係 のもとで 引 き 続 き 本 邦 に 在 留 できることとなり 1997 年 には 技 能 実 習 中 の 滞 在 期 間 が 2 年 に 延 長 ( 研 修 での 滞 在 期 間 と 合 わせて 最 長 3 年 )され 現 在 の 制 度 となった 2007 年 における 在 留 資 格 研 修 の 新 規 入 国 者 数 は 約 10 万 2000 人 技 能 実 習 へ の 移 行 者 は 約 5 万 4000 人 技 能 実 習 中 の 者 は 10 万 人 近 くにも 上 り 合 計 20 万 人 が 国 内 で 働 くに 至 るなど 研 修 生 技 能 実 習 生 の 数 は 年 々 増 加 してきた *1 2 研 修 技 能 実 習 制 度 の 趣 旨 外 国 人 研 修 生 制 度 は 開 発 途 上 にある 国 々に 対 して 技 術 技 能 を 移 転 させること を 目 的 として 我 が 国 に 研 修 生 を 招 いて 技 術 移 転 による 人 材 育 成 を 行 い それらの 国 々の 発 展 を 支 援 するという 長 く 広 くその 効 果 が 浸 透 していく 国 際 協 力 国 際 貢 献 ( 法 務 省 入 国 管 理 局 )であるとして 制 度 化 され かかる 制 度 趣 旨 から 研 修 内 容 は 単 純 な 反 復 作 業 の 研 修 でないこと 受 入 れ 機 関 は 研 修 時 間 の3 分 の1 以 上 の 時 間 を 日 本 語 研 修 などの 非 実 務 研 修 (いわゆる 座 学 研 修 )に 当 てることを 原 則 とされ た 技 能 実 習 制 度 も 研 修 制 度 の 拡 充 の 観 点 から 研 修 を 終 了 し 所 定 の 要 件 を 充 足 した 研 修 生 に 雇 用 関 係 の 下 でより 実 践 的 な 技 術 技 能 等 を 修 得 させ その 技 能 等 の 諸 外 国 への 移 転 を 図 り それぞれの 国 の 経 済 発 展 を 担 う 人 づくり に 一 層 協 力 する ことを 目 的 として 創 設 された 研 修 は 出 入 国 及 び 難 民 認 定 法 ( 以 下 入 管 法 という )で 本 邦 の 公 私 の 機 関 に 受 け 入 れられて 行 う 技 術 技 能 又 は 知 識 の 習 得 をする 活 動 と 定 められてい る 研 修 生 は 技 術 を 学 ぶ 者 とされるため 研 修 中 は 報 酬 を 受 ける 活 動 が 禁 止 さ れており 受 領 する 給 付 は 研 修 手 当 ( 生 活 実 費 )であるとされる 残 業 や 休 日 労 働 *1 厚 生 労 働 省 2008 年 6 月 研 修 技 能 実 習 制 度 研 究 会 報 告 ( 以 下 研 究 会 報 告 とい う)2 頁 - 2 -

はさせられないかわり 非 労 働 者 として 労 働 関 係 諸 法 令 の 適 用 を 受 けないとされて きた 研 修 技 能 実 習 制 度 は 法 令 の 他 に 多 くの 告 示 通 達 等 により 規 定 され 運 用 され ているが これらの 諸 規 定 は 研 修 生 や 技 能 実 習 生 が 入 国 在 留 するための 基 準 と して 定 められているものであり 研 修 生 受 入 れ 機 関 の 留 意 事 項 や 不 正 行 為 について は 法 務 省 入 国 管 理 局 による 研 修 生 及 び 技 能 実 習 生 の 入 国 在 留 管 理 に 関 する 指 針 を 除 くと 直 接 の 定 めがなく 研 修 生 保 護 のための 立 法 はなされていない また 受 入 れ 機 関 に 対 する 責 任 ある 監 督 機 関 も 定 められていない そのため 現 実 には 以 下 に 述 べるとおり 制 度 趣 旨 とあまりにも 乖 離 した 実 態 