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1 特 定 個 人 情 報 の 利 用 制 限 1-⑴ 個 人 番 号 の 利 用 制 限 要 点 個 人 番 号 を 利 用 できる 事 務 については 番 号 法 によって 限 定 的 に 定 め られており 金 融 機 関 が 金 融 業 務 に 関 連 して 個 人 番 号 を 利 用 するのは 主 として 支 払 調 書 等 に 顧 客 の 個 人 番 号 を 記 載 して 税 務 署 長 に 提 出 する 場 合 である 1 また 例 外 的 な 利 用 について 番 号 法 は 個 人 情 報 保 護 法 に 比 べ より 限 定 的 に 定 めている 金 融 機 関 の 場 合 利 用 目 的 を 超 えて 個 人 番 号 を 利 用 することができるのは 1 激 甚 災 害 が 発 生 したとき 等 に 金 銭 の 支 払 を するために 個 人 番 号 を 利 用 する 場 合 及 び2 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 の 保 護 のために 個 人 番 号 を 利 用 する 必 要 がある 場 合 である 2 ( 関 係 条 文 ) 番 号 法 第 9 条 第 29 条 第 3 項 第 32 条 個 人 情 報 保 護 法 第 16 条 1 個 人 番 号 の 原 則 的 な 取 扱 い ( 注 個 人 番 号 ) は 番 号 法 があらかじめ 限 定 的 に 定 めた 事 務 の 範 囲 の 中 から 具 体 的 な 利 用 目 的 を 特 定 した 上 で 利 用 するのが 原 則 である 金 融 機 関 が 金 融 業 務 に 関 連 して 個 人 番 号 を 利 用 するのは 主 として 支 払 調 書 等 に 顧 客 の 個 人 番 号 を 記 載 して 税 務 署 長 に 提 出 する 場 合 である( 個 人 番 号 関 係 事 務 ) 金 融 機 関 は 個 人 情 報 保 護 法 とは 異 なり 本 人 の 同 意 があったとしても 例 外 として 認 められる 場 合 を 除 き(2 参 照 ) これらの 事 務 以 外 で 個 人 番 号 を 利 用 してはならない * 金 融 機 関 は 顧 客 の 管 理 のために 個 人 番 号 を 顧 客 番 号 として 利 用 してはならな い ( 注 ) 個 人 番 号 には 個 人 番 号 に 対 応 して 当 該 個 人 番 号 に 代 わって 用 いられる 番 号 等 も 含 まれる( 番 号 法 第 2 条 第 8 項 ) 例 えば 数 字 をアルファベットに 読 み 替 えるという 法 則 に 従 って 個 人 番 号 をアルファベットに 置 き 換 えた 場 合 であって も 当 該 アルファベットは 個 人 番 号 に 該 当 することとなる 一 方 金 融 機 関 が 顧 客 を 管 理 するために 付 している 顧 客 番 号 等 ( 当 該 顧 客 の 個 人 番 号 を 一 定 の 法 則 に 従 って 変 換 したものではないもの)は 個 人 番 号 には 該 当 しない 1

A 個 人 番 号 関 係 事 務 ( 番 号 法 第 9 条 第 3 項 ) 金 融 機 関 が 金 融 業 務 に 関 連 して 個 人 番 号 を 取 り 扱 うこととなるのが 個 人 番 号 関 係 事 務 である 具 体 的 には 金 融 機 関 が 法 令 に 基 づき 顧 客 の 個 人 番 号 を 利 子 等 の 支 払 調 書 特 定 口 座 年 間 取 引 報 告 書 等 の 書 類 に 記 載 して 税 務 署 長 に 提 出 する 事 務 等 である B 利 用 目 的 を 超 えた 個 人 番 号 の 利 用 禁 止 a 利 用 目 的 を 超 えた 個 人 番 号 の 利 用 禁 止 ( 番 号 法 第 29 条 第 3 項 により 読 み 替 えて 適 用 される 個 人 情 報 保 護 法 第 16 条 第 1 項 番 号 法 第 32 条 ) 金 融 機 関 は 個 人 番 号 の 利 用 目 的 をできる 限 り 特 定 しなければならな い( 個 人 情 報 保 護 法 第 15 条 第 1 項 )が その 特 定 の 程 度 としては 本 人 が 自 らの 個 人 番 号 がどのような 目 的 で 利 用 されるのかを 一 般 的 かつ 合 理 的 に 予 想 できる 程 度 に 具 体 的 に 特 定 する 必 要 がある * 金 融 商 品 取 引 に 関 する 支 払 調 書 作 成 事 務 保 険 取 引 に 関 する 支 払 調 書 作 成 事 務 のように 特 定 することが 考 えられる 番 号 法 は 個 人 情 報 保 護 法 とは 異 なり 本 人 の 同 意 があったとしても 利 用 目 的 を 超 えて 特 定 個 人 情 報 を 利 用 してはならないと 定 めている したがって 個 人 番 号 についても 利 用 目 的 ( 個 人 番 号 を 利 用 できる 事 務 の 範 囲 で 特 定 した 利 用 目 的 )の 範 囲 内 でのみ 利 用 することができる 利 用 目 的 を 超 えて 個 人 番 号 を 利 用 する 必 要 が 生 じた 場 合 には 当 初 の 利 用 目 的 と 相 当 の 関 連 性 を 有 すると 合 理 的 に 認 められる 範 囲 内 で 利 用 目 的 を 変 更 して 本 人 への 通 知 等 を 行 うことにより 変 更 後 の 利 用 目 的 の 範 囲 内 で 個 人 番 号 を 利 用 することができる( 個 人 情 報 保 護 法 第 15 条 第 2 項 第 18 条 第 3 項 ) * 前 の 保 険 契 約 を 締 結 した 際 に 保 険 金 支 払 に 関 する 支 払 調 書 作 成 事 務 のために 提 供 を 受 けた 個 人 番 号 については 後 の 保 険 契 約 に 基 づく 保 険 金 支 払 に 関 する 支 払 調 書 作 成 事 務 のために 利 用 することができると 解 される * 金 融 機 関 が 顧 客 から 個 人 番 号 の 提 供 を 受 けるに 当 たり 想 定 される 全 ての 支 払 調 書 作 成 事 務 等 を 利 用 目 的 として 特 定 して 本 人 への 通 知 等 を 行 うことが 考 えら れる なお 通 知 等 の 方 法 としては 従 来 から 行 っている 個 人 情 報 の 取 得 の 際 と 同 様 に 利 用 目 的 を 記 載 した 書 類 の 提 示 等 の 方 法 が 考 えられる b 合 併 等 の 場 合 ( 番 号 法 第 29 条 第 3 項 により 読 み 替 えて 適 用 される 個 人 情 報 保 護 法 第 16 条 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 合 併 等 の 理 由 で 事 業 を 承 継 することに 伴 って 他 の 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 から 当 該 事 業 者 の 顧 客 の 特 定 個 人 情 報 を 取 得 し 2

