平 成 22 年 度 今 後 の 自 動 車 損 害 賠 償 保 障 制 度 のあり 方 に 係 る 懇 談 会 議 事 要 旨 日 時 : 平 成 22 年 6 月 25 日 ( 金 )14:00-16:00 場 所 : 経 済 産 業 省 別 館 共 用 第 1111 会 議 室 被 害 者 保 護 対 策 について ( 藤 村 委 員 ) 療 護 センター 長 期 滞 留 は 概 ね 解 消 されているとあるが 療 護 センターを 出 た 後 はどうしているのか 基 本 的 に 在 宅 での 介 護 が 前 提 となっているのか 親 亡 き 後 の 情 報 の 提 供 は 大 切 だが 情 報 の 中 身 はどのようになっているのか 療 護 センタ ーを 出 た 後 にどうするのかという 問 題 と 連 携 して 検 討 するべき ( 八 木 課 長 ) 在 宅 介 護 は 大 変 厳 しいが 自 賠 責 制 度 では 介 護 料 の 支 給 とともに NA SVAの 職 員 の 家 庭 訪 問 や 被 害 者 同 士 の 連 絡 情 報 提 供 などで 精 神 的 なケアを 進 めているところ 親 亡 き 後 は まさに 親 亡 き 後 だけではない 広 がりのある 概 念 ということで 取 組 みの 充 実 により 被 害 者 の 負 担 軽 減 が 図 られるものと 考 えている ( 赤 塚 委 員 ) 在 宅 で 介 護 をする 者 にとって 短 期 入 院 協 力 病 院 制 度 はとても 頼 もしいが 実 は 利 用 者 が 増 えていない 短 期 入 院 の 利 用 条 件 はどのようになっているのか 病 院 の 数 だけではなくて 利 用 のしやすさについても 踏 み 込 んで 検 証 して 頂 きたい 親 亡 き 後 のモデル 事 業 は どのように 活 用 されうるのか あるいは 既 に 活 用 されてい るのか これで 親 亡 き 後 問 題 の 検 討 を 終 わることなく これから 先 の 議 論 をどの ように 続 けていくのか 教 えて 頂 きたい ( 八 木 課 長 ) 短 期 入 院 の 利 用 条 件 は 介 護 料 の 受 給 者 が 対 象 短 期 入 院 制 度 の 利 用 拡 充 方 策 については 関 係 者 のご 意 見 を 聞 きつつ 検 討 していきたい 親 亡 き 後 のサポー トネットワークは とっかかり ということで さらに 広 げていきたいと 考 えている が 今 後 についてはこれからまたご 相 談 させていただきたい 保 険 金 支 払 適 正 化 について ( 藤 川 委 員 ) 我 が 国 の 自 賠 責 制 度 は 世 界 に 冠 たる 素 晴 らしい 制 度 だ だが 健 康 保 険 か ら 自 賠 責 保 険 への 求 償 が 十 分 に 行 われていないのではないか 健 康 保 険 が 赤 字 になっ て 保 険 料 が 上 がったり 診 療 報 酬 を 上 げられない 中 で ノーロス ノープロフィット が 前 提 の 自 賠 責 保 険 がどうしても 黒 字 になってしまう 健 康 保 険 の 財 源 を 守 るために 交 通 事 故 は 原 則 として 自 賠 責 保 険 を 使 うということにしないといけない ( 古 笛 委 員 ) 健 保 を 使 うか 自 賠 責 保 険 を 使 うかという 議 論 は 少 し 違 うのではないか 問 題 は 交 通 事 故 の 治 療 関 係 費 の 基 準 であり 健 保 適 用 に 対 応 するのは 自 由 診 療 という ことであり 自 賠 責 か 健 保 かという 問 題 ではない むしろ 健 康 保 険 を 使 えないとなる と 過 失 相 殺 のある 被 害 者 の 自 己 負 担 額 は 大 きくなるし 加 害 者 が 任 意 保 険 に 入 って いない 場 合 の 被 害 者 が 自 賠 責 保 険 から 支 払 われる 休 業 補 償 や 慰 謝 料 を 受 け 取 ることが できず 被 害 者 保 護 にかける また 自 由 診 療 は 基 準 がないので 高 額 になりやすい - 1 -