が 存 在 する 3 現 状 の 問 題 点 (1) 研 修 生 の 労 働 実 態 研 修 生 の 多 くが 研 修 の 実 態 はないまま 実 務 研 修 と 称 して 長 時 間 の 労 働 をさ せられている 以 下 当 連 絡 会 所 属 の 弁 護 士 の 携 わった 具 体 的 事 例 を 述 べる 事 例 1: 残 業 ( 熊 本 ) 2006 年 4 月 から 6 月 に 研 修 生 として 来 日 し 熊 本 県 小 国 町 にある 第 1 次 受 入 れ 機 関 である 事 業 協 同 組 合 を 通 じて 天 草 市 の 縫 製 会 社 に 配 属 された 中 国 人 研 修 生 実 習 生 らが 違 法 な 労 働 条 件 のもとで 就 労 させられていた 事 件 労 働 条 件 は1 日 12 時 間 以 上 休 日 も 月 1 2 回 程 度 しか 与 えられていなかった また 給 与 は 約 月 6 万 円 残 業 代 は 県 の 最 低 賃 金 の 半 分 以 下 の 時 給 300 円 しか 支 払 われていな かった さらに 旅 券 通 帳 印 鑑 を 取 り 上 げられ 賃 金 は 強 制 的 に 貯 金 させら れていた 事 例 2: 残 業 ( 岐 阜 ) 2005 年 3 月 から 7 月 に 研 修 生 として 来 日 し 岐 阜 県 揖 斐 郡 大 野 町 にある 第 1 次 受 入 れ 機 関 である 事 業 協 同 組 合 を 通 じて 岐 阜 市 の 縫 製 会 社 に 配 属 された 中 国 人 研 修 生 実 習 生 ら( 女 性 4 名 )が 違 法 な 労 働 条 件 のもとで 就 労 させられていた 事 件 研 修 生 であるにもかかわらず 時 間 外 労 働 が 強 いられるどころかその 残 業 時 間 は 月 200 時 間 近 いこともあった にもかかわらず 研 修 生 らは 残 業 代 とし て 県 の 最 低 賃 金 の 半 分 以 下 の 時 給 300 円 しか 支 払 われていなかった しかも 研 修 生 らの 研 修 手 当 は 月 8 万 4000 円 で 協 同 組 合 がその 中 から 管 理 費 として 3 万 9000 円 を 控 除 するため 研 修 生 が 受 け 取 れる 研 修 手 当 は 結 局 4 万 5000 円 であ - 3 -

った 研 修 生 に 支 払 われる 研 修 手 当 の 平 均 額 が 2005 年 で 月 額 6.6 万 円 月 8 万 円 未 満 が 84.4%という 実 態 *2 に 見 られるとおり 仮 に 賃 金 とすれば 最 低 賃 金 に 達 しない 水 準 の 給 付 しか 得 られないにもかかわらず 現 実 には 研 修 生 は 技 能 実 習 生 や 他 の 日 本 人 労 働 者 と 区 別 されることなく 時 間 外 や 休 日 労 働 をさせられている 研 修 生 に 時 間 外 労 働 をさせた 例 は 平 成 19 年 度 に 入 国 管 理 局 より 不 正 行 為 と 認 定 を 受 けた 例 だけでも 98 件 *3 にものぼる 法 務 省 入 国 管 理 局 の 指 針 *4 においても 研 修 生 に 月 *5 100 時 間 を 超 える 所 定 時 間 外 労 働 を 行 わせていた 企 業 や 月 130 時 間 を 超 える 残 業 を させていた 企 業 が 不 正 行 為 と 認 定 されている このように 外 国 人 研 修 生 は 実 態 としては 単 なる 低 賃 金 労 働 者 として 使 われ ているにも 拘 わらず 労 働 関 係 諸 法 令 の 保 護 が 全 く 与 えられていないばかりか 明 確 な 指 導 監 督 機 関 もないまま 放 置 されている 現 状 がある (2) 技 能 実 習 生 に 対 する 労 働 関 