た 場 合 には 承 継 前 に 特 定 されていた 利 用 目 的 に 従 って 特 定 個 人 情 報 を 利 用 することができる ただし 本 人 の 同 意 があったとしても 承 継 前 に 特 定 されていた 利 用 目 的 を 超 えて 特 定 個 人 情 報 を 利 用 してはならない * 金 融 機 関 甲 が 金 融 機 関 乙 の 事 業 を 承 継 し 支 払 調 書 作 成 事 務 等 のために 乙 が 保 有 していた 乙 の 顧 客 の 個 人 番 号 を 承 継 した 場 合 当 該 顧 客 の 個 人 番 号 を 当 該 顧 客 に 関 する 支 払 調 書 作 成 事 務 等 の 範 囲 で 利 用 することができる 2 例 外 的 な 取 扱 いができる 場 合 番 号 法 では 次 に 掲 げる 場 合 に 例 外 的 に 利 用 目 的 を 超 えた 個 人 番 号 の 利 用 を 認 めている a 金 融 機 関 が 激 甚 災 害 時 等 に 金 銭 の 支 払 を 行 う 場 合 ( 番 号 法 第 9 条 第 4 項 第 29 条 第 3 項 により 読 み 替 えて 適 用 される 個 人 情 報 保 護 法 第 16 条 第 3 項 ( 注 ) 第 1 号 番 号 法 第 32 条 番 号 法 施 行 令 第 10 条 ) 1 銀 行 等 の 預 金 等 取 扱 金 融 機 関 2 証 券 会 社 3 生 命 保 険 会 社 4 損 害 保 険 会 社 5 生 命 保 険 会 社 又 は 損 害 保 険 会 社 と 同 様 の 業 務 を 行 う 共 済 団 体 は 激 甚 災 害 に 対 処 するための 特 別 の 財 政 援 助 等 に 関 する 法 律 ( 昭 和 37 年 法 律 第 150 号 ) 第 2 条 第 1 項 の 激 甚 災 害 が 発 生 したとき 又 は 災 害 対 策 基 本 法 ( 昭 和 36 年 法 律 第 223 号 ) 第 63 条 第 1 項 その 他 内 閣 府 令 で 定 める 法 令 の 規 定 により 一 定 の 区 域 への 立 入 りを 制 限 禁 止 され 若 しくは 当 該 区 域 からの 退 去 を 命 ぜられたときに 支 払 調 書 の 作 成 等 の 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 する 目 的 で 保 有 している 個 人 番 号 について 顧 客 に 対 する 金 銭 の 支 払 を 行 うという 別 の 目 的 のために 顧 客 の 預 金 情 報 等 の 検 索 に 利 用 する ことができる ( 注 ) 番 号 法 施 行 令 とは 行 政 手 続 における 特 定 の 個 人 を 識 別 するための 番 号 の 利 用 等 に 関 する 法 律 施 行 令 ( 平 成 26 年 政 令 第 155 号 )をいう( 以 下 同 じ ) b 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 の 保 護 のために 必 要 がある 場 合 であって 本 人 の 同 意 があり 又 は 本 人 の 同 意 を 得 ることが 困 難 である 場 合 ( 番 号 法 第 29 条 第 3 項 により 読 み 替 えて 適 用 される 個 人 情 報 保 護 法 第 16 条 第 3 項 第 2 号 番 号 法 第 32 条 ) 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 の 保 護 のために 必 要 がある 場 合 であって 本 人 の 同 意 があり 又 は 本 人 の 同 意 を 得 ることが 困 難 であるときは 支 払 調 書 の 作 成 等 の 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 する 目 的 で 保 有 している 個 人 番 号 につ いて 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 を 保 護 するために 利 用 することができる 3

1-⑵ 特 定 個 人 情 報 ファイルの 作 成 の 制 限 要 点 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 するために 必 要 な 範 囲 に 限 って 特 定 個 人 情 報 ファイルを 作 成 することができる ( 関 係 条 文 ) 番 号 法 第 28 条 特 定 個 人 情 報 ファイルの 作 成 の 制 限 ( 番 号 法 第 28 条 ) 金 融 機 関 が 金 融 業 務 に 関 連 して 特 定 個 人 情 報 ファイルを 作 成 することがで きるのは 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 するために 必 要 な 範 囲 に 限 られている 法 令 に 基 づき 行 う 顧 客 の 支 払 調 書 作 成 事 務 等 に 限 って 特 定 個 人 情 報 ファイ ルを 作 成 することができるものであり これらの 場 合 を 除 き 特 定 個 人 情 報 フ ァイルを 作 成 してはならない 4

2 特 定 個 人 情 報 の 安 全 管 理 措 置 等 2-⑴ 委 託 の 取 扱 い 要 点 個 人 番 号 関 係 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 をする 者 は 委 託 先 におい て 番 号 法 に 基 づき 委 託 者 自 らが 果 たすべき 安 全 管 理 措 置 と 同 等 の 措 置 が 講 じられるよう 必 要 かつ 適 切 な 監 督 を 行 わなければならない 1 A 2C 必 要 かつ 適 切 な 監 督 には 1 委 託 先 の 適 切 な 選 定 2 安 全 管 理 措 置 に 関 する 委 託 契 約 の 締 結 3 委 託 先 における 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 状 況 の 把 握 が 含 まれる 1B 安 全 管 理 措 置 の 具 体 的 な 内 容 については 2-⑵ 安 全 管 理 措 置 及 び 事 業 者 ガイドラインの ( 別 添 ) 特 定 個 人 情 報 に 関 する 安 全 管 理 措 置 ( 事 業 者 編 ) を 参 照 のこと 個 人 番 号 関 係 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 は 委 託 者 の 許 諾 を 得 た 場 合 に 限 り 再 委 託 を 行 うことができる 2A 再 委 託 を 受 けた 者 は 個 人 番 号 関 係 事 務 の 委 託 を 受 けた 者 とみなさ れ 最 初 の 委 託 者 の 許 諾 を 得 た 場 合 に 限 り 更 に 再 委 託 することができ る 2B ( 関 係 条 文 ) 番 号 法 第 10 条 第 11 条 個 人 情 報 保 護 法 第 22 条 1 委 託 先 の 監 督 ( 番 号 法 第 11 条 個 人 情 報 保 護 法 第 22 条 ) A 委 託 先 における 安 全 管 理 措 置 個 人 番 号 関 係 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 をする 者 ( 以 下 委 託 者 とい う )は 委 託 した 個 人 番 号 関 係 事 務 で 取 り 扱 う 特 定 個 人 情 報 の 安 全 管 理 措 置 が 適 切 に 講 じられるよう 委 託 を 受 けた 者 に 対 する 必 要 かつ 適 切 な 監 督 を 行 わなければならない このため 委 託 者 は 委 託 を 受 けた 者 において 番 号 法 に 基 づき 委 託 者 自 らが 果 たすべき 安 全 管 理 措 置 と 同 等 の 措 置 が 講 じられるよう 必 要 か つ 適 切 な 監 督 を 行 わなければならない なお 委 託 を 受 けた 者 を 適 切 に 監 督 するために 必 要 な 措 置 を 講 じず 又 は 必 要 かつ 十 分 な 監 督 義 務 を 果 たすための 具 体 的 な 対 応 をとらなかっ た 結 果 特 定 個 人 情 報 の 漏 えい 等 が 発 生 した 場 合 番 号 法 違 反 と 判 断 され る 可 能 性 がある 5

* 保 険 会 社 から 個 人 番 号 関 係 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 け 個 人 番 号 を 取 り 扱 う 代 理 店 は 番 号 法 上 の 委 託 を 受 けた 者 となり 委 託 者 である 保 険 会 社 は 代 理 店 において 保 険 会 社 自 らが 果 たすべき 安 全 管 理 措 置 と 同 等 の 措 置 が 講 じられる よう 必 要 かつ 適 切 な 監 督 を 行 わなければならない B 必 要 かつ 適 切 な 監 督 必 要 かつ 適 切 な 監 督 には 1 委 託 先 の 適 切 な 選 定 2 委 託 先 に 安 全 管 理 措 置 を 遵 守 させるために 必 要 な 契 約 の 締 結 3 委 託 先 における 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 状 況 の 把 握 が 含 まれる 委 託 先 の 選 定 については 委 託 者 は 委 託 先 において 番 号 法 に 基 づき 委 託 者 自 らが 果 たすべき 安 全 管 理 措 置 と 同 等 の 措 置 が 講 じられるか 否 かに ついて あらかじめ 確 認 しなければならない 具 体 的 な 確 認 事 項 としては ( 注 委 託 先 の 設 備 技 術 水 準 従 業 者 ) に 対 する 監 督 教 育 の 状 況 その 他 委 託 先 の 経 営 環 境 等 が 挙 げられる 委 託 契 約 の 締 結 については 契 約 内 容 として 秘 密 保 持 義 務 事 業 所 内 からの 特 定 個 人 情 報 の 持 出 しの 禁 止 特 定 個 人 情 報 の 目 的 外 利 用 の 禁 止 再 委 託 における 条 件 漏 えい 事 案 等 が 発 生 した 場 合 の 委 託 先 の 責 任 委 託 契 約 終 了 後 の 特 定 個 人 情 報 の 返 却 又 は 廃 棄 従 業 者 に 対 する 監 督 教 育 契 約 内 容 の 遵 守 状 況 について 報 告 を 求 める 規 定 等 を 盛 り 込 まなければなら ない また これらの 契 約 内 容 のほか 特 定 個 人 情 報 を 取 り 扱 う 従 業 者 の 明 確 化 委 託 者 が 委 託 先 に 対 して 実 地 の 調 査 を 行 うことができる 規 定 等 を 盛 り 込 むことが 望 ましい ( 注 ) 従 業 者 とは 金 融 機 関 の 組 織 内 にあって 直 接 間 接 に 金 融 機 関 の 指 揮 監 督 を 受 けて 金 融 機 関 の 業 務 に 従 事 している 者 をいう 具 体 的 には 従 業 員 のほか 取 締 役 監 査 役 理 事 監 事 派 遣 社 員 等 を 含 む 2 再 委 託 ( 番 号 法 第 10 条 第 11 条 ) A 再 委 託 の 要 件 ( 第 10 条 第 1 項 ) 個 人 番 号 関 係 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 けた 者 は 委 託 者 の 許 諾 を 得 た 場 合 に 限 り 再 委 託 をすることができる * 金 融 機 関 甲 が 個 人 番 号 関 係 事 務 を 事 業 者 乙 に 委 託 している 場 合 乙 は 委 託 者 で ある 甲 の 許 諾 を 得 た 場 合 に 限 り 同 事 務 を 別 の 事 業 者 丙 に 委 託 することができる B 再 委 託 の 効 果 ( 第 10 条 第 2 項 ) 再 委 託 を 受 けた 者 は 個 人 番 号 関 係 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 け た 者 とみなされ 再 委 託 を 受 けた 個 人 番 号 関 係 事 務 を 行 うことができる ほか 最 初 の 委 託 者 の 許 諾 を 得 た 場 合 に 限 り その 事 務 を 更 に 再 委 託 する ことができる 6

