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計 画 細 胞 会 議 及 び 市 民 討 議 会 に 見 る 市 民 と 自 治 体 の 協 働 と 今 後 の 課 題 政 治 学 研 究 科 公 共 経 営 専 攻 1 年 玉 川 傑 洋 本 稿 では まず ドイツで 行 われ 先 進 的 市 民 参 加 の 形 として 注 目 される 計 画 細 胞 会 議 についてみていく 次 に 計 画 細 胞 会 議 を 参 考 として 三 鷹 市 から 始 まった 市 民 討 議 会 が 市 民 と 自 治 体 の 協 働 においてどのような 役 割 を 果 たしたのかを 検 討 する 最 後 に 日 本 に おける 自 治 体 と 住 民 の 協 働 を 実 現 するために 市 民 討 議 会 を 実 践 していく 意 義 課 題 を 考 察 する 1 計 画 細 胞 会 議 この 章 では ドイツで 行 われ 先 進 的 市 民 参 加 の 形 として 注 目 される 計 画 細 胞 会 議 につ いてみていく 以 下 ディーネル(2012)によるものである 1 計 画 細 胞 会 議 (プラーヌンクスツェレ Planungszelle)は ペーター ディーネルが 考 案 した 少 人 数 討 議 の 手 法 である ディーネルは 政 治 家 や 公 務 員 など 職 業 的 市 民 によ って 担 われる 統 治 機 構 としての 国 家 は 機 能 不 全 に 陥 っていると 考 えた そこで ディーネルは 市 民 が 政 治 に 参 加 する 手 法 制 度 として 行 政 政 党 議 会 投 票 制 度 審 議 会 市 民 運 動 等 を 取 り 上 げた そして それらの 市 民 参 加 制 度 を 参 加 者 への 技 術 的 情 報 提 供 参 加 者 及 び 特 定 利 用 者 の 意 思 に 関 する 情 報 提 供 持 続 的 参 加 に 対 する 動 機 全 ての 社 会 的 階 層 の 公 平 な 包 含 特 殊 利 益 の 侵 入 に 対 する 免 疫 性 等 の 点 で 分 析 し それぞれの 制 度 が 欠 陥 を 抱 えていると 指 摘 した そこで 既 成 民 主 主 義 制 度 の 刷 新 の 手 法 として 考 案 されたのが 計 画 細 胞 会 議 である 計 画 細 胞 会 議 を 導 入 することで 一 般 市 民 による 計 画 システムが 現 在 の 政 治 機 関 を 制 御 す る 上 で 非 常 に 積 極 的 な 影 響 をもたらし また 会 議 に 参 加 した 個 人 の 市 民 生 活 に 人 生 の 意 味 や 社 会 的 アイデンティティ 等 の 親 密 な 影 響 をもたらすことで 既 存 の 政 治 シス テムは 信 頼 を 回 復 することができるとディーネルは 考 えた 1-1 計 画 細 胞 会 議 の 定 義 特 徴 篠 原 (2012)によれば 計 画 細 胞 会 議 は 以 下 のように 定 義 される 2 計 画 細 胞 会 議 は 無 作 為 抽 出 で 選 ばれ 限 られた 期 間 有 償 で 日 々の 労 働 から 解 放 され 進 行 役 のアシスタントを 受 けつつ 事 前 に 与 えられた 解 決 可 能 な 計 画 に 関 する 課 題 に 取 り 組 む 市 民 グループである 1 ペーターC.ディーネル(2012)pp.31-88 参 照 2 篠 原 一 (2012)p.66 参 照 1

また ディーネル(2012)によれば 計 画 細 胞 会 議 の 特 徴 は 以 下 の 通 りである 3 1 解 決 が 必 要 な 真 剣 な 課 題 に 対 して 実 施 する 2 参 加 者 は 住 民 台 帳 から 無 作 為 で 抽 出 する 3 有 償 で 一 定 期 間 参 加 (4 日 間 が 標 準 )する 4 中 立 的 独 立 機 関 が 実 施 機 関 となり プログラムを 事 前 に 決 定 する 5 ひとつの 計 画 細 胞 会 議 は 原 則 25 名 で 構 成 し 複 数 実 施 ( 最 低 4 つ 計 100 名 以 上 の 参 加 )する ひとつの 計 画 細 胞 会 議 には 2 名 の 進 行 役 がつく 6 専 門 家 利 害 関 係 者 から 情 報 提 供 を 受 ける 7 約 5 名 の 小 グループがメンバーチェンジをしながら 参 加 者 のみで 討 議 を 繰 り 返 し グループでの 決 定 を 行 う 8 市 民 鑑 定 という 形 で 報 告 書 を 作 成 し 参 加 した 市 民 が 正 式 な 形 で 委 託 者 に 渡 す 9 一 定 の 期 間 ( 普 通 は 約 1 年 ) 後 委 託 者 は 市 民 鑑 定 の 内 容 の 実 施 について 応 答 する 責 任 を 負 う 10 どこの 場 所 でも 自 由 に また 同 時 に 実 施 できる 1-2 無 作 為 抽 出 以 下 篠 原 (2012)によるものである 4 計 画 細 胞 会 議 の 一 番 の 