係 諸 法 令 違 反 の 横 行 また 本 来 雇 用 契 約 の 下 に 最 低 賃 金 法 に 従 った 賃 金 額 時 間 外 手 当 が 支 払 われ るべき 技 能 実 習 生 についても 実 際 には 最 低 賃 金 法 に 従 った 賃 金 の 支 給 がなされ ていない 場 合 や 不 当 なピンハネがなされているケースが 少 なくない 例 えば 先 の 岐 阜 の 残 業 事 例 においては 技 能 実 習 生 の 賃 金 から 協 同 組 合 が 管 理 費 として 4 万 2000 円 (2 3 年 目 )を 控 除 するため 技 能 実 習 生 が 受 け 取 る 賃 金 は 月 4 万 8000 円 (2 年 目 ) 5 万 2000 円 (3 年 目 )で しかも ここから 月 3 万 円 が 強 制 的 に 貯 金 させられ この 貯 金 は 協 同 組 合 の 管 理 下 にあったため 実 質 的 に は 研 修 生 時 代 と 変 わらない 待 遇 を 受 けていたのでる しかも 残 業 代 は 技 能 実 習 生 に 移 行 した 後 も 最 低 賃 金 の 半 分 以 下 の 時 給 300 円 (2 年 目 ) 350 円 (3 年 目 )し か 支 払 われていなかった そして 2007 年 9 月 彼 女 たちは 3 年 目 の 技 能 実 習 中 に 突 然 2 日 後 に 中 国 へ 帰 国 するように 命 じられた 既 に 帰 国 した 技 能 実 習 生 に 対 して 第 2 次 受 入 れ 機 関 が 違 法 に 低 額 の 残 業 代 を 支 払 っていたことが 発 覚 *2 2006 年 8 月 JITCO 業 務 統 計 *3 研 究 会 報 告 5 頁 *4 入 国 管 理 局 2007 年 12 月 研 修 生 及 び 技 能 実 習 生 の 入 国 在 留 管 理 に 関 する 指 針 *5 入 国 管 理 局 2006 年 度 の 不 正 行 為 認 定 について - 4 -

し 名 古 屋 入 管 から 不 正 行 為 であると 認 定 され 研 修 生 実 習 生 の 受 け 入 れ 機 関 としての 適 格 性 を 失 ったので 技 能 実 習 生 全 員 を 帰 国 させようとしたのである (3) 人 権 侵 害 行 為 の 多 発 受 入 れ 機 関 における 人 権 侵 害 行 為 も 横 行 している 事 例 1:( 愛 知 県 豊 田 市 ) 愛 知 県 において ベトナム 人 技 能 実 習 生 6 名 が 未 払 賃 金 残 業 代 人 権 侵 害 に 基 づく 慰 謝 料 を 請 求 した 事 件 人 権 侵 害 の 内 容 は 強 制 貯 金 旅 券 や 健 康 保 険 証 の 強 制 管 理 トイレに 行 く 度 に 徴 収 された 罰 金 の 制 度 女 性 研 修 生 の 住 居 に 夜 中 に 受 入 れ 機 関 の 社 長 が 潜 り 込 む 等 のセクハラ 行 為 差 別 発 言 等 悪 質 で 深 刻 なも のであった また 受 入 れ 機 関 による 旅 券 の 強 制 管 理 は 団 体 管 理 型 で 研 修 生 を 受 け 入 れた 多 くの 受 入 れ 機 関 で 行 われており その 多 くが 研 修 生 来 日 直 後 に 預 り 証 に 署 名 を 求 めた 上 帰 国 する 時 期 まで 管 理 するという 内 容 である 事 例 2:( 岐 阜 ) 住 環 境 が 劣 悪 である 事 例 も 多 数 報 告 されているが 岐 阜 において 金 属 加 工 の 作 業 に 従 事 していた 中 国 人 技 能 実 習 生 の 事 例 では 研 修 生 技 能 実 習 生 らは 本 来 住 居 スペースとして 想 定 されていない 工 場 の 中 二 階 で ベニア 板 で 仕 切 っただ けの 小 屋 を 造 って 生 活 をしていた 一 階 での 金 属 加 工 作 業 による 粉 塵 が 舞 い 衛 生 状 態 が 悪 く 耐 震 性 も 全 く 整 っていなかった 研 修 生 に 対 しては 受 入 れ 側 が 住 居 を 提 供 することとなっているが 実 際 のところ 住 居 を 提 供 しているとは 到 底 言 えない 例 がある 法 務 省 入 国 管 理 局 により 認 定 された 受 け 入 れ 機 関 による 不 正 行 為 を 引 用 する だけでも 人 権 侵 害 行 為 は 70 件 にもおよび *3 法 務 省 入 国 管 理 局 が 看 過 で きない 状 況 *4 と 指 摘 する 事 態 が 生 じている 研 修 生 の 旅 券 や 預 金 通 帳 を 取 り 上 げ 携 帯 電 話 の 所 持 を 禁 止 し 夜 9 時 以 降 の 外 出 を 禁 止 したり 遠 出 の 外 出 を 禁 止 するほか 部 屋 の 施 錠 を 忘 れた 場 合 や 内 履 きで 屋 外 に 出 た 場 合 の 罰 金 を 定 めた 受 入 れ 機 関 の 存 在 など 入 国 管 理 局 によって 多 数 指 摘 されている また 不 十 分 なJITCOの 平 成 19 年 度 における 巡 回 指 導 によっても 不 適 正 な パスポートの 管 理 が 指 導 された 企 業 は 25 存 在 する また JITCOには 平 成 19-5 -

年 度 に 31 件 もの 受 け 入 れ 機 関 による 暴 力 やセクハラの 相 談 も 寄 せられている *6 こ れらの 現 状 を 受 け 昨 年 3 月 25 日 の 閣 議 決 定 は 早 急 に 講 ずべき 措 置 の 一 つとし て 受 入 れ 機 関 の 適 正 化 を 図 るため 不 正 事 案 については 入 国 管 理 局 及 び 労 働 基 準 監 督 機 関 の 間 との 綿 密 な 連 携 の 下 に 積 極 的 に 実 態 調 査 または 臨 検 監 督 を 実 施 す ることとした 政 府 は かかる 閣 議 決 定 に 従 い 早 急 に 実 施 を 具 体 化 すべきである (4) 在 留 資 格 の 不 安 定 性 入 国 管 理 局 では 研 修 技 能 実 習 に 関 し 不 適 正 な 行 為 を 行 った 機 関 に 対 しては 不 正 行 為 の 認 定 を 行 い 研 修 生 の 受 入 れを3 年 間 停 止 する 措 置 を 講 じているが そ の 際 不 正 行 為 認 定 を 受 けた 機 関 で 既 に 受 け 入 れられており 在 留 期 限 が 残 ってい る 研 修 生 たちを 保 護 する 運 用 は 何 ら 行 われていない すなわち 受 入 れ 機 関 に 不 正 行 為 認 定 がなされると 当 該 受 入 れ 機 関 で 研 修 中 の 在 留 期 間 内 の 研 修 生 たちは 在 留 期 間 の 更 新 が 困 難 となるばかりでなく 在 留 継 続 の 基 盤 を 失 う 結 果 となり 言 い 換 えれば 不 正 行 為 認 定 により 研 修 生 技 能 実 習 生 が 不 利 益 を 被 る 結 果 となってい る これにより 研 修 生 技 能 実 習 生 たちは 不 正 行 為 の 通 報 ができなくなり 過 酷 な 労 働 や 人 権 侵 害 行 為 にも 甘 んじることになるのであり 受 入 れ 機 関 の 不 正 行 為 を 抑 制 することができない 2007 年 12 月 の 規 制 改 革 会 議 第 2 次 答 申 においても 受 け 入 れ 機 関 の 不 正 行 為 に 遭 遇 しながらも 研 修 生 技 能 実 習 生 はみずからが 途 中 帰 国 させられることをおそれ 被 害 の 実 情 を 入 国 管 理 局 労 働 