* 更 に 再 委 託 をする 場 合 も その 許 諾 を 得 る 相 手 は 最 初 の 委 託 者 である したがって 個 人 番 号 関 係 事 務 が 甲 乙 丙 丁 と 順 次 委 託 される 場 合 丙 は 最 初 の 委 託 者 である 甲 の 許 諾 を 得 た 場 合 に 限 り 別 の 事 業 者 丁 に 再 委 託 を 行 うこと ができる 更 に 再 委 託 が 繰 り 返 される 場 合 も 同 様 である なお 乙 は 丙 を 監 督 する 義 務 があるため 乙 丙 間 の 委 託 契 約 の 内 容 に 丙 が 再 委 託 する 場 合 の 取 扱 いを 定 め 再 委 託 を 行 う 場 合 の 条 件 再 委 託 した 場 合 の 乙 に 対 する 通 知 義 務 等 を 盛 り 込 むことが 望 ましい C 再 委 託 先 の 監 督 ( 第 11 条 ) 1Aにおける 委 託 を 受 けた 者 とは 委 託 者 が 直 接 委 託 する 事 業 者 を 指 すが 甲 乙 丙 丁 と 順 次 委 託 される 場 合 乙 に 対 する 甲 の 監 督 義 務 の 内 容 には 再 委 託 の 適 否 だけではなく 乙 が 丙 丁 に 対 して 必 要 かつ 適 切 な 監 督 を 行 っているかどうかを 監 督 することも 含 まれる したがって 甲 は 乙 に 対 する 監 督 義 務 だけではなく 再 委 託 先 である 丙 丁 に 対 しても 間 接 的 に 監 督 義 務 を 負 うこととなる 7

2-⑵ 安 全 管 理 措 置 安 全 管 理 措 置 ( 番 号 法 第 12 条 第 33 条 第 34 条 個 人 情 報 保 護 法 第 20 条 第 21 条 ) 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 である 金 融 機 関 は 個 人 番 号 及 び 特 定 個 人 情 報 ( 以 下 特 定 個 人 情 報 等 という )の 漏 えい 滅 失 又 は 毀 損 の 防 止 等 特 定 個 人 情 報 等 の 管 理 のために 必 要 かつ 適 切 な 安 全 管 理 措 置 を 講 じなければ ( 注 ならない また 従 業 者 ) に 特 定 個 人 情 報 等 を 取 り 扱 わせるに 当 たって は 特 定 個 人 情 報 等 の 安 全 管 理 措 置 が 適 切 に 講 じられるよう 当 該 従 業 者 に 対 する 必 要 かつ 適 切 な 監 督 を 行 わなければならない ( 注 ) 従 業 者 とは 金 融 機 関 の 組 織 内 にあって 直 接 間 接 に 金 融 機 関 の 指 揮 監 督 を 受 けて 金 融 機 関 の 業 務 に 従 事 している 者 をいう 具 体 的 には 従 業 員 のほか 取 締 役 監 査 役 理 事 監 事 派 遣 社 員 等 を 含 む 安 全 管 理 措 置 の 具 体 的 な 内 容 については 事 業 者 ガイドラインの ( 別 添 ) 特 定 個 人 情 報 に 関 する 安 全 管 理 措 置 ( 事 業 者 編 ) を 参 照 することとするが 金 融 庁 作 成 の 金 融 分 野 における 個 人 情 報 保 護 に 関 するガイドラインの 安 全 管 理 措 置 等 につ いての 実 務 指 針 を 遵 守 することを 前 提 とする 8

3 特 定 個 人 情 報 の 提 供 制 限 等 3-⑴ 個 人 番 号 の 提 供 の 要 求 要 点 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 は 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 するために 必 要 がある 場 合 に 限 って 本 人 又 は 他 の 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 に 対 して 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることができる ( 関 係 条 文 ) 番 号 法 第 14 条 1 提 供 の 要 求 ( 番 号 法 第 14 条 第 1 項 ) 金 融 機 関 は 金 融 業 務 に 関 連 する 個 人 番 号 関 係 事 務 を 行 うため 本 人 又 は 他 の 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 から 個 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 必 要 がある 番 号 法 第 14 条 第 1 項 は 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 が 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めるため の 根 拠 となる 規 定 である 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 は 本 条 により 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 するた めに 必 要 がある 場 合 本 人 又 は 他 の 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 に 対 し 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることとなる A 本 人 に 対 する 個 人 番 号 の 提 供 の 要 求 金 融 機 関 は 本 条 を 根 拠 として 顧 客 に 対 し 支 払 調 書 作 成 事 務 等 に 必 要 な 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることとなる B 他 の 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 に 対 する 個 人 番 号 の 提 供 の 要 求 金 融 機 関 は 本 条 を 根 拠 として 他 の 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 に 対 し 支 払 調 書 作 成 事 務 等 に 必 要 な 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることとなる * 株 式 等 振 替 制 度 において 株 式 発 行 者 から 株 主 名 簿 に 関 する 事 務 の 委 託 を 受 けた 株 主 名 簿 管 理 人 ( 信 託 銀 行 等 )は 振 替 機 関 に 対 して 株 主 の 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることとなる 2 提 供 を 求 める 時 期 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 は 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 するために 必 要 があ るときに 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることとなる 金 融 機 関 は 個 人 番 号 関 係 事 務 が 発 生 した 時 点 で 個 人 番 号 の 提 供 を 求 める ことが 原 則 であるが 顧 客 との 法 律 関 係 等 に 基 づき 個 人 番 号 関 係 事 務 の 発 生 が 予 想 される 場 合 には 契 約 を 締 結 した 時 点 等 の 当 該 事 務 の 発 生 が 予 想 で きた 時 点 で 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることが 可 能 であると 解 される なお 契 約 内 容 等 から 個 人 番 号 関 係 事 務 が 明 らかに 発 生 しないと 認 められる 場 合 には 9

個 人 番 号 の 提 供 を 求 めてはならない * 特 定 口 座 に 係 る 所 得 計 算 等 に 伴 う 特 定 口 座 年 間 取 引 報 告 書 の 作 成 事 務 の 場 合 は 租 税 特 別 措 置 法 第 37 条 の11の3 第 4 項 の 規 定 により 顧 客 は 特 定 口 座 開 設 届 出 書 を 提 出 する 時 点 で 個 人 番 号 を 告 知 する 義 務 があるため その 時 点 で 提 供 を 求 めることと なる * 先 物 取 引 の 差 金 等 決 済 に 伴 う 支 払 調 書 の 作 成 事 務 の 場 合 は 所 得 税 法 第 224 条 の 5 第 1 項 及 び 同 法 施 行 令 第 350 条 の3 第 1 項 の 規 定 により 差 金 等 決 済 をする 日 まで に その 都 度 個 人 番 号 の 告 知 を 求 めることが 原 則 であるが 先 物 取 引 等 の 委 託 に 係 る 契 約 の 締 結 時 点 で 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることも 可 能 であると 解 される * 生 命 保 険 契 約 に 基 づく 保 険 金 等 の 支 払 に 伴 う 支 払 調 書 の 作 成 事 務 の 場 合 は 保 険 契 約 の 締 結 時 点 で 保 険 契 約 者 等 及 び 保 険 金 等 受 取 人 の 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めること も 可 能 であると 解 される * 協 同 組 織 金 融 機 関 の 出 資 配 当 金 の 支 払 に 伴 う 支 払 調 書 の 作 成 事 務 の 場 合 は 所 得 税 法 第 224 条 第 1 項 及 び 同 法 施 行 令 第 336 条 第 1 項 の 規 定 により 支 払 の 確 定 の 都 度 個 人 番 号 の 告 知 を 求 めることが 原 則 であるが 協 同 組 織 金 融 機 関 に 加 入 する 時 点 で 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることも 可 能 であると 解 される 10

