(3) 建 築 物 の 耐 用 年 数 の 考 え 方 と 学 校 官 舎 の 参 考 耐 用 年 数 1 建 築 物 の 耐 用 年 数 の 考 え 方 建 築 物 の 耐 用 年 数 には 機 能 的 耐 用 年 数 法 定 耐 用 年 数 経 済 的 耐 用 年 数 物 理 的 耐 用 年 数



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(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

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Transcription:

8 総 合 的 かつ 管 理 に 関 する 方 針 マスタープランに 掲 げる 今 後 の 施 設 整 備 に 向 けた 基 本 方 針 及 びそれに 基 づく3つの 未 来 志 向 の 公 共 施 設 マネジメント 方 針 をもとに 公 共 施 設 の 総 合 的 かつ 管 理 を 推 進 実 践 していくため の 実 施 方 針 を 定 めます 8-1 構 造 別 の 目 標 耐 用 年 数 について (1)マスタープランにおける 耐 用 年 数 の 考 え 方 マスタープランでは 将 来 LCC 予 測 を 行 うにあたり ファシリティマネジメントの 観 点 から 既 存 建 築 物 の 耐 用 年 数 ( 改 築 周 期 )を 定 め 修 繕 周 期 改 修 周 期 を 設 定 する 必 要 性 が 生 じました 耐 用 年 数 は 日 本 建 築 学 会 が 定 める 標 準 的 物 理 的 耐 用 年 数 に 基 づく 普 通 の 品 質 の 場 合 の 学 校 官 舎 の 耐 用 年 数 の 代 表 値 である 60 年 と 設 定 しました (2) 個 別 整 備 計 画 における 目 標 耐 用 年 数 の 考 え 方 区 が 保 有 する 公 共 施 設 の 構 造 は 大 きく 分 けると 重 量 系 建 築 物 ( 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 重 量 鉄 骨 造 )と 軽 量 系 建 築 物 ( 軽 量 鉄 骨 造 )の2 種 類 があります また 重 量 系 建 築 物 で 学 校 施 設 などの 高 強 度 等 の 耐 久 性 が 高 く 長 期 の 使 用 に 耐 えうる 建 築 物 から 軽 量 建 築 物 まで 躯 体 の 強 度 には 幅 があります そのため 一 律 に 目 標 耐 用 年 数 を 設 定 することは 現 実 的 ではないため 本 計 画 ではマスタ ープランに 掲 げる 方 針 の 実 効 性 を 高 めるため 次 のように 構 造 別 に 目 標 耐 用 年 数 を 設 定 しま す 個 別 整 備 計 画 における 目 標 耐 用 年 数 の 考 え 方 鉄 筋 コンクリート 造 長 期 80 年 重 量 系 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 造 標 準 60 年 軽 量 系 鉄 骨 造 40 年 171

(3) 建 築 物 の 耐 用 年 数 の 考 え 方 と 学 校 官 舎 の 参 考 耐 用 年 数 1 建 築 物 の 耐 用 年 数 の 考 え 方 建 築 物 の 耐 用 年 数 には 機 能 的 耐 用 年 数 法 定 耐 用 年 数 経 済 的 耐 用 年 数 物 理 的 耐 用 年 数 があり 様 々な 条 件 を 検 討 した 目 標 耐 用 年 数 があります 耐 用 年 数 の 長 短 を 整 理 する と 図 表 8-1 建 築 物 の 耐 用 年 数 の 考 え 方 の 通 りであり ファシリティマネジメント の 観 点 では 法 定 耐 用 年 数 を 上 回 る 年 数 を 目 標 耐 用 年 数 と 設 定 することが 妥 当 とされてい ます 建 築 物 の 耐 用 年 数 の 考 え 方 長 物 理 的 耐 用 年 数 建 物 躯 体 や 構 成 材 が 物 理 的 あるいは 学 的 原 因 により し 要 求 される 限 界 性 能 を 下 回 る 年 数 経 済 的 耐 用 年 数 継 続 使 用 するための 補 修 修 繕 費 その 他 の 費 用 が 改 築 または 更 新 する 費 用 を 上 回 る 年 数 目 標 耐 用 年 数 短 法 定 耐 用 年 数 固 定 資 産 の 減 価 償 却 費 を 算 出 するために 税 法 で 定 められ た 年 数 機 能 的 耐 用 年 数 使 用 目 的 が 当 初 の 計 画 から 変 わったり 建 築 技 術 の 革 新 や 社 会 的 要 求 の 向 上 に 対 して 陳 腐 する 年 数 図 表 8-1 建 築 物 の 耐 用 年 数 の 考 え 方 2 学 校 官 舎 の 参 考 耐 用 年 数 構 造 別 の 目 標 耐 用 年 数 の 検 討 にあたり 参 考 とした 学 校 官 舎 の 耐 用 年 数 は 以 下 のものが あります 法 定 耐 用 年 数 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 重 量 鉄 骨 造 軽 量 鉄 骨 造 47~50 年 34~38 年 19~30 年 172

7 国 土 交 通 省 損 失 補 償 取 扱 要 領 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 重 量 鉄 骨 造 軽 量 鉄 骨 造 90 年 80 年 55 年 (4) 目 標 耐 用 年 数 の 算 定 方 法 1 日 本 建 築 学 会 の 基 準 鉄 筋 コンクリート 造 及 び 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 の 場 合 は 建 築 工 事 標 準 仕 様 書 (JA SS5 鉄 筋 コンクリート 工 事 日 本 建 築 学 会 )で 定 義 する 耐 久 設 計 基 準 強 度 を 耐 用 年 数 60 年 のものにあっては 計 画 供 用 期 間 の 級 ( 標 準 水 準 )24N/mm2 以 上 80 年 のものにあって は 計 画 供 用 期 間 の 級 ( 長 期 水 準 )30N/mm2 以 上 を 採 用 することとしています 2 本 計 画 での 構 造 別 の 目 標 耐 用 年 数 の 算 定 方 法 耐 用 年 数 は 重 量 系 建 築 物 ( 鉄 筋 コンクリート 造 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 重 量 鉄 骨 造 )と 軽 量 系 建 築 物 ( 軽 量 鉄 骨 造 )の2 種 類 の 構 造 別 の 目 標 耐 用 年 数 を 算 出 しました 重 量 系 建 築 物 の 目 標 耐 用 年 数 をマスタープランで 設 定 する 60 年 とすると 国 土 交 通 省 損 失 補 償 取 扱 要 領 における 標 準 耐 用 年 数 の 平 均 値 は 85 年 であるため 比 率 は 70.6%となりま す 軽 量 系 建 築 物 の 国 土 交 通 省 損 失 補 償 取 扱 要 領 における 標 準 耐 用 年 数 は 55 年 であり 重 量 系 建 築 物 で 算 出 した 比 率 の 70.6%を 乗 じると 約 40 年 (38.8 年 )となります 以 上 から 構 造 別 の 目 標 耐 用 年 数 の 設 定 を 重 量 系 建 築 物 のうち 鉄 筋 コンクリート 造 及 び 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 で 標 準 に 分 類 されるもの または 重 量 系 鉄 骨 造 については 60 年 軽 量 系 建 築 物 を 40 年 と 算 定 しました また 重 量 系 建 築 物 の 中 でも 学 校 施 設 などの 高 強 度 等 の 耐 久 性 が 高 く 長 期 の 使 用 に 耐 えうる 建 築 物 については できる 限 り 長 く 使 用 し 将 来 コストのトータル 的 削 減 を 図 る ため 80 年 と 設 定 します 7 国 土 交 通 省 損 失 補 償 取 扱 要 領 : 国 土 交 通 省 が 公 共 用 地 を 取 得 する 際 損 失 補 償 の 現 価 率 に 用 いる 建 築 物 の 標 準 耐 用 年 数 173