特 徴 は 参 加 者 が 無 作 為 抽 出 されることにある 計 画 細 胞 会 議 では 住 民 台 帳 から 無 作 為 に 抽 出 された 人 々に 参 加 依 頼 状 が 送 られ 参 加 者 が 決 定 される 市 民 運 動 政 党 の 結 成 NPO 活 動 等 による 政 治 への 市 民 参 加 の 手 法 では 市 民 の 自 発 性 が 出 発 点 になる その 場 合 参 加 者 は 目 的 意 識 を 持 ち 参 加 する 人 々がほとんどで 意 見 は 同 質 的 なものとなる 故 に 市 民 参 加 により 反 映 され る 意 見 は 偏 り 市 民 全 体 の 意 見 とは 乖 離 した 意 見 が 市 民 の 意 見 として 主 張 されることが 問 題 となっている それに 対 して 計 画 細 胞 会 議 では 無 作 為 抽 出 した 市 民 から 意 見 を 得 るた め 多 様 な 立 場 の 市 民 の 意 見 を 得 ることが 可 能 となる ドイツでは 有 給 休 暇 制 度 教 育 休 暇 制 度 等 が 確 立 され 参 加 のための 社 会 的 条 件 が 整 っている そのため 計 画 細 胞 会 議 で は 男 女 比 年 齢 層 職 業 学 歴 など 社 会 全 体 をほぼ 反 映 する 社 会 の 縮 図 が 構 成 され ている 1-3 会 議 の 中 立 独 立 機 関 による 開 催 以 下 篠 原 (2012)によるものである 5 計 画 細 胞 会 議 は 中 立 独 立 機 関 により 実 施 される 計 画 細 胞 会 議 は 政 治 機 関 等 の 主 催 者 が 討 議 テーマを 決 定 する 会 議 を 主 催 者 が 実 施 す る 場 合 主 催 者 側 の 意 向 を 会 議 に 反 映 する 参 加 者 として 主 催 者 に 有 利 な 市 民 を 選 出 する 3 ペーターC.ディーネル(2012)pp.80-112 4 篠 原 一 (2012)p.67 参 照 5 篠 原 一 (2012)pp.68-69 参 照 2

事 前 に 市 民 に 開 示 する 情 報 に 関 して 主 催 者 にとって 有 利 になるよう 偏 った 情 報 を 提 供 する 等 の 問 題 が 懸 念 される そこで 実 施 機 関 を 中 立 独 立 機 関 に 委 託 することで 実 施 機 関 の 中 立 性 独 立 性 専 門 性 を 担 保 している 多 くの 計 画 細 胞 会 議 の 開 催 は 政 府 機 関 ( 自 治 体 含 む)から 実 施 機 関 への 委 託 により 行 われる 中 立 的 独 立 機 関 は 主 催 者 ( 委 託 者 )との 間 でその 独 立 性 の 確 保 を 契 約 し 情 報 提 供 者 の 選 択 やプログラム 設 計 参 加 者 の 選 択 実 施 後 の 市 民 鑑 定 の 編 集 その 反 映 のチ ェックなど 重 要 な 仕 事 を 担 っている 計 画 細 胞 会 議 では 参 加 する 市 民 に 与 えられる 情 報 が 事 前 に 選 択 され プログラムの 中 に 組 み 込 まれる そのため プログラム 設 計 の 操 作 性 が 問 題 視 されている 対 策 とし て 実 施 機 関 は 約 3 カ 月 かけて 当 該 テーマ 関 する 基 本 的 情 報 ( 法 制 度 これまでの 調 査 結 果 など)を 収 集 し 次 に マスコミ 情 報 利 害 関 係 者 による 円 卓 会 議 ワークショップ の 開 催 などを 通 してそのテーマに 関 して 偏 りの 無 いよう 考 慮 し 多 様 な 情 報 の 収 集 を 行 うことで 操 作 性 を 排 除 している また 情 報 提 供 者 やプログラムの 詳 細 が 報 告 書 に 記 載 さ れ 透 明 性 を 確 保 するようにしている プログラムは 標 準 的 には 終 日 4 日 間 で 実 施 され 約 90 分 のコマが 1 日 4 つ 計 16 コ マによって 構 成 されている 各 コマでは 専 門 家 利 害 関 係 者 から 情 報 提 供 を 受 け( 約 20 分 ) それに 対 する 質 疑 応 答 ( 約 10 分 ) 小 グループに 分 かれての 参 加 者 の 討 議 ( 約 45 分 ) グループ 討 議 の 結 果 発 表 ( 約 10 分 ) 投 票 ( 約 5 分 )が 行 われる 4 日 間 のプログラムのう ち 3 日 間 の 前 半 は 基 本 情 報 ( 法 制 度 既 存 の 行 政 情 報 など)の 提 供 後 半 は 異 なった 社 会 的 視 点 に 立 つ 多 元 的 情 報 の 提 供 が 行 われ 4 日 間 は 市 民 提 案 作 成 のためのグループ 討 議 が 行 われる 1-4 討 議 方 法 以 下 篠 原 (2012)によるものである 6 計 画 細 胞 会 議 は 無 作 為 に 抽 出 された 一 般 市 民 相 互 の 討 議 である 討 議 は 毎 回 メンバーチェンジしながら 