Ⅱ.まちの 骨 格 基 盤 以 下 では Ⅰ. 都 市 機 能 環 境 景 観 で 示 された 東 部 拠 点 のまちづくりを 支 えるための 骨 格 基 盤 について 主 に 公 的 主 体 が 整 備 又 は 誘 導 を 図 る 方 針 として 記 述 します 1. 都 市 基 盤 整 備 1) 土 地 区 画 整 理 事 業 a. 土 地 区 画 整 理 事 業 は 吹 田 操 車 場 跡 地 における 大 規 模 未 利 用 地 の 適 正 な 土 地 利 用 転 換 と 北 大 阪 地 域 の 都 市 拠 点 の 形 成 を 図 るため 研 究 教 育 や 医 療 等 の 機 能 の 導 入 及 び 良 好 な 都 市 型 居 住 空 間 の 整 備 を 行 い 魅 力 的 な 都 市 空 間 の 形 成 と 良 好 な 市 街 地 形 成 を 図 るために 行 います b. 土 地 区 画 整 理 事 業 では 道 路 公 園 ライフライン 等 の 公 共 施 設 の 新 設 又 は 改 善 と 土 地 ( 宅 地 )の 整 備 を 同 時 に 行 い 東 部 拠 点 のまちづくりを 支 える 骨 格 基 盤 を 一 体 的 に 整 備 します c.なお 土 地 区 画 整 理 事 業 の 施 行 者 は 独 立 行 政 法 人 都 市 再 生 機 構 (UR 都 市 機 構 )を 予 定 し ています d. 土 地 区 画 整 理 事 業 は 平 成 20 年 度 (2008 年 度 )に 都 市 計 画 決 定 事 業 認 可 平 成 21 年 度 (2009 年 度 )には 仮 換 地 指 定 を 行 い 平 成 22 年 度 (2010 年 度 ) 末 には 駅 前 広 場 の 供 用 開 始 供 給 処 理 施 設 (ライフライン) 等 については 平 成 23 年 度 (2011 年 度 ) 末 を 目 標 に 整 備 します 引 き 続 き 宅 地 整 地 や 都 市 基 盤 施 設 供 給 処 理 施 設 の 整 備 又 は 改 善 を 図 り 平 成 27 年 度 (2015 年 度 ) 末 に 土 地 区 画 整 理 事 業 の 完 成 をめざします 土 地 区 画 整 理 事 業 区 域 と 街 区 構 成 資 料 : 吹 田 東 部 拠 点 土 地 区 画 整 理 事 業 に 係 る 環 境 影 響 評 価 書 ( 平 成 20 年 2 月 ) 43
2) 道 路 a. 東 部 拠 点 のまちづくり 区 域 内 の 都 市 計 画 道 路 として 地 区 内 を 縦 断 し 地 区 の 骨 格 となる 天 道 岸 部 線 岸 部 千 里 丘 線 を 整 備 します b. 天 道 岸 部 線 岸 部 千 里 丘 線 とともに 東 部 拠 点 のまちづくり 区 域 内 の 歩 行 者 動 線 の 主 軸 とし て 吹 田 貨 物 ターミナル 駅 ( 仮 称 ) 用 地 との 境 界 部 に 東 西 に 縦 断 する 緑 の 遊 歩 道 を 整 備 し ます なお 緑 の 遊 歩 道 については 独 立 行 政 法 人 鉄 道 建 設 運 輸 施 設 整 備 支 援 機 構 が 整 備 を 図 ります c.その 他 施 設 の 接 道 アクセス 性 を 確 保 するため 区 画 道 路 を 配 置 します また 区 画 道 路 沿 道 では 沿 道 宅 地 でのセットバック 空 間 や 緑 を 配 置 し 歩 行 者 空 間 のネットワーク 形 成 を 誘 導 します d. 主 要 道 路 との 接 続 については 天 道 岸 部 線 岸 部 千 里 丘 線 に 加 えて 山 田 佐 井 寺 岸 部 線 豊 中 岸 部 線 区 域 外 接 続 道 路 ( 摂 津 市 域 の 正 雀 下 水 処 理 場 東 )とします 資 料 : 吹 田 市 HP 44