ことに 柔 道 整 復 師 の 施 術 料 は 全 く 基 準 がない 一 部 ではあるが 過 大 請 求 の 例 もあ る 医 療 費 それ 自 体 は 実 費 であって 被 害 者 自 身 に 直 接 還 元 されるものではないので 医 療 費 の 問 題 に 被 害 者 を 巻 き 込 むべきではない ( 藤 川 委 員 ) 相 手 側 の 加 害 者 が 支 払 うべき 損 害 を 事 故 と 関 係 のない 一 般 国 民 が 支 払 っ ている 健 保 を 使 うこと 自 体 財 源 が 違 う 話 だ 健 康 保 険 と 自 賠 責 保 険 との 両 保 険 制 度 の 中 で 被 害 者 にとって 利 益 になる 部 分 を 都 合 良 く 選 択 することは それぞれの 法 律 の 精 神 から 不 適 切 である 最 終 的 には 健 保 を 使 うことが 健 保 の 財 源 を 食 いつぶすこ とになる 健 保 は 一 般 の 疾 病 病 気 やけがで 使 うべきであり 交 通 事 故 の 被 害 者 の 救 済 は 自 賠 責 制 度 で 処 理 するということを 国 民 が 認 識 しないと いつまで 問 題 の 解 決 に ならない ( 福 田 委 員 ) 健 保 の 問 題 は 求 償 が 事 実 上 されていないことが 問 題 か 求 償 の 規 定 はあ るはずなのだが ( 藤 川 委 員 ) 求 償 はもちろん 原 則 としてしなければならないが 現 実 には なかなか 手 が 足 らないというが 一 つ もう 一 つは 一 枚 のレセプトに 複 数 の 病 名 があった 場 合 交 通 事 故 を 直 接 の 原 因 とするものを 判 断 するのが 難 しいということ ただ 自 賠 には 財 源 があって 黒 字 なのだから 自 賠 法 に 基 づいて 求 償 をすれば 良 いというだけだ ( 八 木 課 長 ) 自 賠 責 の 収 支 については 平 成 20 年 度 に 保 険 料 を 引 き 下 げたので 現 在 は2300 億 円 / 年 の 赤 字 となっている 健 保 との 関 係 はこれまで 議 論 がなされてい なかったことから 医 療 の 実 態 など 話 を 聞 いて 勉 強 させてもらいたい ( 丸 山 委 員 ) 高 次 脳 機 能 障 害 の 認 定 で 変 更 前 の 古 い 申 請 様 式 が3% 使 われているのは 問 題 だ ( 八 木 課 長 ) 申 請 書 の 様 式 については 現 実 の 運 用 が 徹 底 しておらず 末 端 まで 必 ずし も 準 備 が 行 き 届 いていないが 旧 様 式 を 使 用 した 申 請 があった 場 合 は 新 様 式 に 書 き 直 してもらっているため 実 際 の 認 定 に 関 しては 全 て 新 様 式 で 行 っているところ ( 福 田 委 員 ) 先 ほど 古 笛 先 生 もおっしゃった 医 業 類 似 行 為 については 自 賠 審 でも 話 が あったが その 後 の 検 討 状 況 はどうなっているか ( 八 木 課 長 ) 医 業 類 似 行 為 については 実 態 調 査 を 引 き 続 き 進 めているところ 事 故 防 止 対 策 (ドライブレコーダー 等 )について ( 藤 村 委 員 )ドライブレコーダーの 標 準 仕 様 の 検 討 は 近 い 将 来 全 車 装 備 させるため の 前 提 と 捉 えてもよろしいか ( 島 室 長 )ドライブレコーダーはまず 内 容 目 的 別 の 標 準 仕 様 を 検 討 しているところで あり その 次 のステップとして 御 指 摘 の 標 準 装 備 も 含 めて 検 討 する 方 向 だ ( 戸 川 委 員 ) 今 都 内 を 走 っているタクシーは 約 40%がドラレコを 搭 載 している ド - 2 -