5 名 の 小 グループにおいて 参 加 者 のみで 行 われる メンバーを 固 定 化 すると 社 会 的 属 性 や 発 言 力 などによって メンバ ー 間 の 平 等 で 自 由 なコミュニケーションが 実 現 しないからである 討 議 に 際 して 各 グループには グループでの 合 意 形 成 を 促 すように 課 題 が 与 えられる その 後 多 くの 場 合 一 人 当 たり 5 枚 から 10 枚 のシールが 与 えられ 各 グループから 出 さ れる 意 見 に 対 して 投 票 を 行 い 全 体 の 意 見 の 傾 向 を 互 いに 知 る こうしたプロセスを 経 な がら 最 終 的 に 4 日 目 に 設 定 されている 市 民 提 案 を 作 る 作 業 をグループとして 行 ってい く 他 のミニ パブリックスの 手 法 と 比 べて 計 画 細 胞 会 議 の 大 きな 特 徴 は こうしたメ ンバーチェンジを 伴 う 5 名 のグループ 討 議 を 徹 底 的 に 繰 り 返 すことである このようにして 出 されたグループ 提 案 は 実 施 機 関 によって 意 見 の 傾 向 がまとめられ 6 篠 原 一 (2012)pp.71-73 参 照 3

各 計 画 細 胞 会 議 から 選 出 された 参 加 者 代 表 全 員 の 合 意 を 得 て 市 民 鑑 定 へと 作 り 上 げら れる また 市 民 鑑 定 は 開 催 された 地 を 代 表 するような 立 派 な 会 場 で 参 加 者 全 員 が 招 待 され 多 くの 場 合 最 年 長 と 最 年 少 の 参 加 者 が 一 緒 になって 委 託 者 に 正 式 に 手 渡 さ れる その 様 子 は 同 席 するマスコミなどによって 社 会 に 広 く 知 らされ 市 民 鑑 定 はイ ンターネットなどで 公 表 される このように 設 定 される 計 画 細 胞 会 議 は 同 一 テーマで 同 時 に また どこでも 自 由 に 実 施 することができる 利 益 団 体 は 会 議 に 対 して 絶 えずその 影 響 力 を 行 使 しようとするが このように 多 くの 計 画 細 胞 会 議 が 実 施 されると 外 部 からの 干 渉 はなかなかできない ま た どこでも 開 けるので 最 近 のヨーロッパでの 事 例 が 示 すように 同 一 テーマでベルリ ンとブタペストで 開 催 することや ヨーロッパの 農 業 問 題 を 各 国 で 取 り 上 げることも 可 能 になる 今 日 の 公 共 的 課 題 がますます 広 範 囲 に 及 ぶことを 考 えると こうした 特 徴 は 重 要 である 1-5 計 画 細 胞 会 議 の 実 施 状 況 以 下 篠 原 (2012)によるものである 7 2009 年 までに 実 施 された 計 画 細 胞 会 議 のプロジ ェクトの 総 数 は 65 である 1990 年 以 降 数 多 く 実 施 され 90 年 代 は 26 件 2000 年 代 は 27 件 で 全 体 の 82%を 占 めている 計 画 細 胞 会 議 は 原 則 としてひとつのプロジェクトで 最 低 4 つ 実 施 され 65 のプロジェクトに 対 して 実 施 された 計 画 細 胞 会 議 の 合 計 は350 である 参 加 人 数 は 8000 名 に 及 ぶ また 2009 年 までに 実 施 されたプロジェクトで 取 り 組 まれたテーマは 都 市 計 画 交 通 エネルギー 環 境 政 策 労 働 余 暇 外 国 人 市 民 の 統 合 児 童 行 政 組 織 消 費 者 保 護 保 険 情 報 メディア 科 学 技 術 の 影 響 など 多 岐 にわたっている ドイツでは 特 に 都 市 計 画 分 野 で 多 く 実 施 されている これはドイツにおける 都 市 計 画 は 自 治 体 における 計 画 の 優 先 が 認 められ 都 市 策 定 における 住 民 参 加 の 必 要 性 が 厳 しく 規 定 されているため と 考 えられる また 2009 年 の 実 施 状 況 を 見 ると 新 しい 傾 向 を 見 ることができる 計 画 細 胞 会 議 の 変 形 型 が 集 中 的 に 実 施 されている 大 学 の 学 生 のみを 対 象 としたプロジェクト 児 童 のみを 対 象 としたプロジェクト 高 齢 者 のみを 対 象 としたプロジェクトなど 参 加 者 の 多 様 性 の 原 則 から 離 れ 特 定 の 参 加 者 に 限 定 したものである またこの 内 学 生 高 齢 者 対 象 のプロジ ェクトは 実 施 機 関 が 2 日 2 日 半 のコンパクト 型 であった 計 画 細 胞 会 議 推 進 者 ネットワ ークでは 計 画 細 胞 会 議 の 質 を 保 証 するために このようなコンパクト 型 を 計 画 細 胞 会 議 と 区 別 し 計 画 細 胞 小 会 議 (Kurz-Planungszelle) と 命 名 した この 計 画 細 胞 小 会 議 の 実 施 には 日 本 の 市 民 討 議 会 の 影 響 があった 7 同 上 p.73-77 参 照 4