3) 水 と 緑 の 空 間 整 備 a. 吹 田 市 開 発 事 業 の 手 続 等 に 関 する 条 例 を 遵 守 し 吹 田 市 域 内 においては 公 園 緑 地 面 積 を 地 区 の6% 以 上 緑 被 率 30% 以 上 を 確 保 するための 誘 導 を 図 ります b. 緑 の 遊 歩 道 は 緑 の 骨 格 を 形 成 する 上 で 主 軸 として 位 置 付 け それにふさわしい 空 間 整 備 を 誘 導 します c. 公 園 緑 地 については 吹 田 市 域 において 中 央 部 と 西 端 部 で 公 園 と 緑 地 を 一 体 的 に 整 備 し まとまった 空 間 の 確 保 を 図 ります d. 敷 地 内 においては セットバックを 実 施 し 歩 行 者 の 空 間 並 びに 緑 の 空 間 として 整 備 するよ う 誘 導 します e. 水 による 潤 いある 環 境 を 形 成 していくため 正 雀 川 などにおいて 水 辺 空 間 の 整 備 を 検 討 する 他 地 域 内 における 水 辺 空 間 創 出 のための 検 討 を 行 います 緑 空 間 の 配 置 と 緑 と 水 のネットワーク 形 成 資 料 : 吹 田 東 部 拠 点 土 地 区 画 整 理 事 業 に 係 る 環 境 影 響 評 価 書 ( 平 成 20 年 2 月 ) 45
4)JR 岸 辺 駅 前 整 備 南 北 自 由 通 路 a.jr 岸 辺 駅 は 平 成 22 年 度 (2010 年 度 ) 末 の 吹 田 貨 物 ターミナル 駅 開 業 に 合 わせ 橋 上 駅 ( 橋 上 駅 とは 駅 舎 機 能 を2 階 に 集 約 した 駅 )として 整 備 を 図 ります 新 しく 整 備 される 岸 辺 駅 ホームが 千 里 丘 方 面 へ40メートル 延 長 されたうえ 新 たにエレベーターとエスカレー ターを 設 置 します b. 南 北 の 駅 前 はまちの 顔 として バスロータリー 交 通 広 場 を 整 備 するとともに 植 栽 を 配 し 緑 のネットワークの 中 心 となる 緑 豊 かな 空 間 整 備 を 図 ります c.また 南 北 分 断 解 消 のため 線 路 や 貨 物 駅 をまたぐ 南 北 自 由 通 路 を 独 立 行 政 法 人 鉄 道 建 設 運 輸 施 設 整 備 支 援 機 構 が 整 備 を 図 ります 資 料 : 吹 田 市 HP 南 北 自 由 通 路 のイメージ 屋 根 : 透 光 性 のある 素 材 を 使 用 し 自 然 光 を 取 り 込 み 昼 間 の 照 明 電 力 の 低 減 を 図 ります 外 壁 : 自 然 光 を 取 り 込 むとともに 上 部 に 開 口 部 を 設 け 自 然 の 風 の 流 れを 作 り 夏 季 には 外 気 温 と 通 路 内 の 温 度 差 を 作 らないよう 配 慮 します 冬 季 には 開 口 部 を 閉 めて 風 を 防 ぎます 通 路 : 幅 6mを 基 本 とし 中 央 部 に 休 憩 スペースを 設 けます 柱 を 外 側 へ 傾 斜 させることにより 空 間 に 広 がりを 持 たせ 開 放 感 を 演 出 します 46 資 料 : 市 報 すいた( 平 成 20 年 9 月 1 日 発 行 号 )
2. 用 途 地 域 1) 全 体 方 針 a.さまざまな 機 能 が 立 地 する 東 部 拠 点 のまちづくりを 支 える 基 盤 として 複 合 的 な 機 能 が 立 地 できる 土 地 利 用 の 誘 導 を 図 るとともに まち 全 体 としての 連 続 性 や 周 辺 市 街 地 へ 配 慮 した 土 地 利 用 の 誘 導 を 図 ります b. 現 在 まちづくりを 図 るエリアの 用 途 地 域 は 準 工 業 地 域 と 工 業 系 の 用 途 になっており 第 1 章 の まちづくりの 基 本 方 向 や 第 2 章 の 都 市 機 能 の 方 針 等 で 想 定 しているまちのイ メージを 支 えるため 用 途 地 域 の 変 更 を 進 めます 2)ゾーン 毎 の 土 地 利 用 誘 導 の 考 え 方 a.