3-⑵ 個 人 番 号 の 提 供 の 求 めの 制 限 特 定 個 人 情 報 の 提 供 制 限 要 点 番 号 法 で 限 定 的 に 明 記 された 場 合 を 除 き 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めては ならない 1 番 号 法 で 限 定 的 に 明 記 された 場 合 を 除 き 特 定 個 人 情 報 を 提 供 しては ならない 2 ( 関 係 条 文 ) 番 号 法 第 15 条 第 19 条 第 29 条 第 3 項 個 人 情 報 保 護 法 第 23 条 1 提 供 の 求 めの 制 限 ( 番 号 法 第 15 条 ) 何 人 も 番 号 法 第 19 条 各 号 のいずれかに 該 当 し 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 受 け ることができる 場 合 を 除 き 他 人 の 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めてはならない 金 融 機 関 が 金 融 業 務 に 関 連 して 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることとなるのは 顧 客 に 対 し 支 払 調 書 作 成 事 務 等 のために 個 人 番 号 の 提 供 を 求 める 場 合 に 限 られる * 金 融 機 関 は 支 払 調 書 作 成 事 務 等 を 処 理 する 目 的 で 顧 客 に 対 し 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めることとなる( 番 号 法 第 19 条 第 3 号 に 該 当 ) 一 方 法 令 で 定 められた 支 払 調 書 作 成 事 務 等 を 処 理 する 場 合 を 除 き 個 人 番 号 の 提 供 を 求 めてはならない 2 特 定 個 人 情 報 の 提 供 制 限 ( 番 号 法 第 19 条 ) 何 人 も 番 号 法 で 限 定 的 に 明 記 された 場 合 を 除 き 特 定 個 人 情 報 を 提 供 してはならない 金 融 機 関 が 特 定 個 人 情 報 を 提 供 できるのは 支 払 調 書 等 に 顧 客 の 個 人 番 号 を 記 載 して 税 務 署 長 に 提 出 する 場 合 等 に 限 られる A 提 供 の 意 義 について 提 供 とは 法 的 な 人 格 を 超 える 特 定 個 人 情 報 の 移 動 を 意 味 するもの であり 同 一 法 人 の 内 部 等 の 法 的 な 人 格 を 超 えない 特 定 個 人 情 報 の 移 動 は 提 供 ではなく 利 用 に 当 たり 利 用 制 限 ( 番 号 法 第 9 条 第 28 条 第 29 条 第 3 項 第 32 条 )に 従 うこととなる なお 個 人 情 報 保 護 法 においては 個 人 データを 特 定 の 者 との 間 で 共 同 して 利 用 する 場 合 には 第 三 者 提 供 に 当 たらないとしている( 個 人 情 報 保 護 法 第 23 条 第 4 項 第 3 号 )が 番 号 法 においては 個 人 情 報 保 護 法 第 23 条 第 4 項 第 3 号 の 適 用 を 除 外 している( 番 号 法 第 29 条 第 3 項 )ことから こ の 場 合 も 通 常 の 提 供 に 当 たり 提 供 制 限 ( 同 法 第 14 条 から 第 16 条 まで 第 19 条 第 20 条 第 29 条 第 3 項 )に 従 うこととなる 11

* 提 供 に 当 たらない 場 合 金 融 機 関 甲 の 中 のX 部 からY 部 へ 特 定 個 人 情 報 が 移 動 する 場 合 X 部 Y 部 はそ れぞれ 甲 の 内 部 の 部 署 であり 独 立 した 法 的 人 格 を 持 たないから 提 供 には 当 たらない 例 えば 顧 客 の 個 人 番 号 が 営 業 所 の 担 当 者 を 通 じ 支 払 調 書 を 作 成 す る 目 的 で 経 理 部 に 提 出 された 場 合 には 提 供 には 当 たらず 法 令 で 認 められた 利 用 となる * 提 供 に 当 たる 場 合 金 融 機 関 甲 から 他 の 事 業 者 乙 へ 特 定 個 人 情 報 が 移 動 する 場 合 は 提 供 に 当 たる 同 じ 系 列 の 会 社 間 等 での 特 定 個 人 情 報 の 移 動 であっても 別 の 法 人 である 以 上 提 供 に 当 たり 提 供 制 限 に 従 うこととなるため 留 意 が 必 要 である 例 えば 甲 銀 行 と 子 会 社 である 乙 証 券 会 社 が 同 一 の 顧 客 と 取 引 しており その 顧 客 から 非 公 開 情 報 の 授 受 について 書 面 による 同 意 を 得 ている 場 合 であっても 甲 乙 間 で 顧 客 の 個 人 番 号 を 提 供 又 は 共 同 利 用 してはならない B 特 定 個 人 情 報 を 提 供 できる 場 合 ( 番 号 法 第 19 条 第 1 号 から 第 14 号 まで) 特 定 個 人 情 報 を 提 供 できる 場 合 として 番 号 法 第 19 条 各 号 が 定 めている もののうち 金 融 業 務 に 関 わるものは 次 のとおりである a 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 からの 提 供 ( 第 2 号 ) 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 である 金 融 機 関 は 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 するために 法 令 に 基 づき 税 務 署 長 等 に 特 定 個 人 情 報 を 提 供 すること となる * 金 融 機 関 ( 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 )は 所 得 税 法 第 225 条 第 1 項 の 規 定 に 従 って 支 払 調 書 の 提 出 という 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 するために 税 務 署 長 に 対 し 顧 客 の 個 人 番 号 が 記 載 された 支 払 調 書 を 提 出 することとなる * 金 融 機 関 ( 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 )は 租 税 特 別 措 置 法 第 37 条 の11の3 第 7 項 の 規 定 に 従 って 特 定 口 座 年 間 取 引 報 告 書 の 提 出 という 個 人 番 号 関 係 事 務 を 処 理 するために 顧 客 の 個 人 番 号 が 記 載 された 特 定 口 座 年 間 取 引 報 告 書 を2 通 作 成 し 1 通 を 税 務 署 長 に 提 出 し 他 の1 通 を 本 人 に 交 付 することとなる b 本 人 又 は 代 理 人 からの 提 供 ( 第 3 号 ) 本 人 又 はその 代 理 人 は 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 である 金 融 機 関 に 対 し 本 人 の 個 人 番 号 を 含 む 特 定 個 人 情 報 を 提 供 することとなる * 顧 客 は 支 払 調 書 作 成 事 務 等 のために 個 人 番 号 関 係 事 務 実 施 者 である 金 融 機 関 に 対 し 自 己 の 個 人 番 号 を 提 供 することとなる 12

c 委 託 合 併 に 伴 う 提 供 ( 第 5 号 ) 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いの 全 部 若 しくは 一 部 の 委 託 又 は 合 併 その 他 の 事 由 による 事 業 の 承 継 が 行 われたときは 特 定 個 人 情 報 を 提 供 することが 認 められている * 金 融 機 関 甲 が 金 融 機 関 乙 を 吸 収 合 併 した 場 合 吸 収 される 乙 は 支 払 調 書 作 成 事 務 等 に 必 要 な 顧 客 の 個 人 番 号 を 存 続 する 甲 に 提 供 することができる d 株 式 等 振 替 制 度 を 活 用 した 提 供 ( 第 10 号 番 号 法 施 行 令 第 24 条 第 25 条 ) 振 替 機 関 又 は 口 座 管 理 機 関 は 社 債 等 の 発 行 会 社 他 の 振 替 機 関 又 は 口 座 管 理 機 関 に 対 し 各 者 をつなぐオンラインシステムを 利 用 して 社 債 株 式 等 の 振 替 に 関 する 法 律 ( 平 成 13 年 法 律 第 75 号 )の 規 定 等 に 基 づき 支 払 調 書 に 記 載 されるべき 個 人 番 号 として 株 主 が 振 替 機 関 又 は 口 座 管 理 機 関 に 告 知 した 特 定 個 人 情 報 を その 特 定 個 人 情 報 の 安 全 ( 注 を 確 保 するための 必 要 な 措 置 ) を 講 じた 上 で 提 供 することができる * 株 主 口 座 管 理 機 関 ( 証 券 会 社 X) 口 座 管 理 機 関 ( 証 券 会 社 Y) 振 替 機 関 株 式 発 行 者 税 務 署 長 という 順 番 で 株 主 の 特 定 個 人 情 報 が 提 供 される 例 でみ ると 証 券 会 社 X 証 券 会 社 Y 証 券 会 社 Y 振 替 機 関 振 替 機 関 株 式 発 行 者 間 の 特 定 個 人 情 報 の 提 供 がこれに 該 当 する 証 券 会 社 X 証 券 会 社 Y 及 び 振 替 機 関 は 社 債 株 式 等 の 振 替 に 関 する 命 令 第 62 条 の 規 定 により 特 定 個 人 情 報 の 提 供 が 義 務 付 けられている なお 株 主 証 券 会 社 X 間 の 特 定 個 人 情 報 の 提 供 は 番 号 法 第 19 条 第 3 号 (b) を 株 式 発 行 者 税 務 署 長 間 の 特 定 個 人 情 報 の 提 供 は 同 条 第 2 号 (a)を 根 拠 と して 行 われることとなる ( 注 ) 特 定 個 人 情 報 の 安 全 を 確 保 するための 必 要 な 措 置 については 番 号 法 施 行 令 第 25 条 に 次 のとおり 定 められている 1 特 定 個 人 情 報 を 提 供 する 者 の 使 用 に 係 る 電 子 計 算 機 に 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 受 ける 者 の 名 称 提 供 の 日 時 及 び 主 務 省 令 で 定 める 事 項 を 記 録 し その 記 録 を7 年 間 保 存 すること 2 提 供 する 特 定 個 人 情 報 が 漏 えいした 場 合 において その 旨 及 びその 理 由 を 遅 滞 なく 委 員 会 に 報 告 するために 必 要 な 体 制 を 整 備 するとともに 提 供 を 受 ける 者 が 同 様 の 体 制 を 整 備 していることを 確 認 すること 3 主 務 省 令 によって 定 められた 特 定 個 人 情 報 の 安 全 を 確 保 するための 措 置 の 実 施 を 行 うこと e 委 員 会 からの 提 供 の 求 め( 第 11 号 ) 委 員 会 が 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いに 関 し 番 号 法 第 52 条 第 1 項 の 規 定 13

により 特 定 個 人 情 報 の 提 出 を 求 めた 場 合 には この 求 めに 応 じ 委 員 会 に 対 し 特 定 個 人 情 報 を 提 供 しなければならない f 各 議 院 審 査 等 その 他 公 益 上 の 必 要 があるときの 提 供 ( 第 12 号 番 号 法 施 行 令 第 26 条 同 施 行 令 別 表 ) 1 各 議 院 の 審 査 調 査 の 手 続 2 訴 訟 手 続 その 他 の 裁 判 所 における 手 続 3 裁 判 の 執 行 4 刑 事 事 件 の 捜 査 5 租 税 に 関 する 法 律 の 規 定 に 基 づく 犯 則 事 件 の 調 査 6 会 計 検 査 院 の 検 査 が 行 われるとき 7 公 益 上 の 必 要 があるときには 特 定 個 人 情 報 を 提 供 することができる 7の 公 益 上 の 必 要 があるときは 番 号 法 施 行 令 第 26 条 で 定 められており 私 的 独 占 の 禁 止 及 び 公 正 取 引 の 確 保 に 関 する 法 律 ( 昭 和 22 年 法 律 第 54 号 ) の 規 定 による 犯 則 事 件 の 調 査 ( 番 号 法 施 行 令 別 表 第 2 号 ) 金 融 商 品 取 引 法 ( 昭 和 23 年 法 律 第 25 号 )の 規 定 による 犯 則 事 件 の 調 査 ( 同 表 第 4 号 ) 租 税 調 査 ( 同 表 第 8 号 ) 個 人 情 報 保 護 法 の 規 定 による 報 告 徴 収 ( 同 表 第 19 号 ) 犯 罪 による 収 益 の 移 転 防 止 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 22 号 )の 規 定 による 届 出 ( 同 表 第 23 号 ) 等 がある g 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 の 保 護 のための 提 供 ( 第 13 号 ) 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 の 保 護 のために 必 要 がある 場 合 において 本 人 の 同 意 があり 又 は 本 人 の 同 意 を 得 ることが 困 難 であるときは 特 定 個 人 情 報 を 提 供 することができる C 個 人 情 報 保 護 法 上 の 第 三 者 提 供 との 違 い 個 人 情 報 保 護 法 は 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 に 対 し 個 人 データについて 本 人 の 同 意 がある 場 合 法 令 の 規 定 に 基 づく 場 合 等 には 第 三 者 に 提 供 す ることができることとしている 番 号 法 においては 全 ての 事 業 者 を 対 象 に 同 法 第 19 条 で 特 定 個 人 情 報 を 提 供 できる 場 合 を 限 定 的 に 定 めており 特 定 個 人 情 報 の 提 供 については 個 人 情 報 保 護 法 第 23 条 は 適 用 されない 特 定 個 人 情 報 の 提 供 を 求 められた 場 合 には その 提 供 を 求 める 根 拠 が 番 号 法 第 19 条 各 号 に 該 当 するものかどうかをよく 確 認 し 同 条 各 号 に 該 当 しない 場 合 には 特 定 個 人 情 報 を 提 供 してはならない * 個 人 情 報 保 護 法 第 25 条 に 基 づく 開 示 の 求 め 同 法 第 26 条 に 基 づく 訂 正 等 の 求 め 又 は 同 法 第 27 条 に 基 づく 利 用 停 止 等 の 求 めにおいて 本 人 から 個 人 番 号 を 付 して 求 めが 行 われた 場 合 や 本 人 に 対 しその 個 人 番 号 又 は 特 定 個 人 情 報 を 提 供 する 場 合 は 番 号 法 第 19 条 各 号 に 定 めはないものの 法 の 解 釈 上 当 然 に 特 定 個 人 情 報 の 提 供 が 認 められるべき 場 合 であり 特 定 個 人 情 報 を 提 供 することができる 14

3-⑶ 収 集 保 管 制 限 要 点 番 号 法 第 19 条 各 号 のいずれかに 該 当 する 場 合 を 除 き 特 定 個 人 情 報 を 収 集 又 は 保 管 してはならない ( 関 係 条 文 ) 番 号 法 第 20 条 収 集 保 管 の 制 限 ( 番 号 法 第 20 条 ) 何 人 も 番 号 法 第 19 条 各 号 のいずれかに 該 当 する 場 合 を 除 き 他 人 の 個 人 番 号 を 含 む 特 定 個 人 情 報 を 収 集 又 は 保 管 してはならない A 収 集 制 限 収 集 とは 集 める 意 思 を 持 って 自 己 の 占 有 に 置 くことを 意 味 し 例 えば 人 から 個 人 番 号 を 記 載 したメモを 受 け 取 ること 人 から 聞 き 取 った 個 人 番 号 をメモすること 等 直 接 取 得 する 場 合 のほか 電 子 計 算 機 等 を 操 作 して 個 人 番 号 を 画 面 上 に 表 示 させ その 個 人 番 号 を 書 き 取 ること プリ ントアウトすること 等 を 含 む 一 方 特 定 個 人 情 報 の 提 示 を 受 けただけで は 収 集 に 当 たらない * 金 融 機 関 の 支 払 調 書 作 成 事 務 担 当 者 として 個 人 番 号 関 係 事 務 に 従 事 する 者 が 個 人 番 号 関 係 事 務 以 外 の 目 的 で 顧 客 の 特 定 個 人 情 報 をノートに 書 き 写 してはなら ない * 金 融 機 関 が 個 人 番 号 関 係 事 務 に 関 係 のない 預 金 払 戻 し 業 務 において 預 金 者 から 本 人 確 認 書 類 として 個 人 番 号 カードが 提 示 された 場 合 窓 口 担 当 者 は 個 人 番 号 カードに 記 載 された 個 人 番 号 を 書 き 写 し 又 は 個 人 番 号 カードの 個 人 番 号 が 記 載 された 部 分 をコピーして 特 定 個 人 情 報 を 収 集 してはならない * 金 融 機 関 が 借 入 申 込 時 の 所 得 証 明 書 類 として 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 等 の 個 人 番 号 が 記 載 された 書 類 の 提 出 を 受 けた 場 合 番 号 法 第 19 条 各 号 のいずれにも 該 当 しないため そのまま 当 該 書 類 を 受 け 取 ることはできないが 当 該 書 類 の 個 人 番 号 部 分 を 復 元 できない 程 度 にマスキングすれば 受 け 取 ることは 可 能 である * 金 融 機 関 の 中 で 単 に 個 人 番 号 が 記 載 された 書 類 等 を 受 け 取 り 支 払 調 書 作 成 事 務 に 従 事 する 者 に 受 け 渡 す 立 場 の 者 は 独 自 に 個 人 番 号 を 保 管 する 必 要 がないため 個 人 番 号 の 確 認 等 の 必 要 な 事 務 を 行 った 後 はできるだけ 速 やかにその 書 類 を 受 け 渡 すこととし 自 分 の 手 元 に 個 人 番 号 を 残 してはならない 例 えば 顧 客 から 個 人 番 号 が 記 載 された 書 類 等 を 受 け 取 る 営 業 担 当 者 と 個 人 番 号 15