(5) 長 寿 命 を 図 るための の 実 施 1 目 的 躯 体 の 状 況 を 把 握 することにより 効 率 的 な 工 事 の 実 施 や 建 築 物 の 長 寿 命 を 図 る ため を 実 施 します 2 方 法 外 観 目 視 建 築 物 を 外 観 から 目 視 して 工 事 対 象 の 状 況 を します 物 理 的 コンクリート 系 建 築 物 構 造 体 内 部 の 鉄 筋 の 腐 食 状 況 コンクリートの 中 性 や 塩 物 量 の 状 況 コンクリートの 圧 縮 強 度 試 験 鉄 骨 系 建 築 物 鉄 骨 材 の 腐 食 状 況 鉄 骨 材 の 損 傷 状 況 3 時 期 大 規 模 改 修 時 大 規 模 改 修 の 実 施 にあたっては 設 計 を 行 う 前 に 外 観 目 視 による を 行 ったうえで 物 理 的 を 実 施 します 構 造 別 目 標 耐 用 年 数 に 達 する5 年 前 構 造 別 目 標 耐 用 年 数 に 達 する 既 存 建 築 物 のうち 継 続 使 用 を 検 討 するものは 外 観 目 視 による を 行 ったうえで 物 理 的 を 実 施 します 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 時 及 び 予 防 工 事 実 施 時 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 及 び 予 防 工 事 の 実 施 にあたっては 外 観 目 視 による を 実 施 します 4 結 果 への 対 応 の 進 行 状 況 から 既 存 建 築 物 の 継 続 使 用 施 設 の 廃 止 改 築 を 視 野 に 入 れた 解 体 工 事 使 用 の 中 止 を 判 断 します 既 存 建 築 物 の 継 続 使 用 を 検 討 する 際 は FCI(Facility Condition Index) 8 なども 考 慮 します 5 継 続 使 用 について 既 存 建 築 物 を 継 続 使 用 する 場 合 は 結 果 をもとに 改 修 方 法 を 検 討 します 8 FCI: 残 存 不 具 合 率 ( 予 算 の 都 合 などで 計 画 よりも 延 期 されている 項 目 の 更 新 工 事 費 の 合 計 )を 施 設 の 複 成 価 格 ( 現 在 同 じものを 建 てると 仮 定 した 場 合 の 価 格 )との 比 率 で 見 る 財 務 的 に 評 価 する 手 法 174

8-2 改 築 改 修 修 繕 の 考 え 方 (1)これまでの 施 設 管 理 と 今 後 の 改 築 改 修 修 繕 事 業 の 分 類 これまでの 板 橋 区 における 施 設 管 理 は 対 症 療 法 的 となっているのが 現 状 であり 不 良 部 を 修 繕 するのが 中 心 となっていました しかし 今 後 の 施 設 管 理 は 予 防 により 安 心 安 全 を 確 保 し できる 限 り 建 築 物 を 長 く 使 い 続 けるため 改 築 改 修 修 繕 事 業 の 分 類 を 改 築 事 業 大 規 模 改 修 事 業 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 事 業 1 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 事 業 2 の4 種 類 に 分 類 します (2) 各 改 築 改 修 修 繕 事 業 の 目 的 周 期 工 事 内 容 1 改 築 事 業 既 存 建 築 物 の 継 続 使 用 よりも 建 替 えが 合 理 的 であると 判 断 された 建 築 目 的 周 期 工 事 内 容 物 を 更 新 します 施 設 総 量 を 抑 制 するため 原 則 として 集 約 複 合 を 行 う 建 築 物 を 更 新 します 重 量 系 建 築 物 築 60 年 または 80 年 を 目 標 とします ただし 等 の 結 果 に より 周 期 を 変 更 する 場 合 があります 軽 量 系 建 築 物 築 40 年 を 目 標 とします ただし 等 の 結 果 により 周 期 を 変 更 する 場 合 があります 建 築 物 の 更 新 に 伴 い 施 設 環 境 の 充 実 地 球 環 境 への 配 慮 災 害 に 強 い 施 設 整 備 ユニバーサルデザイン 等 を 考 慮 し 工 事 を 行 います 将 来 の 用 途 変 更 に 対 応 できる スケルトン インフィル 9 など フレ キシブルな 構 造 も 取 り 入 れ 長 期 の 利 用 に 耐 え 得 る 整 備 を 検 討 してい きます 高 効 率 高 機 能 を 図 ることができる 最 新 の 設 備 や 技 術 の 導 入 (I CT 設 備 等 )や 省 エネルギー 対 策 を 行 います ( 太 陽 光 発 電 設 備 省 エ ネルギー 機 器 ( 高 効 率 な 照 明 等 )の 導 入 等 ) 予 防 しやすい 機 器 を 選 定 配 置 します (EPSの 設 置 直 付 器 具 の 選 定 等 ) 仮 設 施 設 の 必 要 性 を 検 討 します 9 スケルトン インフィル: 建 築 物 の 構 造 体 (スケルトン)と 内 装 設 備 (インフィル)を 分 離 して 建 設 する 工 法 更 新 周 期 の 短 いイン フィルをスケルトンに 影 響 せずに 改 修 することが 可 能 となり 建 築 物 そのものの 長 寿 命 が 図 れる 175

2 大 規 模 改 修 事 業 目 的 周 期 工 事 内 容 建 築 物 を 目 標 耐 用 年 数 まで 使 用 するために 設 備 の 更 新 物 理 的 な 不 具 合 を 解 消 し 耐 久 性 を 高 めます 今 日 的 な 課 題 に 対 する 機 能 や 環 境 の 向 上 を 進 めます 重 量 系 建 築 物 目 標 耐 用 年 数 が60 年 の 建 築 物 については 築 30 年 を 目 標 とします 目 標 耐 用 年 数 が80 年 の 建 築 物 で 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 事 業 1を 行 うもの は 築 30 年 及 び 築 60 年 を 目 標 とします 目 標 耐 用 年 数 が80 年 の 建 築 物 で 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 事 業 2を 築 20 年 を 目 標 に 行 うものは 築 40 年 を 目 標 とします ほぼ 全 面 的 なリニューアルとなります 設 備 更 新 や 部 補 修 だけで はなく 機 能 面 環 境 面 での 改 善 を 図 り 状 況 により 増 築 等 も 行 いま す (ユニバーサルデザイン 環 境 配 慮 その 他 ) 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 事 業 及 び 内 部 配 管 を 含 めた 内 装 工 事 を 行 います 省 エネルギー 対 策 を 行 います ( 太 陽 光 発 電 設 備 省 エネルギー 機 器 ( 高 効 率 な 照 明 等 )の 導 入 ) 予 防 しやすい 機 器 を 選 定 配 置 する (EPSの 設 置 直 付 器 具 の 選 定 等 ) 仮 設 施 設 の 必 要 性 を 検 討 します 3 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 事 業 1 目 的 躯 体 を 長 期 に 維 持 するために 必 要 な 部 分 及 び 設 備 関 係 についてはその 建 築 物 の 機 能 を 保 持 するための 部 分 を 予 防 することで 建 築 物 の 長 寿 命 をめざします 機 能 向 上 は 可 能 な 範 囲 で 行 います 設 備 の 物 理 的 不 具 合 を 更 新 し 施 設 環 境 の 維 持 に 努 めます 周 期 重 量 系 建 築 物 築 15 年 及 び 築 45 年 を 目 安 とします 工 事 内 容 予 防 工 事 を 行 います 設 備 の 更 新 物 理 的 な 不 具 合 への 対 応 機 能 改 善 等 は 限 定 的 に 行 いま す 基 本 的 には 増 築 等 を 伴 わない 工 事 とします 176

4 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 事 業 2 目 的 周 期 工 事 内 容 躯 体 を 長 期 に 維 持 するために 必 要 な 部 分 及 び 設 備 関 係 についてはその 建 築 物 の 機 能 を 保 持 するための 部 分 を 予 防 することで 建 築 物 の 長 寿 命 をめざします 機 能 向 上 は 可 能 な 範 囲 で 行 います 設 備 の 物 理 的 不 具 合 を 更 新 し 施 設 維 持 を 図 ります 重 量 系 建 築 物 目 標 耐 用 年 数 が80 年 の 建 築 物 で 設 備 配 管 類 を 部 分 的 に 更 新 することが 可 能 なものは 築 20 年 及 び 築 60 年 を 目 安 とします 予 防 工 事 を 行 います 物 理 的 な 不 具 合 への 対 応 機 能 改 善 等 は 限 定 的 に 行 います 基 本 的 に は 増 築 等 を 伴 わない 工 事 とします 設 備 は ほぼ 全 面 的 なリニューアルとなります (3) 改 修 修 繕 事 業 の 実 施 基 準 1 建 築 物 の 規 模 大 規 模 改 修 事 業 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 事 業 1 及 び2の 対 象 建 築 物 は 延 床 面 積 3000 m2 以 上 ( 建 築 物 の 衛 生 的 環 境 の 確 保 に 関 する 法 律 により 多 数 の 人 が 使 用 する 建 築 物 の 衛 生 的 な 環 境 を 図 るための 基 準 面 積 )と 設 定 します 2 延 床 面 積 3000 m2 未 満 の 建 築 物 への 対 応 延 床 面 積 100m2 以 上 の 建 築 物 については 計 画 に 基 づき 躯 体 を 長 期 に 維 持 するため に 必 要 な 部 分 ( 屋 上 防 水 屋 上 仕 上 外 壁 仕 上 外 部 面 窓 等 ) 及 び 設 備 関 係 についてはその 建 築 物 機 能 を 保 持 するための 部 分 ( 受 変 電 自 火 報 非 常 誘 導 灯 空 換 気 消 火 設 備 昇 降 機 等 )の 予 防 工 事 を 実 施 します 3 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 事 業 2が 可 能 な 建 築 物 延 床 面 積 3000m2 以 上 で 学 校 施 設 のように 設 備 配 管 類 を 部 分 的 に 更 新 することが 可 能 な 建 築 物 は 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 事 業 2を 実 施 することで 大 規 模 改 修 事 業 の 周 期 の 目 標 年 数 を 築 40 年 とすることができます 177