まち 全 体 の 連 続 性 にも 配 慮 し それぞれのゾーン 特 性 に 応 じた 土 地 利 用 の 誘 導 を 図 ります ゾーン 誘 導 方 針 用 途 地 域 の 変 更 例 医 療 健 康 及 び 教 育 文 化 創 生 ゾーン 中 核 機 能 となる 医 療 健 康 教 育 文 化 を はじめとして 複 合 的 な 都 市 機 能 拠 点 とし てにぎわい 等 を 創 出 する 商 業 業 務 交 流 施 設 等 の 多 様 な 機 能 の 立 地 を 支 えます 広 域 的 な 都 市 拠 点 としてのポテンシャルに 準 工 業 地 域 商 業 地 域 加 え 駅 前 立 地 の 利 便 性 から 一 定 の 高 度 利 用 を 想 定 します 駅 前 にふさわしい シンボル 的 な 都 市 景 観 を 誘 導 するとともに 周 辺 市 街 地 にも 配 慮 します 緑 のふれあい 交 流 創 生 ゾーン(Ⅰ)(Ⅱ) 緑 豊 かな 環 境 の 中 で 良 好 な 都 市 居 住 環 境 を 保 持 し 地 区 住 民 の 利 便 や 交 流 に 供 する 施 設 を 誘 導 します 周 辺 の 市 街 地 の 用 途 ( 第 1 種 住 居 地 域 )と の 連 続 性 にも 配 慮 します 準 工 業 地 域 第 1 種 住 居 地 域 都 市 型 居 住 ゾーン 駅 前 居 住 の 利 便 性 から 集 合 住 宅 や その 他 戸 建 住 宅 生 活 利 便 施 設 などの 立 地 が 想 定 されます 準 工 業 地 域 住 居 系 用 途 地 域 摂 津 市 のゾーンのため 摂 津 市 と 大 阪 府 の 協 議 となります 47
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第 3 章 まちづくりの 実 現 に 向 けて 1. 持 続 可 能 なまちづくり 1) 時 間 軸 への 対 応 ~ 過 去 から 未 来 へ~ a.これからのまちづくりにおいては 過 去 から 未 来 に 連 続 する 時 間 軸 の 視 点 を 重 視 し 社 会 環 境 の 変 化 に 柔 軟 に 対 応 できる 仕 組 みを 持 ち 時 間 をかけて 自 己 成 長 する 持 続 可 能 なまちづく りを 実 現 することが 重 要 です そのためには 周 辺 地 域 のまちづくりと 有 機 的 に 連 携 できる 柔 軟 性 のある 土 地 活 用 の 仕 組 みを 持 つこと まち 自 体 も 社 会 情 勢 の 変 化 に 反 応 して 更 新 でき る 仕 組 みを 持 ち 成 長 発 展 していくことが 必 要 です b.この 土 地 の 歴 史 やまちの 記 憶 を 継 承 し 新 たに 発 展 させるため 地 域 の 固 有 動 植 物 の 保 全 や 地 域 の 歴 史 文 化 を 活 かした 都 市 デザインの 工 夫 が 必 要 です c. 従 来 のマスタープラン 型 のように 当 初 にすべてを 決 定 するのではなく 社 会 環 境 の 変 化 を 受 け 入 れながら 共 に 時 を 紡 いでいくようなプロセスの 中 で 成 長 する つくり 続 ける 都 市 が 望 まれます d.そのためには 利 用 可 能 な 余 地 ( 余 剰 地 や 余 剰 床 など)を 残 しておくなど 将 来 の 需 要 の 変 化 に 対 し10 年 20 年 といったスパンの 中 で その 時 々に 応 じた 必 要 な 機 能 を 導 入 していく 視 点 も 必 要 です また 建 設 時 点 において スケルトンインフィル 型 の 建 築 物 の 導 入 など 将 来 の 社 会 動 向 やライフスタイルの 変 化 に 柔 軟 に 対 応 できるような 更 新 時 への 配 慮 を 図 るこ とが 望 まれます アイデア 募 集 コンペによる 提 案 例 機 能 の 入 れ 替 えに 対 応 可 能 なスケルトンインフィル 型 の 建 築 物 みの さと アグリキャピタル 構 想 農 りの 都 49