基 準 監 督 機 関 等 に 申 告 することを 躊 躇 する 傾 向 にあ るため 不 正 行 為 が 減 少 しないとも 指 摘 されている と 同 様 の 指 摘 がなされている この 点 に 関 しては 2008 年 3 月 25 日 の 閣 議 決 定 においては 2008 年 措 置 として 受 入 れ 機 関 が 不 正 行 為 の 認 定 を 受 けた 場 合 及 び 受 入 れ 機 関 の 倒 産 等 により 研 修 技 能 実 習 が 継 続 できない 場 合 には 他 の 機 関 に 受 け 入 れられる 場 合 には 引 き 続 き 在 留 が 認 められる ことを 明 確 にし 他 の 受 入 れ 機 関 において 研 修 技 能 実 習 を 継 続 できるよう 受 け 入 れ 先 機 関 の 開 拓 を 行 う 仕 組 みを 構 築 する 旨 の 決 定 がなされて いるが 未 だに 具 体 化 はしておらず 受 入 れ 機 関 や 研 修 生 任 せになっている *6 JITCO 2005 年 受 け 入 れ 実 態 調 査 - 6 -

また 受 入 れ 機 関 が 気 に 入 らない 研 修 生 技 能 実 習 生 について 予 め 管 理 してい る 旅 券 を 利 用 して 航 空 券 を 手 配 し 強 制 的 に 帰 国 させるという 事 例 も 多 数 報 告 され ている 事 例 : 強 制 帰 国 ( 岐 阜 ) 岐 阜 県 の 金 属 加 工 工 場 において 会 社 の 指 導 が 不 十 分 であったためにボール 盤 の 操 作 を 誤 り 手 指 を 切 断 する 怪 我 を 負 った 技 能 実 習 生 が 事 故 から 約 1か 月 後 協 同 組 合 と 受 入 れ 企 業 により 強 制 的 に 空 港 へ 連 れて 行 かれ 予 め 技 能 実 習 生 の 貯 金 によって 用 意 されていた 航 空 券 を 渡 され 上 海 まで 見 張 り 役 2 名 をつけられて 強 制 的 に 帰 国 させられた 事 例 この 技 能 実 習 生 は 空 港 へ 連 れて 行 かれる 際 殴 る 蹴 るの 暴 行 を 受 け また 持 ち 物 検 査 を 受 けて 衣 類 以 外 はほとんど 没 収 され た 状 態 で 帰 国 を 強 いられた このような 事 態 は 根 本 的 には 外 国 人 研 修 生 制 度 技 能 実 習 生 制 度 を 入 管 法 のみに 依 拠 させ 研 修 生 技 能 実 習 生 の 在 留 資 格 を 受 入 れ 機 関 の 存 在 に 依 存 させ ているために 生 じるものである (5) 送 り 出 し 機 関 の 問 題 外 国 人 研 修 生 が 来 日 に 先 立 ち 本 国 の 送 り 出 し 機 関 との 間 で 締 結 している 契 約 内 容 についても 多 くの 問 題 が 存 在 する 送 り 出 し 機 関 とは 日 本 の 第 一 次 受 入 れ 機 関 と 契 約 を 結 び 研 修 生 の 送 り 出 しを 行 う 機 関 である 研 修 生 たちはそれぞれの 母 国 の 送 り 出 し 機 関 の 人 材 募 集 に 応 じて 集 められ この 機 関 と 契 約 を 結 び 多 額 の 準 備 費 用 を 負 担 させられ 送 り 出 し 機 関 との 契 約 に 違 反 した 場 合 の 違 約 金 を 担 保 する 保 証 金 土 地 家 などの 担 保 を 取 られることが 多 い 研 修 生 たちは この 契 約 に 基 づく 保 証 金 の 没 収 及 び 違 約 金 の 徴 収 を 恐 れ 日 本 にお いて 受 入 れ 機 関 から 人 権 侵 害 を 受 け 労 働 条 件 が 法 令 違 反 であることがわかったと しても 権 利 主 張 をすることが 極 めて 困 難 