目 次 Ⅰ. 参 加 者 3 Ⅱ. 日 程 4 Ⅲ.ルートマップ 5 Ⅳ. 写 真 6 Ⅴ.ミッション 概 要 10 2



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目 次 Ⅰ. 参 加 者 3 Ⅱ. 日 程 4 Ⅲ.ルートマップ 5 Ⅳ. 写 真 6 Ⅴ.ミッション 概 要 10 2

Ⅰ. 参 加 者 団 長 関 山 護 アフリカ 委 員 会 委 員 長 丸 紅 取 締 役 副 社 長 執 行 役 員 副 団 長 降 籏 洋 平 アフリカ 委 員 会 副 委 員 長 日 本 信 号 取 締 役 社 長 団 員 井 上 明 義 三 友 システムアプレイザル 代 表 取 締 役 門 脇 英 晴 日 本 総 合 研 究 所 特 別 顧 問 中 村 紀 子 ポピンズコーポレーション 代 表 取 締 役 CEO 鳴 沢 隆 野 村 総 合 研 究 所 取 締 役 副 会 長 廣 瀬 駒 雄 ディレクト フォース シニア フェロー 古 林 清 豊 田 通 商 顧 問 事 務 局 及 び 随 行 者 永 井 卓 経 済 同 友 会 政 策 調 査 第 3 部 部 長 若 林 宏 経 済 同 友 会 政 策 調 査 第 3 部 マネジャー 大 島 秀 夫 日 本 信 号 国 際 事 業 部 長 雲 財 信 丸 紅 市 場 業 務 部 中 東 アフリカチーム 長 久 保 惣 介 丸 紅 電 力 インフラ 総 括 部 課 長 資 金 協 力 チーム 生 貝 寿 夫 丸 紅 ナイロビ 支 店 支 店 長 兼 アディスアベバ 出 張 所 長 ( 全 行 程 随 行 ) 金 子 鋭 一 TOYOTA TSUSHO AFRICA PTY.LTD ナイロビオフィス (ケニア タンザニア 随 行 ) 3

Ⅱ. 日 程 日 時 刻 活 動 内 容 宿 泊 場 所 6 日 22 時 00 東 京 発 ( 成 田 )EK319 ドバイへ 機 中 泊 ( 日 ) 7 日 ( 月 ) 8 日 ( 火 ) 9 日 ( 水 ) 10 日 ( 木 ) 11 日 ( 金 ) 12 日 ( 土 ) 04 時 55 08 時 25 11 時 25 14 時 00 16 時 00 17 時 30 19 時 30 09 時 00 11 時 00 12 時 00 14 時 35 16 時 40 19 時 30 07 時 30 09 時 30 10 時 30 12 時 00 15 時 00 18 時 00 19 時 00 09 時 30 14 時 30 15 時 30 19 時 30 20 時 50 08 時 00 09 時 00 11 時 00 12 時 00 13 時 30 17 時 20 23 時 50 02 時 50 17 時 20 ドバイ 着 空 路 アディスアベバへ アディスアベバ 着 メコネン 産 業 大 臣 等 と 面 談 メレス 首 相 と 面 談 ピン アフリカ 連 合 (AU) 本 部 委 員 長 と 面 談 岸 野 博 之 日 本 大 使 主 催 懇 談 会 ( 大 使 公 邸 ) 地 元 週 刊 ビジネス 紙 Capital インタビュー JICA カイゼン 技 術 協 力 プロジェクトのアンバサ ダー( 紳 士 服 メーカー) 工 場 見 学 JICA 及 び 青 年 海 外 協 力 隊 との 懇 談 会 アディスアベバ 発 KQ403 ナイロビへ ナイロビ 着 高 田 稔 久 日 本 大 使 主 催 懇 談 会 ( 大 使 公 邸 : 日 本 人 会 会 長 商 工 会 会 長 JICA 代 表 JETRO 代 表 等 同 席 ) JICA 及 び 青 年 海 外 協 力 隊 との 懇 談 会 オディンガ 首 相 と 面 談 エネルギー 投 資 関 連 会 議 ( 外 務 省 及 びエネルギー 省 と 同 省 傘 下 の 電 力 公 社 地 熱 開 発 会 社 投 資 庁 ) ケニア 外 務 省 主 催 の 昼 食 会 孔 子 学 院 訪 問 ナイロビ 発 KQ726 キリマンジャロへ キリマンジャロ 着 オリセットネット 工 場 見 学 Usa River でオリセットネット 使 用 農 家 視 察 Mountain Village Serena Hotel にて 休 憩 キリマンジャロ 発 PW433 ダルエスサラームへ ダルエスサラーム 着 中 川 坦 日 本 大 使 事 前 ブリーフィング パナソニック 工 場 見 学 ムウィジャカ 産 業 省 次 官 代 行 と 面 談 中 川 坦 日 本 大 使 主 催 懇 談 会 ( 大 使 公 邸 JICA 同 席 ) キクウェテ 大 統 領 と 面 談 ダルエスサラーム 発 EK726 ドバイへ ドバイ 着 ドバイ 発 EK318 東 京 へ 東 京 着 ( 成 田 ) アディスアベバ :Sheraton Hotel 泊 TEL+251(011)5171717 http://www.starwoodhot els.com/luxury/propert y/ ナイロビ : Nairobi Serena Hotel 泊 TEL +254(020)313800 http://www.serenahotel s.com/serenanairobi/de fault-en.html] キリマンジャロ :Kibo Palace 泊 TEL+255(027)2544472 http://www.kibopalaceh otel.com/ ダルエスサラーム :Kempinski 泊 TEL+255(076)47044704 http://www.kempinski.c om/en/daressalaam/page s/welcome.aspx 機 中 泊 EK:エミレーツ 航 空 KQ:ケニヤ 航 空 PW:タンザニア プレジションエアサービス 4