を 管 理 する 担 当 者 が 異 なるときは 書 類 等 を 受 け 取 る 営 業 担 当 者 は 個 人 番 号 を 管 理 する 担 当 者 にできるだけ 速 やかにその 書 類 を 受 け 渡 すこととし 自 分 の 手 元 に 個 人 番 号 を 残 してはならない なお 個 人 番 号 が 記 載 された 書 類 等 を 受 け 取 る 担 当 者 も 個 人 番 号 関 係 事 務 に 従 事 する 金 融 機 関 の 一 部 として 当 該 事 務 に 従 事 するのであるから 当 該 個 人 番 号 によ り 特 定 される 本 人 から 当 該 書 類 等 を 受 け 取 る 際 に 当 該 書 類 等 の 不 備 がないかどう か 個 人 番 号 を 含 めて 確 認 することができる * 保 険 会 社 から 個 人 番 号 関 係 事 務 の 全 部 又 は 一 部 の 委 託 を 受 け 個 人 番 号 を 取 り 扱 う 代 理 店 は 委 託 契 約 に 基 づいて 個 人 番 号 を 保 管 する 必 要 がない 限 り できるだけ 速 やかに 顧 客 の 個 人 番 号 が 記 載 された 書 類 等 を 保 険 会 社 に 受 け 渡 すこととし 代 理 店 の 中 に 個 人 番 号 を 残 してはならない B 保 管 制 限 と 廃 棄 個 人 番 号 は 番 号 法 で 限 定 的 に 明 記 された 事 務 を 処 理 するために 収 集 又 は 保 管 されるものであるから それらの 事 務 を 行 う 必 要 がある 場 合 に 限 り 特 定 個 人 情 報 を 保 管 し 続 けることができる また 個 人 番 号 が 記 載 された 書 類 等 については 所 管 法 令 によって 一 定 期 間 保 存 が 義 務 付 けられている ものがあるが これらの 書 類 等 に 記 載 された 個 人 番 号 については その 期 間 保 管 することとなる 一 方 それらの 事 務 を 処 理 する 必 要 がなくなった 場 合 で 所 管 法 令 にお いて 定 められている 保 存 期 間 を 経 過 した 場 合 には 個 人 番 号 をできるだけ 速 やかに 廃 棄 又 は 削 除 しなければならない なお その 個 人 番 号 部 分 を 復 元 できない 程 度 にマスキング 又 は 削 除 した 上 で 保 管 を 継 続 することは 可 能 である * 金 融 機 関 は 支 払 調 書 作 成 事 務 等 を 処 理 する 目 的 で 顧 客 の 個 人 番 号 を 保 管 する ことができる( 番 号 法 第 19 条 第 3 号 に 該 当 ) 一 方 法 令 で 定 められた 支 払 調 書 作 成 事 務 等 を 処 理 する 場 合 を 除 き 顧 客 の 個 人 番 号 を 保 管 することはできない * 特 定 口 座 非 課 税 口 座 等 毎 年 取 引 報 告 書 の 提 出 が 義 務 付 けられている 場 合 には 顧 客 から 提 供 を 受 けた 個 人 番 号 を 取 引 報 告 書 作 成 事 務 のために 翌 年 度 以 降 も 継 続 的 に 利 用 する 必 要 があることから 特 定 個 人 情 報 を 継 続 的 に 保 管 できると 解 される * 特 定 口 座 開 設 届 出 書 は 租 税 特 別 措 置 法 施 行 規 則 第 18 条 の13の4 第 1 項 第 3 号 により 当 該 届 出 書 に 係 る 特 定 口 座 につき 特 定 口 座 廃 止 届 出 書 等 の 提 出 があった 日 の 属 する 年 の 翌 年 から5 年 間 保 存 することとなっていることから 当 該 期 間 を 経 過 した 場 合 には 当 該 特 定 口 座 開 設 届 出 書 に 記 載 された 個 人 番 号 を 保 管 しておく 必 要 はなく 原 則 として 個 人 番 号 が 記 載 された 特 定 口 座 開 設 届 出 書 をできるだけ 速 や かに 廃 棄 しなければならない 16

そのため 個 人 番 号 が 記 載 された 特 定 口 座 開 設 届 出 書 等 の 書 類 については 保 存 期 間 経 過 後 における 廃 棄 を 前 提 とした 保 管 体 制 をとることが 望 ましい * 支 払 調 書 作 成 事 務 のために 提 供 を 受 けた 特 定 個 人 情 報 を 電 磁 的 記 録 として 保 存 し ている 場 合 においても その 事 務 に 用 いる 必 要 がなく 所 管 法 令 で 定 められている 保 存 期 間 を 経 過 した 場 合 には 原 則 として 個 人 番 号 をできるだけ 速 やかに 廃 棄 又 は 削 除 しなければならない そのため 特 定 個 人 情 報 を 保 存 するシステムにおいては 保 存 期 間 経 過 後 におけ る 廃 棄 又 は 削 除 を 前 提 としたシステムを 構 築 することが 望 ましい 廃 棄 方 法 等 の 具 体 的 な 内 容 については 事 業 者 ガイドラインの ( 別 添 ) 特 定 個 人 情 報 に 関 する 安 全 管 理 措 置 ( 事 業 者 編 ) を 参 照 のこと 17

3-⑷ 本 人 確 認 本 人 確 認 ( 番 号 法 第 16 条 ) ( 注 ) 本 人 確 認 については 番 号 法 番 号 法 施 行 令 番 号 法 施 行 規 則 及 び 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 が 認 める 方 法 に 従 うこととなるため 適 切 に 対 応 する 必 要 がある ( 注 ) 番 号 法 施 行 規 則 とは 行 政 手 続 における 特 定 の 個 人 を 識 別 するための 番 号 の 利 用 等 に 関 する 法 律 施 行 規 則 ( 平 成 26 年 内 閣 府 総 務 省 令 第 3 号 )をいう( 以 下 同 じ ) 参 考 番 号 法 番 号 法 施 行 令 及 び 番 号 法 施 行 規 則 における 本 人 確 認 の 概 要 は 次 のとおりである この 項 目 において 法 は 番 号 法 令 は 番 号 法 施 行 令 規 は 番 号 法 施 行 規 則 をいう( 番 号 法 施 行 規 則 第 1 条 第 1 項 第 1 号 の 場 合 は 規 11 一 と 表 記 する ) 1 本 人 から 個 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 場 合 ⅰ 個 人 番 号 カードの 提 示 を 受 ける 場 合 個 人 番 号 カード ( 法 16) ⅱ 通 知 カードの 提 示 を 受 ける 場 合 通 知 カード + 本 人 の 身 元 確 認 書 類 ( 法 16) ( 規 11) 運 転 免 許 証 等 ( 規 11 一 二 ) 困 難 な 場 合 ( 規 11 三 ) 財 務 大 臣 等 の 特 則 ( 規 13 一 から 四 まで) 困 難 な 場 合 ( 規 13 五 ) 特 定 の 個 人 と 同 一 の 者 であることが 明 らかな 場 合 ( 規 35) ⅲ ⅰ ⅱ 以 外 の 場 合 (ⅰ) 書 類 の 提 示 を 受 ける 場 合 等 番 号 確 認 書 類 + 本 人 の 身 元 確 認 書 類 ( 令 121 一 ) ( 令 121 二 ) 住 民 票 の 運 転 免 許 証 等 ( 規 2) 写 し 等 困 難 な 場 合 ( 規 32) 困 難 な 場 合 財 務 大 臣 等 の 特 則 ( 規 33) ( 規 31) 電 話 による 場 合 ( 規 34) 特 定 の 個 人 と 同 一 の 者 であることが 明 らかな 場 合 ( 規 35) 18

(ⅱ) 電 子 情 報 処 理 組 織 を 使 用 して 個 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 場 合 個 人 番 号 カードのICチップの 読 み 取 り 電 子 署 名 等 の 送 信 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 による 地 方 公 共 団 体 情 報 システム 機 構 への 確 認 等 ( 規 4) 2 本 人 の 代 理 人 から 個 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 場 合 ⅰ 書 類 の 提 示 を 受 ける 場 合 等 代 理 権 確 認 書 類 + 代 理 人 の 身 元 確 認 書 類 + 本 人 の 番 号 確 認 書 類 ( 令 122 一 ) ( 令 122 二 ) ( 令 122 三 ) 戸 籍 謄 本 個 人 番 号 カード 本 人 に 係 る 委 任 状 等 運 転 免 許 証 等 個 人 番 号 カード 等 ( 規 61 一 二 ) ( 規 71) ( 規 8) 困 難 な 場 合 代 理 人 が 法 人 の 場 合 困 難 な 場 合 ( 規 61 三 ) ( 規 72) ( 規 95) 代 理 人 が 法 人 の 困 難 な 場 合 場 合 ( 規 62) ( 規 91) 財 務 大 臣 等 の 特 則 ( 規 92) 電 話 による 場 合 電 話 による 場 合 ( 規 93) ( 規 93) 特 定 の 個 人 と 同 一 の 者 であることが 明 らかな 場 合 ( 規 94) ⅱ 電 子 情 報 処 理 組 織 を 使 用 して 個 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 場 合 代 理 権 証 明 情 報 及 び 代 理 人 の 電 子 署 名 等 の 送 信 個 人 番 号 利 用 事 務 実 施 者 による 地 方 公 共 団 体 情 報 システム 機 構 への 確 認 等 ( 規 10) 書 面 の 送 付 により 個 人 番 号 の 提 供 を 受 ける 場 合 は 上 記 で 提 示 を 受 けることとさ れている 書 類 又 はその 写 しの 提 出 を 受 けなければならない( 規 11) 19