ライブレコーダーは 事 故 軽 減 抑 制 効 果 が 高 く 我 々としては 標 準 装 備 が 確 実 な 方 法 だと 考 えている 標 準 仕 様 化 によって 安 価 になれば ユーザーの 負 担 も 軽 減 できるの ではないか 先 日 のトヨタの 株 主 総 会 でも 意 見 を 申 し 上 げたが 経 営 者 のスタンスも かなり 前 向 きに 変 わってきた デジタルデータは 偽 造 のおそれもあるが 現 場 から 電 波 で 飛 ばすという 方 法 がある この 方 法 ならば 証 拠 能 力 も 期 待 できる ( 福 田 委 員 )ドライブレコーダーの 検 討 は 事 業 用 自 動 車 だけでなく 一 般 の 乗 用 車 につ いても 行 うべき アメリカでは 安 全 基 準 上 エアバッグの 作 動 と 同 時 にスピード 等 を 記 録 する 装 置 がブラックボックスとして 全 車 搭 載 されているが ドライブレコーダー との 関 係 はどのようになっているのか ( 島 室 長 )ドライブレコーダーの 検 討 は 一 般 乗 用 車 も 含 めて 検 討 をしている イベン トデータデコーダー(EDR)については 我 が 国 でも2 年 前 に 標 準 化 のガイドライ ンを 策 定 したところ 今 後 義 務 化 等 も 検 討 する 必 要 があるのではないかと 考 えている ( 福 田 委 員 )EDRに 関 してはアメリカでは 法 的 な 整 備 も 進 んでいるので 是 非 検 討 を 進 めて 頂 きたい 日 本 の 場 合 ドライブレコーダーの 映 像 を 使 って どのようにドラ イバーに 教 育 するのか 任 意 保 険 料 の 減 額 化 につなげていくという 普 及 の 方 法 として もぜひ 検 討 しなくてはいけない また ドライブレコーダーが 普 及 すると 今 まで 平 面 図 だけでしか 見 ていなかった 過 失 割 合 の 認 定 が 大 きく 変 化 する 可 能 性 があると 考 えている ( 戸 川 委 員 )アメリカでは メーカー 側 の 事 情 で 知 らない 間 にEDRが 載 せられてしま っている そのコストをユーザーが 負 担 しているのはおかしい むしろ ドライバー や 被 害 者 に 直 接 メリットのあるドライブレコーダーの 方 に 力 点 を 置 くべき ( 堀 野 委 員 ) 先 ほどのたデータの 改 ざんについては 大 学 の 研 究 所 で 行 っている 自 動 転 送 システムの 研 究 を 通 じて 今 の 技 術 でも 問 題 なく 防 止 することが 可 能 と 分 かってい る 韓 国 では 何 歳 以 上 かは 未 確 認 だが 高 齢 タクシードライバー 対 象 に 全 車 (タクシ ー 全 車 ではない)ドラレコが 装 備 された 近 未 来 にISOの 規 格 提 案 ができるよう 大 学 で 検 討 会 を 開 いているところ 行 政 の 理 解 と 後 押 しをもって 安 全 の 輸 出 も 視 野 に 入 れて 考 えていただきたい ( 藤 川 委 員 )ドライブレコーダーの 検 討 は 大 賛 成 だ 業 務 上 のタクシー 等 は 任 意 保 険 へ の 加 入 率 が 高 くないと 聞 いている 任 意 保 険 に 加 入 するのが 筋 だが もしそうしない のなら 事 故 の 記 録 をきちんと 残 す 意 味 でもドライブレコーダーが 必 要 である ( 藤 村 委 員 ) 事 故 発 生 防 止 策 では 自 動 車 本 体 ばかりではなく 道 路 環 境 というインフ ラについても 目 を 向 けるべき 所 管 が 違 うかもしれないが 道 路 環 境 への 投 資 という 視 点 が 求 められるのではないか コンテナの 法 案 は 事 故 原 因 の 一 つを 解 消 する 手 立 てとなるものだと 思 うが この 法 律 と 自 賠 との 関 係 はどうか ( 八 木 課 長 ) 事 故 防 止 対 策 としては 人 や 教 育 など 様 々な 面 があるが インフラ 整 備 を 自 賠 責 のお 金 で 実 施 するのかという 議 論 はともかくとして 道 路 環 境 の 問 題 が 大 事 だ という 点 についてはその 通 りだと 考 えている - 3 -
( 山 﨑 課 長 ) 事 業 用 自 動 車 安 全 プラン2009 では 道 路 環 境 を5 本 柱 の1つとし て 位 置 付 けており 委 員 会 には 道 路 局 も 参 加 している 例 えば 事 故 発 生 率 の 高 いエ リアへの 重 点 的 な 投 資 など 道 路 関 係 の 予 算 を 重 点 的 に 使 ってもらっているところ 海 上 コンテナ 法 案 は 自 賠 の 事 故 対 策 予 算 を 活 用 して 今 年 度 さらなる 調 査 を 実 施 し ているところ NASVAの 事 業 仕 分 け 結 果 について ( 丸 山 委 員 ) 独 法 の 事 業 仕 分 けの 結 果 についてだが 評 決 結 果 を 受 けて 今 後 どのように 進 めるのか 自 動 車 アセスメントは 交 通 安 全 環 境 研 究 所 で 実 施 すべきということだ と 思 うが なぜこのように 判 断 されたのか 私 見 だが 売 れ 筋 の 車 種 ということでは なく 外 車 も 含 めて 全 て 対 象 としないと 非 常 に 中 途 半 端 ではないか ( 八 木 課 長 ) 自 動 車 アセスについては 事 業 そのものは 廃 止 ではなく 継 続 であり 実 施 主 体 を 交 通 安 全 環 境 研 究 所 などにすることによりコスト 削 減 できると 指 摘 されたも の ( 島 室 長 ) 車 種 の 選 定 については 市 場 で 大 勢 を 占 めている 車 種 を 選 んでいるが 実 際 に 自 動 車 を 市 中 で 調 達 するため 全 ての 車 種 となると かなりの 経 費 が 掛 かる また この 自 動 車 アセスメントは 諸 外 国 でも 同 様 に 行 っていると 承 知 している ( 山 﨑 課 長 )NASVAの 安 全 指 導 業 務 については 法 令 上 は 国 土 交 通 大 臣 が 認 定 す る 講 習 や 適 正 診 断 を 運 転 者 等 が 受 けなくてはいけないこととなっており 適 性 診 断 は 民 間 の 実 施 機 関 が 既 に 認 定 を 受 けているが 指 導 講 習 はNASVA 以 外 認 定 を 受 けて いない 制 度 的 な 整 理 を 行 った 上 で 民 間 参 入 を 促 進 していくが 採 算 面 から 民 間 が 参 入 しない 地 方 で 指 導 講 習 や 適 性 診 断 ができなくなるのは 避 けなければならない ユ ニバーサルサービスを 確 保 しつつ というのはそのような 要 請 だと 認 識 している ( 堀 野 委 員 ) 自 動 車 アセスメントについては( 交 通 安 全 環 境 研 究 所 の 施 設 がある) 三 鷹 で 実 施 すべきと 仕 分 けで 判 定 されたが 実 際 にできるのか ハード 面 で 可 能 でもソフ トは 大 丈 夫 なのか 安 全 性 の 評 価 を 公 開 するからには メーカーにとっても 