Ⅲ.ルートマップ (アルーシャ) 5

Ⅳ. 写 真 AU(アフリカ 連 合 )ジャン ピン 委 員 長 と 面 談 (3 月 7 日 ( 月 ) AU 本 部 ) エチオピア メレス 首 相 と 面 談 (3 月 7 日 ( 月 ) エチオピア 首 相 官 邸 ) 6

青 年 海 外 協 力 隊 との 懇 談 会 (3 月 8 日 ( 火 ) アディスアベバ 市 内 レストラン) ケニアのオディンガ 首 相 と 面 談 (3 月 9 日 ( 水 ) ケニア 首 相 府 ) 7

住 友 化 学 オリセットネット 工 場 見 学 (3 月 10 日 ( 木 ) アルーシャ 郊 外 ) ムイジャカ 産 業 省 次 官 代 行 との 面 談 (3 月 11 日 ( 金 ) 産 業 省 ) 8

パナソニック 工 場 見 学 (3 月 11 日 ( 金 ) ダルエスサラーム 市 内 ) タンザニア キクウェテ 大 統 領 との 面 談 (3 月 11 日 ( 金 ) 大 統 領 官 邸 ) 9

Ⅴ.ミッション 概 要 経 済 同 友 会 アフリカ 委 員 会 は 2011 年 3 月 7 日 ( 月 )~11 日 ( 金 ) エチオピア のアディスアベバ ケニアのナイロビ タンザニアのキリマンジャロ(アルーシャ) とダルサラームにミッションを 派 遣 した ミッションは 関 山 護 委 員 長 ( 丸 紅 副 社 長 )を 団 長 に 団 員 8 名 で 構 成 した 本 ミッションでは 本 委 員 会 設 立 (2009 年 度 ) 後 初 めてのミッション( 前 年 度 は 单 アフリカでの 提 携 団 体 国 際 会 議 に 参 加 )であった 今 回 のミッションでは 具 体 的 に 1アフリカ 連 合 (AU)や 各 国 政 府 要 人 との 対 話 を 通 じたアフリカ 全 般 の 情 勢 把 握 と 日 本 との 関 係 の 検 討 2 現 地 日 系 企 業 視 察 を 通 じた BOP(Base of Pyramid) ビジネスを 含 めた 今 後 の 日 系 企 業 としての 課 題 検 討 3 現 地 日 本 大 使 館 や 青 年 海 外 協 力 隊 等 からのヒアリング 意 見 交 換 等 を 通 じた ODA( 政 府 開 発 援 助 ) 等 今 後 の 日 本 のアフリカ 協 力 の 検 討 の 3 点 を 基 本 目 的 にして 実 施 した 面 談 等 の 概 要 は 以 下 の 通 りである 1.エチオピア: アディスアベバ エチオピアのアディスアベバでは ピン アフリカ 連 合 (AU) 委 員 長 メレス 首 相 メコネン 産 業 大 臣 と 面 談 した 他 カイゼン プロジェクト( 繊 維 メーカー ア ンバサダー)を 視 察 すると 共 に JICA 及 び 青 年 海 外 協 力 隊 との 懇 談 会 を 開 催 した また 岸 野 博 之 大 使 に 懇 談 会 を 開 催 頂 いた 面 談 や 視 察 でのポイントは 以 下 の 通 り である <アフリカ 全 体 について> (ピン AU 委 員 長 との 面 談 結 果 に 加 え ケニアやタンザニアでの 面 談 も 踏 まえ) アフリカは 合 計 53 カ 国 あり 国 連 加 盟 国 数 の 約 28%を 占 め 人 口 は 約 10 億 で 全 世 界 人 口 の 約 15%を 占 め 面 積 は 約 3,000 万 k m2で 全 世 界 面 積 の 約 22%あるが GDP では 世 界 全 体 の 2.6%しかない アフリカは 今 後 大 きく 発 展 することが 有 望 視 されている 背 景 としては 部 分 的 には 依 然 内 紛 等 が 続 いているものの 全 体 的 には 政 治 的 に 安 定 しつつある こと グローバル 経 済 への 統 合 を 推 進 して 高 成 長 を 実 現 していること 2050 年 には 人 口 が 20 億 人 に 増 大 すると 予 測 されており 市 場 の 急 拡 大 が 予 想 されること 資 源 が 豊 富 なこと 等 が 挙 げられる アフリカ 諸 国 も こうしたアフリカの 前 途 10