な 状 況 に 追 い 込 まれている 送 り 出 し 機 関 との 契 約 内 容 としては 日 本 の 労 働 関 係 諸 法 令 に 違 反 する 定 めが 置 かれていることが 通 常 である さらに 受 入 れ 機 関 の 行 ったことに 関 し 日 本 の 裁 判 所 社 会 団 体 報 道 機 関 に 訴 えない ストライキをしない 等 といった 条 項 を 入 れて 権 利 行 使 を 妨 げ これに 違 反 した 場 合 にも 上 記 の 違 約 金 等 を 没 収 するという 条 項 が 入 る 場 合 がある 事 例 1:ベトナムの 送 り 出 し 機 関 スレコ 多 くのベトナム 人 研 修 生 を 日 本 に 送 り 出 しているベトナムの 国 営 企 業 スレコ - 7 -

(SULECO)においては 研 修 生 を 送 り 出 すに 際 して 契 約 を 締 結 する 際 すでに 日 本 において 受 入 れ 機 関 から 支 払 われるべき 研 修 手 当 賃 金 について 本 法 の 労 基 法 上 許 されない 低 賃 金 時 間 外 手 当 強 制 貯 金 の 定 めを 定 型 の 書 式 において 置 いている 研 修 生 に 対 して 送 り 出 すに 先 立 ち 約 100 万 円 の 保 証 金 を 徴 収 し 家 族 の 居 住 する 不 動 産 には 抵 当 をつけ 来 日 後 に 受 入 れ 機 関 をして 毎 月 徴 収 した 強 制 貯 金 は 送 り 出 し 機 関 へ 送 金 をさせ 仮 に 研 修 生 が 送 り 出 し 機 関 の 指 示 に 従 う 内 容 で 帰 国 できなかった 場 合 には 保 証 金 強 制 貯 金 は 全 て 没 収 するという 内 容 の 契 約 をしていることしている 事 例 2: 上 海 送 り 出 し 機 関 2005 年 から 岐 阜 市 の 縫 製 業 の 会 社 で 研 修 技 能 実 習 を 行 った 中 国 人 研 修 技 能 実 習 生 ( 女 性 名 )の 場 合 送 り 出 し 機 関 と 締 結 した 研 修 生 待 遇 確 認 書 に 日 本 の 最 低 賃 金 法 に 違 反 する 技 能 実 習 の 日 給 を4800 円 (2 年 目 ) 5200 円 (3 年 目 ) 研 修 技 能 実 習 の 残 業 代 時 給 を300 円 (1 2 年 目 ) 350 円 (3 年 目 )とする 規 定 があり また 承 諾 協 議 書 には 研 修 技 能 実 習 生 は 日 本 の 裁 判 所 社 会 団 体 報 道 機 関 に 訴 えない という 規 定 があった 彼 女 たちは 技 能 実 習 の 途 中 で 労 働 組 合 に 加 入 して 最 低 賃 金 を 下 回 る 残 業 代 の 支 払 いを 協 同 組 合 及 び 会 社 に 要 求 して その 一 部 を 支 払 わせ 2007 年 3 月 に 帰 国 した 2007 年 4 月 16 日 中 国 上 海 の 送 り 出 し 機 関 が 上 海 市 崇 明 県 人 民 法 院 へ 4 名 の 元 研 修 生 及 びその 保 証 人 に 対 して4つの 損 害 賠 償 請 求 訴 訟 ( 各 5 万 2000 元 )を 提 起 し た 同 月 25 日 元 研 修 生 等 保 証 金 返 還 請 求 ( 各 2 万 元 )は 反 訴 を 提 起 したが 同 年 10 月 12 日 元 研 修 生 1 名 およびその 保 証 人 の 一 審 敗 訴 判 決 が 出 された 敗 訴 の 根 拠 は 第 1 次 受 入 れ 機 関 名 義 の 損 害 賠 償 請 求 書 が 証 拠 として 提 出 されたこと である( 実 は これは 偽 造 文 書 である) 同 年 10 月 頃 敗 訴 した 元 研 修 生 および 保 証 人 は 