非 常 に 信 頼 性 の 高 いものである 必 要 がある 実 施 者 が 変 わる だけ というが できないも のを 移 しなさい と 言 われただけで はい と 言 ってしまって 良 いのか ( 八 木 課 長 ) 実 質 的 な 問 題 点 はご 説 明 をしたが その 説 明 の 上 で 結 論 はこのようにな ったということだ ( 桝 野 局 長 ) 事 業 の 内 容 についてはご 理 解 を 頂 いたし 先 生 御 指 摘 の 点 を 含 めて 後 退 があってはいけないということについて それなりの 理 解 があったものと 思 っている 同 じ 衝 突 試 験 という 意 味 で 一 緒 にすればコストも 安 くなるだろうというご 議 論 から このような 結 果 になったが 安 全 を 保 つことができるかについては これから 検 討 し なければならない ( 堀 野 委 員 ) 仕 分 けの 議 事 録 を 公 表 して 頂 けないだろうか 何 故 このようになったか 経 - 4 -
過 が 知 りたい 見 かけ 上 スピードが5キロ 違 うだけだから どうせぶつけるのは 同 じだからというのは 乱 暴 な 議 論 だ 現 在 JARIで 行 っている 質 水 準 のアセスメン トを( 交 通 安 全 環 境 研 究 所 で) 十 分 できないなら 過 渡 的 な 措 置 を 是 非 ご 検 討 頂 きた い 日 本 の 技 術 力 が 後 退 し 国 際 的 信 頼 性 が 失 われることを 非 常 に 懸 念 している ( 八 木 課 長 ) 仕 分 けの 議 事 録 については インターネットには 動 画 が 掲 載 されていると 承 知 している 特 別 会 計 の 見 直 しについて ( 西 原 委 員 ) 自 動 車 は 既 に 社 会 インフラの 一 部 であり 地 方 では 生 活 必 需 品 としてなく てはならないものになっていることを 踏 まえると 景 気 が 低 迷 する 中 で 安 易 な 保 険 料 の 値 上 げは 許 されない 一 般 会 計 への 繰 入 金 の 早 期 かつ 確 実 な 繰 戻 しを 強 く 求 めた い 一 般 会 計 への 繰 入 れのために 事 故 対 策 事 業 の 実 施 に 必 要 となる 運 用 益 の 担 保 が できず 基 金 自 体 を 取 り 崩 さざるをえなくなっている 一 方 で 同 事 業 については 一 般 会 計 の 事 業 や 保 険 会 社 の 運 用 益 事 業 との 重 複 も 見 受 けられることから 抜 本 的 な 見 直 しが 必 要 ではないか 賦 課 金 制 度 の 導 入 も 含 めて 早 急 に 検 討 すべき 自 賠 責 保 険 はユーザー 全 体 で 助 け 合 う 制 度 になっている 積 立 金 は 税 金 ではなく 自 動 車 ユーザーからの 保 険 料 であることに 十 分 配 慮 すべき 今 般 ゼロベースで 特 会 が 見 直 される 方 針 と 承 知 しているが 積 立 金 が 問 題 だというのならユーザーに 還 元 すべき であり 恒 久 的 に 一 般 財 源 とするのは ユーザーの 立 場 からは 容 認 できない ( 萩 尾 委 員 ) 全 くの 同 意 見 であり これまでも 何 度 も 主 張 しているが 一 般 会 計 への 繰 入 れ 金 は 早 期 に 繰 り 戻 した 上 で ユーザーの 掛 け 金 である 積 立 金 は 繰 入 れ 分 も 含 めて 全 額 をユーザーに 還 元 するべき そうしないのなら 相 当 な 説 明 責 任 が 生 ずる ( 桑 山 委 員 )この 繰 戻 しの 議 論 は 平 成 13 年 の 段 階 で11:9で 分 けられた9の 部 分 の 話 11は 既 にユーザーに 