を 踏 まえ 産 業 特 区 を 設 置 する 等 外 資 受 け 入 れ 環 境 を 整 備 し また 地 域 経 済 統 合 促 進 に 尽 力 している アフリカにおける 地 域 経 済 共 同 体 (REC: Regional Economic Community)は 具 体 的 に ECOWAS( 西 アフリカ 諸 国 経 済 共 同 体 ) SADC( 单 部 アフリカ 開 発 共 同 体 ) COMESA( 東 单 部 アフリカ 市 場 共 同 体 ) ECCAS( 中 部 アフリカ 諸 国 経 済 共 同 体 ) EAC( 東 アフリカ 共 同 体 )がある しかし 域 内 貿 易 比 率 は 数 パーセ ントでしかなく 実 態 が 伴 っていない 理 由 としては 元 々 近 隣 諸 国 よりも 旧 宗 主 国 との 経 済 関 係 が 深 かった 他 域 内 の 交 通 輸 送 網 の 未 整 備 等 が 指 摘 できる したがって 今 後 は 道 路 鉄 道 ネットワークの 交 通 輸 送 インフラの 整 備 等 が 求 められている 東 アフリカ 諸 国 は 鉱 物 エネルギー 資 源 に 関 しては 他 のアフリカ 地 域 程 恵 ま れておらず また 潜 在 的 資 源 の 大 部 分 も 未 開 発 の 状 況 にある このため エネ ルギー 自 給 の 面 では 地 の 利 を 活 かした 地 熱 発 電 風 力 太 陽 光 といったクリー ン エネルギー 開 発 に 努 力 しており この 面 で 日 本 を 含 めた 海 外 企 業 の 参 画 に 強 い 期 待 を 表 明 していた 近 年 欧 米 諸 国 だけでなく 中 国 やインド 等 の 新 興 国 の 対 アフリカ 接 近 策 が 顕 著 である これに 対 して 日 本 は 出 遅 れており 今 回 の 訪 問 でも 日 本 はもっとア フリカに 対 して 積 極 的 になるべきとの 見 解 がアフリカ 側 から 示 された これに 対 して 本 会 側 は 遅 れを 率 直 に 認 めた 上 で 日 本 としても 今 後 はまず アフリカの 実 態 をしっかりと 把 握 し 交 流 を 推 進 することが 重 要 である 旨 を 指 摘 した さらに 個 々の 国 だけでなく 地 域 との 協 力 が 重 要 であることを 指 摘 し その 具 体 的 な 例 として 日 本 の 協 力 もあるアジア 諸 国 での 鉄 道 ネットワークの 整 備 や 域 内 輸 送 網 整 備 (ベトナム タイ ラオス)の 成 功 例 等 を 挙 げ アフリ カ 側 もこれを 評 価 した またアフリカの 更 なる 発 展 のためには 援 助 に 加 え 民 間 投 資 の 重 要 性 を 指 摘 するとともに 対 アフリカ 直 接 投 資 増 大 のためには 関 連 手 続 きの 簡 素 化 や 関 連 情 報 の 整 備 利 用 促 進 等 が 必 要 である 旨 述 べた これ らに 対 してアフリカ 側 は 汚 職 防 止 治 安 確 保 知 的 財 産 保 護 等 も 含 めて 善 処 している 旨 を 説 明 すると 共 に 日 本 が ODA を 供 与 するに 際 しては WB( 世 界 銀 行 ) AfDB(アフリカ 開 発 銀 行 ) UNDP( 国 連 開 発 計 画 ) 等 を 通 じた 多 国 間 協 力 よりも 顔 の 見 える 二 国 間 協 力 の 方 が 効 果 的 であること また 日 本 企 業 の 進 出 にあたってはヨーロッパ 企 業 を 経 由 するやり 方 ではなく 日 本 企 業 が 直 接 進 出 することを 検 討 すべきである 点 が 指 摘 された 11