上 海 市 第 二 中 級 人 民 法 院 へ 控 訴 同 年 12 月 17 日 控 訴 棄 却 判 決 が 出 され 確 定 した( 中 国 の 裁 判 は 二 審 制 ) 同 年 12 月 20 日 他 の3 名 の 元 研 修 生 及 びその 保 証 人 の 一 審 敗 訴 判 決 が 出 されている 2008 年 9 月 送 り 出 し 機 関 は 上 記 確 定 判 決 に 基 づき 強 制 執 行 をかけてきた 元 研 修 生 らは 同 年 11 月 に 再 審 を 申 し 立 て 現 在 係 争 中 4 抜 本 的 法 改 正 ないし 立 法 の 必 要 性 上 記 の 問 題 点 を 改 善 するためには 第 一 に 緊 急 の 施 策 として 研 修 生 の 実 務 研 修 について 労 働 関 係 諸 法 令 の 適 用 を 定 めることが 必 要 である( 意 見 書 趣 旨 1) - 8 -

しかしながら かかる 改 正 が 制 度 の 抜 本 的 見 直 しに 繋 がる 訳 ではない 外 国 人 研 修 生 制 度 は 前 述 したとおり 開 発 途 上 にある 国 々に 対 して 技 術 技 能 を 移 転 させ ることを 目 的 として 我 が 国 に 研 修 生 を 招 いて 技 術 移 転 による 人 材 育 成 を 行 い そ れらの 国 々の 発 展 を 支 援 するという 長 く 広 くその 効 果 が 浸 透 していく 国 際 協 力 国 際 貢 献 ( 法 務 省 入 国 管 理 局 )とされながら 実 態 としては 上 記 の 通 り 研 修 生 が 研 修 とは 認 めがたい 労 働 に 従 事 させられており 制 度 趣 旨 との 乖 離 が 甚 だ しいからである すなわち 日 本 政 府 は 表 向 きには 外 国 人 に 対 して 単 純 労 働 のための 在 留 資 格 を 認 めていないにも 拘 わらず 多 くの 研 修 生 実 習 生 は きわめて 安 価 な 労 働 力 と して また 転 職 のできない 管 理 された 労 働 力 として 働 かされ 過 酷 な 就 労 生 活 環 境 の 下 で 人 権 侵 害 が 頻 発 し 現 代 の 奴 隷 と 批 判 される 事 態 が 生 じており な かには 悪 質 なブローカーや 受 入 れ 機 関 に 管 理 費 等 のピンハネを 受 け 実 質 的 に 人 身 売 買 と 指 摘 せざるを 得 ない 事 例 すら 存 在 するのである そのことは 近 時 国 際 的 にも 認 知 されるに 至 っており 2008 年 10 月 国 連 自 由 権 規 約 委 員 会 は 外 国 人 研 修 生 問 題 に 関 して 日 本 国 政 府 に 対 し 法 定 最 低 賃 金 や 社 会 保 障 をはじめとする 最 低 労 働 基 準 に 関 する 国 内 法 による 保 護 を 外 国 人 研 修 生 および 技 能 実 習 生 に 適 用 し 研 修 生 と 技 能 実 習 生 を 搾 取 した 雇 用 主 に 対 して 適 性 な 制 裁 措 置 を 科 すべきである また 締 約 国 ( 日 本 国 )は 現 行 の 制 度 を 研 修 生 及 び 技 能 実 習 生 の 権 利 が 十 分 に 保 護 される 新 たな 枠 組 みに 発 展 させ 低 賃 金 労 働 者 とし ての 募 集 よりも 能 力 開 発 に 焦 点 をあてることを 検 討 すべきである との 勧 告 をな した 外 国 人 研 修 生 技 能 実 習 生 制 度 を 維 持 するとしても 以 下 の 点 を 見 直 すべきであ り かかる 見 直 しを 定 めない 小 手 先 の 法 改 正 では 不 十 分 と 言 わざるを 得 ない 以 下 意 見 書 の 趣 旨 2ないし4について 補 足 する (1) 意 