改 築 改 修 サイクルのイメージ 竣 工 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80 重 量 系 建 築 物 目 標 耐 用 年 数 80 年 延 床 面 積 3000m2 以 上 修 繕 1 実 施 修 繕 1 大 規 模 改 修 修 繕 1 大 規 模 改 修 改 築 結 果 に よ り 延 等 長 の 重 量 系 建 築 物 目 標 耐 用 年 数 80 年 延 床 面 積 3000m2 以 上 修 繕 2 実 施 修 繕 2 大 規 模 改 修 修 繕 2 改 築 結 果 に よ り 延 等 長 の 重 量 系 建 築 物 目 標 耐 用 年 数 60 年 修 繕 1 大 規 模 改 修 修 繕 1 改 築 結 果 に よ り 延 等 長 の 延 床 面 積 3000m2 以 上 重 量 系 建 築 物 目 標 耐 用 年 数 60 年 改 築 結 果 に よ り 延 等 長 の 延 床 面 積 3000m2 未 満 軽 量 系 建 築 物 目 標 耐 用 年 数 改 築 結 果 に よ り 延 等 長 の 40 年 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80 竣 工 については 物 理 的 の 実 施 時 期 のみを 示 しています 図 表 8-2 改 築 改 修 修 繕 サイクルのイメージ 178

(4) 改 築 大 規 模 改 修 修 繕 の 優 先 順 位 を 設 定 する 基 準 LCCの 把 握 管 理 に 基 づくマネジメントの 手 法 として 改 築 大 規 模 改 修 の 優 先 順 位 を 設 定 する 基 準 を 定 め 改 築 等 経 費 の 縮 減 平 準 を 図 っていきます 1 一 次 判 断 基 準 ア 災 害 時 重 要 度 災 害 時 における 施 設 の 役 割 を 重 視 し 板 橋 区 地 域 防 災 計 画 において 避 難 所 や 一 時 滞 在 施 設 などに 指 定 されている 施 設 の 優 先 度 を 高 いものとします 指 定 避 難 所 福 祉 避 難 所 区 施 設 避 難 所 地 域 センター 防 災 センター 及 びバックアップ IT 推 進 課 ( 区 役 所 情 報 処 理 センター 赤 塚 支 所 ) 一 時 滞 在 施 設 イ 施 設 利 用 対 象 者 施 設 の 主 な 利 用 対 象 者 が 災 害 時 要 援 護 者 ( 子 ども 高 齢 者 障 がい 者 など)である 施 設 の 優 先 度 を 高 いものとします ウ 施 設 利 用 人 数 1 日 あたりの 利 用 人 数 が 多 い 施 設 の 優 先 度 を 高 いものとします エ 建 築 物 の 性 能 や 老 朽 度 等 改 築 大 規 模 改 修 等 の 優 先 順 位 を 決 めるにあたり 建 築 物 の 性 能 や 老 朽 度 等 の 判 断 基 準 として 建 物 管 理 営 繕 業 務 支 援 システム の 部 位 データ( 建 築 物 の 躯 体 を 長 期 に 維 持 するために 必 要 な 部 分 及 び 設 備 関 係 についてはその 建 築 物 機 能 を 保 持 するための 部 分 )を 基 に FCI( 残 存 不 具 合 率 ) を 算 定 します FCIは 以 下 のように 表 します FCI(%)= 残 存 不 具 合 額 / 施 設 複 成 価 格 FCIの 数 値 が 低 いほど 建 築 物 が 良 好 な 状 態 に 保 たれているという 指 標 となり 算 出 の 基 礎 となる 項 目 の 修 繕 更 新 周 期 及 び 工 事 費 ( 単 価 等 )については 平 成 17 年 版 建 築 物 のライフサイクルコスト ( 国 土 交 通 省 大 臣 官 房 官 庁 営 繕 部 監 修 )の 数 値 を 採 用 します また 建 築 物 の 施 設 複 成 価 格 については の 実 施 計 画 を 行 う 際 の 用 途 別 のm2あたり 工 事 費 ( 単 価 )に 延 床 面 積 を 乗 じて 算 定 します 179

FCI( 残 存 不 具 合 率 )とは FCIとは 直 近 で 行 うべき 修 繕 改 修 工 事 を 残 存 不 具 合 という 直 近 とは の 実 施 計 画 を 行 う 際 の 期 間 5 年 間 程 度 をいう この5 年 以 内 の 不 具 合 に 該 当 する 計 画 的 費 用 を 残 存 不 具 合 額 という 残 存 不 具 合 額 の 施 設 ( 建 物 )の 複 成 価 格 に 対 する 比 率 をFCI(Facility Condition Index: 残 存 不 具 合 率 )という 施 設 複 成 価 格 とは 当 該 建 物 を 現 時 点 で 新 築 する 場 合 の 費 用 をいう ( 出 典 : 公 共 ファシリティマネジメント 戦 略 ぎょうせい) その 他 建 築 物 の 存 続 を 判 断 する 指 標 として 考 えられる 項 目 は 以 下 のとおりです 建 物 性 能 施 設 面 積 築 年 数 の 進 行 危 険 個 所 の 有 無 耐 震 性 能 バリアフリー 対 応 建 築 物 の 存 続 を 判 断 する 事 項 建 築 面 積 や 延 床 面 積 等 の 建 物 規 模 建 築 後 の 経 過 年 数 による 等 の 進 行 状 況 日 常 点 検 や 法 定 点 検 の 結 果 による 危 険 個 所 の 有 無 耐 震 診 断 結 果 や 耐 震 補 強 の 状 況 EVやだれでもトイレ 等 の 整 備 状 況 建 築 物 の 性 能 や 老 朽 度 等 による 優 先 順 位 の 判 断 については 基 本 的 にFCIの 数 値 が 高 い 施 設 の 優 先 度 が 高 くなりますが FCIのほか 施 設 面 積 築 年 数 の 進 行 危 険 個 所 の 有 無 耐 震 性 能 バリアフリー 対 応 等 の 状 況 により 緊 急 性 の 高 い 項 目 につ いて 考 慮 し 過 度 な 負 担 を 残 さずに 良 質 な 施 設 を 持 続 可 能 な 量 で 次 世 代 へ 引 き 継 いでい きます 2 総 合 判 定 ア 一 次 判 断 基 準 第 一 期 対 象 施 設 について アからエの 順 に 優 先 度 を 設 定 します イ 周 辺 施 設 の 更 新 状 況 及 び 周 辺 地 域 のまちづくりの 進 捗 状 況 周 辺 施 設 の 更 新 も 併 せて 実 施 することで 効 率 を 図 ることができないか 検 討 します 周 辺 市 街 地 のリニューアルに 合 わせて 老 朽 した 施 設 を 更 新 し まちの 魅 力 発 信 力 を 高 められないか 検 討 します 集 客 力 の 高 い 施 設 の 更 新 を 先 導 して 行 うことにより 周 辺 市 街 地 のまちづくりを 促 進 する 起 爆 剤 としての 効 果 を 発 揮 できないか 検 討 します 施 設 更 新 に 併 せて 周 辺 施 設 や 集 客 力 のある 施 設 等 の 集 約 複 合 を 図 ることによっ て まちづくりの 拠 点 整 備 の 効 果 を 高 められないか 検 討 します ウ 集 約 複 合 によるサービス 向 上 の 可 能 性 ア イによる 優 先 順 位 が 高 いものについて 改 築 又 は 大 規 模 改 修 時 に 集 約 複 合 に よるサービス 向 上 の 可 能 性 を 検 討 します 180