なお アフリカ 側 は 世 界 がアフリカをまだ 悲 観 的 に 見 ていた 1993 年 に 日 本 が TICAD(アフリカ 開 発 会 議 )を 設 置 してアフリカとの 関 係 協 力 に 努 めてきたこ とを 評 価 すると 共 に 日 本 には 高 度 技 術 環 境 クリーン エネルギー 開 発 等 中 国 やインドでは 対 応 できない 分 野 での 協 力 を 期 待 する 旨 を 表 明 した 更 にエ チオピア 等 数 カ 国 では カイゼン プロジェクトを JICA の 協 力 の 下 に 実 施 し 日 本 の 進 んだ モノ 作 り を 積 極 的 に 取 り 入 れようとしており 日 本 としては こうした 独 自 性 を 発 揮 できる 分 野 での 協 力 を 更 に 強 化 すべきであろうとの 指 摘 があった また 日 本 の 対 アフリカ 協 力 推 進 には 政 府 の ODA( 政 府 開 発 援 助 )によるイン フラ 整 備 や 人 材 育 成 等 は 重 要 であるが 近 年 日 本 の ODA 総 額 は 財 政 危 機 の 中 で 減 尐 傾 向 にある こうした 中 で JICA 傘 下 の 青 年 海 外 協 力 隊 は 現 地 の 実 情 に 即 した 地 道 な 協 力 活 動 を 実 施 しており 活 動 の 一 層 の 強 化 帰 国 後 の 就 職 を 含 め た 支 援 が 求 められている また 経 済 関 係 を 本 格 的 に 促 進 するには 民 間 の 間 の 貿 易 投 資 が 鍵 であることでもアフリカ 側 と 見 解 は 一 致 し 今 後 は 民 間 企 業 の 役 割 が 期 待 されている AU は 北 アフリカ 情 勢 について 民 主 化 自 体 は 良 いことであるが 同 時 に 混 乱 が 拡 大 して 長 引 くことはマイナス 面 もあることを 指 摘 していた その 上 で エ ジプトについては 現 在 の 軍 政 から 正 常 な 民 主 的 政 権 にスムーズに 移 行 できる かが 課 題 であることリビアについては 政 権 側 はあくまで 現 政 権 を 維 持 しよう とし 反 政 府 側 も 妥 協 しないことで 内 戦 の 様 相 を 呈 しつつあること コートジ ボワール 情 勢 も 内 戦 が 危 惧 されることを 指 摘 していた スーダンについては 单 部 の 独 立 が 決 まり 良 い 方 向 に 動 いているが 北 部 はイスラム 過 激 派 の 台 頭 が 懸 念 されるとの 説 明 もあった 最 後 に AU としては アフリカにおける 内 戦 大 量 殺 戮 は 何 としても 避 けるべき 努 力 する 旨 強 調 していた <エチオピア 関 連 > エチオピアは アフリカでは 欧 米 列 強 の 植 民 地 化 を 免 れて 独 立 を 維 持 した 稀 有 の 歴 史 ある 国 であり 面 積 は 110 万 k m2( 日 本 の 約 3 倍 ) 人 口 は 約 8,300 万 人 一 人 当 たり GNI は 330 ドルで 貧 しいが アフリカでは 二 番 目 に 人 口 の 多 い 国 で ある( 一 番 は ナ イ ジ ェ リ ア ) 現 在 の 新 5 ヵ 年 計 画 ( GTP: Growth and Transformation Plan)では 農 業 に 加 え 繊 維 産 業 皮 革 産 業 金 属 農 産 加 工 化 学 品 に 重 点 を 置 いて 発 展 を 図 ることおよび 人 材 育 成 に 投 資 し 年 率 11% 成 長 を 継 続 して 経 済 規 模 を 5 年 間 で 倍 増 させ 中 長 期 的 には 中 所 得 国 を 目 指 す 計 画 を 策 定 し 実 行 に 移 している 12