2) 多 様 な 主 体 の 参 画 によるエリアマネジメントの 導 入 a. 多 様 な 主 体 と 多 様 な 機 能 の 総 合 的 な 調 整 を 図 るとともに 成 長 し 続 けるまちを 維 持 し 持 続 的 主 体 的 に 地 域 を 運 営 管 理 するために エリアマネジメントを 行 うSPCなどの 組 織 づく りが 必 要 です b.エリアマネジメント 組 織 については 会 社 法 人 NPO 及 びまちづくり 法 人 の 設 立 や 協 議 会 など さまざまな 形 態 が 考 えられますが まちづくりの 計 画 主 体 である 行 政 と 区 画 整 理 事 業 者 であるUR 都 市 機 構 中 核 として 参 加 する 事 業 主 体 まちづくり 市 民 団 体 等 さまざまな 主 体 の 参 画 を 得 ることが 望 まれます( 公 民 市 民 連 携 によるまちづくり) c.エリアマネジメント 組 織 は 各 主 体 間 のまちづくりの 総 合 調 整 やまち 全 体 の 公 共 スペースなど の 維 持 管 理 を 担 います 特 に 環 境 先 進 都 市 をめざす 当 地 区 でのまちづくりにおいては 環 境 負 荷 を 軽 減 するエネルギー 供 給 システムやエネルギー 循 環 水 資 源 循 環 などの 管 理 運 営 をマネジメント 組 織 が 主 体 的 に 担 うことが 課 題 として 考 えられます また 併 せてエリア マネジメントのための 資 金 を 調 達 する 仕 組 みやBID 導 入 について 早 急 に 検 討 することが 必 要 です マネジメント 組 織 の イメージ 例 < 吹 田 操 車 場 跡 地 まちづくり 促 進 協 議 会 > ( 学 識 経 験 者 経 済 界 行 政 関 係 者 地 権 者 等 で 構 成 ) まちづくりの 推 進 をサポート < 市 民 フォーラム> 市 民 生 活 者 の 視 点 の 反 映 まちづくりの 組 織 ルールづくり の 調 整 話 し 合 い( 懇 談 会 等 ) まちづくりの 方 向 性 の 共 有 と 役 割 分 担 組 織 づくり ルールづくり 事 業 コンペの 実 施 に 向 けて < 行 政 > まちづくりの 計 画 主 体 < 行 政 > 道 路 公 園 などの 管 理 主 体 < 市 民 市 民 団 体 > 利 用 者 生 活 者 の 視 点 から 参 画 まちのマネジメント 組 織 ( 法 人 協 議 会 LLP 及 びLLCなど) まちづくりの 総 合 調 整 ルールの 運 営 駐 車 場 の 共 同 運 営 管 理 道 路 や 公 共 的 な 空 間 等 の 清 掃 や 管 理 公 共 施 設 管 理 ( 指 定 管 理 者 制 度 アト フ ト 制 度 等 ) まちのPR 広 報 (イベント 等 ) エネルギーシステムや 水 資 源 循 環 の 共 同 管 理 運 営 資 金 の 調 達 管 理 ( 協 賛 金 事 業 収 入 等 ) など <UR 都 市 機 構 > 地 権 者 土 地 区 画 整 理 事 業 の 施 行 者 < 参 画 企 業 > まちの 新 たな 参 画 者 地 権 者 エネルギーの 供 給 主 体 50
アイデア 募 集 コンペによる 提 案 例 多 様 多 才 な 人 が 集 まる 施 設 仕 組 みの 提 案 スウィーツタウン 構 想 参 考 1:タウンマネジメントの 主 体 例 現 行 の 制 度 下 におけるタウンマネジメントの 主 体 としては 以 下 のようなものが 考 えられる 1SPC 特 別 目 的 会 社 特 別 の 目 的 達 成 のために 設 立 された 会 社 のことをいう 2NPO 法 人 一 般 社 団 法 人 NPO 法 人 とは 特 定 非 営 利 活 動 促 進 法 ( 平 成 10 年 3 月 25 日 法 律 第 七 号 )に 基 づき 設 立 される 不 特 定 かつ 多 数 のものの 利 益 の 増 進 に 寄 与 することを 目 的 とする 法 人 であり 法 人 の 社 員 を 特 定 の 区 域 内 の 住 民 に 限 定 す ることができない また 脱 退 が 可 能 であり 土 地 等 の 特 定 承 継 人 に 参 加 義 務 がない また 公 益 法 人 制 度 改 革 