(5) 各 改 築 改 修 修 繕 事 業 経 費 の 削 減 に 向 けて 1 工 事 費 の 設 定 方 法 A 改 築 事 業 B 大 規 模 改 修 事 業 C 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 事 業 改 築 大 規 模 改 修 修 繕 ( 維 持 改 修 )の 工 事 ごとにm2 工 事 単 価 を 設 定 します 2 工 事 費 の 目 標 値 A 改 築 事 業 建 築 物 の 改 築 事 業 の 計 画 に 対 し 必 要 な 機 能 及 び 品 質 の 確 保 を 図 りつつ 建 築 工 事 費 及 び 使 用 期 間 に 係 る 経 費 の 増 加 要 因 を 取 り 除 き コスト 縮 減 をめざします B 大 規 模 改 修 事 業 改 築 工 事 費 の60% 以 下 を 目 標 とします ただし 機 能 の 向 上 を 行 う 場 合 には 最 大 10%を 加 算 します C 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 事 業 改 築 工 事 費 の35% 以 下 とします 3 工 事 費 縮 減 のための 方 策 A 改 築 事 業 集 約 複 合 を 検 討 します 工 程 計 画 を 見 直 すことにより 工 期 短 縮 を 図 ります 機 器 配 管 類 等 の 配 置 は 将 来 の 改 修 を 容 易 にする 配 置 計 画 とします B 大 規 模 改 修 事 業 改 修 方 法 工 法 を 検 討 します 大 規 模 改 修 工 事 の 実 施 に 際 し 物 理 的 な を 行 い 効 率 的 な 工 事 の 実 施 を 検 討 し ます C 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 事 業 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 工 事 について 外 観 目 視 による を 実 施 し 不 要 な 工 事 を 見 送 ります 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 工 事 をまとめて 実 施 することで 全 体 の 工 事 費 を 縮 減 できる 場 合 は 異 なる 時 期 に 予 定 されている 工 事 の 時 期 を 整 します 設 備 機 器 のオーバーホールや 部 品 交 換 の 適 切 な 維 持 管 理 を 行 います 配 管 類 についてはなるべく 既 存 のものを 利 用 します ( 修 繕 ( 維 持 改 修 ) 事 業 1のみ) 181

4その 他 事 業 費 として 縮 減 が 考 えられる 方 策 仮 設 施 設 について 未 設 置 やローテーションによる 使 用 を 検 討 します 補 助 金 等 を 有 効 活 用 します 異 なる 時 期 に 予 定 されている 改 修 工 事 をまとめて 実 施 することで 工 事 の 都 度 発 生 する 施 設 利 用 上 の 障 害 を 最 小 することにより 区 民 サービスの 低 下 を 防 ぎ 施 設 運 営 費 を 縮 減 します (6) 事 業 の 検 討 1 事 業 全 体 の 検 討 体 制 ( 組 織 ) 区 施 設 の 総 合 的 横 断 的 な 有 効 活 用 を 一 元 的 に 取 り 扱 い かつ 施 設 管 理 予 防 による 長 寿 命 に 取 り 組 む 組 織 の 設 置 を 検 討 します 2 検 討 方 法 等 施 設 の 所 管 部 署 ごとに 管 理 されている 施 設 情 報 を 集 約 し 一 元 を 図 ります 日 常 点 検 及 び 法 定 点 検 に 加 えて 躯 体 の 等 の 診 断 を 行 い 施 設 の 状 況 を 把 握 します 躯 体 の 等 の 結 果 によって 大 規 模 改 修 事 業 等 の 実 施 を 総 合 的 に 判 断 します 延 床 面 積 3000 m2 以 上 が 大 規 模 改 修 事 業 の 対 象 建 築 物 の 規 模 となっていますが 施 設 運 営 や 建 築 物 の 状 況 により 大 規 模 改 修 事 業 の 必 要 性 を 判 断 します 個 別 整 備 計 画 の 進 捗 管 理 や 改 訂 にあたっては 改 築 改 修 事 業 経 費 の 予 測 を 行 います 従 来 の 構 造 工 法 にとらわれずに 計 画 を 検 討 していきます ( 木 構 造 プレキャストコン クリート 構 造 プレハブ 工 法 等 ) 182

8-3 公 共 施 設 ( 建 築 物 ) 等 の 適 正 な について (1) 公 共 施 設 ( 建 築 物 ) 等 の における 課 題 各 地 方 自 治 体 において 厳 しい 財 政 状 況 が 続 く 中 で 公 共 施 設 等 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 管 理 し 老 朽 対 策 を 進 めることが 課 題 となっています 区 としても 限 られた 財 源 の 中 で 必 要 な 建 築 物 の 機 能 を 維 持 していくために メンテナンスサイクルを 構 築 するとともに それ らを 一 元 的 に 取 り 扱 う 体 制 を 整 備 していかなければなりません (2) 適 正 な への 取 組 事 項 適 正 な を 行 うため 次 に 掲 げる 事 項 について 取 り 組 みます 1 建 築 物 規 程 の 策 定 2 体 制 の 構 築 3 計 画 ( 予 防 工 事 )の 作 成 4 維 持 ( 点 検 )の 実 施 5 効 率 的 効 果 的 な 工 事 の 実 施 (3) 取 組 事 項 の 内 容 1 建 築 物 規 程 の 策 定 建 築 物 の 適 正 な を 図 ることを 目 的 とした に 関 する 事 項 を 定 めた 規 程 を 策 定 し ます の 施 行 の 適 正 を 期 するため の 施 行 に 関 する 制 度 を 整 えます ( 計 画 基 準 管 理 台 帳 等 整 備 要 領 点 検 施 行 基 準 修 繕 改 修 施 行 基 準 定 期 点 検 施 行 要 領 等 ) 2 体 制 の 構 築 必 要 な 建 築 物 の 機 能 を 維 持 していくための 一 元 的 な 体 制 を 構 築 します 新 築 改 築 等 にあたり 維 持 を 考 慮 した 設 計 とするため 設 計 部 門 との 連 携 体 制 を 構 築 します 3 計 画 ( 予 防 工 事 )の 作 成 計 画 の 作 成 にあたっては 計 画 基 準 を 定 め 営 繕 課 が 保 有 する 建 物 管 理 営 繕 業 務 支 援 システム ( 以 下 システム)を 有 効 的 に 活 用 した 計 画 を 作 成 します 計 画 作 成 の 際 は 概 算 費 用 の 把 握 を 行 います 4 維 持 ( 点 検 )の 実 施 適 正 な 維 持 ( 点 検 )を 実 施 するため 日 常 点 検 要 領 及 び 法 定 点 検 要 領 を 策 定 します 183

5 効 率 的 効 果 的 な 工 事 の 実 施 工 事 を 実 行 する 際 の 改 修 項 目 や 計 画 を 実 行 する 際 の 対 象 建 築 物 の 優 先 順 位 基 準 を 設 定 し 経 費 の 平 準 を 図 ります 8-4 公 共 施 設 の 耐 震 区 では 平 成 19 年 度 に 策 定 した 板 橋 区 耐 震 改 修 促 進 計 画 に 基 づき 公 共 施 設 の 耐 震 を 進 めてきました 指 定 避 難 所 にもなっている 区 立 小 中 学 校 の 校 舎 及 び 体 育 館 を 含 め 全 ての 対 象 施 設 の 耐 震 が 平 成 27 年 度 に 完 了 する 予 定 です なお 災 害 時 の 拠 点 施 設 については 本 庁 舎 北 館 にある 防 災 センターが 平 成 26 年 11 月 に 免 震 構 造 である 新 南 館 に 移 転 しました さらに 本 庁 舎 が 被 災 し 使 用 できない 状 況 に 備 え 赤 塚 支 所 をバックアップセンターとして 運 用 することとなっています また 区 内 18 地 区 にある 地 域 センターは 災 害 時 の 情 報 収 集 等 を 行 う 現 地 対 策 本 部 とし て 位 置 付 けられています 8-5 廃 止 施 設 等 の 跡 地 活 用 の 推 進 (1) 跡 地 活 用 の 迅 速 の 必 要 性 マスタープランでは 廃 止 が 決 定 した 施 設 の 有 効 活 用 についても 検 討 の 指 針 を 示 しており 有 効 活 用 を 検 討 する 対 象 施 設 として 未 利 用 や 暫 定 利 用 中 のもののほか 建 築 物 及 び 敷 地 全 体 が 有 効 活 用 されているか 検 証 する 必 要 がある 施 設 も 含 め 8つの 廃 止 施 設 等 を 掲 げています 現 在 マスタープランや 板 橋 区 公 共 施 設 跡 地 活 用 方 針 ( 以 下 公 共 施 設 跡 地 活 用 方 針 ) に 基 づき 今 後 の 方 向 性 を 検 討 していますが 対 象 施 設 の 中 には 10 年 程 度 暫 定 利 用 や 未 利 用 となっている 施 設 があり 跡 地 活 用 の 検 討 が 長 期 に 及 んでいることがわかります さらに 今 後 は 個 別 整 備 計 画 の 取 り 組 みによって 施 設 総 量 を 抑 制 することにより 余 剰 と なる 施 設 が 発 生 することが 予 想 されます 区 財 政 が 決 して 楽 観 視 できる 状 況 にない 中 で 廃 止 施 設 等 の 跡 地 を 長 期 に 遊 休 財 産 とする ことは 適 切 ではないため 跡 地 活 用 を 迅 速 に 行 い 有 効 活 用 を 図 っていくことが 必 要 です (2) 跡 地 活 用 の 迅 速 を 図 るために 1 跡 地 活 用 検 討 プロセスの 明 確 これまでは 廃 止 施 設 の 決 定 後 跡 地 活 用 について 検 討 を 開 始 していたため 公 共 施 設 全 体 の 整 備 配 置 状 況 や 周 辺 のまちづくり 計 画 等 から 俯 瞰 的 に 見 た 土 地 建 物 の 有 効 活 用 が 十 分 に 図 られていない 側 面 がありました 今 後 は 施 設 の 廃 止 決 定 前 に 跡 地 活 用 も 含 めて 検 討 し 迅 速 に 廃 止 施 設 等 の 有 効 活 用 を 進 め ていきます 184