エチオピアは 前 政 権 (メンギスツ 社 会 主 義 政 権 )の 下 で 海 外 からの 投 資 が 停 滞 する 等 経 済 全 般 も 停 滞 したが 1990 年 代 前 半 に 発 足 した 現 政 権 の 下 では 海 外 との 経 済 関 係 を 発 展 させることで 経 済 発 展 を 加 速 する 政 策 を 基 本 としている こうした 中 で 近 年 では 中 国 インド 等 の 企 業 が 積 極 的 に 進 出 している し かし 日 本 企 業 の 対 応 は 依 然 として 消 極 的 であり エチオピア 側 は 日 本 企 業 の 積 極 的 対 応 への 転 換 に 強 い 期 待 を 表 明 した これに 対 して 本 会 側 は 今 後 は 交 流 を 促 進 すると 共 に 二 国 間 に 加 えて 地 域 と の 協 力 鉄 道 ネットワーク 等 交 通 輸 送 インフラの 整 備 水 力 地 熱 発 電 肥 料 等 の 輸 入 代 替 産 業 等 の 分 野 での 日 本 企 業 の 協 力 の 可 能 性 を 挙 げ エチオピア 側 もこれを 評 価 した その 他 エチオピア 側 からは 対 日 輸 出 の 第 一 品 目 であ るコーヒーの 対 日 輸 出 減 尐 について 懸 念 が 表 明 されたが 農 薬 問 題 で 減 尐 して いた 日 本 のコーヒー 輸 入 も 回 復 しつつあるようである 2.ケニア:ナイロビ ケニアのナイロビでは オディンガ 首 相 と 面 談 した また エネルギー 投 資 関 連 シンポジウム( 外 務 省 エネルギー 省 とその 傘 下 の 電 力 公 社 や 地 熱 発 電 会 社 投 資 庁 関 係 者 ) 並 びに 外 務 省 および 民 間 団 体 (The Kenya National Chamber of Commerce & Industry, Cassia Capital Partners Limited, Suntra Investment Bank Ltd.) を 交 えた 昼 食 会 を 開 催 した 他 JICA 及 び 青 年 海 外 協 力 隊 との 懇 談 会 を 開 催 すると 共 に 孔 子 学 院 を 訪 問 した 高 田 稔 久 大 使 主 催 の 懇 談 会 では 日 本 商 工 会 日 本 人 会 JICA JETRO の 各 代 表 にも 同 席 頂 いた 面 談 や 視 察 でのポイントは 以 下 の 通 りであ る ケニアの 面 積 は 58 万 k m2( 日 本 の 約 1.5 倍 ) 人 口 は 約 3,900 万 人 一 人 当 た りは 770 ドルで 東 アフリカの 中 では 比 較 的 安 定 し 発 展 した 国 である ケニア は 特 に 東 アフリカ 内 陸 国 へ 玄 関 口 の 位 置 にあり 日 本 と 東 アフリカ 諸 国 との 経 済 関 係 において 重 要 な 役 割 を 果 たせることをケニア 側 は 強 調 していた なお ケニア 側 は 海 外 との 窓 口 という 点 で モンバサ 港 に 加 えてラム 港 の 建 設 整 備 を 日 本 企 業 の 参 加 も 得 て 進 めたい 旨 を 表 明 していた ラム 港 については 2011 年 の 单 スーダンの 独 立 を 受 け 更 に 重 要 な 拠 点 の 1 つになると 考 えている ケニアの 政 治 は 長 年 に 亘 り 安 定 していたが 2007 年 大 統 領 選 挙 を 巡 って 現 在 の キバキ 大 統 領 とオディンガ 首 相 の 間 で 政 争 が 起 きた しかし 現 在 政 争 を 踏 まえて 制 定 した 新 憲 法 の 下 地 方 への 権 限 委 譲 部 族 融 和 に 向 け 尽 力 している 13