のひとつとして 一 般 社 団 法 人 及 び 一 般 財 団 法 人 に 関 する 法 律 ( 平 成 18 年 法 律 第 48 号 )が 平 成 20 年 中 に 施 行 されることになっており 一 般 社 団 法 人 及 び 一 般 財 団 法 人 は これまでの 主 務 官 庁 による 許 認 可 主 義 から その 事 業 の 公 益 性 の 有 無 に 関 わらず 準 則 主 義 ( 登 記 )によって 簡 便 に 設 立 するこ とができる(ただし 税 優 遇 を 受 けるためには 公 益 社 団 法 人 公 益 財 団 法 人 に 認 定 され 行 政 庁 の 監 督 を 受 ける 必 要 がある ) 3 任 意 の 協 議 会 エリアマネジメントを 進 める 母 体 として 地 域 の 土 地 所 有 者 等 からなる 協 議 会 等 が 組 織 され 一 定 の 規 約 等 に 基 づき 地 域 管 理 が 実 施 される 場 合 があるが 任 意 の 組 織 のため 特 段 の 参 加 義 務 はなく 脱 退 も 自 由 であ るほか 土 地 等 の 特 定 承 継 人 に 参 加 義 務 がないという 問 題 点 がある 4LLP 及 びLLC LLP(Limited Liability Partnership 有 限 責 任 事 業 組 合 )とは 平 成 17 年 8 月 の 有 限 責 任 事 業 組 合 契 約 に 関 する 法 律 の 施 行 により 設 立 が 可 能 となった 新 しい 組 織 形 態 である また LLC(Limited Liability Company 合 同 会 社 )とは 平 成 17 年 7 月 の 会 社 法 改 正 ( 平 成 18 年 5 月 施 行 )により 位 置 付 けられた 現 行 の 合 名 会 社 合 資 会 社 を 発 展 させた 法 人 格 を 持 つ 新 しい 形 態 の 会 社 である これらLLP LLCは 出 資 者 の 責 任 が 出 資 額 に 限 定 され( 有 限 責 任 制 ) 出 資 者 が 自 由 に 組 織 を 運 営 できる( 内 部 自 治 の 原 則 )などの 特 徴 を 備 えているが 両 者 の 大 きな 違 いとしては LLPは 法 人 格 を 持 たないことに 対 し LLCは 法 人 格 を 持 ち そのために LLPは 出 資 者 段 階 で 課 税 される( 構 成 員 課 税 (=パススルー 課 税 ))ことに 対 し LLC は 法 人 税 の 課 税 対 象 となることがあげられる LLP LLCは まちづくりや 地 域 活 性 化 を 担 う 地 域 の 活 動 主 体 としても 期 待 が 高 まっているところであり 富 山 県 氷 見 市 では 市 がまちおこしを 目 的 に 進 める 地 域 再 生 マネージャー 事 業 の 一 環 として 空 き 店 舗 を 活 用 した 飲 食 店 ( Yamori Cafe(ヤモリカフェ) )が 合 同 会 社 家 守 公 室 (LLC)を 中 心 として 設 立 された 家 守 カフェ 有 限 責 任 事 業 組 合 (LLP)により 運 営 されている 5 株 式 会 社 会 社 法 に 基 づき 有 限 責 任 社 員 ( 株 主 )のみからなる 会 社 のことであり 出 資 者 たる 株 主 は 出 資 額 に 応 じて 株 式 を 取 得 し 配 当 により 利 益 を 得 る 6BID BID 制 度 は 区 域 内 の 不 動 産 所 有 者 等 から 負 担 金 として 一 定 額 を 徴 収 し その 資 金 を 直 接 地 域 の 活 性 化 に 活 用 する 制 度 である 参 考 資 料 : 国 土 交 通 省 新 たな 担 い 手 による 地 域 管 理 のあり 方 についての 報 告 書 ( 平 成 19 年 2 月 ) 国 土 交 通 省 監 修 街 を 育 てるエリアマネジメント 推 進 マニュアル ( 平 成 20 年 8 月 ) 51