2 市 民 討 議 会 この 章 では 計 画 細 胞 会 議 を 参 考 にして 日 本 で 実 施 されている 市 民 討 議 会 について 述 べ る 市 民 討 議 会 の 始 まり 定 義 原 則 特 徴 全 国 の 実 施 状 況 テーマ 参 加 者 実 施 プ ログラム 成 果 について 述 べた 後 それらを 踏 まえた 考 察 を 述 べる 2-1 市 民 討 議 会 の 始 まり 市 民 討 議 会 は 三 鷹 市 青 年 会 議 所 と 三 鷹 市 が 協 働 開 催 した みたかまちづくりディス カッション 2006 が 始 まりである 8 三 鷹 市 青 年 会 議 所 のメンバーが 2004 年 に 発 行 された 岩 波 新 書 市 民 の 政 治 学 討 議 デモクラシーとは 何 か 9 の 中 で 紹 介 されたドイツの 計 画 細 胞 会 議 に 関 心 を 示 し 日 本 での 実 践 を 行 ったのがみたかまちづくりディスカッション 2006 である 10 2-2 市 民 討 議 会 の 定 義 原 則 特 徴 市 民 討 議 会 の 厳 密 な 定 義 については 普 及 してから 間 もないこともあり 定 まったものは 確 立 されていない 11 そこで 本 稿 では 市 民 討 議 会 を 計 画 細 胞 会 議 を 手 本 とした 日 本 で 実 施 される 討 議 方 法 の 一 つ と 定 義 する 市 民 討 議 会 は 計 画 細 胞 会 議 の 原 則 に 学 んでいる その 原 則 として NPO 法 人 市 民 討 議 会 推 進 ネットワークの 小 針 憲 一 は 以 下 のように 述 べている 12 1 参 加 者 の 無 作 為 抽 出 2 参 加 者 への 謝 礼 の 支 払 い 3 公 正 公 平 な 運 営 機 関 4 参 加 者 による 小 グループ 討 議 5 報 告 書 公 表 また 市 民 討 議 会 と 計 画 細 胞 会 議 の 比 較 について 2006 年 に 実 施 された 三 鷹 市 の 報 告 書 では 表 のように 示 されている 13 8 三 鷹 市 市 民 協 働 センター まちづくりディスカッション http://www.collabo-mitaka.jp/ discussion.html 9 篠 原 一 (2004) 10 三 鷹 市 市 民 協 働 センター まちづくりディスカッション http://www.collabo-mitaka.jp/ discussion.html 11 特 定 非 営 活 動 法 人 市 民 討 議 会 推 進 ネットワーク http://cdpn.jp/ 12 篠 藤 明 徳 吉 田 純 夫 小 針 憲 一 (2009)pp.57-58 参 照 13 みたかまちづくりディスカッション 2006 実 行 委 員 会 (2006)p.28 参 照 5

表 市 民 討 議 会 (2006 年 三 鷹 市 の 事 例 )と 計 画 細 胞 会 議 の 比 較 市 民 討 議 会 計 画 細 胞 会 議 主 催 者 三 鷹 市 三 鷹 青 年 会 議 所 自 治 体 政 府 など 実 施 機 関 実 行 委 員 会 第 三 者 機 関 テーマの 設 定 実 行 委 員 会 自 治 体 政 府 など 主 催 者 テーマ 子 どもの 安 心 安 全 都 市 計 画 交 通 問 題 住 宅 計 画 社 会 政 策 消 費 者 の 保 護 対 策 ガイドライン 作 り 遺 伝 子 工 学 の 影 響 ISDN の 導 入 など 参 加 者 の 選 出 方 法 無 作 為 抽 出 無 作 為 抽 出 参 加 者 の 対 象 年 齢 18 歳 以 上 16 歳 以 上 参 加 者 52 名 25 名 4 以 上 開 催 日 数 2 日 間 ( 計 4 回 の 話 し 合 い) 4 日 間 ( 計 16 回 の 話 し 合 い) 1 回 の 話 し 合 いの 時 間 60 分 ( 情 報 提 供 は 含 まない) 90 分 ( 情 報 提 供 を 含 む) 話 し 合 いのための 情 報 提 供 有 有 進 行 役 各 グループに 補 助 係 を 配 置 ( 話 し 合 いには 加 わらない) 全 体 で 2 名 の 進 行 役 を 配 置 ( 話 し 合 いには 加 わらない) 話 し 合 いの 結 果 の 行 方 市 民 提 案 として 委 託 者 提 出 市 民 提 案 として 委 託 者 提 出 ( 出 典 みたかまちづくりディスカッション 2006 実 行 委 員 会 (2006) みたかまちづくりデ ィスカッション 2006 実 施 報 告 書 ~ 子 どもの 安 全 安 心 をテーマに p.28) 以 下 篠 原 (2012)によるものである 14 両 者 の 比 較 において 大 きく 異 なっているのは 開 催 日 程 参 加 者 数 実 施 機 関 の 3 点 である 開 催 日 程 に 関 していえば ドイツでは 有 給 休 暇 や 教 育 休 暇 が 確 