主 要 産 業 は 農 業 小 売 業 運 輸 通 信 製 造 業 で 資 源 等 はそれ 程 は 恵 まれてい ない 今 後 毎 年 10% 程 の 成 長 を 継 続 して 2030 年 までに 中 所 得 国 入 りとの 目 標 ( 国 家 長 期 発 展 戦 略 :ビジョン 2030)を 実 現 すべく 尽 力 しており そのため に 日 本 を 含 めた 海 外 との 経 済 関 係 を 促 進 しようとしている 2001 年 に 正 式 に 発 足 した 東 アフリカ 共 同 体 (EAC: 現 加 盟 国 :ケニア タンザニ ア ウガンダ ブルンジ ルワンダ)において ケニアは 中 心 的 役 割 を 果 たし ている 2005 年 には 関 税 同 盟 が 発 足 したが 非 関 税 障 壁 が 大 きな 問 題 となって おり 今 後 共 通 市 場 通 貨 統 合 政 治 連 邦 が 実 質 的 に 進 むのか 注 目 される ケニアは 経 済 発 展 に 伴 って 今 後 電 力 需 要 が 急 速 に 増 大 すると 予 測 されてお り 電 力 供 給 力 の 向 上 に 尽 力 している 現 在 は 主 に 水 力 によって 電 力 は 賄 われ ているが 今 後 は 地 熱 発 電 (ポテンシャルとしては 7000MW) 風 力 発 電 太 陽 光 発 電 といったクリーン エネルギーの 開 発 を 強 化 しようとしており この 面 での 日 本 を 含 めた 海 外 企 業 の 参 画 に 強 い 期 待 を 表 明 していた ケニアは 投 資 庁 を 設 置 して 登 録 申 請 の 簡 素 化 インフラ 整 備 優 遇 税 制 知 的 財 産 保 護 等 に 努 めることで 海 外 からの 投 資 誘 致 に 積 極 的 である しかし 日 本 企 業 にとっては 依 然 問 題 も 多 く 税 金 還 付 就 業 許 可 証 等 の 投 資 環 境 の 改 善 について 官 民 一 体 となって 要 請 しているが ケニア 側 の 対 応 は 不 十 分 と のことである なお 近 年 ケニア 政 府 と 日 本 政 府 の 間 で ケニアビジネス 環 境 タスクフォースを 設 置 し これらの 問 題 への 対 応 も 行 っている 他 方 ケニア 側 は 日 本 は 輸 出 だけでなくケニアからの 輸 入 拡 大 を 望 むとの 表 明 があった また 日 本 政 府 からの 援 助 は 必 要 だが 援 助 に 頼 らない 貿 易 投 資 が より 重 要 であることも 強 調 していた なお ケニアは 日 本 の ODA( 政 府 開 発 援 助 )の 重 点 支 援 国 の 1 つであるが 日 本 の 対 ケニア ODA 供 与 額 は 以 前 の2 位 か ら 5 位 に 低 下 している こうした 中 で 現 地 に 根 づいて 地 味 な 活 動 を 展 開 してい る 青 年 海 外 協 力 隊 の 活 動 は 重 要 である 中 国 は 中 国 語 や 中 国 文 化 の 理 解 増 進 普 及 を 目 的 に 孔 子 学 院 を 世 界 で 320 箇 所 アフリカで 26 箇 所 ケニアでは 3 箇 所 設 立 し また 受 け 入 れ 国 側 も 中 国 と の 交 流 増 進 に 役 立 つと 捉 えている 孔 子 学 院 設 立 の 背 景 理 由 としては 中 国 と 他 国 の 交 流 拡 大 がある 日 本 の 状 況 は 中 国 と 必 ずしも 同 じではないが 中 国 の 対 応 も 参 考 に 日 本 としても 交 流 拡 大 策 を 検 討 すべきであろう 14