参 考 2:タウンマネジメント 組 織 事 例 1 大 手 町 丸 の 内 有 楽 町 地 区 の 取 組 大 手 町 丸 の 内 有 楽 町 地 区 再 開 発 計 画 推 進 協 議 会 ハードを 含 めた 地 域 全 体 のまちづくりの 調 整 NPO 大 丸 有 エリアマネジメント 協 会 地 域 の 維 持 管 理 (ソフト 部 分 ) 2 汐 留 シオサイトの 取 組 み 中 間 法 人 汐 留 シオサイト タウンマネージメント 地 域 の 維 持 管 理 52 参 考 資 料 : 国 土 交 通 省 新 たな 担 い 手 による 地 域 管 理 のあり 方 に ついての 報 告 書 資 料 編 ( 平 成 19 年 2 月 )
参 考 3:エネルギーの 共 同 利 用 方 式 とマネジメント 晴 海 トリトンスクエアの 取 組 資 料 : 東 京 電 力 HP 53
3) 事 業 性 について 1 環 境 と 経 済 が 融 合 するビジネスモデルの 構 築 a. 緑 と 水 につつまれた 健 康 教 育 創 生 拠 点 さらに 環 境 世 界 都 市 すいた のリーディン グモデルの 実 現 に 向 けては 環 境 と 事 業 運 営 を 両 立 できるビジネスモデルの 構 築 ( 環 境 と 経 済 の 融 合 )が 重 要 であり 東 部 拠 点 環 境 まちづくり 計 画 等 を 踏 まえながら それを 可 能 とす る 具 体 方 策 の 構 築 をめざします これらは 主 に 参 画 する 民 間 事 業 者 の 力 に 期 待 するとともに そのための 環 境 づくりや 支 援 方 策 を 検 討 していく 必 要 があります b. 環 境 先 進 都 市 をめざしたまちづくりは これらを 継 続 的 に 進 める 必 要 があります そのため のまちづくり 資 金 は 公 的 補 助 金 参 画 団 体 企 業 による 出 資 環 境 事 業 における 市 民 ファン ドの 設 立 などにより 多 面 的 に 資 金 を 調 達 することが 考 えられます c. 事 業 立 ち 上 げ 後 の 運 営 資 金 については カーボンオフセットや 大 規 模 太 陽 光 発 電 等 といった 公 益 性 のある 環 境 事 業 を 組 み 合 わせることにより 継 続 的 に 資 金 を 調 達 していくことが 考 え られます d. 本 まちづくりと 同 じく 環 境 面 で 先 進 的 なまちづくりを 検 討 している 南 千 里 丘 のまちづくりと の 事 業 連 携 を 図 っていくことが 考 えられます アイデア 募 集 コンペによる 提 案 例 カーボンニュートラルを 先 導 するエコタウン 全 体 のマネジメント カーボンオフセット 事 業 資 金 調 達 の 仕 組 み グリーン エコ チューブ 地 域 をつなぐ 環 境 ネットワークをつくる ( 入 選 ) 54
2 医 療 健 康 と 経 済 が 融 合 するビジネスモデルの 構 築 a. 医 療 健 康 及 び 教 育 文 化 創 生 ゾーンの 中 核 機 能 となる 機 能 の 導 入 については 周 辺 の 大 学 や 医 療 機 関 等 のさまざまな 機 関 との 連 携 を 視 野 に 入 れ プライマリーケアと 高 次 医 療 とをつなぐ 地 域 医 療 システムや 産 学 のノウハウを 活 かした 研 究 開 発 ( 医 療 機 器 など)とビジネスの 展 開 教 育 産 業 の 立 地 など 持 続 可 能 で 事 業 採 算 性 を 確 保 できる 事 業 スキームの 検 討 が 望 まれ ます b. 医 療 健 康 などの 関 連 事 業 所 が 立 地 し 医 療 健 康 に 関 するビジネスが 展 開 するとともに 居 住 福 祉 生 活 サービスなど その 他 多 様 な 機 能 と 結 び 付 きながら 地 域 的 なプラットホ ームとして 機 能 することが 期 待 されます アイデア 募 集 コンペによる 提 案 例 シナリオデザインのフレームワーク( 学 術 交 流 予 防 医 療 ) 地 域 劇 場 を 再 編 成 する 街 せんと 55