所 管 施 設 廃 止 の 検 討 地 域 や 関 係 団 体 への 説 明 政 策 経 営 部 関 係 部 署 と 連 携 し 行 政 需 要 民 間 需 要 周 辺 公 共 施 設 土 地 利 用 都 市 計 画 などを のうえ 有 効 活 用 を 検 討 ( 仮 称 ) 公 共 施 設 有 効 活 用 検 討 会 用 地 取 得 整 会 議 との 統 合 を 検 討 庁 議 ( 経 営 戦 略 会 議 ) 2 民 間 ノウハウを 活 用 した 遊 休 財 産 の 活 用 今 後 個 別 整 備 計 画 の 取 り 組 みによって 施 設 総 量 を 抑 制 することにより 建 築 物 の 全 て や 一 部 が 廃 止 となる 施 設 が 発 生 することが 予 想 されます 跡 地 活 用 の 検 討 により 区 独 自 で の 整 備 を 行 わないが 保 持 し 続 ける 用 地 や 建 築 物 の 一 部 用 途 が 廃 止 となるスペースについて は 情 報 を 開 示 し 民 間 からの 提 案 を 受 ける 仕 組 みを 構 築 し PFIやPPPなどの 民 間 活 力 を 活 用 した 整 備 管 理 運 営 手 法 や 遊 休 財 産 の 貸 付 けによる 収 入 の 確 保 を 推 進 していき ます (3) 廃 止 施 設 等 の 売 却 貸 付 による 財 源 の 確 保 跡 地 活 用 の 検 討 により 売 却 または 貸 付 を 行 う 場 合 は 今 後 の 施 設 更 新 に 向 けた 財 源 を 確 保 していくため 廃 止 施 設 等 の 売 却 貸 付 益 を 施 設 整 備 経 費 に 充 当 する 仕 組 みを 検 討 してい きます 8-6 総 合 的 かつ 管 理 を 実 現 するための 体 制 の 構 築 方 針 (1) 組 織 体 制 の 検 討 ファシリティマネジメントの 観 点 から 廃 止 施 設 を 含 む 区 施 設 の 総 合 的 横 断 的 な 有 効 活 用 を 一 元 的 に 取 り 扱 い かつ 施 設 管 理 予 防 による 長 寿 命 に 取 り 組 む 組 織 の 設 置 を 検 討 します (2) 施 設 管 理 に 関 する 情 報 の 一 元 現 在 施 設 に 関 するデータをまとめているものには 施 設 台 帳 管 財 台 帳 システ ム 固 定 資 産 台 帳 がありますが 所 管 部 署 ごとに 管 理 され 情 報 の 一 元 が 図 られていません ファシリティマネジメントの 観 点 から 設 置 を 検 討 する 組 織 において 施 設 情 報 の 一 元 を 図 り 公 共 施 設 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 管 理 していくために 活 用 します 185

(3) 研 修 の 実 施 やマニュアルの 整 備 ファシリティマネジメントの 観 点 から 設 置 を 検 討 する 組 織 においては 公 共 施 設 を 適 正 に 管 理 し 続 けるために 必 要 な 研 修 やマニュアルについて 検 討 を 行 い 適 正 な 管 理 を 行 うための 体 制 を 整 えます 186

9 集 約 複 合 の 推 進 9-1 基 本 的 な 考 え 方 人 口 減 尐 超 高 齢 社 会 にあっても 区 政 の 持 続 的 な 発 展 を 可 能 とするため 公 共 施 設 の 総 量 を 抑 制 しつつも 集 約 複 合 多 機 能 による 公 共 施 設 の 再 編 整 備 を 進 めることによって 魅 力 の 創 造 と 行 政 サービスの 維 持 向 上 をめざします 一 つの 建 築 物 内 で 提 供 するサービスの 多 機 能 によって さらなる 地 域 交 流 や 世 代 間 交 流 を 促 すとともに 施 策 横 断 的 な 相 乗 効 果 を 生 み 出 し にぎわいの 創 出 や 地 域 の 活 性 につなげていきます ハード 面 の 集 約 複 合 によって 空 間 的 時 間 的 に 効 率 よく 施 設 を 活 用 し 管 理 運 営 経 費 (ランニングコスト)の 縮 減 を 図 ります 施 設 の 耐 用 年 数 に 余 裕 があり かつ 他 に 転 用 可 能 な 未 利 用 低 利 用 スペースがある 場 合 には 他 用 途 機 能 の 受 入 れを 検 討 します 耐 用 年 数 を 迎 えている 施 設 で 引 き 続 き 行 政 需 要 がある 場 合 は 周 辺 施 設 への 集 約 複 合 の 可 能 性 を 検 討 します また 当 該 施 設 の 敷 地 に 高 度 利 用 が 可 能 な 状 況 がある 場 合 は 周 辺 施 設 との 集 約 複 合 の 候 補 用 地 として 検 討 します 空 間 的 な 複 合 と 時 間 的 な 複 合 これまでも 区 では 複 合 を 進 めてきました これは 複 数 の 施 設 を1つの 建 築 物 に 集 め ることによる 施 設 間 の 連 携 強 ワンストップサービス 等 による 事 務 の 効 率 複 数 の 施 設 をまとめることによる 共 用 部 面 積 の 縮 減 等 の 空 間 的 な 複 合 です また マスタープラ ンの 具 体 的 手 法 では 他 に 転 用 可 能 な 未 利 用 低 利 用 スペースがある 場 合 には 多 用 途 機 能 の 受 入 れ 周 辺 施 設 との 複 合 等 を 掲 げているが これらも 空 間 的 な 複 合 に 該 当 します 今 後 は 施 設 用 途 を 限 定 せず 曜 日 や 時 間 帯 を 区 切 って 多 目 的 に 利 用 するなど 休 館 日 や 閉 館 時 間 後 の 有 効 活 用 を 図 ったり 利 用 率 の 低 い 時 間 帯 に 他 の 事 業 を 実 施 したりするなど 施 設 ありき の 考 え 方 から 転 換 し 施 設 から 機 能 を 切 り 離 した 上 で 施 設 の 有 効 利 用 を 進 める 時 間 的 な 複 合 の 可 能 性 も 検 討 します さらに 空 間 的 な 複 合 と 時 間 的 な 複 合 を 組 み 合 わせることによって 共 用 部 の 共 通 や 機 能 の 共 有 共 用 等 による 施 設 総 量 の 抑 制 多 世 代 交 流 による 地 域 コミュニティ 形 成 施 設 間 の 連 携 強 兼 務 等 による 人 員 配 置 や 委 託 業 務 の 効 率 複 合 施 設 による 区 民 の 利 便 性 向 上 などを 併 せて 検 討 し 経 費 の 削 減 をめざします 187