4 第 三 者 提 供 の 停 止 に 関 する 取 扱 い 要 点 特 定 個 人 情 報 を 提 供 することができるのは 番 号 法 第 19 条 各 号 に 当 て はまる 場 合 に 限 定 されている したがって 特 定 個 人 情 報 が 違 法 に 第 三 者 に 提 供 されていることを 知 った 本 人 から その 提 供 の 停 止 が 求 められ た 場 合 であって その 求 めに 理 由 があることが 判 明 したときには 第 三 者 への 提 供 を 停 止 しなければならない なお 特 定 個 人 情 報 を 適 正 に 取 り 扱 っていれば 第 三 者 への 提 供 の 停 止 を 求 められる 事 態 は 生 じない ( 関 係 条 文 ) 番 号 法 第 29 条 第 3 項 個 人 情 報 保 護 法 第 27 条 第 三 者 提 供 の 停 止 ( 番 号 法 第 29 条 第 3 項 により 読 み 替 えて 適 用 される 個 人 情 報 保 護 法 第 27 条 第 2 項 ) 特 定 個 人 情 報 を 提 供 することができるのは 番 号 法 第 19 条 各 号 に 当 てはま る 場 合 に 限 定 されており それ 以 外 の 場 合 で 特 定 個 人 情 報 を 提 供 してはなら ない 保 有 個 人 データである 特 定 個 人 情 報 が 同 条 各 号 に 違 反 して 違 法 に 第 三 者 に 提 供 されているという 理 由 により 本 人 から 第 三 者 への 当 該 特 定 個 人 情 報 の 提 供 の 停 止 を 求 められた 場 合 であって その 求 めに 理 由 があることが 判 明 したときには 遅 滞 なく 当 該 特 定 個 人 情 報 の 第 三 者 への 提 供 を 停 止 し なければならない ただし 第 三 者 への 提 供 を 停 止 することが 困 難 であり 本 人 の 権 利 利 益 を 保 護 するために 代 わりの 措 置 をとるときは 第 三 者 への 提 供 を 停 止 しないこ とが 認 められており この 点 は 従 来 の 個 人 情 報 保 護 法 の 取 扱 いと 同 様 である 20

5 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 ( 番 号 法 第 26 条 第 27 条 ) 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 とは 情 報 提 供 ネットワークシステムを 使 用 して 情 報 連 携 を 行 う 事 業 者 が 特 定 個 人 情 報 の 漏 えいその 他 の 事 態 を 発 生 させるリ スクを 分 析 し そのようなリスクを 軽 減 するための 適 切 な 措 置 を 講 ずること を 宣 言 するものである 金 融 機 関 は 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 の 実 施 が 義 務 付 けられていないが 任 意 に 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 の 手 法 を 活 用 することは 特 定 個 人 情 報 の 保 護 の 観 点 から 有 益 である 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 の 詳 細 については 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 に 関 する 規 則 ( 平 成 26 年 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 規 則 第 1 号 ) 及 び 特 定 個 人 情 報 保 護 評 価 指 針 ( 平 成 26 年 特 定 個 人 情 報 保 護 委 員 会 告 示 第 4 号 )を 参 照 のこと 21

6 個 人 情 報 保 護 法 の 主 な 規 定 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 特 定 個 人 情 報 の 取 扱 いについて 次 のとおり 個 人 情 報 保 護 法 の 適 用 を 受 けるので 留 意 する 必 要 がある A 利 用 目 的 の 特 定 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 15 条 ) a 利 用 目 的 の 特 定 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 個 人 情 報 を 取 り 扱 うに 当 たっては その 利 用 目 的 をできる 限 り 特 定 しなければならない b 利 用 目 的 の 変 更 ( 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 利 用 目 的 を 変 更 する 場 合 には 変 更 前 の 利 用 目 的 と 相 当 の 関 連 性 を 有 すると 合 理 的 に 認 められる 範 囲 を 超 えて 行 ってはな らない B 利 用 目 的 の 通 知 等 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 18 条 ) a 利 用 目 的 の 通 知 等 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 個 人 情 報 を 取 得 した 場 合 は あらかじめその 利 用 目 的 を 公 表 している 場 合 を 除 き 速 やかに その 利 用 目 的 を 本 人 に 通 知 し 又 は 公 表 しなければならない b 利 用 目 的 の 明 示 ( 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は aの 規 定 にかかわらず 本 人 との 間 で 契 約 を 締 結 することに 伴 って 契 約 書 その 他 の 書 面 ( 電 子 的 方 式 等 で 作 られる 記 録 を 含 む 以 下 bにおいて 同 じ )に 記 載 された 当 該 本 人 の 個 人 情 報 を 取 得 す る 場 合 その 他 本 人 から 直 接 書 面 に 記 載 された 当 該 本 人 の 個 人 情 報 を 取 得 す る 場 合 は あらかじめ 本 人 に 対 し その 利 用 目 的 を 明 示 しなければなら ない ただし 人 の 生 命 身 体 又 は 財 産 の 保 護 のために 緊 急 に 必 要 がある 場 合 は この 限 りでない c 変 更 された 利 用 目 的 の 通 知 等 ( 第 3 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 利 用 目 的 を 変 更 した 場 合 は 変 更 された 利 用 目 的 について 本 人 に 通 知 し 又 は 公 表 しなければならない d 適 用 除 外 ( 第 4 項 ) aからcまでの 規 定 は ⅰ 本 人 等 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがある 場 合 ⅱ 当 該 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 の 権 利 又 は 正 当 な 利 益 を 害 するおそれがある 場 合 ⅲ 国 の 行 政 機 関 又 は 地 方 公 共 団 体 が 法 令 の 定 める 事 務 を 遂 行 すること に 対 して 協 力 する 必 要 がある 場 合 であって 当 該 事 務 の 遂 行 に 支 障 を 及 ぼ すおそれがあるとき ⅳ 取 得 の 状 況 からみて 利 用 目 的 が 明 らかであると 認 められる 場 合 には 適 用 しない 22

C データ 内 容 の 正 確 性 の 確 保 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 19 条 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 利 用 目 的 の 達 成 に 必 要 な 範 囲 内 において 個 人 デ ータを 正 確 かつ 最 新 の 内 容 に 保 つよう 努 めなければならない D 適 正 取 得 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 17 条 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 偽 りその 他 不 正 の 手 段 により 個 人 情 報 を 取 得 して はならない E 保 有 個 人 データに 関 する 事 項 の 公 表 等 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 24 条 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 5 条 ) a 保 有 個 人 データに 関 する 事 項 の 公 表 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 保 有 個 人 データに 関 し ⅰ 当 該 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 の 氏 名 又 は 名 称 ⅱ 全 ての 保 有 個 人 データの 利 用 目 的 (Bdⅰからⅲ までに 該 当 する 場 合 を 除 く ) ⅲ 利 用 目 的 の 通 知 開 示 訂 正 等 利 用 停 止 等 の 求 めに 応 じる 手 続 等 ⅳⅰからⅲまでに 掲 げるもののほか 保 有 個 人 データの 適 正 な 取 扱 いの 確 保 に 関 し 必 要 な 事 項 として 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 5 条 で 定 めるものについて 本 人 の 知 り 得 る 状 態 ( 本 人 の 求 めに 応 じて 遅 滞 なく 回 答 する 場 合 を 含 む )に 置 かなければならない b 利 用 目 的 の 通 知 の 求 め( 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 本 人 から 当 該 本 人 が 識 別 される 保 有 個 人 デー タの 利 用 目 的 の 通 知 を 求 められたときは 本 人 に 対 し 遅 滞 なく これを 通 知 しなければならない ただし ⅰaの 規 定 により 当 該 本 人 が 識 別 され る 保 有 個 人 データの 利 用 目 的 が 明 らかな 場 合 ⅱBdⅰからⅲまでに 該 当 する 場 合 のいずれかに 該 当 する 場 合 は この 限 りでない c 本 人 に 対 する 通 知 ( 第 3 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は bの 規 定 に 基 づき 求 められた 保 有 個 人 データの 利 用 目 的 を 通 知 しない 旨 の 決 定 をしたときは 本 人 に 対 し 遅 滞 なく そ の 旨 を 通 知 しなければならない F 開 示 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 25 条 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 6 条 ) a 開 示 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 本 人 から 当 該 本 人 が 識 別 される 保 有 個 人 デー タの 開 示 ( 当 該 本 人 が 識 別 される 保 有 個 人 データが 存 在 しないときにその 旨 を 知 らせることを 含 む 以 下 同 じ )を 求 められたときは 本 人 に 対 し 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 6 条 で 定 める 方 法 により 遅 滞 なく 当 該 保 有 個 人 データを 開 示 しなければならない ただし 開 示 することにより ⅰ 本 人 等 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがある 場 合 ⅱ 当 該 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 の 業 務 の 適 正 な 実 施 に 著 しい 支 障 を 及 ぼすおそれがある 場 合 ⅲ 他 の 法 令 に 23