立 されている そのため 計 画 細 胞 会 議 の 目 的 とするグループ 毎 の 意 見 形 成 に 必 要 な 日 数 を 確 保 しやすい 環 境 といえ る 対 して 社 会 的 条 件 が 異 なる 日 本 での 市 民 討 議 会 は 大 きな 制 約 を 受 ける 三 鷹 市 で の 事 例 では 週 末 の 2 日 間 を 使 い 討 議 は 4 コマのみであった 計 画 細 胞 会 議 が 16 コマの 討 議 を 繰 り 返 し 実 施 することを 見 れば その 違 いは 明 らかである また 三 鷹 市 の 市 民 討 議 会 では 参 加 者 は 52 名 で 同 一 会 場 で 行 われた 計 画 細 胞 会 議 は 約 25 名 の 比 較 的 少 人 数 で 進 行 役 2 名 を 除 き 他 の 人 の 参 加 が 一 切 禁 止 されているのに 比 べ 市 民 討 議 会 では 各 討 議 グループに 進 行 役 がつくだけでなく 数 多 くのスタッフが 参 加 し また 一 般 公 開 されているため マスコミを 含 め 傍 聴 人 も 多 い 計 画 細 胞 会 議 が 裁 判 における 陪 審 制 の 影 響 を 受 けているのに 対 し 市 民 討 議 会 はイベント 型 である 14 篠 原 一 (2012)pp.101-102 参 照 6

実 施 機 関 は 市 民 討 議 会 においては 市 民 ( 多 くの 場 合 青 年 会 議 所 )と 行 政 の 協 働 のも とで 位 置 づけられ 両 者 によって 構 成 される 実 行 委 員 会 が 実 務 を 担 当 してきた 計 画 細 胞 会 議 においては 実 施 機 関 は 自 治 体 等 から 運 営 を 委 託 された 中 立 機 関 である 情 報 公 開 の 透 明 性 や 中 立 性 を 確 保 し 市 民 の 意 見 形 成 にバイアスを 与 えないよう 工 夫 されている 2-3 全 国 の 実 施 状 況 以 下 篠 原 (2012)によるものである 15 市 民 討 議 会 は 2005 年 に 試 行 実 施 され 2006 年 に 本 格 的 に 開 始 された そして 2007 年 から 全 国 の 市 町 村 のレベルで 急 速 に 普 及 した NPO 法 人 市 民 討 議 会 推 進 ネットワークの 調 査 によれば 2010 年 末 の 段 階 で 北 海 道 網 走 市 から 鹿 児 島 県 指 宿 市 まで 合 計 156 の 事 例 を 数 えている この 6 年 間 の 状 況 を 見 ると 当 初 東 京 都 でモデル 化 された 市 民 討 議 会 は 関 東 地 方 を 中 心 に 拡 大 した 東 京 都 を 含 む 関 東 地 方 での 実 施 は 計 113 事 例 にのぼり 全 体 のほぼ 3/4 を 占 めている そして 2010 年 に 福 島 県 会 津 坂 下 町 広 島 県 呉 市 鹿 児 島 県 枕 崎 市 指 宿 市 で 開 催 され 全 国 的 に 開 催 されるようになった 全 国 的 に 開 催 された 背 景 に 日 本 青 年 会 議 所 のネットワークを 通 じ 市 民 討 議 会 が 普 及 したことがある 日 本 青 年 会 議 所 は 600 以 上 の 地 域 に 独 立 した 公 益 団 体 を 結 成 し そのネ ットワークの 上 に 市 民 討 議 会 が 存 在 している 市 民 討 議 会 は そのネットワークを 生 かし て 拡 大 が 図 られていた 2006 年 の 三 鷹 市 での 成 功 の 翌 年 には 関 東 区 協 議 会 を 推 進 する 委 員 会 が 設 けられた 2008 年 には 東 海 地 区 協 議 会 でも 積 極 的 に 取 り 組 まれることになった そして 2010 年 日 本 青 年 会 議 所 として 担 当 委 員 会 を 設 置 の 上 全 国 的 に 取 り 組 んだ このように 普 及 した 市 民 討 議 会 であるため 156 の 事 例 の 大 半 では 自 治 体 は 当 該 地 区 の 青 年 会 議 所 との 間 にパートナーシップ 協 定 をむすび 共 催 の 形 を 取 っている 2-4 テーマ 参 加 者 実 施 プログラム 以 下 篠 原 (2012)によるものである 16 三 鷹 市 で 取 り 上 げられた 安 全 安 心 子 育 て 高 齢 者 に 関 するテーマが 30 事 例 近 くある また 祭 り イベントの 実 施 などさまざま なまちづくり 活 動 に 取 り 組 んでいる 各 地 の 青 年 会 議 所 が 市 民 討 議 会 の 開 催 を 呼 び 掛 けたた め まちづくり 地 域 の 魅 力 づくり などに 関 するテーマが 多 く 約 50 事 例 ある 更 に ゴミ 問 題 などの 環 境 や 条 例 計 画 づくり をテーマにしたものは それぞれ 約 10 事 例 であった その 他 議 会 や 行 政 サービスの 評 価 公 共 施 設 インフラ 整 備 などが 取 り 上 げられ 複 合 的 テーマになる 場 合 も 多 い 現 在 まで 実 施 されてきた 市 民 討 議 会 は 住 民 公 聴 の 一 環 として 日 頃 意 見 が 聞 けないサイレント マジョリティの 意 見 を 表 出 することが 期 待 されている また 初 めて 実 施 する 場 合 多 くの 自 治 体 では この 新 しい 手 法 を 学 び その 有 効 性 を 確 かめることに 目 的 が 置 かれ 後 により 難 しいテーマに 推 移 していることが 15 同 上 pp.107-108 参 照 16 同 上 pp.109-111 参 照 7