9-2 複 合 施 設 の 現 況 本 区 において 既 に 複 合 している 施 設 は 488 施 設 のうち 269 施 設 で 全 体 の 約 55.1%を 占 めています 分 野 ( 小 分 類 ) 別 にみると 複 合 している 割 合 の 最 も 高 い 施 設 は 高 齢 者 福 祉 施 設 で 約 93.1%(29 施 設 中 27 施 設 ) 続 いて 庁 舎 等 で 約 88.9%(9 施 設 中 8 施 設 ) 高 齢 者 集 会 施 設 約 84.2%(19 施 設 中 16 施 設 )となっています 高 齢 者 福 祉 施 設 については コミュニティ 関 連 施 設 や 他 の 高 齢 者 施 設 等 との 複 合 パターンが 多 くなっています 庁 舎 等 については 区 民 事 務 所 の 複 合 が 多 く 地 域 センターや 福 祉 施 設 のほか 土 木 事 務 所 等 と 併 設 されているケ ースがあります 本 区 で 施 設 総 量 の 最 も 多 くを 占 める 学 校 等 については 複 合 の 割 合 は 約 3.6%(83 施 設 中 3 施 設 )であり 今 後 改 築 など 更 新 の 際 に 地 域 が 支 える 魅 力 ある 学 校 として 図 書 館 生 涯 学 習 等 の 教 育 関 連 施 設 や 周 辺 のコミュニティ 関 連 施 設 高 齢 児 童 福 祉 施 設 等 の 他 施 設 との 複 合 を 検 討 していくことが 施 設 総 量 縮 減 の 効 果 的 な 取 り 組 みになると 考 えられま す 複 合 の 主 な 事 例 施 設 名 主 な 併 設 施 設 開 設 年 月 赤 塚 支 所 下 赤 塚 地 域 センター 下 赤 塚 区 民 事 務 所 赤 塚 福 祉 事 務 所 赤 塚 児 童 館 赤 塚 図 書 館 平 成 23 年 1 月 清 水 地 域 センター 清 水 いこいの 家 清 水 図 書 館 平 成 21 年 12 月 志 村 ふれあい 館 シニア 学 習 プラザ 平 成 21 年 7 月 仲 町 ふれあい 館 仲 町 地 域 センター 仲 町 区 民 事 務 所 高 齢 者 在 宅 サービスセンター 平 成 7 年 3 月 188

マスタープラン 策 定 時 点 における 公 共 施 設 の 複 合 の 現 状 施 設 種 別 施 設 名 施 設 数 複 合 施 設 数 割 合 庁 舎 等 本 庁 舎 支 所 3 2 66.7 9 8 区 民 事 務 所 6 6 100 88.9 障 がい 者 福 祉 施 設 障 がい 者 福 祉 センター 放 課 後 テ イサーヒ ス 福 祉 園 福 祉 作 業 所 15 6 40.0 児 童 福 祉 子 育 て 支 援 施 設 子 ども 家 庭 支 援 センター 親 子 交 流 サロン 10 ヘ ヒ ールーム 母 子 生 活 支 援 施 設 保 育 ルーム 7 70.0 児 童 館 38 37 97.4 学 童 クラブ 20 115 18 93 90.0 80.9 あいキッズ 4 3 75.0 保 育 園 43 28 65.1 高 齢 者 福 祉 施 設 保 健 福 祉 センター シニア 学 習 プラザ 在 宅 サーヒ スセンター おとしより 相 談 センター 等 29 27 93.1 集 会 コミュニティ 施 設 地 域 センター ホール 等 26 17 65.3 集 会 所 71 98 53 71 74.6 72.4 高 島 平 区 民 館 1 1 100 体 育 施 設 体 育 館 温 水 プール 管 理 棟 等 22 12 54.5 住 宅 施 設 区 営 アパート 改 良 住 宅 まちづくり 推 進 住 宅 20 1 5.0 学 校 教 育 施 設 教 育 相 談 所 等 4 3 75.0 小 学 校 天 津 わかしお 中 学 校 幼 稚 園 79 83 0 3 0.0 3.6 文 社 会 教 育 施 設 教 育 科 学 館 郷 土 資 料 館 社 会 教 育 美 術 館 文 ホール 関 係 12 5 41.7 社 会 教 育 宿 泊 施 設 自 然 体 験 福 祉 事 務 所 3 2 66.7 高 齢 者 集 会 施 設 ふれあい 館 いこいの 家 19 16 84.2 保 健 健 康 増 進 施 設 保 健 所 健 康 福 祉 センター 5 1 20.0 資 源 環 境 施 設 清 掃 事 務 所 リサイクルフ ラサ 環 境 施 設 12 2 16.7 産 業 振 興 施 設 産 業 振 興 施 設 4 1 25.0 土 木 事 務 所 2 1 50.0 公 園 管 理 施 設 公 園 事 務 所 公 園 管 理 事 務 所 公 園 内 倉 庫 17 11 64.7 自 転 車 駐 車 場 7 0 0.0 図 書 館 12 6 50.0 その 他 施 設 公 文 書 館 消 費 者 センター ホ ランティアセンター 4 3 75.0 計 488 269 55.1 189

9-3 集 約 複 合 多 機 能 のモデルケース (1) 多 世 代 交 流 型 尐 子 高 齢 が 進 む 社 会 において 地 域 ぐるみの 子 育 て 高 齢 者 の 社 会 参 加 を 促 進 していく ため 多 世 代 交 流 が 進 むような 公 共 施 設 のあり 方 が 望 まれます これまで 児 童 館 やいこい の 家 など サービスの 利 用 対 象 者 別 に 整 備 してきた 施 設 などを 集 約 複 合 し 多 機 能 する ケースが 想 定 されます 多 機 能 の 例 在 宅 子 育 て 支 援 機 能 ( 児 童 館 保 育 園 など) 高 齢 者 支 援 機 能 (いこいの 家 など) 教 育 機 能 ( 学 校 など) 集 会 機 能 ( 集 会 所 など) 運 動 スポーツ 機 能 ( 体 育 館 など) (2) 総 合 行 政 サービス 型 公 共 施 設 の 総 量 を 抑 制 しつつも 様 々な 行 政 サービスを 一 か 所 で 提 供 できる 環 境 を 地 域 に 整 備 することによって 利 便 性 の 向 上 を 図 るケースが 想 定 されます 多 機 能 の 例 区 民 事 務 所 図 書 館 高 齢 者 支 援 機 能 (いこいの 家 など) 総 合 相 談 機 能 地 域 センター 在 宅 子 育 て 支 援 機 能 ( 児 童 館 保 育 園 など) 保 健 所 集 会 機 能 ( 集 会 所 など) (3) 施 策 間 相 乗 効 果 型 施 策 目 的 対 象 者 が 類 似 する 公 共 施 設 を 集 約 複 合 することによって 施 策 間 の 相 乗 効 果 を 期 待 できるケースが 想 定 されます 多 機 能 の 例 社 会 教 育 生 涯 学 習 ( 社 会 教 育 会 館 など) 図 書 館 ボランティアセンター 公 文 書 館 集 会 機 能 ( 集 会 所 など) 以 上 の 集 約 複 合 多 機 能 のモデルケースを 進 めるにあたっては 建 築 物 としてのハード 面 のサービス 向 上 を 図 っていきますが 事 業 間 の 連 携 や 利 用 におけるシステム 的 な 改 善 などソ フト 面 でのサービス 向 上 も 併 せて 図 っていきます 190