違 反 することとなる 場 合 のいずれかに 該 当 する 場 合 は その 全 部 又 は 一 部 を 開 示 しないことができる b 本 人 に 対 する 通 知 ( 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は aの 規 定 に 基 づき 求 められた 保 有 個 人 データの 全 部 又 は 一 部 について 開 示 しない 旨 の 決 定 をしたときは 本 人 に 対 し 遅 滞 なく その 旨 を 通 知 しなければならない c 他 の 法 令 による 開 示 ( 第 3 項 ) 他 の 法 令 の 規 定 により 本 人 に 対 しaの 本 文 に 規 定 する 方 法 に 相 当 する 方 法 により 当 該 本 人 が 識 別 される 保 有 個 人 データの 全 部 又 は 一 部 を 開 示 す ることとされている 場 合 には 当 該 全 部 又 は 一 部 の 保 有 個 人 データについ ては aの 規 定 は 適 用 しない G 訂 正 等 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 26 条 ) a 訂 正 等 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 本 人 から 当 該 本 人 が 識 別 される 保 有 個 人 デー タの 内 容 が 事 実 でないという 理 由 によって 当 該 保 有 個 人 データの 内 容 の 訂 正 追 加 又 は 削 除 ( 以 下 a 及 びbにおいて 訂 正 等 という )を 求 めら れた 場 合 には その 内 容 の 訂 正 等 に 関 して 他 の 法 令 の 規 定 により 特 別 の 手 続 が 定 められている 場 合 を 除 き 利 用 目 的 の 達 成 に 必 要 な 範 囲 内 において 遅 滞 なく 必 要 な 調 査 を 行 い その 結 果 に 基 づき 当 該 保 有 個 人 データの 内 容 の 訂 正 等 を 行 わなければならない b 本 人 に 対 する 通 知 ( 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は aの 規 定 に 基 づき 求 められた 保 有 個 人 データの 内 容 の 全 部 若 しくは 一 部 について 訂 正 等 を 行 ったとき 又 は 訂 正 等 を 行 わ ない 旨 の 決 定 をしたときは 本 人 に 対 し 遅 滞 なく その 旨 ( 訂 正 等 を 行 ったときは その 内 容 を 含 む )を 通 知 しなければならない H 利 用 停 止 等 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 27 条 ) a 利 用 停 止 等 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 本 人 から 当 該 本 人 が 識 別 される 保 有 個 人 デー タが1-⑴1B( 利 用 目 的 を 超 えた 個 人 番 号 の 利 用 禁 止 )の 規 定 に 違 反 し て 取 り 扱 われているという 理 由 又 はDの 規 定 に 違 反 して 取 得 されたもので あるという 理 由 によって 当 該 保 有 個 人 データの 利 用 の 停 止 又 は 消 去 ( 以 下 a 及 びbにおいて 利 用 停 止 等 という )を 求 められた 場 合 であって その 求 めに 理 由 があることが 判 明 したときは 違 反 を 是 正 するために 必 要 な 限 度 で 遅 滞 なく 当 該 保 有 個 人 データの 利 用 停 止 等 を 行 わなければな らない ただし 当 該 保 有 個 人 データの 利 用 停 止 等 に 多 額 の 費 用 を 要 する 24

場 合 その 他 の 利 用 停 止 等 を 行 うことが 困 難 な 場 合 であって 本 人 の 権 利 利 益 を 保 護 するため 必 要 なこれに 代 わるべき 措 置 をとるときは この 限 りで ない b 本 人 に 対 する 通 知 ( 第 3 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は aの 規 定 に 基 づき 求 められた 保 有 個 人 データの 全 部 若 しくは 一 部 について 利 用 停 止 等 を 行 ったとき 若 しくは 利 用 停 止 等 を 行 わない 旨 の 決 定 をしたとき 又 は 個 人 情 報 保 護 法 第 27 条 第 2 項 の 規 定 に 基 づき 求 められた 保 有 個 人 データの 全 部 若 しくは 一 部 について 第 三 者 への 提 供 を 停 止 したとき 若 しくは 第 三 者 への 提 供 を 停 止 しない 旨 の 決 定 をした ときは 本 人 に 対 し 遅 滞 なく その 旨 を 通 知 しなければならない I 理 由 の 説 明 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 28 条 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は Ec Fb Gb 又 はHbの 規 定 により 本 人 か ら 求 められた 措 置 の 全 部 又 は 一 部 について その 措 置 をとらない 旨 を 通 知 す る 場 合 又 はその 措 置 と 異 なる 措 置 をとる 旨 を 通 知 する 場 合 は 本 人 に 対 し その 理 由 を 説 明 するよう 努 めなければならない J 開 示 等 の 求 めに 応 じる 手 続 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 29 条 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 7 条 第 8 条 ) a 開 示 等 の 求 めの 受 付 方 法 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は Eb Fa Ga 又 はHa 若 しくは4( 第 三 者 提 供 の 停 止 に 関 する 取 扱 い)の 規 定 による 求 め( 以 下 aからdまでにおい て 開 示 等 の 求 め という )に 関 し 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 7 条 で 定 めるところにより その 求 めを 受 け 付 ける 方 法 を 定 めることができる こ の 場 合 において 本 人 は 当 該 方 法 に 従 って 開 示 等 の 求 めを 行 わなけれ ばならない b 特 定 するに 足 りる 事 項 の 提 示 ( 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 本 人 に 対 し 開 示 等 の 求 めに 関 し その 対 象 と なる 保 有 個 人 データを 特 定 するに 足 りる 事 項 の 提 示 を 求 めることができる この 場 合 において 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 本 人 が 容 易 かつ 的 確 に 開 示 等 の 求 めをすることができるよう 当 該 保 有 個 人 データの 特 定 に 資 する 情 報 の 提 供 その 他 本 人 の 利 便 を 考 慮 した 適 切 な 措 置 をとらなければならない c 代 理 人 ( 第 3 項 ) 開 示 等 の 求 めは 個 人 情 報 保 護 法 施 行 令 第 8 条 で 定 めるところにより 代 理 人 によってすることができる 25

d 本 人 に 対 する 配 慮 ( 第 4 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は aからcまでの 規 定 に 基 づき 開 示 等 の 求 めに 応 じる 手 続 を 定 めるに 当 たっては 本 人 に 過 重 な 負 担 を 課 するものとならな いよう 配 慮 しなければならない K 手 数 料 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 30 条 ) a 手 数 料 の 徴 収 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は Ebの 規 定 による 利 用 目 的 の 通 知 又 はFaの 規 定 による 開 示 を 求 められたときは 当 該 措 置 の 実 施 に 関 し 手 数 料 を 徴 収 することができる b 手 数 料 の 額 の 定 め( 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は aの 規 定 により 手 数 料 を 徴 収 する 場 合 は 実 費 を 勘 案 して 合 理 的 であると 認 められる 範 囲 内 において その 手 数 料 の 額 を 定 めなければならない L 苦 情 の 処 理 ( 個 人 情 報 保 護 法 第 31 条 ) a 苦 情 の 処 理 ( 第 1 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は 個 人 情 報 の 取 扱 いに 関 する 苦 情 の 適 切 かつ 迅 速 な 処 理 に 努 めなければならない b 体 制 の 整 備 ( 第 2 項 ) 個 人 情 報 取 扱 事 業 者 は aの 目 的 を 達 成 するために 必 要 な 体 制 の 整 備 に 努 めなければならない 26