確 認 されている 市 民 討 議 会 で 最 も 多 かった 参 加 者 は 2010 年 に 行 われた 札 幌 市 の 路 面 電 車 に 関 する 事 例 で 92 名 であった 最 小 は 2008 年 網 走 市 で 行 われた 事 例 の 10 名 であるが 大 半 は 20 名 から 30 数 名 である このように 住 民 台 帳 から 無 作 為 抽 出 するにしても 参 加 者 が 少 ない ため その 偏 りは 避 けられない ほとんどの 事 例 では 参 加 者 属 性 の 分 析 を 行 っているが 全 般 的 に 10 代 20 代 の 若 者 の 参 加 が 少 なく 60 代 以 上 の 高 齢 者 の 割 合 が 多 い そのため 年 齢 や 住 居 別 に 無 作 為 抽 出 を 行 う 事 例 や 参 加 承 諾 者 から 社 会 的 属 性 を 考 慮 して 参 加 者 を 選 択 する 事 例 も 出 ている 次 に 実 施 プログラムを 見 ると 大 半 の 事 例 は 1 日 型 で 討 議 コマ 数 も 2 から 3 と 少 な い ただ 参 加 依 頼 送 付 時 に 並 行 して 実 施 されるアンケート 調 査 の 結 果 を 見 ると 2 日 間 等 の 会 議 開 催 期 間 が 長 いことを 理 由 に 参 加 しないという 意 見 が 挙 げられることもあるため どのようにして 一 定 期 間 を 確 保 し 参 加 者 が 十 分 な 情 報 提 供 を 受 け 討 議 を 繰 り 返 してい くことができるかが 重 要 な 課 題 となっている このことを 考 慮 し 1 日 目 と 2 日 目 の 間 隔 を 1 か 月 以 上 空 ける 週 末 に 1 日 半 行 い 計 6 コマ 討 議 を 実 施 する 等 の 事 例 が 実 施 された 2-5 その 他 の 動 き 以 下 は 篠 原 (2012)によるものである 17 朝 日 新 聞 が 2010 年 5 月 3 日 の 憲 法 記 念 日 の 社 説 失 われた 民 意 を 求 めて で 三 鷹 市 の 市 民 討 議 会 を 取 り 上 げた 更 に 市 民 討 議 会 推 進 ネットワークの 代 表 理 事 である 吉 田 純 夫 氏 は 内 閣 府 に 設 置 された 新 しい 公 共 に 関 する 専 門 調 査 会 の 委 員 に 選 ばれ 新 しい 民 主 主 義 の 可 能 性 から 市 民 討 議 会 の 意 義 を 強 調 した 多 くの 自 治 体 で 連 続 的 に 開 催 にされるようになったことに 三 鷹 市 札 幌 市 新 宿 区 な どの 行 政 関 係 者 は これまで 参 加 しなかったサイレント マジョリティの 声 を 聞 く 有 効 な 手 段 として 活 用 している 縦 割 り 行 政 の 壁 を 打 ちやぶりながら 自 治 体 行 政 内 での 理 解 が 進 んでいる 3 課 題 以 下 日 本 における 市 民 討 議 会 の 課 題 である 市 民 討 議 会 がこれまで 参 加 しなかったサ イレント マジョリティの 声 を 聞 く 有 効 な 手 段 として 活 用 されていることは 今 まで 明 ら かにされていなかった 自 治 体 の 問 題 点 を 明 らかにし その 解 決 へ 向 け 自 治 体 と 地 域 住 民 の 協 働 が 図 られる 点 で 非 常 に 有 意 義 である また 市 民 討 議 会 が 全 国 的 に 展 開 し 自 治 体 と 市 民 の 間 で 行 われ 理 解 されてきていることは 自 治 体 と 市 民 の 協 働 を 実 現 する 上 で 非 常 に 重 要 なことである しかし 市 民 討 議 会 の 更 なる 改 善 へ 向 けた 課 題 は 多 い 課 題 は 以 下 の 通 りである 17 同 上 p.111 参 照 8