9-4 新 たな 付 加 機 能 の 検 討 公 共 施 設 の 集 約 複 合 多 機 能 に 併 せて 民 間 活 力 によるカフェやコンビニエンススト アを 併 設 することによって 利 便 性 や 滞 留 性 及 び 集 客 力 をさらに 高 め 地 域 交 流 促 進 や 高 齢 者 の 閉 じこもり 対 策 などの 効 果 も 期 待 できます 行 政 財 産 の 貸 し 付 けによる 有 効 活 用 を 併 せ て 検 討 していきます 9-5 検 討 の 進 め 方 公 共 施 設 の 集 約 複 合 多 機 能 を 推 進 していくにあたっては 以 下 の 考 え 方 で 検 討 を 進 めていきます 改 築 大 規 模 改 修 対 象 施 設 の 優 先 順 位 が 高 い 施 設 を 優 先 的 に 検 討 します 当 該 施 設 の 必 要 性 を 検 討 します 当 該 施 設 が 地 区 施 設 の 場 合 18 地 区 単 位 で 周 辺 施 設 との 集 約 複 合 多 機 能 を 検 討 します 他 地 区 の 全 区 施 設 あるいは5 地 域 施 設 のうち 集 約 複 合 多 機 能 の 可 能 性 を 検 討 し ます 検 討 にあたっては 廃 止 施 設 や 3,000 m2 以 上 の 大 規 模 施 設 の 有 効 活 用 も 視 野 に 入 れます 集 約 複 合 によって 廃 止 となる 施 設 については 併 せて 転 用 貸 付 売 却 等 の 後 利 用 も 検 討 します 周 辺 地 域 のまちづくりの 進 捗 状 況 に 合 わせて 周 辺 施 設 や 集 客 力 のある 施 設 の 集 約 複 合 を 図 ることによって まちの 魅 力 発 信 力 を 高 められないか 検 討 します 集 客 力 のある 施 設 は 交 通 利 便 性 の 高 い 駅 前 市 街 地 等 の 拠 点 に 集 約 複 合 できないか 検 討 します 第 1 期 ( 平 成 28 年 度 ~37 年 度 )の 集 約 複 合 多 機 能 検 討 対 象 グループをつくり 組 み 合 わせを 検 討 します 対 象 グループについて 関 係 所 管 課 による 庁 内 検 討 組 織 を 立 ち 上 げ 次 期 基 本 計 画 の 策 定 スケジュールに 合 わせて 検 討 します 9-6 検 討 対 象 グループ 第 1 期 に 更 新 と 分 類 した 施 設 の 中 で 改 築 大 規 模 改 修 の 優 先 順 位 が 高 い 施 設 を 中 心 に 検 討 対 象 グループを 編 成 します このほか 今 後 の 検 討 において 改 築 大 規 模 改 修 対 象 施 設 が 新 たに 発 生 する 場 合 もあります その 場 合 は 適 宜 検 討 対 象 グループを 編 成 し 組 み 合 わせを 検 討 していきます 191

10 個 別 整 備 計 画 の 目 標 設 定 10-1 長 寿 命 による 目 標 設 定 (1) 長 寿 命 による 効 果 学 校 施 設 の 長 寿 命 改 修 の 手 引 ( 文 部 科 学 省 : 平 成 26 年 1 月 ) では 建 物 の 建 設 費 は 一 般 的 に 構 造 が3 割 設 備 が3 割 仕 上 げが3 割 その 他 諸 経 費 が1 割 で 構 成 されてい ます 構 造 躯 体 ( 柱 梁 壁 基 礎 等 の 構 造 耐 力 上 の 主 要 な 部 分 )を 再 利 用 する 長 寿 命 改 修 では 構 造 躯 体 の 新 築 工 事 がないため 新 築 と 比 べて 工 事 経 費 を3 割 程 度 下 げることがで きます さらに 改 築 と 比 べると 解 体 経 費 が 大 幅 に 削 減 され 工 期 も 短 縮 されるため 4 割 程 度 のコストダウンにつながります と 報 告 されています これは 更 新 時 の 初 期 経 費 のコストダウンを 表 しており 維 持 管 理 経 費 は 更 新 前 と 同 様 にかかるものです マスタープランでは 耐 用 年 数 を 60 年 と 設 定 しており 個 別 整 備 計 画 では 重 量 系 建 築 物 で 長 期 のものは 目 標 耐 用 年 数 を 80 年 と 設 定 しています 長 寿 命 による 効 果 は これまで 60 年 間 使 用 していた 構 造 躯 体 を 20 年 延 長 し 80 年 間 にすることで 延 長 した 20 年 間 で3 割 にあ たる 躯 体 工 事 費 がかからないものと 考 えられ 単 純 に 計 算 すると1 年 あたり 7.5%の 削 減 効 果 になります 構 造 (3 割 ) 7.5% 削 減! 設 備 (3 割 ) 仕 上 げ (3 割 ) その 他 (1 割 ) 耐 用 年 数 60 年 80 年 (2) 長 寿 命 の 対 象 個 別 整 備 計 画 で 設 定 した 目 標 耐 用 年 数 ごとに 施 設 を 分 類 すると 重 量 系 ( 長 期 ) で 目 標 耐 用 年 数 80 年 の 建 築 物 は 次 の 表 のとおりで 約 78%を 占 めています ここでは 重 量 系 建 築 物 の 長 期 を 3,000 m2 以 上 標 準 を 3,000 m2 未 満 で 分 類 しました 192

構 造 別 分 類 目 標 耐 用 年 数 建 築 物 数 建 築 物 面 積 構 成 比 率 (m2) (%) 重 量 系 ( 長 期 ) 80 年 107 662,321.73 77.97 重 量 系 ( 標 準 ) 60 年 178 181,989.75 21.42 軽 量 系 40 年 39 5,155.54 0.61 計 324 849,467.02 区 所 有 以 外 の 建 物 は 除 く (3) 各 期 における 更 新 時 期 を 迎 える 建 築 物 各 期 において 更 新 時 期 を 迎 える 建 築 物 は 建 築 後 60 年 経 過 または 大 規 模 改 修 後 30 年 経 過 している 建 築 物 です 第 1 期 から 第 4 期 までの 対 象 は 全 体 の 約 89%を 占 めています 期 別 計 画 期 間 建 築 物 数 建 築 物 面 積 構 成 比 率 (m2) (%) 第 1 期 平 成 28~37 年 度 16 81,059.67 9.54 第 2 期 平 成 38~47 年 度 84 251,686.79 29.63 第 3 期 平 成 48~57 年 度 106 263,544.29 31.02 第 4 期 平 成 58~67 年 度 78 157,071.00 18.49 第 5 期 以 降 平 成 68 年 度 以 降 40 96,105.27 11.31 計 324 849,467.02 区 所 有 以 外 の 建 物 は 除 く (4) 長 寿 命 による 効 果 額 の 算 出 次 に マスタープランで 試 算 した 更 新 経 費 から 長 寿 命 対 象 建 築 物 の 更 新 経 費 とその 効 果 を 検 証 しました 重 量 系 ( 長 期 )の 対 象 建 築 物 は (2) 長 寿 命 の 対 象 から 78%とし 長 寿 命 効 果 は (1) 長 寿 命 による 効 果 から 7.5%とします その 結 果 第 1 期 から 第 4 期 ま でに 約 154.3 億 円 の 効 果 が 見 込 めます 期 別 建 物 面 積 更 新 費 用 重 量 系 対 象 長 寿 命 効 果 (m2) ( 億 円 ) 78%( 億 円 ) 7.5%( 億 円 ) 第 1 期 81,059.67 283.7 221.3 16.6 第 2 期 251,686.79 880.9 687.1 51.5 第 3 期 263,544.29 922.4 719.5 54.0 第 4 期 157,071.00 549.7 428.8 32.2 計 753,361.75 2,636.7 2,056.7 154.3 更 新 費 用 = 建 物 面 積 (m2) 350 千 円 (マスタープランによる) 193

(5)LCCとの 比 較 による 長 寿 命 の 削 減 目 標 (4) 長 寿 命 による 効 果 額 の 算 出 結 果 をマスタープランで 試 算 した 更 新 経 費 と 比 較 し マスタープランの 更 新 経 費 から どの 程 度 の 削 減 効 果 が 見 込 めるのか 検 証 しました その 結 果 長 寿 命 により 第 1 期 から 第 4 期 までに 約 3%の 経 費 を 削 減 できると 試 算 しました 期 別 LCC 長 寿 命 効 果 LCC 計 に 対 する ( 億 円 ) ( 億 円 ) 削 減 比 (%) 第 1 期 1,335.27 16.6 0.3 第 2 期 1,336.55 51.5 1.0 第 3 期 1,017.13 54.0 1.1 第 4 期 1,254.33 32.2 0.7 計 4,943.28 154.3 3.1 LCC(マスタープランによる) 10-2 延 床 面 積 削 減 の 目 標 設 定 (1) 集 約 複 合 による 延 床 面 積 の 抑 制 マスタープランの 基 本 方 針 では 施 設 総 量 ( 総 延 床 面 積 )の 抑 制 に 向 けた 取 り 組 みの 手 法 として 集 約 複 合 を 図 り 新 規 整 備 は 原 則 として 行 わないこととしています 集 約 複 合 の 手 法 として 既 存 施 設 の 有 効 活 用 や 改 築 時 等 における 敷 地 の 高 度 利 用 など がありますが 具 体 的 には 共 用 部 分 の 効 率 や 一 般 諸 室 の 共 有 などを 行 い 施 設 利 用 者 の 利 便 性 を 低 下 させることなく 延 床 面 積 を 抑 制 しつつ 多 機 能 等 により 魅 力 の 創 造 と 行 政 サービスの 維 持 向 上 をめざす 必 要 があります (2) 建 築 物 の 供 用 廃 止 による 延 床 面 積 の 削 減 施 設 の 見 直 し 集 約 複 合 移 転 等 に 伴 い 現 施 設 の 用 途 が 廃 止 になる 場 合 マスタープ ランや 公 共 施 設 跡 地 活 用 方 針 に 基 づき 廃 止 施 設 の 跡 地 活 用 を 検 討 していきますが 行 政 需 要 による 跡 地 活 用 が 見 込 めない 場 合 は 建 築 物 の 供 用 廃 止 による 延 床 面 積 の 削 減 を 図 ります (3) 延 床 面 積 削 減 による 効 果 マスタープランでは 施 設 総 量 の 抑 制 や 改 築 改 修 等 経 費 の 縮 減 平 準 への 取 り 組 み 等 により 約 2 割 程 度 の 経 費 の 削 減 を 目 標 にしています 施 設 総 量 の 抑 制 の 具 体 的 な 手 法 には 前 述 の 集 約 複 合 による 延 床 面 積 の 抑 制 と 建 築 物 の 供 用 廃 止 による 延 床 面 積 の 削 減 があり 改 築 改 修 等 経 費 の 縮 減 や 平 準 の 具 体 的 な 手 法 には 前 述 の 施 設 の 長 寿 命 のほかに 工 事 の 仕 様 や 内 容 の 見 直 し 年 度 間 経 費 の 平 準 があ ります 194