3.タンザニア:ダルエスサラーム アルーシャ タンザニアのダルサラームでは キクウェテ 大 統 領 やムウィジャカ 産 業 省 次 官 代 行 と 面 談 し パナソニック 工 場 を 視 察 した 他 中 川 坦 大 使 主 催 の 昼 食 懇 談 会 では 水 野 義 康 タンザニア 政 府 産 業 発 展 顧 問 よりタンザニアの 開 発 計 画 について 説 明 頂 いた また 同 国 のアルーシャでは 住 友 化 学 オリセット 工 場 と 同 製 品 を 実 際 に 使 用 して いる 農 家 を 視 察 した 面 談 や 視 察 でのポイントは 以 下 の 通 りである タンザニアの 面 積 は 95 万 k m2( 日 本 の 約 2.5 倍 ) 人 口 は 約 4,400 万 人 GNI は 総 額 213 億 ドル 一 人 当 たりは 500 ドルで 貧 しいが その 要 因 の 一 つとして は GDP の 約 3 割 を 占 める 農 業 の 生 産 性 の 低 迷 が 挙 げられる 現 在 経 済 成 長 を 牽 引 しているのは 金 の 生 産 や 観 光 業 である タンザニアのビジネス 環 境 の 大 きなメリットとしては 内 紛 が 多 発 してきたア フリカの 中 では 際 立 つ 政 治 的 社 会 的 安 定 性 である タンザニアも 他 のアフリカ 諸 国 同 様 多 様 な 部 族 で 構 成 されているが 際 立 った 部 族 対 立 はない その 背 景 要 因 としては 建 国 の 父 ニエレレ 初 代 大 統 領 が ウジャマー( 家 族 ) 社 会 主 義 の 下 に 部 族 主 義 の 排 除 政 策 を 推 進 してきたこともある 独 立 以 来 CCM ( 革 命 党 )の 一 党 体 制 が 続 いてきたが 1992 年 に 複 数 政 党 制 が 導 入 され 現 在 は 昨 年 に 再 選 された CCM のキクウェテ 氏 が 大 統 領 である 経 済 面 でも 1990 年 代 に 改 革 が 行 われ 対 外 開 放 経 済 自 由 化 国 有 企 業 の 民 営 化 等 が 推 進 された こうした 改 革 もあって 2000 年 以 後 概 ね 7% 程 の 経 済 成 長 を 実 現 している しかし 民 営 化 しても 経 営 管 理 は 不 十 分 であり タンザニア 側 は カイゼン プログラムを 含 めた 経 営 管 理 面 での 日 本 の 支 援 に 期 待 を 表 明 していた 鉱 物 観 光 を 含 めて 潜 在 的 資 源 は 豊 富 であるが 大 半 はまだ 未 開 発 未 利 用 の 状 況 にある また 主 要 産 業 の 農 業 の 生 産 性 は 低 く 綿 花 等 も 大 半 は 未 加 工 の 状 態 で 輸 出 している このため 今 後 は 未 開 発 資 源 の 開 発 農 産 品 の 付 加 価 値 の 向 上 が 課 題 で タンザニア 側 は この 面 でも 日 本 の 協 力 に 期 待 を 表 明 してい た タンザニアは EAC( 東 アフリカ 共 同 体 )に 加 えて SADC( 单 部 アフリカ 開 発 共 同 体 )( 両 共 同 体 併 せると 6 億 の 人 口 )のメンバーでもあり ダルエスサラーム 港 等 を 通 じて 近 隣 諸 国 への 窓 口 の 役 割 を 果 たせることを 強 調 していた しか 15