3-1 参 加 者 の 不 足 第 1 に 社 会 の 縮 図 といえる 意 見 を 得 るためには 参 加 者 は 一 定 数 必 要 である しか し 市 民 討 議 会 における 参 加 者 は 限 定 されており 偏 りが 大 きく 社 会 の 縮 図 を 反 映 し ていない 計 画 細 胞 会 議 が 開 催 されているドイツでは 有 給 休 暇 制 度 教 育 休 暇 制 度 等 が 確 立 され 参 加 のための 社 会 的 条 件 が 整 っている 18 そのため 計 画 細 胞 会 議 では 男 女 比 年 齢 層 職 業 学 歴 など 社 会 全 体 をほぼ 反 映 する 社 会 の 縮 図 が 構 成 されている 19 より 多 くの 参 加 者 を 募 集 し 参 加 者 の 社 会 的 属 性 を 排 除 することで 市 民 討 議 会 により 得 られ る 意 見 が 自 治 体 住 民 の 実 態 を 反 映 したものとなるよう 配 慮 すべきである 3-2 開 催 日 数 の 不 足 第 2 に 日 本 における 市 民 討 議 会 では 情 報 提 供 と 討 議 を 通 して 個 々 人 の 意 見 変 容 を 見 る 討 議 型 世 論 調 査 に 似 ている 事 例 も 多 い 20 この 場 合 日 本 で 初 めて 討 議 型 世 論 調 査 を 実 施 した 神 奈 川 県 の 事 例 のように 1 日 のみでの 市 民 討 議 会 の 実 施 も 可 能 であろう 21 しかし ドイツにおける 計 画 細 胞 会 議 では 社 会 の 縮 図 を 構 成 するグループとしての 意 見 形 成 が 出 来 るよう その 討 議 において 一 定 のコマ 数 を 必 要 とする 22 なぜならば 意 見 形 成 のため には メンバーが 固 定 化 すると 社 会 的 属 性 や 発 言 力 等 によって メンバー 間 の 平 等 で 自 由 なコミュニケーションが 実 現 せず 操 作 性 を 排 除 することが 出 来 ない 23 そのため 計 画 細 胞 会 議 では 参 加 者 を 討 議 のコマ 毎 に 変 更 することで 操 作 性 の 排 除 を 実 現 しようとし ている 24 日 本 の 市 民 討 議 会 においても グループとしての 意 見 形 成 を 可 能 とするために コマ 数 を 増 やし 3 4 日 間 の 討 議 の 実 現 へ 向 けた 努 力 をすべきである 例 えば 市 民 討 議 会 を 連 日 行 うのではなく 土 日 の 週 末 2 日 を 2 週 に 渡 って 実 施 する 市 民 討 議 会 の 3 4 日 連 日 開 催 へ 向 けて 給 休 暇 制 度 の 利 用 等 を 企 業 へ 訴 えかける 等 が 考 えられる 3-3 成 果 反 映 の 不 明 確 第 3 に 成 果 の 反 映 が 明 確 で 無 いことが 挙 げられる 市 民 討 議 会 の 多 くは 自 治 体 が 主 催 し 税 金 も 投 入 されているため その 成 果 である 市 民 提 案 について 行 政 内 で 1 つの 意 見 として 尊 重 されている 25 しかし 市 民 提 案 と 他 から 得 た 市 民 意 見 との 関 係 の 整 理 は 行 われていない 26 また 参 加 者 に 対 して 一 定 期 間 後 その 成 果 を 報 告 することは 制 度 内 で 18 同 上 p.67 参 照 19 同 上 20 同 上 p.113 参 照 21 同 上 22 同 上 pp71-73,p.113 参 照 23 同 上 24 同 上 25 同 上 p.112 参 照 26 同 上 9

義 務 づけられていない 27 計 画 細 胞 会 議 では 一 定 の 期 間 後 委 託 者 は 市 民 鑑 定 の 内 容 の 実 施 状 況 について 応 答 する 責 任 を 負 うことになっている 28 これは 市 民 の 意 見 が 反 映 されて いることを 明 示 化 することで 市 民 の 討 議 の 意 義 があることを 証 明 する 役 割 を 果 たしてい る 市 民 討 議 会 においても 実 施 状 況 を 参 加 者 に 連 絡 する 等 成 果 の 反 映 を 明 らかにするこ とで 市 民 に 討 議 の 有 意 性 を 自 覚 してもらい 更 なる 協 働 の 参 加 の 動 機 付 けとなるよう 努 めるべきである 3-4 情 報 中 立 性 の 確 保 第 4 に 一 日 開 催 のイベント 型 が 多 い 29 行 政 職 員 が 中 心 に 情 報 提 供 を 行 い 1 人 の 行 政 学 識 者 の 説 明 で 終 わるケースもある 30 そのため 対 立 する 異 なった 情 報 の 提 供 が 十 分 では ない 情 報 の 中 立 性 の 観 点 から 多 様 な 意 見 の 情 報 公 開 を 行 い その 上 で 討 議 を 行 うべき である 3-5 市 民 討 議 会 の 意 義 の 明 示 化 第 5 に 参 加 者 の 面 から 見 ると 他 のミニ パブリックス 手 法 であるコンセンサス 会 議 と 市 民 陪 審 は 小 規 模 型 で 無 作 為 抽 出 された 参 加 承 諾 者 から 社 会 的 属 性 に 基 づいて 少 人 数 を 選 出 している 31 また 討 議 型 世 論 調 査 と 計 画 細 胞 会 議 は 大 規 模 型 で 無 作 為 抽 出 した 参 加 者 を 100 名 以 上 集 め 社 会 の 多 様 性 を 担 保 しようとしている 32 それに 対 