還 元 されたのだから 9の 部 分 は 被 害 者 保 護 に 使 われる べき 一 般 会 計 へ 貸 し 出 しているのは 問 題 でありきちっと 返 してもらわなければいけ ないが それをユーザー 還 元 するのは 理 屈 に 合 わない ( 福 田 委 員 ) 運 用 益 についてはこれまでも 何 回 か 保 険 料 に 充 当 されているのだから 積 立 金 は 直 近 のユーザーが 支 払 った 保 険 料 が 元 本 となってできたものであり ユーザー への 還 元 又 は 被 害 者 に 還 元 するのが 筋 だ 時 の 流 れ ムード パフォーマンスで 特 別 会 計 が 廃 止 されるのを 危 惧 している 現 に 行 っている 各 種 の 被 害 者 保 護 事 業 は 継 続 で きるのか 一 般 財 源 化 された 場 合 は 社 会 保 障 の 一 部 になる つまり 被 害 者 に 対 する 施 しになってしまう ユーザーは 強 制 保 険 という 枠 組 みで 保 険 料 を 払 ってきたのだか ら 積 立 金 をいつのまにか 国 が 頂 きましたというのではいけない ( 八 木 課 長 ) 繰 戻 しについては 平 成 23 年 度 が 最 終 年 度 になっているので これまで 以 上 に 財 政 当 局 にお 願 いを 続 けていきたい ( 山 下 座 長 ) 一 般 会 計 への 繰 入 れ 金 を 繰 り 戻 すべきという 点 は この 懇 談 会 でも 従 来 か らコンセンサンスがあることだ 国 土 交 通 省 には 一 層 頑 張 って 頂 きたい 委 員 の 皆 さ んも 各 方 面 に 説 明 して 頂 きたい - 5 -
( 西 原 委 員 ) 制 度 の 意 義 を 踏 まえると それぞれの 利 害 の 違 いはあっても 主 張 すべき 点 はほとんどが 一 致 している 被 害 者 団 体 の 方 ユーザーの 方 など 様 々な 立 場 の 関 係 者 でタスクフォースを 結 成 して 何 らかの 考 え 方 をとりまとめて 主 張 することはでき ないだろうか その 他 ( 戸 川 委 員 ) 少 子 高 齢 化 若 者 のくるま 離 れによって 自 動 車 の 保 有 台 数 が 年 々 減 少 し それに 伴 って 保 険 料 の 収 入 も 減 っている 中 で 被 害 者 救 済 や 事 故 防 止 を 途 切 れなく 実 施 していくためには 自 賠 責 制 度 全 体 のあり 方 や 将 来 像 を 考 えるべき 時 期 がきている のではないか 原 付 等 の 無 保 険 車 対 策 は 先 ほど 国 交 省 から 提 案 があったが シール を 貼 り 替 えるだけでは 十 分 解 決 できない 原 付 にも 車 検 制 度 を 導 入 して 強 制 保 険 とす るしか 方 法 がないのではないか また 自 転 車 の 事 故 が 増 えている 一 方 で 被 害 者 が 救 済 されていない 自 賠 責 保 険 がいいのかは 分 からないが 自 賠 責 保 険 の 制 度 の 対 象 外 だから 関 知 しないということではいけない 無 保 険 車 問 題 とあわせて 長 い 目 で 見 て 取 り 組 んでいくべき ( 堀 野 委 員 )ドイツやスウェーデンでは 自 転 車 で 事 故 を 起 こした 場 合 当 人 の 自 動 車 運 転 免 許 に 響 くというシステムがあると 聞 く そう 言 う 制 度 を 導 入 できないか 検 討 して ほしい ( 山 下 座 長 ) 今 日 は 例 年 以 上 に 新 しい 問 題 が 多 かったのではないか 貴 重 な 意 見 をたく さん 頂 いたので これからの 施 策 の 検 討 の 参 考 にして 頂 きたい < 了 > - 6 -