見 書 趣 旨 2について 2003 年 から 2007 年 の 5 年 間 に 不 正 行 為 と 認 定 された 1160 件 のうち 1128 件 は 団 体 監 理 型 である *3 研 修 生 技 能 実 習 生 の 受 入 れには 企 業 単 独 型 と 団 体 監 理 型 がある 企 業 単 独 型 は 日 本 の 企 業 が 海 外 の 現 地 法 人 や 合 弁 企 業 取 引 先 企 業 の 常 勤 職 員 を 直 接 受 け 入 れるものである これに 対 して 団 体 監 理 型 は 事 業 協 同 組 合 等 の 中 小 企 業 団 体 商 工 会 議 所 商 工 会 等 が 受 入 れ 団 体 ( 第 一 次 受 入 れ 機 関 )となって 研 修 生 実 習 生 を 受 入 れ 傘 下 の 中 小 企 業 (= 受 入 れ 企 業 第 二 次 受 入 れ 機 関 )において 実 務 研 修 - 9 -

及 び 技 能 実 習 を 実 施 するものである 団 体 監 理 型 では 従 業 員 十 名 から 数 十 名 程 度 の 中 小 企 業 も 研 修 生 技 能 実 習 生 の 受 入 れが 可 能 となるため 十 分 な 受 入 れ 体 制 の 整 わない 受 入 れ 機 関 も 少 なくない 経 済 産 業 省 も こうした 不 正 行 為 を 行 っている 受 け 入 れ 企 業 では 研 修 技 能 実 習 生 に 対 する 十 分 な 技 能 教 育 や 生 活 支 援 なども 行 われていないケースが 多 いと 言 わ れておりまさに 制 度 趣 旨 に 反 する 受 け 入 れ 実 態 となっている *7 と 指 摘 していると ころである 本 来 の 制 度 趣 旨 に 沿 った 制 度 運 営 を 目 指 すのであれば 第 一 に 団 体 監 理 型 を 廃 止 すべきである (2) 意 見 書 趣 旨 3について 上 記 に 述 べたとおり 研 修 生 は 来 日 に 先 立 ち 本 国 送 り 出 し 機 関 との 間 で 多 額 の 保 証 金 を 納 め その 没 収 研 修 中 の 管 理 費 の 徴 収 違 反 行 為 があった 場 合 の 賠 償 金 の 予 約 など 本 邦 においては 法 令 違 反 となる 内 容 の 契 約 を 締 結 していること が 大 半 である 日 本 政 府 は 本 邦 における 外 国 人 研 修 生 技 能 実 習 生 制 度 がかかる 弊 害 を 本 国 で 生 み 出 していることを 真 摯 に 受 け 止 め 実 態 調 査 に 乗 り 出 すと 共 に このような 日 本 の 法 令 違 反 の 契 約 を 行 う 送 り 出 し 機 関 からの 研 修 生 受 け 入 れを 法 令 で 明 確 に 禁 止 しなければならない (3) 意 見 書 趣 旨 4について 技 能 実 習 制 度 は 労 働 でありながら 他 業 種 への 転 職 を 認 められていないという 特 殊 性 があり その 結 果 技 能 実 習 生 の 在 留 継 続 を 受 入 れ 機 関 に 依 存 させることと なり 受 入 れ 機 関 に 対 する 正 当 な 権 利 主 張 を 妨 げ 受 け 入 れ 機 関 や 送 り 出 し 機 関 に よる 人 権 侵 害 を 誘 発 している そこで 研 修 生 技 能 実 習 生 が 在 留 期 間 中 に 研 修 技 能 実 習 を 受 ける 機 会 を 保 障 し その 期 間 内 は 他 の 労 働 者 同 様 他 企 業 指 定 された 範 囲 内 での 職 種 への 移 転 を 認 める 必 要 がある 以 上 *7 経 済 産 業 省 平 成 19 年 5 月 14 日 外 国 人 研 修 技 能 実 習 制 度 に 関 する 研 究 会 取 りまとめ - 10 -