し 鉄 道 等 の 交 通 インフラが 未 整 備 なこともあって 現 時 点 では 域 内 の 経 済 交 流 はそれ 程 活 発 ではない タンザニアにおける 日 本 のプレゼンスは 比 較 的 低 い しかし これまで 道 路 整 備 中 心 に ODA による 経 済 協 力 を 長 年 に 渡 り 実 施 してきた 実 績 はある タンザニ アの 課 題 は 道 路 鉄 道 電 力 水 供 給 等 のインフラの 未 整 備 にあり 日 本 と しては 厳 しい 財 政 状 況 に 鑑 みると 全 ての 分 野 で 支 援 するよりも インフラに 焦 点 を 当 てて 支 援 することも 必 要 である また 主 要 産 業 である 農 業 の 技 術 レ ベルは 低 く 農 業 技 術 は 日 本 について 支 援 できる 分 野 である タンザニアから 見 ると 投 資 面 で 日 本 に 期 待 することは 大 きい 現 在 のところ 殺 虫 剤 入 り 蚊 帳 の 住 友 化 学 電 池 のパナソニック 煙 草 の 日 本 たばこ が 主 な 進 出 企 業 である 最 近 では 欧 米 諸 国 や 中 国 だけでなく トルコ 等 もタンザニ アとの 関 係 を 促 進 しているので 日 本 も 積 極 的 姿 勢 が 求 められる 今 回 の 訪 問 で タンザニア 側 は 日 本 の 投 資 促 進 のための 検 討 グループの 設 置 を 提 案 した パナソニックのタンザニア 拠 点 はアフリカ 唯 一 の 製 造 拠 点 で マンガン 電 池 を 年 間 9000 万 個 程 生 産 している 現 在 課 題 となっているのは BOP ビジネスや CSR 活 動 を 通 じた 新 しいビジネスモデルの 構 築 である パナソニックは 創 業 100 周 年 を 迎 える 2018 年 にエレクトロニクス No.1 の 環 境 革 新 企 業 になるという ビジョンを 掲 げており その 一 環 として アフリカ 等 開 発 途 上 国 の 無 電 化 地 域 に 対 して 環 境 負 荷 の 小 さい 再 生 可 能 エネルギーによる 電 化 生 活 を 届 ける 取 組 みを 推 進 している 具 体 的 にはソーラーランタンやライフイノベーションコン テナの 取 組 みであり 後 者 については 日 本 で 実 証 実 験 も 行 われている ソーラー ランタンに 関 しては 照 明 だけでなく 携 帯 電 話 の 電 池 充 電 機 能 も 現 地 のユー ザーから 求 められている こうした 新 分 野 での 成 長 戦 略 を 模 索 している 住 友 化 学 は 国 連 WHO( 世 界 保 健 機 構 )の 要 請 に 応 え マラリアを 媒 介 する 蚊 の アクセスを 防 止 するための 殺 虫 剤 入 り 長 期 残 効 型 蚊 帳 であるオリセットネット を 開 発 し 現 地 企 業 と 合 弁 して 生 産 している 基 本 的 な 販 売 ルートは まずユニ セフ( 国 連 児 童 基 金 ) 等 国 際 援 助 機 関 が 支 援 基 金 を 使 って 購 入 し 各 国 保 健 省 の 協 力 のもと 現 地 の 住 民 に 基 本 的 には 無 償 で 配 布 されている したがって 現 状 は CSR( 社 会 的 責 任 ) 活 動 に 近 い 形 となっているが ゆくゆくは BOP ビジネ スとして 持 続 可 能 なビジネスモデル 構 築 をも 模 索 している 16 以 上