し 市 民 討 議 会 は 参 加 者 数 と 社 会 の 多 様 性 の 担 保 の 基 準 が 曖 昧 である 市 民 討 議 会 においても 社 会 の 多 様 性 を 担 保 できるよう 大 規 模 型 のミニ パブリックスの 手 法 として 明 確 な 基 準 を 設 けることで 市 民 討 議 会 の 意 義 を 高 める 必 要 がある 3-6 実 施 機 関 の 質 の 担 保 最 後 に ミニ パブリックスの 手 法 は 事 前 にプログラムが 設 計 されているため 実 施 機 関 が 重 要 となる 33 市 民 討 議 会 での 実 施 機 関 は 自 治 体 におけるイベントなどでよく 使 わ れる 実 行 委 員 会 方 式 が 多 い 34 これは 三 鷹 式 と 呼 ばれ 多 くの 青 年 会 議 所 がこの 形 式 を 取 り 入 れている 35 しかし 青 年 会 議 所 の 活 動 は 単 年 度 の 委 員 会 方 式 であり メンバーが 原 則 と して 毎 年 入 れ 替 わり 市 民 討 議 会 の 担 当 者 は 自 治 体 における 公 共 経 営 について 全 くの 素 27 同 上 28 ペーターC.ディーネル(2012)pp.80-112 参 照 29 篠 原 一 (2012)p.112 参 照 30 同 上 31 同 上 32 同 上 33 同 上 34 同 上 35 同 上 10

人 である 36 そのため 実 施 機 関 に 対 する 支 援 体 制 が 望 まれ 市 民 討 議 会 の 経 験 者 と 研 究 者 を 中 心 に NPO 法 人 市 民 討 議 会 推 進 ネットワークが 結 成 されている 37 また 徹 底 的 な 情 報 公 開 を 通 して プログラム 設 計 における 操 作 性 が 排 除 されるなど その 質 の 担 保 を 確 立 す ることが 重 要 になっている 38 あるいはそのために 実 施 機 関 とは 利 害 関 係 にない 中 立 機 関 に 委 託 し 運 営 を 委 任 する 方 法 もある 計 画 細 胞 会 議 においては 運 営 を 中 立 独 立 機 関 に 委 任 することで 質 の 担 保 を 確 立 している 市 民 討 議 会 においても 実 施 機 関 をシンクタンク やコンサルティングに 依 頼 することで 市 民 討 議 会 の 運 営 の 質 を 向 上 することが 可 能 となる のではないかと 考 える 以 上 のような 課 題 があるが 市 民 討 議 会 の 今 までの 活 動 経 緯 は 真 の 計 画 細 胞 会 議 を 段 階 的 に 導 入 するという 観 点 から 見 て 有 効 である 段 階 的 に 導 入 していき 最 終 的 には 計 画 細 胞 会 議 自 体 の 実 施 に 結 び 付 けていくことが 可 能 となるためである また その 過 程 にお いて 計 画 細 胞 会 議 を 完 全 に 模 倣 せず 他 の 形 で 行 う 方 が 日 本 においてより 意 義 のある 討 議 手 法 となるかもしれない いずれにせよ 前 述 の 課 題 の 解 決 へ 向 け 今 後 の 活 動 を 展 開 す ることが 必 要 である 36 同 上 pp.112-113 参 照 37 同 上 38 同 上 11

参 考 資 料 失 われた 民 意 を 求 めて (2010 年 5 月 3 日 ) 朝 日 新 聞 日 刊 東 京 本 社 1 版 3 面 篠 藤 明 徳 吉 田 純 夫 小 針 憲 一 (2009) 自 治 を 拓 く 市 民 討 議 会 広 がる 参 画 事 例 と 方 法 イマジン 出 版 篠 藤 明 徳 (2006) まちづくりと 新 しい 市 民 参 加 ドイツのプラーヌンクスツェレの 手 法 イマジン 出 版 篠 原 一 (2004) 市 民 の 政 治 学 討 議 デモクラシーとは 何 か 岩 波 書 店 篠 原 一 (2012) 討 議 デモクラシー ミニ パブリックスが 拓 く 新 しい 政 治 岩 波 書 店 特 定 非 営 活 動 法 人 市 民 討 議 会 推 進 ネットワーク 特 定 非 営 活 動 法 人 市 民 討 議 会 推 進 ネット ワーク http://cdpn.jp/ 2012 年 5 月 31 日 閲 覧 ペーターC.ディーネル(Dienel,Peter C.)(2012) 市 民 討 議 会 による 民 主 主 義 の 再 生 プラー ヌンクスツェレの 特 徴 機 能 展 望 ( 篠 藤 明 徳 訳 )イマジン 出 版 ( 原 著 は 2002) 三 鷹 市 市 民 協 働 センター まちづくりディスカッション http://www.collabo-mitaka.jp/d iscussion.html 2012 年 5 月 31 日 閲 覧 三 鷹 市 青 年 会 議 所 みたかまちづくりディスカッション 2006 実 行 委 員 会 (2006) みたかま ちづくりディスカッション 2006 実 施 報 告 書 ~ 子 どもの 安 全 安 心 をテーマに 12