これらの 取 り 組 みにより 約 2 割 程 度 の 経 費 削 減 を 進 めていきますが 改 築 改 修 等 経 費 の 縮 減 における 工 事 の 仕 様 や 内 容 の 見 直 しは 物 価 や 労 務 単 価 の 変 動 などに 左 右 される 可 能 性 があり また 年 度 間 経 費 の 平 準 は 一 つの 年 度 における 経 費 の 集 中 を 避 ける 点 で 効 果 がありますが 経 費 削 減 に 直 接 的 な 効 果 がなく 定 量 的 な 削 減 効 果 を 推 計 することが 難 しい ため 主 たる 削 減 手 法 とせず 明 確 な 数 値 目 標 は 設 定 しないものとします よって 約 2 割 程 度 の 経 費 削 減 の 目 標 に 対 し 長 寿 命 による 削 減 目 標 の 約 3%を 差 引 い た 約 17%を 延 床 面 積 による 経 費 削 減 目 標 としていきます (4) 個 別 整 備 計 画 第 1 期 における 削 減 量 個 別 整 備 計 画 第 1 期 については 作 業 部 会 を 設 置 し 検 討 した4つの 施 設 種 別 ( 集 会 所 等 施 設 高 齢 者 集 会 施 設 児 童 福 祉 施 設 学 校 関 連 施 設 )を 中 心 として その 他 の 施 設 も マス タープランの 基 本 方 針 やいたばし 未 来 創 造 プラン 経 営 革 新 編 による 施 設 のあり 方 の 見 直 しなどの 検 討 を 行 ってきました その 結 果 現 時 点 で 第 1 期 計 画 期 間 中 に 削 減 が 可 能 な 床 面 積 は 約 1.5 万 m2と 見 込 まれます これは 第 1 期 の 更 新 対 象 延 床 面 積 約 8.1 万 m2の 18.5%と なります (5) 目 標 年 数 の 設 定 現 在 区 有 施 設 の 大 半 が 築 年 数 30 年 から 40 年 を 経 過 した 建 築 物 となっています 20~29 年 27.8% 20 年 未 満 19.8% 30 年 以 上 52.3% 30~39 年 27.0% 40~49 年 20.0% 50 年 以 上 5.3% マスタープラン 策 定 時 上 記 図 のとおり 30 年 以 上 経 過 が 52.3% 個 別 整 備 計 画 の 第 4 期 までに 60 年 経 過 し 更 新 時 期 を 迎 えると 思 われる 20 年 以 上 経 過 は 80.1%あります 延 床 面 積 の 削 減 手 法 には 改 築 や 大 規 模 改 修 に 伴 う 集 約 複 合 や 施 設 のあり 方 等 の 見 直 しによる 施 設 の 縮 小 や 廃 止 等 がありますが 改 築 時 期 に 削 減 を 図 ることが 最 も 効 果 的 です 現 時 点 の 第 1 期 の 改 築 対 象 延 床 面 積 に 対 する 削 減 量 が 18.5%であり 延 床 面 積 による 経 費 削 減 目 標 の 17%と 同 程 度 あることから 第 4 期 までの 各 期 の 改 築 対 象 延 床 面 積 に 対 する 削 減 率 を 18.5%と 設 定 しました 195

(5) 各 期 における 対 象 施 設 と 削 減 量 各 期 の 改 築 対 象 延 床 面 積 に 対 し 18.5%を 削 減 した 場 合 第 1 期 から 第 4 期 までの 削 減 量 の 合 計 は 16.4%となり 目 標 削 減 量 17%とほぼ 同 程 度 となります また マスタープランで 試 算 した 更 新 経 費 から 延 床 面 積 を 削 減 し 更 新 しない 経 費 を 算 出 すると 延 床 面 積 の 削 減 による 効 果 は 下 表 のとおりとなります 期 別 建 物 面 積 (m2) 削 減 率 (%) 削 減 面 積 ( 万 m2) 延 床 面 積 削 減 効 果 ( 億 円 ) 総 延 床 面 積 比 (%) 第 1 期 81,059.67 18.5 1.5 52.5 1.7 第 2 期 251,686.79 18.5 4.7 164.5 5.5 第 3 期 263,544.29 18.5 4.9 171.5 5.8 第 4 期 157,071.00 18.5 2.9 101.5 3.4 計 753,361.75 13.9 490.0 16.4 総 延 床 面 積 =849,467.02 延 床 面 積 削 減 効 果 = 削 減 面 積 (m2) 350 千 円 (マスタープランによる) 10-3 個 別 整 備 計 画 の 目 標 設 定 約 2 割 程 度 の 経 費 削 減 については 長 寿 命 による 削 減 と 延 床 面 積 の 削 減 を 主 たる 削 減 手 法 とし 第 1 期 から 第 4 期 までの 40 年 間 で 19.5%の 削 減 をめざします 個 別 整 備 計 画 の 目 標 設 定. 第 1 期 第 2 期 第 3 期 第 4 期 計 長 寿 命 による 経 費 削 減 効 果 延 床 面 積 削 減 効 果 0.3% (16.6 億 円 ) 1.7% (52.5 億 円 ) 1.0% (51.5 億 円 ) 5.5% (164.5 億 円 ) 1.1% (54.0 億 円 ) 5.8% (171.5 億 円 ) 0.7% (32.2 億 円 ) 3.4% (101.5 億 円 ) 長 寿 命 による 経 費 削 減 効 果 マスタープランで 算 出 したLCCと 比 較 し 削 減 効 果 を 算 出 延 床 面 積 削 減 効 果 ( 施 設 廃 止 等 による 延 床 面 積 削 減 量 )/(マスタープラン 策 定 時 の 総 延 床 面 積 ) 10-4 その 他 の 手 法 による 経 費 削 減 3.1% (154.3 億 円 ) 16.4% (490.0 億 円 ) 約 2 割 程 度 の 経 費 削 減 に 対 しては 長 寿 命 による 経 費 削 減 と 延 床 面 積 の 削 減 を 主 たる 削 減 手 法 として 進 めていきますが 工 事 の 仕 様 や 内 容 の 見 直 しによる 改 築 改 修 等 経 費 の 縮 減 年 度 間 経 費 の 平 準 PFIやPPPなどの 民 間 活 力 を 活 用 した 整 備 管 理 運 営 手 法 廃 止 施 設 等 の 売 却 や 貸 付 による 収 入 確 保 の 推 進 などの 取 り 組 みを 積 み 重 ねることにより さらに 経 費 削 減 効 果 を 生 み 出 していきます これにより 約 2 割 程 度 の 経 費 削 減 を 確 固 たるものにするととも に 個 別 整 備 計 画 の 目 的 である 魅 力 ある 公 共 施 設 へと 再 構 築 し 持 続 可 能 な 区 政 の 実 現 と 継 続 的 な 行 政 サービスの 提 供 を 図 ります 合 わせて 約 2 割 削 減 を 目 標 196